JP2004098462A - 直液式筆記具 - Google Patents

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井戸 幹也
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Abstract

【課題】減圧状態の航空機等内でキャップを外しても、インキが外部に吹き出すことを十分に防止する。
【解決手段】インキタンク3内に、該インキタンク3を前後に区画する隔壁部6を設ける。隔壁部6の前方に小空間31を設け、隔壁部6の後方に大空間32を設ける。隔壁部6の後面に、大空間32側に突出する管状部7を設ける。管状部7の内部に小空間31と大空間32とを連通させる大径孔8を設ける。管状部7を除く隔壁部6に、小空間31と大空間32とを連通させる、大径孔8より小さい横断面積を有する小径孔9を設ける。小径孔9の横断面積S2に対する前記大径孔8の横断面積S1の比(S1/S2)を3〜30の範囲に設定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直液式筆記具に関する。詳細には、ペン先とインキタンクとの間に、該インキタンクの内圧上昇に伴う溢出インキを一時的に保持するインキ保溜部材を設け、前記インキタンク内に、該インキタンクを前後に区画する隔壁部を設け、前記隔壁部の後面に管状部を突設した直液式筆記具に関する。尚、本発明で、「前」とは、ペン先側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
【0002】
【従来の技術】
従来、減圧状態の航空機内でキャップを外した場合に、インキタンク内のインキがインキ保溜部材の空気孔から外部に吹き出することを防止するものとして、例えば、特開2001−171283号公報には、インキタンク内部に、インキタンク内部をほぼ分断する区画部(本願の隔壁部)と、該区画部の前方と後方のそれぞれの空間を通気可能な通気部(本願の大径孔)と、通気部よりも小径のインク導通部(本願の小径孔)と、を一体又別部品で備えたシュノーケル(本願の管状部)を設けた構成の直液式筆記具が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記小径孔の大きさは、重要であり、小径孔が過度に大きい場合、減圧状態の航空機等内でペン先を下向きにしてキャップを外すと、インキタンク内の空気が急激に膨張し、前記膨張空気によって大空間内のインキが小径孔を通ってインキ保溜部材に過剰に供給されて、インキ保溜部材からインキがオーバーフローして外部に吹き出すおそれがある。
【0004】
また、小径孔が過度に小さい場合、減圧状態の航空機等内でペン先を上向きにしてキャップを外した際、管状部の下端部が大空間内のインキ中に浸漬されていると、大空間内のインキが管状部を通してインキ保溜部材へ押し上げられ、そのインキが外部に吹き出すおそれがある。
【0005】
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、減圧状態の航空機等内でキャップを外しても、インキが外部に吹き出すことを十分に防止できる直液式筆記具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔1〕本発明は、ペン先2とインキタンク3との間に、該インキタンク3の内圧上昇に伴う溢出インキを一時的に保持するインキ保溜部材4を設け、前記インキタンク3内に、該インキタンク3を前後に区画する隔壁部6を設け、前記隔壁部6の前方のインキタンク3内に小空間31を設け、前記隔壁部6の後方のインキタンク3内に大空間32を設け、前記隔壁部6の後面に、前記大空間32側に突出する管状部7を設け、前記管状部7の内部に前記小空間31と前記大空間32とを連通させる大径孔8を設け、前記管状部7を除く隔壁部6に、前記小空間31と前記大空間32とを連通させる、前記大径孔8より小さい横断面積を有する小径孔9を設けた直液式筆記具であって、前記小径孔9の横断面積S2に対する前記大径孔8の横断面積S1の比(S1/S2)を3〜30の範囲に設定したこと(請求項1)を要件とする。
【0007】
前記請求項1の直液式筆記具1は、前記構成により、減圧状態の航空機内等でペン先側からキャップを外した際(即ち急減圧時)、外部へのインキの吹き出しを十分に防止できる。
