JP2004104603A - 画像処理装置および画像処理方法ならびに記憶媒体、プログラム - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法ならびに記憶媒体、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2004104603A
JP2004104603A JP2002265780A JP2002265780A JP2004104603A JP 2004104603 A JP2004104603 A JP 2004104603A JP 2002265780 A JP2002265780 A JP 2002265780A JP 2002265780 A JP2002265780 A JP 2002265780A JP 2004104603 A JP2004104603 A JP 2004104603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
color space
hue
image processing
gradation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002265780A
Other languages
English (en)
Inventor
Sachiko Iida
飯田 祥子
Osamu Yamada
山田 修
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002265780A priority Critical patent/JP2004104603A/ja
Publication of JP2004104603A publication Critical patent/JP2004104603A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Color, Gradation (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】入力画像信号を出力画像信号へ変換する色変換において、人間の視覚特性に合致し、色のずれやバラツキのない色再現を実現する。
【解決手段】測色器の画像信号を、プリンタの画像信号へ色変換可能な画像処理装置であって、HVC色空間における任意の色相における各明度ごとの等色相線を、Lab色空間に変換することで得られるLab色空間上の等色相線を設定する等色相線設定部606と、プリンタにおいて色再現可能な色域の最外郭部を、Lab色空間の各明度ごとに設定する外郭算出処理部607と、Lab色空間において、白色から黒色に至るまでの、所定の色相における色の階調変化を示す階調点情報を、等色相線と最外郭部とに基づいて、各明度ごとに算出する交点算出部608と、階調点情報に基づいて、色変換のためのプロファイルを生成するプロファイル生成手段とを備える。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は入力手段によって入力されたカラー画像信号を出力手段によって出力する際の色補正処理において、補正後の色を最適化する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
入力カラー画像信号を出力機器に適した画像信号に変換する手法として、従来より様々な色補正方法が知られており、出力される画像の用途に応じて使い分けられている。例えば、写真調色補正はイメージ画像を好ましく出力するための色補正方法として使用され、また、グラフィックス色補正は、テキストやグラフ画像のようなビジネス文書を好ましく出力するための色補正方法として使用されている。
【0003】
中でも、グラフィックス色補正が使用される最近のプレゼンテーション資料では、ある色からある色へ段階的に変化するグラデーションパターンが、画像の背景や、あるいは、図形のテクスチャとして多用される傾向にある。
【0004】
グラデーションに使用される色に関しては、白色(W)−プライマリカラー(Primary Color:赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)、以下、colと称す)−黒色(Bk)間のグラデーションが用いられることが多く、また、鮮やかな色によるグラデーションの色再現が一般的に好まれるため、白色(W)−プライマリカラー(col)−黒色(Bk)間の色再現については、出力機器のもつ色域の最外郭部の色(最も彩度の大きい色)が使用される。
【0005】
この時、白色(W)−プライマリカラー(col)−黒色(Bk)間の色再現については、同じ色味の変化となるように、すなわち同一の色相変化となるように色補正処理が行われる。
【0006】
かかる色補正処理が可能な従来の画像処理装置について、図3、図16、図17を用いて以下に説明する。図16は画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【0007】
同図において、1601はCPUであり、ROM1602に記憶されている情報データや制御プログラム、OS(オペレーティングシステム)、アプリケーションプログラム(以下、アプリケーションという)、カラーマッチング処理モジュール、デバイスドライバ等に従って、RAM1603、操作部1604、画像処理部1605、モニタ1606、入力デバイスI/F1607、出力デバイスI/F1608の各種制御を行う。
【0008】
1607はCCDセンサを含むイメージスキャナ等の画像読取装置や測色器等の入力デバイスと接続可能な入力デバイスI/Fであり、該入力デバイスI/Fを介して、プロファイルを作成したい色空間情報を取得する。1608は、インクジェットプリンタ、熱転写プリンタ、ドットプリンタ等の出力デバイスと接続可能な出力デバイスI/Fであり、色補正された画像が該出力デバイスI/Fを介して出力される。
【0009】
RAM1603は各種制御プログラムや操作部1604から入力されるデータを保持するための作業領域及び一時待避領域である。1604は操作部であり、出力デバイスの設定データの入力等を行う。
【0010】
1605は画像処理部であり、色域写像処理を行い、当該処理結果を用いて生成されたプロファイルにより、入力カラー画像信号を出力デバイスにおける画像信号(出力カラー画像信号)に変換する。
【0011】
1606はモニタであり、画像処理部1605の画像処理結果や操作部1604より入力された設定データ等を表示する。
【0012】
次に、入力カラー画像信号を出力カラー画像信号に変換するためのプロファイルを作成する画像処理部1605について以下に説明する。なお、入力カラー画像信号から出力カラー画像信号への変換とは、入力デバイスの入力色空間における色座標値を、出力デバイス(例えばプリンタ)の出力色空間に写像することをいう。
【0013】
図17は、画像処理部1605の詳細を示すブロック図であり、任意の入力色空間における情報を出力色空間に写像するためのプロファイルを生成するプロファイル作成部1701を備える。
【0014】
