JP2004091117A - フォークリフト - Google Patents
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Abstract
【課題】進行方向を指示する指示灯や前後照灯といった安全作業に寄与する装置を確実に機能させて安全性を高めることができる、駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトを提供すること。
【解決手段】前後左右の4方向で進行方向を支持する指示灯13,14,15,16と、駆動輪7の回転方向を検出する回転方向検出手段17と、駆動輪7の旋回角度θを検出する旋回角度検出手段18と、駆動輪7の旋回角度と回転方向とに対応していずれか1つの指示灯を作動させる指示灯制御手段19とを備える。これにより、点灯している指示灯によって当該フォークリフトの進行方向を視認することができるので、安全性がすこぶる向上する。
【選択図】 図2
【解決手段】前後左右の4方向で進行方向を支持する指示灯13,14,15,16と、駆動輪7の回転方向を検出する回転方向検出手段17と、駆動輪7の旋回角度θを検出する旋回角度検出手段18と、駆動輪7の旋回角度と回転方向とに対応していずれか1つの指示灯を作動させる指示灯制御手段19とを備える。これにより、点灯している指示灯によって当該フォークリフトの進行方向を視認することができるので、安全性がすこぶる向上する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフォークリフトに関し、特には作業の安全性を向上させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フォークリフトにはその進行方向を運転者以外の者が認識できるようにするために、右進や左進を指示する方向指示灯が設けられる。この方向指示灯は運転者が方向指示レバーを手動操作することにより、その操作方向に対応する指示灯が作動するように構成され、方向指示レバーとしては、右進指示位置又は左進指示位置から手動操作により中立位置に復帰させるものもあるが、操舵ハンドルを所定角以上切り返すことにより自動的に中立位置に復帰させるように構成したものが普及している。
【0003】
一方で、フォークリフトにはその進行方向を照らして安全に走行できるように、前照灯や後照灯が設けられる。これら前照灯や後照灯は、運転者がスイッチを手動操作することにより、点灯するように構成されているものが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フォークリフトは駆動輪が向いている方向に車体が移動(走行)するのであるが、駆動輪が360°旋回可能に設けられることにより全方位に向かって走行可能とされたものがあり、このような駆動輪が360°旋回可能なフォークリフトは、周囲の他者にとってその進行方向が分かり難く、周囲の他者からすると意外な方向にフォークリフトが走行するおそれがある。
【0005】
そこで、運転者が指示灯を作動させて進行方向を周囲の他者が視認できるようにすることが奨励されているが、運転者がこれを怠り全く合図なしに走行することが考えられ、指示灯を備えていてもその機能が活かされないおそれがある。
【0006】
一方、駆動輪が360°旋回可能なフォークリフトは、駆動輪の回転方向が同じままであっても駆動輪の旋回角度を変えることにより進行方向を自在に変更できるという特長があり、優れた操作性が実現されている。
【0007】
しかしながら、例えば前照灯を点灯させて前進している状態から駆動輪の旋回角度を変えることにより後進に変えた場合、そのままでは前照灯が点灯したまま後進することになる。そこで、進行方向が変わる度に運転者がスイッチを手動操作するなどして点灯/消灯をいちいち行わなければならないが、操作し忘れたり、操作のタイミングが遅れたりして、暫くそのままの状態でフォークリフトが走行することが考えられる。
【0008】
本発明は、このような従来技術の課題を解決し、指示灯や前後照灯といった安全作業に寄与する装置を確実に機能させて安全性を高めることができる、駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本第1の発明に係る駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトは、車体の前進を指示する前進指示灯と、車体の後進を指示する後進指示灯と、車体の左進を指示する左進指示灯と、車体の右進を指示する右進指示灯とを備えると共に、前記駆動輪の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、前記駆動輪の回転方向を検出する回転方向検出手段と、前記旋回角度と前記回転方向とに応じて前記指示灯のいずれかを点灯させる指示灯制御手段とを備える、という技術的手段を採用する。
【0010】
ここで、指示灯制御手段は、前記旋回角度が車体の前方向に対し±45°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し135°以上180°未満の範囲内又は−180°以上−135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記前進指示灯を点灯させ、前記旋回角度が車体の前方向に対し±45°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し135°以上180°未満の範囲内又は−180°以上−135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記後進指示灯を点灯させ、前記旋回角度が車体の前方向に対し45°以上135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し−135°以上−45°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記左進指示灯を点灯させ、前記旋回角度が車体の前方向に対し45°以上135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し−135°以上−45°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記右進指示灯を点灯させるようにすればよい。
【0011】
又、前記各指示灯は、フォークリフトの前方と左右両方との3方向から視認できるように車体の前面から前方に突出して設けられた前進指示灯と、フォークリフトの後方と左右両方との3方向から視認できるように車体の後面から後方に突出して設けられた後進指示灯と、左方と前後両方とから視認できるように車体の左側面から左方に突出して設けられた左進指示灯と、右方と前後両方とから視認できるように車体の右側面から右方に突出して設けられた右進指示灯とすれば、指示される進行方向とこれに直交する両方向から各指示灯を視認できるので最も好ましい。
【0012】
このようにすれば、フォークリフトが前方向へ走行する際には自動的に前進指示灯が点灯し、フォークリフトが後方向へ走行する際には自動的に後進指示灯が点灯し、フォークリフトが左方向へ走行する際には自動的に左進指示灯が点灯し、フォークリフトが右方向へ走行する際には自動的に右進指示灯が点灯する。その結果、運転者が何ら操作することなく各指示灯が点灯されることになり、運転者の手間が省けると共に、確実に各指示灯が点灯されるようになる。又、周囲の他者は、各指示灯のうち点灯中のものを視認することによりフォークリフトの進行方向を容易に知ることができるようになる。
【0013】
尚、前記各指示灯は、択一的に作動させることにより、前後左右の4方向の進行方向を選択的に指示させることができる他、例えばこの前後左右の4方向に加えて、前進指示灯と左進指示灯又は右進指示灯、後進指示灯と左進指示灯又は右進指示灯というように、互いに背反しない2方向の指示灯を同時に作動させることにより、斜め4方向を指示させることができる。
【0014】
又、本第2の発明に係る駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトは、車体の左進を指示する左進指示灯と、車体の右進を指示する右進指示灯とを備えると共に、前記駆動輪の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、前記駆動輪の回転方向を検出する回転方向検出手段と、前記旋回角度と前記回転方向とに応じて前記指示灯のいずれかを点灯させる指示灯制御手段とを備える、という技術的手段を採用する。
【0015】
ここで、指示灯制御手段は、前記旋回角度が車体の前方向に対し左回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し右回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記左進指示灯を点灯させ、前記旋回角度が車体の前方向に対し左回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し右回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記右進指示灯を点灯させるようにすればよい。具体的には、例えば第1の角度として45°、第2の角度として135°とすることができ、この場合左回りに旋回角度の正をとれば、車体の前方向に対し左回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲とは車体の前方向に対し45°以上135°未満の範囲となり、車体の前方向に対し右回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲とは車体の前方向に対し−135°を超え−45°以下の範囲となる。尚、第1の角度以上第2の角度未満を、第1の角度を超え第2の角度以下に置換したり、第1の角度を超え第2の角度未満に置換したり、第1の角度以上第2の角度以下に置換したりしても構わない。
