JP2004088574A - データ処理方法及びデータ通信装置及びデータ通信装置の制御プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
データ処理方法及びデータ通信装置及びデータ通信装置の制御プログラム及び記憶媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】通信情報を効率良く保持することが可能なデータ処理方法及びデータ通信装置及びデータ通信装置の制御プログラム及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】1回の指示で遂行される一連の通信を1つの通信ジョブとする通信ジョブ毎に該通信ジョブに含まれる一連の通信に共通する情報のみを記録し、1通信毎に該通信に関する情報のみを記録し、前記通信履歴情報に関連するジョブ履歴情報への参照情報を更に記録するようにコントローラ部10が制御する。
【選択図】 図2
【解決手段】1回の指示で遂行される一連の通信を1つの通信ジョブとする通信ジョブ毎に該通信ジョブに含まれる一連の通信に共通する情報のみを記録し、1通信毎に該通信に関する情報のみを記録し、前記通信履歴情報に関連するジョブ履歴情報への参照情報を更に記録するようにコントローラ部10が制御する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信に関する履歴情報を記録するデータ処理方法及びデータ通信装置及びこのデータ通信装置を制御するための制御プログラム及びこの制御プログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、データを通信する通信手段を備えたデータ通信装置、例えばファクシミリ装置において、通信毎に相手先の電話番号、通信結果、通信時間、通信枚数等の情報を記録しておき、これらの通信情報の一覧(通信管理レポート)を、パネル上に表示したり、記録紙上にプリントアウトしたりすることが行われている。
【0003】
通信管理レポートには、通信毎の情報を印字するので、従来のファクシミリ装置では、通信毎に、その通信に関する全ての情報を記録し、保持している。
【0004】
また、これらのファクシミリ装置において、そのファクシミリ装置に接続するスキャナから読み込んだ文書をファクシミリ送信するだけでなく、PC(パーソナルコンピュータ)上のアプリケーションで作成した文書を、前記PCからファクシミリ装置に送信してファクシミリ送信することが可能なファクシミリ装置も提案されている。
【0005】
ところで、1回の操作で複数の宛先に送信する同報送信を行った場合、通信情報に含まれる情報には、例えば相手先の電話番号や通信結果といった通信毎に異なる情報もあれば、発信人名称のように全通信に共通した情報、また、同報送信を1つのファクシミリ送信ジョブと捉えた場合に、ジョブの開始時間やジョブ全体の完了状況、といったジョブに関する情報もある。
【0006】
また、PC上のアプリケーションで作成した文書を、PCからファクシミリ装置に送信してファクシミリ送信を行う場合、通常は、PCからファクシミリ装置に送信するファクシミリ送信ジョブに対して、アプリケーション上の文書名や、ユーザ識別情報、ホスト識別情報といったジョブに関する情報が付加される。この場合、更に1つのファクシミリ送信ジョブに共通な情報が増す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のファクシミリ装置では、通信情報を記録、保持するに際し、通信情報に関する内容が通信毎に異なる情報か、共通な情報かを区別することなく、1通信毎に、その通信に関する全ての情報を記録、保持しているため、上述の同報送信を行った場合や、PCからファクシミリ送信を行った場合、発信人名称やジョブ名といったジョブに共通した情報を重複して記録、保持することになり、通信情報を保持しておくための記憶容量の観点から無駄が生じていた。
【0008】
本発明は上述した従来の技術の有する問題点を解決するためになされたもので、その目的は、通信情報を効率良く保持することが可能なデータ処理方法及びデータ通信装置及びデータ通信装置の制御プログラム及び記憶媒体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のデータ処理方法は、データを通信する通信手段を備えたデータ通信装置によりデータを処理するデータ処理方法であって、1回の指示で遂行される複数の通信を1つの通信ジョブとする通信ジョブ毎に該通信ジョブに含まれる一連の通信に共通する情報を記録するジョブ履歴情報記録ステップと、該複数の通信において1通信毎に該通信に関する情報を記録する通信履歴情報記録ステップと、前記通信履歴情報に関連するジョブ履歴情報への参照情報を更に記録するように制御する制御ステップとを有することを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明のデータ通信装置は、データを通信する通信手段を備えたデータ通信装置であって、1回の指示で遂行される複数の通信を1つの通信ジョブとする通信ジョブ毎に該通信ジョブに含まれる複数の通信に共通する情報を記録するジョブ履歴情報記録手段と、該複数の通信において1通信毎に該通信に関する情報を記録する通信履歴情報記録手段と、前記通信履歴情報に関連するジョブ履歴情報への参照情報を更に記録するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明のデータ通信装置の制御プログラムは、データを通信する通信手段を備えたデータ通信装置を制御するためのコンピュータ読み取り可能な制御プログラムであって、1回の指示で遂行される複数の通信を1つの通信ジョブとする通信ジョブ毎に該通信ジョブに含まれる複数の通信に共通する情報を記録するジョブ履歴情報記録ステップと、該複数の通信において1通信毎に該通信に関する情報を記録する通信履歴情報記録ステップと、前記通信履歴情報に関連するジョブ履歴情報への参照情報を更に記録するように制御する制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムコードから成ることを特徴とする。
【0012】
更に、上記目的を達成するために、本発明の記憶媒体は、前記制御プログラムを格納したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0014】
(第一実施の形態)
まず、本発明の第一実施の形態を、図1乃至図7を参照して説明する。
【0015】
[システム構成]
図1は、本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置を含むシステムの構成を示す図であり、同図において、1は本実施の形態に係るデータ通信装置、2はファクシミリ装置、3は外部装置、4はネットワークである。データ通信装置1は、電話回線5を介してファクシミリ装置2に接続され、また、複数台の外部装置3は、ネットワーク4を介してデータ通信装置1に接続されている。
【0016】
データ通信装置1は、その詳細については後述するが、データ通信装置1のスキャナ部で読み取った画像や、外部装置3から入力した画像を電話回線5を介してファクシミリ装置2に送信したり、ファクシミリ装置2から電話回線5を介して送られて来た画像を受信したりする機能を有している。また、データ通信装置1は、ファクシミリ通信に関する履歴情報を記録/保持し、通信管理レポートを作成してデータ通信装置1のプリンタ部で印刷したり、ネットワーク4を介して外部装置3に出力したりする機能をも有している。
【0017】
外部装置3は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)から成り、データ通信装置1に対して、外部装置3のアプリケーション上で作成した文書を、ネットワーク4を介して送信してファクシミリ送信の指示をしたり、データ通信装置1で作成された通信履歴情報の取得を指示し、取得した通信履歴情報を外部装置3のモニタに表示したりする機能を有している。
【0018】
[データ通信装置1のハード構成]
図2は、本実施の形態に係るデータ通信装置1のハード構成の概要を示すブロック図であり、同図に示すように、データ通信装置1は、全体の制御を司るコントローラ部10、ユーザからの指示を受け付けたり、表示を行ったりするパネル20、原稿画像を読み取るスキャナ部30、印刷を行うプリンタ部40から成る。
【0019】
コントローラ部10は、パネル・インターフェース(パネルI/F)101、変調/復調器(モデム:MODEM)102、符号/復号化器(CODEC)103、バッファメモリ104、画像蓄積用メモリ105、プリンタ・インターフェース(プリンタI/F)106、スキャナ・インターフェース(スキャナI/F)107、ネットワーク・インターフェース(ネットワークI/F)108、CPU109、ROM110、RAM111を有している。
【0020】
CPU109のCPUバス112に、パネルI/F101、MODEM102、CODEC103、バッファメモリ104、画像蓄積用メモリ105、プリンタI/F106、スキャナI/F107、ネットワークI/F108、ROM110、RAM111が接続されている。
【0021】
パネルI/F101は、パネル20に接続されており、パネル20より入力されたユーザの指示をCPU109に通知したり、ROM110及びRAM111に格納されている画面情報や設定情報をパネル20に表示したりする機能を有している。
【0022】
モデム102は、電話回線5に接続されており、電話回線5に接続する他の装置との間で所定の手順に従いデータの送受信を行う機能を有している。
【0023】
CODEC103は、電話回線5より受信したデータを復号化したり、また電話回線5に送信するデータを符号化したりする機能を有している。
【0024】
バッファメモリ104は、ファクシミリ装置2から受信したデータやスキャナ部30で読み取った画像、或いは外部装置3から入力したデータを一時的に格納するものである。
【0025】
画像蓄積用メモリ105は、CODEC103で復号化された画像やスキャナ部30で読み取った画像を蓄積するものである。
【0026】
プリンタI/F106は、プリンタ部40に接続されており、画像蓄積用メモリ105に格納されている画像をプリンタ部40に出力する機能を有している。
【0027】
スキャナI/F108は、スキャナ部30に接続されており、スキャナ部30で読み取った画像をバッファメモリ104や画像蓄積用メモリ105に転送する機能を有している。
【0028】
ネットワークI/F108は、ネットワーク4に接続されており、ネットワーク4に接続された外部装置3との間でデータの送受信を行う機能を有している。
【0029】
CPU109は、ROM110に格納された制御プログラムに従って、コントローラ部10の各部を制御する機能を有している。
【0030】
ROM110は、制御プログラムやパネル20に表示される画面情報を格納しているものである。
【0031】
