JP2004093308A - 溶融金属サンプル取得方法及び溶融金属サンプル取得装置 - Google Patents

溶融金属サンプル取得方法及び溶融金属サンプル取得装置 Download PDF

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Abstract

【課題】分析手段まで搬送される試料から異物が脱落することがなく、気送配管中で試料の搬送が妨げられることのない溶融金属サンプル取得方法及び装置を提供すること。
【解決手段】溶融金属から採取したサンプル58を内部に溜めたサンプル室52と、耐火物プレート54との間のA−A線に沿ってプローブ48を切断し、且つサンプル室52の上方のB−B線に沿ってプローブ48を切断し、サンプル室52及びその内部のサンプル58を試料60として取り出し、この試料60を分析手段まで気送配管にて圧送する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶融金属からサンプルを採取して分析手段まで搬送する溶融金属サンプル取得方法及びこの方法を使用する溶融金属サンプル取得装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、鉄、非鉄等の金属精錬では、千数百度の高温溶融金属や溶融スラグが処理されている。この精錬反応の進行状態あるいは精錬完了直後の金属成分を知るために、溶融金属のサンプリングが行われている。
たとえば、図6に示すような、転炉等で精錬後に溶鋼を移し換えて搬送する鍋10には、溶鋼の温度や化学成分に関する情報を得るために設置されている溶融金属サンプル取得装置14を経ることがある。溶融金属サンプル取得装置14は、昇降手段18、切断手段22、搬送手段36等からなっている。昇降手段18はグリップ24を備え、グリップ24がプローブ48を把持して上下させることで、図7に示すようなプローブ48の下端側を溶鋼中に浸漬し、プローブ48の下端に取り付けられた紙管49内のサンプル室52内に図8に示すように溶鋼のサンプル58を採取可能な構成を有する。また、図6に戻るが、切断手段22はディスクカッター26を備え、再び図7に戻って、C−C線部分で切断することで、プローブ48の下端に取り付けられた紙管49ごとサンプル58を含むその下端部分を試料60として切断可能な構成を有する。さらに、再び図6に戻るが、搬送手段36は気送配管40を備え、試料60を気送配管40を通じて分析室44まで搬送可能な構成を有する。
【0003】
また、図7に示すように、紙管49の側面にアルミニウム等の低融点金属製の蓋の形をしたサンプル導入口50が設置されている。また、紙管49の下端には、中空円盤状をなす耐火物プレート54が装着されており、耐火物プレート54の中空円盤下面は紙管49の下端で露出している。そして、耐火物プレート54の中空部分から突出する格好で周囲をガラス材等で覆った熱電対56が外部に向かって突出している。
【0004】
上記したプローブ48と紙管49を合わせ、以降、プローブ48として総称することにすると、かかる構成のプローブ48は、その上端側を昇降手段18のグリップ24に把持され、昇降手段18がプローブ48を鍋10中へ降ろし、プローブ48の下端側を溶鋼中に浸漬し、溶鋼がサンプル導入口50からサンプル室52内へ流入してサンプル58として溜まり、熱電対56が溶鋼の温度を測定して、プローブ48の下端は鍋10から大気中に引き上げられる。これにより短時間のうちにサンプル室52内の溶鋼は自然に冷却され、固化する。
【0005】
そして、プローブ48はグリップ24に把持されたまま昇降手段18と一緒に切断手段22がある位置まで移動され、プローブ48は、熱電対56とは反対側のサンプル室52より上側の部分(図7におけるC−C線)を切断手段22のディスクカッター26によって切断される。そして、サンプル室52より先の部分は切断されて試料60となり(図8を参照)、試料60は図6に示す搬送手段36の気送配管40中にその入口38を介して入れられる。
【0006】
気送配管40内に入った試料60は、図示しない空気圧発生手段から発せられる空気圧により押圧されて分析室44まで圧送される。そして、気送配管40内を送られる試料60が分析室44に近づくと、試料60の前方で気送配管40内に枝配管42から空気が噴出され、この噴出される空気によって試料60に力が作用してブレーキがかかり、試料60の搬送速度が緩められる。
