JP2004102255A - カラーフィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カラーフィルタを、透明基板と、この透明基板上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層と、各着色層の境界部に位置する遮光層とを有し、着色層と遮光層の少なくとも1層が、濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位を介して透明基板上に形成されたものとし、上記の濡れ性変化成分層を少なくともバインダーと光触媒からなる光触媒含有層とし、上記の特定の濡れ性部位は高親水性部位とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカラーフィルタに係り、特に表示品質に優れたカラー液晶表示装置の製造が可能なカラーフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置(LCD)においては、近年のカラー化の要請に対応するために、アクティブマトリックス方式および単純マトリックス方式のいずれの方式においてもカラーフィルタが用いられている。例えば、薄膜トランジスタ(TFT)を用いたアクティブマトリックス方式の液晶ディスプレイでは、カラーフィルタは赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の着色パターンを備え、R,G,Bのそれぞれの画素に対応する電極をON、OFFさせることで液晶がシャッタとして作動し、R,G,Bのそれぞれの画素を光が透過してカラー表示が行われる。そして、色混合は2色以上の画素に対応する液晶シャッタを開いて混色し別の色に見せる加色混合の原理により網膜上で視覚的に行われる。
【0003】
従来のカラーフィルタは、染色基材を透明基板上に塗布し、フォトマスクを介して露光・現像し形成したパターンを染色して着色層とする染色法、透明基板上に形成した感光性レジスト層内に予め着色顔料を分散させておき、フォトマスクを介して露光・現像して着色層とする顔料分散法、透明基板に印刷インキで各色の着色層を印刷する印刷法、透明基板上に透明電極パターンを形成し、所定色の電極液中で透明電極パターンに通電して電着する操作をR,G,Bの3回行って各色の着色パターンを形成する電着法等により製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の染色法、顔料分散法では、スピンコート等による透明基板への塗布工程における材料ロスが避けられず、また、各色の着色パターン形成ごとに現像工程と洗浄工程が必要であり、材料使用効率の向上や工程の簡略化が困難で製造コスト低減に支障を来していた。また、印刷法では、高精細なパターン形成が困難であり、電着法では形成可能なパターン形状が限定されるという問題があった。
このような問題を解消するために、インクジェット方式を用いたカラーフィルタの製造方法が開発されているが、未だ不十分なものであった。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、高精細で白抜け等の欠陥がなく、製造が簡便であるカラーフィルタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明のカラーフィルタは、透明基板と、該透明基板上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層と、各着色層の境界部に位置する遮光層とを有し、前記着色層と前記遮光層の少なくとも1層が、濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位を介して前記透明基板上に形成されたものであり、前記濡れ性変化成分層は少なくともバインダーと光触媒からなる光触媒含有層であり、前記特定の濡れ性部位は高親水性部位であるような構成とした。
【0006】
また、本発明のカラーフィルタは、透明基板と、該透明基板上に設けられた濡れ性変化成分層と、該濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層および各着色層の境界部に位置する遮光層とを有し、前記濡れ性変化成分層は少なくともバインダーと光触媒からなる光触媒含有層であり、前記特定の濡れ性部位は高親水性部位であるような構成とした。
【0007】
また、本発明のカラーフィルタは、所定のパターンで遮光層を備えた透明基板と、該遮光層を覆うように前記透明基板上に設けられた濡れ性変化成分層と、該濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層とを備え、各着色層の境界部に前記遮光層が位置し、前記濡れ性変化成分層は少なくともバインダーと光触媒からなる光触媒含有層であり、前記特定の濡れ性部位は高親水性部位であるような構成とした。
【0008】
また、本発明のカラーフィルタは、所定のパターンで遮光層を備えた透明基板と、該遮光層を覆うように前記透明基板上に、濡れ性変化成分層と該濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位上に所定のパターンで形成された着色層との積層体を所望の色数分積層して備え、各着色層の境界部に前記遮光層が位置し、前記濡れ性変化成分層は少なくともバインダーと光触媒からなる光触媒含有層であり、前記特定の濡れ性部位は高親水性部位であるような構成とした。
【0009】
さらに、本発明のカラーフィルタは、透明基板と、該透明基板上に設けられた濡れ性変化成分層と、該濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位上に所定のパターンで形成された遮光層と、該遮光層を覆うように前記濡れ性変化成分層上に、濡れ性変化成分層と該濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位上に所定のパターンで形成された着色層との積層体を所望の色数分積層して備え、各着色層の境界部に前記遮光層が位置し、前記濡れ性変化成分層は少なくともバインダーと光触媒からなる光触媒含有層であり、前記特定の濡れ性部位は高親水性部位であるような構成とした。
【0010】
また、本発明のカラーフィルタは、前記バインダーがオルガノポリシロキサンを含有するような構成とした。
また、本発明のカラーフィルタは、前記オルガノポリシロキサンがクロロまたはアルコキシシランを含む組成物から得られるオルガノポリシロキサンであるような構成、前記オルガノポリシロキサンが反応性シリコーンを含む組成物から得られるオルガノポリシロキサンであるような構成とした。
また、本発明のカラーフィルタは、前記オルガノポリシロキサンがフルオロアルキル基を含有するような構成とした。
さらに、本発明のカラーフィルタは、前記高親水性部位の水との接触角が10°以下であるような構成とした。
【0011】
このような本発明では、特定の濡れ性部位において、遮光層用塗料や着色層用塗料に対する濡れ性が高く、遮光層用塗料や着色層用塗料は特定の濡れ性部位のみに選択的に付着して、高い精度で遮光層や着色層が形成され、光触媒含有層は、光照射部位の光触媒の作用により臨界表面張力が高くなって高親水性となり、上記の特定の濡れ性部位が形成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照して説明する。
カラーフィルタ
図1は本発明のカラーフィルタの実施形態の一例を示す概略縦断面図である。図1において、本発明のカラーフィルタ1は、透明基板2、この透明基板2上に形成された濡れ性変化成分層としての光触媒含有層3、この光触媒含有層3の特定の濡れ性部位(高親水性部位)上に形成されたブラックマトリックス(遮光層)4と複数色からなる着色層5、これらのブラックマトリックス4および着色層5を覆うように形成された保護層6を備えている。このカラーフィルタ1では、ブラックマトリックス4は着色層5の境界部に位置している。
【0013】
図2は本発明のカラーフィルタの実施形態の他の例を示す概略縦断面図である。図2において、本発明のカラーフィルタ11は、透明基板12、この透明基板12上に形成されたブラックマトリックス(遮光層)14、このブラックマトリックス14を覆うように透明基板12上に形成された濡れ性変化成分層としての光触媒含有層13、この光触媒含有層13の特定の濡れ性部位(高親水性部位)上に形成された複数色からなる着色層15、および、この着色層15を覆うように形成された保護層16を備えている。そして、このカラーフィルタ11では、ブラックマトリックス14は着色層15の境界部に位置している。
【0014】
また、図3は本発明のカラーフィルタの実施形態の他の例を示す概略縦断面図である。図3において、本発明のカラーフィルタ21は、透明基板22、この透明基板22上に形成されたブラックマトリックス(遮光層)24、このブラックマトリックス24を覆うように透明基板22上に順次形成された、第1の濡れ性変化成分層としての光触媒含有層23aとこの光触媒含有層23aの特定の濡れ性部位(高親水性部位)上に形成された赤色の着色層25Rからなる積層体、第2の濡れ性変化成分層としての光触媒含有層23bとこの光触媒含有層23bの特定の濡れ性部位(高親水性部位)上に形成された緑色の着色層25Gからなる積層体、第3の濡れ性変化成分層としての光触媒含有層23cとこの光触媒含有層23cの特定の濡れ性部位(高親水性部位)上に形成された青色の着色層25Bからなる積層体、および、着色層25を覆うように形成された保護層26を備えている。このカラーフィルタ21では、ブラックマトリックス24は着色層25の境界部に位置している。
