JP2004088146A - 無線携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】マナーモード設定解除機能と留守番電話機能との間で生じる支障を解消し、かつ、発信の目的に応じて着信側のマナーモードを解除する。
【解決手段】着信情報が、MCPU14を介してRAM18で保存され、さらに、最新着信抽出回路部26及びSUBCPU27を介して着信履歴記憶部28で保存される。着信時間比較回路部29において、着信履歴記憶部28から最新の着信情報と過去直近の着信情報とが取り出され、これら着信情報の各着信時刻の時刻差が算出される。そして、この算出された着信時刻の時刻差とマナーモード解除基準時間とが比較され、この比較結果にもとづいて通常発信か緊急発信かが判断され、この判断結果がSUBCPU27へ報告される。通常発信の場合は鳴音が停止され、緊急発信の場合は鳴音が実行されるように、SUBCPU27からSUBドライバ部30へ報知命令が送られ、サウンダ21における鳴音が駆動制御される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マナーモード機能を備えた無線携帯端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話やPHS等に代表される無線携帯端末には、通常、マナーモード機能が設けられている。
マナーモード機能とは、その設定中に受けた着信については、着信音を鳴らさないようにする(鳴音させないようにする)機能をいう。このマナーモード機能は、通常、専用のボタンを、一度押下する、あるいは、連続して所定の時間以上押下することで設定される。
【0003】
このマナーモード機能を備えた無線携帯端末の動作について、図7を参照して説明する。
KEY操作部16において、ユーザによりマナーモードが設定されると、MCPU(メインCPU)14は、そのマナーモードが設定された旨をRAM18に登録する。
その後、着信情報が、ANT部(アンテナ部)11,TRX部12及びベースバンド処理部13を介してMCPU14へ伝達されると、このMCPU14は、RAM18に登録されているマナーモードの設定状態を確認する。
【0004】
確認の結果、マナーモードが設定されていない状態であると、MCPU14は、ドライバ部20へ報知命令(着信音を発生させるための命令)を送出する。
これにより、ドライバ部20は、サウンダ21に対して着信音を出力させる。そして、バイブレーション機能が設定されているときは、VIB(バイブレーション動作制御部)22に対して、バイブレーション動作を実行させる。
【0005】
一方、マナーモードが設定されている状態であると、MCPU14は、ドライバ部20への報知命令の送出を実行しない。
これにより、ドライバ部20は動作しないため、サウンダ21は着信音を出力せず、VIB(バイブレーション動作制御部)22も動作しない。
【0006】
ただし、マナーモードだけでなくバイブレーション機能も設定されているときは、MCPU14は、ドライバ部20へ、着信音の発生停止とバイブレーションの実行開始とを示す報知命令を送る。
これにより、ドライバ部20は、サウンダ21に対しては、着信音の出力を実行させないものの、VIB22に対しては、バイブレーション動作を実行させる。
【0007】
ところで、マナーモードが設定されているときは、通常、発信の目的に関係なく、すべての着信について鳴音が消去される。
しかし、その発信の目的が、普通に通話するための発信(通常発信)ではなく、緊急事態を連絡するための発信(緊急発信)である場合には、たとえ着信側でマナーモードが設定されていても、積極的に鳴音させるなどして、その発信を着信側ユーザに気付かせることが望ましい。
そこで、マナーモードの設定を発信の目的に応じて強制的に解除可能とする種々の改良が提案されている。
【0008】
たとえば、マナーモードの設定をコール回数にもとづいて強制的に解除する従来技術の一例が、特開2002−125009号公報に、携帯電話端末機器及びマナーモード機能強制解除方法として開示されている。
この公報に開示の携帯電話端末機器及びマナーモード機能強制解除方法(第一の従来技術)は、マナーモードが設定された携帯電話端末機器において、着信時のコール回数(着信コール回数)がマナーモード設定解除の閾値となるコール回数(設定解除コール回数)を上回ると、そのマナーモードを解除することとしている。
これにより、発信側は、緊急発信を行い、受話器が取られるまで待ち続けることで、着信側でマナーモードが解除され鳴音されて、緊急事態を伝えることができる。
【0009】
また、緊急時にマナーモード機能を解除する従来技術の他の一例が、特開2002−152323号公報に、情報携帯端末装置として開示されている。
この公報に開示の情報携帯端末装置(第二の従来技術)においては、呼び出しレベル(緊急モード)が複数設定されており、さらに、発信者番号が、それら呼び出しレベルのいずれかに対応して記憶されている。そして、特定の発信側端末から緊急時である旨の通知を受けると、その発信側端末の発信者番号にもとづいて呼び出しレベルが選択・設定され、この選択・設定された呼び出しレベルにもとづいて、マナーモードが解除され、呼び出し報知が実行される。
これにより、従来の情報携帯端末装置は、緊急呼び出しが必要なときに、マナーモードにより呼び出しが制限されていても、発信側の緊急度に応じて着信側のマナーモードを解除することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の携帯電話端末機器及びマナーモード機能強制解除方法(第一の従来技術)は、着信時のコール回数(着信コール回数)がマナーモード設定解除の閾値となるコール回数(設定解除コール回数)に達するとマナーモードを解除することとしているが、この第一の従来技術におけるマナーモード機能強制解除方法を留守番電話機能と併用する場合には、以下の二つの点で問題があった。
【0011】
第一の問題点としては、第一の従来技術のマナーモード解除機能と留守番電話機能との双方が、コール回数にもとづいて動作している点が挙げられる。
留守番電話機能とは、着信コール回数が所定回数(録音モード移行呼出回数)に達すると、自動的に音声録音モード(発信者の音声を録音するモード)に切り替わって、その録音を開始する機能をいう。この機能において、その音声録音モードへの切り替えが行われると、着信コール回数のカウントが停止する。
【0012】
