JP2004100925A - 静圧軸受および案内装置 - Google Patents

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沢口 一也
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Abstract

【課題】第一の移動部材と共に移動する第二の移動部材の総合剛性が低下することなく維持できる構造である。
【解決手段】第一の移動部材A1から第二の移動部材A2に静圧軸受用の加圧流体を非接触にて供給し、かつ第二の移動部材A2に設けた静圧軸受の絞り9からこの加圧流体を噴出させて、直接、基台5から非接触に第二の移動部材A2を浮上させる。このことにより、第一の移動部材A1の上下浮上用静圧軸受を介さない様にして第二の移動部材A2の剛性を維持する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、精密工作機械、精密測定装置、半導体露光装置等に用いられる静圧軸受および案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、基台1005面上を移動する第一移動部材と、その第一移動部材とともに移動しかつ第一の移動部材に対し単独で相対移動を行う第二の移動部材の軸受を静圧軸受で構成する場合、次の様にしていた。すなわち、図9のように、静圧多孔質パッド1006より基台1005に対向する面に加圧気体を供給し、すきま1018を形成して基台1005上に浮上保持されている第一の移動部材(主に1003,1030)上に、静圧多孔質パッド1009を設け、第一の移動部材に対して回転運動する第二の移動部材(主に1001、1002)に対向する面に加圧気体を供給し、すきま1021を形成して第一の移動部材上に非接触に第二の移動部材を保持していた。
【0003】
一方、非接触で圧力気体を移動体に供給する方法としては、例えば図9に示すように、シール部材1031の内周円筒面上に給気溝1023を設け、気体の漏れを防ぐようその両側のすきま1032を小さくして給気穴1017から給気溝1023を介して回転体の給気穴1028に加圧気体を供給し、回転体上の空圧機器1029を駆動したりしていた(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。また、支持部材(定盤)と移動体とで微小すきまを設けてシールとし、さらに直線移動体に溝を設け、その溝に開口する給気穴から溝を介して移動体に加圧気体を供給するものもあった(例えば、特許文献4参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公平5−82907号公報
【特許文献2】
特開平2−51621号公報
【特許文献3】
特開2001−219302号公報
【特許文献4】
特開2001−20951号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、第一の移動部材の上下方向を支持する静圧気体軸受(剛性K1)と第二の移動部材の上下方向を支持する静圧気体軸受(剛性K2)が構造上直列に構成されてしまうため、第二の移動部材の総合剛性はK=K1K2/(K1+K2)となって著しく劣化するという欠点があった。尚、図9に示された要素のうち、既に述べた要素以外について触れると、1026は給気溝、1027は給気穴、1033と1034は排気穴であり、これら以外は、各数字から千を除いた数字で後記の第1の実施例で示される要素に相当する要素である。
【0006】
一方、静圧気体軸受で支持されている移動体への加圧気体の供給は、すべて供給する気体の圧力とすきまに依存してシールを行い、シールのすきま内部は供給する加圧気体の圧力による圧力勾配ができるだけなので、シール部分からの気体の漏れが多く、高圧の加圧気体を長期にわたり安定的に供給するには向かないという欠点があった。また、それを改善するために、
1)シール部分を長くする。
2)シール部分のすきまを小さくする。
等の方策があったが、それぞれ
1)スペース効率が悪く使用する場所を限定される。
2)軸受の外側にシールがある場合、移動部材の変位や姿勢の変化が軸受部分よりも大きくなり、場合によっては接触してしまう。
