JP2004100251A - 窓の開閉操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つのチェーンで開放と閉鎖を行うことによる誤操作の虞を解消し、窓を構成する左右の縦枠の何れにも簡便に取り付け可能とし、左縦枠および右縦枠用を各個別に製作する必要がなくなる窓の開閉操作装置を提供する。
【解決手段】ケース2にワイヤ巻取ドラム30、巻取回転伝達機構17および回転方向規制機構25等を収納し、この回転方向規制機構25のラッチ部材26が反時計方向に回動されたとき、前記爪歯車11の爪歯に前記ラッチ部材26の左側爪部を噛合させて駆動歯車12の時計方向への回転を規制する一方、前記ラッチ部材26が時計方向に回動されたとき、前記爪歯車11の爪歯に前記ラッチ部材26の右側爪部を噛合させて前記駆動歯車12の反時計方向への回転を規制する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排煙窓や換気窓に取り付けられる窓の開閉操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
排煙窓用の開閉操作装置として、一系統の操作部材で窓の開閉を行えるようにすることを目的とした窓の開閉操作装置が開示されている(特開平7−217309号公報参照)。
この装置は、ハウジングに回転自在に軸が支持され、この軸に回転自在に歯車が装着されている。そして、この歯車に歯車機構を介してロープ繰り出し・巻き取りドラムが連結されている。
また、前記軸の回転停止状態から正方向の回転では、この軸と歯車との連結を解除してこの歯車を正方向に回転自在とし、前記軸の回転停止状態から逆方向の回転では、この軸の回転を歯車に伝達するように、軸と歯車とを連結するクラッチ機構を有している。
さらに、前記軸の正方向の回転から逆方向の回転では、歯車の正方向の回転を阻止する阻止機構を備えて構成されている。
これにより、一系統の操作部材で窓の開閉を行えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記窓の開閉操作装置は、一系統の操作部材で窓の開閉を行えるが一つのチェーンで開放と閉鎖(巻取り)を行うので、誤操作をしてしまう虞があった。また、窓の左縦枠に取り付ける場合は左縦枠用を、また右縦枠に取り付ける際は右縦枠用をそれぞれ使用しなければならず、予め左右の窓枠用としてそれぞれ用意する必要があるため、設計、製作、工事のうえで甚だ非効率であった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、窓解放用のロープを別に設け、チェーンの操作は閉鎖のみを行うようにすることで誤操作されることをなくした。また、窓を構成する左右の縦枠の何れにも簡便に取り付け可能とし、左縦枠および右縦枠用を各個別に製作する必要がなくなる窓の開閉操作装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のうち請求項1に記載の発明は、回転自在に軸支された駆動軸と、駆動軸と平行に軸支された伝達軸および連動軸と、前記駆動軸と共に回転する駆動歯車及び爪歯車と、前記伝達軸と共に回転し前記駆動歯車に噛合する主伝達歯車と、前記伝達軸と共に回転し主伝達歯車と軸方向に離間して設けられた副伝達歯車と、前記連動軸に取り付けられ外周にギャを設けたワイヤ巻取ドラムと、前記伝達軸に回動自在に設けられた回動リンク板、この回動リンク板上に伝達軸から等間隔離れて軸支された左右1対の短軸、この短軸にそれぞれ設けられ前記副伝達歯車に噛合する左右1対の回動歯車、及び、該回動歯車が前記回動リンク板に摩擦しながら回転するよう付勢する付勢手段からなり、前記回動リンク板の回動によって左右何れかの回動歯車が前記ワイヤ巻取ドラムのギャに噛合若しくは離脱可能とされた巻取回転伝達機構と、前記爪歯車の爪歯に向けて突出する爪部を左右両端縁に突設し、爪部のいずれかが爪歯に係合するように回動自在に設けられたラッチ部材および、このラッチ部材の何れかの回動位置で逆方向への自由な回動を規制するクリック作動部からなり、前記ラッチ部材が反時計方向に回動されたとき、前記爪歯車の爪歯に前記ラッチ部材の左側爪部を噛合させて前記駆動歯車の時計方向への回転のみを規制する一方、前記ラッチ部材が時計方向に回動されたとき、前記爪歯車の爪歯に前記ラッチ部材の右側爪部を噛合させて前記駆動歯車の反時計方向への回転のみを規制する回転方向規制機構とを備えたことを特徴とする窓の開閉操作装置である。
【0005】
また、請求項2に記載の発明は、前記駆動軸が、一端にチェーンホイールを取り付けており、このチェーンホイールに設けたガードが、周回の上部のみを覆うことを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、前記回動リンク板の回動により前記ワイヤ巻取ドラムのギャに噛合する回動歯車の短軸に引き具が取り付けられ、該引き具を引くことによって回動歯車が前記ワイヤ巻取ドラムのギャから離脱可能とされたことを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図示例を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る窓の開閉操作装置を示す縦断側面図、図2は、同窓の開閉操作装置の巻取回転伝達機構等を図1のA−A線に沿って示す断面図、図3は、同窓の開閉操作装置の回転方向規制機構等をB−B線に沿って示す断面図である。
この開閉操作装置1は、ケース2に複数の軸10,14,29を平行に軸支してそれぞれに歯車11,12,15,16を配し、ケース2内に巻取回転伝達機構17、回転方向規制機構25、ワイヤ巻取ドラム30、ブレーキ機構33および巻き上げ解除手段38等を設けて構成され、図5〜図7に示すように、高所に配置された排煙窓43や換気窓の縦枠に取り付けて、チェーン操作により閉塞板体である窓44を閉成動作させると共に、必要時に窓44を開放させ得るようになっている。
ケース2は、ベース3、保持プレート4からなり、カバー5によって保護されている。ベース3は、図1、図3に示すように、底面3aの上部側に円形の凹所3bが凹設され、この凹所3bの中心と、底面3aの下部側とに複数の軸穴が開設されている。また、このベース3の各コーナーには、窓枠への取付け孔3fが穿設されている。
さらに、このベース3は、図2に示すように上部にワイヤ挿通用の開口3dを形成してあり、下部にも後述のラッチ部材26を回動操作させるドライバ等の挿入用の開口3eを開設してある。
【0007】
保持プレート4は、図1、図2に示すように、下部の中央の軸穴を中心とした左右(図2参照)に上下に長い略楕円形のガイド穴4a,4bを1対形成している。また、この保持プレート4の各コーナーにも、ネジ挿通孔が穿設されている。
この開閉操作装置1を窓の縦枠に取り付けるときは、ベース3のそれぞれの取付孔3fを介してネジで取付固定する。
また、カバー5は、外周縁に係合部を設けており、この係合部をベース3の被係合部に係合して一体的に装着するようになっている。
【0008】
チェーンホイール6は、円盤状で凹状溝6aにエンドレスのボールチェーン7が巻回されている。
ホルダー8は、中心に軸穴を開設しガード9を一体形成している。このガード9は、略L字状でチェーンホイール6を覆う形状となっている。
上部を覆うことによって、ボールチェーン7を操作するときにカバーとの間に生じていた高い異音を大幅に低減できる。
【0009】