このため、たとえば、留守番電話機能における録音モード移行呼出回数が5回に設定され、第一の従来技術における設定解除コール回数が20回に設定されると、録音モード移行呼出回数が設定解除コール回数よりも少ないことから、第一の従来技術におけるマナーモードの解除が機能する前に留守番電話機能が起動して着信コール回数のカウントが停止していた。このことから、発信側は、マナーモードを解除することができず、着信側を呼び出すことができなかった。
【0013】
また、これとは逆に、留守番電話機能における録音モード移行呼出回数が20回に設定され、第一の従来技術における設定解除コール回数が5回に設定されると、設定解除コール回数が少なくなるために、ほとんどの着信においてマナーモードの解除機能がはたらいてしまうという不都合が生じていた。そして、発信側としては、コールを20回も待たなければ留守番電話に声を入れることができなかった。
このように、マナーモード設定解除機能と留守番電話機能との双方がコール回数にもとづいて動作していたため、お互いに支障をきたす結果となっていた。
【0014】
さらに、こうした状況から、着信側は、マナーモード設定解除機能の設定解除コール回数と、留守番電話機能の録音モード移行呼出回数との双方を、お互いを考慮しつつ定めなければならなかった。
このため、設定解除コール回数と録音モード移行呼出回数との双方を適切な数値で定めることが困難な状況となり、このことから、各機能の効果を十分発揮させることができなかった。これによって、第一の従来技術におけるマナーモード設定解除機能は、却って使いづらく不便な機能となっていた。
【0015】
第二の問題点としては、発信時のコール回数(発信コール回数)は発信する目的や発信側の状況により異なるものの、マナーモード設定解除機能の設定解除コール回数は着信側で設定される点が挙げられる。
発信コール回数は、電話を掛ける目的が、緊急を要する発信であるか、通常の通話であるか、伝言だけ残したい場合であるか等によって異なるものであり、したがって、発信側の状況や発信目的によるところが大きい。
これに対し、マナーモード設定解除機能の設定解除コール回数の設定は着信側で行われており、その設定解除コール回数は、通常、発信者にはわからない。
このため、発信側の都合で掛かってきた電話によりマナーモードが解除されて、着信側が迷惑を被ることがあった。
【0016】
たとえば、着信側が、マナーモード設定解除機能の設定解除コール回数を10回とし、留守番電話機能の録音モード移行呼出回数を20回と設定した場合であって、発信側が、伝言を留守番電話に入れる目的で電話を掛けたとすると、発信側は、20回以上コールされるまでは発信を続けるため、着信側では、10回コールされた段階でマナーモードが解除されて鳴音していた。
【0017】
このとき、発信側は、マナーモードの設定の有無やマナーモードの設定解除コール回数がわからないため、着信側が会議中や葬儀中のようなマナーモードの設定を必要とする状況下であっても、構わず掛けていた。
そうすると、着信側では、マナーモードを設定しているにもかかわらず、そのマナーモードが解除されて鳴音してしまう。このため、マナーモード本来の目的が喪失されて、着信側が思わぬ迷惑を被ることとなっていた。
【0018】
また、従来の情報携帯端末装置(第二の従来技術)においては、着信者本人が、マナーモードの設定解除を要する発信者を、電話帳の登録者の中から予め設定しておかなければならなかった。
ところが、緊急発信は、電話帳登録者以外の者、たとえば、病院などからかかってくる場合もあった。
この場合は、発信側がマナーモードを解除することができないため、着信側は、その緊急発信に気付くことができなかった。
【0019】
ところで、マナーモードは、着信音が鳴ることで周囲に迷惑をかけてしまうような場所や場合等、たとえば、電車,映画館,演劇場,集会場,図書館,病院などの人が集まる場所や、会議中,葬儀中,仕事中,講演中などの静かにすべき場合等においては、その機能が有効にはたらく。
ところが、それらの場所や場合以外の場所や場合においては、マナーモードが設定されていることで着信側のユーザがその着信に気付かず、適切な対応がとれないことがあった。
【0020】
着信側が着信に気付かないために対応できない例としては、たとえば、マナーモードが設定された状態の無線携帯端末を鞄の中に入れたままにしてあるため、その所持者(着信側)が着信に気付かず対応できない場合、マナーモードが設定された状態で寝てしまい、何度も友人から電話が掛かってきているのに気付かず対応できない場合などがあった。
これらの場合は、マナーモードに設定されていることが却って弊害となっていた。
【0021】
さらに、寝ているときは鳴音させたくないが、緊急時だけは鳴音させたい場合、マナーモード状態のまま無線携帯端末を紛失してしまい着信音を頼りに探そうとしても探せない場合、普段使用するときは鳴音させるが、いたずら電話等については鳴音させたくない場合などもあった。
これらの場合、着信側のユーザは、それら緊急時やいたずら電話等への適切な対応ができなかった。
【0022】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、マナーモード設定解除機能と留守番電話機能とが互いに支障をきたすことをなくすとともに、発信目的(通常発信や緊急発信等)に応じてマナーモードを解除でき、かつ、着信側のユーザが着信や鳴音等に対して適切に対応可能とする無線携帯端末の提供を目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の請求項1記載の無線携帯端末は、マナーモード機能を備えた無線携帯端末であって、着信時刻を含む着信情報を着信履歴として記憶する記憶部と、同一の発信者から送信してきた二以上の着信情報を記憶部から取り出し、二以上の着信情報の示す各着信時刻の時刻差を算出する着信時間比較部と、着信時刻の時刻差が所定のマナーモード解除基準時間より短いときに、マナーモードの設定を解除するマナーモード制御部とを有した構成としてある。
【0024】
無線携帯端末をこのような構成とすると、マナーモード設定解除機能が、コール回数ではなく複数の着信時刻の時刻差にもとづいて動作するため、コール回数にもとづいて動作する留守番電話機能との間で、お互いに支障をきたすことがなくなる。このため、マナーモード設定解除機能と留守番電話機能との双方が、各機能の効果を十分に発揮できる。
そして、マナーモード設定解除機能における着信時刻の時刻差の設定が、留守番電話機能の録音モード移行呼出回数を考慮して行わなくてもよくなるため、適切な設定解除コール回数の判断が容易になる。したがって、着信側にとっては、マナーモード設定解除機能が使い易く便利な機能となる。
【0025】
さらに、マナーモードの設定解除が、各着信時刻の時刻差、つまり発信側の発信時刻差にもとづいて行われるため、発信側は、電話を掛ける目的(たとえば、緊急発信等)に応じて、着信側の無線携帯端末のマナーモード設定を解除できる。
