JP2004093719A - カメラ用シャッタ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板10に揺動自在に支持されて開口部10aを開閉し得る第1羽根群30及び第2羽根群40、第1羽根群30を駆動する第1電磁駆動源50、第2羽根群40を駆動する第2電磁駆動源60、第1羽根群30及び第2羽根群40に含まれるシャッタ羽根を検出できる一つの光センサ70等によりカメラ用シャッタ装置を構成し、第1羽根群30に開き動作及び第2羽根群40に閉じ動作を行なわせると共に、これら羽根群の動作の前後で光センサ70から出力される信号を確認して駆動制御を行なう。これにより、高速でのシャッタ動作が可能になり、検出システムが簡略化され、コストが低減される。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ等に搭載されるカメラ用シャッタ装置に関し、特に、別々に駆動されて露光用の開口部を開閉する複数のシャッタ羽根を備えるカメラ用シャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカメラ用シャッタ装置としては、露光用の開口部を有する基板、基板に対して回動自在に支持され開口部を開閉し得る一対のシャッタ羽根、一対のシャッタ羽根に駆動力を及ぼす一つの電磁アクチュエータ、シャッタ羽根の位置を検出する一つの光センサ等を備えたものが知られている(特開平11−142911号公報)。
【0003】
また、他のカメラ用シャッタ装置としては、露光用の開口部を有する円板状の基板、開口部の周りに回動自在に配置された駆動リング、駆動リングの回動に連動してお互いに径方向内側に近づいて開口部を閉鎖し又お互いに径方向外側に遠ざかって開口部を開放するアイリス状の複数のシャッタ羽根、駆動リングを駆動する一つの電磁アクチュエータ、シャッタ羽根の位置を検出する一つの光センサ等を備えたものが知られている(特開平11−326989号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の装置においては、一つの電磁アクチュエータの駆動力により複数のシャッタ羽根が連動して開閉動作を行なうため、一つの光センサで一つのシャッタ羽根の位置を検出すれば、複数のシャッタ羽根全体の位置が検出できるようになっている。
【0005】
一方、高速のシャッタ装置を提供するにあたり、複数のシャッタ羽根を、例えば二つの羽根群に分け、各々の羽根群に含まれるシャッタ羽根を、各々の羽根群に対応して設けられたそれぞれの電磁アクチュエータにより別々に駆動する構成が考えられる。
【0006】
この場合、各々の羽根群に含まれるシャッタ羽根の位置を検出するために、従来のような検出手法を適用すると、各々の羽根群に対応してそれぞれ光センサを設ける必要がある。その結果、構成部品が増加し、シャッタ羽根の位置を検出するシステムが複雑化し、装置の高コスト化を招く。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、シャッタ羽根の位置を検出するシステムの簡略化、低コスト化等を図りつつ、高速でのシャッタ動作が可能なカメラ用シャッタ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカメラ用シャッタ装置は、露光用の開口部を有する基板と、基板に対して移動自在に支持され開口部を開閉し得る複数のシャッタ羽根と、複数のシャッタ羽根を駆動する電磁駆動源と、シャッタ羽根の位置を検出する検出手段と、検出手段の検出信号に基づいて電磁駆動源を駆動制御する制御手段とを備え、上記複数のシャッタ羽根は、それぞれに駆動される第1羽根群と第2羽根群とからなり、上記電磁駆動源は、第1羽根群を駆動する第1電磁駆動源と第2羽根群を駆動する第2電磁駆動源とからなり、上記検出手段は、第1羽根群に含まれるシャッタ羽根と第2羽根群に含まれるシャッタ羽根とを検出できる位置に配置された一つのセンサからなる、ことを特徴としている。
【0009】