【0008】
ペン先下向き状態において、インキ液面より管状部7の後端が突出している場合(図9参照)、減圧状態の航空機内等でペン先側からキャップを外した際、大空間32内の後部に存在する空気が急激に膨張し、前記膨張空気によって管状部7内(大径孔8内)及び小空間31内の少量のインキがインキ保溜部材4に押し出され、それがインキ保溜部材4に適正に保持される。そして、前記膨張空気が、大径孔8、小空間31、及びインキ保溜部材4を介して、外部に排出される。それにより、インキが外部に吹き出すことが防止される。
【0009】
ペン先上向き状態において、管状部7の後端がインキ中に浸漬されている場合(図10参照)、減圧状態の航空機内等でペン先側からキャップを外した際、大空間32内の前部に存在する空気が急激に膨張し、前記膨張空気が、小径孔9を通って、小空間31及びインキ保溜部材4を介して、外部に排出されるため、大空間32の後部のインキが、管状部7の大径孔8を通ってインキ保溜部材4側に押し上げられることがない。それにより、インキが外部に吹き出すことが防止される。
【0010】
もし、S1 /S2の値が、3より小さい場合、小径孔9の横断面積S2が過度に大きくなり、小径孔9の流通抵抗が不足するため、減圧状態の航空機内等でペン先2を下向きにしてペン先側からキャップを外すと、大空間32内の空気が急激に膨張し、前記急激に膨張した空気により、大空間32内の多量のインキが小径孔9を通して小空間31及びインキ保溜部材4に押し出され、前記押し出されたインキがインキ保溜部材4を介して外部に吹き出すおそれがある。また、もし、S1 /S2の値が、30より大きい場合、小径孔9の横断面積S2が過度に小さくなり、小径孔9の流通抵抗が強くなり過ぎるため、減圧状態の航空機内等でペン先2を上向きにしてペン先側からキャップを外すと、大空間32内の急激に膨張した空気がスムーズに小径孔9を通らず、前記膨張空気を小空間31及びインキ保溜部材4に適正に逃がすことができないため、前記膨張空気によって大空間32内のインキが、管状部7を通して小空間31及びインキ保溜部材4に押し上げられ、外部に吹き出すおそれがある。
【0011】
さらに、前記小径孔9の横断面積S2に対する前記大径孔8の横断面積S1の比(S1/S2)の値は、4〜20の範囲が好ましく、それにより、より一層、急減圧時のインキの吹き出しを防止できる。
【0012】
尚、前記大径孔8の横断面積S1とは、大径孔8の横断面積の最小値をいい、前記小径孔9の横断面積S2とは、小径孔9の横断面積の最小値をいう。また、前記大径孔8が複数存在する場合、前記大径孔8の横断面積S1とは、それぞれの大径孔8の最小値の総和をいい、前記小径孔9が複数存在する場合、前記小径孔9の横断面積S2とは、それぞれの小径孔9の最小値の総和をいう。
【0013】
尚、前記隔壁部6は、インキタンク3内を、前方の小空間31と後方の大空間32に区画するものであり、インキタンク3またはインキ保溜部材4と別部材により構成してもよいし、インキタンク3またはインキ保溜部材4から一体に連設された構成でもよい。
【0014】
尚、前記管状部7は、隔壁部6と一体に連設した構成しでもよいし、隔壁部6と別部材により構成し、それを隔壁部6に取り付けてもよい。
【0015】
尚、前記ペン先2は、例えば、ボールペンペン先、繊維または多孔質体からなるペン体、毛筆ペン体、パイプペン体、万年筆のような先端にスリットを有する金属製ペン先、合成樹脂の押出成形体よりなるペン体等が挙げられる。
【0016】
尚、前記インキ保溜部材4は、インキタンク3の内圧上昇に伴う溢出インキを一時的に保持するものであればいずれであってもよく、例えば、複数の櫛歯42よりなるもの、または繊維加工体もしくは多孔質体よりなるもの等が挙げられる。
【0017】
〔2〕前記請求項1の直液式筆記具1において、前記隔壁部6の後面より突出する前記管状部7の軸方向の突出長さL1を、大空間32の軸方向の全長の3分の2以上に設定し、且つ、前記管状部7の後端と前記大空間32の底面との軸方向の隙間L2を、5mm以上に設定すること(請求項2)が好ましい。それにより、急減圧時のインキ吹き出しを、より一層、防止できる。
【0018】
