JP2004105357A - 景品払出装置及び遊戯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】いわゆるプッシャー型の遊戯装置において、新しい動作による特典用の景品の払い出しを実現する。
【解決手段】JP払出装置1030は、一端で軸支されたバスケットアーム1035と、JP用景品Pを収容するバスケット1037とを備える。バスケット1037は、バスケットアーム1035他端に回動自在に軸支されるとともに、その軸支位置Dの下方に配されたマグネット1037dによって、金属板であるアームプレート1036に係止される。そして、係止された状態のままバスケットアーム1035が手前側(プレーヤ側)へ回転すると、バスケット1037は、上方から下方へ円弧を描いて移動しつつ、収容されたJP用景品Pを払い出す。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定テーブル上をスライドテーブルが移動することにより、固定テーブル上の景品を押し出す遊戯装置、及びこれに備えられる景品払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、プッシャー型と呼ばれる遊戯装置は、回転するターンテーブル上に配置された景品を掬い上げるショベルと、固定テーブルと、固定テーブル上を景品払出口に近づき或いは遠ざかるようにスライド運動するスライドテーブルと、を備える。そして、例えばスイッチ操作等でプレーヤによってなされる掬い上げ動作指示に応じて、ターンテーブル上の景品をショベルで掬い上げ、掬い上げた景品を固定テーブル上に落下させる。固定テーブルに落下した景品は、スライドテーブルのスライド運動によって押し出され、固定テーブルから景品払出口へ落下する。そして、プレーヤは、景品払出口から払い出されるその景品を、獲得できる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の遊戯装置においては、遊戯性をより高めるため、所定の条件の下、特典として、景品をターンテーブルや固定テーブル上に補充する、或いは景品払出口から払い出す機構を有するものもある。
例えば、メダルゲーム機にあっては、傾斜板を備えた昇降機で補充用のメダルを所定のプレート位置まで押し上げ、傾斜によってメダルをスライドさせて補充する機構が知られている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
実公平3−45751号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3013932号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、係る遊戯装置は、主にゲームセンタ等の店舗に設置される業務用の遊戯装置であり、多くのプレーヤの興味を引き付けるべく、様々な演出がなされるものである。従って、特典用の景品払い出し方法に対しても、新たな趣向や仕掛けを凝らした方法が常に求められている。
【0006】
本発明はこうした要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、顧客吸引力に優れた新しい動作で景品を払い出す景品払出装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明の景品払い出し装置は、景品を保持する内部空間を有する景品保持部(例えば、図5のバスケット1037)と、一端側で前記景品保持部を自由回転自在に軸支する第1軸を有し、他端側が第2軸(例えば、図5の軸支位置B)で軸支されて起立状態と横臥状態間を変位可能なアーム部(例えば、図5のバスケットアーム1035)と、を備え、前記アーム部の一端側に係止部(例え、図5のアームプレート1036)が配設され、前記景品保持部に被係止部(例えば、図5のマグネット1037d)が配設されて、前記係止部と前記被係止部とが係止した状態で前記アーム部が横臥状態に変位した場合には、前記景品保持部内に保持されていた景品が払い出されることを特徴としている。
【0008】
ここで「景品」とは、ゲームプレイで所定の条件を達成(クリア)した場合に払い出される褒美品である。例えば、小袋分けされた飴や菓子、おもちゃ、装飾品、各種グッズ、カプセル等であって良く、プレーヤの対象年齢やゲーム対価の設定等に応じて適宜選択される。また、遊戯装置の遊戯に用いられるコインであっても良い。
【0009】
この請求項1に記載の発明によれば、景品保持部は、アーム部の一端側に自由回転自在に軸支され、係止部と被係止部とが係止した場合には、この自由回転が制限されてアーム部に固定される。そして、アーム部が起立状態から横臥状態まで変位すると、景品保持部が上方から下方へと移動されつつ、その向きを変え、保持していた景品を払い出す。この移動経路は、アーム部の変位の仕方によって決定され、例えばアーム部が回転して変位する場合には、その回転の円弧に沿うように、景品保持部は、上方から下方へと円弧を描いて移動する。
【0010】
従って、例えば当該払い出し装置を遊戯装置に用いる場合、起立状態における景品保持部の位置がプレーヤの目線の斜め上方付近とし、且つアーム部の変位方向がプレーヤの立ち位置に向かうように配置することで、プレーヤに対して、目線上方から景品保持部が移動して目前で景品が払い出されるといった、ダイナミックな演出効果を与える新しい景品の払い出しを実現できる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の景品払出装置において、前記係止部及び前記被係止部は、▲1▼共に磁石であるか、又は▲2▼一方が磁石で他方が金属であるように構成しても良い。
【0012】
この請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、係止部と被係止部とは、磁石の磁気力によって係止される。係止部と被係止部とが係止されていない場合、景品保持部は自由回転自在であるが、アーム部が変位し、係止部及び被係支部が所定距離以内に近づくと、磁気力によって互いに引き付けられ、自動的に係止部と被係止部とは係止される。即ち、係止部と被係止部とが係止されていない場合であっても、アーム部を所定位置まで変位させることで、これらを自動的に係止させることができる。