等の欠点があった。
加えて、シール部分を軸受とは別に高精度に仕上なくてはならないという欠点もあった。
【0007】
本出願に係る第1の発明の目的は、第一の移動部材と共に移動する第二の移動部材の総合剛性が低下することなく維持できる構造を提供することを目的とする。また、本出願に係る第2の発明の目的は、支持部材から静圧流体軸受で非接触に支持された移動部材へ、非接触で効率良く加圧流体を供給する構造であって第1の発明の構造に好適に用いられ得る構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
上記目的を達成するため、基台面上を移動する本出願に係る第1の発明の構造は、第一の移動部材から第二の移動部材に静圧軸受用の加圧流体を非接触にて供給し、かつ第二の移動部材に設けた静圧軸受の絞りから前記加圧流体を噴出させて、直接、基台から非接触に第二の移動部材を浮上させることにより、第一の移動部材の上下浮上用静圧軸受を介さないようにして第二の移動部材の剛性を維持することを特徴とする。より詳細には、第一の移動部材と第二の移動部材と基台を含む静圧軸受および案内装置において、第一の移動部材とこれに対向する基台面の間に流体を噴出し、その流体の静圧によって第一の移動部材を非接触で支持する流体軸受であり、基台面上で移動可能に第一の移動部材を面に垂直な方向に浮上支持する第一の静圧軸受を備え、第一の移動部材に対して移動可能(例えば、回転可能)に第二の移動部材を支持する第二の静圧軸受を備え、大気圧以上の圧力分布が形成された非接触シールを介して第一の移動部材から加圧流体を第二の移動部材に供給すると共に第二の移動部材の基台に対向する面に噴出させ、第一の移動部材と共に基台面上を移動可能とすべく第二の移動部材を基台面に垂直な方向に浮上支持する第三の静圧軸受を備えることを特徴とする。
【0009】
上記基本構成において、前記第一又は第二の移動部材を非接触状態で基台に向けて吸引する吸引発生手段を備えたり、第一の移動部材から第二の移動部材への加圧流体の供給は、典型的には、前記第二の静圧軸受に囲まれた空間を介して行われたりする。ただし、前記大気圧以上の圧力分布が形成された非接触シールは、軸受を構成しないで、単に加圧流体がそこに供給されて非接触シールを構成する部分であってもよい。
【0010】
さらに、上記目的を達成するため、本出願に係る第2の発明の構造は、第一の移動部材から第二の移動部材に静圧軸受用等の加圧流体を非接触にて供給する際に、静圧軸受等の非接触シールで囲まれ閉じられた空間を介することにより加圧流体の漏れを防ぎ、加圧流体の供給圧力が低下するのを防ぐことを特徴とする。より詳細には、移動部材とこれに対向する支持部材の間に流体を噴出し、その流体の静圧によって前記移動部材を非接触で支持する静圧軸受および案内装置であって、大気圧以上の圧力分布が形成された非接触シールに囲まれた空間に開口し、支持部材および移動部材のそれぞれから連通する流体供給穴を備え、その非接触シールに囲まれた空間を介して支持部材から移動部材に加圧流体を供給する手段を有することを特徴とする。
【0011】
上記基本構成において、典型的には、前記非接触シールは、前記移動部材と支持部材の間の静圧軸受で形成され、前記加圧流体供給手段は、該静圧軸受に囲まれた空間に開口し、支持部材および移動部材のそれぞれから連通する流体供給穴を備え、その静圧軸受に囲まれた空間を介して支持部材から移動部材に加圧流体を供給する。また、前記加圧流体供給手段により、移動部材とこれに対向する他の部材の間に加圧流体が噴出され、その流体の静圧によって移動部材を非接触で該他の部材に対して支持する様に構成してもよいし、前記加圧流体供給手段により供給される加圧流体は静圧軸受以外の他の用途(例えば、図9の様に空圧機器を駆動する用途)に用いられてもよい。
【0012】
上記静圧軸受および案内装置において、前記空間を囲む静圧軸受は、ラジアル軸受、アキシャル軸受、或いはアキシャル軸受とラジアル軸受の組合せであったりし、前記流体は、典型的には、気体である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を明らかにすべく実施例を図面に沿って説明する。
(第1実施例)