1709、1710は端子であり、端子1709からは出力デバイスであるプリンタの出力色空間を示す色再現域に関する情報(以下、「プリンタ色再現域情報」と称す)が、端子1710からは入力デバイスの入力色空間を示す色域に関する情報(入力色空間情報)がそれぞれ入力される。
【0015】
1704は入力色域記憶装置であり、端子1710を介して入力された入力色空間情報を記憶する。また、1705はプリンタ色域記憶装置であり、端子1709を介して入力されたプリンタ色再現域情報を記憶する。
【0016】
1706は写像パラメータ計算装置であり、プリンタ色再現域情報と、入力色空間情報とを参照して、後述の色域写像装置1707において必要な色空間圧縮パラメータの算出を行う。
【0017】
1707は色域写像装置であり、入力色空間情報とプリンタ色再現域情報と色空間圧縮パラメータとを用いて、入力カラー画像信号に対して所望の階調を持つ画像品質を再現するように、入力色空間の色域(入力色再現域)をプリンタ色再現域へ写像する。以下、前記写像結果を写像色再現域と呼称する。
【0018】
1708はプロファイル作成装置であり、入力色再現域と写像色再現域との対応関係を参照して、入力カラー画像信号(RGBデータ)から出力カラー画像信号(CMYKデータ)に変換するための変換用プロファイルを作成する。そして、作成された変換用プロファイルがRAM1702へ書きこまれる。
【0019】
また、1711、1712は端子であり、端子1711からはRGBデータが補間装置1703に入力される。補間装置1703において、RAM1702に格納された変換用プロファイルを参照し、RGBデータからCMYKデータへの変換を行い、端子1712を通じて、出力デバイスI/F1608に渡される。
【0020】
上記構成におけるプロファイル作成部1701の動作について説明する。なお本説明におけるプロファイル作成部1701の写像動作においては、均等表色系の色空間としてL*a*b*色空間を用いる。
【0021】
まず始めに、CPU1601からの指令により入力デバイスの入力色空間情報ならびに出力デバイスのプリンタ色再現域情報が送信される。送信された2つの情報(入力色空間情報、プリンタ色再現域情報)は、それぞれプロファイル作成部1701内の入力色域記憶装置1704とプリンタ色域記憶装置1705に記憶される。
【0022】
次に、プロファイル作成部1701内部が以下の様に動作する。まず、写像パラメータ計算装置1706が動作し、色域写像装置1707において色空間圧縮をするのに必要な各種パラメータを算出する。写像パラメータ計算装置1706におけるパラメータ計算が終了すると、色域写像装置1707が動作し、均等表色系において入力色再現域をプリンタ色再現域へ写像する。本説明における色域写像装置1707は図3のフローチャートに従って写像処理を行うが、本動作の詳細は後述する。
【0023】
次に、プロファイル作成装置1708は最終写像結果であるところの写像色再現域を参照して、入力カラー画像信号から出力カラー画像信号に変換するための変換用プロファイルを作成し、RAM1702へ該変換用プロファイルを書き込む。以上で、一連の動作が終了する。
【0024】
以下に、色域写像装置1707における写像処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。尚、本説明において、ある色とある色とを結ぶ連続した軌跡を階調線と呼称する。
【0025】
まずステップS301にて、入力色再現域の写像を規定する為の標本点を決定する。標本点は、入力色再現域表面の写像を規定する表面標本点と、入力色再現域内部の写像を規定する内部標本点とに分かれる。次にステップS302にて、表面標本点に関し、プリンタ色再現域の何処に写像すべきかを定める。尚、表面標本点の写像結果は必ずしもプリンタ色再現域の表面に位置するとは限らない。
【0026】
ステップS303では、内部標本点に関し、プリンタ色再現域の何処に写像すべきかを定める。但し、内部標本点の写像結果が必ずプリンタ色再現域の内部に位置するよう、写像は制御される。続いてステップS304にて、所定の異なる2つの表面標本点を結ぶ階調線(以下、表面階調線)を規定する。
【0027】
ステップS305では、表面階調線について、プリンタ色再現域の何処に写像すべきかを定める。尚、表面階調線の写像結果は必ずしもプリンタ色再現域の表面に位置するとは限らない。続いてステップS306にて、所定の異なる2つの内部標本点を結ぶ階調線(以下、内部階調線)を規定する。
【0028】
ステップS307では、内部階調線について、プリンタ色再現域の何処に写像すべきかを定める。内部階調線の写像結果は必ずプリンタ色再現域の内部に位置するように、写像は制御される。
【0029】
最後にステップS308において、写像色再現域を表現するために所望される色について、入力色再現域から写像色再現域への写像結果を、表面階調線ならびに内部階調線より取得する。
【0030】
以上のような構成および処理方法を備える従来の画像処理装置において、例えば、特開平8−256275号公報には、写像パラメータ計算装置1706および色域写像装置1707において、W−Col−Bk間の標本点に対する写像点が同一の色相変化となるように定義する場合において、均等表色系であるLab色空間やLCH色空間における色相角を使用する方法が開示されている。そして、W−Col−Bk間における再現色について、均等表色系であるLab色空間やLCH色空間における色相角の角度が同じであるように写像点を定義する方法が開示されている。
【0031】
【特許文献1】
特開平8−256275号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のLab色空間やLCH色空間は、人間の視覚特性と必ずしも一致しておらず、明度によって同じ色に見える色が同じ色相角上にあるとは限らず、また、彩度についても同じ色に見える色が同じ色相角上にあるとは限らない。
【0032】
そのため、上記Lab色空間やLCH色空間における同一色相角を用いた色補正方法では、入力カラー画像信号を色補正し、出力機器によって画像出力した場合、任意のColについて、特にプライマリカラーであるColについて、W−Col−Bk間の色相のばらつきが生じ、W−Col−Bk間において同じ色の変化とはならなかった。
【0033】
具体例をあげると、プレゼンテーション資料において画像の背景に多用される青色から黒色へ明度が変化するグラデーションについて、従来プリンタで出力された画像が、青色から黒色への滑らかな変化とならず、途中の色相がずれたり、ばらついたりしてしまっていた。
【0034】
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、入力画像信号を出力画像信号へ変換する色変換において、人間の視覚特性に合致し、色のずれやバラツキのない色再現を実現することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明にかかる画像処理装置は以下のような構成を備える。即ち、
第1のデバイスを介して入力される画像信号を、第2のデバイスを介して出力される画像信号へ色変換可能な画像処理装置であって、
視覚特性に対応した色信号情報をもつ色空間における任意の色相における各明度ごとの等色相線を、均等表色系の色空間に変換することで得られる均等表色系の色空間における等色相線を設定する等色相線設定手段と、
前記第2のデバイスにおいて色再現可能な色域の最外郭部を、前記均等表色系の色空間の各明度ごとに算出する外郭算出手段と、
前記均等表色系の色空間において、白色から黒色に至るまでの、所定の色相における色の階調変化を示す階調点情報を、前記等色相線設定手段により設定される等色相線と、前記外郭算出手段により算出される最外郭部とに基づいて、各明度ごとに算出する階調点算出手段と、
前記階調点情報に基づいて、色変換のためのプロファイルを生成するプロファイル生成手段とを備える。
【0036】
【発明の実施の形態】
【第1の実施形態】
まず、本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置による色補正処理の概略について、図5を用いて説明する。
【0037】
当該画像処理装置は、入力デバイスより入力されるRGB色空間上の任意の点を、均等表色系の色空間に変換し、出力デバイスより出力するにあたり、階調の変化を滑らかにするように色補正処理する。
【0038】
階調の変化を滑らかにするためには、人間の視覚特性と一致した色変換を行う必要があるが、これを実現するために、本実施形態では、人間の目に対して均等な明度変化、色相変化、彩度変化を有するHVC色空間を用いる。
【0039】
図5はHVC色空間において、縦軸に明度を、横軸に彩度をとった場合の、Red面を表したものである(ただし、入力デバイスより入力されるRGB色空間上で色再現可能な範囲に限っているものとする)。
【0040】
同図において、左上の点はWhiteであり、RGB色空間上の座標で表現すると、(255,255,255)に相当する。また、左下の点はBlackであり、RGB色空間上の座標で表現すると、(0,0,0)に相当する。つまり、縦軸はRGB色空間上の座標で表現すると、(0,0,0)から(255,255,255)まで変化するグレー軸を表す。RiはRed面における表面標本点を表し、インデックスiは表面標本点に対して明度の高い順に番号をふったものである。RがプライマリーカラーRedに対応する。
【0041】
したがって、入力デバイスより入力されるRGBデータが、WhiteからRed、さらにRedからBlackへと色が変化するグラデーションであった場合には、当該RGBデータを色変換した色座標値が、図5に示すRed面上(つまりHVC色空間上の同一色相角上)を移動するように写像パラメータを決定し、当該写像パラメータに従って色変換を行うことで、出力される画像において、色相ずれが生じたり、ばらついてみえたりするようなことがなくなる。
【0042】
ただし、従来例でも述べたように、一般に出力デバイスにおけるグラデーションの色再現にあたっては、鮮やかな色が好まれるため、出力デバイスのもつ色域の最外郭部の色(彩度の大きい色)を使用する必要がある。つまり、入力デバイスより入力されるRGBデータが、WhiteからRed、さらにRedからBlackへと色が変化するグラデーションであった場合には、当該RGBデータを色変換した色座標値が、図5に示すRed面上であって、かつ、出力デバイスのもつ色域の最外郭部を示す色座標値上を移動することとなる。
【0043】
ここで、出力デバイスのもつ色域の最外郭部は、Lab色空間上で表現されるため、HVC色空間上のRed面をLab色空間に変換する必要がある。
【0044】
そこで、Red面を複数の明度に分割し、各明度における等色相線(HVC色空間等色相線)ごとにLab色空間に変換し、Lab色空間等色相線を求め、当該Lab色空間等色相線と出力デバイスのもつ色域の最外郭部との交点を求める(当該交点を、階調点情報と称す)。
【0045】
このようにして求められた階調点情報は、Lab色空間の同一色相角上にはないが、人間の視覚特性には適合している。したがって、入力デバイスより入力されるRGBデータが、WhiteからRed、さらにRedからBlackへと色が変化するグラデーションであった場合には、当該RGBデータを色変換した色座標値が、階調点情報に示す色座標値上を移動するよう色補正処理することで、出力される画像は、人間の目には、滑らかに色変化するしているように見える。
【0046】
さらに、Green面、Blue面、Cyan面、Magenta面、Yellow面においても、上記と同様に滑らかな色相変化を実現するように色補正処理がなされる。以下に、本実施形態にかかる画像処理装置の詳細について説明する。
【0047】
1.全体システム構成
本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置の概要、構成について、図1に示されるブロック図を参照しながら説明する。
【0048】
101はCPUであり、ROM102に記憶されている情報データや制御プログラム、OS(オペレーティングシステム)、アプリケーションプログラム(以下、アプリケーションという)、デバイスドライバ等に従って、RAM103、操作部104、画像処理部105、モニタ106、入力デバイスI/F107、出力デバイスI/F108の各種制御を行う。
【0049】
107はCCDセンサを含むイメージスキャナ等の画像読取装置や測色器等の入力デバイスに接続可能な入力デバイスI/Fであり、該入力デバイスI/Fを介して評価対象の色空間情報を画像処理装置に入力する。108はインクジェットプリンタ、熱転写プリンタ、ドットプリンタ等の出力デバイスに接続可能な出力デバイスI/Fであり、色補正された画像が出力デバイスI/Fを介して出力される。
【0050】
RAM103は各種制御プログラムや操作部104から入力されるデータを保持するための作業領域及び一時待避領域である。104は操作部であり、出力デバイスの設定データの入力等を行う。105は画像処理部であり、色補正処理等の各種画像処理を行う。
【0051】
106はモニタであり、画像処理部105の画像処理結果や操作部104より入力された設定データ等を表示する。
【0052】
2.画像処理部
(1)画像処理部の構成
次に、図2を用いて、画像処理部105について説明する。同図において、202から212までの番号がふられた各々の装置は、従来例において述べた図17の1702から1712までの番号がふられた各々の装置と同様であるため、説明は省略する。
【0053】
本実施形態にかかる画像処理部105と、従来例で述べた画像処理部1605との差異は、画像処理部105が階調点設定装置213を有する点にある。階調点設定装置213は、入力画像におけるグラデーション部分について、人間の視覚に対して色相が滑らかな変化となるようなグラデーションを実現する階調点情報の設定処理を行う。
【0054】
従来の画像処理装置では、W−col−Bk間における再現色が、Lab色空間の同一色相角上にあったため、当該色相角におけるプリンタ色再現域情報がそのまま階調点情報となったが、本発明にかかる画像処理装置では、W−col−Bkにおける再現色が、Lab色空間の同一色相角上にないため、明度ごとに階調点を求める必要がある。
【0055】
(2)画像処理部の処理フロー
本実施形態における画像処理部105の動作を、図4に示されるフローチャートによって説明する。
