JP2004099137A - Ptp包装用蓋材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】錠剤、カプセル等の医薬品や各種食品等のPTP包装に用いる蓋材に関し、開封性と耐久性、意匠性に優れ、且つ低コストで生産できる蓋材を提供する。
【解決手段】酸成分としてテレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂(a−1)98〜80重量%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)2〜20重量%からなるポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)中に含まれる結晶性ポリエステル樹脂(a−1)の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル樹脂層(B)を積層され、かつ少なくとも一軸延伸された後に、ポリエステル樹脂層(A)に含まれる結晶性ポリエステル樹脂(a−1)の融点より5℃低い温度以上、かつポリエステル樹脂層(B)の融点未満の温度で熱処理することを特徴とする延伸ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、錠剤、カプセル等の医薬品や各種食品等のプレススルーパック(以下PTP包装という)に用いる蓋材に関する。更に詳しくは、特に開封性と耐久性が向上し、意匠性も高めることができ、且つ低コストで生産できる蓋材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
PTP包装は、塩ビやポリオレフィン、ポリエステルのシートを絞り成型して多数の凹部分を形成し、当該凹部分に錠剤、カプセル等の医薬品や各種食品を収納し、全面をアルミ箔や紙よりなる蓋材で覆った構造を有している。成型部分を押すと、内容物がアルミ箔を破って取り出せる包装形態である。
【0003】
かかる包装形態に於いて、通常蓋材にはアルミ箔が使用されるが、アルミ箔は裂けやすい為、成型部に不用意な力が加わったときに破れてしまう等の問題がある。また、アルミ箔が高価である点も問題であり、改善の要求が強い。
【0004】
また、蓋材としてアルミ箔を用いた場合、プラスチックとして分別回収に供することが困難となり、埋め立てや、焼却して処分される。しかしながら、埋め立て処分では、埋め立て用地の確保が難しく、又、焼却処分では焼却時に炉をいためることが指摘されている。
【0005】
さらに、PTP包装は意匠性を高める為に印刷が行われ、通常は蓋材であるアルミ箔に印刷が行われる。しかしながら、アルミ箔への印刷は難度が高く、困難であり、詳細な印刷は不可能であった。
【0006】
さらに、前記蓋材の材料として、プラスチックフィルムを使用することが提案されてきたが、開封性が不充分な為、開封できなかったり、開封の際に錠剤等の内容物が破損する等の問題があり、必ずしも満足できるものではなかった。
【0007】
そこで、特開2002−178450「PTP包装用蓋材」に於いて、蓋材としてポリエステルフィルムとアルミ箔の積層体を提案しているが、アルミ箔を使用しなければ必要とされる特性が得られず、また、ポリエステルフィルムに傷痕加工といった易カット性付与のための加工が必要とされ、印刷性が低下したりコ、ストアップとなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑み、なされたものであって、その解決方法は、錠剤、カプセル等の医薬品や各種食品等のPTP包装に用いる蓋材に関し、開封性と耐久性を向上し、意匠性も高めることができ、且つ低コストで生産できる蓋材を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定のポリエステル系フィルムを蓋材に用いることで上記課題が容易に解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明の要旨は、酸成分としてテレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂(a−1)98〜80重量%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)2〜20重量%からなるポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)中に含まれる結晶性ポリエステル樹脂(a−1)の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル樹脂層(B)を積層され、かつ少なくとも一軸延伸された後に、ポリエステル樹脂層(A)に含まれる結晶性ポリエステル樹脂(a−1)の融点より5℃低い温度以上、かつポリエステル樹脂層(B)の融点未満の温度で熱処理することを特徴とする延伸ポリエステルフィルムからなるPTP包装用蓋材である。
