JP2004092252A - アスファルト舗装用型枠 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】角材2の側面を下方に向かって内側に傾斜させ、この傾斜面11を波形に形成し、この波形の傾斜面11が、垂直面12に対して20〜30度に傾斜していると共に、この波形の谷部13と山部14との間の深さdを2〜5mmに形成したもので、アスファルト4が舗装用型枠10の側面下側に十分に回り込むと共に、左右のテーパー状部分の重なり面積が広くなり、転圧した時の締め固め力が強く、強固に接合することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はアスファルト舗装を行なう時に使用する型枠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のアスファルト舗装用型枠は、断面が正方形状の角材で形成されている。道路のアスファルト舗装を行なう場合、通常は道路の中心から半分ずつ舗装していく。この場合、図4(A)に示すように道路1の中心に角材2で形成された舗装用型枠3を設置して、舗装用型枠3と片側の土手や縁石との間に、アスファルトフィニッシャーでアスファルト4を敷き詰めてからロードローラで転圧して締め固める。この後、図4(B)に示すように舗装用型枠3を取外してから残りの片側の部分の道路1に同様にアスファルト4を敷き詰めてからロードローラで転圧して締め固めて、アスファルト舗装5を行なっている。
【0003】
しかしながら、舗装用型枠3は断面が正方形状で、アスファルト4と接触する側面が垂直であるため、ロードローラで転圧して締め固めて、舗装用型枠3を取外した端面は垂直面となる。また舗装用型枠3を設置したままロードローラで転圧するので、ローラが舗装用型枠3に乗り上げた状態で転圧され、この近傍のアスファルト4は締め固め圧力が不足する問題がある。
【0004】
このため、施工後、早いところでは3カ月程度経過すると、図4(C)に示すように走行する自動車の重量が繰り返し加わって継ぎ目6が次第に剥離してきて隙間7が生じ、車両の走行に危険を及ぼす恐れがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題を改善し、アスファルト舗装の継ぎ目の接合を強固に形成して、剥離を防止することができるアスファルト舗装用型枠を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のアスファルト舗装用型枠は、角材の側面を下方に向かって内側に傾斜させ、この傾斜面を波形に形成したことを特徴とするものである。また請求項2記載のアスファルト舗装用型枠は、波形の傾斜面が、垂直面に対して20〜30度に傾斜して形成されていることを特徴とするものである。
【0007】
また請求項3記載のアスファルト舗装用型枠は、波形の傾斜面の谷部と山部との間の深さが2〜5mmに形成されていることを特徴とするものである。更に請求項4記載のアスファルト舗装用型枠は、角材の表面に剥離性処理がされていることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図1ないし図3を参照して詳細に説明する。図において10はアスファルト舗装用型枠で、これは断面四角形状をなす木製の角材2の片側の側面を下方に向かって内側に傾斜させ、この傾斜面11を波形に形成したものである。この波形の傾斜面11は、垂直面12に対して角度αが20〜30度に傾斜して形成されている。また波形の傾斜面11の谷部13と山部14との間の深さdは2〜5mmに形成されている。またこの木材製の角材2は予め油を含浸させて、この表面を焼き付けて、剥離性処理が施されている。
【0009】
このアスファルト舗装用型枠10を用いてアスファルト舗装を行なう場合、例えば図2(A)に示すように、道路1の中心にアスファルト舗装用型枠10を設置して、これと片側の土手や縁石との間に、アスファルトフィニッシャーでアスファルト4を敷き詰める。この時、アスファルト舗装用型枠10の近傍にはアスファルト4を少し盛り上げておく。
【0010】
次に図2(B)に示すように、ロードローラで転圧してアスファルト4を締め固める。この時、アスファルト舗装用型枠10の側面は、下方に向かって内側に角度αで傾斜した傾斜面11が形成されているので、ロードローラで転圧して行く過程で、アスファルト4は上から押されて舗装用型枠10の下方内側に向かって押し込まれていく。また傾斜面11は波形に形成されているので、波形状に沿って滑らかに流れて谷部13に埋め込まれて締め固められる。
【0011】
この後、アスファルト舗装用型枠10を取外すが、この表面は予め油を含浸させて、表面を焼き付けた剥離性処理が施されているので、アスファルト4が付着することなく容易に剥離でき、傾斜面11の波形の形状を保持することができる。次に図3(A)に示すように、残りの片側の部分の道路1に同様にアスファルト4を敷き詰める。この場合も、傾斜した継ぎ目6の部分の上にアスファルト4を少し盛り上げておく。
【0012】
