JP2000083172A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000083172A
JP2000083172A JP11156594A JP15659499A JP2000083172A JP 2000083172 A JP2000083172 A JP 2000083172A JP 11156594 A JP11156594 A JP 11156594A JP 15659499 A JP15659499 A JP 15659499A JP 2000083172 A JP2000083172 A JP 2000083172A
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image processing
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JP11156594A
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Hiroshi Yamaguchi
博司 山口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力用画像データが表す画像を修正する場合
に簡易な方法で修正することができる。 【解決手段】 プレスキャンの実行が終了後、セットア
ップ部では複数の画像処理の各々に対して通常処理用パ
ラメータと修正処理用パラメータを設定する(ステッフ゜10
0)。通常処理用パラメータによる画像処理後にモニタに
表示される画像をオペレータが目視し、修正が必要であ
ると判定された場合(ステッフ゜106、 Y)には、少なくとも1
つの画像処理のパラメータを修正処理用パラメータに切
り替える(ステッフ゜108〜118)。すなわち、画像の修正が必
要であると判定された場合には、予め設定されている修
正処理用パラメータを読み出し、通常処理用パラメータ
と切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に係
り、特に原画像データに画像処理を施して出力用画像デ
ータを得る画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、写真フィルムに記録されたコ
マ画像をCCD等の読取センサによって光電的に読み取
り、該読み取りによって得られたデジタル画像データに
対して拡大縮小や各種補正等の画像処理を施し、画像処
理済のデジタル画像データに基づいて変調したレーザ光
によって記録材料へ画像を形成する技術が知られてい
る。
【0003】このようにCCD等の読取センサによりコ
マ画像をデジタル的に読み取る技術では、精度の良い画
像の読み取りを実現するために、コマ画像を予備的に読
み取り(所謂プレスキャン)、コマ画像の濃度等に応じ
た読取条件(例えば、コマ画像に照射する光量やCCD
の電荷蓄積時間等)を決定し、決定した読取条件でコマ
画像を再度読み取っていた(所謂ファインスキャン)。
【0004】画像処理を実行する際の画像処理条件は、
プレスキャンを実行して得られたデジタル画像データ
(プレスキャンデータ)に基づいて演算することによっ
て設定される。ここで、設定された画像処理条件に基づ
いて画像処理が施された画像処理済のデジタル画像デー
タを用いて画像を出力し、オペレータが出力画像の検定
を行うことがある。すなわち、フィルムに記録されたコ
マ画像が正確に出力されているか否かを判定する。例え
ば、人物を逆光で撮影した場合、人物が好適な画像とな
るように露光を行うと空のような明るい部分は白く飛
び、一方、空が好適な画像となるように露光を行うと、
人物が黒くつぶれる。このように、出力画像の明部(ハ
イライト)もしくは暗部(シャドー)の何れかに対応す
る部分がつぶれ、フィルムに記録されたコマ画像が正確
に出力されないことがある。この場合には、オペレータ
が画像の修正を指示する。
【0005】オペレータが画像の修正を指示すると、プ
レスキャンデータに基づいて再度画像処理条件の演算が
行われ、画像処理条件が修正される。その後、修正され
た画像処理条件に基づいてプレスキャンデータに画像処
理を施し、画像処理済のデジタル画像データを用いて画
像を出力した場合には、フィルムに記録されたコマ画像
が正確に出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年で
はフィルムに記録されたコマ画像を読み取ることによっ
て得られたデジタル画像データに対し、複数種の画像処
理を行う傾向にある。このため、画像処理条件を修正す
るために行われる演算は、デジタル画像データに対して
施す画像処理数が増加するに伴って複雑化し、且つ時間
を要する。また、画像処理条件を修正するための演算
は、画像処理条件を設定するための演算とは別途に行わ
れるため、画像処理条件を修正し、修正された画像処理
条件に基づいて画像処理を施すことにより生成される出
力用画像データが表す画像、すなわちフィルムに記録さ
れたコマ画像を正確に出力するまでに多大な時間を要す
る、という問題がある。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、出力用画像データが表す画像を修正する場
合に簡易な方法で修正することができる画像処理装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、原画像データに画像処理を
施して出力用画像データを得る画像処理装置であって、
前記原画像データに基づいて、該原画像データに対する
少なくとも1種類以上の画像処理の処理内容を複数種類
設定する処理内容設定手段と、前記処理内容設定手段に
よって設定された複数種類の処理内容のうちの特定の処
理内容に基づいて、前記原画像データに対して少なくと
も1種類以上の画像処理を施した場合に生成される出力
用画像データが表す画像を出力する出力手段と、前記出
