JP2004096156A - 画像合成処理方法及び画像合成処理システム並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像合成が容易か否かの撮影の良否を撮影現場で即時的に目視して確認し、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置(携帯電話機やデジタルカメラ)などにおける画像合成を容易かつ確実に可能にする。
【解決手段】撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理を、撮影部102を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置において行う。撮影部102及びA/D変換器104によって撮影による複数の画像データを取り込む。この複数の撮影画像を画像合成部10で合成した一つの合成画像を作成する。表示画像作成部114で合成画像から表示用の画像を作成し、この画像を表示器116で画面表示する。
【選択図】 図2
【解決手段】撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理を、撮影部102を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置において行う。撮影部102及びA/D変換器104によって撮影による複数の画像データを取り込む。この複数の撮影画像を画像合成部10で合成した一つの合成画像を作成する。表示画像作成部114で合成画像から表示用の画像を作成し、この画像を表示器116で画面表示する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、撮影と画像合成及び画面表示を行う画像合成処理に関し、特に、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置における画像合成、及び画像合成における不良の報知を行う画像合成処理方法及び画像合成処理システム並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラでの撮像の画像データ(「画像データ」を、適宜、、、「画像」と略称する)を合成する各種の処理方法が知られている。
【0003】
この処理方法として、(1)撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラで撮影した撮像(複数の静止画像)の重なり合う部分を特定して静止画像を合成している(いわゆる、パノラマ画像)。また、(2)撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラを少しずつ移動させながら、動く被写体を動画像として撮影(適宜、、、視点移動と記載する)し、この動画像を構成する複数の静止画(いわゆる、フレーム画像)の重なり合う部分を特定して、その画像合成を行う(いわゆる、ビデオモザイキング画像)。
【0004】
このパノラマ画像合成やビデオモザイキング画像合成では、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やビデオカメラでの撮像(画像)を、コンピュータで画像処理アプリケーションを実行して処理(画像合成)するのが一般的である。
【0005】
この場合、撮影した画像合成は、非携帯型の家庭用のコンピュータで処理しているため、撮影現場での画像合成は困難である。換言すれば、撮影した画像が合成可能か否かの確認が撮影現場では即時に出来ない。
【0006】
この不都合を解決する提案として、特開平11−275527号公報「画像記録装置」(公知例)が知られている。この公知例では、パノラマ撮影のために、横方向に移動しながら撮影した画像を、ビデオカメラ付属の表示装置で横方向にスクロールしながら再生している。これによって、画像合成が容易にできる撮影が行われたか否かを撮影現場で確認できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例の公知例は、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)に適用した場合、次の(1)(2)(3)の不都合がある。
【0008】
(1)画像合成が容易にできる撮影が行われたか否かを撮影現場で確認できるものの、合成画像を撮影現場で目視して確認し、その良否を即時に判断できない。換言すれば、画像合成の確実性に欠けるという欠点がある。
【0009】
(2)画像合成を、横方向に広げた画像(撮像)に限定しているため、複雑な視点移動(細かな撮影移動)に対するビデオモザイキング画像合成に対する撮影現場での目視による確認が出来ない。この場合も、画像合成処理の確実性に欠けるという欠点がある。
【0010】
(3)合成処理は、撮影後に行うため、撮影した複数の静止画像(又は、動画像におけるフレーム画像)を撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラなどの内部に保持しておく必要がある。この場合、特に内臓のメモリ容量は限界があるため、複数(数多くの)の合成画像を作成(生成)できないことがある。換言すれば、画像合成処理の確実性に欠けるという欠点がある。
【0011】
この発明は、上記技術的な課題を解決するためになされたもので、画像合成が容易か否かの撮影の良否を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになって、可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になる、画像合成処理方法及び画像合成処理システム並びにプログラムの提供を目的とする。
【0012】
この発明は、複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時に目視して確認できるようになって、可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になる、画像合成処理方法及び画像合成処理システム並びにプログラムの提供を他の目的とする。
【0013】
この発明は、画像合成を撮影現場で即時に目視して確認できるとともに、撮影した複数の画像データを装置内に保持しておく必要がなくなり、複数(数多くの)の合成画像が作成できるようになって、可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になる、画像合成処理方法及び画像合成処理システム並びにプログラムの提供をさらに他の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像(撮影画像データ)を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した合成画像(合成画像データ)を作成する工程と、合成画像から表示用画像を作成する工程と、表示用画像を画面表示する工程とを有している。
【0015】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになり、さらに、複雑な視点移動(細かな撮影移動)に対する画像合成を撮影現場で即時に目視して確認できるようになる。換言すれば、画像合成を専用アプリケーションを実装した小型汎用コンピュータなどで行なう必要がなくなる。すなわち、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0016】
例えば、より具体的には、携帯電話機やデジタルカメラなどの比較的小型の画面でもスクロールなどの操作を通じて画像合成が容易に確認でき、また、現場で即時に合成処理が実行できる。
【0017】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における撮影時の視野画像及び合成画像から表示用画像を作成する際に、表示画面上に小窓として表示する合成画像を作成する工程と、撮影視野画像及び合成画像を一つの画面上に表示する工程とを有している。
【0018】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになり、可搬型の装置おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0019】
さらに、表示画面より小さい面積(すなわち、小窓)に表示される合成画像から、その合成画像の状態が判明するため、画像合成を正しく行えない画像が存在した場合に、この画像が直ちに判明するようになる。
【0020】
また、合成画像を小窓に表示にすることによって、撮影視野が確保されて、撮影中作業負担が軽減する。
【0021】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像及び合成画像から表示用画像を作成する際に、表示画面上に小窓として表示される合成画像を作成し、かつ、画像合成から得られる情報に基づいて表示画像における表示位置を決定する工程と、撮影画像である撮影視野の画像及び合成画像を一つの画面上に表示するための表示用画像を作成する工程と、表示用画像を画面表示する工程とを有している。
【0022】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになり、可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0023】
さらに、表示画面より小さい面積(すなわち、小窓)に表示される合成画像から、その合成画像の状態が判明するため、画像合成を正しく行えない画像が存在した場合に、この画像が直ちに判明するようになる。
【0024】
また、合成画像を小窓に表示しており、撮影視野の全体が表示(確保)できるため、その撮影における作業負担が軽減する。
【0025】
さらに、合成画像を表示する小窓は、撮影者が注目する撮影視野の移動方向側を遮ることはないため、動画撮影のように連続的に画像を取り込みながら撮影する場合に、その使い勝手が向上する。
【0026】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と合成画像を参照して合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、簡易画像を表示するための表示用画像を作成する工程と、表示用画像を画面表示する工程とを有している。
【0027】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に作成された合成画像の概略を示す簡易画像を目視して確認できるようになり、可搬型の装置おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0028】
この簡易画像は、撮影時の装置移動の概略を示し、合成画像の部分の詳細な確認が必要ない場合に、目視が容易な画像で簡単に確認が出来るようになる。
【0029】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と合成画像を参照して合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、この決定位置に今回の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、合成画像と簡易画像を選択して出力する工程と、選択された合成画像又は簡易画像を表示するための表示用画像を作成する工程と、表示用画像を画面表示する工程とを有している。
【0030】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像の概略を示す簡易画像を選択し、その目視で確認できるようになり、可搬型の装置おける画像合成が容易かつ確実に可能になる
例えば、文字で構成される新開・雑誌を撮影する場合や、簡単な合成確認で良い場合、又は、風景などを撮影する場合に対応した適切な確認画像が出来るようになる。
【0031】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と合成画像を参照して合成画像上における今回の撮影画像位置を決定する工程と、この決定位置に今回の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、位置決定の情報に基づいて画像合成の信頼度を検出する工程と、信頼度の検出結果に基づいて、合成画像と簡易画像の選択切換えを行う工程と、選択された合成画像又は簡易画像の表示用画像を作成する工程と、表示用画像を画面表示する工程とを有している。
【0032】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像又は簡易画像を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0033】
この場合、合成画像又は簡易画像は、所望の基準を満たしているか否かで、表示画像が自動的に切り換わる。この結果、合成画像が表示された場合は、位置決めの精度が悪く合成画像にずれが生じている可能性があり、その詳細を確認できるようになる。逆に、簡易画像が表示された場合は、合成画像が正しく作成されている可能性が高く、その概略の確認が可能になる。
【0034】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、位置決定の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、位置決定で得られた画像間の接合位置状態を示す情報を作成する工程と、第2合成画像に接合位置状態を示した表示用画像を出力する工程と、表示用画像を画面表示する工程と有している。
【0035】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像における接合位置の概略を目視して確認できるようになり、可搬型の装置おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0036】
接合位置は、画像合成の精度が顕著に現われ、その接合状態を確認が出来るため、合成画像全体を確認する場合と比較して、より詳細な確認が可能となる。特に、高い合成精度が求められる文字情報などを撮影した場合、その接合位置における「ずれ」によって文字が読み取り難いことがあり、この場合の確認が容易に出来るようになる。
【0037】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、この第2合成画像を参照して未撮影領域を検出する工程と、未撮影領域の検出情報から未撮影領域画像を作成する工程と、未撮影領域を含む画像を画面表示する工程とを有している。
【0038】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、未撮影領域を目視して確認できるようになり、可搬型の装置おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0039】
この場合、撮影できなかった領域が未撮影領域として明示されるため、この部分を、撮影者が容易に確認が出来るようになる。
【0040】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、この第2合成画像を参照して未撮影領域を検出する工程と、未撮影領域の検出情報から未撮影領域画像を作成する工程と、未撮影領域画像が作成された場合に未撮影領域発生を報知する工程とを有している。
【0041】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、未撮影領域が目視して確認できるようになり、可搬型の装置での画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0042】
この場合、撮影中に未撮影領域の発生が、直ちにエラー報知されるため、撮影者が、その撮影のやり直しを直ちに出来るようになる。
【0043】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像位置を決定する工程と、この決定位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、第2合成画像又は簡易画像を選択して表示のために出力する工程と、位置決定の情報に基づいて第2画像合成における画像合成の信頼度を検出する工程と、信頼度の検出結果に基づいて、画像合成の信頼度が所定値より低下していいるか否かを判断する工程と、信頼度が所定値より低下している場合に報知する工程とを有している。
【0044】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、撮影領域を目視して確認できるようになり、可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0045】
この場合、撮影中に合成の信頼性が低下した場合に、直ちにエラー報知されるため撮影のやり直しが迅速に出来るようになる。
【0046】
また、撮影者が許容度を指定する際に、(a)高い合成精度が要求されるとき(例えば、文字で構成される新開・雑誌を撮影するとき)、又は、(b)低い合成精度でも良い風景などを撮影する場合に、(a)(b)に対応したエラー判定の範囲を選択(切り換え)できるようになる。
【0047】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うためのものであって、複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する画像合成手段と、(A)合成画像から表示用画像を作成する表示用画像作成手段、(B)複数の画像における撮影視野の画像及び合成画像を一つの画面に表示するための表示用画像を作成する表示用画像作成手段、(C)画像合成から得られた情報に基づいて表示画像の表示位置を決定し、撮影視野の画像及び合成画像を一つの画面上に表示するための表示用画像を作成する表示用画像作成手段、上記(A)(B)(C)のいずれか一つの手段と、表示用画像を画面表示する表示手段とを備えることを特徴としている
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うためのものであって、複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する合成画像作成手段と、次の(A)(B)(C)のいずれか一つの手段と、(A)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像位置で得られた情報に基づいて表示用の簡易画像を作成する簡易画像処理手段、
(B)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成し、かつ、位置決定で得られた情報に基づいて作成した簡易画像又は第2合成画像を選択して、表示用画像を作成する画像処理手段、(C)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した合成画像上における今回の撮影画像の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するとともに、位置決定の情報に基づいた簡易画像を作成し、かつ、位置決定の情報に基づいて検出した信頼度の検出結果で選択した第2合成画像又は簡易画像を表示用画像を作成する画像処理手段と、表示用画像を画面表示する表示手段を備えることを特徴としている。
【0048】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うためのものであって、複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する第1画像合成手段と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する決定手段と、位置決定の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する第2画像合成手段と、位置決定による画像間の接合位置に関する情報を接合位置情報として格納する格納手段と、この第2合成画像を、接合位置情報に基づいて接合位置近辺の画像を作成した表示用画像を出力する表示画像出力手段と、表示用画像を画面表示する表示手段とを備えることを特徴としている。
【0049】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うためのものであって、複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する第1画像合成手段と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する位置決定手段と、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する第2画像作成手段と、この第2合成画像を格納する格納手段と、第2合成画像を参照して未撮影領域を検出し、この未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力する未撮影領域画像作成手段と、表示用画像を画面表示する表示手段とを備えることを特徴としている。
【0050】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うためのものであって、複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する第1画像合成手段と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する位置決定手段と、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する第2画像作成手段と、この合成によって合成された第2合成画像を格納する格納手段と、次の(A)又は(B)の手段と、(A)第2合成画像を参照した未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力し、かつ、未撮影領域発生を報知する画像処理・報知手段、(B)位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成し、かつ、第1合成画像を選択して表示用の画像として出力し、位置決定の情報に基づいて検出した画像合成の信頼度が所定よりも低下した場合に報知を行う画像処理・報知手段を備えることを特徴としている。
【0051】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、画像合成において、この画像合成を行うための画像合成装置及び通信装置を、通信回線網に接続して設け、画像合成装置が通信装置を通じて画像合成の処理の一部又は全部を実施することを特徴としている。
【0052】
この発明の画像合成処理システムでは、上記した画像合成処理方法の発明と同様の作用効果が得られる。また、画像合成を通信回線網を通じて実行しており、例えば、撮影者側の装置の記憶媒体の記憶容量を小さく出来る。さらに、通信回線網を、例えば、有線通信回線網又は無線通信回線網とするこもが出来るため、構成の自由度(設計)が向上する。
【0053】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、複数の撮影画像を取り込むステップと、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成するステップと、(A)合成画像から表示用画像を作成するステップ、(B)複数の画像における撮影視野の画像及び合成画像を一つの画面に表示するための表示用画像を作成するステップ、(C)画像合成から得られた情報に基づいて表示画像の表示位置を決定し、撮影視野の画像及び合成画像を一つの画面上に表示するための表示用画像を作成するステップ、上記(A)(B)(C)のいずれか一つのステップと、表示用画像を画面表示するステップとの制御をコンピュータに実行させるものである。
【0054】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、複数の撮影画像を取り込むステップと、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、(A)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像位置で得られた情報に基づいて表示用の簡易画像を作成するステップ、(B)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成し、かつ、位置決定で得られた情報に基づいて作成した簡易画像又は第2合成画像を選択して、表示用画像を作成するステップ、(C)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した合成画像上における今回の撮影画像の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するとともに、位置決定の情報に基づいた簡易画像を作成し、かつ、位置決定の情報に基づいて検出した信頼度の検出結果で選択した第2合成画像又は簡易画像を表示用画像を作成するステップ、上記(A)(B)(C)のいずれか一つのステップと、表示用画像を画面表示するステップとの制御をコンピュータに実行させるためのものである。
【0055】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、複数の撮影画像を取り込むステップと、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、 複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定するステップと、位置決定の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するステップと、 位置決定による画像間の接合位置に関する情報を接合位置情報として格納するステップと、第2合成画像を、接合位置情報に基づいて接合位置近辺の画像を作成した表示用画像を出力するステップと、表示用画像を画面表示するステップとの制御をコンピュータに実行させるためのものである。
【0056】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、複数の撮影画像を取り込むステップと、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定するステップと、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するステップと、この第2合成画像を格納するステップと、第2合成画像を参照して未撮影領域を検出し、この未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力するステップと、表示用画像を画面表示するステップと、の制御をコンピュータに実行させるためのものである。
【0057】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、複数の撮影画像を取り込むステップと、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定するステップと、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するステップと、この第2合成画像を格納するステップと、(A)第2合成画像を参照した未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力し、かつ、未撮影領域発生を報知するステップ、(B)位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成し、かつ、第1合成画像を選択して表示用の画像として出力し、位置決定の情報に基づいて検出した画像合成の信頼度が所定よりも低下した場合に報知を行うステップ、上記(A)又は(B)のステップとの制御をコンピュータに実行させるためのものである。
【0058】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、画像合成において、この画像合成の一部又は全部を、有線又は無線の通信回線網に接続した画像合成装置及び通信装置を通じて実施するステップの制御をさらにコンピュータに実行させるためのものである。
【0059】
この発明のプログラムでは、この発明を情報記録媒体、例えば、パッケージソフトウェアとして提供可能になり、この発明の処理が、MPUなどを装備した装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)で実行できるようになって、その汎用性が向上する。
【0060】
以下は、上記した画像合成処理方法の技術思想における好適な態様である。
【0061】
上記画像合成として、複数の撮影画像を格納する工程と、格納された複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像位置を決定する工程と、決定された位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、第2合成画像を表示のために格納かつ出力する工程とを有している。
【0062】
また、上記画像合成として、複数の撮影画像を格納する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と合成画像を参照して、この合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定すると共に、前回の撮影画像からの移動方向を検出して出力する工程と、合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定した位置に今回の撮影画像を合成する工程と、合成された合成画像を表示のために格納かつ出力する工程とを有する。
【0063】
さらに、上記簡易画像の作成画像を、画像合成に使用した画像枠とする。
【0064】
また、上記簡易画像の作成画像を、合成画像の外枠の画像合成に使用した画像枠とする。
【0065】
さらに、上記簡易画像の作成画像を、画像合成に使用した画像の移動方向を線で示した画像とする。
【0066】
また、未撮影領域の検出は、合成画像の各辺から内側に連続する未撮影の画素を計数したヒストグラムを作成し、このヒストグラム上での極大点から極小点までの画素数の量に基づいて未撮影領域の有無を判断する。
【0067】
