JP3094584B2 - 個室構造車両 - Google Patents

個室構造車両

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JP3094584B2
JP3094584B2 JP03309302A JP30930291A JP3094584B2 JP 3094584 B2 JP3094584 B2 JP 3094584B2 JP 03309302 A JP03309302 A JP 03309302A JP 30930291 A JP30930291 A JP 30930291A JP 3094584 B2 JP3094584 B2 JP 3094584B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄道車両や自動車等の車
両の個室構造に係り、更に詳しくは、車両の客室内に進
行方向両端をつなぐ一本の通路を形成し、該通路に沿っ
た通路壁面と該通路壁面にほぼ直行する室間壁面とによ
り区画配置された複数の個室を備えた車両に関するもの
である。
【0002】なお、本発明において、鉄道車両とは、鉄
路を鉄輪で走行する車輪のみでなく、ガイドウエイを走
行する車両をいう。ガイドウエイを走行する車両として
はラバータイヤで走行する車両や浮上式リニアモーター
カー等がある。
【0003】
【従来の技術】従来、鉄道車両においては、寝台車ある
いはグリーン車等において壁面で他と隔離された個室を
備えたものがある。
【0004】図12は極一般的な鉄道車両の個室構造を
上面から見た断面図を示したものである。図において、
1は鉄道車両、2bは他の鉄道車両との貫通路、3は鉄
道車両1の側構4に形成された乗車口、5は側構4にそ
の長手方向に複数設けられた窓である。6は通路であ
り、車両の両端に形成される貫通路2a、2b間をつな
ぐように形成される。鉄道車両1の内部は出入台スペー
スBと客室側スペースAに大きく分けられている。出入
台スペースBは通路6を鉄道車両1の中央に形成し、該
通路6の両側にトイレスペース7、洗面所43、乗車口
3が配置されている。客室側スペースAは、通路6と客
室11が併設されており、客室11は固定された室間壁
面12によって線路方向に区画される複数の個室35よ
り構成される。
【0005】鉄道車両の場合、複数の鉄道車両1が縦列
に連結されているために、個室35を備えた鉄道車両1
では通路6に沿って複数の個室35が配置されている。
【0006】これらの関連技術としては、例えば、特開
昭58−36755号の公開公報および、鉄道フアン19
89/3号(Vol.29 No.335)頁62〜70記載の「21世紀への"走
るホテル"」に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】鉄道車両1は線路幅に
より車体幅寸法が制限されるため、併設される通路6と
個室35は、一方を広くすれば他方が狭くなる関係にあ
る。前記従来例では、鉄道車両1の幅を2900mm、通路6
の幅を745mm、個室35の幅を1945mmとしているものが
開示されている。この通路6の幅は両側を壁面で構成し
ているために、複数の座席を備えた一般車両の通路6の
幅(550mm前後)より広く設定されている。
【0008】ところで、日本建築学会 編 「建築設計
資料集成」によれば、一般建築物の廊下幅については、
両側が手すりであれば450mm以上、片側が手すりで他方
が壁面であれば600mm以上、両側が壁面であれば800mm以
上が望ましいとされている。鉄道車両の場合、車体上下
方向の中央部を外側に張り出しているため、通路が片側
に寄って設けられているものについては、通路床面の幅
より上部空間が広く形成されている。このため、鉄道車
両の廊下幅は、一般建築物の廊下幅の片側が手すりで他
方が壁面の幅(600mm)寸法より若干小さい550mm以上必要
であるとされている。
【0009】しかし、前記通路を歩行する場合、一人の
歩行では十分な幅であるものの、個室35に出入りする
人と歩行者とのすれ違いや、対向する歩行者とのすれ違
