JP2004100105A - 流体噴射式織機の筬保持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構造で、確実に筬を保持することが可能であり、着脱が容易な流体噴射式織機の筬保持装置を提供する。
【解決手段】織機の筬保持具20と筬羽12の保持部材14との間に設けられ、筬16の長手方向に沿って形成され流体を収容する加圧筒部22と、加圧筒部22に加わる流体圧を受けて筬16の長手方向に対して直交する方向に移動可能な付勢部材であるピストン部材26とを備える。ピストン部材26の押圧力により保持部材14を、筬保持具20の側壁30a,30b間に挟持させる。
【選択図】 図1
【解決手段】織機の筬保持具20と筬羽12の保持部材14との間に設けられ、筬16の長手方向に沿って形成され流体を収容する加圧筒部22と、加圧筒部22に加わる流体圧を受けて筬16の長手方向に対して直交する方向に移動可能な付勢部材であるピストン部材26とを備える。ピストン部材26の押圧力により保持部材14を、筬保持具20の側壁30a,30b間に挟持させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水や空気の噴射により緯入れする流体噴射式織機の筬保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、筬の保持具への取り付け作業は、織機の安定な稼働と織布に経筋のない高品位な織物の生産のために、細心の注意を要する作業である。特に近年の織機の幅広化に伴い、筬を保持具に固定する保持ボルトの数が数十本になる場合もあり、製織工場においては筬の取り替え時間が機替作業時間の短縮の妨げとなっている。
【0003】
また、特開2000−136470号公報にあるように、筬を保持する一対の保持部がバネ部材により互いに近づく方向に付勢され、このバネの付勢力で筬を保持するものも提案されている。この装置では、保持部を開く際に保持部の一方に形成されたキャビティに流体を入れ、このキャビティ内に対面した他方の保持部である可動部材の壁面に流体圧がかかり、この可動部材が上記バネ部材の付勢力に抗して開き、筬を取り外し可能とする。また、筬を保持する際は、流体圧を解放することにより、一対の保持部間の筬が挟持されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の前者の場合、筬の着脱に多くの工数がかかる上、筬の固定及び取り外しに際して経糸内に工具を挿入しなければならず、経糸に損傷を与えるという問題があった。また、上記従来の技術の後者の場合、バネ力により筬を挟持して挟持するので、高速で揺動する筬の振動により一対の保持部で筬ががたついたり、筬が外れる恐れもあった。
【0005】
この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、確実に筬を保持することが可能であり、着脱容易な流体噴射式織機の筬保持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、織機の筬保持具と筬羽の保持部材との間に設けられ、筬の長手方向に沿って形成され加圧流体を充填する加圧筒部と、この加圧筒部に加わる流体圧を受けて上記筬の長手方向に対して直交する方向に変位可能な付勢部材と、この付勢部材の力を受けて筬羽の保持部材を上記筬保持具により挟持させる受け部とを設けた流体噴射式織機の筬保持装置である。
【0007】
上記加圧筒部と付勢部材は、筬羽の保持部材内に設けられているものである。または、上記加圧筒部と付勢部材は、筬保持具の、筬羽の保持部材を収容する収容凹部内に位置し、上記保持部材とは別体の加圧部材に設けられている。
【0008】
上記筬保持具には、上記筬羽の保持部材または加圧部材に当接し、取り外し方向に対して交差するように突出し、筬の外れを防止するストッパが設けられている。上記加圧筒部に流体圧が常時コンプレッサからかけられていても良く、逆止弁を介して加圧され、コンプレッサを止めても加圧状態が維持されるようにしても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、この発明の第一実施形態を示すもので、この流体噴射式織機の筬保持装置10は、多数の薄い筬羽12と、この筬羽12を保持した保持部材14から成る筬16に一体に設けられている。筬羽12は、互いに等間隔に位置し筬羽12の表裏の側面は経糸開口面に対して平行に設けられ、この実施形態の筬羽12には、緯糸が流体ジェットにより通過する緯糸案内部16aが形成されている。
【0010】
