JP2004098951A - 自動車の熱交換器の装着構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラジエータ4の上方ピン41にラバーブッシュ63を介して係合し所定の位置に保持するラジエータ上部保持部52と、コンデンサ3の上方ピン31にラバーブッシュ61を介して係合し所定の位置に保持するコンデンサ上部保持部51と、取付部53とからなる上側ブラケット5を一部材で構成して、ラジエータ4上部とコンデンサ3上部が上側ブラケット5でラジエータコアサポートメンバ2に装着する構造にした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の熱交換器であるラジエータと空調装置のコンデンサを車体に取付ける装着構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図3,4に示すように、ラジエータ4aの上部および下部の両側にはピン41a,42aが設けられ、ゴムブッシュ6aを介して専用の取付部材10aで車体に取付けていた。また、コンデンサ3aの上部および下部の両側にもピン31a,32aが設けられゴムブッシュ6bを介して専用の取付部材10bで車体に取付けていた。このラジエータ上部の車体への取付部材10aとコンデンサ上部の車体への取付部材10bは別体であった。
【0003】
ラジエータ4aとコンデンサ3aは、それぞれのゴムブッシュ6a,6bの特性を変えることによって、それぞれに適した振動特性を与えることができる。
【0004】
しかし、取付部材10a,10bは、一端部に設けた穴に弾性材を取付け、その弾性材をラジエータ又はコンデンサのピン41a,31aを挿入するようにし、他端部をネジで締結する構造であったため、取付部材10a,10bの穴にラジエータ又はコンデンサのピン41a,31aを挿入した状態では、取付部材10a,10bは1点で支持された状態であるので、姿勢が安定しないものであった。
【0005】
また、ネジ締結時に取付部材10a,10bがネジの回転方向に動こうとし不安定で、手が離せないため作業性が悪く、ネジ及びピンの回転方向、軸方向に動かないように廻り止め及び仮固定等の構造が必要であった。
【0006】
また、ラジエータ用とコンデンサ用にそれぞれ別体となっている取付部材10a,10bは、部品が小さい為、量産時における作業性が悪いという問題があった。
【0007】
また、これとは別の従来の自動車の熱交換器の装着構造では、車体への取付性を向上する為に、ラジエータとコンデンサを予め一体化し車体に取付ける構造としているものもある(例えば、特許文献1参照。)。しかし、ゴムブッシュを所定の共振周波数にチューニングし、車体振動低減の為にダイナミックダンパとして積極的に振動させているラジエータと一緒にコンデンサも振動してしまい、コンデンサの配管に柔軟性を持たせる必要が生じ、コスト増となる問題があった。
【0008】
【特許文献1】
特開平06―92150号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、これらの問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、複雑な機構や部品点数の増加をまねくことなく、簡潔な構造で取付け作業を容易にすることができる自動車の熱交換器の装着構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、上部と下部の両側にラジエータ装着突出部を備えたラジエータと、上部と下部の両側にコンデンサ装着突出部を備えたコンデンサを前後に並置し、下部のラジエータ装着突出部と下部のコンデンサ装着突出部を弾性材を介してラジエータコアサポートメンバに差し込むようにし、前記ラジエータと前記コンデンサを前記ラジエータコアサポートメンバに装着する自動車の熱交換器の装着構造において、
上部の前記ラジエータ装着突出部に弾性材を介して係合し所定の位置に保持するラジエータ上部保持部と、上部の前記コンデンサ装着突出部に弾性材を介して係合し所定の位置に保持するコンデンサ上部保持部と、前記ラジエータコアサポートメンバへの取付部とからなる取付具を一部材で構成し、ラジエータ上部とコンデンサ上部が前記取付具で前記ラジエータコアサポートメンバに装着されることを特徴とする手段とした。
【0011】
