JP2004094913A - 共有車両配車指示装置、及び車両予約制御装置 - Google Patents

共有車両配車指示装置、及び車両予約制御装置 Download PDF

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小倉 耕一
Kazuhiro Nakamura
中村 和宏
Toshiyasu Watanabe
渡辺 俊康
Shunsuke Otake
大竹 俊介
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Abstract

【課題】各ポート間の共有車両の移動を適正に指示する共有車両配車指示装置を提供する。
【解決手段】複数のポート間の共有車両2の駐車台数に偏りが発生しないように、要員8に指示を出して共有車両2を移動する場合に、まず、各ポートにおける共有車両2の過不足状態を正確に把握するために、車両管理装置1aにおいて各ポートの所定期間後の共有車両2の駐車台数を予測し、全てのポートに対して共有車両2の移動の順位付けを行うための評価値算出処理を行う。次に、車両管理装置1aは、予測車両数に基づいた評価値によって、実際にどのポートからどのポートへ共有車両2を移動するかを決定し、要員管理サーバ1bへ、移動元と移動先のポートの間で共有車両2を移動する車両移動指示を出力する。そして、要員管理サーバ1bは、通信網7を介して、車両管理装置1aから受けた共有車両2の移動指示を、要員8が所持する携帯端末9へ通知する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車領域に駐車された共有車両を利用者に貸出す車両共同利用システムにおいて利用される駐車領域間の共有車両の移動を指示するための共有車両配車指示装置と、駐車領域に駐車された共有車両に対する利用者の利用予約を制御するための車両予約制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポートと呼ばれる駐車領域に駐車された共有車両を利用者に貸出す車両共同利用システムがある。このシステムでは、共有車両の台数が過剰なポートから共有車両が不足するポートへ、ポートに配置された要員によって共有車両を移動することで、利用者の利用要求に対する車両の不足を防止し、利用者の利便性を向上させると共に、ポートを効率的に利用するように共有車両を駐車させる(例えば、特許文献1参照。)。
また、このような車両共同利用システムは、地理的に離れた位置に複数設けられたポート間を、利用者が共有車両を利用して自由に移動可能なことが特徴であって、そのために共有車両を駐車するポートは、いろいろな場所に設置するために、例えば一般の時間貸しの駐車場の一部を契約駐車場として借用し、これをポートとして利用することが行われている。
【0003】
また、例えばポートに駐車された共有車両を、利用の予約を行った利用者に貸出す車両共同利用システムもある。
このシステムでは、ポートに空き車両(空いている共有車両)がある場合、あるいは現在利用されている共有車両が、利用者の予約申請によって要求された時間にはその利用が終了している場合に、利用者による新たな利用の予約を受付けて、共有車両の利用予定を設定することが一般的に行われている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−60294号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のようなシステムでは、共有車両が過剰なポートから不足するポートへ共有車両を移動することができるものの、例えば故障等により予定していた共有車両が確保できないケースや、交通渋滞等でポートへ時間通りに戻ることができないため共有車両が確保できないケース、あるいは利用者の都合により予定通りにポートから貸し出されず、共有車両が駐車されたままになりポートの駐車可能台数に対して過剰になるケース等、複数の各ポートにおける実際の共有車両の駐車台数にはバラツキがあるにも係わらず、どのポートからどのポートへ共有車両を移動すれば最適な車両の配車となるか、具体的な管理の方法までは開示されていなかった。
【0006】
また、上述のようなシステムでは、利用を予定している共有車両が、前の利用者の都合や交通渋滞等により予定通りにポートへ返却されなかったり、共有車両自体に何らかの異常が発見された等の場合には、実際に使用できる共有車両の台数が減ってしまい、予定通りの車両貸し出しが実行できなくなる可能性が発生するという問題もあった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、各ポート間の共有車両の移動を適正に指示する共有車両配車指示装置と、使用できる共有車両の数に合わせて共有車両の利用予約の制御を行う車両予約制御装置とを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る共有車両配車指示装置は、駐車領域(例えば実施の形態のポート50)に駐車された共有車両(例えば実施の形態の共有車両2)を管理し、利用者に前記共有車両を貸出す車両共同利用システムにおいて、地理的に離れた位置に存在する複数の前記駐車領域に用意される貸出し可能な前記共有車両の駐車台数を適正に保つために、複数の前記駐車領域間の前記共有車両の移動を指示する共有車両配車指示装置であって、前記共有車両の移動実績に基づいて、前記駐車領域毎の所定期間後における前記共有車両の過剰数と不足数とを予測すると共に、予測された前記過剰数に対応する第1の評価値(例えば実施の形態の過剰車両数評価値EV−excess)と、予測された前記不足数に対応する第2の評価値(例えば実施の形態の不足車両数評価値EV−lack)とを算出する評価値算出手段(例えば実施の形態のステップS11〜S18)と、前記第1、第2の評価値に基づいて前記共有車両の移動元駐車領域と移動先駐車領域とを決定し、前記移動元駐車領域から前記移動先駐車領域へ前記共有車両を移動する車両移動指示を出力する車両移動指示手段(例えば実施の形態のステップS21〜S40)とを備えたことを特徴とする。
【0009】
以上の構成を備えた共有車両配車指示装置は、評価値算出手段により、駐車領域毎の所定期間後における共有車両の過剰数と不足数とを予測して、この予測された過剰数と不足数を利用して共有車両の駐車台数を評価し、各駐車領域における車両移動の必要性を評価値という数値として算出すると共に、車両移動指示手段により、算出された評価値に基づいて共有車両の移動元駐車領域と移動先駐車領域とを決定することで、各駐車領域における車両移動の必要性を適正に考慮して各駐車領域間の共有車両の移動を指示することができる。
【0010】
請求項2の発明に係る共有車両配車指示装置は、請求項1に記載の共有車両配車指示装置において、前記車両移動指示手段は、前記第1、第2の評価値に基づき、最も前記共有車両が充足すると予測された前記駐車領域を前記共有車両の移動元駐車領域とし、前記第1、第2の評価値に基づき、最も前記共有車両が不足すると予測された前記駐車領域を前記共有車両の移動先駐車領域とすることを特徴とする。
以上の構成を備えた共有車両配車指示装置は、車両移動指示手段が、評価値算出手段の算出した第1、第2の評価値により各駐車領域における車両移動の必要性を適正に評価し、所定期間後に共有車両が不足気味になるであろう駐車領域が移動元駐車領域に設定されること、または所定期間後に共有車両が過剰気味になるであろう駐車領域が移動先駐車領域に設定されることを防止することができる。
【0011】
請求項3の発明に係る共有車両配車指示装置は、請求項1、または請求項2に記載の共有車両配車指示装置において、前記車両移動指示手段は、前記共有車両の移動を行う要員が配置された前記駐車領域を、優先して前記移動元駐車領域とすることを特徴とする。
以上の構成を備えた共有車両配車指示装置は、共有車両の移動のための要員を別途用意しなければならず、共有車両の移動に時間のかかる駐車領域を移動元駐車領域とせず、すぐに共有車両を移動できる要員が配置された駐車領域を優先的に移動元駐車領域とすることにより、短時間で共有車両の移動を完了することができる。
【0012】
請求項4の発明に係る共有車両配車指示装置は、駐車領域(例えば実施の形態のポート50)に駐車された共有車両(例えば実施の形態の共有車両2)を管理し、利用者に前記共有車両を貸出す車両共同利用システムにおいて、地理的に離れた位置に存在する複数の前記駐車領域に用意される貸出し可能な前記共有車両の駐車台数を適正に保つために、複数の前記駐車領域間の前記共有車両の移動を指示する共有車両配車指示装置であって、車両移動が必要か否かを判断するための下限値を示す第1の閾値(例えば実施の形態の必要判断最小閾値)と、車両移動が必要か否かを判断するための上限値を示す第2の閾値(例えば実施の形態の必要判断最大閾値)とを前記駐車台数に対して前記駐車領域毎に設定すると共に、前記第1、第2の閾値を利用して、前記駐車台数に係わる前記駐車領域毎の評価値を算出する評価値算出手段(例えば実施の形態のステップS61〜S69)と、前記評価値に基づいて前記共有車両の移動元駐車領域と移動先駐車領域とを決定し、前記移動元駐車領域から前記移動先駐車領域へ前記共有車両を移動する車両移動指示を出力する車両移動指示手段(例えば第1の実施の形態のステップS71〜S90)とを備えたことを特徴とする。
【0013】
以上の構成を備えた共有車両配車指示装置は、評価値算出手段により、第1、第2の閾値を利用して共有車両の駐車台数を評価し、各駐車領域における車両移動の必要性を評価値という数値として算出すると共に、車両移動指示手段により、算出された評価値に基づいて共有車両の移動元駐車領域と移動先駐車領域とを決定することで、各駐車領域における車両移動の必要性を適正に考慮して各駐車領域間の共有車両の移動を指示することができる。
【0014】
請求項5の発明に係る共有車両配車指示装置は、請求項4に記載の共有車両配車指示装置において、前記車両移動指示手段は、前記評価値に基づき、最も前記共有車両が充足していると判定した前記駐車領域を前記共有車両の移動元駐車領域とし、
前記評価値に基づき、最も前記共有車両が不足していると判定した前記駐車領域を前記共有車両の移動先駐車領域とすることを特徴とする。
以上の構成を備えた共有車両配車指示装置は、車両移動指示手段により、算出された評価値に基づいて、最も前記共有車両が充足していると判定した駐車領域から、最も前記共有車両が不足していると判定した駐車領域への共有車両の移動を指示することで、最も車両移動の必要性がある駐車領域に対して適正に各駐車領域間の共有車両の移動を指示することができる。
【0015】
請求項6の発明に係る共有車両配車指示装置は、請求項4に記載の共有車両配車指示装置において、前記車両移動指示手段は、車両移動が可能か否かを判断するための下限値を示す第3の閾値(例えば実施の形態の車両間引き限界値)と、車両移動が可能か否かを判断するための上限値を示す第4の閾値(例えば実施の形態の車両補充限界値)とを前記駐車台数に対して前記駐車領域毎に設定すると共に、前記駐車台数が前記第3の閾値より多く、前記共有車両の間引きが可能と判定した前記駐車領域の中で、前記評価値に基づき、最も前記共有車両が充足していると判定した前記駐車領域を前記共有車両の移動元駐車領域とし、前記駐車台数が前記第4の閾値より少なく、前記共有車両の補充が可能と判定した前記駐車領域の中で、前記評価値に基づき、最も前記共有車両が不足していると判定した前記駐車領域を前記共有車両の移動先駐車領域とすることを特徴とする。