い、特に車内販売用のワゴンとのすれ違い等において
は、歩行者に無理な姿勢を強いる問題点がある。これら
の問題は通路6の幅を広くすれば解決される。しかし、
一般建築物の廊下では、すれ違う一方の歩行者が避けて
すれ違うために必要な廊下幅は950mm以上であるとされ
ている。この廊下幅を鉄道車両に適用した場合、前記し
たように、個室35が逆に狭くなる問題点があった。
【0010】また、各個室35は通路壁面36に出入口
37が設けられているために、個室35から出入りする
人と歩行者が互いを認識するための距離がないので、出
合い頭の衝突が起こりやすい安全上の問題点があった。
【0011】本発明は前記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、個室スペースを大きく縮減
することなく、通路でのすれ違い歩行を良好にし、か
つ、個室から出入りする人と歩行者の出合い頭の衝突が
起こりにくい安全性の高い個室構造車両を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、車両の客室内に進行方向両端を
つなぐ一本の通路を形成し、該通路に沿った通路壁面と
該通路壁面にほぼ直行する室間壁面とにより区画配置さ
れた複数の個室を備えた個室構造車両において、該室間
壁面の在する位置毎に、該通路壁面に、床面から天井に
向かう開口を設け、該開口の在する部分で、該室間壁面
を、該通路壁面より室内側で終端させ、該通路壁面の該
開口の両端部の各々と該室間壁面の該室内側終端部と
を、該通路方向に傾斜する斜行壁面で結合し、該斜行壁
面に該個室出入り用の扉を設ける。
【0013】
【作用】本発明によれば、室間壁面の在する位置毎に、
通路壁面に、床面から天井に向かう開口を設け、該開口
の在する部分で、該室間壁面を、該通路壁面より室内側
で終端させ、該通路壁面の該開口の両端部の各々と該室
間壁面の該室内側終端部とを、通路方向に傾斜する斜行
壁面で結合することにより、通路壁面の一部に凹部を形
成することができ、該凹部にすれ違う一方の歩行者を回
避させ、他方の歩行者やワゴンを通すことができる。ま
た、斜行壁面に個室の出入り用の扉を設けることによ
り、出入りする人と歩行者のすれ違いを容易にし、ま
た、出入りする人と歩行者が互いに認識するための距離
を取ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図1〜図11を
参照して説明する。
【0015】〔第1の実施例〕図1〜図6は本発明に係
る第1の実施例を示す鉄道車両であり、図1は車両内部
の部分断面図、図2は図1に示すA−A断面図、図3及
び図4は通路方向よりみた部分斜面図、図5は車両内部
の上方断面図、図6は実施例と従来例との対比図であ
る。
【0016】先ず、図5において、本実施例に係る鉄道
車両の概略配置を説明する。図において、符号1で総括
的に示すのは鉄道車両であり、該鉄道車両1は線路方向
に長く形成され、その長手方向の両端を他の鉄道車両と
連結して使用される。2a、2bは鉄道車両1の両端に
形成された他の鉄道車両との貫通路、3は鉄道車両1の
側構4の両側に形成された乗車口であり、5は側構4の
両側にその長手方向に複数設けられた窓である。6は通
路であり、貫通路2a、2b間をつなぐように形成され
る。鉄道車両1の内部は出入台スペースBと客室側スペ
ースAに大きく分けられている。出入台スペースBは通
路6を鉄道車両1の中央に形成し、該通路6の両側にト
イレスペース7、電話スペース8、受付スペース9、受
付用クローゼット10及び乗車口3が配置されている。
また、出入台スペースBの客室壁面には鉄道車両1に関
する電源制御盤44を集中して配置している。客室側ス
ペースAは、通路6と客室11が併設されており、客室
11は固定された室間壁面12と着脱自在な室間壁面1
3及び通路壁面14(図1にて図示)によって線路方向
に区画された個室11a〜11iによって構成される。
【0017】なお、個室11aはソフアーとテーブルを
備えた重要顧客接待用個室、個室11bと11eはソフ