加えて、マナーモードの設定解除を要する発信者が、第二の従来技術のような電話帳登録者に限定されたものではなくなるため、着信側は、電話帳登録者以外の者からの緊急発信に対しても応答可能となる。
【0026】
さらに、マナーモードの設定された状態の無線携帯端末を鞄の中に入れたままにしてある場合や、マナーモードが設定された状態で寝てしまい、何度も友人から電話が掛かってきている場合などにおいても、着信時刻の時刻差にもとづいてマナーモードの設定が解除されるため、着信側は、それらの着信に対して適切かつ迅速に対応できる。
【0027】
そして、寝ているときは鳴音させたくないが、緊急時だけは鳴音させたい場合は、発信側が短時間のうちに複数回緊急発信を行うことで着信側のマナーモードを設定解除して鳴音させることができるため、着信側は、その鳴音に気付くことで、緊急発信に適切かつ迅速に対応できる。
さらに、マナーモード状態のまま無線携帯端末を紛失してしまい着信音を頼りに探そうとする場合には、他の無線携帯端末を用いてその紛失した無線携帯端末へ複数回発信することでマナーモードが解除されるため、無線携帯端末の紛失に対して適切かつ迅速に対応できる。
【0028】
また、請求項2記載の無線携帯端末は、二以上の着信情報が、無線携帯端末で着信された最新の着信情報と、この最新の着信情報を送信してきた発信者と同一の発信者から送信されてきた過去直近の着信情報からなる構成としてある。
無線携帯端末をこのような構成とすれば、同一人から送信されてきた最新の着信情報と過去直近の着信情報との着信時刻差にもとづいて、マナーモードを解除できる。
このため、発信側は、緊急時等においては、二回の発信を短時間に連続して行うことにより、着信側のマナーモードを解除し、緊急時である旨等を、その着信側のユーザに対して確実に伝えることができる。
【0029】
また、請求項3記載の無線携帯端末は、二以上の着信情報が、無線携帯端末で着信された最新の着信情報と、この最新の着信情報を送信してきた発信者と同一の発信者から送信されてきた過去複数回の着信情報からなり、着信時間比較部が、過去複数回の着信情報のうち最も古い着信情報の示す着信時刻と、最新の着信情報の示す着信時刻との時刻差を算出する構成としてある。
【0030】
無線携帯端末をこのような構成とすると、同一人から送信されてきた最新の着信情報と過去複数回の着信情報との着信時刻差にもとづいて、マナーモードを解除できる。
このため、発信側は、緊急時等においては、二回以上の発信を短い時刻差で連続して行うことにより、着信側のマナーモードを解除して、発信している旨等を、着信側へ確実に伝えることができる。
【0031】
また、請求項4記載の無線携帯端末は、着信情報の過去複数回の回数を設定する着信回数設定部を有した構成としてある。
無線携帯端末をこのような構成とすれば、着信側は、マナーモードの解除の条件となる過去の着信回数を、自ら設定・変更することができる。
このため、着信側は、マナーモードの解除の頻度や程度等を調整できる。
【0032】
そして、いたずら電話やセールス電話(いわゆるワン切り電話)等のように通常一、二回程度しかない着信についてはマナーモードを解除しないものの、多数回の連続した着信についてはマナーモードを解除するように設定できる。これにより、着信側のユーザは、緊急発信だけでなくいたずら電話等への適切な対応も可能となる。
【0033】
また、請求項5記載の無線携帯端末は、マナーモード解除基準時間を設定及び/又は変更するマナーモード解除基準時間設定部を有した構成としてある。
無線携帯端末をこのような構成とすると、着信側のユーザは、マナーモードの解除の条件となるマナーモード解除基準時間を、自ら設定・変更することができる。
このため、着信側のユーザは、マナーモードの解除の頻度や程度等を調整できる。
【0034】
また、請求項6記載の無線携帯端末は、着信音を出力するサウンダと、このサウンダでの着信音の出力を制御するドライバ部とを有し、このドライバ部が、マナーモードが設定されていない場合における着信音と、マナーモードの設定が解除された場合における着信音とをそれぞれ異ならせてサウンダに出力させる構成としてある。
無線携帯端末をこのような構成とすれば、緊急発信にもとづく着信の着信音が、通常状態(マナーモードが設定されていない状態)における着信の着信音と異なった音で出力されるため、着信側のユーザは、その着信音を聞き分けて、緊急発信がなされたことを確実に知ることができる。
【0035】
また、請求項7記載の無線携帯端末は、バイブレーションを発生するバイブレーション発生部と、このバイブレーション発生部でのバイブレーションの発生を制御するバイブレーション動作制御部とを有し、このバイブレーション動作制御部が、マナーモードが設定されていない場合におけるバイブレーションの振動強度と、マナーモードの設定が解除された場合におけるバイブレーションの振動強度とをそれぞれ異ならせてバイブレーション発生部にバイブレーションを発生させる構成としてある。
【0036】
無線携帯端末をこのような構成とすると、緊急発信にもとづく着信時のバイブレーションの振動強度が、通常状態(マナーモードが設定されていない状態)における着信時のバイブレーションの振動強度と異なるため、着信側のユーザは、バイブレーションの振動強度の違いを認識して、緊急発信がなされたことを確実に知ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の無線携帯端末の第一の実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施形態の無線携帯端末の構成を示すブロック図である。
【0038】
同図に示すように、無線携帯端末1は、ANT部(アンテナ部)11と、TRX部12と、ベースバンド処理部13と、MCPU(中央演算装置、メインCPU)14と、ユーザIF部15と、KEY操作部16と、FLASHROM17と、RAM18と、時計回路19と、ドライバ部20と、サウンダ21と、VIB22と、レシーバ23と、マイク24と、表示部25と、最新着信抽出回路部26と、SUBCPU27と、着信履歴記憶部28と、着信時間比較回路部29と、SUBドライバ部30とを有している。
【0039】
ここで、ANT部11は、無線信号の送受信を行う。
TRX部12及びベースバンド処理部13は、入力あるいは出力無線信号の変復調を行う。
MCPU(中央演算装置)14は、FLASHROM17から取り出したソフトウェア等にもとづいて、主に無線携帯端末1の各構成部分における機能・動作を制御する。
【0040】