【0013】
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1又は2に記載の景品払出装置において、前記アーム部が一旦起立状態に変位した場合には、前記係止部と前記被係止部とが係止した状態に維持されるように構成しても良い。
【0014】
この請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、係止部と被係止部とが係止されている/いないに関わらず、アーム部が一旦起立状態に変位すると、その後は、係止した状態が維持される。
従って、アーム部が横臥状態へ変位すると、景品保持部に保持された景品が払い出され、景品保持部の内部空間は空となるが、例えばここで係止状態を解除して新たな景品を補充し、再度アーム部を横臥状態から起立状態へ変位させると、再度係止した状態が維持され、容易に次回の景品払い出しに備えることが可能となる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明のように、請求項1〜3の何れか一項に記載の景品払出装置において、前記第1軸は、前記景品保持部の重心より上方で当該景品保持部を軸支するように構成しても良い。
【0016】
この請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、軸支位置が重心の上方であるので、係止部と被係支部とが係止されない場合に、景品保持部が倒立することがない。
従って、景品保持部の上面に開口部を設けた場合、第1軸による軸支位置と景品保持部の重心(保持している景品を含む。)とを結ぶ直線が、この上面とほぼ直交するように軸支位置を決定することで、係止部と被係止部とが係止されないときには、景品保持部の開口部がほぼ水平に保たれ、景品保持部から景品がこぼれ落ちることがない。そして、景品を払い出した後、この係止状態を解除した場合、開口部がほぼ水平に保たれるので、新たな景品の補充が容易となる。
【0017】
また、請求項5に記載の発明のように、請求項1〜4の何れか一項に記載の景品払出装置において、前記景品保持部は、少なくとも一側面が光透過性を有するように構成しても良い。
【0018】
この請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、景品保持部の少なくとも一側面が光透過性を有するため、景品保持部に保持されている景品が外部より視認可能となる。
従って、例えば当該景品払出装置を遊戯装置に用いる場合、上記一側面を、アーム部が起立状態にあるときにプレーヤ側に向く面とすれば、払い出されることとなる景品をディスプレイすることができ、プレーヤに対して、この景品を獲得したいといった意欲を誘起させ、ゲームプレイへの興味を掻き立てることができる。
【0019】
また、請求項6に記載の発明のように、請求項1〜5の何れか一項に記載の景品払出装置において、前記景品保持部は、前記アーム部が起立状態の場合に、上面が開口部となるように形成されており、底部から開口部へ向けて開広する形状を成すように構成しても良い。
【0020】
この請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、景品保持部の内部空間が、底部から開口部へ向かって開広する形状をなすため、開口部が上部を向く起立状態にあっては、景品保持部に保持される景品が、実際以上に多く保持されているかのように演出できる。このような内部空間の形状として、例えば逆円錐形状や半球形状、半円柱形状等がある。
【0021】
また、係止部と被係止部とが係止された状態でアーム部が横臥状態へと変位すると、景品保持部の開口部が徐々に傾斜し、保持された景品がその重力によって開口部から落下し、払い出されるが、開口部へ向けて開広しているため、一気に景品が払い出されるといったダイナミックな演出が可能となる。
【0022】
また、請求項7に記載の発明のように、請求項1〜6の何れか一項に記載の景品払出装置において、前記アーム部は屈曲部を有し、前記第2軸を軸中心として所定方向に回転し、前記屈曲部の屈曲方向は、前記第2軸を軸中心とする前記アーム部の回転面に平行であるように構成しても良い。
【0023】
この請求項7に記載の発明によれば、請求項1から6の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、例えば屈曲方向が、起立状態から横臥状態に変位するときのアーム部の回転方向と一致する場合、アーム部の横臥状態にあっては、第2軸と景品保持部との間に、空間余裕が生まれる。このため、景品を払い出す際に、景品払出装置の前方(回転方向)に配置された他の装置への干渉を防止できる。
【0024】
請求項8に記載の発明は、固定テーブル上をスライドテーブルが往復移動することにより、固定テーブル上の景品を押し出して落下させ、景品払出溝を通じて景品払出口から外部排出する遊戯装置であって、請求項1〜7の何れか一項に記載の景品払出装置(例えば、図4のJP払出装置1030)と、前記第2軸を軸中心として前記景品払出装置を回転駆動させる駆動手段(例えば、図4のモータ1032)と、を備え、前記アーム部が横臥状態の場合に、前記景品保持部が前記景品払出溝又は前記固定テーブルの上方に位置するように、前記景品払出装置が配設されていることを特徴としている。
【0025】
この請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、払い出された景品は、景品払出溝に向かって落下し、これを通じて景品払出口から外部排出され、プレーヤに与えることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明を適用した実施の形態について説明する。
【0027】
〔全体構成〕