もし、前記管状部7の軸方向の突出長さL1が、大空間32の軸方向の全長(L1+L2)の3分の2より短く設定された場合、インキ残量が少量にならない限り、ペン先下向き状態での管状部7の後端が、大空間32内のインキの液面より突出せずインキ中に浸漬しがちである。そのため、急減圧時に、大空間32内の管状部7の外側に存在する多量のインキが大径孔8を通ってインキ保溜部材4に供給され、該インキ保溜部材4からインキがオーバーフローして外部に吹き出すおそれがある。
【0019】
また、もし、前記管状部7の後端と前記大空間32の底面との軸方向の隙間L2が、5mmより短く設定された場合、ペン先2を上向きまたは水平方向にすると、大空間32内の底部のインキが管状部7の後端開口部と接続され、それにより、前記同様、急減圧時に、大空間32内の管状部7の外側に存在する多量のインキが管状部7の後端開口部から入り大径孔8を通ってインキ保溜部材4に供給され、該インキ保溜部材4を介してインキがオーバーフローして外部に吹き出すおそれがある。
【0020】
〔3〕前記請求項1の直液式筆記具1または2において、前記隔壁部6と前記管状部7とを別部材により構成し、前記隔壁部6に取付孔62を貫設し、前記取付孔62に前記管状部7を圧入固着した際、前記取付孔62内面と前記管状部7外面との間に小径孔9を形成すること(請求項3)が好ましい。
【0021】
前記隔壁部6と前記管状部7とを別部材により構成したことにより、軸方向の長さの異なる管状部7を適宜採用することにより、管状部7の軸方向の突出長さL1を容易に設定できる。また、前記取付孔62内面と前記管状部7外面との間に小径孔9を形成することにより、隔壁部6の取付孔62に管状部7を圧入固着する際、その圧入力が小さく抑えられ、圧入不良の発生を防止できる。もし、管状部7の外面の全周と取付孔62の内面の全周とが完全に環状接触しながら圧入される場合、寸法ばらつきによっては、大きな圧入力を要するものが発生し、圧入が不完全なものが生じたり、管状部7が折れ曲がる等の圧入不良が発生するおそれがある。尚、前記小径孔9は、取付孔62内面と管状部7外面とを異なる横断面形状に構成すること、例えば、取付孔62内面または管状部7外面のいずれか一方に溝や凹凸等の異形状部を設けることにより得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0023】
図1乃至図4に本発明の一実施例を示す。
本実施例の直液式筆記具1は、ペン先2と、該ペン先2を前端に備えたインキ保溜部材4と、該インキ保溜部材4を前部に備え且つ後部にインキタンク3が形成される有底円筒状の軸筒10と、該インキ保溜部材4の軸心の内孔41に挿入され、且つペン先2とインキタンク3との間を接続するインキ誘導部材5と、前記インキタンク3内に配置される隔壁部6及び管状部7とからなる。
【0024】
・ペン先
前記ペン先2は、ボールペンペン先である。詳細には、前端にボール21を回転可能に抱持した金属製パイプ22と、該金属製パイプ22の後部を保持するペン先ホルダー23と、前記金属製パイプ22内に配置されるインキ誘導用の中芯24と、前記ペン先ホルダー23内に配置され、前記中芯24の後端とインキ誘導部材5の前端とが突き刺し接続されるインキ中継芯25とからなる。
【0025】
・インキ保溜部材
前記インキ保溜部材4は、合成樹脂(例えば、ABS樹脂)の射出成形体であり、軸心に軸方向に貫設された内孔41と、多数の円板状の櫛歯42と、前記櫛歯42と櫛歯42の間に形成されるインキ保溜部43と、前記櫛歯42に軸方向に貫設されるインキ誘導スリット44と、前記櫛歯42に形成される切欠よりなる空気通路45とからなる。前記インキ保溜部材4は、軸筒10の前端開口部より挿入され、軸筒10内の前部に嵌着される。
【0026】
・インキ誘導部材
前記インキ保溜部材4の内孔41には、インキ誘導部材5が挿入される。前記インキ誘導部材5は、合成樹脂(例えば、ポリアセタール)の押出成形体であり、軸方向に延びる環状側壁51と、該環状側壁51の内面より突出する複数本のリブとからなり、前記リブとリブの間に、環状側壁51の内部に軸方向に延びる毛細管力を有するインキ導出路52が形成される。前記インキ導出路52は、前端及び後端のみが開口し、そこからインキ吐出およびインキ供給が可能となる。前記インキ誘導部材5は、少なくとも小空間31内において、環状側壁51を通して径方向内方のインキ導出路52にインキを供給することはできないよう設定される。
