JP2004023162A - 移動通信システムおよび位置登録方法および端末位置管理装置 - Google Patents
移動通信システムおよび位置登録方法および端末位置管理装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】移動位置指標装置を介さず、かつ、呼損を起こさない一斉呼出を実現する。呼出トラヒックを削減する一斉呼出を実現する。
【解決手段】移動位置指標装置を登録している移動端末を呼び出す際に、呼び出された移動端末の上位階層装置群をもとに移動端末が滞在している可能性があるエリアを計算し、呼出メッセージを送信する。呼び出された移動端末が滞在する可能性のあるセルに順に呼出メッセージを送信する。
【選択図】 図2
【解決手段】移動位置指標装置を登録している移動端末を呼び出す際に、呼び出された移動端末の上位階層装置群をもとに移動端末が滞在している可能性があるエリアを計算し、呼出メッセージを送信する。呼び出された移動端末が滞在する可能性のあるセルに順に呼出メッセージを送信する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービスエリアが複数の位置登録エリアに分割された移動通信方式に利用する。特に、移動位置指標装置を経済化するための改良に関する。一斉呼出に係る呼損を削減するための改良に関する。本発明は、現在位置として、移動位置指標装置を登録している移動端末について一斉呼出を行うときに、位置登録エリアの位置、形状、面積に配慮してその一斉呼出範囲を決定するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動電話網その他移動通信方式では、移動端末は固定的な位置指標装置から送信されているエリア公告を受信し位置登録の設定を行うとともに、移動により別のエリア公告を有効に受信する状態になると、その移動端末について位置登録の変更を行う方式が広く利用されている。一つの移動端末に一斉呼出を行う場合には、その移動端末が最後に設定した位置登録エリア全域を一斉呼出範囲とし、呼出メッセージを送信する。
【0003】
このような移動通信方式では、電車や道路に沿って多数の移動端末が同方向に同程度の速度で移動することがある。このような場合には、多数の移動端末が同時に位置登録エリアの境界を通過することになり、位置登録のために短時間に多数の情報処理を実行することが必要となる。これはしばしば設備されている装置による処理能力を越える場合が発生する。このときには移動通信サービスの質が低下することになる。そしてこれを救済するために情報処理装置を大型化し高速化することは、移動通信サービスを提供するものにとって大きい経済的な負担となる。
【0004】
この問題を解決するために、同方向に同程度の速度で移動する移動端末集団に移動位置指標装置を同伴させる技術が提案された。これは、集団で移動する移動端末はその移動位置指標装置が形成する位置登録エリアを登録することにより、多数の移動端末が位置登録エリアの境界を越えたときに行われる位置登録の変更設定を抑制するものである。これは、例えば特開平6−244780号公報、特開平11−46380号公報、特開平9−84126号公報、特開平9−130862号公報、特開平9−327057号公報、特開平11−239376号公報、WO98/59463号公報、特開平5−14270号公報、特開平9−84126号公報、井上ら「移動体通信における接続性履歴に基づく位置登録集約方式」、信学技報、IN2001−37,PP.5−11,2001年7月などに開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平6−244780号公報、井上ら「移動体通信における接続性履歴に基づく位置登録集約方式」、信学技報、IN2001−37,PP.5−11,2001年7月に開示されている方式では、端末位置登録装置は呼び出された移動端末が直接登録している位置指標装置の位置登録エリアを一斉呼出範囲とし、呼出メッセージを送信する。この場合には、移動位置指標装置に求められる設備および運用のためのコストが大きいため、利用できる場所は限られることになる。これに対し、一般ユーザが持つ移動端末を移動位置指標装置とし、位置登録の変更設定を抑制する方式が考えられる。しかし、この方式では、負荷および課金の観点から移動位置指標装置が他の移動端末宛の呼出メッセージやデータを中継することは難しくなる。
【0006】
この課題を解決するために、上位階層装置群中の固定位置指標装置が配下の基地局を介して呼出メッセージやデータを中継する方式が考えられる。しかし、この方式では、移動端末の滞在地点とその移動端末が直接登録している移動位置指標装置の滞在地点は異なるため、移動端末が上位階層装置群中の固定位置指標装置の位置登録エリアから外れているときには呼出に失敗(呼損が発生)し、サービス品質が低下する。
【0007】
本発明は、このような背景に行われたものであって、移動位置指標装置を介さず、かつ、呼損を起こさない一斉呼出を実現することができる移動通信システムおよび位置登録方法および端末位置管理装置を提供することを目的とする。本発明は、呼出トラヒックを削減することができる一斉呼出を実現することができる移動通信システムおよび位置登録方法および端末位置管理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第一の発明により、移動位置指標装置を登録している移動端末を呼び出す際に、呼び出された移動端末の上位階層装置群をもとに移動端末が滞在している可能性があるエリアを計算し、呼出メッセージを送信することによって、固定位置指標装置による一斉呼出を可能とすることができる。また、第二の発明により、呼び出された移動端末が滞在する可能性のあるセルに順に呼出メッセージを送信することによって、呼出トラヒックを削減することができる。
【0009】
ここで、上位階層装置とは、移動端末が位置登録している移動位置指標装置が当該移動端末の上位階層装置となる。また、移動端末が複数の移動位置指標装置に位置登録している場合には、これら複数の移動位置指標装置は当該移動端末の上位階層装置群となる。さらに、移動位置指標装置が位置登録している固定指標装置は当該移動位置指標装置の上位階層装置となる。また、移動端末が直接固定指標装置に位置登録している場合には、当該固定位置指標装置が当該移動端末の上位階層装置となる。
【0010】
すなわち、本発明の第一の観点は、通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末とを備えた移動通信システムである。
【0011】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記端末位置管理装置は、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、前記検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定する手段とを備えたところにある。
【0012】
すなわち、固定位置指標装置の位置登録エリアのエッジにある移動位置指標装置の位置登録エリアは、当該移動位置指標装置の位置登録エリアの半径分だけ固定位置指標装置の位置登録エリアよりも離れている。さらに、当該移動位置指標装置の位置登録エリアのエッジにある他の移動位置指標装置の位置登録エリアは、当該他の移動位置指標装置の位置登録エリアの半径分だけ前段の移動位置指標装置の位置登録エリアよりも離れている。
【0013】
このように、移動端末が位置登録している一つ以上の移動位置指標装置のエリア半径を合計した値を用いることにより、当該移動端末が最も固定位置指標装置の位置登録エリアから遠い所にある場合を想定した呼出セルを決定することができる。これにより、固定位置指標装置の位置登録エリアの外に在圏する移動端末に対しても適切な呼出セルを決定することができる。
【0014】
あるいは、本発明の特徴とするところは、前記端末位置管理装置は、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、この検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定する手段と、当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定する手段とを備えたところにある。
【0015】
これによれば、まず、固定位置指標装置の位置登録エリアに限って呼出セルを決定し、当該呼出セルで移動端末からの応答が得られなければ、その時点ではじめて固定位置指標装置の位置登録エリア外にも呼出セルを拡張する。したがって、当初から固定位置指標装置の位置登録エリア内にある移動端末に対しては無効となる固定位置指標装置の位置登録エリア外の呼出セルを用いる必要がなく、前者と比較して呼出トラヒックを削減することができる。
【0016】
本発明の第二の観点は、通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末とを備えた移動通信システムに適用される位置登録方法である。
