JPH0816594B2 - プローブからの溶融金属サンプル取出装置 - Google Patents

プローブからの溶融金属サンプル取出装置

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JPH0816594B2
JPH0816594B2 JP3352509A JP35250991A JPH0816594B2 JP H0816594 B2 JPH0816594 B2 JP H0816594B2 JP 3352509 A JP3352509 A JP 3352509A JP 35250991 A JP35250991 A JP 35250991A JP H0816594 B2 JPH0816594 B2 JP H0816594B2
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molten metal
sample
diameter
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政宣 熊倉
和夫 井出
慎二 松尾
善春 木村
正雄 高井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属サンプル採取
室を有するプローブを用いて溶融金属炉内からサンプル
を採取した際に、その採取室部分をプローブから能率良
く切断して自動的にサンプルの取り出しを可能にした溶
融金属サンプル取出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、溶融金属炉内の溶融金属の成
分等を分析検査する場合、紙管の下端部にサンプル容器
を埋設してなる筒状のプローブを使用して、このプロー
ブを溶融金属炉内に没入させることにより、上端部に紙
管外に連通している溶湯取入口を有する上記サンプル容
器内に溶融金属サンプルを採取し、次いで、溶融金属炉
から取り出したプローブのサンプル容器部分をプローブ
から切断したのち、該容器内から溶融金属サンプルを取
り出し、空輸パイプを利用して成分等の分析室に送って
いる。この際、プローブから溶融金属サンプルを自動的
に取り出す装置が使用されており、例えば、特開昭59
ー109838号公報に記載されているように、溶融金
属サンプルを採取したプローブを受入筒に投入して垂直
下方に落とし込むことにより該プローブの下端をショッ
クアブソーバによって受止して所定位置に停止させ、プ
ローブをクランプによって挟持した状態でカッターによ
りサンプル容器の上方部分を切断したのち、該サンプル
容器を押出機によりダイスを通過させてサンプルを容器
から抜取り、しかるのち、サンプルの上下端面に残存す
る容器の上下板を爪金具により剥ぎ取る装置が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロー
ブとして上記のように、紙管の下端部にサンプル容器を
埋設してなるものを使用し、該サンプル容器の上方部分
をカッターによってプローブの断面方向に切断して紙管
からサンプル容器を取り出しているために、サンプルが
容器内に密閉された状態で切断されてこの状態では直ち
に容器からサンプルを離脱させることができないばかり
でなく、サンプル容器の上端部に設けている溶湯取入口
もサンプル容器と一体的に紙管から分離して該取入口に
充満しているバリの除去作業が必要となる。さらに、ダ
イスと押出機を使用してバリ除去と共に容器からのサン
プルの抜取りを行っても、該サンプルの上下端面に容器
の上下板が残存するためにその剥ぎ取り工程を必要と
し、装置全体が複雑化するばかりでなく、サンプルの取
り出しに時間を要して能率が低下するという問題点があ
る。又、プローブをカッターの切断位置まで供給するに
は、上記のように受入筒を通じて垂直に落下させ、カッ
ターの切断位置よりも低い位置に配設したショックアブ
ソーバによって受止させるものであるから、プローブが
傾斜状態で受止される場合が生じてクランプによる挟持
が確実に行えない事態が発生するという問題点があっ
た。
【0004】本発明はこのような問題点を解消して正確
且つ能率よくプローブから溶融金属サンプル採取室部分
