JP2004096312A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録紙と記録紙の間隔をできるだけ小さくして、単位時間あたりのプリント枚数を増やすことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】露光部17により感光体18上に形成した静電潜像を現像し、現像された画像を記録紙に転写する画像形成部40と、この記録紙の給紙を検出する給紙センサ20と、このセンサ20からの給紙検出信号で起動され、露光部17への画像データの転送に必要な時間を計数する画像データ転送カウンタ16とを備えた画像形成装置50であって、画像データ転送カウンタ16(1、2)を少なくとも2以上設け、給紙検出信号PSを検出する毎に、異なる画像データ転送カウンタ(A、B)を順次起動して、検出した記録紙に対して、それぞれに画像データ転送に必要な時間を計数し、順次繰り出されて来る記録紙への画像の転写を行うようにした。
【選択図】図1
【解決手段】露光部17により感光体18上に形成した静電潜像を現像し、現像された画像を記録紙に転写する画像形成部40と、この記録紙の給紙を検出する給紙センサ20と、このセンサ20からの給紙検出信号で起動され、露光部17への画像データの転送に必要な時間を計数する画像データ転送カウンタ16とを備えた画像形成装置50であって、画像データ転送カウンタ16(1、2)を少なくとも2以上設け、給紙検出信号PSを検出する毎に、異なる画像データ転送カウンタ(A、B)を順次起動して、検出した記録紙に対して、それぞれに画像データ転送に必要な時間を計数し、順次繰り出されて来る記録紙への画像の転写を行うようにした。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光部により感光体上に形成した静電潜像を現像し、現像された画像を記録紙に転写する画像形成部と、この記録紙の給紙を検出する給紙センサと、このセンサからの給紙検出信号で起動され、露光部への画像データの転送に必要な時間を計数する画像データ転送カウンタとを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
定型サイズの記録紙に画像データを転写する画像形成装置、いわゆる普通紙プリンタやコピー機などでは、記録紙の給紙を検出する給紙センサ(PSS)が記録紙の先端を検出したことに基づき、画像データ転送カウンタを起動させ、露光部への画像データの転送の開始及び終了のタイミングをとっている。
【0003】
しかしながら、図5のタイミングチャートに示すように、従来の画像形成装置では、この画像データ転送カウンタが一つしか設けられておらず、また、始端検出位置から画像データの転送開始位置まではある程度の距離があるため、始端検出から画像データの転写開始までに一定の時間遅れをとることが必要で、記録紙の後端がPSSを通過し、次の記録紙の先端の検出可能となった場合でも、まだ、画像データの転送が続いており、画像データ転送カウンタが作動しているので、次の記録紙の始端検出を受けて、このカウンタを起動させることができない起動不可時間が発生していた。
【0004】
画像データ転送カウンタが起動可能となるのは、先のカウントを終了し、それに同期して、感光体への静電潜像の書き込みを終了したときである。このため、図5のプリント例で示すように、画像PIがプリントされた記録紙Pと記録紙Pとの間に所定の間隔が生じていた。
【0005】
この場合、記録紙の搬送速度は一定以上に上げることができないので、単位時間あたりのプリント枚数を増やすためには、記録紙と記録紙との間を小さくすることが要求されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題を解決しようとするもので、記録紙と記録紙の間隔をできるだけ小さくして、単位時間あたりのプリント枚数を増やすことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像形成装置は、露光部により感光体上に形成した静電潜像を現像し、現像された画像を記録紙に転写する画像形成部と、この記録紙の給紙を検出する給紙センサと、このセンサからの給紙検出信号で起動され、露光部への画像データの転送に必要な時間を計数する画像データ転送カウンタとを備えた画像形成装置であって、画像データ転送カウンタを少なくとも2以上設け、給紙検出信号を検出する毎に、異なる画像データ転送カウンタを順次起動して、検出した記録紙に対して、それぞれに画像データ転送に必要な時間を計数し、順次繰り出されて来る記録紙への画像の転写を行うようにした。