請求項2に記載の発明では、ラジエータ上部保持部をラジエータ装着突出部に係合させる装着方向と、コンデンサ上部保持部をコンデンサ装着突出部に係合させる装着方向とを同じ装着方向にしたことを特徴とする手段とした。
【0012】
請求項3に記載の発明では、ラジエータ上部保持部とコンデンサ上部保持部に環状の弾性材を取り付ける穴部を平行に設け、前記ラジエータ上部保持部をラジエータ装着突出部に係合させる装着方向と、前記コンデンサ上部保持部をコンデンサ装着突出部に係合させる装着方向とを同じ装着方向にしたことを特徴とする手段とした。
【0013】
請求項4に記載の発明では、ラジエータ上部保持部のラジエータ装着突出部への取付面とコンデンサ上部保持部のコンデンサ装着突出部への取付面を平行にしたことを特徴とする手段とした。
【0014】
請求項5に記載の発明では、ラジエータのラジエータ装着突出部がコンデンサのコンデンサ装着突出部より長い構造にしたことを特徴とする手段とした。
【0015】
請求項6に記載の発明では、コンデンサがラジエータの前方に装着されることを特徴とする手段とした。
【0016】
請求項7に記載の発明では、取付具の取付部をラジエータコアサポートメンバに螺着体の締結で取り付ける構造にし、ラジエータ装着突出部とコンデンサ装着突出部の突出方向と螺着体の軸方向を異なる方向にしたことを特徴とする手段とした。
【0017】
【発明の作用及び効果】
よって請求項1記載の発明にあっては、熱交換器であるラジエータとコンデンサが並置することにより前後に位置する上部のラジエータ装着突出部と上部のコンデンサ装着突出部に弾性材を介して取付具のラジエータ上部保持部とコンデンサ上部保持部を係合させる。このように、ラジエータとコンデンサの上部に一部材の取付具を係合させることにより装着作業中のラジエータ及びコンデンサの姿勢を安定させることができ、取付具自体も2点が支持されるので廻り止めとなる。次に、取付具の取付部をラジエータコアサポートメンバへ取付ける。これによって、ラジエータとコンデンサの上部はラジエータコアサポートメンバに取付具と弾性材を介して装着される。ラジエータ上部保持部とコンデンサ上部保持部と取付部を一部材で構成することにより、部品点数が減り、取付け個所が減り、作業者が掴みやすい適度な大きさとなるので、作業を効率化でき、作業を容易にできる。
【0018】
請求項2記載の発明にあっては、ラジエータ上部保持部をラジエータ装着突出部に係合させる装着方向と、コンデンサ上部保持部をコンデンサ装着突出部に係合させる装着方向とが同じ装着方向となり、複雑な装着とならず、一方向で、ラジエータおよびコンデンサへの取付具の取り付けが行えるので、作業性が向上する。
【0019】
請求項3記載の発明にあっては、ラジエータ上部保持部とコンデンサ上部保持部に平行に設けた穴部に、環状の弾性材を取り付けると、弾性材の孔部分はラジエータ上部保持部とコンデンサ上部保持部の穴部に沿って平行となるため、ラジエータ上部保持部をラジエータ装着突出部に係合させる装着方向と、コンデンサ上部保持部をコンデンサ装着突出部に係合させる装着方向とが同じ装着方向となり、複雑な装着とならず、一方向で、ラジエータおよびコンデンサへの取付具の取り付けが行えるので、作業性が向上する。
【0020】
請求項4記載の発明にあっては、ラジエータ上部保持部のラジエータ装着突出部への取付面とコンデンサ上部保持部のコンデンサ装着突出部への取付面を平行にすると、取付具を装着する際に、ラジエータ上部保持部の取付面とコンデンサ上部保持部の取付面のどちらかの向きを合わせれば両方の取付面を合わせることができ、作業が容易になる。
【0021】
請求項5記載の発明にあっては、ラジエータのラジエータ装着突出部がコンデンサのコンデンサ装着突出部より長い構造にしたため、取付具のコンデンサ上部保持部がコンデンサ装着突出部に係合するよりも先に、ラジエータ上部保持部がラジエータ装着突出部に係合するようにし、同時に係合させなくてもよいようにして、さらに作業を容易に行えるようにする。
【0022】
請求項6記載の発明にあっては、コンデンサがラジエータの前方に装着されることにより、ラジエータよりも小さいコンデンサが前方に位置することにより、作業者が前方から行うコンデンサ及びラジエータの装着の際に、作業者がコンデンサ及びラジエータの状態を一目で確認できるため、作業性が向上する。
【0023】
