JP2004091491A - アレルギーを処置する際のいくつかのLactobacillus株の新規使用 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、いくつかのLactobacillus株の新規な使用によって、アレルギーを処置することである。
【解決手段】 本発明は、被験体においてアレルギーを処置するための方法を提供し、この方法は、INF−γ分泌を刺激する乳酸細菌株を含む医薬を該被験体に投与する工程を包含する。1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944である。1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079である。
【選択図】 なし

Description

 (発明の背景)
 (1.発明の分野)
 本発明は、主に、アレルギーを処置する際のいくつかのLactobacillus株の新規使用に関する。
 (2.関連技術の記載)
 アレルギーとは、通常無害な物質に対する免疫学的に媒介された有害反応を発症する後天性の能力をいう。アレルギー反応は、痒み、咳、喘鳴、くしゃみ、涙眼、炎症および疲労のような症状を引き起こす。通常、アレルギー反応は、初期の特異的な免疫応答および後期の炎症反応を含むと考えられる。アレルゲン(例えば、花粉およびダニ塵芥)は、高親和性免疫グロブリン(IgE)レセプターを刺激することによって、アレルギーの初期相を媒介することが報告されている。例えば、肥満細胞および好塩基球は、アレルゲンによって刺激された場合、ヒスタミンおよびサイトカインを放出する。肥満細胞および好塩基球から放出されたサイトカインは、次いで、炎症細胞をリクルートすることによってアレルギーの後期相を媒介する。好酸球、マクロファージ、リンパ球、好中球および血小板の流入は、悪性の炎症サイクルを開始することもまた報告されている。このアレルギーの後期相は、最初の免疫応答を増幅させ、この増幅された免疫応答は、次いで、さらなる炎症細胞の放出を誘発する(非特許文献1)。
 種々の治療が、アレルギー症状を処置するために追求されてきた。とりわけ、抗アレルギー物質およびヒスタミンHレセプターアンタゴニスト(抗ヒスタミン)が使用されてきた。ヒスタミンアンタゴニストは、アレルゲンの存在に応答して肥満細胞から放出されたヒスタミンの作用を拮抗するために投与される。ヒスタミンアンタゴニストは、標的組織に対するヒスタミンの作用によって引き起こされる赤み、痒みおよび腫脹を減少させ、そして肥満細胞の脱顆粒から生じる多くの症状を予防または緩和するように作用する。しかし、抗ヒスタミンはまた、覚醒の低減、遅延された反応時間および傾眠のような有害反応を伴ってきた(特許文献1)。
 サイトカインを調節することによるアレルギーの処置についてのいくつかの報告もまた存在する。とりわけ、インターフェロン−γ(INF−γ)は、Th2リンパ球におけるサイトカインの過剰発現を阻害すること、特にIL−4の分泌を阻害してB細胞の増殖を低下させることが見出されている。さらに、INF−γは、Th1の免疫応答を刺激し得、そしてIgEの合成を抑制し得る(非特許文献2;非特許文献3)。INF−γは、B細胞増殖およびIgE分泌を抑制し得るので、INF−γは、アレルギーを処置するのに有効であると考えられる。
 乳酸細菌(これらは、グラム陽性細菌である)は、工業的食品発酵において一般的に使用される。最近の研究において、乳酸細菌は、細胞のINF−γ分泌を刺激することが示された(非特許文献4)。いくつかの特定の乳酸細菌(例えば、Bifidobacterium lactisおよびLactobacillus brevis亜種)は、マウスおよびヒト由来の血液において、リンパ球のINF−γ分泌を刺激することが見出された(米国特許出願公開番号US 2002/0031503 A1;米国特許番号5,556,785)。乳酸細菌が、ヒトまたはマウスに由来するリンパ球を刺激してインターロイキン12(IL−12)を分泌させ得、そのインターロイキン12(IL−12)が、T細胞およびNK細胞を活性化させてINF−γを分泌させるT細胞刺激サイトカインであることもまた、報告された(非特許文献5)。
米国特許第6,225,332号 Bleaseら、Chemokines and their role in airway hyper−reactivity.Respir Res 2000;1:54−61 Sareneva Tら、Influenza A virus−induced INF−α/β and IL−18 synergistically enhance IFN−γ gene expression in human T cells.J Immunol 1998;160:6032−6038 Shida Kら、Lactobacillus casei inhibits antigen−induced IgE secretion through regulation of cytokine production in murine splenocyte culture.Int Arch Allergy Immunol 1998;115:278−287 Contractor NVら、Lymphoid hyperplasia,autoimmunity and compromised intestinal intraepithelial lymphocyte development in colits−free gnotobiotic IL−2−deficient mice.J Immunol 1998;160:385−394 Hessleら、Lactobacilli from human gastrointestinal mucosa are strong stimulators of IL−12 production. Clin Exp Immunol 1999;116:276−282
 本発明の課題は、いくつかのLactobacillus株の新規な使用によって、アレルギーを処置することである。
