JP2004098982A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】摩耗初期におけるトレッド面のカット傷の発生数と発生したカット傷の成長を抑制し、耐カット性を向上することが可能な空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド面1に溝2,3により陸部4を区分形成した空気入りタイヤにおいて、陸部4の踏面4aをタイヤ周方向Tに凹凸が並ぶ凹凸面に形成し、その凹凸面の凹凸差dを1.5〜4.5mmの範囲にする。
【選択図】図2
【解決手段】トレッド面1に溝2,3により陸部4を区分形成した空気入りタイヤにおいて、陸部4の踏面4aをタイヤ周方向Tに凹凸が並ぶ凹凸面に形成し、その凹凸面の凹凸差dを1.5〜4.5mmの範囲にする。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、トレッド面の耐カット性を改善するようにした空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、空気入りタイヤとして、トラックやバス、建設車両などの重荷重車両に使用される重荷重用空気入りタイヤがある。このようなタイヤでは、トレッド面にタイヤ周方向に延在する複数の主溝を設け、該主溝によりリブパターンを形成したもの(例えば、特許文献1参照)や、更にタイヤ幅方向に延在する横溝をタイヤ周方向に所定のピッチで配置し、主溝と横溝によりブロックパターンを形成したものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−105513号公報(図1)
【特許文献2】
特開2000−238512号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような重荷重用空気入りタイヤは、トレッド面に高い荷重が加わり、しかもタイヤ接地時の踏み込み、蹴り出しの際にタイヤ周方向に大きな引張り力がトレッド面に作用するため、路上のガラス片や金属片などの微細な小片を踏んだ際にトレッド面にカット傷を受け易い。
【0005】
特にトレッド面にブロックを形成したタイヤでは、ブロックの動きが大きく、その大きな動きが接地する毎にブロックに繰り返し発生するため、走行時にトレッド面に受けたカット傷がタイヤ周方向に次第に大きく成長する。このような現象は、特に摩耗後期よりもトレッド剛性が低い状態にある摩耗初期の段階で発生する傾向にある。
【0006】
本発明は、摩耗初期におけるトレッド面のカット傷の発生数と発生したカット傷の成長を抑制し、耐カット性を向上することが可能な空気入りタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、トレッド面に溝により陸部を区分形成した空気入りタイヤにおいて、前記陸部の踏面をタイヤ周方向に凹凸が並ぶ凹凸面に形成し、該凹凸面の凹凸差dを1.5〜4.5mmにしたことを特徴とする。
【0008】
このように踏面をタイヤ周方向に凹凸が並ぶ凹凸面に形成することで、凹凸面が存在する摩耗初期段階において、接地圧が低い凹部で路面から受ける衝撃を緩和することができる。そのため、走行時に路上のガラス片や金属片などの微細な小片を踏んだ際にカット傷が凹部で発生するのを抑制することが可能になる。従って、カット傷の発生数を低減することができる。
【0009】
また、タイヤ接地時の踏み込み、蹴り出しの際にブロックの踏面に生じるタイヤ周方向の大きな引張り力を凹凸面の凹部で緩和することができるので、踏面に発生したカット傷の成長をその引張り力が弱くなって動きが小さい凹部で抑えることができる。従って、カット傷の成長抑制が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の空気入りタイヤの一例を示し、トラックやバス、建設車両などの重荷重車両に使用される重荷重用空気入りタイヤのトレッドパターンを示している。
【0012】
トレッド面1には、タイヤ周方向Tに延びる複数の主溝2がタイヤ幅方向に沿って所定の間隔で設けられている。タイヤ幅方向に延びる横溝3がタイヤ周方向に所定のピッチで配置され、トレッド面1には主溝2と横溝3によりブロック(陸部)4が区分形成されている。
【0013】
ブロック4の踏面4aは、図2に示すように、タイヤ周方向Tに波状の凹凸が並ぶ凹凸面に形成され、ブロック4の踏面4aを接地圧がタイヤ周方向Tで高い凸部5と低い凹部6が交互に発生するようにしてあり、これによりタイヤ接地時のブロック4の踏み込み、蹴り出しの際にブロック4の踏面4aが受けるタイヤ周方向の大きな引張り力を凹部6で緩和している。
