JP2004088318A - カラー読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プレスキャンを行うことにより、原稿サイズ検出やモノクロ/カラー判定をも自動的に行って、手動操作を不要として、原稿読取りに関わる時間を短縮することを目的とする。
【解決手段】原稿載置用ガラス8上の原稿30を、走行体10・11を移動させながら読取るカラースキャナ1において、待機位置Aからリターン位置Bに向かって第一走行体10を移動させてプレスキャンを行うと共に、リターン位置Bから待機位置Aに向かって第一走行体10を移動させて本スキャンを行い、プレスキャンの読取りデータに基づいてモノクロ/カラー判定を行い、該判定結果に基づいて、本スキャンの読取りをモノクロ読取りもしくはカラー読取りとするかが判定される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラットベットタイプのカラー読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フラットベットタイプの読取装置において、本スキャン(通常の読取り動作)の前に、原稿情報を検出するためのプレスキャンを行う原稿読取装置が知られている。そして、該原稿情報の検出に基づいて、本スキャンにおける各種設定(原稿サイズに応じた読取り範囲の設定等)が行われる。例えば、特開昭56−89752号の技術である。
特開昭56−89752号の技術では、プレスキャンにより、肌温度、地肌色、空間周波数等の原稿情報を得て、該原稿情報に基づき、複写機の各構成部分の動作条件を適正な状態に調整して、本スキャンのデータに基づく複写の画質を良好とすることを目的としている。
具体的には、次のように動作する。操作パネルにより原稿情報検出モードとなされると、直ちに、露光系Aがコンタクトガラスの一端であるホームポジション位置(正確にはコンタクトガラスの外側位置)から、複写紙のサイズに応じて設定されたリターン位置まで移動する。そして、スタートスイッチが押されると、リターン位置よりホームポジション位置へ向けて露光系Aが移動してプレスキャンを行い、複写機の各構成部分の動作条件の調整が行われる。続いて、逆方向に移動して本スキャンが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開昭56−89752号の技術は、複写機の各構成部分の動作条件の調整を目的としており、読取り動作に関わる自動化を特に意識したものではない。該技術では、プレスキャンを行うに当り、事前にリターン位置を特定するために、用紙サイズの入力等の操作を必要とする。
また、カラー原稿を読取り可能としたカラー読取装置においては、モノクロ/カラーの設定も必要である。前記特開昭56−89752号には、カラー読取装置における読取りについては記載されていない。
本発明は、プレスキャンを行うことにより、原稿サイズ検出やモノクロ/カラー判定をも自動的に行って、手動操作を不要として、原稿読取りに関わる時間を短縮することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、原稿載置用ガラス上の原稿を、光学系を移動させながら読取るカラー読取装置であって、主走査方向の一側から他側に向かって光学系を移動させてプレスキャンを行うと共に、他側から一側に向かって光学系を移動させて本スキャンを行い、プレスキャンの読取りデータに基づいてモノクロ/カラー判定を行い、該判定結果に基づいて、本スキャンの読取りをモノクロ読取りもしくはカラー読取りとするかが判定されるものである。
【0005】
請求項2においては、プレスキャンの読取りデータに基づいて、本スキャンでの読取り範囲を決定するものである。
【0006】
請求項3においては、原稿載置用ガラスを開閉自在とする押圧板を備え、該押圧板の開閉毎にプレスキャンを行うものである。
【0007】
請求項4においては、押圧板の開閉を検知する開閉センサを備え、押圧板の閉鎖を検知すると自動的にプレスキャンが開始されるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
