JP2004090954A - 折り畳みコンテナー - Google Patents

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JP2004090954A JP2002252530A JP2002252530A JP2004090954A JP 2004090954 A JP2004090954 A JP 2004090954A JP 2002252530 A JP2002252530 A JP 2002252530A JP 2002252530 A JP2002252530 A JP 2002252530A JP 2004090954 A JP2004090954 A JP 2004090954A
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Abstract

【解決手段】後から倒される側壁2の張出部2cに形成された弾性部材5cを押して、先に倒される側壁3の張出部3cに突設されている係止部材4を、後から倒される側壁の張出部に形成されたガイドブロック5b方向に湾曲させて、係止部材の係止突起4aを、後から倒される側壁の張出部から離反させるとともに、係止部材の係止突起の背面側に形成されている傾斜面4bを、ガイドブロックの傾斜面5b1に接触させ、その後更に、弾性部材を押すことにより、係止突起の背面側の傾斜面が、ガイドブロックの傾斜面と接触している係止部材を、ガイドブロックの傾斜面に沿って、係止突起が、後から倒される側壁の張出部に穿設された透孔5aから抜け出る方向に移動させるように構成した折り畳みコンテナーに関するものである。
【効果】折り畳み作業の際に、先に倒される側壁の底部方向への回動作業の作業性が向上する。
【選択図】図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、底部を囲むように配設された側壁が、底部に重なるように折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、平面形状が略長方形に形成された底部の相対する長辺部に、ヒンジ部材を介して連結された長側壁と、同じく上記底部の相対する短辺部に、ヒンジ部材を介して連結された短側壁とからなり、底部に対して略垂直に長側壁と短辺部を立てることにより、箱型に組み立てられ、また、折り畳む際には、底部の上に重なるように、長側壁及び短側壁を折り畳むようにした折り畳みコンテナーが知られており、箱型に組み立てられ状態においては、長側壁或いは短側壁が、底部方向に倒れないように、互いに、ロック機構により、ロックされるように構成されている。そして、ロック機構としては、一例として、折り畳み作業の際に、先に倒される長側壁或いは短側壁に形成された係止突起を有する係止部材と、後から倒される長側壁或いは短側壁に形成された、上記の係止部材が挿入され係止される透孔とからなるロック機構が知られている(例えば、特開2002−68181号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の折り畳みコンテナーにおいては、長側壁及び短側壁が、底部方向に倒れないように配設されたロック機構のロック状態を解除するためには、先に倒される長側壁或いは短側壁に形成された係止突起を有する係止部材を湾曲変形させて、係止部材の係止突起を、係止突起が係止されている、後から倒される長側壁或いは短側壁に形成された透孔の周囲の壁部から離反させて、係止部材の係止突起と透孔の周囲の壁部との係止状態を解除し、その後、先に倒される長側壁或いは短側壁を底部方向に倒して、係止部材の係止突起を透孔から排出することになる。このように、従来の折り畳みコンテナーにおいては、係止部材の湾曲変形による、係止部材の係止突起と透孔の周囲の壁部との係止状態の解除作業及び先に倒される長側壁或いは短側壁の底部方向への回動による、係止部材の係止突起の透孔からの排出作業の2つの作業を行わなければならず、従って、ロック機構のロック解除作業の作業性が悪いという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上述した従来の折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、底部と底部にヒンジ部材を介して連結された4つの側壁を有するとともに、底部に側壁を重ねるようにして折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、折り畳