JP2004090953A - 包装充填方法および包装充填装置 - Google Patents
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Abstract
を提供する
【構成】プルタブで覆われかつ内側フィルムで保護された飲み口を頂壁に有する容器の食品包装充填であって、飲み口用のパンチ孔で、プルタブの搬送方向側の辺部に形成された非シール領域のプルタブと包装材料との間に、流体を吹きかけてその辺部を包装材料から離し、その辺部を折り返して辺部を中央側のプルタブ上面に重ねて、容器を成形するように構成したものである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品用包装充填方法および包装充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ジュース、牛乳などの液体食品を充填包装する従来のこの種の食品用包装システムにおいて、容器頂壁に有する飲み口をプルタブで覆い、かつ内側フィルムで保護する包装充填することが、例えば、特開昭60−148408号公報などに示されている。この様な包装システムでは、ウェブ状包装材料のリールを準備し、包装充填機内を搬送し、ウェブ状包装材料に所定間隔毎に飲み口用のパンチ孔を形成し、包装材料の外側のパンチ孔にプルタブをシールし、ウェブ状包装材料をチューブ状に成形して長手方向に縦シールし、包装材料チューブ内に食品を充填し、充填されたチューブの横断方向に、所定間隔毎に横シールし、1本もしくは2本の横シール帯域の中間を切断して個々の容器を成形し、必要に応じて、所定形状に折り込み最終形状に成形する。
得られる容器の一例を、容器外観の斜視図である図5に示す。この例では、容器51の頂壁52に、飲み口2が形成され、その飲み口2をプルタブ1が覆っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
食品用包装充填方法および包装充填装置のプルタブのシールに関して、プルタブの辺部の非シール領域が、包装成形中に不必要に飛び出し、そのプルタブ部分が容器成形工程上、障害となり、コントロールされることが望まれている。
食品用包装システムの無菌包装においては、過酸化水素などの殺菌剤が使用され、隙間なく十分に包装材料表面が殺菌され、かつ、食品衛生上、殺菌剤などを実質的に完全に除去することが要望されている。
しかしながら、制御されていないプルタブの辺部が、包装充填工程で存在することにより、容器成形工程上、障害となり、また、その辺部付近で、十分に殺菌されなかったり、逆に殺菌剤が完全に除去されず残留する不都合がある。
本発明は、上記課題を解決する食品用包装充填方法および包装充填装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決する本発明は、プルタブで覆われかつ内側フィルムで保護された飲み口を頂壁に有する容器の食品包装充填であって、飲み口用のパンチ孔において、プルタブの搬送方向側の辺部に形成された非シール領域のプルタブと包装材料との間に、流体を吹きかけてその辺部を包装材料から離し、その辺部を折り返して辺部を中央側のプルタブ上面に重ねて、容器を成形するように構成したものである。
これにより、上記課題解決手段が得られる。
【0005】
【発明の実施の形態】
請求項1記載のこの発明の包装充填方法は、プルタブで覆われかつ内側フィルムで保護された飲み口を頂壁に有する容器に食品を包装充填する方法であって、ウェブ状包装材料を準備して搬送し、搬送されているウェブ状包装材料に所定間隔毎に形成された飲み口用のパンチ孔において、プルタブを包装材料の外側のパンチ孔の縁にシールしてプルタブの搬送方向側の辺部に非シール領域を形成し、非シール領域のプルタブと包装材料との間に流体を吹きかけてプルタブの搬送方向側の辺部を包装材料から離脱させ、離脱したプルタブの搬送方向側の辺部を折り返して辺部を中央側のプルタブ上面に重ね、ウェブ状包装材料をチューブ状に成形して長手方向に縦シールし、包装材料チューブ内に食品を充填し、充填されたチューブの横断方向に、所定間隔毎に横シールし、横シール帯域の中間を切断して個々の容器を成形することを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載のこの発明の包装充填装置は、プルタブで覆われかつ内側フィルムで保護された飲み口を頂壁に有する容器に