JP2004096745A - 最大尤度事後確率検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも2つのアンテナに結合されたML−APP検出器を備える通信デバイスを提供すること。
【解決手段】ML−APP検出器は、少なくとも1つのLLRユニットに結合された少なくとも1つのHxユニットを備える。Hxユニットは、受信することができる全ての可能なシンボルの一部分、すなわち特別な部分を生成し、生成したシンボル候補それぞれをLLRユニットに転送し、LLRユニットが、転送されたシンボル候補に対する変換操作を行って、特別な部分の一部分ではない別のシンボル候補を生成する。このようにすると、可能なシンボル候補全てがLLRユニットによって得られる。LLRユニットは、シンボル候補を、受信されたシンボルと比較して、コスト計算を行う。全ての可能なシンボル候補のコスト計算から、最小コストを生み出すシンボル候補が、最良の候補として選択される。次いで、選択された候補に関連するソフト情報を使用して、選択された候補に対してAPPデコーディングが行われる。このソフト情報は、LLRユニットによって生成される。
【選択図】図2

Description

 本発明は、一般に、通信システムに関し、より詳細には、通信システムで使用される受信機に関する。
 通信技術が発展するにつれて、通信システムは、より高速で情報を搬送(すなわち送信および/または受信)することができるようになっている。ワイヤレス通信システムでは、システムに関する帯域幅が、標準化機関および政府組織によって設定されている。第3世代のワイヤレス・システムに関するより高いデータ・スループットを達成するために、多重入力多重出力(MIMO)アンテナ・システムが考察されている。高いデータ帯域幅のためのMIMOシステムは、BLAST(Bell Laboratories Layered Space Time)概念に基づいており、これは、複数の送信アンテナを用いて、同じスペクトルで様々な送信ストリームを送信し、受信機アンテナのアレイを備えるマルチパス・チャネルを利用して、独立したストリームを回復する。データ用の高速3G(第3世代)ワイヤレス通信に関する1つの新たな標準は、3GPP(第3世代パートナーシップ・プログラム)高速ダウンリンク・パケット・アクセス(HSDPA)標準である。ワイヤレス3GPPシステムは、比較的高速で加入者に情報を搬送するダウンリンクを有する。MIMOアンテナ・システムで、情報は、2つ以上のアンテナによって独立して、かつ同時に送信および受信され、それにより比較的高いシステム・スループットを可能にする。MIMOは、HSDPAに関する高いデータ転送速度を達成するために考慮されている一提案である。システム・スループットは通常、定義された時間枠にわたってシステム内で送信および受信される情報の総量と定義される。
 MIMO送信シンボルを検出するために開発された最初の方法の1つは、V−BLAST受信機(Vertical BLAST)であった。複数のアンテナを使用して複数の信号を受信するために、V−BLAST受信機は、情報の複数のストリームの相関解除する。V−BLASTでは、情報シンボルの複数のストリームの相関解除は、本質的には、反復打消し方法であり、最大量のエネルギーを有するストリームが識別され、次いで打ち消される。この打消しは、全てのストリームが識別され、よく知られているデコーディング技法を使用して適切にデコードすることができるようになるまで繰り返される。V−BLAST検出器は、比較的多数のアンテナを含むBLASTシステム内で使用される。例えば、V−BLASTは、16本のアンテナを有するBLASTシステム内で使用される。V−BLASTは、比較的多数のアンテナを有するシステムに関して使用されるが、他のタイプの受信機がより良い性能をもつので、「最適な」受信機ではない。
 ML検出器は、ある時間間隔にわたって送信することができるデータの全ての可能な組合せを調べ、次いで、受信機での受信シンボルの観察を仮定して送信される最大確率を有するデータ・セットを選択する。デジタル変調を使用する典型的なワイヤレス通信システムでは、情報が、デジタル情報を表すシンボルとして送信される。例えば、QPSK(直交位相偏移変調)を使用するワイヤレス通信システムでは、シンボルが、I(同相)およびQ(直交位相)チャネルによって表される複素コンスタレーション平面内にマップすることができる2ビットの情報を表す。同相チャネルと直交位相チャネルは、互いに直交する。
 図1を参照すると、3つの異なるデジタル変調スキームに関する3つの異なる複素コンスタレーション平面が示されている。前述したように、QPSKでは、各シンボルが2ビットの情報を表し、同相成分および直交成分を有する。さらに、各シンボルが複素振幅を有し、そのシンボルの大きさを記述するだけでなく、他のシンボルに対するシンボルの位相を記述する。8相位相偏移変調(8PSK)では、各シンボルが、複素振幅を有し、3ビットの情報を表す。16値直交振幅変調(16QAM)では、各シンボルが、4ビットの情報を表し、また、そのようなシンボルがそれぞれ複素振幅を有する。QPSK変調を用いた4つの送信アンテナを使用するBLASTシステムでは、システムが、シンボル期間にわたって計8ビットを同時に送信する。シンボル期間は、シンボルの送信中に経過する時間量である。MIMOシステムの能力での比較的大きな利点は、単一の送信アンテナでは1つのコンスタレーション点のみしか送信することができないのに対して、同じ帯域幅で同時に複数のコンスタレーションからの複数のコンスタレーション点を送信することである。