【0056】
まず、ステップS401において、上記プロファイル作成部201内の入力色域記憶装置204とプリンタ色域記憶装置205とに、上記入力色空間情報とプリンタ色再現域情報がそれぞれ格納される。
【0057】
ステップS402において、色補正処理する色相(対象色相)を指定する。
【0058】
ステップS403において、プリンタ色再現域に対して任意に分割された明度について、対象色相をもつ等色相線を均等表色系のLab色空間上の値(Lab色空間等色相線情報)として獲得する。
【0059】
ステップS404では、プリンタ色再現域の外郭情報と明度毎のLab色空間等色相線情報とにより、明度毎のLab色空間等色相線とプリンタ色再現域の外郭との交点座標を獲得する。以降、明度毎の交点座標を階調点情報と呼ぶ。
【0060】
ステップS405では、入力色空間上において白から黒へ対象色相を保持したまま連続的に変化する標本点について、標本点の対象色相に対応する階調点情報を獲得し、該階調点情報に基づいて各標本点に対する写像点座標を獲得するための制御情報を獲得する。
【0061】
ステップS406において、階調点情報と制御情報とに基づいて、入力色空間上において白から黒へ対象色相を保持したまま連続的に変化する標本点に対する写像点座標を決定する。
【0062】
ステップS407において、決定された写像点座標をRAM上の所定の格納メモリに格納する。
【0063】
ステップS408において、本処理の対象となる色相について全て上記処理を行ったかを判別する。
【0064】
ステップS408において、まだ未処理のものがあれば、ステップS402に戻り、本処理の対象となる残りの色相について上記処理を繰り返す。
【0065】
ステップS408において、本処理の対象となる全ての色相について処理が行われていれば、ステップS409において、本処理によって決定し格納された写像点座標を用いて、色域写像装置207における上記図3のフローに則った手順による色域写像処理によって、入力画像信号から出力画像信号への色変換を行うプロファイルを作成する。
【0066】
以上のように本実施形態にかかる画像処理装置では、階調点設定装置213において、指定された色相値について滑らかな階調変化を実現するための階調点情報を、プリンタ色再現域から等色相線情報に基づいて獲得し、格納することができる。
【0067】
この結果、色域写像装置207では、格納された階調点情報に基づいて写像点を決定し、当該写像点に基づいて標本点に対する色域写像処理を行うことができる。さらに、プロファイル作成装置208では、当該色域写像処理結果に基づいてプロファイルを作成する。つまり、本実施形態によって作成されたプロファイルを用いることで、対象色相について滑らかな階調変化を実現する色補正処理を実現することが可能となる。
【0068】
3.階調点設定装置
(1)階調点設定装置の構成
階調点設定装置213の構成を図6を用いて説明する。同図において、601および602は入力色空間メモリおよび出力色空間情報メモリであり、それぞれ、入力色空間情報および出力デバイスにおけるプリンタ色再現域情報を均等表色系のLab色空間座標情報として格納する。
【0069】
605は明度分割情報データメモリであり、出力色空間に対して階調点情報を求める明度を格納する。604は色相格納データメモリであり、指定された色相情報を格納する。
【0070】
606は等色相線設定部であり、明度分割情報データより指定される明度における、指定された色相情報に基づくHVC色空間等色相線を設定する。609は等色相線データ格納メモリであり、設定したHVC色空間等色相線情報を格納する。
【0071】
603はHVC色空間参照データメモリであり、色相、明度、彩度について人間の目と均等なHVC色空間に基づいて、HVC色空間等色相線を均等表色系のLab色空間等色相線へ変換する。
【0072】
607は、外郭算出処理部であり、プリンタ色再現域情報より出力色空間の最外郭部の座標情報を求める。608は交点算出処理部であり、最外郭座標情報と明度毎のLab色空間等色相線との交点を求める。610は階調点データメモリであり、指定された明度における階調点情報として、最外郭座標情報と明度毎のLab色空間等色相線との交点の座標情報を格納する。
【0073】
(2)階調点設定装置の処理フロー
以下に、階調点設定装置213における動作を図7に示されるフローチャートを用いて説明する。
【0074】
ステップS701において、入力色空間情報およびプリンタ色再現域情報を獲得する。入力色空間情報はRGBデータであり、入力色空間情報メモリ601に格納される。また、プリンタ色再現域情報は、プリンタにおいて色再現可能な範囲をLab色空間座標で記述したものであり、出力色空間情報メモリ602に格納される。
【0075】
ステップS702において、指定された色相を獲得する。ここでは、図5に示されるRGBデータにおいては、Redが指定される色相となり、プリンタ色再現域においてRedについて好ましい色再現を行うHVC色空間上の色相を目標色相値として獲得する。つまり、目標色相値は、人間の目に対して均等な明度、色相、彩度変化を行う色相である。
【0076】
なお、本実施形態においてプライマリカラーのような主要な色に関しては、あらかじめその色について最適な目標色相値が定義されている。
【0077】
指定された色相Redについて図12に示される色相格納データメモリを参照し、目標色相値を選択する。
【0078】
図12において、色相情報データメモリの構成の一例を示す。
【0079】
各色相別の目標色相値を格納するメモリ領域1201乃至1206については、それぞれ標本点に対して、Red、Green、Blue、Cyan、Magenta、Yellowの色相が指定された場合の、所定の値があらかじめ格納されている。
【0080】
本実施形態において、図12では、各目標色相値はマンセル表色色空間における色相Hで示され、格納されている。
【0081】
よって、本ステップにおいては、Redにおけるマンセル色相値5Rが、メモリ領域1201より読み出され、目標色相値として獲得される。
【0082】
従って、本実施形態では、明度毎のHVC色空間等色相線を求めるためのHVC色空間にはマンセル表色色空間を用い、HVC色空間参照データ603にはマンセル表色色空間とLab色空間との座標点を対応づける情報が格納される。また、目標色相値と明度分割情報とによって、明度毎のHVC色空間等色相線情報が設定される。
【0083】
ここで、色相格納データメモリ604においては、ユーザの任意の指定色、または色域写像装置207におけるユーザの任意の標本点について、その目標色相値を指定し、登録できるような構成を持つものであっても良い。1207、1208以降はユーザの任意の指定による目標色相値の登録、削除ができるメモリ領域である。ユーザが任意に指定する標本点に対して、本ユーザが指定する色相についてのHVC色空間等色相線情報を登録しておき、ユーザが指定する標本点の写像点について、W−指定色−Bk間において滑らかな階調特性を持つように写像することが可能となる。
【0084】