【0015】
さらに、図4は本発明のカラーフィルタの実施形態の他の例を示す概略縦断面図である。図4において、本発明のカラーフィルタ31は、透明基板32、この透明基板32上に形成された第1の濡れ性変化成分層としての光触媒含有層33a、この光触媒含有層33aの特定の濡れ性部位(高親水性部位)上に形成されたブラックマトリックス(遮光層)34、ブラックマトリックス34を覆うように第1の光触媒含有層33a上に順次形成された、第2の濡れ性変化成分層としての光触媒含有層33bとこの光触媒含有層33bの特定の濡れ性部位(高親水性部位)上に形成された赤色の着色層35Rからなる積層体、第3の濡れ性変化成分層としての光触媒含有層33cとこの光触媒含有層33cの特定の濡れ性部位(高親水性部位)上に形成された緑色の着色層35Gからなる積層体、第4の濡れ性変化成分層としての光触媒含有層33dとこの光触媒含有層33dの特定の濡れ性部位(高親水性部位)上に形成された青色の着色層35Bからなる積層体、および、着色層35を覆うように形成された保護層36を備えている。そして、このカラーフィルタ31では、ブラックマトリックス34は着色層35の境界部に位置している。
【0016】
次に、上述の本発明のカラーフィルタの構成を説明する。
(透明基板)
上記のカラーフィルタ1,11,21,31を構成する透明基板2,12,22,32としては、石英ガラス、パイレックスガラス、合成石英板等の可撓性のない透明なリジット材、あるいは透明樹脂フィルム、光学用樹脂板等の可撓性を有する透明なフレキシブル材を用いることができる。この中で特にコーニング社製7059ガラスは、熱膨脹率の小さい素材であり寸法安定性および高温加熱処理における作業性に優れ、また、ガラス中にアルカリ成分を含まない無アルカリガラスであるため、アクティブマトリックス方式によるカラー液晶表示装置用のカラーフィルタに適している。
【0017】
(濡れ性変化成分層)
また、カラーフィルタ1,11,21,31を構成する濡れ性変化成分層としての光触媒含有層3,13,23,33は、少なくともバインダーと光触媒からなり、光照射によって光触媒の作用で臨界表面張力が高くなり高親水性となる層である。
本発明の特徴である光触媒含有層における下記のような酸化チタンに代表される光触媒の作用機構は、必ずしも明確なものではないが、光の照射によって生成したキャリアが、近傍の化合物との直接反応、あるいは、酸素、水の存在下で生じた活性酸素種によって、有機物の化学構造に変化を及ぼすものと考えられる。
【0018】
このような光触媒の作用を用いて、油性汚れを光照射によって分解し親水化して水により洗浄可能なものとしたり、ガラス等の表面に親水性膜を形成して防曇性を付与したり、あるいは、タイル等の表面に光触媒の含有層を形成して空気中の浮遊菌の数を減少させるいわゆる抗菌タイル等が提案されている。
本発明において濡れ性変化成分層として光触媒含有層を用いた場合、光触媒により、バインダーの一部である有機基や添加剤の酸化、分解等の作用を用いて、光照射部の濡れ性を変化させて高親水性とし、非光照射部との濡れ性に大きな差を生じさせ、遮光層用塗料や着色層用塗料との受容性および反撥性を高めることによってカラーフィルタを得るものである。
【0019】
ここで、高親水性とは、水との接触角が10°以下となることを意味し、本発明ではマイクロシリンジから水滴を滴下して30秒後に接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)を用いて測定する。
本発明で使用する光触媒としては、光半導体として知られる酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、酸化タングステン(WO3)、酸化ビスマス(Bi2O3)、酸化鉄(Fe2O3)のような金属酸化物を挙げることができ、特に酸化チタンは、バンドギャップエネルギーが高く、化学的に安定で毒性もなく、入手も容易であることから好適に使用される。
【0020】
酸化チタンとしては、アナターゼ型とルチル型のいずれも使用することができるが、アナターゼ型の酸化チタンが好ましい。アナターゼ型酸化チタンは励起波長が380nm以下にあり、このようなアナターゼ型酸化チタンとしては、例えば、塩酸解膠型のアナターゼ型チタニアゾル(石原産業(株)製STS−02(平均粒径7nm)、石原産業(株)製ST−K01)、硝酸解膠型のアナターゼ型チタニアゾル(日産化学(株)製TA−15(平均粒径12nm))等を挙げることができる。
【0021】
光触媒の粒径は小さいほど光触媒反応が効果的に起こるので好ましく、平均粒径が50nm以下、好ましくは20nm以下の光触媒を使用するのが好ましい。また、光触媒の粒径が小さいほど、形成された光触媒含有層の表面粗さが小さくなるので好ましく、光触媒含有層の表面粗さが10nmを超えると、光触媒含有層の非光照射部の撥水性低下、光照射部の親水性発現が不十分となり好ましくない。
【0022】
本発明において光触媒含有層に使用するバインダーは、主骨格が上記の光触媒の光励起により分解されないような高い結合エネルギーを有するものが好ましく、例えば、(1)ゾルゲル反応等によりクロロまたはアルコキシシラン等を加水分解、重縮合して大きな強度を発揮するオルガノポリシロキサン、(2)撥水性や撥油性に優れた反応性シリコーンを架橋したオルガノポリシロキサン等を挙げることができる。
【0023】
上記の(1)の場合、一般式YnSiX4−n(n=1〜3)で表される珪素化合物の1種または2種以上の加水分解縮合物、共加水分解縮合物が主体となる。上記一般式でYはアルキル基、フルオロアルキル基、ビニル基、アミノ基、または、エポキシ基を挙げることができ、Xはハロゲン、メトキシル基、エトキシル基、または、アセチル基を挙げることができる。
【0024】
具体的には、メチルトリクロルシラン、メチルトリブロムシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、メチルトリt−ブトキシシラン;エチルトリクロルシラン、エチルトリブロムシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリt−ブトキシシラン;n−プロピルトリクロルシラン、n−プロピルトリブロムシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−プロピルトリイソプロポキシシラン、n−プロピルトリt−ブトキシシラン;n−ヘキシルトリクロルシラン、n−ヘキシルトリブロムシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリイソプロポキシシラン、n−ヘキシルトリt−ブトキシシラン;n−デシルトリクロルシラン、n−デシルトリブロムシラン、n−デシルトリメトキシシラン、n−デシルトリエトキシシラン、n−デシルトリイソプロポキシシラン、n−デシルトリt−ブトキシシラン;n−オクタデシルトリクロルシラン、n−オクタデシルトリブロムシラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリエトキシシラン、n−オクタデシルトリイソプロポキシシラン、n−オクタデシルトリt−ブトキシシラン;フェニルトリクロルシラン、フェニルトリブロムシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリt−ブトキシシラン;テトラクロルシラン、テトラブロムシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン;ジメチルジクロルシラン、ジメチルジブロムシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン;ジフェニルジクロルシラン、ジフェニルジブロムシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン;フェニルメチルジクロルシラン、フェニルメチルジブロムシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、フェニルメチルジエトキシシラン;トリクロルヒドロシラン、トリブロムヒドロシラン、トリメトキシヒドロシラン、トリエトキシヒドロシラン、トリイソプロポキシヒドロシラン、トリt−ブトキシヒドロシラン;ビニルトリクロルシラン、ビニルトリブロムシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリt−ブトキシシラン;トリフルオロプロピルトリクロルシラン、トリフルオロプロピルトリブロムシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、トリフルオロプロピルトリイソプロポキシシラン、トリフルオロプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−メタアクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メタアクリロキシプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−アミノプロピルトリt−ブトキシシラン;γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリt−ブトキシシラン;β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン;および、それらの部分加水分解物;および、それらの混合物を使用することができる。