さらに、上記画面の表示において、この表示内容の一部又は全部の内容を選択的に合成音声で報知する。
【0068】
また、上記報知が、画面報知、音表示の一方又は両方である。
【0069】
以下は、上記した画像合成処理システムの技術思想における好適な態様である。
【0070】
上記通信回線網が、有線通信回線網又は無線通信回線網であり。通信装置が有線通信装置又は無線通信装置である。
【0071】
上記画像処理・報知手段が、報知を画面表示、音表示の一方又は両方で行う。
【0072】
上記画面の表示において、この表示内容の一部又は全部の内容を選択的に合成音声で報知する合成音声出力部を備える。
【0073】
以下は、上記したプログラムの技術思想における好適な態様である。
【0074】
上記画像合成において、この画像合成の一部又は全部を、有線又は無線の通信回線網に接続した画像合成装置及び通信装置を通じて実施するステップを有する。
【0075】
上記報知として、報知を画面表示、音表示の一方又は両方で行うステップを有する。
【0076】
上記画面の表示において、この表示内容の一部又は全部の内容を選択的に合成音声で報知するステップを有する。
【0077】
上記のように合成画像表示と合成音声報知の一方又は両方で表示している。この結果、特に、合成画像表示のみではなく、合成音声報知による確認もできるようになる。
【0078】
また、画像合成を通信回線網を通じた構成の場合、簡易画像は合成画像に比較した伝送データ量が低減するため、より通信時間や通信料の削減が可能になる。
【0079】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。この実施形態における構成及び処理については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものである。
【0080】
以下、この発明の好適な構成例について説明するが、この説明における構成及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。したがって、この発明は以下の実施形態に限定されず、特許請求の範囲を含む本発明の要旨を逸脱しない範囲における様々な形態に適用可能である。
【0081】
(第1実施形態の構成及び各部の動作)
図1はこの発明の画像合成処理システムにおける第1実施形態の構成を概略的に示すブロック図である。
【0082】
図1を参照すると、このMPU(Microprocessing Unit)構成の第1実施形態の画像合成処理システムAは、撮影、画像合成及び表示を行う可搬型の装置であり、具体例としては、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラの撮影処理系、画像合成系及び表示処理系を示す要部構成である。
【0083】
図1において、この画像合成処理システムAは、撮影部10と、A/D変換部11と、画像合成部12と、表示画像作成部13と、表示部14と、駆動回路15と、合成音声出力回路16と、入出力(I/O)回路17と、通信部18と、インターフェース(I/F)回路19と、スイッチSWと、スピーカSPと、発光ダイオードLDとから構成されている。
【0084】
画像合成部12は、I/O回路21と、MPU(Microprocessing Unit)22と、入出力(I/O)回路23と、メモリ24と、I/O回路25とから構成されている。
【0085】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0086】
図1において、撮影部10は、光学系及びCCDなどの固体光電変換素子などから構成されて、動画撮影又は静止画撮影によるアナログ撮像信号を出力する。A/D変換部11は、アナログ撮像信号を多階調のデジタル画像に変換する。画像合成部12は、A/D変換部11からの画像イメージ(適宜、、、画像と略記する)が入力されるごとに画像合成を行う。
【0087】
表示画像作成部13は、画像合成部12からの合成画像を表示画像データ(例えば、R,G,B信号)に変換する。表示部14は、表示画像作成部13で作成された表示画像を画面表示し、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)で実現される。
【0088】
駆動回路15は、以降で説明する報知のための発光ダイオードLDの点灯又は点滅の電圧を印加(駆動)する。合成音声出力回路16は、例えば、画像合成の終了時における合成画像表示及び合成音声報知の両方又は選択的設定における合成音声報知をスピーカSPから吹鳴するための音声データを出力する。
【0089】
I/O回路17は、スイッチSWからの各種設定情報(例えば、合成画像の終了時における合成画像表示及び合成音声報知の両方又は選択的設定)をMPU22に出力する。通信部18は、以降で説明する有線通信回線網との回線接続の通信制御を処理し、例えば、デジタル通信方式におけるデジタル終端装置(DSU)及びターミナルアダプタ(TA)、又は、アナログ通信方式における網制御装置(NCU)及び変復調装置(MODEM)などで実現される。
【0090】
I/F回路19は、以降で説明する無線通信回線網との回線接続を行う通信情報端末とのインターフェース接続を行う。スイッチSWは、各種設定情報の入力操作信号を出力する。スピ−カSPは、合成音声による報知を音出力する。発光ダイオードLDは、以降で説明する各種報知のために点灯又は点滅する。
【0091】
画像合成部12において、I/O回路21は、A/D変換部11からのデジタル画像を取り込んでMPU22に出力する。MPU22は、画像合成処理に対する制御を実行する。なお、このMPU22は、CPU,ROM及びワーキング用のRAMから構成されており、ROMには、第1実施形態の画像合成処理を実行するためのプログラム(特許請求の範囲を含むこの発明のプログラムに対応する)が格納され、このプログラムを、CPUがRAMのワーキング処理を通じて実行する。
【0092】
I/O回路23は、MPU22からの合成画像などを表示画像作成部13に出力する。メモリ24は、この第1実施形態における各種の処理データ(例えば、合成画像)を記憶する。I/O回路25は、撮影部10に対する制御、例えば、シャッタ開閉やその時間などの制御信号を出力する。
【0093】
なお、この種の画像合成処理システムA(例えば、上記した撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)では、撮影開始・停止のための光学系装置(例えば、シャッタ)やメモリ24に対する画像の取り込みなどの指示を行う入力操作装置、及び撮影日時を取り込むためのタイマ回路などが実装されるのが一般的であるが、ここでは、その図示及び説明を省略した。
【0094】
なお、このMPU構成による画像合成処理は、その一部の画像処理又は全部の画像処理が、以降で説明する第2実施形態から第13実施形態に適用できる。以下の第2実施形態から第13実施形態においては、このMPU構成による画像合成の処理説明を省略する。
【0095】
図2は、図1に示す画像合成処理システムAaの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0096】
図2を参照すると、この機能構成の画像合成処理システムAaは、図1の構成と同様に撮影部102と、A/D変換部104と、画像合成部12a、表示画像作成部114と、表示部116とから概略構成されている。
【0097】
画像合成部12a、画像格納部106と、位置決め処理部108と、合成処理部110と、合成画像格納部112とから構成されている。
【0098】
なお、画像合成部12aは、図1に示す画像合成部12におけるMPU22の処理に対応し、又は、画像合成処理システムAaの全体は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)で実現される。
【0099】
次に、機能構成の画像合成処理システムAaの各部の動作について説明する。
【0100】
図2に示す画像合成処理システムAaにおいて、撮影部102から表示部116までの動作は図1の構成の各部と同様の動作である。
【0101】
画像合成部12aにおいて、ここでの個々の動作は、図1に示すMPU22を用いた画像合成部12の画像合成処理に対応しており、画像格納部106にA/D変換部104からの撮影画像が入力される。動画撮影時は、その動画を構成する連続画像における1枚ごとの静止画像(フレーム画像)を格納し、また、静止画撮影時には撮影された画像を格納する(適宜、動画撮影におけるフレーム画像と静止画撮影おける画像を、単に「画像」と記載する)。
【0102】
位置決め処理部108は、画像格納部106に格納された画像及び合成画像格納部112に格納されている合成画像を参照して、合成画像上における画像の位置を決定する。
【0103】
また、画像合成部12aにおいて、合成処理部110は、位置決め処理部108で決定した位置に撮影された複数の撮影画像を合成する。合成画像格納部112は、合成処理部110によって合成された合成画像を格納する。
【0104】
(第1実施形態の全体動作)
図3は第1実施形態における画像合成過程を説明するための図である。また、図4は第1実施形態における他の画像合成過程(今回の画像が複数の撮影画像における開始画像の場合)を説明するための図であり、図5は第1実施形態における表示画像の作成処理を説明するための図である。さらに、図6は、第1実施形態におけるスクロール表示例を説明するための図である。図7は、図1に示す画像合成部12におけるMPU22の画像合成処理手順を示すフローチャートである。
【0105】
まず、図2の機能構成及び図3から図6までを参照して説明する。
【0106】
図2において、画像合成処理システムAaは、撮影現場での動画撮影時には、被写体に撮影部102を対向させ、かつ、移動させるように変位させながら撮影(例えば、上記したビデオモザイキング撮影)を行い、また、静止画撮影時には、被写体を分割するように複数回撮影(例えば、パノラマ撮影)を行う。なお、速写撮影は静止画撮影と同一の画像処理となる。
【0107】
このようにして撮影された撮影部102からのアナログ撮像信号(動画又は静止画)が、A/D変換部104で多階調のデジタル画像に変換される。この画像を画像格納部106が取り込む。画像格納部106は、動画撮影時において、連続して取り込まれる画像を撮影時刻順で画像(フレーム画像)を格納し、また、静止画撮影時には撮影された画像を格納する。
【0108】
画像格納部106は、撮影による1枚分の画像が取り込まれた時点で、今回の画像を位置決め処理部108に出力する。この場合、動画像は複数静止画像の連続で構成されているため、その1枚分が画像格納部106に格納された時点で、この今回の画像を位置決め処理部108に出力する。位置決め処理部108では、画像格納部106から今回の画像と以降で説明する合成画像格納部112からの合成画像の二つから、その一致する領域を検出して、合成画像における今回の画像の位置を特定する。
【0109】
この特定は、図3(a)に示す今回の画像が、図3(b)に示す画像において一致する領域を、その重なり領域と特定する。なお、この重なり領域の検出は、ブロックマッチング法などの既知の技術を適用すれば良い。この位置を特定するために、図3(b)に示すように、重なり領域の左上座標を合成基準位置(合成画像の左上を原点とした座標)と定めて、その検出を行う。この検出した合成基準位置を位置決め処理部108が合成処理部110に送出する。
【0110】
また、今回の画像が、撮影開始の画像の場合、図4(a)に示す今回の画像の前の合成画像は、図4(b)に示すように存在しないので、空の合成画像(画像と同一の領域を有し、その画像データを有していない)を受け取り、その合成基準位置を原点とする。
【0111】
なお、合成画像格納部112には、画像と同一の大きさ〈データ量〉の領域が予め格納(設定)されている。
【0112】
合成処理部110では、画像格納部106からの今回の画像と位置決め処理部108から合成基準位置及び合成画像格納部112からの今回の画像前の合成画像を受け取り、この合成画像上の合成基準位置に、今回の画像の左上座標が位置するように配置し、この位置に、今回の画像を上書きして新しい合成画像を作成する。
【0113】
この場合、重なり領域は今回の画像の画素で構成されることになる。合成画像の画素を残すようにしたり、合成画像及び今回の画像のそれぞれの画素の濃度の平均値とする画像処理を行うようにしても良い。この合成処理部110で作成された合成画像を合成画像格納部112が受け取って格納する。このようにして、画像合成部12aが、撮影された全ての画像に対する画像合成を行う。
【0114】
この全ての画像の合成が画像合成部12aで終了すると、表示画像作成部114は、画橡合成部10から受け取った合成画像を表示部116で画面表示するために表示画像に変換する。
【0115】
なお、合成画像は、複数の撮影画像を貼り合せ(合成)しているため、その大きさが一つの画像面積よりも大きな面積、になっている。このため表示部116の表示画面の大きさに整合するように合成画像を縮小する。
【0116】
具体的には図5に示すように、合成画像の幅をwd、高さをht、表示部116の幅WD、高さをHTとした場合、次式(1)を用いて表示係数Sを求め、この求めたSが2以下の場合は、図5(a)に示すように幅及び高さを、WD及びHT以下になるように縮小(画素の間引き)した画像を作成する。
【0117】
また、Sが2を超え4以下の場合は、図5(b)に示すように画像を二つに分割して並べ、幅、高さそれぞれがWD及びHT以下になるように縮小(画素の間引き)した画像を作成する。3を超える場合は二つの場合と同様にして三つ以上に分割した画像を作成する。
【0118】
S(wd/ht)/(WD/HT)…(1)
なお、表示画像作成部114には、予めWD及びHTの画像領域が設定されているものである。表示画像作成部114は、作成した画像を表示部116に送出し、表示部116が表示画像作成部114からの作成画像を画面表示する。
【0119】
なお、この第1実施形態では、画像全体を表示するため画像縮小する例をもって説明したが、表示画面において細部を目視で確認するためには、図6に示すように画像をスクロールする構成とすれば良い。なお、この表示画面のスクロールの処理及び構成は既知の技術であり、その詳細な説明は省略する。
【0120】
次に、図1のMPU22を採用した構成による第1実施形態の要部動作を、図7の処理手順をもって説明する。
【0121】
図1及び図7において、この要部動作は、図2中の画像合成部12aの動作を図1に示す画像合成部12が実行するものであり、基本的な動作は上記した図2中の画像合成部12aの動作と同一である。
【0122】
MPU22は、ROMに格納されているプログラムに基づいた演算制御を実行する。まず、A/D変換部11で変換された画像を、I/O回路21を通じてMPU22が取り込む(ステップS1)。
【0123】
MPU22は、動画撮影時に連続して取り込まれる画像データを撮影時刻順に画像(フレーム画像)として、メモリ24に格納する制御を実行し、また、静止画撮影時に、撮影された静止画像を格納する制御を実行する(ステップS2)。
【0124】
さらに、MPU22は、メモリ24が現在撮影中の1枚分の今回の画像を記憶した時点で、この今回の画像と合成画像の二つから、その一致する領域を検出し(ステップS3,S4)、合成画像における今回の画像の位置を特定する(ステップS5)。
【0125】
この特定は、上記した図3を参照した説明と同様である。この検出した合成基準位置をMPU22のRAMが保持する(ステップS6)。この合成基準位置に基づいて、上記の図4をもって説明したように新しい合成画像を作成する(ステップS7)。この合成画像をメモリ24に格納し、撮影された全ての画像に対する画像合成を行う(ステップS8)。
【0126】
この全ての画像の合成処理が終了すると(ステップS9)、次に、MPU22は、予めスイッチSWからI/O回路17を通じて設定されていた合成画像の終了時における合成画像表示及び合成音声報知の両方又は選択的な設定を判断する(ステップS10)。このステップS10で、両方の場合、画像を表示画像作成部13にI/O回路23を通じて出力し、表示部14で画面表示し(ステップS11)、MPU22の制御で合成音声出力回路16が、合成画像の終了時における音声データを出力し、この合成音声報知をスピーカSPが吹鳴する(ステップS12)。
【0127】
また、ステップS10で合成画像表示及び合成音声報知の両方でない場合、画面表示を判断し(ステップS13)、合成画像表示の場合は、画像を表示画像作成部13にI/O回路23を通じて出力し、表示部14で画面表示する(ステップS14)。ステップS13で合成音声報知の場合は、合成音声出力回路16が、合成画像の終了時における音声データを出力し、この合成音声報知をスピーカSPが吹鳴する(ステップS15)。この後は、図6をもって説明したスクロールなどの処理が実行される(ステップS16)。
【0128】
(第1実施形態の利点)
上記したように、この第1実施形態によれば、画像合成処理システムA(Aa)の表示部14(116)において、画像合成が容易か否かの撮影の良否を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになり、さらに、複雑な視点移動(細かな撮影移動)に対する画像合成を撮影現場で即時に目視して確認できるようになる。換言すれば、画像合成を専用アプリケーションを実装した小型汎用コンピュータなどで行なう必要がなくなる。すなわち、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0129】
さらに、合成画像表示と合成音声報知の一方又は両方を選択的に表示している。この結果、特に、合成画像表示のみではなく、合成音声報知による確認もできるようになる。なお、この合成画像表示と合成音声報知の一方又は両方の選択的な表示は、以降で説明する図8の第2実施形態から図37の第13実施形態にも適用可能である。以下、その説明は省略する。
【0130】
(第2実施形態の構成及び各部の動作)
図8はこの発明の第2実施形態における画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0131】
図8を参照すると、画像合成処理システムは、通信撮影装置Bと網側装置とからなり、通信撮影装置Bは、撮影部202と、A/D変換部204と、表示情報取得部206と、表示画像作成部212と、表示部214と、通信部215とから構成されている。
【0132】
さらに、網側装置は、有線通信回線網90と、通信部208と、画像合成部210と、通信情報端末211とを有している。
【0133】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0134】
図8において、ここでは有線通信回線網90と、表示情報取得部206と、通信部208,215と、画像合成部210及び通信情報端末211についてのみ説明する。これ以外の通信撮影装置Bにおける撮影部202と、A/D変換部204と、表示部214及び表示画像作成部212は、その動作が第1実施形態と同様であり、重複した説明は省略する。
【0135】
通信撮影装置Bにおける表示情報取得部206は、A/D変換部204からデジタル画像が入力され、この画像を通信部215を通じて有線通信回線網90に送信し、又は、有線通信回線網90から画像確認用の表示のための情報(例えば、合成画像)が通信部208を通じて受信される。
【0136】
通信部215は、表示情報取得部206と有線通信回線網90との間において、通信回線接続制御及び通信プロトコルを実行する。通信部215は、実現的には、DSU及びTA、NCU及びMODEMである。
【0137】
有線通信回線網90は、通信撮影装置Bと画像合成部210との間の通信に用いられ、実現的には、デジタル通信回線(ISDN)やアナログ電話回線である。
【0138】
なお、この例の有線通信回線網90と通信部215との間の有線接続は、ワイヤード接続である。具体的には、公衆電話機Tの図示しないモジュラーコネクタに電話ケーブルで接続される。なお、この有線通信回線網90と通信部215との間は、無線区間(エァーインターフェース)による構成とすることも可能である。無線区間による構成は、この後で説明する。
【0139】
次に、有線通信回線網90側の通信部208は、通信部215と同様に動作し、画像合成部210と有線通信回線網90との間において、通信回線接続制御及び、通信プロトコルを実行する。実現的には、上記したDSU及びTA、又は、NCU及びMODEMである。
【0140】
有線通信回線網90における通信プロトコル(伝送方式)は、各種のものを適用できる。例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)やY/Z―MODEMが適用できる。さらに、画像転送もMPEG(Moving Picture Experts Group)−1,2などを適用できる。
【0141】
画像合成部210は、第1実施形態の画像合成部12aと同様にA/D変換部104からデジタル信号を有線通信回線網90を通じた通信によって受け取る都度、その画像合成を行う。
【0142】
通信情報端末211は、有線通信回線網90を通じて画像合成部210の合成画像をダウンロードして取り込み、その必要性に応じて保存する。通信情報端末211は、例えば、TCP/IPを適用した小型汎用コンピュータ及び通信装置で実現される。
【0143】
(第2実施形態の全体動作)
図9は、第2実施形態における有線通信回線網90による通信シーケンス図である。
【0144】
図9において、ここでは通信撮影装置B(表示情報取得部206及び通信部215)と、網側装置の通信部208及び画像合成部210の動作について説明する。撮影部202、A/D変換部204、表示画像作成部212及び表示部214の動作は、第1実施形態と同様であり、ここでは重複した説明を省略する。
【0145】
表示情報取得部206では、通信部215を通じて有線通信回線網90からの画像情報(例えば、合成画像)を受け取り、又は、有線通信回線網90を通じて通信部208に送信する。通信接続に必要な、例えば、アドレス情報は、予め登録されており、その回線接続の設定は撮影前後のデータ転送前に行われる。
【0146】
通信部208は、表示情報取得部206から画像情報を有線通信回線網90を通じて受信し、この画像情報を画像合成部210に送出する。画像合成部210では画像合成を行う。なお、この画像合成の動作は第1実施形態における画像合成部12(12a)と同一であり、その詳細な説明は省略する。
【0147】
通信部208は、画像合成部210から合成画像などを受け取り、この合成画像を表示情報として、有線通信回線網90を通じて表示情報取得部206に送信する。
【0148】
なお、この表示情報は、撮影者が合成画像の内容(出来具合)を確認するためのものであり、合成画像や画像情報である。例えば、画像情報(カラー情報など)から移を破棄した画像(例えば、グレー画像)や、単純な2値画像などの情報量を削減しても、目視確認に十分な状態であれば、通信部208で画像変換を行ってから送信しても良い。この場合、伝送データ量が低減して、例えば、通信時間や課金(通信)料金の削減が可能になる。
【0149】
表示情報取得部206では有線通信回線網90から表示情報(合成画像)を受け取り、表示画像作成部212に送出して画面表示する。
【0150】
なお、この有線通信回線網90を用いた構成は、以降で説明する図14の第5実施形態、図18の第6実施形態、図22の第7実施形態、図23の第8実施形態、図27の第9実施形態、図31の第10実施形態、及び図34の第11実施形態にも適用できる。この図14の第5実施形態から図34の第11実施形態までにおける有線通信回線網90を用いた構成は、その説明を省略する。
【0151】
次に、この有線通信回線網90に対して無線通信回線網90Aを用いた変形構成例について説明する。
【0152】
図10は、無線通信回線網90Aを用いた第2実施形態の変形構成例を示すブロック図である。
【0153】
図10において、この例の通信撮影装置Baは、図1に示した画像合成部12を、無線通信回線網90A上に配置して、その画像合成処理を行っており、装置構成を簡素化し、かつ、移動の利便性の向上を図っている。
【0154】
図10を参照すると、通信撮影装置Baは、図8の通信撮影装置Bの通信部215に代えたインターフェース(I/F)回路215及び通信情報端末216と、セル基地局を備えた無線通信回線網90Aと、通信情報端末220と、通信部208と、画像合成部210とを有している。
【0155】
なお、この構成では、可搬撮影装置Baに通信情報端末216を外付けした構成としたが、通信撮影装置Baに無線通信部を内臓した構成(例えば、撮影装置を内蔵した携帯電話機)としても以下、同様に動作する。
【0156】
次に、この要部構成の動作について説明する。
【0157】
図10において、I/F回路215aは、通信情報端末216とのインターフェース接続を行う。通信情報端末216はセル基地局との無線区間(エアインターフェース)を通じて無線通信回線網90Aとの回線接続を行う。通信情報端末220は、セル基地局との無線区間を通じて無線通信回線網90Aとの回線接続を行う。通信部208は、内部に通信情報端末220とのインターフェース接続を行うI/F回路208aが設けられており、この通信部208に画像合成部210が接続されている。通信部208は通信情報端末220と一体的な構成でも良い。
【0158】
無線通信回線網90A、通信情報端末216,220は、具体的には、例えば、公衆移動電話網のPDC(Personal Digital Cellular.ABR−27のTDMA)方式、PHS(Personal Handy−phone System ABR−28のTDMA/TDD)方式を適用したものである。なお。IS−95やIMT−2000などのCDMA方式を適用しても以下同様に動作する。
【0159】
なお、公衆移動電話網に代えて、通信範囲(サービスエリア)が狭い場合は、狭域通信網、例えば、PHS構内交換システムなどを適用できる。
【0160】
これらの動作は、無線区間インターフェース接続処理が、有線通信回線網90を用いた場合(図9の伝送シーケンス参照)と異なるのみであり、その他の構成及び動作は同様である。その詳細な動作説明は省略する。
【0161】
なお、この第2実施形態における無線通信回線網90Aを用いた変形構成例は、以降で説明する図13の第4実施形態、図37の第13実施形態を含む他の実施形態にも適用可能である。以降の第4実施形態及び第13実施形態を含む他の実施形態においては、その説明を省略する。
【0162】
(第2実施形態の利点)
上記したように、この第2実施形態によれば、通信撮影装置B又はBaが有線通信回線網90又は無線通信回線網90A上に設けた画像合成部210との連動によって、画像合成を行い、その合成画像の目視による確認が表示部214で可能になるため、撮影現場で、様々な視点移動に対応でき、かつ、合成確認が確実に可能になるとともに、この確認後に、撮影した画像を破棄できるようになり、例えば、装置に装備するメモリの記憶容量を削減して、大容量のデータ量の画像合成が確実に可能になる。
【0163】
また、移動(撮影)現場で、有線通信回線網90又は無線通信回線網90Aに接続して、画像合成部210と連動した画像合成が可能になる。この場合、移動場所の制限が無くなり、また、低通信料金(低額課金)の選択が可能になる。
【0164】
(第3実施形態の構成及び各部の動作)
図11は、第3実施形態における画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0165】
図11を参照すると、この第3実施形態の画像合成処理システムCは、撮影部302と、A/D変換部304と、画像合成部306と、表示画像作成部308と、表示処理部310、表示部311とから構成されている。
【0166】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0167】
図11において、この第3実施形態では、表示処理部310及び表示部311の動作のみが第1実施形態と異なり、その他の動作は第1実施形態と同様である。その重複した説明は省略する。
【0168】
表示処理部310、は、A/D変換部304からデジタル画像が入力され、かつ、表示画像作成部308で作成された画像を表示用の画像に作成する。
【0169】
表示部311は、表示処理部310で作成された表示用の画像を画面表示する。
【0170】
(第3実施形態の全体動作)
この第3実施形態では、表示処理部310及び表示部311の動作についてのみ説明する。
【0171】
表示処理部310、は、A/D変換部304からデジタル画像が入力され、かつ、表示画像作成部308で作成された画像を、表示画像に作成し、この画像を表示部311が画面表示する。
【0172】
なお、画像合成部306は、今回の画像の合成が終了するたびに、表示画像作成部308に、今回の画像までの合成画像を送出する。
【0173】
図12は第3実施形態における表示状態を説明するための図である。
【0174】
図12において、表示画像作成部308には、合成画像表示用の小窓サイズと、表示位置情報が予め設定されている。表示画像作成部308は、画像合成部306から今回の画像までの合成画像を受け取り、予め設定されている合成画像表示用の小窓サイズに縮小した画像を作成する。
【0175】
表示処理部310には、A/D変換部304から画像が入力されて、この画像を表示部311の画面全体に表示する。この表示は撮影を行うときの撮影視野を示すためのもので、例えば、デジタルカメラなどにおける液晶ファインダーと同等の機能(役目)を担っている。
【0176】
また、表示処理部310には、表示画像作成部308から表示窓サイズに縮小された今回の画像までの合成画像及び表示位置情報が入力され、この表示位置情報に定められた表示上の位置に小窓の左上座標を一致させて画面表示する。すなわち、撮影視野上に上書きするように表示を行なう。この表示部311の小窓に表示される合成画像は、撮影中は常時更新される。
【0177】
(第3実施形態の利点)
上記したように、この第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、画像合成処理システムCによって、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に表示部311を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0178】
さらに、この第3実施形態では、表示部311の小窓に表示される合成画像から、その合成画像の状態が判明するため、画像合成を正しく行えない画像が存在した場合に、この画像が直ちに判明するようになる。
【0179】
また、合成画像を小窓表示にすることによって、撮影視野を確保できるので、撮影中の作業負担が軽減される。
【0180】
(第4実施形態の構成及び各部の動作)