を切断すると共に該採取室からサンプルを連続自動的に
取出して成分分析室側に供給し得るようにした溶融金属
サンプル取出装置の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の溶融金属サンプル取出装置は、長尺の小径
紙管部の上下端に大径紙管部を一体に設けると共にその
下側大径紙管部の内部に、一側面に紙管外に連通する溶
湯取入口を開設し且つ下部開口を小径に形成した溶融金
属受入筒と、開口上端に向かって徐々に大径に形成され
た截頭円錐形状のサンプル採取室とを互いに連通させた
状態で上下に分離可能に収納してなるプローブから該溶
融金属サンプルを取り出す装置であって、送給されるプ
ローブの上側大径紙管部の下端面に係脱自在に係止して
該プローブを所定位置に吊支状態に保持する位置決めク
ランプと、この位置決めクランプによって所定位置に保
持されたプローブのサンプル採取室部分を解放可能に
持するクランプと、この挟持クランプに接離自在に対向
してプローブの上記溶融金属受入筒の下部小径開口部分
を断面方向に切断する切断装置と、上記挟持クランプを
切断位置から供給シュート側に水平方向に移動可能にす
ると共に該挟持クランプを反転自在に支持する反転移動
台と、上記クランプ又は該クランプに挟持されて反転し
た溶融金属サンプル採取部分を叩打して該採取室から溶
融金属サンプルを供給シュート側に落下させる打撃機構
からなるサンプル強制排除手段とから構成している。
【0006】
【作用】溶融金属炉から取り出したプローブがシュート
等を通じて位置決めクランプに送給されると、該プロー
ブの上側大径紙管部の下端面が位置決めクランプの閉止
によって受止されてプローブがこのクランプにより垂直
状態に吊り下げられた状態となる。この状態にして挟持
クランプによりプローブのサンプル採取室部分を挟持さ
せる。
【0007】次いで、切断装置を挟持クランプ側に移動
させて該挟持クランプにより挟着されたプローブの溶融
金属受入筒の下部小径開口部分をプローブ断面方向に切
すると、溶融金属サンプル採取室がプローブから分断
される。この分断によって、溶湯取入口を有する溶融金
属受入筒が紙管側に残存するので、サンプル採取室側に
は溶融取入口に生じるバリ等が存在することなく、爾後
処理が容易となる。こうして、サンプル採取室部分を挟
持クランプにより挟持した状態て反転移動台の作動によ
り供給シュート側に搬送され、供給シュートの上方でサ
ンプル採取室を反転させて、打撃機構により該サンプル
採取室部分を叩打する。
【0008】この時、サンプル採取室は上端に向かって
徐々に大径に形成された截頭円錐形状に形成されてあ
り、且つこの開口上端側の溶融金属受入筒の下部小径開
口部分が上述したように切断されてサンプルが採取室の
大径開口上端側に露出しているから、サンプル採取室部
分を叩打すると、採取室からサンプルが簡単且つ確実に
抜け出て供給シュート内に落下するものである。一方、
空になった溶融金属サンプル採取室部分は、挟持クラン
プによって挟持された状態で元の位置に復帰し、その位
置で或いは復帰途上でクランプの挟持を解くことによ
り、適所に排出される。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、図1及び図2は装置全体の概略図であって、位置
決めクランプ1は架台Fの上方に配設されてあり、プロ
ーブPの溶融金属サンプル採取室部分を挟持する挟持ク
ランプ2は該位置決めクランプ1の垂直下方における架
台F内に配設され、切断機構3はこの挟持クランプ2の
側方に対向して進退自在に配設してある。
【0010】位置決めクランプ1は溶融金属炉から溶融
金属サンプルを採取したプローブPを垂直状態に送給す
る円筒状シュート4の開口下端に近接して配設されてあ
り、図3、図4に示すように、互いに開閉自在に対向し
た左右一対のクランプ片1a、1aよりなり、これらのクラ
ンプ片1a、1aのアーム部1b、1bを一体的に固着させてい
る回動軸11、11を架台Fに立設した支持枠12に回動自在
に軸支させてある。この支持枠12はその下面に固着した
支持脚12a を架台F上に固定した螺子孔部材13に螺通さ
せて高さ調整が可能に支持されている。