【0011】
この場合において、前記ポリエステル樹脂層(B)中にポリオレフィン系樹脂が分散してなることが好適である。
【0012】
また、この場合において、前記ポリエステル樹脂層(A)を構成するブロック共重合ポリエステル(a−2)が、結晶性ポリエステル樹脂(a−1)に海島構造を有して分散していることが好適である。
【0013】
さらにまた、この場合において、前記延伸ポリエステルフィルムの片方の面に金属蒸着膜層、金属箔層、無機酸化物蒸着膜層が設けられた構成が好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
PTP包装は、多数の凹部分を有するプラスチックシートの各凹部分に、錠剤や食品等を収納し、全面をアルミ箔等の蓋材で覆う構造を有している。ここで凹部分を形成されたシートは、通常ブリスターボトム材と称され、塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル系樹脂等からなり、透明性を有している為内容物の視認性に優れている。
【0015】
一方、蓋材については、従来から厚み10〜50μmのアルミ箔が用いられ、印刷層や接着剤層を設けてPTP包装工程に供されている。アルミ箔を使用した場合、それ自身がバリア性を有し、且つ印刷が可能、また、ブリスターボトム側を押せば内容物により蓋材が容易に破れて開封できるという点で、簡便に使用されている。
【0016】
本発明に於いては、かかる蓋材として、特定の組成を有するポリエステル樹脂と成膜条件を有する積層体からなるポリエステルフィルムを採用する。これにより、蓋材シートの取扱い性が向上し、且つ印刷性、耐久性に優れた蓋材を低コストで作成することができる。さらに、ブリスターボトム側をポリエステル樹脂にて作成した場合、ポリエステルとしてリサイクルすることが可能となる。
【0017】
また、ポリエステルフィルムへの印刷は、アルミ箔への印刷に比べ詳細な画像を採用することが可能となり、例えば各種食品用への適用を考えると、意匠性の点で有利であり、好適に使用することができる。
【0018】
本願発明の延伸ポリエステルフィルムの製造方法としては、酸成分としてテレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂(a−1)98〜80重量%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)2〜20重量%からなるポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)中に含まれる結晶性ポリエステル樹脂(a−1)の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル樹脂層(B)を積層された未延伸フィルムを少なくとも一軸延伸後に、ポリエステル樹脂層(A)に含まれる結晶性ポリスエステル(a−1)の融点より5℃低い温度以上、かつポリエステル樹脂層(B)の融点未満の温度で熱処理する方法が好ましい。
【0019】
すなわち、本発明は融点の異なるポリエステル積層フィルムを延伸後、低い融点を有する側のポリエステル樹脂(a−1)の融点より5℃低い温度以上で、かつ高い融点を有する側のポリエステル樹脂層(B)の融点未満の温度で熱処理を実施することにより、ポリエステル樹脂層(A)は延伸工程での配向が崩れポリエステル樹脂の耐熱性、透明性、耐水性、保香性といった特性は維持しつつ易開封性を有し、且つ、軟質重合体を含有するブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)の効果により柔軟性を具備する層を構成し、ポリエステル樹脂層(B)は配向を維持したポリエステルフィルム本来の耐熱性等の優れた特性を有する層を構成するという2種の異なる特性を構成する積層フィルムとなり、ポリエステルフィルム本来の優れた特性を有しつつ良好な易開封性を備えるという相反する特性を持ったポリエステルフィルムが得られることを見出したことによるものであり、このようなフィルムをPTP包装用蓋材に使用することにより優れた実用性を得ることができる。
【0020】
本発明のポリエステル樹脂層(B)に用いられるポリエステルは特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートおよびこれらの構成成分を主成分とする共重合体等がある。
【0021】