【0027】
・隔壁部
前記インキ保溜部材4の後方の軸筒10内面(即ちインキタンク3内面)には、管状部7を備えた円柱状の隔壁部6が圧入固着される。前記隔壁部6により、前記インキタンク3内が前方の小空間31と後方の大空間32とに区画される。尚、前記隔壁部6は、合成樹脂(例えば、ポリアセタール)の射出成形体からなる。
【0028】
前記隔壁部6の軸心には、軸心孔61が軸方向に貫設され、該軸心孔61にインキ誘導部材5の後端部が挿入される。前記インキ誘導部材5の後端部は、隔壁部6の後面より大空間32側に僅かに突出される。前記インキ誘導部材5が大空間32側に僅かに突出されることにより、ペン先下向き状態でのインキ誘導部材5の後端に気泡が残留することを防止できる。もし、インキ誘導部材5の後端が大空間32側に突出せず、隔壁部6の軸心孔61の内部に位置していると、前記軸心孔61に気泡が残留し、筆記不能となるおそれがある。
【0029】
尚、前記インキ誘導部材5の後端部の軸方向の突出長さは、本実施例では略2mmに設定されているが、10mm以内が好ましい。前記突出長さが10mmを越える場合、インキ残量が少なくなると、ペン先2を下向きにした際、インキ誘導部材5の後端から内部のインキ導出路52にインキが供給できなくなり、筆跡が途切れたり筆記不能となるおそれがある。尚、前記実施例の他にも、図示はしないが、インキ誘導部材5の後端部の環状側壁51に、内部のインキ導出路52が径方向外方に開口するスリット等のインキ供給孔を設けることもできる。
【0030】
・管状部
前記隔壁部6の軸心孔61の径方向外方には、取付孔62が貫設され、前記取付孔62にストレート状の円筒体よりなる管状部7が圧入固着される。尚、前記管状部7は、外径2.0mm、内径1.5mmの合成樹脂(例えはポリアセタール)の押出成形により得られる。前記管状部7は、隔壁部6の後面より大空間32側に突出される。本実施例では、前記管状部7の軸方向の突出長さL1は、46.5mmに設定され、前記管状部7の後端と大空間32の底面との軸方向の隙間L2は、13mmに設定される。即ち、前記管状部7の軸方向の突出長さL1は、大空間32の軸方向の全長(L1+L2)の3分の2以上に設定され、且つ、管状部7の後端と大空間32の底面との軸方向の隙間L2は、5mm以上に設定されている。
【0031】
・大径孔,小径孔
前記管状部7の内部には、小空間31と大空間32を連通させる1本の大径孔8が貫通される。前記取付孔62の内面には、等間隔に4本の面状の凸部62aが形成され、前記面状の凸部62aにより管状部7の外面が圧接保持されるとともに、前記面状の凸部62aと面状の凸部62aの間に、小空間31と大空間32とを連通させる4本の小径孔9が形成される。さらに、前記隔壁部6の外周面には、軸方向に1本の凹部64が貫設され、前記凹部64により、隔壁部6を軸筒10内面に圧入固着した際、隔壁部6外面と軸筒10内面との間に1本の小径孔9が形成される。尚、本実施例の前記大径孔8の横断面積S1は、1.767mm に設定され、前記小径孔9の横断面積S2(即ち、取付孔62内面と管状部7外面の間の4本の小径孔9と、隔壁部6外面と軸筒10内面との間の1本の小径孔9の横断面積の総和)は、0.104〜0.378mm に設定される。よって、小径孔9の横断面積S2に対する大径孔8の横断面積S1の比(S1 /S2)の値は、4.67〜16.99の範囲に設定される。
【0032】
・環状凸部
また、前記隔壁部6の前面には、軸心孔61を包囲するように環状凸部63が形成され、前記環状凸部63前面が、インキ保溜部材4の後端面と当接される。それにより、前記インキ保溜部材4の後端面と、隔壁部6の前面との間には、環状の小空間31が形成される。前記小空間31を環状にしたことにより、大径孔8の前端開口部とインキ誘導スリット44の後端開口部との周方向の位置合わせを行わなくても、大径孔8とインキ誘導スリット44との間を確実に連通できる。
【0033】
前記環状凸部63は、インキ保溜部材4の後端面と当接するストッパとして機能し、前記インキ保溜部材4の後端面と、隔壁部6の前面との間に一定の大きさの小空間31を形成する。また、前記環状凸部63の外周壁は、取付孔62の内面から径方向に突出され、管状部7の前端が当接するストッパとしても機能する。尚、前記環状凸部63とインキ保溜部材4の後端面とを環状に確実に密接させ、小空間31と径方向内方のインキ誘導部材5とを完全に遮断する構成にした場合、外周面からインキ供給可能なインキ誘導部材5(例えば棒状の繊維加工体)を採用したとしても、小空間31から径方向内方のインキ誘導部材5にインキを直接供給することができない構成が得られる。
