JP2004105498A - 整髪練習用人形首の収納体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、整髪用人形首を良好な状態で持ち運びすることのできる整髪用人形首の収納体を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の整髪用人形首の収納体は、開口部と収納部とを備えた有底の収納体であって、人形首を収納部の内部に固定する固定手段を備えていることを特徴とするものである。
【選択図】 図4
【解決手段】本発明の整髪用人形首の収納体は、開口部と収納部とを備えた有底の収納体であって、人形首を収納部の内部に固定する固定手段を備えていることを特徴とするものである。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、整髪練習用品の収納体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、整髪練習用の人形首の持ち運びに適した収納体はなく、整髪練習者は、人形首を既成の適当な大きさの紙や布の袋に入れたり、風呂敷等で包んだりして、持ち運びしている。
【0003】
なお、本願発明者は、出願に当たって先行技術文献調査を行ったが、文献公知発明として記載すべき先行技術文献情報もなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の袋や風呂敷等では、収納した人形首が固定されていないため、内部で倒れたり移動したりしやすい上、袋や風呂敷等の内面が人形首の頭髪に摺接して頭髪が傷んだり、髪型が崩れやすいという不具合がある。特に、自己の作品や、先生の見本作品等を持ち運びする際に、整髪後の完成した髪型が崩れてしまうのは、整髪練習者にとって致命的な問題となっている。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みて提案されたものであって、整髪用人形首を良好な状態で持ち運びすることのできる整髪用人形首の収納体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本発明の整髪用人形首の収納体は、
開口部と収納部とを備えた有底の収納体であって、人形首を収納部の内部に固定する固定手段を備えていることを特徴とするものである。
また、底面が、平板状の底板を備えていてもよい。
また、底板の板面の平面形状が、人形首の頭部の最大横断面形状よりも大きくてもよい。
また、開口部が開閉可能に構成されていてもよい。
さらに、人形首の少なくとも頭髪部分の周囲が保護部材で覆われていてもよい。
ここで、人形首とは、マネキン人形における頭部と首部とを備えたものであって、頭部に整髪可能な毛髪部分を有しているものをいう。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0008】
本実施形態の整髪用人形首(以下、人形首という)の収納体としての収納バッグ1は、図1、図2に示すように、上端部が開口した筒状のバッグ本体2と、バッグ本体2に内装される保護部材としての保護カバー3と、人形首Kをバッグ本体2の後述する底部4に固定するための固定手段としての固定機構5と、バッグ本体2の上部に取り付けられるひも9とを備えて構成されている。
【0009】
バッグ本体2は、柔らかい合成皮革製で、人形首Kを出し入れする開口部8と、人形首Kを収納する収納部6、底部4とを備えており、収納部6の外面にヘアクリップ等の整髪用小物を収納するポケット21を有している。
【0010】
開口部8は、バッグ本体2の上端部に形成される上端開口部81と、バッグ本体2の側面部に形成される側面開口部82とを備えている。
上端開口部81は、ひも9を挿通可能な挿通孔810が周方向に沿って形成されており、挿通孔810に挿通したひも9を引いたり緩めたりして開閉される。
側面開口部82は、バッグ本体2の正面に配置されており、上端開口部81と底部4との間を縦方向に開口可能に形成されている。側面開口部82には、一方の開口縁部の表側に雄型ホック82aが設けられており、他方の開口縁部の裏側に雄型ホック82aに係着する雌型のホック82bが設けられている。
【0011】
収納部6は、人形首Kを収納可能な大きさで、内側部の左右に保護カバー3を係止する係止部材7が縫着されている。係止部材7は、細長い布テープで形成されており、先端部に雌型ホック7bが取り付けられている。
【0012】
底部4は、円板状の底板41が介装された二重底で、周縁部分が収納部6に縫着されて、収納部6と一体に形成されている。底板41は、底部4を平面状に保持可能な硬さの合成樹脂製の平板で形成されており、底板41の板面の平面形状が、人形首Kの頭部K1の最大横断面形状よりも大きくなっている。