またポリエステル樹脂層(A)に用いられるポリエステル樹脂混合物は、テレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂(a−1)98〜80重量%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)2〜20重量%の混合物から成り、該結晶性ポリエステル樹脂(a−1)が、ポリエステル樹脂層(B)に用いられるポリエステルの融点よりも10℃以上、好ましくは20℃以上低い融点を有する共重合体が好ましい。
【0022】
本発明におけるブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)において、融点170℃以上の結晶セグメントは、その成分だけで重合体としたときに、融点が170℃以上のものであるが、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、2・6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸の残基と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタメチレングリコール、P−キシレングリコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂肪族、芳香族、脂環族ジオールの残基とからなるポリエステル等を用いることができるが、特にテレフタル酸残基が80mol%以上を占めることが望ましい。また、分子量400〜8000の軟質ポリエステルは、該セグメント構成成分だけで測定した場合の融点或いは軟化点が100℃以下のものをいう。分子量が400以下のものを用いた場合は、得られるブロック共重合ポリエステル樹脂は融点が低く粘着性が大であり、フィルムへの配合加工性に困難となる。また、分子量が8000を越える場合は、軟質重合体が層分離し、極めて高い溶融粘度を示し、硬く脆い性質となり、共重合反応後重合釜からの取り出しが困難となったり、また、このブロック共重合ポリエステル樹脂をフィルム成形に用いた場合、透明性が不良であったりして好ましくない。特に好ましくは800〜4000の分子量のものが良い。
【0023】
また、ブロック共重合ポリエステル樹脂中での低融点軟質重合体の割合は8〜20mol%の範囲である。8mol%未満の場合軟質重合体としての特性が得られず、20mol%を越えた場合、結晶性ポリエステル樹脂(a−1)との混合溶融時にブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)の分散が大きくなり、又は、分散数が増えることにより透明性が悪化する。特に好ましくは10〜15mol%である。このような低融点軟質重合体としては、ポリエチレンオキサイドグリコール、ポリテトラメチレンオキサイドグリコール、ポリプロピレンオキサイドグリコール、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの共重合グリコール、エチレンオキサイドとテトラヒドロフランとの共重合グリコール等のポリエーテル、ポリネオペンチルアゼレート、ポリネオペンチルアジペート、ポリネオペンチルセパケート等の脂肪族ポリエステル、ポリ−ε−カプロラクトン、ポリピバロラクトン等のポリラクトンを示すことができる。好ましくはポリエチレンオキサイドグリコール、ポリテトラメチレンオキサイドグリコール等が実用的である。これらのブロック共重合ポリエステルは通常の縮合重合法によって製造することができる。
【0024】
本発明において用いるブロック共重合体ポリエステルの具体例としては、ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンオキサイドブロック共重合体、ポリエチレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート−ポリエチレンオキサイドブロック共重合体、ポリブチレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合体、ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドブロック共重合体、ポリテトラメチレンテレフタレート・イソフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合体、ポリエチレンテレフタレート−ポリ−ε−カプロラクトンブロック共重合体、ポリエチレンテレフタレート−ポリネオペンチルセパケートブロック共重合体、ジ(4−カルボキシフェノキシ)エタンとエチレングリコールとからのポリエステルとポリエチレングリコールとのブロック共重合体、ビス(N−パラカルボエトキシフェニル)アジパミドとエチレングリコールとからのポリエステルとポリエチレングリコールとのブロック共重合体などを挙げることができる。特に好ましいブロック共重合体としてはポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンオキサイドブロック共重合体、ポリエチレンテレフタレート−ポリテトラメチレンオキサイドブロック共重合体が挙げられる。