また、MCPU14は、ベースバンド処理部13へ送った発信情報やベースバンド処理部13からの着信情報をRAM18へ送り、発信履歴や着信履歴として保存させる。
さらに、MCPU14は、ユーザIF部15から受け取ったマナーモード解除基準時間や着信回数を、SUBCPU27へ送る。
【0041】
ユーザIF部15は、KEY操作部16の入力(電話番号の入力や各アプリケーションの操作等)を認識し、MCPU14へ伝達する。
KEY操作部16は、電話番号の入力や各アプリケーションの操作等を行う他、「マナーモード解除基準時間」や「着信情報の過去複数回の回数」を入力してユーザIF部へ送る機能、つまり、マナーモード解除基準時間設定部や着信回数設定部としての機能を有している。
【0042】
マナーモード解除基準時間とは、最新の着信情報と過去直近の着信情報(又は最新の着信情報と過去複数回の各着信情報)との着信時刻の時刻差にもとづいてマナーモードを解除するか否かが判断される際に、その着信時刻の時刻差と比較される基準時間をいう。具体的には、着信時刻の時刻差が1分以上でマナーモードが解除される場合の「1分」をいう。
そして、着信時刻の時刻差がマナーモード解除基準時間より短いときは、緊急発信であると判断して、マナーモードが解除される。
一方、着信時刻の時刻差がマナーモード解除基準時間より長いときは、通常発信であると判断して、マナーモードは解除されない。
【0043】
なお、マナーモード解除基準時間(緊急着信と通常着信との切り分け時間)は、任意の時間(たとえば、30秒,45秒,1分,1分30秒など)に設定できる。そして、電話がつながりにくいエリアから発信する場合の対応策として、マナーモード解除基準時間を他の任意の時間に変更可能とすることもできる。
【0044】
着信情報の過去複数回の回数とは、着信履歴記憶部28で保存されている同一の発信者の着信情報のうち、着信時間比較回路部29で着信履歴記憶部28から取り出される過去複数回分の着信情報の数をいう。
たとえば、着信履歴記憶部28で保存されている同一人からの着信情報が10回分あった場合において、着信情報の過去複数回の回数が3回に設定されているときは、着信時間比較回路部29は、最新の着信情報と、過去2回分(あるいは過去3回分としてもよい)の着信情報とを、着信履歴記憶部28から取り出す。
そして、着信時間比較回路部29は、過去2回分(あるいは過去3回分)の着信情報の示す各着信時刻と最新の着信情報の示す着信時刻との各時間時刻差をそれぞれ求める。
【0045】
FLASHROM17は、無線携帯端末1の諸機能を司るソフトウェアが記憶されている。ソフトウェアは上書き可能であって、電池電圧がなくなっても、その内容は保持される。
RAM18は、発信履歴,着信履歴,ユーザの機能設定情報等を保存する。
【0046】
時計回路19は、基準となるクロックを生成してMCPU14やSUBCPU27へ伝えるものであって、時計としての機能を有する。
ドライバ部(バイブレーション動作制御部)20は、着信時の報知命令(鳴音させるか否かや、バイブレーションを動作させるか否かを示す命令)をMCPU14から受け取り、サウンダ21やVIB22を駆動させる。
【0047】
また、ドライバ部20は、マナーモードが設定されていない場合における着信音と、MCPU14でマナーモードの設定が解除された場合における着信音とをそれぞれ異ならせてサウンダ21に出力させる。
このような構成とすれば、緊急発信にもとづく着信の着信音が、通常状態における着信の着信音と異なった音で出力されるため、着信側のユーザは、その着信音を聞き分けて、緊急発信がなされたことを確実に知ることができる。
【0048】
さらに、ドライバ部20は、通常状態におけるバイブレーションの振動強度と、MCPU14でマナーモードの設定が解除された場合におけるバイブレーションの振動強度とをそれぞれ異ならせてVIB22にバイブレーションを発生させる。
このような構成とすると、緊急発信にもとづく着信時のバイブレーションの振動強度が、通常状態における着信時のバイブレーションの振動強度と異なるため、着信側のユーザは、バイブレーションの振動強度の違いを認識して、緊急発信がなされたことを確実に知ることができる。
【0049】
サウンダ21は、着信時に着信音を出力する(鳴音する)。
VIB(バイブレーション発生部)22は、着信時に無線携帯端末1の本体を振動させるためのモータである。
レシーバ23は、受話部であり、マイク24は、送話部である。
表示部25は、電話番号,通話状態,現在時刻,アプリケーションの内容等を表示する。さらに、表示部25は、マナーモード解除基準時間や着信回数等の設定画面を表示できる。
最新着信抽出回路部26は、着信情報がRAM18に保存されると、その着信情報を最新の着信情報として抽出し、SUBCPU27へ報告する。
【0050】
SUBCPU(マナーモード制御部)27は、最新着信抽出回路部26からの報告とともに送られてきた最新の着信情報を着信履歴記憶部28へ送り、着信履歴として保存させる。
さらに、SUBCPU27は、着信時間比較回路部29からの報告にもとづいて、報知命令を生成し、この生成した報知命令をSUBドライバ部30へ送る。
【0051】
報知命令には、鳴音を実行させる旨を示すものと、鳴音を実行させない旨を示すものとがある。
たとえば、着信時間比較回路部29からの報告が、通常発信である旨を示すときは、鳴音を実行させない旨を示す報知命令が生成され、SUBドライバ部30へ送られる。この場合、サウンダ21での着信音の出力(鳴音)は実行されない。
ただし、マナーモードで設定された報知手段がVIB22の場合は、このVIB22により着信報知を行う旨の報知命令が生成されて、SUBドライバ部30へ送られる。この場合、サウンダ21での着信音の出力(鳴音)は実行されないものの、ドライバ部30の駆動制御によりVIB22が駆動する。
【0052】
これに対し、その報告が、緊急発信である旨を示すときは、鳴音を実行させる旨を示す報知命令が生成され、SUBドライバ部30へ送られる。
この場合は、SUBドライバ部30の駆動制御によりサウンダ21で鳴音が実行されるため、着信者bは、緊急発信による着信に気付くことができる。
なお、マナーモードで設定された報知手段がVIB22の場合は、サウンダ21からの鳴音とともにVIB22でのバイブレーション動作により着信報知を行うこともできる。
【0053】
着信履歴記憶部(記憶部)28は、SUBCPU27からの最新の着信情報を着信履歴として順次保存する。
なお、本実施形態において記憶部とは、着信情報を着信履歴として保存する構成部分をいう。このため、記憶部には、着信履歴記憶部28だけでなくRAM18を含めることができる。ただし、無線携帯端末1における記憶部は、一つ又は二つに限るものではなく、三つ以上であってもよい。
