JP2004101307A - 放射性廃棄物容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】保管スペース効率が高く、容易に積み上げ保管が可能で、且つ多段に積み上げても荷崩れを起こさない放射性廃棄物容器を提供する。
【構成】吊上げ装置を使用して保管作業を行う放射性廃棄物容器1は、容器本体2と、容器本体2から上方に突出する吊り耳4と、容器本体2の底部から上方に設けられた吊り耳収容部5を備える。そして前記容器本体2を積み上げた際に、下側の前記容器本体2における吊り耳4が上側の前記容器本体2の吊り耳収容部5に嵌め合わされる。
【選択図】 図1
【構成】吊上げ装置を使用して保管作業を行う放射性廃棄物容器1は、容器本体2と、容器本体2から上方に突出する吊り耳4と、容器本体2の底部から上方に設けられた吊り耳収容部5を備える。そして前記容器本体2を積み上げた際に、下側の前記容器本体2における吊り耳4が上側の前記容器本体2の吊り耳収容部5に嵌め合わされる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は原子力発電所などの放射性物質を扱う施設等から排出される放射性廃棄物を安全に貯蔵施設や処理施設に運搬して保管するために使用される放射性廃棄物容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所や放射性物質を扱う研究施設などからは日常的に放射性廃棄物が排出される。放射性廃棄物の放射線レベルはその内容物によって異なるが、いずれの場合でも廃棄物を放射線遮蔽性のある放射性廃棄物容器に収容し、安全な表面線量レベルを確保した状態で運搬・保管等の作業が行われている。
【0003】
一般に、放射性廃棄物容器は肉厚の鋼板により形成された数トンから数十トンの重量を有する密閉型容器である。そのため運搬に際してはクレーン等の吊上げ装置を使用し、その吊上げ装置における汎用の吊り具に掛合可能で且つハンドリングしやすいように、放射性廃棄物容器の側面には通常トラニオンが設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし多数の放射性廃棄物容器を集積して保管する場合には、側面にトラニオンのような突起があると容器間隙が大きくなって保管スペースの利用効率が低下するという問題がある。
【0005】
また多数の放射性廃棄物容器を効率よく保管するには、通常多段に積み重ねる方法が採用される。しかし重量の大きな放射性廃棄物容器を吊上げてバランスよく正確に整列しながら積み上げるには、その位置合わせや整列等に多くの労力と時間を必要とする。そのため作業効率を考えると、荷崩れ等の危険性を回避できる安全な積み上げ段数は通常2から3段程度が限界とされるので、保管スペースの利用効率はそれ程高くならない。
【0006】
放射性廃棄物容器をより多段に積み上げることを目的として、架構や支持部材を補助的に使用する方法や、ピラミッド状に積み上げる方法も考えられる。しかし、いずれの方法も未利用空間の増加を伴うので、保管スペースの利用効率はそれ程満足できるものではない。
【0007】
このように保管スペースの利用効率が低いと、保管用の建築物や地下貯蔵室の容積を大きくしなければないので、建設費が高くなり必要な敷地面積等も増加する。また、地下に埋設する場合には多数の放射性廃棄物容器を集積した後、その上からコンクリート、ベントナイト、地盤、その他の放射性物質の移行を防ぐ物質で形成するバリアの必要厚さが増加するという問題もある。
そこで本発明は、これらの問題を解決することを課題とし、そのための新しい構造の放射性廃棄物容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明は、吊上げ装置を使用して保管作業を行う放射性廃棄物容器であって、容器本体と、容器本体から上方に突出する吊り耳と、容器本体の底部から上方に設けられた吊り耳収容部を備えている。そして前記放射性廃棄物容器を積み上げた際に、下側の放射性廃棄物容器における吊り耳が上側の放射性廃棄物容器の吊り耳収容部に嵌め合わされるように構成したことを特徴とする。(請求項1)
【0009】
上記放射性廃棄物容器において、吊り耳収容部は容器本体の底部から側部途中まで形成された凹部、または容器本体の底部から上方に設けられか孔部により構成することができる。(請求項2、3)
上記放射性廃棄物容器において、容器本体の互いに平行な一対の側面の上端に、少なくとも一対の吊り耳を突設すると共に、その一対の吊り耳(4) (4) は平面において千鳥に配置することができる。(請求項4)
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は本発明に係る放射性廃棄物容器の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
【0011】
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は、一例として内容積が1m3 程度であり、肉厚の鋼板で作られた立方形状で有底の容器本体2と、容器本体2の上部を閉鎖する開閉可能な蓋体3と、容器本体2の上部側面から上方に突設された一対の吊り耳4と、容器本体2の底部から上方に設けられた一対の吊り耳収容部5を備えている。