請求項7記載の発明にあっては、取付具の取付部をラジエータコアサポートメンバに螺着体の締結で取り付ける構造にし、ラジエータ装着突出部とコンデンサ装着突出部の突出方向と螺着体の軸方向を異なる方向にすると、取付具の取付部をラジエータコアサポートメンバに取付ける際に、螺着体を螺着させるための回転により取付具が回転しようとしても、取付具はラジエータ装着突出部とコンデンサ装着突出部との係合で位置を制限され回転方向に動かないので、取付具の取付がはずれてしまったり、取付け位置がズレることがなく、取付け作業を行いやすくできる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自動車の熱交換器の装着構造を実現する実施の形態を、請求項1,2,3,4,5,6,7に係る発明に対応する実施例と実施例の応用例に基づいて説明する。
【0025】
(実施例)
【0026】
まず、構成を説明する。
図1は実施例の自動車の熱交換器の装着構造の概略を示す説明図である。図1における主な符号を説明すると、2はラジエータコアサポートメンバ、21はロアクロスメンバ、211,212は下方取付け穴、22は取付穴、3はコンデンサ、31は上方ピン(上部のコンデンサ装着突出部)、32はコンデンサの下方ピン(下部のコンデンサ装着突出部)、4はラジエータ、41は上方ピン(上部のラジエータ装着突出部)、42はラジエータの下方ピン(下部のラジエータ装着突出部)、5は上側ブラケット(取付具)、51はコンデンサ上部保持部、511は係合穴(弾性材を取り付ける穴部)、52はラジエータ上部保持部、521は係合穴(弾性材を取り付ける穴部)、53はラジエータコアサポートメンバへの取付部、531はネジ穴、61,62,63,64はであるラバーブッシュ(弾性材)、7は取付ネジ(螺着体)である。
【0027】
本実施例では、図1に示すように空調装置のコンデンサ3の上部両側に上方ピン31を設け、下部両側に下方ピン32を設け、ラジエータ4の上部両側に上方ピン41を設け、下部両側に下方ピン42を設けている。上方ピン31,41は上方にピンが突出したものであり、下方ピン32,42は下方にピンが突出したものである。また、ラジエータ4の上方ピン41はコンデンサ3の上方ピン31よりも長くしている。
【0028】
ラジエータコアサポートメンバ2のロアクロスメンバ21には、コンデンサ3およびラジエータ4の下方ピン32,42をラバーブッシュ62,64を介して取付けるための下方取付け穴211,212を設け、ラジエータコアサポートメンバ2の上部には、上側ブラケット5を取付けるための取付穴22を設けている。
【0029】
本実施例では、コンデンサをラジエータの前になるように並置してラジエータコアサポートメンバ2に装着する。
【0030】
上側ブラケット5は板状部材であり、略コ字状の形状にしている。また、両側の長さを異なる形状にして、長い方をラジエータ上部保持部52とし、短い方をコンデンサ上部保持部51としている。このラジエータ上部保持部52とコンデンサ上部保持部51は平行に設ける。よって、ラジエータ上部保持部52とコンデンサ上部保持部51の上方ピン31,41への取付面は平行な面となる。ラジエータ上部保持部52にはラバーブッシュ63を取付けるための係合穴521を設け、コンデンサ上部保持部51には、ラバーブッシュ61を取付けるための係合穴511を設ける。係合穴521,511は平行な穴の向きとなるように設ける。また、上側ブラケット5の略コ字状の中央となる取付部53には、取付ネジ用のネジ穴531を設けている。この上側ブラケット5は樹脂製であり一体成形で形成される。
【0031】
また、ラバーブッシュ61,62,63,64は環状で中央にピン取付用の貫通穴を設けている。特に、ラバーブッシュ64は所定の共振周波数にチューニングしている。また、ラバーブッシュ61,62は弾性係数が大きく、ラバーブッシュ63,64は弾性係数が小さく設定されている。
【0032】
次に、作用を説明する。
【0033】
[自動車の熱交換器の装着構造における取付け作業]
【0034】
本実施例の熱交換器の装着構造における取付け作業では、まずラジエータコアサポートメンバ2のロアクロスメンバ21の両側にそれぞれ設けられた下方取付け穴211,212にラバーブッシュ62,64を挿入する。ラバーブッシュ64は所定の共振周波数にあらかじめチューニングされている。次にコンデンサ3の下方ピン32をラバーブッシュ62の穴部分に挿入し、ラジエータ4の下方ピン42をラバーブッシュ64の穴部分に挿入して、コンデンサ3とラジエータ4の下部をロアクロスメンバ21に取付ける。