駆動軸10は、ベース3の軸穴に一端10aが、保持プレート4の軸穴に他端10bが軸支され、中間部が六角軸に形成され、この他端側先端部10dを外方に突出させている。
そして、一端10a側に六角軸穴を有する爪歯車11を嵌合し、この爪歯車11に隣接して六角軸穴を有する駆動歯車12を嵌合してある。なお、この駆動歯車12と他端までの間にはスリーブ13を設けている。
伝達軸14も六角軸であって、ベース3の軸穴と保持プレート4の軸穴とに軸支されている。そして、一端14a側に六角軸穴を有する主伝達歯車15が固着され、前記駆動歯車12に噛合して連動するようになっている。
また、他端14b側には副伝達歯車16が固着されている。さらに、この副伝達歯車16に隣接して巻取回転伝達機構17の回動リンク板18が伝達軸14を中心に回動自在に設けられている。
【0010】
巻取回転伝達機構17は、図1、図2に示すように、回動リンク板18、左右の短軸19,20、回動歯車21,22および鍔部23,24等を備えて構成されている。
回動リンク板18は、図2において左右に細長で、中央に軸穴を開設し、左右両端に軸孔を形成している。そして、軸穴に前記伝達軸14を回転可能に挿入し、各軸孔には左右の短軸19,20を回転可能に軸支してある。
これら短軸19,20は、各一端を前記保持プレート4のガイド孔4a,4b内に臨ませており、回動リンク板18の時計方向または反時計方向への回動に応じて各ガイド孔4a,4b内を上方向または下方向に移動可能となっている。
また、左右の短軸19,20には、それぞれに回動歯車21,22と鍔部23,24とを設けている。
左右の回動歯車21,22は、各短軸19,20の中央に回転可能に軸支されており、前記副伝達歯車16と相互に噛合して副伝達歯車16に連動して回転可能になっている。
一方、左右の鍔部23,24は、図8に示すように、左右の回動歯車21,22と小間隙23a,24aをあけて各短軸19,20の一端側に一体形成されている。そして、各小間隙23a,24aには、波形のスプリングワッシャ211,221を介設してある。
これにより、ボールチェーン7が引っ張り操作されてチェーンホイール6が回転すると、駆動軸10が回転し駆動歯車12に主伝達歯車15が連動する。
これに伴い、副伝達歯車16が回転すると、左右の回動歯車21,22も連動するが、鍔部23,24との間にスプリングワッシャ211があるために、摩擦抵抗が生じて回動歯車21,22に先んじて回動リンク板18が先に回動される状態となり、副伝達歯車16の回転方向に回動する。
すると、ワイヤ巻取ドラム30のギャ32aに左または右の回動歯車21,22が噛合するため、このワイヤ巻取ドラム30が連動して回転する。
【0011】
回転方向規制機構25は、図1、図3に示すように、ラッチ部材26、クリック作動部27およびクリック部材28等を備えて構成されている。
ラッチ部材26は、細長の略扇状板体で、中心に軸穴が形成され内周部(図3の下側)の左右両端縁に爪部26a,26bを突設してある。このラッチ部材26は、伝達軸14の同心軸上に回動自在に設けられている。
また、クリック作動部27は、鋭角の突状部27aを有したもので、これがラッチ部材26の内周部の中央から図1の右方に突出するように、ラッチ部材26の裏面に一体形成されている。
クリック部材28は、細幅の板バネなどの弾発性部材であり、先端28a側をへ字状に屈曲し後端28bを支持部28cに支持してある。
このクリック部材28は、先端28aがクリック作動部27の突状部27aに当接して押圧力を付勢するように、ラッチ部材26の長さ方向に沿って延出されている。
このように、クリック作動部27には、常時押圧力が付勢されるので、図2のように、ラッチ部材26を反時計方向に回動させた状態では、クリック作動部27の突状部27aがクリック部材28の後端28b寄りに位置し、ラッチ部材26の回動を規制する。