【0012】
一対の吊り耳4は容器本体2の側壁と一体的に形成され、対向する側壁における平面的にずらした位置からそれぞれ上方に延長して千鳥に配置されている。そして先端部は円形に形成され、その中央部にワイヤを挿通する貫通孔4aが設けられる。このように一対の吊り耳4を対向する側壁において平面的にずらし千鳥配置にしたのは、複数の容器本体を並列して置いたとき、隣あう吊り耳4どうしが重ならないようにするためである。仮に、隣あう吊り耳4どうしが重なると、その吊り耳にワイヤの端を係止し難いからである。同様の理由で後述する吊り耳も対向する側壁において平面的にずらした位置からそれぞれ上方に延長している。
次に、蓋体3は方形状の鋼板から一対の吊り耳4が挿通する部分を切り欠いて形成される。
【0013】
一対の吊り耳収容部5は、この実施の形態では容器本体2の側壁をその表面側から一部掘削した形状の凹部6を形成し、それが吊り耳4の外周に整合している。そして一対の吊り耳収容部5の垂直延長上に前記一対の吊り耳4がそれぞれ位置しており、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に下側の放射性廃棄物容器1における吊り耳4が上側の放射性廃棄物容器1における吊り耳収容部5を構成する凹部6に嵌着できるようになっている。
【0014】
このように構成すると、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器1を上下左右に密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0015】
図2は本発明に係る放射性廃棄物容器の他の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は、内容積が4.6m3 程度の細長いものである以外は図1の例と同様に構成される。そのため図1の例と同じ部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお本実施の形態では内容積が大きく、容器本体2の長さも長くなっているため、一例として3つの側壁と底部を一体化した部分に残りの1つの側壁を溶接等により接合して形成することができる。また容器本体2の上部側面から上方に延長する吊り耳4、および容器本体2の底部から上方に設けられた吊り耳収容部5がそれぞれ2対設けられる。
【0016】
この実施の形態においても、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら、上側の放射性廃棄物容器1を下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器1を上下左右に密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0017】
図3は本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は、肉厚の鋼板で作られた容器本体2と、容器本体2の上部を閉鎖する開閉可能な蓋体3と、容器本体2の上部側面から上方に延長する一対の吊り耳4と、容器本体2の底部から上方に設けられた一対の吊り耳収容部5を備えている。
【0018】
一対の吊り耳4は容器本体2の側壁に溶接等により接合された比較的厚さの薄い鋼板により形成され、対向する側壁の平面的にずれた位置からそれぞれ上方に延長している。そして各吊り耳4の先端部は円形に形成され、その中央部にワイヤを挿通する貫通孔4aが設けられる。そして蓋体3は方形状の鋼板から形成される。
【0019】
一対の吊り耳収容部5は容器本体2の底部から側部途中まで設けた逆U字形の凸条であり、その内側に凹部6が構成される。即ち、この実施の形態では前記吊り耳4に整合した比較的厚さの薄い鋼板を逆U字状に切断し、それを容器本体2の側壁外側の位置に溶接等により接合し、その鋼板の内側に凹部6が設けられる。このようにして一対の吊り耳収容部5の垂直延長上に前記一対の吊り耳4がそれぞれ位置されるので、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に下側の放射性廃棄物容器1における吊り耳4が上側の放射性廃棄物容器1における吊り耳収容部5を構成する凹部6に収容できるようになっている。
【0020】
この実施の形態においても、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器1を上下左右にほぼ密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0021】
図4は本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は大きさの違いを除き、図3の例と同様に構成される。そのため図3の例と同じ部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお本実施の形態では内容積が大きく、容器本体2の長さも大きくなっている。また容器本体2の上部側面から上方に延長する吊り耳4、および容器本体2の底部から上方に延長する吊り耳収容部5はそれぞれ2対設けられる。