力手段によって出力された画像の修正を指示する情報を
入力するための入力手段と、前記入力手段によって画像
の修正を指示する情報が入力された場合に、前記原画像
データに対する画像処理の処理内容を前記複数種類の処
理内容のうちの他の処理内容に切り替える処理内容切替
手段と、を有している。
【0009】請求項1に記載の発明の画像処理装置に
は、原画像データに対して施す画像処理のうちの少なく
とも1種類の画像処理に対する処理内容を複数種類設定
する処理内容設定手段が設けられている。処理内容と
は、例えば、予め定められた複数種類の画像処理の各々
の実行の有無を表す情報及び実行する画像処理の処理条
件を表す情報で構成することができる。なお、画像処理
としては、請求項8に記載の発明のように、原画像デー
タが表す画像の絵柄に応じた階調変換処理、原画像デー
タが表す画像の局所的な濃度調整処理、原画像データが
表す画像の歪みを補正する歪曲補正処理及び原画像デー
タが表す画像全体に対する色・濃度補正処理等がある。
【0010】また、画像処理装置には、原画像データに
対して特定の処理内容の画像処理を施すことによって生
成される出力用画像データが表す画像を出力する出力手
段が設けられている。出力手段は、画像を表示するため
の表示手段と、出力用画像データが表す画像を推定して
表示手段に表示する表示制御手段と、から構成すること
ができ、表示手段としては例えば記録材料やCRT等を
用いることができる。出力手段に出力された画像の出力
状態は、フィルムに記録したときの条件(例えば、逆光
であったか否か等)に応じて変化する。従って、出力手
段に出力された画像が所望の出力状態でない場合には、
画像の修正を行う必要がある。そこで、画像処理装置に
は、画像の修正を指示する情報を入力する入力手段が設
けられている。入力手段としては、例えばキーボードや
マウスを用いることができ、オペレータの手作業によっ
て入力することができる。すなわち、オペレータが出力
手段によって出力された画像を目視し、画像の修正が必
要であると判断した場合に入力手段を介して画像の修正
を指示する情報を入力する。
【0011】さらに、画像処理装置には、原画像データ
に対する画像処理の処理内容を切り替える処理内容切替
手段が設けられている。すなわち、入力手段によって画
像の修正を指示する情報が入力された場合に、処理内容
設定手段によって予め設定された複数種類の処理内容の
うちの他の処理内容に切り替える。
【0012】以上のように、原画像データに対する画像
処理の処理内容を予め複数種類設定し、画像の修正を指
示する情報が入力された場合に他の処理内容に切り替え
るだけで画像処理の処理内容を変更することができるの
で、簡易な方法で画像を修正することができる。これに
より、修正された画像を出力するまでに要する時間を短
縮することができると共に、処理の軽減を図ることがで
きる。
【0013】請求項2に記載の発明は、前記処理内容設
定手段によって設定される複数種類の処理内容には、特
定の画像処理の処理条件が互いに相違するように設定さ
れた処理内容が含まれており、前記入力手段を介して前
記画像の修正として前記特定の画像処理に関連する修正
を指示する情報が入力された場合に、前記処理内容切替
手段は、前記特定の画像処理の処理内容を異なる他の処
理内容に切り替えることを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の発明の画像処理装置に設
けられた処理内容設定手段は、特定の画像処理の処理条
件が互いに相違する処理内容を設定する。また、入力手
段は、特定の画像処理に関連する修正を指示する情報を
入力することができるようになっており、例えば処理内
容設定手段によって設定された処理条件に対応する情報
を入力することができる。処理内容切替手段は、入力手
段によって入力された情報に基づいて他の処理内容に切
り替える。
【0015】これにより、出力手段によって出力される
画像を修正する場合に、特定の画像処理の処理内容を入
力された情報に基づいて切り替えるだけで画像処理の処
理内容を変更することができるので、簡易な方法で画像
を修正することができる。従って、修正された画像を出
力するまでに要する時間を短縮することができると共
に、処理の軽減を図ることができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、特定の画像処理
の処理内容を異なる他の処理内容に切り替える場合に、
前記処理内容切替手段は、前記特定の画像処理に関連す
る他の画像処理の処理内容も異なる他の処理内容に切り
替えることを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の発明の画像処理装置に設
けられた処理内容切替手段は、ある特定の画像処理の処
理内容を切り替える場合は、この特定の画像処理に対す
る処理内容とともに、この特定の画像処理に関連する他
の画像処理に対する処理内容も切り替える。このとき、
請求項4に記載されているように、処理内容設定手段に
おいて、特定の画像処理に対する各処理内容に対応させ
て、関連する他の画像処理の処理内容を予め設定するよ
うにするとよい。
【0018】これにより、出力手段によって出力される
画像を修正する場合に、入力手段によって特定の画像処
理に関連する修正を指示する情報を入力するだけで、該
特定の画像処理の処理内容とともに、関連する画像処理
の処理内容も変更することができるので、簡易な方法で
画像を修正することができる。従って、修正された画像
を出力するまでに要する時間を短縮することができると
共に、処理の軽減を図ることができる。
【0019】請求項5に記載の発明は、前記原画像デー
タに対して複数種類の画像処理を施す場合に、前記処理
内容切替手段は、前記複数種類の画像処理の各々の処理
内容を同時に異なる他の処理内容に切り替えることを特
徴としている。
【0020】原画像データに対して複数種類の画像処理
を施す場合に、処理内容設定手段は、各々の画像処理に