アーとテーブルを備えた2人用個室、個室11cと個室
11dは回転座席を備えた1人用個室、個室11fと個
室11gはソフアーとテーブルを備えたじゅうたんじき
の個室、個室11hと個室11iは丸テーブルと回転座
席を備えた会議可能な個室である。
【0018】この他、例えば広い部屋11aに2つのソ
ファーとひとつの回転座席、及びテーブルを配置して、
2〜3人用個室にし、複数の重要顧客用の個室として使
用することも考えられる。また、各個室について、その
床面を、土足で乗ってもよい床面と、たたみ、ジュータ
ン等を敷き込み土足厳禁とする床面として区画し、前者
の床面を出入り口付近に配置して、そこに履物を脱ぐよ
うにすればリラックスした状態で過ごすことが出来る。
図5中個室11f及び11gの通路6側の円弧状で示し
た部分は、上記説明した土足で乗ってもよい床面を示す
ものである。この土足で乗ってもよい床面の形として
は、この他、通路6に向かって横長の帯状に設ける等色
々な形が考えられる。以上のようにひとつの車両に色々
な個室を組み合わせて配置することが考えられ、また、
個室の種類、その部屋数やそれらの組合せについては、
目的に応じて適宜選択する。
【0019】図1〜図4において客室11b〜11eを
例にあげて、その具体的な個室構造を詳細に説明する。
個室11bと個室11c及び個室11dと個室11eを
仕切る室間壁面12は車体に固定されている。室間壁面
12は通路壁面14より室内側で終端されており、該室
内側終端部Cと、通路6に対して平行な通路壁面14と
は、通路6に対して45°の角度をもって通路方向に傾
斜する斜行壁面14aで結合されている。斜行壁面14
aには、室間壁面12を介して隣合う各個室11bと1
1cの出入口となる開き扉15が取付けられている。こ
の客室11側に形成される三角形の凹部16を設けるこ
とにより、凹部16にすれ違う一方の歩行者が回避して
他方の歩行者やワゴンを通すことができる。また、該斜
行壁面14aに各個室の出入口を設けることにより、出
入りする人と歩行者のすれ違いを容易にし、また、出入
りする人と歩行者が互いに認識するための距離を取るこ
とができる。更には、隣合う個室11bと11cの出入
口を設けることにより、凹部16を両個室の出入口とし
て共用することがでいるので、客室11を広く使うこと
ができる。加えて、斜行壁面14aは通路6に対して4
5°の角度をもって形成されているために、斜行壁面1
4aと通路壁面14とで形成される角部30を鈍角とす
ることができるので、歩行者の安全性を向上することが
できる。更に加えて、斜行壁面14aに部屋番号を付す
ことにより、開き扉15の前まで行かなくとも、歩行途
中で部屋番号を認識することができる。
【0020】個室11bと11c及び個室11dと11
eを仕切る室間壁面12は、個室11cと個室11dに
配置された回転座席17の回転軸Xを中心として、個室
11b及び個室11e側に湾曲して張り出して形成さ
れ、該張出部18に個室11b及び個室11eの固定テ
ーブル19が配置されている。この配置構成により、固
定テーブル19のデッドスペースを利用して、隣接する
個室11cと11dに配置され回転座席17の周囲を広
くすることができる。
【0021】客室11cと客室11dを仕切る室間壁面
13は車体に対して着脱自在に取付けられており、予約
内容によって1人用個室を2人の個室に変更可能として
いる。
【0022】室間壁面13の通路壁面14側コーナーに
は上面形状がほぼ正三角をなす収納棚20が配置されて
いる。該収納棚20と開き扉15は近接して配置され、
開き扉15を閉めたときに使用できるようにすること
で、スペースの有効利用を図っている。
【0023】また、室間壁面13の延長線上に位置する
通路壁面14には、客室11側に張り出すような凹部2
1が形成され、該凹部21に照明装置22を取付けてい
る。この構成により、収納棚20のデッドスペースを利
用して、照明装置22を通路6に張り出さなくすること
ができるので、照明装置22が通行の邪魔になることが
ない。
【0024】点線で示す23、24は、室間壁面13に
着脱自在に取付け可能なテーブルである。