【0022】
この実施の形態においても、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射性廃棄物容器1を上下左右にほぼ密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0023】
図5は本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は、肉厚の鋼板で作られた容器本体2と、容器本体2の上部を閉鎖する開閉可能な蓋体3と、容器本体2の上部側面から上方に延長する一対の吊り耳4と、容器本体2の底部から上方に凹陥する一対の吊り耳収容部5を備えている。
【0024】
吊り耳4は蓋体3の対角線上に一対配置した比較的短い鋼棒からなり、その先端部には吊上げ装置のワイヤを図示しない把持金具を介して把持させるための鍔部が設けられる。この把持金具としては、一例としてJ字状に形成されると共に、そのJの先端に爪が軸支され、その爪によりJの開口が開閉自在に閉塞されるものを用いることができる。また、開閉するスパナ状のもので、吊り耳の軸部を把持し、その把持状態を維持できるようにしてもよい。
次に、一対の吊り耳収容部5は容器本体2の底壁に下方から穿設した孔部7により構成され、それら孔部7と前記吊り耳4は同軸位置に形成されている。
【0025】
従ってこの実施の形態においても、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器1を上下左右に密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0026】
図6は本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は内容積が大きい以外は図5の例と同様である。そのため図5の例と同じ部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお本実施の形態では内容積が大きく、容器本体2の長さも大きくなっている。また容器本体2の上部側面から上方に延長する吊り耳4、および容器本体2の底部から上方に延長する吊り耳収容部5はそれぞれ2対設けられる。
【0027】
2対の吊り耳4は蓋体3の4隅に分散して設けられ、比較的短い鋼棒とその先端部に設けた吊上げ装置のワイヤ等を掛合させる鍔部を有する。また2対の吊り耳収容部5は容器本体2の底壁に下方から穿設した孔部7によりそれぞれ構成され、それら孔部7とそれらに対応する各吊り耳4は互いに同軸関係になっている。
【0028】
従ってこの実施の形態においても、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器1を上下左右に密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0029】
【発明の効果】
以上のように本発明の放射性廃棄物容器によれば、それを複数段積み上げる際に、下側の吊り耳に上側の吊り耳収容部を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器を上下左右に密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0030】
そのため保管用の建築物や地下貯蔵室の建設費も抑制され、必要な敷地面積等も減少する。また架構や支持部材等の補助的な部材を使用する必要がないので、それらに要するコストを削減することができる。
さらに、地下に埋設する場合には多数の放射性廃棄物容器を集積した後、その上からコンクリート、ベントナイト、地盤、その他の放射洗遮蔽性を有する物質で構成するバリアの必要量も減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射性廃棄物容器の実施の形態を示す図。
【図2】本発明に係る放射性廃棄物容器の他の実施の形態を示す図。
【図3】本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図。
【図4】本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図。
【図5】本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図。
【図6】本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図。
【符号の説明】
1 放射性廃棄物容器
2 容器本体
3 蓋体
4 吊り耳
4a 貫通孔
5 吊り耳収容部
6 凹部
7 孔部
【発明の属する技術分野】
本発明は原子力発電所などの放射性物質を扱う施設等から排出される放射性廃棄物を安全に貯蔵施設や処理施設に運搬して保管するために使用される放射性廃棄物容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所や放射性物質を扱う研究施設などからは日常的に放射性廃棄物が排出される。放射性廃棄物の放射線レベルはその内容物によって異なるが、いずれの場合でも廃棄物を放射線遮蔽性のある放射性廃棄物容器に収容し、安全な表面線量レベルを確保した状態で運搬・保管等の作業が行われている。
