JP2004101647A - ホログラム転写シートとホログラム被転写媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のホログラム転写シート1は、特定波長の励起光を照射することで、特定波長の色光を発光する波長変換材料を混合した印刷インキを用いて、ホログラム形成層13に偽造防止用の彩紋またはパターン印刷による偽造防止印刷層15を設けたことを特徴とする。波長変換材料は印刷インキ中に、2種類混合してもよく、励起光よりも短波長の色光を発光するものであってもよい。本発明のホログラム被転写媒体は、上記のホログラム転写シート認証媒体に転写したことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホログラム転写シートとホログラム被転写媒体に関する。
詳しくは、特定波長の励起光を照射することで、特定波長の色光を発光する波長変換材料を混合した印刷インキを用いて、彩紋またはパターン印刷をホログラム形成層に施したことを特徴とするホログラム転写シートとそれを認証媒体に用いたホログラム被転写媒体に関する。
したがって本発明の利用分野は、ホログラム転写シートの製造や当該ホログラム転写シートを転写した、キャッシュカード、クレジットカード、IDカードなどのカード類全般や商品券や証券、株券等の有価証券類の製造や利用の分野に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、カードや有価証券類に偽造防止策としてホログラム転写箔やホログラムスレッド等を組み合わせる技術が一般的に用いられている。しかし、近年、ホログラムも偽造されるケースが増加していて、より高度なセキュリティー性、偽造困難性を兼ね備えたホログラムが求められている。
【0003】
このため、ホログラムやホログラム転写箔に蛍光材料を併用して偽造防止を図ることが検討されている。
例えば、特許文献1は、ホログラム転写箔の接着剤層に蛍光材料を含有させて、ホログラム箔が剥がれた場合にも、ホログラムが存在していたことを判定可能とするホログラム転写箔等を提案している。しかし、蛍光材料を含有した接着剤層はパターン化されていないので、真偽を正しく判断することは困難と考えられる。また、特許文献2は、同様に接着層に、無色透明な蛍光材料を混入することを提案しているが、やはりパターン化することについては記載していない。
特許文献3は、ホログラム形成層または反射薄膜層の層内または層間に、紫外線により励起されて赤外領域で発光する蛍光色素を含ませることを提案しているが、パターン化されていないここと発光が赤外領域であるため、目視での判断ができず簡易な判断が困難と考えられる。
【0004】
【特許文献1】特開平8−63086号公報
【特許文献2】特開平8−352863号公報
【特許文献3】特開2001−255808号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では、特定波長の励起光により特定波長の色光を発光する波長変換材料をインキ中に混合した偽造防止用印刷インキを用いて、彩紋またはパターンをホログラム形成層に印刷することで、ホログラムの偽造を一層困難にするることを見出し、本発明の完成に至ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第1は、特定波長の励起光を照射することで、特定波長の色光を発光する波長変換材料を混合した印刷インキを用いて、ホログラム形成層に彩紋またはパターン印刷による偽造防止用印刷層を設けた、ことを特徴とするホログラム転写シート、にある。
【0007】
上記において、2種類の波長変換材料を印刷インキ中に混合することができ、波長変換材料の1種類または2種類が、励起光よりも短波長の色光を発光する、ようにすることができ、また、彩紋またはパターンが自然光下で不可視である、ようにすることもでき、波長変換材料にY2 O2 S:EuまたはYF3 :Er,Ybを用いることもできる。
【0008】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第2は、上記のホログラム転写シートを認証媒体に転写したことを特徴とするホログラム被転写媒体、にある。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、ホログラム転写シートのホログラム形成層に波長変換材料を用いて、偽造防止用の彩紋またはパターン印刷を施したことを特徴とする。