図1は本発明における第1の発明と第2の発明を共に実施した第1の実施例の縦断面図であり、図2は図1における移動体AのZZ矢視図である。移動体Aは、第一の移動体A1と第二の移動体A2からなる。ハウジング3からなる第一の移動体A1において、ハウジング3は、定盤5に対向する面に静圧多孔質パッド6を接着等により備え、図示されていない給気穴、給気溝を通って加圧気体が供給され、これがパッド6表面よりすきま18に噴出することにより浮上力を得るとともに、マグネット22が発生する吸引力によって上下方向に非接触に拘束されている。ハウジング3のガイド4に対向する両側面には静圧多孔質パッド7が配置されて給気穴12、給気溝11を介して加圧気体が供給され、加圧気体がすきま19に噴出することにより、ハウジング3はガイド4に非接触に拘束されている。以上により第一の移動体A1は図1紙面に垂直に移動可能なように支持されている。
【0014】
第一の移動体A1に対して回転可能に支持されている第二の移動体A2は、ローター1およびテーブル2からなり、第一の移動体のハウジング3に設けられた給気穴14、給気溝13を通ってハウジング3の内径に接着または焼ばめで配置されている静圧多孔質パッド8に供給された加圧気体が軸受すきま20に噴出し、非接触で保持されている。
【0015】
ラジアル軸受多孔質パッド8は気体の噴出面を二分割され、間にできた給気溝23にはハウジング3に設けられた給気穴17とローター1に設けられた給気穴16が開口し、給気穴17に供給された加圧気体が給気溝23、給気穴16、給気溝15を経てスラスト(アキシャル)軸受多孔質パッド9の表面から軸受すきま21に噴出することにより、第二の移動体A2は浮上力を得るとともに、マグネット10により吸引力を発生して上下方向に非接触に拘束されている。尚、24と25は夫々モーターマグネットとモーターコイルである。また、上記構成では第二の移動体A2は第一の移動体A1に対して回転可能に支持されているので、円筒状形態の第二の移動体A2に関係する各要素は第二の移動体A2の回りにぐるりと形成されている。
【0016】
このときの給気溝23の機能について図3〜図5を用いて説明する。図3、図4は機能を説明するための構造部材と圧力分布を表した模式図、図5は図1のラジアル軸受部分を同様に表した拡大模式図である。
【0017】
図3において、ラジアル軸受多孔質102はハウジング101に焼ばめや接着により保持されている。ハウジング101に設けられた給気穴105より供給される圧力Psの加圧気体は、同じくハウジングに設けられた給気溝106を介してラジアル軸受多孔質102に供給されてラジアル軸受すきま104に噴出され、ローター103を非接触に支持する。ラジアル軸受すきま104における圧力分布は、中心で最高圧力Pmaxとなり端面の大気開放側では大気圧になるような形状をとる。中心部の圧力は軸受の絞り(本例では多孔質)の条件に加え、給気圧Psと軸受すきまcおよび軸受長さLによって決まり、数値解析によって予測可能である。
【0018】
この状態の軸受の中心に、図4のように閉じられた溝状の空間117を配置すれば溝内部の圧力は一定に保持される。尚、図4において、111〜116は夫々図3の101〜106で示される部分に相当する部分である。そこで、図5のように給気溝23に連通し、外部から圧力Ps’の加圧気体を供給する給気穴17をハウジング3に設けると共に、同じく給気溝23に連通しそこからローター1に加圧気体を供給する給気穴16を設けることにより、外部から供給された加圧気体を非接触でシールすると共にその漏れ流量を極力抑え、効率的に加圧気体を回転体1に供給することが可能となる。
【0019】
軸受内の圧力分布を考慮して、軸受への給気圧Psと給気溝への加圧気体の圧力Ps’とを調整することにより最適な条件が求まるが、求める軸受性能のマージンにより許容できる圧力範囲は広く取れる。図5では加圧気体の圧力Ps’が圧力分布の最高圧Pmaxを上回っている(Ps’>Pmax)ため、圧力分布の最高圧はPs’となっているが、Ps’=Pmax、Ps’<Pmaxでも可能で、軸受性能と合わせて自在に設計することが可能である。
【0020】