図1は、本発明を適用した遊戯装置1000の一例を示す外観図であり、図2は、遊戯装置1000の平面図である。また、図3は、遊戯装置1000の1つのステーションに係る要部正面図であり、図4は、遊戯装置1000の1つのステーションに係る要部縦断面図である。
【0028】
本実施の形態における遊戯装置1000は、いわゆるプッシャー型ゲーム機と呼ばれる遊戯装置であり、主にゲームセンタ等の店舗に設置される業務用の遊戯装置である。
【0029】
図1〜図4に示すように、遊戯装置1000は、複数の景品Kを載置するターンテーブル1002と、ターンテーブル1002上に載置された景品Kを掬い上げる掬い上げ装置1010と、掬い上げた景品Kを載置し、景品払出口1006へ落下させるプッシャーテーブル部1020と、ジャックポット(以下、「JP」という。)達成時にJP用景品Pを払い出す景品払出装置(以下、「JP払出装置」という。)1030と、掬い上げ装置1010の操作スイッチ1004と、JP払出装置1030の補充スイッチ1070と、ターンテーブル1002或いはプッシャーテーブル部1020上に景品Kを補充する景品補充装置1040と、遊戯装置1000を統合的に制御する制御装置1090と、を主に備えて構成される。また、遊戯装置1000の筐体上部側面は、例えば透明な樹脂等で形成され、JP払出装置1030と対向する位置する部分に、JP補充扉1008を備えている。
【0030】
また、遊戯装置1000は、平面視略六角形の形状をなしており、略六角形の各辺でプレーヤが遊ぶためのステーションが6つ備えられ、各ステーション毎に、掬い上げ装置1010と、プッシャーテーブル部1020と、JP払出装置1030と、操作スイッチ1004と、景品払出口1006と、JP補充扉1008と、補充スイッチ1070と、が備えられている。従って、遊戯装置1000では、6人のプレーヤが同時にゲームを楽しむことができる。
【0031】
以下、遊戯装置1000の1つのステーションに着目して、遊戯装置1000の構成及び動作を説明する。尚、説明上、上下方向は図1〜図4における上下の方向とし、同図の上を上、下を下として説明する。また奥行き方向は、図3に向かって前後(手前/奥)の方向とし、スライドテーブル1024が景品払出口1006に近づく向きを前又は手前、遠ざかる向きを後又は奥として説明する。
【0032】
ターンテーブル1002は、上向きに開口する環状溝を形成して有し、溝部分の底上面に多数の景品Kを載置できるように構成されている。そして、遊戯装置1000の下部に設けられたモータ1002aによって支持・駆動され、遊戯装置1000の中央を中心軸として、遊戯装置1000内を一定方向にゆっくりと回転する。モータ1002aの回転/停止は、制御装置1090によって制御される。
【0033】
プッシャーテーブル部1020は、固定テーブル1022と、固定テーブル1022上で前後方向にスライド移動するスライドテーブル1024と、固定テーブル1022の前面端部に設置されたチャッカー1026と、を備えて構成される。
【0034】
固定テーブル1022は、ターンテーブル1002の上方において、遊戯装置1000の中央部から手前に向けて延出する平板であり、その前面端部は、景品払出口1006の上方に達している。スライドテーブル1024は、固定テーブル1022の上面に沿って前後方向にスライド運動する平板である。このスライドテーブル1024の駆動方法は公知の技術を適宜使用することとし、ここでの説明は省略する。
【0035】
チャッカー1026は、景品Kの重力によって可動する棒状の検知バーを備えており、検知バーが、固定テーブル1022の前面端部から落下する景品Kと接触するよう、配置されている。検知バーの可動によって景品Kの落下を検知すると、チャッカー1026は、検知信号を制御装置1090に出力する。
【0036】
尚、チャッカー1026は、その幅が、固定テーブル1022の前面端部の幅より短く形成されている。即ち、固定テーブル1022から落下する場所によっては、景品Kの落下が検知されない場合が有り得る。言い換えれば、チャッカー1026は、固定テーブル1022の前面端部の中央付近から景品Kが落下した場合のみを検出する。
【0037】
掬い上げ装置1010は、2本のショベルアーム1012、1013と、景品Kを掬い上げ可能な曲面をなすショベル1014と、を備えて構成され、2本のショベルアーム1012、1013とショベル1014とによって所定のリンク機構が形成されている。掬い上げ装置1010は、操作スイッチ1004からの操作入力に応じて、モータ1011によってショベルアーム1012を駆動させ、ショベル1014でターンテーブル1002上の景品Kを掬い上げ、掬い上げた景品Kをプッシャーテーブル部1020の固定テーブル1022上に落下させる、といった一連の掬い上げ動作を実行する。モータ1011の回転/停止は、制御装置1090によって制御される。
【0038】
より具体的には、掬い上げ装置1010は、初期状態にあっては、プッシャーテーブル部1020の上方に畳まれて配置されている。そして、プレーヤによって操作スイッチ1004の始動指示スイッチ1004aが操作されると、モータ1011が回転し、ショベルアーム1012は、ターンテーブル1002の底面に向けて円弧Aを描いて運動する。この時、ショベル1014がターンテーブル1002の底面上部付近に達し、ターンテーブル1002上に載置された景品Kを掬い上げる。景品Kを掬い上げると、モータ1011が逆回転し、ショベルアーム1012は、円弧Aを逆に描いて元の位置に戻る。
【0039】
次いで、操作スイッチ1004の落下指示スイッチ1004bが操作されると、再度モータ1011が回転し、ショベル1014を傾斜させ、掬い上げた景品Kを固定テーブル1022上に落下させる。この時、固定テーブル1022上ではスライドテーブル1024が前後方向にスライドしているため、固定テーブル1022上に落下した景品Kは、スライドテーブル1024の前面端部で押されることで固定テーブル1022上を手前方向へ移動する。固定テーブル1022に載置された景品Kの密度が高いと、景品Kが玉突き状態となって、手前の景品Kから順に固定テーブル1022の前面端部より景品払出口1006へ落下する。落下した景品Kは、景品払出口1006と連通して景品払出溝を形成する景品取出口1007から、遊戯装置1000外部へ払い出される。一方、固定テーブル1022に載置された景品Kの密度が低いと、固定テーブル1022上の隙間を埋めるように景品Kが移動するのみとなり、景品Kの払い出しは実現されない。