この実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置10は、織機に揺動自在に設けられ図示しない駆動機構により所定の揺動運動を行なう筬保持具20に取り付けられた筬16の保持部材14内に、一体に設けられている。保持部材14には、筬16の長手方向に沿って形成され加圧された圧縮空気が充填される円筒状の加圧筒部22が形成され、加圧筒部22の所定の複数箇所には、一定間隔で側方に延びた短い円筒状のシリンダ部24が形成され、このシリンダ部24に付勢部材であるピストン部材26が嵌合している。ピストン部材26は頭部28が大径に形成され、ピストン部材26は、加圧筒部22に加わる流体圧を受けて筬16の長手方向に対して直交する方向に移動可能に設けられている。
【0011】
筬保持具20には、筬16の保持部材14を挟むように収容する断面コ字状の収容凹部30が形成され、ピストン部材26の頭部28が収容凹部30の側壁30aに当接する。収容凹部30は、ピストン部材26の頭部28の受け部である一方の側壁30aと、ピストン部材26の頭部28の力を受けてその反作用で保持部材14が押しつけられる側壁30bを備える。また、側壁30b側の外側面には、適宜の間隔で筬保持具20の長手方向に沿って補助ノズル18が取り付けられている。
【0012】
さらに、筬保持具20には、筬羽12の保持部材14の上面角部14aに当接し、筬16の取り外し方向に対して直交するように突出し、筬16の外れを防止するストッパ32が設けられている。ストッパ32はコイルバネ34により突出方向に付勢され、突没自在に設けられている。
【0013】
保持部材14の加圧筒部22には、図2に示すように、工場内に配置されている圧縮空気の配管36が接続可能に設けられ、制御弁38、逆止弁40を介して、圧縮空気のコンプレッサ42に接続されている。なお、逆止弁40を設けずに、常時加圧するようにして筬16を保持するものでも良い。また逆止弁40により加圧状態を維持するようにした場合、エアー漏れ等により保持圧の低下を検知して織機を止める等の処置をするため、加圧筒部22内の圧力を検知するセンサを設けても良い。
【0014】
次に、この実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置10の動作作用について説明する。まず、筬羽12が保持部材14に設けられた状態で、ピストン部材28を加圧筒部22から連通したシリンダ部24に取り付け、保持部材14を筬保持具20の収容凹部30に嵌合させる。そして、圧縮空気の配管36を保持部材14の加圧筒部22の端部に設けられたコネクタ44に接続し、この後制御弁38に対して、ボタン等の入力により開閉信号が入力されることにより制御弁38が開いて圧縮空気の圧力を加圧筒部22内にかける。
【0015】
圧縮空気が加圧筒部22内に印加されると、ピストン部材28はシリンダ部24内で側方に押され、頭部28が収容凹部30の側壁30aを押す。これにより、保持部材14の他端側が収容凹部30の側壁30bに押しつけられ、保持部材14が収容凹部30内に固定される。
【0016】
また、保持部材14を収容凹部30内に嵌合させる際、ストッパ32は一旦筬保持具20内に没した後、保持部材14が収容凹部30に嵌合した状態で、保持部材14の上面角部14a上に突出し、係合して保持部材14の抜けを防止する。
【0017】
この実施形態によれば、簡単且つ確実に筬16の筬保持具20への固定が完了し、筬の取り替えを効率よく行うことができる。
【0018】
次にこの発明の第二実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置50について、図3を基にして説明する。ここで上記実施形態と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施形態の筬保持装置50は、筬16が一般的なもので、筬羽12の保持部材54は通常の構造である断面コ字状に形成されたものである。
【0019】
筬保持具20の収容凹部30には、加圧筒部22を有した長尺の加圧部材56が長手方向に沿って収納されている。加圧部材56には、上記実施形態と同様に、筬16の長手方向に沿って形成され圧縮空気により加圧される円筒状の加圧筒部22が形成され、加圧筒部22の所定の複数箇所には、一定間隔で側方に延びた短い円筒状のシリンダ部24が形成され、このシリンダ部24に付勢部材であるピストン部材26が嵌合している。ピストン部材26は頭部28が大径に形成され、ピストン部材26は、加圧筒部22に加わる圧縮空気圧を受けて筬16の長手方向に対して直交する方向に移動可能に設けられている。
【0020】
この実施形態によれば、上記第一実施形態と同様の作用効果を有し、さらに、既存の筬16を用いることができ、筬羽12を保持する保持部材54を新たに設ける必要がなく、筬保持具20と加圧部材56を新たに設ければ良く、比較的製造が容易である。
【0021】