【0016】
以上の構成を備えた共有車両配車指示装置は、評価値算出手段が、第1、第2の閾値により各駐車領域における車両移動の必要性を適正に評価すると共に、車両移動指示手段が、第3、第4の閾値により共有車両の駐車台数を評価し、共有車両が不足気味の駐車領域が移動元駐車領域に設定されること、または共有車両が過剰気味の駐車領域が移動先駐車領域に設定されることを防止することができる。
【0017】
請求項7の発明に係る共有車両配車指示装置は、請求項4から請求項6のいずれかに記載の共有車両配車指示装置において、前記車両移動指示手段は、前記共有車両の移動を行う要員(例えば実施の形態の要員8)が配置された前記駐車領域を、優先して前記移動元駐車領域とすることを特徴とする。
以上の構成を備えた共有車両配車指示装置は、共有車両の移動のための要員を別途用意しなければならず、共有車両の移動に時間のかかる駐車領域を移動元駐車領域とせず、すぐに共有車両を移動できる要員が配置された駐車領域を優先的に移動元駐車領域とすることにより、短時間で共有車両の移動を完了することができる。
【0018】
請求項8の発明に係る車両予約制御装置は、利用者からの利用予約を受付けて車両の配車管理を行う予約管理手段(例えば実施の形態のステップS101〜S108)を備えると共に、利用予約を行った前記利用者に対して駐車領域に駐車された共有車両を貸出す車両共同利用システムで利用される車両予約制御装置において、予定通りに使用可能であって、予約可能な共有車両の数を計数する共有車両管理手段(例えば実施の形態のステップS111〜S117)と、前記共有車両管理手段が、前記共有車両の数に変化が発生した事を検知した場合には、検知された前記共有車両の変化数に基づき、前記予約管理手段により管理された車両に対する再配車計算を実施する再配車計算手段(例えば実施の形態のステップS118〜S123)とを備えたことを特徴とする。
【0019】
以上の構成を備えた車両予約制御装置は、共有車両管理手段が共有車両の数に変化が発生した事を検知した場合には、再配車計算手段が検知された共有車両の変化数に基づき、予約管理手段により管理された車両に対する再配車計算を実施することで、予定通りに利用者に共有車両を貸し出すことが可能か否かを判断することができる。
【0020】
請求項9の発明に係る車両予約制御装置は、請求項8に記載の車両予約制御装置において、前記共有車両管理手段が、前記共有車両の数が減少した事を検知した場合には、それ以降共有車両に対する前記予約管理手段による前記利用者からの予約申請の受付を中止する予約可否制御手段を備え、前記再配車計算手段が、検知された前記共有車両の減少数に基づき、前記予約管理手段により管理された車両に対する再配車計算を実施することを特徴とする。
【0021】
以上の構成を備えた車両予約制御装置は、例えば利用を予定している共有車両が、前の利用者の都合や交通渋滞等により予定通りにポートへ返却されなかったり、共有車両自体に何らかの異常が発見された等の場合に、共有車両管理手段が、予定通りに使用不可能な共有車両の発生を認識し、予約可否制御手段が、これ以降のこの共有車両に対する予約管理手段による新たな利用者からの予約申請の受付けを中止することで、使用できる共有車両の台数が減ったことにより予定通りの車両貸し出しが実行できなくなることを防止できる。
【0022】
請求項10の発明に係る車両予約制御装置は、請求項9に記載の車両予約制御装置において、前記予約可否制御手段は、前記再配車計算手段の算出結果に基づき、前記利用者からの予約申請の受付けを再開することを特徴とする。
以上の構成を備えた車両予約制御装置は、例えば時間通りにポートに返却されなかった共有車両がポートに返却された場合や、故障の共有車両が修理されて使用可能な状態に復帰した場合には、この共有車両に対する利用者からの予約申請の受付けを再開し、自動的に車両共同利用システムを正常な状態に戻すことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の共有車両配車指示装置を含む車両共同利用システムの構成を示すブロック図である。第1の実施の形態では、所定期間後に最も駐車された共有車両台数が多くなると予測される駐車領域から優先的に車両を移動する共有車両配車指示装置について説明する。
図1において、管制室1は、ポートと呼ばれる複数の駐車領域に駐車され、利用者に共同で利用される共有車両2の予約や配車、利用料金の請求等、車両の共同利用を管理する車両管理装置1aと、ポートの管理やポート間の共有車両2の移動を行う要員を管理する要員管理サーバ1bとを備えた車両共同利用システムの管理センタである。共有車両2は、管制室1に会員として登録された利用者A3が、携帯端末4から管制室1に予約を入れることにより、出発・到着ポート、期日、時刻、車種等の車両を特定する情報を指定して車両を確保する”予約乗り”と呼ばれる方法と、管制室1に会員として登録された利用者B5が、所持するスマートカード6により直接空いている車両を利用する”直乗り”と呼ばれる方法の2通りの方法により利用される。
【0024】
また、複数のポート間で共有車両2の駐車台数に偏りが発生した場合は、要員8が、所持する携帯端末9により要員管理サーバ1bから移動指示を受けて、共有車両2を指示されたポート間で移動することにより、各ポートにおける共有車両2の駐車台数が適正になるように制御される。
要員管理サーバ1bは、要員8が共有車両2を移動するために配置がその都度変化するため、要員8が現在いる場所(ポート)はどこか、ポートに対する要員8の配置状況を管理するためのサーバであって、車両移動ポートを選択するための情報として車両管理装置1aへ要員8の配置状況を通知すると共に、車両管理装置1aから受けた共有車両2の移動指示を、要員8が所持する携帯端末9へ通知する。
【0025】
また、通信網7は、利用者A3の所持する携帯端末4と管制室1や、共有車両2と管制室1、更には要員8の所持する携帯端末9と管制室1を接続するための通信網であって、例えばWAP(Wireless Application Protocol )等による無線通信、WWW(World Wide Web)を利用したインターネット、あるいはPSTN(Public Switch Telephone Network )やISDN(R)(Integrated Services Digital Network )等の公衆回線網を介した有線通信により情報の送受信を行う。
【0026】
なお、共有車両2は、管制室1の下で1台以上が管理されるものとする。また利用者A3、利用者B5は、何人いても良い。また、ポートも管制室1の下で複数個が管理されるものとし、要員8は、複数のポートに対応できるように、充分な数が配置されるものとする。
【0027】
また、携帯端末4及び携帯端末9は、インターネット等のコンピュータネットワークや公衆回線網に対する接続機能を持った端末であり、無線通信により接続される、携帯電話やパーソナル・ハンディフォン・システム(Personal Handy Phone System )を含む携帯端末、あるいは移動通信端末に限らず、有線通信により接続される端末も含むものとする。更に、上述の有線、あるいは無線通信を用いた端末において、簡易型のコンピュータネットワーク接続機能を持った端末も含むものとする。
従って、要員管理サーバ1bから要員8に通知される共有車両2の移動指示は、要員8が要員管理サーバ1bへ携帯端末9を用いて積極的にアクセスして、メッセージ(移動指示)を受信しても良いし、また要員管理サーバ1bから携帯端末9へ、自動的にメッセージ(移動指示)を通知するようにしても良い。
【0028】
また、車両管理装置1aは、制御部11と、会員マスタ12と、料金表13と、車両マスタ14と、ポートマスタ15と、貸出履歴マスタ16と、予約マスタ17と、入出力手段18とから構成されている。
制御部11は、CPU(中央演算装置)を備えたコンピュータシステムにおいて車両管理制御プログラムを実行し、車両管理装置1aの全体の動作を管理する。なお、制御部11の動作の詳細は後述する。
【0029】
会員マスタ12は、会員として登録された各利用者の登録データを記録するデータベースであって、会員毎の(1)ユーザID、(2)住所、(3)利用権の情報等が記録されている。
料金表13は、共有車両2の利用に対する料金体系を記録したデータベースであって、(1)基本料金、(2)延長料金、(3)割増・割引料金等が記録されている。
車両マスタ14は、共有車両2を管理するために、各共有車両に関する状態を記録したデータベースであって、例えば共有車両毎の(1)車両番号、(2)車種(種類)、及び装備、色等を含む機種情報(3)駐車位置(駐車ポート)、(4)車両の使用状態等が記録されている。
【0030】
ポートマスタ15は、共有車両2を管理するために、ポートに関する状態を記録したデータベースであって、例えばポート毎の(1)駐車中の台数、(2)実車台数、(3)駐車車両番号等が記録されている。
貸出履歴マスタ16は、共有車両2の利用履歴を記録したデータベースであって、例えば各利用者毎の個別情報として、(1)ユーザID、(2)(貸出した)車両番号、(3)貸出時刻、(4)返却時刻、(5)乗り出し場所、(6)返却場所、(7)走行距離、(8)消費燃料等が記録されている。
予約マスタ17は、”予約乗り”における利用者A3による車両予約を管理するために、予約情報を記録したデータベースであって、利用者A3のユーザIDに関連づけて(1)出発ポート、(2)到着ポート、(3)車種や車両番号等の情報、(4)予約開始時刻、(5)予約終了時刻等が記録されている。
【0031】
入出力手段18は、車両管理装置1aが、携帯端末4と車両の貸出し予約に係わる情報を送受信したり、車両管理装置1aが、共有車両2と車両の貸出し、及び返却に係わる情報、すなわち、車両管理データを送受信したりするためのインタフェース部である。なお、車両管理装置1aと共有車両2との間の車両管理データの送受信は無線通信により直接行われる。
更に、車両管理装置1aにはネットワーク19が備えられており、ネットワーク19は、車両管理装置1a内で、上述の制御部11と、会員マスタ12と、料金表13と、車両マスタ14と、ポートマスタ15と、貸出履歴マスタ16と、予約マスタ17と、入出力手段18とを接続し、データの送受信を行うと共に、車両管理装置1aが要員管理サーバ1bと、ポートにおける共有車両2の駐車台数や車両移動指示に関するデータを送受信するためのLAN(Local Area Network)を構成する通信網である。
【0032】
次に、図面を用いて、本実施の形態で用いられる共有車両2について説明する。
図2は、共有車両2の構成を示すブロック図であって、図2において、共有車両2は、通信アンテナ21と、通信装置22と、カード用アンテナ23と、カードリーダ24と、制御部25と、ドアロック機構26と、メイン電源制御機構27と、モニタ表示部28と、操作部29と、キースイッチ30と、返却ボタン31と、記憶装置32と、車速パルス検出器33と、A/D変換器34と、燃料計35と、タグ用アンテナ36と、IDタグリーダ37とから構成される。
共有車両2は、ポートと呼ばれる駐車領域の、ロットと呼ばれる1台分の駐車スペースに停められており、管制室1とは、通信アンテナ21に接続された通信装置22を介して無線通信を行い、各種データを交換する。
【0033】
