JP2004097529A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004097529A
JP2004097529A JP2002263981A JP2002263981A JP2004097529A JP 2004097529 A JP2004097529 A JP 2004097529A JP 2002263981 A JP2002263981 A JP 2002263981A JP 2002263981 A JP2002263981 A JP 2002263981A JP 2004097529 A JP2004097529 A JP 2004097529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot air
tub
drying
laundry
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002263981A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kuno
久野 功二
Takayuki Hirano
平野 高行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002263981A priority Critical patent/JP2004097529A/ja
Publication of JP2004097529A publication Critical patent/JP2004097529A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Abstract

【課題】洗濯物を傷ませずに乾燥させ得るようにする。
【解決手段】温風供給装置による温風の供給をしながら、撹拌体を単独で回転させずに、槽をほゞ終始低速で回転させる乾燥運転を実行する。これにより、洗濯物に対する温風の均一な当たりは、槽の回転のみによってなされるようになるが、その回転は低速での回転であるから、洗濯物に対する温風の当たりを適度にしつつ、温風の吹き込み部分に対する洗濯物の位置変えが充分になされる。そして、その場合、撹拌体を単独で回転させることがないので、洗濯物に撹拌体の回転による機械力が与えられることがなくなり、よって洗濯物の傷みの発生を少なくできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾燥運転の実行内容を改良した洗濯乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
洗濯乾燥機は、洗濯物の洗濯と脱水、そして乾燥ができるものである(例えば特許文献1参照)。このものは、乾燥運転を、洗濯物が収容された槽の内部に温風を供給しながら、槽の回転と、該槽の内部に設けられた撹拌体の回転とを交互に行って実行するようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−159781号公報(第5〜第6頁、図2,3,5,6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の洗濯乾燥機において、乾燥運転を、槽の内部に温風を供給しながら、槽の回転と撹拌体の回転とを交互に行って実行するのは、その槽の回転と撹拌体の回転とにより洗濯物の位置変えをして、洗濯物に対する温風の当たりを極力均一にし、もって均一な乾燥効果を得るためである。
しかしながら、この乾燥運転における撹拌体の回転は、洗濯物に直接的に過度の機械力を与えるもので、それにより、洗濯物の傷みが多く発生するという問題点を有していた。
又、乾燥運転においては、温風の熱で洗濯物に傷みが発生するという問題点をも有していた。
【0005】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、洗濯物を傷ませずに乾燥させることのできる洗濯乾燥機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の洗濯乾燥機は、第1に、洗濯物を収容する槽と、この槽の内部に配設された撹拌体と、この撹拌体及び前記槽を回転駆動する駆動装置と、前記槽の内部に温風を供給する温風供給装置とを具備し、それらによって洗濯物の洗濯と脱水及び乾燥を行うものにおいて、前記温風供給装置による温風の供給をしながら、前記撹拌体を単独で回転させずに、槽をほゞ終始低速で回転させる乾燥運転を実行するようにしたことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0007】