RAM111は、パネル20から入力される各種設定情報を格納したり、CPU109の作業領域として使用されるものである。
【0032】
以上のように、本実施の形態に係るデータ通信装置1は、コントローラ部10を中心に、原稿の読み取り、画像の印刷、画像の送受信、画像の保存等の機能を複合させた処理を行うことが可能である。
【0033】
[通信履歴情報の記録方法]
次に、本実施の形態に係るデータ通信装置1におけるファクシミリ送信時の通信履歴情報の記録方法を説明する前に、まず、従来のデータ通信装置における通信履歴情報の記録方法について、図3を用いて説明する。
【0034】
図3は、従来のデータ通信装置におけるファクシミリ送信時の機能ブロック図を示す。
【0035】
以下、この図3を用いて、従来のデータ通信装置においてファクシミリ送信時に通信履歴情報(通信ログ)を記録する迄の処理について説明する。
【0036】
図3において、301は送信指示入力処理部、302は送信処理部、303は通信ログ作成処理部、304は送信文書(送信画像)、305は通信ログ、I1は送信指示情報、I2は送信指示情報、D1は送信画像情報、D2は画像、R1はレコードである。
【0037】
まず、ユーザがパネル20や外部装置3から、送信先の電話番号や発信人名称といった送信に関する一連の情報を入力してファクシミリ送信の開始を指示すると、送信指示入力処理部301から送信処理部302に、指示された送信指示情報I1が供給される。
【0038】
送信処理部302は、供給された送信指示情報I1を、図2のRAM111に格納する。
【0039】
次に、送信処理部302は、図2のRAM111に格納された送信指示情報I1の中から、相手先情報(電話番号)を1件ずつ読み出し、その読み出した相手先に発呼する。
【0040】
相手先との通信が確立すると、図2のスキャナ部30や図1の外部装置3から入力されて図2のバッファメモリ104に格納されている送信文書304を、送信画像情報D1として取り出し、送信処理部302へ送信し、図1のCODEC103で符号化し、該符号化された画像D2を相手先にファクシミリ送信する。
【0041】
送信処理部302は、1件の送信を終えると、その通信に関する全ての通信情報I2を、通信ログ作成処理部303に通知する。
【0042】
通信ログ作成処理部303は、送信処理部302から通知された通信情報I2に基づき1つのレコードR1を作成して通信ログ305に記録する。
【0043】
送信処理部302は、送信指示情報I1に次の相手先情報(電話番号)がある場合には、引き続き次の相手先に対して送信文書304をファクシミリ送信する。
【0044】
また、通信ログ作成処理部303は、1件の送信が終わる毎に、通信ログ305に新たなレコードを記録する。
【0045】
このようにして、1回の送信指示に含まれる全ての相手先に対する送信を終えると、通信ログ305には、1通信毎に全ての通信情報が記録されたレコードが、宛先件数分記録される。
【0046】
図4は、通信ログ作成処理部303において記録する通信ログ305のレコードの一例を示す図である。
【0047】
同図に示すように、通信ログ305のレコードは、以下の情報フィールドから成る。
【0048】
Record No401は、通信ログのレコードの「レコード番号」を示す。
【0049】
Record Time402は、該レコードを記録した「記録時刻」を示す。
【0050】
Job Name403は、1回の送信指示に対して行われる送信ジョブに対して付加された「ジョブ名」を示す。
【0051】
Job Owner404は、その送信ジョブを指示した「ジョブ依頼者」を示す。
【0052】
尚、「ジョブ名」「ジョブ依頼者」は、主に図1の外部装置3からファクシミリ送信を指示した場合に、図1の外部装置3側で、その送信ジョブに対して付加される情報であり、図1の外部装置3において、後で、その送信ジョブを識別するために用いられる。
【0053】
Job Identifier405は、その送信ジョブ毎にユニークな「ジョブ識別番号」を示す。
【0054】
Sender Name406は、「発信人名称」を示す。
【0055】
Line407は、データ通信装置が複数の回線を備えている場合に、通信に使用した「回線」を示す。
【0056】
Comm Type408は、通常送信、タイマー送信といった「通信種別」を示す。
【0057】
Protocol409は、G3通信、ECM通信といった通信に用いられた「通信方法」を示す。
【0058】
Start Time410は、「通信開始時間」を示す。
【0059】
Time411は、通信を開始してから終了するまでに要した「通信時間」を示す。
【0060】
Phone412は、相手先の「電話番号」を示す。
【0061】
Destination Name413は、相手先から通知された「相手先略称」を示す。
【0062】
Confirm Page414は、「送信完了枚数」を示す。
【0063】
Error Code415は、送信がエラーで終了した場合にそのエラー種別を示す「エラーコード」を示す。
【0064】
図3の通信ログ作成処理部303は、送信処理部302において1件の送信を終える度に、これら全ての情報を1つのレコードにして通信ログ305に記録する。
【0065】
ここで、通信ログ305に記録している情報には、送信ジョブに含まれる一連の送信に共通した情報305Aと、個々の送信に固有な情報305Bとが含まれている。
【0066】
ジョブに共通した情報305Aとしては、Job Name403、Job Owner404、Job Identifier405、Sender Name406が該当する。
【0067】
また、個々の送信に固有な情報305Bとしては、Line407、Comm Type408、Protocol409、Start Time410、Time411、Phone412、Destination Name413、Confirm Page414、Error Code415が該当する。
【0068】
従来のデータ通信装置では、特に、これらの情報を区別することなく、1宛先への送信毎に、これら全ての情報を通信ログ305に記録していた。
【0069】
次に、本実施の形態に係るデータ通信装置1におけるファクシミリ送信時の通信履歴情報の記録方法について説明する。
【0070】
図5は、本実施の形態に係るデータ通信装置1におけるファクシミリ送信時の機能ブロック図を示す。
【0071】
以下、この図5を用いて、本実施の形態に係るデータ通信装置1において、ファクシミリ送信時に通信履歴情報(通信ログ及びジョブログ)を記録する迄の処理について説明する。
【0072】
図5において、301は送信指示入力処理部、302は送信処理部、303′は通信ログ作成処理部、304は送信文書(送信画像)、305′は通信ログ、306はジョブログ作成処理部、307はジョブログ、I1は送信指示情報、I3は送信情報、I4は通信情報、D1は送信画像情報、D2は画像、R1,R2,R3はレコード、Refは参照情報である。
【0073】
まず、図5において、ユーザが図2のパネル20や図1の外部装置3から、送信先の電話番号や発信人名称といった送信に関する一連の情報を入力してファクシミリ送信の開始を指示すると、送信指示入力処理部301から送信処理部302に指示された送信指示情報I1が供給される。
【0074】
送信処理部302は、送信指示入力処理部201から供給された送信指示情報I1をRAM111に格納すると共に、送信指示情報I1に含まれる「ジョブ名」「ジョブ依頼者」「ジョブ開始時間」といった送信ジョブに共通する通信情報I3をジョブ(Job)ログ作成処理部306に通知する。
【0075】
ジョブログ作成処理部306は、通知された送信情報I3を基に、1つのレコードR2を作成して、ジョブログ307に記録する。また、追加したジョブログ307の「レコード番号」を参照情報Refとして、送信処理部302に折り返し通知する。送信処理部302は、ジョブログ作成処理部306から通知された参照情報Refを図2のRAM111に格納する。
【0076】
次に、送信処理部302は、図2のRAM111に格納されている送信指示情報I1の中から、相手先情報(電話番号)を1件ずつ読み出し、その読み出した相手先に発呼する。
【0077】
相手先との通信が確立すると、図2のスキャナ部20や図1の外部装置3から入力されて図2のバッファメモリ104に格納されている送信文書304を、送信画像情報D1として取り出し、送信処理部306へ送信し、図2のCODEC103で符号化し、該符号化した画像D2を相手先にファクシミリ送信する。
【0078】
送信処理部302は、1件の送信を終えると、相手先の電話番号や通信結果といった、その通信に固有な通信情報I4と、先ほどジョブログ作成処理部306から通知されて図2のRAM111に格納されているジョブログ307への参照情報Refとを、通信ログ作成処理部303′に通知する。
【0079】
通信ログ作成処理部303′は、送信処理部302から通知された通信情報I4とジョブログ307への参照情報Refとを1つのレコードR3にして、通信ログ305′に記録する。
【0080】
送信処理部302は、以上の処理を送信指示情報I1に含まれる宛先件数分行って一連の送信ジョブを終えると、その送信ジョブの終了結果をジョブログ作成処理部306に通知し、このジョブログ作成処理部306は、先ほど追加したレコードに、通知されたジョブ終了結果を上書きする。
【0081】
このようにして、1件の送信を終える度に、通信ログ305′には、その通信に固有な通信情報I4とジョブログ307への参照情報Refとが含まれたレコードが追加されていく。
【0082】
また、1つの送信ジョブを終える度に、ジョブログ307には、そのジョブに共通した通信情報I3が含まれたレコードが追加されていく。
【0083】
即ち、例えば宛先が3件の同報送信を行った場合、一連の送信ジョブを終えると、通信ログ305′には3件数分のレコードが追加され、ジョブログ307には、1つのレコードが追加される。
【0084】
図6は、図5のジョブログ作成処理部306で記録するジョブログ307のレコードと、図5の通信ログ作成処理部303′において記録する通信ログ305′のレコードの一例を示す図である。
【0085】
図6に示すように、ジョブログ307のレコードは、以下の情報フィールドから成る。
【0086】
Record No601は、ジョブログ307のレコードの「レコード番号」を示す。
【0087】
Record Time602は、該レコードを記録した「記録時刻」を示す。
【0088】
Job Name603、Job Owner604、Job Identifier605、Sender Name606は、それぞれ従来の通信ログ305のレコードに記録していた情報と同様で、これらは、送信ジョブに共通した通信情報305Aであるため、1つのジョブについて1レコードのみ記録する。
【0089】
Job Complete State607は、ジョブの完了状況を示し、ジョブ開始時には「ジョブ中」がセットされ、ジョブ終了時には、ジョブの終了状況に応じて「ジョブ正常終了」「ジョブエラー終了」「ジョブキャンセル終了」の何れかがセットされる。