【0017】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記端末位置管理装置は、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索し、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計し、前記検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索し、この検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定するところにある。
【0018】
あるいは、本発明の特徴とするところは、前記端末位置管理装置は、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索し、この検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定し、当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計し、前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索し、この検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定するところにある。
【0019】
本発明の第三の観点は、通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末とを備えた移動通信システムに適用される前記端末位置管理装置である。
【0020】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、前記検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定する手段とを備えたところにある。
【0021】
あるいは、本発明の特徴とするところは、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、この検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定する手段と、当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定する手段とを備えたところにある。
【0022】
本発明の第四の観点は、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末とを備えた移動通信システムに適用される前記端末位置管理装置に相応する機能を実現させるプログラムである。
【0023】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する機能と、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する機能と、前記検索する機能により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する機能により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する機能と、このセルを検索する機能により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定する機能とを実現させるところにある。
【0024】
あるいは、本発明の特徴とするところは、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する機能と、この検索する機能により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定する機能と、当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する機能と、前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する機能により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する機能と、このセルを検索する機能により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定する機能とを実現させるところにある。
【0025】
本発明の第五の観点は、本発明のプログラムが記録された前記情報処理装置読取可能な記録媒体である。本発明のプログラムは本発明の記録媒体に記録されることにより、前記情報処理装置は、この記録媒体を用いて本発明のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記情報処理装置に本発明のプログラムをインストールすることもできる。
【0026】
これにより、コンピュータ装置等の情報処理装置を用いて、移動位置指標装置を介さず、かつ、呼損を起こさない一斉呼出を実現することができる。また、呼出トラヒックを削減することができる一斉呼出を実現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明実施例を図1〜図5を参照して説明する。ここでは、移動通信に対応したインターネット・プロトコル(IP)であるMobileIPv4を用い構築した移動通信システムを実施例として説明する。MobileIPv4に習い、端末位置管理装置をHA(Home Agent)、固定位置指標装置をFA(Foreign Agent)、移動端末をMN(Mobile Node)と呼ぶ。また、移動位置指標装置をTN(Transport Node)と呼ぶ。本実施例では、「aあるいはb」を「a/b」と省略して記す。また、「aおよびb」を「a,b」と記す。
【0028】
HAは、MNのIPアドレスとそのMNが滞在エリアとして登録しているFA/TNのIPアドレスの組を結合表6に記録する。HAは、TNに関してもMNと同様に、TNのIPアドレスとそのMNが登録しているFA/TNのIPアドレスの組を結合表6に記録する。結合表6では、aがbを登録していることを、aはbに滞在しているという意味から「a@b」と表す。
【0029】
FAは位置登録エリア内に滞在しているTN、MNに対し、エリア公告としてエージェント公告を送出する。TNも同様に、位置登録エリア内に滞在しているTN、MNに対して直接エージェント公告を送出する。エージェント公告には、送信元FA/TNのIPアドレスが記載される。
【0030】
MNは、HAに登録しているFA/TNからエージェント公告を受信できなくなると、エージェント公告を受信している他のFA/TNの中から次に登録するFA/TNを選択し、HAに登録する。登録は、送信元MNのIPアドレスと、登録するFA/TNのIPアドレスを記載した位置登録要求をHAに送信することによって行う。HAは位置登録要求を受信すると、結合表6を検索し、送信元MNのエントリを更新する。TNもMNと同様に位置登録を行う。
【0031】
次に、MN宛パケットの転送方法を説明する。MobileIPv4では、MN宛のパケットはIPルーティングにしたがい、まずHAに送信される。HAはMN宛パケットを受信すると、そのMNの一斉呼出セルを計算し、計算したセル呼出メッセージを送出する。一斉呼出セルの計算方法は、後述の各実施例で述べる。呼出メッセージには、呼び出されたMNのIPアドレスを記載する。MNは自分宛の呼出メッセージを受信すると、最寄りの基地局からHAに応答メッセージを返す。このようにして、HAあるいはFAなどの中継装置は、呼出を受けたMNが滞在しているセルを特定することができ、通信経路を確立することができる。
【0032】
本実施例では、各位置登録エリアは複数のセルによって構成されるとする。図1はFA21〜24の4つの位置登録エリアの分布と、それぞれの位置登録エリアを構成するセルの分布をあらわしている。FAは各セルに設置される基地局を介して位置登録エリア内のTNおよびMNと通信する。
【0033】
図5は、TN31、TN32、MN33が、FA21、FA23、FA24の位置登録エリア境界付近を移動している様子を表している。以下、図5の状況を用いて第一および第二実施例を説明する。実施例開始時においては、TN31は滞在エリアとしてFA21を登録しており、TN32はTN31を、MN33はTN32をそれぞれ登録している。このとき、HA1の結合表6は図2に示すようになっている。
【0034】
(第一実施例)
HAの機能ブロックを図2を参照して説明する。太枠のブロックは、本発明による新機能を表している。
【0035】