このものによれば、洗濯物に対する温風の均一な当たりは、槽の回転のみによってなされるようになるが、その回転は低速での回転であるから、洗濯物に対する温風の当たりを適度にしつつ、温風の吹き込み部分に対する洗濯物の位置変えが充分になされる。よって、洗濯物を均一に乾燥させるのに充分な効果が得られるものであり、そして、その場合、撹拌体を単独で回転させることがないので、洗濯物に撹拌体の回転による機械力が与えられることがなくなり、よって洗濯物の傷みの発生を少なくできる。
【0008】
本発明の洗濯乾燥機は、第2に、洗濯物を収容する槽と、この槽の底部をほゞ全部覆う大きさのなべ底形で該槽の内部に配設された撹拌体と、この撹拌体及び前記槽を回転駆動する駆動装置と、前記槽の内部に温風を供給する温風供給装置とを具備し、それらによって洗濯物の洗濯と脱水及び乾燥を行うものにおいて、前記温風供給装置による温風の供給をしながら、前記槽を回転させずに、撹拌体をほゞ終始低速で回転させる乾燥運転を実行するようにしたことを特徴とする(請求項2の発明)。
【0009】
このものによれば、洗濯物に対する温風の均一な当たりは、撹拌体の回転のみによってなされるようになるが、その撹拌体は槽の底部をほゞ全部覆う大きさのなべ底形であって、更にその回転は低速での回転であるから、洗濯物をその上に載せて洗濯物の位置変えがなされるようになる。よって、洗濯物に撹拌体の回転による機械力が与えられることがなくなり、よって洗濯物の傷みの発生も少なくなる。
【0010】
本発明の洗濯乾燥機は、第3に、洗濯物を収容する槽と、この槽を回転駆動する駆動装置と、前記槽の内部に温風を供給する温風供給装置とを具備し、それらによって洗濯物の洗濯と脱水及び乾燥を行うものにおいて、前記温風供給装置により供給する温風の温度をほゞ終始低くして乾燥運転を実行するようにしたことを特徴とする(請求項3の発明)。
このものによれば、温風の温度を低くして乾燥運転を実行するから、熱による洗濯物の傷みがなくされる。
【0011】
本発明の洗濯乾燥機は、第4に、洗濯物を収容する槽と、この槽の内部に配設された撹拌体と、この撹拌体及び前記槽を回転駆動する駆動装置と、前記槽の内部に温風を供給する温風供給装置とを具備し、それらによって洗濯物の洗濯と脱水及び乾燥を行うものにおいて、前記槽の内部に前記撹拌体から離間して設置される乾燥棚を具備することを特徴とする(請求項4の発明)。
このものによれば、撹拌体の回転による機械力が洗濯物に及ぶことが乾燥棚によって避けられる。
【0012】
この場合、乾燥棚は、複数段に設置されるものとすると良い(請求項5の発明)。
このものでは、乾燥棚を使って多くの洗濯物を乾燥させ得るし、あるいは温風の熱に強い洗濯物と弱い洗濯物など、洗濯物の種類別の乾燥が分けてできる。
【0013】
又、乾燥棚を使用する乾燥時には、撹拌体を回転させると良い(請求項6の発明)。
このものでは、撹拌体の回転によって、槽内の温風の分布を均一化できることにより、乾燥時間の短縮化に効果がある。
【0014】
更に、温風供給装置が供給する温風を槽の内部に吹き込む温風吹込口には、その温風を槽の内部に満遍なく行き渡らせる風向板を具えると良い(請求項7の発明)。
このものでは、風向板によって槽内の温風の分布を均一化できることにより、上述同様、乾燥時間の短縮化に効果がある。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例につき、図1ないし図4を参照して説明する。
まず、図2には、洗濯乾燥機の全体構成を示しており、外箱1の内部に桶2を配設している。桶2は有底の円筒形を成しており、一方、外箱1は下面に開口部3を有する直方体状を成していて、この外箱1の上部から吊下した複数本の吊り棒4aを主体とする支持機構4により桶2を、その軸心線が上下方向となる縦軸状に、そして揺動可能に支持している。
【0016】