【0013】
保護カバー3は、図2、図4に示すように、筒状に湾曲させることが可能な程度の可撓性を有する合成樹脂製の板材で形成されている。保護カバー3の長手方向一端部には嵌合穴部3aが設けられ、長手方向他端部には、嵌合穴部3aに嵌着する嵌合突起3bが設けられている。また、保護カバー3の周壁部の左右には、係止部材7の雌型ホック7bを止着可能な雄型ホック7aが取り付けられている。
保護カバー3は、嵌合穴部3aに嵌合突起3bを嵌着させて筒状に形成した際に、断面形状が人形首Kの頭部K1の最大断面形状よりも大きく、底板41の平面形状よりも小さくなるように形成されており、人形首Kの頭部K1の周囲に、人形首Kの頭部K1から所定間隔離間した状態で設けられる。
【0014】
固定機構5は、図2に示すように、人形首Kの首部K2に巻回される固定ベルト51と、固定ベルト51が巻回された人形首Kを底部4の略中央部に固定する固定フック52とで構成されている。
固定ベルト51は、図2、図3に示すように、人形首Kの首部K2の周囲に巻回した際に、長手方向両端部が重なり合う程度の長さを有するベルト本体511と、コの字状のフック係止部512とを備えている。
【0015】
ベルト本体511の長手方向両端部には、それぞれ雄雌の面ファスナー513が縫着されている。また、ベルト本体511は、人形首Kの首部K2に巻回した際に外側となる長手方向一端部に、ループ状の持ち手514を備えている。
フック係止部512は、ベルト本体511の外面に取り付けられており、具体的には、ベルト本体511を首部K2に取り付けた際に、人形首Kの左右両側に位置する箇所に取り付けられている。
【0016】
固定フック52は、伸縮性を有する平ゴムテープの先端部に、フック係止部512に係止可能な大きさに形成されたフックが取り付けられたもので、底部4の上面に縫着されている。
【0017】
ひも9は、図1に示すように、バッグ本体2の挿通孔810に一方向に挿通される第1のひも91と、第1のひも91と逆方向に挿通される第2のひも92とから構成されている。
【0018】
次に、収納バッグ1の使用方法について説明する。
まず、図4に示すように、ひも9を緩めて、上端開口部81を開口させ、続いて、側面開口部82の雄型ホック82aと雌型82bとを外して、上端開口部81と底部4との間を縦方向に開口させる。
【0019】
次に、人形首Kの首部K2に固定ベルト51を取り付ける。このとき、固定ベルト51に取り付けたフック係止部512を人形首Kの左右に位置させた状態で固定ベルト51を首部K2にきつく巻回して、面ファスナー513で固定する。
そして、人形首Kを底部4の底面上の略中央部分に載置して、底部4に取り付けられている固定フック52をフック係止部512に係止させて、人形首Kを底部4の底面上に固定する。
【0020】
保護カバー3を長手方向に湾曲させて、嵌合穴部3aに嵌合突起3bを嵌着させて筒状に形成し、人形首Kの上方から頭髪部分に接触しないように被せて、頭部K1から所定間隔離間させた状態で、頭部K1の周囲に設置する。
【0021】
保護カバー3の周壁部の左右に取り付けられている雄型ホック7aに、バッグ本体2の内側部に縫着されている係止部材7の雌型ホック7bを止着して、保護カバー3をバッグ本体2の内部に固定する。
【0022】
側面開口部82の雄型ホック82aと雌型82bとを止め付けて、側面開口部82を閉止し、続いて、ひも9を絞って上端開口部81を閉止する。
【0023】
以上のように、本実施の形態の収納バッグ1は、人形首Kをバッグ本体2の底部4に固定するための固定機構5を設けたものであるので、人形首Kをバッグ本体2の底部4に固定することができる。したがって、収納バッグ1を持ち運びする際に、人形首Kがバッグ本体2の内部で倒れたり移動したりすることがないので、人形首Kの損傷や、整髪後の髪型の崩れを防止できる。
【0024】
固定機構5は、固定ベルト51を人形首Kの首部K2に取り付けて、フック係止部512に固定フック52を係止させるだけで、バッグ本体2の底部4の底面上に人形首Kを立設させた状態で確実に固定することができるため、作業が非常に簡単である。
【0025】
また、固定ベルト51は、首部K2に取り付けられるもので、直接頭髪部分に接触しないので、整髪後の髪型が崩れることがない。さらに、固定ベルト51は、面ファスナー513および持ち手514を有しているので、人形首Kの首部K2にワンタッチで着脱できる。
【0026】
また、固定フック52は、伸縮性を有するので、人形首Kが、所定の位置からずれたり傾斜したりした場合でも、フック係止部512からはずれにくい。
【0027】
底部4は、底板41が平板であるので、平らな状態に保たれる。したがって、人形首Kを底板41上に安定して載置することができる。