【0011】又、クランプ1の開閉機構は、前記回動軸
11、11に互いに噛合した歯車14、14を介してレバー15、
15の一端部を固着し、これらのレバー15、15の他端部間
をシリンダ16によって連結してなるもので、このシリン
ダ16のロッドを伸縮させることにより歯車14、14を介し
てクランプ片1a、1aを同時に、同一角度、開閉させるよ
うにしているものである。
【0012】これらのクランプ片1a、1aの先端部対向面
には、図5、図6に示すように、後述するプローブPの
小径紙管部38を両側からルーズに掴むようにしてプロー
ブPの係止端面41に係合する半円形の受止爪部5、5を
凹設してある。さらに、これらの受止爪部5、5の下面
側に該受止爪部5の半円形よりも大径の円弧状凹所を有
し且つ先端部が受止爪部の先端部から突出して互いに重
なり合うように形成したプローブ芯出し爪部6、6を一
体的に取付けてある。
【0013】プローブPの挟持クランプ2は、図1、図
2に示すように、架台F内に配設された水平旋回台17上
に水平軸18を回動自在に軸支すると共に、図7及び図8
から明らかなように、この水平軸18の先端に反転移動台
19を一体に固着し、該反転移動台19の先端部に、該クラ
ンプ2を構成する左右一対のクランプ片2a、2aを開閉自
在に配設してなるものである。
【0014】これらのクランプ片2a、2aは、反転移動台
19の先端部両側に回動自在に軸支持された回動軸20、20
にその基端部を固着してあり、この回動軸20、20に夫々
固着した噛合歯車21、21と一体のレバー22、22間を、上
記位置決めクランプ1と同様にシリンダ23によって連結
して、該シリンダ23の作動により開閉させられるもので
ある。
【0015】さらに、前記旋回台17は架台Fに軸支され
た旋回軸24にその一端部を固着、支持させていると共
に、架台Fの適所と該旋回台17間をエアシリンダ25によ
って連結して、該エアシリンダ25の作動により水平方向
に旋回移動可能となっている。又、前記水平軸18は旋回
台17上に設置したモータ26によって適宜な駆動伝達機構
を介し反転回動させられるものである。
【0016】この挟持クランプ2の上方において、前記
位置決めクランプ1の下方に、この位置決めクランプ1
と同軸的にプローブPの小径紙管部挟持クランプ7が配
設されている。この上部クランプ7は上記下部挟持クラ
ンプ2と同一構造を有し、該クランプ7を構成する左右
一対のクランプ片7a、7aを支持枠12に軸支されている回
動軸27、27に夫々固着した噛合歯車28、28と一体のレバ
ー29、29間を、上記位置決めクランプ1と同様にシリン
ダ23によって連結して、該シリンダ30の作動により開閉
させられるものである。
【0017】これらの上下クランプ2、7を構成する左
右一対のクランプ片2a、7aは、図9及び図10に示すよう
に、それらの先端対向面はプローブPの小径紙管部38の
径と同一径の円弧状に凹設した挟持面31、31に形成され
ている。そして、クランプ片2a、7aの裏側には前記挟持
面31、31の円弧よりも大きな円弧状の凹所を形成したク
ランプ爪部32、32を一体に固着してあり、これらのクラ
ンプ爪の先端が上下に重なり合うようにして後述するプ
ローブPを案内するように構成していると共に、前記対
向するクランプ爪部32、32の円弧状端面をプローブPの
径よりも大きな曲率半径でもって拡開させ、送給経路か
ら外れたプローブPを求心的に引き寄せて、挟持面31、
31に案内し、挟持面31、31の所定の中心線上で挟持する
ように構成している。
【0018】切断機構3は、架台F内において下部クラ
ンプ2と対向して配設されてあり、ディスクカッタ8
と、該カッタ8の回転駆動用モータ9と、カッタ8の進
退機構10とから構成されている。この進退機構10は図2
に示すように、スコットラッセル式直線運動機構からな
る。
【0019】即ち、架台Fに回転自在に軸支された送り
螺子33に螺合している移動ナット34にリンク35の一端を
枢着すると共に該リンク35の他端に前記ディスクカッタ
8を回転自在に軸支させ、このリンク35に回転駆動用モ
ータ9を配設すると共に該リンク35の中央にこのリンク
35の半分の長さを有するリンク36の一端を枢着し、他端
