JP2004105112A - 乗用型芝刈り機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】走行ミッション機構24の前側に隣接する部位に、中間軸26を縦向きに配設して、この中間軸の下端に、前記エンジンの出力軸4bから後方に略水平に延びる動力伝達軸32を介して動力伝達する一方、前記中間軸26の上端から前記走行ミッション機構における入力軸24aに動力伝達する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業者が搭乗して操縦するようにした走行機体に、当該走行機体に搭載したエンジンにて回転駆動されるロータリーモアを装着して成る乗用型芝刈り機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の乗用型芝刈り機においては、左右一対の前車輪と、同じく左右一対の後車輪とで支持された走行機体の上面に、エンジン、前記両前車輪を舵取り操作する操縦ハンドル及び操縦座席を前から順番に並べて搭載し、前記エンジンの動力を前記両後車輪に伝達することにより、前記走行機体を前進走行するように構成し、前記走行機体のうち両前車輪と両後車輪との間の部位に、ロータリーモアを装着し、このロータリーモアを、前記エンジンからの動力伝達にて回転駆動するように構成している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、この従来における乗用型芝刈り機は、そのロータリーモアで刈り取った刈芝を、当該ロータリーモアの一端部に設けたファンに吸引するように構成しているから、その横幅寸法が前記ファンの分だけ増大し、大型化を招来するのであった。
【0004】
そこで、最近の乗用型芝刈り機においては、両前車輪と両後車輪との間に装着した前記ロータリーモアで刈り取った刈芝の排出ダクトを、左右両後車輪間の部位に、後方に延びるように配設するという構成にしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−9757号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように、ロータリーモアからの刈芝排出ダクトを、左右両後車輪間の部位に、後方に延びるように配設することは、両後車輪に対する走行ミッション機構を、前記刈芝排出ダクトの上面に配設しなければならず、この走行ミッション機構が、前記刈芝排出ダクトに所定の高さ寸法を確保することのために、高い部位に位置することになり、これに関連して、走行機体の前部に搭載したエンジンから前記走行ミッション機構への動力伝達機構が、前記走行ミッション機構が前記したように高い部位に位置する分だけ、走行機体のうち操縦ハンドルと操縦座席との間で作業者が乗り降りする部分における床面から突出することになるから、走行機体への作業者の乗り降りに邪魔になるという問題があった。
【0007】
また、エンジンから走行ミッション機構の動力伝達機構を、走行機体より突出しないようにするには、この動力伝達機構を、前記刈芝排出ダクトを避けるように迂回する構成にしなればならないから、この動力伝達機構の構造が複雑になり、大型化と、重量のアップとを招来することになる。
【0008】
本発明は、この問題を簡単な動力伝達機構の構成によって解消することを技術的課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本発明の請求項1は、
「両前車輪と両後車輪とで支持する走行機体に、エンジンと、前記両前車輪を舵取りする操縦ハンドルと、作業者が搭乗する操縦座席とを前から順番に並べて配設する一方、前記両前車輪と両後車輪との間の部位にロータリーモアを装着し、このロータリーモアからの刈芝排出ダクトを、前記両後車輪間に後方に延びるように配設して、この刈芝排出ダクトの上面に、前記両後車輪に対する走行ミッション機構を配設して成る乗用型芝刈り機において、
前記走行ミッション機構の前側に隣接する部位に、中間軸を縦向きに配設して、この中間軸の下端に、前記エンジンの出力軸から後方に略水平に延びる動力伝達軸を介して動力伝達する一方、前記中間軸の上端から前記走行ミッション機構における入力軸に動力伝達する。」
ことを特徴としている。
【0010】
また、本発明の請求項2は、