【0028】
また、板面の平面形状が、人形首Kの頭部K1の最大横断面形状よりも大きいので、収納部6の内部空間が広くなり、バッグ本体2の内面が人形首Kの頭部K1に接触しにくい。したがって、収納バッグ1を持ち運びする際に、バッグ本体2の内面が頭髪部分に摺接して整髪後の髪型が崩れてしまうのを防止することができる。
【0029】
収納バッグ1は、開閉可能な開口部8を備えているので、人形首Kを出し入れするとき以外は開口部8を閉止しておくことができる。したがって、持ち運びする際に、人形首Kを収納部6の内部に完全に収納することができ、効果的に人形首Kを保護することができる。
【0030】
さらに、上端開口部81と側面開口部82の両方を開口させると、上端開口部81から底部4までの間が大きく開口するので、人形首Kの出し入れが非常に容易になる。また、出し入れする際に、バッグ本体2の内面が人形首Kの頭部K1に接触することがないので、整髪後の髪型が崩れてしまうのを防止することができる。
【0031】
保護カバー3は、人形首Kの頭部K1の周囲に、人形首Kの頭部K1から所定間隔離間させて設置されるので、バッグ本体2の内面が人形首Kに接触しにくい。また、収納バッグ1の外側から外力を受けることがあっても、外力による衝撃力が保護カバー3で吸収されるので、整髪後の髪型を効果的に保持することができる。
【0032】
また、保護カバー3は、バッグ本体2の内部に固定されているので、保護カバー3がバッグ本体2の内部で位置ずれしない。したがって、外力を受けた場合でも、保護カバー3は、人形首Kから所定間隔離間した状態を維持し得るので、整髪後の髪型をより効果的に保持することができる。
【0033】
また、バッグ本体2は、柔らかい合成皮革製としたので、不要なときには折り畳んで嵩を小さくすることができる。
【0034】
なお、バッグ本体2の材質はこれに限られず、本皮革製であっても布製であってもよい。また、折り畳むことができない硬い材質であっても構わない。
【0035】
開口部8は、上端開口部81と側面開口部82とを備えてなり、両方の開口部を開くことにより、上端開口部81から底部4までを大きく開口させるものであるが、開口部8の形状はこれに限られるものではなく、人形首Kを出し入れしやすい構成であればよい。また、上端開口部81は、ひも9で開閉され、側面開口部82は、雄型ホック82a,雌型ホック82bで開閉されるが、開閉方式はこれに限られるものではなく、開閉しやすい方式であればよい。したがって、例えば、開口部8が、バッグ本体2の側面部を観音開きする構成であってもよいし、開閉方式が、ファスナー式であってもよい。
【0036】
底部4は、底板41を備えた構成としたが、底板41は必ずしも必要ではない。なお、底板41がない場合は、底部4は、平らな状態に保持可能な硬さを有していることが望ましい。また、底板41の材質は合成樹脂に限られず、例えば、厚紙等であってもよい。
【0037】
保護カバー3は、可撓性を有する合成樹脂製の板材を筒状に湾曲形成して、人形首Kの頭部K1の周囲に、人形首Kの頭部K1から所定間隔離間させて設置されるものであるが、保護カバー3は、筒状に限られず、人形首Kの頭部K1を保護できるものであればよい。したがって、例えば、丸底容器状に形成して、開口部を下向きにして人形首Kに被せて使用してもよい。
【0038】
保護カバー3をバッグ本体2に着脱可能に固定する方法は、雄型ホック7a,雌型ホック7bによる止着に限定されるものではなく、例えば、底板41に係合溝を形成して、保護カバー3の下端部を係合させて固定してもよい。
【0039】
固定機構5は、人形首Kの首部K2に巻回される固定ベルト51と、底板41の上面に縫着される固定フック52とで構成されているが、このような構成に限定されるものではなく、整髪後の髪型を崩すことなく、人形首Kを底部4に固定できる機構であればよい。
【0040】
【発明の効果】
以上のごとく本発明の整髪練習用人形首の収納体は、開口部と収納部とを備えた有底の収納体であって、人形首を収納部の内部に固定する固定手段を備えているので、人形首を収納部の内部に固定することができる。したがって、収納体を持ち運びする際に、人形首が収納部の内部で倒れたり移動したりすることがないので、人形首の損傷や、整髪後の髪型の崩れを防止できる。
【0041】
また、底部が、平板状の底板を備えているので、底部を平らな状態に保持することができる。したがって、人形首を底部に安定して載置することができる。
【0042】
さらに、底板の板面の平面形状が、人形首の頭部の最大横断面形状よりも大きいので、収納部の内部空間が広くなり、収納部の内面が人形首の頭部に接触しにくい。したがって、収納体を持ち運びする際に、収納部の内面が頭髪部分に摺接して整髪後の髪型が崩れてしまうのを防止することができる。
