JP2004098880A - バス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バス1のフロントアクスル1aとリアアクスル1b間に2階建て部13が形成されている。この2階建て部13の1階に第1コンパートメント16が形成され、2階に第2コンパートメント17が形成されている。2階建て部13の前方に運転席部10が形成されている。2階建て部13の後方に第3コンパートメント18が形成されている。運転席部10に第1乗降口5が設けられている。第1コンパートメント16には第2乗降口21が設けられている。第2コンパートメント17の天井部46は第3コンパートメント18の天井部よりも高く突出している。2階建て部15と第3コンパートメント18との接続部に階段20,21が形成されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車内に2階建て空間を有するバスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のバスは、一般的に1階建てであるが、2階建てバスも知られている。2階建てバスでは、ホイールベース間に1階部分があり,1階部分の上に車体のほぼ全長にわたって2階建て部分が形成される。
【0003】
従来、1つの空間に座席を上下に配置したバスも提案されている。(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開平4−131586号公報(図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
1階建てバスにおいては、座席が配置される空間が1つであり乗客はその空間を共有している。そのため、例えば複数の小集団でバスを共有する場合では、1つの空間内において、例えば、前から3列目が第1集団に振り当てられ、3列目から6列目が第2集団に振り当てられる、という状況が発生し得る。このような場合では、集団に割り当てられる空間に明確な境界がなく、各集団の独立性がそこなわれた状態になる。しかし、バス車内を細かな空間に分けることは構造的に難しい。
【0006】
また、2階建てバスおいては、1階空間と2階空間とを有しているが、それ以上細かな空間に分けることが難しい。
【0007】
また、前記実開平4−131586号公報に記載されているバスは、1つの空間に座席を上下に配置しているが、車体中央に配置される通路は車体内の天井まで吹き抜けのため独立した空間を得ることは難しい。
【0008】
従って、本発明の目的は、バス内部をより多くの空間に分けることができるバスを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載されるバスでは、フロントアクスルとリアアクスルとの間に2階建て空間を設け、この2階建て空間内に第1の乗員席空間とその上に第2の乗員席空間を形成している。また、バスの後方に第3の乗員席空間を形成している。このように構成されるバスでは、車内に少なくとも3つの独立した空間が形成される。
【0010】
請求項2に記載されるバスでは、前記2階建て空間の天井部を第3の乗員席空間の天井部より上側に突出する形で形成している。このように形成されるバスでは、2階建て空間内の乗客が窮屈を感じることなく乗車することができる。また、通常のバスの車両形態と違ってバスの天井の一部が突出するため、その形状が人目を引く。
【0011】
請求項3に記載されるバスでは、フロントアクスルとリアアクスル間に第1の乗員席空間に通じる乗降口を具備しているため、乗客がスムーズにバスに乗降でき、かつホイールハウスの影響がなく乗降できるので車椅子等を使用する際に大掛かりな乗降用の機械を設ける必要がない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施の形態について、図1から図3を参照して説明する。
【0013】
バス1の運転席部10は、例えばフロント右側に位置する運転席3と、フロント左側に形成された第1乗降口5と、この乗降口5の近傍に設けられた添乗員席7などによって構成されている。またこのバス1は、フロントアクスル1aとリアアクスル1bとの間に2階建て部13を備えている。この2階建て部13は、前輪のホイールハウス15の後端付近から後輪のホイールハウス(図示しない)の前端付近にかけて2階建て空間を構成している。
【0014】
この2階建て部13は、下側に位置する第1の乗員席空間としての第1コンパートメント16と、上側に位置する第2の乗員席空間としての第2コンパートメント17を有している。
【0015】
そして2階建て部13の後方には第3の乗員席空間としての第3コンパートメント18が形成されている。第3コンパートメント18は、第1コンパートメント16よりも高い位置にあり、かつ、第2コンパートメント17よりも低い位置にある。
【0016】
第1コンパートメント16と第3コンパートメント18とは、第1階段20によって連通されている。第2コンパートメント17と第3コンパートメント18とは、第2階段21により連通されている。
【0017】