【0090】
次に、通信ログ305′のレコードは、以下の情報フィールドからなる。
【0091】
Record No608は、図5の通信ログ305′のレコードの「レコード番号」を示す。
【0092】
Record Time609は、該レコードを記録した「記録時刻」を示す。
【0093】
Line611、Comm Type612、Protocol613、Start Time614、Time615、Phone616、Destination Name617、Confirm Page618、Error Code619は、従来の図3の通信ログ305に記録していた情報と同様で、これらは、個々の通信に固有な情報であるため、1通信毎に1レコード追加する。
【0094】
Link To Log Record610は、その通信ログのレコードが、どのジョブログのレコードに対応しているかを示す参照情報Refで、送信ジョブ開始時に図5のジョブログ作成部306で追加したジョブログ307のレコード番号がセットされる。
【0095】
従来のデータ通信装置における図3の通信ログ305と、本実施の形態に係るデータ通信装置1における図5の通信ログ305’、ジョブログ307とを比較すると、例えば3件の同報送信を行った場合、従来の通信ログ305では、ジョブに共通な305Aも3つのレコードに重複して記録されてしまうのに対し、本実施の形態では、これら共通な情報は、ジョブログ307の方に1レコード記録されるだけであり、記録する情報量が少なくて済む。
【0096】
以上説明したように、本実施の形態に係るデータ通信装置1では、通信に関する履歴情報を、一回の指示で遂行される複数の宛先への一連の送信を1ジョブと捉え、1ジョブ毎に、ジョブに共通な情報のみをジョブログ307に1レコード追加し、送信毎に異なる情報のみを通信ログ305′に宛先件数分追加するようにしたものである。
【0097】
従って、従来の通信履歴情報の記録方法と比較した場合、ジョブに共通な情報は1レコード分しか記録しないので、情報を保持するための容量が少なくて済むという効果が得られる。
【0098】
[通信管理レポートの出力方法]
次に、本実施の形態に係るデータ通信装置1において、通信管理レポートを作成して、記録紙に印刷出力する方法について、図7を用いて説明する。
【0099】
上述した通り、本実施の形態に係るデータ通信装置1では、ジョブに関する履歴情報を記録した図5のジョブログ307と、通信に関する履歴情報を記録した図5の通信ログ305′とを分けて記録、保持することにより、情報を効率良く保持することが可能となるが、通信管理レポートを印刷出力する場合に、図5の通信ログ305′、ジョブログ307のどちらか一方に記録されている情報を、そのまま印刷出力したのでは、従来の例えばファクシミリ装置で出力される通信管理レポートと同等の出力結果は得られない。
【0100】
例えば、図5の通信ログ305′をそのまま印刷出力した場合は、相手先の「電話番号」や「通信時間」といった通信毎に固有な情報は印刷出力されるが、「ジョブ名」や「発信人名称」といったジョブに共通な情報は印刷出力されない。
【0101】
逆に、図5のジョブログ307をそのまま印刷出力した場合、「ジョブ名」やそのジョブ全体の「ジョブ完了状況」といったジョブに共通した情報は印刷出力されるが、通信毎に固有な情報は印刷出力されない。
【0102】
そこで、本実施の形態に係るデータ通信装置1では、以下の方法により、図5のジョブログ307と通信ログ305′とから、従来と同様の通信管理レポートを作成して印刷出力するようにしたものである。
【0103】
図7は、本実施の形態に係るデータ通信装置1における、通信管理レポート印刷出力時の機能ブロックを示す図である。
【0104】
以下、この図7を用いて、本実施の形態に係るデータ通信装置1において、通信管理レポートを印刷出力する処理動作について説明する。
【0105】
図7において、305′は通信ログ、307はジョブログ、701はレポート印刷指示入力部、702はレポート作成処理部、703は印刷処理部、704はレポートである。
【0106】
まず、図7において、ユーザが図2のパネル20から通信管理レポートの印刷出力指示を行ったり、前回通信管理レポートが印刷出力されてから所定時間経過すると、レポート印刷指示入力部701から通信管理レポート作成処理部702に、通信管理レポートの印刷出力指示が通知される。
【0107】
通信管理レポート作成処理部702は、まず、図5の通信ログ305′を参照し、最新のレコードから所定数分の(例えば50件の)レコードを読み出し、図2のRAM111に一時的に格納する。
【0108】
次に、図2のRAM111に格納された図5の通信ログ305′のレコードを1件分ずつ順番に読み出し、その読み出したレコードのLink To Log Recordフィールドを参照する。
【0109】
Link To Log Recordフィールドには、その通信ログ305′のレコードに関係したジョブログ307のレコード番号がセットされているので、続いて、このレコード番号で示されるジョブログ307のレコードを読み出す。
【0110】
このようにして、図2のRAM111に格納された図の通信ログ305′のレコード1件毎に、関係するジョブログ307のレコードを読み出し、1宛先毎の通信に関する全ての情報を取得して、通信管理レポートに印刷すべき情報を図2のRAM111に格納していく。
【0111】
所定数分(例えば50件)の情報を全て図2のRAM111に格納し終えると、これらの情報を印刷処理部703に渡し、通信管理レポートの印刷出力を指示する。
【0112】
印刷処理部703は、レポート作成処理部702から渡された情報に基づき、通信管理レポート画像を形成し、その形成した画像を図2のプリンタ部40に出力して、通信管理レポート704を印刷出力する。
【0113】
以上の処理により、通信に関する履歴情報を図5のジョブログ307と通信ログ305′に分けて記録、保持しても、従来のファクシミリ装置と何ら遜色のない通信管理レポートを印刷出力することができる。
【0114】
(第二実施の形態)
次に、本発明の第二実施の形態を、図8及び図9を参照して説明する。
【0115】
上述した第一実施の形態では、通信履歴情報を図5のジョブログ307と通信ログ305′に分けて記録、保持する方法と、これらジョブログ307と通信ログ305′から、従来と同様の通信管理レポートを図2のプリンタ部40で印刷出力する方法について説明したが、本実施の形態では、通信履歴情報の出力方法に関して、図1の外部装置3からの指示に基づき、この外部装置3に出力する場合に適用したものである。
【0116】
尚、本実施の形態に係るデータ通信装置の基本的な構成は、上述した第一実施の形態における図1及び図2と同一であるから、これら各図を流用して説明する。
【0117】
図8は、本実施の形態に係るデータ通信装置において、図1の外部装置3からの指示に基づき通信履歴情報を出力する際の機能ブロックを示す図である。
【0118】
以下、この図8を用いて、処理動作の流れを説明する。
【0119】
図8において、305′は通信ログ、307はジョブログ、801はコマンド送受信部、802は履歴情報出力処理部である。
【0120】
図8において、まず、コマンド送受信部801において、図1の外部装置3からジョブや通信に関する履歴情報の出力要求を示すコマンドを受信すると、受信したコマンドを履歴情報出力処理部802に送信する。
【0121】
図9は、外部装置3から入力されるコマンドの一例を示す図である。
【0122】
図9に示すように、コマンドは、以下のデータから構成される。
【0123】
Log Type901は、要求するログの種類を示し、「ジョブログ」若しくは「通信ログ」の何れかを指定する。
【0124】
Start Record No902は、要求したログの読み出し開始レコード番号を指定する。
【0125】
Read Count903は、前記読み出し開始レコード番号から何レコード分を読み出すかを指定する。
【0126】
再び図8に戻って説明する。
【0127】
履歴情報出力処理部802は、まず、入力したコマンドから、Log Type901で「ジョブログ」と「通信ログ」のどちらが指定されているかを判別し、外部装置3に出力すべきログ(図5のジョブログ307若しくは通信ログ305′)を確定する。
【0128】
次に、前記確定したログを参照し、Start Record No902で指定されたレコード番号から、Read Count903で指定されたレコード数分のレコードを読み出し、図2のRAM111に格納する。
【0129】
次に、図2のRAM111に格納されたデータを所定のフォーマットにして、コマンド送受信部801に送信する。コマンド送受信部801は、受け取ったデータを、履歴情報の出力を要求した図1の外部装置3に送信して、一連の処理を終える。
【0130】
以上の処理により、図1の外部装置3側では、ファクシミリ送信ジョブのジョブに共通した履歴情報のみ、例えば、「ジョブ名」や「ジョブ完了状況」のみを取得したい場合には、図9のLog Type901で「ジョブログ」を指定することにより、また、ジョブに含まれる個々の通信に固有な情報、例えば「電話番号」や「通信結果」を取得したい場合には、図9のLog Type901で「通信ログ」を指定することにより、通信に関する所望の履歴情報(図5のジョブログ307または通信ログ305′)を任意に取得することができる。
【0131】
(第三実施の形態)
次に、本発明の第三実施の形態を、図10及び図11を参照して説明する。
【0132】
上述した第二実施の形態では、図1の外部装置3側で所望のログ(「ジョブログ」または「通信ログ」)のみを取得することができる一方で、「ジョブログ」に格納されている「ジョブ名」と「通信ログ」に格納されている「電話番号」の双方を取得したい場合、両方のログを取得しなければならない。
【0133】
そこで、本実施の形態では、図1の外部装置3側で取得したい履歴情報のみを指定し、図1のデータ通信装置1側で指定された履歴情報を、「ジョブログ」または「通信ログ」から読み出し、指定された履歴情報のみを図1の外部装置3に送信するようにしたものである。
【0134】
尚、本実施の形態に係るデータ通信装置の基本的な構成は、上述した第一実施の形態の図1及び図2と同一であるから、これら各図を流用して説明する。
【0135】
図10は、本実施の形態に係るデータ通信装置において、図1の外部装置3から入力される履歴情報の要求を示すコマンドの一例を示す図である。
【0136】
図10に示すように、コマンドは以下のデータから成る。
【0137】
Log Type1001は、要求するログの種類を示し、本実施の形態では、「通信ログ」固定とする。
【0138】
Start Record No1002は、読み出すレコード番号を示す。
【0139】
Read Count1003は、読み出すレコード数を示す。
【0140】
Field ID Count1004は、取得したい情報フィールドの数を示す。
【0141】
