JP2004104623A - 位置管理システム、位置管理方法、通信装置及び移動通信端末 - Google Patents

位置管理システム、位置管理方法、通信装置及び移動通信端末 Download PDF

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Abstract

【課題】移動通信において、位置管理の際の不要な制御信号数を削減する。
【解決手段】移動体1内に設けられる通信装置1aと、通信装置1aとの間に主従関係を形成可能な移動通信端末A〜Dと、形成された主従関係を登録する主従関係情報データベース31と、主従関係情報データベース31に登録された主従関係に基づいて、通信装置1aに対して従となる移動通信端末の位置登録を通信装置1aを通じて受け付ける位置情報管理データベース21と、登録位置変更の頻度と、移動体1と主従関係を形成可能な移動通信端末の数とに基づいて、移動通信端末に対し主従関係の形成を制御する報知情報決定装置12とを有する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信における位置管理システム、位置管理方法、通信装置及び移動通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、移動通信システムにおいては、携帯電話機等の移動通信端末がどこにあっても着信できるように、位置情報管理装置に各移動通信端末の位置を記憶しておくことが一般的である。
【0003】
移動通信端末の位置の記憶のために、従来行われてきた位置登録手法では、個々の移動通信端末が、位置登録エリア境界を越えたときに、通信網上の位置情報管理装置に位置登録の要求を行う。この手法を以後”従来位置登録”と呼ぶ。
【0004】
この従来位置登録では、個々の移動通信端末から位置登録手順が行われるため、例えば電車等において、複数の移動通信端末が同時に位置登録エリアを跨る場合、位置登録エリア境界において位置登録信号が集中するという問題があった。
【0005】
この問題を解決するため、従来では、電車等の移動体とその移動体空間内に存在する移動通信端末との間に主従関係を持たせ、主となる移動体に設置した通信装置が、従となる移動通信端末の位置登録要求を代表して移動網へ送信することで、位置登録信号を削減するようにした位置登録手法が開発されている。この手法を以後”階層型位置登録”と呼ぶ。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−355835号公報
【非特許文献1】
弓場英明、笹田浩司、藤原真寿美、薮崎正実著「連鎖型移動制御の一検討」、信学技報 IN2000−177、pp.7−14、Feb.2001
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の階層型位置登録では、電車等の移動体に設置した通信装置からの移動体識別信号の受信の有無のみで移動通信端末と移動体の主従関係を形成していたため、本来主従関係を形成する必要の無い場合にも主従関係を形成してしまい、主従関係の形成及び解除に要する信号が無駄になる問題があった。
【0008】
これについて図を用いて説明する。図12は、階層型位置登録における主従関係形成例を表した模式図である。また、図13は階層型位置登録におけるシステム構成例である。さらに、図14は階層型位置登録における移動通信端末の状態遷移例である。
【0009】
図12に示す例では、電車等の移動体1は、路線上をA駅からB駅を経て運行されている。また、この例において、A駅までは位置登録エリア境界数が多く、A駅とB駅との間では位置登録エリア境界数が少なく、B駅を通過した後は、位置登録エリア境界数が多くなるものとする。
【0010】
この従来の階層型位置登録では、図13に示すように、移動体1内に位置する移動通信端末は、通信装置1aに対して主従関係を形成し、この主従関係は、通信装置1aの報知装置11から基地局2を通じて、主従関係情報データベース31に登録される。
【0011】
そして、位置登録エリア境界を通過する際には、主となる通信装置1aが従となる移動通信端末を代表して、位置登録要求を位置情報管理システム3に送信し、位置情報管理システム3では、主従関係情報データベース31の情報に基づいて、移動体1と主従関係を有する移動通信端末について一括して位置登録を行う。移動通信端末は、図14に示すように、報知装置11からの移動体識別信号の有無(○又は×)に応じて、従属状態又は非従属状態の状態を遷移させる。
【0012】
今、図12に示すように、A駅までは、移動体1内に移動通信端末A及びBが存在し、通信装置1aとの間で主従関係を形成している。そして、A駅で新たに乗車した移動通信端末C,Dが,B駅に辿り着く前に、移動体1内において、通信装置1aとの間で主従閥係を形成する。これは、移動体1に設置した通信装置1aからの移動体識別信号の受信の有無のみで、移動体1内の移動通信端末A〜Dと移動体1との主従関係を一律に形成しているからである。
【0013】
この図12に示した例において、A駅とB駅の間の位置登録エリア境界の数が少なく、B駅において、移動通信端末B,Dが下車したとする。このときには、位置登録エリア境界数が少なく位置登録の頻度が低いにも拘わらず、移動通信端末B,Dについて、主従関係の形成と解除に必要な制御信号数が生じるため、主従関係を形成することによって節約できる信号数を上回ることとなる。つまり、このときはむしろ主従関係を形成することで制御信号を無駄に送出していることになる。
【0014】