第1コンパートメント16は、2階建て部13の1階部分に相当し、フロア25を有している。第1コンパートメント16の前部には、運転席部10とフロア25とをつなぐ通路26が形成されている。この通路26は、左右のホイールハウス15間に形成されている。またこの第1コンパートメント16は、フロア25と通路26の高低差を補う段差27と、フロントアクスル1aとリアアクスル1bとの間に位置する第2乗降口28を備えている。この乗降口28は、バス1の進行方向Xの左壁に形成されている。第1コンパートメント16の後端の中央には、第3コンパートメント18につながる第1階段20が形成されている。
【0018】
第1コンパートメント16のフロア25は、第1乗降口5の下端部とほぼ同じ高さに形成されており、車体の最も低い位置付近に形成されている。フロア25の中央に通路30を形成されている。図2に示すように通路30を挟んで左右両側に座席群35が配置される。
【0019】
座席群35の一例は、図2に示すようにシングルシートSと、ダブルシートWにより構成される。例えば第1コンパートメント16の前部においては段差27を挟んで左右両側にシングルシートSが配置される。その後ろにはダブルシートWが配置される。その後ろに第2乗降口28と、スペース36と、シングルシートSが配置される。その後ろにはダブルシートWが配置される。その後ろには第1階段20の昇降に邪魔にならないような位置にシングルシートSが配置される。
【0020】
第2乗降口28の近傍には、乗降のためにスペース36が形成されている。このスペース36の両側に仕切り部39が形成されている。なお、例えば第2乗降口28の床部から地面までの高低差を緩和するために着脱可能なスロープ部材を設けるようにしてもよい。
【0021】
第2コンパートメント17は、2階建て部13の2階部分に相当し、フロア45と、天井部46より構成される。
【0022】
図1に示されるようにフロア45の前部には、凸状に盛り上がった形状の突出部48が形成されている。フロア45の後部には盛り上がった形状の突出部49が形成されている。図3に示すようにフロア45の中央に通路50が形成され、通路50を挟んで左右両側に座席群51が配置される。また、突出部49の近傍には第3コンパートメント18につながる第2階段21と、第2階段21の昇降動作を妨げないようにスペース53が設けられている。
【0023】
前側の突出部48は、例えば通路26を移動する人が頭をぶつけることがないように、2階部分のフロア45を上側に突出して形成される。
【0024】
後側の突出部49は、例えば第1階段20を昇降する人が頭をぶつけることがないように、2階部分のフロア45を上側に突出して形成される。
【0025】
図3に示すように第2コンパートメント17の座席群51は、シングルシートSと、ダブルシートWより構成されている。
【0026】
図1に示すように第2コンパートメント17の天井部46は、第3コンパートメント18の天井部より上側に突出しており、第2コンパートメント17内の乗員の頭がぶつからないようになっている。
【0027】
第3コンパートメント18は、2階建て部13の後側に形成されている。図2に示すように第3コンパートメント18は、中央に形成された通路58と、通路58を挟んで左右両側に配置された座席群59と、フロア60と、階段20の近傍に形成されたスペース61などによって構成されている。
【0028】
次に、本実施形態のバス1の作用について説明する。
【0029】
第1コンパートメント16と第2コンパートメント17は2階建て部13の1階と2階に配置され、第3コンパートメント18は2階建部13の後方に配置されている。この第3コンパートメント18は第1コンパートメント16と第2コンパートメント17の略中間の高さに位置するので、各コンパートメント16,17,18は高低差により独立性が確保される。
【0030】
このため各コンパートメント16,17,18は、使用目的によって役割を変えて使用することが可能である。例えば目的地が同じ小集団がこのバスを利用することにより、各集団がそれぞれ独立した空間を占有できる。
【0031】
また例えば第2コンパートメント17を喫煙席とし、残り2つのコンパートメント16,18を禁煙席とすることもできる。この場合は、第2コンパートメント17は最上階に位置しているため、換気扇等の換気機構を充実させることにより、第1コンパートメント16と第3コンパートメント18への煙の流入を抑制することができる。
【0032】
第1コンパートメント16においては、第2乗降口28から乗降できるので乗客の乗降の流れがスムーズになる。またフロア25が低く形成されているので、第2乗降口28と地面との高低差が小さく、乗降しやすいという利点がある。
【0033】
また、通路26と第1階段20のそれぞれの天井部が上側に突出しているので、通路26と第1階段20を通行する際の移動がスムーズになされる。
【0034】
このように、上記構成を有する本実施形態では、バス車内に、2階建て部13の1階に第1コンパートメント16を有するとともに2階に第2コンパートメント17を有し、2階建て部13の後方には中間の高さの第3コンパートメント18を有し、各コンパートメント16,17,18の高低差を利用して独立した空間を得ている。