【0043】
また、開口部が開閉可能に構成されているので、人形首を出し入れするとき以外は開口部を閉止しておくことができる。したがって、持ち運びする際に、人形首を収納部の内部に完全に収納することができ、効果的に人形首を保護することができる。
【0044】
また、収納体は、人形首の少なくとも頭髪部分を保護する保護部材を備えているので、整髪後の髪型を効果的に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の整髪用人形首の収納バッグの外観図。
【図2】図1における収納バッグに人形首を収納した状態を示す縦断面図。
【図3】図1における収納バッグの固定機構を示す拡大斜視図。
【図4】図1における収納バッグに人形首を収納する手順を示す説明図。
【符号の説明】
1 収納バッグ(収納体)
3 保護カバー(保護部材)
4 底部
5 固定機構(固定手段)
6 収納部
8 開口部
81 上端開口部(開口部)
82 側面開口部(開口部)
K 人形首
【発明の属する技術分野】
本発明は、整髪練習用品の収納体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、整髪練習用の人形首の持ち運びに適した収納体はなく、整髪練習者は、人形首を既成の適当な大きさの紙や布の袋に入れたり、風呂敷等で包んだりして、持ち運びしている。
【0003】
なお、本願発明者は、出願に当たって先行技術文献調査を行ったが、文献公知発明として記載すべき先行技術文献情報もなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の袋や風呂敷等では、収納した人形首が固定されていないため、内部で倒れたり移動したりしやすい上、袋や風呂敷等の内面が人形首の頭髪に摺接して頭髪が傷んだり、髪型が崩れやすいという不具合がある。特に、自己の作品や、先生の見本作品等を持ち運びする際に、整髪後の完成した髪型が崩れてしまうのは、整髪練習者にとって致命的な問題となっている。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みて提案されたものであって、整髪用人形首を良好な状態で持ち運びすることのできる整髪用人形首の収納体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本発明の整髪用人形首の収納体は、
開口部と収納部とを備えた有底の収納体であって、人形首を収納部の内部に固定する固定手段を備えていることを特徴とするものである。
また、底面が、平板状の底板を備えていてもよい。
また、底板の板面の平面形状が、人形首の頭部の最大横断面形状よりも大きくてもよい。
また、開口部が開閉可能に構成されていてもよい。
さらに、人形首の少なくとも頭髪部分の周囲が保護部材で覆われていてもよい。
ここで、人形首とは、マネキン人形における頭部と首部とを備えたものであって、頭部に整髪可能な毛髪部分を有しているものをいう。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0008】
本実施形態の整髪用人形首(以下、人形首という)の収納体としての収納バッグ1は、図1、図2に示すように、上端部が開口した筒状のバッグ本体2と、バッグ本体2に内装される保護部材としての保護カバー3と、人形首Kをバッグ本体2の後述する底部4に固定するための固定手段としての固定機構5と、バッグ本体2の上部に取り付けられるひも9とを備えて構成されている。
【0009】
バッグ本体2は、柔らかい合成皮革製で、人形首Kを出し入れする開口部8と、人形首Kを収納する収納部6、底部4とを備えており、収納部6の外面にヘアクリップ等の整髪用小物を収納するポケット21を有している。
【0010】
開口部8は、バッグ本体2の上端部に形成される上端開口部81と、バッグ本体2の側面部に形成される側面開口部82とを備えている。
上端開口部81は、ひも9を挿通可能な挿通孔810が周方向に沿って形成されており、挿通孔810に挿通したひも9を引いたり緩めたりして開閉される。
側面開口部82は、バッグ本体2の正面に配置されており、上端開口部81と底部4との間を縦方向に開口可能に形成されている。側面開口部82には、一方の開口縁部の表側に雄型ホック82aが設けられており、他方の開口縁部の裏側に雄型ホック82aに係着する雌型のホック82bが設けられている。
【0011】
収納部6は、人形首Kを収納可能な大きさで、内側部の左右に保護カバー3を係止する係止部材7が縫着されている。係止部材7は、細長い布テープで形成されており、先端部に雌型ホック7bが取り付けられている。