【0040】
尚、掬い上げ装置1010のリンク機構及び駆動方法は公知の技術を適宜利用することとし、特に限定されるものではない。また、ショベル1014は、モータ1011によって傾斜させるに限らず、開閉する1対のショベルを有して構成し、その1対のショベルを開くことにより景品Kを落下させる構成であっても良い。
【0041】
更に、ショベルアーム1013の前面には、JPルーレット1050と、JPメータ1060と、が設置されている。
【0042】
JPルーレット1050は、円状に等間隔で配設された複数(図3においては、6個示されている。)のランプ1052を有する電子式のルーレットであり、各ランプ1052には“1”、“2”或いは“3”の何れかの目(以下、「ポイント」という。)が割り当てられている。JPルーレット1050は、チャッカー1026によって景品Kの払い出しが検知された場合に起動し、最終的に1つのランプのみを点灯することで、当該点灯したランプ1052に割り当てた“1”、“2”或いは“3”の何れかのポイントを指示する。JPルーレット1050の動作は、制御装置1090によって制御される。
【0043】
JPメータ1060は、下部から上部へ向かって等間隔で配設された複数(図においては、8個示されている。)のLED1062を有する表示器であり、JPルーレット1050によって指示されたポイント(以下、適宜「指示ポイント」という。)を累積的に表示する。LED1062は、最下段のものから順に点灯する。また、指示ポイントとLED1062の点灯数とは1対1で対応し、指示ポイントの数だけ、点灯するLED1062の数が増加する。
【0044】
本実施の形態の遊戯装置1000では、累積ポイントに応じて、各種特典動作が起動される。具体的には、JPメータ1060の最下段から連続する3つのLED1062が点灯すると「小当たり」となり、これに該当する所定の「小当たり特典」が起動される。また、最下段から連続する5つのLED1062が点灯すると「中当たり」となり、これに該当する「中当たり特典」が起動される。そして、8つ全てのLED1062が点灯すると「大当たり(JP)」となり、これに該当する「JP特典」として、後述のように、JP払出装置1030によってJP用景品Pが払い出される。尚、これらの特典は、累積ポイントが該当するポイントに初めて達した時に、1回だけ起動され、JP特典動作が起動されると、その時点でゲームは終了となる。
【0045】
JP補充扉1008は、右端部で筐体と上下方向に軸支され、手前側へ開閉自在に構成されている。遊戯装置1000の管理者は、JP補充扉1008を開けて形成される開口部から、JP払出装置1030のバスケット1037にJP用景品Pを補充したり、筐体内部に設けられた補充スイッチ1070を操作したりすることができる。
【0046】
景品補充装置1040は、平面視略六角形の遊戯装置1000内の頂点位置に配置される。景品補充装置1040は、透明な樹脂等により円柱形状に形成されたシリンダ1041と、シリンダ1041内に集積された補充用の景品Kを下から押し上げるピストン1042と、シリンダ1041の上部開口部から斜め下方に傾斜した傾斜板1043と、を備えて構成される。また、傾斜板1043は、図3に示すように、プッシャーテーブル部1020の端部とターンテーブル1002との間に傾斜板1043の端部が来るように配設されており、ピストン1042によって押し上げられ、シリンダ1041の開口部より放出される補充用の景品Kが、ターンテーブル1002或いはプッシャーテーブル部1020上に落下するように構成されている。ピストン1042の上昇動作は、制御装置1090の制御により、所定のタイミングで実行される。
【0047】
制御装置1090は、例えばCPUやLSI等の演算処理装置、ICメモリ、電気回路等を有し、遊戯装置1000の動作を統合的に制御する。具体的には、例えば、掬い上げ装置1010による掬い上げ動作、JPルーレット1050の起動、JPメータ1060の表示、JP払出装置1030による景品払出動作等の各種制御を実行する。
【0048】
〔JP払出装置の構成〕
次に、本実施の形態の遊戯装置1000の特徴部分であるJP払出装置1030について説明する。
【0049】
図5は、JP払出装置1030の詳細図である。同図(a)は、平面図であり、同図(b)は、正面図であり、同図(c)は、縦断面図である。尚、同図は、JP払出装置1030の初期状態を示している。
【0050】
JP払出装置1030は、ベース部1031の下部に配設されたモータ1032と、第1アーム1033と、第2アーム1034と、バスケットアーム1035と、2つのストッパ1038a、1038bと、JP用景品Pを収容するバスケット1037と、を主に備えて構成される。
【0051】
モータ1032は、制御装置1090によって制御されるモータであって、例えば、DCモータやステッピングモータなどによって実現される。モータ1032は、その回転軸が水平となるよう配設されており、これには、第1アーム1033の一端が軸支される。
【0052】
第1アーム1033は、一端がモータ1032の回転軸に、他端が第2アーム1034の一端に、それぞれ回動自在に軸支されている。また、第2アーム1034は、一端が第1アーム1033の他端に、他端がバスケットアーム1035に、それぞれ回動自在に軸支されている。
【0053】
バスケットアーム1035は、両端が手前側(プレーヤ側)に向けて屈曲した略コの字形状を有して形成されている。バスケットアーム1035の一端は、その回転面が上記屈曲方向と平行となるよう、ベース部1031と回動自在に軸支され、その軸支位置Bの近傍他端側には、第2アーム1034の他端が回動自在に軸支されている。また、バスケットアーム1035の他端には、バスケット1037が回動自在に軸支されたアームプレート1036が固定されている。
【0054】