この構成によれば、一つのセンサが、第1羽根群及び第2羽根群に含まれるシャッタ羽根の位置を検出し、この検出信号に基づいて、制御手段が第1電磁駆動源及び第2電磁駆動源を駆動制御して、第1羽根群及び第2羽根群が開口部の開閉動作を行なう。すなわち、それぞれ駆動される第1羽根群及び第2羽根群により開閉動作が行なわれるため、高速でのシャッタ動作が可能になり、又、一つのセンサにより、第1羽根群と第2羽根群との位置が検出されるため、検出システムが簡略化され、コストが低減される。
【0010】
上記構成において、第1羽根群は、露光動作の際に、開口部を閉じる閉鎖位置から開放する開放位置に向けて開き動作を行なうように駆動され、第2羽根群は、露光動作の際に、開口部を開放する開放位置から閉じる閉鎖位置に向けて閉じ動作を行なうように駆動され、センサは、第1羽根群及び第2羽根群が閉鎖位置又は開放位置のいずれかに移動したとき出力信号が切り替わるように配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、露光動作において、第1羽根群及び第2羽根群が開口部の開き動作及び閉じ動作を順次に行なうことで、より高速でのシャッタ動作が可能になる。また、センサは、第1羽根群及び第2羽根群が閉鎖位置又は開放位置のいずれかに移動したとき出力信号が切り替わるため、初期情報を予め設定すれば、出力信号、例えばHレベル及びLレベルの出力に応じて、第1羽根群及び第2羽根群の位置を確実に検出することができる。
【0011】
上記構成において、制御手段は、第1電磁駆動源又は第2電磁駆動源により、第1羽根群又は第2羽根群が駆動される前及び駆動された後において、センサの検出信号を判定する、構成を採用できる。
この構成によれば、第1羽根群又は第2羽根群が駆動される前及び駆動された後において、センサの信号が制御手段により判定(確認)されるため、第1羽根群及び第2羽根群の位置が常に正確に検出され、確実な開閉動作(シャッタ動作)が行なわれる。
【0012】
上記構成において、第1羽根群及び第2羽根群は、お互いに近接して開口部を閉鎖しかつお互いに離隔して開口部を開放するように揺動自在に支持された複数のシャッタ羽根を含み、センサは、第1羽根群の揺動範囲と第2羽根群の揺動範囲とが重なる位置に配置されている、構成を採用できる。
この構成よれば、揺動タイプのシャッタ羽根において、装置の小型化、集約化を図りつつ、一つのセンサで第1羽根群及び第2羽根群の位置を検出することができる。
【0013】
上記構成において、第1羽根群及び第2羽根群は、それぞれに含まれるシャッタ羽根の揺動範囲の中心線同士が略直角ないし近傍の角度をなすように、配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、装置の小型化、集約化を図りつつ、第1羽根群及び第2羽根群の位置を共に検出し得るセンサの配置場所を容易に設定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図8は、本発明に係るカメラ用シャッタ装置の一実施形態を示すものであり、図1は装置の平面図、図2及び図3は展開断面図、図4は内部構造を示す平面図、図5ないし図8はシャッタ羽根の動作を示す平面図である。尚、図5ないし図8においては、説明の便宜上一方の羽根群のみを示す。
【0015】
この装置は、図1ないし図4に示すように、露光用の開口部10a,20aを有する基板としての地板10及び裏板20、地板10に対して移動自在に支持され開口部10aを開閉し得る第1羽根群30及び第2羽根群40、第1羽根群30を駆動する第1電磁駆動源50、第2羽根群40を駆動する第2電磁駆動源60、第1羽根群30及び第2羽根群40に含まれるシャッタ羽根の位置を検出する検出手段としての一つの光センサ70、種々の演算及び判定処理を行なうと共に光センサ70の検出信号に基づいて電磁駆動源50,60を駆動制御する制御手段(不図示)等を備えている。
【0016】
地板10には、図2ないし図4に示すように、円形をなす露光用の開口部10a、第1羽根群30を支持する支軸11,12、第2羽根群40を支持する支軸13,14,15,16、後述する駆動ピン51a,61aの移動を許容する貫通孔10b,10c、第1羽根群30及び第2羽根群40を閉鎖位置及び開放位置にそれぞれ停止させるストッパ(不図示)等が形成されている。