 本発明は、被験体においてアレルギーを処置するための方法を提供し、この方法は、INF−γ分泌を刺激する乳酸細菌株を含む医薬を該被験体に投与する工程を包含し、この株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007、およびLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069からなる群より選択され、これらの株全ては、Food Industry Research and Development Institute(FIRDI)、Hsinchu,Taiwanに寄託されている。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、生きているかまたは不活性化されている、請求項1に記載の方法。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、不活性化されている、請求項9に記載の方法。
 別の極面において、本発明は、IFN−γ分泌を刺激するために治療的に有効な量で、INF−γ分泌を刺激する乳酸細菌株を含む、アレルギーを処置するための組成物を提供し、この株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944、Lactobacillus acidophilus株CCRC 14079、Lactobacillus rhamnosus 株CCRC 10940、Lactobacillus paracasei亜種paracasei株CCRC 14023、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus株CCRC 12297、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus株CCRC 14007、およびLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus株CCRC 14069からなる群より選択され、これらの株全ては、Food Industry Research and Development Institute(FIRDI)、Hsinchu,Taiwanに寄託されている。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069である。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、生きているかまたは不活性化されている。
 1つの実施形態において、上記乳酸細菌株は、不活性化されている。
 1つの実施形態において、上記組成物は、薬学的組成物、栄養補助食品、食物、またはこれらの成分の形態である。
 (発明の要旨)
 本発明は、アレルギーを処置することにおける、いくつかのLactobacillus株の新規な使用を提供する。
 本発明の1つの目的は、被験体においてアレルギーを処置するための方法を提供することであり、この方法は、その被験体に、INF−γ分泌を刺激する乳酸細菌株を含む医薬を投与する工程を包含し、その株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007、およびLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069からなる群より選択される。
 別の局面において、本発明は、アレルギーを処置するための組成物を提供し、その組成物は、INF−γ分泌を刺激する乳酸細菌株を、アレルギーを処置するために治療上有効な量で含み、その株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007、およびLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069からなる群より選択される。
 本発明は、被験体においてアレルギーを処置するための方法を提供し、この方法は、INF−γ分泌を刺激する乳酸細菌株を含む医薬をその被験体に投与する工程を包含し、その株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007、およびLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069からなる群より選択される。アレルギーを処置するための上記の乳酸細菌株を含む組成物もまた、提供される。
 本発明によれば、アレルギーを処置するための、いくつかのLactobacillus株の新規な使用が提供される。
  (発明の詳細な説明)
 本発明に従って、INF−γの分泌を刺激するいくつかのLactobacillus株が、予想外にも見出され、そしてアレルギーの処置のために使用され得る。
 1つの局面において、本発明は、被験体においてアレルギーを処置するための方法を提供し、この方法は、上記の被験体にINF−γ分泌を刺激する乳酸菌株を含む医薬を投与する工程を包含する。この乳酸菌株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007、およびLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069からなる群より選択され、これらの全ては、Food Industry Research and Development Institute(FIRDI)、Hsinchu、Taiwanに寄託されている。上記の菌株は、FIRDIから公的に利用可能である。これらの株は、安全で、天然で、無毒で、そしてG.R.A.S.(General Regarded as Safe)の基準に適合する。これらの株は、食品において一般に使用され、そしてヒトに対して有害ではない。
 本発明に従って、これらの株は、リンパ球とともに同時インキュベートされた場合、INF−γ分泌を刺激する能力を有することが証明されている。これらの菌株のうちの1つは、末梢血単核細胞(PBMC)のINF−γ分泌を刺激することが証明されている。本発明の最も好ましい実施形態において、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023は、ポジティブコントロールとしてのLactobacillus casei CCRC 10697よりもINF−γ分泌を刺激するより優れた能力(4倍)を有することが見出された。
 本発明に従って、アレルギーの処置に使用される乳酸菌株は、生きているてもよいし、または不活性化されていてもよい。例えば、生きている細菌株は、加熱工程によって処理され得るか、または不活性株を得るために乳酸菌株を殺すための当該分野で一般に使用される他の処理を用いて処理され得る。