「前記請求項1の記載において、前記中間軸を、平面視で前記エンジンにおける出力軸よりも横方向にずれた部位に配設して、この中間軸と前記エンジンにおける出力軸との間を連結する動力伝達軸を平面視で後方に向かって斜め外向きに傾斜する。」
ことを特徴としている。
【0011】
更にまた、本発明の請求項3は、
「前記請求項1又は2の記載において、前記走行ミッション機構の上面に、下向きの気流を発生する送風羽根車を、前記走行ミッション機構における入力軸又は前記中間軸からの動力伝達にて回転駆動するように設ける。」
ことを特徴としている。
【0012】
加えて、本発明の請求項4は、
「前記請求項1〜3のいずれかの記載において、前記操縦座席の後部に、作業者が当該操縦座席から離れると前記エンジンを停止するか、或いは、エンジンから前記両後車輪及びロータリーモアのうちいずれか一方又は両方への動力伝達を遮断するようにしたシートスイッチ機構を配設する。」
ことを特徴としている。
【0013】
【発明の作用・効果】
前記した請求項1のように構成することにより、エンジンの動力を、一本の動力伝達軸にて走行ミッション機構に伝達するものでありながら、刈芝排出ダクトに所定の高さ寸法を確保できるように走行ミッション機構を高い部位に位置した状態のもとで、前記動力伝達軸を、前記中間軸における上下方向の高さ寸法だけ低くできるから、この動力伝達軸が、走行機体のうち操縦ハンドルと操縦座席との間において作業者が乗り降りする部分における床面から大きく突出しないように、換言すると、前記動力伝達軸における床面からの突出高さを低くするように構成することができる。
【0014】
従って、本発明によると、前部のエンジンから後部の走行ミッション機構への動力伝達機構を簡単な構造にすることと、刈り取り芝の後方への排出を円滑にできる状態のもとで、作業者の走行機体への乗降を容易にすることとを同時に達成できる効果を有する。
【0015】
ところで、前記乗用型芝刈り機においては、そのエンジンを平面視において走行機体における横幅方向の略中心の部位に搭載する一方、その操縦ハンドルも、平面視において走行機体における横幅方向の略中心の部位に設けられることから、この操縦ハンドルの回転を両前車輪に対するステアリングギャーボックスに伝達するハンドル軸も、当然に、平面視において走行機体における横幅方向の略中心の部位に位置することになる。
【0016】
このために、前記走行ミッション機構への動力伝達軸を、前記エンジンの出力軸から後方に略水平に延びるように配設することは、この動力伝達軸が、前記ハンドル軸に干渉することになって、ステアリングギャーボックスは、前記動力伝達軸よりも高い部位に位置しなければならないことになるから、走行機体における床面のうち操縦ハンドルの下部付近が、前記ステアリングギャーボックスのために盛り上がることになって、作業者の足元回りにおける床面が狭くなる。
【0017】
これに対し、本発明は、請求項2に記載した構成にすることを提案する。
【0018】
すなわち、前記中間軸を、平面視で前記エンジンにおける出力軸よりも横方向にずれた部位に配設して、この中間軸と前記エンジンにおける出力軸との間を連結する動力伝達軸を平面視で後方に向かって斜め外向きに傾斜することにより、前記動力伝達軸が、ハンドル軸に干渉することを回避でき、ステアリングギャーボックスを、前記動力伝達軸の下側に配設することができるから、走行機体のうちこれに乗った作業者における足元回りの床面を広くできる。
【0019】
また、請求項3に記載したように構成することにより、走行ミッション機構を強制的に冷却できるとともに、走行ミッション機構で発生する熱、及び芝刈りに際して発生する塵埃が操縦座席側にまで舞い上がることを確実に低減できる利点がある。
【0020】
更にまた、請求項4に記載したように構成することにより、操縦座席に対するシートスイッチ機構の高さ寸法が、前記操縦座席の走行機体からの高さ位置に加算されることを回避できるから、前記操縦座席をこれだけ低い部位に位置することができる利点がある。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図7の図面について説明する。
【0022】