このような波長変換材料を使用することで、特定波長の励起光を照射した場合には、波長変換した発光をするため、ホログラム形成層だけである場合よりも一層効果的に偽造を困難にすると共に、他方、偽造品検出を容易にすることができる。
【0010】
波長変換材料は、特定波長の励起光を照射した場合に特定波長の色光を発光する特徴を有し、材料の選択または設計により励起照射波長、発光波長共に任意に設定することができる。波長変換材料には、従来の蛍光材料も含まれるものであるが、顔料であっても染料であっても良く、また、無機物・有機物のいずれのものも含まれる。
【0011】
一般に、従来の蛍光材料と言われるものは、物質が光エネルギーを吸収して電子がより高い軌道に上がったのち、別の軌道に落ちてくるときにエネルギーが光として放出され蛍光を発するもので、短波長の励起光により、それよりは長波長の色光の発光をするものであるが、特殊な励起機構により励起光よりも短波長の光を発光するものも多数見出され、実用されている。
したがって、波長変換材料を類別すると、紫外光照射で可視光発光する材料、赤外光照射でより長波長の赤外発光する材料、紫外光照射で赤外光発光する材料、赤外光照射で可視光発光する材料、等となる。
【0012】
紫外光照射で可視光発光する材料は、紫外線により励起され、これよりも低いエネルギー準位に戻るときに発光するスペクトルのピークが青、緑、赤等の可視波長領域にあるものであり従来から知られているように、硫化亜鉛やアルカリ土類金属の硫化物の蛍光体に、微量の金属(銅、銀、マンガン、鉛、ビスマス等)を付活剤として加え、高温焼成して得られる。母体結晶と付活剤の組合せにより、色相、明るさ等を調整できる。
【0013】
紫外線励起により発光する波長変換材料の例としては、ZnO:Zn、Zn2 SiO4 :Mn、Gd2 O2 S:Tb、Y2 O2 S:Eu、Y2 O3 :Eu、
Y3 Al5 O12:Ce、SrAl2 O4 :Eu,Dy、ZnS:Ag等がある。
なお、波長変換材料は、その組成によって表記し主成分である母体結晶とその中に分散した付活剤または発光中心に分け、(:)でつなぐ式で示している。
例えば、ZnS:Mnは、母体結晶がZnS、付活剤がMnであることを示す。
【0014】
波長800〜820nmの赤外光で励起し、より長波長(980〜1020nm)に発光する波長変換材料は、例えば、LiNd0.9 Yb0.1 P4 O12、LiBi0.2 Nd0.7 Yb0.1 P4 O12、Nd0.9 Yb0.1 Nd5 (MoO4 )4 、NaNd0.9 Yb0.1 P4 O12、Nd0.8 Yb0.2 Na5 (WO4 )4 、
Nd0.9 Yb0.1 Al3 (BO3 )4 ,Nd0.9 Yb0.1 Al2.7 Cr0.3 (BO3 )4 、Nd0.6 Yb0.4 P5 O14、Nd0.4 P5 O4 等が使用できる。
【0015】
赤外光励起、可視光変換材料は、特殊な励起機構を有する変換材料であり、エネルギーの小さな赤外線の光子を複数個吸収することによって可視発光の励起を行う。これには、二つのタイプの機構があり、一方は付活剤イオンの中の多段階の励起によって、他方は増感剤からの複数回の共鳴エネルギー伝達によって、それぞれ高い励起が可能になる。前者は、Er3+やHo3+を付活剤とする多くの母体結晶で観測され、後者は増感剤Yb3+が赤外線を吸収し、多段階のエネルギー伝達によって発光中心のEr3+、Tm3+、Ho3+等を高い凖位に励起する。
YF3 :Er,Yb、YF3 :Yb,Tm、BaFCl:Yb,Erなどが使用可能である。
【0016】
また、蛍光染料タイプの波長変換材料もある。可視光において無色の当該タイプの市販品には、EB−501(三井東圧染料社製、発光色:青色)、EG−302(三井東圧染料社製、発光色:黄緑色)、EG−307(三井東圧染料社製、発光色:緑色)、ER−120(三井東圧染料社製、発光色:赤色)、ER−122(三井東圧染料社製、発光色:赤色)、ユビテックOB(チバガイギー社製、発光色:青色)、ユーロピウム−テノイルトリフルオロアセトンキレート(シンロイヒ社製、発光色:赤橙色)等を挙げることができる。