【0016】
このようにすれば、フォークリフトが左方向へ走行する際には自動的に左進指示灯が点灯し、フォークリフトが右方向へ走行する際には自動的に右進指示灯が点灯する。その結果、運転者が何ら操作することなく左進指示灯及び右進指示灯が点灯されることになり、運転者の手間が省けると共に、確実に左進指示灯又は右進指示灯が点灯されるようになる。又、周囲の他者は、左進指示灯、右進指示灯のうち点灯中のものを視認することによりフォークリフトの進行方向を容易に知ることができるようになる。
【0017】
又、本第3の発明に係る駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトは、車体の前方を照らす前照灯と、車体の後方を照らす後照灯と、前記駆動輪の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、前記駆動輪の回転方向を検出する回転方向検出手段と、前記旋回角度と前記回転方向とに応じて前記前照灯及び前記後照灯の点灯/消灯を制御する照灯制御手段とを備える、という技術的手段を採用する。
【0018】
ここで、照灯制御手段は、前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲を超えており、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記前照灯を点灯させると共に前記後照灯を消灯させ、前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲を超えており、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記前照灯を消灯させると共に前記後照灯を点灯させるようにすればよい。
【0019】
このようにすれば、フォークリフトが前へ走行する際には自動的に前照灯が点灯すると共に後照灯が消灯し、フォークリフトが後へ走行する際には自動的に後照灯が点灯すると共に前照灯が消灯することになる。その結果、運転者が何ら操作することなく前照灯及び後照灯が点灯されることになり、運転者の手間が省けると共に、確実に前照灯又は後照灯によりフォークリフトの前方、後方を照らすことができるようになる。
【0020】
尚、本第1乃至第3の発明における点灯とは、継続的な点灯の他、間欠的な点灯(点滅)を含むものである。但し、指示灯を点灯させる際には、指示灯を見る者にとって分かり易い点灯方法とすればよいが、前照灯や後照灯を点灯させる際には、これらによって照らされる場所を見易くするという観点から、継続的な点灯を行うことが好ましい。
【0021】
本第1、第2の発明に係る前記各指示灯、第3の発明に係る前記前照灯及び前記後照灯は、例えば、電気式ステアリング装置や走行用モータなどフォークリフトに搭載されている電気機器用のバッテリから電力供給を受けて点灯する電灯とすれば良く、この際の電灯としては、白熱電球やLEDを用いることができる他、ハロゲンランプ、蛍光ランプ、ディスチャージランプなどを用いることができる。
【0022】
本第1乃至第3の発明に係る前記旋回角度検出手段は、駆動輪の縦軸心周りの旋回角度を検出できるように構成してあれば良く、駆動輪からこれを操舵するハンドルにいたる操舵装置の任意の部分、例えば駆動輪、ハンドルなどの回転量を検出するロータリエンコーダ、ポテンショメータなどの回転検出手段を用いることができる他、前記操舵装置の任意の部分に連動させたカムによりオン/オフされる所定数のマイクロスイッチ、前記操舵装置の任意の部分に連動させた磁性体によりオン/オフされる所定数の近接スイッチなどで構成することができる。
【0023】
本第1乃至第3の発明に係る前記回転方向検出手段は、駆動輪の輪軸周りの回転方向を検出できるものであればよく、駆動輪の輪軸周りの回転方向を直接的に検出するものの他、例えば車体に回転自在に支持されているロードホイールの軸心周りの回転方向を検出することで駆動輪の輪軸周りの回転方向を間接的に検出するものであってもよい。その他、駆動輪の回転方向を制御するための操作具(例えばディレクショナルスイッチ)の操作方向を検出する操作方向検出手段、駆動輪を駆動する走行モータに供給される駆動電流の方向を検出する駆動電流検出手段などで構成しても、駆動輪の輪軸周りの回転方向を間接的に検出することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明をリーチ型フォークリフトに適用した実施例を図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0025】
図1はこの実施例に係るリーチ型フォークリフトの斜視図であり、図2はそのリーチ型フォークリフトの要部の機能ブロック図である。
【0026】
図1に示すように、このリーチ型フォークリフトは車体1の前部に左右のストラドルアーム2と、これらのストラドルアーム2に前後進退可能に支持されたマスト3と、このマスト3に昇降可能に支持されたリフトブラケット4と、このリフトブラケット4にティルト可能に支持されたフォーク5とを備えている。各ストラドルアーム2の前端部にはロードホイール6が回転自在に支持され、車体1の後左側部には駆動輪7が縦軸心周りに360°旋回可能に支持され、車体1の後右側部には自在車輪8が支持されており、このリーチ型フォークリフトは、これらロードホイール6と、駆動輪7と、自在車輪8とにより走行するようになっている。
【0027】
車体1の右側部には運転者が立乗するステップ9が設けられ、車体1の後左側部に配された前記駆動輪7を駆動する走行モータ等を収納するパワールーム10の上側に設けられたハンドル11を回転操作することにより、前記駆動輪7を縦軸心周りに旋回させるようにしている。
【0028】
更に、車体1の後部上には前記ステップ9に乗車した運転者を上から保護するために設けたガード12が設けられると共に、このガード12の前縁に車体1の前進、即ち、前記ステップ9に立った運転者から見てフォーク5の方向への進行を指示する前進指示灯13が、ガード12の後縁に車体1の後進を指示する後進指示灯14が、ガード12の左側縁に車体1の左進を指示する左進指示灯15が、ガード12の右側縁に車体1の右進を指示する右進指示灯16が取付けられている。ここで、各指示灯は、このリーチ型フォークリフトの車体1に搭載されているバッテリ(図示せず)と電気的に接続された電灯であり、バッテリからの電力供給により点灯するようになっている。また、この実施例では、前進指示灯13、後進指示灯14、左進指示灯15及び右進指示灯16は所定の周期で間欠的に点灯されるようになっている。
【0029】
図2に示すように、このリーチ型フォークリフトは、前進指示灯13、後進指示灯14、左進指示灯15及び右進指示灯16に加えて、駆動輪7の輪軸周りの回転方向を検出するための回転方向検出手段17と、駆動輪7の縦軸心周りの旋回角度θを検出するための旋回角度検出手段18と、回転方向検出手段17が検出した駆動輪7の回転方向と旋回角度検出手段18が検出した駆動輪7の旋回角度θとに対応して前記指示灯のうち1つを選択的に点灯させる、マイクロコンピュータからなる指示灯制御手段19とを備えている。
【0030】
回転方向検出手段17は、前記駆動輪7の輪軸周りの回転方向を検出するロータリエンコーダからなり、旋回角度検出手段18は、前記駆動輪7の縦軸心周りの旋回角度θを検出するロータリエンコーダからなる。ここで、旋回角度θは駆動輪7が右回りにどれだけ旋回させられたか、或いは左回りにどれだけ旋回させられたかということには関係なく、車体1の前方向を基準とした駆動輪7の現在位置という意味での旋回角度θである。又、駆動輪7の回転方向は、駆動輪7が旋回されていない状態(旋回角度θ=0°)でこのリーチ型フォークリフトが前進する際の駆動輪7の回転方向を正転方向、その反対の回転方向を逆転方向としてある。従って、駆動輪7が車体1の前方向に対し180°旋回した状態で駆動輪7が正転方向に回転すれば、リーチ型フォークリフトは後進することになる。
【0031】
指示灯制御手段19は、駆動輪7の回転方向を判定する回転方向判定部19aと、駆動輪7の旋回角度θがどの範囲にあるかを判定する旋回角度判定部19bとこれらの判定結果に従って作動させる指示灯に作動指令を与える作動指令部19cとを備え、以下に説明する制御プログラムに従って、前記指示灯を選択的に点灯させるように構成してある。
【0032】
図3ないし図5はこの指示灯制御手段19の制御プログラムのフロー図である。指示灯制御手段19は、図3に示すように、先ず旋回角度検出手段18から駆動輪7の縦軸心周りの旋回角度θを取り込み(S1)、更に回転検出手段17から駆動輪7の輪軸周りの回転方向を取り込む(S2)。次に、回転方向検出部19aにおいて、取り込まれた駆動輪7の回転方向が正転方向であるか否かを判定し(S3)、正転でないと判定された場合(S3のNO)には、駆動輪7の回転方向が逆転方向であるか否かを判定する(S4)。
【0033】
回転方向検出部19aにおいて回転方向が正転方向であると判定された場合(S3のYES)には、図4に示すように、旋回角度判定部19bにおいて、取り込まれた旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し平面視左回りに45°を越えるか否かを判定し(S7)、45°を越える場合(S7のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し135°を越えるか否かを判定し(S8)、135°を越える場合(S8のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し225°を越えるか否かを判定し(S9)、225°を越える場合(S9のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し315°を越えるか否か、すなわち−45°を越えるか否かを判定する(S10)。