裏板20は、図2及び図3に示すように、地板10と所定の間隔をおいて連結されて、第1羽根群30及び第2羽根群40を揺動自在に収容する羽根室Wを画定している。
【0017】
第1羽根群30は、図4に示すように、支軸11に揺動自在に支持されたシャッタ羽根31、支軸12に揺動自在に支持されたシャッタ羽根32(すなわち、複数のシャッタ羽根)により構成されている。シャッタ羽根31,32は、それぞれ円孔31a,32a、長孔31b,32bを有し、円孔31a,32aに支軸11,12が挿入され、長孔31b,32bに駆動ピン51aが挿入されている。
すなわち、シャッタ羽根31,32は、お互いに近接して開口部10aを閉鎖する閉鎖位置とお互いに離隔して開口部10aを開放する開放位置との間を揺動自在となっている。
【0018】
第2羽根群40は、図4に示すように、支軸13,15に揺動自在に支持された一方側のシャッタ羽根41,43、支軸14,16に揺動自在に支持された他方側のシャッタ羽根42,44(すなわち、複数のシャッタ羽根)により構成されている。シャッタ羽根41,42,43,44は、それぞれ円孔41a,42a,43a,44a、長孔41b,42b,43b,44bを有し、円孔41a,42a,43a,44aに支軸13,14,15,16が挿入され、長孔41b,42b,43b,44bに駆動ピン61aが挿入されている。
すなわち、一方側のシャッタ羽根41,43と他方側のシャッタ羽根42,44とは、お互いに近接して開口部10aを閉鎖する閉鎖位置とお互いに離隔して開口部10aを開放する開放位置との間を揺動自在となっている。
【0019】
ここで、第1羽根群30と第2羽根群40とは、図4に示すように、シャッタ羽根31及びシャッタ羽根32の揺動範囲の中心線L1と、シャッタ羽根41,43及びシャッタ羽根42,44の揺動範囲の中心線L2との角度θが、略直角ないし近傍(若干大きめ、例えば90度〜120度程度)の角度をなすように配置されている。
この配置により、装置の小型化、集約化を行ないつつ、第1羽根群30及び第2羽根群40を一つの光センサ70で検出できるように、センサ70の配置場所を容易に設定することができる。
【0020】
光センサ70は、図1ないし図4に示すように、第1羽根群30の揺動範囲と第2羽根群40の揺動範囲とが重なる位置に配置され、羽根室Wに向けて地板10に固定されている。この光センサ70は、検出光を発する投光素子と反射された検出光を受光する受光素子とにより構成された反射型の光センサ(PR)である。尚、スペース上の制約がなければ、透過型の光センサを採用してもよい。
【0021】
このように、揺動タイプのシャッタ羽根31,32、41〜44からなる第1羽根群30及び第2羽根群40のそれぞれの位置を、一つの光センサ70で検出できるように形成されているため、部品の削減、最適なレイアウトにより構造が簡略化され、装置が集約化、小型化される。
【0022】
また、光センサ70は、第1羽根群30と第2羽根群40との少なくとも一方が開放位置にあるとき、シャッタ羽根の存在を検出してLレベルの信号を出力し、一方、第1羽根群30と第2羽根群40との両方が閉鎖位置にあるとき、シャッタ羽根が存在しないことを検出してHレベルの信号を出力するようになっている。すなわち、光センサ70は、第1羽根群30及び第2羽根群40が閉鎖位置又は開放位置のいずれかに移動したとき、出力信号が切り替わるように配置されている。
【0023】
これにより、第1羽根群30及び第2羽根群40が閉鎖位置又は開放位置のいずれかに移動すれば、光センサ70の出力信号が切り替わるため、初期情報を予め設定するだけで、第1羽根群30及び第2羽根群40の位置を確実に検出することができる。
【0024】
第1電磁駆動源50は、図1及び図2に示すように、N極及びS極に着磁された円柱状の磁石部及び磁石部から突出した駆動ピン51aを有するロータ51、ロータ51を回動自在に支持する枠部材52、枠部材52に巻回された励磁用のコイル53、枠部材52の外側に嵌合された円筒状のヨーク54等により形成されている。そして、駆動ピン51aは、図4に示すように、シャッタ羽根31,32の円孔31a,32aに連結されている。