Field ID (0)1005、Field ID(1)1006、Continue)10066は、取得した情報フィールド名を示し、Filed ID Count1004で指定された数分の情報フィールド名がセットされる。
【0142】
図11は、実際に該コマンドに値がセットされた一例を示す図であり、同図において、図10と同一部分には、同一符号が付してある。
【0143】
図11に示すように、このコマンドでは、Start Time1101、Time1102、Phone1103、Confirm Page1104、Job Name1105の5つが、情報フィールド名としてセットされている。
【0144】
次に、実際の処理の流れについて、図8の機能構成を示すブロック図を用いて説明する。
【0145】
図8において、コマンド送受信部801は、図1の外部装置3からコマンドを受信すると、その受信したコマンドを履歴情報出力処理部802に送信する。
【0146】
履歴情報出力処理部802は、まず、図5の通信ログ305′を参照し、受信したコマンドのStart Record No1002で指定されたレコードから、Read Count1003で指定されたレコード数分のレコードを読み出し、図2のRAM111に格納する。
【0147】
尚、レコードを読み出す際、レコードの中からコマンドの情報フィールド名で指定された情報フィールドのみを読み出す。
【0148】
また、図5の通信ログ305′の中に指定された情報フィールドが存在しない場合には、該情報フィールドは、図5のジョブログ307に存在するので、まず、図5の通信ログ305′の「Link To Log Record」610(図6参照)を参照し、関連する図5のジョブログ307のレコード番号を特定する。
【0149】
続いて、図5のジョブログ307を参照し、前記特定したレコード番号から指定された情報フィールドを読み出し、図2のRAM111に格納する。
【0150】
例えば、図10のコマンドの場合、Start Time1101、Time1102、Phone1103、Confirm Page1104は、図5の通信ログ305′から読み出し、Job Name1105のみは図5のジョブログ307から読み出す。
【0151】
このようにして「通信ログ」及び「ジョブログ」から指定された情報のみを読み出して、図2のRAM111に格納したデータをコマンド送受信部801に送信し、コマンド送受信部801から図1の外部装置3に送信して、一連の処理を終える。
【0152】
以上の処理により、通信に関する履歴情報を図5のジョブログ307と通信ログ305′に分けて記録、保持することにより、図1の外部装置3側でジョブに関する履歴情報のみ、または通信に関する履歴情報のみを取得することができる。
【0153】
また、通信に関する履歴情報が、図5のジョブログ307または通信ログ305′の何れかに記録、保持されていても、図1の外部装置3側で通信に関する任意の履歴情報のみを指定して取得することができる。
【0154】
なお、以上の実施の形態では、1回の指示で複数の宛先へファクシミリ送信する例について説明したが、これに限られることなく他のプロトコルによる送信としても良いし、また、1回の指示で種々のプロトコルが混在したような送信に適用することもできる。
【0155】
(その他の実施の形態)
本発明の目的は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0156】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0157】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0158】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0159】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0160】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信に関する履歴情報を、複数の通信について共通した情報を格納したジョブ履歴情報と、該複数の通信において各通信毎に固有な情報を格納した通信履歴情報とに分けて記録、保持することにより、例えば、同報送信時やPCからのファクシミリ送信時に、ジョブに共通した情報を重複して記録、保持することが無いので、通信情報の記録、保持に無駄が生じないという効果が得られる。
【0161】
また、本発明によれば、通信に関する履歴情報をジョブ履歴情報と通信履歴情報とに分けて記録、保持しても、通信履歴情報に関係するジョブ履歴情報への参照情報を記録しておくことで、従来と同様の通信管理レポートを出力することができる。
【0162】
また、通信に関する履歴情報を外部装置に出力する場合に、外部装置からジョブ履歴情報または通信履歴情報の何れかを指定して出力することができる。
【0163】
更に、通信に関する履歴情報を外部装置に出力する場合に、外部装置から所望の履歴情報を指定して指定された履歴情報を抽出して出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置を備えたシステム全体の構成を示す図である。
【図2】本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置のハード構成を示すブロック図である。
【図3】従来のデータ通信装置におけるファクシミリ送信時の機能構成を示すブロック図である。
【図4】従来のデータ通信装置における通信履歴情報のレコードの一例を示す図である。
【図5】本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置におけるファクシミリ送信時の機能構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置におけるジョブ履歴情報のレコードと通信履歴情報のレコードの一例を示す図である。
【図7】本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置おける通信管理レポート印刷時の機能構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第二実施の形態に係るデータ通信装置における通信履歴情報出力時の機能構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第二実施の形態に係るデータ通信装置における外部装置から入力するコマンドの構成を示す図である。
【図10】本発明の第二実施の形態に係るデータ通信装置における外部装置から入力するコマンドの構成を示す図である。
【図11】本発明の第二実施の形態に係るデータ通信装置における外部装置から入力するコマンドの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ通信装置
2 ファクシミリ装置
3 外部装置(ホストコンピュータ、パーソナルコンピュータ)
4 ネットワーク
5 電話回線
10 コントローラ部
20 パネル
30 スキャナ部
40 プリンタ部
101 パネルI/F部
102 モデム
103 CODEC
104 バッファメモリ
105 画像蓄積用メモリ
106 プリンタI/F部
107 スキャナI/F部
108 ネットワークI/F部
109 CPU
110 ROM
111 RAM
301 送信指示入力処理部
302 送信処理部
303′ 通信ログ作成処理部
304 送信文書(送信画像)
305′ 通信ログ
306 ジョブログ作成処理部
307 ジョブログ
701 レポート印刷指示入力処理部
702 レポート作成処理部
703 印刷処理部
704 レポート
801 コマンド送受信部
802 履歴情報出力処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信に関する履歴情報を記録するデータ処理方法及びデータ通信装置及びこのデータ通信装置を制御するための制御プログラム及びこの制御プログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、データを通信する通信手段を備えたデータ通信装置、例えばファクシミリ装置において、通信毎に相手先の電話番号、通信結果、通信時間、通信枚数等の情報を記録しておき、これらの通信情報の一覧(通信管理レポート)を、パネル上に表示したり、記録紙上にプリントアウトしたりすることが行われている。
【0003】
通信管理レポートには、通信毎の情報を印字するので、従来のファクシミリ装置では、通信毎に、その通信に関する全ての情報を記録し、保持している。
【0004】
また、これらのファクシミリ装置において、そのファクシミリ装置に接続するスキャナから読み込んだ文書をファクシミリ送信するだけでなく、PC(パーソナルコンピュータ)上のアプリケーションで作成した文書を、前記PCからファクシミリ装置に送信してファクシミリ送信することが可能なファクシミリ装置も提案されている。
【0005】
ところで、1回の操作で複数の宛先に送信する同報送信を行った場合、通信情報に含まれる情報には、例えば相手先の電話番号や通信結果といった通信毎に異なる情報もあれば、発信人名称のように全通信に共通した情報、また、同報送信を1つのファクシミリ送信ジョブと捉えた場合に、ジョブの開始時間やジョブ全体の完了状況、といったジョブに関する情報もある。
【0006】
また、PC上のアプリケーションで作成した文書を、PCからファクシミリ装置に送信してファクシミリ送信を行う場合、通常は、PCからファクシミリ装置に送信するファクシミリ送信ジョブに対して、アプリケーション上の文書名や、ユーザ識別情報、ホスト識別情報といったジョブに関する情報が付加される。この場合、更に1つのファクシミリ送信ジョブに共通な情報が増す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のファクシミリ装置では、通信情報を記録、保持するに際し、通信情報に関する内容が通信毎に異なる情報か、共通な情報かを区別することなく、1通信毎に、その通信に関する全ての情報を記録、保持しているため、上述の同報送信を行った場合や、PCからファクシミリ送信を行った場合、発信人名称やジョブ名といったジョブに共通した情報を重複して記録、保持することになり、通信情報を保持しておくための記憶容量の観点から無駄が生じていた。
【0008】