み作業の際に、後から倒される側壁の張出部に形成された弾性部材を押して、折り畳み作業の際に、先に倒される側壁の張出部に突設されている係止部材を、前記後から倒される側壁の張出部に形成されたガイドブロック方向に湾曲させて、前記係止部材の係止突起を、前記後から倒される側壁の張出部から離反させるとともに、前記係止部材の係止突起の背面側に形成されている傾斜面を、前記ガイドブロックの傾斜面に接触させ、その後更に、前記弾性部材を押すことにより、前記係止突起の背面側の傾斜面が、前記ガイドブロックの傾斜面と接触している係止部材を、前記ガイドブロックの傾斜面に沿って、前記係止突起が、前記後から倒される側壁の張出部に穿設された透孔から抜け出る方向に移動させて、前記先に倒される側壁と前記後から倒される側壁とのロック状態を解除するとともに、前記先に倒される側壁を、底部方向に倒すように構成したものである。
【0006】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものでない。
【0007】
本発明の全体構成は、底部1と、底部1にヒンジ連結された相対する長側壁2と、同じく、底部1にヒンジ連結された相対する短側壁3とから構成されており、図1に示されている箱型に組み立てられた状態から、先ず最初に、短側壁3を、図2に示されているように、底部1に重なるように倒し、次いで、長側壁2を、底部1に重ねられた短側壁3に重なるように倒すことにより、図3に示されているように、折り畳みコンテナーを、高さの低いコンパクトに折り畳むことができるように構成されている。また、図3に示されている状態から、長側壁2を、略垂直に立て、次いで、短側壁3を略垂直に立てることにより、図1に示されているように、折り畳まれていた折り畳みコンテナーを、箱型に組み立てることができるように構成されている。
【0008】
次に、主として、図4〜図8を用いて、長側壁2及び短側壁3に配設されたロック機構及びそのロック作業とロック解除作業について説明する。
【0009】
折り畳み作業の際に、先に、底部1方向に倒される短側壁3は、横長の略長方形状の板状部3aを有しており、板状部3aには、板状部3aの上下端辺及び左右端辺に沿って、板状部3aの面に対して垂直に延在する周辺リブ3bが延設されている。周辺リブ3bを構成する略垂直な側部3b1の外側には、周辺リブ3bの側部3b1に対して略垂直に、換言すれば、板状部3aに略平行に、縦長の板状の張出部3cが形成されており、張出部3cの外壁面(折り畳みコンテナーを箱型に組みたてた際に、外側に位置する壁面)3c1の上部には、張出部3cに対して略垂直に、換言すれば、周辺リブ3bの側部3b1に略平行に延在する略角柱状の弾性変形可能な係止部材4が突設されている。この係止部材4が、長側壁2及び短側壁3に配設されたロック機構の短側壁3側のロック部材を構成する。
【0010】
係止部材4の先端部には、折り畳みコンテナーを箱型に組みたてた際に、長側壁2方向に延在する、換言すれば、張出部3cの垂直端3c2方向に延在するような係止突起4aが形成されており、また、係止突起4aの背面側には、係止部材4の先端部に行くほど、先端部が薄肉状となるような、換言すれば、係止部材4の先端部に行くほど、張出部3cの垂直端3c2に接近するような傾斜面4bが形成されている。
【0011】
また、折り畳み作業の際に、後から、底部1方向に倒される長側壁2は、横長の略長方形状の板状部2aを有しており、板状部2aには、板状部2aの上下端辺及び左右端辺に沿って、板状部2aの面に対して垂直に延在する周辺リブ2bが延設されている。周辺リブ2bを構成する略垂直な側部2b1の外側には、板状部2aに対して略垂直で、且つ、短側壁3方向に延在する縦長の張出部2cが形成されている。張出部2cの上部には、上述した短側壁3の張出部3cに突設された係止部材4が挿入可能な透孔5aが穿設されている。また、張出部2cの外壁面(折り畳みコンテナーを箱型に組みたてた際に、外側に位置する壁面)2c1の透孔5aより、垂直端(透孔5aに対して、板状部2aから遠い部分)2c2側に位置する部分には、透孔5aに隣接して、略角柱状のガイドブロック5bが突設されている。ガイドブロック5bの透孔5a側の側面は、折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた際に、透孔5aに挿入された係止部材4の傾斜面4bに対して略平行な傾斜面5b1として形成されている。即ち、ガイドブロック5bの透孔5a側の側面は、ガイドブロック5bの先端に行くほど、透孔5a方向に接近するような傾斜面5b1として形成されている。