すなわち、ロータ51が所定の角度範囲を回動することで、第1羽根群30が開口部10aを開閉する。ここでは、露光動作の際に、ロータ51が図4中の時計回りに回転して、第1羽根群30は閉鎖位置から開放位置へ向けて開き動作を行なうように駆動される。
【0025】
第2電磁駆動源60は、図1及び図3に示すように、N極及びS極に着磁された円柱状の磁石部及び磁石部から突出した駆動ピン61aを有するロータ61、ロータ61を回動自在に支持する枠部材62、枠部材62に巻回された励磁用のコイル63、枠部材62の外側に嵌合された円筒状のヨーク64等により形成されている。そして、駆動ピン61aは、図4に示すように、シャッタ羽根41,42,43,44の円孔41a,42a,43a,44aに連結されている。
すなわち、ロータ61が所定の角度範囲を回動することで、第2羽根群40が開口部10aを開閉する。ここでは、露光動作の際に、ロータ61が図4中の反時計回りに回転して、第2羽根群40は開放位置から閉鎖位置へ向けて閉じ動作を行なうように駆動される。
【0026】
次に、このカメラ用シャッタ装置が、デジタルカメラに搭載された場合の動作について、図9のタイムチャート(被写体光が低輝度の場合)に基づき説明する。尚、デジタルカメラには、撮像素子としてのCCD、撮影画像を記録する記録部、レリーズ動作を行なうレリーズボタン、メインスイッチ、撮影画像を表示するモニター等が含まれる。
ここで、メインスイッチがオフとされた休止状態では、第1羽根群30及び第2羽根群40は、図5及び図8に示すように、開口部10aを閉鎖する閉鎖位置に位置している。
【0027】
先ず、メインスイッチがオンとされると、制御手段は、第1電磁駆動源50及び第2電磁駆動源60を駆動する前に、P1点のタイミングにおいて、光センサ70の出力信号(Hレベル)を判定して初期情報として取り込み、図5及び図8に示すように、第1羽根群30及び第2羽根群40が共に閉鎖位置にあることを確認する。
そして、制御手段は、第2電磁駆動源60(コイル63)に逆向き(開き側)の通電を行なって、図6に示すように、第2羽根群40を開放位置に位置付ける。その後、制御手段は、P2点のタイミングにおいて、光センサ70の出力信号(Lレベル)を判定して、第2羽根群40が開放位置に位置付けられたことを確認する。
【0028】
この待機状態において、撮影者がレリーズ動作を行なうと、制御手段は、先ず第1電磁駆動源50(コイル53)に正方向(開き側)の通電を行なって、図7に示すように、第1羽根群30を開放位置に向け移動(開き動作)させる。
続いて、制御手段は、所定の間隔をおいて、第2電磁駆動源60(コイル63)に正方向(閉じ側)の通電を行なって、図8に示すように、第2羽根群40を閉鎖位置に向け移動(閉じ動作)させる。
その後、制御手段は、P3点のタイミングにおいて、光センサ70の出力信号(Lレベル)を判定して、第1羽根群30が開放位置にあることを確認する。
【0029】
上記のように、第1羽根群30の開き動作と第2羽根群40の閉じ動作により、露光動作が行なわれ、CCDに撮影された撮影画像は種々の処理が施されて記憶部に取り込まれ、1回の撮影が完了する。
【0030】
その後、制御手段は、第1電磁駆動源50(コイル53)に逆向き(閉じ側)の通電を行なって、図5に示すように、第1羽根群30を閉鎖位置に位置付ける。その後、制御手段は、P4点のタイミングにおいて、光センサ70の出力信号(Hレベル)を判定して、第1羽根群30及び第2羽根群40が共に閉鎖位置にあることを確認する。以後の撮影においては、上述のシーケンスが繰り返し行なわれる。
【0031】
上記一連の駆動制御においては、図9に示すように、制御手段は、第1電磁駆動源50又は第2電磁駆動源60により第1羽根群30又は第2羽根群40が駆動される前及び駆動された後(P1点、P2点、P3点、P4点)において、光センサ70の出力信号(検出信号)を判定(確認)するようになっているため、第1羽根群30及び第2羽根群40の位置が常に正確に検出され、確実な開閉動作(シャッタ動作)が行なわれる。
【0032】
次に、被写体光が高輝度の場合におけるカメラ用シャッタ装置の動作について、図10のタイムチャートに基づき説明する。