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、位置管理に要する制御信号数を従来位置登録より削減しつつ、階層型位置登録に見られる問題を解決する位置管理システム、位置管理方法、通信装置及び移動通信端末を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、移動体内に位置する移動通信端末の位置を管理する位置管理方法であって、登録位置変更の頻度と、移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数とに基づいて、移動通信端末に対し、主従関係の形成を制御し、形成された主従関係を登録し、登録された主従関係に基づいて、通信装置に対して従となる移動通信端末の位置登録を、通信装置を通じて受け付ける。
【0016】
このような本発明によれば、駅の間に存在する位置登録エリア境界の数や乗客の乗降分布に基づいて移動体の通信装置からの報知情報を変化させることで主従関係を形成する必要がある場合にのみ主従関係を形成することができる。これにより、主従関係の形成及び解除に要する信号を無駄に送出することなく位置登録信号の削減を行うことができる。
【0017】
本発明において主従関係の登録は、移動体内に設けられた主従関係情報蓄積手段に対して行い、位置登録に際し、移動体を識別する移動体識別子、及び移動体と主従関係を形成した移動通信端末を識別する移動通信端末識別子を位置情報と併せて登録することが好ましい。この場合には、主従関係の登録を移動体内で行うため、通信コストや通信負荷を低減することができる。
【0018】
本発明においては、登録位置変更の頻度は、移動体の運行経路上の位置登録エリア境界数により求められ、移動体の現在位置に基づいて、登録位置変更の頻度を算出し、この算出結果と、移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数とに基づいて、移動通信端末に対し、主従関係の形成を制御することが好ましい。この場合には、位置登録変更の頻度を精度良く算出することができ、より効果的な通信負荷の低減を図ることができる。
【0019】
上記発明においては、移動体の現在位置は、現在時間と、運行スケジュールとから推定されるものであることが好ましい。この場合には、移動体の現在位置を取得するための設備を簡略化することができる。また、移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数は、通信装置から送出される報知信号に対する移動通信端末からの応答信号の数により算出されることが好ましい。この場合には、移動体内の移動通信端末の数を精度良く把握することができるため、主従関係形成の可否を正確に判断することができる。
【0020】
上記発明においては、主従関係の登録は、移動体内と移動体外に複数分散されて配置された主従関係情報蓄積手段に対して行われ、いずれの主従関係情報蓄積手段に対して主従関係を登録すべきかを決定することが好ましい。この場合には、移動通信端末は、決定手段が決定した主従関係の登録先を記憶し、主従関係を解除する際には、記憶された登録先に対して主従関係登録解除信号を送信することが好ましい。この場合には、位置登録エリア境界数の多少や、乗客数に応じて、主従関係の登録先を適宜変更することができるため、主従関係登録の多様化を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
(位置管理システムの構成)
以下に本発明の実施形態に係る位置管理システムについて詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る位置管理システムの基本構成を模式的に示す概念図であり、図2は、位置管理システムを構成する各装置の内部構成を示すブロック図である。
【0022】
図1に示すように、本実施形態に係る位置管理システムは、移動体1と、移動体1内に設置された通信装置1aと、複数の移動通信端末A〜D、基地局2と、位置情報管理システム3とから構成される。
【0023】
移動体1は、本実施形態においては、所定経路を運行する電車である。通信装置1aは、移動体1内の乗客が有する移動通信端末A〜Dとで主従関係を結ぶ機能を有する通信装置である。通信装置1aには、図2に示すように、報知装置11と、報知情報決定装置12と、位置登録エリア情報データベース13とが含まれる。なお、通信装置1aには、必要に応じて乗客統計情報データベースなどが加えられる。
【0024】
報知装置11は、基地局2との間で報知信号を送受信する通信装置であり、基地局2から送信される報知信号には移動通信網への主従関係登録を指示する信号と主従関係の形成を抑制する信号の2種類がある。
【0025】
報知情報決定装置12は、報知装置11が報知する信号の種類を決定する装置であり、この決定の基準は次に示す効用関数(数1〜数4)である。
【0026】
すなわち、主従関係を形成するか否かの判断は、主従関係を形成しなかった場合に位置情報管理システム3に対して送信される信号数Nconvと、主従関係を形成した場合に位置情報管理システム3に対して送信される信号数Nproとの比較に基づいて行う。具体的に、主従関係を形成しない場合の信号数Nconvは、
【数1】
Figure 2004104623
により求められる。この数1において、nは、区間当たりの駅数であり、LRは、i番目の駅からi+1番目の駅の間における乗客の人数、Bは、i番目の駅からi+1番目の駅の間に存在する位置登録エリア境界の数、mは、統計的に求められた乗客の人数を示す。なお、ここでは、最悪の状況を想定し、駅数nを2(すなわち、計算対象となる駅数が2−1=1となり、A駅のみを対象とする)とし、A駅において乗車してきた乗客m人と同人数の乗客が次のB駅で降車するものと仮定する。