対して複数種類の処理内容を設定する。このとき、画像
の修正を指示する情報が入力された場合に、これらの複
数種類の画像処理の各々の処理内容を順次切り替える
と、修正された画像を出力するまでに要する時間が増大
する。そこで、請求項5に記載の発明の画像処理装置の
処理内容切替手段では、画像の修正を指示する情報が入
力され、原画像データに対する画像処理の処理内容を他
の処理内容に切り替える場合に、各々の処理内容を同時
に他の処理内容に切り替えるようにする。
【0021】これにより、原画像データに対する画像処
理の処理内容を切り替えるために要する時間の短縮を図
ることができ、かつ修正された画像を出力するまでに要
する時間を短縮することができる。
【0022】請求項6に記載の発明は、前記処理内容設
定手段によって設定される複数種類の処理内容には、前
記原画像データに対する画像処理の処理内容の基本とな
る基本処理内容が含まれており、前記入力手段によって
画像の修正を指示する情報が入力された場合に、前記処
理内容切替手段は、前記基本処理内容に切り替えた後、
入力された前記情報に基づく処理内容を切り替えること
を特徴としている。
【0023】修正後の画像に対して更に修正を施して、
原画像データからの画像処理数が増えると、出力される
画像の品質が低下する。そこで、請求項6に記載の発明
の画像処理装置に設けられた処理内容設定手段は、原画
像データに対する画像処理の処理内容の基本となる基本
処理内容を含む複数種類の処理内容を設定する。例え
ば、複数種類の画像処理に対する処理内容を設定する場
合、各画像処理に対して設定される複数種類の処理内容
の中に、当該画像処理の基本処理内容が含まれる。な
お、このとき、請求項7に記載されているように、画像
処理装置に、処理内容設定手段によって設定される複数
種類の処理内容の中から、前記基本処理内容を設定する
選択手段を設けて、任意の処理内容を基本処理内容に選
択して設定するようにしてもよい。
【0024】また、内容切替手段は、入力手段によって
画像の修正を指示する情報が入力された場合に、まず基
本処理内容に切り替えてから、入力された情報に基づく
処理内容に切り替える。すなわち、出力手段によって出
力される画像を修正する場合に、必ず基本処理内容に基
づく画像データに対して修正が施される。
【0025】例えば、画像処理内容を切り替えて修正し
たにも係らず、出力手段に出力された画像が所望の出力
状態にならず、再度修正を行なう場合には、修正前の画
像の出力状態に戻されてから(すなわち、修正がキャン
セルされる)、他の処理内容に切り替えられて修正され
る。これにより、画像処理装置では、画質を低下させる
ことなく、所望の出力画像を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。なお、以下では、本実施の形態に
係るディジタルラボシステムについて説明する。
【0027】(システム全体の概略構成)図1及び図2
には、本実施形態に係るディジタルラボシステム10の
概略構成が示されている。
【0028】図1に示すように、このディジタルラボシ
ステム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部
16、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を
含んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画
像処理部16は、図2に示す入力部26として一体化さ
れており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0029】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるコマ画像を読み取るためのものであり、例えば13
5サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィル
ム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(24
0サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、12
0サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フ
ィルムのコマ画像を読取対象とすることができる。ライ
ンCCDスキャナ14は、上記の読取対象のコマ画像を
ラインCCD30で読み取り、A/D変換器32におい
てA/D変換した後、画像データを画像処理部16へ出
力する。
【0030】なお、本実施の形態では、240サイズの
写真フィルム(APSフィルム)68を適用した場合の
ディジタルラボシステム10として説明する。
【0031】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラ34等での撮影に
よって得られた画像データ、原稿(例えば反射原稿等)
をスキャナ36(フラットベット型)で読み取ることで
得られた画像データ、他のコンピュータで生成され、フ
ロッピディスクドライブ38、MOドライブ又はCDド
ライブ40に記録された画像データ、及びモデム42を
介して受信する通信画像データ等(以下、これらをファ
イル画像データと総称する)を外部から入力することも
可能なように構成されている。
【0032】画像処理部16は、入力された画像データ
を画像メモリ44に記憶し、色階調処理部46、ハイパ
ートーン処理部48、ハイパーシャープネス処理部50
等の各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像デー
タとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、画像
処理部16は、画像処理を行った画像データを画像ファ