これより、本発明のカラー読取装置の一実施例であるカラースキャナ1を適用した二つの適用例について説明する。
まず、コピー機40にカラースキャナ1を適用した第一適用例について、図1を用いて説明する。図1はコピー機40の構成を示す図であり、特に図1(a)は配置構成図であり、図1(b)はブロック構成図である。
【0009】
図1に示すように、カラースキャナ1は、コピー機40の一部に構成されている。コピー機40には操作手段2が設けられており、オペレータが操作手段2を操作することで、原稿の読取りが可能となっている。操作手段2は、コピー機40の操作部に設けた表示装置(表示ディスプレイ)3と、各種キーからなる入力装置5と、コピー機40の本体内部に設ける制御装置4とから構成される。オペレータは、表示装置3に表示される情報に基づいて入力装置5を操作し、制御装置4は入力装置5への入力指令に基づいてカラースキャナ1の駆動を制御する。また、コピー機40には、プリンタ25が備えられており、カラースキャナ1の読取った原稿画像を記録紙に印刷して出力可能である。
【0010】
図1(b)、図2を用いて、カラースキャナ1の構成について説明する。図2はカラースキャナ1の概略構成図である。
図2に示すように、カラースキャナ1の本体6には、該本体6に対して回動自在の押圧板7が設けられている。本体6の上面には、原稿載置用ガラス8が配置されており、該原稿載置用ガラス8上に読取りを行うための原稿30が載置される。そして、前記押圧板7を本体6に対して回動させることにより、原稿載置用ガラス8が開閉自在となっている。
【0011】
カラースキャナ1はフラットベットタイプスキャナであり、光学系を移動させて読取りを行う装置に構成されている。
本体6の内部には、移動する光学系として、光源やミラーを備える第一走行体10および第二走行体11が備えられている。両走行体10・11は、主走査方向の正逆両方向に移動可能である。具体的には、両走行体10・11は、モータ18(図1(b)に図示)により駆動される図示せぬワイヤやベルト等に固設されて、同期して移動するようになっている。また、カラースキャナ1に備える制御部19は電子回路で構成され、モータ18の駆動を制御する。
第一走行体10には、原稿載置用ガラス8上の原稿30に光を照射する光源12と、該照射光を受けた原稿30の反射光を反射するミラー13とが備えられる。また、第二走行体11にも、前記反射光を反射するミラー14・15が備えられている。そして、ミラー13・14・15を介して反射された反射光は、レンズ16で集光されて、最終的に撮像素子(CCD)17に入射する。
なお、第一走行体10の移動量を1とすると、第二走行体の移動量は1/2となっており、両走行体10・11の移動に関わらず、ミラー13から撮像素子17(後述)までの光路長が一定に保たれている。
【0012】
図1(b)に示すように、前記反射光は、撮像素子17で光電変換されて電気信号となって、画像処理部20へ入力される。画像処理部20で処理を受けた電気信号は、記憶装置であるRAM21に記憶される。
RAM21に記憶された画像情報(前記電気信号)は、操作手段2側(コンピュータ4)の指示に基づいて、カラースキャナ1より出力される。
【0013】
カラースキャナ1のカラー読取り方式について説明する。
前記撮像素子17は、RGB3色のストライプフィルタ等のカラーフィルタをオンチップ状に形成したカラーCCD(Charge Coupled Devices)で構成されており、各色毎にラインセンサ17a・17b・17cが備えられている。RGBの各色は、赤(RED)、緑(GREEN)、青(BLUE)である。
そして、第一走行体10が一ライン毎に移動するようにして、主走査方向で前後位置の異なる三つのラインが同時に、各ラインセンサ17a・17b・17cに読取られるようにしている。つまり、第一走行体10の移動により、一ライン毎に、各ラインセンサによる読取りが行われて、一ラインに付き合計三度読取りが行われることとなる。
【0014】