【0012】
また、透孔5aを挟んで、ガイドブロック5bと対向する張出部2cの外壁面2c1には、弾性変形可能な板状の弾性部材5cが、張出部2cに対して略垂直に突設されている。また、弾性部材5cのガイドブロック5b側の壁面には、弾性部材5cに対して略垂直な突片5c1が突設されている。
【0013】
上述した長側壁2の張出部2cに穿設された透孔5a、ガイドブロック5b及び突片5c1が突設された弾性部材5cとにより、長側壁2及び短側壁3に配設されたロック機構の長側壁2側のロック部材が構成されている。
【0014】
次に、上述したロック機構の長側壁2側のロック部材を構成する透孔5a、ガイドブロック5b及び弾性部材5c及び上述したロック機構の短側壁3側のロック部材を構成する係止部材4の共働によるロック作業とロック解除作業について説明する。
【0015】
図3に示されている折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを、図1に示されている箱型に組み立てるには、上述したように、先ず最初に、図2に示されているように、略水平状態の長側壁2を略垂直に立てる。次いで、底部1に重ねられている短側壁3を、垂直方向に回動させて、略垂直に立てられている長側壁2に接近させると、長側壁2の張出部2cに穿設された透孔5aに、短側壁3の張出部3cに突設された係止部材4の係止突起4aが挿入されることになるが、この際に、透孔5aを形成する、弾性部材5c側の垂直辺5a1に、係止部材4の先端部が当接し、弾性変形可能な係止部材4が、ガイドブロック5b側に湾曲しながら、係止部材4の係止突起4aが透孔5aに挿入され、係止突起4aが、完全に、透孔5aに挿入された時点で、ガイドブロック5b側に湾曲していた係止部材4は、その弾性力により、略真っ直ぐな元の状態に戻り、図6に示されているように、係止部材4の係止突起4aの先端部が、長側壁2の張出部2cの外壁面2c1の上方に位置するように構成されている。
【0016】
上述したように、短側壁3の張出部3cに突設された係止部材4の係止突起4aが、長側壁2の張出部2cに穿設された透孔4aに挿入され、係止部材4の係止突起4aの先端部が、長側壁2の張出部2cの外壁面2c1の上方に位置する状態が、ロック機構のロック位置であり、この状態から、短側壁3が、底部1方向に倒れようとしても、係止部材4の係止突起4aの先端部が、透孔4aの周囲の張出部2cに引っ掛かり、短側壁3の底部1方向の回動が阻止されることになる。
【0017】
上述したロック状態を解除するには、長側壁2の張出部2cに形成されている弾性部材5cを、指で、係止部材4方向に押すことにより、短側壁3の張出部3cに突設された係止部材4方向に湾曲変形させて、弾性部材5cの突片5c1を、係止部材4の係止突起4aに押し付け、更に、弾性部材5cを押して、係止部材4を、長側壁2の張出部2cに形成されているガイドブロック5b方向に湾曲させて、係止部材4の係止突起4aの背面側に形成されている傾斜面4bを、ガイドブロック5bの傾斜面5b1に接触させる。この時点で、図7に示されているように、係止部材4の係止突起4aの先端部は、長側壁2の張出部2cの外壁面2c1から離れて、透孔4aの上方に位置することになる。その後、更に、弾性部材5cを押すと、係止突起4aの背面側の傾斜面4bが、ガイドブロック5bの傾斜面5b1と接触している係止部材4は、ガイドブロック5bの傾斜面5b1に沿って、係止突起4aが、長側壁2の張出部2cに穿設されている透孔4aから抜け出る方向に移動し、従って、短側壁3が、底部1方向に傾倒し、自然に、或いは、少し短側壁3を、底部1方向に押すだけの作業により、短側壁3を、底部1に重なるように倒すことができる。このようにして、短側壁3を、底部1に重なるように倒した後、長側壁2を、底部1方向に対して、底部1に重ねられている短側壁3に重ねることにより、図3に示されているように、折り畳むことができる。
【0018】
上述したように、長側壁2の張出部2cに形成されている弾性部材5cを押して、短側壁3の張出部3cに突設されている係止部材4を、長側壁2の張出部2cに形成されているガイドブロック5b方向に湾曲させて、係止部材4の係止突起4aを、長側壁2の張出部2cから離反させるとともに、係止部材4の係止突起4aの背面側に形成されている傾斜面4bを、ガイドブロック5bの傾斜面5b1に接触させ、その後更に、弾性部材5cを押すことにより、係止突起4aの背面側の傾斜面4bが、ガイドブロック5bの傾斜面5b1と接触している係止部材4を、ガイドブロック5bの傾斜面5b1に沿って、係止突起4aが、長側壁2の張出部2cに穿設されている透孔4aから抜け出る方向に移動させて、短側壁3と長側壁2とのロック状態を解除するとともに、短側壁3を、底部1方向に倒すように構成したので、短側壁3の折り畳み作業の作業性が向上し、ひいては、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの折り畳み作業の作業性が向上することになる。