図13は、この発明における第4実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0181】
図13を参照すると、この第3実施形態の画像合成処理システムにおける通信撮影装置Dと網側装置とからなり、通信撮影装置Dは、撮影部402と、A/D変換部404と、表示情報取得部406と、通信部416と、表示画像作成部412と、表示処理部414と、表示部415から構成されている。
【0182】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0183】
ここでは、撮影部402と、A/D変換部404と、表示画像作成部412と、表示処理部414及び表示部415の動作は第3実施形態と同様の動作であるため、その重複した説明は省略する。
【0184】
通信撮影装置Dにおける表示情報取得部406及び通信部416、及び網側装置における有線通信回線網90、通信部408、画像合成部410は図8に示す第2実施形態と同様の通信による画像処理を行うものであり、また、伝送シーケンスも図9の第2実施形態と同様である。その重複した説明は省略する。
【0185】
さらに、図10に示した第2実施形態の変形例のように、有線通信回線網90を無線通信回線網90Aに代えた構成によるの画像処理も同様であり、その重複した説明は省略する。
【0186】
(第4実施形態の全体動作)
図13において、この例は第3実施形態の動作(表示部311の小窓への合成画像表示)と、第2実施形態の通信による画像合成処理を組み合わせたものであり、その詳細な説明は省略する。
【0187】
(第4実施形態の利点)
上記したように、この第4実施形態によれば、上記した第2実施形態と同様に通信撮影装置Bが、有線通信回線網90又は無線通信回線網90Aを通じて画像合成を行い、その合成画像の目視による確認が撮影現場で確実に可能になる。さらに、この確認後に、撮影した画像を破棄できるとともに、移動場所の制限が無くなり、また、低通信料金(低額課金)の選択が可能になる
なお、この移動場所の制限が無くなり、かつ低通信料金の選択が可能の説明は、以降の図14の第5実施形態から図37の第13実施形態では、その重複した説明を省略する。さらに、第3実施形態と同様に、この第4実施形態では、表示部311の小窓に表示される合成画像から、その合成画像の状態が判明するため、画像合成を正しく行えない画像が直ちに撮影者において判明する。さらに、合成画像を小窓に表示しており、その撮影視野が確保されて、撮影作業負担が軽減される。
【0188】
(第5実施形態の構成及び各部の動作)
図14はこの発明における第5実施形態の画像合成処理システムEの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0189】
図14において、この画像合成処理システムEは、撮影部502と、A/D変換部504と、画像合成部20と、表示画像作成部514と、表示処理部516と、表示部517とから構成されている。
【0190】
画像合成部20は、画像格納部506と、位置決め処理部508と、合成処理部510と、合成画像格納部512とから構成されている。
【0191】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0192】
図14において、撮影部502から画像合成部20までと表示部517の動作は基本的に図1に示す第1実施形態と同様である。
【0193】
ここでは表示画像作成部514と、表示処理部516及び表示部517の動作について説明する。
【0194】
表示画像作成部514は、画像合成部20の合成画像格納部512から出力される画像を位置決め処理部508からの情報に基づいて表示画像に変換する。
【0195】
表示処理部516は、表示画像作成部514で作成された画像を表示画像(例
えば、R,G,B信号)に作成する。
【0196】
表示部517は、表示処理部516からの表示画像を画面表示する。
【0197】
(第5実施形態の全体動作)
図15は、第5実施形態における合成基準位置の履歴情報を説明するための図であり、図16は、第5実施形態における移動方向の概略を説明するための図である。また、図17は、第5実施形態における表示状態を説明するための図である。
【0198】
ここでは、表示画像作成部514及び表示処理部516の動作を説明する。この他の撮影部502から画像合成部20までと表示部517の動作は基本的に図1に示す第1実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0199】
なお、合成処理部510での位置決めの方法及び合成方法は第1実施形態と同様である。
【0200】
表示画像作成部514は、合成画像格納部512から今回の画像までの合成画像を受け取り、予め設定されている合成画像表示用の小窓サイズに縮小した画像を作成し、この作成した画像を表示処理部516を通じて表示部517に送出する。
【0201】
また、表示画像作成部514は、位置決め処理部508から今回の画像の合成基準位置を受け取り、その合成基準位置の履歴情報を図15に示すように格納する。この図15では画像番号8を今回の画像としているため、その前回の画像番号7を前回の画像とする。
【0202】
さらに、表示画像作成部514は、位置決め処理部508からの合成基準位置の履歴情報を参照して、前回の画像の合成基準位置と今回の画像の合成基準位置の座標の差分から、今回の画像が前回の画像からどの方向に移動したかを検出する。
【0203】
例えば、図15では今回の画像は前回の画像と比較して、合成基準位置がX方向において増加し、Y方向において減少しているため、方向成分を図16に示す4方向と概略化したとき今回の画像が、図16▲1▼に示す方向に移動したことが判明する。
【0204】
さらに、表示画像作成部514は、検出した今回の画像の移動方向の対極にある方向を表示位置と決定する。すなわち、図16における▲3▼の方向を表示方向として決定し、表示処理部516(表示部517)に決定した表示方向の情報を送出する。
【0205】
表示処理部516は、A/D変換部504からの画像が入力され、この画像を表示部517の表示画面の全面に表示する。この表示は撮影時の撮影視野を示すためのものであり、例えば、デジタルカメラによる液晶ファインダーと同様に機能する。
【0206】
また、表示処理部516では、表示画像作成部514から表示窓サイズに縮小された今回の画像までの合成画像と、表示方向を受け取り、表示方向側に小窓の左上座標が位置するように処理し、この画像を表示部517が画面表示する。この画面表示の状態は、図17に示すように合成画像の小窓が、撮影しようとしている方向とは逆の方向に表示される。また、移動方向が変化すれば、これに対応して小窓の表示位置も変化する。表示部517の小窓に表示される合成画像は、撮影中常に更新される。なお、この第5実施形態において、方向の説明は一例である。
【0207】
(第5実施形態の利点)
上記したように、この第5実施形態によれば、画像合成処理システムEにおいて、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に表示部517を撮影者が目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0208】
さらに、この第5実施形態では、表示部517の小窓に表示される合成画像から、その合成画像の状態が判明するため、画像合成を正しく行えない画像が存在した場合に、この画像が直ちに判明するようになる。
【0209】
また、合成画像を小窓表示しており、撮影視野の全体を確保できるので、撮影における作業負担が軽減される。
【0210】
この第5実施形態では、合成画像を表示する小窓は、撮影者が注視する撮影視野の移動方向側を遮ることがないため、動画撮影のように連続的に画像を取り込みながら撮影する場合に、その使い勝手が向上する。
【0211】
(第6実施形態の構成及び各部の動作)
図18はこの発明における第6実施形態の画像合成処理システムFの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0212】
図18において、この画像合成処理システムFは、撮影部602と、A/D変換部604と、画像合成部30と、表示画像作成部616と、表示部618とから構成されている。
【0213】
また、画像合成部30は、画像格納部606と、位置決め処理部608と、合成処理部610と、合成画像格納部612と、簡易画像作成部614とから構成されている。
【0214】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0215】
ここでは簡易画像作成部614についてのみ説明する。これ以外の撮影部602から表示部618までの各部の動作は図1に示す第1実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0216】
簡易画像作成部614は、位置決め処理部608で得られる情報に基づいて簡易画像を作成する。
【0217】
(第6実施形態の全体動作)
図19は、第6実施形態における画像枠の簡易画像を説明するための図である。また、図20は、第6実施形態における合成画像外枠の簡易画像を説明するための図であり、図21は、第6実施形態における線表示による簡易画像を説明するための図である。
【0218】
図18において、ここでは簡易画像作成部614のみの動作について説明する。
【0219】
簡易画像作成部614以外の撮影部602から表示部618までの各部の動作は図1に示す第1実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0220】
合成処理部610での位置決めの方法及び合成方法は、第1実施形態と同様である。
【0221】
簡易画像作成部614には、位置決め処理部608が決定した合成基準位置が入力される。合成画像格納部612は、合成処理部610で作成された合成画像が入力されて格納する。また、簡易画像作成部614は、位置決め処理部608から各画像の合成基準位置が入力され、画像の左上が合成基準位置になるように、図19に示す画像枠で構成される簡易画像を作成する。
【0222】
この図19に示す簡易画像は、合成画像に含まれない部分は黒表示、画像枠を黒表示、画像枠内を白表示の2値画像として構成されている。また、画像枠の重なる部分は後に続く画像を上書きするように表示する。
【0223】
なお、画像の幅及び高さは、簡易画像作成部614に予め設定されているものである。
【0224】
このようにして、画像合成部30で全ての画像の合成が終了した後に、表示画像作成部616は簡易画像作成部614から簡易画像が入力され、簡易画像が表示窓に収まるように縮小した画像を作成する。表示窓サイズは表示画像作成部616に予め設定されている。この表示画像作成部616で作成された画像を表示部618が画面表示する。
【0225】
この画面表示では、図19に示す画像が表示される。この図19では、撮影が「左、右、下、左、下、右」の順序方向に移動して行われていることが大まかに判明する。したがって、装置を移動させた動きと同一であるかが、例えば、撮影者において直感的に判断できるようになる。
【0226】
なお、簡易画像の例として図20に示す合成画像外枠の簡易画像があり、図19の合成画像の外枠のみ表示するために作成されたもので、合成画像に含まれない部分は黒表示、各画像を白表示の2値画像として構成されている。この場合、例えば、撮影者が自己が作成しようとした合成画像の形と同一であるかを直感的に判断できるようになる。また、図21は各画像の合成基準位置を線で結んだ作成されたものであり、背景部は黒表示、線部分は白表示の2値画像として構成されている。この場合、撮影者は自分が移動させた動きと同じものかを直感的に判断できるようになる。
【0227】
(第6実施形態の利点)
上記したように、この第6実施形態の画像合成処理システムFでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像の概略を示す簡易画像を表示部618を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0228】
この簡易画像は、撮影時の装置移動の概略を示しており、合成画像の部分の詳細な確認が必要ない場合に、撮影者において、目視が容易な画像で簡単に確認が出来るようになる。
【0229】
さらに、画像合成を通信回線網を通じた構成(図2参照)の場合、簡易画像は合成画像に比較して、その伝送データ量が低減するため、より通信時間や通信料金(課金)の低減が可能になる。
【0230】
(第7実施形態の構成及び各部の動作)
図22は、この発明における第7実施形態の画像合成処理システムGの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0231】
図22においてこの第7実施形態の画像合成処理システムGは、撮影部702と、A/D変換部704と、画像合成部40と、表示画像切換部716と、表示画像作成部718と、表示部720とから構成されている。
【0232】
また、画像合成部40は、画像格納部706と、位置決め処理部708と、 合成処理部710と、合成画像格納部712と、簡易画像作成部714とから構成されている。
【0233】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0234】
図22において、ここでは表示画像切換部716についてのみ説明する。この他の撮影部702から画像合成部40、及び画像合成部40内の画像格納部706から簡易画像作成部714までと、さらに、表示画像作成部718と表示部720の動作は、図18に示した第6実施形態と同様である。
【0235】
表示画像切換部716は、画像合成部40からの合成画像又は簡易画像、を選択する切り換えを行なう。
【0236】
(第7実施形態の全体動作)
ここでは表示画像切換部716における表示画像の切換え動作についてのみ説明する。
【0237】
なお、画像合成部40における位置決めの方法及び合成方法は第1実施形態と同様である。
【0238】
表示画像切換部716は、画像合成部40からの、全画像の合成画像及び簡易画像が入力され、表示選択信号に従って表示に必要な画像を選択し、その画像を表示画像作成部718に送出する。
【0239】
表示選択信号は、例えば、図1中のスイッチSWの操作によって出力され、撮影者が撮影前に予めスイッチSWから合成画像又は簡易画像の選択を設定する。
【0240】
すなわち、例えば、撮影者は合成の詳細を確認したい場合に合成画像の確認を選択し、また、合成の概略を確認したい場合は簡易画像の確認を選択する。
【0241】
表示画像作成部718は、表示画像切換部716から選択された画像が入力され、選択された画像が合成画像の場合は、例えば、第1実施形態に示す表示用画像を作成し、又は、選択された画像が簡易画像の場合は、例えば、第6実施形態に示す表示用画像を作成し、この作成された表示用画像を表示部720に送出して、その画像を画面表示する。
【0242】
(第7実施形態の利点)
上記したように、この第7実施形態の画像合成処理システムGは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像の概略を示す簡易画像を選択して、表示部729を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる
例えば、文字で構成される新開・雑誌を撮影する場合や、簡単な合成確認で良い場合、又は、風景などを撮影する場合に対応した適切な確認画像が出来るようになる。
【0243】
(第8実施形態の構成及び各部の動作)
図23はこの発明における第8実施形態の画像合成処理システムHの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0244】
図23において、この第8実施形態の画像合成処理システムHは、撮影部802と、A/D変換部804と、画像合成部50と、表示画像切換部818と、表示画像作成部820と、表示部822から構成されている。
【0245】
画像合成部50は、画像格納部806と、位置決め処理部808と、合成処理部810と、合成画像格納部812と、簡易画像作成部814と、信頼度検出部816とから構成されている。
【0246】
次に、各部の動作について説明する。
【0247】
ここでは信頼度検出部816、表示画像切換部818、表示画像作成部820及び表示部822について説明する。これ以外は図22に示した第7実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0248】
画像合成部50の信頼度検出部816は、位置決め処理部808からの情報に基づいて位置決めの信頼度を検出する。
【0249】
表示画像切換部818は、画像合成部50からの合成画像又は簡易画像を選択する切り換えを行なう。
【0250】
表示画像作成部820は、表示用の画像を作成し、表示部822は、表示画像作成部820で作成された画像を画面表示する。
【0251】
(第8実施形態の全体動作)
図24は、第8実施形態における画像合成基準位置が正しい場合の画像を説明するための図である。また、図25は、第8実施形態における画像合成基準位置がずれた場合の画像を説明するための図であり、図26は、第8実施形態における信頼度検出データを説明するための図である。
【0252】
画像合成部50の位置決め処理部808での位置決めの方法は、基本的に第1実施形態と同じであるが、この位置決め処理部808では位置決めを決定した後の、その信頼性に関するパラメータを信頼度検出部816に出力する。
【0253】
合成基準位置が決定されると図24に示すように、重なり領域が、合成画像及び今回の画像においてそれぞれ決定される。合成基準位置が正しく決定されると、それぞれの重なり領域の画像はほぼ同等の画像となる。
【0254】
ここでの、ほぼ同等とは、合成画像の重なり領域の画像が、今回の画像以前の画像から得られたものであるため、今回の画像の同じ位置と色(濃度)で完全に一致するものではないことを意味する。
【0255】
しかし、図25に示すように位置決めが正しく行われず、合成基準位置がずれた場合は、それぞれの重なり領域の画像にもずれが発生する。また、合成基準位置が大きくずれるほど、それぞれの重なり領域の画像のずれも大きくなることから、それぞれの重なり領域の画像の一致状態から、位置決めの信頼性に関するパラメータを抽出できる。
【0256】
具体的には、それぞれの重なり領域の画像の対応する画素の濃度差を求め、重なり領域全体における濃度差の平均を求める。これを信頼性パラメータとする。この信頼性パラメータは位置決めが正しいほど小さな値となる。例えば、各画素の濃度は0〜255の範囲に分布し、カラー画像の場合は「R,B,G」それぞれの濃度の平均値を、その画素の濃度と定めることにする。この場合、信頼性パラメータは画素数で平均化されるので最小値0、最大値255の値を有することになる。なお、画像合成部50での合成方法は第1実施形態と同様である。このようにして、画像合成部50において、撮影された全ての画像を合成する。
【0257】
信頼度検出部816は、全ての合成に使用する画像の信頼性パラメータを受け取った後に、合成画像全体の信頼度を検出する。具体的には、各画像の信頼性パラメータを平均化した値を(平均信頼性パラメータ)とし、図26に示すこの検出では、変換テーブルを用いて信頼度を検出する。図26に示すように、平均信頼性パラメータが小さいほど、すなわち、位置決めが正確に行われるほど信頼度は高くなる。
【0258】
なお、信頼度算出は、信頼性パラメータの算出も含めて上記方法に限定されない。位置決めの信頼性を判断できる方法であれば、いずれの方法でも良い。
【0259】
次に、表示画像切換部818は、画像合成部50から合成画像、簡易画像及び信頼度を受け取り、信頼度に応じて表示させる画像を選択する。具体的には、例えば、図1中のスイッチSWによって、信頼度のしきい値(予め求めた基準)を、図26に示す8段階で指定し、この指定されたしきい値が表示画像切換部818に設定される。
【0260】
表示画像切換部818では、設定されたしきい値と画像合成部50からの信頼度を比較し、この信頼度がしきい値以上の場合に、合成画像が要求基準に適合していると判断して、簡易画像を表示画像作成部820に送出する。また、信頼度がしきい値未満の場合は、合成画像が求める基準から外れていると判断し、合成画像を表示画像作成部820に送出する。
【0261】
表示画像作成部820は、表示画像切換部818から選択された画像が入力されて、この選択された画像が合成画像の場合には、例えば、第1実施形態に示す表示用画像を作成し、また、選択された画像が簡易画像の場合は、例えば、第6実施形態に示す表示用画像を作成し、この作成された表示用画像を表示部822に送出して、その画面表示を行なう。
【0262】
なお、この第8実施形態も図8に示す第2実施形態と同様に有線通信回線網を用いた通信による画像処理が可能である。その伝送シーケンスは図9の第2実施形態と同様である。さらに、図10に示した第2実施形態の変形例のように、無線通信回線網を用いた構成の画像処理も同様に可能である。
【0263】
また、この第8実施形態における画像合成部50は、図1のMPU構成によって、その処理(図7のフローチャート参照)も同様に可能である。
【0264】
なお、これらの有線通信回線網を用いた通信による画像処理は、適宜、必要とする他の実施形態に適用可能である。
【0265】
(第8実施形態の利点)
上記したように、この第8実施形態の画像合成処理システムHでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像又は簡易画像が表示部822を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0266】
この場合、合成画像又は簡易画像は、所望の基準を満たしているか否かで、表示画像が自動的に切り換わる。このため、合成画像が表示された場合は、位置決めの精度が悪く合成画像にずれが生じている可能性があるが、その詳細を確認できる。逆に、簡易画像が表示されたと場合は、合成画像が正しく作成されている可能性が高いが、その概略の確認が可能になる。
【0267】
(第9実施形態の構成及び各部の動作)
図27はこの発明における第9実施形態の画像合成処理システムIの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0268】
図27において、この第9実施形態の画像合成処理システムは、撮影部902と、A/D変換部904と、画像合成部60と、表示画像作成部916と、表示部918とから構成されている。
【0269】
画像合成部60は、画像格納部906と、位置決め処理部908と、合成処理部910と、合成画像格納部912と、接合位置情報格納部914から構成されている。
【0270】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0271】
ここでは接合位置情報格納部914、表示画像作成部916及び表示部918について説明する。これ以外の撮影部902及びA/D変換部904と、画像合成部60の画像格納部906から合成画像格納部912までの構成は、図1の第1実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0272】
画像合成部60の接合位置情報格納部914は、位置決め処理部908からの情報に基づいて、画像合成時の接合位置の情報を作成して格納する。
【0273】
表示画像作成部916は、画像合成部60から出力を受けて、表示用の画像を作成する。
【0274】
表示部918は、表示画像作成部916で作成された画像を画面表示する。
【0275】
(第9実施形態の全体動作)
図28は第9実施形態における接合位置情報を説明するための図である。また、 図29は第9実施形態における他の接合位置情報を説明するための図であり、図30は第9実施形態における主接合辺の処理(フロー)を示すフローチャートである。
【0276】
図27から図30において、ここでは画像合成部60の接合位置情報格納部914、及び表示画像作成部916及び表示部918について説明する。これ以外の撮影部902及びA/D変換部904と、画像合成部60の画像格納部906から合成画像格納部912までの動作は、図1の第1実施形態と同様であり、その重複した動作説明は省略する。
【0277】
画像合成部60の接合位置情報格納部914は、位置決め処理部908から各画像の合成基準位置が入力され、図28中の左側に示す合成基準位置の履歴を作成する。また、接合位置情報格納部914は、合成基準位置の履歴を参照しながら、各画像の合成における接合位置の座標情報を決定する。
【0278】
具体的には、まず、図28に示す場合、今回の画像(画像番号8)を合成基準位置の履歴として設定した場合に、前回の画像(画像番号7)の合成基準位置と比較し、図30のフローに従って主接合辺を検出する。この主接合辺は、合成画像の4辺の中で前回の画像と接合する画素が多い辺である。ここで、|XS|は113(=|778―665|)、|YS|は2(=|3−5|)であり、|XS|が|YS|より大きく、また、XSは正の値であるため主接合辺を左辺と決定する。
【0279】
次に、主接合辺を囲む画像を決定するために図29に示すL,H及びWを利用して図28の右側に示す4隅座標を決定する。これを接合位置情報とする。
【0280】
L,H及びWは,予め接合位置情報格納部914に設定されている。なお、Lは主接合辺が左辺又は右辺の場合はX方向に、上辺又は下辺の場合はY方向に展開する。また、Hは図における上下における画像高さ、Wは画像幅である。
【0281】
検出された接合位置情報は、合成画像と今回の画像と合成される場合の主要なエッジの部分の画像を示しており、この部分は、位置決めの精度が顕著に現れる領域である。位置決めの精度が劣化していると合成画像と今回の画像の間にずれが発生し、このずれが合成画像と今回の画像の接合部分に発生するためである。
【0282】
なお、ここでは、主接合辺を検出してその部分だけを接合位置情報とした例を示したが、接合部分を特定できる方法であれば、その方法は問わないものである。
【0283】
このようにして接合位置情報格納部914が、初期画像を除く全ての画像の接合位置情報を格納する。
【0284】
なお、画像合成部60での合成方法は、第1実施形態と同様である。
【0285】
このようにして、画像合成部60において、撮影された全ての画像を合成する。
【0286】
画像合成部60で、全ての画像の合成が終了したら、表示画像作成部916に、合成画像格納部912から合成画像及び接合位置情報部格納914からの接合位置情報が入力され、合成画像中の接合位置情報が指す領域を表示部918に送出する。表示部918は、表示画像作成部916からの画像を画面表示する。
【0287】
なお、例えば、図1中のスイッチSWをON操作するごとに複数存在する接合位置情報によって示される領域が表示画像作成部916から送出される。なお、この場合の画面表示は、第1実施形態の説明のように分割表示やスクロールを行なうようにしても良い。
【0288】
なお、この第9実施形態も図8に示す第2実施形態と同様に有線通信回線網を用いた通信による画像処理が可能である。その伝送シーケンスは図9の第2実施形態と同様である。さらに、図10に示した第2実施形態の変形例のように、無線通信回線網を用いた構成の画像処理も同様に可能である。
【0289】
なお、この第9実施形態における画像合成部60は、図1のMPU構成によって、その処理(図7のフローチャート参照)も可能である。
【0290】
(第9実施形態の利点)
上記したように、この第9実施形態の画像合成処理システムIでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に確認できるようになる。特に、作成された合成画像における接合位置の概略を表示部918を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0291】
接合位置は、合成の精度が顕著に示される、その確認が出来るため、合成画像全体を確認する場合と比較して、より詳細な確認が可能となる。特に、高い合成精度が求められる文字情報などを撮影した場合、その接合位置における、ずれによって文字が読み取りにくい場合がある。この場合の確認が容易に出来るようになる。
【0292】
(第10実施形態の構成及び各部の動作)
図31はこの発明における第10実施形態の画像合成処理システムJの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0293】
図31に示すように、この第10実施形態の画像合成処理システムJは、撮影部1002と、A/D変換部1004と、画像合成部1006と、未撮影領域検出部1008と、表示画像作成部1010と、表示部1012から構成されている。
【0294】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0295】
ここでは、未撮影領域検出部1008と、表示画像作成部1010及び表示部1012について説明する。
【0296】
未撮影領域検出部1008は、画像合成部1006で合成された合成画像を参照して、当該画像中の未撮影領域を検出する。
【0297】
表示画像作成部1010は、画像合成部1006及び未撮影領域検出部1008から出力を受けて、表示用の画像を作成する。
【0298】
表示部1012は、表示画像作成部1010で作成された画像を表示する。
【0299】
(第10実施形態の全体動作)
図32は、第10実施形態における未撮影領域の検出を説明するための図であり、図33は第10実施形態における未撮影領域の表示例を説明するための図である。
【0300】
図31から図33において、ここでは画像合成部1006,未撮影領域検出部1008と、表示画像作成部1010及び表示部1012について説明する。この他は図1の第1実施形態にと同様であり、その重複した説明は省略する。
【0301】
画像合成部1006にA/D変換部1004から画像が入力されて、画像合成が行なわれる。この画像合成は第1実施形態における位置決め処理や合成処理と同様である。なお、画面表示は、第1実施形態と同様に分割表示やスクロール表示を行うようにしても良い。
【0302】
画像合成部1006は、全画像の合成が終了すると、この合成画像を未撮影領域検出部1008及び表示画像作成部1010に出力する。未撮影領域検出部1008は、合成画像が入力されると、この合成画像中の未撮影領域を検出する。ここでの未撮影領域は、撮影時に装置を移動させたにもかかわらず、撮影されなかったために、合成画像におけるぬけ部分(未撮影領域)が発生している領域である。
【0303】
図32に示す未撮影領域の検出について説明する。
【0304】