図7に戻る。ステップS703において、出力色空間における明度分割数nを獲得する。出力色空間であるプリンタ色再現域に対して、W−指定色−Bk間における明度分割情報があらかじめ任意に決定されている。本実施形態においては、明度に対する分割数nと、明度情報L*=L1〜Lnとが分割明度情報データメモリ605に格納されている。ここで、分割明度情報データメモリ605に格納されている明度分割数nを読み出す。
【0085】
ステップS704において、HVC色空間等色相線情報を設定するための明度カウンタをセットする。
【0086】
ステップS703において獲得された明度分割数nを等色相線設定部606内にある分割数カウンタ(図6には未記載)に格納する。
【0087】
ステップS705において、分割数カウンタに格納された明度分割情報に基づき、分割明度情報データメモリ605に格納されている明度情報を一つ選択し、等色相線設定対象明度として獲得する。
【0088】
選択された等色相線設定対象明度に対して、ステップS706において、Lab色空間等色相線情報を設定する。
【0089】
等色相線設定部606において、等色相線設定対象明度に対するHVC色空間等色相線情報を、HVC色空間参照データより獲得する。この時、HVC色空間等色相線情報は連続する座標点(線分)の情報であっても、いくつかの離散的な座標点情報として求められるものであっても良い。本実施形態においては、後者の形態でHVC色空間等色相線情報を持つ。求められたHVC色空間等色相線情報を、等色相線設定部606において、Lab色空間等色相線情報に変換し、等色相線データメモリ609に格納する。
【0090】
図14において、本実施形態において設定された等色相線データメモリ609の一例を示す。データメモリ1401、1409、1410はそれぞれ、等色相線設定対象明度、L*=L1、L2、LnにおけるLab色空間等色相線をあらわすLab色空間座標データの集合となっている。
【0091】
1402乃至1408における左端におけるインデックスは、Lab色空間等色相線を求める際に彩度の低い順に番号をふったものであり、対応するLab色空間等色相線上のab座標点がそれぞれ格納される。
【0092】
再び図7に戻る。ステップS707では、交点算出処理部608において、プリンタ色再現域情報と等色相線設定対象明度におけるLab色空間等色相線情報とにより、プリンタ色再現域の最外郭部とLab色空間等色相線との交点座標(階調点)を算出する。
【0093】
ステップS708において、分割数カウンタの値をデクリメントする。
【0094】
ステップS709において、分割数カウンタの値をチェックする。カウンタ数が0であれば、算出した全ての階調点を階調点データメモリ610に格納し、本処理を終了する。
【0095】
図13において算出した全ての階調点を格納する階調点データメモリ610の一例を示す。
【0096】
本図に示すように、プリンタ色再現域の最外郭部とLab色空間等色相線との交点座標は指定される色別に格納され、各色ごとの交点座標は、分割明度毎に格納される。例えば、等色相線データメモリ609に、明度分割数11のRedにおけるLab色空間等色相線情報が格納されていた場合には、等色相線データメモリ1301には、階調点R1−R11のLab色空間座標値と、標本点WおよびBkのLab色空間座標値とが格納されることとなる。
【0097】
再び図7に戻る。ステップS709において、分割数カウンタのカウンタ数が0でなければ、ステップS705に戻り、残りの分割明度に対するプリンタ色再現域の最外郭部におけるLab色空間等色相線との交点座標を算出する。
【0098】
(3)階調点設定装置の処理結果
図11に、本実施形態の階調点設定装置における処理の結果を示す。
【0099】
縦軸は明度軸を示し、平面座標軸はそれぞれ均等表色系の色空間であるLab色空間における直交座標軸a*軸、b*軸である。実線はプリンタ色再現域を示す。W−Bk間に点線で示される線における明度L1〜Lnが、上記処理における分割明度情報である。また、明度情報L1〜Lnに対応づけられたRedにおけるマンセル色相5Rを再現する各明度毎のLab色空間等色相線情報が点線により示されている。
【0100】
図11に示されるプリンタ色再現域におけるW−Red−Bkの最外郭部と、点線によって示されるLab色空間等色相線情報との交点が黒丸によって示され、W−Red−Bkの最外郭部と、W−Bkのグレイラインによって囲まれる領域とによる断面図をあらわしている。
【0101】
WからBkに向かうW−Red−Bkの最外郭上の黒丸の列が、実際の交点座標(階調点)である。かかる黒丸の列は、人間の目に対して均等な明度、色相、彩度変化をするHVC空間に基づいて求められた色度点であることから、黒丸によって示される明度に対する色相の変化が、W−Red−Bk間において人間の視覚に対して滑らかな色相変化を生じせしめる。
【0102】
4.色域写像装置
(1)色域写像装置の構成
次に、色域写像装置207について、図8を用いて説明する。
【0103】
同図において、801は標本点情報メモリであり、White、Red、Black間のRGBデータである表面標本点情報を格納する。802はライン情報メモリであり、標本点情報の持つ色属性情報に基づいて、等色相線データメモリ609より獲得された階調点情報を格納する。
【0104】
803は条件情報メモリであり、対象となる標本点をプリンタ色再現域へ写像する際の制御要素が格納されている。
【0105】
805は検索処理部であり、階調点情報に基づいて標本点を写像した場合の写像点座標を獲得する。804は出力データメモリであり、写像点座標を格納する。また、806は補間処理部であり、獲得した写像点座標に対して補間処理を行う。
【0106】
(2)色域写像装置の処理フロー
以下に、色域写像装置207において、階調点設定装置213に格納された階調点に基づいて、標本点に対する写像点を求める動作を図9のフローチャートを用いて説明する。
【0107】
ステップS901において、入力色空間におけるWhite、Red、Black間のRGBデータ標本点情報を獲得する。
【0108】
ステップS902において、White、Red、Black間のLab色空間における階調点情報を獲得する。
【0109】
ステップS903において標本点を出力色空間上の階調点に基づいて写像するための、制御要素もしくは制御条件を獲得する。前記制御要素もしくは制御条件は、色域写像装置207において決定される。本実施形態では、写像パラメータおよびプリンタ色再現域情報より、RGBデータに対する各標本点をプリンタ色再現域に写像する際の明度が、色域写像装置207において、標本点の写像を行う時に決定される。この場合、各標本点のプリンタ色再現域における明度が制御要素である。
【0110】
制御要素は、彩度や写像点間の距離や写像点間の距離の比率等、結果的に階調制御を扱う要素であれば良い。
【0111】
ステップS904において、対象標本点を選択する。ステップS905において、制御要素に基づき、標本点に対する写像点を決定する。
【0112】
ここでは、対象標本点における明度より、階調点情報から明度に対応する写像点座標を決定する。写像点の決定については、以下、図10に示すフローチャートにより詳細に説明する。
【0113】
ステップS906において、全対象標本点に対する写像点の決定が終わったかを判断する。
【0114】
