JP2004100427A - 浴室用水栓 - Google Patents

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Hidetoshi Oya
大矢 英俊
Masanori Uchida
内田 雅宣
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Abstract

【課題】水栓本体と吐水操作部とを別体で配置することにより、水栓回りの意匠的価値の向上と水栓自体の操作性の向上等を同時に図り得る浴室用水栓を提供する。
【解決手段】浴室内の洗い場のカウンター側壁面にミラーと共に取り付けられる浴室用の水栓が、入浴者に視認されない位置に配置された水栓本体と、該水栓本体とは別体で形成され吐水操作部を有してミラーの下方の壁面に配置された吐水口と、を備えることを特徴とする。水栓本体は、ミラーの下部裏面の壁面に洗い場の入浴者から視認されない状態で配置されたり、カウンター内側もしくはバスタブエプロン内側の空間内に配置され、吐水操作部は、タッチ式もしくはプッシュ式に構成され、吐水口から吐水される湯水を照明する照明装置等が一体的に設けられる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば浴室ユニットにおける洗い場のカウンター側壁面に取り付けられる浴室用水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、システムバスルーム等の浴室ユニットにおいて、洗い場のカウンター上部の壁パネルやミラーパネルには、ミラーの下部に洗い場水栓が取り付けられている。従来、この水栓としては、壁パネルに露出状態で取り付けられた吐水口を有する水栓本体と、この水栓本体に一体化された操作レバーもしくは操作ハンドル等の操作部とで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような水栓にあっては、比較的大きな形状の操作部付きの水栓本体が壁パネルに直接露出状態で取り付けられているため、水栓回りにデザイン的なすっきり感が得られ難く、その意匠的価値を十分に高めることが難しいという問題点を有している。
【0004】
また、操作ハンドルや操作レバーの操作として回転操作や押圧操作等の各種の操作があるため、水栓に応じて異なる操作が必要になったり、比較的大きな操作力で操作部を回転したり押圧する必要がある。また、洗い場に座った入浴者によって操作される操作部が、吐水口を有する水栓本体の設置位置に応じて必然的に決まるため、最適な位置に操作部を設けることが難しく、これらのことから、水栓の操作性が劣るという問題点も有している。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、水栓本体と吐水操作部とを別体で配置することにより、水栓回りの意匠的価値の向上と水栓自体の操作性の向上等を同時に図り得る浴室用水栓を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、浴室内の洗い場のカウンター側壁面にミラーと共に取り付けられる浴室用の水栓であって、前記水栓は、入浴者に視認されない位置に配置された水栓本体と、該水栓本体とは別体で形成され吐水操作部を有して前記ミラーの下方の壁面に配置された吐水口と、を備えることを特徴とする。
【0007】
このように構成することにより、洗い場のカウンター上部に取り付けられる水栓は、その水栓本体が入浴者から視認されない状態で配置され、その吐水操作部を有する吐水口がミラーの下方の壁面に配置される。これにより、比較的大きな水栓本体を隠すことができて、水栓回りのデザイン性が向上すると共に、吐水操作部を有する使用頻度の多い吐水口を、ミラー下方で入浴者が使用し易い最適位置に配置できて、水栓自体の操作性の向上が図れる。
【0008】
そして、前記水栓本体は、請求項2に記載の発明のように、前記ミラーの下部裏面の壁面に洗い場の入浴者から視認されない状態で配置されていたり、請求項3に記載の発明のように、カウンター内側もしくはバスタブエプロン内側の空間内に配置されていることが好ましい。このように構成することにより、水栓の使用に直接関係なく比較的大きな外形形状を有する水栓本体が、ミラー下部裏面の収納部やカウンター内側、バスタブエプロン内側の空間内に配置されることから、水栓本体を入浴者から確実に隠すことができて、水栓回りのデザイン性の一層の向上が図れる。