【0034】
このように駆動輪7の旋回角度θを判定し、旋回角度θが0°以上45°未満の場合(S7のYES)には、指示指令部19cが前進指示灯13を点灯させ(S11)、旋回角度θが45°以上135°未満の場合(S8のYES)には、指示指令部19cが左進指示灯15を点灯させ(S12)、旋回角度θが135°以上225°未満の場合(S9のYES)には、指示指令部19cが後進指示灯14を点灯させ(S13)、旋回角度θが225°以上315°未満の場合(S10のYES)には、指示指令部19cが右進指示灯16を点灯させ(S14)、旋回角度θが315°以上360°未満の場合、すなわち−45°以上0°未満である場合(S10のNO)には、指示指令部19cが前進指示灯13を点灯させる(S15)。
【0035】
回転方向判定部19aにおいて回転方向が逆転方向であると判定された場合(S4のYES)には、図5に示すように、旋回角度判定部19bにおいて、旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し平面視左回りに45°を越えるか否かを判定し(S16)、45°を越える場合(S16のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し135°を越えるか否かを判定し(S17)、135°を越える場合(S17のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し225°を越えるか否かを判定し(S18)、225°を越える場合(S18のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し315°を越えるか否か、すなわち−45°を越えるか否かを判定する(S19)。
【0036】
このように駆動輪7の旋回角度θを判定し、旋回角度θが0°以上45°未満の場合(S16のYES)には、指示指令部19cが後進指示灯14を点灯させ(S20)、旋回角度θが45°以上135°未満の場合(S17のYES)には、指示指令部19cが右進指示灯16を点灯させ(S21)、旋回角度θが135°以上225°未満の場合(S18のYES)には、指示指令部19cが前進指示灯13を点灯させ(S22)、旋回角度θが225°以上315°未満の場合(S19のYES)には、指示指令部19cが左進指示灯15を点灯させ(S23)、旋回角度θが315°以上360°未満の場合、すなわち−45°以上0°未満である場合(S22のNO)には、指示指令部19cが後進指示灯14を点灯させる(S24)。
【0037】
一方、図3に示すように、回転方向検出手段19aにおいて、後進方向ではないと判定された場合(S4のNO)には、リーチ型フォークリフトが停車されて指示灯を点灯させる必要はないから、指示指令部19cは点灯中の指示灯が有るか否かを判定し(S5)、有る場合(S5のYES)には消灯させることにより進行方向の指示を停止する(S6)。
【0038】
さて、このようにして、前後左右の4方向の進行方向が前進指示灯13、後進指示灯14、左進指示灯15及び右進指示灯16のいずれか1つにより点灯指示されると、周囲の他者はその点灯状況を視認してリーチ型フォークリフトの進行方向を知ることができる。又、リーチ型フォークリフトの発進時においても、駆動輪7が回転し始めると、いずれかの指示灯が自動的に点灯して周囲の他者が視認できるようになるので、周囲の他者はリーチ型フォークリフトの発進方向をいち早く知ることができる。そして、周囲の他者がこの結果に基づいて適切な退避行動を採ることにより、リーチ型フォークリフトの車体1やそのフォーク5に載せた荷物と接触することを確実に回避することができるようになるので、安全性がすこぶる高められることになる。
【0039】
又、周囲の他者は、指示灯の点灯状況を視認した結果に基づいてリーチ型フォークリフトの進路上に別の他者や障害物などがあることに気付くことができ、それを運転者や別の他者に注意することができるので、進路上にいる者や障害物などにリーチ型フォークリフトが接触することを防止することができる。
【0040】
このリーチ型フォークリフトでは、電源がオンになっている間、この指示灯制御手段19の制御プログラムの他に、走行速度制御プログラム、操舵制御プログラム、荷役制御プログラムなど所定の制御プログラムが予め定められた順に繰返し実行される。従って、直進走行中は勿論のこと、操舵や荷役のための操作を行いながら走行している間も、指示灯を自動的に点灯させることができ、確実に周囲の他者が進行方向を視認できるようになっている。
【0041】
ところで、この実施例では全ての指示灯を指示灯制御手段19で制御するようにしているが、前進指示灯13及び後進指示灯14と、左進指示灯15及び右進指示灯16と、を別々に制御するようにしてもよい。また、前進指示灯13に替えて前照灯13を、後進指示灯14に替えて後照灯14を設け、前照灯13、後照灯14、左進指示灯15及び右進指示灯16を駆動輪7の旋回角度と回転方向とに基づいて制御するようにしてもよい。以下、この場合の実施例について説明する。尚、前記実施例と共通する構成については、同一符号を付することとし、詳細な説明は省略する。又、この実施例では、左進指示灯15及び右進指示灯16は所定の周期で間欠的に点灯されるようになっているが、前照灯13及び後照灯14は継続的に点灯されるようになっている。
【0042】
図6はこの実施例に係るリーチ型フォークリフトの要部の機能ブロック図である。図6に示すように、この実施例に係るリーチ型フォークリフトは、回転方向検出手段17、旋回角度検出手段18に加え、回転方向検出手段17が検出した駆動輪7の回転方向と旋回角度検出手段18が検出した駆動輪7の旋回角度θとに対応して前照灯13又は後照灯14を継続的に点灯させる照灯制御手段20と、回転方向検出手段17が検出した駆動輪7の回転方向と旋回角度検出手段18が検出した駆動輪7の旋回角度θとに対応して左進指示灯15又は右進指示灯16を間欠的に点灯させる指示灯制御手段21と、を備えている。ここで、照灯制御手段20と指示灯制御手段21とはそれぞれ別のマイクロコンピュータにより構成させてあるが、1つのマイクロコンピュータとし、実行される制御プログラムによって照灯制御手段20又は指示灯制御手段21として機能するようにしても構わない。
【0043】
照灯制御手段20は、駆動輪7の回転方向を判定する回転方向判定部20aと、駆動輪7の旋回角度θがどの範囲にあるかを判定する旋回角度判定部20bとこれらの判定結果に従って前照灯13又は後照灯14に作動指令を与える作動指令部20cとを備え、以下に説明する制御プログラムに従って、前照灯13又は後照灯14を選択的に点灯させるように構成してある。
【0044】
図7はこの照灯制御手段20の制御プログラムのフロー図である。照灯制御手段20は、図7に示すように、先ず旋回角度検出手段18から駆動輪7の縦軸心周りの旋回角度θを取り込み(S101)、更に回転検出手段17から駆動輪7の輪軸周りの回転方向を取り込む(S102)。次に、旋回角度判定部20bにおいて、取り込まれた旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し平面視左回りに90°を越えるか否かを判定し(S103)、90°を越える場合(S103のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し270°を越えるか否か、すなわち−90°を越えるか否かを判定する(S104)。
【0045】
このように駆動輪7の旋回角度θを判定された後、回転方向判定部20aにおいて、取り込まれた駆動輪7の回転方向が正転方向であるか否かを判定し(S105、S112)、正転方向ではないと判定された場合(S105、S112のNO)には、駆動輪7の回転方向が逆転方向であるか否かを判定する(S106、S113)。
【0046】
旋回角度θが0°以上90°未満の場合(S103のYES)、駆動輪7の回転方向が正転方向であると判定されれば(S105のYES)、指示指令部20cが前照灯13を点灯させて(S107)後照灯14を消灯させ(S108)、正転方向ではなく逆転方向であると判定されれば(S106のYES)、指示指令部20cが後照灯14を点灯させて(S109)前照灯13を消灯させる(S110)。旋回角度θが270°以上の場合、すなわち−90°以上0°未満である場合(S104のNO)も同様に、駆動輪7の回転方向が正転方向であると判定されれば(S105のYES)、指示指令部20cが前照灯13を点灯させて(S107)後照灯14を消灯させ(S108)、正転方向ではなく逆転方向であると判定されれば(S106のYES)、指示指令部20cが後照灯14を点灯させて(S109)前照灯13を消灯させる(S110)。
【0047】
旋回角度θが90°以上270°未満の場合(S104のYES)で、駆動輪7の回転方向が正転方向であると判定されれば(S112のYES)、指示指令部20cが後照灯14を点灯させて(S114)前照灯13を消灯させ(S115)、正転方向ではなく逆転方向であると判定されれば(S113のYES)、指示指令部20cが前照灯13を点灯させて(S116)後照灯14を消灯させる(S117)。
【0048】
回転方向検出手段20aにおいて、逆転方向ではないと判定された場合(S106、S113のNO)には、リーチ型フォークリフトが停車されて前照灯13やを後照灯14を点灯させる必要はないから、指示指令部20cは前照灯13、後照灯14の両方ともを消灯させる(S111、S118)。
【0049】
このようにして、前進時には自動的に前照灯13が点灯され、後進時には自動的に後照灯14が点灯されると、いちいちスイッチを手動操作するといった運転者の手間が省けると共に、運転者の操作忘れや操作遅れがなくなり、確実に前照灯13又は後照灯14によりリーチ型フォークリフトの前方、後方を照らすことができるようになり、安全性がすこぶる高められることになる。又、リーチ型フォークリフトの停車時には、前照灯13、後照灯14の両方ともが自動的に消灯させられるので、無駄な電力消費を防ぐことができ、更に前照灯13、後照灯14の機器としての寿命を長持ちさせることができる。