イルとして外部へ出力する(例えばFD、MO、CD等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0033】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源52を備えており、レーザドライバ54を制御し
て、画像処理部16から入力された記録用画像データ
(一旦、画像メモリ56に記憶される)に応じて変調し
たレーザ光を印画紙に照射して、走査露光(本実施の形
態では、主としてポリゴンミラー58、fθレンズ60
を用いた光学系)によって印画紙62に画像を記録す
る。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18
で走査露光によって画像が記録された印画紙62に対
し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。
これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0034】(ラインCCDスキャナの構成)次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。図1に
はラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示さ
れている。この光学系は、写真フィルム68に光を照射
する光源66を備えており、光源66の光射出側には、
写真フィルム68に照射する光を拡散光とする光拡散板
72が配置されている。
【0035】写真フィルム68は、光拡散板72が配設
された側に配置されたフィルムキャリア74によって、
コマ画像の画面が光軸と垂直になるように搬送される。
【0036】写真フィルム68を挟んで光源66と反対
側には、光軸に沿って、コマ画像を透過した光を結像さ
せるレンズユニット76、ラインCCD30が順に配置
されている。なお、レンズユニット76として単一のレ
ンズのみを示しているが、レンズユニット76は、実際
には複数枚のレンズから構成されたズームレンズであ
る。なお、レンズユニット76として、セルフォックレ
ンズを用いてもよい。この場合、セルフォックレンズの
両端面をそれぞれ、可能な限り写真フィルム68及びラ
インCCD30に接近させることが好ましい。
【0037】ラインCCD30は、複数のCCDセル搬
送される写真フィルム68の幅方向に沿って一列に配置
され、かつ電子シャッタ機構が設けられたセンシング部
が、間隔を空けて互いに平行に3ライン設けられてお
り、各センシング部の光入射側にR、G、Bの色分解フ
ィルタの何れかが各々取付けられて構成されている(所
謂3ラインカラーCCD)。ラインCCD30は、各セ
ンシング部の受光面がレンズユニット76の結像点位置
に一致するように配置されている。
【0038】また、図示は省略するが、ラインCCD3
0とレンズユニット76との間にはシャッタが設けられ
ている。
【0039】(画像処理部16の制御系の構成)図3に
は、図1に示す画像処理部16の主要構成である画像メ
モリ44、色階調処理部46、ハイパートーン処理部4
8、ハイパーシャープネス処理部50の各処理を実行す
るための詳細な制御ブロック図が示されている。
【0040】プレスキャンメモリ204に記憶されたプ
レスキャンデータは、画像データ処理部208と画像デ
ータ変換部210とで構成されたプレスキャン処理部2
12に送出される。一方、ファインスキャンメモリ20
6に記憶されたファインスキャンデータは、画像データ
処理部214と画像データ変換部216とで構成された
ファインスキャン処理部218へ送出される。
【0041】これらのプレスキャン処理部212及びフ
ァインスキャン処理部218では、画像を撮影したとき
のレンズ特性及びストロボを使用して撮影したときのス
トロボ配光特性に基づく補正等を実行する。
【0042】画像データ処理部208、214は、色階
調処理部46P、46F、ハイパートーン処理部48
P、48F及びハイパーシャープネス処理部50P、5
0Fとを含んで構成されており、コントラスト調整(色
階調変換処理)、色変換、画像の超低周波明るさ成分の
階調を圧縮するハイパートーン処理、及び粒状を抑制し
ながらシャープネスを強調するハイパーシャープネス処
理等の画像処理がLUTやマトリクス(MTX)演算等
の周知の方法で実行されるようになっている。
【0043】また、画像データ処理部208、218に
は、前記各調整、補正等の前に、画像の周辺(背景)の
光量を補正する周辺光量補正部220、222が設けら
れている。この周辺光量補正部220、222では、レ
ンズ特性に基づいて、主被写体(人物等)に対する周辺
(背景)の光量落ちを補正するようになっている。
【0044】プレスキャン処理部212及びファインス
キャン処理部218には、セットアップ部226、キー
補正部228、パラメータ統合部230とで構成された
条件設定部224が接続されている。
【0045】セットアップ部226は、図示しないCP
U、ROM、RAM及び入出力ポートから構成されるマ
イクロコンピュータを含んで構成され、図4に示される
パラメータ設定ルーチンが予め記憶されており、プレス
キャン処理部212及びファインスキャン処理部218
における画像処理の画像処理条件(パラメータ)を設定
し、パラメータ統合部230に供給している。また、セ
ットアップ部226は、パラメータの設定と共に、プレ
スキャンデータに基づいてファインスキャン実行時の読
取条件を設定し、ラインCCDスキャナ14に供給す
る。
【0046】パラメータ統合部230では、上記セット
アップ部226及びキー補正部228から受け取ったパ
ラメータをプレスキャン側及びファインスキャン側の画
像データ処理部208、214へ送るようになってい
る。
【0047】また、条件設定部224には、フィルム特
性記憶部232が接続されており、各種のフィルムの特
性が記憶されている。フィルムの特性とは、階調特性
(γ特性)であり、一般には、露光量に応じて濃度が三
次元的に変化する曲線で表される。なお、この点は周知