この図32は、撮影された順に画像枠を表示することで合成画像を示しており、画像枠内の白い領域を合成画像が存在する画素、画像枠外の黒い領域を画像の存在しない画素として表している。なお、画像の存在しない部分の画素は初期状態(例えば、濃度0)であり、画像が存在する画素と区別できようになっている。
【0305】
合成画像の上下左右の4辺に対してそれぞれ合成画像の内側に連続する画像の存在しない画素を計数したヒストグラムを作成する。図32中の点線の矢印、合成画像の左辺側のヒストグラムを作成したときの軌跡を示している。そして、それぞれのヒストグラムに対し、極小点と極大点を順番に求める。図32の例では、極小点a,極大点b,極小点c,極大点dが検出される。
【0306】
次に、二つの極小点に挟まれている極大点と両側の二つの極小点との差分が共に十分大きさを有している場合、二つの極小点の間に存在する、画像が存在しない領域を未撮影領域と定める。
【0307】
例えば、極小点aの頻度をha,極大点bの頻度をhb、極小点cの頻度をhcとすると、次式(2)及び次式(3)を同時に満足するとき、極小点aから極小点cまでの範囲の画像の存在しない領域を未撮影領域と決定する。
【0308】
hb−ha>Th …(2)
hb−hc>Th …(3)
なお、Thは予め定められたしきい値であり、未撮影領域検出部1008に設定されているものである。
【0309】
図32中の領域Aは両側の極小点と十分な差があるので未撮影領域となるが、領域B及びCは極小点に挟まれていないため未撮影領域とはならない。また、領域Dは両側の極小点との差が小さいので未撮影領域とはならない。
【0310】
なお、領域Aは、その撮影状態から、本来、各画像に重なり領域が生じていなければならないのに、それが発生していないと推測が出来る。すなわち、撮影者において撮影する意図はあったが、撮影されなかった領域である。領域B及びCは合成画像の外部であるとして無視して良い。領域Dは領域自体が小さいため未撮影でも問題にならない領域といえる。
【0311】
未撮影領域検出部1008で未撮影領域が検出されると、表示画像作成部1010に、その未撮影領域と画像合成部1006から合成画像が入力され、図33に示すように未撮影領域の色を変化させた画像を作成する。なお、色以外にも、この未撮影領域を判別し易い画像表示が出来れば良い。この作成された画像を表示部1012に送出し、表示部1012が画面表示を行なう。
【0312】
(第10実施形態の利点)
上記のように、この第10実施形態の画像合成処理システムJでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、未撮影領域が表示部1012を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0313】
この場合、撮影できなかった領域が未撮影領域として明示されるため、この部分を、撮影者が注意して容易に確認できるようになる。
【0314】
(第11実施形態の構成及び各部の動作)
図34はこの発明における第11実施形態の画像合成処理システムKの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0315】
図34において、この第11実施形態の画像合成処理システムKは、撮影部1102と、A/D変換部1104と、画像合成部70と、エラー報知部1116から構成されている。
【0316】
画像合成部70は、画像格納部1106と、位置決め処理部1108と、合成処理部1110と、合成画像格納部1112と、未撮影領域検出部1114とから構成されている。
【0317】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0318】
ここでは、未撮影領域検出部1114及びエラー報知部1116についてのみ説明する。この他は、図1に示す第1実施形態と同様の動作であり、その重複した説明は省略する。
【0319】
未撮影領域検出部1114は、合成画像格納部1112に格納されている合成画像を参照し、当該合成画像に未撮影領域が存在するか否かを検出する。
【0320】
エラー報知部1116は、合成画像格納部1112から出力を受けて、画像合成部70において不具合が発生した場合にエラー報知(請求項を含む本発明の未撮影領域発生の報知に対応する)を行なう。
【0321】
(第11実施形態の全体動作)
図35は、第11実施形態における未撮影領域を説明するための図である。
【0322】
ここでは、未撮影領域検出部1114及びエラー報知部1116の動作についてのみ説明する。この他の各部の動作は、図1に示した第1実施形態と同様であり、その重複した動作説明は省略する。
【0323】
なお、合成処理部1110での位置決めの方法及び合成方法は、第1実施形態と同様である。
【0324】
未撮影領域検出部1114には、画像合成部70が今回の画像の合成が終了するたびに送出する今回の画像までの合成画像が入力されて、今回の画像までの合成画像中の未撮影領域を検出する。
【0325】
ここで未撮影領域は、撮影時の装置を移動させた場合に、撮影されなかったために、合成画像における未撮影領域(ヌケ)が生じている領域である。この未撮影領域の検出は第10実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0326】
なお、第10実施形態では全画像の合成が終了してから未撮影領域の検出を行っているが、この第11実施形態では、画像合成ごとに検出を行なう。そして、この撮影領域が検出されると、その画像合成における不具合発生と認識し、その情報をエラー報知部1116に送出する。
【0327】
例えば、第10実施形態における図32に示すように、移動しながら撮影しているとすると、図35に示す未撮影領域の存在が判明する。すなわち、第10実施形態より早い段階で未撮影領域の発生(存在)を検知することが出来る。
【0328】
エラー報知部1116に不具合通知が入力されると、例えば、図1の第1実施形態における表示部14や合成音声出力回路16及びスピーカSPから、例えば「合成が正しく行えません」又は「撮影されていない領域があります」などのメッセージを画面表示、合成音声出力の一方又は両方で行い、その画像合成(撮影)を終了させる。この画面表示は、撮影中に画像表示とともに行なわれる。換言すれば、撮影中は画面を目視しているので、表示されるエラー通知を直ちに画面表示と合成音声で認識できる。
【0329】
なお、このエラー通知は、これに限らず、例えば、図示しないスピーカSPからエラー音の吹鳴や、発光ダイオードLDなどの点灯や点滅などによって、撮影中の不具合を直ちに報知できるようにすれば、より効果的である。
【0330】
なお、全画像の合成を終了するまでに、未撮影領域が検出されなかった場合、エラー通知は行わない。この場合は、撮影画像の入力が無くなった時点で合成を終了すれば良い。
【0331】
(第11実施形態の利点)
上記したように、この第11実施形態の画像合成処理システムKでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に確認できるようになる。特に、未撮影領域が画面表示を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0332】
この場合、撮影中に未撮影領域の存在を直ちにエラー報知されるため、撮影者が、その撮影のやり直しが直ちに出来るようになる。
【0333】
(第12実施形態の構成及び各部の動作)
図36はこの発明における第12実施形態の画像合成処理システムLの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0334】
図36を参照すると、この第12実施形態の画像合成処理システムLは、撮影部1202と、A/D変換部1204と、画像合成部80と、エラー報知部1218により構成される。
【0335】
画像合成部80は、画像格納部1206と、位置決め処理部1208と、合成処理部1210と、合成画像格納部1212と、信頼度検出部1214と、エラー判定部1216とから構成されている。
【0336】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0337】
ここでは、画像合成部80における信頼度検出部1214及びエラー判定部1216と、エラー報知部1218について説明する。その他は、図1に示す第1実施形態の各部の動作と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0338】
画像合成部80における信頼度検出部1214は、位置決め処理部1208からの情報に基づいて、位置決めの信頼度を検出する。
【0339】
エラー判定部1216は、信頼度検出部1214の結果を受けて、今回の画像までの合成が不具合があるかどうかを判定する。
【0340】
エラー報知部1218は、画像合成部80からの出力を受けて、画像合成部80において不具合が発生した場合にエラー報知を行う。
【0341】
(第12実施形態の全体動作)
ここでは、画像合成部80における信頼度検出部1214及びエラー判定部1216、及びエラー報知部1218の動作についてのみ説明する。その他の動作は、図1に示す第1実施形態の各部の動作と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0342】
なお、画像合成部80における位置決めの方法及び合成方法は第1実施形態と同様である。
【0343】
信頼度検出部1214に、位置決め処理部1208からの前記した第8実施形態と同様に今回の画像の信頼性パラメータが入力される。信頼度検出部1214は、今回の画像までの信頼性パラメータが入力されると、今回の画像までの合成画像の信頼度を検出する。この信頼度の検出は第8実施形態と同様である。今回の画像までの合成画像の信頼度が検出されると、その結果をエラー判定部1216に送出する。エラー判定部1216は、その結果に基づいて信頼性の低下を判断し判定結果をエラー報知部1218に出力する。エラー報知部1218の動作は第11実施形態と同様である。
【0344】
(第12実施形態の利点)
上記したように、この第12実施形態の画像合成処理システムLでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に確認できるようになる。特に、撮影領域が表示部1310を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0345】
この場合、撮影中に合成の信頼性が低下した際に、直ちにエラーが報知されるため撮影のやり直しが直ちに出来るようになる。
【0346】
また、撮影者が許容度を指定する場合、例えば、高い合成精度を要求する場合、例えば、文字で構成される新開・雑誌を撮影するときや、低い合成精度でも良い風景などを撮影する場合に、そのエラー判定の範囲を切り換えことが出来るようになる。
【0347】
(第13実施形態の構成及び各部の動作)
図37はこの発明における第13実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0348】
図37を参照すると、この画像合成処理システムは、通信撮影装置Mと網側装置とからなり、通信撮影装置Mは、撮影部1302と、A/D変換部1304と、表示情報取得部1306と、通信部1314と、エラー報知部1312から構成されている。
【0349】
網側装置は、有線通信回線網90と、通信部1308と、画像合成部1310と、通信情報端末1315とを有している。
【0350】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0351】
通信撮影装置Mの通信部1314は、有線通信回線網90上の通信部1308、画像合成部1310との間で第3実施形態と同様の画像処理を行うものであり、そのワイヤード接続などは、図8に示す第2実施形態と同様の通信による画像処理を行うものである。
【0352】
(第13実施形態の全体動作)
図13において、この第13実施形態は、第11実施形態又は第12実施形態の動作(エラー報知)と、第2実施形態の通信による画像合成処理を組み合わせたものであり、その詳細な説明は省略する。
【0353】
(第13実施形態の利点)
上記したように、この第13実施形態では、上記した第2実施形態と同様に通信撮影装置Mが有線通信回線網90又は無線通信回線網90Aを通じて画像合成を行い、その合成画像の目視による確認が撮影現場で確実に可能になる。また、撮影中に合成の信頼性が低下した場合に、エラー報知が行なわれるため、撮影者が撮影のやり直しが、直ちに出来るようになる。また、撮影者が許容度を指定する際に、高い合成精度を必要とする場合、例えば、文字で構成される新開・雑誌を撮影するときや、低い合成精度でも良い風景などを撮影する場合のエラー判定の範囲を選択的に切り換えことが出来るようになる。
【0354】
(変形例)
図38は各実施形態における変形例の構成を示す斜視図である。
【0355】
図38において、この変形例は、携帯電話機の本体1400にプラグイン構造で表示器1401を着脱可能(表示器を外付け構成としても可)としている。
【0356】
携帯電話機の本体1400と表示器1401との間は、その画像信号を無線インターフェースで接続するため本体1400に無線送受信モジュール1400aが装備され、また、表示器1401にも無線送受信モジュール1401aが装備されている。この無線インターフェースとしては、例えば、微弱電波の周波数ホッピング方式(Bluetooth)や赤外線方式などが適用できる。
【0357】
この、携帯電話機の本体1400と表示器1401とを離間した構成では、例えば、本体1400を左手で保持し、表示器1401を右手で保持して、その撮影と表示画面の確認が撮影者において容易になる。
【0358】
なお、この構成は、請求項を含む本発明の「撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置」の一部であり、本発明に含まれるものである。
【0359】
(利用形態)
なお、上記各実施形態では,画像合成処理を行う場合のみをもって説明したが、例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラでは、画像合成処理を行う設定と、画像合成処理を行わない設定とを切替えるようにも出来る。この構成では撮影部の光電変換動作を停止する切換え設定が、例えば、内臓電池の省電力化の視点から好ましい。
【0360】
また、各実施形態では、合成のための位置決め結果を合成基準位置として今回の画像の左上座標の1点のみを指定しているが、これに限定されない。さらに、多くの座標、例えば、今回の画像の4隅を座標とするようにしても良い。
【0361】
また、上記した図8及び図10の第2実施形態、図13の第4実施形態及び図37の第13実施形態では、画像合成の全部の処理を網側装置で行う例を説明したが、通信撮影装置B,Ba,D,Mでも簡単な画像合成を行う構成とし、網側装置(画像合成部210,410,1310)で本格的な画像合成の処理を行うように構成することも出来る。この構成も本発明に含まれる。
【0362】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明の画像合成処理方法及び画像合成処理システム並びにプログラムによれば、画像合成が容易か否かの撮影の良否を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになって、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になるという効果を奏する。
【0363】
また、この発明は、複雑な視点移動(細かな撮影移動)に対する画像合成を撮影現場で即時に目視して確認できるようになって、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になるという効果を奏する。
【0364】
さらに、この発明は、撮影した複数の画像データを装置内に保持しておく必要がなくなり、複数の合成画像を作成できるようになって、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像合成処理システムにおける第1実施形態の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】第1実施形態における画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】第1実施形態にあって画像合成過程を説明するための図である。
【図4】第1実施形態にあって他の画像合成過程(今回の画像が開始画像の場合)を説明するための図である。
【図5】第1実施形態にあって表示画像の作成処理を説明するための図である。
【図6】第1実施形態にあってスクロール表示例を説明するための図である。
【図7】第1実施形態にあって画像合成の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態における画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図9】第2実施形態における有線通信網による通信シーケンス図である。
【図10】第2実施形態の無線通信回線網を用いた変形構成例を示すブロック図である。
【図11】第3実施形態における画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図12】第3実施形態における表示状態を説明するための図である。
【図13】第4実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図14】第5実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図15】第5実施形態における合成基準位置の履歴情報を説明するための図である。
【図16】第5実施形態における移動方向の概略を説明するための図である。
【図17】第5実施形態における表示状態を説明するための図である。
【図18】第6実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図19】第6実施形態における画像枠の簡易画像を説明するための図である。
【図20】第6実施形態における合成画像外枠の簡易画像を説明するための図である。
【図21】第6実施形態における線表示による簡易画像を説明するための図である。
【図22】第7実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図23】第8実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図24】第8実施形態における画像合成基準位置が正しい場合の画像を説明するための図である。
【図25】第8実施形態における画像合成基準位置がずれた場合の画像を説明するための図である。
【図26】第8実施形態における信頼度検出データを説明するための図である。
【図27】第9実施形態の画像合成装置の機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図28】第9実施形態における接合位置情報を説明するための図である。
【図29】第9実施形態における他の接合位置情報を説明するための図である。
【図30】第9実施形態における主接合辺の処理を示すフローチャートである。
【図31】第10実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図32】第10実施形態における未撮影領域の検出を説明するための図である。
【図33】第10実施形態における未撮影領域の表示例を説明するための図である。
【図34】第11実施形態の画像合成装置の機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図35】第11実施形態における未撮影領域を説明するための図である。
【図36】第12実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図37】第13実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図38】各実施形態における変形例の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,102,202、302,402,502,602,702,802
902,1002,1102,1202,1302…撮影部
12,12a,20,30,40,50,60,70,80,410,1006,1310…画像合成部
13,114、212,308,412,514,616,718,820,916,1010…表示画像作成部
14,116,214、315,415,517,618,720,822,918,1012…表示部
16…合成音声出力回路
18,208,215,408,416、1314…通信部
22…MPU
24…メモリ
90…有線通信回線網
90A…無線通信回線網
106,506,606,706,806,906,1106,1206…画像格納部
108,508,608,708,808,908,1108,1208…位置決め処理部
112,512,612,712,812,912,1112,1212…合成画像格納部
206,406,1306…表示情報取得部
211,417,1315…通信情報端末
310,414,516…表示処理部
510,610,710,810,910,1110,1210…合成処理部
614,714,814…簡易画像作成部
716,818…表示画像切換部
816,1214…信頼度検出部
914…接合位置情報格納部
1008,1114…未撮影領域検出部
1116,1218,1312…エラー報知部
1216…エラー判定部
A,Aa,E,F,G,H,I,J,K,L,M…画像合成処理システム
B,Ba,D,M…通信撮影装置
LD…発光ダイオード
SP…スピーカ
SW…スイッチ
【発明の属する技術分野】
この発明は、撮影と画像合成及び画面表示を行う画像合成処理に関し、特に、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置における画像合成、及び画像合成における不良の報知を行う画像合成処理方法及び画像合成処理システム並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラでの撮像の画像データ(「画像データ」を、適宜、、、「画像」と略称する)を合成する各種の処理方法が知られている。
【0003】
この処理方法として、(1)撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラで撮影した撮像(複数の静止画像)の重なり合う部分を特定して静止画像を合成している(いわゆる、パノラマ画像)。また、(2)撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラを少しずつ移動させながら、動く被写体を動画像として撮影(適宜、、、視点移動と記載する)し、この動画像を構成する複数の静止画(いわゆる、フレーム画像)の重なり合う部分を特定して、その画像合成を行う(いわゆる、ビデオモザイキング画像)。
【0004】
このパノラマ画像合成やビデオモザイキング画像合成では、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やビデオカメラでの撮像(画像)を、コンピュータで画像処理アプリケーションを実行して処理(画像合成)するのが一般的である。
【0005】
この場合、撮影した画像合成は、非携帯型の家庭用のコンピュータで処理しているため、撮影現場での画像合成は困難である。換言すれば、撮影した画像が合成可能か否かの確認が撮影現場では即時に出来ない。
【0006】
この不都合を解決する提案として、特開平11−275527号公報「画像記録装置」(公知例)が知られている。この公知例では、パノラマ撮影のために、横方向に移動しながら撮影した画像を、ビデオカメラ付属の表示装置で横方向にスクロールしながら再生している。これによって、画像合成が容易にできる撮影が行われたか否かを撮影現場で確認できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例の公知例は、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)に適用した場合、次の(1)(2)(3)の不都合がある。
【0008】
(1)画像合成が容易にできる撮影が行われたか否かを撮影現場で確認できるものの、合成画像を撮影現場で目視して確認し、その良否を即時に判断できない。換言すれば、画像合成の確実性に欠けるという欠点がある。
【0009】
(2)画像合成を、横方向に広げた画像(撮像)に限定しているため、複雑な視点移動(細かな撮影移動)に対するビデオモザイキング画像合成に対する撮影現場での目視による確認が出来ない。この場合も、画像合成処理の確実性に欠けるという欠点がある。
【0010】
(3)合成処理は、撮影後に行うため、撮影した複数の静止画像(又は、動画像におけるフレーム画像)を撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラなどの内部に保持しておく必要がある。この場合、特に内臓のメモリ容量は限界があるため、複数(数多くの)の合成画像を作成(生成)できないことがある。換言すれば、画像合成処理の確実性に欠けるという欠点がある。
【0011】
この発明は、上記技術的な課題を解決するためになされたもので、画像合成が容易か否かの撮影の良否を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになって、可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になる、画像合成処理方法及び画像合成処理システム並びにプログラムの提供を目的とする。
【0012】
この発明は、複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時に目視して確認できるようになって、可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になる、画像合成処理方法及び画像合成処理システム並びにプログラムの提供を他の目的とする。
【0013】
この発明は、画像合成を撮影現場で即時に目視して確認できるとともに、撮影した複数の画像データを装置内に保持しておく必要がなくなり、複数(数多くの)の合成画像が作成できるようになって、可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になる、画像合成処理方法及び画像合成処理システム並びにプログラムの提供をさらに他の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像(撮影画像データ)を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した合成画像(合成画像データ)を作成する工程と、合成画像から表示用画像を作成する工程と、表示用画像を画面表示する工程とを有している。
【0015】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになり、さらに、複雑な視点移動(細かな撮影移動)に対する画像合成を撮影現場で即時に目視して確認できるようになる。換言すれば、画像合成を専用アプリケーションを実装した小型汎用コンピュータなどで行なう必要がなくなる。すなわち、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0016】
例えば、より具体的には、携帯電話機やデジタルカメラなどの比較的小型の画面でもスクロールなどの操作を通じて画像合成が容易に確認でき、また、現場で即時に合成処理が実行できる。
【0017】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における撮影時の視野画像及び合成画像から表示用画像を作成する際に、表示画面上に小窓として表示する合成画像を作成する工程と、撮影視野画像及び合成画像を一つの画面上に表示する工程とを有している。
【0018】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになり、可搬型の装置おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0019】
さらに、表示画面より小さい面積(すなわち、小窓)に表示される合成画像から、その合成画像の状態が判明するため、画像合成を正しく行えない画像が存在した場合に、この画像が直ちに判明するようになる。
【0020】
また、合成画像を小窓に表示にすることによって、撮影視野が確保されて、撮影中作業負担が軽減する。
【0021】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像及び合成画像から表示用画像を作成する際に、表示画面上に小窓として表示される合成画像を作成し、かつ、画像合成から得られる情報に基づいて表示画像における表示位置を決定する工程と、撮影画像である撮影視野の画像及び合成画像を一つの画面上に表示するための表示用画像を作成する工程と、表示用画像を画面表示する工程とを有している。
【0022】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになり、可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0023】
さらに、表示画面より小さい面積(すなわち、小窓)に表示される合成画像から、その合成画像の状態が判明するため、画像合成を正しく行えない画像が存在した場合に、この画像が直ちに判明するようになる。
【0024】
また、合成画像を小窓に表示しており、撮影視野の全体が表示(確保)できるため、その撮影における作業負担が軽減する。
【0025】
さらに、合成画像を表示する小窓は、撮影者が注目する撮影視野の移動方向側を遮ることはないため、動画撮影のように連続的に画像を取り込みながら撮影する場合に、その使い勝手が向上する。
【0026】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と合成画像を参照して合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、簡易画像を表示するための表示用画像を作成する工程と、表示用画像を画面表示する工程とを有している。
【0027】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に作成された合成画像の概略を示す簡易画像を目視して確認できるようになり、可搬型の装置おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0028】