本発明は上述した従来の技術の有する問題点を解決するためになされたもので、その目的は、通信情報を効率良く保持することが可能なデータ処理方法及びデータ通信装置及びデータ通信装置の制御プログラム及び記憶媒体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のデータ処理方法は、データを通信する通信手段を備えたデータ通信装置によりデータを処理するデータ処理方法であって、1回の指示で遂行される複数の通信を1つの通信ジョブとする通信ジョブ毎に該通信ジョブに含まれる一連の通信に共通する情報を記録するジョブ履歴情報記録ステップと、該複数の通信において1通信毎に該通信に関する情報を記録する通信履歴情報記録ステップと、前記通信履歴情報に関連するジョブ履歴情報への参照情報を更に記録するように制御する制御ステップとを有することを特徴とする。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明のデータ通信装置は、データを通信する通信手段を備えたデータ通信装置であって、1回の指示で遂行される複数の通信を1つの通信ジョブとする通信ジョブ毎に該通信ジョブに含まれる複数の通信に共通する情報を記録するジョブ履歴情報記録手段と、該複数の通信において1通信毎に該通信に関する情報を記録する通信履歴情報記録手段と、前記通信履歴情報に関連するジョブ履歴情報への参照情報を更に記録するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明のデータ通信装置の制御プログラムは、データを通信する通信手段を備えたデータ通信装置を制御するためのコンピュータ読み取り可能な制御プログラムであって、1回の指示で遂行される複数の通信を1つの通信ジョブとする通信ジョブ毎に該通信ジョブに含まれる複数の通信に共通する情報を記録するジョブ履歴情報記録ステップと、該複数の通信において1通信毎に該通信に関する情報を記録する通信履歴情報記録ステップと、前記通信履歴情報に関連するジョブ履歴情報への参照情報を更に記録するように制御する制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムコードから成ることを特徴とする。
【0012】
更に、上記目的を達成するために、本発明の記憶媒体は、前記制御プログラムを格納したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0014】
(第一実施の形態)
まず、本発明の第一実施の形態を、図1乃至図7を参照して説明する。
【0015】
[システム構成]
図1は、本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置を含むシステムの構成を示す図であり、同図において、1は本実施の形態に係るデータ通信装置、2はファクシミリ装置、3は外部装置、4はネットワークである。データ通信装置1は、電話回線5を介してファクシミリ装置2に接続され、また、複数台の外部装置3は、ネットワーク4を介してデータ通信装置1に接続されている。
【0016】
データ通信装置1は、その詳細については後述するが、データ通信装置1のスキャナ部で読み取った画像や、外部装置3から入力した画像を電話回線5を介してファクシミリ装置2に送信したり、ファクシミリ装置2から電話回線5を介して送られて来た画像を受信したりする機能を有している。また、データ通信装置1は、ファクシミリ通信に関する履歴情報を記録/保持し、通信管理レポートを作成してデータ通信装置1のプリンタ部で印刷したり、ネットワーク4を介して外部装置3に出力したりする機能をも有している。
【0017】
外部装置3は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)から成り、データ通信装置1に対して、外部装置3のアプリケーション上で作成した文書を、ネットワーク4を介して送信してファクシミリ送信の指示をしたり、データ通信装置1で作成された通信履歴情報の取得を指示し、取得した通信履歴情報を外部装置3のモニタに表示したりする機能を有している。
【0018】
[データ通信装置1のハード構成]
図2は、本実施の形態に係るデータ通信装置1のハード構成の概要を示すブロック図であり、同図に示すように、データ通信装置1は、全体の制御を司るコントローラ部10、ユーザからの指示を受け付けたり、表示を行ったりするパネル20、原稿画像を読み取るスキャナ部30、印刷を行うプリンタ部40から成る。
【0019】
コントローラ部10は、パネル・インターフェース(パネルI/F)101、変調/復調器(モデム:MODEM)102、符号/復号化器(CODEC)103、バッファメモリ104、画像蓄積用メモリ105、プリンタ・インターフェース(プリンタI/F)106、スキャナ・インターフェース(スキャナI/F)107、ネットワーク・インターフェース(ネットワークI/F)108、CPU109、ROM110、RAM111を有している。
【0020】
CPU109のCPUバス112に、パネルI/F101、MODEM102、CODEC103、バッファメモリ104、画像蓄積用メモリ105、プリンタI/F106、スキャナI/F107、ネットワークI/F108、ROM110、RAM111が接続されている。
【0021】
パネルI/F101は、パネル20に接続されており、パネル20より入力されたユーザの指示をCPU109に通知したり、ROM110及びRAM111に格納されている画面情報や設定情報をパネル20に表示したりする機能を有している。
【0022】
モデム102は、電話回線5に接続されており、電話回線5に接続する他の装置との間で所定の手順に従いデータの送受信を行う機能を有している。
【0023】
CODEC103は、電話回線5より受信したデータを復号化したり、また電話回線5に送信するデータを符号化したりする機能を有している。
【0024】
バッファメモリ104は、ファクシミリ装置2から受信したデータやスキャナ部30で読み取った画像、或いは外部装置3から入力したデータを一時的に格納するものである。
【0025】
画像蓄積用メモリ105は、CODEC103で復号化された画像やスキャナ部30で読み取った画像を蓄積するものである。
【0026】
プリンタI/F106は、プリンタ部40に接続されており、画像蓄積用メモリ105に格納されている画像をプリンタ部40に出力する機能を有している。
【0027】
スキャナI/F108は、スキャナ部30に接続されており、スキャナ部30で読み取った画像をバッファメモリ104や画像蓄積用メモリ105に転送する機能を有している。
【0028】
ネットワークI/F108は、ネットワーク4に接続されており、ネットワーク4に接続された外部装置3との間でデータの送受信を行う機能を有している。
【0029】
CPU109は、ROM110に格納された制御プログラムに従って、コントローラ部10の各部を制御する機能を有している。
【0030】
ROM110は、制御プログラムやパネル20に表示される画面情報を格納しているものである。
【0031】
RAM111は、パネル20から入力される各種設定情報を格納したり、CPU109の作業領域として使用されるものである。
【0032】
以上のように、本実施の形態に係るデータ通信装置1は、コントローラ部10を中心に、原稿の読み取り、画像の印刷、画像の送受信、画像の保存等の機能を複合させた処理を行うことが可能である。
【0033】
[通信履歴情報の記録方法]
次に、本実施の形態に係るデータ通信装置1におけるファクシミリ送信時の通信履歴情報の記録方法を説明する前に、まず、従来のデータ通信装置における通信履歴情報の記録方法について、図3を用いて説明する。
【0034】
図3は、従来のデータ通信装置におけるファクシミリ送信時の機能ブロック図を示す。
【0035】
以下、この図3を用いて、従来のデータ通信装置においてファクシミリ送信時に通信履歴情報(通信ログ)を記録する迄の処理について説明する。
【0036】
図3において、301は送信指示入力処理部、302は送信処理部、303は通信ログ作成処理部、304は送信文書(送信画像)、305は通信ログ、I1は送信指示情報、I2は送信指示情報、D1は送信画像情報、D2は画像、R1はレコードである。
【0037】
まず、ユーザがパネル20や外部装置3から、送信先の電話番号や発信人名称といった送信に関する一連の情報を入力してファクシミリ送信の開始を指示すると、送信指示入力処理部301から送信処理部302に、指示された送信指示情報I1が供給される。
【0038】
送信処理部302は、供給された送信指示情報I1を、図2のRAM111に格納する。
【0039】
次に、送信処理部302は、図2のRAM111に格納された送信指示情報I1の中から、相手先情報(電話番号)を1件ずつ読み出し、その読み出した相手先に発呼する。
【0040】
相手先との通信が確立すると、図2のスキャナ部30や図1の外部装置3から入力されて図2のバッファメモリ104に格納されている送信文書304を、送信画像情報D1として取り出し、送信処理部302へ送信し、図1のCODEC103で符号化し、該符号化された画像D2を相手先にファクシミリ送信する。
【0041】
送信処理部302は、1件の送信を終えると、その通信に関する全ての通信情報I2を、通信ログ作成処理部303に通知する。
【0042】
通信ログ作成処理部303は、送信処理部302から通知された通信情報I2に基づき1つのレコードR1を作成して通信ログ305に記録する。
【0043】
送信処理部302は、送信指示情報I1に次の相手先情報(電話番号)がある場合には、引き続き次の相手先に対して送信文書304をファクシミリ送信する。
【0044】
また、通信ログ作成処理部303は、1件の送信が終わる毎に、通信ログ305に新たなレコードを記録する。
【0045】
このようにして、1回の送信指示に含まれる全ての相手先に対する送信を終えると、通信ログ305には、1通信毎に全ての通信情報が記録されたレコードが、宛先件数分記録される。
【0046】
図4は、通信ログ作成処理部303において記録する通信ログ305のレコードの一例を示す図である。
【0047】
同図に示すように、通信ログ305のレコードは、以下の情報フィールドから成る。
【0048】
Record No401は、通信ログのレコードの「レコード番号」を示す。
【0049】
Record Time402は、該レコードを記録した「記録時刻」を示す。
【0050】
Job Name403は、1回の送信指示に対して行われる送信ジョブに対して付加された「ジョブ名」を示す。
【0051】
Job Owner404は、その送信ジョブを指示した「ジョブ依頼者」を示す。
【0052】
尚、「ジョブ名」「ジョブ依頼者」は、主に図1の外部装置3からファクシミリ送信を指示した場合に、図1の外部装置3側で、その送信ジョブに対して付加される情報であり、図1の外部装置3において、後で、その送信ジョブを識別するために用いられる。
【0053】
Job Identifier405は、その送信ジョブ毎にユニークな「ジョブ識別番号」を示す。
【0054】
Sender Name406は、「発信人名称」を示す。
【0055】
Line407は、データ通信装置が複数の回線を備えている場合に、通信に使用した「回線」を示す。
【0056】
Comm Type408は、通常送信、タイマー送信といった「通信種別」を示す。
【0057】
Protocol409は、G3通信、ECM通信といった通信に用いられた「通信方法」を示す。
【0058】
Start Time410は、「通信開始時間」を示す。
【0059】
Time411は、通信を開始してから終了するまでに要した「通信時間」を示す。
【0060】