モノクロ原稿を読取る際には、いずれか一つのラインセンサにより読取りを行うようにして、重複する読取りを行わないようにすることで、前記カラー読取り方式よりも処理時間を短縮することが可能である。
なお、モノクロ原稿の読取りをカラー画像読取り方式で行っても、もちろんよい。
【0015】
本実施例のカラースキャナ1は、線順次方式のカラーセンサ方式としているが、本発明を適用するカラー読取装置は、この方式に限定されるものではない。線順次方式の光源切り替え方式として、光源をRGB各色のラインランプにより構成し、一ラインの読取り毎に各ラインランプを切替えて読取りを行う方式でもよい。あるいは、白色光源とプリズムを用いて、三つのCCDで読取りを行うプリズム色分解方式でもよい。また、面順次方式の色フィルタ切り替え方式として、走行体10・11を主走査方向に沿って三度移動させ、各移動毎に前記反射光に異なる色フィルタを介して撮像素子へ入射させて三度の読取りを行うようにしてもよい。
【0016】
次に、図3を用いて、カラースキャナ1の読取り動作手順について説明する。図3はカラースキャナ1の読取り動作手順図である。
ここではまず、カラースキャナ1の読取り動作手順の概略を説明するものとし、各手順の内容に関しては、詳しくは後述するものとする。
カラースキャナ1は、事前のプレスキャンの実行に基づく自動読取りを有効とするか、無効とするかを、切替え可能に構成されている。オペレータは、入力装置5の操作により、有効/無効を切替え可能である。オペレータがこの切替えを行わない場合は、以前の切替え設定にしたがってカラースキャナ1が作動するようになっている。
プレスキャンの実行を行うものとすると(前記有効とすると)、読取り範囲やモノクロかカラーか等の本スキャンに必要なデータが獲得されて、自動的に本スキャンが実行される。また、プレスキャンを行わないものとすると(前記無効とすると)、本スキャンに必要なデータを手動で入力する必要がある。
したがってまず、カラースキャナ1の制御部19において、自動読取りが有効に設定されているか否かの判定が行われる(ステップ100)。自動読取りが有効に設定されている場合はステップ101に進み、無効に設定されている場合はステップ107に進む。
【0017】
まず、前記自動読取りが有効とされている場合について説明する。
カラースキャナ1を用いて原稿の読取りを行うオペレータは、(閉鎖されている場合は)押圧板7を開放して、原稿載置用ガラス8上に原稿30を載置する。オペレータが押圧板7を閉鎖すると、本体6に設けた開閉センサ9(後述)が押圧板7の閉鎖を検出する(ステップ101)。
開閉センサ9による押圧板7閉鎖の検出信号に基づいて、制御部19はモータ18の駆動と第一走行体10に備える光源12の発光とを制御して、プレスキャンを実行させる(ステップ102)。プレスキャンにおいては、複写用等のために実行する本スキャン(通常の読取り作業)に比して、短時間で実行されるように、読取りデータ量(読取りライン数)を少なくしている。
このとき、第一走行体10は、主走査方向に沿って、原稿載置用ガラス8の両端間、待機位置Aからリターン位置Bまで移動する。
【0018】
プレスキャンの実行により、原稿30の画像情報が撮像素子17に読取られる。該画像情報を示す電気信号が撮像素子17より出力され、画像処理部20に入力される。画像処理部20では、前記電気信号に各種処理を実行し、原稿サイズ検出(ステップ103)と、モノクロ/カラー判定(ステップ104)とを行う。
画像処理部20でのモノクロ/カラー判定(ステップ104)での判定により、前記画像情報がモノクロと判断された場合はステップ105に処理が進み、カラーと判断された場合はステップ106に処理が進む。
画像処理部20でのモノクロ/カラー判定および原稿サイズ検出の結果は、制御部19へ送信される。
【0019】
ステップ103におけるモノクロ/カラー判定において、モノクロと判断された場合は、制御部19はモータ18の駆動と第一走行体10に備える光源12の発光とを制御して、モノクロ読取りによる本スキャンを実行させる(ステップ105)。