を架台Fの適所に回動自在に枢支持させてなるものであ
り、送りモータ37によって送り螺子33を回転させること
により、ディスクカッタ8を一直線上で進退移動させて
プローブPの溶融金属受入筒42の下端部をプローブの断
面方向に切断し、溶融金属サンプル採取室部をプローブ
から分離させるように構成しているものである。
【0020】一方、溶融金属炉内からサンプルを採取す
るプローブPは、図11、図12に示すように、長尺の小径
紙管部38の上下端に適宜長さの大径紙管部39、40を一体
に設けて全長が前記シュート4の開口端と下部挟持クラ
ンプ2間の距離よりもやゝ長い本体を有し、その側大
径紙管部40の下端部内にセラミック製の溶融金属受入筒
42と開口上端に向かって徐々に大径に形成された截頭円
錐形状の鉄製のサンプル採取室43とを互いに連通させた
状態でシール44を介して上下に分離可能に収納している
と共に一側周面に溶融金属受入筒42に連通する取入口45
を開設してなるものであり、さらに、該紙管部40の下面
に温度センサー46を装着してある。41は上側の大径紙管
部39の下端と小径紙管部38の上端との連設部で形成した
係止端面である。
【0021】47は水平板状体からなる上部シャッタで、
架台Fの上面に配設したシリンダ48のロッド端に固着さ
れて該シリンダ48の作動により架台Fに摺動自在に支持
されながら水平方向に進退し、上記上部クランプ7とこ
の上部シャッタ47との間に配設された中間シュート49内
を通じて落下するプローブPの下端を該中間シュート49
の開口下端に臨ませて受止するものである。
【0022】50は下部挟持クランプ2の下方に近接して
配設した下部シャッタで、下部シュート51の上端にその
一端部を上下回動自在に枢着されていると共に該下部シ
ュート51に一体に取付けている垂直シリンダ52のロッド
端に連結してこのシリンダ52の上下作動により下部シュ
ート51の上端開口部を上下に開閉するように構成してい
る。下部シュート51は旋回アーム53を介して垂直旋回軸
54に取付けられてあり、この旋回アーム54を架台Fに配
設したシリンダ55の作動によって旋回させ、挟持クラン
プ2の下方におけるプローブ送給経路を遮断するように
構成している。
【0023】挟持クランプ2を配設している上記反転移
動台19の移動経路上における架台適所には溶融金属サン
プル塊の供給シュート56が配設されてあり、このシュー
ト56の下端は空輸パイプ57に連結、連通してある。さら
に、該シュート56の上方に近接して、シリンダ等の適宜
な機構により上下動するサンプル強制排除手段58を配設
してある。この排除手段は、図において明示している
ように、挟持クランプ2によって挟着された溶融金属サ
ンプル採取室部分、又は、クランプ2の適所を叩打する
ノッカー58a を有する打撃機構からなる。
【0024】このように構成した実施例における装置の
作用を述べると、まず、プローブPを適宜な掴持部材
(図示せず)の先端で掴持させ、該掴持部材を溶融金属
炉内に挿入してプローブPに設けた取入口45を通じ、サ
ンプル採取室43にサンプルを採取したのち、掴持部材を
引き上げて上側のシュート4に該プローブPを、そのサ
ンプル採取室部分を下方に向けた状態で送り込む。な
お、このような掴持部材による溶鉱炉内からのサンプル
の採取は、人手によって行ってもよいが、適宜な自動サ
ンプリング装置(図示せず)を使用して行われる。
【0025】サンプルを採取したプローブPを送給シュ
ート4に供給する時には、図13に示すように、位置決め
クランプ1は開、上下シャッタ45、50は閉、上下部挟持
クランプ2、7は開の状態にあり、送給シュート4から
該プローブPの下端部が通過時に上部シャッタ47によっ
てプローブPの下端面を受止させ、プローブPを一旦停
止させる。この時、上部シャッタ6は架台Fに摺動自在
に支持されているので 、高所から落下するプローブPを
受止した時の衝撃力を受けても損傷することがない。そ
して、その時の上部シャッタ47に作用する衝撃力を適宜
な検出手段によっ検出して、プローブPの受止を検知さ
せる。
【0026】その検知によって該上部シャッタ47のシリ
ンダ48が作動し、上部シャッタ47を後退させてプローブ