共有車両2は、利用者A3、または利用者B5が、例えば非接触読み書き方式のスマートカード6を共有車両2に設けられたカード用アンテナ23へかざすと、カードリーダ24により読み取られた信号を、共有車両2の動作を管理する制御部25へ通知する。
制御部25は、通信装置22と通信アンテナ21を介して、管制室1と無線通信により通信を行い、利用者がスマートカード6をかざして、共有車両2の利用を求めたことを管制室1へ送信し、車両の貸出しの許可を求める。
【0034】
また、記憶装置32は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)から構成され、共有車両2毎に割り当てられた車両のID番号を予め記憶していると共に、利用者が入力した利用者のID番号やPIN(Personal Identification Number)を一時記憶する。制御部25が、記憶装置32に記憶された車両のID番号や、利用者が入力した利用者のID番号等を、管制室1へ送信して、利用者に対する共有車両2の貸出し許可が下りると、車両の貸出しを求められた管制室1の指示により、ドアロック機構26がドアキーの開錠を行い、また、制御部25においてPINの一致が確認されると、メイン電源制御機構27がイグニッション回路を使用可とする。
【0035】
利用者A3、または利用者B5は、共有車両2の貸出し時に、モニタ表示部28に表示された指示に従い、必要事項を操作部29から制御部25へ入力し、キースイッチ30を押して共有車両2のイグニッションをONにして共有車両2の利用を開始する。また、利用者は共有車両2をポートへ返却する時に、ポートにおいて返却ボタン31を押して返却処理を行う。
なお、上述のスマートカード6は、記録されたID番号が読み書きでき、そのカードの中だけで簡単な意志決定ができるプロセッサを含むICが搭載されたID端末であって、本実施の形態では、ID番号を共有車両2へ通知するために用いるID端末は、非接触、または接触読み書き方式のICカードの他、共有車両2側の読み取り装置が対応すれば、非接触、接触読み書き方式に限らず、磁気カード、ICチップを内蔵した携帯電話機等、記録されたID番号が読み書きできるものであれば何を用いても良い。
【0036】
また、共有車両2の走行中は、車速パルス検出器33から、共有車両2の走行状態を表す車速パルス信号が制御部25へ通知されており、更に、制御部25には、A/D変換器34を介して燃料計35が接続され、制御部25は、これにより燃料の消費具合を確認する。
また、タグ用アンテナ36とIDタグリーダ37は、ポートに駐車された共有車両2が、ポートの中のロットを識別するための装置である。
【0037】
次に、ポート及びタグについて図3を用いて説明すると、ポート50は、共有車両2を駐車するための駐車領域であって、地理的に離れた位置に複数設けられたポート50の間を、利用者3が共有車両2を利用して自由に移動することができるように、共有車両2を駐車するポート50は、いろいろな場所に設置される。具体的には、図3に示すように、本実施の形態の車両共同利用システムでは、例えば一般の車両が利用する駐車場40の一部を、共有車両2を駐車するためのポート50として利用する。
【0038】
駐車場40の領域内で共有車両2が優先的に駐車できるのは、例えば駐車場40の所有者や管理者との間の借用契約により決められた契約駐車台数で割り振られるポート50として示した領域内だけで、その他の領域は一般の車両を駐車するためのものである。また、ポート50には共有車両2を駐車するためのロット51が複数設けられており、それぞれのロット51には、ポート50やロット51に個別に割り当てられたID番号(ロットID)を送出する装置であるIDタグ52が設置されている。
【0039】
IDタグ52は、タグ用アンテナ36との間で、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式、静電結合方式、光伝送方式等のいずれかにより、ポート50やロット51毎に固有のID番号をやり取りし、共有車両2は、タグ用アンテナ36で受信した信号をIDタグリーダ37で読み取ることにより、自分が駐車したポートやロットの位置を把握する。なお、図3に示すように、IDタグ52は、ロット51の対角に2個配置され、共有車両2の前止め、後止めに対応し、タグ用アンテナ36は、共有車両2のIDタグ52に近い方の前方片隅か後方片隅(図3では後方右隅)に配置される。
また、共有車両2が駐車したポート50やロット51の位置を把握するしくみは、IDタグ52に限らず、ETC(自動料金収受システム)に利用する送受信機や、GPS(Global Positioning System )を用いた位置検知手段であっても良い。
【0040】
次に、図1及び図2を用いて本実施の形態の車両共同利用システムの車両貸出し・返却動作について簡単に説明する。
まず、利用者A3は、共有車両2の予約を行いたい場合、携帯端末4からインターネット等の通信網7を介して、車両管理装置1aへアクセスし、予約処理の手続きを行うと共に、共有車両2を利用する権利の確保ができたら、実際に共有車両2の駐車されたポート50へ行き、該当する共有車両2のカード用アンテナ23にスマートカード6をかざして自分のユーザIDを提示する。
また、利用者B5が予約を行わないで共有車両2を利用する場合、車両管理装置1aに対する予約は行わず、利用者B5は、直接共有車両2の駐車されたポート50へ行き、実際に利用したい共有車両2のカード用アンテナ23にスマートカード6をかざして自分のユーザIDを提示する。
【0041】
ユーザIDを提示された共有車両2では、カードリーダ24により、スマートカード6に記録されたユーザIDを読み取り、利用者の車内への入室(アクセス)の可否を決定するとともに、通信装置22と通信アンテナ21を介して、ユーザIDを管制室1へ問い合わせる。一方、車両管理装置1aの制御部11では、利用者が利用しようとする共有車両2から、ユーザIDの問い合わせが来たら、受信したユーザIDにより、利用者の車両利用の可否を判断し、共有車両2に対して、利用者に対する車両利用の可否を示す信号を返す。
また、利用者は、車内への入室が許可されたら、自分に割り当てられたPINを共有車両2の操作部29から入力する。
【0042】
PINを入力された共有車両2では、制御部25が、入力されたPINと予め利用者に対して付与され、車両管理装置1aから送信されたPINとが一致するか否かの判定を行う。判定の結果、PINが一致する場合、メイン電源制御機構27がイグニッション回路を使用可とするので、利用者はキースイッチ30を操作して共有車両2の駆動装置31を始動し、共有車両2の利用を開始する。
【0043】
また、共有車両2の利用を許可された利用者が共有車両2の使用を終了する際、共有車両2のポート50への車両返却処理を行って、車両管理装置1aが課金のための車両の使用情報や、共有車両2が駐車されたポート50及びロット51のロットIDを取得し、課金情報を生成すると共に、共有車両2が駐車された位置を把握すると、本実施の形態の車両共同利用システムの車両貸出し・返却動作は終了する。
なお、車両の使用情報とは、貸出し時刻や返却時刻、走行距離、及び返却時燃料(燃料消費量)等の共有車両2の利用料金計算に必要な情報のことを指す。
【0044】
次に、以上のような車両共同利用システムにおいて、複数のポート50の間の共有車両2の駐車台数に偏りが発生しないように、要員8に指示を出して共有車両2を移動(回送)する際の処理について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態では、説明の簡単化のために、ポート50としてポートAからポートEの5個のポートについて管理する場合を説明する。
まず、要員8に共有車両2の移動を指示するには、どのポート50で共有車両2が不足していて、どのポート50で共有車両2が余っているか、正確に判断して効率的な移動指示を行う必要がある。
【0045】
そこで、図4のポート間共有車両移動指示手順を示すフローチャートのように、まず、再配車プログラムが起動される(ステップS1)と、要員管理サーバ1bによって再配車のための要員8が確保できるか否かが判定される(ステップS2)。
ステップS2において、再配車のための要員8が確保できない場合(ステップS2のNO)、再配車プログラムを終了する。
また、ステップS2において、再配車のための要員8が確保できる場合(ステップS2のYES)、各ポート50における共有車両2の過不足状態を正確に把握するために、車両管理装置1aにおいて共有車両2の移動実績に基づいて、ポート50毎の所定期間後における駐車台数を予測し、全てのポート50に対して共有車両2の移動の順位付けを行い、再配車ポートを抽出するための評価値算出処理を行う(ステップS3)。
【0046】
そして、評価値算出処理が完了したら、車両管理装置1aは、再配車が必要なポート50が存在するか否かを判定し(ステップS4)、再配車が必要なポート50が存在しない場合(ステップS4のNO)、再配車プログラムを終了する。また、ステップS4において、再配車が必要なポート50が存在する場合(ステップS4のYES)、車両管理装置1aは、算出された評価値に基づいて、実際にどのポート50からどのポート50へ共有車両2を移動するかを決定し、要員管理サーバ1bへ、移動元と移動先のポート50の間で共有車両2を移動する車両移動指示を出力する車両移動指示処理を行う(ステップS5)。
最後に、要員管理サーバ1bは、通信網7を介して、車両管理装置1aから受けた共有車両2の移動指示を、要員8が所持する携帯端末9へ通知して(ステップS6)、再配車プログラムを終了する。
【0047】
次に、図4のステップS3における評価値算出処理について詳細に説明する。図5は、車両管理装置1aが各ポート50における共有車両2の駐車台数を評価して各ポート50に順位付けを行い、再配車が必要なポート50を抽出するための評価値算出処理を示すフローチャートである。
図5において、まず最初に、車両管理装置1aの制御部11は、指定されたポート50(例えばポートA)に駐車されている共有車両2の台数情報をポートマスタ15から、更に予約されて利用予定のある共有車両2の台数情報を予約マスタ17から取得する(ステップS11)。
次に、車両管理装置1aの制御部11は、貸出履歴マスタ16から、指定されたポート50の共有車両2の移動実績を、ポート毎の統計情報として抽出して取得する(ステップS12)。
また、要員管理サーバ1bから、要員8がどこの場所にどのような状態でいるかを示す要員8に関する情報を取得する(ステップS13)。
【0048】
そして、ステップS11〜S13で取得した各情報に基づいて、下記(1)式により、指定されたポート50における予測過剰駐車車両数NV−excessを算出する。
【数1】
Figure 2004094913
そして、下記(2)式により、算出された予測過剰駐車車両数NV−excessに対応する過剰車両数評価値EV−excess(第1の評価値)を算出する(ステップS14)。
【数2】
Figure 2004094913
【0049】
