JPH092959A - ＩｇＥ抗体産生抑制剤および抗アレルギー剤 - Google Patents
ＩｇＥ抗体産生抑制剤および抗アレルギー剤Info
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- JPH092959A JPH092959A JP7172949A JP17294995A JPH092959A JP H092959 A JPH092959 A JP H092959A JP 7172949 A JP7172949 A JP 7172949A JP 17294995 A JP17294995 A JP 17294995A JP H092959 A JPH092959 A JP H092959A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Ｉ型アレルギー反応の第一段階で重要な役割
をするＩgＥ抗体の産生を抑制する新規な手段を提供
し、Ｉ型アレルギーの治療と予防を容易にする。 【構成】 乳酸菌の菌体を有効成分とするＩgＥ抗体産
生抑制剤および抗アレルギー剤。
をするＩgＥ抗体の産生を抑制する新規な手段を提供
し、Ｉ型アレルギーの治療と予防を容易にする。 【構成】 乳酸菌の菌体を有効成分とするＩgＥ抗体産
生抑制剤および抗アレルギー剤。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アレルギーの予防およ
び治療に有効な、ＩgＥ抗体産生抑制剤に関するもので
ある。
び治療に有効な、ＩgＥ抗体産生抑制剤に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】アレルギー疾患はその作用機序によりＩ
型からIV型までに分類されているが、現在わが国で多く
の人を悩ませている花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支
喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、食物ア
レルギー等のアレルギー疾患は、ＩgＥ抗体依存性のＩ
型アレルギーである。
型からIV型までに分類されているが、現在わが国で多く
の人を悩ませている花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支
喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、食物ア
レルギー等のアレルギー疾患は、ＩgＥ抗体依存性のＩ
型アレルギーである。
【０００３】Ｉ型アレルギーの発症過程ではまず組織内
のマスト細胞や血中の好塩基球表面のＦcεレセプター
にアレルゲン特異的ＩgＥ抗体が結合し、次いで、アレ
ルゲンがＩgＥ抗体に結合し、ＩgＥ抗体間に架橋が形成
される。この架橋によりマスト細胞や好塩基球が刺激さ
れてヒスタミン、セロトニン、ロイコトリエン、ヘパリ
ン等の化学伝達物質を遊離し、それらの作用によって様
々なアレルギー症状が現れる。
のマスト細胞や血中の好塩基球表面のＦcεレセプター
にアレルゲン特異的ＩgＥ抗体が結合し、次いで、アレ
ルゲンがＩgＥ抗体に結合し、ＩgＥ抗体間に架橋が形成
される。この架橋によりマスト細胞や好塩基球が刺激さ
れてヒスタミン、セロトニン、ロイコトリエン、ヘパリ
ン等の化学伝達物質を遊離し、それらの作用によって様
々なアレルギー症状が現れる。
【０００４】従来、Ｉ型アレルギーに対しては上記化学
伝達物質の放出抑制作用を有する抗アレルギー剤、放出
された化学伝達物質の作用を抑制するのに有効な抗ヒス
タミン剤、抗炎症作用を有するステロイド剤等を用いた
対症療法が行われているが、これら従来の薬剤は多かれ
少なかれ副作用を伴うので使用法が難しいという問題点
があった。
伝達物質の放出抑制作用を有する抗アレルギー剤、放出
された化学伝達物質の作用を抑制するのに有効な抗ヒス
タミン剤、抗炎症作用を有するステロイド剤等を用いた
対症療法が行われているが、これら従来の薬剤は多かれ
少なかれ副作用を伴うので使用法が難しいという問題点
があった。
【０００５】Ｉ型アレルギーの発症の第一段階で重要な
役割を演じるＩgＥ抗体の産生を抑制することができれ
ば根本的な予防と治療につながると期待されるが、Ｉg
Ｅ抗体の産生抑制に有効な手段はほとんど開発されてい
ない。
役割を演じるＩgＥ抗体の産生を抑制することができれ
ば根本的な予防と治療につながると期待されるが、Ｉg
Ｅ抗体の産生抑制に有効な手段はほとんど開発されてい
ない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、Ｉ型
アレルギー反応の第一段階で重要な役割をするＩgＥ抗