先ず、メインスイッチがオンとされると、制御手段は、第1電磁駆動源50及び第2電磁駆動源60を駆動する前に、P1点のタイミングにおいて、光センサ70の出力信号(Hレベル)を判定して初期情報として取り込み、図5及び図8に示すように、第1羽根群30及び第2羽根群40が共に閉鎖位置にあることを確認する。
そして、制御手段は、第2電磁駆動源60(コイル63)に逆向き(開き側)の通電を行なって、図6に示すように、第2羽根群40を開放位置に位置付ける。その後、制御手段は、P2点のタイミングにおいて、光センサ70の出力信号(Lレベル)を判定して、第2羽根群40が開放位置に位置付けられたことを確認する。
【0033】
この待機状態において、撮影者がレリーズ動作を行なうと、制御手段は、先ず第2電磁駆動源60(コイル63)に正方向(閉じ側)の通電を行なって、図8に示すように、第2羽根群40を閉鎖位置に向け移動(閉じ動作)させる。
続いて、制御手段は、高輝度の場合よりも短い時間をおいて、第1電磁駆動源50(コイル53)に正方向(開き側)の通電を行なって、図7に示すように、第1羽根群30を開放位置に向け移動(開き動作)させる。
その後、制御手段は、P3点のタイミングにおいて、光センサ70の出力信号(Lレベル)を判定して、第1羽根群30が開放位置にあることを確認する。
【0034】
上記のように、被写体光が高輝度の場合は、露光量を絞るために、第2羽根群40に閉じ動作を行なわせつつ第1羽根群30に開き動作を行なわせることで、開口部10aが全開されない絞られた開口波形が得られて、所望の露光動作が行なわれる。その後、CCDに撮影された撮影画像は種々の処理が施されて記憶部に取り込まれ、1回の撮影が完了する。
【0035】
その後、制御手段は、第1電磁駆動源50(コイル53)に逆向き(閉じ側)の通電を行なって、図5に示すように、第1羽根群30を閉鎖位置に位置付ける。その後、制御手段は、P4点のタイミングにおいて、光センサ70の出力信号(Hレベル)を判定して、第1羽根群30及び第2羽根群40が共に閉鎖位置にあることを確認する。以後の撮影においては、上述のシーケンスが繰り返し行なわれる。
【0036】
上記一連の駆動制御においては、図10に示すように、制御手段は、第1電磁駆動源50又は第2電磁駆動源60により第1羽根群30又は第2羽根群40が駆動される前及び駆動された後(P1点、P2点、P3点、P4点)において、光センサ70の出力信号(検出信号)を判定(確認)するようになっているため、第1羽根群30及び第2羽根群40の位置が常に正確に検出され、確実な開閉動作(シャッタ動作)が行なわれる。
【0037】
上記実施形態においては、第1羽根群30を2枚のシャッタ羽根31,32により形成し、第2羽根群40を4枚のシャッタ羽根41,42,43,44により形成した場合を示したが、これに限定されるものではなく、第1羽根群と第2羽根群とのシャッタ羽根を検出できれば、それぞれ1枚のシャッタ羽根、あるいはそれ以外の枚数のシャッタ羽根を採用した構成において、一つの光センサ70を配置してもよい。
【0038】
また、上記実施形態においては、検出手段として光センサ70を示したが、これに限定されるものではなく、シャッタ羽根を検出できるものであれば、磁気的センサその他のセンサを採用してもよい。
さらに、上記実施形態においては、2枚のシャッタ羽根31,32からなる羽根群30を開き動作を行なわせる第1羽根群とし、4枚のシャッタ羽根41〜44からなる羽根群40を閉じ動作を行なわせる第2羽根群としたが、これに限定されるものではなく、4枚のシャッタ羽根41〜44からなる羽根群40を開き動作を行なわせる第1羽根群とし、2枚のシャッタ羽根31,32からなる羽根群30を閉じ動作を行なわせる第2羽根群としてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のカメラ用シャッタ装置によれば、露光用の開口部を開閉し得る複数のシャッタ羽根を、それぞれに駆動される第1羽根群と第2羽根群とに分け、第1羽根群を駆動する第1電磁駆動源と第2羽根群を駆動する第2電磁駆動源とを設け、第1羽根群に含まれるシャッタ羽根と第2羽根群に含まれるシャッタ羽根とを検出できる一つのセンサを設けたことにより、それぞれ駆動される第1羽根群及び第2羽根群により開閉動作が行なわれるため、高速でのシャッタ動作が可能になり、又、一つのセンサにより第1羽根群と第2羽根群との位置が検出されるため、検出システムが簡略化され、コストが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラ用シャッタ装置の一実施形態を示す外観平面図である。