なお、(2)式における、駐車車両下限閾値とは、各ポート50に対して個別に設定される値であって、各ポート50において共有車両2がこの閾値より少なくなると、例えば共有車両2の故障が発生したり、交通渋滞等でポート50へ時間通りに戻ることができない共有車両2が存在した場合に、利用者に貸し出す共有車両2を確保できなくなる可能性があり、共有車両2の補充が必要なことを示す最小の閾値である。また、駐車車両上限閾値とは、各ポート50に対して個別に設定される値であって、各ポート50において共有車両2がこの閾値より多くなると、例えば一度に複数の利用者が共有車両2をこのポート50へ返却しようとした場合に、このポート50に駐車可能な契約駐車台数を超えてしまい、一般の車両の駐車スペースを占有して駐車しなければならなくなる可能性があり、共有車両2の移動(間引き)が必要なことを示す最大の閾値である。
【0050】
また、同様に、ステップS11〜S13で取得した各情報に基づいて、下記(3)式により、指定されたポート50における予測不足駐車車両数NV−lackを算出する。
【数3】
Figure 2004094913
そして、下記(4)式により、算出された予測不足駐車車両数NV−lackに対応する不足車両数評価値EV−lack(第2の評価値)を算出する(ステップS15)。
【数4】
Figure 2004094913
【0051】
そして、全てのポート50に対して過剰車両数評価値EV−excess及び不足車両数評価値EV−lackを算出したか否かを判定し(ステップS16)、全てのポート50に対して過剰車両数評価値EV−excess及び不足車両数評価値EV−lackを算出していない場合(ステップS16のNO)、次のポート50を指定して(ステップS17)、ステップS11へ戻り、上述の処理を繰り返す。
また、ステップS16において、全てのポート50に対して過剰車両数評価値EV−excess及び不足車両数評価値EV−lackを算出していた場合(ステップS16のYES)、共有車両2の移動(再配車)が必要なポート50を抽出して(ステップS18)、評価値算出処理を終了する。なお、共有車両2の移動が必要なポートであるか否かの判断は、少なくとも評価値が負の値を示すポート50は共有車両2の補充が必要で、評価値が1以上の値を示すポート50は、共有車両2の間引きが必要であると判断する。
【0052】
以下に示す表1は、駐車車両下限閾値を2台、駐車車両上限閾値を7台とした場合のポートAからポートEにおけるそれぞれのポート50の実駐車車両数と、算出された予測過剰駐車車両数NV−excess、過剰車両数評価値EV−excess、予測不足駐車車両数NV−lack、及び不足車両数評価値EV−lackを示す表である。各評価値は、上述の評価値算出処理の計算方法に基づいて、表1のように求まり、従って、共有車両2の移動が必要なポートは、ポートAとポートBとポートEである。ここで、ポートAとポートBは共有車両2の補充が必要で、ポートEは共有車両2の間引きが必要である。
【表1】
Figure 2004094913
【0053】
次に、図4のステップS5における車両移動指示処理について詳細に説明する。
図6、図7は、車両管理装置1aが自ら算出した評価値に基づいて、要員管理サーバ1bへ、移動元と移動先のポート50の間で共有車両2を移動する車両移動指示を出力するための車両移動指示処理を示すフローチャートである。
図6、図7において、まず最初に、車両管理装置1aの制御部11は、評価値算出処理によって算出された過剰車両数評価値EV−excessが最も高いポート50を選択する(ステップS21)。
次に、選択されたポート50の過剰車両数評価値EV−excessが正の値であるか否かを判定し(ステップS22)、過剰車両数評価値EV−excessが正の値でない場合(ステップS22のNO)、車両移動指示処理を終了し、図4のステップS3へ戻る。
また、ステップS22において、過剰車両数評価値EV−excessが正の値である場合(ステップS22のYES)、次に、選択されたポート50における不足車両数評価値EV−lackが正の値であるか否かを判定する(ステップS23)。
【0054】
ステップS23において、選択されたポート50における不足車両数評価値EV−lackが正の値でない場合(ステップS23のNO)、過剰車両数評価値EV−excessが次に高いポート50を選択し(ステップS24)、ステップS22へ戻り、上述の処理を繰り返す。
一方、ステップS23において、選択されたポート50における不足車両数評価値EV−lackが正の値である場合(ステップS23のYES)、次に、選択されたポート50が1つだけか否かを判定する(ステップS25)。
ステップS25において、選択されたポート50が1つだけの場合(ステップS25のYES)、このポート50を移動元のポートとして決定する(ステップS26)。
また、ステップS25において、選択されたポート50が1つだけではない場合(ステップS25のNO)、選択されたポート50に要員8が配置されているか否かを判定する(ステップS27)。
【0055】
ステップS27において、選択されたポート50に要員8が配置されていない場合(ステップS27のNO)、車両管理装置1aの制御部11は、要員管理サーバ1bから要員8の配置状況を取得して、他のポートから要員8が最も早く到着できるポート50を移動元のポートの候補として選択し(ステップS28)、このポート50を移動元のポートとして決定する(ステップS26)。
また、ステップS27において、選択されたポート50に要員8が配置されている場合(ステップS27のYES)、要員8が配置されたポート50が1つだけか否かを判定する(ステップS29)。
【0056】
ステップS29において、要員8が配置されたポート50が1つだけの場合(ステップS29のYES)、このポート50を移動元のポートとして決定する(ステップS26)。
また、ステップS29において、要員8が配置されたポート50が1つだではない場合(ステップS29のNO)、所定の順番でポートを選択し(ステップS30)、このポート50を移動元のポートとして決定する(ステップS26)。
【0057】
そして、移動元のポートが決定したら、次に、不足車両数評価値EV−lackが最も低いポート50を選択する(ステップS31)。
次に、選択されたポート50の不足車両数評価値EV−lackが負の値であるか否かを判定し(ステップS32)、不足車両数評価値EV−lackが負の値でない場合(ステップS32のNO)、車両移動指示処理を終了し、図4のステップS3へ戻る。
また、ステップS32において、不足車両数評価値EV−lackが負の値である場合(ステップS32のYES)、次に、選択されたポート50における過剰車両数評価値EV−excessが負の値であるか否かを判定する(ステップS33)。
【0058】
ステップS33において、選択されたポート50における過剰車両数評価値EV−excessが負の値でない場合(ステップS33のNO)、不足車両数評価値EV−lackが次に低いポート50を選択し(ステップS34)、ステップS32へ戻り、上述の処理を繰り返す。
【0059】
一方、ステップS33において、選択されたポート50における過剰車両数評価値EV−excessが負の値である場合(ステップS33のYES)、次に、選択されたポート50が1つだけか否かを判定する(ステップS35)。
ステップS35において、選択されたポート50が1つだけの場合(ステップS35のYES)、このポート50を共有車両2の移動先のポート50として決定する(ステップS36)。
ステップS35において、選択されたポート50が1つだけではない場合(ステップS35のNO)、最も移動元のポート50に近いポート50を移動先のポートの候補として選択し(ステップS37)、このポート50を共有車両2の移動先のポート50として決定する(ステップS36)。
【0060】
そして、移動元のポート50に要員8が配置されているか否かを判定し(ステップS38)、移動元のポート50に要員8が配置されている場合(ステップS38のYES)、このポート50の要員8に対する共有車両2の移動指示を要員管理サーバ1bへ出力し(ステップS39)、車両移動指示処理を終了する。
また、ステップS38において、移動元のポート50に要員8が配置されていない場合(ステップS38のNO)、移動元のポート50に最も近い場所(ポート)にいる要員8に対する共有車両2の移動指示を要員管理サーバ1bへ出力し(ステップS40)、車両移動指示処理を終了する。
【0061】
上述の車両移動指示処理の判定に従って、前述の表1では、ポートA及びポートBは、共有車両2を補充することのみが可能であり、移動先のポートにしかなることができない。また、ポートC、D、Eは、共有車両2を間引くことのみが可能であり、移動元のポートにしかなることができない。
【0062】
以上、第1の実施の形態として、所定期間後に最も駐車された共有車両台数が多くなると予測されるポート(駐車領域)から優先的に車両を移動する共有車両配車指示装置について説明した。
なお、本実施の形態では、車両管理装置1aの制御部11が評価値算出手段と車両移動指示手段とを構成する。より具体的には、図5のステップS11〜S18が評価値算出手段に相当し、図6のステップS21〜S40が車両移動指示手段に相当する。
【0063】
以上説明したように、本実施の形態の共有車両配車指示装置によれば、所定期間後に最も駐車された共有車両台数が多くなると予測されるポート50から優先的に共有車両2を移動することで、ポート50の契約駐車台数を超えて他の一般車両の駐車領域を占有しているようなポート50において、一般車両が駐車することができない等の周囲(車両共同利用システムの利用者以外)の不満が発生することを防止し、車両共同利用システムを適正に運用することができるという効果が得られる。
【0064】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態の共有車両配車指示装置について説明する。
第2の実施の形態では、所定期間後に最も駐車された共有車両台数が少なくなると予測される駐車領域へ優先的に車両を移動する共有車両配車指示装置について説明する。
なお、第2の実施の形態における共有車両配車指示装置の車両移動指示処理以外の動作、及び装置の構成については、第1の実施の形態の共有車両配車指示装置と同様であるので、ここでは説明を省略し、本実施の形態の共有車両配車指示装置における車両移動指示処理について詳細に説明する。
【0065】
第2の実施の形態では、所定期間後に最も駐車された共有車両台数が少なくなると予測されるポート(駐車領域)へ優先的に共有車両を移動するために、前述の車両移動指示処理において、移動元ポートと移動先ポートとでは、移動先ポートから先に決定するようにすれば良い。
すなわち、第1の実施の形態で図6及び図7を用いて説明した、所定期間後に最も駐車された共有車両台数が多くなると予測されるポート(駐車領域)から優先的に共有車両を移動するための車両移動処理を示すフローチャートにおいて、ステップS21からステップS30の移動元ポートの決定のための処理より先に、ステップS31からステップS37の移動先ポートの決定のための処理を先に実行するようにすれば良い。具体的には、ステップS31からステップS37を順次実行した後、ステップS21からステップS30を順次実行し、更にその後ステップS38からステップS40を順次実行するようにすれば良い。
【0066】
以上説明したように、本実施の形態の共有車両配車指示装置によれば、所定期間後に最も駐車された車両台数が少なくなると予測されるポート50へ優先的に共有車両2を移動することで、共有車両2が不足したポート50で利用者が共有車両2を借りることができない等の利用者の不満が発生することを防止し、顧客満足度を向上させることができるとう効果が得られる。