【0014】
凹凸面の凸部5及び凹部6はタイヤ幅方向に沿って延設され、ブロック4のタイヤ幅方向両端まで延在している。凹部6の底から凸部5の先端までのタイヤ軸と直交する方向に測定した長さである凹凸差dは、1.5〜4.5mmの範囲に設定してある。凹凸差dが1.5mmより低いと、上記引張り力を凹部6で効果的に緩和することが難しくなる。4.5mmを超えると、接地時に凸部5に対する接地圧が高くなり過ぎるため、逆に凸部5に深いカット傷を受け易くなり、その結果、耐カット性の改善やカット傷の成長を抑制することが困難になる。また、耐摩耗性の点からも好ましくない。
【0015】
上述した本発明によれば、凹凸面が存在する摩耗初期段階において、ブロック4の踏面4aの接地圧が低い凹部6で路面から受ける衝撃を緩和することができるので、走行時に路上のガラス片や金属片などの微細な小片を踏んだ際のカット傷の発生を凹部6で抑制し、カット傷の発生数を低減することができる。
【0016】
また、タイヤ接地時の踏み込み、蹴り出しの際にブロック4の踏面4aに生じるタイヤ周方向Tの大きな引張り力を、タイヤ周方向Tに凹凸が並ぶ凹凸面の凹部6で緩和することができるので、踏面4aに発生したカット傷の成長を、引張り力の弱い、即ち接地圧が低いため引張り力が弱くなって動きが小さい凹部6で抑えることが可能になるため、カット傷の成長抑制が可能になる。従って、耐カット性を向上することができる。
【0017】
本発明において、踏面4aは、上述した波状の凹凸面に代えて、図3に示すように断面矩形状の凹凸面であってもよい。このように凹凸間の変化を急激にすることにより、カット傷の成長をより効果的に抑制することができる。
【0018】
上述した凹凸面の凹凸の配列ピッチ(凸部5間の間隔)Pとしては、10mm以上にするのがカット傷の成長を効果的に抑制する上で好ましい。その上限値としては、カット傷の発生そのものを抑制する点から20mm以下にするのがよい。ピッチが広過ぎるとピッチ無しの平滑面に近くなり、踏面に大きな引張力が生じてしまうために好ましくない。
【0019】
トレッド面1を有するトレッド部7は、通常のトレッド部に使用されるゴム材料に代えて、発泡ゴム、または短繊維を含有するゴム材料から構成するようにしてもよい。これにより、上記凹凸面が摩耗により消失した摩耗中期以降において、摩耗したブロック4の踏面4aを凹凸状にすることができるので、摩耗中期以降おける耐カット性に寄与する。
【0020】
上記実施形態では、トレッド面1にブロック4を設けた重荷重用空気入りタイヤの例を示したが、主溝によりトレッド面にリブを形成した重荷重用空気入りタイヤにも本発明は好適に用いることができ、トレッド面に溝により区分したブロック及び/またはリブからなる陸部を形成した空気入りタイヤであればよい。
【0021】
本発明は、特に重荷重用空気入りタイヤに好ましく用いることができるが、それに限定されず、他の空気入りタイヤにも適用することが可能である。
【0022】
【実施例】
タイヤサイズを11R22.5、トレッドパターンを図1で共通にし、凹凸面の凹凸差dと形状を表1のようにした本発明タイヤ1〜5(実施例1〜5)と比較タイヤ1,2(比較例1,2)、及び凹凸面のない従来タイヤ(従来例)をそれぞれ作製した。本発明タイヤと比較タイヤにおける凹凸面の凹凸の配列ピッチはいずれも10mmである。
【0023】
これら各試験タイヤをリムサイズ22.5×8.25のリムに装着し、空気圧を700kPa にして10tの車両に装着し、以下に示す測定方法により、耐カット性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
耐カット性
1.カット傷の発生数
舗装率100%の舗装路を一万km走行(高速道路70%、一般道路30%)させた後、発生したカット傷の数を調べ、その結果を従来タイヤを100とする指数値で評価した。この値が小さい程、カット傷の発生数が少ない。
2.カット傷の成長度
上記カット傷の発生数の試験で発生したカット傷のうち、カット長が長いカット傷10個の平均カット長さを調べ、その結果を従来タイヤを100とする指数値で評価した。この値が小さい程、カット傷の成長が小さい。
【0024】
【表1】
表1から、本発明タイヤは、カット傷の発生数を低減でき、また発生したカット傷の成長を抑制できることがわかる。