【0025】
また、バインダーとして、特にフルオロアルキル基を含有するポリシロキサンが好ましく用いることができ、具体的には、下記のフルオロアルキルシランの1種または2種以上の加水分解縮合物、共加水分解縮合物が挙げられ、一般にフッ素系シランカップリング剤として知られたものを使用することができる。
CF3(CF2)3CH2CH2SiOCH3)3
CF3(CF2)5CH2CH2SiOCH3)3
CF3(CF2)7CH2CH2SiOCH3)3
CF3(CF2)9CH2CH2SiOCH3)3
(CF3)2CFCF2)4CH2CH2Si(OCH3)3
(CF3)2CFCF2)6CH2CH2Si(OCH3)3
(CF3)2CFCF2)8CH2CH2Si(OCH3)3
CF3(C6H4)C2H4Si(OCH3)3
CF3(CF2)3( C6H4)C2 H4 Si(OCH3)3
CF3(CF2)5( C6H4)C2 H4 Si(OCH3)3
CF3(CF2)7( C6H4)C2 H4 Si(OCH3)3
CF3(CF2)3CH2CH2SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)5CH2CH2SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)7CH2CH2SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)9CH2CH2SiCH3(OCH3)2
(CF3)2CF(CF2)4CH2CH2SiCH3(OCH3)2
(CF3)2CF(CF2)6CH2CH2SiCH3(OCH3)2
(CF3)2CF(CF2)8CH2CH2SiCH3(OCH3)2
CF3(C6H4)C2H4SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)3(C6H4 )C2H4SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)5(C6H4 )C2H4SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)7(C6H4 )C2H4SiCH3(OCH3)2
CF3(CF2)3CH2CH2Si(OCH2CH3)3
CF3(CF2)5CH2CH2Si(OCH2CH3)3
CF3(CF2)7CH2CH2Si(OCH2CH3)3
CF3(CF2)9CH2CH2Si(OCH2CH3)3
CF3(CF2)7SO2N(C2H5)C2H4CH2Si(OCH3)3
【0026】
上記のようなフルオロアルキル基を含有するポリシロキサンをバインダーとして用いることにより、光触媒含有層の非光照射部の撥水性が大きく向上し、ブラックマトリックス用塗料や着色層用塗料の付着を妨げる機能を発現する。
また、上記の(2)の反応性シリコーンとしては、下記一般式1で表される骨格をもつ化合物を挙げることができる。
【0027】
【化1】
ただし、nは2以上の整数である。R1 ,R2 はそれぞれ炭素数1〜10の置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、アリールあるいはシアノアルキル基である。モル比で全体の40%以下がビニル、フェニル、ハロゲン化フェニルである。また、R1 ,R2 がメチル基のものが表面エネルギーが最も小さくなるので好ましく、モル比でメチル基が60%以上であることが好ましい。また、鎖末端もしくは側鎖には、分子鎖中に少なくとも1個以上の水酸基等の反応性基を有する。
また、上記のオルガノポリシロキサンとともに、ジメチルポリシロキサンのような架橋反応をしない安定なオルガノシリコン化合物をバインダーに混合してもよい。
【0028】
本発明において光触媒含有層には上記の光触媒、バインダーの他に、界面活性剤を含有させることができる。具体的には、日光ケミカルズ(株)製NIKKOL BL、BC、BO、BBの各シリーズ等の炭化水素系、デュポン社製ZONYL FSN、FSO、旭硝子(株)製サーフロンS−141、145、大日本インキ化学工業(株)製メガファックF−141、144、ネオス(株)製フタージェント F−200、F251、ダイキン工業(株)製ユニダインDS−401、402、スリーエム(株)製フロラードFC−170、176等のフッ素系あるいはシリコーン系の非イオン界面活性剤を挙げることができ、また、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤を用いることもできる。
【0029】
また、光触媒含有層には上記の界面活性剤の他にも、ポリビニルアルコール、不飽和ポリエステル、アクリル樹脂、ポリエチレン、ジアリルフタレート、エチレンプロピレンジエンモノマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ポリブタジエン、ポリベンズイミダゾール、ポリアクリルニトリル、エピクロルヒドリン、ポリサルファイド、ポリイソプレン等のオリゴマー、ポリマー等を含有させることができる。
【0030】
カラーフィルタ1,11,21,31を構成する光触媒含有層3,13,23,33の形成は、光触媒とバインダーを必要に応じて他の添加剤とともに溶剤中に分散して塗布液を調製し、この塗布液を塗布することにより形成することができる。使用する溶剤としては、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系の有機溶剤が好ましい。塗布はスピンコート、スプレーコート、ディップコート、ロールコート、ビードコート等の公知の塗布方法により行うことができ、バインダーとして紫外線硬化型の成分を含有している場合、紫外線を照射して硬化処理を行うことにより光触媒含有層を形成することができる。
光触媒含有層中の光触媒の含有量は、5〜60重量%、好ましくは20〜40重量%の範囲で設定することができる。また、光触媒含有層の厚みは、0.05〜10μmの範囲内が好ましい。
【0031】
(ブラックマトリックス)
カラーフィルタ1,31を構成するブラックマトリックス4,34は、それぞれ光触媒含有層3、第1の光触媒含有層33aの高親水性部位に形成され、着色層5、35の表示画素部の境界部および着色層の形成領域の外側に位置している。このようなブラックマトリックス4,34は、樹脂バインダー中にカーボン微粒子、金属酸化物、無機顔料、有機顔料等を含有した層であり、厚みは0.5〜10μmの範囲内で設定することができる。樹脂バインダーとしては、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ゼラチン、カゼイン、セルロース等の水性樹脂の1種または2種以上の混合物を用いることができる。また、樹脂バインダーとして、o/wエマルジョン型の樹脂組成物、例えば、反応性シリコーンをエマルジョン化したもの等も用いることができる。
【0032】
また、カラーフィルタ11,21を構成するブラックマトリックス14,24は、着色層15、25の表示画素部の境界部および着色層の形成領域の外側に設けられている。このようなブラックマトリックス14,24は、スパッタリング法、真空蒸着法等により厚み1000〜2000Å程度のクロム等の金属薄膜を形成し、この薄膜をパターニングして形成したもの、カーボン微粒子等の遮光性粒子を含有させたポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂層を形成し、この樹脂層をパターニングして形成したもの、カーボン微粒子、金属酸化物等の遮光性粒子を含有させた感光性樹脂層を形成し、この感光性樹脂層をパターニングして形成したもの等、いずれであってもよい。
【0033】
(着色層)
着色層5,15,25,35は、光触媒含有層の高親水性部位に形成されたものであり、赤色パターン、緑色パターンおよび青色パターンが所望のパターン形状で配列されており、無機顔料、有機顔料、染料等の着色剤からなる層、または、これらの着色剤を樹脂バインダー中に含有した層である。樹脂バインダーとしては、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ゼラチン、カゼイン、セルロース等の水性樹脂の1種または2種以上の混合物を用いることができる。また、樹脂バインダーとして、o/wエマルジョン型の樹脂組成物、例えば、反応性シリコーンをエマルジョン化したもの等も用いることができる。
着色層を構成する赤色パターン、緑色パターンおよび青色パターンのパターン形状は、ストライプ型、モザイク型、トライアングル型、4画素配置型等の公知のいずれの配列とすることもできる。