食品を包装充填する装置であって、準備されたウェブ状包装材料を装置内を搬送する搬送手段、搬送されているそのウェブ状包装材料に所定間隔毎に形成された飲み口用のパンチ孔の縁に、そのプルタブをその包装材料の外側へシールしてそのプルタブの搬送方向側の辺部に非シール領域を形成するプルタブシール手段、その非シール領域のそのプルタブとその包装材料との間に流体を吹きかけてそのプルタブの搬送方向側の辺部をその包装材料から離脱させるノズル、離脱したそのプルタブの搬送方向側の辺部を折り返してその辺部を中央側のそのプルタブ上面に重ねる折り返し手段、ウェブ状からチューブ状に成形された包装材料を長手方向に縦シールする縦シール手段、その包装材料チューブ内に食品を充填する充填手段、充填されたそのチューブの横断方向に、所定間隔毎に横シールする横シール手段、その横シール帯域の中間を切断して個々の容器を成形する切断手段を有することを特徴とするものである。
【0007】
上記構成を有するこの発明は以下の作用を有する。
この発明において包装充填は、プルタブで覆われかつ内側フィルムで保護された飲み口を頂壁に有する容器に食品を包装充填する。例えば、リールとして巻いたウェブ状包装材料を準備して包装充填機内を、搬送ローラなどの搬送手段で搬送する。ウェブ状包装材料に所定間隔毎にパンチ孔が形成されている。パンチ孔は容器の飲み口となる。
プルタブを包装材料の外側のパンチ孔の縁にプルタブシール手段によりシールして、容器飲み口を介した内部液体食品の漏れを無くし、外部からのゴミ、チリ、不衛生物などの侵入を防止することができる。この縁のシールにより、他方、プルタブの搬送方向側の辺部に非シール領域が形成される。この辺部は、容器使用時に消費者がプルタブを引き上げる為に把持する箇所に該当する。
【0008】
この発明において、非シール領域のプルタブと包装材料との間にノズルから流体を吹きかけると、その風圧によりプルタブの搬送方向側の辺部を包装材料から離脱する。プルタブの搬送方向側の辺部が離れて折り返し易くなり、その辺部を折り返し手段により折り返して辺部を中央側のプルタブ上面に重ねる。プルタブが容器成形上邪魔でなくなったので、ウェブ状包装材料をチューブ状に成形して長手方向に縦シール手段で縦シールし、包装材料チューブ内に食品を充填手段で充填し、充填されたチューブの横断方向に、所定間隔毎に横シール手段で横シールし、1本もしくは2本の横シール帯域の中間を切断手段で切断して個々の容器を成形し、必要に応じて、所定形状に折り込み最終形状に成形する。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図4を用いて説明する。
【0009】
(実施の形態1)
図4に、この実施の形態の包装充填装置の全体概略図を示す。
この形態では、リール41として巻いたウェブ状包装材料を準備して包装充填機内を、搬送ローラで搬送する。ウェブ状包装材料に所定間隔毎にパンチ孔が形成されている。プルタブを包装材料の外側のパンチ孔の縁にプルタブシール手段43によりシールする。この形態では、包装材料が滅菌剤液の槽に浸漬して滅菌し、滅菌剤を除去する。ついで、ウェブ状包装材料をチューブ状に成形して長手方向に縦シール手段44で縦シールし、包装材料チューブ内に食品を充填手段45で充填し、充填されたチューブの横断方向に、所定間隔毎に横シール手段(図示せず)で横シールし、2本の横シール帯域の中間を切断手段(図示せず)で切断して個々の容器46を成形し、必要に応じて、所定形状に折り込み最終形状に成形する。
図4で詳細に図示されていないプルタブシール手段43、ノズル、及び折り返し手段について、以下に詳細に示す。
【0010】
この形態におけるプルタブシール手段43は、図3の断面図に示すように、包装材料3の内外側(図上では、上下側)から、1対のヒートシール装置43a,43bからなり、熱と圧力とにより、プルタブ1と内側フィルム4とが、飲み口2のパンチ孔で、ヒートシールされる。
このプルタブシール手段は、搬送されているそのウェブ状包装材料3に所定間隔毎に形成された飲み口用のパンチ孔2の縁に、そのプルタブをその包装材料の外側へシールしてそのプルタブの搬送方向側の辺部に非シール領域(図3に図示せず)を形成する。
【0011】