従って、バスケットアーム1035は、第1アーム1033及び第2アーム1034によって伝達されるモータ1032の回転動力により、軸支位置Bを中心として回転し、その回転面は、屈曲方向と平行となる。具体的には、モータ1032が正回転することで、バスケットアーム1035は、手前側(プレーヤ側;矢印C1方向)に回転(以下、「正回転」という。)し、モータ1032が逆回転することで、バスケットアーム1035は、奥側(矢印C2方向)へ回転(以下、「逆回転」という。)する。
【0055】
また、バスケットアーム1035の2つの屈曲部分は、何れも、バスケットアーム1035が正回転した際に、その手前に設置された掬い上げ装置1010と接触しないよう、充分な長さをもって形成され、また、バスケットアーム1035全体の長さは、バスケットアーム1035が正回転した際に、バスケット1037が景品払出口1006の上方に達するに充分な長さをもって形成される(図8参照)。このため、バスケットアーム1035が正回転して景品を払い出す際に、掬い上げ装置1010への干渉の発生を防止できる。
【0056】
ストッパ1038a、1038bは、略円柱形状を有し、バスケットアーム1035の回転を制限する。具体的には、ストッパ1038aは、バスケットアーム1035の逆回転を制限し、バスケットアーム1035がストッパ1038aと当接しているとき、バスケットアーム1035は、ほぼ鉛直に起立した状態(起立状態)となる。一方、ストッパ1038bは、バスケットアーム1035の正回転を制限し、バスケットアーム1035がストッパ1038bと当接しているとき、バスケットアーム1035は、ほぼ水平に横臥した状態(横臥状態)となる。従って、バスケットアーム1035は、ベース部1031との軸支位置Bを中心として、ストッパ1038aと当接する位置(起立状態)と、ストッパ1038bと当接する位置(横臥状態)とがなす約90度の範囲を、正/逆回転する。尚ここで、バスケットアーム1035の回転角度は、モータ1032の回転時間によって調整される。
【0057】
図6は、バスケットアーム1035とバスケット1037との連結部分の斜視図である。
同図に示すように、バスケットアーム1035の他端には、バスケットアーム1035の長手方向に対して垂直に、アームプレート1036が固定されている。アームプレート1036は、例えば鉄板等の金属板であり、バスケットアーム1035との固定面と異なる面には、前方に向けて延出した2つの凸部1036aが形成されている。
【0058】
バスケット1037は、JP用景品Pを収容する内部空間を有する容器形状を成し、上部には、JP用景品Pを出し入れするための開口面1037aが形成されている。また、バスケット1037の前面1037bは、手前側に向けて凸形状となる滑らかな曲面形状を成しており、バスケット1037は、底部から開口部である開口面1037aへ向けて開広する形状を有している。
【0059】
バスケット1037の後面(アームプレート1036と対向する面)上部には、奥側に向けて凸部1037cが形成されている。この凸部1037は、アームプレート1036の2つの凸部1036a間に嵌り、2つの凸部1036aと同軸で回動自在に軸支されている。尚、この軸支位置Dは、次のように決定される。即ち、マグネット1037dによる係止(詳細は後述する。)されておらず、バスケット1037が回動自在であるときに、開口面1037aが水平を保ち、且つ、バスケット1037の重心Gと鉛直方向にほぼ一致する位置に設けられる。これによって、マグネット1037dによって係止されていない場合、バスケット1037の開口面1037aは、バスケットアーム1035の回転に関わらず、ほぼ水平を保ち、バスケット1037に収容されたJP用景品Pは、こぼれ落ちない(図9参照)。
【0060】
また、バスケット1037の後面下部には、複数(図6においては、3個示されている。)のマグネット1037dが、アームプレート1036と当接可能な位置に配設されている。マグネット1037dは、バスケット1037の後面とアームプレート1036との間の距離が所定距離まで接近した場合には、その磁気力によってアームプレート1036に引き付けられ、アームプレート1036に係止される。以下、この状態を、適宜「係止状態」という。
【0061】
尚ここで、バスケット1037にマグネット1037dが配設されることとしたが、バスケット1037の後面に金属板を、アームプレート1036側にマグネットを、それぞれ配設することとしても良いし、バスケット1037とアームプレート1036との双方にマグネットを配設することとしても、勿論構わない。
【0062】
更に、バスケット1037は、例えば透明或いは半透明な樹脂等の光透過性を有する部材により形成され、内部に収容されたJP用景品Pを外部から視認可能となっている。これによって、バスケット1037に収容されたJP用景品Pをディスプレイし、プレーヤに対して、この景品を取得したいといった意欲を誘起して、ゲームプレイへの興味を掻き立たせることが可能となる。
【0063】
このように構成されるJP払出装置1030は、JPが達成された際に、JP特典動作として、モータ1032によってバスケットアーム1035を駆動させ、バスケット1037に収容されているJP用景品Pを景品払出口1006へ払い出す一連の払い出し動作を実行する。
【0064】
より具体的に説明する。図7は、JP払出装置1030の初期状態を示す図である。
同図に示すように、初期状態にあっては、バスケットアーム1035は、ストッパ1038aと当接し、ほぼ垂直に起立した状態(起立状態)である。また、バスケット1037は、マグネット1037dによってアームプレート1036に係止され、バスケット1037の開口面1037aは、ほぼ水平を保っている。従って、バスケット1037は、JP用景品Pを収容している。
そして、JPが達成されると、モータ1032が所定時間回転し、バスケットアーム1035は、手前側へ約90度正回転し、図8に示す払出状態へと移行する。
【0065】
図8は、JP払出装置1030の“払出状態”を示す図である。