【0008】
この画像形成装置は、画像データ転送カウンタが2以上設けられているので、給紙を検出して計数中にある画像データ転送カウンタがあっても、次の記録紙を給紙検出信号によって検出したときには、休止中の画像データ転送カウンタを起動して、検出した記録紙に対する画像データの転送時間の計数、画像の転写が行なえるので、記録紙の繰り出し間隔を減少させて、単位時間あたりの転写枚数をアップできる。
【0009】
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記画像データ転送カウンタは、画像データの転送開始時間と、画像データ転送終了時間とを計数する毎に、第1、第2のキャリー信号を出力する構成としている。
【0010】
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、自動で繰り出されて来る記録紙に対して、画像データの転送を行うことによって、記録紙への画像の形成を順次行なうようにしたプリンタあるいはファクシミリ装置として構成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明の画像形成装置の構成例を示すブロック図、図2は、図1のブロック図の画像形成部の詳細図である。この画像形成装置50は、ファクシミリ機能とコピー機能とを備えた複合機として構成されている。
【0013】
画像形成装置50は、MPU(中央処理装置)1、NCU(Network Control Unit:網制御回路)2、モデム(MODEM)3、ROM(Read Only Memory)4、RAM(Random Access Memory)5、画像メモリ(DRAM)6、CODEC(Coder and Decoder:符号化・復号器)7、操作部8、スキャナ9、外部プリント入力を受けるプリンタI/F10を備えている。
【0014】
MPU(中央処理装置)1は、装置50全体を制御する。NCU2は、MPU1により制御されて、電話回線網(PSTN)とこの装置50との接続を制御すると共に、通話相手の電話番号に応じたダイヤルパルスを送出する機能及び着信を検出する機能を有している。
【0015】
モデム3は、送受信データの変復調、つまり、デジタル信号である送信データをアナログの音声信号に変調してNCU2を介して電話回線網へ送出し、また逆に電話回線網からNCU2を介して受信したアナログの音声信号をデジタル信号に復調する。ROM4は、この装置50全体の動作を制御するためのプログラム等を予め記憶している。
【0016】
RAM5は、CPU1による制御に必要なデータ及び制御動作時に一時記憶が必要なデータ等を記憶するための記憶する。画像メモリ6は、スキャナ9で読み取った画像データや、また外部からモデム3を介してファクシミリ受信した画像データを一時的に記憶する。CODEC7は、MH、MR、MMR方式等により、送信すべき画像データを符号化し、また受信した画像データを復号する。
【0017】
操作部8は、電話番号等の数字を入力するためのテンキー、ワンタッチキー、短縮キー、種々の動作を指示するための操作キー等で構成されている。スキャナ9は、例えばCCDイメージセンサ等の原稿読取手段を備え、原稿画像の読み取りを行なう。操作部8はまた、LCD(液晶表示装置)などで構成された表示部(不図示)を備え、これらの操作に必要な表示、操作結果の表示を見ながら、操作をすることができるようになっている。
【0018】
画像形成装置50は、更に、プリンタ用CODEC11、メモリ管理回路12、ページメモリ13、プリンタ用画像処理回路14、2つのカウンタ16(1、2)を備えたプリンタコントローラ15、露光部としてのプリントヘッド17、感光ドラム18、転写ローラ19、給紙センサ(PSS)20を備えている。
【0019】
プリンタ用CODEC11は、プリンタのために、画像データの復号を行う。メモリ管理回路12は、ページメモリ13の管理を行い、ページメモリ13は、プリントすべき画像データをページ単位で記憶保存する。プリンタ用画像処理回路14は、ページメモリ13からの画像データに対して、プリントするための種々の画像処理を行う。