【0027】
この数1によれば、主従関係を形成しない場合の信号数は、従来の位置登録管理の場合に必要な、位置登録要求の信号のみのBm(境界数×人数)となる。
【0028】
一方、主従関係を形成する場合の信号数Nproは、
【数2】
Figure 2004104623
により求められる。この数2において、CRは、主従関係形成の際に送信される信号数であり、CCは、主従関係解除の際に送信される信号数である。この数2も上述した仮定に基づいて計算され、その結果、主従関係の際に送信される信号は、境界を越える度に送信される代表位置登録要求の信号数(B)と、各乗客についての主従関係の形成・解除に要する信号数(2m)の合計となる。
【0029】
数3に示すように、上記数1及び2により求められたNconvとNproとの差が0以上であれば、主従関係を形成することによって信号数を削減することができる。
【0030】
【数3】
Figure 2004104623
すなわち、
【数4】
Figure 2004104623
が成り立つ状況であれば、報知情報決定部12は、主従関係を形成すべきと判断する。
【0031】
位置登録エリア情報データベース13は、効用関数に必要な変数(位置登録エリア境界数)は、移動体1の現在位置(運行経路図又は運行スケジュールと、現在時間、運行状況などから推定される位置を含む。)とを対応付けて蓄積するデータベース装置である。
【0032】
位置情報管理システム3には、移動通信網上に配置された通信管理システムであり、主従関係情報データベース31と、位置情報管理データベース32とが含まれる。主従関係情報データベース31は、通信装置1aと移動通信端末A〜Dとの間の主従関係の管理を行うデータベース装置である。
【0033】
(位置管理システムを用いた位置管理方法)
以上説明した構成の位置管理システムによる位置管理方法は、以下の手順による。図3は、本実施形態に係る位置管理方法の手順を示すシーケンス図である。
【0034】
先ず、図3(a)に示すように、A駅を移動体1が出発したとき、報知情報決定装置12は、位置登録エリア情報データベース13から、次の駅までの位置登録エリア境界の数を取得し、この位置登録エリア境界の数に基づいて、主従関係を結ぶか否かを決定する(S101)。この決定結果は報知装置11に出力され、決定結果に基づいて、報知装置11は、基地局2に対する報知情報を変化させる(S102)。
【0035】
具体的には、上記数1〜数4より、位置登録エリア境界の数が5以上であれば主従関係を形成することで位置登録に要する信号数を削減できることを判定する。このことから、移動体1は、次の駅までの位置登録エリア境界の数が5以上である場合に主従関係を結ぶべきだと判断し、移動通信網に対して主従関係登録を指示する信号を移動通信端末に向け報知する。また、次の駅までの位置登録エリアの数が4以下である場合には、主従関係を結ぶべきでないと判断し、主従関係の形成を抑制する信号を移動通信端末に向け報知する。
【0036】
移動通信端末は、通信装置1aより得られる報知情報に従い、図4に示すような、状態遷移を実行する。図4に示した例では、移動通信端末は、通信装置1aから送信される報知信号の受信の可否と、報知信号が受信された場合にその報知信号に含まれる従属状態を維持すべきか否かの指示に基づいて状態を遷移させる。報知信号が受信されない場合は、主従関係の形成を解除し(或いは従属状態から非従属状態へ遷移)し、報知信号が受信された場合は、その指示に応じて従属状態(又は非従属状態)を維持するか或いは遷移する。なお、ここでは、A駅とB駅間では、境界数が1つであるため、主従関係を形成すべきでないと判断し、B駅を出発した後は、今まで非従属状態にあった移動通信端末Cについて主従関係を形成すべき旨の決定を行ったものとする。
【0037】
本実施形態における主従関係の形成、主従関係形成後の位置登録、主従関係の解除については従来の階層型位置登録に準じる。つまり、主従関係を形成する場合には、移動通信端末が基地局2を経由して移動通信網内に存在する位置情報管理システム3に主従関係登録要求を行い(S103)、主従関係情報データベース31に主従関係を登録する(S104)。位置情報管理システム3は、この主従関係の登録を終了した後、その旨を通知する主従関係登録応答を基地局2を通じて、移動通信端末に送信する(S105)。
【0038】
そして、位置登録を行う場合には、移動体1の通信装置1aが基地局2を経由して移動通信綱内に存在する位置情報管理システム3に位置登録要求を行う(S106)。このとき、通知する情報は移動体1を特定する移動体IDと移動体1の位置情報である。位置情報管理システム3は、移動体1からの位置登録要求を受け、移動体1の登録位置の更新を行う(S107)。位置情報管理システム3は、この登録位置の更新を終了した後、その旨を通知する位置登録応答を基地局2を通じて、通信装置1aに送信する(S108)。
【0039】
また、主従関係を解除する場合には、図3(b)に示すように、移動通信端末が基地局2を経由して移動通信網内に存在する位置情報管理システム3に主従関係解除要求を行い(S109)、主従関係情報データベース31に登録された主従関係を削除する(S110)。位置情報管理システム3は、この主従関係の削除を終了した後、その旨を通知する主従関係解除応答を基地局2を通じて、移動通信端末に送信する(S111)。
【0040】
[第2実施形態]
(位置管理システムの構成)