【0009】
また、前記水栓本体は、請求項4に記載の発明のように、湯水の温度を調整する温調操作部及び吐水口とシャワーとを切り換える切換操作部を有し、該温調操作部及び切換操作部が前記ミラー下方の壁面に露出する状態で配置されていることが好ましい。このように構成することにより、水栓本体の温調操作部や切換操作部が、ミラー下方の壁面に露出する状態で配置されていることから、この温調操作部や切換操作部を洗い場に座った状態で操作できると共に、比較的使用頻度の少ない温調操作部や切換操作部を吐水操作部とは別位置に配置することで、各操作部の確実かつスムーズな操作が可能になる。
【0010】
また、前記吐水操作部は、請求項5に記載の発明のように、タッチ式もしくはプッシュ式に形成されていることが好ましい。このように構成することにより、湯水使用時に操作される吐水操作部がタッチ式等で形成されることから、その操作力が軽減されて吐水操作部の操作性向上が図れる。
【0011】
また、前記吐水操作部は、請求項6に記載の発明のように、前記吐水口から吐水される湯水を照明する照明装置が一体的に設けられていることが好ましい。このように構成することにより、吐水操作部の操作時に照明装置を点灯させることで吐水される湯水を照明できることから、吐水される湯水が入浴者に明確に視認されて吐水操作部の一層の操作性向上が図れると共に、照明された湯水により吐水操作部回りに光による演出効果が得られる。
【0012】
また、前記吐水操作部は、請求項7に記載の発明のように、壁面に設けられる収納棚の棚板に一体的に設けられていることが好ましい。このように構成することにより、カウンター側壁面に設けられた収納棚の例えば最下段の棚板の所定位置に吐水操作部が一体的に設けられることから、棚板を吐水操作部や吐水口の取付部材として兼用できて浴室の使い勝手の向上が図れると共に、吐水操作部回りのデザイン性の一層の向上が図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係わる浴室用水栓を浴室ユニットに適用した場合の一実施例を示し、図1がその浴室内部を示す斜視図、図2がその水栓取付部分の縦断面図、図3がその横断面図である。
【0014】
図1において、浴室1は、内部の防水パン上にバスタブ2が配置されると共にこのバスタブ2の側方に洗い場3が設けられ、防水パンの周囲に配置された壁パネル4と例えばドーム型の天井パネル5とによって箱状に形成されている。洗い場3のバスタブ2の反背側である壁パネル4a側には、カウンター6が設けられ、このカウンター6の上部には、壁面としてのミラーパネル7が壁パネル4aに共締め等により一体的に組み付けられている。
【0015】
このミラーパネル7は、例えば人工大理石や一般の合成樹脂等によって一体成形され、その表面7aの幅方向の左右端部7b、7cが前方に突出した平面視で略円弧形状に形成されている。そして、このミラーパネル7の表面7aには、ミラー8、水栓9、収納棚部10、間接照明装置11等が取り付けられている。
【0016】
前記ミラー8は、その全体形状が縦長の楕円形状に形成され、図2及び図3に示すように、その上下端部が例えば同一長さの支持杆16と金属製の取付板17等を介してミラーパネル7の表面7aに垂直状態で取り付けられている。この時、支持杆16をミラーパネル7の平面視で円弧状部の最も深い部分に取り付けることで、ミラー8のミラーパネル7の表面7aからの突出寸法ができるだけ小さくなるように設定されている。
【0017】
これにより、ミラー8が支持杆16によりミラーパネル7に対して浮いた状態で取り付けられ、ミラー8裏に所定の空間18が形成されている。なお、上下の支持杆16の長さを異ならせることにより、ミラー8を上下方向において多少傾斜状態で取り付けることもできる。そして、このミラー8裏面の空間18を利用して、前記水栓9、収納棚部10及び間接照明装置11が取り付けられている。
【0018】