【0034】
・容積
尚、本実施例の、前記大空間32(管状部7及びインキ誘導部材5の外側)の容積は、1.85ml(ミリリットル)に設定され、前記小空間31の容積は、0.016mlに設定され、前記大径孔8の容積は、0.09mlに設定され、前記インキ保溜部材4のインキ保溜部43の容積は、0.32mlに設定され、インキ充填量は、1.68mlに設定されている。
【0035】
〔小径孔の他の実施例〕
図5乃至図8は、小径孔9の他の例を示すものであり、前記実施例の図3に相当する横断面図である。
【0036】
図5に示す例は、取付孔62の横断面形状が正方形形状を有し、取付孔62の内面に4本の面状の凸部62aが形成され、前記凸部62aに円筒状の管状部7の外面が圧接保持される。前記管状部7の外面と前記正方形形状の取付孔62の内面の四隅部に、4本の小径孔9が形成される。尚、本実施例の小径孔9の横断面積S2は、図3の小径孔9と同様の範囲に設定されると共に、他の構成は図1乃至図4の実施例と同様のものが採用される。
【0037】
図6に示す例は、取付孔62の内面に軸方向に延びる6本の凸部62aが等間隔に突設配置され、前記6本の凸部62aに、円筒状の管状部7の外面が圧接保持される。前記取付孔62内面と前記管状部7外面との間の、前記凸部62aと凸部62aの間には、6本の小径孔9が形成される。尚、実施例の小径孔9の横断面積S2は、図3の小径孔9と同様の範囲に設定されると共に、他の構成は図1乃至図4の実施例と同様のものが採用される。
【0038】
図7に示す例は、隔壁部6の外面に軸方向に延びる1本の凹部64を設け、隔壁部6外面を軸筒10内面に圧入固着した際、前記凹部64により、隔壁部6外面とインキタンク3内面との間に1本の小径孔9が形成される。本実施例は、取付孔62内面と管状部7外面との間に、小径孔9は形成されない。尚、本実施例の小径孔9の横断面積S2は、図3の小径孔9と同様の範囲に設定されると共に、他の構成は図1乃至図4の実施例と同様のものが採用される。
【0039】
図8に示す例は、隔壁部6の外面に軸方向に延びる3本の凹部64を等間隔に設け、隔壁部6外面を軸筒10内面に圧入固着した際、前記凹部64により、隔壁部6外面と軸筒10内面との間に3本の小径孔9が形成される。本実施例は、取付孔62内面と管状部7外面との間に、小径孔9は形成されない。尚、本実施例の小径孔9の横断面積S2は、図3の小径孔9と同様の範囲に設定されると共に、他の構成は図1乃至図4の実施例と同様のものが採用される。
【0040】
本実施例の通常使用時及び急減圧時の作用を以下に説明する。
【0041】
・通常使用時
地上(略1気圧)での通常の筆記使用時、温度上昇によりインキタンク3内の空気が緩やかに膨張した場合、前記膨張した空気によって、インキタンク3内(即ち、大空間32、小空間31、大径孔8、及び小径孔9)から前記空気の膨張体積分だけ押し出されたインキが、インキ保溜部材4に供給され、インキ誘導スリット44を介してインキ保溜部43に適正に保持され、外部へのインキ漏出が防止される。一方、地上(略1気圧)での通常の筆記使用時、筆記によりインキが次第に消費されると、インキタンク3内が次第に減圧され、その減圧がある程度まで達すると、外部の空気が、空気通路45及びインキ誘導スリット44の後端部を介してインキタンク3内に取り込まれ、それにより、インキタンク3内の減圧状態が解消され、インキ吐出量の減少が回避される。
【0042】
・急減圧時(ペン先下向き状態)
図10に示すように、管状部7の後端がインキ11の液面より上方に突出された状態で、減圧された航空機内等でペン先2を下向きにしてペン先側からキャップを外すと、大空間32内の後部(即ち上部)に存在する空気が急激に膨張する。小径孔9は大径孔8に比べ流通抵抗が十分に高く設定されているため、前記膨張した空気によって、大空間32の前部(即ち下部)の管状部7の外側に存在する多量のインキ11は、小空間31及びインキ保溜部材4側に押し出されることがなく、管状部7内(即ち大径孔8内)及び小空間31内の少量のインキが、インキ保溜部材4側に押し出され、それがインキ保溜部43に適正に保持される。そして、前記インキ保溜部材4側にインキを押し出した膨張空気は、大径孔8を通って小空間31に入り、インキ誘導部材5のインキ導出路52に混入することなく、インキ保溜部材4の空気通路45を介して外部に排出される。それにより、インキが外部に吹き出すことが防止される。