 本明細書中で使用される用語「アレルギー」とは、INF−γにより媒介されるアレルギーのことをいう。アレルギー性の障害としては、鼻炎、静脈洞炎、ぜん息、高血圧性肺炎、外因性アレルギー性肺胞炎、結膜炎、じんま疹、湿疹、皮膚炎、アナフィラキシー、血管性水腫、アレルギー性の頭痛および片頭痛、ならびに特定の胃腸障害が挙げられる。アトピー性湿疹は、INF−γ分泌を刺激するプロバイオティクス(probiotics)を用いて処置可能であることが、証明されている(Isolauri Eら、Probiotics in the management of atopic eczema.Clinical and experimental Allergy 2000;30:1604−1610;Sutas Yら、Suppression of lymphocyte proliferation in vitro by bovine caseins hydrolyzed with Lactobacillus casei GG−derived enzyme.J Allergy Clin Immunol 1996;98:216−224;Kalliomaki Mら、Probiotics in primary prevention of atopic disease:a randomized placebo−controlled trial.Lancet 2001;357:1076−79)。
 別の局面において、本発明は、アレルギーの処置のための組成物を提供し、この組成物は、アレルギーを処置するための治療上有効量のINF−γ分泌を刺激する乳酸菌株を含む。この乳酸菌株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007、およびLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069からなる群より選択される。
 本発明によれば、乳酸細菌株は、通常ヒトによって投与される薬学的組成物、食物補助物質、食品またはその成分に含まれ得る。本発明の好ましい実施形態において、乳酸細菌株は、食品形態で(例えば、ミルク中の乳酸の醗酵によって調製された、凝固したミルク製品において)送達され得る。本発明に従って調製される食料製品は、幼児または児童に好都合に投与され得る。
 以下の実施例は、例示のみの目的で提供され、そして本発明の範囲を限定することは意図されない。
 (実施例1:リンパ球におけるINF−γ分泌を刺激する、乳酸細菌株のスクリーニング)
 (細菌培養)
 表1に列挙される67の乳酸細菌株を、予め選択した。陽性コントロール(PC)および陰性コントロール(NC)としての株もまた示された。全ての株を、FIRDIから購入した。
 (表1)
 これらのうちで、38の株が、安全で、自然な、非毒性のものであり、そしてG.R.A.S.(General Regarded as Safe)標準を満たした。全ての株を、Lactobacillus MRSブロス(DIFCO 0881)中37℃で定常期まで培養し、そして3000gで15分間の遠心分離によって収集し、そして2mLおよび1mLのPBS(リン酸緩衝化生理食塩水、pH7.2)で洗浄した。株の培養物を、1mLのPBS中に再懸濁させ、次いで95℃で30分間加熱し、次いでオートクレーブし、そして−20℃で、PBS中で貯蔵した。
 (リンパ球培養) HL−60 CCRC 60273(Clone 15 HL−60)細胞(FIRDIから購入した)を、Fischkoff(Fischkoff S.A.Graded increase in probability of eosinophilic differentiation of HL−60 promyelocytic leukemia cells induced by culture under alkaline condition.Leukemia Research 1988;12(8):679−686)によって記載された方法に従って、処理した。HL−60細胞をRPMI 1640(pH7.2)中で継代培養し、そして好酸球への分化を誘導し、次いでRPMI 1640(pH7.7)で数世代、継代培養して、リンパ球サンプルを得た。各リンパ球サンプルにおいて、細胞密度を、1サンプルあたり5×10細胞に調整した。これらのリンパ球サンプルを、2mLのRPMI 1640(pH7.7)中で6時間インキュベートした。
 (INF−γ分泌の刺激)
 これらのリンパ球サンプルを、所定量の上述の細菌株と同時培養した。Lactobacillus casei CCRC 10697を、陽性コントロールとして採用し、そしてLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14071を、陰性コントロールとして採用した。12時間、36時間および60時間の同時培養の後に、各サンプル中の細胞をそれぞれ収集した。収集した細胞を再懸濁させ、そして2000rpmで5分間、遠心分離した。各サンプルにおけるINF−γレベルの決定のために、上清を採取した。
 (INF−γレベルの決定)
 ELISAによってINF−γレベルを決定するための方法は、Shidaら(Shida K.,Makino K.,Morishita A.,Takamizawa K.,Hachimura S.,Ametani A.,Takehito S.,Kumagai Y.,Habu S.,Kaminogawa S.Lactobacillus casei inhibits antigen induced IgE secretion through regulation of cytokine production in murine splenocyte cultures.Int Arch Allergy Immunol 1998;115:278−287)によりお記載されており、以下の工程を包含する:
・コーティング緩衝液(1リットルあたり、8.00gのNaCl、0.20gのKCl、1.44gのNaHPO、0.24gのKHPO、30.0gのウシ血清アルブミンおよび0.50gのNaN(pH7.4))中2.5μg/mLの精製したマウス抗ヒトINF−γ抗体(150μL)を、ELISAプレートの各ウェルに添加する工程;