全対象標本点に対する写像点の決定が終わっていなければ、ステップS904に戻り、残りの標本点に対応する写像点を決定する。
【0115】
ステップS906において、全対象標本点に対する写像点の決定が終わっていれば、本処理を終了する。
【0116】
また、上記ステップS905における標本点に対して写像点を決定する処理について、図10に示すフローチャートによって詳細に説明する。
【0117】
ステップS1001において、図11に示されるW−Bk間において点線で示される明度情報L1〜Lnに対応づけられた色相Hを色再現するLab色空間等色相線情報と、プリンタ色再現域の最外郭部との交点である黒点の座標情報を獲得し、ライン情報メモリに格納する。
【0118】
ステップS1002において、色域写像装置207において、W−col−Bk間の任意の標本点に対する写像点の制御要素である明度を獲得する。
【0119】
ステップS1003において、ライン情報メモリ802に格納された階調点情報より、所定の標本点に対する写像点の明度を挟む両側の明度を有する階調点の座標を獲得する。
【0120】
ステップS1004において、写像点の明度、及び階調点情報のもつ明度情報に基づき、写像点の均等表色系におけるLab色空間座標点を補間により求める。この時、線形補間、非線形補間といった各種補間方法を用いても良い。また、補間処理部において、あらかじめいくつかの補間処理が格納されており、階調点情報に基づいて、W−col−Bk間の階調点の連なりにおける線形性の程度に応じて適宜補間処理方法を選択し、補間を行っても良い。
【0121】
ステップS1005において、ステップS1004において補間により求めた写像点の座標点情報を、写像点座標として決定、出力データメモリに格納する。
【0122】
以上の図10に示されるフローチャートに則った処理によって、White、Red、Black間のRGBデータに対し、所望の赤の色相値を保持するプリンタ色再現域における写像点が決定され、White、Red、Black間において人間の視覚的に対して滑らかな色相変化を再現するプリンタ色が決定された。
【0123】
以上、図7、図9、図10のフローチャートによって示される、所望の色相値において階調変化を行うプリンタ色再現域上の写像点を決定する処理を、少なくとも、プライマリカラーであるGreen、Blue、Cyan、Magenta、Yellowについて行う。
【0124】
以降、色域写像装置よって上記決定された写像点に基づき、他のRGBデータについてもプリンタ色再現域情報への色補正処理が行われる。
【0125】
色補正処理結果よりプロファイル作成装置によって、本実施形態に基づく色補正カラープロファイルが作成される。
【0126】
以上、本実施形態によれば、作成されたプロファイルを用いて、RGB色空間情報をもつ画像データをプリンタによって出力する場合において、プライマリカラーであるRed、Green、Blue、Cyan、Magenta、YellowについてWhite−プライマリカラー−Black間のRGB画像データの出力における色相変化を人間の視覚特性に基づいて滑らかに変化する画像を実現することができる。
【0127】
【第2の実施形態】
上記第1の実施形態においては表面標本点、表面階調線の写像点の決定についてのみ説明した。
【0128】
本実施形態では、内部標本点および内部標本点の変化をあらわす内部階調線についても、プリンタ色再現域においてある一定の明度において、彩度方向に階調が変化するようなRGBデータを選択し、RGBデータの連続変化における色相Hを決定し、RGBデータの連続変化における色相変化が滑らかになるように色相Hに基づく階調点を設定し、RGBデータにおける標本点に対する写像点を決定し、写像処理装置における写像処理を行う。
【0129】
検索処理部805は、内部標本点に対応する写像点は、明度のみならず、彩度情報に基づき、2次元、3次元の補間を行う補間処理によって算出するものであっても良い。
【0130】
図15において、本実施形態の処理による結果を示す。同図において、実線にて示されるプリンタ色再現域は、W−R−Bk領域における断面をあらわしている。
【0131】
点線で示される明度が、第1の実施形態に基づく処理における分割明度情報である。各明度毎におけるLab色空間等色相線情報を点線によって示している。
【0132】
図15に示されるプリンタ色再現域と、点線によって示されるLab色空間等色相線情報による交点が黒丸によって示されている。
【0133】
ある明度におけるW−R−Bk上の座標Rから、同じ明度を持つグレイに向かう白丸の列が、本実施形態において決定された、内部標本点に対する写像点であり、人間の目に対して均等な明度、色相、彩度変化をするHVC空間に基づいて求められた色度点であることから、白丸によって示される彩度に対する色相の変化においても、人間の視覚に対して滑らかな色相変化を生じせしめる。
【0134】
本実施形態に基づいて作成されたプロファイルによって、RGB色空間情報をもつ画像データをプリンタによって出力するにおいて、RGB画像データの出力における色相変化について、人間の視覚において滑らかに変化するように変換することを実現する。
【0135】
【他の実施形態】
<記憶媒体>
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0136】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUまたはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0137】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0138】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることが出来る。
【0139】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0140】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0141】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、入力画像信号を出力画像信号へ変換する色変換において、人間の視覚特性に合致し、色のずれやバラツキのない色再現を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる画像処理装置を構成する画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる画像処理装置を構成する色域写像装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態にかかる画像処理装置を構成する階調点設定装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の概略を説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態にかかる画像処理装置を構成する画像処理部の詳細を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施形態にかかる画像処理装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態にかかる画像処理装置を構成する色域写像装置の詳細を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施形態にかかる画像処理装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態にかかる画像処理装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態にかかる画像処理装置による処理結果を示す図である。