桶2の内部には槽5を同じく縦軸状に、そして回転可能に配設しており、この槽5も有底の円筒形を成し、その上縁部には回転バランサ6を設け、その下方の内周側部の複数箇所に、図示しないフィルタを取付けるためのフィルタ台2aを設けている。なお、このフィルタ台2aに取付けるフィルタは、後述する洗濯水中からリント(糸屑)を捕獲する例えばネットの袋から成るものである。
槽5の内部の下部には撹拌体7を配設しており、この撹拌体7と槽5とを回転駆動する一般にモータを主体とする駆動装置8(詳しくは図示せず)を、桶2の外下方部に配設している。
【0017】
一方、桶2の上縁部にはリング状の桶カバー9を取付けており、この桶カバー9に、内蓋10を後側(図中左側)でヒンジ11により上下に開閉可能に枢着している。
内蓋10には、例えば複数の横長スリットから成る通気孔12を形成しており、その裏側には、通気孔12の全部を覆うフィルタ13を取付けている。このフィルタ13は、後述する温風からリントを捕獲する例えばネットや繊維シート等から成っている。
【0018】
そして、前記外箱1上にはトップカバー14を装着しており、このトップカバー14には、上記内蓋10、ひいては槽5内に臨む洗濯物出入口15を形成すると共に、該出入口15を開閉する、この場合、2つ折り可能な蓋16を枢着している。
【0019】
又、このトップカバー14の後部には、温風供給装置17を配設している。この温風供給装置17は、詳細には、トップカバー14の最後部に配設した、送風羽根18aと、これを囲繞するケーシング18b、及び送風羽根18aを回転駆動するモータ18cから成る送風機18と、この送風機18のケーシング18bに連通させて該送風機18の前方に配設したヒータケース19、ヒータケース19内に配設したヒータ20、及びヒータケース19から前記桶カバー9の後部に形成した温風吹込口21を接続した例えば蛇腹状の接続ホース22から成っている。
【0020】
そして更に、トップカバー14の前部には制御装置23を内設している。この制御装置23は、例えばマイクロコンピュータを主体に構成したもので、洗濯乾燥機の運転を後述のように制御する制御手段として機能するようになっている。
【0021】
次いで、図3は、前記トップカバー14の前部の上面に設けた操作パネル24を示している。この操作パネル24は、電源「入」スイッチ25、及び電源「切」スイッチ26を有すると共に、「スタート(一時停止)」選択スイッチ27、「ふろ水」(給水ポンプ)使用選択スイッチ28、「コース」選択スイッチ29、「脱水」時間選択スイッチ30、「すすぎ」回数選択スイッチ31、「洗い」時間選択スイッチ32、「予約」設定スイッチ33、「水位」選択スイッチ34、「槽洗浄」コース選択スイッチ35、「乾燥」時間選択スイッチ36、及び「そのまま乾燥」選択スイッチ37を有しており、そのほか、それらの選択又は設定の内容や有無を表示する表示部38〜46を有している。
【0022】
図4は、前記制御装置23を中心とした電気的構成を示しており、制御装置23には、上記操作パネル24が有した各種スイッチ25〜37から各種スイッチ信号が入力されると共に、前記桶2内の水位を検知するように設けた水位センサ47から水位検知信号が入力され、更に、前記蓋16の開閉に応動するように設けた蓋スイッチ48から蓋開閉応動信号が入力されると共に、前記桶2内の温度を検知するように設けた温度センサ49から温度検知信号が入力されるようになっている。
【0023】
そして、それらの入力並びにあらかじめ記憶された制御プログラムに基づいて、制御装置23は、前記操作パネル24が有した各種表示部38〜46を制御すると共に、報知器であるブザー50と、槽5内(桶2内)に給水するように設けた給水弁51、桶2内(槽5内)から排水するように設けた排水弁52、駆動装置8(モータ)、温風供給装置17のヒータ20、及び送風機18を、駆動回路53を介して制御するようになっている。
【0024】
そこで、以下には、上記制御装置23で制御する洗濯乾燥機の運転について述べる。
まず、標準的な運転として、「コース」選択スイッチ29により「標準」コースが選択され、「スタート」選択スイッチ27により運転が開始されると、制御装置23は最初に洗濯(洗い、すすぎ)運転中の「洗い」行程を実行する。この「洗い」行程は、洗濯物を収容した槽5内から桶2内に、給水弁51によって供給される水(洗濯水)を溜め、この状態で、駆動装置8によって撹拌体7を回転させることにより、洗濯物を洗濯水と共に撹拌する。なお、この「洗い」行程時には、洗濯水に洗剤が含まれる。
【0025】