体の産生を抑制する新規な手段を提供し、Ｉ型アレルギ
ーの治療と予防を容易にすることを目的とする。
アレルギー反応の第一段階で重要な役割をするＩgＥ抗
体の産生を抑制する新規な手段を提供し、Ｉ型アレルギ
ーの治療と予防を容易にすることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すること
に成功した本発明は、乳酸菌の菌体がＩgＥ抗体の産生
を抑制することを本発明者らが初めて見いだしたことに
基づき、乳酸菌の菌体を有効成分とするＩgＥ抗体産生
抑制剤を提供するものである。
に成功した本発明は、乳酸菌の菌体がＩgＥ抗体の産生
を抑制することを本発明者らが初めて見いだしたことに
基づき、乳酸菌の菌体を有効成分とするＩgＥ抗体産生
抑制剤を提供するものである。
【０００８】本発明はまた、ＩgＥ抗体の産生を抑制す
ることによりＩ型アレルギーを予防し更には治療を可能
にする、乳酸菌菌体を有効成分とする新規な抗アレルギ
ー剤を提供するものである。
ることによりＩ型アレルギーを予防し更には治療を可能
にする、乳酸菌菌体を有効成分とする新規な抗アレルギ
ー剤を提供するものである。
【０００９】乳酸菌のＩgＥ抗体産生抑制作用は、食物
アレルゲンの代表であるオボアルブミン抗原をあらかじ
め免疫したマウスの脾臓細胞による抗体産生試験により
確認された（後記実施例参照）。
アレルゲンの代表であるオボアルブミン抗原をあらかじ
め免疫したマウスの脾臓細胞による抗体産生試験により
確認された（後記実施例参照）。
【００１０】ＩgＥ抗体産生抑制作用は、菌種および菌
株による多少の優劣はあっても、本発明者らが調べた範
囲ですべての乳酸桿菌および乳酸球菌の菌体に認められ
た。したがって、本発明のための乳酸菌菌体はまったく
限定されず、ラクトバチルス属、ストレプトコッカス
属、ラクトコッカス属、ロイコノストック属、エンテロ
コッカス属等の乳酸菌がいずれも使用することができ
る。
株による多少の優劣はあっても、本発明者らが調べた範
囲ですべての乳酸桿菌および乳酸球菌の菌体に認められ
た。したがって、本発明のための乳酸菌菌体はまったく
限定されず、ラクトバチルス属、ストレプトコッカス
属、ラクトコッカス属、ロイコノストック属、エンテロ
コッカス属等の乳酸菌がいずれも使用することができ
る。
【００１１】ＩgＥ抗体産生抑制作用が特に顕著で本発
明のための乳酸菌として好ましいものの具体例を示す
と、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス
・ブレビス、ラクトバチルス・ブフネリ、ラクトバチル
ス・カゼイ、ラクトバチルス・デルブリュッキイ、ラク
トバチルス・ファーメンタム、ラクトバチルス・ヘルベ
ティカス、ラクトバチルス・ケフィア、ラクトバチルス
・パラカゼイ、ラクトバチルス・プランタラム、ラクト
バチルス・ラムノーサス、ラクトバチルス・サリバリウ
ス、ストレプトコッカス・サーモフィルス、ラクトコッ
カス・ラクティス、ラクトコッカス・プランタラム、ラ
クトコッカス・ラフィノラクティス、ロイコノストック
・ラクティス、ロイコノストック・メセンテロイデス、
エンテロコッカス・フェーカリス、エンテロコッカス・
フェシウム等がある。中でも好ましいのは、後記ＩgＥ
抗体産生抑制作用試験においてＩgＥ産生量が３０ng/ml
以下のもの、特に１０ng/ml以下のものである。
明のための乳酸菌として好ましいものの具体例を示す
と、ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス
・ブレビス、ラクトバチルス・ブフネリ、ラクトバチル
ス・カゼイ、ラクトバチルス・デルブリュッキイ、ラク
トバチルス・ファーメンタム、ラクトバチルス・ヘルベ
ティカス、ラクトバチルス・ケフィア、ラクトバチルス
・パラカゼイ、ラクトバチルス・プランタラム、ラクト
バチルス・ラムノーサス、ラクトバチルス・サリバリウ
ス、ストレプトコッカス・サーモフィルス、ラクトコッ
カス・ラクティス、ラクトコッカス・プランタラム、ラ
クトコッカス・ラフィノラクティス、ロイコノストック
・ラクティス、ロイコノストック・メセンテロイデス、
エンテロコッカス・フェーカリス、エンテロコッカス・
フェシウム等がある。中でも好ましいのは、後記ＩgＥ
抗体産生抑制作用試験においてＩgＥ産生量が３０ng/ml
以下のもの、特に１０ng/ml以下のものである。
【００１２】これらの乳酸菌は、乳酸菌培養の常法に従
い任意の条件で培養し、得られた培養物から遠心分離等
の集菌手段によって分離されたものをそのまま本発明の
ために用いることができる。製剤化に際しては賦形剤、
安定剤、矯味剤等を適宜混合して凍結乾燥するほか、加
熱乾燥して死菌体にしてもよい。また、乳酸菌のＩgＥ