【0020】
プリンタコントローラ15は、この図に示されたプリントヘッド17や、図2に記載された転写バイアス印加回路21など、画像プリントに際して関連する回路などを制御する。カウンタ16は、給紙センサ(PSS)20からの給紙検知信号で起動され、プリントヘッド17への画像データの転送に必要な時間を計数する画像データ転送カウンタであり、この画像形成装置50では、カウンタ16を2個設けている点を特徴とする。
【0021】
プリントヘッド17は、LEDタイプであり、多数のLEDを列設したものであり、プリンタ用画像処理回路14から送られてくる画像データ、クロックデータに従って、感光ドラム18の外周面に光を照射し、この外周面に画像データに対応する静電潜像を形成する。
【0022】
なお、感光ドラムに静電潜像を形成する方法は、上記外に、感光ドラム上にレーザービームを投射して静電潜像を形成する方式、液晶シャッタにより光線を投射する方式であってもよい。
【0023】
転写ローラ19は、記録紙を感光ドラム18に押し付け、この感光ドラムに形成された静電潜像を記録紙に転写させる。給紙センサ(PSS:Paper Supply Sensor)20は、給紙部(不図示)から繰り出された記録紙の先端を検出して、給紙検出信号PSをプリンタコントローラ15に送出する。
【0024】
ついで、図2を用いて、プリンタコントローラ15、プリントヘッド17、感光ドラム18回りのプリント部40あるいは画像形成部40について、より詳しく説明する。なお、これより既に説明した部分と同じ部分については、同じ符号を付して、重複説明を省略する。
【0025】
画像形成装置50の画像形成部40において、感光ドラム18の周囲には、メモリ除去ブラシ22、帯電ブラシ24、供給ローラ25、現像ローラ26、スクレーパ27が配設され、記録紙搬送路Lの感光ドラム18の下流側には、記録紙に転写されたトナー現像を定着させるためのプレスローラ31とヒートローラ29からなる定着器、更に下流に排紙センサ(PDS:Paper Discharge Sensor)33が配設されている。
【0026】
メモリ除去ブラシ22は、転写ローラ19による記録紙への転写後も感光ドラム18の外周面に画像の輪郭に沿って残存するトナー画像(メモリ画像)を除去するもので、メモリ除去ブラシ電圧印加回路32により所定のバイアス電圧が印加される。
【0027】
帯電ブラシ24は、ブラシローラ式の帯電器であって、帯電バイアス印加回路23によって所定のバイアス電圧が印加され、このバイアス電圧が印加された帯電ブラシ24は、回転しながら感光ドラム18の外周面を一様に帯電させる。
【0028】
供給ローラ25は、トナーを貯留したトナーケース(不図示)からトナーを帯電させながら現像ローラ26に供給し、スクレーパ27は、こうして現像ローラ26の外周面に付着したトナーの層圧を均一にし、この均一な層圧のトナーが感光ドラム18の外周面に形成された静電潜像に付着して、この潜像を現像する。
【0029】
こうして現像器として機能する供給ローラ25、現像ローラ26、スクレーパ27には、現像器バイアス印加回路28によって、それぞれ所定のバイアス電圧が印加され、現像が良好に行われるようになっている。
【0030】
加熱ローラ29は、ハロゲンランプ等のヒータを内蔵し、ヒータ駆動回路30によって、所定の温度に加熱制御され、プレスローラ31との間に、トナー画像が転写された記録紙を挟んで加熱押圧し、この記録紙上のトナー画像を定着させる。排紙センサ(PDS)33は、定着終了後の記録紙の到達を検知し、その検知信号をプリンタコントローラ15に送り出す。
【0031】
転写バイアス印加回路21は、転写ローラ19に所定のバイアス電圧を印加し、転写ローラ19による記録紙へのトナー画像の転写が良好に行われるようにする。
【0032】
プリンタコントローラ15は、転写バイアス印加回路21、帯電バイアス印加回路23、現像器バイアス印加回路28、ヒータ駆動回路30、メモリ除去ブラシ電圧印加回路32を直接制御し、また、プリンタ用画像処理回路14を制御して、プリントヘッド17によって、画像データの静電潜像を形成させて、画像形成、つまり、プリントが良好に行われるようにしている。
【0033】