「すすぎ」行程は、洗濯水に洗剤が含まれない以外、上記「洗い」行程と同様に行う。
「脱水」行程は、槽5を回転させることにより、該槽5内の洗濯物の水分を、遠心力で、槽5の周側部にある多数の通孔(図示せず)から振り切って(遠心脱水)、排水弁52及び図示しない排水ホースを通じ機外に排出する。
なお、これらの行程は、「洗い」時間選択スイッチ32、「すすぎ」回数選択スイッチ31、及び「脱水」時間選択スイッチ30の選択により、それぞれ単独にも行い得る。
【0026】
そして、「乾燥」時間選択スイッチ36で乾燥時間が例えば0.5、1、2、4時間の中から選択され、「スタート」選択スイッチ27により運転が開始されると、制御装置23は「乾燥」運転を、選択された時間、実行する。この「乾燥」運転は、温風供給装置17を作動させながら、槽5の回転と撹拌体8の回転とを交互に行う。その槽5の回転は、例えば40〔rpm〕の回転速度で行うものであり、撹拌体8の回転は140〔rpm〕の回転速度で間欠的に行う。
【0027】
温風供給装置17の作動は、送風機18における送風羽根18aの回転と、ヒータ20の発熱であり、送風羽根18aはその回転により、図2に矢印で示すごとく、トップカバー14の背部の吸気口54から外箱1外の空気をケーシング18b内に吸入し、そしてヒータケース19内に送入する。このヒータケース19内に送入された空気は、そこで発熱中のヒータ20により加熱されて温風化され、すなわち、温風が生成される。この生成された温風は、接続ホース22を通って温風吹込口21から桶2内に吹き込み供給され、更に槽5内に吹き込み供給される。
【0028】
このとき、その温風の吹き込み先では、前記槽5の回転と撹拌体7の回転とによって洗濯物の、槽5回転方向や上下方向の位置変えがなされており、これによって、洗濯物に対する温風の当たりが均一になされる。そして、それにより洗濯物から蒸発した水分を含んだ温風が、その後、槽5の前記多数の通孔や槽5の上端開口から出て、フィルタ13を通り、更に、内蓋10の通気孔12から桶2と外箱1との間を通って、外箱1の下面の開口部3から外部に排出される。かくして、洗濯物が乾燥される。
【0029】
これに対して、「乾燥」時間選択スイッチ36で乾燥時間が上述同様に選択され、そして、「そのまま乾燥」選択スイッチ37が選択されて、「スタート」選択スイッチ27により運転が開始されると、制御装置23は「そのまま乾燥」運転を、選択された時間、実行する。
【0030】
図1は、この「そのまま乾燥」運転の実行内容を示しており、選択された時間、温風供給装置17を作動させながら、槽5を回転させるが、その槽5の回転は終始低速、例えば60〔rpm〕以下の回転であって、特には20〔rpm〕の回転である。又、このとき、駆動装置8は、洗濯物に傷みを与えないように、撹拌体7をも槽5と同方向に同速度で、すなわち一体に回転させるが、撹拌体7を単独で回転させることはなく、該撹拌体7を槽5と交互に回転させることもない。なお、このとき、洗濯物は図2にSで示すように折り畳んで撹拌体7の上に積み置くと良い。
【0031】
このように本構成のものでは、温風供給装置17による温風の供給をしながら、撹拌体7を単独で回転させずに、槽5を終始低速で回転させる乾燥運転(「そのまま乾燥」運転)を実行するようにしている。この乾燥運転では、洗濯物Sに対する温風の均一な当たりは、槽5の回転のみによってなされるが、その回転は低速での回転であるから、洗濯物Sに対する温風の当たりを適度にしつつ、温風の吹き込み部分に対する洗濯物Sの位置変えが充分になされる。
【0032】
よって、洗濯物Sを均一に乾燥させるのに充分な効果が得られるものであり、そして、その場合、撹拌体7を単独で回転させることがないので、洗濯物Sに撹拌体7の回転による機械力が与えられることはなく、かくして、洗濯物Sの傷みの発生を少なくできる。又、洗濯物Sに撹拌体7の回転による機械力が与えられないことにより、洗濯物Sのしわの発生を少なくもできる。
【0033】
なお、上記「そのまま乾燥」運転における槽5の回転は、該「そのまま乾燥」運転の途中や最後の数分間など、一時期に高速で回転されるものであっても良いもので、要するに、該「そのまま乾燥」運転中、ほゞ終始低速で回転されれば良い。
【0034】
以上に対して、図5ないし図19は本発明の第2ないし第8実施例を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0035】
