JP5436124B2 - 建物用のドア装置 - Google Patents
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Description
ところで、寝台列車等の車両において、車両の幅方向一側に通路を形成し、該通路に沿って複数の客室が設けられたような場合に、隣り合う客室の隣接部に、該隣接部を溝奥とし、通路側の壁面から所定の角度を存して傾斜する溝側面を有した凹状部を形成し、前記傾斜する溝側面(斜行壁面)を各居室への出入り口部とするとともに、前記斜行壁面に部屋番号(表示部)を設ける構成として、客室を探して通路を歩行した場合に、客室の前に立つ以前の段階で表示部を確認できるようにしたものが提唱されている。
請求項2の発明は、建物内の通路に平行な第一壁体の室内側を区画形成することで通路に沿って隣接するようにして設けられる複数の居室の出入り口部を開閉するドア装置において、出入り口部は前記通路に面した第一壁体に形成されるものであり、各居室のドア装置を、出入り口部に固定されるドア枠と、該ドア枠に開閉自在に設けられるドア体とにより構成するにあたり、ドア枠に、ドア体の通路側のドア面より通路側に突出する通路側突出部を設け、各ドア枠の進行方向先側に位置する縦枠の通路側突出部を、居室を識別する表示部を設けるための見込み面として統一し、通路手前側から先側を見渡したときに隣接するものも含めて奥側の表示部まで視認できるように構成したことを特徴とする建物用のドア装置である。
請求項3の発明において、表示部は、照明手段により直接、または、間接照射される構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の建物用のドア装置である。
請求項4の発明において、照明手段は、ドア枠を構成する上枠に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の建物用のドア装置である。
請求項3、4の発明とすることにより、表示部が一層明確に表示されて視認度を向上できるうえ、通路の照明を補助することができる。
図1は、ホテルの上階(本実施の形態では5階)に設けられる客室フロアの平面図であって、該図面において、1はロビーやフロントにアクセスするためのエレベータ装置であり、該エレベータ装置1の昇降口前方には、エレベータホール(踊り場)2が設けられている。前記エレベータホール2には、右方へ向けて延出する通路3が形成されており、該通路3の両側には複数の客室4が設けられている。
尚、本実施の形態では、通路3の両側にそれぞれ客室4が設けられており、これら各客室4には、図1に示すように、「501」から始まる部屋番号がそれぞれ付与されて、それぞれを識別するように構成されいる。
尚、隣り合う二つの客室4の出入り口部5aは隣接して形成されており、これら隣接する出入り口部5aには、それぞれ左右方向勝手違いに構成されたドア装置7が設けられている。
前記ドア装置7は、第一壁体5に開設された四角形状の出入り口部5aを囲繞するように固定されるドア枠8と、該ドア枠8に開閉揺動自在に支持されるドア体9とにより構成されている。
前記ドア枠8は、ドア装置7を通路3側(室外側)から目視したときを基準として、左右一対の左、右縦枠材(本発明の縦枠に相当する)8a、8bと、これら左、右縦枠材8c、8bの上下端部同士をそれぞれ連結する上、下横枠材8c、8dとにより構成されている。そして、ドア体9は、図3(B)、図4(A)に示すように、左縦枠材8aの室内側部位とドア体9の左側端部の室内側面との間に設けられる上下一対のピボットヒンジ10により開閉揺動自在に支持されており、出入り口部5aを閉鎖する全閉姿勢と、室内側に向けて揺動して出入り口部5aを開放する開放姿勢との間を揺動変姿するように構成されている。
これによって、全閉姿勢のドア体9は、第一壁体5の通路側面よりも僅かに客室側に偏寄して位置しており、全閉姿勢のドア体9に対し通路3側に直交状に突出する各延出片部8f、8g、8hの見込み面が、通路3側に向けて露出するように設定されている。
尚、下横枠材8dは、床部表面を構成する仕上げ材12から突出することがないよう仕上げ材12に埋設状に配設されている。
ここで、本実施の形態の縦枠材8aまたは8bは、表面黒色塗装されて構成される一方、表示部13は表面白色塗装された薄板材を所望の数字に打ち抜き形成することにより構成されている。そして、各客室4の表示部13は、ドア枠8において通路3の進行方向先側に位置する縦枠材8aまたは8bの通路3側に対して直交状に突出して通路3側に露出する延出片部8fまたは8gの見込み面上方に貼着等の手段により固定されている。