・このプレートを、室温、40rpmで振盪する工程;
・このプレートを、4℃で一晩インキュベートする工程;
・これらのウェル中のコーティング緩衝液を、捨てる工程;
・このプレートの各ウェルを洗浄緩衝液(1リットルあたり、8.00gのNaCl、0.20gのKCl、1.44gのNaHPO、0.24gのKHPO、0.5mLのTween 20および0.50gのNaN(pH7.4))で、3分間、2回洗浄する工程;
・これらのウェルを蒸留水で洗浄する工程;
・このプレートの各ウェルに200μLのブロック緩衝液を添加する工程;
・このプレートを、室温で少なくとも2時間インキュベートする工程;
・これらのウェル中のブロック緩衝液を捨てる工程;
・このプレートの各ウェルを、洗浄緩衝液で、3分間、3回洗浄する工程;
・このプレートの各ウェルを蒸留水で洗浄する工程;
・リンパ球サンプルの上清をとり、これをこのプレートの各ウェルに添加する工程;
・このプレートを、40rpmで、4℃で一晩振盪する工程;
・これらのウェル中のサンプルを捨てる工程;
・このプレートの各ウェルを、洗浄緩衝液で、3分間、3回洗浄し、次いで、蒸留水で洗浄する工程;
・希釈緩衝液で希釈した150μLのビオチンマウス抗ヒトINF−γ抗体を、このプレートの各ウェルに添加する工程;
・このプレートを、室温で2時間インキュベートする工程;
・このプレートの各ウェルを、洗浄緩衝液で、3分間、3回洗浄し、次いで、蒸留水で洗浄する工程;
・希釈緩衝液で希釈した150μLのストレプトアビジン−アルカリホスファターゼ(ストレプトアビジン−AKP)を、このプレートの各ウェルに添加する工程;
・このプレートを、室温で1時間インキュベートする工程;
・このプレートの各ウェルを、洗浄緩衝液で、3分間、4回洗浄し、次いで、蒸留水で洗浄する工程;
・150μLの基質p−ニトロフェニルホスフェート(pNpp)を、このプレートの各ウェルに添加する工程;
・この基質反応が完了するまで、このプレートを室温でインキュベートする工程;
・このプレートの各ウェルの405nmにおける吸光度(すなわち、OD405)を測定する工程。
 (結果)
 67の乳酸細菌株により刺激されるINF−γレベルの結果を、表2に列挙する:
(表2)
 67株の間で、以下の7株が、リンパ球細胞においてINF−γ分泌を刺激し得ることを見出した:Lactobacillus plantarum CCRC 12944、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023、ならびにLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297、14007および14069。これらの結果を、図1に示す。Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023、ならびにLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297、14007および14069のOD405値は、ポジティブコントロールよりも高く、そしてなおネガティブコントロールよりも4倍高い。さらに、36時間の同時培養後に収集したLactobacillus rhamnosus(CCRC10940)以外の株のOD405値は、12時間の同時培養後に収集したものよりも3倍高い。
 (実施例2:乳酸菌の刺激による末梢血単核細胞におけるINF−γ分泌)
 (末梢血単核細胞の単離)
 健康なボランティア由来の血液サンプル5mLを、5mLのFicoll−Hypaque(17−1400−02、Pharmacia)と共に添加し、次いで500gで30分間遠心分離した。末梢血単核細胞(PBMC)を、サンプルの界面から取得し、そしてPBSで2回洗浄した。このPBMC(10細胞/mL)を、各ウェルが2mLのRPMI 1640培地(pH7.7)を含む6ウェルプレートのウェルに移した。
 (INF−γ分泌の刺激)
 実施例1に記載されるのと類似の方法を用いて、PBMCをLactobacillus plantarum CCRC 12944、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023、ならびにLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297、14007および14069(10細胞/mL)と共に同時培養した。Lactobacillus casei CCRC 10697を、ポジティブコントロールとして取得し、そしてLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14071を、ネガティブコントロールとして取得した。この細胞を、24時間、48時間および72時間の同時培養後に収集し、そして再懸濁し、そして2000rpmで5分間遠心分離した。実施例1に記載されるのと同じ方法によってINF−γレベルを決定するために、上清を取得した。
 (結果)
 7株によって刺激されるPBMCのINF−γ量の結果を、表3に列挙し、そして特に、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023による結果を、図2に示す。
 (表3)
 24時間の同時培養後に収集したサンプルのOD405値は、ネガティブコントロールよりも1.2倍高く;48時間の同時培養後に収集したサンプルのOD405値は、ネガティブコントロールよりも1.8倍高く、そしてポジティブコントロールよりも1.3倍高く;そして72時間の同時培養後に収集したサンプルのOD405値は、ネガティブコントロールよりも1.3倍高い。
 本発明の実施形態が、例示および記載されているが、種々の改変および改善が、当業者によってなされ得る。本発明は、例示されるような特定の形態に制限されず、そして本発明の精神および範囲から逸脱していない全ての改変は、添付された特許請求の範囲に規定される範囲内であることが、意図される。