【0025】図2は図1のA−A方向より見た個室11
eの断面図である。図において、25は各個室の窓際に
連続して形成される固定棚、26はジャバラ式の扉で覆
われるジャケット収納用のビルトインキャビネット、2
7は収納棚(図1に示す)、28は照明装置である。
【0026】また、この図2と図3及び図4に図示した
ように、通路壁面14の上方部分は個室側に傾斜してい
る。この構成は車両の天井面の彎曲した傾斜面に合わせ
て傾斜させたもので、これにより狭い通路6の上方部分
の空間に広がりを持たせ、圧迫感を軽減させたものであ
る。この上方の傾斜面は車両の1ケ所だけでなく、図3
及び図4に示すように開き扉15を除く部分に設け、全
体として連続するように設けることにより、より一層圧
迫感を軽減する効果がある。
【0027】一方、通路壁面14の上方の傾斜面の上端
は図では個室の開き扉15の上端と整合させてあるが、
例えば、個室11f、11g、11h及び11iのよう
に引き違い扉を有する場合は、その扉の上方も通路側面
14の上方の傾斜面と整合するように同様に傾斜させる
こともできる。こうすれば、通路壁面14と引き違い扉
とは垂直な壁面とその上方の傾斜面とで整合し、通路6
の上方は切れ目なく連続した上方部分の拡がりを得るこ
とが出来、より圧迫感を軽減させることが可能である。
加えて、この上方の傾斜面を垂直壁面に対し直線的にく
の字形に形成しているが、これを車両の天井面に合わせ
て曲面にて形成してもよい。また、通路壁面14や扉の
上方に傾斜面を形成することは、車両の天井面が円弧状
に彎曲していない場合、例えば、水平面で構成している
場合や直線的な傾斜面で構成されている場合にも同様の
効果を得ることが可能である。
【0028】図6は凹部16を設けることにより歩行者
のすれ違いを可能とした本実施例と、通路6を歩行者が
すれ違い可能な横幅とした場合の従来例を比較検討した
対比図である。(a)図は従来例、(b)図は本実施例
であり、両者とも鉄道車両1の幅を2900mmとし、個室1
1Xの前後長を3000mmとしている。本実施例では、凹部
16を隣合う個室に股がって設けているために、通路6
の幅を600mmとすることができる。従来例は通路6の幅
を歩行者がすれ違い可能な900mmとしている。両者の個
室11Xの面積を比較してみると、本実施例では個室1
1Xのスペースを5.7m2取ることができるのに対し、従
来例は5.1m2しか取れず、本実施例のほうが従来例より
12%個室11Xを広くすることができる。更に、本実
施例では出入口を個室11Xのコーナー部に配置するこ
とができ、しかも、開き扉15を出入口のたたきスペー
ス29の対角線上に配置しているので、最小スペースで
出入口を設けることができる。
【0029】以上述べたように、本実施例によれば、隣
合う個室の出入口を備えた斜行壁面14aを形成するこ
とにより、客室11のスペースを大きく縮減することな
く、通路6の歩行を良好にすることができるとともに、
出入りする人と歩行者のすれ違いを容易にし、また、出
入りする人と歩行者が互いに認識するための距離を取る
ことができるので、歩行者と出入りする人との出合い頭
の衝突を軽減して安全性を向上することができる。
【0030】〔第2の実施例〕図7〜図9は本発明に係
る第2の実施例を示す鉄道車両であり、図7は車両内部
の部分断面図、図8は図7に示すB−B断面図、図9は
車両内部の上方断面図である。なお、図1〜図6におけ
る部材、部位、矢印と同一ないし均等のものは同一符号
をもって示し重複した説明を省略する。
【0031】先ず、図9において、本実施例に係る鉄道
車両の概略配置を説明する。図において、鉄道車両1の
内部は出入台スペースBと客室側スペースAに大きく分
けられている。出入台スペースBは通路6を鉄道車両1
の中央に形成し、該通路6の両側にトイレスペース7、
電話スペース8、受付スペース9、受付用クローゼット
10及び乗車口3が配置されている。客室側スペースA
は、通路6を貫通路2b側を右側に、貫通路2a側を左
側になるように、S字状に蛇行して配置し、併設される
客室11を2つの客室ブロック31と32に分けてい