また、ステップ103におけるモノクロ/カラー判定において、カラーと判断された場合は、制御部19はモータ18の駆動と第一走行体10に備える光源12の発光とを制御して、カラー読取りによる本スキャンを実行させる(ステップ106)。
このとき、第一走行体10は、主走査方向に沿って、原稿載置用ガラス8の両端間、リターン位置Bから待機位置Aからまで移動する。そして、第一走行体10は、プレスキャンの開始位置である待機位置Aに復帰する。
以上の手順により、自動読取りを有効とした場合における原稿の読取りが完了する。
【0020】
次に、前記自動読取りが無効に設定されている場合について説明する。
この場合はまず、原稿のオペレータがカラースキャナ1に対して、手動により本スキャンに必要なデータの設定入力を行う(ステップ107)。該設定入力により、読取り範囲の設定や、読取りをモノクロ/カラーで行うかの選択等が、カラースキャナ1に指令される。該設定入力が終了するまでは、カラースキャナ1は待機状態となっている。
なお、読取り範囲の設定は、コピー機40の場合においては、用紙サイズの選択により行われるものとなっている。カラースキャナ1への操作手段をコンピュータ54(後述の第二実施例)とした場合には、読取り範囲の設定を用紙サイズに限定されず自在に設定可能である。
また、自動読取りが無効に設定されている場合は、押圧板7を閉鎖しても、プレスキャンは実行されない。
【0021】
続いて、前記設定入力の内容に基づいて、カラースキャナ1が、原稿載置用ガラス8上の原稿30の本スキャンを実行する(ステップ108)。
本スキャンが終了すると、リターン位置B側に移動していた第一走行体10は、逆方向に移動して待機位置Aに復帰する(ステップ109)。
以上の手順により、自動読取りを無効とした場合における原稿の読取りが完了する。
【0022】
ステップ102におけるプレスキャンの実行は、ステップ101における押圧板7の閉鎖毎に行うものとしている。
このため、押圧板7を閉鎖するだけで、プレスキャンの実行により原稿サイズ検出が行われて、原稿載置用ガラス8上の原稿30の読取り範囲が特定される。つまり、本スキャンに先立って読取り範囲の特定作業の実行ミスが防止され、常に効率的に本スキャンを行うことができる。
【0023】
図2に示すように、本体6の上部には、押圧板7の開閉を検知する開閉センサ9が設けられている。該開閉センサ9は接触押圧式のスイッチで構成され、該本体6の上方に突出するボタン9aは、押圧板7が原稿載置用ガラス8の近傍位置に回動されると、該押圧板7の下面と当接する。つまり、押圧板7が閉鎖される際には、ボタン9aが押圧板7に伴って下方に移動させられて、開閉センサ9は押圧板7の閉鎖を検出する。
なお、押圧板7の開閉の検出方法としては、接触押圧式とした前記開閉センサ9に限定されるものではなく、押圧板7の回動軸にエンコーダ(回転検出センサ)を設け、該回動軸の回動量を検出する構成としてもよい。
このため、手動による入力操作を不要として、プレスキャンを自動的に開始することができる。
【0024】
プレスキャンでは、本スキャンに必要なデータとして、読取り範囲、モノクロかカラーかの判定材料、濃度(色)補正用のサンプル、等のデータの獲得を行うものである。したがって、前述したように、複写用等のために実行する本スキャン(通常の読取り作業)に比して、読取りデータ量を少なくして、高速で読取りを実施可能である。
そして、プレスキャンにより原稿サイズ検出が行われると、本スキャンでの読取り範囲が特定され、該読取り範囲において本スキャンでは読取りを行えばよい。つまり、事前にプレスキャンを行うことで、本スキャンでは原稿載置用ガラス8の全面的な読取りを行う必要はなく、前記読取り範囲のみ読取りを行えばよい。一方、プレスキャンにおいては、本スキャンに必要なデータを得るために、全面的な読取りを行うことが必要である。
【0025】
前記読取り動作手順においては、プレスキャンの開始位置を待機位置Aとし、本スキャンの開始位置をリターン位置Bとしている。待機位置Aとリターン位置Bとはそれぞれ、原稿載置用ガラス8における主走査方向の対向する端部となっている。