なお、可視光において着色している蛍光染料タイプの波長変換材料もあるが、発光色の多くは、当該着色光と同系色であるため、本発明のホログラム転写シートに使用する場合には、発光色が区別できるものが好ましい。
【0017】
本発明に使用する波長変換材料を含む偽造防止用印刷インキは、ビヒクルに当該波長変換材料を分散し、さらに有機溶剤を加えて混練混合しインキ化したものである。
波長変換材料を2種類以上混合した印刷インキを使用することができ、また、波長変換材料に励起光よりも短波長の色光を発光する材料を使用することもできる。さらに、当該材料を分散したインキ自体が透明で不可視なものにすれば、より一層、高いセキュリティー性が得られる。
【0018】
一般に、波長変換材料はインキ固形分に対して、0.5%以上混合すれば、励起光照射時に目視で発光を認められることが確認されている。
また、励起光を照射しない状態では目視で当該材料の存在を認識することができないものが好ましい。
偽造防止印刷層15の彩紋やパターンは、特に限定されるものではないが、通常の証券や証紙、紙幣等に使用する紋様や単色の地模様、あるいは微細な文字、幾何学的模様等を採用することができる。
【0019】
印刷インキのビヒクルとしては、ポリエチレン系〔ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体〕、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ビニル系〔ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルホルマール〕、アクリル系〔ポリメチルメタクリレート(PMMA)、MMA−スチレン共重合体〕、セルロース系〔エチルセルロース、酢酸セルロース、プロピルセルロース、酢酸・酪酸セルロース、硝酸セルロース〕、ポリエステル系〔ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート〕、石油樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ウレタン系等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
これらの樹脂の添加量は、印刷される偽造防止印刷層の発光強度や印刷インキの印刷適性等を考慮して適宜決定することができる。
【0020】
添加する有機溶剤は、使用するビヒクルとの関係で相溶性の良い溶剤を、また乾燥速度等を考慮して使用することになる。
一般的に用いられるのは、トルエンやキシレン、イソプロピルアルコール、メタノール、エチルアルコール、ブタノール、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等である。また、植物油等が用いられる場合もある。
【0021】
次に、本発明のホログラム転写シートについて説明することとする。
図1、図2は、本発明のホログラム転写シートの層構成例を示す図である。
ホログラム転写シート1は、各種の層構成があって特定の層構成に限定されるものではないが、例えば、図1、図2の層構成とすることができる。
図1の場合、支持体シート11に剥離層12とホログラム形成層13があり、ホログラム形成層13上に反射層14を介して偽造防止印刷層15を設けている。最表面は接着剤層16となっている。
偽造防止印刷層13の印刷方法は特に制限はなく、一般的に公知のオフセット、グラビア、スクリーン印刷等の印刷法にて彩紋や各種のパターンを印刷することができる。
【0022】
図2のホログラム転写シート1の層構成は、支持体シート11に、剥離層12を設け、当該剥離層12に対して偽造防止印刷層15を印刷する。さらに、ホログラム形成層13を偽造防止印刷層15上に設けてから、反射層14と接着剤層16を設けた構成となっている。
なお、本発明で剥離層12とは、転写する際に支持体シートから当該剥離層以下のホログラム形成層の剥離を容易にするための層であって、転写後は、ホログラム形成層13側に残って保護層の役割をするものである。
【0023】