Pの受止を開放する。その開放によってプローブPが中
間シュート49内に落下し、該中間シュート49によって垂
直状態にガイドされながらその下端が下部シャッタ50に
達し、図14に示すように、該シャッタ50上に受止されて
停止する。この時は、プローブPの落下高さが低いので
その衝撃力は小さく、シャッタ5やその垂直回動シリン
ダ52を損傷することがない。また、この状態において
は、プローブPの上側大径紙管部40の下端係止端面41は
位置決めクランプ1の上方近接位置まで達している。
【0027】下部シャッタ50にプローブPが当接、受止
されると、その時の下部シャッタ50に作用する衝撃力は
上記同様に適宜な検出手段によって検出され、プローブ
Pの受止の検知と同時に、その検知信号を位置決めクラ
ンプ1に伝達して該位置決めクランプ1のクランプ片1
a、1aの作動用シリンダ16が動作し、クランプ片1a、1a
の半円形受止爪部6、6がプローブPの小径紙管部38の
上端部周囲を囲むように閉止する。この際、該クランプ
片1a、1aの下部側に一体に設けている芯出し爪部6、6
の凹弧状端面によってプローブPが垂直中心線上に引き
寄せられる。
【0028】この閉止と連動して下部シャッタ50のシリ
ンダ52が作動し、該下部シャッタ50が下部シュート51内
の垂直状に倒れてプローブPの受止を開放すると共に、
旋回用シリンダ55が作動して下部シュート51を下部シャ
ッタ50と一体にプローブPの送給経路下から側方に後退
させ、爾後におけるプローブ切断工程が支障なく行える
ようにする。なお、プローブPの切断の邪魔にならない
ように、下部シャッタ50を下部シュート51と共にプロー
ブPの落下線上の定位置に固定させた構造としておいて
もよいことは勿論である。
【0029】下部シャッタ50の後退によってプローブP
の支持が解かれると、プローブPは落下するが、僅かに
落下した時点で大径紙管部40の下端係止端面41が位置決
めクランプ1の円形状に閉止した受止爪部5、5上に受
止され、図15に示すように、この位置決めクランプ1に
より吊支持された状態となって、その切断すべき溶融金
受入筒42の下端部を切断機構3の移動経路上に位置さ
せる。
【0030】さらに、上記下部シャッタ50の後退と連動
して上部のクランプ7のクランプ片7a、7aが閉止し、こ
れらのクランプ爪部32、32の対向凹部によってプローブ
Pの小径紙管部29の上部を垂直中心線上に引き寄せな
がら挟持させると共にクランプ片7a、7aの凹設挟持面3
1、31によって挟持する。又、同様に下部挟持クランプ
2のクランプ片2a、2aも同時に閉止してこれらのクラン
プ片2a、2aの挟持面31、31によりプローブPの溶融金属
サンプル採取室43部分挟持させる。この挟持工程に連
動して上記位置決めクランプ1は開放し、次のプローブ
の供給に待機する(図16、図17)。
【0031】プローブPが上下部クランプ2、7によっ
て挟持されると、それに連動して切断機構3の送りモー
タ37及びカッター回転駆動用モータ9が作動し、ディス
クカッタ8は回転しながらプローブP側に向かってリン
クモーションにより所定の送り速度で一直線上を前進し
てプローブPの溶融金属サンプル採取室43の上端部のセ
ラミック製溶融金属受入筒42の小径開口底部を切断Xー
Xする。この切断時にセラミックからなる該溶融金属受
入筒42の開口底部がカッタ8によって粉砕されてシール
44から除去され、逆截頭円錐形状のサンプル採取室から
のサンプル塊Dの離脱を容易にする。
【0032】こうしてプローブPの下端部から溶融金属
サンプル採取室43が切り取られると、ディスクカッタ8
が送りモータ37の逆回転によって後退して回転を停止し
た状態で次の切断に待機する一方、該後退と連動してシ
リンダ16が作動し、溶融金属サンプル採取室43を掴持し
た下部挟持クランプ2を配設している旋回台17が空輸パ
イプ57側のシュート56に向かって旋回移動する。なお、
プローブPの切断時に下部シャッタ50を後退させるよう
に構成している場合には、その切断後、該下部シャッタ
50を開放させた状態で切断されたプローブPの垂直下方
に復帰させるように構成している。
【0033】挟持クランプ2によって掴持された溶融金