【図12】本発明の実施形態にかかる画像処理装置の構成の一例を示した図である。
【図13】本発明の実施形態にかかる画像処理装置の構成の一例を示した図である。
【図14】本発明の実施形態にかかる画像処理装置の構成の一例を示した図である。
【図15】本発明の実施形態にかかる画像処理装置による処理結果を示す図である。
【図16】従来の画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図17】従来の画像処理装置を構成する画像処理部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101… CPU
102… ROM
103… RAM
104… 操作部
105… 画像処理部
106… モニタ
107… 入力デバイスI/F
108… 出力デバイスI/F
201… プロファイル作成部
202… RAM
203… 補間装置
204… 入力色域記憶装置
205… プリンタ色域記憶装置
206… 写像パラメータ作成装置
207… 色域写像装置
208… プロファイル作成装置
209… 端子
210… 端子
211… 端子
212… 端子
213… 階調点設定装置
601… 入力色空間情報メモリ
602… 出力色空間情報メモリ
603… HVC色空間参照データメモリ
604… 色相格納データメモリ
605… 分割明度情報データメモリ
606… 等色相線設定部
607… 外郭算出処理部
608… 交点算出処理部
609… 等色相線データメモリ
610… 階調点データメモリ
801… 標本点情報メモリ
802… ライン情報メモリ
803… 条件情報メモリ
804… 出力データメモリ
805… 検索処理部
806… 補間処理部
1201… Red目標色相格納メモリ
1202… Green目標色相格納メモリ
1203… Blue目標色相格納メモリ
1204… Cyan目標色相格納メモリ
1205… Magenta目標色相格納メモリ
1206… Yellow目標色相格納メモリ
1207… ユーザ設定色目標色相格納メモリ
1208… ユーザ設定色目標色相格納メモリ
1301… 階調点データ格納メモリ
1401… L*=L1における等色相線データ格納メモリ
1402… 等色相線ab座標格納メモリ
1403… 等色相線ab座標格納メモリ
1404… 等色相線ab座標格納メモリ
1405… 等色相線ab座標格納メモリ
1406… 等色相線ab座標格納メモリ
1407… 等色相線ab座標格納メモリ
1408… 等色相線ab座標格納メモリ
1409… L*=L2における等色相線データ格納メモリ
1410… L*=Lnにおける等色相線データ格納メモリ
1601… CPU
1602… ROM
1603… RAM
1604… 操作部
1605… 画像処理部
1606… モニタ
1607… 入力デバイスI/F
1608… 出力デバイスI/F
1701… プロファイル作成部
1702… RAM
1703… 補間装置
1704… 入力色域記憶装置
1705… プリンタ色域記憶装置
1706… 写像パラメータ作成装置
1707… 色域写像装置
1708… プロファイル作成装置
1709… 端子
1710… 端子
1711… 端子
1712… 端子

Claims (10)

  1. 第1のデバイスを介して入力される画像信号を、第2のデバイスを介して出力される画像信号へ色変換可能な画像処理装置であって、
    視覚特性に対応した色信号情報をもつ色空間における任意の色相における各明度ごとの等色相線を、均等表色系の色空間に変換することで得られる均等表色系の色空間における等色相線を設定する等色相線設定手段と、
    前記第2のデバイスにおいて色再現可能な色域の最外郭部を、前記均等表色系の色空間の各明度ごとに算出する外郭算出手段と、
    前記均等表色系の色空間において、白色から黒色に至るまでの、所定の色相における色の階調変化を示す階調点情報を、前記等色相線設定手段により設定される等色相線と、前記外郭算出手段により算出される最外郭部とに基づいて、各明度ごとに算出する階調点算出手段と、
    前記階調点情報に基づいて、色変換のためのプロファイルを生成するプロファイル生成手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記階調点算出手段は、前記等色相線設定手段により設定される等色相線と、前記デバイス色域設定手段により設定される最外郭部との交点により前記階調点情報を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記視覚特性に対応した色信号情報をもつ色空間は、HVC色空間であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記均等表色系の色空間は、L*a*b*色空間であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 第1のデバイスを介して入力される画像信号を、第2のデバイスを介して出力される画像信号へ色変換可能な画像処理装置における画像処理方法であって、
    視覚特性に対応した色信号情報をもつ色空間における任意の色相における各明度ごとの等色相線を、均等表色系の色空間に変換することで得られる均等表色系の色空間における等色相線を設定する等色相線設定工程と、
    前記第2のデバイスにおいて色再現可能な色域の最外郭部を、前記均等表色系の色空間の各明度ごとに算出する外郭算出工程と、
    前記均等表色系の色空間において、白色から黒色に至るまでの、所定の色相における色の階調変化を示す階調点情報を、前記等色相線設定工程により設定される等色相線と、前記外郭算出工程により算出される最外郭部とに基づいて、各明度ごとに算出する階調点算出工程と、
    前記階調点情報に基づいて、色変換のためのプロファイルを生成するプロファイル生成工程と
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  6. 前記階調点算出工程は、前記等色相線設定工程により設定される等色相線と、前記外郭算出工程により算出される最外郭部との交点により前記階調点情報を算出することを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 前記視覚特性に対応した色信号情報をもつ色空間は、HVC色空間であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  8. 前記均等表色系の色空間は、L*a*b*色空間であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1つに記載の画像処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