Phone412は、相手先の「電話番号」を示す。
【0061】
Destination Name413は、相手先から通知された「相手先略称」を示す。
【0062】
Confirm Page414は、「送信完了枚数」を示す。
【0063】
Error Code415は、送信がエラーで終了した場合にそのエラー種別を示す「エラーコード」を示す。
【0064】
図3の通信ログ作成処理部303は、送信処理部302において1件の送信を終える度に、これら全ての情報を1つのレコードにして通信ログ305に記録する。
【0065】
ここで、通信ログ305に記録している情報には、送信ジョブに含まれる一連の送信に共通した情報305Aと、個々の送信に固有な情報305Bとが含まれている。
【0066】
ジョブに共通した情報305Aとしては、Job Name403、Job Owner404、Job Identifier405、Sender Name406が該当する。
【0067】
また、個々の送信に固有な情報305Bとしては、Line407、Comm Type408、Protocol409、Start Time410、Time411、Phone412、Destination Name413、Confirm Page414、Error Code415が該当する。
【0068】
従来のデータ通信装置では、特に、これらの情報を区別することなく、1宛先への送信毎に、これら全ての情報を通信ログ305に記録していた。
【0069】
次に、本実施の形態に係るデータ通信装置1におけるファクシミリ送信時の通信履歴情報の記録方法について説明する。
【0070】
図5は、本実施の形態に係るデータ通信装置1におけるファクシミリ送信時の機能ブロック図を示す。
【0071】
以下、この図5を用いて、本実施の形態に係るデータ通信装置1において、ファクシミリ送信時に通信履歴情報(通信ログ及びジョブログ)を記録する迄の処理について説明する。
【0072】
図5において、301は送信指示入力処理部、302は送信処理部、303′は通信ログ作成処理部、304は送信文書(送信画像)、305′は通信ログ、306はジョブログ作成処理部、307はジョブログ、I1は送信指示情報、I3は送信情報、I4は通信情報、D1は送信画像情報、D2は画像、R1,R2,R3はレコード、Refは参照情報である。
【0073】
まず、図5において、ユーザが図2のパネル20や図1の外部装置3から、送信先の電話番号や発信人名称といった送信に関する一連の情報を入力してファクシミリ送信の開始を指示すると、送信指示入力処理部301から送信処理部302に指示された送信指示情報I1が供給される。
【0074】
送信処理部302は、送信指示入力処理部201から供給された送信指示情報I1をRAM111に格納すると共に、送信指示情報I1に含まれる「ジョブ名」「ジョブ依頼者」「ジョブ開始時間」といった送信ジョブに共通する通信情報I3をジョブ(Job)ログ作成処理部306に通知する。
【0075】
ジョブログ作成処理部306は、通知された送信情報I3を基に、1つのレコードR2を作成して、ジョブログ307に記録する。また、追加したジョブログ307の「レコード番号」を参照情報Refとして、送信処理部302に折り返し通知する。送信処理部302は、ジョブログ作成処理部306から通知された参照情報Refを図2のRAM111に格納する。
【0076】
次に、送信処理部302は、図2のRAM111に格納されている送信指示情報I1の中から、相手先情報(電話番号)を1件ずつ読み出し、その読み出した相手先に発呼する。
【0077】
相手先との通信が確立すると、図2のスキャナ部20や図1の外部装置3から入力されて図2のバッファメモリ104に格納されている送信文書304を、送信画像情報D1として取り出し、送信処理部306へ送信し、図2のCODEC103で符号化し、該符号化した画像D2を相手先にファクシミリ送信する。
【0078】
送信処理部302は、1件の送信を終えると、相手先の電話番号や通信結果といった、その通信に固有な通信情報I4と、先ほどジョブログ作成処理部306から通知されて図2のRAM111に格納されているジョブログ307への参照情報Refとを、通信ログ作成処理部303′に通知する。
【0079】
通信ログ作成処理部303′は、送信処理部302から通知された通信情報I4とジョブログ307への参照情報Refとを1つのレコードR3にして、通信ログ305′に記録する。
【0080】
送信処理部302は、以上の処理を送信指示情報I1に含まれる宛先件数分行って一連の送信ジョブを終えると、その送信ジョブの終了結果をジョブログ作成処理部306に通知し、このジョブログ作成処理部306は、先ほど追加したレコードに、通知されたジョブ終了結果を上書きする。
【0081】
このようにして、1件の送信を終える度に、通信ログ305′には、その通信に固有な通信情報I4とジョブログ307への参照情報Refとが含まれたレコードが追加されていく。
【0082】
また、1つの送信ジョブを終える度に、ジョブログ307には、そのジョブに共通した通信情報I3が含まれたレコードが追加されていく。
【0083】
即ち、例えば宛先が3件の同報送信を行った場合、一連の送信ジョブを終えると、通信ログ305′には3件数分のレコードが追加され、ジョブログ307には、1つのレコードが追加される。
【0084】
図6は、図5のジョブログ作成処理部306で記録するジョブログ307のレコードと、図5の通信ログ作成処理部303′において記録する通信ログ305′のレコードの一例を示す図である。
【0085】
図6に示すように、ジョブログ307のレコードは、以下の情報フィールドから成る。
【0086】
Record No601は、ジョブログ307のレコードの「レコード番号」を示す。
【0087】
Record Time602は、該レコードを記録した「記録時刻」を示す。
【0088】
Job Name603、Job Owner604、Job Identifier605、Sender Name606は、それぞれ従来の通信ログ305のレコードに記録していた情報と同様で、これらは、送信ジョブに共通した通信情報305Aであるため、1つのジョブについて1レコードのみ記録する。
【0089】
Job Complete State607は、ジョブの完了状況を示し、ジョブ開始時には「ジョブ中」がセットされ、ジョブ終了時には、ジョブの終了状況に応じて「ジョブ正常終了」「ジョブエラー終了」「ジョブキャンセル終了」の何れかがセットされる。
【0090】
次に、通信ログ305′のレコードは、以下の情報フィールドからなる。
【0091】
Record No608は、図5の通信ログ305′のレコードの「レコード番号」を示す。
【0092】
Record Time609は、該レコードを記録した「記録時刻」を示す。
【0093】
Line611、Comm Type612、Protocol613、Start Time614、Time615、Phone616、Destination Name617、Confirm Page618、Error Code619は、従来の図3の通信ログ305に記録していた情報と同様で、これらは、個々の通信に固有な情報であるため、1通信毎に1レコード追加する。
【0094】
Link To Log Record610は、その通信ログのレコードが、どのジョブログのレコードに対応しているかを示す参照情報Refで、送信ジョブ開始時に図5のジョブログ作成部306で追加したジョブログ307のレコード番号がセットされる。
【0095】
従来のデータ通信装置における図3の通信ログ305と、本実施の形態に係るデータ通信装置1における図5の通信ログ305’、ジョブログ307とを比較すると、例えば3件の同報送信を行った場合、従来の通信ログ305では、ジョブに共通な305Aも3つのレコードに重複して記録されてしまうのに対し、本実施の形態では、これら共通な情報は、ジョブログ307の方に1レコード記録されるだけであり、記録する情報量が少なくて済む。
【0096】
以上説明したように、本実施の形態に係るデータ通信装置1では、通信に関する履歴情報を、一回の指示で遂行される複数の宛先への一連の送信を1ジョブと捉え、1ジョブ毎に、ジョブに共通な情報のみをジョブログ307に1レコード追加し、送信毎に異なる情報のみを通信ログ305′に宛先件数分追加するようにしたものである。
【0097】
従って、従来の通信履歴情報の記録方法と比較した場合、ジョブに共通な情報は1レコード分しか記録しないので、情報を保持するための容量が少なくて済むという効果が得られる。
【0098】
[通信管理レポートの出力方法]
次に、本実施の形態に係るデータ通信装置1において、通信管理レポートを作成して、記録紙に印刷出力する方法について、図7を用いて説明する。
【0099】
上述した通り、本実施の形態に係るデータ通信装置1では、ジョブに関する履歴情報を記録した図5のジョブログ307と、通信に関する履歴情報を記録した図5の通信ログ305′とを分けて記録、保持することにより、情報を効率良く保持することが可能となるが、通信管理レポートを印刷出力する場合に、図5の通信ログ305′、ジョブログ307のどちらか一方に記録されている情報を、そのまま印刷出力したのでは、従来の例えばファクシミリ装置で出力される通信管理レポートと同等の出力結果は得られない。
【0100】
例えば、図5の通信ログ305′をそのまま印刷出力した場合は、相手先の「電話番号」や「通信時間」といった通信毎に固有な情報は印刷出力されるが、「ジョブ名」や「発信人名称」といったジョブに共通な情報は印刷出力されない。
【0101】
逆に、図5のジョブログ307をそのまま印刷出力した場合、「ジョブ名」やそのジョブ全体の「ジョブ完了状況」といったジョブに共通した情報は印刷出力されるが、通信毎に固有な情報は印刷出力されない。
【0102】
そこで、本実施の形態に係るデータ通信装置1では、以下の方法により、図5のジョブログ307と通信ログ305′とから、従来と同様の通信管理レポートを作成して印刷出力するようにしたものである。
【0103】
図7は、本実施の形態に係るデータ通信装置1における、通信管理レポート印刷出力時の機能ブロックを示す図である。
【0104】
以下、この図7を用いて、本実施の形態に係るデータ通信装置1において、通信管理レポートを印刷出力する処理動作について説明する。
【0105】
図7において、305′は通信ログ、307はジョブログ、701はレポート印刷指示入力部、702はレポート作成処理部、703は印刷処理部、704はレポートである。
【0106】
まず、図7において、ユーザが図2のパネル20から通信管理レポートの印刷出力指示を行ったり、前回通信管理レポートが印刷出力されてから所定時間経過すると、レポート印刷指示入力部701から通信管理レポート作成処理部702に、通信管理レポートの印刷出力指示が通知される。
【0107】
通信管理レポート作成処理部702は、まず、図5の通信ログ305′を参照し、最新のレコードから所定数分の(例えば50件の)レコードを読み出し、図2のRAM111に一時的に格納する。
【0108】