[第2実施例]
図5に示す第2実施例においては、まず、撹拌体61に、前述の撹拌体7よりも大きく、槽5の底部をほゞ全部覆う大きさの、全体としてなべ底形のものを使用している。又、この場合、図6に示すように、前述の「そのまま乾燥」運転時には、温風供給装置17による温風の供給をしながら、槽5を回転させずに、撹拌体7を終始低速(これも、例えば60〔rpm〕以下の回転であって、特には20〔rpm〕)で回転させる乾燥運転を実行するようにしている。なお、このときにも、洗濯物は図5にSで示すように折り畳んで撹拌体61の上に積み置くと良い。
【0036】
このものでは、洗濯物Sに対する温風の均一な当たりは、撹拌体7の回転のみによってなされるようになるが、その撹拌体7は槽5の底部をほゞ全部覆う大きさのなべ底形であって、更にその回転は低速での回転であるから、洗濯物Sをその上に載せたまま洗濯物Sの位置変えがなされるようになる。よって、洗濯物Sに撹拌体7の回転による機械力が与えられることがなく、洗濯物Sの傷みの発生を少なくできる。又、洗濯物Sに撹拌体7の回転による機械力が与えられないことにより、洗濯物Sのしわの発生を少なくもできる。
【0037】
なお、この場合も、上記「そのまま乾燥」運転における撹拌体7の回転は、該「そのまま乾燥」運転の途中や最後の数分間など、一時期に高速で回転されるものであっても良いもので、要するに、該「そのまま乾燥」運転中、ほゞ終始低速で回転されれば良い。
【0038】
[第3実施例]
図7に示す第3実施例においては、操作パネル24の「そのまま乾燥」選択スイッチ37近くに、前述の表示部46に代えて、「温風温度」選択スイッチ71と、それによる選択内容を表示する「デリケート」表示部72、「通常」表示部73を設けている。
【0039】
この構成で、「そのまま乾燥」運転を行うときには、前述の「乾燥」時間選択スイッチ36と「そのまま乾燥」選択スイッチ37の操作に加えて、「温風温度」選択スイッチ71で「デリケート」表示部72を表示させる選択をし、「スタート」選択スイッチ27により運転を開始させる。これにより、温風供給装置17により供給する温風の温度を終始低く、特には他の乾燥運転である前記「乾燥」時間選択スイッチ36による選択時間で乾燥運転する場合より低くして、該乾燥運転を実行するようにしている。
【0040】
その温度は、具体的には図8に示すように、前記「乾燥」時間選択スイッチ36による選択時間のみで乾燥運転する場合の温風の温度が約60〔℃〕であるのに対して、「デリケート」表示部72を表示させる選択をした状態での「そのまま乾燥」運転時におけるそれは約40〔℃〕であり、その降温を、第1の手段として、例えば図9に示すように、送風機18における送風羽根18aの回転速度を、前記「乾燥」時間選択スイッチ36による選択時間のみで乾燥運転する場合の回転速度の約2800〔rpm〕に対して、それを約4800〔rpm〕に高めることにより、風量を増すことで実現するようにしている。
【0041】
このものでは、温風の温度を低くして乾燥運転を実行するのであるから、熱による洗濯物の傷みをなくすことができる。
なお、この場合、「温風温度」選択スイッチ71で「通常」表示部72を表示させる選択をし、運転を開始させると、温風供給装置17により供給する温風の温度は、前記「乾燥」時間選択スイッチ36による選択時間のみで乾燥運転する場合と同じで、約60〔℃〕であり、熱による傷みのない洗濯物を乾燥させる場合には、これが適する。
【0042】
又、この場合にも、第1実施例のように、撹拌体7を単独回転させずに、槽5を終始低速回転させるようにしているが、それに代えて、第2実施例の撹拌体61を使用し、槽5を回転させずに、該撹拌体61を終始低速回転させるようにしても良い。
【0043】
更に、この乾燥運転時において温風の温度を低くするのは、そのほか、第2の手段として、図10に示すように、温度センサ49の検知結果から、ヒータ20を、温風の吹き込み温度が40〔℃〕以上になったときに断電して発熱を停止させ、35〔℃〕以下になったときに通電して発熱させる制御をすることで実現するようにしても良く、もしくは上述の風量の減少することと、ヒータ20の発熱を制御することとの双方で実現するようにしても良い。
【0044】
加えて、この場合も、温風の温度は、乾燥運転の途中や最後の数分間など、一時期に高温にされるものであっても良いもので、要するに、該「そのまま乾燥」運転中、ほゞ終始温度を低くして乾燥運転するものであれば良い。