この形態のノズル21及び折り返し手段22を下方から概観する斜視図の図2では、プルタブ1の非シール領域1aと包装材料3との間にエアーを吹きかけてそのプルタブの搬送方向側の辺部1aを包装材料から離脱させるノズル21を示す。搬送される包装材料3のプルタブ1は、ノズル21に近付くにつれて辺部1aが離れる。下流側に設けられた折り返し手段22a,22bが、離脱したそのプルタブの搬送方向側の辺部1aを折り返してその辺部を中央側のそのプルタブ上面に重ねる。
【0012】
この形態のノズル21及び折り返し手段22の作用を示す概観断面図の図1では、ノズル21が、プルタブ1の非シール領域と包装材料3との間にエアー21aを吹きかけてそのプルタブの搬送方向側の辺部1aを包装材料から離脱させる。その下流側に設けられた折り返し手段の2枚のガイドプレート22a,22bが、そのガイドにより、プルタブの搬送方向側の辺部1aを折り返し、そのプレート間の通過により充分な折り癖を持たせてその辺部1aを中央側のそのプルタブ上面に重ねる。
【0013】
その下流側では、図4に示したように、ウェブ状からチューブ状に成形された包装材料を長手方向に縦シールする縦シール手段、その包装材料チューブ内に食品を充填する充填手段、充填されたそのチューブの横断方向に、所定間隔毎に横シールする横シール手段、その横シール帯域の中間を切断して個々の容器を成形する切断手段が設けられている。
この発明は、上記形態以外に、種々の変形形態が可能で有る。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、以下の有利な効果が得られる。
プルタブのシールされていない辺部を折り返しその辺部を中央側のプルタブ上面に折り癖を持たせて重ねるので、制御されていないプルタブの一辺が無くなり、包装充填工程での容器成形工程上、障害若しくは邪魔となることがなく、円滑な包装充填を可能にする。
プルタブのシールされていない辺部を完全に折り返されているので、プルタブ付近で、十分に殺菌されなかったり、逆に殺菌剤が完全に除去されず残留する不都合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るノズル及び折り返し手段の作用を示す概観断面図
【図2】この発明の一実施の形態に係るノズル及び折り返し手段を下方から概観する斜視図
【図3】この発明の一実施の形態のプルタブシール手段の断面図
【図4】この発明の一実施の形態に係る包装充填装置の全体概略図
【図5】この発明の実施において使用される一の形態の容器の外観の斜視図
【符号の説明】
1 ・・・プルタブ
2 ・・・飲み口
3 ・・・包装材料
Claims (2)
- プルタブで覆われかつ内側フィルムで保護された飲み口を頂壁に有する容器に食品を包装充填する方法であって、
ウェブ状包装材料を準備して搬送し、
搬送されている該ウェブ状包装材料に所定間隔毎に形成された飲み口用のパンチ孔において、該プルタブを該包装材料の外側の該パンチ孔の縁にシールして該プルタブの搬送方向側の辺部に非シール領域を形成し、
該非シール領域の該プルタブと該包装材料との間に流体を吹きかけて該プルタブの搬送方向側の辺部を該包装材料から離脱させ、
離脱した該プルタブの搬送方向側の辺部を折り返して該辺部を中央側の該プルタブ上面に重ね、
該ウェブ状包装材料をチューブ状に成形して長手方向に縦シールし、
該包装材料チューブ内に食品を充填し、
充填された該チューブの横断方向に、所定間隔毎に横シールし、
該横シール帯域の中間を切断して個々の容器を成形することを特徴とする包装充填方法。 - プルタブで覆われかつ内側フィルムで保護された飲み口を頂壁に有する容器に食品を包装充填する装置であって、
準備されたウェブ状包装材料を装置内で搬送する搬送手段、
搬送されている該ウェブ状包装材料に所定間隔毎に形成された飲み口用のパンチ孔の縁に、該プルタブを該包装材料の外側へシールして該プルタブの搬送方向側の辺部に非シール領域を形成するプルタブシール手段、
該非シール領域の該プルタブと該包装材料との間に流体を吹きかけて該プルタブの搬送方向側の辺部を該包装材料から離脱させるノズル、
離脱した該プルタブの搬送方向側の辺部を折り返して該辺部を中央側の該プルタブ上面に重ねる折り返し手段、
ウェブ状からチューブ状に成形された包装材料を長手方向に縦シールする縦シール手段、
該包装材料チューブ内に食品を充填する充填手段、
充填された該チューブの横断方向に、所定間隔毎に横シールする横シール手段、
該横シール帯域の中間を切断して個々の容器を成形する切断手段を
有することを特徴とする包装充填装置。
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