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る位置管理システムは、上述した第1実施形態と同様、図1に示したように、移動体1と、移動体1内に設置された通信装置1aと、複数の移動通信端末A〜D、基地局2と、位置情報管理システム3とから構成される。
【0041】
本実施形態では、第1実施形態において位置情報管理システム3側に設けられていた主従関係情報データベース31が、移動体1側に設けられていることを特徴とする。すなわち、図5に示すように、通信装置1aには、報知装置11と、報知情報決定装置12と、位置登録エリア情報データベース13と、主従関係情報データベース31とが含まれる。
【0042】
本実施形態における報知装置11は、通信装置1a内に備えられた主従関係情報データベース31と接続されており、報知装置11は、報知情報決定装置12の決定に従って、主従関係を登録し又は解除する。なお、本実施形態においても、報知情報決定装置12による決定の基準は上述した効用関数(数1〜数4)である。
【0043】
(位置管理システムを用いた位置管理方法)
以上説明した構成の位置管理システムによる位置管理方法は、以下の手順による。図6は、本実施形態に係る位置管理方法の手順を示すシーケンス図である。
【0044】
先ず、図6(a)に示すように、A駅を移動体1が出発したとき、報知情報決定装置12は、位置登録エリア情報データベース13から得た次の駅までの位置登録エリア境界の数から主従関係を結ぶか否かを判断し、報知装置11からの報知情報を変化させる(S201,S202)。
【0045】
具体的には、移動体1において報知情報決定装置12は、次の駅までの位置登録エリア境界の数が5以上である場合に主従関係を結ぶべきだと判断し、通信装置1aへの主従関係登録を指示する信号を、移動体1内の移動通信端末に向け報知する。また、次の駅までの位置登録エリアの数が4以下である場合には、報知情報決定装置12は、主従関係を結ぶべきでないと判断し、報知装置11により、主従関係の形成を抑制する信号を移動通信端末に向け報知する。
【0046】
移動通信端末は、通信装置1aより得られる報知情報に従い、図7に示すような状態遷移をする。移動通信端末は、通信装置1aより得られる報知情報に従い、図7に示すような、状態遷移を実行する。図7に示した例では、移動通信端末は、通信装置1aから送信される報知信号の受信の可否と、報知信号が受信された場合にその報知信号に含まれる従属状態を維持すべきか否かの指示に基づいて状態を遷移させる。報知信号が受信されない場合は、主従関係の形成を解除し(或いは従属状態から非従属状態へ遷移)し、報知信号が受信された場合は、その指示に応じて従属状態(又は非従属状態)を維持するか或いは遷移する。なお、ここでは、A駅とB駅間では、境界数が1つであるため、主従関係を形成すべきでないと判断し、B駅を出発した後は、今まで非従属状態にあった移動通信端末Cについて主従関係を形成すべき旨の決定を行ったものとする。
【0047】
本実施形態において、主従関係の形成、主従関係形成後の位置登録、主従関係の解除については階層型位置登録に準じる。つまり、主従関係を形成する場合には、移動通信端末が移動体1の通信装置1aに主従関係登録要求を行い(S203)、主従関係情報データベース31に主従関係を登録する(S204)。通信装置1aは、この主従関係の登録を終了した後、その旨を通知する主従関係登録応答を移動通信端末に送信する(S205)。
【0048】
そして、位置登録を行う場合には、報知装置11が、移動体1と主従関係にある移動通信端末の固有IDを、主従関係情報データベース31を参照して取得する(S206)。そして、移動体1の通信装置1aから基地局2を経由して移動通信網内に存在する位置情報管理システム3に対して位置登録要求を行う(S207)。位置情報管理システム3に通知する情報は主従関係にある移動通信端末の固有IDと移動体1の位置情報である。位置情報管理システム3は、移動通信端末の固有IDをもとに、該当する移動通信端末の位置情報管理データベース32内の位置情報の更新を行う(S208)。位置情報管理システム3は、この登録位置の更新を終了した後、その旨を通知する位置登録応答を基地局2を通じて、通信装置1aに送信する(S209)。
【0049】
主従関係を解除する場合には、図6(b)に示すように、移動通信端末が移動体1内に存在する通信装置1aに主従関係解除要求を行い(S210)、主従関係情報データベース31に登録された主従関係を削除する(S211)。通信装置1aは、この主従関係の削除を終了した後、その旨を通知する主従関係解除応答を移動通信端末に送信する(S212)。
【0050】
[第3実施形態]
(位置管理システムの構成)
次いで、本発明の第3実施形態について説明する。この第3実施形態に係る位置管理システムは、上述した第1実施形態と同様に、移動体1と、移動体1内に設置された通信装置1aと、複数の移動通信端末A〜D、基地局2と、位置情報管理システム3とから構成される。本実施形態では、第1実施形態において位置情報管理システム3側のみに設けられていた主従関係情報データベース31が、位置情報管理システム3側及び移動体1側に分散されて設けられていることを特徴とする。
【0051】
すなわち、図8に示すように、位置情報管理システム3には、主従関係情報データベース31aと、位置情報管理データベース32とが含まれ、通信装置1aには、報知装置11と、報知情報決定装置12と、位置登録エリア情報データベース13と、主従関係情報データベース31bとが含まれる。
【0052】
主従関係の登録に要するコストは、主従関係情報データベース31aを利用するよりも、主従関係情報データベース31bを利用するほうが低く、位置登録に要するコストは、主従関係情報データベース31bを利用するよりも、主従関係情報データベース31aを利用するほうが低い。従って、本実施形態では、主従関係の登録には主従関係情報データベース31bを利用し、位置登録には主従関係情報データベース31aを利用する。