 ML検出器が最大確率シンボルを計算するためには、シンボルが送信されるワイヤレス・チャネルの推定を有さなければならない。MIMOシステムの場合、チャネルの推定は、あらゆる送信アンテナとあらゆる受信アンテナとの間の全ての取り得る経路に関するチャネルを表す行列である。例えば、4送信×4受信MIMOシステムが、行列で16個の個別チャネル推定を有する。チャネル行列は、シンボルが伝搬する通信チャネルを数学的に特徴付ける値を含む行列である。多くのワイヤレス通信システムでは、パイロット信号またはいくつかの他の基準信号が、システムの様々な通信チャネルを介して定期的に送信される。パイロット信号は、それ独自のチャネルを介して送信されるか、あるいは通信システムの加入者によって使用されるトラフィック・チャネルを介して送信することができる。振幅、位相、周波数特性などパイロット信号のパラメータは、送信前に分かっている。パイロット信号が送信され、受信された後、そのパラメータが測定され、そのパラメータの任意の修正は通信チャネルに起因するものである。したがって、4つの送信アンテナから4つの受信アンテナに送信される信号の取り得る経路全てに関するチャネルの特徴を表すチャネル行列が生成される。
 典型的には、通信チャネルが一様フェージングであり、比較的安定しているという仮定がなされる。これは、多くの通信チャネルに関して、そのような仮定が妥当であるだけでなく、比較的正確であるからである。一様フェージング・チャネルは、メモリを有さない通信チャネルである。すなわち、信号が送信されると、その信号が最終的に受信され、その際、遅延のある信号複製が存在しない。メモリを備える周波数選択チャネルが存在する場合さえ、ML検出器への入力が一様フェージング・チャネルと同様になるように受信信号を変換する技法が存在する。安定なチャネルは、特性が比較的ゆっくりと変わり、それによりチャネル行列がそれと同じ比較的ゆっくりとした速度で更新される通信チャネルである。
 信号x(ここでxはビットのグルーピングを表す1つまたは複数の信号のベクトルである)が、チャネル行列Hを有する通信チャネルを通って送信されるとき、受信された、結果として得られるシンボルはHxであることが通信理論でよく知られている。各シンボルが2ビットの情報を表す4つの送信/受信アンテナの場合(QPSK変調)、受信機は、4つの送信アンテナから8ビットを表すシンボルを受信する。ML検出器は、xの全ての取り得る値に関する全ての可能な候補Hxを生成する。したがって、xが8ビット・グルーピングを表すとき、Hがシンボル期間中に変わらないと仮定して、256(すなわち2)の可能なHx候補が存在する。すなわち、256個のxグルーピングがそれぞれHに乗算される。ML検出器は、256個のHx値を発生し、そのような値それぞれを、受信された実際のシンボル(r)と比較する。Hxとrの差はコスト関数Jと呼ばれ、ここでJ=‖r−Hx‖であり、256個の比較値から、最小のJを生成するHxが、最良の候補として選択される。したがって、コスト関数は、ML検出プロセスにより生成される。コスト関数は通常、受信された実際のシンボルと、チャネル行列から生成される推定されるシンボルとの差である。通常、最小コスト関数を有する候補が、最良の候補として選択される。
 ML検出器のさらなる改良は、最大確率経路の選択での信頼度の尺度を提供することである。これは、検出器の後で通常使用されるソフト入力フォワード・エラー・コレクション・コードの性能を大幅に改善することができる。ソフト入力フォワード・エラー・コレクション・コードを実施するデバイスは、受信された情報の処理中にソフト情報を使用する。一般に、ソフト情報は、受信された情報に関する確率データであり、そのようなデータは、受信された情報の値に起因する信頼度の表示を与える。エラー・コレクション・コーディングおよび他のチャネル・コーディング技法は、通信システムで使用されるよく知られているコーディング・スキームであり、通信システムの通信チャネルを介して送信される情報のブロックまたは情報グルーピングにビットが追加される。追加されたビットは、送信されたビット・グルーピングに対する冗長を導入し、それにより受信機が、受信された情報をより良くデコードし、受信された情報のエラーを訂正することができるようになる。多くの場合、エラー・コレクション・コーディングおよびチャネル・コーディングがソフト情報に鑑みて行われるとき、いくつかのビット値が変更される。ML検出器は、受信されたビットそれぞれに対する事後確率(APP)情報を提供する。例えば、次の最も近いML候補に関するコスト関数が高い場合、検出器は、その決定の信頼度が高い。しかし、次の最も近い候補が、選ばれた候補に関するコスト関数に近い場合、検出器は、その決定の信頼度がそれほど高くない。ソフト入力フォワード・エラー・コード検出器は、その情報を使用して、確率的に不正確であると考えられる場合に、低い信頼度のデータに関するビット決定を翻す助けをする。したがって、一般に、ML−APP検出器は、一組の全ての可能な候補から最良の候補としてシンボル候補を選択し、受信されたシンボルそれぞれに関するソフト情報を生成する受信機である。