【0025】
本発明に於いて結晶性ポリエステル樹脂(a−1)とブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)との配合比は結晶性ポリエステル樹脂(a−1)98〜80重量%に対してブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)を2〜20重量%の割合で配合することが必要であり、更に好ましくは結晶性ポリエステル樹脂(a−1)97〜90重量%、ブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)3〜10重量%である。ブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)が2重量%未満の場合、易開封性に劣り、また、高温暴露後の柔軟性が得られない。また、ブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)が20重量%を越えた場合、ニ軸延伸ポリエステルフィルムの引張り強度が低下したり寸法安定性や剛性が低下したり、透明性が悪化したりして使用に耐えないだけでなく、製膜が不安定になる。
【0026】
さらに、ポリエステル樹脂層(B)の合計の厚みは2μm以上10μm以下、好ましくは4μm以上8μm以下の厚みが好ましい。ポリエステル樹脂層(B)の厚みが2μm未満の場合は、得られるフィルムの強度が低くなり、実用上支障がでる。またポリエステル樹脂層(B)の厚みが10μmを越えると目的とする易開封性が低下する。またポリエステル樹脂層(A)とポリエステル樹脂層(B)の積層は3層(B/A/B)または2層(B/A)の構成のどちらでもよい。
【0027】
さらに、延伸フィルムの厚みは本発明の目的とする用途であるPTP包装用蓋材として、取扱い性、強度等から12μm以上であることが好ましく、一方、PTP包装の開封性を良好な範囲とする為、35μm以下が好ましい。尚、より好ましくは、15μm〜25μmの範囲であり、特に限定されるものではない。
【0028】
本発明のポリエステルフィルムは、本発明の効果を阻害しない範囲で、公知の各種添加材、例えば滑剤、顔料、酸化防止剤、帯電防止剤等が添加されていてもよい。
【0029】
次に本発明フィルムの製造法の一例を説明する。真空乾燥したポリエステル樹脂(a−1)及びブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)を所定の割合で押出し機に供給し、別の押出し機にポリエステル樹脂(B)を供給する。2台の押出し機から、それぞれの融点以上の温度で溶融押し出しし、複合アダプターを通過させ、2種3層(B/A/B)または2種2層(B/A)として口金より押し出し冷却固化させて未延伸積層フィルムを成形する。
【0030】
ここでいう未延伸積層フィルムとは、複数の押出機等の中で、融点以上の温度で別々に溶融し、ダイス出口から押し出して成形した未延伸フィルム同士を加温状態でラミネートする方法が挙げられる。別の方法としては一方の未延伸フィルムの表面に、他方の溶融フィルムを溶融ラミネートする方法がある。さらに別の方法としては共押し出し法により積層した状態でダイス出口より押し出して未延伸フィルムを成形する方法がある。
【0031】
このようにして得られた未延伸積層フィルムをポリエステル樹脂層(A)に用いられる結晶性ポリエステル樹脂(a−1)またはポリエステル樹脂(B)の二次転移点のうちの高い温度以上、ポリエステル樹脂(a−1)の融点以下の温度で一軸延伸または二軸延伸を行う。一軸延伸の場合は少なくとも1.5倍以上、好ましくは3〜5倍であり、二軸延伸の場合は延伸面積で2〜30倍、好ましくは9〜16倍である。また二軸延伸の場合は逐次延伸でも同時延伸でもよい。
【0032】
この延伸フィルムをポリエステル樹脂層(A)に用いられる結晶性ポリエステル樹脂(a−1)の融点よりも高く、かつポリエステル樹脂層(B)の融点よりも低い温度で熱処理を行う。この熱処理では、必要に応じて弛緩処理を行ってもよいことは言うまでもない。
【0033】
【作用】前期熱処理によりポリエステル樹脂層(A)は延伸による分子配向が殆ど崩壊し、本発明の目的とする易開封性が得られ、ポリエステル樹脂層(B)は分子配向を維持している為に本発明の特性を有するフィルムが得られると考えられる。