一方、ラッチ部材26を時計方向に回動させた状態では、クリック作動部27の突状部27aがクリック部材28の先端28a側に位置しラッチ部材26の回動を規制する。
【0012】
つまり、クリック作動部27によってクリックを効かしていることによって、図3の状態では、爪歯車11が反時計方向に回ってもバネからなるクリック部材28の弾発力によって、左側爪部26aが常に爪歯11aに入っているので、爪歯車11は時計方向には回らず、反時計方向にのみ回る。
逆にラッチ部材26を時計方向に回動させた場合には、右側爪部26bが爪歯11aに入るので、爪歯車11が時計方向には回るが反時計方向には回らない。
これにより、ラッチ部材26が図2、図3に示す如く反時計方向に回動されたとき、爪歯車11の爪歯11aにラッチ部材26の左側爪部26aが噛合して駆動歯車12の時計方向の回転を規制する。
一方、ラッチ部材26が時計方向に回動されたときは、爪歯車11の爪歯11aにラッチ部材26の右側爪部26bが噛合して駆動歯車12の反時計方向の回転を規制するものである。
なお、ラッチ部材26を時計方向またはその逆に回動させる場合は、マイナスドライバーなどを用いてラッチ部材26の外周部の左もしくは右側を押圧すればよい。こうすると、クリック作動部27の突状部27aがクリック部材28の先端28aを強制的に乗り越えて後端28b寄りまたは先端28a側の何れかに位置する。
【0013】
ワイヤ巻取ドラム30は、図1に示す如くドラム軸300の一端30aに四角形の軸孔を設け、連動軸29を構成する4角軸を嵌合している。そして、この4角軸の一端(連動軸29の一端29a)をベース3の軸穴に軸支する一方、連動軸29の他端29bをドラム軸300の一端30aに嵌合し、ドラム30の他端30bを保持プレート4の軸穴に軸支して、回転自在に支持している。
また、ワイヤ巻取ドラム30の一端側には、凹所30cが形成されており、この凹所30cの内周縁とベース3に突設した周壁3cの外周との間に、合成樹脂材からなる摺動用部材31を介設してある。
さらに、ワイヤ巻取ドラム30の他端30b側には、段差部30dを設けて3本のネジ32bにより円板32を固着している。
この円板32は、外周にギヤ32aを形成してあり、このギャ32aに前記左右の回動歯車21,22の何れかが噛合すると、ワイヤ巻取ドラム30が連動して回転する。
なお、このワイヤ巻取ドラム30は、ドラム内にワイヤWの一端を止着する止着部30eが形成されており、ワイヤ巻取ドラム30の正回転でワイヤWが巻取られる一方、逆回転時にワイヤWが繰り出される。
【0014】
ブレーキ機構33は、図3に示しており、ワイヤ巻取ドラム30内にブレーキ板34、1対の制動部材35,36、スプリング37等を収納して構成されている。
ブレーキ板34は、ワイヤ巻取ドラム30の内径よりも略小径で中心に軸穴を形成し、図3の正面の上部に1対のストッパー34a,34bを突設し、下部側に1対の支軸34c,34dを突設してある。
そして、このブレーキ板34は、軸穴を四角穴として前記連動軸29に嵌合してワイヤ巻取ドラム30とともに回転するようになっている。
制動部材35,36は、上端にピン35a,36aを突設する一方、下端に軸孔を形成し、外周面の一部に波形の制動面35c,36cを刻設してある。
この両制動部材35,36は、制動面35c,36cが前記周壁3cの内周面3dに対向するように、各軸孔を前記ブレーキ板34の支軸34c,34dにそれぞれ軸支している。そして、各ピン35a,36aにスプリング37の各端部を掛止している。
これにより、両制動部材35,36は、ブレーキ板34上でハの字状に配置され、常態では、スプリング37により上部の各内端縁がストッパー34a,34bに当接し、制動面35c,36cが周壁3cの内周面3dと非接触に保たれている。