【0025】
【発明の効果】
上述したように本発明は、トレッド面に溝により区分した陸部を形成した空気入りタイヤにおいて、陸部の踏面をタイヤ周方向に凹凸が並ぶ凹凸面に形成し、該凹凸面の凹凸差を1.5〜4.5mmにしたので、摩耗初期におけるトレッド面のカット傷の発生数と発生したカット傷の成長を抑制し、耐カット性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一例を示すトレッド面の要部展開図である。
【図2】図1のブロックの拡大断面図である。
【図3】凹凸面の他の例を示すブロックの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド面 2 主溝
3 横溝 4 ブロック(陸部)
4a 踏面 5 凸部
6 凹部 P ピッチ
T タイヤ周方向 h 凹凸差
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、トレッド面の耐カット性を改善するようにした空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、空気入りタイヤとして、トラックやバス、建設車両などの重荷重車両に使用される重荷重用空気入りタイヤがある。このようなタイヤでは、トレッド面にタイヤ周方向に延在する複数の主溝を設け、該主溝によりリブパターンを形成したもの(例えば、特許文献1参照)や、更にタイヤ幅方向に延在する横溝をタイヤ周方向に所定のピッチで配置し、主溝と横溝によりブロックパターンを形成したものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−105513号公報(図1)
【特許文献2】
特開2000−238512号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような重荷重用空気入りタイヤは、トレッド面に高い荷重が加わり、しかもタイヤ接地時の踏み込み、蹴り出しの際にタイヤ周方向に大きな引張り力がトレッド面に作用するため、路上のガラス片や金属片などの微細な小片を踏んだ際にトレッド面にカット傷を受け易い。
【0005】
特にトレッド面にブロックを形成したタイヤでは、ブロックの動きが大きく、その大きな動きが接地する毎にブロックに繰り返し発生するため、走行時にトレッド面に受けたカット傷がタイヤ周方向に次第に大きく成長する。このような現象は、特に摩耗後期よりもトレッド剛性が低い状態にある摩耗初期の段階で発生する傾向にある。
【0006】
本発明は、摩耗初期におけるトレッド面のカット傷の発生数と発生したカット傷の成長を抑制し、耐カット性を向上することが可能な空気入りタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、トレッド面に溝により陸部を区分形成した空気入りタイヤにおいて、前記陸部の踏面をタイヤ周方向に凹凸が並ぶ凹凸面に形成し、該凹凸面の凹凸差dを1.5〜4.5mmにしたことを特徴とする。
【0008】
このように踏面をタイヤ周方向に凹凸が並ぶ凹凸面に形成することで、凹凸面が存在する摩耗初期段階において、接地圧が低い凹部で路面から受ける衝撃を緩和することができる。そのため、走行時に路上のガラス片や金属片などの微細な小片を踏んだ際にカット傷が凹部で発生するのを抑制することが可能になる。従って、カット傷の発生数を低減することができる。
【0009】
また、タイヤ接地時の踏み込み、蹴り出しの際にブロックの踏面に生じるタイヤ周方向の大きな引張り力を凹凸面の凹部で緩和することができるので、踏面に発生したカット傷の成長をその引張り力が弱くなって動きが小さい凹部で抑えることができる。従って、カット傷の成長抑制が可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の空気入りタイヤの一例を示し、トラックやバス、建設車両などの重荷重車両に使用される重荷重用空気入りタイヤのトレッドパターンを示している。
【0012】
トレッド面1には、タイヤ周方向Tに延びる複数の主溝2がタイヤ幅方向に沿って所定の間隔で設けられている。タイヤ幅方向に延びる横溝3がタイヤ周方向に所定のピッチで配置され、トレッド面1には主溝2と横溝3によりブロック(陸部)4が区分形成されている。
【0013】