【0035】
上側ブラケット5の係合穴511には、コンデンサ3の上方ピン31用のラバーブッシュ61を挿入し、係合穴521にはラジエータ4の上方ピン41用のラバーブッシュ63を挿入して取付けておく。
【0036】
ロアクロスメンバ21に下部を取付けた状態のコンデンサ3とラジエータ4は所定の間隔で並置しているので、片手で簡単にその状態を保つことができる。この状態において、もう一方の手でラバーブッシュ61,63を取りつけた上側ブラケット5を持つようにする。この際、上側ブラケット5は適度な大きさであるため掴みやすい。
【0037】
次に、コンデンサ3の上方ピン31より長いラジエータ4の上方ピン41を、上側ブラケット5の係合穴521に取付けたラバーブッシュ63の穴部分に挿入し、係合穴511に取付けたラバーブッシュ61の穴部分にコンデンサ3の上方ピン31を挿入し、にラジエータ4の上方ピン41を挿入する。
【0038】
上方ピン31,41への挿入は同時でないので、作業者は容易に行うことができる。
【0039】
この際に、上側ブラケット5の係合穴511,521は平行であり、ラバーブッシュ61,63の穴部分も平行となるので、コンデンサ上部保持部51とラジエータ上部保持部52の上方ピン31,41への装着方向は同じになる。
【0040】
また、コンデンサ上部保持部51とラジエータ上部保持部52の上方ピン31,41への取付面も平行であるので、作業者も同じ装着方向として取り扱えばよい。
【0041】
よって、この上側ブラケット5の装着の際には、コンデンサ3とラジエータ4に上側ブラケット5を上から下方に向かって一方向に挿入する動きで取付ける。
【0042】
また、前方から作業する作業者はラジエータ4より小さいコンデンサ3が手前にあるため、目視で確認が行いやすい。
【0043】
次に、上側ブラケット5の中央の取付部53に設けたネジ穴531とラジエータコアサポートメンバ2の取付穴22を取付ネジ7で締結する。これにより、従来においてコンデンサとラジエータのそれぞれの上部の取付けに必要であった取付けネジの締結個所を減少でき、取付け作業を効率化できる。
【0044】
また、上方ピン31,41のピン突出方向は上下方向であり、取付ネジ7の軸方向は前後方向であるので前後の回転方向に約90度の位相差を持つため、取付けネジ7の回転によって、上側ブラケット5が回転しようとしても、ラバーブッシュを介した取付けによって制約されるため、取付け位置がズレることはない。またさらに、上側ブラケット5は一部材であるので、回転しないよう手で保持することも容易である。よって、一部材の上側ブラケット5にすることで取付け作業は行いやすくなる。
【0045】
同様に、コンデンサ3とラジエータ4の左右のもう一方の上部にも上側ブラケット5による取付けを行って、コンデンサ3とラジエータ4のラジエータコアサポートメンバ2への装着を終了する。
【0046】
[ラジエータのダイナミックダンパへの利用]
【0047】
ラバーブッシュ64を所定の共振周波数にチューニングし、ラバーブッシュ61,62は弾性係数が大きく、ラバーブッシュ63,64は弾性係数が小さく設定されているので、ラジエータ4がコンデンサ3に比べ大きな振幅で振動できるようにし、ラジエータ4をダイナミックダンパのマスとして使用できるようにしている。
【0048】
次に、効果を説明する。
【0049】
実施例の自動車の熱交換器の装着構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0050】
(1)上部両側に上方ピン41を備え、下部両側に下方ピン42を備えたラジエータ4と、上部両側に上方ピン31を備え、下部両側に下方ピン32を備えたコンデンサ3を前後に並置し、下方ピン42と下方ピン32をラバーブッシュ64,62を介してラジエータコアサポートメンバ2に差し込むようにし、ラジエータ4とコンデンサ3をラジエータコアサポートメンバ2に装着する自動車の熱交換器の装着構造において、上方ピン41にラバーブッシュ63を介して係合し所定の位置に保持するラジエータ上部保持部52と、上方ピン31にラバーブッシュ61を介して係合し所定の位置に保持するコンデンサ上部保持部51と、取付部53とからなる上側ブラケット5を一部材で構成し、ラジエータ4上部とコンデンサ3上部が上側ブラケット5でラジエータコアサポートメンバ2に装着されるため、装着作業中のラジエータ及びコンデンサの姿勢を安定させることができ、装着作業中の取付具自体も2点が支持されるので廻り止めとなり、部品点数が減り、取付け個所が減り、作業者が掴みやすい適度な大きさとなるので、作業を効率化でき、作業を容易にすることができる。