この図において、符号1は、前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム1aにて構成した走行機体を示し、この走行機体1は、左右一対の前車輪2と、同じく左右一対の後車輪3とで支持され、且つ、この走行機体1の前部上面には、エンジン4が搭載されているとともに、前記両前車輪2を同時に回動するように舵取りするための操縦ハンドル5が設けられ、また、前記走行機体1の後部上面には、作業者が座る操縦座席6が設けられている。更にまた、前記走行機体1の上面には、前記両後車輪3の上部を覆うフェンダー7aと、前記操縦座席の前側の部分にステップ台7bとを備えたフロントカウル7が、走行機体1の全体を覆うように設けられ、このフロントカウル7には、前記エンジン4に対するボンネットカバー8が開閉可能に設けられている。
【0023】
前記両後車輪3は、前記走行機体1における両サイドフレーム1aの外側面に上下方向に延びるように固着したブラケット9の下端に装着されている。
【0024】
一方、前記両前車輪2は、前記走行機体1における前部下面のうち平面視において走行機体1における横幅方向の中心線1b上の部位に中央部をセンターピン10にて上下方向に回動自在に枢着したフロントアクスル11の両端に、水平方向に旋回自在に枢着され、また、この両前車輪2を同時に同じ方向に旋回回動するステアリングギャーボックス12は、前記走行機体1における中心線1b上の部位に配設され、このステアリングギャーボックス12から立設するハンドル軸13の上端に、前記操縦ハンドル5が取付けられている。
【0025】
前記走行機体1における下面側で、且つ、前記両前車輪2と両後車輪3との間には、左右一対の回転式刈取り羽根14aを備えたロータリーモア14が、左右一対の前部リンク15と、後部リンク16とにより上下動可能に装着され、且つ、前記操縦座席6の右側に配設した昇降レバー17の回動によって、上下動するように構成されている。
【0026】
前記エンジン4における一方の出力軸4aを、エンジン4から前向きに、他方の出力軸4bを、エンジン4から後ろ向きに各々突出し、前記前向きに突出する一方の出力軸4aの回転を、前記走行機体1の前部で且つ前記センターピン10より上側に前後方向に延びるように軸支した中間軸18にベルト19にて動力伝達し、この中間軸18の回転を、前記ロータリーモア14に設けた縦軸20に、両端に自在軸継手21a,21bを備えた伸縮式の動力伝達軸21を介して動力伝達し、この縦軸20と、前記両回転式の刈取り羽根14aの支持軸14bとの間に、無端ベルト22を巻掛けすることにより、両刈取り羽根14aを、図4に点線矢印で示すように、互いに逆方向に回転するように構成する。
【0027】
また、前記走行機体1における後部下面側には、前記両刈取り羽根14aにて刈った刈芝を後方に排出する刈芝排出ダクト23が、前記両後車輪3間、正確には後車輪3が取付く左右一対のブラケット9の間を後方に延びるように設けられている。
【0028】
この場合、前記走行機体1における両サイドフレーム1aのうち後方の部分を、後方に向かって水平に対して適宜角度θだけ斜め上向きに傾斜し、この斜め上向きに傾斜する部分の下面に、前記刈芝排出ダクト23の天井板23aの上面に沿わせることにより、この天井板23aを、後方に向かって斜め上向きに傾斜するように構成する。
【0029】
そして、前記刈芝排出ダクト23の上部で、且つ、前記操縦座席6の下部の部位に、前記エンジン4の回転を適宜変速して前記両後車輪3に伝達するするための走行ミッション機構24を、当該走行ミッション機構24への縦向きの入力軸24aが上向きに突出するように配設して、この走行ミッション機構24の左右両側より横外向きに突出する出力軸24bから前記両後車輪3に対して無端チエン25にて動力伝達するように構成する。
【0030】
前記走行ミッション機構24よりも前側で、且つ、この走行ミッション機構24に隣接する部分に、縦向きに延びる中間軸26を、走行機体1に取付く歯車ケース27にて回転自在に軸支し、この中間軸26の上端に嵌着したプーリ28と、前記走行ミッション機構24における入力軸24aに嵌着したプーリ29との間に無端ベルト30を巻掛けする一方、前記中間軸26を軸支する歯車ケース27の下端に、前記中間軸26に傘歯車を介して連動する横軸31を前向きに突出するように設けて、この横軸31と、前記エンジン4における後向きの他方の出力軸4bとの間を、両端に自在軸継ぎ手32a,32bを備えた伸縮式の動力伝達軸32を介して連結することにより、前記エンジン4から動力を、伸縮式の動力伝達軸32、横軸31、中間軸26及び無端ベルト30を介して前記走行ミッション機構24に伝達するように構成する。
【0031】