このような構成で、本画像形成装置50は、ファクス受信した画像データや、スキャナ9で読み取った画像データ、あるいは、パソコンなどの外部入力からプリンタI/F10で入力された画像データを、良好に記録紙にプリントすることができが、単位時間あたりのプリント枚数を増加させるために、上述したように、プリンタコントローラ15に、画像データ転送カウンタ16を2個設けており、これらのカウンタをAカウンタ16(1)、Bカウンタ16(2)と称する。
【0034】
図3は、本発明の画像形成装置における給紙検出信号、複数のカウンタ、画像データ間の制御タイミングを示すタイムチャート、図4は、本発明の画像形成装置における給紙検出信号、複数のカウンタ、実際のプリント例の間の制御タイミングをより実際的に示すタイムチャートであり、これらのタイミングチャートを用いて、二つ画像データ転送カウンタの作動態様について説明する。
【0035】
給紙センサ(PSS)20から、給紙検出信号PSがくると、プリンタコントローラ15では、Aカウンタ16(1)が起動され、プリントヘッド17への画像データの転送タイミングを計数し、画像データの転送開始時間には第1のキャリー信号(I)を出力し、画像データの転送終了時間には第2のキャリー信号(II)を出力し、これら第1、第2のキャリー信号に従って、画像データが転送され、第1ページ目の画像がプリントされる。
【0036】
この際、この装置50では、Bカウンタ16(2)も備えているので、図示するように、Aカウンタ16(1)が作動中であっても、給紙センサ(PSS)20から、給紙検出信号PSが来ると、このBカウンタ16(2)が起動され、第2ページ目の画像データの転送をすることができる。
【0037】
このように二つの画像データ転送カウンタを備え、一方の作動中に他方も起動可能とし、関係する信号、画像データの転送タイミング、ひいては転写のタイミングをうまくとることによって、図4のプリント例に示すように、記録紙Pと記録紙Pとの間の間隔を小さくすることができ、単位時間あたりのプリント枚数を増加させることができる。
【0038】
なお、この画像形成装置50は、上述したように、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能を備えているので、上記の効果は、これらの機能を単体で有するファクシミリ装置、プリンタ、コピー機としても、発揮されるものである。
【0039】
また、上記では、画像データ転送カウンタが2個設けられている場合について説明したが、必要に応じて、2個以上設けても、同様の効果を発揮する。
【0040】
【発明の効果】
請求項1に記載の画像形成装置によれば、画像データ転送カウンタが2以上設けられているので、給紙を検出して計数中にある画像データ転送カウンタがあっても、次の記録紙を給紙検出信号によって検出したときには、休止中の画像データ転送カウンタを起動して、検出した記録紙に対する画像データの転送が行なえるので、記録紙の繰り出し間隔を減少させて、単位時間あたりの転写枚数、プリント枚数をアップできる。
【0041】
請求項2に記載の画像形成装置によれば、画像データ転送カウンタは、画像データの転送開始の第1キャリー信号、画像データの転送終了の第2のキャリー信号を出力するので、画像データの転写が確実に行われる。
【0042】
請求項3に記載の画像形成装置によれば、請求項1または2の効果に加え、本発明の画像形成装置をプリンタあるいはファクシミリ装置として構成しているので、請求項1、2の効果をプリンタ、ファクシミリ装置として発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のブロック図の画像形成部の詳細図である。
【図3】本発明の画像形成装置における給紙検出信号、複数のカウンタ、画像データ間の制御タイミングを示すタイムチャートである。
【図4】本発明の画像形成装置における給紙検出信号、複数のカウンタ、実際のプリント例の間の制御タイミングを示すタイムチャートである。
【図5】従来の画像形成装置における給紙検出信号、カウンタ、実際のプリント例の間の制御タイミングを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
16(1) 画像データ転送カウンタ
16(2) 画像データ転送カウンタ
17 プリントヘッド(露光部)