すなわち、水栓9は、水栓本体12と水栓操作部としての吐水操作部13を有し、水栓本体12はミラー8下部裏面の空間18内に前方から視認されない状態で配置されている。また、水栓本体12には、図1に示すように、湯水の温度を調整する温調操作部12aと、後述する吐水口14からの吐水とシャワー33(図5参照)からの吐水を切り換える吐水切り換え用の切換操作部12bが設けられている。
【0019】
また、前記吐水操作部13は、ミラー8下方のミラーパネル7の表面7aに突出する状態で、後述する棚板10bに一体的に組み付け配置され、左右一対の上面カバー13a、13bと、この上面カバー13a、13bの裏面(下面)内部に配置された前記吐水口14及び吐水照明装置15(図2及び図3参照)等を有している。この吐水操作部13の上面カバー13a、13bは、例えば導電材料で形成されると共に図示しない制御回路等にそれぞれ接続されることにより、入浴者の指が接触することで一方の端子がアースされて電気的にオンする一対の図示しないスイッチを形成している。
【0020】
すなわち、図1に示すように、吐水操作部13の例えば左側の操作部としての上面カバー13aにより、吐水口14から湯水Wを吐水させるためのタッチ式のスイッチが形成され、幅方向の右側の操作部としての上カバー13bにより、図2及び図3に示す吐水照明装置15を点灯・消灯させるスイッチが形成されている。なお、この上面カバー13a、13bによるスイッチの構成は、タッチ式に限定されず、例えば上面カバー13a、13bを回動可能に構成することで、マイクロスイッチ等を機械的にオン・オフさせるプッシュ式のスイッチ構成とすることもできる。
【0021】
また、吐水操作部13の吐水口14は、上面カバー13a、13bの例えば前方に位置して下方に指向する状態で設けられ、この吐水口14は、図2に示すように、ミラーパネル7を後方に貫通すると共に上方に延びた配管19によって前記水栓本体12に接続されている。この吐水口14の後方には、白熱灯、蛍光灯、スポットライト等からなる照明灯15aと照明カバー15bを有する前記吐水照明装置15が配置されている。
【0022】
前記収納棚部10は、複数枚(図では4枚)の例えばすりガラス板からなる棚板10a、10bを有し、空間18部分に上下方向に所定の間隔を有して3枚の棚板10aが取り付けられると共に、空間18(ミラー8)の下方にミラーパネル7の幅方向略全域に亘って1枚の棚板10bが取り付けられている。空間18内に配置される3枚の棚板10aは、その左端部がミラー8の縦の中心線近傍に位置し、その右端部がミラーパネル7の右側の端部7c近傍に位置するように取り付けられている。
【0023】
また、各棚板10aはその一方の端部が、また最下段の棚板10bはその両端部が、棚支持杆21にそれぞれ支持されている。この棚支持杆21は、図2及び図3に示すように、外周面に軸方向に沿った溝が形成されると共に、先端部の軸芯位置にネジ孔が形成され、このネジ孔にネジ部付きのキャップ22がねじ込まれている。このキャップ22により、溝に挿入された棚板10a、10bの前方への抜けが防止されている。そして、収納棚部10の空間18内に位置する部分に収納された収納物はミラー8によって隠されて前方から視認されず、略空間18外に位置する収納物は前方から直接視認されることになる。
【0024】
前記間接照明装置11は、図2及び図3に示すように、例えば管状蛍光灯からなる照明灯11aや照明カバー11b等を有し、ミラー8裏面の空間18内で反収納棚部10部分に上下方向に指向して取り付けられている。この間接照明装置11の照明光が、図3の矢印イの如くミラーパネル7の円弧形状の表面7aで反射されつつ浴室1内に照射されて、ミラー8の側方に所定の光の演出効果が得られることになる。
【0025】
この間接照明装置11は、浴室1の入口やバスタブ2近傍の壁パネル4に設けた操作盤の操作スイッチ(図示せず)によって点灯・消灯するようになっており、この間接照明装置11の照明灯11aとしては、管状蛍光灯に限らず、例えば球状蛍光灯を複数個上下方向に配置して取り付けることもできるし、他の適宜の電球や適宜の個数を使用することもできる。
【0026】