次にこの発明の第三実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置60について、図4を基にして説明する。ここで上記実施形態と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施形態の筬保持装置60は、筬羽12の保持部材64に設けられた加圧筒部62が、断面U字形の溝状に形成されこの加圧筒部62内に密閉されたゴム等の中空部材の付勢部材66が設けられている。付勢部材66は収容凹部30の側壁30aを押圧し、保持部材64の他側面が収容凹部30の側壁30bに押しつけられ、保持固定される。
【0022】
この実施形態によれば、上記第一実施形態と同様の作用効果を有し、さらに、付勢部材66がゴム等の密閉された細長い部材であり、保持力が長手方向に均一に掛かり、保持部材64全体を収容凹部30の側壁30b側に付勢する。なお、この実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置60は、図3に示すように、筬16の保持部材64を、加圧筒部62と分離した形状にしても良い。これにより既存の筬16を利用することができる。
【0023】
なお、この発明の流体噴射式織機の筬保持装置は、上記各実施形態に限定されるものではなく、加圧流体は圧縮空気の他、油圧を用いても良く、適宜の流体を利用することができる。
【0024】
【発明の効果】
この発明の流体噴射式織機の筬保持装置は、筬の着脱に際して流体圧を印加して簡単に取り付け固定及び取り外しが可能となり、作業工数を大幅に削減することができる。また、筬の固定及び取り外しに際して経糸内に工具を挿入しないので、経糸に損傷を与えることがない。さらに、筬の保持に際して幅方向に均一な保持力が得られるため経筋が減少し、織物品位が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置を示す縦断面図である。
【図2】この実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置の配管回路を示す概略図である。
【図3】この発明の第二実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置を示す縦断面図である。
【図4】この発明の第三実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 筬保持装置
12 筬羽
14 保持部材
16 筬
18 補助ノズル
20 筬保持具
22 加圧筒部
24 シリンダ部
26 ピストン部材
28 筒部
30 収容凹部
32 ストッパ
【発明の属する技術分野】
この発明は、水や空気の噴射により緯入れする流体噴射式織機の筬保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、筬の保持具への取り付け作業は、織機の安定な稼働と織布に経筋のない高品位な織物の生産のために、細心の注意を要する作業である。特に近年の織機の幅広化に伴い、筬を保持具に固定する保持ボルトの数が数十本になる場合もあり、製織工場においては筬の取り替え時間が機替作業時間の短縮の妨げとなっている。
【0003】
また、特開2000−136470号公報にあるように、筬を保持する一対の保持部がバネ部材により互いに近づく方向に付勢され、このバネの付勢力で筬を保持するものも提案されている。この装置では、保持部を開く際に保持部の一方に形成されたキャビティに流体を入れ、このキャビティ内に対面した他方の保持部である可動部材の壁面に流体圧がかかり、この可動部材が上記バネ部材の付勢力に抗して開き、筬を取り外し可能とする。また、筬を保持する際は、流体圧を解放することにより、一対の保持部間の筬が挟持されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の前者の場合、筬の着脱に多くの工数がかかる上、筬の固定及び取り外しに際して経糸内に工具を挿入しなければならず、経糸に損傷を与えるという問題があった。また、上記従来の技術の後者の場合、バネ力により筬を挟持して挟持するので、高速で揺動する筬の振動により一対の保持部で筬ががたついたり、筬が外れる恐れもあった。
【0005】
この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、確実に筬を保持することが可能であり、着脱容易な流体噴射式織機の筬保持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、織機の筬保持具と筬羽の保持部材との間に設けられ、筬の長手方向に沿って形成され加圧流体を充填する加圧筒部と、この加圧筒部に加わる流体圧を受けて上記筬の長手方向に対して直交する方向に変位可能な付勢部材と、この付勢部材の力を受けて筬羽の保持部材を上記筬保持具により挟持させる受け部とを設けた流体噴射式織機の筬保持装置である。
【0007】
上記加圧筒部と付勢部材は、筬羽の保持部材内に設けられているものである。または、上記加圧筒部と付勢部材は、筬保持具の、筬羽の保持部材を収容する収容凹部内に位置し、上記保持部材とは別体の加圧部材に設けられている。