抗体産生抑制作用を妨げない範囲で、他の任意の薬剤を
混合して製剤化することもできる。剤形としては、粉末
剤、錠剤、ドリンク剤等が可能である。
い任意の条件で培養し、得られた培養物から遠心分離等
の集菌手段によって分離されたものをそのまま本発明の
ために用いることができる。製剤化に際しては賦形剤、
安定剤、矯味剤等を適宜混合して凍結乾燥するほか、加
熱乾燥して死菌体にしてもよい。また、乳酸菌のＩgＥ
抗体産生抑制作用を妨げない範囲で、他の任意の薬剤を
混合して製剤化することもできる。剤形としては、粉末
剤、錠剤、ドリンク剤等が可能である。
【００１３】本発明によるＩgＥ抗体産生抑制剤および
抗アレルギー剤は、通常、経口投与する。適当な投与量
は成人１日当たり菌体重量で約１０〜１０００mgであ
る。急性毒性および長期間服用時の副作用は認められな
い。
抗アレルギー剤は、通常、経口投与する。適当な投与量
は成人１日当たり菌体重量で約１０〜１０００mgであ
る。急性毒性および長期間服用時の副作用は認められな
い。
【００１４】本発明によるＩgＥ抗体産生抑制剤および
抗アレルギー剤は、花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支
喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、食物ア
レルギー等のアレルギー疾患の予防と治療に有効であ
る。
抗アレルギー剤は、花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支
喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、食物ア
レルギー等のアレルギー疾患の予防と治療に有効であ
る。
【００１５】
【実施例】以下、各種乳酸菌のＩgＥ抗体産生抑制作用
を確認した試験の結果を示して本発明を説明する。な
お、試験した乳酸菌は、ヒトの糞便や消化管から分離し
たもの、または酪農関連乳酸菌を、常法によりＭＲＳ培
地で培養後、滅菌水懸濁と遠心分離を３回繰り返すこと
により洗浄し、１００℃で３０分間加熱してから凍結乾
燥したものである。
を確認した試験の結果を示して本発明を説明する。な
お、試験した乳酸菌は、ヒトの糞便や消化管から分離し
たもの、または酪農関連乳酸菌を、常法によりＭＲＳ培
地で培養後、滅菌水懸濁と遠心分離を３回繰り返すこと
により洗浄し、１００℃で３０分間加熱してから凍結乾
燥したものである。
【００１６】試験法：オボアルブミン５０μgを吸着さ
せた１mgの水酸化アルミニウムアジュバント(100μl）
を５週齢の雌ＢＡＬＢ／ｃマウスに免疫しておき、２週
間後にその脾臓を摘出し、単細胞浮遊液を調製した。こ
れを１０％ウシ胎児血清を含むＲＰＭＩ1640培地（100U
/ml結晶ペニシリンＧカリウム、100μg/ml硫酸ストレプ
トマイシンを含む）を用いて、オボアルブミン（２０μ
g）および乳酸菌の加熱死菌体（０.０４μg）と共に、
６×105/200μl/ウェル（９６ウェル平底マイクロプレ
ート，Ｎunc社）で培養した。培養は、５％炭酸ガス、
３７℃の条件で行なった。１４日目の培養上清を集め、
その中のＩgＥ抗体量をサンドウィッチＥＬＩＳＡ法に
より測定した。すなわち、一次抗体であるモノクロナー
ル抗マウスＩgＥ抗体（Ｒ３５−９２，商品名Ｒm-Ｅ−0
1Ｐ，ＰＨＡＲＭＩＮＧＥＮ社）を炭酸ナトリウム緩衝
液に５μg／mlとなるように溶解し、９６ウェルマイク
ロプレートに５０μl加え、一夜４℃で吸着させた。次
いで、ブロッキングを行なった後、培養上清５０μlを
加え、３７℃で９０分間インキュベートさせた。次い
で、二次抗体として０.５％Ｔriton Ｘ-100を含むリン
酸緩衝化生理食塩水で２００倍に希釈したビオチン標識
抗マウスモノクロナールＩgＥ抗体（ＬＯ-ＭＥ-２）を
５０μl加え、３７℃で９０分間インキュベートさせ
た。さらに、０.５％Ｔriton Ｘ-100を含むリン酸緩衝
化生理食塩水で４００倍に希釈したペルオキシダーゼ標
識ストレプトアビジン（Ｓerotec社）を５０μl加え、
３７℃で９０分間インキュベートさせた。発色用緩衝液
（クエン酸−リン酸緩衝液）１００mlに0-フェニレンジ
アミン４０mg、３０％過酸化水素水２０μlを加えた基
質溶液１００μlをウェルに添加して酵素反応を行い、
４９２nmの吸光度を測定した。モノクロナールマウスＩ
gＥ標準液より作成した標準曲線から、培養上清中のＩg
Ｅ抗体量（ng/ml）を求めた。
せた１mgの水酸化アルミニウムアジュバント(100μl）
を５週齢の雌ＢＡＬＢ／ｃマウスに免疫しておき、２週
間後にその脾臓を摘出し、単細胞浮遊液を調製した。こ