次に、図2のRAM111に格納された図5の通信ログ305′のレコードを1件分ずつ順番に読み出し、その読み出したレコードのLink To Log Recordフィールドを参照する。
【0109】
Link To Log Recordフィールドには、その通信ログ305′のレコードに関係したジョブログ307のレコード番号がセットされているので、続いて、このレコード番号で示されるジョブログ307のレコードを読み出す。
【0110】
このようにして、図2のRAM111に格納された図の通信ログ305′のレコード1件毎に、関係するジョブログ307のレコードを読み出し、1宛先毎の通信に関する全ての情報を取得して、通信管理レポートに印刷すべき情報を図2のRAM111に格納していく。
【0111】
所定数分(例えば50件)の情報を全て図2のRAM111に格納し終えると、これらの情報を印刷処理部703に渡し、通信管理レポートの印刷出力を指示する。
【0112】
印刷処理部703は、レポート作成処理部702から渡された情報に基づき、通信管理レポート画像を形成し、その形成した画像を図2のプリンタ部40に出力して、通信管理レポート704を印刷出力する。
【0113】
以上の処理により、通信に関する履歴情報を図5のジョブログ307と通信ログ305′に分けて記録、保持しても、従来のファクシミリ装置と何ら遜色のない通信管理レポートを印刷出力することができる。
【0114】
(第二実施の形態)
次に、本発明の第二実施の形態を、図8及び図9を参照して説明する。
【0115】
上述した第一実施の形態では、通信履歴情報を図5のジョブログ307と通信ログ305′に分けて記録、保持する方法と、これらジョブログ307と通信ログ305′から、従来と同様の通信管理レポートを図2のプリンタ部40で印刷出力する方法について説明したが、本実施の形態では、通信履歴情報の出力方法に関して、図1の外部装置3からの指示に基づき、この外部装置3に出力する場合に適用したものである。
【0116】
尚、本実施の形態に係るデータ通信装置の基本的な構成は、上述した第一実施の形態における図1及び図2と同一であるから、これら各図を流用して説明する。
【0117】
図8は、本実施の形態に係るデータ通信装置において、図1の外部装置3からの指示に基づき通信履歴情報を出力する際の機能ブロックを示す図である。
【0118】
以下、この図8を用いて、処理動作の流れを説明する。
【0119】
図8において、305′は通信ログ、307はジョブログ、801はコマンド送受信部、802は履歴情報出力処理部である。
【0120】
図8において、まず、コマンド送受信部801において、図1の外部装置3からジョブや通信に関する履歴情報の出力要求を示すコマンドを受信すると、受信したコマンドを履歴情報出力処理部802に送信する。
【0121】
図9は、外部装置3から入力されるコマンドの一例を示す図である。
【0122】
図9に示すように、コマンドは、以下のデータから構成される。
【0123】
Log Type901は、要求するログの種類を示し、「ジョブログ」若しくは「通信ログ」の何れかを指定する。
【0124】
Start Record No902は、要求したログの読み出し開始レコード番号を指定する。
【0125】
Read Count903は、前記読み出し開始レコード番号から何レコード分を読み出すかを指定する。
【0126】
再び図8に戻って説明する。
【0127】
履歴情報出力処理部802は、まず、入力したコマンドから、Log Type901で「ジョブログ」と「通信ログ」のどちらが指定されているかを判別し、外部装置3に出力すべきログ(図5のジョブログ307若しくは通信ログ305′)を確定する。
【0128】
次に、前記確定したログを参照し、Start Record No902で指定されたレコード番号から、Read Count903で指定されたレコード数分のレコードを読み出し、図2のRAM111に格納する。
【0129】
次に、図2のRAM111に格納されたデータを所定のフォーマットにして、コマンド送受信部801に送信する。コマンド送受信部801は、受け取ったデータを、履歴情報の出力を要求した図1の外部装置3に送信して、一連の処理を終える。
【0130】
以上の処理により、図1の外部装置3側では、ファクシミリ送信ジョブのジョブに共通した履歴情報のみ、例えば、「ジョブ名」や「ジョブ完了状況」のみを取得したい場合には、図9のLog Type901で「ジョブログ」を指定することにより、また、ジョブに含まれる個々の通信に固有な情報、例えば「電話番号」や「通信結果」を取得したい場合には、図9のLog Type901で「通信ログ」を指定することにより、通信に関する所望の履歴情報(図5のジョブログ307または通信ログ305′)を任意に取得することができる。
【0131】
(第三実施の形態)
次に、本発明の第三実施の形態を、図10及び図11を参照して説明する。
【0132】
上述した第二実施の形態では、図1の外部装置3側で所望のログ(「ジョブログ」または「通信ログ」)のみを取得することができる一方で、「ジョブログ」に格納されている「ジョブ名」と「通信ログ」に格納されている「電話番号」の双方を取得したい場合、両方のログを取得しなければならない。
【0133】
そこで、本実施の形態では、図1の外部装置3側で取得したい履歴情報のみを指定し、図1のデータ通信装置1側で指定された履歴情報を、「ジョブログ」または「通信ログ」から読み出し、指定された履歴情報のみを図1の外部装置3に送信するようにしたものである。
【0134】
尚、本実施の形態に係るデータ通信装置の基本的な構成は、上述した第一実施の形態の図1及び図2と同一であるから、これら各図を流用して説明する。
【0135】
図10は、本実施の形態に係るデータ通信装置において、図1の外部装置3から入力される履歴情報の要求を示すコマンドの一例を示す図である。
【0136】
図10に示すように、コマンドは以下のデータから成る。
【0137】
Log Type1001は、要求するログの種類を示し、本実施の形態では、「通信ログ」固定とする。
【0138】
Start Record No1002は、読み出すレコード番号を示す。
【0139】
Read Count1003は、読み出すレコード数を示す。
【0140】
Field ID Count1004は、取得したい情報フィールドの数を示す。
【0141】
Field ID (0)1005、Field ID(1)1006、Continue)10066は、取得した情報フィールド名を示し、Filed ID Count1004で指定された数分の情報フィールド名がセットされる。
【0142】
図11は、実際に該コマンドに値がセットされた一例を示す図であり、同図において、図10と同一部分には、同一符号が付してある。
【0143】
図11に示すように、このコマンドでは、Start Time1101、Time1102、Phone1103、Confirm Page1104、Job Name1105の5つが、情報フィールド名としてセットされている。
【0144】
次に、実際の処理の流れについて、図8の機能構成を示すブロック図を用いて説明する。
【0145】
図8において、コマンド送受信部801は、図1の外部装置3からコマンドを受信すると、その受信したコマンドを履歴情報出力処理部802に送信する。
【0146】
履歴情報出力処理部802は、まず、図5の通信ログ305′を参照し、受信したコマンドのStart Record No1002で指定されたレコードから、Read Count1003で指定されたレコード数分のレコードを読み出し、図2のRAM111に格納する。
【0147】
尚、レコードを読み出す際、レコードの中からコマンドの情報フィールド名で指定された情報フィールドのみを読み出す。
【0148】
また、図5の通信ログ305′の中に指定された情報フィールドが存在しない場合には、該情報フィールドは、図5のジョブログ307に存在するので、まず、図5の通信ログ305′の「Link To Log Record」610(図6参照)を参照し、関連する図5のジョブログ307のレコード番号を特定する。
【0149】
続いて、図5のジョブログ307を参照し、前記特定したレコード番号から指定された情報フィールドを読み出し、図2のRAM111に格納する。
【0150】
例えば、図10のコマンドの場合、Start Time1101、Time1102、Phone1103、Confirm Page1104は、図5の通信ログ305′から読み出し、Job Name1105のみは図5のジョブログ307から読み出す。
【0151】
このようにして「通信ログ」及び「ジョブログ」から指定された情報のみを読み出して、図2のRAM111に格納したデータをコマンド送受信部801に送信し、コマンド送受信部801から図1の外部装置3に送信して、一連の処理を終える。
【0152】
以上の処理により、通信に関する履歴情報を図5のジョブログ307と通信ログ305′に分けて記録、保持することにより、図1の外部装置3側でジョブに関する履歴情報のみ、または通信に関する履歴情報のみを取得することができる。
【0153】
また、通信に関する履歴情報が、図5のジョブログ307または通信ログ305′の何れかに記録、保持されていても、図1の外部装置3側で通信に関する任意の履歴情報のみを指定して取得することができる。
【0154】
なお、以上の実施の形態では、1回の指示で複数の宛先へファクシミリ送信する例について説明したが、これに限られることなく他のプロトコルによる送信としても良いし、また、1回の指示で種々のプロトコルが混在したような送信に適用することもできる。
【0155】
(その他の実施の形態)
本発明の目的は、上記実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0156】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0157】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0158】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0159】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0160】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信に関する履歴情報を、複数の通信について共通した情報を格納したジョブ履歴情報と、該複数の通信において各通信毎に固有な情報を格納した通信履歴情報とに分けて記録、保持することにより、例えば、同報送信時やPCからのファクシミリ送信時に、ジョブに共通した情報を重複して記録、保持することが無いので、通信情報の記録、保持に無駄が生じないという効果が得られる。
【0161】
また、本発明によれば、通信に関する履歴情報をジョブ履歴情報と通信履歴情報とに分けて記録、保持しても、通信履歴情報に関係するジョブ履歴情報への参照情報を記録しておくことで、従来と同様の通信管理レポートを出力することができる。