【0067】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態の共有車両配車指示装置について説明する。
第3の実施の形態では、所定期間後に最も駐車された共有車両台数が多くなると予測される駐車領域から優先的に共有車両を移動する車両移動指示と、所定期間後に最も駐車された共有車両台数が少なくなると予測される駐車領域へ優先的に車両を移動する移動指示とを交互に行う共有車両配車指示装置について説明する。
なお、第3の実施の形態における共有車両配車指示装置の構成については、第1、第2の実施の形態の共有車両配車指示装置と同様であるので、ここでは説明を省略し、本実施の形態の共有車両配車指示装置における車両移動指示処理について詳細に説明する。
【0068】
第3の実施の形態では、第1の実施の形態で図4を用いて説明したポート間共有車両移動指示手順を示すフローチャートにおいて、ステップS5の車両移動指示処理が、ステップS6で要員8に対する共有車両2の移動指示を要員管理サーバ1bへ出力する毎に、所定期間後に最も駐車された共有車両台数が多くなると予測される駐車領域から優先的に共有車両を移動する場合と、所定期間後に最も駐車された共有車両台数が少なくなると予測される駐車領域へ優先的に車両を移動する場合とを交互に繰り返せば良い。
すなわち、ステップS6で要員8に対する共有車両2の移動指示を要員管理サーバ1bへ出力する毎に、ステップS5では、第1の実施の形態で図6、図7を用いて説明したステップS21〜S40の車両移動指示処理と、第2の実施の形態の車両移動指示処理とを交互に行うようにすれば良い。
【0069】
以上説明したように、本実施の形態の共有車両配車指示装置によれば、所定期間後に最も駐車された車両台数が多くなると予測されるポート50から優先的に共有車両2を移動する場合と、所定期間後に最も駐車された車両台数が少なくなると予測されるポート50へ優先的に共有車両2を移動する場合とを交互に繰り返すことで、共有車両2に占有されて一般車両が駐車することができない等の周囲(車両共同利用システムの利用者以外)の不満が発生することと、共有車両2が不足して利用者が共有車両2を借りることができない等の利用者の不満が発生することを同時に防止し、車両共同利用システムを利用しない周囲に迷惑をかけずに、顧客満足度を向上させたシステムを運用できるとう効果が得られる。
【0070】
なお、上述の第1から第3の実施の形態では、再配車指示計算が行われた後、その指示がポートAにいる要員8をポートBへ2人移動するという指示であった場合、計算時点でポートBに向かっている要員8の数を確認し、もしその数が2人以上であるならば、計算した指示を取りやめる。ただし、共有車両2を間引く対象のポート50に、すでにフリーな要員8がいる場合は、その要員8に共有車両2の再配車指示を出す。また、計算結果が共有車両2に乗車して配車する場合は、評価値の段階で、既に到着予定車両数に含まれているため、そのまま指示を出すものとする。
【0071】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態の共有車両配車指示装置について説明する。
第4の実施の形態では、最も駐車された車両台数の多い駐車領域から優先的に車両を移動する共有車両配車指示装置について説明する。
なお、第4の実施の形態における共有車両配車指示装置の構成については、第1から第3の実施の形態の共有車両配車指示装置と同様であるので、ここでは説明を省略し、本実施の形態の共有車両配車指示装置における車両移動指示処理について詳細に説明する。
【0072】
図8のポート間共有車両移動指示手順を示すフローチャートのように、まず、各ポート50における共有車両2の過不足状態を正確に把握するために、車両管理装置1aにおいて共有車両2の駐車台数を評価し、全てのポート50に対して共有車両2の移動の順位付けを行い、再配車ポートを抽出するための評価値算出処理を行う(ステップS51)。
次に、車両管理装置1aは、算出された評価値に基づいて、実際にどのポート50からどのポート50へ共有車両2を移動するかを決定し、要員管理サーバ1bへ、移動元と移動先のポート50の間で共有車両2を移動する車両移動指示を出力する車両移動指示処理を行う(ステップS52)。
そして、要員管理サーバ1bは、通信網7を介して、車両管理装置1aから受けた共有車両2の移動指示を、要員8が所持する携帯端末9へ通知する(ステップS53)。
また、一度2個のポート間の共有車両2の移動を指示したら、ステップS51へ戻り、上述の処理を繰り返す。
【0073】
次に、図8のステップS51における評価値算出処理について詳細に説明する。図9は、車両管理装置1aが各ポート50における共有車両2の駐車台数を評価して各ポート50に順位付けを行うための評価値算出処理を示すフローチャートである。
図9において、まず最初に、車両管理装置1aの制御部11は、指定されたポート50(例えばポートA)に駐車されている共有車両2の台数をポートマスタ15から取得する(ステップS61)。
次に、取得した実際の駐車台数は必要判断最小閾値より多いか否かを判定する(ステップS62)。
ここで、必要判断最小閾値とは、各ポート50に対して個別に設定される値であって、各ポート50において共有車両2がこの閾値より少なくなると、例えば共有車両2の故障が発生したり、交通渋滞等でポート50へ時間通りに戻ることができない共有車両2が存在した場合に、利用者に貸し出す共有車両2を確保できなくなる可能性があり、共有車両2の補充が必要なことを示す最小の閾値である。
【0074】
ステップS62において、取得した実際の駐車台数が必要判断最小閾値以下である場合(ステップS62のNO)、必要判断最小閾値より実際の駐車台数を差し引き、更に「1台」引いた値を、各ポート50に順位付けを行うための評価値とする(ステップS63)。
また、ステップS62において、取得した実際の駐車台数が必要判断最小閾値より多い場合(ステップS62のYES)、実際の駐車台数は必要判断最大閾値より多いか否かを判定する(ステップS64)。
ここで、必要判断最大閾値とは、各ポート50に対して個別に設定される値であって、各ポート50において共有車両2がこの閾値より多くなると、例えば一度に複数の利用者が共有車両2をこのポート50へ返却しようとした場合に、このポート50に駐車可能な契約駐車台数を超えてしまい、一般の車両の駐車スペースを占有して駐車しなければならなくなる可能性があり、共有車両2の移動(間引き)が必要なことを示す最大の閾値である。
【0075】
ステップS64において、実際の駐車台数が必要判断最大閾値以下である場合(ステップS64のNO)、必要判断最大閾値より必要判断最小閾値を差し引いた差分の台数に対する、実際の駐車台数から必要判断最小閾値を差し引いた差分の台数の比率を、各ポート50に順位付けを行うための評価値とする(ステップS65)。
また、ステップS64において、実際の駐車台数が必要判断最大閾値より多い場合(ステップS64のYES)、実際の駐車台数から必要判断最大閾値を差し引いた差分の台数を、各ポート50に順位付けを行うための評価値とする(ステップS66)。
【0076】
そして、全てのポート50に対して評価値を算出したか否かを判定し(ステップS67)、全てのポート50に対して評価値を算出していない場合(ステップS67のNO)、次のポート50を指定して(ステップS68)、ステップS61へ戻り、上述の処理を繰り返す。
また、ステップS67において、全てのポート50に対して評価値を算出していた場合(ステップS67のYES)、共有車両2の移動(再配車)が必要なポート50を抽出して(ステップS69)、評価値算出処理を終了する。なお、共有車両2の移動が必要なポートであるか否かの判断は、少なくとも評価値が負の値を示すポート50は共有車両2の補充が必要で、評価値が1以上の値を示すポート50は、共有車両2の間引きが必要であると判断する。
【0077】
以下に示す表2は、ポートAからポートEにおけるそれぞれのポート50の必要判断最小閾値、必要判断最大閾値、契約駐車台数、実際の駐車台数の一例と、評価値算出処理によって算出された評価値と再配車要否(共有車両2の移動が必要であるか否か)を示す表である。評価値は、上述の評価値算出処理の計算方法に基づいて、ポートAは「−3」、ポートBは「3/4」、ポートCは「+2」、ポートDは「5/6」、ポートEは「−1」のように求まる。従って、共有車両2の移動が必要なポートは、ポートAとポートCとポートEである。ここで、ポートAとポートEは共有車両2の補充が必要で、ポートCは共有車両2の間引きが必要である。
【表2】
Figure 2004094913
なお、表2に記載された車両間引き限界値、車両補充限界値、車両間引き可否、車両補充可否については後述する。
【0078】
次に、図8のステップS52における車両移動指示処理について詳細に説明する。
図10、図11は、車両管理装置1aが自ら算出した評価値に基づいて、要員管理サーバ1bへ、移動元と移動先のポート50の間で共有車両2を移動する車両移動指示を出力するための車両移動指示処理を示すフローチャートである。
図10、図11において、まず最初に、車両管理装置1aの制御部11は、評価値算出処理によって算出された評価値が最も高いポート50を選択する(ステップS71)。
次に、選択されたポート50の評価値が正の値であるか否かを判定し(ステップS72)、評価値が正の値でない場合(ステップS72のNO)、車両移動指示処理を終了し、図8のステップS53へ戻る。
また、ステップS72において、評価値が正の値である場合(ステップS72のYES)、次に、選択されたポート50における共有車両2の駐車台数が車両間引き限界値より多いか否かを判定する(ステップS73)。
【0079】
ここで、車両間引き限界値とは、各ポート50に対して個別に設定される値であって、各ポート50において共有車両2がこの閾値より少なくなると、利用者によるこのポート50からの”直乗り”による共有車両2の貸し出しを最優先するために、これ以上このポート50の共有車両の数が減らないように、このポート50から共有車両2の足りない他のポート50への共有車両2の移動を禁止することを示す閾値である。従って、共有車両2の実際の駐車台数が車両間引き限界値以下であるポート50は、共有車両2の移動元のポートになることができない。
なお、ポート50毎に必要判断最小閾値、必要判断最大閾値、車両間引き限界値を個別に設定するので、評価値が低くても車両間引き限界値までの台数に余裕のあるポート50も存在する。
【0080】
そこで、ステップS73において、選択されたポート50における共有車両2の駐車台数が車両間引き限界値以下であった場合(ステップS73のNO)、評価値が次に高いポート50を選択し(ステップS74)、ステップS72へ戻り、上述の処理を繰り返す。
【0081】
一方、ステップS73において、選択されたポート50における共有車両2の駐車台数が車両間引き限界値より多い場合(ステップS73のYES)、次に、選択されたポート50が1つだけか否かを判定する(ステップS75)。
ステップS75において、選択されたポート50が1つだけの場合(ステップS75のYES)、このポート50を移動元のポートとして決定する(ステップS76)。
また、ステップS75において、選択されたポート50が1つだけではない場合(ステップS75のNO)、選択されたポート50に要員8が配置されているか否かを判定する(ステップS77)。
【0082】