 ML検出器は通常、ソフトウェアと共に実装されるので、かつ(生成された候補と受信されたシンボルとを比較する)比較的多数の比較がシンボル期間中に行われるので、ML検出器の使用は、3GPP標準に適合する通信システムなど比較的高い情報レートのシステムに関しては実質的に実用できない。ML検出器の実用の難点は、ML検出を行うために使用される候補の数が指数的に増加するMIMOシステムでさらに顕著になる。QPSKを使用する4送信/受信アンテナの場合でさえ、ML検出器のソフトウェア実装は、通信システムの処理速度要件に見合うほど十分に迅速には256の比較を行うことができない。特に、3GPP標準に適合するワイヤレス通信システムでは、そのようなシステム内で情報が搬送される速度の増加が、ソフトウェア実装ML−APP検出器の使用をさらに実用的でないものにする。より高い情報レートでは、より多くのシンボルが、定義された時間枠中に搬送され、それによりシンボルを処理するのに利用可能な時間量は、それにしたがって減少する。ソフトウェア実装ML−APP検出器は、プロセッサ速度と、プロセッサをプログラムするために使用されるプログラミング言語の処理速度とに応じた速度で情報を処理する。
 本発明は、複数のアンテナに結合された検出器を備える通信デバイスである。一実施形態では、検出器がML−APP検出器である。ML−APP検出器は、少なくとも1つのLLR(対数尤度比)ユニットに結合された少なくとも1つのHxユニットを備える。少なくとも1つのHxユニットが、通信システムの一部である複数アンテナ・システムによって受信することができる全ての可能なシンボル候補のセットの特別な部分を生成するように構成される。少なくとも1つのLLRユニットが、コスト関数解析を実施し、それにより、少なくとも1つのHxユニットによって生成されるシンボル候補それぞれを、通信システムの通信チャネルから受信されたシンボルと比較する。Hxユニットが、全ての可能な候補の特別な部分を生成したとき、少なくとも1つのLLRユニットが、現在生成されているシンボル候補に対する変換操作を行うことによって、可能な候補の残りを生成することができる。このようにすると、少なくとも1つのLLRが、特定の変調スキームに関する可能なシンボル候補全てに関する比較操作を行うことができる。少なくとも1つのLLRユニットは、最小コスト関数を生み出す候補を最良の候補として選択する。最良の候補を選択するための全ての比較操作を行うために使用される時間量は、計算期間と呼ばれる。したがって、少なくとも1つのHxユニットが、全ての可能なシンボル候補のセットの特別な部分を生成するとき、少なくとも1つのLLRユニットが、生成されたシンボル候補に対する変換操作を行うことができ、全ての可能なシンボル候補のセットの残りを生成して、本発明のML−APP検出器が、シンボル期間以下の定義された時間枠内に受信シンボルをデコードすることができるようにする。このようにすると、本発明のML−APP検出器は、比較的高速で受信シンボルを検出することができる。
 本発明は、少なくとも2つのアンテナに結合された検出器を備える通信デバイスである。少なくとも2つのアンテナまたは複数のアンテナを、例えばMIMOシステムと共に実装することができる。検出器は、シンボル(例えば情報)を受信して、受信したシンボルをデコードする任意の受信機である。一実施形態では、検出器はML−APP検出器である。ML−APP検出器は、少なくとも1つのLLR(対数尤度比)ユニットに結合された少なくとも1つのHxユニットを備える。少なくとも1つのHxユニットは、通信システムの一部である多重アンテナ・システムによって受信することができる全ての可能なシンボル候補のセットの特別な部分を生成するように構成される。特別な部分は、(特定の変調スキームに関する)全ての可能な候補の任意のサブセットであり、そこから、変換操作を用いて、可能な候補の残りを生成することができる。変換操作は、生成されたシンボル候補を、生成されていない別のシンボル候補に変換する操作である。少なくとも1つのHxユニットは、チャネル行列Hへのアクセスを有し、この行列は、受信されたシンボルが搬送される通信システムの通信チャネルを特徴付ける。少なくとも1つのHxユニットは、何らかの個別の情報パターン(例えば信号コンスタレーションによって定義されるビット・パターン)をチャネル行列に乗算することによって、全ての可能なシンボル候補の全てまたは特別な部分を生成することができる。次いで、少なくとも1つのHxユニットは、生成したシンボルを1つまたは複数のLLRユニットにブロードキャストすることができる。