【0007】
分析室44に到着した試料60から固化後のサンプル58が取り出されて、分析室44にてサンプル58の分析が行われる。そして、サンプル58を取り出して残った耐火物プレート54、熱電対56及び紙管49は廃棄物として処分される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、気送配管40中を分析室44まで搬送される試料60は、サンプル室52及びサンプル58のみならず、耐火物プレート54及び熱電対56が一緒になったままとなっている。そして、試料60の外側の紙管49は溶鋼の熱によって炭化して脆くなっており、試料60から耐火物プレート54及び熱電対56が脱落し易くなっている。
【0009】
一方、気送配管40は試料60の外径に近い内径を有する管であるため、気送配管40中で試料60から耐火物プレート54や熱電対56の部分が脱落すると、気送配管40内で搬送される試料60が詰まってしまう原因となる。
また、気送配管40内に枝配管42から噴出される空気の圧力が試料60圧送のための空気と同時に作用し、試料60にブレーキがかけられて搬送速度が緩められると、試料60が気送配管40中で進行方向の前後に激しく揺れ動く状態となることがある。激しく揺れ動く状態では、炭化して脆くなった試料60から耐火物プレート54や熱電対56の部分は一層脱落しやすく、気送配管40内で試料60が詰まってしまう可能性が高い。
【0010】
本発明は、上記した従来の技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、分析手段まで搬送される試料から異物が脱落することを防止し、円滑に試料の搬送を行うことのできる溶融金属サンプル取得方法及び溶融金属サンプル取得装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、その課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明は、溶融金属のサンプルを内部のサンプル室内に溜める構成を有し、且つ前記溶融金属の温度を測定する熱電対を耐火物を介して下端に装着したプローブから前記サンプルを取得する方法であって、前記プローブを前記サンプル室の下部と前記耐火物との間で切断し、且つ前記プローブを前記サンプル室の上方で切断して、前記サンプル室及び前記サンプルを試料として取り出し、前記サンプルを分析する分析手段まで、前記試料を搬送する溶融金属サンプル取得方法である。
【0012】
請求項1の発明によると、サンプル室内に溶融金属のサンプルを採取したプローブは、サンプル室より上方の部分と、サンプル室と耐火物の間の部分の2箇所を切断される。そして、サンプル室及びその内部に溜まった固化後のサンプルだけが試料として取り出され、この試料を搬送手段が分析手段まで搬送する。したがって、プローブの下端にある耐火物及び熱電対は試料とは切り離されており、搬送手段が分析手段まで搬送する対象とはなっていない。このため、搬送手段において、プローブの下端にある耐火物及び熱電対が詰まってしまって搬送を妨げることはない。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1に記載の溶融金属サンプル取得方法であって、前記プローブを前記サンプル室の下部と前記耐火物との間で切断して得られた前記耐火物及び前記熱電対を廃棄物として分別し、当該廃棄物を廃棄物集積所へ送出する溶融金属サンプル取得方法である。
請求項2の発明によると、サンプル室及びその内部に溜まった固化後のサンプルだけが分別されて試料として搬送手段へ送出され、熱電対と耐火物とからなる廃棄物は試料から切り離され分別されて廃棄物集積所へ送出される。したがって、熱電対と耐火物が搬送手段へ送出されることはなく、これらが搬送手段中で詰まってしまうことはなく、搬送手段による試料の搬送が妨げられることもない。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の溶融金属サンプル取得方法であって、前記試料を取り出し分別した場所から前記分析手段まで連絡する管からなる気送配管内に前記試料を入れ、前記試料を気体により前記分析手段まで押圧して搬送する溶融金属サンプル取得方法である。