【0045】
更に、この場合の槽5の回転又は撹拌体61の回転は、ほゞ終始低速回転されるものであれば良く、更に、その槽5の回転と撹拌体61の回転は、それらが交互に行われるものであっても良いし、この場合、熱による洗濯物の傷みをなくすのが目的で、撹拌体7の回転による洗濯物の傷みをなくすのが目的ではないから、撹拌体61に代えて第1実施例の撹拌体7の回転を使用するようにしても良い。
【0046】
そして又、この場合の洗濯物の洗濯は、撹拌体7の回転によらず、槽5の回転と停止の交互繰返しによって行われるものであっても良いもので、その関係上、槽5内には撹拌体7が設けられていなくても良い。
【0047】
[第4実施例]
図11に示す第4実施例においては、槽5の内部に、乾燥棚81を、撹拌体7から離間させて設置するようにしている。詳細には、槽5の内周側部に取付けた複数のフィルタ台82が、図12及び図13にも示すように、被係合部である凹部83を上下に複数有する構造であり、これに対して、乾燥棚81は、図14及び図15にも示すように、外周部に、係合部である複数の爪部84を形成している。
【0048】
又、乾燥棚81は、半部ずつをヒンジ85で連結した二つ折り可能な構造で、中心部に通気孔86を有すると共に、その周りに通気孔87を複数有し、そのほか全体にそれらより径小な通気孔88を多数有していて、更に、外周部に通気孔87よりも大きな切欠部による通気孔89を爪部84と交互に複数有している。
【0049】
この構成で、乾燥棚81をヒンジ85から二つに折って槽5内に入れ、この槽5内で開いて爪部84をそれぞれフィルタ台82の凹部83の一つに係合させる。図11は、このようにして乾燥棚81を槽5内の中段部に設置した例を示しており、設置した乾燥棚81は撹拌体7から離間している。なお、乾燥棚81は、その他の段に設置しても、撹拌体7から離間するようになっている。
【0050】
しかして、設置した乾燥棚81の上には洗濯物Sを折り畳んで積み置き、この状態で温風供給装置17による温風の供給をし、且つ、槽5並びに撹拌体7を例えば交互に回転させて洗濯物Sを乾燥させる。
このものでは、撹拌体7の回転による機械力が洗濯物Sに及ぶことが乾燥棚81によって避けられるものであり、それによって、洗濯物Sの傷みの発生を少なくできるし、しわの発生を少なくもできる。
【0051】
又、この場合、乾燥棚81の設置位置を変えることによって、熱に弱い洗濯物は温風吹込口21から遠くに位置させ、熱に強くて除菌をしたい洗濯物は温風吹込口21に近く位置させて、それぞれ乾燥させるなどの用法を採ることもできる。
【0052】
[第5実施例]
図16に示す第5実施例においては、上記第4実施例のものにおいて、乾燥棚81を複数段(図示例は2段)に設置している。
このものでは、複数段の乾燥棚81を使って多くの洗濯物Sを乾燥させ得るし、あるいは温風の熱に強い洗濯物と弱い洗濯物など、洗濯物Sの種類別の乾燥が分けてできる。
【0053】
更に、これら第4実施例及び第5実施例のいずれにおいても、槽5並びに撹拌体7を例えば交互に回転させて洗濯物Sを乾燥させるようにしたことにより、洗濯物Sの均一乾燥ができる。特にそのうちの撹拌体7の回転は、槽5内の温風の分布の均一化に効果があり、従って、槽5を回転させずに撹拌体7のみを回転させるようにしても良い。又、その撹拌体7の回転は、一方向でも良いが、正逆両方向とすることによって、槽5内の温風の分布の均一化に一層効果があり、これらによって乾燥時間の短縮化ができる。
【0054】
[第6実施例]
図17に示す第6実施例においては、桶カバー9の後部に、前述の温風吹込口21に加えて、それよりも大きな温風吹込口91をそれの下方(桶2内)に設け、そして、この温風吹込口91に風向板92を複数設けている。この風向板92は、要するにルーバであり、例えば環状を成す温風吹込口91の内部に、よろい戸のように並べて設けたもので、下方の槽5内のうち、直下位置に対するものより、遠方の位置に対するものほど大きく傾けて設けている。
【0055】
このものでは、温風供給装置17が供給する温風が温風吹込口91を通る際に風向板92によって矢印で示すように向きを調整され、その結果、温風吹込口91から吹き出される温風が槽5の内部に満遍なく行き渡るもので、それにより、槽5内の温風の分布を均一化できることから、上述同様、乾燥時間の短縮化ができる。