れを１０％ウシ胎児血清を含むＲＰＭＩ1640培地（100U
/ml結晶ペニシリンＧカリウム、100μg/ml硫酸ストレプ
トマイシンを含む）を用いて、オボアルブミン（２０μ
g）および乳酸菌の加熱死菌体（０.０４μg）と共に、
６×105/200μl/ウェル（９６ウェル平底マイクロプレ
ート，Ｎunc社）で培養した。培養は、５％炭酸ガス、
３７℃の条件で行なった。１４日目の培養上清を集め、
その中のＩgＥ抗体量をサンドウィッチＥＬＩＳＡ法に
より測定した。すなわち、一次抗体であるモノクロナー
ル抗マウスＩgＥ抗体（Ｒ３５−９２，商品名Ｒm-Ｅ−0
1Ｐ，ＰＨＡＲＭＩＮＧＥＮ社）を炭酸ナトリウム緩衝
液に５μg／mlとなるように溶解し、９６ウェルマイク
ロプレートに５０μl加え、一夜４℃で吸着させた。次
いで、ブロッキングを行なった後、培養上清５０μlを
加え、３７℃で９０分間インキュベートさせた。次い
で、二次抗体として０.５％Ｔriton Ｘ-100を含むリン
酸緩衝化生理食塩水で２００倍に希釈したビオチン標識
抗マウスモノクロナールＩgＥ抗体（ＬＯ-ＭＥ-２）を
５０μl加え、３７℃で９０分間インキュベートさせ
た。さらに、０.５％Ｔriton Ｘ-100を含むリン酸緩衝
化生理食塩水で４００倍に希釈したペルオキシダーゼ標
識ストレプトアビジン（Ｓerotec社）を５０μl加え、
３７℃で９０分間インキュベートさせた。発色用緩衝液
（クエン酸−リン酸緩衝液）１００mlに0-フェニレンジ
アミン４０mg、３０％過酸化水素水２０μlを加えた基
質溶液１００μlをウェルに添加して酵素反応を行い、
４９２nmの吸光度を測定した。モノクロナールマウスＩ
gＥ標準液より作成した標準曲線から、培養上清中のＩg
Ｅ抗体量（ng/ml）を求めた。
【００１７】試験結果を表１に示す。
【表１】 乳酸菌 ＩgＥ産生量 (ng/ml) Lactobacillus acidophilus（ATCC 4356) 28.12 Lactobacillus acidophilus (ATCC 4357) 8.09 Lactobacillus acidophilus (ATCC 11975) 8.36 Lactobacillus acidophilus (JCM 1028) 21.96 Lactobacillus acidophilus (JCM 1229) 10.49 Lactobacillus brevis (ATCC 14869) 10.66 Lactobacillus buchneri (ATCC 4005) 13.94 Lactobacillus casei (ATCC 393) 10.13 Lactobacillus delbrueckii (ATCC 11842) 9.51 Lactobacillus fermentum (ATCC 14931) 9.51 Lactobacillus gasseri (DSM 20234) 65.95 Lactobacillus helveticus (ATCC 15009) 28.56 Lactobacillus johnsonii (JCM 2012) 37.22 Lactobacillus kefir (NRIC 1693) 8.22 Lactobacillus paracasei (NCDO 151) 9.37 Lactobacillus plantarum (ATCC 14917) 17.93 Lactobacillus rhamnosus (ATCC 7469) 25.11 Lactobacillus salivarius (ATCC 11741) 8.00 Streptococcus thermophilus (ATCC 19258) 3.92 Streptococcus thermophilus(YIT 2001,FERM P-11891) 8.98 Streptococcus thermophilus (ATCC 14485) 8.68 Streptococcus thermophilus (YIT 2021) 2.00 Streptococcus thermophilus (NCDO 821) 4.53 Streptococcus thermophilus (ATCC 19987) 24.63 Lactococcus lactis (ATCC 19257) 28.78 Lactococcus plantarum (ATCC 43199) 5.76 Lactococcus raffinolactis (ATCC 43920) 5.45 Leuconostoc lactis (ATCC 119256) 4.30 Leuconostoc mescenteroides (ATCC 19254) 8.06 Enterococcus faecalis (ATCC 19433) 2.46 Enterococcus faecium (ATCC 19434) 18.11 Control（乳酸菌無添加） 100.81