同図に示すように、払出状態にあっては、バスケットアーム1035は、ストッパ1038bと当接し、ほぼ水平に横臥した状態(横臥状態)である。また、バスケット1037は、マグネット1037dによってアームプレート1036に係止されたままであり、バスケット1037の開口面1037aは、ほぼ鉛直である。
【0066】
ここで、初期状態から払出状態へ移行する場合は、係止状態が継続されるため、バスケットアーム1035の正回転に伴い、回転の円弧に沿うように、バスケット1037が上方から下方へ移動し、バスケット1037の開口面1037aは、水平から手前側へと徐々に傾斜する。これにより、バスケット1037に収容されたJP用景品Pは、重力によって開口面1037aから落下し、景品払出口1006に落下したJP用景品Pは、景品取出口1007からプレーヤに与えられる。
【0067】
また、バスケット1037が、底面から開口面1037aへ向けて開広している形状のため、プレーヤから見れば、当初、正面上部に配置されていたバスケット1037が、自身に向かって傾斜し、バスケット1037に収容されていたJP用景品Pが、目前で一気に払い出される様子として写る。このため、JPに相応しいダイナミックな景品の払い出しの演出を実現することができる。
【0068】
また、バスケット1037の前面1037bが滑らかな曲面を成しているため、バスケット1037に収容されているJP用景品Pは、バスケット1037内に残る、或いはひっかかるといったことなく、その全てがスムーズに落下することとなる。
【0069】
バスケット1037に収容されているJP用景品Pが払い出されると、空となったバスケット1037に新たなJP用景品Pを補充すべく、遊戯装置1000の管理者の操作によって、JP払出装置1030は、図9に示す補充状態に移行する。
【0070】
図9は、JP払出装置1030の“補充状態”を示す図である。
同図に示すように、補充状態において払出状態と異なる点は、マグネット1037dによる係止状態が解除されている点である。即ち、バスケット1037は、軸支位置Dで軸支されているのみであり、軸支位置Dを中心として、手前或いは奥方向へ自由に回動自在である。この時、バスケット1037の重心Gと回転軸Dの位置とは鉛直方向にほぼ一致し、バスケット1037の開口面1037aは、ほぼ水平に保たれる。
【0071】
そして、遊戯装置1000の管理者により補充スイッチ1070が操作されると、モータ1032が所定時間逆回転し、バスケットアーム1035は、奥側へ約90度回転し、再度初期状態へ移行する。このとき、係止状態は解除されたままであるが、バスケットアーム1035の逆回転に伴い、マグネット1037dとアームプレート1036とが徐々に近づき、その距離が所定距離以下となると、マグネット1037dが、その磁気力によってアームプレート1036に引き付けられ、バスケット1037は、アームプレート1036に係止されることになる。
【0072】
〔遊戯装置の機能構成〕
次に、本実施の形態の機能構成を説明する。
図10は、本実施の形態における機能構成の一例を示すブロック図である。
同図に示すように、遊戯装置1000は、操作入力部10と、払出検知部20と、ターンテーブル駆動部32と、スライドテーブル駆動部34と、掬い上げ装置駆動部36と、JP払出装置駆動部38と、処理部40と、を有する。
【0073】
操作入力部10は、プレーヤ及び管理者によって入力される各種指示操作を受け付け、入力された指示操作に応じた操作信号を、処理部40へ出力する。操作スイッチ1004及び補充スイッチ1070が、これに該当する、
【0074】
払出検知部20は、固定テーブル1022から景品払出口1006への景品Kの落下の有無を検知し、検知した場合に検知信号を処理部40へ出力する。チャッカー1026が、これに該当する。
【0075】
ターンテーブル駆動部32は、処理部40によって駆動され、ターンテーブル1002を回転させる。モータ1002aが、これに該当する。
【0076】
スライドテーブル駆動部34は、処理部40によって駆動され、スライドテーブル1024をスライド運動させる。
【0077】
掬い上げ装置駆動部36は、処理部40によって駆動され、掬い上げ装置1010のショベルアーム1021及びショベル1014を、それぞれ回転及び傾斜させる。モータ1011が、これに該当する。
【0078】
JP払出装置駆動部38は、処理部40によって駆動され、JP払出装置1030のバスケットアーム1035を回転させる。モータ1032が、これに該当する。
【0079】
処理部40は、例えば、CPUやLSI等の演算処理装置、ICメモリ、電気回路等によって実現され、遊戯装置1000を構成する各部を統合的に制御する。制御装置1090が、これに該当する。また、処理部40には、掬い上げ制御部42と、JPゲーム制御部44と、が含まれる。
【0080】
掬い上げ制御部42は、操作入力部10から入力される操作信号に応じて、掬い上げ装置駆動部36を駆動し、掬い上げ装置1010による掬い上げ動作を実行させる。
【0081】
JPゲーム制御部44は、払出検知部20から払出検知信号が入力されると、JPルーレット1050を起動し、その結果得られる指示ポイントに応じて、現在の累積ポイントを更新するともに、JPメータ1060の表示を更新させる。そして、更新後の累積ポイントに応じて、JP払出装置1030による払い出し動作の実行是非を判断し、実行すると判断した場合には、JP払出装置駆動部38を駆動し、JP払出装置1030による景品払出動作を実行させる。
【0082】
〔遊戯装置の動作〕
次に、遊戯装置1000の動作を説明する。
図11は、遊戯装置1000の動作を説明するフローチャートである。尚、同図においては、1ゲーム分のゲーム進行に係る動作を示しており、この1ゲームでは、複数回の掬い上げ動作が実行される。ゲームの開始に先立ち、ターンテーブル1002は回転し、スライドテーブル1024はスライド運動しており、JP払出装置1030は、図7に示す初期状態となっているものとする。
【0083】
ゲームの開始が指示されると、先ずJPゲーム制御部44は、現在の累積ポイント数を初期値“0”に設定(ゼロクリア)する(ステップS11)。
【0084】