【0043】
・急減圧時(ペン先上向き状態)
図11に示すように、管状部7の後端がインキ11中に浸漬された状態で、減圧された航空機内等でペン先2を上向きにしてペン先側からキャップを外すと、大空間32内の前部(即ち上部)に存在する空気が急激に膨張する。前記膨張した空気は、小径孔9を通って、小空間31からインキ保溜部材4の空気通路45を介して適正に外部に排出され、大空間32内の後部(即ち下部)のインキ11が管状部7内の大径孔8を通ってインキ保溜部材4側に押し上げられることがなく、それにより、インキが外部に吹き出すことが防止される。
【0044】
【発明の効果】
請求項1により、減圧状態の航空機内等でペン先側からキャップを外した際の外部へのインキの吹き出しを十分に防止できる。
【0045】
請求項2により、減圧状態の航空機内等でペン先側からキャップを外した際の外部へのインキの吹き出しを、より一層、防止できる。
【0046】
請求項3により、管状部の軸方向の突出長さを容易に設定でき、且つ、隔壁部の取付孔に管状部を圧入固着する際、その圧入力が小さく抑えられ、圧入不良の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直液式筆記具の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大縦断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】小径孔の他の実施例を示す断面図である。
【図6】小径孔の他の実施例を示す断面図である。
【図7】小径孔の他の実施例を示す断面図である。
【図8】小径孔の他の実施例を示す断面図である。
【図9】本実施例の直液式筆記具のペン先下向き状態を示す縦断面図である。
【図10】本実施例の直液式筆記具のペン先上向き状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 直液式筆記具
2 ペン先
21 ボール
22 金属製パイプ
23 ペン先ホルダー
24 中芯
25 インキ中継芯
3 インキタンク
31 小空間
32 大空間
4 インキ保溜部材
41 内孔
42 櫛歯
43 インキ保溜部
44 インキ誘導スリット
45 空気通路
5 インキ誘導部材
51 環状側壁
52 インキ導出路
6 隔壁部
61 軸心孔
62 取付孔
62a 凸部
63 環状凸部
64 凹部
7 管状部
8 大径孔
9 小径孔
10 軸筒
11 インキ
L1 管状部の軸方向の突出長さ
L2 管状部の後端と大空間の底面との軸方向の隙間

Claims (3)

  1. ペン先とインキタンクとの間に、該インキタンクの内圧上昇に伴う溢出インキを一時的に保持するインキ保溜部材を設け、前記インキタンク内に、該インキタンクを前後に区画する隔壁部を設け、前記隔壁部の前方のインキタンク内に小空間を設け、前記隔壁部の後方のインキタンク内に大空間を設け、前記隔壁部の後面に、前記大空間側に突出する管状部を設け、前記管状部の内部に前記小空間と前記大空間とを連通させる大径孔を設け、前記管状部を除く隔壁部に、前記小空間と前記大空間とを連通させる、前記大径孔より小さい横断面積を有する小径孔を設けた直液式筆記具であって、前記小径孔の横断面積に対する前記大径孔の横断面積の比を、3〜30に設定したことを特徴とする直液式筆記具。
  2. 前記隔壁部の後面より突出する前記管状部の軸方向の突出長さを、大空間の軸方向の全長の3分の2以上に設定し、且つ、前記管状部の後端と前記大空間の底面との軸方向の隙間を、5mm以上に設定した請求項1記載の直液式筆記具。
  3. 前記隔壁部と前記管状部とを別部材により構成し、前記隔壁部に取付孔を貫設し、前記取付孔に前記管状部を圧入固着した際、前記取付孔内面と前記管状部外面との間に小径孔を形成した請求項1または2記載の直液式筆記具。
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