請求項3の発明によると、試料は気送配管内を気体によって押圧され圧送される。そして、分析手段に到着する前に試料の搬送速度を落とすために、気送管内で試料に対して力が加えられる。しかし、試料は耐火物及び熱電対を有しておらず、これらが試料に加えられる力により脱落することはない。したがって、気送配管中に、試料から脱落した異物が詰まって、資料の搬送が妨げられることもない。
【0015】
なお、気送配管中で試料を搬送するために使用される気体として空気を挙げることができる。
請求項4の発明は、溶融金属のサンプルを溜めるサンプル室を有し、且つ前記溶融金属の温度を測定する熱電対を耐火物を介して下端に装着したプローブと、前記プローブを把持して溶融金属中に昇降させる昇降手段と、前記プローブを切断して、前記サンプル室及びこのサンプル室内のサンプルとからなる試料並びに前記熱電対及び前記耐火物とからなる廃棄物をそれぞれ取り出す切断手段と、前記試料と前記廃棄物とを分別する分別手段と、前記サンプルを分析する分析手段まで前記分別手段により分別された前記試料を搬送する搬送手段とを備えた溶融金属サンプル取得装置である。
【0016】
請求項4の発明によって、請求項1又は請求項2に記載の方法の発明が実施され、サンプル室及びサンプルを分析室へ搬送する途中で、プローブの下端にある耐火物や熱電対が搬送を妨げてしまうことはない。
請求項5の発明は、請求項4に記載の溶融金属サンプル取得装置であって、前記昇降装置は前記プローブを昇降させて、前記切断手段が備えるカッターの位置へ前記プローブの切断位置を移動させる構成を有する溶融金属サンプル取得装置である。
【0017】
請求項5の発明によると、プローブを昇降させることで、プローブの所定の切断位置を切断手段であるカッターが切断するため、切断手段が1つで済み、容易に試料を取り出せる。
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5に記載の溶融金属サンプル取得装置であって、前記サンプル室内にサンプルを溜めた前記プローブをサンプルを採取した位置から、前記切断手段まで移動させるプローブ移動手段を備えた溶融金属サンプル取得装置である。
【0018】
請求項6の発明によると、サンプルを採取したプローブは切断手段がある場所までプローブ移動手段によって移動させられ、サンプルの熱で高温となっているプローブの移動が迅速且つ安全に行える。
請求項7の発明は、請求項4ないし請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の溶融金属サンプル取得装置であって、前記分別手段は前記試料を前記搬送手段へ送出し、且つ前記廃棄物を廃棄物集積所へ送出するシュートを備えた溶融金属サンプル取得装置である。
【0019】
請求項7の発明によって、請求項2に記載の方法の発明が実施され、サンプル室及びその内部に溜まったサンプルだけが分別されて試料として搬送手段へ送出されるため、熱電対と耐火物は試料から切り離されて分別されて廃棄物集積所へ送出され、サンプル室及びサンプルが分析室へ搬送される途中で、その下端にある耐火物及び熱電対が搬送を妨げてしまうことはない。
【0020】
請求項8の発明は、請求項7に記載の溶融金属サンプル取得装置であって、前記シュートは前記試料を前記搬送手段へ送出する第1のシュートと、前記廃棄物を廃棄物集積所へ送出する第2のシュートとから構成された溶融金属サンプル取得装置である。
請求項8の発明によると、試料は第1のシュートにより搬送手段へ送出され、廃棄物は第2のシュートにより廃棄物集積所へ送出されて、それぞれ分別できる。
【0021】
請求項9の発明は、請求項4ないし請求項8のうちいずれかの請求項に記載の溶融金属サンプル取得装置であって、前記搬送手段は前記分別手段から前記分析手段まで連絡する管からなる気送配管を備え、当該気送配管に入った前記試料を気体で押圧して前記分析手段まで搬送可能な構成を有する溶融金属サンプル取得装置である。
【0022】
請求項9の発明によって、請求項3に記載の方法の発明が実施され、気送配管を搬送される試料から耐火物及び熱電対が脱落することはなく、気送配管中に試料から脱落した異物が詰まって、試料の搬送が妨げられることもない。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の1つの実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1ないし図5を参照して本実施の形態の構成を説明する。