【0051】
(2)ラジエータ上部保持部52を上方ピン41に係合させる装着方向と、コンデンサ上部保持部51を上方ピン31に係合させる装着方向とを同じ装着方向にしたことにより、上方から下方への一方向で、ラジエータ4,コンデンサ3,上側ブラケット5の取り付けが行えるので、作業性が向上する。
【0052】
(3)ラジエータ上部保持部52とコンデンサ上部保持部51に環状のラバーブッシュ61,63を取り付ける係合穴511,521を平行に設けることによりラバーブッシュ61,63に上方ピン31,41を挿入するようにして上方から下方への一方向で、ラジエータ4,コンデンサ3,上側ブラケット5の取り付けが行えるので、作業性が向上する。
【0053】
(4)ラジエータ上部保持部52の上方ピン41への取付面とコンデンサ上部保持部51の上方ピン31への取付面を平行にしたことによって、作業者がコンデンサ3,ラジエータ4の上方ピンに上側ブラケット5を合わせやすい。
【0054】
(5)ラジエータ4の上方ピン41がコンデンサ3の上方ピン31より長い構造にしたため上側ブラケット5をラジエータ側より順次挿入できるので容易に装着でき作業性が向上する。
【0055】
(6)コンデンサ3がラジエータ4の前方に装着されることにより、作業者が目視で確認しながら作業ができるので、さらに作業性がよくなる。
【0056】
(7)上側ブラケット5の取付部53をラジエータコアサポートメンバ2に取付ネジ7の締結で取り付ける構造にし、上方ピン41と上方ピン31の突出方向と取付ネジ7の軸方向を異なる方向にしたため、取付け位置がズレることがなく、取付け作業を行いやすくできる。
【0057】
以上、本発明の自動車の熱交換器の装着構造を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0058】
例えば、実施例では、上側ブラケット5は樹脂製であったが金属製であっても良い。また、上側ブラケット5の取付部53のラジエータコアサポートメンバ2への取付は、実施例では取付ネジ7での取付であったが、螺着体としてボルトナットの締結でもよく、また取付が溶接であってもよい。
【0059】
また、実施例では、ラジエータ4上部とコンデンサ3上部の片側を一部材の上側ブラケット5でラジエータコアサポートメンバ2に装着しているが、ラジエータ4上部とコンデンサ3上部の両側を一部材の上側ブラケット5でラジエータコアサポートメンバ2に装着する構造であってもよい。
【0060】
また、本発明の作用効果に影響をきたさない程度のわずかな角度のずれは平行の範疇にあるものとする。
【0061】
(応用例)
【0062】
実施例の自動車の熱交換器の装着構造の応用例を図2に基づいて説明する。
【0063】
図2において、1は自動車前端部の熱交換器装着部、8は上側ブラケット(取付具)、81はコンデンサ上部保持部、811は係合穴、82はラジエータ上部保持部、821は係合穴、83はラジエータコアサポートメンバへの取付部、831はネジ穴である。
【0064】
本応用例では、ラジエータ4の下方ピン42とコンデンサ3の下方ピン32は、
図示しないが、実施例と同様にラジエータコアサポートメンバ2のロアクロスメンバ21にラバーブッシュ62,64を介して差し込むように装着する。
【0065】
応用例において、一方の上側ブラケット5は実施例の上側ブラケット5とは異なり、略コ字状の途中を折曲させた凹形状にしているが、コンデンサ上部保持部51とラジエータ上部保持部52を取付部53で接続する構造は同様のため符号を同じにしている。
【0066】
また、他方の上側ブラケット8はコンデンサ上部保持部81をラジエータ上部保持部82と取付部83との間に設ける形状にしている。すなわち、取付部83から伸長する部材の途中までをコンデンサ上部保持部81とし、そこから、さらに伸長する部材をラジエータ上部保持部82としている。
【0067】