ホログラム転写シート1を接着剤層16を介して認証物品に転写した場合に、ホログラム形成層13からの回折光および偽造防止印刷層の彩紋やパターンは、透明な剥離層(保護層)12を介して人の目に観察されることになる。
観察した際、図1の実施形態では、偽造防止印刷層15がホログラム形成層と反射層の下側(接着層側)にあるのに対し、図2の実施形態では、偽造防止印刷層15がホログラム形成層13の上側(支持体シート側)にある点で相違している。
【0024】
剥離層12は、容易に支持体シートから剥がれる材料であれば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線あるいは電子線硬化性樹脂のいずれであっても良いが、柔軟性、箔切れ性を考慮して熱可塑性樹脂が好ましい。その例として、セルロース系樹脂、熱可塑性ポリアクリル酸エステル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂等を単独あるいは複合して用いることができる。
なお、剥離層12は支持体シート自体が剥離性を有している場合、あるいは支持体シート自体に離型処理を施してある場合は設ける必要はない。
【0025】
ホログラム形成層13は、ホログラム原版の干渉縞(レリーフ)を正しく再現し、その後に変形しないことが必要とされる。また、反射層12を接着し得る材料であることも必要とされる。これには、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線あるいは電子線硬化性樹脂のいずれであっても良い。
その例として、ポリアクリル酸エステル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂、ビニル系樹脂、メラミン樹脂等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。
また、反応性水酸基を有するアクリルポリオールやポリエステルポリオール等にポリイソシアネートを架橋剤として添加、架橋したポリウレタン樹脂や、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂等の熱硬化性樹脂、エポキシ(メタ)アクリル、ウレタン(メタ)アクリレート等の紫外線あるいは電子線硬化樹脂を単独もしくはこれらを混合して使用することができる。
【0026】
反射層14は、光の透過性と反射性を合わせ持つ高屈折率の透明材料を使用することができる。すなわち、本発明の図1の実施形態の場合、偽造防止印刷層15の上(剥離層側)に反射層14があるので、偽造防止印刷層15を剥離層12側から視認するためには反射層14は、ある程度の透明性(透明反射性薄膜)であることが求められる。
一方、図2の実施形態の場合は、接着剤層16側からホログラムを観察する場合を除き、剥離層12側から観察する場合には、反射層14は光を全反射する層であっても構わない。
【0027】
透明反射性薄膜であるためには、反射層14は、ホログラム形成層と屈折率の異なる透明材料や、厚さが20nm以下の反射性金属薄膜等が挙げられる。
前者の場合、屈折率はホログラム形成層よりも大きくても小さくてもよいが、屈折率の差は0.1以上が好ましく、0.5以上がさらに好ましい。
このように屈折率の異なる透明反射性薄膜層を設けることにより、ホログラム効果を発現させると共に、下層の偽造防止印刷層15の彩紋やパターンを隠蔽させない作用効果が得られる。
【0028】
透明反射性薄膜の材質として、例えば、次の材質のものが使用できる。
(1)ホログラム形成層よりも屈折率の大きい透明反射性薄膜層。これには、可視領域で透明なものと、赤外または紫外領域で透明なものとがあり、それぞれ代表的なものの材質と括弧内にその屈折率(n)を示す。
可視領域透明体としては、Sb2 S5 (3.0)、PbO(2.6)、ZnSe(2.6)、CdS(2.6)、TiO2 (2.3)、PbCl2 (2.3)、ZnS(2.1)、ZnO(2.1)などが挙げられる。
赤外または紫外領域透明体としては、CdSe(3.5)、PbTe(5.6)、Si(3.4)、Te(4.9)などが挙げられる。
【0029】
(2)ホログラム形成層よりも屈折率の小さい透明反射性薄膜層。具体的には、LiF(1.4)、MgF(1.4)、3NaF・AlF3 (1.4)、NaF(1.3)、AlF3 (1.4)などが挙げられる。