HAはあらかじめTNエリア半径データベース(DBと図示)3に各TNの位置登録エリア半径を記録しておく。ここで記録するエリア半径は、考えられる最大半径(天候や障害物の影響がないときの理想的な値)とする。セル分布データベース4には、各位置登録エリアの周囲に分布しているセルを記録しておく。本実施例では、図2に示すように、各位置登録エリアの周囲500m、1000mに含まれるセルを記録する。図3に示すように、FA21の周囲500mにはFA22−a,b、FA23−b、FA24−b,cが含まれ、周囲1000mにはFA22−a,b、FA23−a,b,d、FA24−b,cが含まれており、セル分布データベース4にもそのように記録されている。また、図4に示すように、FA22の周囲500mにはFA21−a,c、FA23−a,bが含まれ、FA22の周囲1000mにはFA22−a,b,d、FA23−a,b,c,dが含まれる。
【0036】
ディスパッチャ8はパケット受信部9からパケットを受信すると、位置登録要求パケットであれば登録処理部7へ、MN/TN宛パケットであればパケット転送部11へ転送する。これら以外のパケットの処理は本実施例と無関係であるため省略する。
【0037】
まずは登録処理について説明する。登録処理部7は位置登録要求パケットを受信すると、結合表6から位置登録要求送信元MN/TNのエントリを検索し、登録されている滞在エリアを位置登録要求パケットに記載されているFA/TNに更新する。
【0038】
次に、パケット転送処理について説明する。上位階層装置検索部1は結合表6を検索し、宛先MN/TNの上位階層装置群を取得し、呼出セル決定部2に送る。まずは宛先MN/TNが滞在エリアとして登録しているFA/TNを検索する。TNを得た場合には、FAを得るまで繰り返し検索を行い、宛先MN/TNの上位階層装置群を得る。例えば、図2に示す結合表6において、MN33の上位階層装置を検索する場合を考える。まず、MN33のエントリを検索し、TN32を取得する。取得した装置がTNであるため、引き続きTN32のエントリを検索し、TN31を得る。同様にして、TN31のエントリを検索し、FA21を得る。ここでFAを取得したため、検索が終了する。MN33の上位装置群は、TN32、TN31、FA21となる。また、上位階層装置群のうち、FAを上位FA、TN群を上位TN群と呼ぶことにする。図2の例の場合は、MN33の上位FAはFA21、上位TN群はTN32、TN31である。続いて、呼出セル決定部がTNエリア半径データベース3から上位TN群のエリア半径を検索し、得られた半径の合計値を求める。この合計値を合計半径とする。続いて、HAはセル分布データベース4を検索し、上位FAの位置登録エリアから合計半径の範囲に含まれるセルを取得する。HAは、上位FAの位置登録エリアを構成するセルと、そのエリアから合計半径の範囲に含まれるセルを呼出セルとして設定する。最後に、宛先MN/TNのIPアドレスを記載した呼出メッセージを生成し、設定した呼出セルに送出する。なお、第一実施例ではタイマ5は用いない。
【0039】
図5において、MN33宛にパケットが送信された状況を考える。HA1がMN33宛パケットを受信すると、上位階層装置検索部1が結合表6からMN33のエントリを検索し、滞在エリアとしてTN23が登録されていることを得る。得られたノードがTNであったため、続けてTN32の滞在エリアを検索する。今度はTN31を取得する。同様にしてTN31の滞在エリアとして登録されているFA21を取得する。最終的に、HA1の上位階層装置検索部1は、MN33の上位階層装置群として、TN32、TN31、FA21を取得し、呼出セル決定部に送る。
【0040】
呼出セル決定部2はTNエリア半径データベース3を検索し、MN33の上位TNであるTN32、TN31のエリア半径を取得し、合計する。エリア半径はそれぞれ500mであり、合計値は1000mとなる。続いて、呼出セル決定部2はセル分布データベース4からFA21の位置登録エリア周辺1000mの範囲に含まれるセルを検索し、FA22−a,b、FA23−a,b,d、FA24−b,cを取得する。最後に、HA1は呼出先MN/TNとしてMN33のIPアドレスを記載した呼出メッセージを生成し、FA21の位置登録エリアおよびセルFA22−a,b、FA23−a,b,d、FA24−b,cに送出する。MN33は、呼出先にMN33のIPアドレスが記載された呼出メッセージを受信すると、HA1に応答メッセージを返す。このようにして、TNを登録しているMNが上位FAの位置登録エリアから外れた位置に滞在している場合であっても、呼出セルを適切に設定し、呼損を回避することができる。
【0041】
(第二実施例)
HAの機能ブロックを図2を参照して説明する。ディスパッチャ8、呼出セル決定部2、タイマ5以外の動作は第一実施例と同じである。
【0042】
ディスパッチャ8はパケット受信部9からパケットを受信すると、位置登録要求パケットであれば登録処理部7へ、MN/TN宛パケットであればパケット転送部11へ、MN/TNからの呼出応答であればタイマ5へ転送する。これら以外のパケットの処理は本実施例と無関係であるため省略する。
【0043】
呼出セル決定部2は、上位階層装置検索部1から宛先MN/TNの上位階層装置群を受け取ると、まず、上位FAの位置登録エリアを構成するセルのみを呼出セルにセルし、呼出メッセージを送出する。タイマ5は、宛先MN/TNからの応答が一定時間内に得られない場合には、宛先MN/TNがそのFAの位置登録エリアから外れていると判断し、呼出セル決定部2に再呼出を指示する。すると、呼出セル決定部2は、TNエリア半径データベース3から上位TN群のエリア半径を検索し、合計半径を得る。続いて、HAはセル分布データベース4を検索し、上位FAの位置登録エリアから合計半径の範囲に含まれるセルを取得する。HAはここで得たセルを呼出セルとして設定し、呼出メッセージを送出する。
【0044】
図5において、MN31宛にパケットが送信された状況を考える。HA1がMN33宛パケットを受信すると、上位階層装置検索部1が結合表6からMN33のエントリを検索し、滞在エリアとしてTN23が登録されていることを得る。得られたノードがTNであったため、続けてTN32の滞在エリアを検索する。今度はTN31を取得する。同様にして、TN31の滞在エリアとして登録されているFA21を取得する。最終的に、HA1の上位階層装置検索部1は、MN33の上位階層装置群として、TN32、TN31、FA21を取得し、呼出セル決定部2に送る。
【0045】
呼出セル決定部2は上位FAであるFA21の位置登録エリアを構成するセルを呼出セルに設定し、呼出メッセージを送出する。しかし、MN33はFA21の位置登録エリアから外れているため、この呼出メッセージを受信することができない。HA1は一定時間内にMN33からの呼出応答が得られなかったため、TNエリア半径データベース3を検索し、TN32、TN31のエリア半径を取得し、合計する。エリア半径はそれぞれ500mであり、合計値は1000mとなる。続いて、呼出セル決定部2はセル分布DBからFA21の位置登録エリア周辺1000mの範囲に含まれるセルを検索し、FA22−a,b、FA23−a,b,d、FA24−b,cを取得する。最後に、HA1は呼出先MN/TNとしてMN33のIPアドレスを記載した呼出メッセージを生成し、セルFA22−a,b、FA23−a,b,d、FA24−b,cに送出する。MN33は、呼出先にMN33のIPアドレスが記載された呼出メッセージを受信すると、HA1に応答メッセージを返す。このようにし、TNを登録しているMNが上位FAの位置登録エリアから外れた位置に滞在している場合であっても、呼出セルを適切に設定し、呼損を回避することができる。また、呼出範囲を順に広げることで、宛先MN/TNが上位FAの位置登録エリアに滞在している場合の呼出トラヒックを削減することができる。
【0046】
(第三実施例)
本発明実施例の端末位置登録装置HAは、情報処理装置であるコンピュータ装置を用いて実現することができる。すなわち、コンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に、図2に示す本実施例の端末位置管理装置HAに相応する機能を実現させるプログラムであって、移動端末MNが位置登録している移動位置指標装置TNがさらに位置登録している固定位置指標装置FAを検索する上位階層装置検索部1に相応する機能と、移動端末MNが位置登録している一つ以上の移動位置指標装置TNのエリア半径を合計するTNエリア半径データベース3および呼出セル決定部2に相応する機能と、上位階層装置検索部1により検索された固定位置指標装置FAの位置登録エリアの周囲から前記合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索するセル分布データベース4および呼出セル決定部2に相応する機能と、この検索されたセルおよび固定位置指標装置FAの位置登録エリアを構成するセルを移動端末MNに対する呼出セルとして決定する呼出セル決定部2に相応する機能とを実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に第一実施例の端末位置管理装置HAに相応する機能を実現させることができる。
【0047】