【0034】
(保護層)
保護層6,16,26,36は、カラーフィルタの表面を平坦化するとともに、着色層、あるいは、着色層と光触媒含有に含有される成分の液晶層への溶出を防止するために設けられるものである。この保護層の厚みは、使用される材料の光透過率、カラーフィルタの表面状態等考慮して設定することができ、例えば、0.1〜2.0μmの範囲で設定することができる。保護層は、例えば、公知の透明感光性樹脂、二液硬化型透明樹脂等のなかから、透明保護層として要求される光透過率等を有するものを用いて形成することができる。
【0035】
カラーフィルタの製造
第1の製造例
次に、本発明のカラーフィルタの製造例を、図1に示されたカラーフィルタ1を例に図5を参照しながら説明する。
【0036】
(第1の工程)
まず、第1の工程として、透明基板2上に濡れ性変化成分層としての光触媒含有層3を形成する(図5(A))。この光触媒含有層3の形成は、上述のような光触媒とバインダーを必要に応じて他の添加剤とともに溶剤中に分散して塗布液を調製し、この塗布液を塗布した後、加水分解、重縮合反応を進行させてバインダー中に光触媒を強固に工程することにより形成できる。使用する溶剤としては、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系の有機溶剤が好ましく、塗布はスピンコート、スプレーコート、ディップコート、ロールコート、ビードコート等の公知の塗布方法により行うことができる。
【0037】
次に、光触媒含有層3のブラックマトリックス形成部位に光照射を行い、光照射部位3′を光触媒の作用により高親水性とすることにより、特定の濡れ性部位を形成する(図5(B))。この光照射は、ブラックマトリックス用のフォトマスクを介した水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ等によるパターン照射でもよく、また、エキシマ、YAG等のレーザーを用いてブラックマトリックスのパターン形状に描画照射してもよい。この光照射に用いる光の波長は400nm以下の範囲、好ましくは380nm以下の範囲から設定することができ、また、光照射における照射量は、光照射部位3′が光触媒の作用により高親水性(水との接触角が10°以下)を発現するのに必要な照射量とする。
【0038】
次に、ブラックマトリックス用の塗料を光照射部位3′上に付着させ硬化してブラックマトリックス4を形成する(図5(C))。光照射部位3′上へのブラックマトリックス用塗料の付着は、塗料をスプレーコート、ディップコート、ロールコート、ビードコート等の公知の塗布方法により光触媒含有層3上に塗布することにより行うことができる。この場合、塗布された塗料は、高い撥水性を示す非光照射部位ではじかれて除去され、高親水性を示す光照射部位(特定の濡れ性部位)3′のみに選択的に付着する。また、光照射部位3′上へのブラックマトリックス用塗料の付着は、インクジェット等のノズル吐出方式により行ってもよい。この場合、ノズル吐出により光照射部位3′内に供給されたブラックマトリックス用塗料は、高親水性を示す光照射部位3′に均一に拡散して付着するとともに、高い撥水性を示す非光照射部位には拡散することがない。また、仮にノズル吐出により供給された塗料が光照射部位3′からはみだしても、高い撥水性を示す非光照射部ではじかれて光照射部位3′内に付着する。
【0039】
さらに、ブラックマトリックス4の形成を真空薄膜形成方式により行ってもよい。すなわち、光照射後の光触媒含有層3上に蒸着法等により金属薄膜を形成し、非光照射部と光照射部位3′の接着力の差を利用して、粘着テープを用いた剥離、溶剤処理等によりパターン化してブラックマトリックス4を形成することができる。
【0040】
(第2の工程)
次に、光触媒含有層3上の赤色パターン5Rの形成部位に光照射を行い、光照射部位3′を光触媒の作用により高親水性とすることにより、特定の濡れ性部位を形成する(図5(D))。この光照射は、上記のブラックマトリックスの形成工程(第1の工程)と同様に、パターン照射、光描画照射のいずれでもよい。次いで、赤色パターン用の塗料を光触媒含有層3に供給する。この塗料の供給は、上記のブラックマトリックスの形成工程(第2の工程)と同様に、塗布方式、インクジェット等のノズル吐出方式、真空薄膜形成方式等のいずれであってもよい。供給された塗料は、ブラックマトリックス4および高い撥水性を示す非光照射部位ではじかれて除去され、高親水性を示す光照射部位3′のみに選択的に付着する。そして、光照射部位3′上に付着した赤色パターン用の塗料を硬化して赤色パターン5Rを形成する(図5(E))。尚、赤色パターン5Rの形成を真空薄膜形成方式により行う場合、光照射後の光触媒含有層3上に蒸着法等により赤色パターン用の塗料薄膜を形成し、非光照射部と光照射部位3′の接着力の差を利用して、粘着テープを用いた剥離、溶剤処理等によりパターン化して赤色パターン5Rを形成する。
【0041】
上記の赤色パターン形成と同様の操作を繰り返して、緑色パターン5G、青色パターン5Bを形成し、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンからなる着色層5を形成し、この着色層5上に保護層6を形成することにより、図1に示されたカラーフィルタ1が得られる(図5(F))。
尚、第2の工程においてノズル吐出方式を用いる場合であって各色のパターン(画素)がブラックマトリックス4により囲まれている場合、第1の工程でブラックマトリックス4が形成された光触媒含有層3の全面に対して光照射を行い光触媒の作用により高親水性とし、その後、ノズルから各色のパターン形成部位ごとに着色パターン用塗料を供給して均一に拡散付着させ、その後、硬化処理を施して着色層を形成してもよい。
また、濡れ性変化成分層として有機高分子樹脂層を使用する場合、250nm以下の低波長成分を多く含む紫外線を用いて光照射を行う。
【0042】
第2の製造例
次に、本発明のカラーフィルタの他の製造例について、図2に示されたカラーフィルタ11を例に図6を参照しながら説明する。
【0043】
(第1の工程)
まず、第1の工程として、予めブラックマトリックス14が形成された透明基板12上に光触媒含有層13を形成する(図6(A))。この光触媒含有層13の形成は、上述の第1の実施形態における光触媒含有層の形成と同様に行うことができる。
次いで、光触媒含有層13上の赤色パターンの形成部位に光照射を行い、光照射部位13′を光触媒の作用により高親水性とすることにより、特定の濡れ性部位を形成する(図6(B))。この光照射は、上述の第1の実施形態におけるブラックマトリックスの形成工程(第1の工程)と同様に、パターン照射、光描画照射のいずれでもよい。
【0044】
(第2の工程)
次に、赤色パターン用の塗料を光触媒含有層13に供給する。この塗料の供給は、上述の第1の実施形態におけるブラックマトリックスの形成工程(第2の工程)と同様に、塗布方式、インクジェット等のノズル吐出方式、真空薄膜形成方式等のいずれであってもよい。供給された塗料は、高い撥水性を示す非光照射部位ではじかれて除去され、高親水性を示す光照射部位13′のみに選択的に付着する。そして、光照射部位13′上に付着した赤色パターン用の塗料を硬化して赤色パターン15Rを形成する(図6(C))。
上記の赤色パターン形成と同様の操作を繰り返して、緑色パターン15G、青色パターン15Bを形成し、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンからなる着色層15を形成し、この着色層15上に保護層16を形成することにより、図2に示されたカラーフィルタ11が得られる(図6(D))。
【0045】
尚、第2の工程においてノズル吐出方式を用いる場合であって各色のパターン(画素)を囲むようにブラックマトリックス14がパターン形成されている場合、第1の工程でブラックマトリックス14を覆うように透明基板12上に形成された光触媒含有層13の全面を、図7に示されるようにブラックマトリックス14の線幅(W)よりも狭い線幅(w)の遮光パターン(図7に斜線で示)を有するマスクMを介して光照射して光触媒の作用により高親水性とし、その後、ノズルから各色のパターン形成部位ごとに着色パターン用塗料を供給して均一に拡散付着させ、その後、硬化処理を施して着色層を形成してもよい。
また、濡れ性変化成分層として有機高分子樹脂層を用いる場合、250nm以下の低波長成分を多く含む紫外線を用いて光照射を行う。
【0046】
第3の製造例
次に、本発明のカラーフィルタの他の製造例について、図3に示されたカラーフィルタ21を例に図8を参照しながら説明する。