ステップS77において、選択されたポート50に要員8が配置されていない場合(ステップS77のNO)、車両管理装置1aの制御部11は、要員管理サーバ1bから要員8の配置状況を取得して、他のポートから要員8が最も早く到着できるポート50を移動元のポートの候補として選択し(ステップS78)、このポート50を移動元のポートとして決定する(ステップS76)。
また、ステップS77において、選択されたポート50に要員8が配置されている場合(ステップS77のYES)、要員8が配置されたポート50が1つだけか否かを判定する(ステップS79)。
【0083】
ステップS79において、要員8が配置されたポート50が1つだけの場合(ステップS79のYES)、このポート50を移動元のポートとして決定する(ステップS76)。
また、ステップS79において、要員8が配置されたポート50が1つだではない場合(ステップS79のNO)、所定の順番でポートを選択し(ステップS80)、このポート50を移動元のポートとして決定する(ステップS76)。
【0084】
そして、移動元のポートが決定したら、次に、評価値が最も低いポート50を選択する(ステップS81)。
次に、選択されたポート50の評価値が負の値であるか否かを判定し(ステップS82)、評価値が負の値でない場合(ステップS82のNO)、車両移動指示処理を終了し、図8のステップS53へ戻る。
また、ステップS82において、評価値が負の値である場合(ステップS82のYES)、次に、選択されたポート50における共有車両2の駐車台数が車両補充限界値より少ないか否かを判定する(ステップS83)。
【0085】
ここで、車両補充限界値とは、各ポート50に対して個別に設定される値であって、各ポート50において共有車両2がこの閾値より多くなると、利用者によるこのポート50への共有車両2の返却を最優先するために、これ以上このポート50の共有車両2の数が増えないように、このポート50への共有車両2の余る他のポート50からの共有車両2の移動を禁止することを示す閾値である。従って、共有車両2の実際の駐車台数が車両補充限界値以上であるポート50は、共有車両2の移動先のポートになることができない。
なお、ポート50毎に必要判断最小閾値、必要判断最大閾値、車両補充限界値を個別に設定するので、評価値が高くても車両補充限界値までの台数に余裕のあるポート50も存在する。
【0086】
そこで、ステップS83において、選択されたポート50における共有車両2の駐車台数が車両補充限界値以上であった場合(ステップS83のNO)、評価値が次に低いポート50を選択し(ステップS84)、ステップS82へ戻り、上述の処理を繰り返す。
【0087】
一方、ステップS83において、選択されたポート50における共有車両2の駐車台数が車両補充限界値より少ない場合(ステップS83のYES)、次に、選択されたポート50が1つだけか否かを判定する(ステップS85)。
ステップS85において、選択されたポート50が1つだけの場合(ステップS85のYES)、このポート50を共有車両2の移動先のポート50として決定する(ステップS86)。
ステップS85において、選択されたポート50が1つだけではない場合(ステップS85のNO)、最も移動元のポート50に近いポート50を移動先のポートの候補として選択し(ステップS87)、このポート50を共有車両2の移動先のポート50として決定する(ステップS86)。
【0088】
そして、移動元のポート50に要員8が配置されているか否かを判定し(ステップS88)、移動元のポート50に要員8が配置されている場合(ステップS88のYES)、このポート50の要員8に対する共有車両2の移動指示を要員管理サーバ1bへ出力し(ステップS89)、車両移動指示処理を終了する。
また、ステップS88において、移動元のポート50に要員8が配置されていない場合(ステップS88のNO)、移動元のポート50に最も近い場所(ポート)にいる要員8に対する共有車両2の移動指示を要員管理サーバ1bへ出力し(ステップS90)、車両移動指示処理を終了する。
【0089】
前述の表2には、ポートAからポートEにおけるそれぞれのポート50の共有車両2の実際の駐車台数に加えて、車両間引き限界値、車両補充限界値の一例と、車両移動指示処理によって判定された車両間引き可否(車両を間引くことができるか否か、移動元ポートになることができるか否か)、及び車両補充可否(車両を補充することができるか否か、移動先ポートになることができるか否か)を示す。
上述の車両移動指示処理の判定に従って、ポートA及びポートEは、共有車両2を補充することのみが可能であり、移動先のポートにしかなることができない。また、ポートB、C、Dは、共有車両2を間引くことのみが可能であり、移動元のポートにしかなることができない。
【0090】
以上、第4の実施の形態として、最も駐車された車両台数の多いポート(駐車領域)から優先的に共有車両を移動する共有車両配車指示装置について説明した。
なお、本実施の形態では、車両管理装置1aの制御部11が評価値算出手段と車両移動指示手段とを構成する。より具体的には、図9のステップS61〜S69が評価値算出手段に相当し、図10のステップS71〜S90が車両移動指示手段に相当する。
【0091】
以上説明したように、本実施の形態の共有車両配車指示装置によれば、最も評価値が高く、共有車両2が過剰な状態にあるポート50から優先的に共有車両2を移動することで、ポート50の契約駐車台数を超えて他の一般車両の駐車領域を占有しているようなポート50において、一般車両が駐車することができない等の周囲(車両共同利用システムの利用者以外)の不満を速やかに解消し、車両共同利用システムを適正に運用することができるという効果が得られる。
【0092】
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態の共有車両配車指示装置について説明する。
第5の実施の形態では、最も駐車された車両台数の少ない駐車領域へ優先的に車両を移動する共有車両配車指示装置について説明する。
なお、第5の実施の形態における共有車両配車指示装置の車両移動指示処理以外の動作、及び装置の構成については、第1から第4の実施の形態の共有車両配車指示装置と同様であるので、ここでは説明を省略し、本実施の形態の共有車両配車指示装置における車両移動指示処理について詳細に説明する。
【0093】
第5の実施の形態では、最も駐車された車両台数の少ないポート(駐車領域)へ優先的に共有車両を移動するために、前述の車両移動指示処理において、移動元ポートと移動先ポートとでは、移動先ポートから先に決定するようにすれば良い。
すなわち、第4の実施の形態で図10及び図11を用いて説明した、最も駐車された車両台数の多いポート(駐車領域)から優先的に共有車両を移動するための車両移動処理を示すフローチャートにおいて、ステップS71からステップS80の移動元ポートの決定のための処理より先に、ステップS81からステップS87の移動先ポートの決定のための処理を先に実行するようにすれば良い。具体的には、ステップS81からステップS87を順次実行した後、ステップS71からステップS80を順次実行し、更にその後ステップS88からステップS90を順次実行するようにすれば良い。
【0094】
以上説明したように、本実施の形態の共有車両配車指示装置によれば、最も評価値が低く、共有車両2が足りない状態にあるポート50へ優先的に共有車両2を移動することで、共有車両2が不足するポート50で利用者が共有車両2を借りることができない等の利用者の不満を速やかに解消し、顧客満足度を向上させることができるとう効果が得られる。
【0095】
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態の共有車両配車指示装置について説明する。
第6の実施の形態では、最も駐車された車両台数の多い駐車領域から優先的に共有車両を移動する車両移動指示と、最も駐車された車両台数の少ない駐車領域へ優先的に車両を移動する移動指示とを交互に行う共有車両配車指示装置について説明する。
なお、第6の実施の形態における共有車両配車指示装置の構成については、第1から第5の実施の形態の共有車両配車指示装置と同様であるので、ここでは説明を省略し、本実施の形態の共有車両配車指示装置における車両移動指示処理について詳細に説明する。
【0096】
第6の実施の形態では、第4の実施の形態で図8を用いて説明したポート間共有車両移動指示手順を示すフローチャートにおいて、ステップS52の車両移動指示処理が、ステップS53で要員8に対する共有車両2の移動指示を要員管理サーバ1bへ出力する毎に、最も駐車された車両台数の多い駐車領域から優先的に共有車両を移動する場合と、最も駐車された車両台数の少ない駐車領域へ優先的に車両を移動する場合とを交互に繰り返せば良い。
すなわち、ステップS53で要員8に対する共有車両2の移動指示を要員管理サーバ1bへ出力する毎に、ステップS52では、第4の実施の形態で図10、図11を用いて説明したステップS71〜S90の車両移動指示処理と、第5の実施の形態の車両移動指示処理とを交互に行うようにすれば良い。
【0097】
以上説明したように、本実施の形態の共有車両配車指示装置によれば、最も評価値が高く、共有車両2が過剰な状態にあるポート50から優先的に共有車両2を移動する場合と、最も評価値が低く、共有車両2が足りない状態にあるポート50へ優先的に共有車両2を移動する場合とを交互に繰り返すことで、共有車両2に占有されて一般車両が駐車することができない等の周囲(車両共同利用システムの利用者以外)の不満と、共有車両2が不足して利用者が共有車両2を借りることができない等の利用者の不満とを同時に速やかに解消し、車両共同利用システムを利用しない周囲に迷惑をかけずに、顧客満足度を向上させたシステムを運用できるとう効果が得られる。
【0098】
なお、上述の第4から第6の実施の形態では、共有車両2の駐車台数に対してのみ閾値を設け、ポート間共有車両移動指示を行う場合を説明したが、必要な場所に最適な数の共有車両2を配置するように管理しても、共有車両2を移動する要員8の配置を考慮しないと、正確な共有車両移動指示を計算できても共有車両2を移動できる適当な要員8が割り当てられなかったり、任意の要員8が現在共有車両2が不足している目的のポート50へ共有車両2を移動中であるにも係わらず、その要員8と共有車両2とを見込まずに共有車両2の移動指示を出した場合、目的のポート50が共有車両2の不足するポート50として処理されて、新たな共有車両2の移動の割当てが行われる等の無駄な指示が発生する可能性がある。
【0099】
そこで、共有車両2の駐車台数に関し、共有車両2が余っているポート50へ要員8を移動させる閾値をポート毎に新たに設け、任意のポート50の共有車両2の駐車台数が少なくなってきたら、要員8が不在で共有車両2が余っているポート50から、この共有車両2が不足するポート50に対し共有車両2を移動する要員8を、共有車両2が余っているポート50へ向けて移動させるように、要員8へ指示を出すようにしても良い。
【0100】
また、ポート50に駐車された共有車両2の台数を、稼働可能な共有車両2の台数のみで管理した場合、稼働不可車両が占有している駐車ロット51の数を計数できないため、ポート50に共有車両2を駐車できる場所がなくなる可能性がある。