20 給紙センサ
40 画像形成部
50 画像形成装置
P 記録紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光部により感光体上に形成した静電潜像を現像し、現像された画像を記録紙に転写する画像形成部と、この記録紙の給紙を検出する給紙センサと、このセンサからの給紙検出信号で起動され、露光部への画像データの転送に必要な時間を計数する画像データ転送カウンタとを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
定型サイズの記録紙に画像データを転写する画像形成装置、いわゆる普通紙プリンタやコピー機などでは、記録紙の給紙を検出する給紙センサ(PSS)が記録紙の先端を検出したことに基づき、画像データ転送カウンタを起動させ、露光部への画像データの転送の開始及び終了のタイミングをとっている。
【0003】
しかしながら、図5のタイミングチャートに示すように、従来の画像形成装置では、この画像データ転送カウンタが一つしか設けられておらず、また、始端検出位置から画像データの転送開始位置まではある程度の距離があるため、始端検出から画像データの転写開始までに一定の時間遅れをとることが必要で、記録紙の後端がPSSを通過し、次の記録紙の先端の検出可能となった場合でも、まだ、画像データの転送が続いており、画像データ転送カウンタが作動しているので、次の記録紙の始端検出を受けて、このカウンタを起動させることができない起動不可時間が発生していた。
【0004】
画像データ転送カウンタが起動可能となるのは、先のカウントを終了し、それに同期して、感光体への静電潜像の書き込みを終了したときである。このため、図5のプリント例で示すように、画像PIがプリントされた記録紙Pと記録紙Pとの間に所定の間隔が生じていた。
【0005】
この場合、記録紙の搬送速度は一定以上に上げることができないので、単位時間あたりのプリント枚数を増やすためには、記録紙と記録紙との間を小さくすることが要求されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題を解決しようとするもので、記録紙と記録紙の間隔をできるだけ小さくして、単位時間あたりのプリント枚数を増やすことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像形成装置は、露光部により感光体上に形成した静電潜像を現像し、現像された画像を記録紙に転写する画像形成部と、この記録紙の給紙を検出する給紙センサと、このセンサからの給紙検出信号で起動され、露光部への画像データの転送に必要な時間を計数する画像データ転送カウンタとを備えた画像形成装置であって、画像データ転送カウンタを少なくとも2以上設け、給紙検出信号を検出する毎に、異なる画像データ転送カウンタを順次起動して、検出した記録紙に対して、それぞれに画像データ転送に必要な時間を計数し、順次繰り出されて来る記録紙への画像の転写を行うようにした。
【0008】
この画像形成装置は、画像データ転送カウンタが2以上設けられているので、給紙を検出して計数中にある画像データ転送カウンタがあっても、次の記録紙を給紙検出信号によって検出したときには、休止中の画像データ転送カウンタを起動して、検出した記録紙に対する画像データの転送時間の計数、画像の転写が行なえるので、記録紙の繰り出し間隔を減少させて、単位時間あたりの転写枚数をアップできる。
【0009】
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記画像データ転送カウンタは、画像データの転送開始時間と、画像データ転送終了時間とを計数する毎に、第1、第2のキャリー信号を出力する構成としている。
【0010】
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、自動で繰り出されて来る記録紙に対して、画像データの転送を行うことによって、記録紙への画像の形成を順次行なうようにしたプリンタあるいはファクシミリ装置として構成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明の画像形成装置の構成例を示すブロック図、図2は、図1のブロック図の画像形成部の詳細図である。この画像形成装置50は、ファクシミリ機能とコピー機能とを備えた複合機として構成されている。