(3)厚み20nm以下の反射性金属薄膜。この反射性薄膜は複素屈折率を有するものであり、それらにはBe、Mg、Ca、Sr、Cr、Mn、Cu、Ag、Au、Al、Sb、Ni、などである。これらの金属の酸化物、窒化物等であっても良い。
【0030】
接着剤層16は、例えば、ブチルゴム系、天然ゴム系、シリコン系、ポリイソブチレン系等の粘着成分と、アルキルメタクリレート、ビニルエステル、アクリロニトリル、スチレン、ビニルモノマー等の凝集成分と、不飽和カルボン酸、ヒドロキシル基含有モノマー、アクリロニトリル等に代表される改質成分や重合開始剤、可塑剤、硬化剤、硬化促進剤、酸化防止剤等の添加剤を必要に応じて添加した接着剤が適用できるが、これらに限定されるものではない。
【0031】
支持体シート11は、使用目的に応じて選定されるものであり、特に限定されるものではないが、一般的にはプラスチック基材が好ましい。
特に、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリアリレート(PAr)、トリアセチルセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース(DAC)、ポリメタクリル酸メチル、などから単独で選択されたもの、または上記より選択されて組み合わされた複合体等が知られており、使用目的に応じて適宜選択可能であり特に制限はない。
【0032】
次に、本発明のホログラム被転写媒体について説明する。
図3は、ホログラム転写シートを認証媒体に転写する状態を示す図である。
認証媒体2は、認証用に使用される各種媒体であり、クレジットカード、IDカード、各種証明書、商品券、パスポート、入場券、パンフレット、ポスター等様々な利用が考えられる。認証媒体上に印刷部を設けても差し支えない。
ホログラム転写シート1を認証媒体2に転写する際は、加熱圧着ローラ3や圧着板を用いて、ホログラム転写シート1の剥離層12以下の層を認証媒体2に加圧または加熱して転写することにより行われる。
【0033】
【実施例】
以下、本発明の各種実施例について説明する。
(実施例1)
図1図示のホログラムの形態において、支持体シート11として、厚み25μmのPETシートを使用し、この支持体シート11面に、下記組成の剥離層用塗工液をグラビアリバースコート法により、乾燥時の厚さが1.5μmになるように塗布し、100°C、3分間の条件で乾燥させて剥離層12を形成した。
<剥離層用塗工液組成>
▲1▼酢酸セルロース樹脂 10重量部
▲2▼ポリエステル樹脂 20重量部
▲3▼溶剤(メチルエチルケトン) 100重量部
▲4▼パラトルエンスルフォン酸 0.05重量部
【0034】
次に、ホログラム形成層用塗工液をグラビアリバースコート法により、乾燥時の厚さが2.0μmになるように塗布し、100°C、1分間の条件で乾燥させて、ホログラムを形成するための樹脂層を形成した。
<ホログラム形成層用塗工液組成>
▲1▼アクリル系樹脂 40重量部
▲2▼メラミン樹脂 10重量部
▲3▼溶剤(シクロヘキサノン) 50重量部
▲4▼溶剤(メチルエチルケトン) 25重量部
【0035】
前記、ホログラムを形成するための樹脂層の上に、ホログラム原版を載置し、150°C、50kg/cm2 、1分間の条件で加熱圧着して、ホログラムレリーフを型付けした後、ホログラム原版を剥離してホログラムレリーフを備えたホログラム形成層13を形成した。
次に、前記ホログラム形成層13のホログラムレリーフ形成面に、真空蒸着法により厚さ20nmの酸化チタン薄膜層を形成して反射層14とした。
【0036】
前記反射層14の上に、下記組成の偽造防止用印刷インキを用いて、シルクスクリーン印刷法で、厚み2μmになるようにパターン印刷を行ない、偽造防止用印刷層15を形成した。
<偽造防止用印刷インキ組成>
▲1▼アクリル系樹脂 20重量部
▲2▼酢酸ビニル系樹脂 20重量部
▲3▼波長変換材料(Y2 O2 S:Eu) 2重量部
▲4▼溶剤(シクロヘキサノン) 50重量部
上記において、Y2 O2 S:Euは、付活剤がEu(ユウロピウム)である紫外励起、赤外発光材料である。
【0037】
次に、下記組成の接着剤層用塗工液をグラビアリバースコート法により、乾燥時の厚さが、2μmになるように塗布、乾燥して接着剤層を形成し、実施例1のホログラム転写シートを作製した。