一方、このワイヤ巻取ドラム30が、ワイヤWの繰り出しにより所要以上の回転数で回転すると、制動部材35,36がスプリング37の引っ張り力に勝って内周面3dに制動面35c,36cが摺接する。このため、ワイヤ巻取ドラム30の不測の高速回転が抑制されるものである。
【0015】
巻き上げ解除手段38は、図1、図4に示すように、アングル39、板バネ40、レバー41およびロープLからなり、ワイヤを巻き取って窓を閉めるときは、前記のとおり、チェーン7によりワイヤ巻き取りドラム30を回動してワイヤを巻き取ればよい。そして、窓を開放するときは後述するようにロープLを引っ張ればよい。また、この窓の開閉操作装置1が左縦枠43c用か右縦枠43d用かに応じて取り付け位置を変更可能としている。
アングル39は、所用の長さを有したL字状の板体で、上端側に軸取付穴39aを設け、下端は図1の右方向に延出させている。
軸取付穴39aは、前記左または右回動歯車21,22の短軸19,20の先端部に嵌入し、ネジ39bで回転可能に固定するようになっている。
これにより、下端の延出部39cがケース2の下面に小間隙をあけて位置し、レバー41や板バネ40と接合可能となる。
この板バネ40は、略S字状に屈曲しており、他端40bでアングル39の延出部39cを載置可能なように、一端40aをケース2の下面にネジで固定している。
レバー41は、方形の上部41aが延出部39cに接合され、下端41bに小孔41cを設けてある。そして、この小孔41cにロープLを挿通して掛止し、このロープLを垂れ下げている。
この巻き上げ解除手段38は、窓の開閉操作装置1を左縦枠43c用に使用するとき、図2に示すように、左回動歯車21の短軸19に軸取付穴39aを嵌着する(右縦枠43d用に使用するときは、右回動歯車22の短軸20にアングルを取り付ける)。
そして、ロープLの下端に取り付けた把手42を引くと、左回動歯車21の短軸19が下方に移動するので、左回動歯車21とワイヤ巻取ドラム30のギヤ32aとの噛合が外れる。
すると、ワイヤ巻取ドラム30がフリーな状態となり、予め巻回されているワイヤWが後述のダンパ45の押圧力により引っ張られて繰り出されるものである。
【0016】
ところで、窓の開閉操作装置1を取り付ける排煙窓43(換気窓も同じ)は、図5〜図7に示すように、上下の横枠43a,43bと左右の縦枠43c,43dからなり、通常は開口部43eを窓44で閉塞し、非常時等に必要に応じてダンパ45などの開放機構を動作させて開放する構成になっている。
このダンパ45は、シリンダとアームとからなり、アームがシリンダ内に押し込まれると圧縮作用により弾発力を保持するものである。
このダンパ45は、各窓に1対が用いられシリンダの上端を窓44の左右の縦枠44c,44dに、アームの下端を窓用の開口部の左右の縦枠43c,43dにそれぞれ固定して取り付ける。
また、この排煙窓43は、上部横枠43aと窓44の上部横枠44aとに滑車46,47を装着しており、上部横枠43aに一端を掛止したワイヤWを窓44の滑車47に巻回してから上部横枠43aの滑車46に巻回した後、窓の開閉操作装置1のワイヤ巻取ドラム30に巻回させる。
【0017】
このように構成された窓の開閉操作装置1は、排煙窓43の縦枠に取り付けるとき、左右の違いに応じて予め若干の準備をしておく。
図5の如く右縦枠43dに取り付ける際は、まず、ベース3の左側壁の開口からマイナスドライバ等を挿入し、ラッチ部材26を押圧して反時計方向に回動させ、左側の爪部26aを爪歯車11の爪歯11aに噛合させておく。
続いて、アングル39の軸取付穴39aを左側の短軸19に挿通し、カバー5に取り付ける。
ベース3および保持プレート4をネジで右縦枠43dに固定する。そして、ワイヤ巻取ドラム30に巻回されたワイヤWの端部をベース3の左側壁の挿通孔から引き出し、排煙窓43の所定箇所に掛止する。