以上のように、本実施例においては、移動体Aは定盤5およびガイド4に沿って移動可能であり、第二の移動体A2は第一の移動体A1に回転可能に拘束されながら定盤5上を同様に移動することが可能である。ここにおいて、本発明の第1の発明の原理により、第二の移動体A2のテーブルの垂直方向剛性は軸受多孔質9と定盤5とで形成される軸受すきま21による剛性のみに依存するため、剛性を高く維持することが可能である。しかも、本発明の第2の発明の原理を用いることにより、第一の移動体A1から第二の移動体A2に非接触でかつ効率良く加圧気体を供給することが可能である。
【0021】
(第2の実施例)
次に、図6に本発明の第2の発明の原理を用いた第2の実施例を示す。図6において、ハウジング202、204に接着等で固定されているアキシャル軸受多孔質205、206は、給気穴208、211および給気溝209、210を介して、図示されていない供給源より加圧気体を供給され、軸受すきま218、219に気体を噴出させ、一対の軸受を構成してアキシャル方向にローター201を非接触に支持している。同様に、ハウジング204に焼ばめまたは接着により固定されているラジアル軸受多孔質207は、給気穴212および給気溝213を介して、図示されていない供給源より加圧気体を供給され、軸受すきま220に気体を噴出させ、ラジアル方向にローター201を非接触に支持している。両者によりローター201は、図6の左右方向に伸びる軸の回りで回転可能に支持されている。
【0022】
上記構造において、空間221は排気穴214により大気へ開放されており、空間222も大気へ開放されている。したがって、ラジアル軸受多孔質207より噴出され軸受すきま220に噴出した気体は、そのまま若しくは空間221、排気穴214を経て大気へ放出される。アキシャル軸受多孔質205、206の内周は同様に空間221、222を経て大気に開放されている一方で、その外周が開口する空間217は、流路215および216を閉鎖した場合、閉空間となり高い圧力を維持しながら軸受を構成する。このときアキシャル軸受多孔質205、206から噴出された気体は空間221、222を経て大気へ放出され、圧力分布は多孔質205、206の外周で高く内周では大気圧となる。こうして、空間217を高圧で維持することが可能であるから、第1の実施例同様、ハウジング203に設けた流路215から加圧気体を供給し空間217を介してローター201に設けた流路216に効率良く供給することが可能である。これにより、ローター201上では、図示していない空圧機器や静圧軸受などを構成することができる。
【0023】
(第3の実施例)
次に、図7に本発明の第2の発明の原理を用いた第3の実施例を示す。図7において、ハウジング302、304に接着等で固定されているアキシャル軸受多孔質305、306は、給気穴308、311および給気溝309、310を介して、図示されていない供給源より加圧気体を供給され、軸受すきま316、317に気体を噴出させ、一対の軸受を構成してアキシャル方向にローター301を非接触に支持している。同様に、ハウジング304に焼ばめまたは接着により固定されているラジアル軸受多孔質307は、給気穴312および給気溝313を介して、図示されていない供給源より加圧気体を供給され、軸受すきま318に気体を噴出させ、ラジアル方向にローター301を非接触に支持している。こうして両者によりローター301が回転可能に支持されているのは第2の実施例と同じである。
【0024】
上記構造において、空間323、325は排気穴314、315によりそれぞれ大気へ開放されており、空間324も大気へ開放されている。したがって、ラジアル軸受多孔質307より噴出され軸受すきま318に噴出した気体は、そのまま若しくは空間323、排気穴314を経て大気へ放出される。アキシャル軸受多孔質305a、306の内周は同様に空間324、323を経て大気に開放され、アキシャル軸受多孔質305b、306の外周も、空間325、ハウジング303に設けた排気穴315を経て大気へと開放されている。このとき、スラスト軸受のすきま316、317内の圧力分布は、中心が高く内周と外周が大気圧となるので、スラスト軸受305の中心に溝空間320を設け、そこに開口する流路319をハウジング302に、同様に開口する流路321をローター301に配置して、前述の実施例同様、流路319から加圧気体を供給し空間320を介してローター301に設けた流路321に効率良く供給することが可能である。なお、盲栓322は流路321の作成時に必要になるものであるが、流路の配置によっては不要にしても良い。