の技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0048】なお、フィルム種の特定は、本実施の形態
であれば、APSフィルムの磁気記録層にフィルム種を
示す情報を記録しており、ラインCCDスキャナ14の
キャリア74での搬送時に、磁気ヘッドによって読み取
ることが可能である。また、135サイズフィルムの場
合には、その形状(幅方向両端に比較的短いピッチでパ
ーフォレーションが設けられている)等で判断してもよ
いし、オペレータがキー入力するようにしてもよい。
【0049】さらに、条件設定部224には、レンズ特
性データ供給部234が接続されている。このレンズ特
性データ供給部234は、フィルムを撮影したカメラを
判別する情報を取得し、得られた判別情報に対応する撮
影カメラに応じたレンズ特性を周辺光量補正部220、
222へ供給するようになっている。
【0050】すなわち、レンズ特性データ供給部234
は、メモリ(テーブル)を有し、このメモリには、各種
のカメラ種に応じたレンズ(例えば、レンズ付きフィル
ムに適用されるレンズや、一般のカメラに装備されたス
トロボ、交換レンズの全てを含むが、本実施の形態では
主としてレンズ付きフィルムを補正のターゲットとして
いる)の配光特性が記憶されている。この配光特性は、
撮影距離によって異なるものであり、各ストロボ毎に撮
影距離に応じた複数の配光特性が記憶されている。
【0051】上記レンズ特性に基づいて周辺光量補正が
なされると、主被写体としての人物と背景との間での光
量変化を軽減することが可能となっている。
【0052】レンズ特性データ供給部234では、取得
したレンズ特性データ(例えば、レンズ付きフィルムの
レンズ特性であり、画像中心から遠いほど、減光量Δlo
gEが増加(マイナス傾向)する)に応じて、配光特性を
読み出し、これを周辺光量補正部220、222へ供給
するようになっている。なお、撮影距離は、APSフィ
ルムであれば、磁気記録層に記録しておけばよい。ま
た、135サイズフィルム等であれば、光学的に記録し
たり、別体の記録媒体を用いてもよい。
【0053】(本実施の形態の作用)次に、本発明の実
施の形態の作用を説明する。
【0054】オペレータがフィルムキャリア74に写真
フィルム68を挿入し、画像処理部16のキーボード1
6Kによりコマ画像読取開始を指示すると、フィルムキ
ャリア74では、写真フィルム22の搬送を開始する。
この搬送により、プレスキャンが実行される。すなわ
ち、写真フィルム68を比較的高速で搬送しながら、ラ
インCCDスキャナ14によって、コマ画像のみなら
ず、写真フィルム68の画像記録領域外の各種データを
含めて読み取っていく。従って、磁気記録層70に記録
された写真フィルム68のフィルム種に関する情報やカ
メラに備えられた撮影レンズの情報が同時に読み取られ
る。なお、写真フィルム68に記録されたコマ画像のサ
イズを認識し、例えば、パノラマサイズのコマ画像であ
る場合には、パノラマサイズの画像特有の素抜け部分
(写真フィルムの幅方向両端側)を遮光して読み取る。
【0055】プレスキャンメモリ204にプレスキャン
データが記憶されると、プレスキャン処理部212の周
辺光量補正部220はプレスキャンデータを読み出し、
周辺光量補正を行う。周辺光量補正が施されたプレスキ
ャンデータは、条件設定部224のセットアップ部22
6に入力される。プレスキャンデータがセットアップ部
226に入力されると、図4に示されるパラメータ設定
ルーチンが実行される。なお、この図4に示されるパラ
メータ設定ルーチンは予めセットアップ部226に記憶
されている。ここで、パラメータ設定ルーチンについて
詳細に説明する。
【0056】まず、ステップ100では、通常処理用パ
ラメータと修正処理用パラメータを画像処理の各々に対
して設定し、記憶する。画像処理としては、前述したよ
うに、色階調処理部46Pによる色階調変換処理、ハイ
パートーン処理部48Pによるハイパートーン処理及び
ハイパーシャープネス処理部50Pによるハイパーシャ
ープネス処理がある。また、通常処理とは、写真フィル
ム68に記録されたコマ画像をプレスキャンすることに
よって得られたプレスキャンデータに対して最初に施す
画像処理のことである。一方、修正処理とは、モニタ1
6Mに表示された画像が所望の出力状態でない場合に画
像を修正するために再度行う画像処理のことである。す
なわち、例えば人物を逆光で撮影した場合、人物が好適
な画像となるように露光を行うと空のような明るい部分
は白く飛んだ画像がモニタ16Mに表示される。一方、
空が好適な画像となるように露光を行うと、人物が黒く
つぶれた画像がモニタ16Mに表示される。このよう
に、画像の明部もしくは暗部の何れかに対応する部分が
つぶれて表示された場合等に、明部(人物)及び暗部
(空)の両方が好適な画像となるように施す画像処理の
ことをいう。
【0057】次のステップ102では、ステップ100
において演算された通常処理用パラメータを読み出し、
ステップ104では通常処理用パラメータに基づく画像
処理を施すことを画像データ処理部208に指示する。
すなわち、プレスキャン終了後の最初に施される画像処
理は、通常処理用パラメータに基づいて行われるように
なっている。画像データ処理部208では、色階調処理
部46Pによる色階調変換処理やハイパートーン処理部
48P、及びハイパーシャープネス処理部50Pによる
明るさ補正、彩度補正等の各種補正が行われる。こうし
て画像処理が施されたプレスキャンデータは画像データ
変換部210に出力され、ディスプレイ用画像データに
変換される。このディスプレイ用画像データに基づく画
像は、モニタ16Mに表示される。
【0058】オペレータは、モニタ16Mに表示された
画像を目視し、所望の出力状態であるか否かを判断す
る。例えば、前述したように人物と空を含む画像におい
て、人物と空の両方が好適な画像が表示されているか否
かを判断する。オペレータは、モニタ16Mに表示され