【0003】
一般に、放射性廃棄物容器は肉厚の鋼板により形成された数トンから数十トンの重量を有する密閉型容器である。そのため運搬に際してはクレーン等の吊上げ装置を使用し、その吊上げ装置における汎用の吊り具に掛合可能で且つハンドリングしやすいように、放射性廃棄物容器の側面には通常トラニオンが設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし多数の放射性廃棄物容器を集積して保管する場合には、側面にトラニオンのような突起があると容器間隙が大きくなって保管スペースの利用効率が低下するという問題がある。
【0005】
また多数の放射性廃棄物容器を効率よく保管するには、通常多段に積み重ねる方法が採用される。しかし重量の大きな放射性廃棄物容器を吊上げてバランスよく正確に整列しながら積み上げるには、その位置合わせや整列等に多くの労力と時間を必要とする。そのため作業効率を考えると、荷崩れ等の危険性を回避できる安全な積み上げ段数は通常2から3段程度が限界とされるので、保管スペースの利用効率はそれ程高くならない。
【0006】
放射性廃棄物容器をより多段に積み上げることを目的として、架構や支持部材を補助的に使用する方法や、ピラミッド状に積み上げる方法も考えられる。しかし、いずれの方法も未利用空間の増加を伴うので、保管スペースの利用効率はそれ程満足できるものではない。
【0007】
このように保管スペースの利用効率が低いと、保管用の建築物や地下貯蔵室の容積を大きくしなければないので、建設費が高くなり必要な敷地面積等も増加する。また、地下に埋設する場合には多数の放射性廃棄物容器を集積した後、その上からコンクリート、ベントナイト、地盤、その他の放射性物質の移行を防ぐ物質で形成するバリアの必要厚さが増加するという問題もある。
そこで本発明は、これらの問題を解決することを課題とし、そのための新しい構造の放射性廃棄物容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明は、吊上げ装置を使用して保管作業を行う放射性廃棄物容器であって、容器本体と、容器本体から上方に突出する吊り耳と、容器本体の底部から上方に設けられた吊り耳収容部を備えている。そして前記放射性廃棄物容器を積み上げた際に、下側の放射性廃棄物容器における吊り耳が上側の放射性廃棄物容器の吊り耳収容部に嵌め合わされるように構成したことを特徴とする。(請求項1)
【0009】
上記放射性廃棄物容器において、吊り耳収容部は容器本体の底部から側部途中まで形成された凹部、または容器本体の底部から上方に設けられか孔部により構成することができる。(請求項2、3)
上記放射性廃棄物容器において、容器本体の互いに平行な一対の側面の上端に、少なくとも一対の吊り耳を突設すると共に、その一対の吊り耳(4) (4) は平面において千鳥に配置することができる。(請求項4)
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は本発明に係る放射性廃棄物容器の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
【0011】
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は、一例として内容積が1m3 程度であり、肉厚の鋼板で作られた立方形状で有底の容器本体2と、容器本体2の上部を閉鎖する開閉可能な蓋体3と、容器本体2の上部側面から上方に突設された一対の吊り耳4と、容器本体2の底部から上方に設けられた一対の吊り耳収容部5を備えている。
【0012】
一対の吊り耳4は容器本体2の側壁と一体的に形成され、対向する側壁における平面的にずらした位置からそれぞれ上方に延長して千鳥に配置されている。そして先端部は円形に形成され、その中央部にワイヤを挿通する貫通孔4aが設けられる。このように一対の吊り耳4を対向する側壁において平面的にずらし千鳥配置にしたのは、複数の容器本体を並列して置いたとき、隣あう吊り耳4どうしが重ならないようにするためである。仮に、隣あう吊り耳4どうしが重なると、その吊り耳にワイヤの端を係止し難いからである。同様の理由で後述する吊り耳も対向する側壁において平面的にずらした位置からそれぞれ上方に延長している。
次に、蓋体3は方形状の鋼板から一対の吊り耳4が挿通する部分を切り欠いて形成される。
【0013】
一対の吊り耳収容部5は、この実施の形態では容器本体2の側壁をその表面側から一部掘削した形状の凹部6を形成し、それが吊り耳4の外周に整合している。そして一対の吊り耳収容部5の垂直延長上に前記一対の吊り耳4がそれぞれ位置しており、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に下側の放射性廃棄物容器1における吊り耳4が上側の放射性廃棄物容器1における吊り耳収容部5を構成する凹部6に嵌着できるようになっている。
【0014】
このように構成すると、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器1を上下左右に密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0015】