溶鋼を精錬している図示しない転炉があり、図1に示すように、精錬後の溶鋼を転炉から注いで移し換え、搬送している溶鋼鍋10(以下、単に「鍋」という)があり、鍋10に隣接して溶融金属サンプル取得装置14が設置されている。この溶融金属サンプル取得装置14は、プローブ48、支柱16、昇降手段18、スキッド20、切断手段22、分別手段29、搬送手段36を備えている。
【0024】
鍋10は従来あるものと同様の構成を有し、鍋10内部に移し換えた溶鋼(当業者間で「湯」と称することがある)の湯面の上方に開口した開口部12を有する。
また、支柱16は鍋10の脇に設置されており、支柱16にはプローブ48を垂直に把持して鍋10の溶鋼中に昇降させる昇降手段18が取り付けられている。昇降手段18はプローブ48を把持するグリップ24を有するとともに、支柱16の軸周りに旋回可能に構成されており、支柱16と昇降手段18がプローブ移動手段19をなす。この移動手段19によって、グリップ24に把持されたプローブ48は、上下方向に昇降可能であるとともに、鍋10及びスキッド20上に設置された切断手段22との間を旋回移動可能な構成となっている。
【0025】
さらに、図2に示すように、昇降手段18のグリップ24が把持するプローブ48は、従来のものと同様の構成を有し、耐熱処理を施した上下に細長い紙管49を備え、その下端側の紙管内に中空のサンプル室52が形成されており、サンプル室52は例えば薄いアルミニウム板で側面に蓋をしたサンプル導入口50と連なっており、紙管49の下端には中空円盤状のセラミックス製耐火物プレート54が装着されており、耐火物プレート54中央からガラス材で覆われた熱電対56が突出している。なお、サンプル室52と耐火物プレート54との間には紙管49をなす紙の層が介在している。
【0026】
また、支柱16を挟んで鍋10と反対側にスキッド20が設置されている。スキッド20は3層構造をなし、そのスキッド上層20U上に切断手段22が設置されており、スキッド中層20M上に分別手段29が設置されており、スキッド下層20Lに搬送手段入口38と廃棄物集積所46が設置してある。
切断手段22は1基のディスクカッター26を備える。このディスクカッター26は、例えば回転鋸あるいは回転式の円盤状ナイフとするのが好ましく、昇降手段18は、図示しないアブソコーダ等の位置センサと制御装置により自動で、あるいはオペレータの目視による微動連続動作により手動で、その昇降手段18に付属のグリップ24に把持されたプローブ48を切断する位置を自由に調整可能な構成を有する。そして、図3に示すように、ディスクカッター26の下方に、スキッド上層20Uを上下に貫通する受け入れ穴28が開口している。
【0027】
また、スキッド中層20M上であって受け入れ穴28の下方には、台車30が配置されており、台車30は第1のシュート32と第2のシュート34とを備えており、台車30、第1のシュート32及び第2のシュート34が分別手段29をなしている。第1のシュート32と第2のシュート34はそれぞれ上下に連通した漏斗状をなし、第1のシュート32と第2のシュート34はともにスキッド中層20Mを上下に貫通するシュート用穴21を通っており、第1のシュート32と第2のシュート34の各先端はスキッド下層20Lに向かって開口している。そして、台車30が図3の左右方向に移動して、受け入れ穴28の下に第1のシュート32と第2のシュート34を切り換えて配置可能な構成となっている。台車30が図3の右方向に移動し、第1のシュート32が受け入れ穴28の下に位置しているときは、第1のシュート32の先端はスキッド下層20L上にある搬送手段入口38に連なる。また、台車30が図3の左方向に移動し、第2のシュート34が受け入れ穴28の下に位置しているときは、第2のシュート34の先端はスキッド下層20L上にある廃棄物集積所46に連なる。
【0028】
また、スキッド下層20L上に設置された搬送手段入口38は、後述の気送配管40のスキッド20側の開口端となっている。そして、第1のシュート32が受け入れ穴28の下に位置しているとき、第1のシュート32が後述の試料60を案内し、やはり後述の気送配管40へ導き入れる構成となっている。
また、この搬送手段入口38に隣接して設置されている廃棄物集積所46は、後述の廃棄物62を溜める容器である。そして、第2のシュート34が受け入れ穴28の下に位置しているとき、第2のシュート34から廃棄物62を導き入れる構成となっている。
【0029】