た画像が所望の出力状態でないと判断した場合には、キ
ーボード16Kに備えられたキャンセルキーを操作して
画像の修正を指示する。一方、モニタ16Mに表示され
た画像が所望の出力状態であると判断した場合には、キ
ーボード16K等の操作を行う必要はない。
【0059】従って、ステップ106では、オペレータ
によって画像の修正が指示されたか否かを判定する。こ
れは、前述したようにキーボード16Kに備えられたキ
ャンセルキーの操作の有無を認識することによって判定
することができる。
【0060】このステップ106において画像の修正が
指示されたと判定された場合には、ステップ108に移
行し、色階調変換処理を施す必要があるか否かを判定す
る。これは、オペレータがキーボード16Kに備えられ
た所定のキーを操作したか否かによって判定することが
でき、モニタ16Mに表示された画像の絵柄等に応じて
判断される。ステップ108において色階調変換処理を
施す必要があると判定された場合には、ステップ110
に移行する。ステップ110では、ステップ100で予
め設定された色階調処理部46Pにおける色階調変換処
理の修正処理用パラメータを読み出し、パラメータを切
り替え、ステップ112に移行する。一方、色階調変換
処理を施す必要がないと判定された場合には、ステップ
110を実行せずにステップ112に移行する。
【0061】ステップ112では、ハイパートーン処理
を施す必要があるか否かを判定する。これは、オペレー
タがモニタ16Mに表示された画像を目視して人物の顔
等の画像中の局所的な部位における濃度調整が必要であ
ると判断し、キーボード16Kに備えられた所定のキー
を操作したか否かによって判定される。このステップ1
12においてハイパートーン処理を施す必要があると判
定された場合には、ステップ114に移行し、ハイパー
トーン処理部48Pにおけるハイパートーン処理の修正
処理用パラメータを読み出し、パラメータを切り替え
る。一方、ステップ112においてハイパートーン処理
を施す必要がないと判定された場合には、ステップ11
4を実行せずにステップ116に移行する。
【0062】次のステップ116では、前述したステッ
プ108及びステップ112と同様に、ハイパーシャー
プネス処理を施す必要があるか否かを判定する。これ
は、プレスキャン実行時に写真フィルム68の磁気記録
層70に記録された情報を読み取ることによって自動的
に判定される。すなわち、ハイパーシャープネス処理を
施す必要があるか否かは、カメラに備えられた撮影レン
ズの情報等に応じて定められる。例えば、レンズ付きフ
ィルムを用いている場合には歪曲収差に起因してモニタ
16Mに表示される画像に歪みが発生するので、これを
補正するためにハイパーシャープネス処理を施す必要が
ある。こうして、ステップ116においてハイパーシャ
ープネス処理を施す必要があると判定された場合には、
ステップ118に移行し、ハイパーシャープネス処理部
50Pにおけるハイパーシャープネス処理の修正処理用
パラメータを読み出し、パラメータを切り替える。一
方、ステップ116においてハイパーシャープネス処理
を施す必要がないと判定された場合には、ステップ11
8を実行せずにステップ120に移行する。
【0063】このように、画像の修正が指示された場合
にステップ108からステップ118を実行することに
よって画像処理のパラメータを修正処理用パラメータに
切り替えることができる。このとき、修正処理用パラメ
ータは、ステップ100において予め設定され記憶され
ているため、記憶されたパラメータを読み出すだけで画
像処理のパラメータを修正処理用パラメータに切り替え
ることができる。すなわち、画像の修正が指示された後
に修正処理用パラメータを設定するための演算処理を行
う必要がない。このため、処理の軽減を図ることができ
る。
【0064】なお、本実施の形態では、複数の画像処理
(色階調変換処理、ハイパートーン処理及びハイパーシ
ャープネス処理)のパラメータを順次切り替える場合を
例として説明したが、同時に切り替える構成としてもよ
い。これにより、パラメータの切り替えに要する時間、
すなわち修正された画像を出力するまでに要する時間を
短縮することができる。
【0065】次のステップ120では、ステップ108
からステップ118を実行することによって切り替えら
れた修正処理用パラメータに基づく画像処理を施すこと
を画像データ処理部208に指示し、本パラメータ設定
ルーチンを終了する。
【0066】画像データ処理部208では、修正処理用
パラメータに基づいて、色階調処理部46Pによる色階
調変換処理やハイパートーン処理部48P、及びハイパ
ーシャープネス処理部50Pによる明るさ補正、彩度補
正等の各種補正が行われる。こうして画像処理が施され
たプレスキャンデータは画像データ変換部210でディ
スプレイ用画像データに変換され、ディスプレイ用画像
データに基づく画像がモニタ16Mに再度表示される。
なお、このときモニタ16Mに表示される画像は所望の
出力状態の画像となる。例えば、前述した人物と空を含
む画像においては、人物と空の両方が好適な画像が表示
される。
【0067】また、ステップ106において画像の修正
が指示されていないと判定された場合には、モニタ16
Mに表示された画像が所望の出力状態である。このた
め、ステップ108からステップ120を実行せずに本
パラメータ設定ルーチンを終了する。
【0068】モニタ16Mに所望の出力状態の画像が表
示され、プレスキャンが終了すると、各コマ画像のプレ
スキャンの結果に基づいてファインスキャン実行時の読
取条件を各コマ画像毎に設定し、該プレスキャンの結果
に基づいてファインスキャン実行時の読取条件が各コマ
画像毎に設定されていく。
【0069】そして、全コマ画像に対するファインスキ
ャン実行時の読取条件設定が終了すると、写真フィルム
68をプレスキャンとは逆方向に搬送し、各コマ画像の
ファインスキャンを実行する。
【0070】このとき、写真フィルム68は、プレスキ