図2に示すように、原稿載置用ガラス8の奥側(押圧板7の回動軸側)端には、原稿合わせ基準位置Cが設けられており、前記第一走行体10による本スキャンの読取り開始位置(前記リターン位置B)となっている。一方、原稿載置用ガラス8の手前側端は、第一走行体10の待機位置Aとなっている。
【0026】
以上のように、カラースキャナ1では、主走査方向の一端(待機位置A)から他端(リターン位置B)に向かって移動させてプレスキャンを行い、他端(リターン位置B)から一端(待機位置A)に向かって本スキャンを行うようにしている。
このため、スキャンの度に同じ開始位置に光学系(第一走行体10)が復帰する場合に比して、プレスキャンから本スキャンまでの時間を短縮することができる。
【0027】
加えて、本スキャンの開始位置である待機位置Aを、原稿載置用ガラス8上の原稿30の一端が位置する原稿合わせ基準位置Cと合わせることで、プレスキャンの終了後に、本スキャンを直ちに実行できるようにしている。
ここで、プレスキャンは前述したように全面的に実行する必要がある。つまり、本スキャンの開始位置(プレスキャンの終了位置)を、原稿載置用ガラス8のどちらの端部に設けても、プレスキャンの所要時間には関わりがない。
つまり、プレスキャンの終了位置から本スキャンの開始位置まで、第一走行体10を移動させる作業が不要となっており、この所要時間だけ読取り作業全体の所要時間を低減できる。
【0028】
なお、待機位置Aおよびリターン位置Bの位置設定を、オペレータが任意に設定することも可能となっている。
前記自動読取りを実行する頻度が低い場合には、原稿合わせ基準位置Cより原稿の読取りを開始した方が読取りに要する時間が短縮される。したがって、このような場合(自動読取りを無効とする場合)には、待機位置を原稿合わせ基準位置C側に設定し、リターン位置を(原稿合わせ基準位置Cを奥側とする)前記手前側に設定して、読取り時間の短縮を図ってもよい。
【0029】
次に図4を用いて、前記画像処理部20での処理について説明する。図4は画像処理部20の構成を示すブロック図である。
画像処理部20には、A/D(アナログ/デジタル)変換部22と、補正部23と、認識部24とが備えられている。撮像素子17より出力されるRGBの各色の電気信号(階調データ)は、まずA/D変換部22でデジタル変換される。次に、補正部23において、シェーディング補正やガンマ補正等の補正処理を受ける。
認識部24には、モノクロ/カラー判定部24aや読取り範囲検出部24b等が備えられており、補正処理後の電気信号に基づいて、原稿サイズの検出や読取り原稿のモノクロ/カラー判定等が可能となっている。
【0030】
モノクロ/カラー判定は、次のようにして行われる。
ラインセンサ17a・17b・17cは、分光感度のピークが生じる波長が異なるため、カラー原稿の読取りを行った際には、各ラインセンサの出力は異なるものとなる。一方、モノクロ原稿の読取りを行った際には、分光反射率は波長によらず一定であるので、各ラインセンサは白の画素に対して一様に高いセンサ出力を示し、黒の画素に対しては一様に低いセンサ出力を示す。
以上の関係を利用して、認識部24のモノクロ/カラー判定部24aでは、ラインセンサ17a・17b・17cの出力(撮像素子17の出力)において、各出力に差があればカラー原稿と判断し、出力差がなければモノクロ原稿と判定する。
例えば、認識部24は、プレスキャンで得たRGB階調データに基づいて無彩色領域と有彩色領域とを判定し、無彩色領域及び/又は有彩色領域の割合からモノクロ/カラー判定を行うことができる。
そして、該判定結果に基づいて、制御部19は、本スキャンでの読取りをモノクロ読取りもしくはカラー読取りのいずれとするかを決定する。
このため、モノクロ/カラー判定を、手動のキー入力操作による選択を不要として、自動的に行うことができる。したがって、連続的に原稿の読取りを行う際にも、オペレータが原稿一枚ごとにモノクロかカラーかを視認して、入力操作する手間を省くことができ、効率的な本スキャンを行うことができる。
【0031】
原稿サイズの検出は、次のようにして行われる。