<接着剤層用塗工液組成>
▲1▼塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 20重量部
▲2▼アクリル系樹脂 10重量部
▲3▼溶剤(酢酸エチル) 20重量部
▲4▼溶剤(トルエン) 50重量部
【0038】
(実施例2)
偽造防止用印刷インキに、下記組成のものを使用した以外は、実施例1と同様にしてホログラム転写シートを作製した。
<偽造防止用印刷インキ組成>
▲1▼アクリル系樹脂 20重量部
▲2▼酢酸ビニル系樹脂 20重量部
▲3▼波長変換材料(Y2 O2 S:Eu) 2重量部
▲4▼波長変換材料(YF3 :Er,Yb) 2重量部
▲5▼溶剤(シクロヘキサノン) 50重量部
上記において、YF3 :Er,Ybは、付活剤がEr(エルビウム)とYb(イッテルビウム)である、赤外線励起の緑色発光材料である。
【0039】
(実施例3)
偽造防止用印刷インキに、下記組成のものを使用した以外は、実施例1と同様にしてホログラム転写シートを作製した。
<偽造防止用印刷インキ組成>
▲1▼アクリル系樹脂 20重量部
▲2▼酢酸ビニル系樹脂 20重量部
▲3▼波長変換材料(Y2 O2 S:Eu) 2重量部
▲4▼波長変換材料(YF3 :Er,Yb) 2重量部
▲5▼顔料 8重量部
▲6▼溶剤(シクロヘキサノン) 50重量部
【0040】
(実施例4)
図2図示のホログラムの形態を実施例1と同様にして、厚み25μmのPETシートを支持体シート11として、このシート面に、実施例1と同一組成の剥離層用塗工液をグラビアリバースコート法により乾燥時の厚さが1.5μmになるように塗布し、100°C、3分間の条件で乾燥させて、剥離層を形成した。
次に、下記組成の偽造防止用印刷インキを用いて、シルクスクリーン印刷法で厚さ2μmになるように偽造防止用のパターン印刷を行って、偽造防止用印刷層15を形成した。
<偽造防止用印刷インキ組成>
▲1▼アクリル系樹脂 20重量部
▲2▼酢酸ビニル系樹脂 20重量部
▲3▼波長変換材料(Y2 O2 S:Eu) 2重量部
▲4▼溶剤(シクロヘキサノン) 50重量部
【0041】
その後、偽造防止用印刷層15の上に、ホログラムを形成するための樹脂層を設け、当該ホログラム形成用樹脂層上に、ホログラム原版を載置し、150°C、50kg/cm2 、1分間の条件で加熱圧着して、ホログラムレリーフを型付けした後、ホログラム原版を剥離してホログラムレリーフを備えたホログラム形成層13を形成した。次いで、反射層14、接着剤層16を順に塗工し、ホログラム転写シートを作製した。
これらの塗工条件は、実施例1と同一条件によった。
【0042】
(実施例5)
偽造防止用印刷インキとして、下記組成のものを用いた以外は、実施例4と同様にしてホログラム転写シートを作製した。
<偽造防止用印刷インキ組成>
▲1▼アクリル系樹脂 20重量部
▲2▼酢酸ビニル系樹脂 20重量部
▲3▼波長変換材料(Y2 O2 S:Eu) 2重量部
▲4▼波長変換材料(YF3 :Er,Yb) 2重量部
▲5▼溶剤(シクロヘキサノン) 50重量部
【0043】
(比較例1)
偽造防止用印刷インキに混合する波長変換材料(Y2 O2 S:Eu)を下記割合に変更した以外は、実施例4と同様にしてホログラム転写シートを作製した。
▲3▼波長変換材料(Y2 O2 S:Eu) 0.2重量部
【0044】
(比較例2)
偽造防止用印刷インキに混合する波長変換材料(Y2 O2 S:Eu)を下記割合に変更した以外は、実施例4と同様にしてホログラム転写シートを作製した。
▲3▼波長変換材料(Y2 O2 S:Eu) 0.1重量部
【0045】
実施例1〜5、および比較例1〜2で作製したホログラム転写シート1を、図3のように認証媒体(磁気カード)2に加熱圧着ローラ3で転写して、ホログラムの被転写媒体をそれぞれ作製した。
【0046】
このホログラム被転写媒体に対して、剥離層(保護層)12面から、ブラックライト(波長360nm)、および半導体レーザー(波長820nm)を偽造防止用のパターン印刷部に照射して、目視で発光色を確認した。
表1にその結果を示す。
【0047】
【表1】
【0048】
以上の結果を評価すると次のことを結論することができる。