ャン時とは逆方向に搬送されているため、最終コマから
1コマ目まで順にファインスキャンが実行されていく。
ファインスキャンは、前記プレスキャンに比べて搬送速
度が遅く設定されており、その分、読取解像度が高くな
る。また、プレスキャン時に、画像の状態(例えば、撮
影画像アスペクト比、アンダー、ノーマル、オーバー、
スーパーオーバー等の撮影状態やストロボ撮影の有無
等)を認識しているため、適正な読取条件で読み取るこ
とができる。
【0071】ファインスキャンは、プレスキャンとほぼ
同様に行われ、ラインCCD30からの出力信号は、A
/D変換器32でデジタル信号とされ、画像処理部16
のデータ処理部200で処理され、Log変換器202で
ファインスキャンデータとされてファインスキャンメモ
リ206に送られる。
【0072】ファインスキャンデータがファインスキャ
ンメモリ206に送られると、ファインスキャン処理部
218によって読み出され、ファインスキャン処理部2
18において、前記プレスキャン処理部212における
処理と同様の画像処理が施される。なお、ファインスキ
ャン処理部218の画像データ処理部214における画
像処理に用いるパラメータはプレスキャンデータに基づ
いてセットアップ部226で設定されたパラメータを用
いる。
【0073】画像データ処理部214で所定の画像処理
が施されたファインスキャンデータは、画像データ変換
部216に出力される。画像データ変換部216では、
画像処理が施されたファインスキャンデータをレーザプ
リンタ部18に適した表色系の画像データ(プリント用
画像データ)に変換し、出力する。
【0074】レーザプリンタ部18では、プリント用画
像データに基づいて記録材料に画像を出力する。これに
より、記録材料には所望の出力状態の画像が記録され
る。
【0075】以上のように、通常処理用パラメータと修
正処理用パラメータを予め設定して記憶しておくので、
モニタ16Mに表示された画像が所望の出力状態ではな
く、画像の修正を行う必要がある場合に、修正処理用パ
ラメータを読み出して切り替えることによって画像処理
のパラメータを設定すればよい。このため、画像の修正
を指示された時点で修正処理用パラメータを設定するた
めの演算処理を行う必要がなく、処理の軽減を図ること
ができると共に、簡易な方法で画像の修正を行うことが
できる。また、修正処理用パラメータを設定するための
演算処理を行う必要がないので、修正された画像を出力
するまでに要する時間を短縮することができる。
【0076】なお、本実施の形態では、プレスキャンデ
ータに基づいて生成されるディスプレイ用画像データに
基づく画像をモニタ16Mに表示し、ファインスキャン
データに基づいて生成されるプリント用画像データに基
づく画像をレーザプリンタ部18において記録材料に記
録することによって出力する場合を例として説明した
が、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、
ディスプレイ用画像データに基づく画像を記録材料に記
録し、プリント用画像データに基づく画像をモニタ16
Mに表示することによって出力するようにしてもよい。
但し、プレスキャンデータに基づいて生成されるディス
プレイ用画像データに基づく画像は仮に出力するもので
あるため、記録材料に記録すると廃棄物が増加すること
になる。従って、モニタ16Mに表示することが好まし
い。
【0077】また、本実施の形態では、画像の修正を指
示する情報が入力された場合に切り替えられる修正処理
用パラメータが1つである場合を例として説明したが、
本発明はこれに限るものではない。例えば、画像処理に
対する処理条件が互いに相違するように複数の修正処理
用パラメータを予め設定し、画像の修正を指示する情報
を入力すると同時に何れの修正処理用パラメータに切り
替えるかを特定するようにしてもよい。
【0078】また、本実施の形態では、各画像処理(色
階調変換処理、ハイパートーン処理、ハイパーシャープ
ネス処理)毎に、修正処理用パラメータを設定する場合
を例として説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、複数の関連する画像処理のパラメータをセッ
トで設定し、特定の画像処理のパラメータの変更が指示
された場合には、他の画像処理のパラメータも自動的に
変更するようにしてもよい。
【0079】図5には、色階調変換処理、ハイパートー
ン処理、ハイパーシャープネス処理のパラメータをセッ
トで設定する場合の例が示されている(なお、以下では
パラメータのセットを[色階調変換処理,ハイパートー
ン処理,ハイパーシャープネス処理]で表す)。図5で
は、通常処理用パラメータのセットとして、[Ad,α
d,Xd]、修正処理用パラメータのセットとして、
[A1,α1,X1]、[A2,α2,X2]が予め設
定されている。
【0080】通常処理用パラメータのセット[Ad,α
d,Xd]に基づいて画像処理が行なわれた後、ユーザ
により色階調変換処理をA1に変更するように修正指示
がなされた場合には、修正処理用パラメータのセット
[A1,α1,X1]に変更し、色階調変換処理をA2
に変更するように修正指示がなされた場合には、修正処
理用パラメータのセット[A2,α2,X2]に変更し
て、画像の修正を行なうとよい。
【0081】また、本実施の形態では、各画像に対して
1回だけ修正を行なうことができる場合を例として説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、ユーザにより修正処理用パラメータに基づく画像処
理が施されたプレスキャンデータ(ディスプレイ16M
に表示)を目視して、所望の出力状態となるまで、繰り
返し修正を実行するようにしてもよい。
【0082】この場合、修正前の出力状態(通常処理状
態)に対して修正が実行されるように、前回設定された
パラメータを全て通常処理用のパラメータに戻してか
ら、修正処理用にパラメータを設定するようにしてもよ
い。このとき、基本処理内容としての通常処理用パラメ