ブロック4の踏面4aは、図2に示すように、タイヤ周方向Tに波状の凹凸が並ぶ凹凸面に形成され、ブロック4の踏面4aを接地圧がタイヤ周方向Tで高い凸部5と低い凹部6が交互に発生するようにしてあり、これによりタイヤ接地時のブロック4の踏み込み、蹴り出しの際にブロック4の踏面4aが受けるタイヤ周方向の大きな引張り力を凹部6で緩和している。
【0014】
凹凸面の凸部5及び凹部6はタイヤ幅方向に沿って延設され、ブロック4のタイヤ幅方向両端まで延在している。凹部6の底から凸部5の先端までのタイヤ軸と直交する方向に測定した長さである凹凸差dは、1.5〜4.5mmの範囲に設定してある。凹凸差dが1.5mmより低いと、上記引張り力を凹部6で効果的に緩和することが難しくなる。4.5mmを超えると、接地時に凸部5に対する接地圧が高くなり過ぎるため、逆に凸部5に深いカット傷を受け易くなり、その結果、耐カット性の改善やカット傷の成長を抑制することが困難になる。また、耐摩耗性の点からも好ましくない。
【0015】
上述した本発明によれば、凹凸面が存在する摩耗初期段階において、ブロック4の踏面4aの接地圧が低い凹部6で路面から受ける衝撃を緩和することができるので、走行時に路上のガラス片や金属片などの微細な小片を踏んだ際のカット傷の発生を凹部6で抑制し、カット傷の発生数を低減することができる。
【0016】
また、タイヤ接地時の踏み込み、蹴り出しの際にブロック4の踏面4aに生じるタイヤ周方向Tの大きな引張り力を、タイヤ周方向Tに凹凸が並ぶ凹凸面の凹部6で緩和することができるので、踏面4aに発生したカット傷の成長を、引張り力の弱い、即ち接地圧が低いため引張り力が弱くなって動きが小さい凹部6で抑えることが可能になるため、カット傷の成長抑制が可能になる。従って、耐カット性を向上することができる。
【0017】
本発明において、踏面4aは、上述した波状の凹凸面に代えて、図3に示すように断面矩形状の凹凸面であってもよい。このように凹凸間の変化を急激にすることにより、カット傷の成長をより効果的に抑制することができる。
【0018】
上述した凹凸面の凹凸の配列ピッチ(凸部5間の間隔)Pとしては、10mm以上にするのがカット傷の成長を効果的に抑制する上で好ましい。その上限値としては、カット傷の発生そのものを抑制する点から20mm以下にするのがよい。ピッチが広過ぎるとピッチ無しの平滑面に近くなり、踏面に大きな引張力が生じてしまうために好ましくない。
【0019】
トレッド面1を有するトレッド部7は、通常のトレッド部に使用されるゴム材料に代えて、発泡ゴム、または短繊維を含有するゴム材料から構成するようにしてもよい。これにより、上記凹凸面が摩耗により消失した摩耗中期以降において、摩耗したブロック4の踏面4aを凹凸状にすることができるので、摩耗中期以降おける耐カット性に寄与する。
【0020】
上記実施形態では、トレッド面1にブロック4を設けた重荷重用空気入りタイヤの例を示したが、主溝によりトレッド面にリブを形成した重荷重用空気入りタイヤにも本発明は好適に用いることができ、トレッド面に溝により区分したブロック及び/またはリブからなる陸部を形成した空気入りタイヤであればよい。
【0021】
本発明は、特に重荷重用空気入りタイヤに好ましく用いることができるが、それに限定されず、他の空気入りタイヤにも適用することが可能である。
【0022】
【実施例】
タイヤサイズを11R22.5、トレッドパターンを図1で共通にし、凹凸面の凹凸差dと形状を表1のようにした本発明タイヤ1〜5(実施例1〜5)と比較タイヤ1,2(比較例1,2)、及び凹凸面のない従来タイヤ(従来例)をそれぞれ作製した。本発明タイヤと比較タイヤにおける凹凸面の凹凸の配列ピッチはいずれも10mmである。
【0023】
これら各試験タイヤをリムサイズ22.5×8.25のリムに装着し、空気圧を700kPa にして10tの車両に装着し、以下に示す測定方法により、耐カット性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
耐カット性
1.カット傷の発生数
舗装率100%の舗装路を一万km走行(高速道路70%、一般道路30%)させた後、発生したカット傷の数を調べ、その結果を従来タイヤを100とする指数値で評価した。この値が小さい程、カット傷の発生数が少ない。
2.カット傷の成長度
上記カット傷の発生数の試験で発生したカット傷のうち、カット長が長いカット傷10個の平均カット長さを調べ、その結果を従来タイヤを100とする指数値で評価した。この値が小さい程、カット傷の成長が小さい。
【0024】
【表1】
表1から、本発明タイヤは、カット傷の発生数を低減でき、また発生したカット傷の成長を抑制できることがわかる。