【0013】
画像形成装置50は、MPU(中央処理装置)1、NCU(Network Control Unit:網制御回路)2、モデム(MODEM)3、ROM(Read Only Memory)4、RAM(Random Access Memory)5、画像メモリ(DRAM)6、CODEC(Coder and Decoder:符号化・復号器)7、操作部8、スキャナ9、外部プリント入力を受けるプリンタI/F10を備えている。
【0014】
MPU(中央処理装置)1は、装置50全体を制御する。NCU2は、MPU1により制御されて、電話回線網(PSTN)とこの装置50との接続を制御すると共に、通話相手の電話番号に応じたダイヤルパルスを送出する機能及び着信を検出する機能を有している。
【0015】
モデム3は、送受信データの変復調、つまり、デジタル信号である送信データをアナログの音声信号に変調してNCU2を介して電話回線網へ送出し、また逆に電話回線網からNCU2を介して受信したアナログの音声信号をデジタル信号に復調する。ROM4は、この装置50全体の動作を制御するためのプログラム等を予め記憶している。
【0016】
RAM5は、CPU1による制御に必要なデータ及び制御動作時に一時記憶が必要なデータ等を記憶するための記憶する。画像メモリ6は、スキャナ9で読み取った画像データや、また外部からモデム3を介してファクシミリ受信した画像データを一時的に記憶する。CODEC7は、MH、MR、MMR方式等により、送信すべき画像データを符号化し、また受信した画像データを復号する。
【0017】
操作部8は、電話番号等の数字を入力するためのテンキー、ワンタッチキー、短縮キー、種々の動作を指示するための操作キー等で構成されている。スキャナ9は、例えばCCDイメージセンサ等の原稿読取手段を備え、原稿画像の読み取りを行なう。操作部8はまた、LCD(液晶表示装置)などで構成された表示部(不図示)を備え、これらの操作に必要な表示、操作結果の表示を見ながら、操作をすることができるようになっている。
【0018】
画像形成装置50は、更に、プリンタ用CODEC11、メモリ管理回路12、ページメモリ13、プリンタ用画像処理回路14、2つのカウンタ16(1、2)を備えたプリンタコントローラ15、露光部としてのプリントヘッド17、感光ドラム18、転写ローラ19、給紙センサ(PSS)20を備えている。
【0019】
プリンタ用CODEC11は、プリンタのために、画像データの復号を行う。メモリ管理回路12は、ページメモリ13の管理を行い、ページメモリ13は、プリントすべき画像データをページ単位で記憶保存する。プリンタ用画像処理回路14は、ページメモリ13からの画像データに対して、プリントするための種々の画像処理を行う。
【0020】
プリンタコントローラ15は、この図に示されたプリントヘッド17や、図2に記載された転写バイアス印加回路21など、画像プリントに際して関連する回路などを制御する。カウンタ16は、給紙センサ(PSS)20からの給紙検知信号で起動され、プリントヘッド17への画像データの転送に必要な時間を計数する画像データ転送カウンタであり、この画像形成装置50では、カウンタ16を2個設けている点を特徴とする。
【0021】
プリントヘッド17は、LEDタイプであり、多数のLEDを列設したものであり、プリンタ用画像処理回路14から送られてくる画像データ、クロックデータに従って、感光ドラム18の外周面に光を照射し、この外周面に画像データに対応する静電潜像を形成する。
【0022】
なお、感光ドラムに静電潜像を形成する方法は、上記外に、感光ドラム上にレーザービームを投射して静電潜像を形成する方式、液晶シャッタにより光線を投射する方式であってもよい。
【0023】
転写ローラ19は、記録紙を感光ドラム18に押し付け、この感光ドラムに形成された静電潜像を記録紙に転写させる。給紙センサ(PSS:Paper Supply Sensor)20は、給紙部(不図示)から繰り出された記録紙の先端を検出して、給紙検出信号PSをプリンタコントローラ15に送出する。
【0024】
ついで、図2を用いて、プリンタコントローラ15、プリントヘッド17、感光ドラム18回りのプリント部40あるいは画像形成部40について、より詳しく説明する。なお、これより既に説明した部分と同じ部分については、同じ符号を付して、重複説明を省略する。