【0053】
本実施形態において、報知信号には移動通信網への主従関係登録を指示する信号と、通信装置への主従関係登録を指示する信号と、主従関係の形成を抑制する信号の3種類がある。なお、本実施形態においても、報知情報決定装置12が報知信号を決定する基準は効用関数(数1〜数4)である。
【0054】
(位置管理システムを用いた位置管理方法)
以上説明した構成の位置管理システムによる位置管理方法は、以下の手順による。図9及び図10は、本実施形態に係る位置管理方法の手順を示すシーケンス図である。
【0055】
(1)移動通信網側へ登録する場合
先ず、図9(a)に示すように、A駅を移動体1が出発したとき、報知情報決定装置12は、位置登録エリア情報データベース13から得た次の駅までの位置登録エリア境界の数から主従関係を登録する対象を判断し、通信装置1aからの報知情報を変化させる(S301,S302)。
【0056】
具体的に、報知情報決定装置12は、次の駅までの位置登録エリア境界の数が5以上である場合に、移動通信網に存在する主従関係情報データベース31aに対して主従関係を登録することで主従関係を形成するべきだと判断し、主従関係登録を指示する信号を移動通信端末に向け報知する。また、次の駅までの位置登録エリア境界の数が1以上4以下である場合、報知情報決定装置12は、移動体1内に存在する主従関係情報データベース31bに対して主従関係を登録することで主従関係を形成するべきだと判断し、主従関係登録を指示する信号を移動通信端末に向け報知する。
【0057】
そして、次の駅までの位置登録エリア境界の数が0である場合には、報知情報決定装置12は、主従関係を形成すべきでないと判断し、主従関係登録を抑制する信号を移動通信端末に向けて報知する。なお、ここでは、A駅とB駅間では、境界数が1つであるため、主従関係を形成すべきでないと判断し、B駅を出発した後は、今まで非従属状態にあった移動通信端末Cについて、移動通信網に存在する主従関係情報データベース31aに対して主従関係を登録することで主従関係を形成するべきだと判断したものとする。
【0058】
移動体1内の移動通信端末は、通信装置1aより得られる報知情報に従い、図11に示すように、状態遷移をする。図11に示した例では、移動通信端末は、通信装置1aから送信される報知信号の受信の可否と、報知信号が受信された場合にその報知信号に含まれる従属状態を維持すべきか否か、さらにはいずれの主従関係情報データベースに対して登録を行うかの指示に基づいて状態を遷移させる。報知信号が受信されない場合は、主従関係の形成を解除し(或いは従属状態から非従属状態へ遷移)し、報知信号が受信された場合は、その指示に応じて従属状態(又は非従属状態)を維持するか或いは遷移し、従属状態に遷移する場合には指示された従属関係情報データベースに登録を行う。なお、主従関係の形成、主従関係形成後の位置登録、主従関係の解除については階層型位置登録に準じる。
【0059】
つまり、移動通信網に存在する主従関係情報データベース31aに対して主従関係を登録することで主従関係を形成する場合には、移動通信端末が基地局2を経由して移動通信網内に存在する位置情報管理システム3に主従関係登録要求を行い(S303)、主従関係情報データベース31aに主従関係を登録する(S305)。位置情報管理システム3は、この主従関係の登録を終了した後、その旨を通知する主従関係登録応答を基地局2を通じて、移動通信端末に送信する(S306)。このとき、移動通信端末は主従関係を形成した対象を記憶する(S304)。
【0060】
位置登録を行う場合には、移動体1の通信装置1aが基地局2を経由して移動通信網内に存在する位置情報管理システム3に位置登録要求を行う(S307)。この際、主従関係情報データベース31bを参照し、移動体1と主従関係にある移動通信端末の固有IDと移動体ID、及び移動体1の位置情報を位置情報管理システム3に通知する。位置情報管理システム3は、移動体1の位置を更新した後、同時に送られた移動通信端末IDに基づいて、該当する移動通信端末の位置の更新も併せて行う(S308)。位置情報管理システム3は、この登録位置の更新を終了した後、その旨を通知する位置登録応答を基地局2を通じて、通信装置1aに送信する(S309)。
【0061】
主従関係を解除する場合には、図9(b)に示すように、移動通信端末において、記憶した登録対象を呼び出し(S310)、主従関係を形成した対象(ここでは位置情報管理システム3)に主従関係解除要求を行い(S311,S312)、主従関係情報データベース31aに登録された主従関係を削除する(S313)。位置情報管理システム3は、この主従関係の削除を終了した後、その旨を通知する主従関係解除応答を基地局2を通じて、移動通信端末に送信する(S114)。
【0062】
(2)移動体側へ登録する場合
先ず、図10(a)に示すように、A駅を移動体1が出発したとき、報知情報決定装置12は、位置登録エリア情報データベース13から得た次の駅までの位置登録エリア境界の数から主従関係を登録する対象を判断し、通信装置1aからの報知情報を変化させる(S401,S402)。
【0063】
具体的に、報知情報決定装置12は、次の駅までの位置登録エリア境界の数が5以上である場合に、移動通信網に存在する主従関係情報データベース31aに対して主従関係を登録することで主従関係を形成するべきだと判断し、主従関係登録を指示する信号を移動通信端末に向け報知する。また、次の駅までの位置登録エリア境界の数が1以上4以下である場合、報知情報決定装置12は、移動体1内に存在する主従関係情報データベース31bに対して主従関係を登録することで主従関係を形成するべきだと判断し、主従関係登録を指示する信号を移動通信端末に向け報知する。