なお、図1に示すように、ミラーパネル7の上部には、壁面演出用のダウンライト23が2個配置されており、このダウンライト23は間接照明装置11と同様に、浴室1の入口やバスタブ2近傍の操作盤の操作スイッチによって点灯・消灯するようになっている。そして、このダウンライト23と、間接照明装置11や吐水照明装置15あるいは図示しない浴室照明装置等を例えば同時に点灯させたり、浴室照明装置が消灯している時に、ダウンライト23や間接照明装置11を点灯させる等、関連付けて点灯させることにより、浴室1内のミラーパネル7部分に幻想的な雰囲気の照明(光による演出効果)が得られることになる。
【0027】
この浴室1によれば、入浴者が入浴しようとする場合、浴室1の入口等に設けた操作盤の所定のスイッチを操作して間接照明装置11やダウンライト23を点灯させて、ミラーパネル7部分を所定の明るさに設定することで、ミラー8部分に所定の雰囲気を醸し出しつつ入浴できる。
【0028】
そしてこの入浴時に、水栓9を使用しようとして吐水操作部13の上面カバー13aをタッチ操作すると、水栓本体12から配管19を介して吐水口14から、前記温調操作部12aで設定した所定温度の湯水W(図2参照)が吐水される。またこの時、吐水操作部13の上面カバー13bをタッチ操作することにより、吐水照明装置15の照明灯15aが点灯して、吐水されている湯水Wが照明され、吐水位置が入浴者に明瞭に視認されると共に、湯水W自体が光って吐水部分に光による演出効果が得られることになる。
【0029】
このように、上記実施例によれば、水栓9を構成する水栓本体12と吐水操作部13及び吐水口14とが別体で形成され、水栓本体12がミラー8下部裏面の空間18内に配置されているため、水栓本体12を洗い場3の入浴者から視認されないように隠すことができて、水栓9回りにすっきり感が得られる等、そのデザイン性の向上を図ることができる。特に、平板状の吐水操作部13が収納棚部10を形成する最下段の棚板10bの中央部分に一体化されていることから、従来のハンドル等のように突出する部分がほとんどなく、水栓9回りのデザイン性を一層高めることが可能になる。
【0030】
また、水栓本体12をミラー8下部裏面に配置しているため、ミラー8裏面の空間18内に形成される収納棚部10の収納スペースを減少させることがなくなると共に、楕円形状のミラー8の下部裏面に形成される空間18におけるデッドスペースの有効利用が図れる等、水栓本体12をミラー8裏面に設けた収納棚部10内に効率的に配置することができる。
【0031】
さらに、吐水操作部13がミラー8下部で洗い場3に座った入浴者の前方に配置されているため、使用頻度が高い吐水操作部13を最適位置に設定できると共に、温調操作部12a及び切換操作部12bがミラー8下部の側方に露出状態で配置されているため、これらを入浴者が洗い場3に座った状態で操作でき、吐水操作部13と各操作部12a、12bとをミラーパネル7に効果的に配置することができる。また、使用頻度が高い吐水操作部13がタッチ式(もしくはプッシュ式)に構成されているため、その操作力を小さくすることができ、これらのことから、水栓9の操作性の向上を図ることが可能になる。
【0032】
またさらに、吐水操作部13に吐水照明装置15が設けられているため、湯水Wの吐水時に吐水照明装置15を点灯させることにより湯水Wを照明できて、入浴者に吐水位置や吐水状態を明瞭に視認させることができると共に、湯水Wに光による演出効果が得られて、湯水Wの吐水時に水栓9回り等に幻想的な雰囲気を醸し出すことができる。また、吐水操作部13が最下段の棚板10bに一体化されているため、吐水操作部13専用の取付部材が不要となり、水栓9回りの構成を簡略化することもできる。
【0033】
また、上記実施例においては、次のような付随的な作用効果を得ることができる。すなわち、ミラー8を所定長さの支持杆16によってミラーパネル7の表面7aから浮かせて取り付けることでミラー8裏面に空間18を形成し、この空間18を利用して、間接照明器具11や収納棚部10及び水栓本体12を取り付けているため、空間18を有効利用しつつ3つの付帯器具をミラー8の近辺に効率的に配置して各器具をすっきりと取り付けることができる。
【0034】