また、搬送手段36は搬送手段入口38から分析室44まで連なる気送配管40を有する。気送配管40の内径はプローブ48のサンプル室52がある位置での外径に近い寸法を有する。また、気送配管40は、図示しない空気圧発生手段によりその配管内へ0.2〜0.3MPaの圧縮空気を吹き込み可能な構成を有し、搬送手段入口38に入った試料60を分析室44まで空気圧によって押圧して搬送することが可能な構成を有する。そして、気送配管40は、分析室44側の出口端の手前部分に、配管内へ開口する枝配管42を有する。この枝配管42からも圧縮空気を気送配管40内へ吹き込み、気送配管40内を搬送される試料60の搬送にブレーキをかけることが可能な構成となっている。
【0030】
また、分析室44は分析手段を有し、気送配管40内を搬送された試料60からサンプル58を取り出して、溶鋼の化学成分等に関する情報を取得可能な構成となっている。
本発明は1つの実施の形態として以上のように構成されており、次にその作用について説明する。
【0031】
図1中の一点鎖線で示すように、昇降手段18のグリップ24がプローブ48の上端側を把持し、支柱16は旋回して、同図中の実線で示すように、昇降手段18及びプローブ48は鍋10の開口部12の上方に位置される。そして、昇降手段18はプローブ48を鍋10の開口部12から鍋10内の溶鋼中へ降ろし、図2中のプローブ48のサンプル導入口50が溶鋼中に埋没するまで下降させる。サンプル導入口50は例えば薄いアルミニウム板等の低融点金属その他の溶鋼からの熱により容易に溶けたり消失したりする物質でできているから、サンプル導入口50から溶鋼が流れ込み、図4に抜き出して示すように、サンプル室52内にサンプル58が溜まる。このとき、プローブ48の熱電対56によりサンプル58を採取したときの溶鋼の温度を図示しない別途の機構にて測定する。サンプル58をサンプル室52内に採取した後、プローブ48は昇降手段18によって引き上げられて、開口部12から鍋10の外へ出される。
【0032】
再び図1に戻るが、プローブ48を鍋10の外、すなわち大気中に引き上げたら、昇降手段18とプローブ48は支柱16の軸周りに旋回され、同図中実線で示すように、プローブ48はスキッド上層20Uの受け入れ穴28の上方まで移動される。
プローブ48が受け入れ穴28の上方に位置したら、図3の左方向へ台車30を動かして、受け入れ穴28の下に第2のシュート34を位置させる。そして、昇降手段18によってプローブ48を昇降させ、切断手段22のディスクカッター26がある高さと、プローブ48のサンプル室52の下端と耐火物プレート54の上端の間の位置の高さ(図2において、B−B線により示される位置)とを合わせる。そして、ディスクカッター26によってB−B線に沿ってプローブ48を切断する。
【0033】
このB−B線沿いの切断によって、プローブ48の下端にあった耐火物プレート54及び熱電対56は廃棄物62としてプローブ48から切り離される(図5を参照)。再び図3に戻って、廃棄物62は落下して受け入れ穴28へ入り、さらに、第2のシュート34へ入る。そして、廃棄物62は第2のシュート34によって案内されて廃棄物集積所46へ送り出され、廃棄物集積所46の容器内に貯められる。
【0034】
耐火物プレート54及び熱電対56を廃棄物62として廃棄物集積所46へ送り出したら、昇降手段18によってプローブ48を下降させ、切断手段22のディスクカッター26がある高さと、プローブ48のサンプル室52の上端よりもやや上方の位置の高さ(図2において、A−A線により示される位置)とを合わせる。また、プローブ48が下降するのと同時に、スキッド中層20M上で図3の右方向へ台車30を動かして、受け入れ穴28の下に第1のシュート32を位置させる。そして、ディスクカッター26がA−A線に沿ってプローブ48を切断する。
【0035】
このA−A線沿いの切断によって、サンプル室52及びサンプル室52内のサンプル58は試料60としてプローブ48から切り離され(図4を参照)、試料60は落下して受け入れ穴28へ入り、さらに、第1のシュート32へ入る。そして、試料60は第1のシュート32によって案内されて搬送手段入口38へ送り出される。
【0036】
搬送手段入口38に入った試料60は、そのまま気送配管40に入ることとなり、試料60の後方から気送配管40中へ図示しない空気圧発生手段から圧縮空気が吹き込まれ、この圧縮空気によって試料60は後方から押圧され、分析室44まで搬送される。試料60の周囲には溶鋼の高温によって炭化したプローブ48の紙管49が付着している。試料60が気送配管40内を搬送される過程で、紙管49部分が気送配管40と接触したり摺動したりして脱落したとしても、同部分は炭化しているためすぐに細片化してバラバラになり、耐火物プレート54や熱電対56のように気送配管40中で詰まってしまうということはない。