る。この構成により、単調に形成されがちな通路6にア
クセントを与えることができる。更に、各客室ブロック
31と32は着脱自在な室間壁面13により、客室ブロ
ック31は個室31a〜31d、客室ブロック32は個
室32a〜32eに各々線路方向に区画されている。こ
のため、室間壁面13を取外すことにより、通路6によ
り隔てられる独立した大きな部屋を2個設けることがで
きる。 なお、各個室には回転座席17を2個〜4個、
固定テーブル33または着脱可能なテーブル34、冷温
水機付収納棚45が備えられている。
【0032】図7と図8において個室32bと32cを
例にあげて、その具体的な個室構造を説明する。室間壁
面12は通路壁面14より室内側で終端されており、該
室内側終端部Cと、通路6に対して平行な通路壁面14
とは、客室11側に円弧状に張り出して形成される斜行
壁面14bとで連結されている。該斜行壁面14bには
室間壁面13を介して隣合う個室32bと32cの出入
口となるスライド扉35bと35cが取付けられてい
る。更に、斜行壁面14bには、円弧状のスライド扉3
5bと35cを重ねて収納可能な扉収納部36を設けて
いるため、両個室32bと32cとも、出入りの際に扉
が邪魔になることがない。45は高さ中央に冷温水機を
設けた冷温水機付収納棚である。
【0033】以上述べたように、本実施例によれば、斜
行壁面14bにより形成される円弧状の凹部16にすれ
違う一方の歩行者が回避して他方の歩行者やワゴンを通
すことができる。また、該凹部16を設けることによ
り、出入りする人と歩行者のすれ違いを容易にし、ま
た、出入りする人と歩行者が互いに認識するための距離
を取ることができる。更には、斜行壁面14bを角がな
い円弧状とすることにより、歩行者のすれ違いの際の安
全性を高めることができる。
【0034】〔第3の実施例〕図10と図11は本発明
に係る第3の実施例を示す鉄道車両であり、図10は車
両内部の部分断面図、図11は車両内部の上方断面図で
ある。なお、図1〜図9における部材、部位、矢印と同
一ないし均等のものは同一符号をもって示し重複した説
明を省略する。
【0035】先ず、図11において、本実施例に係る鉄
道車両の概略配置を説明する。図において、鉄道車両1
の内部は出入台スペースBと客室側スペースAに大きく
分けられている。出入台スペースBは通路6を鉄道車両
1の中央に形成し、該通路6の両側にトイレスペース
7、電話スペース8、受付スペース9、受付用クローゼ
ット10及び乗車口3が配置されている。客室側スペー
スAは、通路6と客室11が併設されている。客室11
は着脱自在な室間壁面13、及び着脱自在な通路壁面3
8によって区画されており、回転座席17を備えた2人
用の個室37aと、回転座席17とテーブル33を備え
た4人用個室37bをほぼ交互に配置している。
【0036】図10において、個室37aと37bの具
体的な個室構造を説明する。39は着脱自在な通路壁面
38と連結される支柱である。室間壁面13は通路壁面
14より室内側で終端されている。室間壁面13の室内
側終端部Cと、個室37a側に位置する支柱39とは、
通路6に対して45°の角度をもって形成される斜行壁
面14cとで連結されている。該斜行壁面14cには開
き扉15が取付けられている。一方、室内側終端部C
と、個室37b側に位置する通路壁面38とは収納棚4
0とで連結されている。該収納棚40は支柱39を中心
とする扇形の円周を構成する湾曲した形態をなしてい
る。そして、斜行壁面14cと収納棚40とで扇形の凹
部16を形成している。なお、収納棚40は、個室37
b用の引き戸を備えた収納部41と、個室37a用の開
き扉15を備えた収納部42から構成される。
【0037】以上述べたように、本実施例によれば、扇
形の凹部16形成することにより、該凹部16にすれ違
う一方の歩行者が回避して他方の歩行者やワゴンを通す
ことができる。また、該凹部16を設けることにより、
出入りする人と歩行者のすれ違いを容易にし、また、出
入りする人と歩行者が互いに認識するための距離を取る