【0034】
更に、ポリエステル樹脂層(A)に含まれるブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)が結晶性ポリエステル樹脂(a−1)中に分散することで加工中に高温下に曝された場合に於いても柔軟性を失うことなく、その伸度を維持すると考えられる。
【0035】
本発明は前述した如く、製膜ラインでの熱処理により分子配向が殆ど崩壊した易開封性を付与する層と、分子配向を維持したポリエステル本来の特性を有する層のバランスにより目的とするフィルム特性を自在に設定出来る利点を有すると共に、分子配向を維持した層が存在し、且つ軟質重合体を含み、柔軟性を有するブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)が、易開封性を付与する層に分散している為に製膜での破断トラブル等も防止できる利点を有する。
【0036】
本発明のポリエステルフィルムはヒートシール可能な層を設けた場合、本用途に於ける要求特性を高度に満足できるものとなる。ここで言うヒートシール可能な層としては、ポリエステル樹脂層(A)とポリエステル樹脂層(B)の積層構成を2種2層(B/A)の構成とすることで、或いは、(B/A/B/A)といった構成とすることで、最外層に面するポリエステル樹脂層(A)がヒートシール層となる。
【0037】
このような2層、或いは4層以上の構成として、ヒートシール層を設けた場合、蓋材に接着剤を塗布する必要が無くなる場合があり、又、接着剤を使用する場合でも接着性が良好になる点で広範囲の接着剤を選択でき、また、接着剤の使用量も少量ですむ等の利点がある。
【0038】
本発明で得られた蓋材は、ブリスターボトム材との組み合わせで使用することにより、PTP包装材料として好適に使用できるが、ブリスターボトム材や蓋材シール時のシーラント、印刷工程、包装工程条件等に関しては何ら制限されるものではなく、公知の方法が採用できる。
【0039】
本発明に於いて、引き裂き性の向上、或いは接着性の向上を得る為に、ポリエステル樹脂層(B)に、ポリエステルに非相溶なポリオレフィン系樹脂を添加することが好ましい。この際のポリオレフィン系樹脂は特に限定されるものではなく、軟化温度又はガラス転移温度がポリエステル樹脂層(B)に用いられるポリエステル樹脂より低温であれば良い。例えば、ホモポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体、ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体等が挙げられる。特にホモポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体が好ましい。
【0040】
本発明に於いて該ポリエステル系樹脂と該ポリオレフィン系樹脂との配合比はポリエステル系樹脂99〜85w重量%に対してポリオレフィン系樹脂を1〜15重量%の割合で配合することが好ましく、更に好ましくはポリエステル系樹脂97〜90重量%、ポリオレフィン系樹脂3〜10重量%である。ポリオレフィン系樹脂が1重量%未満の場合、目的とする引き裂き性、接着性の改善効果が得られない。また、ポリオレフィン系樹脂が15重量%を越えた場合、透明性が悪化したり、また延伸工程が不安定となり、製膜性が悪化する。
【0041】
本発明に於いて、基材となるポリエステル系フィルムの150℃に30分間放置した際の長手方向、及び巾方向の熱収縮率の最大値は5%以下が好ましく、特に好ましくは3%以下である。150℃における熱収縮率が5%より大きいと、ブリスターパックとラミネートをする際、或いは、金属箔とラミネートする際、又は、金属蒸着層、或いは無機蒸着層を形成する時にシワの発生や平面性の乱れが発生することがある。
【0042】
更に、本発明に於いて、特に防湿性、酸素バリア性等のバリア性が必要とされる場合に於いては、金属蒸着膜、無機蒸着膜を設けることが好ましい。
【0043】
金属蒸着層を設ける場合、金属蒸着層に使用する金属としては、Al、Zn、Mg、Sn、Ti、In、Cr、Ni、Cu、Pb、Fe等が挙げられる。これらの中でAl、Zn、Mgが本発明の金属蒸着ポリエステル系フィルムには好ましく、特にAlが生産性の点から好ましい。
【0044】
上記金属蒸着層の膜厚は、通常1〜500nm、好ましくは5〜200nmである。膜厚が1nm未満では満足のいくバリア性が得られ難く、また500nmを超えて過度に厚くしても、それに相当するバリア性向上効果は得られず、蒸着後のフィルムの平面性や製造コストの点で却って不利となる。
【0045】