【0056】
[第7実施例]
図18に示す第7実施例においては、前述の乾燥棚81に代わって、乾燥棚101を使用するようにしている。この乾燥棚101は、例えば金属の線材にて矩形の金網状に形成したものであり、その四隅部にはフック102を有し、これをそれぞれ槽5の前記通孔に掛けて槽5内に設置する(図19参照)。又、この乾燥棚101の四辺部には、それぞれ複数、特には2つずつの靴掛部103を突設しており、これにそれぞれ靴104(1つのみ図示)を掛けて乾燥棚101の各辺部と槽5の内周面との間に位置させることにより乾燥させる。もちろん、乾燥棚101上には、前述の洗濯物Sを畳み置いて乾燥させることができる(図19参照)。
【0057】
[第8実施例]
図19に示す第8実施例においては、撹拌体7に回転羽根111を同心状に、そして着脱可能に取付けている。これによって、乾燥棚101(又は乾燥棚81)を使用する乾燥時に撹拌体7を回転させるとき、回転羽根111も同時に回転して槽5内の温風を撹拌し、その分布を一層均一化できるから、乾燥時間の一層の短縮化ができる。
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の洗濯乾燥機によれば、洗濯物を、撹拌体の回転による機械力や温風の熱によって傷ませずに、乾燥させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すタイムチャート
【図2】洗濯乾燥機全体の縦断側面図
【図3】操作パネルの拡大平面図
【図4】電気的構成のブロック図
【図5】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図6】図1相当図
【図7】本発明の第3実施例を示す図3部分相当拡大図
【図8】温風の温度の違いを示す図
【図9】温風の温度を低くする第1の手段を示す図
【図10】温風の温度を低くする第2の手段を示す図
【図11】本発明の第4実施例を示す図2相当図
【図12】フィルタ台の部分拡大斜視図
【図13】図12のA−A線断面図
【図14】乾燥棚単体の平面図
【図15】図14のB−B線拡大断面図
【図16】本発明の第5実施例を示す図2相当図
【図17】本発明の第6実施例を示す図2部分相当拡大図
【図18】本発明の第7実施例を示す乾燥棚単体の斜視図
【図19】本発明の第8実施例を示す図2部分相当図
【符号の説明】
5は槽、7は撹拌体、8は駆動装置、17は温風供給装置、23は制御装置、61は撹拌体、81は乾燥棚、91は温風吹込口、92は風向板を示す。

Claims (7)

  1. 洗濯物を収容する槽と、この槽の内部に配設された撹拌体と、この撹拌体及び前記槽を回転駆動する駆動装置と、前記槽の内部に温風を供給する温風供給装置とを具備し、それらによって洗濯物の洗濯と脱水及び乾燥を行うものにおいて、
    前記温風供給装置による温風の供給をしながら、前記撹拌体を単独で回転させずに、槽をほゞ終始低速で回転させる乾燥運転を実行するようにしたことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 洗濯物を収容する槽と、この槽の底部をほゞ全部覆う大きさのなべ底形で該槽の内部に配設された撹拌体と、この撹拌体及び前記槽を回転駆動する駆動装置と、前記槽の内部に温風を供給する温風供給装置とを具備し、それらによって洗濯物の洗濯と脱水及び乾燥を行うものにおいて、
    前記温風供給装置による温風の供給をしながら、前記槽を回転させずに、撹拌体をほゞ終始低速で回転させる乾燥運転を実行するようにしたことを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 洗濯物を収容する槽と、この槽を回転駆動する駆動装置と、前記槽の内部に温風を供給する温風供給装置とを具備し、それらによって洗濯物の洗濯と脱水及び乾燥を行うものにおいて、
    前記温風供給装置により供給する温風の温度をほゞ終始低くして乾燥運転を実行するようにしたことを特徴とする洗濯乾燥機。
  4. 洗濯物を収容する槽と、この槽の内部に配設された撹拌体と、この撹拌体及び前記槽を回転駆動する駆動装置と、前記槽の内部に温風を供給する温風供給装置とを具備し、それらによって洗濯物の洗濯と脱水及び乾燥を行うものにおいて、