この簡易画像は、撮影時の装置移動の概略を示し、合成画像の部分の詳細な確認が必要ない場合に、目視が容易な画像で簡単に確認が出来るようになる。
【0029】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と合成画像を参照して合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、この決定位置に今回の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、合成画像と簡易画像を選択して出力する工程と、選択された合成画像又は簡易画像を表示するための表示用画像を作成する工程と、表示用画像を画面表示する工程とを有している。
【0030】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像の概略を示す簡易画像を選択し、その目視で確認できるようになり、可搬型の装置おける画像合成が容易かつ確実に可能になる
例えば、文字で構成される新開・雑誌を撮影する場合や、簡単な合成確認で良い場合、又は、風景などを撮影する場合に対応した適切な確認画像が出来るようになる。
【0031】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と合成画像を参照して合成画像上における今回の撮影画像位置を決定する工程と、この決定位置に今回の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、位置決定の情報に基づいて画像合成の信頼度を検出する工程と、信頼度の検出結果に基づいて、合成画像と簡易画像の選択切換えを行う工程と、選択された合成画像又は簡易画像の表示用画像を作成する工程と、表示用画像を画面表示する工程とを有している。
【0032】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像又は簡易画像を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0033】
この場合、合成画像又は簡易画像は、所望の基準を満たしているか否かで、表示画像が自動的に切り換わる。この結果、合成画像が表示された場合は、位置決めの精度が悪く合成画像にずれが生じている可能性があり、その詳細を確認できるようになる。逆に、簡易画像が表示された場合は、合成画像が正しく作成されている可能性が高く、その概略の確認が可能になる。
【0034】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、位置決定の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、位置決定で得られた画像間の接合位置状態を示す情報を作成する工程と、第2合成画像に接合位置状態を示した表示用画像を出力する工程と、表示用画像を画面表示する工程と有している。
【0035】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像における接合位置の概略を目視して確認できるようになり、可搬型の装置おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0036】
接合位置は、画像合成の精度が顕著に現われ、その接合状態を確認が出来るため、合成画像全体を確認する場合と比較して、より詳細な確認が可能となる。特に、高い合成精度が求められる文字情報などを撮影した場合、その接合位置における「ずれ」によって文字が読み取り難いことがあり、この場合の確認が容易に出来るようになる。
【0037】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、この第2合成画像を参照して未撮影領域を検出する工程と、未撮影領域の検出情報から未撮影領域画像を作成する工程と、未撮影領域を含む画像を画面表示する工程とを有している。
【0038】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、未撮影領域を目視して確認できるようになり、可搬型の装置おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0039】
この場合、撮影できなかった領域が未撮影領域として明示されるため、この部分を、撮影者が容易に確認が出来るようになる。
【0040】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、この第2合成画像を参照して未撮影領域を検出する工程と、未撮影領域の検出情報から未撮影領域画像を作成する工程と、未撮影領域画像が作成された場合に未撮影領域発生を報知する工程とを有している。
【0041】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、未撮影領域が目視して確認できるようになり、可搬型の装置での画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0042】
この場合、撮影中に未撮影領域の発生が、直ちにエラー報知されるため、撮影者が、その撮影のやり直しを直ちに出来るようになる。
【0043】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理方法は、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うものであって、複数の撮影画像を取り込む工程と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像位置を決定する工程と、この決定位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、第2合成画像又は簡易画像を選択して表示のために出力する工程と、位置決定の情報に基づいて第2画像合成における画像合成の信頼度を検出する工程と、信頼度の検出結果に基づいて、画像合成の信頼度が所定値より低下していいるか否かを判断する工程と、信頼度が所定値より低下している場合に報知する工程とを有している。
【0044】
この発明の画像合成処理方法では、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、撮影領域を目視して確認できるようになり、可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0045】
この場合、撮影中に合成の信頼性が低下した場合に、直ちにエラー報知されるため撮影のやり直しが迅速に出来るようになる。
【0046】
また、撮影者が許容度を指定する際に、(a)高い合成精度が要求されるとき(例えば、文字で構成される新開・雑誌を撮影するとき)、又は、(b)低い合成精度でも良い風景などを撮影する場合に、(a)(b)に対応したエラー判定の範囲を選択(切り換え)できるようになる。
【0047】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うためのものであって、複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する画像合成手段と、(A)合成画像から表示用画像を作成する表示用画像作成手段、(B)複数の画像における撮影視野の画像及び合成画像を一つの画面に表示するための表示用画像を作成する表示用画像作成手段、(C)画像合成から得られた情報に基づいて表示画像の表示位置を決定し、撮影視野の画像及び合成画像を一つの画面上に表示するための表示用画像を作成する表示用画像作成手段、上記(A)(B)(C)のいずれか一つの手段と、表示用画像を画面表示する表示手段とを備えることを特徴としている
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うためのものであって、複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する合成画像作成手段と、次の(A)(B)(C)のいずれか一つの手段と、(A)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像位置で得られた情報に基づいて表示用の簡易画像を作成する簡易画像処理手段、
(B)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成し、かつ、位置決定で得られた情報に基づいて作成した簡易画像又は第2合成画像を選択して、表示用画像を作成する画像処理手段、(C)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した合成画像上における今回の撮影画像の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するとともに、位置決定の情報に基づいた簡易画像を作成し、かつ、位置決定の情報に基づいて検出した信頼度の検出結果で選択した第2合成画像又は簡易画像を表示用画像を作成する画像処理手段と、表示用画像を画面表示する表示手段を備えることを特徴としている。
【0048】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うためのものであって、複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する第1画像合成手段と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する決定手段と、位置決定の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する第2画像合成手段と、位置決定による画像間の接合位置に関する情報を接合位置情報として格納する格納手段と、この第2合成画像を、接合位置情報に基づいて接合位置近辺の画像を作成した表示用画像を出力する表示画像出力手段と、表示用画像を画面表示する表示手段とを備えることを特徴としている。
【0049】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うためのものであって、複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する第1画像合成手段と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する位置決定手段と、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する第2画像作成手段と、この第2合成画像を格納する格納手段と、第2合成画像を参照して未撮影領域を検出し、この未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力する未撮影領域画像作成手段と、表示用画像を画面表示する表示手段とを備えることを特徴としている。
【0050】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うためのものであって、複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する第1画像合成手段と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する位置決定手段と、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する第2画像作成手段と、この合成によって合成された第2合成画像を格納する格納手段と、次の(A)又は(B)の手段と、(A)第2合成画像を参照した未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力し、かつ、未撮影領域発生を報知する画像処理・報知手段、(B)位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成し、かつ、第1合成画像を選択して表示用の画像として出力し、位置決定の情報に基づいて検出した画像合成の信頼度が所定よりも低下した場合に報知を行う画像処理・報知手段を備えることを特徴としている。
【0051】
上記目的を達成するこの発明の画像合成処理システムは、画像合成において、この画像合成を行うための画像合成装置及び通信装置を、通信回線網に接続して設け、画像合成装置が通信装置を通じて画像合成の処理の一部又は全部を実施することを特徴としている。
【0052】
この発明の画像合成処理システムでは、上記した画像合成処理方法の発明と同様の作用効果が得られる。また、画像合成を通信回線網を通じて実行しており、例えば、撮影者側の装置の記憶媒体の記憶容量を小さく出来る。さらに、通信回線網を、例えば、有線通信回線網又は無線通信回線網とするこもが出来るため、構成の自由度(設計)が向上する。
【0053】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、複数の撮影画像を取り込むステップと、複数の撮影画像を合成した合成画像を作成するステップと、(A)合成画像から表示用画像を作成するステップ、(B)複数の画像における撮影視野の画像及び合成画像を一つの画面に表示するための表示用画像を作成するステップ、(C)画像合成から得られた情報に基づいて表示画像の表示位置を決定し、撮影視野の画像及び合成画像を一つの画面上に表示するための表示用画像を作成するステップ、上記(A)(B)(C)のいずれか一つのステップと、表示用画像を画面表示するステップとの制御をコンピュータに実行させるものである。
【0054】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、複数の撮影画像を取り込むステップと、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、(A)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像位置で得られた情報に基づいて表示用の簡易画像を作成するステップ、(B)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成し、かつ、位置決定で得られた情報に基づいて作成した簡易画像又は第2合成画像を選択して、表示用画像を作成するステップ、(C)今回の撮影画像と第1合成画像を参照して決定した合成画像上における今回の撮影画像の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するとともに、位置決定の情報に基づいた簡易画像を作成し、かつ、位置決定の情報に基づいて検出した信頼度の検出結果で選択した第2合成画像又は簡易画像を表示用画像を作成するステップ、上記(A)(B)(C)のいずれか一つのステップと、表示用画像を画面表示するステップとの制御をコンピュータに実行させるためのものである。
【0055】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、複数の撮影画像を取り込むステップと、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、 複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定するステップと、位置決定の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するステップと、 位置決定による画像間の接合位置に関する情報を接合位置情報として格納するステップと、第2合成画像を、接合位置情報に基づいて接合位置近辺の画像を作成した表示用画像を出力するステップと、表示用画像を画面表示するステップとの制御をコンピュータに実行させるためのものである。
【0056】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、複数の撮影画像を取り込むステップと、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定するステップと、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するステップと、この第2合成画像を格納するステップと、第2合成画像を参照して未撮影領域を検出し、この未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力するステップと、表示用画像を画面表示するステップと、の制御をコンピュータに実行させるためのものである。
【0057】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、複数の撮影画像を取り込むステップと、複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定するステップと、決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するステップと、この第2合成画像を格納するステップと、(A)第2合成画像を参照した未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力し、かつ、未撮影領域発生を報知するステップ、(B)位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成し、かつ、第1合成画像を選択して表示用の画像として出力し、位置決定の情報に基づいて検出した画像合成の信頼度が所定よりも低下した場合に報知を行うステップ、上記(A)又は(B)のステップとの制御をコンピュータに実行させるためのものである。
【0058】
上記目的を達成するこの発明のプログラムは、画像合成において、この画像合成の一部又は全部を、有線又は無線の通信回線網に接続した画像合成装置及び通信装置を通じて実施するステップの制御をさらにコンピュータに実行させるためのものである。
【0059】
この発明のプログラムでは、この発明を情報記録媒体、例えば、パッケージソフトウェアとして提供可能になり、この発明の処理が、MPUなどを装備した装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)で実行できるようになって、その汎用性が向上する。
【0060】
以下は、上記した画像合成処理方法の技術思想における好適な態様である。
【0061】
上記画像合成として、複数の撮影画像を格納する工程と、格納された複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像位置を決定する工程と、決定された位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、第2合成画像を表示のために格納かつ出力する工程とを有している。
【0062】
また、上記画像合成として、複数の撮影画像を格納する工程と、複数の撮影画像における今回の撮影画像と合成画像を参照して、この合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定すると共に、前回の撮影画像からの移動方向を検出して出力する工程と、合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定した位置に今回の撮影画像を合成する工程と、合成された合成画像を表示のために格納かつ出力する工程とを有する。
【0063】
さらに、上記簡易画像の作成画像を、画像合成に使用した画像枠とする。
【0064】
また、上記簡易画像の作成画像を、合成画像の外枠の画像合成に使用した画像枠とする。
【0065】
さらに、上記簡易画像の作成画像を、画像合成に使用した画像の移動方向を線で示した画像とする。
【0066】
また、未撮影領域の検出は、合成画像の各辺から内側に連続する未撮影の画素を計数したヒストグラムを作成し、このヒストグラム上での極大点から極小点までの画素数の量に基づいて未撮影領域の有無を判断する。
【0067】
さらに、上記画面の表示において、この表示内容の一部又は全部の内容を選択的に合成音声で報知する。
【0068】
また、上記報知が、画面報知、音表示の一方又は両方である。
【0069】
以下は、上記した画像合成処理システムの技術思想における好適な態様である。
【0070】
上記通信回線網が、有線通信回線網又は無線通信回線網であり。通信装置が有線通信装置又は無線通信装置である。
【0071】
上記画像処理・報知手段が、報知を画面表示、音表示の一方又は両方で行う。
【0072】
上記画面の表示において、この表示内容の一部又は全部の内容を選択的に合成音声で報知する合成音声出力部を備える。
【0073】
以下は、上記したプログラムの技術思想における好適な態様である。
【0074】
上記画像合成において、この画像合成の一部又は全部を、有線又は無線の通信回線網に接続した画像合成装置及び通信装置を通じて実施するステップを有する。
【0075】
上記報知として、報知を画面表示、音表示の一方又は両方で行うステップを有する。
【0076】
上記画面の表示において、この表示内容の一部又は全部の内容を選択的に合成音声で報知するステップを有する。
【0077】
上記のように合成画像表示と合成音声報知の一方又は両方で表示している。この結果、特に、合成画像表示のみではなく、合成音声報知による確認もできるようになる。
【0078】
また、画像合成を通信回線網を通じた構成の場合、簡易画像は合成画像に比較した伝送データ量が低減するため、より通信時間や通信料の削減が可能になる。
【0079】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。この実施形態における構成及び処理については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものである。
【0080】
以下、この発明の好適な構成例について説明するが、この説明における構成及び数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。したがって、この発明は以下の実施形態に限定されず、特許請求の範囲を含む本発明の要旨を逸脱しない範囲における様々な形態に適用可能である。
【0081】
(第1実施形態の構成及び各部の動作)
図1はこの発明の画像合成処理システムにおける第1実施形態の構成を概略的に示すブロック図である。
【0082】
図1を参照すると、このMPU(Microprocessing Unit)構成の第1実施形態の画像合成処理システムAは、撮影、画像合成及び表示を行う可搬型の装置であり、具体例としては、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラの撮影処理系、画像合成系及び表示処理系を示す要部構成である。
【0083】
図1において、この画像合成処理システムAは、撮影部10と、A/D変換部11と、画像合成部12と、表示画像作成部13と、表示部14と、駆動回路15と、合成音声出力回路16と、入出力(I/O)回路17と、通信部18と、インターフェース(I/F)回路19と、スイッチSWと、スピーカSPと、発光ダイオードLDとから構成されている。
【0084】
画像合成部12は、I/O回路21と、MPU(Microprocessing Unit)22と、入出力(I/O)回路23と、メモリ24と、I/O回路25とから構成されている。
【0085】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0086】
図1において、撮影部10は、光学系及びCCDなどの固体光電変換素子などから構成されて、動画撮影又は静止画撮影によるアナログ撮像信号を出力する。A/D変換部11は、アナログ撮像信号を多階調のデジタル画像に変換する。画像合成部12は、A/D変換部11からの画像イメージ(適宜、、、画像と略記する)が入力されるごとに画像合成を行う。
【0087】
表示画像作成部13は、画像合成部12からの合成画像を表示画像データ(例えば、R,G,B信号)に変換する。表示部14は、表示画像作成部13で作成された表示画像を画面表示し、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)で実現される。
【0088】
駆動回路15は、以降で説明する報知のための発光ダイオードLDの点灯又は点滅の電圧を印加(駆動)する。合成音声出力回路16は、例えば、画像合成の終了時における合成画像表示及び合成音声報知の両方又は選択的設定における合成音声報知をスピーカSPから吹鳴するための音声データを出力する。
【0089】
I/O回路17は、スイッチSWからの各種設定情報(例えば、合成画像の終了時における合成画像表示及び合成音声報知の両方又は選択的設定)をMPU22に出力する。通信部18は、以降で説明する有線通信回線網との回線接続の通信制御を処理し、例えば、デジタル通信方式におけるデジタル終端装置(DSU)及びターミナルアダプタ(TA)、又は、アナログ通信方式における網制御装置(NCU)及び変復調装置(MODEM)などで実現される。
【0090】
I/F回路19は、以降で説明する無線通信回線網との回線接続を行う通信情報端末とのインターフェース接続を行う。スイッチSWは、各種設定情報の入力操作信号を出力する。スピ−カSPは、合成音声による報知を音出力する。発光ダイオードLDは、以降で説明する各種報知のために点灯又は点滅する。
【0091】
画像合成部12において、I/O回路21は、A/D変換部11からのデジタル画像を取り込んでMPU22に出力する。MPU22は、画像合成処理に対する制御を実行する。なお、このMPU22は、CPU,ROM及びワーキング用のRAMから構成されており、ROMには、第1実施形態の画像合成処理を実行するためのプログラム(特許請求の範囲を含むこの発明のプログラムに対応する)が格納され、このプログラムを、CPUがRAMのワーキング処理を通じて実行する。
【0092】
I/O回路23は、MPU22からの合成画像などを表示画像作成部13に出力する。メモリ24は、この第1実施形態における各種の処理データ(例えば、合成画像)を記憶する。I/O回路25は、撮影部10に対する制御、例えば、シャッタ開閉やその時間などの制御信号を出力する。
【0093】
なお、この種の画像合成処理システムA(例えば、上記した撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)では、撮影開始・停止のための光学系装置(例えば、シャッタ)やメモリ24に対する画像の取り込みなどの指示を行う入力操作装置、及び撮影日時を取り込むためのタイマ回路などが実装されるのが一般的であるが、ここでは、その図示及び説明を省略した。
【0094】
なお、このMPU構成による画像合成処理は、その一部の画像処理又は全部の画像処理が、以降で説明する第2実施形態から第13実施形態に適用できる。以下の第2実施形態から第13実施形態においては、このMPU構成による画像合成の処理説明を省略する。
【0095】
図2は、図1に示す画像合成処理システムAaの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0096】
図2を参照すると、この機能構成の画像合成処理システムAaは、図1の構成と同様に撮影部102と、A/D変換部104と、画像合成部12a、表示画像作成部114と、表示部116とから概略構成されている。
【0097】
画像合成部12a、画像格納部106と、位置決め処理部108と、合成処理部110と、合成画像格納部112とから構成されている。
【0098】
なお、画像合成部12aは、図1に示す画像合成部12におけるMPU22の処理に対応し、又は、画像合成処理システムAaの全体は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)で実現される。
【0099】
次に、機能構成の画像合成処理システムAaの各部の動作について説明する。
【0100】
図2に示す画像合成処理システムAaにおいて、撮影部102から表示部116までの動作は図1の構成の各部と同様の動作である。
【0101】
画像合成部12aにおいて、ここでの個々の動作は、図1に示すMPU22を用いた画像合成部12の画像合成処理に対応しており、画像格納部106にA/D変換部104からの撮影画像が入力される。動画撮影時は、その動画を構成する連続画像における1枚ごとの静止画像(フレーム画像)を格納し、また、静止画撮影時には撮影された画像を格納する(適宜、動画撮影におけるフレーム画像と静止画撮影おける画像を、単に「画像」と記載する)。
【0102】
位置決め処理部108は、画像格納部106に格納された画像及び合成画像格納部112に格納されている合成画像を参照して、合成画像上における画像の位置を決定する。
【0103】
また、画像合成部12aにおいて、合成処理部110は、位置決め処理部108で決定した位置に撮影された複数の撮影画像を合成する。合成画像格納部112は、合成処理部110によって合成された合成画像を格納する。
【0104】
(第1実施形態の全体動作)
図3は第1実施形態における画像合成過程を説明するための図である。また、図4は第1実施形態における他の画像合成過程(今回の画像が複数の撮影画像における開始画像の場合)を説明するための図であり、図5は第1実施形態における表示画像の作成処理を説明するための図である。さらに、図6は、第1実施形態におけるスクロール表示例を説明するための図である。図7は、図1に示す画像合成部12におけるMPU22の画像合成処理手順を示すフローチャートである。
【0105】
まず、図2の機能構成及び図3から図6までを参照して説明する。
【0106】
図2において、画像合成処理システムAaは、撮影現場での動画撮影時には、被写体に撮影部102を対向させ、かつ、移動させるように変位させながら撮影(例えば、上記したビデオモザイキング撮影)を行い、また、静止画撮影時には、被写体を分割するように複数回撮影(例えば、パノラマ撮影)を行う。なお、速写撮影は静止画撮影と同一の画像処理となる。
【0107】
このようにして撮影された撮影部102からのアナログ撮像信号(動画又は静止画)が、A/D変換部104で多階調のデジタル画像に変換される。この画像を画像格納部106が取り込む。画像格納部106は、動画撮影時において、連続して取り込まれる画像を撮影時刻順で画像(フレーム画像)を格納し、また、静止画撮影時には撮影された画像を格納する。
【0108】
画像格納部106は、撮影による1枚分の画像が取り込まれた時点で、今回の画像を位置決め処理部108に出力する。この場合、動画像は複数静止画像の連続で構成されているため、その1枚分が画像格納部106に格納された時点で、この今回の画像を位置決め処理部108に出力する。位置決め処理部108では、画像格納部106から今回の画像と以降で説明する合成画像格納部112からの合成画像の二つから、その一致する領域を検出して、合成画像における今回の画像の位置を特定する。