また、コンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に、図2に示す本実施例の端末位置管理装置HAに相応する機能を実現させるプログラムであって、移動端末MNが位置登録している移動位置指標装置TNがさらに位置登録している固定位置指標装置FAを検索する上位階層装置検索部1に相応する機能と、この検索された固定位置指標装置FAの位置登録エリアを構成するセルを移動端末MNに対する初回呼出セルとして決定する呼出セル決定部2に相応する機能と、当該初回呼出セルにより移動端末MNに対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、移動端末MNが位置登録している一つ以上の移動位置指標装置TNのエリア半径を合計するタイマ5およびTNエリア半径データベース3および呼出セル決定部2に相応する機能と、固定位置指標装置FAの位置登録エリアの周囲から前記合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索するセル分布データベース4および呼出セル決定部2に相応する機能と、この検索されたセルおよび固定位置指標装置FAの位置登録エリアを構成するセルを移動端末MNに対する次回呼出セルとして決定する呼出セル決定部2に相応する機能とを実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に第二実施例の端末位置管理装置HAに相応する機能を実現させることができる。
【0048】
本実施例のプログラムは本実施例の記録媒体に記録されることにより、コンピュータ装置は、この記録媒体を用いて本実施例のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本実施例のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接コンピュータ装置に本実施例のプログラムをインストールすることもできる。
【0049】
これにより、コンピュータ装置を用いて、移動位置指標装置TNを介さず、かつ、呼損を起こさない一斉呼出を実現することができる。また、呼出トラヒックを削減することができる一斉呼出を実現することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明により、移動位置指標装置から呼出機能を外し、装置を経済化することができる。また、本発明により、呼損によるサービス品質の低下を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の位置登録エリアおよびセル分布を示す図。
【図2】本実施例の端末位置管理装置の機能ブロック図。
【図3】本実施例のFA21位置登録エリアの周囲500m、1000mに含まれるセルを示す図。
【図4】本実施例のFA22位置登録エリアの周囲500m、1000mに含まれるセルを示す図。
【図5】本実施例で想定する移動位置指標装置と移動端末との位置関係を示す図。
【符号の説明】
1 上位階層装置検索部
2 呼出セル決定部
3 TNエリア半径データベース
4 セル分布データベース
5 タイマ
6 結合表
7 登録処理部
8 ディスパッチャ
9 パケット受信部
10 パケット送信部
11 パケット転送部
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービスエリアが複数の位置登録エリアに分割された移動通信方式に利用する。特に、移動位置指標装置を経済化するための改良に関する。一斉呼出に係る呼損を削減するための改良に関する。本発明は、現在位置として、移動位置指標装置を登録している移動端末について一斉呼出を行うときに、位置登録エリアの位置、形状、面積に配慮してその一斉呼出範囲を決定するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動電話網その他移動通信方式では、移動端末は固定的な位置指標装置から送信されているエリア公告を受信し位置登録の設定を行うとともに、移動により別のエリア公告を有効に受信する状態になると、その移動端末について位置登録の変更を行う方式が広く利用されている。一つの移動端末に一斉呼出を行う場合には、その移動端末が最後に設定した位置登録エリア全域を一斉呼出範囲とし、呼出メッセージを送信する。
【0003】
このような移動通信方式では、電車や道路に沿って多数の移動端末が同方向に同程度の速度で移動することがある。このような場合には、多数の移動端末が同時に位置登録エリアの境界を通過することになり、位置登録のために短時間に多数の情報処理を実行することが必要となる。これはしばしば設備されている装置による処理能力を越える場合が発生する。このときには移動通信サービスの質が低下することになる。そしてこれを救済するために情報処理装置を大型化し高速化することは、移動通信サービスを提供するものにとって大きい経済的な負担となる。
【0004】
この問題を解決するために、同方向に同程度の速度で移動する移動端末集団に移動位置指標装置を同伴させる技術が提案された。これは、集団で移動する移動端末はその移動位置指標装置が形成する位置登録エリアを登録することにより、多数の移動端末が位置登録エリアの境界を越えたときに行われる位置登録の変更設定を抑制するものである。これは、例えば特開平6−244780号公報、特開平11−46380号公報、特開平9−84126号公報、特開平9−130862号公報、特開平9−327057号公報、特開平11−239376号公報、WO98/59463号公報、特開平5−14270号公報、特開平9−84126号公報、井上ら「移動体通信における接続性履歴に基づく位置登録集約方式」、信学技報、IN2001−37,PP.5−11,2001年7月などに開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平6−244780号公報、井上ら「移動体通信における接続性履歴に基づく位置登録集約方式」、信学技報、IN2001−37,PP.5−11,2001年7月に開示されている方式では、端末位置登録装置は呼び出された移動端末が直接登録している位置指標装置の位置登録エリアを一斉呼出範囲とし、呼出メッセージを送信する。この場合には、移動位置指標装置に求められる設備および運用のためのコストが大きいため、利用できる場所は限られることになる。これに対し、一般ユーザが持つ移動端末を移動位置指標装置とし、位置登録の変更設定を抑制する方式が考えられる。しかし、この方式では、負荷および課金の観点から移動位置指標装置が他の移動端末宛の呼出メッセージやデータを中継することは難しくなる。
【0006】
この課題を解決するために、上位階層装置群中の固定位置指標装置が配下の基地局を介して呼出メッセージやデータを中継する方式が考えられる。しかし、この方式では、移動端末の滞在地点とその移動端末が直接登録している移動位置指標装置の滞在地点は異なるため、移動端末が上位階層装置群中の固定位置指標装置の位置登録エリアから外れているときには呼出に失敗(呼損が発生)し、サービス品質が低下する。
【0007】
本発明は、このような背景に行われたものであって、移動位置指標装置を介さず、かつ、呼損を起こさない一斉呼出を実現することができる移動通信システムおよび位置登録方法および端末位置管理装置を提供することを目的とする。本発明は、呼出トラヒックを削減することができる一斉呼出を実現することができる移動通信システムおよび位置登録方法および端末位置管理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第一の発明により、移動位置指標装置を登録している移動端末を呼び出す際に、呼び出された移動端末の上位階層装置群をもとに移動端末が滞在している可能性があるエリアを計算し、呼出メッセージを送信することによって、固定位置指標装置による一斉呼出を可能とすることができる。また、第二の発明により、呼び出された移動端末が滞在する可能性のあるセルに順に呼出メッセージを送信することによって、呼出トラヒックを削減することができる。
【0009】
ここで、上位階層装置とは、移動端末が位置登録している移動位置指標装置が当該移動端末の上位階層装置となる。また、移動端末が複数の移動位置指標装置に位置登録している場合には、これら複数の移動位置指標装置は当該移動端末の上位階層装置群となる。さらに、移動位置指標装置が位置登録している固定指標装置は当該移動位置指標装置の上位階層装置となる。また、移動端末が直接固定指標装置に位置登録している場合には、当該固定位置指標装置が当該移動端末の上位階層装置となる。
【0010】
すなわち、本発明の第一の観点は、通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末とを備えた移動通信システムである。
【0011】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記端末位置管理装置は、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、前記検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定する手段とを備えたところにある。