【0050】
一方、指示灯制御手段21は、駆動輪7の回転方向を判定する回転方向判定部21aと、駆動輪7の旋回角度θがどの範囲にあるかを判定する旋回角度判定部21bとこれらの判定結果に従って各指示灯に作動指令を与える作動指令部21cとを備え、以下に説明する制御プログラムに従って、左進指示灯15又は右進指示灯16を選択的に点灯させるように構成してある。尚、この実施例では、駆動輪7の旋回角度θが45°以上135°未満の範囲内であるか、−135°以上−45°未満の範囲内であるか、のいずれも満たさない場合は、リーチ型フォークリフトは前進、又は後進中と判断し、左進指示灯15及び右進指示灯16を点灯させないようにしているが、前進、又は後進中と判断する旋廻角度θは適宜設定することができ、例えば、5°以上175°未満の範囲内であるか、−175°以上−5°未満の範囲内であるか、のいずれも満たさない場合に、前進、又は後進中と判断するようにしてもよい。
【0051】
図8ないし図10はこの指示灯制御手段21の制御プログラムのフロー図である。指示灯制御手段21は、図8に示すように、先ず旋回角度検出手段18から駆動輪7の縦軸心周りの旋回角度θを取り込み(S201)、更に回転検出手段17から駆動輪7の輪軸周りの回転方向を取り込む(S202)。次に、回転方向検出部21aにおいて、取り込まれた駆動輪7の回転方向が正転方向であるか否かを判定し(S203)、正転でないと判定された場合(S203のNO)には、駆動輪7の回転方向が逆転方向であるか否かを判定する(S204)。
【0052】
回転方向検出部21aにおいて回転方向が正転方向であると判定された場合(S203のYES)には、図9に示すように、旋回角度判定部21bにおいて、取り込まれた旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し平面視左回りに45°を越えるか否かを判定し(S207)、45°を越える場合(S207のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し135°を越えるか否かを判定し(S208)、135°を越える場合(S208のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し225°を越えるか否か、すなわち―135°を越えるか否かを判定し(S209)、225°を越える場合(S209のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し315°を越えるか否か、すなわち−45°を越えるか否かを判定する(S210)。
【0053】
このように駆動輪7の旋回角度θを判定し、旋回角度θが45°以上135°未満の場合(S208のYES)には、指示指令部21cが左進指示灯15を点灯させ(S211)、旋回角度θが225°以上315°未満の場合、すなわち−135°以上−45°未満である場合(S210のYES)には、指示指令部21cが右進指示灯16を点灯させる(S212)。尚、駆動輪7の旋回角度θが45°以上135°未満の範囲内であるか、−135°以上−45°未満の範囲内であるか、のいずれも満たさない場合は、リーチ型フォークリフトは前進、又は後進中と判断することができるので、指示指令部21cは指示灯を点灯させない。
【0054】
回転方向判定部21aにおいて回転方向が逆転方向であると判定された場合(S204のYES)には、図10に示すように、旋回角度判定部21bにおいて、旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し平面視左回りに45°を越えるか否かを判定し(S213)、45°を越える場合(S213のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し135°を越えるか否かを判定し(S214)、135°を越える場合(S214のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し225°を越えるか否か、すなわち−135°を越えるか否かを判定し(S215)、225°を越える場合(S215のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し315°を越えるか否か、すなわち−45°を越えるか否かを判定する(S216)。
【0055】
このように駆動輪7の旋回角度θを判定し、旋回角度θが45°以上135°未満の場合(S214のYES)には、指示指令部21cが右進指示灯16を点灯させ(S217)、旋回角度θが225°以上315°未満の場合、すなわち−135°以上−45°未満である場合(S216のYES)には、指示指令部21cが左進指示灯15を点灯させる(S218)。尚、駆動輪7の旋回角度θが45°以上135°未満の範囲内であるか、−135°以上−45°未満の範囲内であるか、のいずれも満たさない場合は、リーチ型フォークリフトは前進、又は後進中と判断することができるので、指示指令部21cは指示灯を点灯させない。
【0056】
一方、図8に示すように、回転方向検出手段21aにおいて、逆転方向ではないと判定された場合(S204のNO)には、リーチ型フォークリフトが停車されて指示灯を点灯させる必要はないから、指示指令部21cは点灯中の指示灯が有るか否かを判定し(S205)、有る場合(S205のYES)には消灯させることにより進行方向の指示を停止する(S206)。
【0057】
このようにして、左進時には自動的に左進指示灯15が点灯され、右進時には自動的に右進指示灯16が点灯されると、いちいちスイッチを手動操作するといった運転者の手間が省けると共に、運転者の操作忘れや操作遅れがなくなり、確実に周囲の他者はその点灯状況を視認してリーチ型フォークリフトの進行方向を知ることができるようになり、安全性がすこぶる高められることになる。
【0058】
尚、以上の説明では本発明をリーチ型フォークリフトに適用した場合を例にとっているが、本発明の適用範囲はこのリーチ型フォークリフトに限らず、例えばピッキングリフトなど他のフォークリフトに広く適用することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、運転者が操作しなくても自動的に各指示灯が点灯されるので、確実に周囲の他者が点灯している指示灯により当該フォークリフトの進行方向を視認することができるようになる。そして、この結果に基づいて周囲の他者が適切な退避行動等を採ることにより、当該フォークリフトの車体や積載された荷物と接触することを確実に回避することができるようになるので、安全性がすこぶる高められるという効果を得ることができる。
【0060】
又、本発明によれば、運転者が操作しなくても自動的に前照灯又は後照灯が点灯されるので、確実に前照灯又は後照灯によりフォークリフトの前方、後方を照らすことができる。従って、運転者はフォークリフトの前方、後方の状況を容易に確認できるようになり、安全性がすこぶる高められることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る駆動輪360°旋回可能に支持されたリーチ型フォークリフトの斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の要部の機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図4】本発明の一実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図5】本発明の一実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図6】本発明の他の実施例の要部の機能ブロック図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【符号の説明】
1 車体
7 駆動輪
13 前進指示灯(前照灯)
14 後進指示灯(後照灯)
15 左進指示灯
16 右進指示灯
17 旋回角度検出手段
18 回転方向検出手段
19 指示灯制御手段
20 照灯制御手段
21 指示灯制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明はフォークリフトに関し、特には作業の安全性を向上させるための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フォークリフトにはその進行方向を運転者以外の者が認識できるようにするために、右進や左進を指示する方向指示灯が設けられる。この方向指示灯は運転者が方向指示レバーを手動操作することにより、その操作方向に対応する指示灯が作動するように構成され、方向指示レバーとしては、右進指示位置又は左進指示位置から手動操作により中立位置に復帰させるものもあるが、操舵ハンドルを所定角以上切り返すことにより自動的に中立位置に復帰させるように構成したものが普及している。
【0003】
一方で、フォークリフトにはその進行方向を照らして安全に走行できるように、前照灯や後照灯が設けられる。これら前照灯や後照灯は、運転者がスイッチを手動操作することにより、点灯するように構成されているものが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フォークリフトは駆動輪が向いている方向に車体が移動(走行)するのであるが、駆動輪が360°旋回可能に設けられることにより全方位に向かって走行可能とされたものがあり、このような駆動輪が360°旋回可能なフォークリフトは、周囲の他者にとってその進行方向が分かり難く、周囲の他者からすると意外な方向にフォークリフトが走行するおそれがある。
【0005】
そこで、運転者が指示灯を作動させて進行方向を周囲の他者が視認できるようにすることが奨励されているが、運転者がこれを怠り全く合図なしに走行することが考えられ、指示灯を備えていてもその機能が活かされないおそれがある。