これにより、図4に示す窓の開閉操作装置1が、図5に示す如く排煙窓43の右縦枠43dに対し取り付けられる。
【0018】
次に、上記窓の開閉操作装置の動作について説明する。
ワイヤ巻取ドラム30にワイヤWが巻き取られ、排煙窓43の開口部43eが窓44で閉塞された状態にあるときは、1対のダンパ45が押し開く方向の弾発力を保持している。
ここで、操作者が巻き上げ解除手段38のロープLの把手42を引くと、左回動歯車21の短軸19が下方に移動するので、左回動歯車21とワイヤ巻取ドラム30のギヤ32aとの噛合が外れる。
すると、ワイヤ巻取ドラム30がフリーな状態となり、ワイヤWがダンパ45の押圧力により引っ張られて繰り出され、窓44がダンパ45の制動されたアームの突出力によって徐々に開いてゆく。
このとき、ブレーキ機構33の制動部材35,36がスプリング37の引っ張り力に勝り、内周面に制動面35c,36cが摺動する。
このため、ワイヤ巻取ドラム30の不測の高速回転が抑制される。よって、ワイヤ巻取ドラム30にワイヤWが巻き込まれることなく窓44の開放が行われる。
そして、ワイヤWが全て繰り出されると、図6、図7に示す如く窓44が傾斜状態で停止し、排煙窓43の窓44が開放される。
【0019】
排煙窓43を閉めるときは、操作者がケース2の左側に垂れたボールチェーン7を引っ張り(矢印方向)、チェーンホイール6を左回転させる。これに伴い、駆動軸10が左回転し(反時計方向)、駆動歯車12に主伝達歯車15および副伝達歯車16が連動する。
そして、この副伝達歯車16に左右の回動歯車21,22が連動するとき、スプリングワッシャによる摩擦抵抗のために回動歯車21が回転するのに先立って回動リンク板18が回動され、副伝達歯車16の回転方向に回動する。
すると、ワイヤ巻取ドラム30のギャ32aに左回動歯車21が噛合するため、このワイヤ巻取ドラム30が連動する(時計方向)。よって、ワイヤWが漸次巻き取られ、ダンパ45の押圧力に勝って窓44が引っ張られることから、この窓44が徐々に閉まってゆく。
このとき、開口部43eを閉塞した時点でボールチェーン7の操作を止めたとき、回転規制機構25を構成するラッチ部材26の左側爪部26aが、爪歯車11の爪歯11aに噛合して逆転防止機能が働いているので、駆動歯車12の時計方向の回転が規制される。
よって、ワイヤ巻取ドラム30が停止し、逆回転することはないから窓44の閉塞状態が保たれるものである。
なお、ホルダー8にチェーンホイール6の上部のみを覆うガード9を一体形成しているので、ボールチェーン7を操作するときにボールチェーンがガードにほとんど当らず高い異音が生じることはない。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ケースにワイヤ巻取ドラム、巻取回転伝達機構および回転方向規制機構等を収納して構成され、巻取回転伝達機構の回動リンク板が、副伝達歯車の回転すなわち駆動歯車の回転に応じて回動し、回動リンク板上に軸支した回動歯車をワイヤ巻取ドラムに噛合いさせることができ、しかも、回動リンク板を逆方向に回動させることによりワイヤ回転ドラムをフリーにして窓を開放することができ、駆動歯車の回転と回動リンク板の回動とは別途操作を行うので窓の閉鎖の際、誤操作を行う虞がなくなる。しかも回転方向規制機構のラッチ部材が、例えば、反時計方向に回動されたとき、爪歯車の爪歯にラッチ部材の左側爪部を噛合させて駆動歯車の時計方向への回転を規制する一方、ラッチ部材が時計方向に回動されたとき、爪歯車の爪歯にラッチ部材の右側爪部を噛合させて駆動歯車の反時計方向への回転を規制するようになっており、ワイヤ巻取ドラムに巻回されるワイヤの引き出し方向に関係なく窓を構成する左右の縦枠の何れにも簡便に取り付けられるから、従来のように左縦枠用および右縦枠用を各個別に製作する必要が生じなくなる効果がある。