少なくとも1つのHxユニットの出力は、受信されるシンボルとは無関係であり、複数の受信シンボルを処理するために使用することができる。すなわち、シンボルがLLRユニットによって受信されるときに、少なくとも1つのHxユニットが、シンボル候補の反復ブロックを生成する。LLRユニットは、少なくとも1つのHxユニットへのアクセスを有し、シンボルの反復ブロックが生成される任意の時点で、受信したシンボルと、少なくとも1つのHxユニットによって生成されたシンボル候補との比較を開始することができる。最終的に、各LLRユニットが、受信したシンボルを、使用される変調スキームに関して少なくとも1つのHxによって生成することができる可能なシンボル候補の全てと比較する。
 少なくとも1つのLLRユニットが、コスト関数解析を行い、それにより、1つの受信シンボルを、少なくとも1つのHxユニットによって生成されブロードキャストされた特別な部分のシンボル候補全てと比較する。さらに、少なくとも1つのHxユニットが、全ての可能な候補のセットの特別な部分を生成するとき、少なくとも1つのLLRユニットは、現在生成されているシンボル候補に対する変換操作を行うことによって、可能な候補の残りを生成する。このようにして、少なくとも1つのLLRは、可能なシンボル候補全てに対する比較操作を行うことができる。受信されるシンボルはrで表され、可能な候補はHxで表され、ここでHはチャネル行列であり、xは、各送信アンテナから送信される特定の情報信号のベクトルである。このベクトルは、各送信アンテナに関するコンスタレーション点の連結であり、コンスタレーション点はビット・パターンから選択される。比較は、様々な様式で行うことができる。一実施形態では、受信されたシンボルと生成されたシンボルとの平均二乗誤差(MSE)操作(すなわち‖r−Hx‖)を行うことによって比較が行われる。比較操作の結果は、コスト関数Jと表される。すなわち、J=‖r−Hx‖である。可能なシンボル候補全てを受信シンボルと比較した後、少なくとも1つのLLRユニットは、最小コスト関数を生み出す候補を最良の候補として選択する。また、少なくとも1つのLLRユニットは、選択した候補に関するソフト情報を生成し、選択した候補と共にその情報をAPPデコーダに送る。比較操作を全て行って、最良の候補を選択し、ソフト情報を生成するために使用される時間量は、計算期間と呼ばれる。次いで、選択された候補が、よく知られているチャネル・デコーディングおよびエラー・コレクション・デコーディング技法を使用してデコードされる。したがって、少なくとも1つのHxユニットが、全ての可能なシンボル候補のセットの特別な部分を生成することができるので、少なくとも1つのLLRユニットは、生成されたシンボル候補に対する変換操作を行って、全ての可能なシンボル候補のセットの残りを生成し、本発明のML−APP検出器が、シンボル期間以下の定義された時間枠内に受信シンボルを検出することができるようにする。2つ以上のLLRユニットが検出器内で使用される場合、各LLRユニットに関するデコーディングを、シンボル期間の倍数に設定することができる(すなわち、2つのLLRユニットがそれぞれ、シンボル期間の2倍でデコードする)。定義される時間枠は、本発明のML−APP検出器で使用されるクロックの期間として設定される。このようにすると、本発明のML−APP検出器は、受信されたシンボルを比較的高速で検出することができる。定義される時間枠は、本発明のML−APP検出器で使用されるクロックの期間、またはクロックの期間の倍数として設定される。
 図2を参照すると、本発明のML−APP検出器が示されている。本発明のML−APP検出器が、提案されている3GPP HSDPA標準に適合する通信システムの通信チャネルを介してQPSK変調を使用して情報を搬送する4×4MIMOアンテナ・システムを使用するワイヤレス通信システムの文脈で説明されていることに留意されたい。しかし、本発明のML−APP検出器の使用は当然、特定のデジタル変調スキームをもつ特定の通信システムに限定されず、かつ任意の特定のクロック周波数に限定されないことをよく理解されたい。図示される特定のML検出器に関して使用されるクロック周波数は122.88MHzである。クロック信号(図示せず)は、図2に示される本発明のML−APP検出器の様々なデバイスに適用される。さらに、本発明のML−APP検出器を、任意の複数の送信および/または受信アンテナを有するシステムで使用することができる。本発明のML−APP検出器が使用されるワイヤレス通信システムは、符号分割多重接続(CDMA)システム、周波数分割多重接続(FDMA)システム、時分割多重接続(TDMA)システム、直交周波数分割多重(OFDM)、またはこれら異なるタイプのワイヤレス通信システムの様々な組合せから形成されるシステムを含めた任意の他のタイプのワイヤレス通信システムであってよい。さらに、本発明のML−APP検出器は、ワイヤライン通信システムで使用することもできる。