図2は本発明に係る放射性廃棄物容器の他の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は、内容積が4.6m3 程度の細長いものである以外は図1の例と同様に構成される。そのため図1の例と同じ部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお本実施の形態では内容積が大きく、容器本体2の長さも長くなっているため、一例として3つの側壁と底部を一体化した部分に残りの1つの側壁を溶接等により接合して形成することができる。また容器本体2の上部側面から上方に延長する吊り耳4、および容器本体2の底部から上方に設けられた吊り耳収容部5がそれぞれ2対設けられる。
【0016】
この実施の形態においても、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら、上側の放射性廃棄物容器1を下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器1を上下左右に密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0017】
図3は本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は、肉厚の鋼板で作られた容器本体2と、容器本体2の上部を閉鎖する開閉可能な蓋体3と、容器本体2の上部側面から上方に延長する一対の吊り耳4と、容器本体2の底部から上方に設けられた一対の吊り耳収容部5を備えている。
【0018】
一対の吊り耳4は容器本体2の側壁に溶接等により接合された比較的厚さの薄い鋼板により形成され、対向する側壁の平面的にずれた位置からそれぞれ上方に延長している。そして各吊り耳4の先端部は円形に形成され、その中央部にワイヤを挿通する貫通孔4aが設けられる。そして蓋体3は方形状の鋼板から形成される。
【0019】
一対の吊り耳収容部5は容器本体2の底部から側部途中まで設けた逆U字形の凸条であり、その内側に凹部6が構成される。即ち、この実施の形態では前記吊り耳4に整合した比較的厚さの薄い鋼板を逆U字状に切断し、それを容器本体2の側壁外側の位置に溶接等により接合し、その鋼板の内側に凹部6が設けられる。このようにして一対の吊り耳収容部5の垂直延長上に前記一対の吊り耳4がそれぞれ位置されるので、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に下側の放射性廃棄物容器1における吊り耳4が上側の放射性廃棄物容器1における吊り耳収容部5を構成する凹部6に収容できるようになっている。
【0020】
この実施の形態においても、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器1を上下左右にほぼ密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0021】
図4は本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は大きさの違いを除き、図3の例と同様に構成される。そのため図3の例と同じ部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお本実施の形態では内容積が大きく、容器本体2の長さも大きくなっている。また容器本体2の上部側面から上方に延長する吊り耳4、および容器本体2の底部から上方に延長する吊り耳収容部5はそれぞれ2対設けられる。
【0022】
この実施の形態においても、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射性廃棄物容器1を上下左右にほぼ密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0023】
図5は本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は、肉厚の鋼板で作られた容器本体2と、容器本体2の上部を閉鎖する開閉可能な蓋体3と、容器本体2の上部側面から上方に延長する一対の吊り耳4と、容器本体2の底部から上方に凹陥する一対の吊り耳収容部5を備えている。
【0024】
吊り耳4は蓋体3の対角線上に一対配置した比較的短い鋼棒からなり、その先端部には吊上げ装置のワイヤを図示しない把持金具を介して把持させるための鍔部が設けられる。この把持金具としては、一例としてJ字状に形成されると共に、そのJの先端に爪が軸支され、その爪によりJの開口が開閉自在に閉塞されるものを用いることができる。また、開閉するスパナ状のもので、吊り耳の軸部を把持し、その把持状態を維持できるようにしてもよい。
次に、一対の吊り耳収容部5は容器本体2の底壁に下方から穿設した孔部7により構成され、それら孔部7と前記吊り耳4は同軸位置に形成されている。
【0025】