属サンプル採取室43がシュート56上に達すると、モータ
26が作動して水平軸18と一体の反転移動台19が180 度反
転し、溶融金属サンプル採取室43を逆転させることによ
って該採取室43の大径開口端を下向きにする。その下向
き動作が完了するのと連動してサンプル強制排除手段58
である打撃機構のノッカー58a が作動し、該採取室43の
上向き外底面あるは挟持クランプ2の適所を叩打して採
取室43内からサンプル塊Dを離脱させ、シュート56内に
落下させる。落下したサンプル塊Dは空輸パイプ57によ
って分析室に空気輸送される。
【0034】なお、上記切断機構3のディスクカッタ8
を固着させている回転軸の下端に、該ディスクカッタ8
と同大、同形のディスクカッタ8aを一体に固着してお
き、該ディスクカッタ8によって図12に示すように、溶
鉱サンプル採取室43の下部を切断YーYして採取室43内
のサンプル底部を露出させるようにしてもよい。このよ
うに採取室43の上下端部を切断しておくと、上記打撃機
の叩打によってサンプルの離脱が一層容易に行われ
る。
【0035】一方、下部挟持クランプ2がシュート56側
に移動を開始した際に、その移動と連動して上部クラン
プ7のクランプ片7a、7aが開口し、採取室43部分を切断
されたプローブPの掴持を解いて、開放している下部シ
ャッタ50から下部シュート51を通じて架台Fの下方に落
下させ、適宜の収納箱等に収納して捨て去る。
【0036】こうして、第1クランプ1が開口して採取
室43の切除されたプローブPが落下処理されると、上部
シャッタ47が閉じて次のプローブPの受止に待機すると
共にサンプル塊Dの無くなった空の採取室43を掴持して
いる挟持クランプ2が、旋回台17の復動によって元位置
まで旋回復帰し、その位置で該クランプ2のクランプ片
2a、2aを開放させて空の採取室43を下部シュート51を通
じて下方に落下させ、しかるのち、下部シャッタ50を閉
止させて次のプローブPの切断処理工程の準備が完了す
るものである。なお、下部シュート51は必ずしも配設し
ておく必要はない。
【0037】以上の各機構の動作が適宜な検出手段を介
して電気的に或いは機械的に連動して順次、所定のタイ
ムスケジュールにより作動するように構成され、送給シ
ュート4に供給されるプローブPを、順次切断処理して
採取室43からサンプル塊Dを取り出して空輸パイプ50に
送り込むものであるが、本発明においては、上下部シャ
ッタ47、50や上部クランプ7を設けることなく、位置決
めクランプ1によってプローブPを所定位置に吊支し、
その状態で下部挟持クランプ2によって挟着させるよう
に構成しておいてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明におけるプローブか
らの溶融金属サンプル取出装置によれば、長尺の小径紙
管部の上下端に大径紙管部を一体に設けると共にその下
側大径紙管部の内部に、一側面に紙管外に連通する溶湯
取入口を開設し且つ下部開口を小径に形成した溶融金属
受入筒と、開口上端に向かって徐々に大径に形成された
截頭円錐形状のサンプル採取室とを互いに連通させた状
態で上下に分離可能に収納してなるプローブから該溶融
金属サンプルを取り出す装置であって、送給されるプロ
ーブの上側大径紙管部の下端面に係脱自在に係止して該
プローブを所定位置に吊支状態に保持する位置決めクラ
ンプ設けているので、溶融金属炉からサンプルを採取し
たプローブの上側大径紙管部の下端面にこの位置決めク
ランプを係止させることによって、プローブを正確な位
置に簡単且つ確実に垂直な吊り下げ状態に支持すること
ができると共にプローブの高さ位置も正確に設定するこ
とができ、その上、挟持クランプによるプローブのサン
プル採取室部分の挟持も確実に行わせることができる。
【0039】さらに、この状態から切断装置を挟持クラ
ンプ側に移動させて該挟持クランプにより挟持されたプ
ローブの溶融金属受入筒の下部小径開口部分をプローブ
の断面方向に切断するように構成しているので、溶湯取
入口を有する溶融金属受入筒 が紙管側に残存して爾後に
おける該取入口内のバリ等の除去が不要となるばかりで
なく、サンプル採取室は上端に向かって徐々に大径に形