次にロードローラで転圧してアスファルト4を締め固めると、図3(B)に示すように先に形成したアスファルト舗装面5の端面は、波形の傾斜面11が形成されているので、この波形に沿ってアスファルト4が食い込んで、継ぎ目6の部分は強固に締め固められて接合される。
【0013】
このように継ぎ目6は、両側からアスファルト4が波形状にかみ合っていると共に、テーパー状に重なって転圧されているので締め固め力が強く、しかも接触面積が広いので強固に接合し、長期間に亘って継ぎ目6の剥離を防止できる。
【0014】
なお本発明において、波形の傾斜面11の傾斜角度αを垂直面12に対して20〜30度に規定したのは、角度αが20度未満の急な傾斜であるであると、車両の重量が繰り返し加わった時に継ぎ目6が剥離する恐れがあるからである。また角度αが30度を超えると、アスファルト4がアスファルト舗装用型枠10の側面下側の空間に十分に回り込まず、接合力が不足する恐れがあるからである。
【0015】
また波形の傾斜面11の谷部13と山部14との間の深さdを2〜5mmに規定したのは、2mm未満であるとアスファルト4の食い込みが不十分で、車両の重量が繰り返し加わった時に断層のようにずれて段差が生じる恐れがあり、また5mmを超えるとアスファルト4が十分に食い込まず接合不良になる恐れがあるからである。
【0016】
なお上記説明では道路1の中央にアスファルト舗装用型枠10を設置する場合について示したが、道路1の縁石や土手側にも設置して使用しても良い。
【0017】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る請求項1記載のアスファルト舗装用型枠によれば、角材の側面を下方に向かって内側に傾斜させ、この傾斜面を波形に形成したので、継ぎ目部分はテーパー状に重なって締め固め力が強く、しかも両側からアスファルトが波形状にかみ合って転圧されて接合面積が広くなり、長期間に亘って継ぎ目の剥離を防止することができる。
【0018】
また請求項2記載のアスファルト舗装用型枠によれば、波形の傾斜面が、垂直面に対して20〜30度に傾斜して形成されているので、アスファルトが舗装用型枠の側面下側に十分に回り込むと共に、左右のテーパー状部分の重なり面積が広くなり転圧した時の締め固め力が強く、強固に接合することができる。
【0019】
また請求項3記載のアスファルト舗装用型枠によれば、波形の傾斜面の谷部と山部との間の深さが2〜5mmに形成されているので、左右のアスファルトが互いに十分に食い込んで、接触面積が大きく、ずれて段差が生じるのを防止することができる。
【0020】
更に請求項4記載のアスファルト舗装用型枠によれば、角材の表面に剥離性処理がされているのでアスファルトが付着しにくく、剥離が容易で、端面の波形の傾斜面を良好に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の実施の一形態によるアスファルト舗装用型枠の側面図である。
【図2】
(A)は図1のアスファルト舗装用型枠を用いて、道路の片側にアスファルトを敷き詰めた状態を示す断面図、(B)は転圧して締め固めた状態を示すアスファルト舗装面の断面図である。
【図3】
(A)は、道路の残りの反対側にアスファルトを敷き詰めた状態を示す断面図、(B)は転圧して締め固めた状態を示すアスファルト舗装面の断面図である。
【図4】
(A)は従来のアスファルト舗装用型枠を用いて道路の片側にアスファルト舗装面を形成した状態を示す断面図、(B)は残りの反対側の道路にアスファルト舗装面を形成した状態を示す断面図、(C)は継ぎ目が剥離した状態を示すアスファルト舗装面の断面図である。
【符号の説明】
1 道路
2 角材
3 舗装用型枠
4 アスファルト
5 アスファルト舗装面
6 継ぎ目
7 隙間
10 アスファルト舗装用型枠
11 波形の傾斜面
12 垂直面
13 谷部
14 山部
Claims (4)
- 角材の側面を下方に向かって内側に傾斜させ、この傾斜面を波形に形成したことを特徴とするアスファルト舗装用型枠。
- 波形の傾斜面が、垂直面に対して20〜30度に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1記載のアスファルト舗装用型枠。
- 波形の傾斜面の谷部と山部との間の深さが2〜5mmに形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のアスファルト舗装用型枠。
- 角材の表面に剥離性処理がされていることを特徴とする請求項1記載のアスファルト舗装用型枠。
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2002
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CN112942090B (zh) * | 2021-01-27 | 2022-09-23 | 河南中交路通工程监理咨询有限公司 | 具有大粒径沥青混凝土的路桥结构的施工工艺 |
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