図1は、Lactobacillus株とリンパ球との同時培養物中でのINF−γの分泌を示す。INF−γの分泌が、乳酸細菌とリンパ球との12時間同時培養および36時間同時培養後に、それぞれ、ELISAを用いて検出された。INF−γの量は、吸光度の値(O.D.値)により表された。この図において、「PC」は、ポジティブコントロールとしてのLactobacillus casei CCRC 10697を示す;「NC」は、ネガティブコントロールとしてのLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14071を示す;1は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944を示す;2は、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079を示す;3は、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940を示す;4は、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023を示す;5は、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297を示す;6は、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007を示す;そして7は、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069を示す。 図2は、Lactobacillus株と末梢血単核細胞(PBMC)との同時培養物におけるINF−γの分泌を示す。INF−γの分泌が、その乳酸細菌とPBMCとの12時間同時培養後、48時間同時培養後、および72時間同時培養後に、それぞれELISAを用いて検出された。INF−γの量は、吸光度の値(O.D.値)により表された。この試験において、Lactobacillus casei CCRC 10697が、ポジティブコントロールとして使用された;Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14071が、ネガティブコントロールとして使用された;Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023が、試験された。

Claims (21)

  1. 被験体においてアレルギーを処置するための方法であって、該方法は、INF−γ分泌を刺激する乳酸細菌株を含む医薬を該被験体に投与する工程を包含し、該株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007、およびLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069からなる群より選択され、該株全ては、Food Industry Research and Development Institute(FIRDI)、Hsinchu,Taiwanに寄託されている、方法。
  2. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus plantarum CCRC 12944である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記乳酸細菌株が、生きているかまたは不活性化されている、請求項1に記載の方法。
  10. 前記乳酸細菌株が、不活性化されている、請求項9に記載の方法。
  11. IFN−γ分泌を刺激するために治療的に有効な量で、INF−γ分泌を刺激する乳酸細菌株を含む、アレルギーを処置するための組成物であって、該株は、Lactobacillus plantarum CCRC 12944、Lactobacillus acidophilus株CCRC 14079、Lactobacillus rhamnosus 株CCRC 10940、Lactobacillus paracasei亜種paracasei株CCRC 14023、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus株CCRC 12297、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus株CCRC 14007、およびLactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus株CCRC 14069からなる群より選択され、該株全ては、Food Industry Research and Development Institute(FIRDI)、Hsinchu,Taiwanに寄託されている、組成物。
  12. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus plantarum CCRC 12944である、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus acidophilus CCRC 14079である、請求項11に記載の組成物。
  14. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus rhamnosus CCRC 10940である、請求項11に記載の組成物。
  15. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus paracasei亜種paracasei CCRC 14023である、請求項11に記載の組成物。
  16. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 12297である、請求項11に記載の組成物。
  17. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14007である、請求項11に記載の組成物。
  18. 前記乳酸細菌株が、Lactobacillus delbrueckii亜種bulgaricus CCRC 14069である、請求項11に記載の組成物。
  19. 前記乳酸細菌株が、生きているかまたは不活性化されている、請求項11に記載の組成物。
  20. 前記乳酸細菌株が、不活性化されている、請求項19に記載の組成物。
  21. 薬学的組成物、栄養補助食品、食物、またはこれらの成分の形態である、請求項11に記載の組成物。
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