【0037】
気送配管40内を試料60が搬送され、試料60が気送配管40内の枝配管42の開口部分に近づくと、枝配管42から気送配管40内へ図示しない空気圧発生手段から吹き込まれている圧縮空気により、気送配管40内を搬送されてくる試料60にその進行方向前方から圧力が加わり、試料60の搬送にブレーキがかかる。そして、搬送速度が低下した試料60が分析室44に到着する。
【0038】
分析室44では、試料60からサンプル58を取り出し、分析手段によってサンプル58の分析を行う。
耐火物プレート54及び熱電対56は分別され廃棄物集積所46に集められるので、耐火物プレート54及び熱電対56が気送配管40内に入って試料60と一緒に搬送されることはない。このため、気送配管40内で耐火物プレート54や熱電対56が試料60から脱落することはなく、気送配管40内で耐火物プレート54や熱電対56が詰まってしまって試料60の搬送が妨げられることもない。また、廃棄物集積所46に集めらた耐火物プレート54及び熱電対56の処理も容易に行える。一箇所に集めらているため、別の空の廃棄物集積所46等と交換して場外搬出する等の手立てを講ずることができるからである。
【0039】
なお、以上述べてきた本発明の1つの実施の形態においては、切断手段22が備えるディスクカッター26は1基であり、プローブ48を把持するグリップ24が昇降し、このディスクカッター26がプローブ48を前記A−A線及びB−B線に沿って順次切断するとしたが、切断手段22がディスクカッター26を2基備える構成とすることも可能である。
【0040】
例えば、さらに別のグリップによりA−A線及びB−B線の間の位置でプローブ48を把持しておき、一方のディスクカッター26がA−A線に沿ってプローブ48を切断し、他方のディスクカッター26がB−B線に沿ってプローブ48を切断する。そして、まず、前記別のグリップがプローブ48をA−A線及びB−B線の間の位置で把持したままで、耐火物プレート54及び熱電対56からなる廃棄物62を第2のシュート34により廃棄物集積所46へ送出する。その後、受け入れ穴28の下に第1のシュート32を位置させて、前記別のグリップを解放し、試料60を、第1のシュート32により搬送手段入口38へ向け送出する。このようにすれば、所期の目的を達成することができる。この他、また別の実施の形態として、2基のディスクカッターが分離して上下に配置され、別々に動作できるようにしておけば、B−B線に沿ってプローブ48を切断した後、第2のシュート34と第1のシュート32とを切り換えて、さらにA−A線に沿ってプローブ48を切断するということも考えられる。
【0041】
また、以上述べてきた本発明の実施の形態においては、分別手段29は第1のシュート32と第2のシュート34を別々に備えるようになっているが、分別手段29は1基のシュートだけを備え、このシュートを回転させるなどしてその先端の位置を切り換え、搬送手段入口38と廃棄物集積所46との間を移動可能な構成とすることも可能である。
【0042】
この場合、分別手段29のシュートに廃棄物62が入ってくるときは、このシュートの先端を廃棄物集積所46に向け、シュートに試料60が入ってくるときは、シュートの先端を搬送手段入口38に向けるようにすればよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、上記のような溶融金属サンプル取得方法及び溶融金属サンプル取得装置により、分析手段まで搬送される試料から異物が脱落し、それが気送配管内に詰まってしまって試料の搬送が妨げられるようなことがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態に係る溶融金属サンプル取得装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るプローブの切断位置の説明図である。
【図3】本発明の1つの実施の形態に係る台車及びシュートの正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る試料の縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るの廃棄物の縦断面図である。