また同時に、支持杆21の先端にねじ込まれたキャップ22を取り外すことで棚板10a、10bを取り外すことができて、棚板10a、10bの洗浄や他の棚板や板体への交換が容易に行える等、収納棚部10のメンテナンスも容易となり、収納棚部10を実用に即した構造とすることができて、その使い勝手の向上を図ることが可能になる。
【0035】
また、間接照明装置11がミラー8の表面側から完全に隠れた状態でミラー8裏面の空間18内に取り付けられるため、間接照明装置11の照明灯11aでミラーパネル7の円弧形状のバスタブ側端部7bを照らすことにより、ミラーパネル7部分に効果的な間接照明を得ることができて、ミラーパネル7の上部に設けたダウンライト23や吐水照明装置15と併せて、浴室1内のミラーパネル7部分に光による幻想的な雰囲気を醸し出すことが可能になる。
【0036】
さらに、ミラーパネル7の表面7aが平面視で略円弧形状に形成されているため、その最深部に支持杆16を位置させることで、空間18の容積を大きく減少させることなくミラー8のミラーパネル7(壁パネル4a)に対する突出寸法を小さくできて、ミラーパネル7部分の突起物による浴室1内の開放感(広さ感)の低下をも防止することができる。
【0037】
図4は、上記実施例の変形例を示している。以下、上記実施例と同一部位には同一符号を付して説明する。以下の他の実施例についも同様である。この変形例の特徴は、ミラー8の外周部にミラー側面カバー24を取り付けることにより、左右側面に温調操作部12aと切換操作部12bが設けられた水栓本体12を完全に隠すようにした点にある。すなわち、ミラー側面カバー24を、正面視でミラー8と同一の楕円形状に形成し、その外周前端部に凹部24aを形成すると共に、収納棚部10部分に棚板10aの外方への突出を可能にする開口24bと、この開口24bの反対側の側面に所定の光透過率を有する樹脂からなる照明カバー24cを形成する。
【0038】
この変形例においても、上記実施例と同様の作用効果が得られる他に、水栓本体12がミラー側面カバー24で完全に覆われることから、水栓本体12がバスタブ2内にいる入浴者からも全く視認されない状態となって、水栓9回りのデザイン性の一層の向上が図れるという作用効果が得られる。また、付随的に照明カバー24cの光透過率を所定に設定することで、間接照明装置11の照明光が所定の状態で外部に照射され、上記実施例のように直接照射される場合と異なる雰囲気の間接照明状態が得られると共に、バスタブ2内から空間18内の間接照明装置11や空間18内の収納棚部10に収納されている収納物が直接視認されることがなくなって、ミラー8回りのデザイン性の向上をも図れるという作用効果が得られる。
【0039】
図5及び図6は本発明に係わる浴室用水栓の他の実施例を示す要部正面図及びその概略側面図である。この実施例の特徴は、洗い場3のカウンター6内側の空間31内に水栓本体12を配置すると共に、この水栓本体12とミラーパネル7のミラー8下方に設けられた棚板10bの吐水口14とを配管32で連結し、かつ棚板10bの吐水口14近傍の上面に吐水操作部13を設けた点にある。また、温調操作部12aは、水栓本体12上方のカウンター6上に配置され、吐水口14とシャワー33とを切り換える切換操作部12bは、シャワー33下方(ミラー6下方)のミラーパネル7に配置されている。
【0040】
つまり、吐水口14近傍に配置される吐水操作部13と温調操作部12a及び切換操作部12bとが、ミラーパネル7前面のそれぞれ別々の位置に露出状態で配置されている。この実施例においても、水栓本体12と吐水操作部13や吐水口14が別体で形成され、水栓本体12がカウンター6内側の空間31内に配置されることから、浴室1内のデットスペースを有効利用し水栓本体12を入浴者が全く視認できない空間31内に完全に隠すことができて、上記実施例と略同様の作用効果を得ることができる。
【0041】
また、水栓9回りの3つの操作部12a、12b、13が洗い場3に座った入浴者が使用し易いそれぞれ異なる所定位置に配置されているため、例えばシャワー33と吐水口14の切り換えをシャワー33の下方に設けた切換操作部12bで切り換え操作でき、吐水口14による吐水がその近傍に設けた吐水操作部13で行え、各操作部12a、12b、13の操作ミスが防止される等、操作性に一層優れた水栓9を得ることができる。