 本発明のML−APP検出器は、別の4アンテナMIMOシステムによって送信されたシンボルを受信するために使用される4アンテナMIMOシステム(図示せず)に結合される。4つの受信アンテナに情報を送信する4つの送信アンテナが存在するので、各受信アンテナは、4つの送信アンテナの1つまたは全てからシンボルを受信することができる。すなわち、4つの送信アンテナと4つの受信アンテナの間に16の取り得る送信経路が存在する。16の取り得る経路は、4×4チャネル行列Hによって特徴付けられ、その値がデバイス100に格納される。一般に、少なくとも1つのHxユニットは、シンボルを搬送するためにデジタル変調スキームを使用するワイヤレス通信システムのL個の取り得る通信経路を特徴付けるM×Nチャネル行列に対するアクセスを有し、ここでM、N、およびLは2以上の整数であり、Lは、MとNの演算上の積である。上に与えた例では、M=N=4、L=16であり、通信システムは3GPP準拠のものであり、デジタル変調スキームはQPSKである。
 デバイス100は、例えば、任意の知られている媒体(例えば磁気ディスク、光メモリ、半導体メモリ)と共に実装されるデータベース、またはメモリのブロックであってよい。チャネル行列Hの値は、パイロット信号など基準信号の様々なパラメータを測定することによって得られる。定義された時間枠が経過した後、チャネル行列が更新される。チャネル行列を更新するために使用される時間枠は、チャネルの変更を追跡するのに十分なレートに設定することができる。Hxユニット102は、経路118を介するチャネル行列値へのアクセスを有する。本明細書では1つのHxユニットが示されていることに留意されたい。しかし、本発明のML−APP検出器は、複数のHxユニットを有することもでき、したがって、Qを1以上の整数としてQ個のHxユニットが使用される。Q個のHxユニットが存在する場合、各Hxユニットが、LLRユニットの全てに結合される。したがって、Hxユニットは、LLRユニットに並列に結合される。また、Hxユニット102は、送信することができる情報パターンの全ての取り得る順列を表す情報パターンへのアクセスを有する。これは、図1に示されるQPSKコンスタレーションによって表される。4×4の場合、4つの信号コンスタレーションが同時に送信され、これが、8ビット・ベクトルbをもたらす。これは、各アンテナが1度に2ビットを送信することができるためであり、それら2ビットの全ての確率が、図1のQPSK信号コンスタレーションによって表される。すなわち、4つの送信アンテナが存在し、4つのアンテナがそれぞれ、QPSK変調を用いてシンボル期間中に2ビットの情報を送信することができるので、シンボル期間中に総計8ビットを受信することができる。したがって、8ビットに関して256(すなわち2)の取り得る組合せが存在する。Hxユニット102は、256個の送信ビット・パターンを使用して、各パターンをチャネル行列Hに乗算することができる。特に、各8ビット・パターンは、複素数の4×1送信ベクトルとして表される。4×1シンボル候補ベクトルは、4×4チャネル行列に4×1送信ベクトルを乗算することによって生成される。生成されたシンボル候補はそれぞれ、K個のLLRユニットにブロードキャストされ、ここでKは1以上の整数であり、KをQと等しくすることができ、しかし必ずしもQと等しくなくてよい。生成されたシンボル候補は、経路112およびHxレジスタ130を介し、経路120を通してブロードキャストされ、Hxレジスタ130は、候補を処理する準備が整ったLLRユニットに(1つまたは複数の)候補が転送されるまで、1つまたは複数の生成されたシンボル候補を保持する一時メモリである。
 カウンタ128を使用して、Hxユニット102は、QPSKデジタル変調を使用して情報を搬送する4×4アンテナ・システムに関する全ての可能なシンボル候補の全てまたは特別な部分を生成することができる。カウンタ128は、送信ビット・パターンまたは送信ビット・パターンのサブセットを生成するMビット・カウンタである。ここでMは8以下である(すなわち、一般に、Mは、送信ベクトルでのビットの総数以下の整数である)。Hxユニット102は、経路110を介して、生成されたビット・パターンへのアクセスを有する。取り得る256個のパターン全てがカウンタ128によって生成されないとき、送信ビット・パターン発生器の一例であるカウンタ128は、送信ビット・パターンの特別な部分を生成する。他のよく知られているビット・パターン発生器回路をカウンタ128の代わりに使用することもできる。Hxユニット102は、生成されたビット・パターンそれぞれを行列に乗算して、シンボル候補の特別な部分を生成し、それらをLLR1〜LLRKにブロードキャストする。カウンタ128はまた、生成されたビット・パターンをLLRユニットに(経路126を介して)提供して、LLRユニットが、Hxユニット102によってどの特定のシンボルが生成されたのかを判定することができるようにする。特別な部分は、Mビット・グルーピングの全ての取り得る順列(M=8の場合、256の順列、すなわち2)のサブセットであり、そこから、LLRユニットによる変換操作によって順列の残りを得ることができる。