金属蒸着層の作製には、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理蒸着法、あるいはCVD等の化学蒸着法等が適宜用いられる。
【0046】
または、無機蒸着層を設ける場合、無機蒸着層は、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムやこれらの混合物等を含有するものである。なお、本発明でいう酸化珪素とはSiOやSiO等の各種珪素酸化物の混合物からなり、酸化アルミニウムとはAlOやAl等の各種アルミニウム酸化物の混合物からなり、酸化マグネシウムとはMgO等の各種マグネシウム酸化物の混合物からなるものである。各酸化物中の酸素の結合量はそれぞれの作製条件によって異なってくる。
【0047】
特に、酸化アルミニウムと酸化珪素の混合物を含有する無機蒸着層は、透明でゲルボ試験(耐屈曲性試験)にも耐え得る優れたガスバリア性を付与できることから、本発明に於けるバリア層として特に好ましい。この場合、無機蒸着層中の酸化アルミニウムの含有率は、好ましくは20重量%以上90重量%以下、より好ましくは25重量%以上80重量%以下、特に好ましくは30重量%以上75重量%以下である。酸化アルミニウム量含有率が20重量%未満の場合、無機蒸着層中に格子欠陥が生じて十分なバリア性が得られないおそれがあり、逆に90重量%を超えると、無機蒸着層の柔軟性が低下し、印刷やラミネートの際に無機蒸着層の破壊(割れや剥離)が生じ易くなってバリア性が低下する恐れがあり、好ましくない。
【0048】
上記の場合、特性を損なわない範囲で、酸化アルミニウムと酸化珪素以外に他の酸化物等を微量(せいぜい3重量%まで)含んでいても構わない。
【0049】
上記無機蒸着層の膜厚は、通常10〜5000Å、好ましくは50〜2000Åである。膜厚が10Å未満では満足のいくバリア性が得られ難く、また5000Åを超えて過度に厚くしても、それに相当するバリア性向上効果は得られず、耐屈曲性や製造コストの点で却って不利となる。
【0050】
【実施例】
次に本発明を実施例により具体的に説明する。本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することももちろん可能であり、それらはいずれも本発明技術的範囲に包含される。また、下記実施例で採用した各種の性能試験は次の方法によって行った。
【0051】
(1)フィルムの加工適性
フィルムの加工適性を、製膜中のトリミング工程の破断状況、スリットの際の破断状況、シーラント塗布中の加工速度の変化による破断状況、及び乾燥工程による脆化について以下の基準で判断した。
○:製膜、加工のいずれも問題なし
×:製膜、或いは加工が困難である
【0052】
(2)PTP包装体の評価
得られたポリエステル系フィルムにポリエステル系シーラントを塗布した後、錠剤をセットしたブリスターボトム材と貼り合わせてシールした。かくして得られたPTP包装体の内容物(錠剤)を取り出すべく開封した際の状況を、以下の基準に従い評価した。尚、開封テストは100錠ずつ実施した。
○:全て問題なく開封できる
△:10個以下の場合で完全な開封ができないものの、内容物の 取り出しに関しては問題なし
×:11個以上の場合で完全な開封ができない。又は1個以上の場合で内容物の取り出しができない。
【0053】
(3)ポリマーの固有粘度
ポリエステル樹脂をフェノール(6重量部)とテトラクロロエタン(4重量部)の混合溶媒に溶解し、30℃で測定した。
【0054】
(実施例1)
ポリエステル樹脂層(A)として融点が220℃のポリエチレンテレフタレート−イソフタレート(固有粘度0.63dl/g)(a−1)と、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸100mol%、ジオール成分としてブタンジオール85mol%、分子量1000のポリテトラメチレングリコール15mol%からなるブロック共重合ポリエステル樹脂(固有粘度1.5dl/g)(a−2)を95/5重量%の割合で混合したもの。ポリエステル樹脂層(B)として、融点が260℃のポリエチレンテレフタレート(固有粘度0.63dl/g)(B)をおのおの285℃の温度で別々の押出機により溶融し、この溶融体を複合アダプターで合流させた後にTダイより押し出し、冷却ドラムで急冷して(B/A/B)構成の3層の未延伸積層フィルムを得た。
【0055】
前記未延伸積層フィルムをまず縦方向に90℃で3.5倍、次いで横方向に110℃で3.8倍に延伸した後、3%の弛緩を行いつつ225℃の温度で熱処理を行い20μのフィルムを得た。このフィルムのB/A/B各層の厚み比率はそれぞれ3μm/19μm/3μmの比率であった。
【0056】