【0012】
底部4は、円板状の底板41が介装された二重底で、周縁部分が収納部6に縫着されて、収納部6と一体に形成されている。底板41は、底部4を平面状に保持可能な硬さの合成樹脂製の平板で形成されており、底板41の板面の平面形状が、人形首Kの頭部K1の最大横断面形状よりも大きくなっている。
【0013】
保護カバー3は、図2、図4に示すように、筒状に湾曲させることが可能な程度の可撓性を有する合成樹脂製の板材で形成されている。保護カバー3の長手方向一端部には嵌合穴部3aが設けられ、長手方向他端部には、嵌合穴部3aに嵌着する嵌合突起3bが設けられている。また、保護カバー3の周壁部の左右には、係止部材7の雌型ホック7bを止着可能な雄型ホック7aが取り付けられている。
保護カバー3は、嵌合穴部3aに嵌合突起3bを嵌着させて筒状に形成した際に、断面形状が人形首Kの頭部K1の最大断面形状よりも大きく、底板41の平面形状よりも小さくなるように形成されており、人形首Kの頭部K1の周囲に、人形首Kの頭部K1から所定間隔離間した状態で設けられる。
【0014】
固定機構5は、図2に示すように、人形首Kの首部K2に巻回される固定ベルト51と、固定ベルト51が巻回された人形首Kを底部4の略中央部に固定する固定フック52とで構成されている。
固定ベルト51は、図2、図3に示すように、人形首Kの首部K2の周囲に巻回した際に、長手方向両端部が重なり合う程度の長さを有するベルト本体511と、コの字状のフック係止部512とを備えている。
【0015】
ベルト本体511の長手方向両端部には、それぞれ雄雌の面ファスナー513が縫着されている。また、ベルト本体511は、人形首Kの首部K2に巻回した際に外側となる長手方向一端部に、ループ状の持ち手514を備えている。
フック係止部512は、ベルト本体511の外面に取り付けられており、具体的には、ベルト本体511を首部K2に取り付けた際に、人形首Kの左右両側に位置する箇所に取り付けられている。
【0016】
固定フック52は、伸縮性を有する平ゴムテープの先端部に、フック係止部512に係止可能な大きさに形成されたフックが取り付けられたもので、底部4の上面に縫着されている。
【0017】
ひも9は、図1に示すように、バッグ本体2の挿通孔810に一方向に挿通される第1のひも91と、第1のひも91と逆方向に挿通される第2のひも92とから構成されている。
【0018】
次に、収納バッグ1の使用方法について説明する。
まず、図4に示すように、ひも9を緩めて、上端開口部81を開口させ、続いて、側面開口部82の雄型ホック82aと雌型82bとを外して、上端開口部81と底部4との間を縦方向に開口させる。
【0019】
次に、人形首Kの首部K2に固定ベルト51を取り付ける。このとき、固定ベルト51に取り付けたフック係止部512を人形首Kの左右に位置させた状態で固定ベルト51を首部K2にきつく巻回して、面ファスナー513で固定する。
そして、人形首Kを底部4の底面上の略中央部分に載置して、底部4に取り付けられている固定フック52をフック係止部512に係止させて、人形首Kを底部4の底面上に固定する。
【0020】
保護カバー3を長手方向に湾曲させて、嵌合穴部3aに嵌合突起3bを嵌着させて筒状に形成し、人形首Kの上方から頭髪部分に接触しないように被せて、頭部K1から所定間隔離間させた状態で、頭部K1の周囲に設置する。
【0021】
保護カバー3の周壁部の左右に取り付けられている雄型ホック7aに、バッグ本体2の内側部に縫着されている係止部材7の雌型ホック7bを止着して、保護カバー3をバッグ本体2の内部に固定する。
【0022】
側面開口部82の雄型ホック82aと雌型82bとを止め付けて、側面開口部82を閉止し、続いて、ひも9を絞って上端開口部81を閉止する。
【0023】
以上のように、本実施の形態の収納バッグ1は、人形首Kをバッグ本体2の底部4に固定するための固定機構5を設けたものであるので、人形首Kをバッグ本体2の底部4に固定することができる。したがって、収納バッグ1を持ち運びする際に、人形首Kがバッグ本体2の内部で倒れたり移動したりすることがないので、人形首Kの損傷や、整髪後の髪型の崩れを防止できる。
【0024】
固定機構5は、固定ベルト51を人形首Kの首部K2に取り付けて、フック係止部512に固定フック52を係止させるだけで、バッグ本体2の底部4の底面上に人形首Kを立設させた状態で確実に固定することができるため、作業が非常に簡単である。
【0025】
また、固定ベルト51は、首部K2に取り付けられるもので、直接頭髪部分に接触しないので、整髪後の髪型が崩れることがない。さらに、固定ベルト51は、面ファスナー513および持ち手514を有しているので、人形首Kの首部K2にワンタッチで着脱できる。
【0026】