【００１８】上記と同様のＩgＥ抗体産生抑制作用は、
オボアルブミン以外のタンパク質抗原、花粉、ダニ抗原
等についても確認された。
オボアルブミン以外のタンパク質抗原、花粉、ダニ抗原
等についても確認された。
【００１９】
【発明の効果】本発明によるＩgＥ抗体産生抑制剤およ
び抗アレルギー剤は、ヒトの腸内フローラを構成する乳
酸菌や酪農製品製造に古くから利用されて来た乳酸菌か
らなるものであるから、長期間継続的に経口摂取しても
安全であるだけでなく、整腸作用、抗腫瘍作用、抗変異
作用、免疫賦活作用、血圧低下作用、抗潰瘍作用、コレ
ステロール低下作用等、乳酸菌について周知の有用作用
が複合的に作用することが期待できるので、これを用い
ることにより各種アレルギー疾患の予防と治療が著しく
容易になる。
び抗アレルギー剤は、ヒトの腸内フローラを構成する乳
酸菌や酪農製品製造に古くから利用されて来た乳酸菌か
らなるものであるから、長期間継続的に経口摂取しても
安全であるだけでなく、整腸作用、抗腫瘍作用、抗変異
作用、免疫賦活作用、血圧低下作用、抗潰瘍作用、コレ
ステロール低下作用等、乳酸菌について周知の有用作用
が複合的に作用することが期待できるので、これを用い
ることにより各種アレルギー疾患の予防と治療が著しく
容易になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 (Ｃ１２Ｎ 1/20 Ｃ１２Ｒ 1:23） (Ｃ１２Ｎ 1/20 Ｃ１２Ｒ 1:24） (Ｃ１２Ｎ 1/20 Ｃ１２Ｒ 1:245） (Ｃ１２Ｎ 1/20 Ｃ１２Ｒ 1:25） (Ｃ１２Ｎ 1/20 Ｃ１２Ｒ 1:46） (Ｃ１２Ｎ 1/20 Ｃ１２Ｒ 1:01） (72)発明者 高見澤 康太郎 東京都港区東新橋１−１−19 株式会社ヤ クルト本社内
Claims (3)
- 【請求項１】 乳酸菌の菌体を有効成分とするＩgＥ抗
体産生抑制剤。 - 【請求項２】 乳酸菌の菌体を有効成分とする抗アレル
ギー剤。 - 【請求項３】 乳酸菌がラクトバチルス・アシドフィル
ス、ラクトバチルス・ブレビス、ラクトバチルス・ブフ
ネリ、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・デル
ブリュッキイ、ラクトバチルス・ファーメンタム、ラク
トバチルス・ヘルベティカス、ラクトバチルス・ケフィ
ア、ラクトバチルス・パラカゼイ、ラクトバチルス・プ
ランタラム、ラクトバチルス・ラムノーサス、ラクトバ
チルス・サリバリウス、ストレプトコッカス・サーモフ
ィルス、ラクトコッカス・ラクティス、ラクトコッカス
・プランタラム、ラクトコッカス・ラフィノラクティ
ス、ロイコノストック・ラクティス、ロイコノストック
・メセンテロイデス、エンテロコッカス・フェーカリス
またはエンテロコッカス・フェシウムである請求項１記
載のＩgＥ抗体産生抑制剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7172949A JPH092959A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | ＩｇＥ抗体産生抑制剤および抗アレルギー剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7172949A JPH092959A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | ＩｇＥ抗体産生抑制剤および抗アレルギー剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH092959A true JPH092959A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15951349
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7172949A Pending JPH092959A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | ＩｇＥ抗体産生抑制剤および抗アレルギー剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH092959A (ja) |
Cited By (58)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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