そして、操作入力部10より、操作スイッチ1004が操作されたことを検知した場合、掬い上げ制御部42は、掬い上げ装置駆動部36を駆動することにより、ショベル1014による景品Kの掬い上げ動作や、掬い上げた景品Kを固定テーブル1022上へ落下させるといった掬い上げ動作を実行させる(ステップS12)。
【0085】
掬い上げ動作の実行によって景品Kが払い出され、払出検知部20より、チャッカー1026がONされたことを検知した場合(ステップS13:YES)、JPゲーム制御部44は、JPルーレット1050を起動する(ステップS14)。そして、その結果得られた指示ポイントを現在の累積ポイントに加算するとともに、これに合わせて、JPメータ1060の表示を更新する(ステップS15)。
【0086】
次いで、JPゲーム制御部44は、更新後の累積ポイントに基づき、JPを達成したか否かを判断する(ステップS16)。即ち、累積ポイントが所定値(例えば、“8”)に達した場合には、JPを達成したと判断し(ステップS16:YES)、後述するJP払出処理(図12参照)を実行し、JP払出装置1030によるJP払出処理を実行させる(ステップS17)。JP払出処理を終了すると、今回のゲームは終了であり、本処理は終了する。
【0087】
一方、ステップS16において、累積ポイントが上記所定値に達せず、JPを達成していないと判断した場合(ステップS16:NO)、或いは、ステップS13において、例えば景品Kの掬い上げに失敗した等、払出検知部20より、チャッカー1026がONされたことが検知されなかった場合(ステップS13:NO)、JPゲーム制御部44は、ここまでの掬い上げ動作の実行回数と、当該ゲームで実行可能な掬い上げ動作の回数(実行可能回数)と、を比較する。
【0088】
比較の結果、実行回数が実行可能回数未満である場合には(ステップS18:NO)、ステップS12に移行し、操作スイッチ1044による、掬い上げ装置1010に対する次の操作入力を待機する。
また、実行回数が実行可能回数と等しい場合(ステップS18:YES)、JPゲーム制御部44は、今回のゲームは終了であると判断し、本ゲームを終了させる。
【0089】
図12は、図11のステップS17において実行されるJP払出処理を説明するためのフローチャートである。
JP払出処理において、JPゲーム制御部44は、JP払出装置駆動部38を駆動し、JP払出装置1030によるJP用景品の払出動作を実行させる。
【0090】
即ち、モータ1032が所定時間回転し、バスケットアーム1035が正回転して、初期状態から、図8に示す払出状態(横臥状態)に移行する(ステップS171)。この移行に伴い、バスケット1037に収容されているJP用景品Pが景品払出口1006に向かって落下し、景品払出口1006から払い出される。
【0091】
続いて、遊戯装置1000の管理者は、JP用景品Pを払い出して空となったバスケット1037に、新たなJP用景品Pを補充する。具体的には、管理者は、JP補充扉1008を開き、JP補充扉1008を開いてできる開口部から手を差し入れ、マグネット1037dをアームプレート1036から外す。JP払出装置1030は、図9に示す補充状態へ移行する。そして、管理者は、水平となった開口面1037aから、新たなJP用景品Pを、バスケット1037に補充する(ステップS172)。補充作業が終了したら、補充スイッチ1070を操作し、JP補充扉1008を閉じる。
【0092】
JP用補充スイッチ1070が操作されると(ステップS173:YES)、JPゲーム制御部44は、JP払出装置駆動部38を駆動する。即ち、モータ1032が所定時間逆回転し、バスケットアーム1035は約90度逆回転して、補充状態から初期状態へ移行する(ステップS174)。その後、本JP払出処理は終了し、図11のステップS17へ戻る。
【0093】
以上のように構成することで、JPが達成された場合には、JP払出装置1030が起動し、JP用景品Pが払い出される。このとき、JP払出装置1030のバスケット1037は、マグネット1037dによってアームプレート1036(バスケットアーム1035)に係止されているため、プレーヤ側に向けて、上方から円弧を描いて移動しつつ、保持しているJP用景品Pを払い出す。従って、上方から円弧を描いて移動しつつ景品を払い出すといった、新しくダイナミックな景品の払い出し動作を実現することができる。
【0094】
また、JP用景品Pを払い出した後は、マグネット1037dによる係止を解除することで、バスケット1037の開口面1037aがほぼ水平となるので、新たなJP用景品Pの補充が容易となる。そして、バスケットアーム1035が逆回転すると、バスケット1037は、再度アームプレート1036(バスケットアーム1035)に自動的に係止され、次の景品払い出しに備えることができる。
【0095】
〔変形例〕
尚、本発明の適用は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、バスケット1037の形状は、図6に示す形状に限らず、直方体形状や逆円錐形状、角錐形状、半円球形状、半円柱形状、角柱形状等、JP用景品Pをある程度収容し、その払い出しに適した形状ならば、どのような形状であっても良い。
【0096】
また、本実施の形態においては、バスケットアーム1035は、図7に示す初期状態において、バスケット1037の後面で軸支することしたが、例えば図13に示すように構成しても良い。
図13に示すように、バスケットアーム2035は、他端に平行な2本の支持アーム2036を有し、この支持アーム2036で狭持するように、指示アーム2036の先端で、バスケット2037を回動自在に軸支する。また、支持アーム2036及びバスケット2037のそれぞれの側面(軸支されている面)に、マグネット2037dが配置され、これによってバスケット2037とバスケットアーム2035とが係止される。尚、この軸支位置及びマグネット2037dの配置位置は、初期状態において、バスケット2037の開口面2037aが、ほぼ水平となる位置に設けられる。
【0097】