まず、予めブラックマトリックス24が形成された透明基板22上に第1の光触媒含有層23aを形成し、この光触媒含有層23a上の赤色パターンの形成部位に光照射を行い、光照射部位23′aを光触媒の作用により高親水性とすることにより、特定の濡れ性部位を形成する(図8(A))。第1の光触媒含有層23aの形成は、上述の第1の実施形態における光触媒含有層3の形成と同様に行うことができる。また、第1の光触媒含有層23aに対する光照射は、上述の第1の実施形態におけるブラックマトリックスの形成工程(第1の工程)と同様に、パターン照射、光描画照射のいずれでもよい。次いで、赤色パターン用の塗料を第1の光触媒含有層23aに供給する。この塗料の供給は、上述の第1の実施形態におけるブラックマトリックスの形成工程(第1の工程)と同様に、塗布方式、インクジェット等のノズル吐出方式、真空薄膜形成方式等のいずれであってもよい。供給された塗料は、高い撥水性を示す非光照射部位ではじかれて除去され、高親水性を示す光照射部位23′aのみに選択的に付着する。そして、光照射部位23′a上に付着した赤色パターン用の塗料を硬化して赤色パターン25Rを形成する(図8(B))。これにより、第1の光触媒含有層23aと、この光触媒含有層23aの光照射部位(高親水性部位)23′aに形成された赤色パターン25Rとの積層体が、透明基板22上に形成される。
【0047】
上記の赤色パターン形成と同様に、第2の光触媒含有層23bを形成し、この光触媒含有層23b上の緑色パターン25Gの形成部位に光照射を行い、光照射部位23′bを光触媒の作用により高親水性とすることにより、特定の濡れ性部位を形成とし(図8(C))、緑色パターン用の塗料を光照射部位23′b上に付着させ硬化して緑色パターン25Gを形成する(図8(D))。これにより、第2の光触媒含有層23bと、この光触媒含有層23bの光照射部位(高親水性部位)23′bに形成された緑色パターン25Gとの積層体が、透明基板22上に形成される。
【0048】
同様の操作を繰り返して、第3の光触媒含有層23cと、この光触媒含有層23cの光照射部位(高親水性部位)23′cに形成された青色パターン25Gとの積層体を、透明基板22上に形成する。これにより、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンからなる着色層25を形成し、この着色層25上に保護層26を形成することにより、図3に示されたカラーフィルタ21が得られる(図8(E))。
尚、濡れ性変化成分層として有機高分子樹脂層を用いる場合、250nm以下の低波長成分を多く含む紫外線を用いて光照射を行う。
【0049】
第4の製造例
次に、本発明のカラーフィルタ製造方法の第4の実施形態について、図4に示されたカラーフィルタ31を例に図9を参照しながら説明する。
【0050】
(第1の工程)
まず、第1の工程として、透明基板32上に第1の光触媒含有層33aを形成し、この光触媒含有層33a上のブラックマトリックスの形成部位に光照射を行い、光照射部位33′aを光触媒の作用により高親水性とすることにより、特定の濡れ性部位を形成する(図9(A))。この第1の光触媒含有層33aの形成は、上述の第1の実施形態における光触媒含有層3の形成と同様に行うことができる。また、第1の光触媒含有層33aに対する光照射は、上述の第1の実施形態におけるブラックマトリックスの形成工程(第2の工程)と同様に、パターン照射、光描画照射のいずれでもよい。
次いで、ブラックマトリックス用の塗料を光照射部位33′a上に付着させ硬化してブラックマトリックス34を形成する(図9(B))。光照射部位33′a上へのブラックマトリックス用塗料の付着は、上述の第1の実施形態におけるブラックマトリックスの形成工程(第1の工程)と同様に、塗布方式、インクジェット等のノズル吐出方式、真空薄膜形成方式等のいずれであってもよい。
【0051】
(第2の工程)
第1の工程で形成されたブラックマトリックス34を覆うように第1の光触媒含有層33aに第2の光触媒含有層33bを形成し、この光触媒含有層33b上の赤色パターンの形成部位に光照射を行い、光照射部位33′bを光触媒の作用により高親水性とすることにより、特定の濡れ性部位を形成する(図9(C))。第2の光触媒含有層33aの形成は、上述の第1の光触媒含有層33aの形成と同様に行うことができる。また、第2の光触媒含有層33bに対する光照射は、上述の第1の光触媒含有層33aに対する光照射と同様に、パターン照射、光描画照射のいずれでもよい。次いで、赤色パターン用の塗料を第2の光触媒含有層33bに供給する。この塗料の供給は、上述の第1の実施形態におけるブラックマトリックスの形成工程(第2の工程)と同様に、塗布方式、インクジェット等のノズル吐出方式、真空薄膜形成方式等のいずれであってもよい。供給された塗料は、ブラックマトリックス34および高い撥水性を示す非光照射部位ではじかれて除去され、高親水性を示す光照射部位33′bのみに選択的に付着する。そして、光照射部位33′b上に付着した赤色パターン用の塗料を硬化して赤色パターン35Rを形成する(図9(D))。これにより、第2の光触媒含有層33bと、この光触媒含有層33bの光照射部位(高親水性部位)33′bに形成された赤色パターン35Rとの積層体が、第1の光触媒含有層33aに形成される。
【0052】
同様の操作を繰り返すことにより、第3の光触媒含有層33cと、この光触媒含有層33cの光照射部位(高親水性部位)33′cに形成された緑色パターン35Gとの積層体を第1の光触媒含有層33a上に形成し、さらに、第4の光触媒含有層33dと、この光触媒含有層33dの光照射部位(高親水性部位)33′dに形成された青色パターン35Bとの積層体を第1の光触媒含有層33a上に形成する。これにより、赤色パターン、緑色パターン、青色パターンからなる着色層35を形成し、この着色層35上に保護層36を形成することにより、図4に示されたカラーフィルタ31が得られる(図9(E))。
【0053】
上述のように、本発明では、ブラックマトリックス用塗料や着色層用塗料をブラックマトリックスや着色層を形成する箇所のみに選択的に付着させることができるので、塗料の使用効率が極めて高いものとなる。
尚、濡れ性変化成分層として有機高分子樹脂層を用いる場合、250nm以下の低波長成分を多く含む紫外線を用いて光照射を行う。
上述のカラーフィルタおよびカラーフィルタの製造方法の実施形態として示した着色層の色数、形成位置等は例示であり、これに限定されるものではない。
【0054】
【実施例】
次に、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
まず、濡れ性変化成分層として光触媒含有層を用いる実施例を説明する。
【0055】
(実施例1)
光触媒含有層用塗布液の調製
まず、下記組成の光触媒含有層用の塗布液を調製した。
(光触媒含有層用塗布液の組成)
・光触媒含有組成物(石原産業(株)製ST−K01)… 2重量部
・オルガノアルコキシシラン … 0.4重量部
(東芝シリコーン(株)製TSL8113)
・フルオロアルコキシシラン … 0.3重量部
(トーケムプロダクツ(株)製MF−160E)
・イソプロピルアルコール … 3重量部
【0056】
上記の光触媒含有層用塗布液をスピンコーターによりソーダガラス製の透明基板上に塗布し、150℃、10分間の乾燥処理後、加水分解、重縮合反応を進行させて、光触媒がオルガノポリシロキサン中に強固に固定された透明な光触媒含有層(厚み0.5μm)を形成した。この光触媒含有層にマスクを介して水銀灯(波長365nm)により70mW/cm2 の照度で50秒間パターン照射を行い、照射部位と非照射部位との水に対する接触角を接触角測定器(協和界面科学(株)製CA−Z型)を用いて測定(マイクロシリンジから水滴を滴下して30秒後)した結果、非照射部位における水の接触角は142°であるのに対し、照射部位における水の接触角は10°以下であり、照射部位が高親水性部位となり、照射部位と非照射部位との濡れ性の相違によるパターン形成が可能なことが確認された。
【0057】
ブラックマトリックスの形成
次に、上記と同様にして透明基板上に光触媒含有層を形成した。(図5(A)に相当)
この光触媒含有層を、マトリックス状の開口パターン(開口線幅30μm)を設けたブラックマトリックス用のマスクを介して水銀灯(波長365nm)により照射(70mW/cm2 の照度で50秒間)して、照射部位を高親水性(水の接触角に換算して10°以下)とした。(図5(B)に相当)
【0058】
一方、下記組成の混合物を90℃に加熱して溶解し、12000r.p.m.で遠心分離を行い、その後、1μmのグラスフィルターでろ過した。得られた水性着色樹脂溶液に、架橋剤として重クロム酸アンモニウムを1重量%添加して、ブラックマトリックス用の塗布液を調製した。
(ブラックマトリックス塗布液の組成)
・カーボンブラック(三菱化学(株)製#950) … 4重量部
・ポリビニルアルコール … 0.7重量部
(日本合成化学(株)製ゴーセノールAH−26)
・イオン交換水 …95.3重量部
【0059】
次に、上記のブラックマトリックス用塗布液をブレードコーターにより光触媒含有層上に全面塗布した。このように塗布されたブラックマトリックス用塗布液は、光触媒含有層の非照射部ではじかれ、照射部位のみに選択的に付着した。その後、60℃、3分間の乾燥を行い、水銀ランプで露光することにより、ブラックマトリックス用塗布液を硬化させ、さらに、150℃、30分間の加熱処理を施してブラックマトリックスを形成した。(図5(C)に相当)
【0060】
着色層の形成
まず、下記の各組成の混合物を3本ロールで練肉分散した後、12000r.p.m.で遠心分離を行い、その後、1μmのグラスフィルターでろ過した。得られた水性着色樹脂溶液に、架橋剤として重クロム酸アンモニウムを1重量%添加して、赤色パターン用の塗布液、緑色パターン用の塗布液および青色パターン用の塗布液を調製した。
(赤色パターン用塗布液の組成)