【0054】
着信時間比較回路部(着信時間比較部)29は、着信履歴記憶部28に最新の着信情報が保存されると、この最新の着信情報を取り出すとともに、その最新の着信情報を送信してきた発信者と同一の発信者から送信された過去の着信情報を着信履歴記憶部28から取り出す。
【0055】
この最新着信抽出回路部26が取り出す過去の着信情報は、その最新の着信情報を送信してきた発信者と同一の発信者から送信された着信情報のうち、過去直近の着信情報とすることができる。
この過去直近の着信情報には、最新の着信情報は含まれない。
ただし、その最新着信抽出回路部26が取り出す過去の着信情報は、その最新の着信情報を送信してきた発信者と同一の発信者から送信された着信情報のうち、過去複数回の着信情報とすることもできる。
この過去複数回の着信情報においても、最新の着信情報は含まれない。
【0056】
そして、着信時間比較回路部29は、最新の着信情報がその発信者からの何回目の着信であるかを求め、さらに、最新の着信情報と過去直近の着信情報(過去複数回の着信情報)との各着信時刻の時刻差を算出する。
さらに、着信時間比較回路部29は、その算出した着信時刻の時刻差とマナーモード解除基準時間とを比較し、この比較の結果にもとづいて、最新の着信情報にかかる着信が通常発信によるものか、あるいは緊急発信によるものかを判断する。
【0057】
着信時刻の時刻差とマナーモード解除基準時間との比較判断は、たとえば、次のように行うことができる。
着信時刻の時刻差がマナーモード解除基準時間より長い場合は、最新の着信情報にかかる着信は、通常発信によるものと判断する。
これに対し、着信時刻の時刻差がマナーモード解除基準時間より短い場合は、最新の着信情報にかかる着信は、緊急発信によるものと判断する。
【0058】
なお、過去複数回の着信情報についての着信時刻の時刻差が算出された場合は、最も古い着信情報の示す着信時刻と最新の着信情報の示す着信時刻との時刻差が、マナーモード解除基準時間と比較判断される。
この場合においても、その着信時刻の時刻差がマナーモード解除基準時間より長い場合は、最新の着信情報にかかる着信は、通常発信によるものと判断され、また、その着信時刻の時刻差がマナーモード解除基準時間より短い場合は、緊急発信によるものと判断される。
そして、これら判断の結果は、着信時間比較回路部29からSUBCPU27へ報告される。
この報告の際、着信時間の時刻差もSUBCPU27へ送ることができる。
【0059】
SUBドライバ部30は、SUBCPU27からの報知命令にもとづいて、サウンダ21の駆動制御を実行する。
たとえば、報知命令が、鳴音を実行させない旨を示すものであるときは、SUBドライバ部30は、サウンダ21の駆動制御を実行しない。このため、サウンダ21からは着信音は出力されない。
ただし、マナーモード設定時にVIB22の駆動による報知が設定されているときは、SUBドライバ部30は、VIB22を駆動する旨を示す信号をドライバ部30へ送り、VIB22を駆動制御させることができる。
【0060】
これに対し、報知命令が、鳴音を実行させる旨を示すものであるときは、SUBドライバ部30は、サウンダ21の駆動制御を実行する。これにより、サウンダ21から着信音が出力される。
ただし、マナーモード設定時にVIB22の駆動による報知が設定されているときは、SUBドライバ部30は、サウンダ21の駆動制御を実行するとともに、VIB22を駆動する旨を示す信号をドライバ部30へ送り、VIB22を駆動制御させることができる。
【0061】
次に、本実施形態の無線携帯端末の動作について、図2(a)、(b)を参照して説明する。
同図(a)は、無線携帯端末Aからの一回目の発信に対する本実施形態の無線携帯端末Bの着信動作を、同図(b)は、無線携帯端末Aからの二回目の発信に対する無線携帯端末Bの着信動作をそれぞれ示すフローチャートである。
【0062】
なお、発信者aの所持する発信側の無線携帯端末1を無線携帯端末A、着信者bの所持する着信側の無線携帯端末1を無線携帯端末Bとする。
また、予め、無線携帯端末Bにおいては、マナーモード(VIB22のみ駆動、あるいはサウンダ21駆動せずの設定を含む)が設定されており、その無線携帯端末Bは、着信者bが着信に気付かないような状態(たとえば、鞄の中にしまわれている状態など)にあるものとする。
【0063】
無線携帯端末Aから一回目の発信があると、同図に示すように、その発信を受けた無線携帯端末Bにおいて着信される(ステップ10)。この無線携帯端末Bでの着信について、着信者bは気付いていない。
無線携帯端末Aからの一回目の着信情報が、ANT部11,TRX部12及びベースバンド処理部13を介して、MCPU14へ送られる。
MCPU14において、一回目の着信情報がRAM18へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ11)。
【0064】
RAM18において一回目の着信情報が保存されると、最新着信抽出回路部26において、RAM18内の着信履歴の中で最新の着信情報(無線携帯端末Aからの一回目の着信情報)が抽出され、SUBCPU27へ報告される(ステップ12)。
この報告を受けたSUBCPU27において、最新の着信情報が着信履歴記憶部28へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ13)。この着信履歴記憶部28における着信履歴の保存イメージを、図3に示す。
【0065】
なお、MCPU14においては、着信情報を受け取った際に、RAM18を検索して、マナーモードが設定されているか否かを判断する。
ここでは、マナーモードが設定されているため、MCPU14は、そのマナーモード設定時に設定された報知手段により報知させる旨を示す信号をドライバ部30へ送る。そして、その信号がVIB22により報知させる旨を示すものであるときは、ドライバ部30は、VIB22を駆動制御する。ただし、マナーモードが設定されているため、サウンダ21での鳴音は実行されない。
【0066】
続いて、無線携帯端末A(緊急発信端末A)から二回目の発信があると、その発信を受けた無線携帯端末Bにおいて着信される(ステップ20)。この無線携帯端末Bでの着信についても、着信者bは気付いていない。
無線携帯端末Aからの二回目の着信情報が、MCPU14を介してRAM18へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ21)。
【0067】