【0064】
そして、次の駅までの位置登録エリア境界の数が0である場合には、報知情報決定装置12は、主従関係を形成すべきでないと判断し、主従関係登録を抑制する信号を移動通信端末に向けて報知する。
【0065】
移動体1内の移動通信端末は、通信装置1aより得られる報知情報に従い、図11に示すように、状態遷移をする。なお、ここでは、A駅とB駅間では、境界数が1つであるため、主従関係を形成すべきでないと判断し、B駅を出発した後は、今まで非従属状態にあった移動通信端末Cについて、移動体1内に存在する主従関係情報データベース31bに対して主従関係を登録することで主従関係を形成するべきだと判断したものとする。
【0066】
本実施形態においても、主従関係の形成、主従関係形成後の位置登録、主従関係の解除については階層型位置登録に準じる。つまり、移動体1内に存在する主従関係情報データベース31bに対して主従関係を登録することで主従関係を形成する場合には、移動通信端末が移動体1の通信装置1aに主従関係登録要求を行い(S403)、主従関係情報データベース31bに主従関係を登録する(S405)。通信装置1a3は、この主従関係の登録を終了した後、その旨を通知する主従関係登録応答を移動通信端末に送信する(S406)。このとき、移動通信端末は主従関係を形成した対象を記憶する(S404)。
【0067】
そして、位置登録を行う場合には、報知装置11が、移動体1と主従関係にある移動通信端末の固有IDを、主従関係情報データベース31bを参照して取得する(S407)。そして、移動体1の通信装置1aから基地局2を経由して移動通信網内に存在する位置情報管理システム3に対して位置登録要求を行う(S408)。位置情報管理システム3に通知する情報は主従関係にある移動通信端末の固有IDと移動体1の位置情報である。位置情報管理システム3は、移動通信端末の固有IDをもとに、該当する移動通信端末の位置情報管理データベース32内の位置情報の更新を行う(S409)。位置情報管理システム3は、この登録位置の更新を終了した後、その旨を通知する位置登録応答を基地局2を通じて、通信装置1aに送信する(S410)。
【0068】
主従関係を解除する場合には、図10(b)に示すように、移動通信端末において、記憶した登録対象を呼び出し(S411)、主従関係を形成した対象(ここでは通信装置1aに主従関係解除要求を行い(S412)、主従関係情報データベース31bに登録された主従関係を削除する(S413)。通信装置1aは、この主従関係の削除を終了した後、その旨を通知する主従関係解除応答を移動通信端末に送信する(S414)。
【0069】
[変更例]
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、例えば以下のような変更を加えることができる。
【0070】
(変更例1)
移動体1は、移動通信端末と共に移動することが可能であり、かつ、主従関係の形成による効果を評価が可能な手段であれば、電車である必要は無い。例えばバスやトラックなど自動車全般や、飛行機や船舶、コンテナや移動通信端末なども移動体1となり得る。
【0071】
(変更例2)
報知情報決定装置12が報知信号の種類を決定する基準は、上記数1〜数4に示したものである必要は無い。例えば、各駅における乗降者人数分布の統計情報DBのように、主従関係形成による効果を統計的に推測する材料となる情報源があれば、報知情報の内容を決定する基準となり得る。
【0072】
例えば、A駅からB駅までの間に存在する位置登録エリア境界数が5以下であっても、A駅で乗車した人がB駅の先に存在する駅(以後、C駅)で乗車する確率が高いことが統計情報DB等から判り、かつA駅からC駅までの間に存在する位置登録エリア境界数が5以上になるのであれば、移動網への主従関係登録を指示する信号を移動通信端末に向け報知する。
【0073】
(変更例3)
報知情報決定装置12が報知信号の内容を決定するために利用する位置登録エリア情報や乗降者人数分布の統計情報は、報知情報決定装置12の物理的近傍に存在する必要は無い。例えば、移動通信オペレータ網や鉄道オペレータ網などの外部情報源から入手する手段を持つものであれば、報知情報決定装置12は移動通信オペレータ網や鉄道オペレータ網側に存在してもよい。
【0074】
(変更例4)
移動通信端末が、主従関係登録を抑制する信号を受信したとき、移動通信端末の判断で主従関係を形成してもよい。この場合、移動通信端末は、自らの移動履歴情報を持っていることが好ましい。
【0075】
例えば、通信装置1aは、報知情報決定装置12が主従関係を結ぶべきでないと判断したとき、移動体識別信号に、主従関係登録を抑制する信号と次の駅までの位置登録エリア境界数を加えて報知する。
【0076】
そして、移動通信端末が、主従関係登録を抑制する信号を受信したとき、共に報知された次の駅までの位置登録エリア境界数が十分大きい値で、一方、自らの持つ履歴情報が、この移動通信端末が次の駅で降りる可能性が低いことを示唆する場舎に自らの判断で主従関係を形成してもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の位置管理システム、位置管理方法、通信装置及び移動通信端末によれば、主従関係を形成することで位置登録信号の削減の見込みのある場合には主従関係を形成し、見込みがあるとはいえない場合には主従関係を形成しないといった柔軟な制御が可能になり、主従関係の形成及び解除に要する信号を無駄に送出することなく位置登録信号の削減を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る位置管理システムの基本構成を模式的に示す概念図である。