【0008】
上記筬保持具には、上記筬羽の保持部材または加圧部材に当接し、取り外し方向に対して交差するように突出し、筬の外れを防止するストッパが設けられている。上記加圧筒部に流体圧が常時コンプレッサからかけられていても良く、逆止弁を介して加圧され、コンプレッサを止めても加圧状態が維持されるようにしても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、この発明の第一実施形態を示すもので、この流体噴射式織機の筬保持装置10は、多数の薄い筬羽12と、この筬羽12を保持した保持部材14から成る筬16に一体に設けられている。筬羽12は、互いに等間隔に位置し筬羽12の表裏の側面は経糸開口面に対して平行に設けられ、この実施形態の筬羽12には、緯糸が流体ジェットにより通過する緯糸案内部16aが形成されている。
【0010】
この実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置10は、織機に揺動自在に設けられ図示しない駆動機構により所定の揺動運動を行なう筬保持具20に取り付けられた筬16の保持部材14内に、一体に設けられている。保持部材14には、筬16の長手方向に沿って形成され加圧された圧縮空気が充填される円筒状の加圧筒部22が形成され、加圧筒部22の所定の複数箇所には、一定間隔で側方に延びた短い円筒状のシリンダ部24が形成され、このシリンダ部24に付勢部材であるピストン部材26が嵌合している。ピストン部材26は頭部28が大径に形成され、ピストン部材26は、加圧筒部22に加わる流体圧を受けて筬16の長手方向に対して直交する方向に移動可能に設けられている。
【0011】
筬保持具20には、筬16の保持部材14を挟むように収容する断面コ字状の収容凹部30が形成され、ピストン部材26の頭部28が収容凹部30の側壁30aに当接する。収容凹部30は、ピストン部材26の頭部28の受け部である一方の側壁30aと、ピストン部材26の頭部28の力を受けてその反作用で保持部材14が押しつけられる側壁30bを備える。また、側壁30b側の外側面には、適宜の間隔で筬保持具20の長手方向に沿って補助ノズル18が取り付けられている。
【0012】
さらに、筬保持具20には、筬羽12の保持部材14の上面角部14aに当接し、筬16の取り外し方向に対して直交するように突出し、筬16の外れを防止するストッパ32が設けられている。ストッパ32はコイルバネ34により突出方向に付勢され、突没自在に設けられている。
【0013】
保持部材14の加圧筒部22には、図2に示すように、工場内に配置されている圧縮空気の配管36が接続可能に設けられ、制御弁38、逆止弁40を介して、圧縮空気のコンプレッサ42に接続されている。なお、逆止弁40を設けずに、常時加圧するようにして筬16を保持するものでも良い。また逆止弁40により加圧状態を維持するようにした場合、エアー漏れ等により保持圧の低下を検知して織機を止める等の処置をするため、加圧筒部22内の圧力を検知するセンサを設けても良い。
【0014】
次に、この実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置10の動作作用について説明する。まず、筬羽12が保持部材14に設けられた状態で、ピストン部材28を加圧筒部22から連通したシリンダ部24に取り付け、保持部材14を筬保持具20の収容凹部30に嵌合させる。そして、圧縮空気の配管36を保持部材14の加圧筒部22の端部に設けられたコネクタ44に接続し、この後制御弁38に対して、ボタン等の入力により開閉信号が入力されることにより制御弁38が開いて圧縮空気の圧力を加圧筒部22内にかける。
【0015】
圧縮空気が加圧筒部22内に印加されると、ピストン部材28はシリンダ部24内で側方に押され、頭部28が収容凹部30の側壁30aを押す。これにより、保持部材14の他端側が収容凹部30の側壁30bに押しつけられ、保持部材14が収容凹部30内に固定される。
【0016】
また、保持部材14を収容凹部30内に嵌合させる際、ストッパ32は一旦筬保持具20内に没した後、保持部材14が収容凹部30に嵌合した状態で、保持部材14の上面角部14a上に突出し、係合して保持部材14の抜けを防止する。
【0017】
この実施形態によれば、簡単且つ確実に筬16の筬保持具20への固定が完了し、筬の取り替えを効率よく行うことができる。
【0018】
次にこの発明の第二実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置50について、図3を基にして説明する。ここで上記実施形態と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施形態の筬保持装置50は、筬16が一般的なもので、筬羽12の保持部材54は通常の構造である断面コ字状に形成されたものである。