これによって、宿泊客がエレベータホール2から通路3側を向いた場合に、図2に示すように、通路3に沿って配置されている複数の客室4の表示部13を隣接するものも含めて通路の奥側のものまで見渡すことができて、宿泊客が目的とする客室番号を見つけるのが容易になるように構成されている。
本実施の形態の照明手段14は、図5に示すように、上横枠材8cの通路3側に突出する延出片部8hに埋設される構成となっている。つまり、上横枠材延出片部8hには、表示部13が設けられる縦枠材延出片部8fまたは8g側に偏寄して貫通孔8iが開設される一方、該貫通孔8iには、第一壁体5と上横枠材延出片部8hとのあいだに内装されるボックス形状のケース体14aの開口端が対向するように設けられている。そして、ケース体14aに燈体14bが支持されているが、本実施の形態の燈体14bは、指向性の強いLEDを用いて構成されているため、燈体14bの照射方向が表示部13に向けて支持されており、これによって、燈体14bが点灯した場合に、表示部13が燈体14bにより直接的に照射されて、表示部13の視認度が高められるように構成されている。尚、燈体14bを、従来の電球のように指向性の弱いものとして、表示部13を間接的に照射するように構成してもよく、このような場合でも、表示部13の視認度を高めることができる。
また、14cは上横枠材延出片部8hに開設された貫通孔8iを覆蓋する透光性樹脂材で形成されたプレート体である。
また、表示部自体を発光手段を用いて形成するようにしてもよく、照明手段としては、表示部が直接、または、間接照射されたり、あるいは、発光等して、視認度が向上される構成であれば何れの手段であっても採用することができる。
前記第二の実施の形態において、通路に沿って配置される複数の客室に設けられるドア装置15は、壁体16に形成される出入り口部16aに固定されるドア枠17と、該ドア枠17に対してスライド移動するドア体18とにより構成されている。そして、ドア体18は、ドア枠17に囲繞される開口を閉鎖する全閉姿勢から、壁体16の内側面(室内側面)に沿ってスライド移動してドア枠17により囲繞される開口を開放する開放姿勢とに変姿するように構成されている。このものにおいて、ドア枠17の左、右縦枠材17a、17bには、それぞれドア体18の通路側面よりも通路側に突出する通路側突出片部17c、17dが形成されており、通路の進行方向先側に位置する縦枠材であって、本実施の形態では右縦枠材17bの通路側突出片部17dの通路側に露出する見込み面上方に表示部13が設けられている。これによって、前記第一の実施の形態と同様に、各部屋の表示部13を通路の手前側から視認することができて、目的の客室を容易に見つけることが可能となる。
2 エレベータホール
3 通路
4 客室
5 第一壁体
5a 出入り口部
7 ドア装置
8 ドア枠
8a 左縦枠材
8b 右縦枠材
8c 上横枠材
8f 延出片部
9 ドア体
10 ピボットヒンジ
13 表示部
Claims (4)
- 建物内の通路に平行な第一壁体の室内側を区画形成することで通路に沿って隣接するようにして設けられる複数の居室の出入り口部を開閉するドア装置において、出入り口部は前記通路に面した第一壁体に形成されるものであり、各居室のドア装置を、出入り口部に固定されるドア枠と、該ドア枠に開閉自在に設けられるドア体とにより構成するにあたり、ドア枠に、ドア体の通路側のドア面より通路側に突出する通路側突出部を設け、居室を識別する表示部を、該ドア枠の通路の進行方向先側に位置する縦枠の通路側突出部における見込み面に統一して設けて、通路手前側から先側を見渡したときに隣接するものも含めて奥側のものまで視認できるように構成したことを特徴とする建物用のドア装置。
- 建物内の通路に平行な第一壁体の室内側を区画形成することで通路に沿って隣接するようにして設けられる複数の居室の出入り口部を開閉するドア装置において、出入り口部は前記通路に面した第一壁体に形成されるものであり、各居室のドア装置を、出入り口部に固定されるドア枠と、該ドア枠に開閉自在に設けられるドア体とにより構成するにあたり、ドア枠に、ドア体の通路側のドア面より通路側に突出する通路側突出部を設け、各ドア枠の進行方向先側に位置する縦枠の通路側突出部を、居室を識別する表示部を設けるための見込み面として統一し、通路手前側から先側を見渡したときに隣接するものも含めて奥側の表示部まで視認できるように構成したことを特徴とする建物用のドア装置。
- 表示部は、照明手段により直接、または、間接照射される構成としたことを特徴とする請求項1または2に記載の建物用のドア装置。
- 照明手段は、ドア枠を構成する上枠に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の建物用のドア装置。
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