また、固定フック52は、伸縮性を有するので、人形首Kが、所定の位置からずれたり傾斜したりした場合でも、フック係止部512からはずれにくい。
【0027】
底部4は、底板41が平板であるので、平らな状態に保たれる。したがって、人形首Kを底板41上に安定して載置することができる。
【0028】
また、板面の平面形状が、人形首Kの頭部K1の最大横断面形状よりも大きいので、収納部6の内部空間が広くなり、バッグ本体2の内面が人形首Kの頭部K1に接触しにくい。したがって、収納バッグ1を持ち運びする際に、バッグ本体2の内面が頭髪部分に摺接して整髪後の髪型が崩れてしまうのを防止することができる。
【0029】
収納バッグ1は、開閉可能な開口部8を備えているので、人形首Kを出し入れするとき以外は開口部8を閉止しておくことができる。したがって、持ち運びする際に、人形首Kを収納部6の内部に完全に収納することができ、効果的に人形首Kを保護することができる。
【0030】
さらに、上端開口部81と側面開口部82の両方を開口させると、上端開口部81から底部4までの間が大きく開口するので、人形首Kの出し入れが非常に容易になる。また、出し入れする際に、バッグ本体2の内面が人形首Kの頭部K1に接触することがないので、整髪後の髪型が崩れてしまうのを防止することができる。
【0031】
保護カバー3は、人形首Kの頭部K1の周囲に、人形首Kの頭部K1から所定間隔離間させて設置されるので、バッグ本体2の内面が人形首Kに接触しにくい。また、収納バッグ1の外側から外力を受けることがあっても、外力による衝撃力が保護カバー3で吸収されるので、整髪後の髪型を効果的に保持することができる。
【0032】
また、保護カバー3は、バッグ本体2の内部に固定されているので、保護カバー3がバッグ本体2の内部で位置ずれしない。したがって、外力を受けた場合でも、保護カバー3は、人形首Kから所定間隔離間した状態を維持し得るので、整髪後の髪型をより効果的に保持することができる。
【0033】
また、バッグ本体2は、柔らかい合成皮革製としたので、不要なときには折り畳んで嵩を小さくすることができる。
【0034】
なお、バッグ本体2の材質はこれに限られず、本皮革製であっても布製であってもよい。また、折り畳むことができない硬い材質であっても構わない。
【0035】
開口部8は、上端開口部81と側面開口部82とを備えてなり、両方の開口部を開くことにより、上端開口部81から底部4までを大きく開口させるものであるが、開口部8の形状はこれに限られるものではなく、人形首Kを出し入れしやすい構成であればよい。また、上端開口部81は、ひも9で開閉され、側面開口部82は、雄型ホック82a,雌型ホック82bで開閉されるが、開閉方式はこれに限られるものではなく、開閉しやすい方式であればよい。したがって、例えば、開口部8が、バッグ本体2の側面部を観音開きする構成であってもよいし、開閉方式が、ファスナー式であってもよい。
【0036】
底部4は、底板41を備えた構成としたが、底板41は必ずしも必要ではない。なお、底板41がない場合は、底部4は、平らな状態に保持可能な硬さを有していることが望ましい。また、底板41の材質は合成樹脂に限られず、例えば、厚紙等であってもよい。
【0037】
保護カバー3は、可撓性を有する合成樹脂製の板材を筒状に湾曲形成して、人形首Kの頭部K1の周囲に、人形首Kの頭部K1から所定間隔離間させて設置されるものであるが、保護カバー3は、筒状に限られず、人形首Kの頭部K1を保護できるものであればよい。したがって、例えば、丸底容器状に形成して、開口部を下向きにして人形首Kに被せて使用してもよい。
【0038】
保護カバー3をバッグ本体2に着脱可能に固定する方法は、雄型ホック7a,雌型ホック7bによる止着に限定されるものではなく、例えば、底板41に係合溝を形成して、保護カバー3の下端部を係合させて固定してもよい。
【0039】
固定機構5は、人形首Kの首部K2に巻回される固定ベルト51と、底板41の上面に縫着される固定フック52とで構成されているが、このような構成に限定されるものではなく、整髪後の髪型を崩すことなく、人形首Kを底部4に固定できる機構であればよい。
【0040】
【発明の効果】
以上のごとく本発明の整髪練習用人形首の収納体は、開口部と収納部とを備えた有底の収納体であって、人形首を収納部の内部に固定する固定手段を備えているので、人形首を収納部の内部に固定することができる。したがって、収納体を持ち運びする際に、人形首が収納部の内部で倒れたり移動したりすることがないので、人形首の損傷や、整髪後の髪型の崩れを防止できる。
【0041】
また、底部が、平板状の底板を備えているので、底部を平らな状態に保持することができる。したがって、人形首を底部に安定して載置することができる。