得られたポリエステルフィルムにポリエステル系シーラントを塗布した後、錠剤をセットしたブリスターボトム材と張り合わせてシールした。かくして得られたPTP包装体の内容物(錠剤)を取り出すべく開封した所、開封性は良好であった。
【0057】
(実施例2)
実施例1と同じ原料、方法でB/A/B各層の厚みを5/15/5μmに変更した25μmのフィルムを作成し、PTP包装体を得た。かくして得られたPTP包装体は易開封性に優れており、加工性も良好であった。
【0058】
(比較例1)
実施例1と同じ原料、方法でB/A/B各層の厚み比率のみ8/9/8μmに変更した25μのフィルムを作成し、PTP包装体を得た。かくして得られたPTP包装体は易開封性に劣り、錠剤を取り出すことが困難であった。
【0059】
(比較例2)
ポリエチレンテレフタレート−イソフタレート(A)の融点を245℃に変更した以外は全て実施例1と同じ方法、条件、厚み比率で25μのフィルムを作成し、PTP包装体を得た。かくして得られたPTP包装体は易開封がなく、内容物を取り出すことは困難であった。
【0060】
(比較例3)
ブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)の添加量を1重量%にした以外は実施例1と同じ原料、方法、厚み比率で25μmのフィルムを得た。かくして得られたフィルムを40℃に24時間放置した所、引張破壊伸びが得られず、その後の加工が困難であった。
【0061】
(比較例4)
ブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)の添加量を25重量%にした以外は実施例1と同じ原料、方法、厚みで製膜したところ、ダイス出口での吐出が安定せず、製膜が困難であった。
【0062】
(比較例5)
熱処理の温度を200℃とした以外は実施例1と同じ原料、方法、厚みで製膜した25μmの厚みのフィルムから作成したPTP包装体は、易開封性が無く、内容物を取り出すことは困難であった。
【0063】
(実施例3)
実施例1と同じ原料、方法でB/A/B各層の厚み比率のみ1.5/22/1.5μmに変更した25μのフィルムを作成し、PTP包装体を得た。かくして得られたPTP包装体は易開封性に優れており、加工性も良好であった。
【0064】
実施例、比較例で得られたフィルムの評価結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
Figure 2004099137
【0066】
【発明の効果】
本発明は、PTP包装体に於いて、易開封性と耐久性、意匠性を高めることができ、且つ、従来のアルミ箔を用いた場合よりも低コストで生産できる蓋材を提供することができ、本発明の工業的価値は高いことが解る。

Claims (6)

  1. 酸成分としてテレフタル酸を主成分とする結晶性ポリエステル樹脂(a−1)98〜80重量%、融点170℃以上の結晶セグメント及び融点又は軟化点が100℃以下、分子量が400〜8000の軟質重合体からなるブロック共重合ポリエステル樹脂(a−2)2〜20重量%からなるポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、ポリエステル樹脂層(A)中に含まれる結晶性ポリエステル樹脂(a−1)の融点よりも10℃以上高い融点を有するポリエステル樹脂層(B)を積層され、かつ少なくとも一軸延伸された後に、ポリエステル樹脂層(A)に含まれる結晶性ポリエステル樹脂(a−1)の融点より5℃低い温度以上、かつポリエステル樹脂層(B)の融点未満の温度で熱処理することを特徴とする延伸ポリエステルフィルムからなるPTP包装用蓋材。
  2. 請求項1に記載の延伸ポリエステルフィルムであって、ポリエステル樹脂層(A)を構成するブロック共重合ポリエステル(a−2)が、結晶性ポリエステル樹脂(a−1)に海島構造を有して分散していることを特徴とする延伸ポリエステルフィルムからなるPTP包装用蓋材。
  3. 請求項1又は2に記載のポリエステルであって、ポリエステル樹脂層(B)中にポリオレフィン系樹脂が分散してなることを特徴とするPTP包装用蓋材。
  4. 請求項1、2或いは3に記載の延伸ポリエステルフィルムであって、150℃の雰囲気下に30分放置した際の熱収縮率が、長手方向、幅方向共に5%以下であることを特徴とするPTP包装用蓋材。
  5. 請求項1、2、3或いは4に記載の延伸ポリエステルフィルムであって、片方の面に金属蒸着膜層が設けられたことを特徴とするPTP包装用蓋材。
  6. 請求項1、2、3或いは4に記載の延伸ポリエステルフィルムであって、片方の面に無機酸化物蒸着膜層が設けられたことを特徴とするPTP包装用蓋材。
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