前述したように、各ラインセンサの出力は、光の反射率の高い白の画素ほど出力が高く、光の反射率の低い黒の画素ほど出力が低くなる。ここでプレスキャンは、押圧板7が完全に閉鎖されるまでの間に行われるものとなっており、原稿のない部分では光源12からの光が反射せず、各ラインセンサの出力は黒の画素よりも低いものとなる。
したがって、読取り範囲検出部24bにおいて、認識部24の主走査副走査両方向のマップを形成し、該マップ上の各座標のRGB各出力を、一定の閾値で比較して行うことで、原稿サイズが検出される。
以上のようにして、本スキャンでの読取り範囲が、プレスキャンでの読取りデータに基づいて決定される。
このため、本スキャンでの読取り範囲を、プレスキャンの実行により自動的に検出することができ、オペレータによる操作等が不要であり、効率的に本スキャンを行うことができる。
【0032】
また、濃度(色)補正においては、シェーディングプレート(読取り範囲外に設けられた白色基準)を使用して、行うものとしている。
【0033】
そして、画像情報である前記電気信号は、画像処理部20での前記各種処理を受けた後、画像処理部20の出力側に設けられたRAM21に記憶される。RAM21に記憶された画像情報は、制御装置4による指令に基づいて、制御装置4に送信される。そして、該画像情報を制御装置4内に備えるRAMに記憶させたり、プリンタ25により原稿画像を記録紙に印刷させたりすることが可能である。
【0034】
次に、カラースキャナ1にコンピュータ54等の操作手段52を接続した第二適用例について、図5を用いて説明する。図5はカラースキャナ1と操作手段52とを示す図であり、特に図5(a)は配置構成図であり、図5(b)はブロック構成図である。
なお、以下で説明する第二適用例において、第一適用例と同一の部材に関しては、同符号を用いると共に説明を省略する。
【0035】
図5に示すように、カラースキャナ1は、該カラースキャナ1の操作手段52と接続されて、オペレータの操作により原稿の読取りが可能となっている。操作手段52は例えば、表示装置であるディスプレイ53と、制御装置であるコンピュータ4と、入力装置であるキーボード55aおよびマウス55bとから構成される。オペレータは、ディスプレイ53に表示される情報に基づいてキーボード5aやマウス55bを操作し、コンピュータ54はキーボード55aやマウス55bからの入力指令に基づいて、カラースキャナ1の駆動を制御する。
【0036】
図6を用いて、第二適用例における読取り範囲の選択について説明する。図6はディスプレイ53上に表示されたプレスキャンデータを示す図である。
第二適用例においては、文字表示のみならず高解像度の画像表示を可能とするディスプレイ53と、該ディスプレイを制御するコンピュータ54とが備えられている。このため、オペレータは、ディスプレイ53上に表示されたプレスキャンデータ(プレスキャンにおいて画像処理部20で処理を受けた画像データ)を見ながら、読取り範囲の選択を行うことが可能となっている。
コンピュータ54には、カラースキャナ1から送信されるプレスキャンデータに応じて、ディスプレイ53に画像出力を行ったり、後述の読取り範囲の選択を可能とするためのプログラム(ソフト)が記憶されている。
【0037】
図6に示すように、前記プレスキャンで得られた画像情報は、ディスプレイ53に表示される。ディスプレイ53上には、原稿読取り可能な範囲の枠60と、原稿の存在するエリアを示す原稿枠61とが表示される。前記原稿サイズ検出において、原稿の存在しないエリアは、各RGB出力が前記一定の閾値以下となっている。そして、ディスプレイ53上で、原稿の存在しないエリアと、原稿の存在するエリアとが、視覚により判別できるように区別されて表示される。
オペレータは、入力手段であるキーボード55aやマウス55bの操作により、読取り範囲を設定可能である。読取り範囲の設定は、原稿の存在するエリアに一致して設定するだけでなく、オペレータが自在に選択可能である。例えば、原稿画像のうち、必要個所だけを読取り範囲62に設定して、該読取り範囲62の部分だけ原稿の読取りを行うことも可能である。