【図2】第1実施形態に係る位置管理システムを構成する各装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係る位置管理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図4】第1実施形態における移動通信端末の状態遷移を示す遷移図である。
【図5】第2実施形態に係る位置管理システムを構成する各装置の内部構成を示すブロック図である。
【図6】第2実施形態に係る位置管理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図7】第2実施形態における移動通信端末の状態遷移を示す遷移図である。
【図8】第3実施形態に係る位置管理システムを構成する各装置の内部構成を示すブロック図である。
【図9】第3実施形態に係る位置管理システムにおいて、移動通信網側に主従関係を登録する際の動作を示すシーケンス図である。
【図10】第3実施形態に係る位置管理システムにおいて、移動体側に主従関係を登録する際の動作を示すシーケンス図である。
【図11】第3実施形態における移動通信端末の状態遷移を示す遷移図である。
【図12】従来技術に係る位置管理システムの基本構成を模式的に示す概念図である。
【図13】従来技術に係る位置管理システムを構成する各装置の内部構成を示すブロック図である。
【図14】従来技術に係る位置管理システムの状態遷移を示す遷移図である。
【符号の説明】
A〜D…移動通信端末
1…移動体
1a…通信装置
2…基地局
3…位置情報管理システム
11…報知装置
12…報知情報決定装置
13…位置登録エリア情報データベース
21…位置情報管理データベース
31…主従関係情報データベース
31a,31b…主従関係情報データベース
32…位置情報管理データベース

Claims (24)

  1. 移動体内に設けられる通信装置と、
    前記通信装置との間に主従関係を形成可能な移動通信端末と、
    形成された前記主従関係を登録する主従関係情報蓄積手段と、
    前記主従関係情報蓄積手段に登録された主従関係に基づいて、前記通信装置に対して従となる移動通信端末の位置登録を、該通信装置を通じて受け付ける位置情報管理蓄積手段と、
    登録位置変更の頻度と、前記移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数とに基づいて、前記移動通信端末に対し、前記主従関係の形成を制御する決定手段と
    を有することを特徴とする位置管理システム。
  2. 前記主従関係情報蓄積手段は、前記移動体内に設けられ、
    前記位置情報管理蓄積手段に対して、前記移動体を識別する移動体識別子、該移動体と主従関係を形成した移動通信端末を識別する移動通信端末識別子、及び該移動体の位置情報を送信する通信装置を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置管理システム。
  3. 前記登録位置変更の頻度は、前記移動体の運行経路上の位置登録エリア境界数により求められ、
    前記決定手段は、前記移動体の現在位置に基づいて、前記登録位置変更の頻度を算出し、この算出結果と、前記移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数とに基づいて、前記移動通信端末に対し、前記主従関係の形成を制御する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の位置管理システム。
  4. 前記移動体の現在位置は、現在時間と、運行スケジュールとから推定されるものであることを特徴とする請求項3に記載の位置管理システム。
  5. 前記移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数は、前記通信装置から送出される報知信号に対する移動通信端末からの応答信号の数により算出されることを特徴とする請求項1乃至4に記載の位置管理システム。
  6. 前記主従関係情報蓄積手段は、移動体内と移動体外に複数分散されて配置され、
    前記決定手段は、いずれの主従関係情報蓄積手段に対して主従関係を登録すべきかを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の位置管理システム。
  7. 前記移動通信端末は、前記決定手段が決定した主従関係の登録先を記憶し、該主従関係を解除する際には、記憶された登録先に対して主従関係登録解除信号を送信する機能を有することを特徴とする請求項6に記載の位置管理システム。
  8. 移動体内に位置する移動通信端末の位置を管理する位置管理方法であって、
    登録位置変更の頻度と、前記移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数とに基づいて、前記移動通信端末に対し、前記主従関係の形成を指示するステップ(1)と、
    形成された前記主従関係を登録するステップ(2)と、
    登録された主従関係に基づいて、前記通信装置に対して従となる移動通信端末の位置登録を、該通信装置を通じて受け付けるステップ(3)と
    を有することを特徴とする位置管理方法。
  9. 前記ステップ(2)における主従関係の登録は、前記移動体内に設けられた主従関係情報蓄積手段に対して行い、