    前記槽の内部に前記撹拌体から離間して設置される乾燥棚を具備することを特徴とする洗濯乾燥機。
  5. 乾燥棚が複数段に設置されることを特徴とする請求項4記載の洗濯乾燥機。
  6. 乾燥棚を使用する乾燥時に、撹拌体を回転させることを特徴とする請求項4記載の洗濯乾燥機。
  7. 温風供給装置が供給する温風を槽の内部に吹き込む温風吹込口に、その温風を槽の内部に満遍なく行き渡らせる風向板を具えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
JP2002263981A 2002-09-10 2002-09-10 洗濯乾燥機 Pending JP2004097529A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002263981A JP2004097529A (ja) 2002-09-10 2002-09-10 洗濯乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002263981A JP2004097529A (ja) 2002-09-10 2002-09-10 洗濯乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004097529A true JP2004097529A (ja) 2004-04-02

Family

ID=32263541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002263981A Pending JP2004097529A (ja) 2002-09-10 2002-09-10 洗濯乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004097529A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015208628A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 株式会社東芝 洗濯機及び仕切板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015208628A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 株式会社東芝 洗濯機及び仕切板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001178985A (ja) 洗濯乾燥機
JP4020820B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP2003311068A (ja) 乾燥洗濯機
JP2015000153A (ja) 乾燥機および洗濯乾燥機
JP2004159756A (ja) 洗濯乾燥機
JP2008259627A (ja) 洗濯機
JP2004222760A (ja) 洗濯乾燥機の運転制御方法
JPH08173694A (ja) ランドリー装置
JP2004121321A (ja) 乾燥機能付き洗濯機
JP2002159774A (ja) 洗濯乾燥機
JP2004097529A (ja) 洗濯乾燥機
JP2009101206A (ja) 洗濯乾燥機
JP2015146935A (ja) 洗濯乾燥機
JP4197619B2 (ja) 洗濯乾燥機
JP2004049254A (ja) 洗濯乾燥機
JP2002102584A (ja) 洗濯機および洗濯乾燥機
JP2015000200A (ja) 衣類乾燥機
JP7063532B2 (ja) 洗濯機
JP2004313416A (ja) 洗濯乾燥機
JP2002159777A (ja) 洗濯乾燥機
JP2004008546A (ja) 洗濯乾燥機
JPH10295978A (ja) ドラム式洗濯機
JP2005261691A (ja) ドラム式洗濯機
JP2005130987A (ja) 洗濯乾燥機
JP3517653B2 (ja) 縦型洗濯乾燥機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060718

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070123