【0012】
すなわち、固定位置指標装置の位置登録エリアのエッジにある移動位置指標装置の位置登録エリアは、当該移動位置指標装置の位置登録エリアの半径分だけ固定位置指標装置の位置登録エリアよりも離れている。さらに、当該移動位置指標装置の位置登録エリアのエッジにある他の移動位置指標装置の位置登録エリアは、当該他の移動位置指標装置の位置登録エリアの半径分だけ前段の移動位置指標装置の位置登録エリアよりも離れている。
【0013】
このように、移動端末が位置登録している一つ以上の移動位置指標装置のエリア半径を合計した値を用いることにより、当該移動端末が最も固定位置指標装置の位置登録エリアから遠い所にある場合を想定した呼出セルを決定することができる。これにより、固定位置指標装置の位置登録エリアの外に在圏する移動端末に対しても適切な呼出セルを決定することができる。
【0014】
あるいは、本発明の特徴とするところは、前記端末位置管理装置は、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、この検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定する手段と、当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定する手段とを備えたところにある。
【0015】
これによれば、まず、固定位置指標装置の位置登録エリアに限って呼出セルを決定し、当該呼出セルで移動端末からの応答が得られなければ、その時点ではじめて固定位置指標装置の位置登録エリア外にも呼出セルを拡張する。したがって、当初から固定位置指標装置の位置登録エリア内にある移動端末に対しては無効となる固定位置指標装置の位置登録エリア外の呼出セルを用いる必要がなく、前者と比較して呼出トラヒックを削減することができる。
【0016】
本発明の第二の観点は、通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末とを備えた移動通信システムに適用される位置登録方法である。
【0017】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記端末位置管理装置は、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索し、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計し、前記検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索し、この検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定するところにある。
【0018】
あるいは、本発明の特徴とするところは、前記端末位置管理装置は、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索し、この検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定し、当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計し、前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索し、この検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定するところにある。
【0019】
本発明の第三の観点は、通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末とを備えた移動通信システムに適用される前記端末位置管理装置である。
【0020】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、前記検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定する手段とを備えたところにある。
【0021】
あるいは、本発明の特徴とするところは、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、この検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定する手段と、当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定する手段とを備えたところにある。
【0022】
本発明の第四の観点は、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末とを備えた移動通信システムに適用される前記端末位置管理装置に相応する機能を実現させるプログラムである。
【0023】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する機能と、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する機能と、前記検索する機能により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する機能により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する機能と、このセルを検索する機能により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定する機能とを実現させるところにある。
【0024】
あるいは、本発明の特徴とするところは、前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する機能と、この検索する機能により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定する機能と、当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する機能と、前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する機能により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する機能と、このセルを検索する機能により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定する機能とを実現させるところにある。
【0025】
本発明の第五の観点は、本発明のプログラムが記録された前記情報処理装置読取可能な記録媒体である。本発明のプログラムは本発明の記録媒体に記録されることにより、前記情報処理装置は、この記録媒体を用いて本発明のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本発明のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接前記情報処理装置に本発明のプログラムをインストールすることもできる。
【0026】
これにより、コンピュータ装置等の情報処理装置を用いて、移動位置指標装置を介さず、かつ、呼損を起こさない一斉呼出を実現することができる。また、呼出トラヒックを削減することができる一斉呼出を実現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明実施例を図1〜図5を参照して説明する。ここでは、移動通信に対応したインターネット・プロトコル(IP)であるMobileIPv4を用い構築した移動通信システムを実施例として説明する。MobileIPv4に習い、端末位置管理装置をHA(Home Agent)、固定位置指標装置をFA(Foreign Agent)、移動端末をMN(Mobile Node)と呼ぶ。また、移動位置指標装置をTN(Transport Node)と呼ぶ。本実施例では、「aあるいはb」を「a/b」と省略して記す。また、「aおよびb」を「a,b」と記す。
【0028】
HAは、MNのIPアドレスとそのMNが滞在エリアとして登録しているFA/TNのIPアドレスの組を結合表6に記録する。HAは、TNに関してもMNと同様に、TNのIPアドレスとそのMNが登録しているFA/TNのIPアドレスの組を結合表6に記録する。結合表6では、aがbを登録していることを、aはbに滞在しているという意味から「a@b」と表す。
【0029】
FAは位置登録エリア内に滞在しているTN、MNに対し、エリア公告としてエージェント公告を送出する。TNも同様に、位置登録エリア内に滞在しているTN、MNに対して直接エージェント公告を送出する。エージェント公告には、送信元FA/TNのIPアドレスが記載される。
【0030】