また、上記実施の形態において、バスケットアーム1035は、2箇所で屈曲部分を有する略コの字形状としたが、1箇所で屈曲部分を有する略くの字形状としても良いし、屈曲部分を3箇所以上有することとしても良い。
【0098】
更に、JP払出装置1030を、その周囲で複数のプレーヤが同時にプレイ可能な遊戯装置1000の中央に配置することとしたが、1人のプレーヤのみがプレイ可能な遊戯装置に適用することとしても良いのは勿論である。
【0099】
【発明の効果】
本発明によれば、景品保持部は、係止部と被係止部とが係止した場合に、アーム部が起立状態から横臥状態へと変位すると、景品保持部がその向きを変え、上方から下方へと移動しつつ景品を払い出すといった、新しい動作の景品払出装置を実現することができる。また、アーム部の変位方向を、プレーヤの正面上方からプレーヤ側へ向かう方向とした場合、プレーヤに対して、正面上方から景品保持部が移動し、目前で景品は払い出されるといったダイナミックな演出効果を与えることができる。
【0100】
更に、一旦アーム部が起立状態に変位すると、係止部と被係止部とが係止された状態が維持されるので、横臥状態に変位した後、景品を払い出して空となった景品保持部に新たな景品を補充し、再度起立状態に変位させることで、次の景品払い出しに備えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る遊戯装置の一例を示す外観図。
【図2】遊戯装置の平面図。
【図3】遊戯装置の1つのステーションに係る要部正面図。
【図4】遊戯装置の1つのステーションに係る要部縦断面図。
【図5】JP払出装置の平面図、縦断面図、正面図。
【図6】バスケットアームとバスケットとの連結部分の詳細斜視図。
【図7】JP払出装置の初期状態(起立状態)を示す縦断面図。
【図8】JP払出装置の払出状態(横臥状態)を示す縦断面図。
【図9】JP払出装置の補充状態を示す縦断面図。
【図10】本実施の形態に係る機能構成の一例を示すブロック図。
【図11】本実施の形態に係る動作の一例を説明するフローチャート。
【図12】図8の動作中に実行されるJP払出処理を説明するフローチャート。
【図13】JP払出装置の変形例を示す斜視図。
【符号の説明】
10 操作入力部
20 払出検知部
32 ターンテーブル駆動部
34 スライドテーブル駆動部
36 掬い上げ装置駆動部
38 JP払出装置駆動部
40 処理部
42掬い上げ制御部
44JPゲーム制御部
1000 遊戯装置
1002 ターンテーブル
1004 操作スイッチ
1006 景品払出口
1007 景品取出口
1008 JP補充扉
1010 掬い上げ装置
1011 モータ
1012、1013 ショベルアーム
1014 ショベル
1020 プッシャーテーブル部
1022 固定テーブル
1024 スライドテーブル
1026 チャッカー
1050 JPルーレット
1060 JPメータ
1030 JP払出装置
1031 ベース部
1032 モータ
1033 第1アーム
1034 第2アーム
1035 バスケットアーム
1036 アームプレート
1037 バスケット
1037a 開口面
1037b 凸部
1037c 前面
1037d マグネット
1038a、1038b ストッパ
1040 景品補充装置
1050 JPルーレット
1060 JPメータ
1070 補充スイッチ
1090 制御装置
K 景品
P JP用景品

Claims (8)

  1. 景品を保持する内部空間を有する景品保持部と、
    一端側で前記景品保持部を自由回転自在に軸支する第1軸を有し、他端側が第2軸で軸支されて起立状態と横臥状態間を変位可能なアーム部と、
    を備え、前記アーム部の一端側に係止部が配設され、前記景品保持部に被係止部が配設されて、前記係止部と前記被係止部とが係止した状態で前記アーム部が横臥状態に変位した場合には、前記景品保持部内に保持されていた景品が払い出されることを特徴とする景品払出装置。
  2. 前記係止部及び前記被係止部は、▲1▼共に磁石であるか、又は▲2▼一方が磁石で他方が金属であることを特徴とする請求項1に記載の景品払出装置。
  3. 前記アーム部が一旦起立状態に変位した場合には、前記係止部と前記被係止部とが係止した状態に維持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の景品払出装置。
  4. 前記第1軸は、前記景品保持部の重心より上方で当該景品保持部を軸支することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の景品払出装置。
  5. 前記景品保持部は、少なくとも一側面が光透過性を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の景品払出装置。
  6. 前記景品保持部は、前記アーム部が起立状態の場合に、上面が開口部となるように形成されており、底部から開口部へ向けて開広する形状を成していることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の景品払出装置。
  7. 前記アーム部は屈曲部を有し、前記第2軸を軸中心として所定方向に回転し、前記屈曲部の屈曲方向は、前記第2軸を軸中心とする前記アーム部の回転面に平行であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の景品払出装置。
  8. 固定テーブル上をスライドテーブルが往復移動することにより、固定テーブル上の景品を押し出して落下させ、景品払出溝を通じて景品払出口から外部排出する遊戯装置であって、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の景品払出装置と、
    前記第2軸を軸中心として前記景品払出装置を回転駆動させる駆動手段と、
    を備え、前記アーム部が横臥状態の場合に、前記景品保持部が前記景品払出溝又は前記固定テーブルの上方に位置するように、前記景品払出装置が配設されていることを特徴とする遊戯装置。
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