【0006】
一方、駆動輪が360°旋回可能なフォークリフトは、駆動輪の回転方向が同じままであっても駆動輪の旋回角度を変えることにより進行方向を自在に変更できるという特長があり、優れた操作性が実現されている。
【0007】
しかしながら、例えば前照灯を点灯させて前進している状態から駆動輪の旋回角度を変えることにより後進に変えた場合、そのままでは前照灯が点灯したまま後進することになる。そこで、進行方向が変わる度に運転者がスイッチを手動操作するなどして点灯/消灯をいちいち行わなければならないが、操作し忘れたり、操作のタイミングが遅れたりして、暫くそのままの状態でフォークリフトが走行することが考えられる。
【0008】
本発明は、このような従来技術の課題を解決し、指示灯や前後照灯といった安全作業に寄与する装置を確実に機能させて安全性を高めることができる、駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本第1の発明に係る駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトは、車体の前進を指示する前進指示灯と、車体の後進を指示する後進指示灯と、車体の左進を指示する左進指示灯と、車体の右進を指示する右進指示灯とを備えると共に、前記駆動輪の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、前記駆動輪の回転方向を検出する回転方向検出手段と、前記旋回角度と前記回転方向とに応じて前記指示灯のいずれかを点灯させる指示灯制御手段とを備える、という技術的手段を採用する。
【0010】
ここで、指示灯制御手段は、前記旋回角度が車体の前方向に対し±45°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し135°以上180°未満の範囲内又は−180°以上−135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記前進指示灯を点灯させ、前記旋回角度が車体の前方向に対し±45°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し135°以上180°未満の範囲内又は−180°以上−135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記後進指示灯を点灯させ、前記旋回角度が車体の前方向に対し45°以上135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し−135°以上−45°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記左進指示灯を点灯させ、前記旋回角度が車体の前方向に対し45°以上135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し−135°以上−45°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記右進指示灯を点灯させるようにすればよい。
【0011】
又、前記各指示灯は、フォークリフトの前方と左右両方との3方向から視認できるように車体の前面から前方に突出して設けられた前進指示灯と、フォークリフトの後方と左右両方との3方向から視認できるように車体の後面から後方に突出して設けられた後進指示灯と、左方と前後両方とから視認できるように車体の左側面から左方に突出して設けられた左進指示灯と、右方と前後両方とから視認できるように車体の右側面から右方に突出して設けられた右進指示灯とすれば、指示される進行方向とこれに直交する両方向から各指示灯を視認できるので最も好ましい。
【0012】
このようにすれば、フォークリフトが前方向へ走行する際には自動的に前進指示灯が点灯し、フォークリフトが後方向へ走行する際には自動的に後進指示灯が点灯し、フォークリフトが左方向へ走行する際には自動的に左進指示灯が点灯し、フォークリフトが右方向へ走行する際には自動的に右進指示灯が点灯する。その結果、運転者が何ら操作することなく各指示灯が点灯されることになり、運転者の手間が省けると共に、確実に各指示灯が点灯されるようになる。又、周囲の他者は、各指示灯のうち点灯中のものを視認することによりフォークリフトの進行方向を容易に知ることができるようになる。
【0013】
尚、前記各指示灯は、択一的に作動させることにより、前後左右の4方向の進行方向を選択的に指示させることができる他、例えばこの前後左右の4方向に加えて、前進指示灯と左進指示灯又は右進指示灯、後進指示灯と左進指示灯又は右進指示灯というように、互いに背反しない2方向の指示灯を同時に作動させることにより、斜め4方向を指示させることができる。
【0014】
又、本第2の発明に係る駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトは、車体の左進を指示する左進指示灯と、車体の右進を指示する右進指示灯とを備えると共に、前記駆動輪の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、前記駆動輪の回転方向を検出する回転方向検出手段と、前記旋回角度と前記回転方向とに応じて前記指示灯のいずれかを点灯させる指示灯制御手段とを備える、という技術的手段を採用する。
【0015】
ここで、指示灯制御手段は、前記旋回角度が車体の前方向に対し左回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し右回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記左進指示灯を点灯させ、前記旋回角度が車体の前方向に対し左回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し右回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記右進指示灯を点灯させるようにすればよい。具体的には、例えば第1の角度として45°、第2の角度として135°とすることができ、この場合左回りに旋回角度の正をとれば、車体の前方向に対し左回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲とは車体の前方向に対し45°以上135°未満の範囲となり、車体の前方向に対し右回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲とは車体の前方向に対し−135°を超え−45°以下の範囲となる。尚、第1の角度以上第2の角度未満を、第1の角度を超え第2の角度以下に置換したり、第1の角度を超え第2の角度未満に置換したり、第1の角度以上第2の角度以下に置換したりしても構わない。
【0016】
このようにすれば、フォークリフトが左方向へ走行する際には自動的に左進指示灯が点灯し、フォークリフトが右方向へ走行する際には自動的に右進指示灯が点灯する。その結果、運転者が何ら操作することなく左進指示灯及び右進指示灯が点灯されることになり、運転者の手間が省けると共に、確実に左進指示灯又は右進指示灯が点灯されるようになる。又、周囲の他者は、左進指示灯、右進指示灯のうち点灯中のものを視認することによりフォークリフトの進行方向を容易に知ることができるようになる。
【0017】
又、本第3の発明に係る駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトは、車体の前方を照らす前照灯と、車体の後方を照らす後照灯と、前記駆動輪の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、前記駆動輪の回転方向を検出する回転方向検出手段と、前記旋回角度と前記回転方向とに応じて前記前照灯及び前記後照灯の点灯/消灯を制御する照灯制御手段とを備える、という技術的手段を採用する。
【0018】
ここで、照灯制御手段は、前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲を超えており、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記前照灯を点灯させると共に前記後照灯を消灯させ、前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲を超えており、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記前照灯を消灯させると共に前記後照灯を点灯させるようにすればよい。
【0019】
このようにすれば、フォークリフトが前へ走行する際には自動的に前照灯が点灯すると共に後照灯が消灯し、フォークリフトが後へ走行する際には自動的に後照灯が点灯すると共に前照灯が消灯することになる。その結果、運転者が何ら操作することなく前照灯及び後照灯が点灯されることになり、運転者の手間が省けると共に、確実に前照灯又は後照灯によりフォークリフトの前方、後方を照らすことができるようになる。
【0020】
尚、本第1乃至第3の発明における点灯とは、継続的な点灯の他、間欠的な点灯(点滅)を含むものである。但し、指示灯を点灯させる際には、指示灯を見る者にとって分かり易い点灯方法とすればよいが、前照灯や後照灯を点灯させる際には、これらによって照らされる場所を見易くするという観点から、継続的な点灯を行うことが好ましい。
【0021】
本第1、第2の発明に係る前記各指示灯、第3の発明に係る前記前照灯及び前記後照灯は、例えば、電気式ステアリング装置や走行用モータなどフォークリフトに搭載されている電気機器用のバッテリから電力供給を受けて点灯する電灯とすれば良く、この際の電灯としては、白熱電球やLEDを用いることができる他、ハロゲンランプ、蛍光ランプ、ディスチャージランプなどを用いることができる。
【0022】