ことができる。更に、通路壁面38と室間壁面13を取
り外すことにより、客室側スペースA全体を客室とする
ことができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、通路壁面の一部に設け
た斜行壁面によって形成される凹部に一方の歩行者を回
避させて、対向する歩行者やワゴンとのすれ違いを容易
にできるので、個室スペースを大きく縮減することな
く、通路の歩行を良好にすることができる。更に、該斜
行壁面に個室の出入口を設けることにより、出入りする
人と歩行者のすれ違いを容易にし、また、出入りする人
と歩行者が互いに認識するための距離を取ることができ
るので、歩行者と出入りする人との出合い頭の衝突を軽
減し、安全性を向上させることができる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例を示す車両内部の部
分断面図
【図2】図1に示すA−A断面図
【図3】本発明に係る第1の実施例の部分斜面図
【図4】本発明に係る第1の実施例の部分斜面図
【図5】本発明に係る第1の実施例を示す車両内部の断
面図
【図6】本発明に係る第1の実施例と従来例との対比図
【図7】本発明に係る第2の実施例を示す車両内部の部
分断面図
【図8】図2に示すB−B断面図
【図9】本発明に係る第2の実施例を示す車両内部の断
面図
【図10】本発明に係る第3の実施例を示す車両内部の
部分断面図
【図11】本発明に係る第3の実施例を示す車両内部の
断面図
【図12】従来例を示す車両内部の部分断面図
【符号の説明】
1………………鉄道車両 2a、2b………………貫通路 3………………乗車口 6………………通路 11………………客室 11a〜11i………………個室 12………………室間壁面 13………………室間壁面 14………………通路壁面 14a………………斜行壁面 14b………………斜行壁面 14c………………斜行壁面 15………………開き扉 16………………凹部 31a〜31d………………個室 32a〜32e………………個室 37a、37b………………個室 38………………通路壁面 C………………室内側終端部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の客室内に進行方向両端をつなぐ一本
    の通路を形成し、前記通路に沿った通路壁面と、該通路
    壁面にほぼ直行する室間壁面とにより区画配置された複
    数の個室を備えた個室構造車両において、 前記室間壁面の在する位置の前記通路壁面に、床面から
    天井に向かう開口を設け、前記開口の在する部分で、前
    記室問壁面を、前記通路壁面より室内側で終端させ、前
    記通路壁面の前記開口の両端部の各々と前記室間壁面の
    前記室内側終端部とを、前記通路方向に傾斜する斜行壁
    面で連結し、前記斜行壁面に前記個室出入り用の扉を設
    けたことを特徴とする個室構造車両。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の個室構造車両において、 前記斜行壁面は、前記個室の一方の室間壁面に設けら
    れ、前記室間壁面を介して隣合う個室の2つの出入り用
    の扉が設けられていることを特徴とする個室構造車両。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の個室構造車両において、 前記斜行壁面は、前記室間壁面毎に、前記個室に対応し
    て設けられ、該個室に対応する個室の出入り用の扉が設
    けられていることを特徴とする個室構造車両。
  4. 【請求項4】 請求項1から3記載の何れかの個室構造車
    両において、 前記斜行壁面は円弧状の壁面であることを特徴とする個
    室構造車両。
JP03309302A 1991-11-25 1991-11-25 個室構造車両 Expired - Fee Related JP3094584B2 (ja)

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