【図6】従来の溶融金属サンプル取得装置の構成図である。
【図7】従来のプローブの切断位置の説明図である。
【図8】従来の試料の縦断面図である。
【符号の説明】
10 鍋
12 鍋開口部
14 溶融金属サンプル取得装置
16 支柱
18 昇降手段
19 プローブ移動手段
20 スキッド
20U スキッド上層
20M スキッド中層
20L スキッド下層
21 シュート穴
22 切断手段
24 グリップ
26 ディスクカッター
28 受け入れ穴
29 分別手段
30 台車
32 第1のシュート
34 第2のシュート
36 搬送手段
38 搬送手段入口
40 気送配管
42 枝配管
44 分析室
46 廃棄物集積所
48 プローブ
49 紙管
50 サンプル導入口
52 サンプル室
54 耐火物プレート
56 熱電対
58 サンプル
60 試料
62 廃棄物

Claims (9)

  1. 溶融金属のサンプルを内部のサンプル室内に溜める構成を有し、且つ前記溶融金属の温度を測定する熱電対を耐火物を介して下端に装着したプローブから前記サンプルを取得する方法であって、
    前記プローブを前記サンプル室の下部と前記耐火物との間で切断し、且つ前記プローブを前記サンプル室の上方で切断して、前記サンプル室及び前記サンプルを試料として取り出し、
    前記サンプルを分析する分析手段まで、前記試料を搬送することを特徴とする溶融金属サンプル取得方法。
  2. 請求項1に記載の溶融金属サンプル取得方法であって、前記プローブを前記サンプル室の下部と前記耐火物との間で切断して得られた前記耐火物及び前記熱電対を廃棄物として分別し、当該廃棄物を廃棄物集積所へ送出することを特徴とする溶融金属サンプル取得方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の溶融金属サンプル取得方法であって、前記試料を取り出し分別した場所から前記分析手段まで連絡する管からなる気送配管内に前記試料を入れ、前記試料を気体により前記分析手段まで押圧して搬送することを特徴とする溶融金属サンプル取得方法。
  4. 溶融金属のサンプルを溜めるサンプル室を有し、且つ前記溶融金属の温度を測定する熱電対を耐火物を介して下端に装着したプローブと、前記プローブを把持して溶融金属中に昇降させる昇降手段と、前記プローブを切断して、前記サンプル室及びこのサンプル室内のサンプルとからなる試料並びに前記熱電対及び前記耐火物とからなる廃棄物をそれぞれ取り出す切断手段と、前記試料と前記廃棄物とを分別する分別手段と、前記サンプルを分析する分析手段まで前記分別手段により分別された前記試料を搬送する搬送手段とを備えたことを特徴とする溶融金属サンプル取得装置。
  5. 請求項4に記載の溶融金属サンプル取得装置であって、前記昇降装置は前記プローブを昇降させて、前記切断手段が備えるカッターの位置へ前記プローブの切断位置を移動させる構成を有することを特徴とする溶融金属サンプル取得装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の溶融金属サンプル取得装置であって、前記サンプル室内にサンプルを溜めた前記プローブをサンプルを採取した位置から、前記切断手段まで移動させるプローブ移動手段を備えたことを特徴とする溶融金属サンプル取得装置。
  7. 請求項4ないし請求項6のうちのいずれかの請求項に記載の溶融金属サンプル取得装置であって、前記分別手段は前記試料を前記搬送手段へ送出し、且つ前記廃棄物を廃棄物集積所へ送出するシュートを備えたことを特徴とする溶融金属サンプル取得装置。
  8. 請求項7に記載の溶融金属サンプル取得装置であって、前記シュートは前記試料を前記搬送手段へ送出する第1のシュートと、前記廃棄物を廃棄物集積所へ送出する第2のシュートとから構成されたことを特徴とする溶融金属サンプル取得装置。
  9. 請求項4ないし請求項8のうちいずれかの請求項に記載の溶融金属サンプル取得装置であって、前記搬送手段は前記分別手段から前記分析手段まで連絡する管からなる気送配管を備え、当該気送配管に入った前記試料を気体で押圧して前記分析手段まで搬送可能な構成を有することを特徴とする溶融金属サンプル取得装置。
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