本第1乃至第3の発明に係る前記旋回角度検出手段は、駆動輪の縦軸心周りの旋回角度を検出できるように構成してあれば良く、駆動輪からこれを操舵するハンドルにいたる操舵装置の任意の部分、例えば駆動輪、ハンドルなどの回転量を検出するロータリエンコーダ、ポテンショメータなどの回転検出手段を用いることができる他、前記操舵装置の任意の部分に連動させたカムによりオン/オフされる所定数のマイクロスイッチ、前記操舵装置の任意の部分に連動させた磁性体によりオン/オフされる所定数の近接スイッチなどで構成することができる。
【0023】
本第1乃至第3の発明に係る前記回転方向検出手段は、駆動輪の輪軸周りの回転方向を検出できるものであればよく、駆動輪の輪軸周りの回転方向を直接的に検出するものの他、例えば車体に回転自在に支持されているロードホイールの軸心周りの回転方向を検出することで駆動輪の輪軸周りの回転方向を間接的に検出するものであってもよい。その他、駆動輪の回転方向を制御するための操作具(例えばディレクショナルスイッチ)の操作方向を検出する操作方向検出手段、駆動輪を駆動する走行モータに供給される駆動電流の方向を検出する駆動電流検出手段などで構成しても、駆動輪の輪軸周りの回転方向を間接的に検出することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明をリーチ型フォークリフトに適用した実施例を図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0025】
図1はこの実施例に係るリーチ型フォークリフトの斜視図であり、図2はそのリーチ型フォークリフトの要部の機能ブロック図である。
【0026】
図1に示すように、このリーチ型フォークリフトは車体1の前部に左右のストラドルアーム2と、これらのストラドルアーム2に前後進退可能に支持されたマスト3と、このマスト3に昇降可能に支持されたリフトブラケット4と、このリフトブラケット4にティルト可能に支持されたフォーク5とを備えている。各ストラドルアーム2の前端部にはロードホイール6が回転自在に支持され、車体1の後左側部には駆動輪7が縦軸心周りに360°旋回可能に支持され、車体1の後右側部には自在車輪8が支持されており、このリーチ型フォークリフトは、これらロードホイール6と、駆動輪7と、自在車輪8とにより走行するようになっている。
【0027】
車体1の右側部には運転者が立乗するステップ9が設けられ、車体1の後左側部に配された前記駆動輪7を駆動する走行モータ等を収納するパワールーム10の上側に設けられたハンドル11を回転操作することにより、前記駆動輪7を縦軸心周りに旋回させるようにしている。
【0028】
更に、車体1の後部上には前記ステップ9に乗車した運転者を上から保護するために設けたガード12が設けられると共に、このガード12の前縁に車体1の前進、即ち、前記ステップ9に立った運転者から見てフォーク5の方向への進行を指示する前進指示灯13が、ガード12の後縁に車体1の後進を指示する後進指示灯14が、ガード12の左側縁に車体1の左進を指示する左進指示灯15が、ガード12の右側縁に車体1の右進を指示する右進指示灯16が取付けられている。ここで、各指示灯は、このリーチ型フォークリフトの車体1に搭載されているバッテリ(図示せず)と電気的に接続された電灯であり、バッテリからの電力供給により点灯するようになっている。また、この実施例では、前進指示灯13、後進指示灯14、左進指示灯15及び右進指示灯16は所定の周期で間欠的に点灯されるようになっている。
【0029】
図2に示すように、このリーチ型フォークリフトは、前進指示灯13、後進指示灯14、左進指示灯15及び右進指示灯16に加えて、駆動輪7の輪軸周りの回転方向を検出するための回転方向検出手段17と、駆動輪7の縦軸心周りの旋回角度θを検出するための旋回角度検出手段18と、回転方向検出手段17が検出した駆動輪7の回転方向と旋回角度検出手段18が検出した駆動輪7の旋回角度θとに対応して前記指示灯のうち1つを選択的に点灯させる、マイクロコンピュータからなる指示灯制御手段19とを備えている。
【0030】
回転方向検出手段17は、前記駆動輪7の輪軸周りの回転方向を検出するロータリエンコーダからなり、旋回角度検出手段18は、前記駆動輪7の縦軸心周りの旋回角度θを検出するロータリエンコーダからなる。ここで、旋回角度θは駆動輪7が右回りにどれだけ旋回させられたか、或いは左回りにどれだけ旋回させられたかということには関係なく、車体1の前方向を基準とした駆動輪7の現在位置という意味での旋回角度θである。又、駆動輪7の回転方向は、駆動輪7が旋回されていない状態(旋回角度θ=0°)でこのリーチ型フォークリフトが前進する際の駆動輪7の回転方向を正転方向、その反対の回転方向を逆転方向としてある。従って、駆動輪7が車体1の前方向に対し180°旋回した状態で駆動輪7が正転方向に回転すれば、リーチ型フォークリフトは後進することになる。
【0031】
指示灯制御手段19は、駆動輪7の回転方向を判定する回転方向判定部19aと、駆動輪7の旋回角度θがどの範囲にあるかを判定する旋回角度判定部19bとこれらの判定結果に従って作動させる指示灯に作動指令を与える作動指令部19cとを備え、以下に説明する制御プログラムに従って、前記指示灯を選択的に点灯させるように構成してある。
【0032】
図3ないし図5はこの指示灯制御手段19の制御プログラムのフロー図である。指示灯制御手段19は、図3に示すように、先ず旋回角度検出手段18から駆動輪7の縦軸心周りの旋回角度θを取り込み(S1)、更に回転検出手段17から駆動輪7の輪軸周りの回転方向を取り込む(S2)。次に、回転方向検出部19aにおいて、取り込まれた駆動輪7の回転方向が正転方向であるか否かを判定し(S3)、正転でないと判定された場合(S3のNO)には、駆動輪7の回転方向が逆転方向であるか否かを判定する(S4)。
【0033】
回転方向検出部19aにおいて回転方向が正転方向であると判定された場合(S3のYES)には、図4に示すように、旋回角度判定部19bにおいて、取り込まれた旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し平面視左回りに45°を越えるか否かを判定し(S7)、45°を越える場合(S7のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し135°を越えるか否かを判定し(S8)、135°を越える場合(S8のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し225°を越えるか否かを判定し(S9)、225°を越える場合(S9のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し315°を越えるか否か、すなわち−45°を越えるか否かを判定する(S10)。
【0034】
このように駆動輪7の旋回角度θを判定し、旋回角度θが0°以上45°未満の場合(S7のYES)には、指示指令部19cが前進指示灯13を点灯させ(S11)、旋回角度θが45°以上135°未満の場合(S8のYES)には、指示指令部19cが左進指示灯15を点灯させ(S12)、旋回角度θが135°以上225°未満の場合(S9のYES)には、指示指令部19cが後進指示灯14を点灯させ(S13)、旋回角度θが225°以上315°未満の場合(S10のYES)には、指示指令部19cが右進指示灯16を点灯させ(S14)、旋回角度θが315°以上360°未満の場合、すなわち−45°以上0°未満である場合(S10のNO)には、指示指令部19cが前進指示灯13を点灯させる(S15)。
【0035】
回転方向判定部19aにおいて回転方向が逆転方向であると判定された場合(S4のYES)には、図5に示すように、旋回角度判定部19bにおいて、旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し平面視左回りに45°を越えるか否かを判定し(S16)、45°を越える場合(S16のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し135°を越えるか否かを判定し(S17)、135°を越える場合(S17のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し225°を越えるか否かを判定し(S18)、225°を越える場合(S18のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し315°を越えるか否か、すなわち−45°を越えるか否かを判定する(S19)。
【0036】
このように駆動輪7の旋回角度θを判定し、旋回角度θが0°以上45°未満の場合(S16のYES)には、指示指令部19cが後進指示灯14を点灯させ(S20)、旋回角度θが45°以上135°未満の場合(S17のYES)には、指示指令部19cが右進指示灯16を点灯させ(S21)、旋回角度θが135°以上225°未満の場合(S18のYES)には、指示指令部19cが前進指示灯13を点灯させ(S22)、旋回角度θが225°以上315°未満の場合(S19のYES)には、指示指令部19cが左進指示灯15を点灯させ(S23)、旋回角度θが315°以上360°未満の場合、すなわち−45°以上0°未満である場合(S22のNO)には、指示指令部19cが後進指示灯14を点灯させる(S24)。
【0037】
一方、図3に示すように、回転方向検出手段19aにおいて、後進方向ではないと判定された場合(S4のNO)には、リーチ型フォークリフトが停車されて指示灯を点灯させる必要はないから、指示指令部19cは点灯中の指示灯が有るか否かを判定し(S5)、有る場合(S5のYES)には消灯させることにより進行方向の指示を停止する(S6)。
【0038】