この場合において、前記中間軸26を軸支した歯車ケース27を、図4の平面視において、前記走行機体1における中心線1bから横方向に適宜寸法Lだけずれた部位に配設して、前記伸縮式の動力伝達軸32を、平面視で後方に向かって斜め外向きに傾斜することにより、この伸縮式の動力伝達軸32と、前記ハンドル軸13とが互いに交差して、ステアリングギャーボックス12が、前記伸縮式の動力伝達軸32の下側に位置するように構成する。
【0032】
また、前記走行ミッション機構24における入力軸24aの上端には、送風羽根車46を設けて、前記操縦座席6の周辺の空気を吸い込んで下向きの気流を発生するように構成する。
【0033】
この場合、前記中間軸26の上端におけるプーリ28を、送風羽根車に構成することによって、前記送風羽根車46による下向きの気流を加速するように構成することができる。
【0034】
前記両後車輪3が取付く前記両ブラケット9の上部には、前後方向に延びるレール33を設けて、このレール33にて座席支持用ブラケット34を、前後方向に移動自在に支持して、この座席支持用ブラケット34の前端に、前記操縦座席6の先端をピン35にて回動自在に枢着することにより、前記操縦座席6を、前後方向に移動調節可能に構成するとともに、はね上げ回動自在に構成する。
【0035】
前記座席支持用ブラケット34のうち前記操縦座席6よりも後ろ側の部位に、先端に前記操縦座席6の後部に下面に接当するローラ36を備えたレバー杆37を、ピン38にて回転自在に枢着して、このレバー杆37を、その枢着ピン38に巻設した捩じりばね39にて、前記操縦座席6の後部を持ち上げる方向に回動するように付勢する一方、前記座席支持用ブラケット34には、前記レバー杆37の回動によってON・OFF作動するスイッチ40を設けることにより、前記操縦座席6に作業者が座ったとき、当該操縦座席6の後部のクッション体41が前記捩じりばね39に抗して座席支持用ブラケット34に接当するまで下降動し、前記スイッチ40がON又はOFFになって、前記エンジン4を始動するか、エンジン4から前記後車輪3及び前記ロータリーモア14への動力伝達をONにし、作業者が操縦座席6から離れたとき、当該操縦座席6の後部が前記捩じりばね39にて座席支持用ブラケット34から浮き上がり、前記スイッチ40がOFF又はONになって、前記エンジン4の運転を停止するか、エンジン4から前記後車輪3及び前記ロータリーモア14への動力伝達をOFFにするように構成する。つまり、前記レバー杆37、捩じりばね39及びスイッチ40等によって、作業者が操縦座席6から離れると前記エンジン4を停止するか、或いは、前記エンジン4から前記両後車輪3及びロータリーモア14のうちいずれか一方又は両方への動力伝達を遮断するようにしたシートスイッチ機構48を構成する。
【0036】
なお、前記レバー杆37、捩じりばね39及びスイッチ40等にて構成されるシートスイッチ機構48は、平面視において、操縦座席6における左右両側のうち一方の側(右側)にずれた部位に配設しており、これにより、前記走行機体1のうち前記操縦座席6の後側の部位に搭載した燃料タンク42を、前記シートスイッチ機構48を一方の側にずらせた分だけ大きくできる。
【0037】
また、前記座席支持用ブラケット34には、操縦座席6の前後移動を任意の位置において移動不能に固定するようにした操作ハンドル43を備えている。
【0038】
更にまた、前記走行機体1の上面のうち中程部の右側には、前記走行ミッション機構24に対する変速用のペダル44と、ブレーキペダル45とが設けられている。
【0039】
この構成において、作業者が走行機体1の上に乗って操縦座席6に座ると、レバー杆37、捩じりばね39及びスイッチ40等にて構成されるシートスイッチ機構48にて、エンジン4が始動するか、エンジン4から前記後車輪3及び前記ロータリーモア14への動力伝達をONになり、走行機体1を、そのロータリーモア14を回転駆動しながら前進走行できるから、所定の芝刈りを行うことができ、この芝刈りにて刈り取った芝草は、刈芝排出ダクト23内から後方に放出されるか、或いは、前記刈芝排出ダクト23の後端部に着脱可能に設けたキャッチャーボックス47内に放出される。
【0040】