RAM18において二回目の着信情報が保存されると、最新着信抽出回路部26において、RAM18内の着信履歴の中で最新の着信情報(無線携帯端末Aからの二回目の着信情報)が抽出され、SUBCPU27へ報告される(ステップ22)。
この報告を受けたSUBCPU27において、最新の着信情報が着信履歴記憶部28へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ23)。
【0068】
着信履歴記憶部28で二回目の着信情報が保存されると、着信時間比較回路部29において、同一発信者aからの最新の着信情報(無線携帯端末Aからの二回目の着信情報)と、過去直近の着信情報(無線携帯端末Aからの一回目の着信情報)とが、着信履歴記憶部28から取り出される。
そして、これら最新の着信情報と過去直近の着信情報との各着信時刻の時刻差が算出され(ステップ24)、さらに、この算出された着信時刻の時間差とマナーモード解除基準時間とが比較判断される(ステップ25)。
【0069】
判断の結果、マナーモード解除基準時間よりも着信時刻の時刻差の方が長いときは、通常発信であると判断され、その旨がSUBCPU27へ報告される。
一方、マナーモード解除基準時間よりも着信時刻の時刻差の方が短いときは、緊急発信(連続着信)であると判断され、その旨がSUBCPU27へ報告される。
【0070】
SUBCPU27において、通常発信である旨の報告が受け取られると、マナーモードで設定された報知手段(たとえば、VIB22)により着信報知を行う旨を示す報知命令が、SUBドライバ部30へ送られる。そして、SUBドライバ部30において、報知命令にもとづき、VIB22の駆動が制御される(ステップ26)。
なお、サウンダ21からの鳴音は実行されない。
【0071】
一方、緊急発信である旨の報告が受け取られると、マナーモードで設定された報知手段(たとえば、VIB22)とともに鳴音により着信報知を行う旨を示す報知命令が、SUBドライバ部30へ送られる。そして、SUBドライバ部30において、報知命令にもとづき、サウンダ21からの鳴音とVIB22の駆動とが制御される(ステップ27)。
このように、マナーモードの設定状態においてサウンダ21から鳴音を実行させることにより、着信者bは、緊急発信による着信に気付くことができる。
【0072】
次に、本実施形態の無線携帯端末における他の動作について、図4を参照して説明する。
同図(a)は、無線携帯端末Aからの一回目の発信に対する本実施形態の無線携帯端末Bの着信動作を、同図(b)は、無線携帯端末Aからの二回目の発信に対する無線携帯端末Bの着信動作を、同図(c)は、無線携帯端末Aからの三回目の発信に対する無線携帯端末Bの着信動作をそれぞれ示すフローチャートである。
【0073】
予め、無線携帯端末Bにおいては、マナーモードが設定されており、その無線携帯端末Bは、着信者bが着信に気付かないような状態にあるものとする。
また、過去複数回の着信回数は、二回(最新の着信情報を除く)に設定されているものとする。
【0074】
無線携帯端末Aから一回目の発信があると、その発信を受けた無線携帯端末Bにおいて着信される(ステップ30)。そして、無線携帯端末Aからの一回目の着信情報が、MCPU14を介して、RAM18へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ31)。
【0075】
RAM18において一回目の着信情報が保存されると、最新着信抽出回路部26において、RAM18内の着信履歴の中で最新の着信情報(無線携帯端末Aからの一回目の着信情報)が抽出され、SUBCPU27へ報告される(ステップ32)。
この報告を受けたSUBCPU27において、最新の着信情報が着信履歴記憶部28へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ33)。
【0076】
続いて、無線携帯端末A(緊急発信端末A)から二回目の発信があると、その発信を受けた無線携帯端末Bにおいて着信される(ステップ40)。そして、無線携帯端末Aからの二回目の着信情報が、MCPU14を介してRAM18へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ41)。
【0077】
RAM18において二回目の着信情報が保存されると、最新着信抽出回路部26において、RAM18内の着信履歴の中で最新の着信情報(無線携帯端末Aからの二回目の着信情報)が抽出され、SUBCPU27へ報告される(ステップ42)。
この報告を受けたSUBCPU27において、最新の着信情報が着信履歴記憶部28へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ43)。
【0078】
さらに、無線携帯端末A(緊急発信端末A)から三回目の発信があると、その発信を受けた無線携帯端末Bにおいて着信される(ステップ50)。そして、無線携帯端末Aからの三回目の着信情報が、MCPU14を介してRAM18へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ51)。
【0079】
RAM18において三回目の着信情報が保存されると、最新着信抽出回路部26において、RAM18内の着信履歴の中で最新の着信情報(無線携帯端末Aからの三回目の着信情報)が抽出され、SUBCPU27へ報告される(ステップ52)。
この報告を受けたSUBCPU27において、最新の着信情報が着信履歴記憶部28へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ53)。
【0080】
着信履歴記憶部28で着信情報が保存されると、着信時間比較回路部29において、同一発信者aからの最新の着信情報(無線携帯端末Aからの三回目の着信情報)と、過去複数回の着信情報(無線携帯端末Aからの一回目及び二回目の着信情報)とが、着信履歴記憶部28からそれぞれ取り出される。
そして、最新の着信情報(三回目の着信情報)と最も過去の着信情報(一回目の着信情報)との各着信時刻の時刻差が算出され(ステップ54)、さらに、この求められた着信時刻の時間差とマナーモード解除基準時間とが比較判断される(ステップ55)。
【0081】
判断の結果、マナーモード解除基準時間よりも着信時刻の時刻差の方が長いときは、通常発信であると判断され、その旨がSUBCPU27へ報告される。
一方、マナーモード解除基準時間よりも着信時刻の時刻差の方が短いときは、緊急発信(連続着信)であると判断され、その旨がSUBCPU27へ報告される。
【0082】
SUBCPU27において、通常発信である旨の報告が受け取られると、マナーモードで設定された報知手段(たとえば、VIB22)により着信報知を行う旨を示す報知命令が、SUBドライバ部30へ送られる。そして、SUBドライバ部30において、報知命令にもとづき、VIB22の駆動が制御される(ステップ56)。