そこで、ポート間共有車両移動指示を行うには稼働不可車両も含めた共有車両2の計数を行い、更にポート50毎に稼働不可車両の駐車可能数の閾値を設け、この閾値を超える稼働不可車両が駐車されているポート50は、速やかに稼働不可車両を整備工場等へ移動するように、要員8へ指示を出すことが望ましい。
【0101】
(第7の実施の形態)
次に、上述の共有車両配車指示装置により各ポート間で適正に配置された、使用可能な共有車両の数に合わせて、共有車両の利用予約の制御を行う車両予約制御装置について説明する。
なお、第7の実施の形態における車両予約制御装置の構成については、第1から第6の実施の形態の共有車両配車指示装置と同様であるので、ここでは説明を省略し、本実施の形態の車両予約制御装置における車両予約処理について詳細に説明する。また、第7の実施の形態における車両予約制御装置の構成では、第1から第6の実施の形態の共有車両配車指示装置で用いた要員管理サーバ1bは、必要ないので設けなくても良い。
【0102】
まず、図12のフローチャートを用いて、本実施の形態の車両共同利用システムにおいて共有車両を利用者に貸し出すための予約処理について詳細を説明する。
まず、利用者A3が携帯端末4を用い、通信網7を介して車両管理装置1aにアクセスすると、車両管理装置1aでは、制御部11が、携帯端末4を介して利用者A3に利用者認証を求め、更に、利用者A3に予約条件を入力させ、予約処理の受信を行う(ステップS101)。ここで、予約条件とは、出発ポート、到着ポート、利用期日、利用時間、希望する車両の機種等の、貸出しを行う共有車両2を選択するための情報である。なお、車両の機種とは、車両の車種(車体の種類)やエンジン、トランスミッション(例えばAT/MT)、2輪駆動/4輪駆動等の動力伝達機能の種類、更に、サンルーフ等装備品の有無、車体の色等、車両を区別する分類のことを言う。
【0103】
次に、制御部11は、ポートマスタ15や予約マスタ17を参照して、出発ポートに空き車両があるか否かを判定する(ステップS102)。
ステップS102において、出発ポートに空き車両がない場合(ステップS102のNO)、制御部11は、携帯端末4を介して利用者A3に”予約NG”のメッセージを通知して予約確認処理1へ移行し、車両の空きを待つか、予約を中止するか等、利用者A3の希望の処理を行い予約処理動作を終了する(ステップS103)。
また、ステップS102において、出発ポートに空き車両がある場合(ステップS102のYES)、利用者A3に利用希望時間(予約開始時刻、予約終了時刻)を入力させる(ステップS104)。
【0104】
次に、制御部11は、利用者A3が入力した利用希望時間において空き車両が確保できるか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105において、利用者A3が入力した利用希望時間において空き車両が確保できない場合(ステップS105のNO)、制御部11は、携帯端末4を介して利用者A3に”予約NG”のメッセージを通知して予約確認処理2へ移行し、車両の空きを待つか、予約時間を変更するか、予約を中止するか等、利用者A3の希望の処理を行い予約処理動作を終了する(ステップS106)。
【0105】
また、ステップS105において、利用者A3が入力した利用希望時間において空き車両が確保できる場合(ステップS105のYES)、予約を希望した利用者A3のユーザIDと確保した共有車両2の車両番号を対応づけ、利用希望時間と、更に上述の予約条件と共に予約マスタ17へ記録する(ステップS107)。
また、予約を希望した利用者A3の携帯端末4に”予約OK”というメッセージと予約車両番号を送信して(ステップS108)予約処理動作を終了する。
【0106】
次に、図13のフローチャートを用いて、本実施の形態の車両共同利用システムにおいて共有車両の利用予約の可否を制御するための予約可否制御処理について詳細を説明する。
車両管理装置1aでは、制御部11が、定期的に予約可否制御処理を実行し、利用者A3からの予約申請を受付け可能か否かを監視している。
すなわち、車両管理装置1aの制御部11は、まず、車両マスタ14、ポートマスタ15、及び予約マスタ17を参照して、共有車両2の移動予定時間や状態を認識すると共に、GPSを利用して共有車両2から報告された共有車両の位置情報から、ポート50に予定通りに返却されない未返却車両があるか否かを判定する(ステップS111)。
ステップS111において、ポート50に予定通りに返却されない未返却車両がある場合(ステップS111のYES)、未返却車両の数を計数して変数Mに設定し(ステップS112)、ステップS113へ進む。
【0107】
一方、ステップS111において、未返却車両がない場合(ステップS111のNO)、何もせずステップS113へ進む。
次に、ステップS113では、車両マスタ14及びポートマスタ15を参照して、故障箇所が発見されたことを報告した共有車両2の有無を検索し、新規修理車両があるか否かを判定する(ステップS113)。
ステップS113において、故障箇所が発見された新規修理車両がある場合(ステップS113のYES)、新規修理車両の数を計数して変数Nに設定し(ステップS114)、ステップS115へ進む。
一方、ステップS113において、新規修理車両がない場合(ステップS113のNO)、何もせずステップS115へ進む。
【0108】
次に、ステップS115では、車両マスタ14及びポートマスタ15を参照して、故障の修理が完了し使用可能な車両として復帰するか、遅れてもポートに返却されて使用可能な車両として復帰する復帰車両があるか否かを判定する(ステップS115)。
ステップS115において、復帰車両がある場合(ステップS115のYES)、復帰車両の数を計数して変数Rに設定し(ステップS116)、ステップS117へ進む。
一方、ステップS115において、復帰車両がない場合(ステップS115のNO)、何もせずステップS117へ進む。
【0109】
そして、変数M、N、Rが設定されたら、ステップS117において、予定通りに使用可能な「有効車両台数X=共有車両総数A−(M+N)+R」を計算する(ステップS117)。
次に、変数M、N、Rのいずれかに変化があったか否かを判定する(ステップS118)。
ステップS118において、変数M、N、Rのいずれかに変化がなかった場合(ステップS118のNO)、車両管理装置1aの制御部11は、この回の予約可否制御処理を終了する。
【0110】
また、ステップS118において、変数M、N、Rのいずれかに変化があった場合(ステップS118のYES)、次に、前回の計数時から有効車両台数Xの値が減少したか否かを判定する(ステップS119)。
ステップS119において、前回の計数時から有効車両台数Xの値が減少していた場合(ステップS119のYES)、予約処理による利用者A3からの予約申請の受付けを中止する(ステップS120)。
そして、変更後の有効車両台数Xで予約配車の再計算を行う(ステップS121)。
【0111】
また、ステップS119において、前回の計数時から有効車両台数Xの値が減少していなかった場合(ステップS118のNO)、車両管理装置1aの制御部11は、予約処理による利用者A3からの予約申請の受付けを中止をせずに、ステップS121へ進み、変更後の有効車両台数Xで予約配車の再計算を行う(ステップS121)。
【0112】
次に、貸し出し可能な共有車両2があるか否かを判定し(ステップS122)、貸し出し可能な共有車両2がある場合(ステップS122のYES)、予約処理による利用者A3からの予約申請の受付けを再開する(ステップS123)。
ステップS122において、貸し出し可能な共有車両2がない場合(ステップS122のNO)、車両管理装置1aの制御部11は、この回の予約可否制御処理を終了する。
なお、図13に点線で示すように、ステップS122及びステップS123を実行しないようにしても良い。
【0113】
すなわち、図13の予約可否制御処理によると、図14に示すように、(1)車両番号1及び車両番号2の共有車両の前の利用者A3の予約予定返却時間が14時00分であった時、(2)車両番号1及び車両番号2の共有車両の当初の車両利用可能時間は14時00分からであるが、(4)車両番号2の車両が予定通りに使用できない(ポートに返却されない)と判断された時点から、使用可能な共有車両は1台と計数されて、予定通りに使用できない(ポートに返却されない)車両に対する予約申請受付け中止期間となり、(3)車両番号2の共有車両が14時15分にポートに返却された時点で、使用可能な共有車両は2台と計数されて、利用予約処理は正常な状態に復帰する。
【0114】
なお、本実施の形態では、車両管理装置1aの制御部11が予約管理手段と、共有車両管理手段と、予約可否制御手段とを構成する。より具体的には、図12のステップS101〜S108が予約管理手段に相当し、図13のステップS111〜S117が共有車両管理手段に相当し、図13のステップS118〜S123が予約可否制御手段に相当する。
【0115】
以上説明したように、本実施の形態の車両予約制御装置によれば、共有車両2の利用予約において、車両管理装置1aの制御部11によって何らかの理由により予定通りに使用できなくなった共有車両2が発見された場合、制御部11が該共有車両2に対する利用者A3からの予約申請の受付けを中止すると共に、使用できなくなった共有車両2が復帰し、貸し出し可能な共有車両2が用意できるようになったら、利用者A3からの予約申請の受付けを再開することで、使用できる共有車両2の台数が減ったことにより予定通りの車両貸し出しが実行できなくなることを防止できる。
従って、利用者A3の予約を受付けたにも係わらず、実際は共有車両2を貸し出すことができない等、利用者A3に対する不都合を解消して予約処理を確実に履行し、利用者A3の利便性を向上させることができるという効果が得られる。
【0116】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1に記載の共有車両配車指示装置によれば、評価値算出手段により、駐車領域毎の所定期間後における共有車両の過剰数と不足数とを予測し、更にこの予測された過剰数と不足数を利用して、各駐車領域における車両移動の必要性を評価値という数値として算出することで、各駐車領域における車両移動の必要性を適正に考慮して各駐車領域間の共有車両の移動を指示することができる。
従って、複数の駐車領域における共有車両の台数のバラツキを解消し、いずれの駐車領域でも、利用者が利用者の都合で共有車両を利用できるように、車両共同利用システムを適正に運用できるという効果が得られる。
特に、一般の駐車場の一部を共有車両の駐車領域として借用しているような場合、任意の駐車領域で共有車両が過剰になり、一般の車両を駐車するべき領域までも占有してしまうような問題が発生することを防止し、車両共同利用システムの利用者以外の人も満足するシステムを運用することができるという効果が得られる。
【0117】
請求項2に記載の共有車両配車指示装置によれば、第1、第2の評価値により各駐車領域における車両移動の必要性を適正に評価し、所定期間後に共有車両が不足気味になるであろう駐車領域が移動元駐車領域に設定されること、または所定期間後に共有車両が過剰気味になるであろう駐車領域が移動先駐車領域に設定されることを防止することができる。
従って、最も車両共同利用システムの利用者以外の人に迷惑をかけることになるであろう駐車領域から、最も車両共同利用システムの利用者が共有車両を必要とすることになるであろう駐車領域へ共有車両を移動することで、効率よく車両共同利用システムの運用中における問題の発生を防止することができるという効果が得られる。