【0021】
また、請求項2に記載の発明は、駆動軸が一端にチェーンホイールを取り付けており、このチェーンホイールに巻回されたチェーンの引き出し口を除く前記チェーンホイールの上部のみを覆うガードを設けているので、ボールチェーンの脱落を防ぎながらチェーンを操作するときに高い異音が生じなくなる利点がある。請求項3に記載の発明は、回動リンク板の回動によりワイヤ巻取ドラムのギャに噛合する回動歯車の短軸にロープが取り付けられ、該ロープを引くことによって回動歯車が前記ワイヤ巻取ドラムのギャから離脱可能とされているので、窓を開放する際は該ロープを引くことにより回動歯車をワイヤ巻き取りドラムのギヤから離脱させることができ、窓の閉鎖と開放を混同するおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る窓の開閉操作装置を示す縦断側面図である。
【図2】同窓の開閉操作装置の回動方向切換機構等をA−A線に沿って示す断面図である。
【図3】同窓の開閉操作装置の回転方向規制機構等をB−B線に沿って示す断面図である。
【図4】同窓の開閉操作装置を示す正面図である。
【図5】同窓の開閉操作装置が取り付けられた排煙窓を示す正面図である。
【図6】窓が開放された状態の排煙窓を示す側面図である。
【図7】同窓が閉塞された状態を示す裏面図である。
【図8】回動リンク板に回動歯車が装着された状態を示す要部側面図である。
【符号の説明】
2  ケース
11 爪歯車
12 駆動歯車
17 巻取回転伝達機構
25 回転方向規制機構
26 ラッチ部材

Claims (3)

  1. 回転自在に軸支された駆動軸と、
    駆動軸と平行に軸支された伝達軸および連動軸と、
    前記駆動軸と共に回転する駆動歯車及び爪歯車と、
    前記伝達軸と共に回転し前記駆動歯車に噛合する主伝達歯車と、
    前記伝達軸と共に回転し主伝達歯車と軸方向に離間して設けられた副伝達歯車と、
    前記連動軸に取り付けられ外周にギャを設けたワイヤ巻取ドラムと、
    前記伝達軸に回動自在に設けられた回動リンク板、この回動リンク板上に伝達軸から等間隔離れて軸支された左右1対の短軸、この短軸にそれぞれ設けられ前記副伝達歯車に噛合する左右1対の回動歯車、及び、該回動歯車が前記回動リンク板に摩擦しながら回転するよう付勢する付勢手段からなり、前記回動リンク板の回動によって左右何れかの回動歯車が前記ワイヤ巻取ドラムのギャに噛合若しくは離脱可能とされた巻取回転伝達機構と、
    前記爪歯車の爪歯に向けて突出する爪部を左右両端縁に突設し、爪部のいずれかが爪歯に係合するように回動自在に設けられたラッチ部材および、このラッチ部材の何れかの回動位置で逆方向への自由な回動を規制するクリック作動部からなり、前記ラッチ部材が反時計方向に回動されたとき、前記爪歯車の爪歯に前記ラッチ部材の左側爪部を噛合させて前記駆動歯車の時計方向への回転のみを規制する一方、前記ラッチ部材が時計方向に回動されたとき、前記爪歯車の爪歯に前記ラッチ部材の右側爪部を噛合させて前記駆動歯車の反時計方向への回転のみを規制する回転方向規制機構と
    を備えた窓の開閉操作装置。
  2. 前記駆動軸が、一端にチェーンホイールを取り付けており、このチェーンホイールに設けたガードが、周回の上部のみを覆うことを特徴とする請求項1に記載の窓の開閉操作装置。
  3. 前記回動リンク板の回動により前記ワイヤ巻取ドラムのギャに噛合する回動歯車の短軸にロープが取り付けられ、該ロープを引くことによって回動歯車が前記ワイヤ巻取ドラムのギャから離脱可能とされた請求項1または2に記載の窓の開閉操作装置。
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