【0025】
【発明の効果】
上述したように本発明は、トレッド面に溝により区分した陸部を形成した空気入りタイヤにおいて、陸部の踏面をタイヤ周方向に凹凸が並ぶ凹凸面に形成し、該凹凸面の凹凸差を1.5〜4.5mmにしたので、摩耗初期におけるトレッド面のカット傷の発生数と発生したカット傷の成長を抑制し、耐カット性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一例を示すトレッド面の要部展開図である。
【図2】図1のブロックの拡大断面図である。
【図3】凹凸面の他の例を示すブロックの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド面 2 主溝
3 横溝 4 ブロック(陸部)
4a 踏面 5 凸部
6 凹部 P ピッチ
T タイヤ周方向 h 凹凸差
Claims (5)
- トレッド面に溝により陸部を区分形成した空気入りタイヤにおいて、前記陸部の踏面をタイヤ周方向に凹凸が並ぶ凹凸面に形成し、該凹凸面の凹凸差dを1.5〜4.5mmにした空気入りタイヤ。
- 前記陸部がブロックである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記凹凸面の凹凸の配列ピッチを10mm以上にした請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記凹凸面の凸部及ぶ凹部がタイヤ幅方向に延在する請求項1,2または3に記載の空気入りタイヤ。
- 前記空気入りタイヤが重荷重用空気入りタイヤである請求項1,2,3または4に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002267110A JP2004098982A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002267110A JP2004098982A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004098982A true JP2004098982A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32265729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002267110A Pending JP2004098982A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004098982A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100756326B1 (ko) * | 2006-06-28 | 2007-09-06 | 금호타이어 주식회사 | 제동성능을 향상시킨 공기입 타이어 |
JP2009107376A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP5568657B1 (ja) * | 2013-03-13 | 2014-08-06 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
-
2002
- 2002-09-12 JP JP2002267110A patent/JP2004098982A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100756326B1 (ko) * | 2006-06-28 | 2007-09-06 | 금호타이어 주식회사 | 제동성능을 향상시킨 공기입 타이어 |
JP2009107376A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP5568657B1 (ja) * | 2013-03-13 | 2014-08-06 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
US10647160B2 (en) | 2013-03-13 | 2020-05-12 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire |
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