(1)実施例1のホログラム転写シートでは、波長変換材料Y2 O2 S:Euが、ブラックライトにより励起されて赤色発光しているが、半導体レーザーでは発光していない。
(2)実施例2のホログラム転写シートでは、波長変換材料Y2 O2 S:Euがブラックライトにより励起されて赤色発光し、波長変換材料YF3 :Er,Ybが半導体レーザーで緑色発光している。
(3)実施例3のホログラム転写シートでは、実施例2と同じ波長変換材料を使用しているが、偽造防止インキ中に顔料が添加されている違いがある。波長変換材料Y2 O2 S:Euがブラックライトにより励起されて赤色発光し、波長変換材料YF3 :Er,Ybが半導体レーザーで緑色発光している点は、実施例2と同様である。
【0049】
(4)実施例4のホログラム転写シートでは、波長変換材料Y2 O2 S:Euが、ブラックライトにより励起されて赤色発光しているが、半導体レーザーでは発光していない。
(5)実施例5のホログラム転写シートでは、波長変換材料Y2 O2 S:Euがブラックライトにより励起されて赤色発光し、波長変換材料YF3 :Er,Ybが半導体レーザーで緑色発光している。
【0050】
(6)比較例1のホログラム転写シートでは、波長変換材料Y2 O2 S:Euの添加量が、0.2重量部であるが目視可能な程度の発光が得られている。この添加量は印刷インキの全固形分に対して、0.49%となる。
(7)比較例2のホログラム転写シートでは、波長変換材料Y2 O2 S:Euの添加量が、0.1重量部であるため目視可能な程度の発光が得られていない。
この添加量は印刷インキの全固形分に対して、0.25%となる。
【0051】
比較例1と比較例2の結果から、目視で発光を確認するためには、インキの全固形分に対して波長変換材料が、0.5%程度添加されていれば良いことが分かり、0.25%では不十分であることが確認された。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明のホログラム転写シートまたはホログラム被転写媒体は、ホログラム形成層に波長変換材料を混合した印刷インキにより、彩紋またはパターンによる偽造防止印刷層が印刷されているので、偽造が極めて困難であると共に、励起光を照射して偽造カードを明瞭に識別することができる。
また、波長変換材料は全面印刷ではなく、彩紋またはパターンという部分印刷部に使用されているので、コスト面でもインキ費の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラム転写シートの層構成例を示す図である。
【図2】本発明のホログラム転写シートの層構成の他の例を示す図である。
【図3】ホログラム転写シートを認証媒体に転写する状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ホログラム転写シート
2 認証媒体
3 加熱圧着ローラ
11 支持体シート
12 剥離層
13 ホログラム形成層
14 反射層
15 偽造防止印刷層
16 接着剤層
Claims (7)
- 特定波長の励起光を照射することで、特定波長の色光を発光する波長変換材料を混合した印刷インキを用いて、ホログラム形成層に彩紋またはパターン印刷による偽造防止用印刷層を設けた、ことを特徴とするホログラム転写シート。
- 2種類の波長変換材料を印刷インキ中に混合したことを特徴とする請求項1記載のホログラム転写シート。
- 波長変換材料が、励起光よりも短波長の色光を発光することを特徴とする請求項1記載のホログラム転写シート。
- 1の波長変換材料が、励起光よりも短波長の色光を発光することを特徴とする請求項2記載のホログラム転写シート。
- 彩紋またはパターンが自然光下で不可視であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のホログラム転写シート。
- 波長変換材料にY2 O2 S:EuまたはYF3 :Er,Ybを用いたことを特徴とする請求項1記載のホログラム転写シート。
- 請求項1ないし請求項5記載のいずれか1項に記載のホログラム転写シートを認証媒体に転写したことを特徴とするホログラム被転写媒体。
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