【0109】
この特定は、図3(a)に示す今回の画像が、図3(b)に示す画像において一致する領域を、その重なり領域と特定する。なお、この重なり領域の検出は、ブロックマッチング法などの既知の技術を適用すれば良い。この位置を特定するために、図3(b)に示すように、重なり領域の左上座標を合成基準位置(合成画像の左上を原点とした座標)と定めて、その検出を行う。この検出した合成基準位置を位置決め処理部108が合成処理部110に送出する。
【0110】
また、今回の画像が、撮影開始の画像の場合、図4(a)に示す今回の画像の前の合成画像は、図4(b)に示すように存在しないので、空の合成画像(画像と同一の領域を有し、その画像データを有していない)を受け取り、その合成基準位置を原点とする。
【0111】
なお、合成画像格納部112には、画像と同一の大きさ〈データ量〉の領域が予め格納(設定)されている。
【0112】
合成処理部110では、画像格納部106からの今回の画像と位置決め処理部108から合成基準位置及び合成画像格納部112からの今回の画像前の合成画像を受け取り、この合成画像上の合成基準位置に、今回の画像の左上座標が位置するように配置し、この位置に、今回の画像を上書きして新しい合成画像を作成する。
【0113】
この場合、重なり領域は今回の画像の画素で構成されることになる。合成画像の画素を残すようにしたり、合成画像及び今回の画像のそれぞれの画素の濃度の平均値とする画像処理を行うようにしても良い。この合成処理部110で作成された合成画像を合成画像格納部112が受け取って格納する。このようにして、画像合成部12aが、撮影された全ての画像に対する画像合成を行う。
【0114】
この全ての画像の合成が画像合成部12aで終了すると、表示画像作成部114は、画橡合成部10から受け取った合成画像を表示部116で画面表示するために表示画像に変換する。
【0115】
なお、合成画像は、複数の撮影画像を貼り合せ(合成)しているため、その大きさが一つの画像面積よりも大きな面積、になっている。このため表示部116の表示画面の大きさに整合するように合成画像を縮小する。
【0116】
具体的には図5に示すように、合成画像の幅をwd、高さをht、表示部116の幅WD、高さをHTとした場合、次式(1)を用いて表示係数Sを求め、この求めたSが2以下の場合は、図5(a)に示すように幅及び高さを、WD及びHT以下になるように縮小(画素の間引き)した画像を作成する。
【0117】
また、Sが2を超え4以下の場合は、図5(b)に示すように画像を二つに分割して並べ、幅、高さそれぞれがWD及びHT以下になるように縮小(画素の間引き)した画像を作成する。3を超える場合は二つの場合と同様にして三つ以上に分割した画像を作成する。
【0118】
S(wd/ht)/(WD/HT)…(1)
なお、表示画像作成部114には、予めWD及びHTの画像領域が設定されているものである。表示画像作成部114は、作成した画像を表示部116に送出し、表示部116が表示画像作成部114からの作成画像を画面表示する。
【0119】
なお、この第1実施形態では、画像全体を表示するため画像縮小する例をもって説明したが、表示画面において細部を目視で確認するためには、図6に示すように画像をスクロールする構成とすれば良い。なお、この表示画面のスクロールの処理及び構成は既知の技術であり、その詳細な説明は省略する。
【0120】
次に、図1のMPU22を採用した構成による第1実施形態の要部動作を、図7の処理手順をもって説明する。
【0121】
図1及び図7において、この要部動作は、図2中の画像合成部12aの動作を図1に示す画像合成部12が実行するものであり、基本的な動作は上記した図2中の画像合成部12aの動作と同一である。
【0122】
MPU22は、ROMに格納されているプログラムに基づいた演算制御を実行する。まず、A/D変換部11で変換された画像を、I/O回路21を通じてMPU22が取り込む(ステップS1)。
【0123】
MPU22は、動画撮影時に連続して取り込まれる画像データを撮影時刻順に画像(フレーム画像)として、メモリ24に格納する制御を実行し、また、静止画撮影時に、撮影された静止画像を格納する制御を実行する(ステップS2)。
【0124】
さらに、MPU22は、メモリ24が現在撮影中の1枚分の今回の画像を記憶した時点で、この今回の画像と合成画像の二つから、その一致する領域を検出し(ステップS3,S4)、合成画像における今回の画像の位置を特定する(ステップS5)。
【0125】
この特定は、上記した図3を参照した説明と同様である。この検出した合成基準位置をMPU22のRAMが保持する(ステップS6)。この合成基準位置に基づいて、上記の図4をもって説明したように新しい合成画像を作成する(ステップS7)。この合成画像をメモリ24に格納し、撮影された全ての画像に対する画像合成を行う(ステップS8)。
【0126】
この全ての画像の合成処理が終了すると(ステップS9)、次に、MPU22は、予めスイッチSWからI/O回路17を通じて設定されていた合成画像の終了時における合成画像表示及び合成音声報知の両方又は選択的な設定を判断する(ステップS10)。このステップS10で、両方の場合、画像を表示画像作成部13にI/O回路23を通じて出力し、表示部14で画面表示し(ステップS11)、MPU22の制御で合成音声出力回路16が、合成画像の終了時における音声データを出力し、この合成音声報知をスピーカSPが吹鳴する(ステップS12)。
【0127】
また、ステップS10で合成画像表示及び合成音声報知の両方でない場合、画面表示を判断し(ステップS13)、合成画像表示の場合は、画像を表示画像作成部13にI/O回路23を通じて出力し、表示部14で画面表示する(ステップS14)。ステップS13で合成音声報知の場合は、合成音声出力回路16が、合成画像の終了時における音声データを出力し、この合成音声報知をスピーカSPが吹鳴する(ステップS15)。この後は、図6をもって説明したスクロールなどの処理が実行される(ステップS16)。
【0128】
(第1実施形態の利点)
上記したように、この第1実施形態によれば、画像合成処理システムA(Aa)の表示部14(116)において、画像合成が容易か否かの撮影の良否を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになり、さらに、複雑な視点移動(細かな撮影移動)に対する画像合成を撮影現場で即時に目視して確認できるようになる。換言すれば、画像合成を専用アプリケーションを実装した小型汎用コンピュータなどで行なう必要がなくなる。すなわち、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0129】
さらに、合成画像表示と合成音声報知の一方又は両方を選択的に表示している。この結果、特に、合成画像表示のみではなく、合成音声報知による確認もできるようになる。なお、この合成画像表示と合成音声報知の一方又は両方の選択的な表示は、以降で説明する図8の第2実施形態から図37の第13実施形態にも適用可能である。以下、その説明は省略する。
【0130】
(第2実施形態の構成及び各部の動作)
図8はこの発明の第2実施形態における画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0131】
図8を参照すると、画像合成処理システムは、通信撮影装置Bと網側装置とからなり、通信撮影装置Bは、撮影部202と、A/D変換部204と、表示情報取得部206と、表示画像作成部212と、表示部214と、通信部215とから構成されている。
【0132】
さらに、網側装置は、有線通信回線網90と、通信部208と、画像合成部210と、通信情報端末211とを有している。
【0133】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0134】
図8において、ここでは有線通信回線網90と、表示情報取得部206と、通信部208,215と、画像合成部210及び通信情報端末211についてのみ説明する。これ以外の通信撮影装置Bにおける撮影部202と、A/D変換部204と、表示部214及び表示画像作成部212は、その動作が第1実施形態と同様であり、重複した説明は省略する。
【0135】
通信撮影装置Bにおける表示情報取得部206は、A/D変換部204からデジタル画像が入力され、この画像を通信部215を通じて有線通信回線網90に送信し、又は、有線通信回線網90から画像確認用の表示のための情報(例えば、合成画像)が通信部208を通じて受信される。
【0136】
通信部215は、表示情報取得部206と有線通信回線網90との間において、通信回線接続制御及び通信プロトコルを実行する。通信部215は、実現的には、DSU及びTA、NCU及びMODEMである。
【0137】
有線通信回線網90は、通信撮影装置Bと画像合成部210との間の通信に用いられ、実現的には、デジタル通信回線(ISDN)やアナログ電話回線である。
【0138】
なお、この例の有線通信回線網90と通信部215との間の有線接続は、ワイヤード接続である。具体的には、公衆電話機Tの図示しないモジュラーコネクタに電話ケーブルで接続される。なお、この有線通信回線網90と通信部215との間は、無線区間(エァーインターフェース)による構成とすることも可能である。無線区間による構成は、この後で説明する。
【0139】
次に、有線通信回線網90側の通信部208は、通信部215と同様に動作し、画像合成部210と有線通信回線網90との間において、通信回線接続制御及び、通信プロトコルを実行する。実現的には、上記したDSU及びTA、又は、NCU及びMODEMである。
【0140】
有線通信回線網90における通信プロトコル(伝送方式)は、各種のものを適用できる。例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)やY/Z―MODEMが適用できる。さらに、画像転送もMPEG(Moving Picture Experts Group)−1,2などを適用できる。
【0141】
画像合成部210は、第1実施形態の画像合成部12aと同様にA/D変換部104からデジタル信号を有線通信回線網90を通じた通信によって受け取る都度、その画像合成を行う。
【0142】
通信情報端末211は、有線通信回線網90を通じて画像合成部210の合成画像をダウンロードして取り込み、その必要性に応じて保存する。通信情報端末211は、例えば、TCP/IPを適用した小型汎用コンピュータ及び通信装置で実現される。
【0143】
(第2実施形態の全体動作)
図9は、第2実施形態における有線通信回線網90による通信シーケンス図である。
【0144】
図9において、ここでは通信撮影装置B(表示情報取得部206及び通信部215)と、網側装置の通信部208及び画像合成部210の動作について説明する。撮影部202、A/D変換部204、表示画像作成部212及び表示部214の動作は、第1実施形態と同様であり、ここでは重複した説明を省略する。
【0145】
表示情報取得部206では、通信部215を通じて有線通信回線網90からの画像情報(例えば、合成画像)を受け取り、又は、有線通信回線網90を通じて通信部208に送信する。通信接続に必要な、例えば、アドレス情報は、予め登録されており、その回線接続の設定は撮影前後のデータ転送前に行われる。
【0146】
通信部208は、表示情報取得部206から画像情報を有線通信回線網90を通じて受信し、この画像情報を画像合成部210に送出する。画像合成部210では画像合成を行う。なお、この画像合成の動作は第1実施形態における画像合成部12(12a)と同一であり、その詳細な説明は省略する。
【0147】
通信部208は、画像合成部210から合成画像などを受け取り、この合成画像を表示情報として、有線通信回線網90を通じて表示情報取得部206に送信する。
【0148】
なお、この表示情報は、撮影者が合成画像の内容(出来具合)を確認するためのものであり、合成画像や画像情報である。例えば、画像情報(カラー情報など)から移を破棄した画像(例えば、グレー画像)や、単純な2値画像などの情報量を削減しても、目視確認に十分な状態であれば、通信部208で画像変換を行ってから送信しても良い。この場合、伝送データ量が低減して、例えば、通信時間や課金(通信)料金の削減が可能になる。
【0149】
表示情報取得部206では有線通信回線網90から表示情報(合成画像)を受け取り、表示画像作成部212に送出して画面表示する。
【0150】
なお、この有線通信回線網90を用いた構成は、以降で説明する図14の第5実施形態、図18の第6実施形態、図22の第7実施形態、図23の第8実施形態、図27の第9実施形態、図31の第10実施形態、及び図34の第11実施形態にも適用できる。この図14の第5実施形態から図34の第11実施形態までにおける有線通信回線網90を用いた構成は、その説明を省略する。
【0151】
次に、この有線通信回線網90に対して無線通信回線網90Aを用いた変形構成例について説明する。
【0152】
図10は、無線通信回線網90Aを用いた第2実施形態の変形構成例を示すブロック図である。
【0153】
図10において、この例の通信撮影装置Baは、図1に示した画像合成部12を、無線通信回線網90A上に配置して、その画像合成処理を行っており、装置構成を簡素化し、かつ、移動の利便性の向上を図っている。
【0154】
図10を参照すると、通信撮影装置Baは、図8の通信撮影装置Bの通信部215に代えたインターフェース(I/F)回路215及び通信情報端末216と、セル基地局を備えた無線通信回線網90Aと、通信情報端末220と、通信部208と、画像合成部210とを有している。
【0155】
なお、この構成では、可搬撮影装置Baに通信情報端末216を外付けした構成としたが、通信撮影装置Baに無線通信部を内臓した構成(例えば、撮影装置を内蔵した携帯電話機)としても以下、同様に動作する。
【0156】
次に、この要部構成の動作について説明する。
【0157】
図10において、I/F回路215aは、通信情報端末216とのインターフェース接続を行う。通信情報端末216はセル基地局との無線区間(エアインターフェース)を通じて無線通信回線網90Aとの回線接続を行う。通信情報端末220は、セル基地局との無線区間を通じて無線通信回線網90Aとの回線接続を行う。通信部208は、内部に通信情報端末220とのインターフェース接続を行うI/F回路208aが設けられており、この通信部208に画像合成部210が接続されている。通信部208は通信情報端末220と一体的な構成でも良い。
【0158】
無線通信回線網90A、通信情報端末216,220は、具体的には、例えば、公衆移動電話網のPDC(Personal Digital Cellular.ABR−27のTDMA)方式、PHS(Personal Handy−phone System ABR−28のTDMA/TDD)方式を適用したものである。なお。IS−95やIMT−2000などのCDMA方式を適用しても以下同様に動作する。
【0159】
なお、公衆移動電話網に代えて、通信範囲(サービスエリア)が狭い場合は、狭域通信網、例えば、PHS構内交換システムなどを適用できる。
【0160】
これらの動作は、無線区間インターフェース接続処理が、有線通信回線網90を用いた場合(図9の伝送シーケンス参照)と異なるのみであり、その他の構成及び動作は同様である。その詳細な動作説明は省略する。
【0161】
なお、この第2実施形態における無線通信回線網90Aを用いた変形構成例は、以降で説明する図13の第4実施形態、図37の第13実施形態を含む他の実施形態にも適用可能である。以降の第4実施形態及び第13実施形態を含む他の実施形態においては、その説明を省略する。
【0162】
(第2実施形態の利点)
上記したように、この第2実施形態によれば、通信撮影装置B又はBaが有線通信回線網90又は無線通信回線網90A上に設けた画像合成部210との連動によって、画像合成を行い、その合成画像の目視による確認が表示部214で可能になるため、撮影現場で、様々な視点移動に対応でき、かつ、合成確認が確実に可能になるとともに、この確認後に、撮影した画像を破棄できるようになり、例えば、装置に装備するメモリの記憶容量を削減して、大容量のデータ量の画像合成が確実に可能になる。
【0163】
また、移動(撮影)現場で、有線通信回線網90又は無線通信回線網90Aに接続して、画像合成部210と連動した画像合成が可能になる。この場合、移動場所の制限が無くなり、また、低通信料金(低額課金)の選択が可能になる。
【0164】
(第3実施形態の構成及び各部の動作)
図11は、第3実施形態における画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0165】
図11を参照すると、この第3実施形態の画像合成処理システムCは、撮影部302と、A/D変換部304と、画像合成部306と、表示画像作成部308と、表示処理部310、表示部311とから構成されている。
【0166】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0167】
図11において、この第3実施形態では、表示処理部310及び表示部311の動作のみが第1実施形態と異なり、その他の動作は第1実施形態と同様である。その重複した説明は省略する。
【0168】
表示処理部310、は、A/D変換部304からデジタル画像が入力され、かつ、表示画像作成部308で作成された画像を表示用の画像に作成する。
【0169】
表示部311は、表示処理部310で作成された表示用の画像を画面表示する。
【0170】
(第3実施形態の全体動作)
この第3実施形態では、表示処理部310及び表示部311の動作についてのみ説明する。
【0171】
表示処理部310、は、A/D変換部304からデジタル画像が入力され、かつ、表示画像作成部308で作成された画像を、表示画像に作成し、この画像を表示部311が画面表示する。
【0172】
なお、画像合成部306は、今回の画像の合成が終了するたびに、表示画像作成部308に、今回の画像までの合成画像を送出する。
【0173】
図12は第3実施形態における表示状態を説明するための図である。
【0174】
図12において、表示画像作成部308には、合成画像表示用の小窓サイズと、表示位置情報が予め設定されている。表示画像作成部308は、画像合成部306から今回の画像までの合成画像を受け取り、予め設定されている合成画像表示用の小窓サイズに縮小した画像を作成する。
【0175】
表示処理部310には、A/D変換部304から画像が入力されて、この画像を表示部311の画面全体に表示する。この表示は撮影を行うときの撮影視野を示すためのもので、例えば、デジタルカメラなどにおける液晶ファインダーと同等の機能(役目)を担っている。
【0176】
また、表示処理部310には、表示画像作成部308から表示窓サイズに縮小された今回の画像までの合成画像及び表示位置情報が入力され、この表示位置情報に定められた表示上の位置に小窓の左上座標を一致させて画面表示する。すなわち、撮影視野上に上書きするように表示を行なう。この表示部311の小窓に表示される合成画像は、撮影中は常時更新される。
【0177】
(第3実施形態の利点)
上記したように、この第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、画像合成処理システムCによって、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に表示部311を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0178】
さらに、この第3実施形態では、表示部311の小窓に表示される合成画像から、その合成画像の状態が判明するため、画像合成を正しく行えない画像が存在した場合に、この画像が直ちに判明するようになる。
【0179】
また、合成画像を小窓表示にすることによって、撮影視野を確保できるので、撮影中の作業負担が軽減される。
【0180】
(第4実施形態の構成及び各部の動作)
図13は、この発明における第4実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0181】
図13を参照すると、この第3実施形態の画像合成処理システムにおける通信撮影装置Dと網側装置とからなり、通信撮影装置Dは、撮影部402と、A/D変換部404と、表示情報取得部406と、通信部416と、表示画像作成部412と、表示処理部414と、表示部415から構成されている。
【0182】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0183】
ここでは、撮影部402と、A/D変換部404と、表示画像作成部412と、表示処理部414及び表示部415の動作は第3実施形態と同様の動作であるため、その重複した説明は省略する。
【0184】
通信撮影装置Dにおける表示情報取得部406及び通信部416、及び網側装置における有線通信回線網90、通信部408、画像合成部410は図8に示す第2実施形態と同様の通信による画像処理を行うものであり、また、伝送シーケンスも図9の第2実施形態と同様である。その重複した説明は省略する。
【0185】
さらに、図10に示した第2実施形態の変形例のように、有線通信回線網90を無線通信回線網90Aに代えた構成によるの画像処理も同様であり、その重複した説明は省略する。
【0186】
(第4実施形態の全体動作)
図13において、この例は第3実施形態の動作(表示部311の小窓への合成画像表示)と、第2実施形態の通信による画像合成処理を組み合わせたものであり、その詳細な説明は省略する。
【0187】
(第4実施形態の利点)
上記したように、この第4実施形態によれば、上記した第2実施形態と同様に通信撮影装置Bが、有線通信回線網90又は無線通信回線網90Aを通じて画像合成を行い、その合成画像の目視による確認が撮影現場で確実に可能になる。さらに、この確認後に、撮影した画像を破棄できるとともに、移動場所の制限が無くなり、また、低通信料金(低額課金)の選択が可能になる
なお、この移動場所の制限が無くなり、かつ低通信料金の選択が可能の説明は、以降の図14の第5実施形態から図37の第13実施形態では、その重複した説明を省略する。さらに、第3実施形態と同様に、この第4実施形態では、表示部311の小窓に表示される合成画像から、その合成画像の状態が判明するため、画像合成を正しく行えない画像が直ちに撮影者において判明する。さらに、合成画像を小窓に表示しており、その撮影視野が確保されて、撮影作業負担が軽減される。
【0188】
(第5実施形態の構成及び各部の動作)
図14はこの発明における第5実施形態の画像合成処理システムEの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0189】
図14において、この画像合成処理システムEは、撮影部502と、A/D変換部504と、画像合成部20と、表示画像作成部514と、表示処理部516と、表示部517とから構成されている。
【0190】
画像合成部20は、画像格納部506と、位置決め処理部508と、合成処理部510と、合成画像格納部512とから構成されている。
【0191】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0192】
図14において、撮影部502から画像合成部20までと表示部517の動作は基本的に図1に示す第1実施形態と同様である。
【0193】
ここでは表示画像作成部514と、表示処理部516及び表示部517の動作について説明する。
【0194】
表示画像作成部514は、画像合成部20の合成画像格納部512から出力される画像を位置決め処理部508からの情報に基づいて表示画像に変換する。
【0195】
表示処理部516は、表示画像作成部514で作成された画像を表示画像(例
えば、R,G,B信号)に作成する。
【0196】
表示部517は、表示処理部516からの表示画像を画面表示する。
【0197】
(第5実施形態の全体動作)
図15は、第5実施形態における合成基準位置の履歴情報を説明するための図であり、図16は、第5実施形態における移動方向の概略を説明するための図である。また、図17は、第5実施形態における表示状態を説明するための図である。
【0198】
ここでは、表示画像作成部514及び表示処理部516の動作を説明する。この他の撮影部502から画像合成部20までと表示部517の動作は基本的に図1に示す第1実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0199】
なお、合成処理部510での位置決めの方法及び合成方法は第1実施形態と同様である。
【0200】
表示画像作成部514は、合成画像格納部512から今回の画像までの合成画像を受け取り、予め設定されている合成画像表示用の小窓サイズに縮小した画像を作成し、この作成した画像を表示処理部516を通じて表示部517に送出する。
【0201】
また、表示画像作成部514は、位置決め処理部508から今回の画像の合成基準位置を受け取り、その合成基準位置の履歴情報を図15に示すように格納する。この図15では画像番号8を今回の画像としているため、その前回の画像番号7を前回の画像とする。
【0202】
さらに、表示画像作成部514は、位置決め処理部508からの合成基準位置の履歴情報を参照して、前回の画像の合成基準位置と今回の画像の合成基準位置の座標の差分から、今回の画像が前回の画像からどの方向に移動したかを検出する。
【0203】
例えば、図15では今回の画像は前回の画像と比較して、合成基準位置がX方向において増加し、Y方向において減少しているため、方向成分を図16に示す4方向と概略化したとき今回の画像が、図16▲1▼に示す方向に移動したことが判明する。
【0204】
さらに、表示画像作成部514は、検出した今回の画像の移動方向の対極にある方向を表示位置と決定する。すなわち、図16における▲3▼の方向を表示方向として決定し、表示処理部516(表示部517)に決定した表示方向の情報を送出する。
【0205】
表示処理部516は、A/D変換部504からの画像が入力され、この画像を表示部517の表示画面の全面に表示する。この表示は撮影時の撮影視野を示すためのものであり、例えば、デジタルカメラによる液晶ファインダーと同様に機能する。
【0206】
また、表示処理部516では、表示画像作成部514から表示窓サイズに縮小された今回の画像までの合成画像と、表示方向を受け取り、表示方向側に小窓の左上座標が位置するように処理し、この画像を表示部517が画面表示する。この画面表示の状態は、図17に示すように合成画像の小窓が、撮影しようとしている方向とは逆の方向に表示される。また、移動方向が変化すれば、これに対応して小窓の表示位置も変化する。表示部517の小窓に表示される合成画像は、撮影中常に更新される。なお、この第5実施形態において、方向の説明は一例である。
【0207】
(第5実施形態の利点)
上記したように、この第5実施形態によれば、画像合成処理システムEにおいて、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に表示部517を撮影者が目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0208】
さらに、この第5実施形態では、表示部517の小窓に表示される合成画像から、その合成画像の状態が判明するため、画像合成を正しく行えない画像が存在した場合に、この画像が直ちに判明するようになる。
【0209】
また、合成画像を小窓表示しており、撮影視野の全体を確保できるので、撮影における作業負担が軽減される。
【0210】
この第5実施形態では、合成画像を表示する小窓は、撮影者が注視する撮影視野の移動方向側を遮ることがないため、動画撮影のように連続的に画像を取り込みながら撮影する場合に、その使い勝手が向上する。
【0211】
(第6実施形態の構成及び各部の動作)
図18はこの発明における第6実施形態の画像合成処理システムFの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0212】
図18において、この画像合成処理システムFは、撮影部602と、A/D変換部604と、画像合成部30と、表示画像作成部616と、表示部618とから構成されている。
【0213】
また、画像合成部30は、画像格納部606と、位置決め処理部608と、合成処理部610と、合成画像格納部612と、簡易画像作成部614とから構成されている。
【0214】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0215】
ここでは簡易画像作成部614についてのみ説明する。これ以外の撮影部602から表示部618までの各部の動作は図1に示す第1実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0216】
簡易画像作成部614は、位置決め処理部608で得られる情報に基づいて簡易画像を作成する。
【0217】
(第6実施形態の全体動作)
図19は、第6実施形態における画像枠の簡易画像を説明するための図である。また、図20は、第6実施形態における合成画像外枠の簡易画像を説明するための図であり、図21は、第6実施形態における線表示による簡易画像を説明するための図である。
【0218】
図18において、ここでは簡易画像作成部614のみの動作について説明する。
【0219】
簡易画像作成部614以外の撮影部602から表示部618までの各部の動作は図1に示す第1実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0220】
合成処理部610での位置決めの方法及び合成方法は、第1実施形態と同様である。
【0221】
簡易画像作成部614には、位置決め処理部608が決定した合成基準位置が入力される。合成画像格納部612は、合成処理部610で作成された合成画像が入力されて格納する。また、簡易画像作成部614は、位置決め処理部608から各画像の合成基準位置が入力され、画像の左上が合成基準位置になるように、図19に示す画像枠で構成される簡易画像を作成する。
【0222】
この図19に示す簡易画像は、合成画像に含まれない部分は黒表示、画像枠を黒表示、画像枠内を白表示の2値画像として構成されている。また、画像枠の重なる部分は後に続く画像を上書きするように表示する。
【0223】
なお、画像の幅及び高さは、簡易画像作成部614に予め設定されているものである。
【0224】