なお、サウンダ21からの鳴音は実行されない。
【0083】
一方、緊急発信である旨の報告が受け取られると、マナーモードで設定された報知手段と鳴音とにより着信報知(たとえば、VIB22)を行う旨を示す報知命令が、SUBドライバ部30へ送られる。そして、SUBドライバ部30において、報知命令にもとづき、サウンダ21からの鳴音とVIB22の駆動とが制御される(ステップ57)。
このように、マナーモードの設定状態においてサウンダ21から鳴音を実行させることにより、着信者bは、緊急発信による着信に気付くことができる。
【0084】
無線携帯端末をこのような構成とすれば、同一の発信者から二回発信があったとしても鳴音は実行されないが、同一の発信者から多数回発信があったときはマナーモードに設定されていても鳴音を実行させるようにすることができる。
このため、いたずらや間違え電話のように同一の発信者から二回程度続けて発信してきた場合には鳴音は実行されないが、緊急発信により多数回発信してきた場合には鳴音を実行させることができる。
【0085】
[第二実施形態]
次に、本発明の無線携帯端末の第二の実施形態について、図5を参照して説明する。
同図は、本実施形態の無線携帯端末の構成を示すブロック図である。
【0086】
本実施形態は、第一実施形態と比較して、緊急発信時の報知手段及びその制御が相違する。すなわち、第一実施形態では、マナーモード設定時に緊急発信にもとづく着信があると鳴音を実行させていたのに対し、本実施形態では、緊急発信にもとづく着信があるとバイブレーションの振動強度を制御する。他の構成要素は第一実施形態と同様である。
したがって、図5において、図1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0087】
図5に示すように、無線携帯端末1は、ANT部11と、TRX部12と、ベースバンド処理部13と、MCPU(中央演算装置)14と、ユーザIF部15と、KEY操作部16と、FLASHROM17と、RAM18と、時計回路19と、ドライバ部20と、サウンダ21と、VIB22と、レシーバ23と、マイク24と、表示部25と、SUBCPU27と、最新着信抽出回路17と、着信履歴記憶部28と、着信時間比較回路部29との他に、VIB制御手段40を有している。
【0088】
ここで、ANT部11から着信時間比較回路部29までは、第一実施形態におけるANT部11から着信時間比較回路部29までとそれぞれ同様の機能を有している。
ただし、SUBCPU27は、着信時間比較回路部29から通常発信である旨の報告を受けると、マナーモード設定時に設定された報知手段がVIB22であるときに、VIB22を駆動させる旨の報知命令をVIB制御手段40(VIB用電源回路部41及びSUBVIBドライバ部42)へ送る。
そして、SUBCPU27は、着信時間比較回路部29から緊急発信である旨の報告を受けると、マナーモード設定時に設定された報知手段に関係なく、VIB22を駆動させ、さらに供給電圧を可変制御する旨の報知命令をVIB制御手段40(VIB用電源回路部41及びSUBVIBドライバ部42)へ送る。
【0089】
VIB制御手段40は、VIB用電源回路部41と、SUBVIBドライバ部42とを有している。
VIB用電源回路部41は、VIB22駆動用の電源であって、SUBCPU27からの報知命令にもとづいて、VIB22へ供給される電源電圧を可変する。
【0090】
たとえば、その報知命令が通常発信におけるVIB22の駆動を示すときは、VIB用電源回路部41は、予め設定された振動強度に相当する電源電圧をVIB22へ供給する。
これに対し、その報知命令が緊急発信におけるVIB22の駆動を示すときは、VIB用電源回路部41は、振動強度が可変するように電源電圧をVIB22へ供給する。
【0091】
振動強度の変化の例は、たとえば、徐々に強度を高くする変化、段階的に高くする変化、一定時間経過後に急激に高くする変化などがある。
SUBVIBドライバ部42は、SUBCPU27からの報知命令にもとづいて、VIB22を駆動させる。
【0092】
次に、本実施形態の無線携帯端末の動作について、図6(a)、(b)を参照して説明する。
同図(a)は、無線携帯端末Aからの一回目の発信に対する本実施形態の無線携帯端末Bの着信動作を、同図(b)は、無線携帯端末Aからの二回目の発信に対する無線携帯端末Bの着信動作をそれぞれ示すフローチャートである。
なお、予め、無線携帯端末Bにおいては、マナーモードが設定されており、その無線携帯端末Bは、着信者bが着信に気付かないような状態にあるものとする。
【0093】
無線携帯端末Aから一回目の発信があると、同図に示すように、その発信を受けた無線携帯端末Bにおいて着信される(ステップ60)。この無線携帯端末Bでの着信について、着信者bは気付いていない。
無線携帯端末Aからの一回目の着信情報が、ANT部11,TRX部12,ベースバンド処理部13及びMCPU14を介してRAM18へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ61)。
RAM18に保存された一回目の着信情報が、最新着信抽出回路部26で抽出され、SUBCPU27を介して着信履歴記憶部28へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ62、ステップ63)。
【0094】
続いて、無線携帯端末A(緊急発信端末A)から二回目の発信があると、その発信を受けた無線携帯端末Bにおいて着信される(ステップ70)。この無線携帯端末Bでの着信についても、着信者bは気付いていない。
無線携帯端末Aからの二回目の着信情報が、ANT部11やMCPU14等を介してRAM18へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ71)。
RAM18に保存された二回目の着信情報が、最新着信抽出回路部26で抽出され、SUBCPU27を介して着信履歴記憶部28へ送られ、着信履歴の一つとして保存される(ステップ72、ステップ73)。
【0095】
着信履歴記憶部28で二回目の着信情報が保存されると、着信時間比較回路部29において、同一発信者aからの最新の着信情報(無線携帯端末Aからの二回目の着信情報)と、過去直近の着信情報(無線携帯端末Aからの一回目の着信情報)とが、着信履歴記憶部28から取り出される。
そして、これら最新の着信情報と過去直近の着信情報との各着信時刻の時刻差が算出され(ステップ74)、さらに、この算出された着信時刻の時間差とマナーモード解除基準時間とが比較判断される(ステップ75)。