例えばM=8の場合、128個のシンボル候補を含む特別な部分をHxユニット102によって生成することができる。変換操作は、128個の生成されたシンボル候補の否定であってよい。カウンタ128が、全ての取り得るパターンのサブセットを生成するようにプログラムされているとき、Hxユニット102は、シンボル候補の特別な部分を生成する。特別な部分は、例えば、QPSKコンスタレーションでのいくつかの点を表すことができ、残りの点は、生成された点から180°回転することによって得ることができる。そのような場合、変換操作は否定操作である。したがって、xを、特別な部分の128個の候補のセットからのビット・パターンであるとして、シンボル候補がHxである場合、第2のシンボル候補Hxを計算することができ、ここでHx=−Hx、すなわちx=−xである。したがって、Hxユニットは、8ビットの第1の128個のグルーピングを使用して、そのようなグルーピングから残りの128個のシンボル候補を生成することができる。第1の128個のシンボル候補が、特別な部分を表す。したがって、生成されたシンボル候補それぞれがLLRユニットに転送された後、LLRユニットは、補数(例えば候補の否定)を生成して、別のシンボル候補を作成することができる。このようにすると、256個のシンボル候補のうち128個のみをHxユニットによって生成すればよい。これは、ML−APP検出器の動作速度の増大をもたらす。
 否定操作は、変換操作の一例である。他の変換操作を使用して、全ての可能なシンボル候補の1つの特別な部分からシンボル候補を生成することもできる。カウンタ128によって生成されるビット・パターンはそれぞれLLRユニットで利用可能であるので、LLRユニットは、否定など変換操作の実施を補助するためにそのようなパターンを使用することができる。本発明のML−APP検出器の動作速度をさらに速くするために、少なくとも1つのHxユニットが、2つ以上のシンボル候補を同時にブロードキャストすることができる。そのような場合、256個のシンボル候補の、128個の肯定候補と128個の否定候補への分割がもう1度行われ、それにより128個の肯定候補は、64個の肯定候補の2つのグループになり、128個の否定候補は、64個の否定候補の2つのグループになる。次いで、少なくとも1つのHxユニットは、肯定セットから同時に2つのシンボル候補をブロードキャストすることができ、したがってLLRユニットは、2つの受信された肯定シンボル候補を否定することによって2つの追加のシンボル候補を生成することができる。
 LLRユニット104〜104は、受信されたシンボルrを、生成されたシンボル候補と比較して、コストを計算する。比較は、複数の様式の任意の1つで行うことができる。例えば、コストJは、受信されたシンボルrと生成されたシンボルとのMSEであってよい(すなわちJ=‖r−Hx‖)。また、コストは、受信されたシンボルと生成されたシンボルとの平均絶対誤差(MAE)を使用して計算することもできる。MAEが使用されるとき、コスト関数は、J=‖r−Hx‖である。LLRユニット104〜104は、受信シンボルrを、Hxユニット102から転送される、生成されたシンボル候補と比較し、また、受信シンボルを、Hxユニット102から転送されるシンボル信号に対する変換操作を行うことによって生成されたシンボル候補と比較する。したがって、特別な部分が128個のシンボル候補を含むとき、LLRユニットは、Hxユニットから転送されたシンボル候補について2つの比較を行う。2つのシンボル候補がHxユニットから同時に送信されるとき、LLRユニットは、Hxユニットから受信された2つのシンボル候補について4つの比較を行う。
 受信されるシンボルrはそれぞれ、そのような受信シンボルを処理する準備が整っているLLRユニットに関連付けられたレジスタ106〜106に転送される。レジスタは、受信されたシンボルを一時的に格納し、(以下に論じる)適切な時間に、経路122を介して、受信されたシンボルを関連するLLRユニット104に転送する。レジスタ106〜106は、一時格納位置またはメモリ位置として実装することができる。レジスタ106は、LLRユニットが「利用可能」であるときに、関連するLLRユニットに受信シンボルrを転送する。各LLRユニットは、4つのモードを有する。すなわち、(1)利用可能、(2)ラン、(3)ダン(done)、(4)利用不可能である。「利用可能」モードは、LLRユニットが、受信アンテナから受信シンボルを受け取り、受信したシンボルと、Hxユニットから送られるシンボル候補との比較を開始する準備が整っていることを意味する。「ラン」モードは、LLRユニットが、受信シンボルrを格納しており、Hxユニットからの可能な候補の全てに関して1つまたは複数のコストを計算するプロセス中であることを意味する。「ラン」モードでは、LLRユニットは、任意のより多くの受信シンボルを受け入れない。「ラン」モードは、LLRユニットが全ての可能なシンボル候補を観察するまで続く。「ダン」モードは、「ランしている」LLRユニットがその計算を終え、選択した候補および全てのビット確率をバッファ108に転送したことを意味する。バッファ108は、ソフト情報および選択された候補を経路116を介してAPPデコーダに転送する一時格納デバイスである。「利用不可能」モードは、LLRユニットがシンボル候補の全ての観察を終えており、しかし、依然としてビット確率をバッファ108に転送しなければならない状態である。