なお、他の構成は実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0068】
応用例に示すように、左右の上側ブラケット8は形状を異なるものとしもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の自動車の熱交換器の装着構造の概略を示す説明図である。
【図2】実施例の自動車の熱交換器の装着構造の応用例を示す図である。
【図3】自動車の熱交換器の装着構造の従来例を示す説明図である。
【図4】自動車の熱交換器の装着構造の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 自動車前端部の熱交換器装着部
2 ラジエータコアサポートメンバ
21 ロアクロスメンバ
211 下方取付け穴
212 下方取付け穴
22 取付穴
3 コンデンサ
31 上方ピン(上部のコンデンサ装着突出部)
32 下方ピン(下部のコンデンサ装着突出部)
4 ラジエータ
41 上方ピン(上部のラジエータ装着突出部)
42 下方ピン(下部のラジエータ装着突出部)
5 上側ブラケット(取付具)
51 コンデンサ上部保持部
511 係合穴
52 ラジエータ上部保持部
521 係合穴
53 (ラジエータコアサポートメンバへの)取付部
531 ネジ穴
61 ラバーブッシュ(弾性材)
62 ラバーブッシュ(弾性材)
63 ラバーブッシュ(弾性材)
64 ラバーブッシュ(弾性材)
7 取付ネジ(螺着体)
8 上側ブラケット(取付具)
81 コンデンサ上部保持部
811 係合穴
82 ラジエータ上部保持部
821 係合穴
83 (ラジエータコアサポートメンバへの)取付部
831 ネジ穴
Claims (7)
- 上部と下部の両側にラジエータ装着突出部を備えたラジエータと、上部と下部の両側にコンデンサ装着突出部を備えたコンデンサを前後に並置し、下部のラジエータ装着突出部と下部のコンデンサ装着突出部を弾性材を介してラジエータコアサポートメンバに差し込むようにし、前記ラジエータと前記コンデンサを前記ラジエータコアサポートメンバに装着する自動車の熱交換器の装着構造において、
上部の前記ラジエータ装着突出部に弾性材を介して係合し所定の位置に保持するラジエータ上部保持部と、上部の前記コンデンサ装着突出部に弾性材を介して係合し所定の位置に保持するコンデンサ上部保持部と、前記ラジエータコアサポートメンバへの取付部とからなる取付具を一部材で構成し、ラジエータ上部とコンデンサ上部が前記取付具で前記ラジエータコアサポートメンバに装着されることを特徴とする自動車の熱交換器の装着構造。 - 請求項1に記載された自動車の熱交換器の装着構造において、
ラジエータ上部保持部をラジエータ装着突出部に係合させる装着方向と、コンデンサ上部保持部をコンデンサ装着突出部に係合させる装着方向とを同じ装着方向にしたことを特徴とする自動車の熱交換器の装着構造。 - 請求項2に記載された自動車の熱交換器の装着構造において、ラジエータ上部保持部とコンデンサ上部保持部に環状の弾性材を取り付ける穴部を平行に設け、前記ラジエータ上部保持部をラジエータ装着突出部に係合させる装着方向と、前記コンデンサ上部保持部をコンデンサ装着突出部に係合させる装着方向とを同じ装着方向にしたことを特徴とする自動車の熱交換器の装着構造。
- 請求項1〜請求項3に記載された自動車の熱交換器の装着構造において、ラジエータ上部保持部のラジエータ装着突出部への取付面とコンデンサ上部保持部のコンデンサ装着突出部への取付面を平行にしたことを特徴とする自動車の熱交換器の装着構造。
- 請求項1〜請求項4に記載された自動車の熱交換器の装着構造において、ラジエータのラジエータ装着突出部がコンデンサのコンデンサ装着突出部より長い構造にしたことを特徴とする自動車の熱交換器の装着構造。
- 請求項1〜請求項5に記載された自動車の熱交換器の装着構造において、コンデンサがラジエータの前方に装着されることを特徴とする自動車の熱交換器の装着構造。
- 請求項1〜請求項6に記載された自動車の熱交換器の装着構造において、取付具の取付部をラジエータコアサポートメンバに螺着体の締結で取り付ける構造にし、ラジエータ装着突出部とコンデンサ装着突出部の突出方向と螺着体の軸方向を異なる方向にしたことを特徴とする自動車の熱交換器の装着構造。
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