【0042】
さらに、底板の板面の平面形状が、人形首の頭部の最大横断面形状よりも大きいので、収納部の内部空間が広くなり、収納部の内面が人形首の頭部に接触しにくい。したがって、収納体を持ち運びする際に、収納部の内面が頭髪部分に摺接して整髪後の髪型が崩れてしまうのを防止することができる。
【0043】
また、開口部が開閉可能に構成されているので、人形首を出し入れするとき以外は開口部を閉止しておくことができる。したがって、持ち運びする際に、人形首を収納部の内部に完全に収納することができ、効果的に人形首を保護することができる。
【0044】
また、収納体は、人形首の少なくとも頭髪部分を保護する保護部材を備えているので、整髪後の髪型を効果的に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の整髪用人形首の収納バッグの外観図。
【図2】図1における収納バッグに人形首を収納した状態を示す縦断面図。
【図3】図1における収納バッグの固定機構を示す拡大斜視図。
【図4】図1における収納バッグに人形首を収納する手順を示す説明図。
【符号の説明】
1 収納バッグ(収納体)
3 保護カバー(保護部材)
4 底部
5 固定機構(固定手段)
6 収納部
8 開口部
81 上端開口部(開口部)
82 側面開口部(開口部)
K 人形首
Claims (5)
- 開口部と収納部とを備えた有底の収納体であって、人形首を収納部の内部に固定する固定手段を備えていることを特徴とする整髪練習用人形首の収納体。
- 底部が、平板状の底板を備えていることを特徴とする請求項1記載の整髪練習用人形首の収納体。
- 底板の板面の平面形状が、人形首の頭部の最大横断面形状よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2記載の整髪練習用人形首の収納体。
- 開口部が開閉可能に構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の整髪練習用人形首の収納体。
- 人形首の少なくとも頭髪部分を保護する保護部材を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の整髪練習用人形首の収納体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002272701A JP2004105498A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 整髪練習用人形首の収納体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002272701A JP2004105498A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 整髪練習用人形首の収納体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004105498A true JP2004105498A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32269652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002272701A Pending JP2004105498A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 整髪練習用人形首の収納体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004105498A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008021223A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Kiyuugetsu:Kk | 人形類等の販売システム及びそのシステムに於けるサービス表示 |
-
2002
- 2002-09-19 JP JP2002272701A patent/JP2004105498A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008021223A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Kiyuugetsu:Kk | 人形類等の販売システム及びそのシステムに於けるサービス表示 |
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