MNは、HAに登録しているFA/TNからエージェント公告を受信できなくなると、エージェント公告を受信している他のFA/TNの中から次に登録するFA/TNを選択し、HAに登録する。登録は、送信元MNのIPアドレスと、登録するFA/TNのIPアドレスを記載した位置登録要求をHAに送信することによって行う。HAは位置登録要求を受信すると、結合表6を検索し、送信元MNのエントリを更新する。TNもMNと同様に位置登録を行う。
【0031】
次に、MN宛パケットの転送方法を説明する。MobileIPv4では、MN宛のパケットはIPルーティングにしたがい、まずHAに送信される。HAはMN宛パケットを受信すると、そのMNの一斉呼出セルを計算し、計算したセル呼出メッセージを送出する。一斉呼出セルの計算方法は、後述の各実施例で述べる。呼出メッセージには、呼び出されたMNのIPアドレスを記載する。MNは自分宛の呼出メッセージを受信すると、最寄りの基地局からHAに応答メッセージを返す。このようにして、HAあるいはFAなどの中継装置は、呼出を受けたMNが滞在しているセルを特定することができ、通信経路を確立することができる。
【0032】
本実施例では、各位置登録エリアは複数のセルによって構成されるとする。図1はFA21〜24の4つの位置登録エリアの分布と、それぞれの位置登録エリアを構成するセルの分布をあらわしている。FAは各セルに設置される基地局を介して位置登録エリア内のTNおよびMNと通信する。
【0033】
図5は、TN31、TN32、MN33が、FA21、FA23、FA24の位置登録エリア境界付近を移動している様子を表している。以下、図5の状況を用いて第一および第二実施例を説明する。実施例開始時においては、TN31は滞在エリアとしてFA21を登録しており、TN32はTN31を、MN33はTN32をそれぞれ登録している。このとき、HA1の結合表6は図2に示すようになっている。
【0034】
(第一実施例)
HAの機能ブロックを図2を参照して説明する。太枠のブロックは、本発明による新機能を表している。
【0035】
HAはあらかじめTNエリア半径データベース(DBと図示)3に各TNの位置登録エリア半径を記録しておく。ここで記録するエリア半径は、考えられる最大半径(天候や障害物の影響がないときの理想的な値)とする。セル分布データベース4には、各位置登録エリアの周囲に分布しているセルを記録しておく。本実施例では、図2に示すように、各位置登録エリアの周囲500m、1000mに含まれるセルを記録する。図3に示すように、FA21の周囲500mにはFA22−a,b、FA23−b、FA24−b,cが含まれ、周囲1000mにはFA22−a,b、FA23−a,b,d、FA24−b,cが含まれており、セル分布データベース4にもそのように記録されている。また、図4に示すように、FA22の周囲500mにはFA21−a,c、FA23−a,bが含まれ、FA22の周囲1000mにはFA22−a,b,d、FA23−a,b,c,dが含まれる。
【0036】
ディスパッチャ8はパケット受信部9からパケットを受信すると、位置登録要求パケットであれば登録処理部7へ、MN/TN宛パケットであればパケット転送部11へ転送する。これら以外のパケットの処理は本実施例と無関係であるため省略する。
【0037】
まずは登録処理について説明する。登録処理部7は位置登録要求パケットを受信すると、結合表6から位置登録要求送信元MN/TNのエントリを検索し、登録されている滞在エリアを位置登録要求パケットに記載されているFA/TNに更新する。
【0038】
次に、パケット転送処理について説明する。上位階層装置検索部1は結合表6を検索し、宛先MN/TNの上位階層装置群を取得し、呼出セル決定部2に送る。まずは宛先MN/TNが滞在エリアとして登録しているFA/TNを検索する。TNを得た場合には、FAを得るまで繰り返し検索を行い、宛先MN/TNの上位階層装置群を得る。例えば、図2に示す結合表6において、MN33の上位階層装置を検索する場合を考える。まず、MN33のエントリを検索し、TN32を取得する。取得した装置がTNであるため、引き続きTN32のエントリを検索し、TN31を得る。同様にして、TN31のエントリを検索し、FA21を得る。ここでFAを取得したため、検索が終了する。MN33の上位装置群は、TN32、TN31、FA21となる。また、上位階層装置群のうち、FAを上位FA、TN群を上位TN群と呼ぶことにする。図2の例の場合は、MN33の上位FAはFA21、上位TN群はTN32、TN31である。続いて、呼出セル決定部がTNエリア半径データベース3から上位TN群のエリア半径を検索し、得られた半径の合計値を求める。この合計値を合計半径とする。続いて、HAはセル分布データベース4を検索し、上位FAの位置登録エリアから合計半径の範囲に含まれるセルを取得する。HAは、上位FAの位置登録エリアを構成するセルと、そのエリアから合計半径の範囲に含まれるセルを呼出セルとして設定する。最後に、宛先MN/TNのIPアドレスを記載した呼出メッセージを生成し、設定した呼出セルに送出する。なお、第一実施例ではタイマ5は用いない。
【0039】
図5において、MN33宛にパケットが送信された状況を考える。HA1がMN33宛パケットを受信すると、上位階層装置検索部1が結合表6からMN33のエントリを検索し、滞在エリアとしてTN23が登録されていることを得る。得られたノードがTNであったため、続けてTN32の滞在エリアを検索する。今度はTN31を取得する。同様にしてTN31の滞在エリアとして登録されているFA21を取得する。最終的に、HA1の上位階層装置検索部1は、MN33の上位階層装置群として、TN32、TN31、FA21を取得し、呼出セル決定部に送る。
【0040】
呼出セル決定部2はTNエリア半径データベース3を検索し、MN33の上位TNであるTN32、TN31のエリア半径を取得し、合計する。エリア半径はそれぞれ500mであり、合計値は1000mとなる。続いて、呼出セル決定部2はセル分布データベース4からFA21の位置登録エリア周辺1000mの範囲に含まれるセルを検索し、FA22−a,b、FA23−a,b,d、FA24−b,cを取得する。最後に、HA1は呼出先MN/TNとしてMN33のIPアドレスを記載した呼出メッセージを生成し、FA21の位置登録エリアおよびセルFA22−a,b、FA23−a,b,d、FA24−b,cに送出する。MN33は、呼出先にMN33のIPアドレスが記載された呼出メッセージを受信すると、HA1に応答メッセージを返す。このようにして、TNを登録しているMNが上位FAの位置登録エリアから外れた位置に滞在している場合であっても、呼出セルを適切に設定し、呼損を回避することができる。
【0041】
(第二実施例)
HAの機能ブロックを図2を参照して説明する。ディスパッチャ8、呼出セル決定部2、タイマ5以外の動作は第一実施例と同じである。
【0042】
ディスパッチャ8はパケット受信部9からパケットを受信すると、位置登録要求パケットであれば登録処理部7へ、MN/TN宛パケットであればパケット転送部11へ、MN/TNからの呼出応答であればタイマ5へ転送する。これら以外のパケットの処理は本実施例と無関係であるため省略する。
【0043】
呼出セル決定部2は、上位階層装置検索部1から宛先MN/TNの上位階層装置群を受け取ると、まず、上位FAの位置登録エリアを構成するセルのみを呼出セルにセルし、呼出メッセージを送出する。タイマ5は、宛先MN/TNからの応答が一定時間内に得られない場合には、宛先MN/TNがそのFAの位置登録エリアから外れていると判断し、呼出セル決定部2に再呼出を指示する。すると、呼出セル決定部2は、TNエリア半径データベース3から上位TN群のエリア半径を検索し、合計半径を得る。続いて、HAはセル分布データベース4を検索し、上位FAの位置登録エリアから合計半径の範囲に含まれるセルを取得する。HAはここで得たセルを呼出セルとして設定し、呼出メッセージを送出する。
【0044】
図5において、MN31宛にパケットが送信された状況を考える。HA1がMN33宛パケットを受信すると、上位階層装置検索部1が結合表6からMN33のエントリを検索し、滞在エリアとしてTN23が登録されていることを得る。得られたノードがTNであったため、続けてTN32の滞在エリアを検索する。今度はTN31を取得する。同様にして、TN31の滞在エリアとして登録されているFA21を取得する。最終的に、HA1の上位階層装置検索部1は、MN33の上位階層装置群として、TN32、TN31、FA21を取得し、呼出セル決定部2に送る。
【0045】
呼出セル決定部2は上位FAであるFA21の位置登録エリアを構成するセルを呼出セルに設定し、呼出メッセージを送出する。しかし、MN33はFA21の位置登録エリアから外れているため、この呼出メッセージを受信することができない。HA1は一定時間内にMN33からの呼出応答が得られなかったため、TNエリア半径データベース3を検索し、TN32、TN31のエリア半径を取得し、合計する。エリア半径はそれぞれ500mであり、合計値は1000mとなる。続いて、呼出セル決定部2はセル分布DBからFA21の位置登録エリア周辺1000mの範囲に含まれるセルを検索し、FA22−a,b、FA23−a,b,d、FA24−b,cを取得する。最後に、HA1は呼出先MN/TNとしてMN33のIPアドレスを記載した呼出メッセージを生成し、セルFA22−a,b、FA23−a,b,d、FA24−b,cに送出する。MN33は、呼出先にMN33のIPアドレスが記載された呼出メッセージを受信すると、HA1に応答メッセージを返す。このようにし、TNを登録しているMNが上位FAの位置登録エリアから外れた位置に滞在している場合であっても、呼出セルを適切に設定し、呼損を回避することができる。また、呼出範囲を順に広げることで、宛先MN/TNが上位FAの位置登録エリアに滞在している場合の呼出トラヒックを削減することができる。