【0118】
請求項3に記載の共有車両配車指示装置によれば、すぐに共有車両を移動できる要員が配置された駐車領域を優先的に移動元駐車領域とすることにより、短時間で共有車両の移動を完了することができる
従って、特に共有車両が足りない状態にある駐車領域において、利用者が共有車両を借りることができない等の利用者の不満を速やかに解消し、顧客満足度を向上させることができるとう効果が得られる。
【0119】
請求項4に記載の共有車両配車指示装置によれば、第1、第2の閾値を利用して共有車両の駐車台数を評価し、各駐車領域における車両移動の必要性を評価値という数値として算出することで、各駐車領域における車両移動の必要性を適正に考慮して各駐車領域間の共有車両の移動を指示することができる。
従って、複数の駐車領域における共有車両の台数のバラツキを解消し、いずれの駐車領域でも、利用者が利用者の都合で共有車両を利用できるように、車両共同利用システムを適正に運用できるという効果が得られる。
特に、一般の駐車場の一部を共有車両の駐車領域として借用しているような場合、任意の駐車領域で共有車両が過剰になり、一般の車両を駐車するべき領域までも占有してしまうような問題を解消し、車両共同利用システムの利用者以外の人の不満も解消できるという効果が得られる。
【0120】
請求項5に記載の共有車両配車指示装置によれば、最も前記共有車両が充足していると判定した駐車領域から、最も前記共有車両が不足していると判定した駐車領域への共有車両の移動を指示することができる。
従って、最も車両共同利用システムの利用者以外の人に迷惑をかけていると思われる駐車領域から、最も車両共同利用システムの利用者が共有車両を必要としている駐車領域へ共有車両を移動することで、効率よく車両共同利用システムの運用中に発生する問題を解消することができる。
【0121】
請求項6に記載の共有車両配車指示装置によれば、第3、第4の閾値により共有車両が不足気味の駐車領域が移動元駐車領域に設定されること、または共有車両が過剰気味の駐車領域が移動先駐車領域に設定されることを防止することができる。
従って、共有車両の移動が共有車両が不足気味の2つの駐車領域の間で行われたり、あるいは共有車両の移動が共有車両が過剰気味の2つの駐車領域の間で行われる等、無駄な共有車両の移動指示が出力されることを防止し、車両共同利用システムを適正に運用できるという効果が得られる。
【0122】
請求項7に記載の共有車両配車指示装置によれば、すぐに共有車両を移動できる要員が配置された駐車領域を優先的に移動元駐車領域とすることにより、短時間で共有車両の移動を完了することができる
従って、特に共有車両が足りない状態にある駐車領域において、利用者が共有車両を借りることができない等の利用者の不満を速やかに解消し、顧客満足度を向上させることができるとう効果が得られる。
【0123】
請求項8から請求項10に記載の車両予約制御装置によれば、共有車両の利用予約において、共有車両管理手段によって、共有車両の数に変化が発生した事が検知された場合には、再配車計算手段が予約管理手段により管理された車両に対する再配車計算を実施する。この時、特に何らかの理由により予定通りに使用できなくなった共有車両が発見された場合、再配車計算手段の計算結果に基づいて、予約可否制御手段が該共有車両に対する予約管理手段による利用者からの予約申請の受付けを中止する。また、使用できなくなった共有車両が復帰し、貸し出し可能な共有車両が用意できるようになったら、利用者からの予約申請の受付けを再開する。これにより、使用できる共有車両の台数が減ったことにより予定通りの車両貸し出しが実行できなくなることを防止できる。
従って、利用者の利便性を向上させると共に、共有車両を有効に活用し、車両共同利用システムを効率的に運用することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態で用いられる共有車両の構成を示す図である。
【図3】同実施の形態で用いられる共有車両を駐車するためのポートを示す図である。
【図4】同実施の形態におけるポート間共有車両移動指示手順を示すフローチャートである。
【図5】同実施の形態における評価値算出処理を示すフローチャートである。
【図6】同実施の形態における車両移動指示処理を示すフローチャートである。
【図7】同実施の形態における車両移動指示処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施の形態におけるポート間共有車両移動指示手順を示すフローチャートである。
【図9】同実施の形態における評価値算出処理を示すフローチャートである。
【図10】同実施の形態における車両移動指示処理を示すフローチャートである。
【図11】同実施の形態における車両移動指示処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第7の実施の形態における予約処理を示すフローチャートである。
【図13】同実施の形態における予約可否制御処理を示すフローチャートである。
【図14】同実施の形態における車両復帰後の予約可能時間を示す図である。
【符号の説明】
1  管制室
1a 車両管理装置
1b 要員管理サーバ
2  共有車両
3  利用者A
4  携帯端末
5  利用者B
6  スマートカード
7  通信網
8  要員
9  携帯端末
11  制御部
S11〜S18  評価値算出手段
S21〜S40  車両移動指示手段
S61〜S69  評価値算出手段
S71〜S90  車両移動指示手段
S101〜S108  予約管理手段
S111〜S117  共有車両管理手段
S118〜S123  予約可否制御手段

Claims (10)

  1. 駐車領域に駐車された共有車両を管理し、利用者に前記共有車両を貸出す車両共同利用システムにおいて、地理的に離れた位置に存在する複数の前記駐車領域に用意される貸出し可能な前記共有車両の駐車台数を適正に保つために、複数の前記駐車領域間の前記共有車両の移動を指示する共有車両配車指示装置であって、
    前記共有車両の移動実績に基づいて、前記駐車領域毎の所定期間後における前記共有車両の過剰数と不足数とを予測すると共に、予測された前記過剰数に対応する第1の評価値と、予測された前記不足数に対応する第2の評価値とを算出する評価値算出手段と、
    前記第1、第2の評価値に基づいて前記共有車両の移動元駐車領域と移動先駐車領域とを決定し、前記移動元駐車領域から前記移動先駐車領域へ前記共有車両を移動する車両移動指示を出力する車両移動指示手段と
    を備えたことを特徴とする共有車両配車指示装置。
  2. 前記車両移動指示手段は、
    前記第1、第2の評価値に基づき、最も前記共有車両が充足すると予測された前記駐車領域を前記共有車両の移動元駐車領域とし、
    前記第1、第2の評価値に基づき、最も前記共有車両が不足すると予測された前記駐車領域を前記共有車両の移動先駐車領域とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の共有車両配車指示装置。
  3. 前記車両移動指示手段は、
    前記共有車両の移動を行う要員が配置された前記駐車領域を、優先して前記移動元駐車領域とする
    ことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の共有車両配車指示装置。
  4. 駐車領域に駐車された共有車両を管理し、利用者に前記共有車両を貸出す車両共同利用システムにおいて、地理的に離れた位置に存在する複数の前記駐車領域に用意される貸出し可能な前記共有車両の駐車台数を適正に保つために、複数の前記駐車領域間の前記共有車両の移動を指示する共有車両配車指示装置であって、
    車両移動が必要か否かを判断するための下限値を示す第1の閾値と、車両移動が必要か否かを判断するための上限値を示す第2の閾値とを前記駐車台数に対して前記駐車領域毎に設定すると共に、前記第1、第2の閾値を利用して、前記駐車台数に係わる前記駐車領域毎の評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値に基づいて前記共有車両の移動元駐車領域と移動先駐車領域とを決定し、前記移動元駐車領域から前記移動先駐車領域へ前記共有車両を移動する車両移動指示を出力する車両移動指示手段と
    を備えたことを特徴とする共有車両配車指示装置。
  5. 前記車両移動指示手段は、
    前記評価値に基づき、最も前記共有車両が充足していると判定した前記駐車領域を前記共有車両の移動元駐車領域とし、
    前記評価値に基づき、最も前記共有車両が不足していると判定した前記駐車領域を前記共有車両の移動先駐車領域とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の共有車両配車指示装置。
  6. 前記車両移動指示手段は、
    車両移動が可能か否かを判断するための下限値を示す第3の閾値と、車両移動が可能か否かを判断するための上限値を示す第4の閾値とを前記駐車台数に対して前記駐車領域毎に設定すると共に、
    前記駐車台数が前記第3の閾値より多く、前記共有車両の間引きが可能と判定した前記駐車領域の中で、前記評価値に基づき、最も前記共有車両が充足していると判定した前記駐車領域を前記共有車両の移動元駐車領域とし、
    前記駐車台数が前記第4の閾値より少なく、前記共有車両の補充が可能と判定した前記駐車領域の中で、前記評価値に基づき、最も前記共有車両が不足していると判定した前記駐車領域を前記共有車両の移動先駐車領域とする
    ことを特徴とする請求項4に記載の共有車両配車指示装置。
  7. 前記車両移動指示手段は、
    前記共有車両の移動を行う要員が配置された前記駐車領域を、優先して前記移動元駐車領域とする
    ことを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の共有車両配車指示装置。
  8. 利用者からの利用予約を受付けて車両の配車管理を行う予約管理手段を備えると共に、利用予約を行った前記利用者に対して駐車領域に駐車された共有車両を貸出す車両共同利用システムで利用される車両予約制御装置において、
    予定通りに使用可能であって、予約可能な共有車両の数を計数する共有車両管理手段と、
    前記共有車両管理手段が、前記共有車両の数に変化が発生した事を検知した場合には、検知された前記共有車両の変化数に基づき、前記予約管理手段により管理された車両に対する再配車計算を実施する再配車計算手段と
    を備えたことを特徴とする車両予約制御装置。
  9. 前記共有車両管理手段が、前記共有車両の数が減少した事を検知した場合には、それ以降共有車両に対する前記予約管理手段による前記利用者からの予約申請の受付を中止する予約可否制御手段を備え、
    前記再配車計算手段が、検知された前記共有車両の減少数に基づき、前記予約管理手段により管理された車両に対する再配車計算を実施する
    ことを特徴とする請求項8に記載の車両予約制御装置。
  10. 前記予約可否制御手段は、前記再配車計算手段の算出結果に基づき、前記利用者からの予約申請の受付けを再開する
    ことを特徴とする請求項9に記載の車両予約制御装置。
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