このようにして、画像合成部30で全ての画像の合成が終了した後に、表示画像作成部616は簡易画像作成部614から簡易画像が入力され、簡易画像が表示窓に収まるように縮小した画像を作成する。表示窓サイズは表示画像作成部616に予め設定されている。この表示画像作成部616で作成された画像を表示部618が画面表示する。
【0225】
この画面表示では、図19に示す画像が表示される。この図19では、撮影が「左、右、下、左、下、右」の順序方向に移動して行われていることが大まかに判明する。したがって、装置を移動させた動きと同一であるかが、例えば、撮影者において直感的に判断できるようになる。
【0226】
なお、簡易画像の例として図20に示す合成画像外枠の簡易画像があり、図19の合成画像の外枠のみ表示するために作成されたもので、合成画像に含まれない部分は黒表示、各画像を白表示の2値画像として構成されている。この場合、例えば、撮影者が自己が作成しようとした合成画像の形と同一であるかを直感的に判断できるようになる。また、図21は各画像の合成基準位置を線で結んだ作成されたものであり、背景部は黒表示、線部分は白表示の2値画像として構成されている。この場合、撮影者は自分が移動させた動きと同じものかを直感的に判断できるようになる。
【0227】
(第6実施形態の利点)
上記したように、この第6実施形態の画像合成処理システムFでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像の概略を示す簡易画像を表示部618を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0228】
この簡易画像は、撮影時の装置移動の概略を示しており、合成画像の部分の詳細な確認が必要ない場合に、撮影者において、目視が容易な画像で簡単に確認が出来るようになる。
【0229】
さらに、画像合成を通信回線網を通じた構成(図2参照)の場合、簡易画像は合成画像に比較して、その伝送データ量が低減するため、より通信時間や通信料金(課金)の低減が可能になる。
【0230】
(第7実施形態の構成及び各部の動作)
図22は、この発明における第7実施形態の画像合成処理システムGの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0231】
図22においてこの第7実施形態の画像合成処理システムGは、撮影部702と、A/D変換部704と、画像合成部40と、表示画像切換部716と、表示画像作成部718と、表示部720とから構成されている。
【0232】
また、画像合成部40は、画像格納部706と、位置決め処理部708と、 合成処理部710と、合成画像格納部712と、簡易画像作成部714とから構成されている。
【0233】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0234】
図22において、ここでは表示画像切換部716についてのみ説明する。この他の撮影部702から画像合成部40、及び画像合成部40内の画像格納部706から簡易画像作成部714までと、さらに、表示画像作成部718と表示部720の動作は、図18に示した第6実施形態と同様である。
【0235】
表示画像切換部716は、画像合成部40からの合成画像又は簡易画像、を選択する切り換えを行なう。
【0236】
(第7実施形態の全体動作)
ここでは表示画像切換部716における表示画像の切換え動作についてのみ説明する。
【0237】
なお、画像合成部40における位置決めの方法及び合成方法は第1実施形態と同様である。
【0238】
表示画像切換部716は、画像合成部40からの、全画像の合成画像及び簡易画像が入力され、表示選択信号に従って表示に必要な画像を選択し、その画像を表示画像作成部718に送出する。
【0239】
表示選択信号は、例えば、図1中のスイッチSWの操作によって出力され、撮影者が撮影前に予めスイッチSWから合成画像又は簡易画像の選択を設定する。
【0240】
すなわち、例えば、撮影者は合成の詳細を確認したい場合に合成画像の確認を選択し、また、合成の概略を確認したい場合は簡易画像の確認を選択する。
【0241】
表示画像作成部718は、表示画像切換部716から選択された画像が入力され、選択された画像が合成画像の場合は、例えば、第1実施形態に示す表示用画像を作成し、又は、選択された画像が簡易画像の場合は、例えば、第6実施形態に示す表示用画像を作成し、この作成された表示用画像を表示部720に送出して、その画像を画面表示する。
【0242】
(第7実施形態の利点)
上記したように、この第7実施形態の画像合成処理システムGは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像の概略を示す簡易画像を選択して、表示部729を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる
例えば、文字で構成される新開・雑誌を撮影する場合や、簡単な合成確認で良い場合、又は、風景などを撮影する場合に対応した適切な確認画像が出来るようになる。
【0243】
(第8実施形態の構成及び各部の動作)
図23はこの発明における第8実施形態の画像合成処理システムHの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0244】
図23において、この第8実施形態の画像合成処理システムHは、撮影部802と、A/D変換部804と、画像合成部50と、表示画像切換部818と、表示画像作成部820と、表示部822から構成されている。
【0245】
画像合成部50は、画像格納部806と、位置決め処理部808と、合成処理部810と、合成画像格納部812と、簡易画像作成部814と、信頼度検出部816とから構成されている。
【0246】
次に、各部の動作について説明する。
【0247】
ここでは信頼度検出部816、表示画像切換部818、表示画像作成部820及び表示部822について説明する。これ以外は図22に示した第7実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0248】
画像合成部50の信頼度検出部816は、位置決め処理部808からの情報に基づいて位置決めの信頼度を検出する。
【0249】
表示画像切換部818は、画像合成部50からの合成画像又は簡易画像を選択する切り換えを行なう。
【0250】
表示画像作成部820は、表示用の画像を作成し、表示部822は、表示画像作成部820で作成された画像を画面表示する。
【0251】
(第8実施形態の全体動作)
図24は、第8実施形態における画像合成基準位置が正しい場合の画像を説明するための図である。また、図25は、第8実施形態における画像合成基準位置がずれた場合の画像を説明するための図であり、図26は、第8実施形態における信頼度検出データを説明するための図である。
【0252】
画像合成部50の位置決め処理部808での位置決めの方法は、基本的に第1実施形態と同じであるが、この位置決め処理部808では位置決めを決定した後の、その信頼性に関するパラメータを信頼度検出部816に出力する。
【0253】
合成基準位置が決定されると図24に示すように、重なり領域が、合成画像及び今回の画像においてそれぞれ決定される。合成基準位置が正しく決定されると、それぞれの重なり領域の画像はほぼ同等の画像となる。
【0254】
ここでの、ほぼ同等とは、合成画像の重なり領域の画像が、今回の画像以前の画像から得られたものであるため、今回の画像の同じ位置と色(濃度)で完全に一致するものではないことを意味する。
【0255】
しかし、図25に示すように位置決めが正しく行われず、合成基準位置がずれた場合は、それぞれの重なり領域の画像にもずれが発生する。また、合成基準位置が大きくずれるほど、それぞれの重なり領域の画像のずれも大きくなることから、それぞれの重なり領域の画像の一致状態から、位置決めの信頼性に関するパラメータを抽出できる。
【0256】
具体的には、それぞれの重なり領域の画像の対応する画素の濃度差を求め、重なり領域全体における濃度差の平均を求める。これを信頼性パラメータとする。この信頼性パラメータは位置決めが正しいほど小さな値となる。例えば、各画素の濃度は0〜255の範囲に分布し、カラー画像の場合は「R,B,G」それぞれの濃度の平均値を、その画素の濃度と定めることにする。この場合、信頼性パラメータは画素数で平均化されるので最小値0、最大値255の値を有することになる。なお、画像合成部50での合成方法は第1実施形態と同様である。このようにして、画像合成部50において、撮影された全ての画像を合成する。
【0257】
信頼度検出部816は、全ての合成に使用する画像の信頼性パラメータを受け取った後に、合成画像全体の信頼度を検出する。具体的には、各画像の信頼性パラメータを平均化した値を(平均信頼性パラメータ)とし、図26に示すこの検出では、変換テーブルを用いて信頼度を検出する。図26に示すように、平均信頼性パラメータが小さいほど、すなわち、位置決めが正確に行われるほど信頼度は高くなる。
【0258】
なお、信頼度算出は、信頼性パラメータの算出も含めて上記方法に限定されない。位置決めの信頼性を判断できる方法であれば、いずれの方法でも良い。
【0259】
次に、表示画像切換部818は、画像合成部50から合成画像、簡易画像及び信頼度を受け取り、信頼度に応じて表示させる画像を選択する。具体的には、例えば、図1中のスイッチSWによって、信頼度のしきい値(予め求めた基準)を、図26に示す8段階で指定し、この指定されたしきい値が表示画像切換部818に設定される。
【0260】
表示画像切換部818では、設定されたしきい値と画像合成部50からの信頼度を比較し、この信頼度がしきい値以上の場合に、合成画像が要求基準に適合していると判断して、簡易画像を表示画像作成部820に送出する。また、信頼度がしきい値未満の場合は、合成画像が求める基準から外れていると判断し、合成画像を表示画像作成部820に送出する。
【0261】
表示画像作成部820は、表示画像切換部818から選択された画像が入力されて、この選択された画像が合成画像の場合には、例えば、第1実施形態に示す表示用画像を作成し、また、選択された画像が簡易画像の場合は、例えば、第6実施形態に示す表示用画像を作成し、この作成された表示用画像を表示部822に送出して、その画面表示を行なう。
【0262】
なお、この第8実施形態も図8に示す第2実施形態と同様に有線通信回線網を用いた通信による画像処理が可能である。その伝送シーケンスは図9の第2実施形態と同様である。さらに、図10に示した第2実施形態の変形例のように、無線通信回線網を用いた構成の画像処理も同様に可能である。
【0263】
また、この第8実施形態における画像合成部50は、図1のMPU構成によって、その処理(図7のフローチャート参照)も同様に可能である。
【0264】
なお、これらの有線通信回線網を用いた通信による画像処理は、適宜、必要とする他の実施形態に適用可能である。
【0265】
(第8実施形態の利点)
上記したように、この第8実施形態の画像合成処理システムHでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、作成された合成画像又は簡易画像が表示部822を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0266】
この場合、合成画像又は簡易画像は、所望の基準を満たしているか否かで、表示画像が自動的に切り換わる。このため、合成画像が表示された場合は、位置決めの精度が悪く合成画像にずれが生じている可能性があるが、その詳細を確認できる。逆に、簡易画像が表示されたと場合は、合成画像が正しく作成されている可能性が高いが、その概略の確認が可能になる。
【0267】
(第9実施形態の構成及び各部の動作)
図27はこの発明における第9実施形態の画像合成処理システムIの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0268】
図27において、この第9実施形態の画像合成処理システムは、撮影部902と、A/D変換部904と、画像合成部60と、表示画像作成部916と、表示部918とから構成されている。
【0269】
画像合成部60は、画像格納部906と、位置決め処理部908と、合成処理部910と、合成画像格納部912と、接合位置情報格納部914から構成されている。
【0270】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0271】
ここでは接合位置情報格納部914、表示画像作成部916及び表示部918について説明する。これ以外の撮影部902及びA/D変換部904と、画像合成部60の画像格納部906から合成画像格納部912までの構成は、図1の第1実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0272】
画像合成部60の接合位置情報格納部914は、位置決め処理部908からの情報に基づいて、画像合成時の接合位置の情報を作成して格納する。
【0273】
表示画像作成部916は、画像合成部60から出力を受けて、表示用の画像を作成する。
【0274】
表示部918は、表示画像作成部916で作成された画像を画面表示する。
【0275】
(第9実施形態の全体動作)
図28は第9実施形態における接合位置情報を説明するための図である。また、 図29は第9実施形態における他の接合位置情報を説明するための図であり、図30は第9実施形態における主接合辺の処理(フロー)を示すフローチャートである。
【0276】
図27から図30において、ここでは画像合成部60の接合位置情報格納部914、及び表示画像作成部916及び表示部918について説明する。これ以外の撮影部902及びA/D変換部904と、画像合成部60の画像格納部906から合成画像格納部912までの動作は、図1の第1実施形態と同様であり、その重複した動作説明は省略する。
【0277】
画像合成部60の接合位置情報格納部914は、位置決め処理部908から各画像の合成基準位置が入力され、図28中の左側に示す合成基準位置の履歴を作成する。また、接合位置情報格納部914は、合成基準位置の履歴を参照しながら、各画像の合成における接合位置の座標情報を決定する。
【0278】
具体的には、まず、図28に示す場合、今回の画像(画像番号8)を合成基準位置の履歴として設定した場合に、前回の画像(画像番号7)の合成基準位置と比較し、図30のフローに従って主接合辺を検出する。この主接合辺は、合成画像の4辺の中で前回の画像と接合する画素が多い辺である。ここで、|XS|は113(=|778―665|)、|YS|は2(=|3−5|)であり、|XS|が|YS|より大きく、また、XSは正の値であるため主接合辺を左辺と決定する。
【0279】
次に、主接合辺を囲む画像を決定するために図29に示すL,H及びWを利用して図28の右側に示す4隅座標を決定する。これを接合位置情報とする。
【0280】
L,H及びWは,予め接合位置情報格納部914に設定されている。なお、Lは主接合辺が左辺又は右辺の場合はX方向に、上辺又は下辺の場合はY方向に展開する。また、Hは図における上下における画像高さ、Wは画像幅である。
【0281】
検出された接合位置情報は、合成画像と今回の画像と合成される場合の主要なエッジの部分の画像を示しており、この部分は、位置決めの精度が顕著に現れる領域である。位置決めの精度が劣化していると合成画像と今回の画像の間にずれが発生し、このずれが合成画像と今回の画像の接合部分に発生するためである。
【0282】
なお、ここでは、主接合辺を検出してその部分だけを接合位置情報とした例を示したが、接合部分を特定できる方法であれば、その方法は問わないものである。
【0283】
このようにして接合位置情報格納部914が、初期画像を除く全ての画像の接合位置情報を格納する。
【0284】
なお、画像合成部60での合成方法は、第1実施形態と同様である。
【0285】
このようにして、画像合成部60において、撮影された全ての画像を合成する。
【0286】
画像合成部60で、全ての画像の合成が終了したら、表示画像作成部916に、合成画像格納部912から合成画像及び接合位置情報部格納914からの接合位置情報が入力され、合成画像中の接合位置情報が指す領域を表示部918に送出する。表示部918は、表示画像作成部916からの画像を画面表示する。
【0287】
なお、例えば、図1中のスイッチSWをON操作するごとに複数存在する接合位置情報によって示される領域が表示画像作成部916から送出される。なお、この場合の画面表示は、第1実施形態の説明のように分割表示やスクロールを行なうようにしても良い。
【0288】
なお、この第9実施形態も図8に示す第2実施形態と同様に有線通信回線網を用いた通信による画像処理が可能である。その伝送シーケンスは図9の第2実施形態と同様である。さらに、図10に示した第2実施形態の変形例のように、無線通信回線網を用いた構成の画像処理も同様に可能である。
【0289】
なお、この第9実施形態における画像合成部60は、図1のMPU構成によって、その処理(図7のフローチャート参照)も可能である。
【0290】
(第9実施形態の利点)
上記したように、この第9実施形態の画像合成処理システムIでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に確認できるようになる。特に、作成された合成画像における接合位置の概略を表示部918を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0291】
接合位置は、合成の精度が顕著に示される、その確認が出来るため、合成画像全体を確認する場合と比較して、より詳細な確認が可能となる。特に、高い合成精度が求められる文字情報などを撮影した場合、その接合位置における、ずれによって文字が読み取りにくい場合がある。この場合の確認が容易に出来るようになる。
【0292】
(第10実施形態の構成及び各部の動作)
図31はこの発明における第10実施形態の画像合成処理システムJの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0293】
図31に示すように、この第10実施形態の画像合成処理システムJは、撮影部1002と、A/D変換部1004と、画像合成部1006と、未撮影領域検出部1008と、表示画像作成部1010と、表示部1012から構成されている。
【0294】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0295】
ここでは、未撮影領域検出部1008と、表示画像作成部1010及び表示部1012について説明する。
【0296】
未撮影領域検出部1008は、画像合成部1006で合成された合成画像を参照して、当該画像中の未撮影領域を検出する。
【0297】
表示画像作成部1010は、画像合成部1006及び未撮影領域検出部1008から出力を受けて、表示用の画像を作成する。
【0298】
表示部1012は、表示画像作成部1010で作成された画像を表示する。
【0299】
(第10実施形態の全体動作)
図32は、第10実施形態における未撮影領域の検出を説明するための図であり、図33は第10実施形態における未撮影領域の表示例を説明するための図である。
【0300】
図31から図33において、ここでは画像合成部1006,未撮影領域検出部1008と、表示画像作成部1010及び表示部1012について説明する。この他は図1の第1実施形態にと同様であり、その重複した説明は省略する。
【0301】
画像合成部1006にA/D変換部1004から画像が入力されて、画像合成が行なわれる。この画像合成は第1実施形態における位置決め処理や合成処理と同様である。なお、画面表示は、第1実施形態と同様に分割表示やスクロール表示を行うようにしても良い。
【0302】
画像合成部1006は、全画像の合成が終了すると、この合成画像を未撮影領域検出部1008及び表示画像作成部1010に出力する。未撮影領域検出部1008は、合成画像が入力されると、この合成画像中の未撮影領域を検出する。ここでの未撮影領域は、撮影時に装置を移動させたにもかかわらず、撮影されなかったために、合成画像におけるぬけ部分(未撮影領域)が発生している領域である。
【0303】
図32に示す未撮影領域の検出について説明する。
【0304】
この図32は、撮影された順に画像枠を表示することで合成画像を示しており、画像枠内の白い領域を合成画像が存在する画素、画像枠外の黒い領域を画像の存在しない画素として表している。なお、画像の存在しない部分の画素は初期状態(例えば、濃度0)であり、画像が存在する画素と区別できようになっている。
【0305】
合成画像の上下左右の4辺に対してそれぞれ合成画像の内側に連続する画像の存在しない画素を計数したヒストグラムを作成する。図32中の点線の矢印、合成画像の左辺側のヒストグラムを作成したときの軌跡を示している。そして、それぞれのヒストグラムに対し、極小点と極大点を順番に求める。図32の例では、極小点a,極大点b,極小点c,極大点dが検出される。
【0306】
次に、二つの極小点に挟まれている極大点と両側の二つの極小点との差分が共に十分大きさを有している場合、二つの極小点の間に存在する、画像が存在しない領域を未撮影領域と定める。
【0307】
例えば、極小点aの頻度をha,極大点bの頻度をhb、極小点cの頻度をhcとすると、次式(2)及び次式(3)を同時に満足するとき、極小点aから極小点cまでの範囲の画像の存在しない領域を未撮影領域と決定する。
【0308】
hb−ha>Th …(2)
hb−hc>Th …(3)
なお、Thは予め定められたしきい値であり、未撮影領域検出部1008に設定されているものである。
【0309】
図32中の領域Aは両側の極小点と十分な差があるので未撮影領域となるが、領域B及びCは極小点に挟まれていないため未撮影領域とはならない。また、領域Dは両側の極小点との差が小さいので未撮影領域とはならない。
【0310】
なお、領域Aは、その撮影状態から、本来、各画像に重なり領域が生じていなければならないのに、それが発生していないと推測が出来る。すなわち、撮影者において撮影する意図はあったが、撮影されなかった領域である。領域B及びCは合成画像の外部であるとして無視して良い。領域Dは領域自体が小さいため未撮影でも問題にならない領域といえる。
【0311】
未撮影領域検出部1008で未撮影領域が検出されると、表示画像作成部1010に、その未撮影領域と画像合成部1006から合成画像が入力され、図33に示すように未撮影領域の色を変化させた画像を作成する。なお、色以外にも、この未撮影領域を判別し易い画像表示が出来れば良い。この作成された画像を表示部1012に送出し、表示部1012が画面表示を行なう。
【0312】
(第10実施形態の利点)
上記のように、この第10実施形態の画像合成処理システムJでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に、未撮影領域が表示部1012を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0313】
この場合、撮影できなかった領域が未撮影領域として明示されるため、この部分を、撮影者が注意して容易に確認できるようになる。
【0314】
(第11実施形態の構成及び各部の動作)
図34はこの発明における第11実施形態の画像合成処理システムKの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0315】
図34において、この第11実施形態の画像合成処理システムKは、撮影部1102と、A/D変換部1104と、画像合成部70と、エラー報知部1116から構成されている。
【0316】
画像合成部70は、画像格納部1106と、位置決め処理部1108と、合成処理部1110と、合成画像格納部1112と、未撮影領域検出部1114とから構成されている。
【0317】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0318】
ここでは、未撮影領域検出部1114及びエラー報知部1116についてのみ説明する。この他は、図1に示す第1実施形態と同様の動作であり、その重複した説明は省略する。
【0319】
未撮影領域検出部1114は、合成画像格納部1112に格納されている合成画像を参照し、当該合成画像に未撮影領域が存在するか否かを検出する。
【0320】
エラー報知部1116は、合成画像格納部1112から出力を受けて、画像合成部70において不具合が発生した場合にエラー報知(請求項を含む本発明の未撮影領域発生の報知に対応する)を行なう。
【0321】
(第11実施形態の全体動作)
図35は、第11実施形態における未撮影領域を説明するための図である。
【0322】
ここでは、未撮影領域検出部1114及びエラー報知部1116の動作についてのみ説明する。この他の各部の動作は、図1に示した第1実施形態と同様であり、その重複した動作説明は省略する。
【0323】
なお、合成処理部1110での位置決めの方法及び合成方法は、第1実施形態と同様である。
【0324】
未撮影領域検出部1114には、画像合成部70が今回の画像の合成が終了するたびに送出する今回の画像までの合成画像が入力されて、今回の画像までの合成画像中の未撮影領域を検出する。
【0325】
ここで未撮影領域は、撮影時の装置を移動させた場合に、撮影されなかったために、合成画像における未撮影領域(ヌケ)が生じている領域である。この未撮影領域の検出は第10実施形態と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0326】
なお、第10実施形態では全画像の合成が終了してから未撮影領域の検出を行っているが、この第11実施形態では、画像合成ごとに検出を行なう。そして、この撮影領域が検出されると、その画像合成における不具合発生と認識し、その情報をエラー報知部1116に送出する。
【0327】
例えば、第10実施形態における図32に示すように、移動しながら撮影しているとすると、図35に示す未撮影領域の存在が判明する。すなわち、第10実施形態より早い段階で未撮影領域の発生(存在)を検知することが出来る。
【0328】
エラー報知部1116に不具合通知が入力されると、例えば、図1の第1実施形態における表示部14や合成音声出力回路16及びスピーカSPから、例えば「合成が正しく行えません」又は「撮影されていない領域があります」などのメッセージを画面表示、合成音声出力の一方又は両方で行い、その画像合成(撮影)を終了させる。この画面表示は、撮影中に画像表示とともに行なわれる。換言すれば、撮影中は画面を目視しているので、表示されるエラー通知を直ちに画面表示と合成音声で認識できる。
【0329】
なお、このエラー通知は、これに限らず、例えば、図示しないスピーカSPからエラー音の吹鳴や、発光ダイオードLDなどの点灯や点滅などによって、撮影中の不具合を直ちに報知できるようにすれば、より効果的である。
【0330】
なお、全画像の合成を終了するまでに、未撮影領域が検出されなかった場合、エラー通知は行わない。この場合は、撮影画像の入力が無くなった時点で合成を終了すれば良い。
【0331】
(第11実施形態の利点)
上記したように、この第11実施形態の画像合成処理システムKでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に確認できるようになる。特に、未撮影領域が画面表示を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0332】
この場合、撮影中に未撮影領域の存在を直ちにエラー報知されるため、撮影者が、その撮影のやり直しが直ちに出来るようになる。
【0333】
(第12実施形態の構成及び各部の動作)
図36はこの発明における第12実施形態の画像合成処理システムLの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0334】
図36を参照すると、この第12実施形態の画像合成処理システムLは、撮影部1202と、A/D変換部1204と、画像合成部80と、エラー報知部1218により構成される。
【0335】
画像合成部80は、画像格納部1206と、位置決め処理部1208と、合成処理部1210と、合成画像格納部1212と、信頼度検出部1214と、エラー判定部1216とから構成されている。
【0336】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0337】
ここでは、画像合成部80における信頼度検出部1214及びエラー判定部1216と、エラー報知部1218について説明する。その他は、図1に示す第1実施形態の各部の動作と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0338】
画像合成部80における信頼度検出部1214は、位置決め処理部1208からの情報に基づいて、位置決めの信頼度を検出する。
【0339】
エラー判定部1216は、信頼度検出部1214の結果を受けて、今回の画像までの合成が不具合があるかどうかを判定する。
【0340】
エラー報知部1218は、画像合成部80からの出力を受けて、画像合成部80において不具合が発生した場合にエラー報知を行う。
【0341】
(第12実施形態の全体動作)
ここでは、画像合成部80における信頼度検出部1214及びエラー判定部1216、及びエラー報知部1218の動作についてのみ説明する。その他の動作は、図1に示す第1実施形態の各部の動作と同様であり、その重複した説明は省略する。
【0342】
なお、画像合成部80における位置決めの方法及び合成方法は第1実施形態と同様である。
【0343】
信頼度検出部1214に、位置決め処理部1208からの前記した第8実施形態と同様に今回の画像の信頼性パラメータが入力される。信頼度検出部1214は、今回の画像までの信頼性パラメータが入力されると、今回の画像までの合成画像の信頼度を検出する。この信頼度の検出は第8実施形態と同様である。今回の画像までの合成画像の信頼度が検出されると、その結果をエラー判定部1216に送出する。エラー判定部1216は、その結果に基づいて信頼性の低下を判断し判定結果をエラー報知部1218に出力する。エラー報知部1218の動作は第11実施形態と同様である。
【0344】
(第12実施形態の利点)
上記したように、この第12実施形態の画像合成処理システムLでは、画像合成が容易か否かの撮影の良否、及び複雑な視点移動に対する画像合成を撮影現場で即時的に確認できるようになる。特に、撮影領域が表示部1310を目視して確認できるようになり、可搬型の装置(例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラ)おける画像合成が容易かつ確実に可能になる。
【0345】
この場合、撮影中に合成の信頼性が低下した際に、直ちにエラーが報知されるため撮影のやり直しが直ちに出来るようになる。
【0346】