ータは、設定されているパラメータの中から選択して設
定されるようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、原
画像データに対する画像処理の処理内容を複数種設定
し、特定の処理内容による画像処理後に出力された画像
の修正を指示する情報が入力された場合に、予め設定さ
れた他の処理内容に切り替えるので、画像の修正を簡易
な方法で行うことができると共に、修正された画像を出
力するまでに要する時間を短縮することができ、且つ処
理の軽減を図ることができる、という優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディジタルラボシス
テムの概略構成図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】画像処理部の制御ブロック図である。
【図4】本実施の形態に係るパラメータ設定ルーチンを
示すフローチャートである。
【図5】その他の実施の形態に係るパラメータのセット
を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 14 ラインCCDスキャナ 16 画像処理部 204 プレスキャンメモリ 206 ファインスキャンメモリ 208 画像データ処理部 212 プレスキャン処理部 224 条件設定部 226 セットアップ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像データに画像処理を施して出力用
    画像データを得る画像処理装置であって、 前記原画像データに基づいて、該原画像データに対する
    少なくとも1種類以上の画像処理の処理内容を複数種類
    設定する処理内容設定手段と、 前記処理内容設定手段によって設定された複数種類の処
    理内容のうちの特定の処理内容に基づいて、前記原画像
    データに対して少なくとも1種類以上の画像処理を施し
    た場合に生成される出力用画像データが表す画像を出力
    する出力手段と、 前記出力手段によって出力された画像の修正を指示する
    情報を入力するための入力手段と、 前記入力手段によって画像の修正を指示する情報が入力
    された場合に、前記原画像データに対する画像処理の処
    理内容を前記複数種類の処理内容のうちの他の処理内容
    に切り替える処理内容切替手段と、 を有する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記処理内容設定手段によって設定され
    る複数種類の処理内容には、特定の画像処理の処理条件
    が互いに相違するように設定された処理内容が含まれて
    おり、 前記入力手段を介して前記画像の修正として前記特定の
    画像処理に関連する修正を指示する情報が入力された場
    合に、前記処理内容切替手段は、前記特定の画像処理の
    処理内容を異なる他の処理内容に切り替える、 ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 特定の画像処理の処理内容を異なる他の
    処理内容に切り替える場合に、前記処理内容切替手段
    は、前記特定の画像処理に関連する他の画像処理の処理
    内容も異なる他の処理内容に切り替える、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記処理内容設定手段は、前記特定の画
    像処理に対して設定された複数種類の処理内容それぞれ
    に対応させて、前記特定の画像処理に関連する他の画像
    処理の処理内容を予め設定する、 ことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記原画像データに対して複数種類の画
    像処理を施す場合に、前記処理内容切替手段は、前記複
    数種類の画像処理の各々の処理内容を同時に他の処理内
    容に切り替える、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項
    に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記処理内容設定手段によって設定され
    る複数種類の処理内容には、前記原画像データに対する
    画像処理の処理内容の基本となる基本処理内容が含まれ
    ており、 前記入力手段によって画像の修正を指示する情報が入力
    された場合に、前記処理内容切替手段は、前記基本処理
    内容に切り替えた後、入力された前記情報に基づく処理
    内容を切り替える、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項
    に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記処理内容設定手段によって設定され
    る複数種類の処理内容の中から、前記基本処理内容を設
    定する設定手段を更に有する、 ことを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記画像処理には、前記原画像データが
    表す画像の絵柄に応じた階調変換処理、前記原画像デー
    タが表す画像の局所的な濃度調整処理、前記原画像デー
    タが表す画像の歪みを補正する歪曲補正処理及び前記原
    画像データが表す画像全体に対する色・濃度補正処理の
    少なくとも何れかを含む、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項
    に記載の画像処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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