・C.I.ピグメントレッド168 … 1重量部
・ポリビニルアルコール5重量%水溶液 … 10重量部
(ポリビニルアルコールの平均重合度1750、ケン化度88モル%)
(緑色パターン用塗布液の組成)
・C.I.ピグメントグリーン36 … 1重量部
・ポリビニルアルコール5重量%水溶液 … 10重量部
(ポリビニルアルコールの平均重合度1750、ケン化度88モル%)
(青色パターン用塗布液の組成)
・C.I.ピグメントブルー60 … 1重量部
・ポリビニルアルコール5重量%水溶液 … 10重量部
(ポリビニルアルコールの平均重合度1750、ケン化度88モル%)
【0061】
次に、上記のようにブラックマトリックスが形成された光触媒含有層の赤色パターン形成領域に、150μm×300μmの着色層形成用の開口パターンを設けたマスクを介して水銀灯(波長365nm)により照射(70mW/cm2 の照度で50秒間)して、照射部位を高親水性(水の接触角に換算して10°以下)とした。(図5(D)に相当)
次いで、上記の赤色パターン用塗布液をブレードコーターにより光触媒含有層上に全面塗布した。このように塗布された赤色パターン用塗布液は、光触媒含有層の非照射部ではじかれ、照射部位のみに選択的に付着した。その後、60℃、3分間の乾燥を行い、水銀ランプで露光することにより、赤色パターン用塗布液を硬化させ、さらに、150℃、30分間の加熱処理を施して赤色パターンを形成した。(図5(E)に相当)
【0062】
同様にして、光触媒含有層の緑色パターン形成領域に光照射を行い、緑色パターン用塗布液を塗布して照射部位のみに選択的に付着させた後、硬化処理、加熱処理を施して緑色パターンを形成し、さらに、光触媒含有層の青色パターン形成領域に光照射を行い、青色パターン用塗布液を塗布して照射部位のみに選択的に付着させた後、硬化処理、加熱処理を施して青色パターンを形成した。
次いで、保護層として二液混合型熱硬化剤(日本合成ゴム(株)製SS7265)をスピンコーターにて着色層上に塗布し、200℃、30分間の硬化処理を施して保護層を形成し、図1に示されるような構成の本発明のカラーフィルタを製造した。(図5(F)に相当)
【0063】
(実施例2)
光触媒含有層用塗布液の調製
まず、下記組成の光触媒含有層用の塗布液を調製した。
(光触媒含有層用塗布液の組成)
・光触媒含有組成物(石原産業(株)製STS−01)… 1重量部
・反応性シリコーン …0.76重量部
(信越化学工業(株)製KM−768)
・触媒 …0.02重量部
(信越化学工業(株)製 CAT−PM6A・CAT−PM6B=4:6 )
・水 …1.34重量部
【0064】
上記の光触媒含有層用塗布液をスピンコーターによりソーダライムガラス製の透明基板上に塗布し、160℃で1分間加熱処理し、光触媒がオルガノポリシロキサン中に強固に固定された透明な光触媒含有層(厚み0.5μm)を形成した。この光触媒含有層にマスクを介して水銀灯(波長365nm)により70mW/cm2 の照度で100秒間パターン照射を行い、照射部位と非照射部位との水に対する接触角を実施例1と同様に測定した結果、非照射部位における水の接触角は115°であるのに対し、照射部位における水の接触角は10°以下であり、照射部位が高親水性部位となり、照射部位と非照射部位との濡れ性の相違によるパターン形成が可能なことが確認された。
【0065】
ブラックマトリックスの形成
次に、上記と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層のブラックマトリックス形成領域に光照射(水銀灯(波長365nm)により70mW/cm2 の照度で100秒間照射)を行い、ブラックマトリックス用塗布液を塗布して照射部位のみに選択的に付着させた後、加熱処理を施してブラックマトリックスを形成した。(図5(A)〜(C)に相当)
【0066】
着色層の形成
次に、各色の顔料としてピグメントレッド168、ピグメントグリーン36、ピグメントブルー60を準備し、下記の組成の各着色パターン用の塗布液を調製した。
(着色パターン用塗布液の組成)
・顔料 … 3重量部
・非イオン界面活性剤 …0.05重量部
(日光ケミカルズ(株)製NIKKOL BO−10TX)
・ポリビニルアルコール … 0.6重量部
(信越化学工業(株)製信越ポバールAT)
・水 … 97重量部
【0067】
次いで、上述のようにブラックマトリックスが形成された光触媒含有層の全面に水銀灯(波長365nm)により照射(70mW/cm2 の照度で100秒間)して、照射部位を高親水性(水の接触角に換算して10°以下)とした。
次に、上記の赤色パターン用塗布液をノズルからブラックマトリックスに囲まれた各赤色パターン形成領域の中心部にドット径120μmで滴下した。同様に、緑色パターン用塗布液をノズルからブラックマトリックスに囲まれた各緑色パターン形成領域の中心部にドット径120μmで滴下した。さらに、青色パターン用塗布液をノズルからブラックマトリックスに囲まれた各青色パターン形成領域の中心部にドット径120μmで滴下した。このように滴下された各色パターン用塗布液は、ブラックマトリックスでははじかれ、ブラックマトリックスに囲まれた高親水性部位である各色のパターン形成領域内で均一に拡散して選択的に付着した。その後、100℃、45分間の加熱処理を施して赤色パターン、緑色パターン、青色パターンからなる着色層を形成した。
次に、保護層として二液混合型熱硬化剤(日本合成ゴム(株)製SS7265)をスピンコーターにて着色層上に塗布し、200℃、30分間の硬化処理を施して保護層を形成し、図1に示されるような構成の本発明のカラーフィルタを製造した。
【0068】
(実施例3)
光触媒含有層の形成
開口部90μm×300μmで線幅30μmのクロム薄膜パターンからなるブラックマトリックスを有するソーダガラス製の透明基板上に、実施例1と同様の光触媒含有層用塗布液をスピンコーターにより塗布し、150℃、10分間の乾燥処理後、加水分解、重縮合反応を進行させて、光触媒がオルガノポリシロキサン中に強固に固定された透明な光触媒含有層(厚み0.5μm)を形成した。(図6(A)に相当)
【0069】
着色層の形成
次に、この光触媒含有層を、赤色パターン用のマスクを介して水銀灯(波長365nm)により照射(70mW/cm2 の照度で50秒間)して、照射部位を高親水性(水の接触角に換算して10°以下)とした。(図6(B)に相当)
一方、1gのC.I.ピグメントレッド168を、水系エマルジョンシリコーン(信越化学工業(株)製K−768)を水で3倍に希釈した水溶液10gに混合し、得られた混合物を3本ロールで練肉分散した後、12000r.p.m.で遠心分離を行い、その後、1μmのグラスフィルターでろ過した。得られた水性着色樹脂溶液に、硬化触媒として CatalystPM−6A:CatalystPM−6B =4:6(信越化学工業(株)製)を0.1g添加して、赤色パターン用の塗布液(熱硬化性樹脂組成物)を調製した。
【0070】
次に、上記の赤色パターン用塗布液をバーコーターにより光触媒含有層上に全面塗布した。塗布された赤色パターン用塗布液は、光触媒含有層の非照射部ではじかれ、照射部位のみに選択的に付着した。その後、160℃、30秒間の硬化処理を施して赤色パターンを形成した。(図6(C)に相当)
次に、上記のように赤色パターンが形成された光触媒含有層を、青色パターン用のマスクを介して水銀灯(波長365nm)により照射(70mW/cm2 の照度で50秒間)して、照射部位を高親水性(水の接触角に換算して10°以下)とした。
【0071】
一方、1gのC.I.ピグメントブルー60を、水系エマルジョンシリコーン(信越化学工業(株)製K−768)を水で3倍に希釈した水溶液10gに混合し、上記の赤色パターン用の塗布液と同様にして、青色パターン用の塗布液(熱硬化性樹脂組成物)を調製した。
次に、上記の青色パターン用塗布液をバーコーターにより光触媒含有層上に全面塗布した。塗布された青色パターン用塗布液は、赤色パターン形成部および光触媒含有層の非照射部ではじかれ、照射部位のみに選択的に付着した。その後、160℃、30秒間の硬化処理を施して青色パターンを形成した。
さらに、上記のように赤色パターンおよび青色パターンが形成された光触媒含有層を、緑色パターン用のマスクを介して水銀灯(波長365nm)により照射(70mW/cm2 の照度で50秒間)して、照射部位を高親水性(水の接触角に換算して10°以下)とした。
【0072】
一方、1gのリオノールグリーン2Y−301(東洋インキ製造(株)製)を、ポリビニルアルコール(平均重合度1750、ケン化度88モル%)の10重量%水溶液10gに混合し、得られた混合物を3本ロールで練肉分散した後、12000r.p.m.で遠心分離を行い、その後、1μmのグラスフィルターでろ過した。得られた水性着色樹脂溶液に、架橋剤として重クロム酸アンモニウムを1重量%添加して、緑色パターン用の塗布液(感光性樹脂組成物)を調製した。
【0073】
次に、上記の緑色パターン用塗布液をバーコーターにより光触媒含有層上に全面塗布した。塗布された緑色パターン用塗布液は、赤色パターン形成部、青色パターン形成部および光触媒含有層の非照射部ではじかれ、照射部位のみに選択的に付着した。その後、60℃、3分間の乾燥を行い、水銀ランプで露光することにより、緑色パターン用塗布液を硬化させるとともに、光触媒含有層を高親水性にした。次いで、150℃、30分間の加熱処理を施して緑色パターンを形成した。