成された截頭円錐形状に形成されてあり、且つこの開口
上端側の溶融金属受入筒の下部小径開口部分を上述した
ように切断するものであるから、その切断によってサン
プルを採取室の開口上端側に露出させることができると
共に、挟持クランプを反転させて打撃機構によるその截
頭円錐形状のサンプル採取室部分の叩打により、簡単且
つ確実に採取室からサンプルを離脱させてシュート内に
落下させることができ、従って、溶鉱炉からのサンプル
抽出工程から切断によって採取したサンプルの成分分析
室への送給工程に至る作業工程の連続自動化を図ること
ができて、数多く行われるサンプル取出の作業能率を著
しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクランプ機構と切断装置を備えた全体
の簡略側面図、
【図2】その要部の一部切欠平面図、
【図3】位置決めクランプ配設部分の側面図、
【図4】その一部切欠平面図、
【図5】位置決めクランプの平面図、
【図6】その縦断正面図、
【図7】挟持クランプを配設した反転移動台の簡略斜視
図、
【図8】その旋回反転状態を示す斜視図、
【図9】挟持クランプの一部縦断正面図、
【図10】その裏側平面図、
【図11】プローブの一部を切断した正面図、
【図12】その要部の拡大縦断正面図、
【図13】プローブを上部シャッタにより受止した状態
の簡略斜視図、
【図14】プローブを下部シャッタにより受止した状態
の簡略斜視図、
【図15】プローブを位置決めクランプにより吊支した
状態の簡略斜視図、
【図16】プローブ挟持した状態の簡略斜視図、
【図17】プローブの切断工程を示す簡略斜視図。
【符号の説明】
1 位置決めクランプ 2 挟持クランプ 3 切断機構 8 ディスクカッタ 17 旋回台 18 反転移動台 41 係止端面 43 サンプル採取室 56 供給シュート 58 サンプル排除手段 P プローブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 慎二 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本製 鐵株式会社大分製鐵所内 (72)発明者 木村 善春 大阪府大阪市西淀川区姫島3丁目5番26号 奥村機械製作株式会社内 (72)発明者 高井 正雄 大阪府大阪市西淀川区姫島3丁目5番26号 奥村機械製作株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−109838(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の小径紙管部の上下端に大径紙管部
    を一体に設けると共にその下側大径紙管部の内部に、一
    側面に紙管外に連通する溶湯取入口を開設し且つ下部開
    口を小径に形成した溶融金属受入筒と、開口上端に向か
    って徐々に大径に形成された截頭円錐形状のサンプル採
    取室とを互いに連通させた状態で上下に分離可能に収納
    してなるプローブから該溶融金属サンプルを取り出す装
    置であって、送給されるプローブの上側大径紙管部の
    端面に係脱自在に係止して該プローブを所定位置に吊支
    状態に保持する位置決めクランプと、この位置決めクラ
    ンプによって所定位置に保持されたプローブのサンプル
    採取室部分を解放可能に挟持するクランプと、この挟持
    クランプに接離自在に対向してプローブの上記溶融金属
    受入筒の下部小径開口部分を断面方向に切断する切断装
    置と、上記挟持クランプを切断位置から供給シュート側
    に水平方向に移動可能にすると共に該挟持クランプを反
    転自在に支持する反転移動台と、上記クランプ又は該ク
    ランプに挟持されて反転した溶融金属サンプル採取部分
    を叩打して該採取室から溶融金属サンプルを供給シュー
    ト側に落下させる打撃機構からなるサンプル強制排除手
    とから構成していることを特徴とするプローブからの
    溶融金属サンプル取出装置。
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