【0042】
さらに、吐水口14がミラーパネル7の表面7aから棚板10bを介して突出するのみであるため、水栓9設置部の奥行き寸法を小さくすることができて、水栓9回りのデザイン性がより一層向上すると共に、カウンター6を使用した洗顔時等に、顔や手が吐水口14に接触するのを防止できて、水栓9の使い勝手の一層の向上が図れる。
【0043】
ところで、この実施例においては、水栓本体12を洗い場3のカウンター6内側に形成される空間31内に配置したが、例えば図7に示すように、バスタブ2のバスダフエプロン2a内側に形成される空間34内に配置し、この水栓本体12の上方のカウンター6やミラーパネル7の所定位置に温調操作部12aと切換操作部12bを配置することもできる。この場合、図示するように水栓本体12をバスタブエプロン2aのカウンター6側端部の空間34内に配置することで、配管32やバスタブ水栓35への配管の長さを短くすることが好ましく、この例においても、図5に示す実施例と同様の作用効果を得ることができる。このように、水栓本体12は、浴室1内に形成されるデッドスペースとしての適宜の空間内に配置することが可能である。
【0044】
なお、上記各実施例においては、ミラー8が取り付けられる壁面が平面視略円弧形状のミラーパネル7である場合について説明したが、本発明の壁面はこれに何等限定されず、例えば図3の二点鎖線で示すように、右側の端部7c側が略平坦に形成されたミラーパネル7であっても良いし、通常の壁パネル4a等であっても良い。また、上記各実施例においては、ミラー8を縦長の楕円形状に形成したが、例えば縦長の長方形状に形成することもできるし、上記実施例における収納棚部10の棚数である棚板10a、10bの枚数やその形状、棚板10a、10bやミラー8をミラーパネル7に取り付ける支持杆16、21の構造等も一例であって、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、入浴者に視認されない状態で水栓本体が配置され、ミラー下方に吐水操作部を有する吐水口が配置されるため、比較的大きな水栓本体を隠すことができて、水栓回りのデザイン性を向上させることができると共に、使用頻度の多い吐水操作部を入浴者が操作し易い最適位置に配置することができて、水栓自体の操作性の向上を同時に図ることができる。
【0046】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、水栓本体が洗い場のカウンター側壁面に取り付けられたミラーの下部裏面に配置されるため、水栓の使用に直接関係なく比較的大きな外形形状を有する水栓本体を、洗い場にいる入浴者に視認されないようにミラー裏面に隠すことができて、水栓回りのデザイン性を一層向上させることができる。
【0047】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、水栓本体がカウンター内側もしくはバスタブエプロン内側の空間内に配置されているため、水栓の使用に直接関係なく比較的大きな外形形状を有する水栓本体を空間内に入浴者から完全に視認され状態で隠すことができて、水栓回りのデザイン性を一層向上させることができる。
【0048】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、水栓本体の温調操作部や切換操作部が、ミラー下部の外側に露出する状態で配置されているため、温調操作部や切換操作部を洗い場に座った状態で確実に操作できると共に、比較的使用頻度の低い各操作部を吐水操作部とは別位置に配置できて、各操作部を確実かつスムーズに操作し易い位置に効果的に配置することができる。
【0049】
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、湯水使用時に操作される吐水操作部がタッチ式等で形成されているため、その操作力が軽減される等、吐水操作部の操作性を一層向上させることができる。
【0050】
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加え、吐水操作部の操作時に照明装置を点灯させることで吐水される湯水を照明できるため、吐水される湯水が入浴者に明確に視認できて吐水操作部の操作性をより一層向上させることができると共に、照明された湯水によって吐水操作部回りに光による演出効果を得ることができる。