 LLRユニット104〜104は、複数の格納位置を有し、そこに、受信されたワード(各ビットに関する「0」と「1」の組合せ)中の各ビット位置に関する全ての最小コストが格納される。例えば、QPSK変調を使用する4×4システムでは、LLRユニットが16のコストを格納する。8つのコストが、シンボル候補ビットが「0」であるときの8ビット位置それぞれに関する最小コストを表し、8つのコストが、シンボル候補ビットが「1」であるときの8ビット位置それぞれに関する最小コストを表す。各ビットに関して対数尤度出力を割り当てるために、LLRユニットは、特定のビット「0」に関する最小コストをビット「1」に関する最小コストから差し引き、その値を対数尤度結果として報告する。この対数尤度結果は、後続のデコーディング・プロセスで使用されるソフト情報である。このプロセスは、可能な受信ベクトル中の各ビットに関して繰り返される(すなわち、4×4QPSKに関しては8回)。選択されたシンボル候補、およびその関連する対数尤度値(すなわちソフト情報)は、経路124〜124を介してLLRユニットからバッファ108に転送される。したがって、LLRユニットは、シンボル候補の最小コストを選択するだけでなく、選択した候補に関連するソフト情報も生成する。転送中、LLRユニットは利用不可能であり、これは、LLRユニットが、その時間中にシンボル候補または受信シンボルrを受信することができないことを意味する。転送が完了した後、バッファ108が、経路124〜124を介してリセット信号を送信して、LLRユニットのモードを「利用可能」に設定する。LLRユニットによって行われる処理を交替で行う(stagger)ことができることに留意されたい。それにより、LLRユニット全てが、同時に処理を完了または開始する必要がなくなる。チャネル・デコーディングおよびエラー・コレクション・デコーディングが、比較操作中にLLRユニットによって生成される(選択された候補に関する)ソフト情報を用いて行われる。
 Hxユニット102と、LLRユニット104〜104と、受信シンボル・レジスタ106〜106と、カウンタ128と、Hxレジスタ130と、チャネル推定デバイス100と、バッファ108とによって行われる操作は、クロック信号(図示せず)と同期する。クロック信号は通常、特定の周波数の周期信号を発生する発振回路(図示せず)から生成される。受信されたシンボルは、クロック・サイクル中にレジスタ106から転送され、しかし、(前述したように)本発明のML−APP検出器は、1クロック期間に少なくとも1つのLLRユニットに2つの(またはそれより多い)シンボル候補が転送される場合にその処理速度を高めることができ、処理速度が2倍になる。QPSK変調が使用される上述した場合には、2つのLLRユニットを交互に使用することができ、その際、ML−APP検出器は、32クロック・サイクルごとにシンボルを受信し、それにより、4つのシンボル候補を並列に処理するのに64クロック・サイクルかかる。2つのLLRユニットが並列に使用されるとき、MLAPP検出器は、依然として、32クロック・サイクルごとに、入ってくるシンボル・セットそれぞれに関してビット確率を生成することができる。一般に、交替で動作する少なくともWJ個のLLRユニットが存在する場合があり、ここでWは整数であり、V/Uに等しく、ここでVは、LLRユニットによる変換操作中に経過するクロック・サイクルの数を表し、Uは、LLRユニットによるシンボルの受信の間に経過するクロック・サイクルの数に等しい整数である。したがって、上で与えた例では、V=64、U=32、W=2である。
 本発明のML−APP検出器の別の実施形態では、Hxユニットを1つだけ使用して、複数のLLRユニットにシンボル候補を提供することができる。Hxユニットによってクロック・サイクルごとに2つ以上のシンボル候補が生成されるとき(例えばクロック・サイクル当たり4つのシンボル候補)、LLRユニットは、5方向比較回路を使用して、前のシンボル候補に関する最小格納コストと、Hxユニットからの4つの受信シンボル候補に関するコストとに基づいて最小コストを計算することができる。本発明の別の実施形態では、LLRユニットは、選択されたシンボル候補のビット位置それぞれに関するハード決定値を報告するために生成されたソフト情報を使用するように構成することができる。ハード決定値は、妥当な確実性で求められ、ソフト情報に基づいた結論値(「0」または「1」ビット)である。本発明のさらに別の実施形態では、少なくとも1つのHxユニットが、シンボル候補を計算して、Hxレジスタ130に1つまたは複数の可能なシンボル候補を格納する。その後、H行列が変わらない限り、Hxレジスタ130からの値がLLRユニットに提供される。したがって、H行列が変わらない限り、シンボル候補(すなわちHx値)を計算する必要はない。