【0025】
画像形成装置50の画像形成部40において、感光ドラム18の周囲には、メモリ除去ブラシ22、帯電ブラシ24、供給ローラ25、現像ローラ26、スクレーパ27が配設され、記録紙搬送路Lの感光ドラム18の下流側には、記録紙に転写されたトナー現像を定着させるためのプレスローラ31とヒートローラ29からなる定着器、更に下流に排紙センサ(PDS:Paper Discharge Sensor)33が配設されている。
【0026】
メモリ除去ブラシ22は、転写ローラ19による記録紙への転写後も感光ドラム18の外周面に画像の輪郭に沿って残存するトナー画像(メモリ画像)を除去するもので、メモリ除去ブラシ電圧印加回路32により所定のバイアス電圧が印加される。
【0027】
帯電ブラシ24は、ブラシローラ式の帯電器であって、帯電バイアス印加回路23によって所定のバイアス電圧が印加され、このバイアス電圧が印加された帯電ブラシ24は、回転しながら感光ドラム18の外周面を一様に帯電させる。
【0028】
供給ローラ25は、トナーを貯留したトナーケース(不図示)からトナーを帯電させながら現像ローラ26に供給し、スクレーパ27は、こうして現像ローラ26の外周面に付着したトナーの層圧を均一にし、この均一な層圧のトナーが感光ドラム18の外周面に形成された静電潜像に付着して、この潜像を現像する。
【0029】
こうして現像器として機能する供給ローラ25、現像ローラ26、スクレーパ27には、現像器バイアス印加回路28によって、それぞれ所定のバイアス電圧が印加され、現像が良好に行われるようになっている。
【0030】
加熱ローラ29は、ハロゲンランプ等のヒータを内蔵し、ヒータ駆動回路30によって、所定の温度に加熱制御され、プレスローラ31との間に、トナー画像が転写された記録紙を挟んで加熱押圧し、この記録紙上のトナー画像を定着させる。排紙センサ(PDS)33は、定着終了後の記録紙の到達を検知し、その検知信号をプリンタコントローラ15に送り出す。
【0031】
転写バイアス印加回路21は、転写ローラ19に所定のバイアス電圧を印加し、転写ローラ19による記録紙へのトナー画像の転写が良好に行われるようにする。
【0032】
プリンタコントローラ15は、転写バイアス印加回路21、帯電バイアス印加回路23、現像器バイアス印加回路28、ヒータ駆動回路30、メモリ除去ブラシ電圧印加回路32を直接制御し、また、プリンタ用画像処理回路14を制御して、プリントヘッド17によって、画像データの静電潜像を形成させて、画像形成、つまり、プリントが良好に行われるようにしている。
【0033】
このような構成で、本画像形成装置50は、ファクス受信した画像データや、スキャナ9で読み取った画像データ、あるいは、パソコンなどの外部入力からプリンタI/F10で入力された画像データを、良好に記録紙にプリントすることができが、単位時間あたりのプリント枚数を増加させるために、上述したように、プリンタコントローラ15に、画像データ転送カウンタ16を2個設けており、これらのカウンタをAカウンタ16(1)、Bカウンタ16(2)と称する。
【0034】
図3は、本発明の画像形成装置における給紙検出信号、複数のカウンタ、画像データ間の制御タイミングを示すタイムチャート、図4は、本発明の画像形成装置における給紙検出信号、複数のカウンタ、実際のプリント例の間の制御タイミングをより実際的に示すタイムチャートであり、これらのタイミングチャートを用いて、二つ画像データ転送カウンタの作動態様について説明する。
【0035】
給紙センサ(PSS)20から、給紙検出信号PSがくると、プリンタコントローラ15では、Aカウンタ16(1)が起動され、プリントヘッド17への画像データの転送タイミングを計数し、画像データの転送開始時間には第1のキャリー信号(I)を出力し、画像データの転送終了時間には第2のキャリー信号(II)を出力し、これら第1、第2のキャリー信号に従って、画像データが転送され、第1ページ目の画像がプリントされる。
【0036】
この際、この装置50では、Bカウンタ16(2)も備えているので、図示するように、Aカウンタ16(1)が作動中であっても、給紙センサ(PSS)20から、給紙検出信号PSが来ると、このBカウンタ16(2)が起動され、第2ページ目の画像データの転送をすることができる。