さて、このようにして、前後左右の4方向の進行方向が前進指示灯13、後進指示灯14、左進指示灯15及び右進指示灯16のいずれか1つにより点灯指示されると、周囲の他者はその点灯状況を視認してリーチ型フォークリフトの進行方向を知ることができる。又、リーチ型フォークリフトの発進時においても、駆動輪7が回転し始めると、いずれかの指示灯が自動的に点灯して周囲の他者が視認できるようになるので、周囲の他者はリーチ型フォークリフトの発進方向をいち早く知ることができる。そして、周囲の他者がこの結果に基づいて適切な退避行動を採ることにより、リーチ型フォークリフトの車体1やそのフォーク5に載せた荷物と接触することを確実に回避することができるようになるので、安全性がすこぶる高められることになる。
【0039】
又、周囲の他者は、指示灯の点灯状況を視認した結果に基づいてリーチ型フォークリフトの進路上に別の他者や障害物などがあることに気付くことができ、それを運転者や別の他者に注意することができるので、進路上にいる者や障害物などにリーチ型フォークリフトが接触することを防止することができる。
【0040】
このリーチ型フォークリフトでは、電源がオンになっている間、この指示灯制御手段19の制御プログラムの他に、走行速度制御プログラム、操舵制御プログラム、荷役制御プログラムなど所定の制御プログラムが予め定められた順に繰返し実行される。従って、直進走行中は勿論のこと、操舵や荷役のための操作を行いながら走行している間も、指示灯を自動的に点灯させることができ、確実に周囲の他者が進行方向を視認できるようになっている。
【0041】
ところで、この実施例では全ての指示灯を指示灯制御手段19で制御するようにしているが、前進指示灯13及び後進指示灯14と、左進指示灯15及び右進指示灯16と、を別々に制御するようにしてもよい。また、前進指示灯13に替えて前照灯13を、後進指示灯14に替えて後照灯14を設け、前照灯13、後照灯14、左進指示灯15及び右進指示灯16を駆動輪7の旋回角度と回転方向とに基づいて制御するようにしてもよい。以下、この場合の実施例について説明する。尚、前記実施例と共通する構成については、同一符号を付することとし、詳細な説明は省略する。又、この実施例では、左進指示灯15及び右進指示灯16は所定の周期で間欠的に点灯されるようになっているが、前照灯13及び後照灯14は継続的に点灯されるようになっている。
【0042】
図6はこの実施例に係るリーチ型フォークリフトの要部の機能ブロック図である。図6に示すように、この実施例に係るリーチ型フォークリフトは、回転方向検出手段17、旋回角度検出手段18に加え、回転方向検出手段17が検出した駆動輪7の回転方向と旋回角度検出手段18が検出した駆動輪7の旋回角度θとに対応して前照灯13又は後照灯14を継続的に点灯させる照灯制御手段20と、回転方向検出手段17が検出した駆動輪7の回転方向と旋回角度検出手段18が検出した駆動輪7の旋回角度θとに対応して左進指示灯15又は右進指示灯16を間欠的に点灯させる指示灯制御手段21と、を備えている。ここで、照灯制御手段20と指示灯制御手段21とはそれぞれ別のマイクロコンピュータにより構成させてあるが、1つのマイクロコンピュータとし、実行される制御プログラムによって照灯制御手段20又は指示灯制御手段21として機能するようにしても構わない。
【0043】
照灯制御手段20は、駆動輪7の回転方向を判定する回転方向判定部20aと、駆動輪7の旋回角度θがどの範囲にあるかを判定する旋回角度判定部20bとこれらの判定結果に従って前照灯13又は後照灯14に作動指令を与える作動指令部20cとを備え、以下に説明する制御プログラムに従って、前照灯13又は後照灯14を選択的に点灯させるように構成してある。
【0044】
図7はこの照灯制御手段20の制御プログラムのフロー図である。照灯制御手段20は、図7に示すように、先ず旋回角度検出手段18から駆動輪7の縦軸心周りの旋回角度θを取り込み(S101)、更に回転検出手段17から駆動輪7の輪軸周りの回転方向を取り込む(S102)。次に、旋回角度判定部20bにおいて、取り込まれた旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し平面視左回りに90°を越えるか否かを判定し(S103)、90°を越える場合(S103のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し270°を越えるか否か、すなわち−90°を越えるか否かを判定する(S104)。
【0045】
このように駆動輪7の旋回角度θを判定された後、回転方向判定部20aにおいて、取り込まれた駆動輪7の回転方向が正転方向であるか否かを判定し(S105、S112)、正転方向ではないと判定された場合(S105、S112のNO)には、駆動輪7の回転方向が逆転方向であるか否かを判定する(S106、S113)。
【0046】
旋回角度θが0°以上90°未満の場合(S103のYES)、駆動輪7の回転方向が正転方向であると判定されれば(S105のYES)、指示指令部20cが前照灯13を点灯させて(S107)後照灯14を消灯させ(S108)、正転方向ではなく逆転方向であると判定されれば(S106のYES)、指示指令部20cが後照灯14を点灯させて(S109)前照灯13を消灯させる(S110)。旋回角度θが270°以上の場合、すなわち−90°以上0°未満である場合(S104のNO)も同様に、駆動輪7の回転方向が正転方向であると判定されれば(S105のYES)、指示指令部20cが前照灯13を点灯させて(S107)後照灯14を消灯させ(S108)、正転方向ではなく逆転方向であると判定されれば(S106のYES)、指示指令部20cが後照灯14を点灯させて(S109)前照灯13を消灯させる(S110)。
【0047】
旋回角度θが90°以上270°未満の場合(S104のYES)で、駆動輪7の回転方向が正転方向であると判定されれば(S112のYES)、指示指令部20cが後照灯14を点灯させて(S114)前照灯13を消灯させ(S115)、正転方向ではなく逆転方向であると判定されれば(S113のYES)、指示指令部20cが前照灯13を点灯させて(S116)後照灯14を消灯させる(S117)。
【0048】
回転方向検出手段20aにおいて、逆転方向ではないと判定された場合(S106、S113のNO)には、リーチ型フォークリフトが停車されて前照灯13やを後照灯14を点灯させる必要はないから、指示指令部20cは前照灯13、後照灯14の両方ともを消灯させる(S111、S118)。
【0049】
このようにして、前進時には自動的に前照灯13が点灯され、後進時には自動的に後照灯14が点灯されると、いちいちスイッチを手動操作するといった運転者の手間が省けると共に、運転者の操作忘れや操作遅れがなくなり、確実に前照灯13又は後照灯14によりリーチ型フォークリフトの前方、後方を照らすことができるようになり、安全性がすこぶる高められることになる。又、リーチ型フォークリフトの停車時には、前照灯13、後照灯14の両方ともが自動的に消灯させられるので、無駄な電力消費を防ぐことができ、更に前照灯13、後照灯14の機器としての寿命を長持ちさせることができる。
【0050】
一方、指示灯制御手段21は、駆動輪7の回転方向を判定する回転方向判定部21aと、駆動輪7の旋回角度θがどの範囲にあるかを判定する旋回角度判定部21bとこれらの判定結果に従って各指示灯に作動指令を与える作動指令部21cとを備え、以下に説明する制御プログラムに従って、左進指示灯15又は右進指示灯16を選択的に点灯させるように構成してある。尚、この実施例では、駆動輪7の旋回角度θが45°以上135°未満の範囲内であるか、−135°以上−45°未満の範囲内であるか、のいずれも満たさない場合は、リーチ型フォークリフトは前進、又は後進中と判断し、左進指示灯15及び右進指示灯16を点灯させないようにしているが、前進、又は後進中と判断する旋廻角度θは適宜設定することができ、例えば、5°以上175°未満の範囲内であるか、−175°以上−5°未満の範囲内であるか、のいずれも満たさない場合に、前進、又は後進中と判断するようにしてもよい。
【0051】
図8ないし図10はこの指示灯制御手段21の制御プログラムのフロー図である。指示灯制御手段21は、図8に示すように、先ず旋回角度検出手段18から駆動輪7の縦軸心周りの旋回角度θを取り込み(S201)、更に回転検出手段17から駆動輪7の輪軸周りの回転方向を取り込む(S202)。次に、回転方向検出部21aにおいて、取り込まれた駆動輪7の回転方向が正転方向であるか否かを判定し(S203)、正転でないと判定された場合(S203のNO)には、駆動輪7の回転方向が逆転方向であるか否かを判定する(S204)。
【0052】
回転方向検出部21aにおいて回転方向が正転方向であると判定された場合(S203のYES)には、図9に示すように、旋回角度判定部21bにおいて、取り込まれた旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し平面視左回りに45°を越えるか否かを判定し(S207)、45°を越える場合(S207のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し135°を越えるか否かを判定し(S208)、135°を越える場合(S208のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し225°を越えるか否か、すなわち―135°を越えるか否かを判定し(S209)、225°を越える場合(S209のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し315°を越えるか否か、すなわち−45°を越えるか否かを判定する(S210)。
【0053】
このように駆動輪7の旋回角度θを判定し、旋回角度θが45°以上135°未満の場合(S208のYES)には、指示指令部21cが左進指示灯15を点灯させ(S211)、旋回角度θが225°以上315°未満の場合、すなわち−135°以上−45°未満である場合(S210のYES)には、指示指令部21cが右進指示灯16を点灯させる(S212)。尚、駆動輪7の旋回角度θが45°以上135°未満の範囲内であるか、−135°以上−45°未満の範囲内であるか、のいずれも満たさない場合は、リーチ型フォークリフトは前進、又は後進中と判断することができるので、指示指令部21cは指示灯を点灯させない。