【図2】図1に示す装置の一部分を示した展開断面図である。
【図3】図1に示す装置の一部分を示した展開断面図である。
【図4】図1に示す装置に含まれる第1羽根群及び第2羽根群を示した平面図である。
【図5】第1羽根群が、開口部を閉鎖する閉鎖位置にある状態を示す平面図である。
【図6】第2羽根群が、開口部を開放する開放位置にある状態を示す平面図である。
【図7】第1羽根群が、開口部を開放する開放位置にある状態を示す平面図である。
【図8】第2羽根群が、開口部を閉鎖する閉鎖位置にある状態を示す平面図である。
【図9】この装置の制御動作を説明するためのタイムチャートである。
【図10】この装置の他の制御動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
10 地板(基板)
10a,20a 露光用の開口部
10b,10c 貫通孔
11,12,13,14,15,16 支軸
20 裏板(基板)
30 第1羽根群
31,32 シャッタ羽根
40 第2羽根群
41,42,43,44 シャッタ羽根
50 第1電磁駆動源
51 ロータ
51a 駆動ピン
52 枠部材
53 コイル
54 ヨーク
60 第1電磁駆動源
61 ロータ
61a 駆動ピン
62 枠部材
63 コイル
64 ヨーク
70 光センサ(検出手段)
L1,L2 揺動範囲の中心線
Claims (5)
- 露光用の開口部を有する基板と、前記基板に対して移動自在に支持され前記開口部を開閉し得る複数のシャッタ羽根と、前記複数のシャッタ羽根を駆動する電磁駆動源と、前記シャッタ羽根の位置を検出する検出手段と、前記検出手段の検出信号に基づいて前記電磁駆動源を駆動制御する制御手段とを備え、
前記複数のシャッタ羽根は、それぞれに駆動される第1羽根群と第2羽根群とからなり、
前記電磁駆動源は、前記第1羽根群を駆動する第1電磁駆動源と前記第2羽根群を駆動する第2電磁駆動源とからなり、
前記検出手段は、前記第1羽根群に含まれるシャッタ羽根と前記第2羽根群に含まれるシャッタ羽根とを検出できる位置に配置された一つのセンサからなる、ことを特徴とするカメラ用シャッタ装置。 - 前記第1羽根群は、露光動作の際に、前記開口部を閉じる閉鎖位置から開放する開放位置に向けて開き動作を行なうように駆動され、
前記第2羽根群は、露光動作の際に、前記開口部を開放する開放位置から閉じる閉鎖位置に向けて閉じ動作を行なうように駆動され、
前記センサは、前記第1羽根群及び第2羽根群が前記閉鎖位置又は開放位置のいずれかに移動したとき出力信号が切り替わるように、配置されている、
ことを特徴とする請求項1記載のカメラ用シャッタ装置。 - 前記制御手段は、前記第1電磁駆動源又は第2電磁駆動源により、前記第1羽根群又は第2羽根群が駆動される前及び駆動された後において、前記センサの検出信号を判定する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用シャッタ装置。 - 前記第1羽根群及び第2羽根群は、お互いに近接して前記開口部を閉鎖しかつお互いに離隔して前記開口部を開放するように揺動自在に支持された複数のシャッタ羽根を含み、
前記センサは、前記第1羽根群の揺動範囲と前記第2羽根群の揺動範囲とが重なる位置に配置されている、
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載のカメラ用シャッタ装置。 - 前記第1羽根群及び第2羽根群は、それぞれに含まれるシャッタ羽根の揺動範囲の中心線同士が略直角ないし近傍の角度をなすように、配置されている、
ことを特徴とする請求項4記載のカメラ用シャッタ装置。
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