また、撮影者が許容度を指定する場合、例えば、高い合成精度を要求する場合、例えば、文字で構成される新開・雑誌を撮影するときや、低い合成精度でも良い風景などを撮影する場合に、そのエラー判定の範囲を切り換えことが出来るようになる。
【0347】
(第13実施形態の構成及び各部の動作)
図37はこの発明における第13実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【0348】
図37を参照すると、この画像合成処理システムは、通信撮影装置Mと網側装置とからなり、通信撮影装置Mは、撮影部1302と、A/D変換部1304と、表示情報取得部1306と、通信部1314と、エラー報知部1312から構成されている。
【0349】
網側装置は、有線通信回線網90と、通信部1308と、画像合成部1310と、通信情報端末1315とを有している。
【0350】
次に、上記各部の動作について説明する。
【0351】
通信撮影装置Mの通信部1314は、有線通信回線網90上の通信部1308、画像合成部1310との間で第3実施形態と同様の画像処理を行うものであり、そのワイヤード接続などは、図8に示す第2実施形態と同様の通信による画像処理を行うものである。
【0352】
(第13実施形態の全体動作)
図13において、この第13実施形態は、第11実施形態又は第12実施形態の動作(エラー報知)と、第2実施形態の通信による画像合成処理を組み合わせたものであり、その詳細な説明は省略する。
【0353】
(第13実施形態の利点)
上記したように、この第13実施形態では、上記した第2実施形態と同様に通信撮影装置Mが有線通信回線網90又は無線通信回線網90Aを通じて画像合成を行い、その合成画像の目視による確認が撮影現場で確実に可能になる。また、撮影中に合成の信頼性が低下した場合に、エラー報知が行なわれるため、撮影者が撮影のやり直しが、直ちに出来るようになる。また、撮影者が許容度を指定する際に、高い合成精度を必要とする場合、例えば、文字で構成される新開・雑誌を撮影するときや、低い合成精度でも良い風景などを撮影する場合のエラー判定の範囲を選択的に切り換えことが出来るようになる。
【0354】
(変形例)
図38は各実施形態における変形例の構成を示す斜視図である。
【0355】
図38において、この変形例は、携帯電話機の本体1400にプラグイン構造で表示器1401を着脱可能(表示器を外付け構成としても可)としている。
【0356】
携帯電話機の本体1400と表示器1401との間は、その画像信号を無線インターフェースで接続するため本体1400に無線送受信モジュール1400aが装備され、また、表示器1401にも無線送受信モジュール1401aが装備されている。この無線インターフェースとしては、例えば、微弱電波の周波数ホッピング方式(Bluetooth)や赤外線方式などが適用できる。
【0357】
この、携帯電話機の本体1400と表示器1401とを離間した構成では、例えば、本体1400を左手で保持し、表示器1401を右手で保持して、その撮影と表示画面の確認が撮影者において容易になる。
【0358】
なお、この構成は、請求項を含む本発明の「撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置」の一部であり、本発明に含まれるものである。
【0359】
(利用形態)
なお、上記各実施形態では,画像合成処理を行う場合のみをもって説明したが、例えば、撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機やデジタルカメラでは、画像合成処理を行う設定と、画像合成処理を行わない設定とを切替えるようにも出来る。この構成では撮影部の光電変換動作を停止する切換え設定が、例えば、内臓電池の省電力化の視点から好ましい。
【0360】
また、各実施形態では、合成のための位置決め結果を合成基準位置として今回の画像の左上座標の1点のみを指定しているが、これに限定されない。さらに、多くの座標、例えば、今回の画像の4隅を座標とするようにしても良い。
【0361】
また、上記した図8及び図10の第2実施形態、図13の第4実施形態及び図37の第13実施形態では、画像合成の全部の処理を網側装置で行う例を説明したが、通信撮影装置B,Ba,D,Mでも簡単な画像合成を行う構成とし、網側装置(画像合成部210,410,1310)で本格的な画像合成の処理を行うように構成することも出来る。この構成も本発明に含まれる。
【0362】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明の画像合成処理方法及び画像合成処理システム並びにプログラムによれば、画像合成が容易か否かの撮影の良否を撮影現場で即時的に目視して確認できるようになって、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になるという効果を奏する。
【0363】
また、この発明は、複雑な視点移動(細かな撮影移動)に対する画像合成を撮影現場で即時に目視して確認できるようになって、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になるという効果を奏する。
【0364】
さらに、この発明は、撮影した複数の画像データを装置内に保持しておく必要がなくなり、複数の合成画像を作成できるようになって、撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置における画像合成が容易かつ確実に可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像合成処理システムにおける第1実施形態の構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】第1実施形態における画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】第1実施形態にあって画像合成過程を説明するための図である。
【図4】第1実施形態にあって他の画像合成過程(今回の画像が開始画像の場合)を説明するための図である。
【図5】第1実施形態にあって表示画像の作成処理を説明するための図である。
【図6】第1実施形態にあってスクロール表示例を説明するための図である。
【図7】第1実施形態にあって画像合成の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態における画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図9】第2実施形態における有線通信網による通信シーケンス図である。
【図10】第2実施形態の無線通信回線網を用いた変形構成例を示すブロック図である。
【図11】第3実施形態における画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図12】第3実施形態における表示状態を説明するための図である。
【図13】第4実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図14】第5実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図15】第5実施形態における合成基準位置の履歴情報を説明するための図である。
【図16】第5実施形態における移動方向の概略を説明するための図である。
【図17】第5実施形態における表示状態を説明するための図である。
【図18】第6実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図19】第6実施形態における画像枠の簡易画像を説明するための図である。
【図20】第6実施形態における合成画像外枠の簡易画像を説明するための図である。
【図21】第6実施形態における線表示による簡易画像を説明するための図である。
【図22】第7実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図23】第8実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図24】第8実施形態における画像合成基準位置が正しい場合の画像を説明するための図である。
【図25】第8実施形態における画像合成基準位置がずれた場合の画像を説明するための図である。
【図26】第8実施形態における信頼度検出データを説明するための図である。
【図27】第9実施形態の画像合成装置の機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図28】第9実施形態における接合位置情報を説明するための図である。
【図29】第9実施形態における他の接合位置情報を説明するための図である。
【図30】第9実施形態における主接合辺の処理を示すフローチャートである。
【図31】第10実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図32】第10実施形態における未撮影領域の検出を説明するための図である。
【図33】第10実施形態における未撮影領域の表示例を説明するための図である。
【図34】第11実施形態の画像合成装置の機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図35】第11実施形態における未撮影領域を説明するための図である。
【図36】第12実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図37】第13実施形態の画像合成処理システムの機能構成を概略的に示すブロック図である。
【図38】各実施形態における変形例の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,102,202、302,402,502,602,702,802
902,1002,1102,1202,1302…撮影部
12,12a,20,30,40,50,60,70,80,410,1006,1310…画像合成部
13,114、212,308,412,514,616,718,820,916,1010…表示画像作成部
14,116,214、315,415,517,618,720,822,918,1012…表示部
16…合成音声出力回路
18,208,215,408,416、1314…通信部
22…MPU
24…メモリ
90…有線通信回線網
90A…無線通信回線網
106,506,606,706,806,906,1106,1206…画像格納部
108,508,608,708,808,908,1108,1208…位置決め処理部
112,512,612,712,812,912,1112,1212…合成画像格納部
206,406,1306…表示情報取得部
211,417,1315…通信情報端末
310,414,516…表示処理部
510,610,710,810,910,1110,1210…合成処理部
614,714,814…簡易画像作成部
716,818…表示画像切換部
816,1214…信頼度検出部
914…接合位置情報格納部
1008,1114…未撮影領域検出部
1116,1218,1312…エラー報知部
1216…エラー判定部
A,Aa,E,F,G,H,I,J,K,L,M…画像合成処理システム
B,Ba,D,M…通信撮影装置
LD…発光ダイオード
SP…スピーカ
SW…スイッチ
Claims (22)
- 撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理方法であって、
複数の撮影画像(撮影画像データ)を取り込む工程と、
前記複数の撮影画像を合成した合成画像(合成画像データ)を作成する工程と、
前記合成画像から表示用画像を作成する工程と、
前記表示用画像を画面表示する工程と、
を有することを特徴とする画像合成処理方法。 - 撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理方法であって、
複数の撮影画像を取り込む工程と、
前記複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、
前記複数の撮影画像における撮影時の視野画像及び前記合成画像から表示用画像を作成する際に、表示画面上に小窓として表示する合成画像を作成する工程と、
前記撮影視野画像及び前記合成画像を一つの画面上に表示する工程と、
を有することを特徴とする画像合成処理方法。 - 撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理方法であって、
複数の撮影画像を取り込む工程と、
前記複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、
前記複数の撮影画像及び前記合成画像から表示用画像を作成する際に、表示画面上に小窓として表示される合成画像を作成し、かつ、前記画像合成から得られる情報に基づいて表示画像における表示位置を決定する工程と、
前記撮影画像である撮影視野の画像及び前記合成画像を一つの画面上に表示するための表示用画像を作成する工程と、
前記表示用画像を画面表示する工程と、
を有することを特徴とする画像合成処理方法。 - 撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理方法であって、
複数の撮影画像を取り込む工程と、
前記複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記合成画像を参照して前記合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、
前記位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、
前記簡易画像を表示するための表示用画像を作成する工程と、
前記表示用画像を画面表示する工程と、
を有することを特徴とする画像合成処理方法。 - 撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理方法であって、
複数の撮影画像を取り込む工程と、
前記複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記合成画像を参照して合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、
この決定位置に今回の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、
前記位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、
前記合成画像と前記簡易画像を選択して出力する工程と、
前記選択された前記合成画像又は前記簡易画像を表示するための表示用画像を作成する工程と、
前記表示用画像を画面表示する工程と、
を有することを特徴とする画像合成処理方法。 - 撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理方法であって、
複数の撮影画像を取り込む工程と、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と合成画像を参照して合成画像上における今回の撮影画像位置を決定する工程と、
この決定位置に今回の撮影画像を合成した合成画像を作成する工程と、
前記位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、
前記位置決定の情報に基づいて画像合成の信頼度を検出する工程と、
前記信頼度の検出結果に基づいて、前記合成画像と簡易画像の選択切換えを行う工程と、
前記選択された前記合成画像又は前記簡易画像の表示用画像を作成する工程と、
前記表示用画像を画面表示する工程と、
を有することを特徴とする画像合成処理方法。 - 撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理方法であって、
複数の撮影画像を取り込む工程と、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して、前記第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、
前記位置決定の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、
前記位置決定で得られた画像間の接合位置状態を示す情報を作成する工程と、
前記第2合成画像に前記接合位置状態を示した表示用画像を出力する工程と、
前記表示用画像を画面表示する工程と、
を有することを特徴とする画像合成処理方法。 - 撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理方法であって、
複数の撮影画像を取り込む工程と、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、
前記決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、
前記第2合成画像を参照して未撮影領域を検出する工程と、
前記未撮影領域の検出情報から未撮影領域画像を作成する工程と、
前記未撮影領域を含む画像を画面表示する工程と、
を有することを特徴とする画像合成処理方法。 - 撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理方法であって、
複数の撮影画像を取り込む工程と、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する工程と、
前記決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、
前記第2合成画像を参照して未撮影領域を検出する工程と、
前記未撮影領域の検出情報から未撮影領域画像を作成する工程と、
前記未撮影領域画像が作成された場合に未撮影領域発生を報知する工程と、
を有することを特徴とする画像合成処理方法。 - 撮影装置及び表示装置を備えた可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行う画像合成処理方法であって、
複数の撮影画像を取り込む工程と、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する工程と、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像位置を決定する工程と、
この決定位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する工程と、
前記位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成する工程と、
前記第2合成画像又は簡易画像を選択して表示のために出力する工程と、
前記位置決定の情報に基づいて第2画像合成における画像合成の信頼度を検出する工程と、
前記信頼度の検出結果に基づいて、画像合成の信頼度が所定値より低下していいるか否かを判断する工程と、
前記信頼度が所定値より低下している場合に報知する工程と、
を有することを特徴とする画像合成処理方法。 - 撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うための画像合成処理システムであって、
複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、
前記複数の撮影画像を合成した合成画像を作成する画像合成手段と、
次の(A)(B)(C)のいずれか一つの手段と、
(A)前記合成画像から表示用画像を作成する表示用画像作成手段、
(B)前記複数の画像における撮影視野の画像及び前記合成画像を一つの画面に表示するための表示用画像を作成する表示用画像作成手段、
(C)前記画像合成から得られた情報に基づいて表示用画像の表示位置を決定し、前記撮影視野の画像及び前記合成画像を一つの画面上に表示するための表示用画像を作成する表示用画像作成手段、
前記表示用画像を画面表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像合成処理システム - 撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うための画像合成処理システムであって、
複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する合成画像作成手段と、
次の(A)(B)(C)のいずれか一つの手段と、
(A)今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像位置で得られた情報に基づいて表示用の簡易画像を作成する簡易画像作成手段、
(B)今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成し、かつ、前記位置決定で得られた情報に基づいて作成した簡易画像又は前記第2合成画像を選択して、表示用画像を作成する画像処理手段、
(C)前記今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して決定した合成画像上における今回の撮影画像の位置に前記今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するとともに、前記位置決定の情報に基づいた簡易画像を作成し、かつ、前記位置決定の情報に基づいて検出した信頼度の検出結果で選択した前記第2合成画像又は前記簡易画像を表示用画像を作成する画像処理手段と、
前記表示用画像を画面表示する表示手段、
を備えることを特徴とする画像合成処理システム。 - 撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うための画像合成処理システムであって、
複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する第1画像合成手段と、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して、前記第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する決定手段と、
前記位置決定の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する第2画像合成手段と、
前記位置決定による画像間の接合位置に関する情報を接合位置情報として格納する格納手段と、
前記第2合成画像を、前記接合位置情報に基づいて接合位置近辺の画像を作成した表示用画像を出力する表示画像出力手段と、
前記表示用画像を画面表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像合成処理システム。 - 撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うための画像合成処理システムであって、
複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する第1画像合成手段と、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する位置決定手段と、前記決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する第2画像作成手段と、
前記第2合成画像を格納する格納手段と
前記第2合成画像を参照して未撮影領域を検出し、この未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力する未撮影領域画像作成手段と、
前記表示用画像を画面表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする画像合成処理システム。 - 撮影装置及び表示装置を備えた携帯電話機及びデジタルカメラを含む可搬型の装置での撮影と画像合成及び表示を行うための画像合成処理システムであって、
複数の撮影画像を取り込む撮影画像取込手段と、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成する第1画像合成手段と、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定する位置決定手段と、前記決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成する第2画像作成手段と、
前記第2合成画像を格納する格納手段と
次の(A)又は(B)の手段と、
(A)前記第2合成画像を参照した未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力し、かつ、 前記未撮影領域発生を報知する画像処理・報知手段、
(B)前記位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成し、かつ、前記第1合成画像を選択して表示用の画像として出力し、前記位置決定の情報に基づいて検出した画像合成の信頼度が所定よりも低下した場合に報知を行う画像処理・報知手段、
を備えることを特徴とする画像合成処理システム。 - 前記請求項11から15記載の画像合成システムにおいて、
画像合成を行うための画像合成装置及び通信装置を、通信回線網に接続して設け、前記画像合成装置が前記通信装置を通じて画像合成の処理の一部又は全部を実施することを特徴とする画像合成処理システム。 - 複数の撮影画像を取り込むステップと、
前記複数の撮影画像を合成した合成画像を作成するステップと、
(A)前記合成画像から表示用画像を作成するステップ、
(B)前記複数の撮影画像における撮影視野の画像及び前記合成画像を一つの画面に表示するための表示用画像を作成するステップ、
(C)前記画像合成から得られた情報に基づいて表示用画像の表示位置を決定し、前記撮影視野の画像及び前記合成画像を一つの画面上に表示するための表示用画像を作成するステップ、
上記(A)(B)(C)のいずれか一つのステップと、
前記表示用画像を画面表示するステップと、
の制御をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 複数の撮影画像を取り込むステップと、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、
(A)今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像位置で得られた情報に基づいて表示用の簡易画像を作成するステップ、
(B)前記今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して決定した第1合成画像上における今回の撮影画像の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成し、かつ、前記位置決定で得られた情報に基づいて作成した簡易画像又は前記第2合成画像を選択して、表示用画像を作成するステップ、
(C)前記今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して決定した合成画像上における今回の撮影画像の位置に前記今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するとともに、前記位置決定の情報に基づいた簡易画像を作成し、かつ、前記位置決定の情報に基づいて検出した信頼度の検出結果で選択した前記第2合成画像又は前記簡易画像を表示用画像を作成するステップ、
上記(A)(B)(C)のいずれか一つのステップと、
前記表示用画像を画面表示するステップと、
の制御をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 複数の撮影画像を取り込むステップと、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して、前記第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定するステップと、
前記位置決定の位置に、今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するステップと、
前記位置決定による画像間の接合位置に関する情報を接合位置情報として格納するステップと、
前記第2合成画像を、前記接合位置情報に基づいて接合位置近辺の画像を作成した表示用画像を出力するステップと、
前記表示用画像を画面表示するステップと、
の制御をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 複数の撮影画像を取り込むステップと、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定するステップと、
前記決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するステップと、
前記第2合成画像を格納するステップと、
前記第2合成画像を参照して未撮影領域を検出し、この未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力するステップと、
前記表示用画像を画面表示するステップと、
の制御をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 複数の撮影画像を取り込むステップと、
前記複数の撮影画像を合成した第1合成画像を作成するステップと、
前記複数の撮影画像における今回の撮影画像と前記第1合成画像を参照して、この第1合成画像上における今回の撮影画像の位置を決定するステップと、
前記決定した位置に今回の撮影画像を合成した第2合成画像を作成するステップと、
前記第2合成画像を格納するステップと、
(A)前記第2合成画像を参照した未撮影領域の検出情報から表示用の画像としての未撮影領域画像を出力し、かつ、前記未撮影領域発生を報知するステップ、
(B)前記位置決定で得られた情報に基づいて簡易画像を作成し、かつ、前記第1合成画像を選択して表示用の画像として出力し、前記位置決定の情報に基づいて検出した画像合成の信頼度が所定よりも低下した場合に報知を行うステップ、
上記(A)又は(B)のステップと、
の制御をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 前記請求項17から21記載のプログラムにおいて、
画像合成の一部又は全部を、有線又は無線の通信回線網に接続した画像合成装置及び通信装置を通じて実施するステップの制御をさらにコンピュータに実行させるためのプログラム。
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