前記したように、走行ミッション機構24の前側に隣接する部位に、中間軸26を縦向きに配設して、この中間軸26の下端に、前記エンジン4における他方の出力軸4bから後方に略水平に延びる動力伝達軸32を介して動力伝達する一方、前記中間軸26の上端から前記走行ミッション機構24における入力軸24aに動力伝達するという構成にしたことにより、エンジン4の動力を、一本の動力伝達軸32にて走行ミッション機構24に伝達するものでありながら、刈芝排出ダクト23に所定の高さ寸法を確保できるように走行ミッション機構24を高い部位に位置した状態のもとで、前記動力伝達軸32を、前記中間軸26における上下方向の高さ寸法だけ低くできるから、この動力伝達軸32が、走行機体1のうち操縦ハンドル5と操縦座席6との間において作業者が乗り降りする部分における床面(ステップ台7b)から大きく突出しないように、換言すると、前記動力伝達軸32における床面(ステップ台7b)からの突出高さを低くするように構成することができる。
【0041】
また、前記中間軸26を、平面視において、前記走行機体1における中心線1bから横方向に適宜寸法Lだけずれた部位に配設したことにより、前記動力伝達軸32が、ハンドル軸13に干渉することを回避でき、ステアリングギャーボックス12を、前記動力伝達軸32の下側に配設することができるから、走行機体1のうちこれに乗った作業者における足元回りの床面を広くできる。
【0042】
更にまた、前記走行ミッション機構24における入力軸24に、送風羽根車46を設けたことにより、走行ミッション機構24を強制的に冷却できるとともに、走行ミッション機構24で発生する熱、及び芝刈りに際して発生する塵埃が操縦座席6側にまで舞い上がることを確実に低減できる。
【0043】
これに加えて、前記操縦座席6の後部に、前記レバー杆37、捩じりばね39及びスイッチ40等にて構成されるシートスイッチ機構48を配設したことにより、操縦座席6に対するシートスイッチ機構の高さ寸法が、前記操縦座席6の走行機体1からの高さ位置に加算されることを回避できるから、前記操縦座席6をこれだけ低い部位に位置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の要部を示す拡大図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】操縦座席の構造を示す拡大図である。
【図6】図5のVI−VI視断面図である。
【図7】図5のVII −VII 視断面図である。
【符号の説明】
1 走行機体
2 前車輪
3 後車輪
4 エンジン
4a,4b エンジンの出力軸
5 操縦ハンドル
6 操縦座席
7 フロントカウル
7b ステップ台
12 ステアリングギャーボックス
13 ハンドル軸
14 ロータリーモア
24 走行ミッション機構
24a 走行ミッション機構の入力軸
26 中間軸
32 動力伝達軸
46 送風羽根車
48 シートスイッチ機構
Claims (4)
- 両前車輪と両後車輪とで支持する走行機体に、エンジンと、前記両前車輪を舵取りする操縦ハンドルと、作業者が搭乗する操縦座席とを前から順番に並べて配設する一方、前記両前車輪と両後車輪との間の部位にロータリーモアを装着し、このロータリーモアからの刈芝排出ダクトを、前記両後車輪間に後方に延びるように配設して、この刈芝排出ダクトの上面に、前記両後車輪に対する走行ミッション機構を配設して成る乗用型芝刈り機において、
前記走行ミッション機構の前側に隣接する部位に、中間軸を縦向きに配設して、この中間軸の下端に、前記エンジンの出力軸から後方に略水平に延びる動力伝達軸を介して動力伝達する一方、前記中間軸の上端から前記走行ミッション機構における入力軸に動力伝達することを特徴とする乗用型芝刈り機。 - 前記請求項1の記載において、前記中間軸を、平面視で前記エンジンにおける出力軸よりも横方向にずれた部位に配設して、この中間軸と前記エンジンにおける出力軸との間を連結する動力伝達軸を平面視で後方に向かって斜め外向きに傾斜することを特徴とする乗用型芝刈り機。
- 前記請求項1又は2の記載において、前記走行ミッション機構の上面に、下向きの気流を発生する送風羽根車を、前記走行ミッション機構における入力軸又は前記中間軸からの動力伝達にて回転駆動するように設けることを特徴とする乗用型芝刈り機。
- 前記請求項1〜3のいずれかの記載において、前記操縦座席の後部に、作業者が当該操縦座席から離れると前記エンジンを停止するか、或いは、エンジンから前記両後車輪及びロータリーモアのうちいずれか一方又は両方への動力伝達を遮断するようにしたシートスイッチ機構を配設することを特徴とする乗用型芝刈り機。
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