【0019】
なお、上述した実施例には、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーを折り畳む際に、短側壁3を、先ず最初に倒し、次いで、長側壁2を倒すように構成されているが、当然のことながら、長側壁2を、先に倒し、後から、短側壁3を倒すように構成することもできる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0021】
折り畳み作業の際に、先に倒される側壁の底部方向への回動作業の作業性が向上し、従って、箱型に組み立てられた折り畳みコンテナーの折り畳み作業の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の折り畳みコンテナーが箱型に組み立てられた状態の斜視図である。
【図2】図2は本発明の折り畳みコンテナーの組み立て途中の斜視図である。
【図3】図3は本発明の折り畳みコンテナーの折り畳まれた状態の斜視図である。
【図4】図4は本発明の折り畳みコンテナーの長側壁と短側壁の部分斜視図である。
【図5】図5は同じく本発明の折り畳みコンテナーの長側壁と短側壁の部分斜視図である。
【図6】図6は本発明の折り畳みコンテナーのロック機構付近の部分水平断面図である。
【図7】図7は図6と同様の本発明の折り畳みコンテナーのロック機構付近の部分水平断面図である。
【図8】図8は図6と同様の本発明の折り畳みコンテナーのロック機構付近の部分水平断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・底部
2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長側壁
2c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・張出部
3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・短側壁
3c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・張出部
4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・係止部材
5a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・透孔
5b・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガイドブロック
5c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弾性部材

Claims (1)

  1. 底部と底部にヒンジ部材を介して連結された4つの側壁を有するとともに、底部に側壁を重ねるようにして折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、折り畳み作業の際に、後から倒される側壁の張出部に形成された弾性部材を押して、折り畳み作業の際に、先に倒される側壁の張出部に突設されている係止部材を、前記後から倒される側壁の張出部に形成されたガイドブロック方向に湾曲させて、前記係止部材の係止突起を、前記後から倒される側壁の張出部から離反させるとともに、前記係止部材の係止突起の背面側に形成されている傾斜面を、前記ガイドブロックの傾斜面に接触させ、その後更に、前記弾性部材を押すことにより、前記係止突起の背面側の傾斜面が、前記ガイドブロックの傾斜面と接触している係止部材を、前記ガイドブロックの傾斜面に沿って、前記係止突起が、前記後から倒される側壁の張出部に穿設された透孔から抜け出る方向に移動させて、前記先に倒される側壁と前記後から倒される側壁とのロック状態を解除するとともに、前記先に倒される側壁を、底部方向に倒すように構成したことを特徴とする折り畳みコンテナー。
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