【0025】
(第4の実施例)
次に、図8に同じく本発明の第2の発明の原理を用いた第4の実施例を示す。図8において、ハウジング402、404に接着等で固定されているアキシャル軸受多孔質405、406は、給気穴413、415および給気溝414、416を介して、図示されていない供給源より加圧気体を供給され、軸受すきま419、420に気体を噴出させ、一対の軸受を構成してアキシャル方向にローター401を非接触に支持している。同様に、ハウジング402、404に焼ばめまたは接着により固定されているラジアル軸受多孔質408、407は、給気穴409、411および給気溝410、412を介して、図示されていない供給源より加圧気体を供給され、軸受すきま417、418に気体を噴出させ、ラジアル方向にローター401を非接触に支持している。両者によりローター401が回転可能に支持されているのは前述の実施例と同じである。
【0026】
上記構造において、空間424はハウジング403に設けられた排気穴423により大気へ開放されているが、空間421、422は閉鎖されている。したがって、ラジアル軸受多孔質408、407より噴出され軸受すきま417、418に噴出した気体は、そのままローター401の端面にある大気開放されているすきまのみから排出され、アキシャル軸受多孔質405、406から軸受すきま419、420に噴出した気体は外周へ向かって流れ、空間424、排気穴423を経て大気中へ排出される。このとき、スラスト軸受のすきま419、420内の圧力分布は、空間421、422側すなわち内周側が高く外周側が大気圧となり、ラジアル軸受すきま417、418内も空間421、422側が高い圧力となり端面側が大気圧となる。こうして、高い圧力を維持できる空間422に開口し外部と連通する流路425をハウジング404に、同じく空間422に開口しローター401上の適当個所に連通する流路426をローター401に設ければ、前述の実施例同様、流路425から加圧気体を供給し空間422を介してローター401に設けた流路426に効率良く供給することが可能である。
【0027】
以上に説明した実施例の中では、図1の回転駆動用モーター24、25を除き、簡略化のためモーターなどの駆動装置は省略している。同様に、実際には装着されるであろう位置検出装置等も省略してある。また、上記実施例では第二の移動体を回転体としたが、直進移動体でもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る第1の発明によれば、第二の移動部材を基板上に直接浮上させることにより第一の移動部材が間に介在しないため、平面上を移動する部材を小型軽量化できるのはもちろん、軸受が直列にならないので高剛性化が可能である
【0029】
また、本出願に係る第2の発明によれば、加圧流体の供給に静圧軸受などの非接触シールで囲まれた空間を介することにより、シール部分と軸受の兼用、軸受の圧力分布を利用することも可能であるため、装置の小型軽量化、加圧流体供給の効率化(漏れが少ない)等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る図1のZZ矢視図である。
【図3】本発明の原理を説明するための構造部材と圧力分布を表した第1の模式断面図である。
【図4】本発明の原理を説明するための構造部材と圧力分布を表した第2の模式断面図である。
【図5】本発明の第2の発明に係る第1の実施例の構造部材と圧力分布を表した第3の模式断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る縦断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る縦断面図である。
【図8】本発明の第4の実施例に係る縦断面図である。
【図9】従来例を説明する縦断面図である。
【符号の説明】
1 ・・・ ローター
2 ・・・ テーブル
3 ・・・ ハウジング
4 ・・・ ガイド
5 ・・・ 定盤(基台)
6 ・・・ 静圧軸受多孔質パッド(上下)
7 ・・・ 静圧多孔質パッド(ヨーパッド)