【0051】
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1ないし6に記載の発明の効果に加え、カウンター側壁面に設けられた収納棚の棚板の所定位置に吐水操作部が一体的に設けられるため、棚板を吐水操作部や吐水口の取付部材として兼用できて、浴室の使い勝手の向上や構成の簡略化及び吐水操作部回りのデザイン性のより一層の向上を図ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる浴室用水栓を適用した浴室ユニットの一実施例を示す内部の斜視図
【図2】同その水栓取付部分の縦断面図
【図3】同その横断面図
【図4】同水栓取付部分の変形例を示す斜視図
【図5】本発明に係わる浴室用水栓を適用した浴室ユニットの他の実施例を示す要部正面図
【図6】同その概略側面図
【図7】同その変形例を示す概略斜視図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・浴室
4、4a・・・・・・・・・壁パネル
6・・・・・・・・・・・・カウンター
7・・・・・・・・・・・・ミラーパネル
7a・・・・・・・・・・・表面
7b、7c・・・・・・・・端部
8・・・・・・・・・・・・ミラー
9・・・・・・・・・・・・水栓
10・・・・・・・・・・・収納棚部
10a、10b・・・・・・棚板
11・・・・・・・・・・・間接照明装置
12・・・・・・・・・・・水栓本体
12a・・・・・・・・・・温調操作部
12b・・・・・・・・・・切換操作部
13・・・・・・・・・・・吐水操作部
13a、13b・・・・・・上面カバー
14・・・・・・・・・・・吐水口
15・・・・・・・・・・・吐水照明装置
15a・・・・・・・・・・照明灯
15b・・・・・・・・・・照明カバー
18・・・・・・・・・・・空間
19・・・・・・・・・・・配管
24・・・・・・・・・・・ミラー側面カバー
31、34・・・・・・・・空間
32・・・・・・・・・・・配管
33・・・・・・・・・・・シャワー
W・・・・・・・・・・・・湯水

Claims (7)

  1. 浴室内の洗い場のカウンター側壁面にミラーと共に取り付けられる浴室用の水栓であって、
    前記水栓は、入浴者に視認されない位置に配置された水栓本体と、該水栓本体とは別体で形成され吐水操作部を有して前記ミラーの下方の壁面に配置された吐水口と、を備えることを特徴とする浴室用水栓。
  2. 前記水栓本体は、前記ミラーの下部裏面の壁面に洗い場の入浴者から視認されない状態で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室用水栓。
  3. 前記水栓本体は、カウンター内側もしくはバスタブエプロン内側の空間内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室用水栓。
  4. 前記水栓本体は、湯水の温度を調整する温調操作部及び吐水口とシャワーとを切り換える切換操作部を有し、該温調操作部及び切換操作部が前記ミラー下方の壁面に露出する状態で配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の浴室用水栓。
  5. 前記吐水操作部は、タッチ式もしくはプッシュ式に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の浴室用水栓。
  6. 前記吐水操作部は、前記吐水口から吐水される湯水を照明する照明装置が一体的に設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の浴室用水栓。
  7. 前記吐水操作部は、壁面に設けられる収納棚の棚板に一体的に設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の浴室用水栓。
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