次に、保護層として二液混合型熱硬化剤(日本合成ゴム(株)製SS7265)をスピンコーターにて着色層上に塗布し、200℃、30分間の硬化処理を施して保護層を形成し、図2に示されるような構成の本発明のカラーフィルタを製造した。
【0074】
(実施例4)
光触媒含有層の形成
開口部140μm×260μmで線幅30μmのクロム薄膜パターンからなるブラックマトリックスを有するソーダガラス製の透明基板上に、実施例1と同様の光触媒含有層用塗布液をスピンコーターにより塗布し、150℃、10分間の乾燥処理後、加水分解、重縮合反応を進行させて、光触媒がオルガノポリシロキサン中に強固に固定された透明な光触媒含有層(厚み0.5μm)を形成した。(図6(A)に相当)
【0075】
着色層の形成
次に、ブラックマトリックスの線幅(30μm)よりも狭い線幅(20μm)の遮光パターン(パターンピッチは155μm×275μm)を有するマスクをブラックマトリックス上に位置合わせした後、このマスクを介して水銀灯(波長365nm)により光触媒含有層を照射(70mW/cm2 の照度で50秒間)して、照射部位を高親水性(水の接触角に換算して10°以下)とした。(図7参照)
上記の各照射部位(高親水性部位)は150μm×270μmの大きさであり、非照射部位はブラックマトリックス上に20μmの幅で存在する。
【0076】
次に、各色の顔料としてピグメントレッド168、ピグメントグリーン36、ピグメントブルー60を準備し、下記の組成の各着色パターン用の塗布液を調製した。
(着色パターン用塗布液の組成)
・顔料 … 3重量部
・非イオン界面活性剤 …0.05重量部
(日光ケミカルズ(株)製NIKKOL BO−10TX)
・ポリビニルアルコール … 0.6重量部
(信越化学工業(株)製信越ポバールAT)
・水 … 97重量部
【0077】
次に、上記の赤色パターン用塗布液をノズルからブラックマトリックスに囲まれた各赤色パターン形成領域の中心部にドット径120μmで滴下した。同様に、緑色パターン用塗布液をノズルからブラックマトリックスに囲まれた各緑色パターン形成領域の中心部にドット径120μmで滴下した。さらに、青色パターン用塗布液をノズルからブラックマトリックスに囲まれた各青色パターン形成領域の中心部にドット径120μmで滴下した。このように滴下された各着色パターン用塗布液は、ブラックマトリックス上の非照射部位ではじかれ、ブラックマトリックスに囲まれた高親水性部位である各色のパターン形成領域内で均一に拡散して選択的に付着した。その後、100℃、45分間の加熱処理を施して赤色パターン、緑色パターン、青色パターンからなる着色層を形成した。
次に、保護層として二液混合型熱硬化剤(日本合成ゴム(株)製SS7265)をスピンコーターにて着色層上に塗布し、200℃、30分間の硬化処理を施して保護層を形成し、図2に示されるような構成の本発明のカラーフィルタを製造した。
【0078】
(実施例5)
光触媒含有層の形成
開口部90μm×300μmで線幅30μmのクロム薄膜パターンからなるブラックマトリックスを有するソーダガラス製の透明基板上に、実施例1と同様の光触媒含有層用塗布液をスピンコーターにより塗布し、150℃、10分間の乾燥処理後、加水分解、重縮合反応を進行させて、光触媒がオルガノポリシロキサン中に強固に固定された透明な光触媒含有層(厚み0.5μm)を形成した。
【0079】
着色層の形成
まず、各色の顔料としてピグメントレッド168、ピグメントグリーン36、ピグメントブルー60を準備し、下記の各組成の混合物を3本ロールで練肉分散した後、12000r.p.m.で遠心分離を行い、その後、1μmのグラスフィルターでろ過した。得られた水性着色樹脂溶液に、架橋剤として重クロム酸アンモニウムを1重量%添加して、赤色パターン用の塗布液、緑色パターン用の塗布液および青色パターン用の塗布液(感光性樹脂組成物)を調製した。
(混合物の組成)
・顔料 … 1重量部
・ポリビニルアルコール10重量%水溶液 … 10重量部
(ポリビニルアルコールの平均重合度1750、ケン化度88モル%)
【0080】
次に、上記のようにブラックマトリックスが形成された光触媒含有層上に、実施例1と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層を赤色パターン用のマスクを介して水銀灯(波長365nm)により照射(70mW/cm2 の照度で50秒間)して、照射部位を高親水性(水の接触角に換算して10°以下)とした。(図8(A)に相当)
次に、上記の赤色パターン用塗布液をバーコーターにより光触媒含有層上に全面塗布した。塗布された赤色パターン用塗布液は、光触媒含有層の非照射部ではじかれ、照射部位のみに選択的に付着した。その後、60℃、3分間の乾燥を行い、水銀ランプで露光することにより、赤色パターン用塗布液を硬化させ、さらに、150℃、30分間の加熱処理を施して赤色パターンを形成した。(図8(B)に相当)
【0081】
同様にして、上記のように赤色パターンが形成された光触媒含有層上に、実施例1と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層の緑色パターン形成領域に光照射を行い(図8(C)に相当)、緑色パターン用塗布液を塗布して光照射部位のみに選択的に付着させた後、硬化処理、加熱処理を施して緑色パターンを形成した。(図8(D)に相当)
【0082】
さらに、緑色パターンが形成された光触媒含有層上に、実施例1と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層の青色パターン形成領域に光照射を行い、青色パターン用塗布液を塗布して光照射部位のみに選択的に付着させた後、硬化処理、加熱処理を施して青色パターンを形成した。
次いで、保護層として二液混合型熱硬化剤(日本合成ゴム(株)製SS7265)をスピンコーターにて着色層上に塗布し、200℃、30分間の硬化処理を施して保護層を形成し、図3に示されるような構成の本発明のカラーフィルタを製造した。(図8(E)に相当)
【0083】
(実施例6)
ブラックマトリックスの形成
まず、実施例1と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層のブラックマトリックス形成領域に光照射を行い、ブラックマトリックス用塗布液を塗布して照射部位に選択的に付着させた後、加熱処理を施してブラックマトリックスを形成した。(図9(A)、(B)に相当)
【0084】
着色層の形成
まず、各色の顔料としてピグメントレッド168、ピグメントグリーン36、ピグメントブルー60を準備し、下記の各組成の混合物を3本ロールで練肉分散した後、12000r.p.m.で遠心分離を行い、その後、1μmのグラスフィルターでろ過した。得られた水性着色樹脂溶液に、架橋剤として重クロム酸アンモニウムを1重量%添加して、赤色パターン用の塗布液、緑色パターン用の塗布液および青色パターン用の塗布液(感光性樹脂組成物)を調製した。
(混合物の組成)
・顔料 … 1重量部
・ポリビニルアルコール10重量%水溶液 … 10重量部
(ポリビニルアルコールの平均重合度1750、ケン化度88モル%)
【0085】
次に、上記のようにブラックマトリックスが形成された光触媒含有層上に、実施例1と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層を赤色パターン用のマスクを介して水銀灯(波長365nm)により照射(70mW/cm2 の照度で50秒間)して、照射部位を高親水性(水の接触角に換算して10°以下)とした。(図9(C)に相当)
次に、上記の赤色パターン用塗布液をバーコーターにより光触媒含有層上に全面塗布した。塗布された赤色パターン用塗布液は、光触媒含有層の非照射部ではじかれ、照射部位のみに選択的に付着した。その後、60℃、3分間の乾燥を行い、水銀ランプで露光することにより、赤色パターン用塗布液を硬化させ、さらに、150℃、30分間の加熱処理を施して赤色パターンを形成した。(図9(D)に相当)
【0086】
同様にして、上記のように赤色パターンが形成された光触媒含有層上に、実施例1と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層の緑色パターン形成領域に光照射を行い、緑色パターン用塗布液を塗布して光照射部位のみに選択的に付着させた後、硬化処理、加熱処理を施して緑色パターンを形成し、さらに、緑色パターンが形成された光触媒含有層上に、実施例1と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層の青色パターン形成領域に光照射を行い、青色パターン用塗布液を塗布して光照射部位のみに選択的に付着させた後、硬化処理、加熱処理を施して青色パターンを形成した。
次いで、保護層として二液混合型熱硬化剤(日本合成ゴム(株)製SS7265)をスピンコーターにて着色層上に塗布し、200℃、30分間の硬化処理を施して保護層を形成し、図4に示されるような構成の本発明のカラーフィルタを製造した。(図9(E)に相当)
【0087】
(実施例7)
ブラックマトリックスの形成