8 ・・・ ラジアル軸受多孔質パッド
9 ・・・ スラスト軸受多孔質パッド
10 ・・・ スラスト吸引マグネット
11、13、15、23 ・・・ 給気溝
12、14、16、17 ・・・ 給気穴
18 ・・・ 軸受すきま(上下)
19 ・・・ 軸受すきま(ヨー)
20 ・・・ 軸受すきま(ラジアル)
21 ・・・ 軸受すきま(スラスト)
22 ・・・ マグネット(ハウジング)
24 ・・・ モーターマグネット
25 ・・・ モーターコイル

Claims (10)

  1. 第一の移動部材と第二の移動部材と基台を含む静圧軸受および案内装置おいて、
    第一の移動部材とこれに対向する基台面の間に流体を噴出し、その流体の静圧によって第一の移動部材を非接触で支持する流体軸受であり、基台面上で移動可能に第一の移動部材を面に垂直な方向に浮上支持する第一の静圧軸受を備え、
    第一の移動部材に対して移動可能に第二の移動部材を支持する第二の静圧軸受を備え、
    大気圧以上の圧力分布が形成された非接触シールを介して第一の移動部材から加圧流体を第二の移動部材に供給すると共に第二の移動部材の基台に対向する面に噴出させ、第一の移動部材と共に基台面上を移動可能とすべく第二の移動部材を基台面に垂直な方向に浮上支持する第三の静圧軸受を備えることを特徴とする静圧軸受および案内装置。
  2. 前記第一又は第二の移動部材を非接触状態で基台に向けて吸引する吸引発生手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の静圧軸受および案内装置。
  3. 前記第二の移動部材は、第二の静圧軸受により第一の移動部材に対して回転可能に支持されることを特徴とする請求項1又は2に記載の静圧軸受および案内装置。
  4. 第一の移動部材から第二の移動部材への加圧流体の供給は前記第二の静圧軸受に囲まれた空間を介して行われることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の静圧軸受および案内装置。
  5. 移動部材とこれに対向する支持部材の間に流体を噴出し、その流体の静圧によって前記移動部材を非接触で支持する静圧軸受および案内装置であって、
    大気圧以上の圧力分布が形成された非接触シールに囲まれた空間に開口し、支持部材および移動部材のそれぞれから連通する流体供給穴を備え、その非接触シールに囲まれた空間を介して支持部材から移動部材に加圧流体を供給する手段を有することを特徴とする静圧軸受および案内装置。
  6. 前記非接触シールは、前記移動部材と支持部材の間の静圧軸受で形成され、前記加圧流体供給手段は、該静圧軸受に囲まれた空間に開口し、支持部材および移動部材のそれぞれから連通する流体供給穴を備え、その静圧軸受に囲まれた空間を介して支持部材から移動部材に加圧流体を供給することを特徴とする請求項5に記載の静圧軸受および案内装置。
  7. 前記加圧流体供給手段により、移動部材とこれに対向する他の部材の間に加圧流体が噴出され、その流体の静圧によって移動部材を非接触で該他の部材に対して支持することを特徴とする請求項5又は6に記載の静圧軸受および案内装置。
  8. 前記加圧流体供給手段により供給される加圧流体は静圧軸受以外の他の用途に用いられることを特徴とする請求項5又は6に記載の静圧軸受および案内装置。
  9. 前記空間を囲む静圧軸受は、ラジアル軸受、アキシャル軸受、或いはアキシャル軸受とラジアル軸受の組合せであることを特徴とする請求項4又は6に記載の静圧軸受および案内装置。
  10. 前記流体は気体であることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の静圧軸受および案内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108730341A (zh) * 2018-07-26 2018-11-02 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 一种基于气压控制的联锁结构及联锁方法

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