    前記ステップ(3)における位置登録に際し、前記移動体を識別する移動体識別子、及び該移動体と主従関係を形成した移動通信端末を識別する移動通信端末識別子を位置情報と併せて登録する
    ことを特徴とする請求項8に記載の位置管理方法。
  10. 前記登録位置変更の頻度は、前記移動体の運行経路上の位置登録エリア境界数により求められ、
    前記ステップ(1)では、前記移動体の現在位置に基づいて、前記登録位置変更の頻度を算出し、この算出結果と、前記移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数とに基づいて、前記移動通信端末に対し、前記主従関係の形成を制御する
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の位置管理方法。
  11. 前記移動体の現在位置は、現在時間と、運行スケジュールとから推定されるものであることを特徴とする請求項10に記載の位置管理方法。
  12. 前記移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数は、前記通信装置から送出される報知信号に対する移動通信端末からの応答信号の数により算出されることを特徴とする請求項8乃至11に記載の位置管理方法。
  13. 前記ステップ(2)における主従関係の登録は、移動体内と移動体外に複数分散されて配置された主従関係情報蓄積手段に対して行われ、前記ステップ(1)では、いずれの主従関係情報蓄積手段に対して主従関係を登録すべきかを決定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の位置管理方法。
  14. 前記移動通信端末は、前記決定手段が決定した主従関係の登録先を記憶し、該主従関係を解除する際には、記憶された登録先に対して主従関係登録解除信号を送信することを特徴とする請求項13に記載の位置管理方法。
  15. 移動体内に設けられ、移動体内に位置する移動通信端末の位置登録を代表して行う通信装置であって、
    登録位置変更の頻度と、前記移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数とに基づいて、前記移動通信端末に対し、前記主従関係の形成を制御する決定手段と、
    前記決定手段の制御に基づいて、当該通信装置に対して従となる移動通信端末の位置登録を要求する位置登録要求を送信する位置登録要求送信手段と
    を有することを特徴とする通信装置。
  16. 当該通信装置との間に形成された前記主従関係を登録する主従関係情報蓄積手段を有し、
    前記位置登録要求送信手段は、
    前記主従関係情報蓄積手段に登録された主従関係に基づいて、当該通信装置に対して従となる移動通信端末の位置登録を要求する位置登録要求を送信する機能と、
    当該移動体を識別する移動体識別子、該移動体と主従関係を形成した移動通信端末を識別する移動通信端末識別子、及び該移動体の位置情報を送信する機能を有する
    ことを特徴とする請求項15に記載の通信装置。
  17. 前記登録位置変更の頻度は、前記移動体の運行経路上の位置登録エリア境界数により求められ、
    前記決定手段は、前記移動体の現在位置に基づいて、前記登録位置変更の頻度を算出し、この算出結果と、前記移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数とに基づいて、前記移動通信端末に対し、前記主従関係の形成を制御する
    ことを特徴とする請求項15又は16に記載の通信装置。
  18. 前記移動体の現在位置は、現在時間と、運行スケジュールとから推定されるものであることを特徴とする請求項17に記載の通信装置。
  19. 前記移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数は、当該通信装置から送出される報知信号に対する移動通信端末からの応答信号の数により算出されることを特徴とする請求項15乃至18に記載の通信装置。
  20. 前記主従関係情報蓄積手段は、当該移動体内と移動体外に複数分散されて配置され、
    前記決定手段は、いずれの主従関係情報蓄積手段に対して主従関係を登録すべきかを決定する機能を有する
    ことを特徴とする請求項16に記載の通信装置。
  21. 移動体内に設けられた通信装置に従属し、この通信装置を通じて位置登録を行う機能を有する通信端末装置であって、
    登録位置変更の頻度と、前記移動体と主従関係を形成可能な移動通信端末の数とに基づく決定に従って、前記通信装置に対する従属関係の登録を要求する主従関係登録要求手段を有することを特徴とする移動通信端末。
  22. 前記主従関係の登録先は、選択的に複数存在し、
    主従関係の登録先を記憶する記憶手段と、
    記憶された登録先に対して主従関係の登録の解除を要求する手段と
    を有することを特徴とする請求項21に記載の移動通信端末。
  23. 登録位置変更の頻度と、前記移動体との主従関係が必要となる可能性とに基づいて、前記主従関係の形成を制御する決定手段と、
    前記決定手段の制御に基づいて、主従関係の登録を要求する手段と
    を有することを特徴とする請求項21に記載の移動通信端末。
  24. 主従関係を形成した履歴を格納する手段を備え、
    前記主従関係が必要となる可能性は、前記履歴を照合することにより算出することを特徴とする請求項23に記載の移動通信端末。
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