【0019】
筬保持具20の収容凹部30には、加圧筒部22を有した長尺の加圧部材56が長手方向に沿って収納されている。加圧部材56には、上記実施形態と同様に、筬16の長手方向に沿って形成され圧縮空気により加圧される円筒状の加圧筒部22が形成され、加圧筒部22の所定の複数箇所には、一定間隔で側方に延びた短い円筒状のシリンダ部24が形成され、このシリンダ部24に付勢部材であるピストン部材26が嵌合している。ピストン部材26は頭部28が大径に形成され、ピストン部材26は、加圧筒部22に加わる圧縮空気圧を受けて筬16の長手方向に対して直交する方向に移動可能に設けられている。
【0020】
この実施形態によれば、上記第一実施形態と同様の作用効果を有し、さらに、既存の筬16を用いることができ、筬羽12を保持する保持部材54を新たに設ける必要がなく、筬保持具20と加圧部材56を新たに設ければ良く、比較的製造が容易である。
【0021】
次にこの発明の第三実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置60について、図4を基にして説明する。ここで上記実施形態と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施形態の筬保持装置60は、筬羽12の保持部材64に設けられた加圧筒部62が、断面U字形の溝状に形成されこの加圧筒部62内に密閉されたゴム等の中空部材の付勢部材66が設けられている。付勢部材66は収容凹部30の側壁30aを押圧し、保持部材64の他側面が収容凹部30の側壁30bに押しつけられ、保持固定される。
【0022】
この実施形態によれば、上記第一実施形態と同様の作用効果を有し、さらに、付勢部材66がゴム等の密閉された細長い部材であり、保持力が長手方向に均一に掛かり、保持部材64全体を収容凹部30の側壁30b側に付勢する。なお、この実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置60は、図3に示すように、筬16の保持部材64を、加圧筒部62と分離した形状にしても良い。これにより既存の筬16を利用することができる。
【0023】
なお、この発明の流体噴射式織機の筬保持装置は、上記各実施形態に限定されるものではなく、加圧流体は圧縮空気の他、油圧を用いても良く、適宜の流体を利用することができる。
【0024】
【発明の効果】
この発明の流体噴射式織機の筬保持装置は、筬の着脱に際して流体圧を印加して簡単に取り付け固定及び取り外しが可能となり、作業工数を大幅に削減することができる。また、筬の固定及び取り外しに際して経糸内に工具を挿入しないので、経糸に損傷を与えることがない。さらに、筬の保持に際して幅方向に均一な保持力が得られるため経筋が減少し、織物品位が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置を示す縦断面図である。
【図2】この実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置の配管回路を示す概略図である。
【図3】この発明の第二実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置を示す縦断面図である。
【図4】この発明の第三実施形態の流体噴射式織機の筬保持装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 筬保持装置
12 筬羽
14 保持部材
16 筬
18 補助ノズル
20 筬保持具
22 加圧筒部
24 シリンダ部
26 ピストン部材
28 筒部
30 収容凹部
32 ストッパ
Claims (4)
- 織機の筬保持具と筬羽の保持部材との間に設けられ、筬の長手方向に沿って形成され加圧流体を充填する加圧筒部と、この加圧筒部に加わる流体圧を受けて上記筬の長手方向に対して直交する方向に変位可能な付勢部材と、この付勢部材の力を受けて筬羽の保持部材を上記筬保持具により保持させる受け部とを設けたことを特徴とする流体噴射式織機の筬保持装置。
- 上記加圧筒部と付勢部材は、筬羽の保持部材内に設けられていることを特徴とする請求項1記載の流体噴射式織機の筬保持装置。
- 上記加圧筒部と付勢部材は、筬保持具の、筬羽の保持部材を収容する収容凹部内に位置し、上記保持部材とは別体の加圧部材に設けられていることを特徴とする請求項1記載の流体噴射式織機の筬保持装置。
- 上記筬保持具には、上記筬羽の保持部材または加圧部材に当接し、取り外し方向に対して交差するように突出し、筬の外れを防止するストッパが設けられていることを特徴とする請求項2または3記載の流体噴射式織機の筬保持装置。
Priority Applications (3)
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