【0037】
このように二つの画像データ転送カウンタを備え、一方の作動中に他方も起動可能とし、関係する信号、画像データの転送タイミング、ひいては転写のタイミングをうまくとることによって、図4のプリント例に示すように、記録紙Pと記録紙Pとの間の間隔を小さくすることができ、単位時間あたりのプリント枚数を増加させることができる。
【0038】
なお、この画像形成装置50は、上述したように、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能を備えているので、上記の効果は、これらの機能を単体で有するファクシミリ装置、プリンタ、コピー機としても、発揮されるものである。
【0039】
また、上記では、画像データ転送カウンタが2個設けられている場合について説明したが、必要に応じて、2個以上設けても、同様の効果を発揮する。
【0040】
【発明の効果】
請求項1に記載の画像形成装置によれば、画像データ転送カウンタが2以上設けられているので、給紙を検出して計数中にある画像データ転送カウンタがあっても、次の記録紙を給紙検出信号によって検出したときには、休止中の画像データ転送カウンタを起動して、検出した記録紙に対する画像データの転送が行なえるので、記録紙の繰り出し間隔を減少させて、単位時間あたりの転写枚数、プリント枚数をアップできる。
【0041】
請求項2に記載の画像形成装置によれば、画像データ転送カウンタは、画像データの転送開始の第1キャリー信号、画像データの転送終了の第2のキャリー信号を出力するので、画像データの転写が確実に行われる。
【0042】
請求項3に記載の画像形成装置によれば、請求項1または2の効果に加え、本発明の画像形成装置をプリンタあるいはファクシミリ装置として構成しているので、請求項1、2の効果をプリンタ、ファクシミリ装置として発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のブロック図の画像形成部の詳細図である。
【図3】本発明の画像形成装置における給紙検出信号、複数のカウンタ、画像データ間の制御タイミングを示すタイムチャートである。
【図4】本発明の画像形成装置における給紙検出信号、複数のカウンタ、実際のプリント例の間の制御タイミングを示すタイムチャートである。
【図5】従来の画像形成装置における給紙検出信号、カウンタ、実際のプリント例の間の制御タイミングを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
16(1) 画像データ転送カウンタ
16(2) 画像データ転送カウンタ
17 プリントヘッド(露光部)
20 給紙センサ
40 画像形成部
50 画像形成装置
P 記録紙
Claims (3)
- 露光部により感光体上に形成した静電潜像を現像し、現像された画像を記録紙に転写する画像形成部と、この記録紙の給紙を検出する給紙センサと、このセンサからの給紙検出信号で起動され、露光部への画像データの転送に必要な時間を計数する画像データ転送カウンタとを備えた画像形成装置であって、画像データ転送カウンタを少なくとも2以上設け、給紙検出信号を検出する毎に、異なる画像データ転送カウンタを順次起動して、検出した記録紙に対して、それぞれに画像データ転送に必要な時間を計数し、順次繰り出されて来る記録紙への画像の転写を行うようにした画像形成装置。
- 請求項1に記載の画像形成装置において、前記画像データ転送カウンタは、画像データの転送開始時間と、画像データ転送終了時間とを計数する毎に、第1、第2のキャリー信号を出力する構成としている、画像形成装置。
- 請求項1または2に記載の画像形成装置において、自動で繰り出されて来る記録紙に対して、画像データの転送を行うことによって、記録紙への画像の形成を順次行なうようにしたプリンタあるいはファクシミリ装置として構成された画像形成装置。
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2002
- 2002-08-30 JP JP2002253163A patent/JP2004096312A/ja active Pending
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