まず、実施例1と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層のブラックマトリックス形成領域に光照射を行い、ブラックマトリックス用塗布液を塗布して照射部位に選択的に付着させた後、加熱処理を施してブラックマトリックスを形成した。
【0088】
着色層の形成
上記のようにブラックマトリックスが形成された光触媒含有層上に、実施例1と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層を、開口部(23μm×12μmの長方形の開口部)をもつマスクを介して水銀灯(波長365nm)により照射(70mW/cm2 の照度で90秒間)して、照射部位を高親水性(水の接触角に換算して10°以下)とした。
【0089】
次に、真空蒸着法にて、下記の構造式で示されるペリレン系顔料を上記の光触媒含有層上に、真空度1×10−5Torr、蒸着速度10Å/秒の条件で蒸着し、光触媒含有層上の全面に赤色顔料薄膜を形成した。
次いで、この赤色顔料薄膜表面をアセトンにて洗い流したところ、光触媒含有層の光照射部位と非照射部位における赤色顔料の接着性の違いにより、非照射部位のみ赤色顔料薄膜が剥離し、照射部位には、23μm×12μmの長方形の赤色顔料薄膜(膜厚0.4μm)からなる赤色パターンが形成された。
【0090】
【化2】
【0091】
(実施例8)
ブラックマトリックスの形成
まず、実施例1と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層のブラックマトリックス形成領域に光照射を行い、ブラックマトリックス用塗布液を塗布して照射部位に選択的に付着させた後、加熱処理を施してブラックマトリックスを形成した。
【0092】
着色層の形成
上記のようにブラックマトリックスが形成された光触媒含有層上に、実施例1と同様にして光触媒含有層を形成し、この光触媒含有層を、開口部(23μm×12μmの長方形の開口部)をもつマスクを介して水銀灯(波長365nm)により照射(70mW/cm2 の照度で90秒間)して、照射部位を高親水性(水の接触角に換算して10°以下)とした。
次に、真空蒸着法にて、下記の構造式で示されるペリレン系顔料を上記の光触媒含有層上に、真空度1×10−5Torr、蒸着速度10Å/秒の条件で蒸着し、光触媒含有層上の全面に青色顔料薄膜を形成した。
次いで、この青色顔料薄膜表面をメタノールにて洗い流したところ、光触媒含有層の光照射部位と非照射部位における青色顔料の接着性の違いにより、非照射部位のみ青色顔料薄膜が剥離し、照射部位には、23μm×12μmの長方形の青色顔料薄膜(膜厚0.4μm)からなる青色パターンが形成された。
【0093】
【化3】
【0094】
(評価)
実施例1〜8において作製した各カラーフィルタを光学顕微鏡により観察したところ、ブラックマトリックスおよび着色層において、変色、混色、白抜け、色むら等の欠陥はみとめられなかった。
【0095】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば特定の濡れ性部位において、遮光層用塗料や着色層用塗料に対する濡れ性が高く、遮光層用塗料や着色層用塗料を供給することにより、特定の濡れ性部位のみに選択的に確実に付着し、他の領域に接触した塗料ははじかれので、高い精度で遮光層や着色層を形成でき、高解像度のカラーフィルタが可能となり、また、遮光層や着色層を形成する箇所のみに塗料を付着させるので材料の使用効率が高く、さらに、現像や洗浄の工程、現像廃液の処理工程が不要なので工程も簡便なものとなる。また、特定の濡れ性部位を形成する濡れ性変化成分層を光触媒含有層や有機高分子樹脂層とすることにより、光照射部位が光触媒の作用によって臨界表面張力が高くなって高親水性(特定の濡れ性部位)となり、あるいは、高分子鎖の切断による低分子化に伴う表面粗化によって高親水性(特定の濡れ性部位)となり、一方、非照射部位は高い撥水性を維持したままであり、このような光触媒含有層や有機高分子樹脂層上に遮光層用塗料や着色層用塗料を供給することにより、非照射部位に接触した塗料ははじかれ、濡れ性の高い光照射部位(高親水性部位)のみに選択的に確実に付着する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラーフィルタの実施形態の一例を示す概略断面図である。
【図2】本発明のカラーフィルタの実施形態の他の例を示す概略断面図である。
【図3】本発明のカラーフィルタの実施形態の他の例を示す概略断面図である。
【図4】本発明のカラーフィルタの実施形態の他の例を示す概略断面図である。
【図5】本発明のカラーフィルタの製造例を説明するための工程図である。
【図6】本発明のカラーフィルタの他の製造例を説明するための工程図である。
【図7】図6に示されるカラーフィルタの製造例における光触媒含有層の光照射時のマスクの状態を示す平面図である。
【図8】本発明のカラーフィルタの他の製造例を説明するための工程図である。
【図9】本発明のカラーフィルタの他の製造例を説明するための工程図である。
【符号の説明】
1,11,21,31…カラーフィルタ
2,12,22,32…透明基板
3,13,23a,23b,23c,33a,33b,33c,33d…光触媒含有層(濡れ性変化成分層)
3′,13′,23′a,23′b,33′a,33′b…光照射部位(高親水性部位=特定の濡れ性部位)
4,14,24,34…ブラックマトリックス
5,15,25,35…着色層
Claims (10)
- 透明基板と、該透明基板上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層と、各着色層の境界部に位置する遮光層とを有し、前記着色層と前記遮光層の少なくとも1層が、濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位を介して前記透明基板上に形成されたものであり、前記濡れ性変化成分層は少なくともバインダーと光触媒からなる光触媒含有層であり、前記特定の濡れ性部位は高親水性部位であることを特徴とするカラーフィルタ。
- 透明基板と、該透明基板上に設けられた濡れ性変化成分層と、該濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層および各着色層の境界部に位置する遮光層とを有し、前記濡れ性変化成分層は少なくともバインダーと光触媒からなる光触媒含有層であり、前記特定の濡れ性部位は高親水性部位であることを特徴とするカラーフィルタ。
- 所定のパターンで遮光層を備えた透明基板と、該遮光層を覆うように前記透明基板上に設けられた濡れ性変化成分層と、該濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位上に所定のパターンで形成された複数色からなる着色層とを備え、各着色層の境界部に前記遮光層が位置し、前記濡れ性変化成分層は少なくともバインダーと光触媒からなる光触媒含有層であり、前記特定の濡れ性部位は高親水性部位であることを特徴とするカラーフィルタ。
- 所定のパターンで遮光層を備えた透明基板と、該遮光層を覆うように前記透明基板上に、濡れ性変化成分層と該濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位上に所定のパターンで形成された着色層との積層体を所望の色数分積層して備え、各着色層の境界部に前記遮光層が位置し、前記濡れ性変化成分層は少なくともバインダーと光触媒からなる光触媒含有層であり、前記特定の濡れ性部位は高親水性部位であることを特徴とするカラーフィルタ。
- 透明基板と、該透明基板上に設けられた濡れ性変化成分層と、該濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位上に所定のパターンで形成された遮光層と、該遮光層を覆うように前記濡れ性変化成分層上に、濡れ性変化成分層と該濡れ性変化成分層の特定の濡れ性部位上に所定のパターンで形成された着色層との積層体を所望の色数分積層して備え、各着色層の境界部に前記遮光層が位置し、前記濡れ性変化成分層は少なくともバインダーと光触媒からなる光触媒含有層であり、前記特定の濡れ性部位は高親水性部位であることを特徴とするカラーフィルタ。
- 前記バインダーはオルガノポリシロキサンを含有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のカラーフィルタ。
- 前記オルガノポリシロキサンは、クロロまたはアルコキシシランを含む組成物から得られるオルガノポリシロキサンであることを特徴とする請求項6に記載のカラーフィルタ。
- 前記オルガノポリシロキサンは、反応性シリコーンを含む組成物から得られるオルガノポリシロキサンであることを特徴とする請求項6に記載のカラーフィルタ。
- 前記オルガノポリシロキサンは、フルオロアルキル基を含有することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載のカラーフィルタ。
- 前記高親水性部位は、水との接触角が10°以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のカラーフィルタ。
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