  10. 請求項5乃至8のいずれか1つに記載の画像処理方法をコンピュータによって実現させるための制御プログラム。
JP2002265780A 2002-09-11 2002-09-11 画像処理装置および画像処理方法ならびに記憶媒体、プログラム Withdrawn JP2004104603A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002265780A JP2004104603A (ja) 2002-09-11 2002-09-11 画像処理装置および画像処理方法ならびに記憶媒体、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002265780A JP2004104603A (ja) 2002-09-11 2002-09-11 画像処理装置および画像処理方法ならびに記憶媒体、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004104603A true JP2004104603A (ja) 2004-04-02

Family

ID=32264816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002265780A Withdrawn JP2004104603A (ja) 2002-09-11 2002-09-11 画像処理装置および画像処理方法ならびに記憶媒体、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004104603A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100620491B1 (ko) 2004-06-11 2006-09-14 삼성전자주식회사 칼라 디바이스의 색역검출 장치와 방법 및 이를 이용한색공간역변환함수를 구하는 방법
US8031965B2 (en) 2006-08-21 2011-10-04 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processor, computer readable medium storing image processing program, and image processing method
US8284447B2 (en) 2007-06-29 2012-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and profile generating method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100620491B1 (ko) 2004-06-11 2006-09-14 삼성전자주식회사 칼라 디바이스의 색역검출 장치와 방법 및 이를 이용한색공간역변환함수를 구하는 방법
US8031965B2 (en) 2006-08-21 2011-10-04 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processor, computer readable medium storing image processing program, and image processing method
US8284447B2 (en) 2007-06-29 2012-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and profile generating method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0679019B1 (en) Image processing apparatus and method
US7333237B2 (en) Color adjustment method, color adjustment apparatus, color conversion definition editing apparatus, image processing apparatus, program, and storage medium
JP4645662B2 (ja) 色変換テーブル作成プログラム、補間演算プログラム、色変換テーブル作成方法、補間演算方法、色変換装置および印刷装置
US8204304B2 (en) Color gamut mapping by forming curved cross-sectional surfaces
JPH10136216A (ja) カラー画像処理装置
JP2002016818A (ja) 色補正方法および装置並びに記録媒体
JP4263131B2 (ja) 色変換方法および画像処理装置
US8427696B2 (en) Color processing method and apparatus thereof
JP4562162B2 (ja) 色処理方法及び装置とコンピュータプログラム、及びルックアップテーブルの製造方法
JP2002016939A (ja) 画像処理方法および装置並びに記録媒体
JP2006345187A (ja) 色処理方法およびその装置
JP4085232B2 (ja) 色域算出装置および色域算出方法、記憶媒体
JPH11196285A (ja) 画像処理方法、装置および記録媒体
JP2003125210A (ja) 色処理方法、記憶媒体、色処理装置、色変換装置、および画像形成装置
JPH10210306A (ja) 画像処理方法及び装置
JP4137393B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、色変換テーブル作成方法及び記録媒体
JP2010074317A (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法
JP4618683B2 (ja) 画像処理装置、ガマット補正方法、画像処理方法、プログラム及び記録媒体
JP4662242B2 (ja) 色変換方法、色変換装置、プログラムおよび記録媒体
JP2004104603A (ja) 画像処理装置および画像処理方法ならびに記憶媒体、プログラム
JP4985162B2 (ja) 色域生成装置、色域生成プログラム、及び色変換装置
JP2003037745A (ja) 色域圧縮方法
JP4164334B2 (ja) 画像処理装置及びその方法
JP2002015314A (ja) 画像出力方法および装置並びに記録媒体
JP2009038593A (ja) 色処理装置およびその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110