従ってこの実施の形態においても、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器1を上下左右に密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0026】
図6は本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は側面図である。
本実施の形態の放射性廃棄物容器1は内容積が大きい以外は図5の例と同様である。そのため図5の例と同じ部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお本実施の形態では内容積が大きく、容器本体2の長さも大きくなっている。また容器本体2の上部側面から上方に延長する吊り耳4、および容器本体2の底部から上方に延長する吊り耳収容部5はそれぞれ2対設けられる。
【0027】
2対の吊り耳4は蓋体3の4隅に分散して設けられ、比較的短い鋼棒とその先端部に設けた吊上げ装置のワイヤ等を掛合させる鍔部を有する。また2対の吊り耳収容部5は容器本体2の底壁に下方から穿設した孔部7によりそれぞれ構成され、それら孔部7とそれらに対応する各吊り耳4は互いに同軸関係になっている。
【0028】
従ってこの実施の形態においても、放射性廃棄物容器1を複数段積み上げる際に、下側の吊り耳4に上側の吊り耳収容部5を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器1を上下左右に密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0029】
【発明の効果】
以上のように本発明の放射性廃棄物容器によれば、それを複数段積み上げる際に、下側の吊り耳に上側の吊り耳収容部を位置合わせしながら下降して挿入するだけで容易に積み上げ作業を行うことができる。しかも正確な位置合わせ及びバランスの整合が自動的に行われるので、多段に積み上げても荷崩れ等のおそれがない。また多数の放射線廃棄物容器を上下左右に密着した状態で集積保管することができるので、保管スペースの利用効率が高い。
【0030】
そのため保管用の建築物や地下貯蔵室の建設費も抑制され、必要な敷地面積等も減少する。また架構や支持部材等の補助的な部材を使用する必要がないので、それらに要するコストを削減することができる。
さらに、地下に埋設する場合には多数の放射性廃棄物容器を集積した後、その上からコンクリート、ベントナイト、地盤、その他の放射洗遮蔽性を有する物質で構成するバリアの必要量も減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射性廃棄物容器の実施の形態を示す図。
【図2】本発明に係る放射性廃棄物容器の他の実施の形態を示す図。
【図3】本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図。
【図4】本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図。
【図5】本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図。
【図6】本発明に係る放射性廃棄物容器のさらに他の実施の形態を示す図。
【符号の説明】
1 放射性廃棄物容器
2 容器本体
3 蓋体
4 吊り耳
4a 貫通孔
5 吊り耳収容部
6 凹部
7 孔部
Claims (4)
- 吊上げ装置を使用して保管作業を行う放射性廃棄物容器(1) において、
容器本体(2) と、容器本体(2) から上方に突出する吊り耳(4) と、容器本体(2) の底部から上方に設けられた吊り耳収容部(5) を備え、前記放射性廃棄物容器(1) を積み上げた際に、下側の放射性廃棄物容器(1) における吊り耳(4) が上側の放射性廃棄物容器1の吊り耳収容部(5) に嵌め合わされるように構成したことを特徴とする放射性廃棄物容器。 - 請求項1において、
吊り耳収容部(5) が、容器本体(2) の底部から側部途中まで形成された凹部により構成したことを特徴とする放射性廃棄物容器。 - 請求項1において、
吊り耳収容部(5) が容器本体(2) の底部から上方に設けられた孔部(7) により構成したことを特徴とする放射性廃棄物容器。 - 請求項1または請求項2において、
容器本体(2) の互いに平行な一対の側面の上端に、少なくとも一対の吊り耳(4) (4) が突設されると共に、その一対の吊り耳(4) (4) は平面において千鳥に配置されたことを特徴とする放射性廃棄物容器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013050431A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Fujiwara Sangyo Kk | 放射性物質含有物の安全密閉型保管容器 |
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-
2002
- 2002-09-06 JP JP2002262064A patent/JP2004101307A/ja active Pending
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