【0046】
(第三実施例)
本発明実施例の端末位置登録装置HAは、情報処理装置であるコンピュータ装置を用いて実現することができる。すなわち、コンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に、図2に示す本実施例の端末位置管理装置HAに相応する機能を実現させるプログラムであって、移動端末MNが位置登録している移動位置指標装置TNがさらに位置登録している固定位置指標装置FAを検索する上位階層装置検索部1に相応する機能と、移動端末MNが位置登録している一つ以上の移動位置指標装置TNのエリア半径を合計するTNエリア半径データベース3および呼出セル決定部2に相応する機能と、上位階層装置検索部1により検索された固定位置指標装置FAの位置登録エリアの周囲から前記合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索するセル分布データベース4および呼出セル決定部2に相応する機能と、この検索されたセルおよび固定位置指標装置FAの位置登録エリアを構成するセルを移動端末MNに対する呼出セルとして決定する呼出セル決定部2に相応する機能とを実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に第一実施例の端末位置管理装置HAに相応する機能を実現させることができる。
【0047】
また、コンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に、図2に示す本実施例の端末位置管理装置HAに相応する機能を実現させるプログラムであって、移動端末MNが位置登録している移動位置指標装置TNがさらに位置登録している固定位置指標装置FAを検索する上位階層装置検索部1に相応する機能と、この検索された固定位置指標装置FAの位置登録エリアを構成するセルを移動端末MNに対する初回呼出セルとして決定する呼出セル決定部2に相応する機能と、当該初回呼出セルにより移動端末MNに対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、移動端末MNが位置登録している一つ以上の移動位置指標装置TNのエリア半径を合計するタイマ5およびTNエリア半径データベース3および呼出セル決定部2に相応する機能と、固定位置指標装置FAの位置登録エリアの周囲から前記合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索するセル分布データベース4および呼出セル決定部2に相応する機能と、この検索されたセルおよび固定位置指標装置FAの位置登録エリアを構成するセルを移動端末MNに対する次回呼出セルとして決定する呼出セル決定部2に相応する機能とを実現させるプログラムをコンピュータ装置にインストールすることにより、そのコンピュータ装置に第二実施例の端末位置管理装置HAに相応する機能を実現させることができる。
【0048】
本実施例のプログラムは本実施例の記録媒体に記録されることにより、コンピュータ装置は、この記録媒体を用いて本実施例のプログラムをインストールすることができる。あるいは、本実施例のプログラムを保持するサーバからネットワークを介して直接コンピュータ装置に本実施例のプログラムをインストールすることもできる。
【0049】
これにより、コンピュータ装置を用いて、移動位置指標装置TNを介さず、かつ、呼損を起こさない一斉呼出を実現することができる。また、呼出トラヒックを削減することができる一斉呼出を実現することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明により、移動位置指標装置から呼出機能を外し、装置を経済化することができる。また、本発明により、呼損によるサービス品質の低下を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の位置登録エリアおよびセル分布を示す図。
【図2】本実施例の端末位置管理装置の機能ブロック図。
【図3】本実施例のFA21位置登録エリアの周囲500m、1000mに含まれるセルを示す図。
【図4】本実施例のFA22位置登録エリアの周囲500m、1000mに含まれるセルを示す図。
【図5】本実施例で想定する移動位置指標装置と移動端末との位置関係を示す図。
【符号の説明】
1 上位階層装置検索部
2 呼出セル決定部
3 TNエリア半径データベース
4 セル分布データベース
5 タイマ
6 結合表
7 登録処理部
8 ディスパッチャ
9 パケット受信部
10 パケット送信部
11 パケット転送部
Claims (9)
- 通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、
前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末と
を備えた移動通信システムにおいて、
前記端末位置管理装置は、
前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、
前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、
前記検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、
このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定する手段と
を備えたことを特徴とする移動通信システム。 - 通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、
前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末と
を備えた移動通信システムにおいて、
前記端末位置管理装置は、
前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、
この検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定する手段と、
当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、
前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、
このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定する手段と
を備えたことを特徴とする移動通信システム。 - 通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、
前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末と
を備えた移動通信システムに適用される位置登録方法において、
前記端末位置管理装置は、
前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索し、
前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計し、
前記検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索し、
この検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定する
ことを特徴とする位置登録方法。 - 通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、
前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末と
を備えた移動通信システムに適用される位置登録方法において、
前記端末位置管理装置は、
前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索し、
この検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定し、
当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計し、
前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索し、