【0054】
回転方向判定部21aにおいて回転方向が逆転方向であると判定された場合(S204のYES)には、図10に示すように、旋回角度判定部21bにおいて、旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し平面視左回りに45°を越えるか否かを判定し(S213)、45°を越える場合(S213のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し135°を越えるか否かを判定し(S214)、135°を越える場合(S214のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し225°を越えるか否か、すなわち−135°を越えるか否かを判定し(S215)、225°を越える場合(S215のNO)には旋回角度θが車体1の前方向(θ=0°)に対し315°を越えるか否か、すなわち−45°を越えるか否かを判定する(S216)。
【0055】
このように駆動輪7の旋回角度θを判定し、旋回角度θが45°以上135°未満の場合(S214のYES)には、指示指令部21cが右進指示灯16を点灯させ(S217)、旋回角度θが225°以上315°未満の場合、すなわち−135°以上−45°未満である場合(S216のYES)には、指示指令部21cが左進指示灯15を点灯させる(S218)。尚、駆動輪7の旋回角度θが45°以上135°未満の範囲内であるか、−135°以上−45°未満の範囲内であるか、のいずれも満たさない場合は、リーチ型フォークリフトは前進、又は後進中と判断することができるので、指示指令部21cは指示灯を点灯させない。
【0056】
一方、図8に示すように、回転方向検出手段21aにおいて、逆転方向ではないと判定された場合(S204のNO)には、リーチ型フォークリフトが停車されて指示灯を点灯させる必要はないから、指示指令部21cは点灯中の指示灯が有るか否かを判定し(S205)、有る場合(S205のYES)には消灯させることにより進行方向の指示を停止する(S206)。
【0057】
このようにして、左進時には自動的に左進指示灯15が点灯され、右進時には自動的に右進指示灯16が点灯されると、いちいちスイッチを手動操作するといった運転者の手間が省けると共に、運転者の操作忘れや操作遅れがなくなり、確実に周囲の他者はその点灯状況を視認してリーチ型フォークリフトの進行方向を知ることができるようになり、安全性がすこぶる高められることになる。
【0058】
尚、以上の説明では本発明をリーチ型フォークリフトに適用した場合を例にとっているが、本発明の適用範囲はこのリーチ型フォークリフトに限らず、例えばピッキングリフトなど他のフォークリフトに広く適用することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、運転者が操作しなくても自動的に各指示灯が点灯されるので、確実に周囲の他者が点灯している指示灯により当該フォークリフトの進行方向を視認することができるようになる。そして、この結果に基づいて周囲の他者が適切な退避行動等を採ることにより、当該フォークリフトの車体や積載された荷物と接触することを確実に回避することができるようになるので、安全性がすこぶる高められるという効果を得ることができる。
【0060】
又、本発明によれば、運転者が操作しなくても自動的に前照灯又は後照灯が点灯されるので、確実に前照灯又は後照灯によりフォークリフトの前方、後方を照らすことができる。従って、運転者はフォークリフトの前方、後方の状況を容易に確認できるようになり、安全性がすこぶる高められることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る駆動輪360°旋回可能に支持されたリーチ型フォークリフトの斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の要部の機能ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図4】本発明の一実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図5】本発明の一実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図6】本発明の他の実施例の要部の機能ブロック図である。
【図7】本発明の他の実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図8】本発明の他の実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図9】本発明の他の実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【図10】本発明の他の実施例に係る制御プログラムのフロー図である。
【符号の説明】
1 車体
7 駆動輪
13 前進指示灯(前照灯)
14 後進指示灯(後照灯)
15 左進指示灯
16 右進指示灯
17 旋回角度検出手段
18 回転方向検出手段
19 指示灯制御手段
20 照灯制御手段
21 指示灯制御手段
Claims (3)
- 駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトにおいて、車体の前進を指示する前進指示灯と、車体の後進を指示する後進指示灯と、車体の左進を指示する左進指示灯と、車体の右進を指示する右進指示灯とを備えると共に、前記駆動輪の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、前記駆動輪の回転方向を検出する回転方向検出手段と、前記旋回角度と前記回転方向とに応じて前記指示灯のいずれかを点灯させる指示灯制御手段とを備え、前記指示灯制御手段は、
前記旋回角度が車体の前方向に対し±45°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し135°以上180°未満の範囲内又は−180°以上−135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記前進指示灯を点灯させ、
前記旋回角度が車体の前方向に対し±45°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し135°以上180°未満の範囲内又は−180°以上−135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記後進指示灯を点灯させ、
前記旋回角度が車体の前方向に対し45°以上135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し−135°以上−45°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記左進指示灯を点灯させ、
前記旋回角度が車体の前方向に対し45°以上135°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し−135°以上−45°未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記右進指示灯を点灯させることを特徴とするフォークリフト。 - 駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトにおいて、車体の左進を指示する左進指示灯と、車体の右進を指示する右進指示灯とを備えると共に、前記駆動輪の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、前記駆動輪の回転方向を検出する回転方向検出手段と、前記旋回角度と前記回転方向とに応じて前記指示灯のいずれかを点灯させる指示灯制御手段とを備え、前記指示灯制御手段は、
前記旋回角度が車体の前方向に対し左回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し右回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記左進指示灯を点灯させ、
前記旋回角度が車体の前方向に対し左回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し右回りに第1の角度以上第2の角度未満の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記右進指示灯を点灯させることを特徴とするフォークリフト。 - 駆動輪が360°旋回可能に設けられたフォークリフトにおいて、車体の前方を照らす前照灯と、車体の後方を照らす後照灯と、前記駆動輪の旋回角度を検出する旋回角度検出手段と、前記駆動輪の回転方向を検出する回転方向検出手段と、前記旋回角度と前記回転方向とに応じて前記前照灯及び前記後照灯の点灯/消灯を制御する照灯制御手段とを備え、前記照灯制御手段は、
前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が正転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲を超えており、且つ前記回転方向が逆転方向であるときは、前記前照灯を点灯させると共に前記後照灯を消灯させ、
前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲内にあり、且つ前記回転方向が逆転方向であるとき、及び前記旋回角度が車体の前方向に対し±90°の範囲を超えており、且つ前記回転方向が正転方向であるときは、前記前照灯を消灯させると共に前記後照灯を点灯させることを特徴とするフォークリフト。
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