【0035】
このため、乗客は他のグループから干渉されない独立した空間を得ることができる。また、各コンパートメント16,17,18間に壁等の仕切り専用部材を使用することなく空間を仕切ることができるため、その分の材料費を削減できる。
【0036】
本実施の形態のバス1は、運転席部10と第3コンパートメント18に従来のバスの該当部分やエンジン、駆動系をそのまま使用することができる。このため、その分製造コストの高騰を抑えることができる。
【0037】
第2コンパートメント17の天井部46を第3コンパートメント18の天井部よりも高く形成しているため各コンパートメント16,17において乗客は窮屈を感じることなく乗車することができる。また、人目を引く形状となるので、このバス1への乗車意欲を与えることもできる。
【0038】
フロア25が低く形成されかつ第2乗降口28が第1コンパートメント16に形成されているため、第2乗降口28の下端と地面との高低差が小さく、乗降の不便が抑えられている。このため、車椅子等を使用する乗客の乗降も昇降機等大掛かりな機械を使用することなく行うことができる。
【0039】
なお、本実施形態では第2階段21を一対形成しているが、状況に応じてどちらか1つだけを形成してもよい。さらに、図4に示す他の実施形態のように、中央にダブルシートWを配置し、その両側に通路を2本形成し、それぞれの壁側にシングルシートSを配置する座席群を用いてもよい。
【0040】
本発明を実施するに当たって、本発明の車両形態を構成する要素は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変換して実施できることは言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によると、少なくとも3つの独立した空間を得ることができる。かつ2階建て空間以外は従来のバスの形状を利用できることがあるので、その場合には費用を削減できる。
【0042】
請求項2に記載した発明によると、2階建て空間に窮屈感なく乗車でき、しかも形状が通常の2階建てバスと異なるため乗車意欲を与えることができる。
【0043】
請求項3に記載した発明によると、乗降が容易となり、例えば車椅子を使用する乗客もスムーズに乗降できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すバスの縦断面図
【図2】図1中のF2−F2線に沿う第1コンパートメントと第3コンパートメントの横断面図
【図3】図1中のF3−F3線に沿う第2コンパートメントの横断面図
【図4】本発明の他の実施形態でフロアに通路を2本設けた場合のバスの一部の平面図。
【符号の説明】
1…バス
1a…フロントアクスル
1b…リアアクスル
13…2階建て部(2階建て空間)
16…第1コンパートメント(第1の乗員席空間)
17…第2コンパートメント(第2の乗員席空間)
18…第3コンパートメント(第3の乗員席空間)
28…第2乗降口
Claims (3)
- フロントアクスルとリアアクスルとの間に設けられた2階建て空間と、
前記2階建て空間に設けられた第1の乗員席空間と、
前記2階建て空間において前記第1の乗員席空間の上に設けられた第2の乗員席空間と、
前記2階建て空間の後方に設けられた第3の乗員席空間と、
を具備したことを特徴とするバス。 - 前記2階建て空間は、天井部を前記第3の乗員席空間の天井部よりも上方に突出させて形成したことを特徴とする請求項1記載のバス。
- 前記フロントアクスルと前記リアアクスル間に前記2階建て空間の前記第1の乗員席空間に通じる乗降口を形成したことを特徴とする請求項1記載のバス。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104443065A (zh) * | 2014-11-26 | 2015-03-25 | 安凤文 | 豪华型全座席三层大轿车车厢 |
JP2021127104A (ja) * | 2020-02-10 | 2021-09-02 | トヨタ自動車株式会社 | 車室構造 |
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2002
- 2002-09-10 JP JP2002264131A patent/JP2004098880A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9533761B2 (en) | 2010-12-03 | 2017-01-03 | The Boeing Company | Aircraft configuration with ramp access to multiple decks |
EP2460727A3 (en) * | 2010-12-03 | 2017-02-15 | The Boeing Company | Aircraft configuration with ramp access to multiple decks |
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