この検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定する
ことを特徴とする位置登録方法。 - 通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、
前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末と
を備えた移動通信システムに適用される前記端末位置管理装置において、
前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、
前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、
前記検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、
このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定する手段と
を備えたことを特徴とする端末位置管理装置。 - 通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、
前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末と
を備えた移動通信システムに適用される前記端末位置管理装置において、
前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する手段と、
この検索する手段により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定する手段と、
当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する手段と、
前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する手段により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する手段と、
このセルを検索する手段により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定する手段と
を備えたことを特徴とする端末位置管理装置。 - 情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、
通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、
前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末と
を備えた移動通信システムに適用される前記端末位置管理装置に相応する機能を実現させるプログラムにおいて、
前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する機能と、
前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する機能と、
前記検索する機能により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する機能により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する機能と、
このセルを検索する機能により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する呼出セルとして決定する機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。 - 情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、
通信可能範囲を複数の位置登録エリアに分割して、移動端末の位置管理を行う際に、各移動端末が滞在している位置登録エリアに関する通知を受けて、この通知内容をデータベースとして格納する端末位置管理装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出し、自身は移動することのない一つ以上の固定位置指標装置と、
周辺に位置登録エリアを形成し、無線通信によりこのエリア内にエリア公告を送出するとともに前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動位置指標装置と、
前記端末位置管理装置に対して自己が滞在している位置登録エリアを通知する一つ以上の移動端末と
を備えた移動通信システムに適用される前記端末位置管理装置に相応する機能を実現させるプログラムにおいて、
前記移動端末が位置登録している前記移動位置指標装置がさらに位置登録している前記固定位置指標装置を検索する機能と、
この検索する機能により検索された前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する初回呼出セルとして決定する機能と、
当該初回呼出セルにより前記移動端末に対する呼出を行い所定時間経過しても応答が得られないときには、前記移動端末が位置登録している一つ以上の前記移動位置指標装置のエリア半径を合計する機能と、
前記固定位置指標装置の位置登録エリアの周囲から前記半径を合計する機能により合計された値に相当する距離離れたエリアに含まれる他位置登録エリアを構成するセルを検索する機能と、
このセルを検索する機能により検索されたセルおよび前記固定位置指標装置の位置登録エリアを構成するセルを前記移動端末に対する次回呼出セルとして決定する機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。 - 請求項7または8記載のプログラムが記録された前記情報処理装置読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002171634A JP2004023162A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | 移動通信システムおよび位置登録方法および端末位置管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002171634A JP2004023162A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | 移動通信システムおよび位置登録方法および端末位置管理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004023162A true JP2004023162A (ja) | 2004-01-22 |
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ID=31171438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002171634A Pending JP2004023162A (ja) | 2002-06-12 | 2002-06-12 | 移動通信システムおよび位置登録方法および端末位置管理装置 |
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JP (1) | JP2004023162A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010087799A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Fujitsu Ltd | 通信制御装置、移動端末、通信制御システム、通信制御方法、及び通信制御プログラム |
JP2020064361A (ja) * | 2018-10-15 | 2020-04-23 | キヤノン株式会社 | 制御装置、制御方法、及びプログラム |
-
2002
- 2002-06-12 JP JP2002171634A patent/JP2004023162A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010087799A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Fujitsu Ltd | 通信制御装置、移動端末、通信制御システム、通信制御方法、及び通信制御プログラム |
JP2020064361A (ja) * | 2018-10-15 | 2020-04-23 | キヤノン株式会社 | 制御装置、制御方法、及びプログラム |
JP7236243B2 (ja) | 2018-10-15 | 2023-03-09 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置、制御方法、及びプログラム |
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