【0162】
また、通信に関する履歴情報を外部装置に出力する場合に、外部装置からジョブ履歴情報または通信履歴情報の何れかを指定して出力することができる。
【0163】
更に、通信に関する履歴情報を外部装置に出力する場合に、外部装置から所望の履歴情報を指定して指定された履歴情報を抽出して出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置を備えたシステム全体の構成を示す図である。
【図2】本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置のハード構成を示すブロック図である。
【図3】従来のデータ通信装置におけるファクシミリ送信時の機能構成を示すブロック図である。
【図4】従来のデータ通信装置における通信履歴情報のレコードの一例を示す図である。
【図5】本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置におけるファクシミリ送信時の機能構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置におけるジョブ履歴情報のレコードと通信履歴情報のレコードの一例を示す図である。
【図7】本発明の第一実施の形態に係るデータ通信装置おける通信管理レポート印刷時の機能構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第二実施の形態に係るデータ通信装置における通信履歴情報出力時の機能構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第二実施の形態に係るデータ通信装置における外部装置から入力するコマンドの構成を示す図である。
【図10】本発明の第二実施の形態に係るデータ通信装置における外部装置から入力するコマンドの構成を示す図である。
【図11】本発明の第二実施の形態に係るデータ通信装置における外部装置から入力するコマンドの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ通信装置
2 ファクシミリ装置
3 外部装置(ホストコンピュータ、パーソナルコンピュータ)
4 ネットワーク
5 電話回線
10 コントローラ部
20 パネル
30 スキャナ部
40 プリンタ部
101 パネルI/F部
102 モデム
103 CODEC
104 バッファメモリ
105 画像蓄積用メモリ
106 プリンタI/F部
107 スキャナI/F部
108 ネットワークI/F部
109 CPU
110 ROM
111 RAM
301 送信指示入力処理部
302 送信処理部
303′ 通信ログ作成処理部
304 送信文書(送信画像)
305′ 通信ログ
306 ジョブログ作成処理部
307 ジョブログ
701 レポート印刷指示入力処理部
702 レポート作成処理部
703 印刷処理部
704 レポート
801 コマンド送受信部
802 履歴情報出力処理部
Claims (16)
- データを通信する通信手段を備えたデータ通信装置によりデータを処理するデータ処理方法であって、
1回の指示で遂行される複数の通信を1つの通信ジョブとする通信ジョブ毎に該通信ジョブに含まれる複数の通信に共通する情報を記録するジョブ履歴情報記録ステップと、
該複数の通信について1通信毎に該通信に関する情報を記録する通信履歴情報記録ステップと、
前記通信履歴情報に関連するジョブ履歴情報への参照情報を更に記録するように制御する制御ステップとを有することを特徴とするデータ処理方法。 - 通信管理レポートの出力を指示する通信管理レポート出力指示ステップと、
前記通信管理レポート出力指示ステップの指示に基づき前記通信履歴情報と前記通信履歴情報に記録されている参照情報で示されるジョブ履歴情報とから通信管理レポートを作成する通信管理レポート作成ステップと、
前記通信管理レポートを出力する通信管理レポート出力ステップとを有することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理方法。 - 外部装置との間でデータの送受信を行うデータ送受信ステップと、
前記外部装置から入力した履歴情報出力要求に基づき前記ジョブ履歴情報及び前記通信履歴情報の少なくとも一方を前記外部装置に出力する履歴情報出力ステップとを有することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理方法。 - 外部装置との間でデータの送受信を行うデータ送受信ステップと、
前記外部装置から入力した履歴情報出力要求に基づき前記ジョブ履歴情報及び前記通信履歴情報から前記要求された所定の履歴情報を前記外部装置に出力する履歴情報出力ステップとを有することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理方法。 - 前記通信管理レポート出力ステップは、前記通信管理レポートを記録紙上に印刷出力することを特徴とする請求項2に記載のデータ処理方法。
- データを通信する通信手段を備えたデータ通信装置であって、
1回の指示で遂行される複数の通信を1つの通信ジョブとする通信ジョブ毎に該通信ジョブに含まれる複数の通信に共通する情報を記録するジョブ履歴情報記録手段と、
該複数の通信について1通信毎に該通信に関する情報を記録する通信履歴情報記録手段と、
前記通信履歴情報に関連するジョブ履歴情報への参照情報を更に記録するように制御する制御手段とを有することを特徴とするデータ通信装置。 - 通信管理レポートの出力を指示する通信管理レポート出力指示手段と、
前記通信管理レポート出力指示手段の指示に基づき前記通信履歴情報と前記通信履歴情報に記録されている参照情報で示されるジョブ履歴情報とから通信管理レポートを作成する通信管理レポート作成手段と、
前記通信管理レポートを出力する通信管理レポート出力手段とを有することを特徴とする請求項6に記載のデータ通信装置。 - 外部装置との間でデータの送受信を行うデータ送受信手段と、
前記外部装置から入力した履歴情報出力要求に基づき前記ジョブ履歴情報及び前記通信履歴情報の少なくとも一方を前記外部装置に出力する履歴情報出力手段とを有することを特徴とする請求項6に記載のデータ通信装置。 - 外部装置との間でデータの送受信を行うデータ送受信手段と、
前記外部装置から入力した履歴情報出力要求に基づき前記ジョブ履歴情報及び前記通信履歴情報から前記要求された所定の履歴情報を前記外部装置に出力する履歴情報出力手段とを有することを特徴とする請求項6に記載のデータ通信装置。 - 前記通信管理レポート出力手段は、前記通信管理レポートを記録紙上に印刷出力することを特徴とする請求項7に記載のデータ通信装置。
- データを通信する通信手段を備えたデータ通信装置を制御するためのコンピュータ読み取り可能な制御プログラムであって、
1回の指示で遂行される複数の通信を1つの通信ジョブとする通信ジョブ毎に該通信ジョブに含まれる複数の通信に共通する情報を記録するジョブ履歴情報記録ステップと、該複数の通信について1通信毎に該通信に関する情報を記録する通信履歴情報記録ステップと、前記通信履歴情報に関連するジョブ履歴情報への参照情報を更に記録するように制御する制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムコードから成ることを特徴とするデータ通信装置の制御プログラム。 - 通信管理レポートの出力を指示する通信管理レポート出力指示ステップと、前記通信管理レポート出力指示ステップの指示に基づき前記通信履歴情報と前記通信履歴情報に記録されている参照情報で示されるジョブ履歴情報とから通信管理レポートを作成する通信管理レポート作成ステップと、前記通信管理レポートを出力する通信管理レポート出力ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムコードから成ることを特徴とする請求項11に記載のデータ通信装置の制御プログラム。
- 外部装置との間でデータの送受信を行うデータ送受信ステップと、前記外部装置から入力した履歴情報出力要求に基づき前記ジョブ履歴情報及び前記通信履歴情報の少なくとも一方を前記外部装置に出力する履歴情報出力ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムコードから成ることを特徴とする請求項11に記載のデータ通信装置の制御プログラム。
- 外部装置との間でデータの送受信を行うデータ送受信ステップと、前記外部装置から入力した履歴情報出力要求に基づき前記ジョブ履歴情報及び前記通信履歴情報から前記要求された所定の履歴情報を前記外部装置に出力する履歴情報出力ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムコードから成ることを特徴とする請求項11に記載のデータ通信装置の制御プログラム。
- 前記通信管理レポート出力ステップは、前記通信管理レポートを記録紙上に印刷出力することを特徴とする請求項12に記載のデータ通信装置の制御プログラム。
- 請求項11乃至15に記載の制御プログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248638A JP2004088574A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | データ処理方法及びデータ通信装置及びデータ通信装置の制御プログラム及び記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002248638A JP2004088574A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | データ処理方法及びデータ通信装置及びデータ通信装置の制御プログラム及び記憶媒体 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007306332A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置、画像処理システムおよびプログラム |
JP2008100379A (ja) * | 2006-10-17 | 2008-05-01 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2010193471A (ja) * | 2010-03-15 | 2010-09-02 | Canon Inc | 画像処理装置及び方法 |
JP2011223594A (ja) * | 2011-05-18 | 2011-11-04 | Canon Inc | 画像処理装置とその制御方法及び画像処理システム |
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-
2002
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