 したがって、上述したML−APP検出器によって行われる本発明の方法を要約すると、第1の工程は、通信システムの通信チャネルにわたって搬送(すなわち送信および/または受信)されるシンボルを受信することである。受信されたシンボルは、受信シンボル・レジスタ(例えばレジスタ106〜106)に格納される。次いで、全ての可能なシンボル候補のセットの特別な部分がHxユニットによって生成される。本明細書では、シンボル候補の特別な部分セットを、シンボルが受信される前、または後に生成することができることに留意されたい。受信シンボルと共に、Hxレジスタ130に一時的に格納されたシンボル候補の特別な部分セットが、利用可能なLLRユニットに転送される。LLRユニットは、特別な部分セットからのシンボル候補に対する変換操作を行って、残りのシンボル候補を生成する。この時点で、(特定の変調スキームに関する)全ての可能なシンボル候補の完全なセットを用いて、LLRユニットが、受信されたシンボルと生成されたシンボル候補との比較操作を行って、各シンボル候補に関するコストを計算する。次いで、LLRユニットが、検出されたシンボルとして、最小コストを生み出すシンボル候補を選択する。
 以下の表1は、122.88MHzのクロック周波数、およびアンテナ当たり2.4Mシンボル/秒のシンボル・スループットを使用する提案されたHSDPAに関するスループットを維持するのに必要なLLRユニットの数を示す。並列Hxユニットの数が4である場合、4つの送信アンテナを用いた8PSKおよび16QAMを除く全ての場合に関して、全体として必要なスループットを維持するために、2つのみのLLRユニットが必要とされることに留意することが重要である。4つの送信アンテナを用いた8PSKシステムは、LLRユニットの数を20まで増加させ、4つのアンテナを用いた16QAMは、さらに、LLRユニットの数を320まで増加させる。
Figure 2004096745
 本発明が属する技術分野の当業者は、本発明のML−APP検出器を、半導体、光学または電気光学技術を使用するデジタル論理回路および/またはアナログ回路で実装することができることを容易に理解されよう。
様々なデジタル変調スキームに関する様々なタイプの信号コンスタレーションを示す図である。 本発明のML−APP検出器のアーキテクチャを示す図である。

Claims (10)

  1.  シンボル候補のサブセットから、1セットの可能なシンボル候補を生成するための検出器と、
     検出器に結合された少なくとも2つのアンテナと
     を備える通信デバイス。
  2.  検出器が、シンボル候補の特別な部分セットからの候補に対する変換操作を行って、追加のシンボル候補を生成し、受信されたシンボルを、生成されたシンボル候補全てと比較することによってコストを計算するように構成された少なくとも1つのLLRユニットを備えるML−APP検出器である請求項1に記載の通信デバイス。
  3.  ML−APP検出器がさらに、前記少なくとも1つのLLRユニットに結合された少なくとも1つのHxユニットを備え、前記少なくとも1つのHxユニットが、シンボル候補全てを生成するように構成されている請求項2に記載の通信デバイス。
  4.  前記少なくとも1つのLLRユニットが、利用可能モードと、ラン・モードと、利用不可能モードと、ダン・モードとを含む4つの操作モードを有する請求項2に記載の通信デバイス。
  5.  さらに、
     前記少なくとも1つのLLRそれぞれに結合されたレジスタを備え、レジスタに、受信されたシンボルが一時的に格納される請求項2に記載の通信デバイス。
  6.  前記少なくとも1つのLLRユニットが、選択されたシンボル候補の各ビット位置に関するハード決定値を求め、そのようなハード決定値が、選択されたシンボル候補に関連するソフト情報に基づいており、ソフト情報が、前記少なくとも1つのLLRユニットによって生成される請求項2に記載の通信デバイス。
  7.  ML−APP検出器がさらに、前記少なくとも1つのLLRユニットに結合された少なくとも1つのHxユニットを備え、前記少なくとも1つのHxユニットが、シンボル候補の特別な部分セットを少なくとも生成するように構成されている請求項2に記載の通信デバイス。
  8.  受信されたシンボルを検出するための方法であって、
     特定のデジタル変調スキームに関する可能な候補全てを生成するために、シンボル候補の特別な部分セットに対する変換操作を行う工程
     を含む方法。
  9.  変換操作を行う工程がまた、
     シンボルを受信する工程と、
     シンボル候補の特別な部分セットを少なくとも生成する工程と
     を含む請求項8に記載の方法。
  10.  生成されたシンボル候補のセットと、受信されたシンボルとからコストを計算する工程と、
     検出されたシンボルとして、最小コストを生み出すシンボル候補を選択する工程と
     を含む請求項8に記載の方法。
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