以上操作は、前記カラースキャナ1の読取り動作手順において、ステップ102におけるプレスキャンの実行から、ステップ105・106における本スキャンの実行までのいずれかの段階で、行なわれるものとなっている。そして、以上の読取り範囲の設定入力が行われた後に、本スキャンが実行される。
【0038】
【発明の効果】
請求項1記載の如く、原稿載置用ガラス上の原稿を、光学系を移動させながら読取るカラー読取装置であって、主走査方向の一側から他側に向かって光学系を移動させてプレスキャンを行うと共に、他側から一側に向かって光学系を移動させて本スキャンを行い、プレスキャンの読取りデータに基づいてモノクロ/カラー判定を行い、該判定結果に基づいて、本スキャンの読取りをモノクロ読取りもしくはカラー読取りとするかが判定されるので、
スキャンの度に同じ開始位置に光学系(第一走行体10)が復帰する場合に比して、プレスキャンから本スキャンまでの時間を短縮することができる。
また、モノクロ/カラー判定を、手動のキー入力操作による選択を不要として、自動的に行うことができる。連続的に原稿の読取りを行う際にも、オペレータが原稿一枚ごとにモノクロかカラーかを視認して、入力操作する手間を省くことができ、効率的な本スキャンを行うことができる。
【0039】
請求項2記載の如く、プレスキャンの読取りデータに基づいて、本スキャンでの読取り範囲を決定するので、
本スキャンでの読取り範囲を、プレスキャンの実行により自動的に検出することができ、オペレータによる操作等が不要であり、効率的に本スキャンを行うことができる。
【0040】
請求項3記載の如く、原稿載置用ガラスを開閉自在とする押圧板を備え、該押圧板の開閉毎にプレスキャンを行うので、
押圧板を閉鎖するだけで、プレスキャンの実行により原稿サイズ検出が行われて、原稿載置用ガラス上の原稿の読取り範囲が特定される。つまり、本スキャンに先立って読取り範囲の特定作業の実行ミスが防止され、常に効率的に本スキャンを行うことができる。
【0041】
請求項4記載の如く、押圧板の開閉を検知する開閉センサを備え、押圧板の閉鎖を検知すると自動的にプレスキャンが開始されるので、
手動による入力操作を不要として、プレスキャンを自動的に開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コピー機40の構成を示す図である。
【図2】カラースキャナ1の概略構成図である。
【図3】カラースキャナ1の読取り動作手順図である。
【図4】画像処理部20の構成を示すブロック図である。
【図5】カラースキャナ1と操作手段52とを示す図である。
【図6】ディスプレイ53上に表示されたプレスキャンデータを示す図である。
【符号の説明】
1 カラースキャナ
7 押圧板
8 原稿載置用ガラス
9 開閉センサ
10 第一走行体

Claims (4)

  1. 原稿載置用ガラス上の原稿を、光学系を移動させながら読取るカラー読取装置であって、
    主走査方向の一側から他側に向かって光学系を移動させてプレスキャンを行うと共に、他側から一側に向かって光学系を移動させて本スキャンを行い、
    プレスキャンの読取りデータに基づいてモノクロ/カラー判定を行い、該判定結果に基づいて、本スキャンの読取りをモノクロ読取りもしくはカラー読取りとするかが判定される、ことを特徴とするカラー読取装置。
  2. プレスキャンの読取りデータに基づいて、本スキャンでの読取り範囲を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載のカラー読取装置。
  3. 原稿載置用ガラスを開閉自在とする押圧板を備え、該押圧板の開閉毎にプレスキャンを行う、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカラー読取装置。
  4. 押圧板の開閉を検知する開閉センサを備え、押圧板の閉鎖を検知すると自動的にプレスキャンが開始される、ことを特徴とする請求項3に記載のカラー読取装置。
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