【0096】
判断の結果、マナーモード解除基準時間よりも着信時刻の時刻差の方が長いときは、通常発信であると判断され、その旨がSUBCPU27へ報告される。
一方、マナーモード解除基準時間よりも着信時刻の時刻差の方が短いときは、緊急発信(連続着信)であると判断され、その旨がSUBCPU27へ報告される。
【0097】
SUBCPU27において、通常発信である旨の報告が受け取られると、マナーモードで設定された報知手段(たとえば、VIB22)により着信報知を行う旨を示す報知命令が、VIB制御手段40のVIB用電源回路部41及びSUBVIBドライバ部42へ送られる。
そして、VIB用電源回路部41において、報知命令にもとづき、所定の電源電圧がVIB22へ供給される。さらに、SUBVIBドライバ部42において、報知命令にもとづき、VIB22の駆動が制御される(ステップ76)。
【0098】
一方、緊急発信である旨の報告が受け取られると、マナーモード設定時に設定された報知手段に関係なく、VIB22を駆動させ、さらに供給電圧を可変制御する旨を示す報知命令が、VIB制御手段40へ送られる。
そして、VIB用電源回路部41において、報知命令にもとづき、VIB22へ供給する電源電圧が可変制御される。さらに、SUBVIBドライバ部42において、報知命令にもとづき、VIB22の駆動が制御される(ステップ77)。
【0099】
このVIB用電源回路部41における電源電圧の可変制御が、通常よりも高い電圧の供給の場合、VIB22は、通常よりも回転数があがる。このため、無線携帯端末1本体の振動量も大きくなる。
これにより、着信者bは、緊急発信にもとづく着信に気付くことができる。
【0100】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、マナーモード設定解除機能が、コール回数ではなく複数の着信時刻の時刻差にもとづいて動作するため、コール回数にもとづいて動作する留守番電話機能と間で、お互いに支障をきたすことがなくなる。
さらに、二以上の着信に関する発信時刻の時刻差にもとづいてマナーモードの設定が解除されるため、発信側がその発信の目的(通常発信や緊急発信等)に応じて、着信側のマナーモードを解除できる。
【0101】
そして、同一発信者からの過去複数回の着信時刻の時刻差にもとづいてマナーモードの設定を解除可能とするため、いたずら電話やセールス電話等の着信と緊急発信にもとづく着信とを区別して、そのマナーモードの設定解除を実行するか否かを判断できる。
これにより、着信側のユーザは、緊急発信にもとづく着信や鳴音等に対して迅速かつ適切に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態における無線携帯端末の内部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態における無線携帯端末の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第一実施形態における無線携帯端末におけるRAMに記憶された着信履歴のテーブルを示す図である。
【図4】本発明の第一実施形態における無線携帯端末の他の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第二実施形態における無線携帯端末の内部構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第二実施形態における無線携帯端末の動作を示すフローチャートである。
【図7】従来の無線携帯端末の内部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 無線携帯端末
11 ANT部
12 TRX部
13 ベースバンド処理部
14 MCPU(中央演算装置)
15 ユーザIF部
16 KEY操作部
17 FLASHROM
18 RAM
19 時計回路
20 ドライバ部
21 サウンダ
22 VIB
23 レシーバ
24 マイク
25 表示部
26 最新着信抽出回路
27 SUBCPU
28 着信履歴記憶部
29 着信時間比較回路部
30 SUBドライバ部
40 VIB制御手段
41 VIB用電源回路部
42 SUBVIBドライバ部

Claims (7)

  1. マナーモード機能を備えた無線携帯端末であって、
    着信時刻を含む着信情報を着信履歴として記憶する記憶部と、
    同一の発信者から送信してきた二以上の前記着信情報を前記記憶部から取り出し、前記二以上の着信情報の示す各着信時刻の時刻差を算出する着信時間比較部と、
    前記着信時刻の時刻差が所定のマナーモード解除基準時間より短いときに、前記マナーモードの設定を解除するマナーモード制御部とを有した
    ことを特徴とする無線携帯端末。
  2. 前記二以上の着信情報が、
    前記無線携帯端末で着信された最新の着信情報と、この最新の着信情報を送信してきた発信者と同一の発信者から送信されてきた過去直近の着信情報からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の無線携帯端末。
  3. 前記二以上の着信情報が、前記無線携帯端末で着信された最新の着信情報と、この最新の着信情報を送信してきた発信者と同一の発信者から送信されてきた過去複数回の着信情報からなり、
    前記着信時間比較部が、前記過去複数回の着信情報のうち最も古い着信情報の示す着信時刻と、前記最新の着信情報の示す着信時刻との時刻差を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線携帯端末。
  4. 前記着信情報の前記過去複数回の回数を設定する着信回数設定部を有した
    ことを特徴とする請求項3記載の無線携帯端末。
  5. 前記マナーモード解除基準時間を設定及び/又は変更するマナーモード解除基準時間設定部を有した
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の無線携帯端末。
  6. 着信音を出力するサウンダと、
    このサウンダでの前記着信音の出力を制御するドライバ部とを有し、
    このドライバ部が、前記マナーモードが設定されていない場合における前記着信音と、前記マナーモードの設定が解除された場合における前記着信音とをそれぞれ異ならせて前記サウンダに出力させる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の無線携帯端末。
  7. バイブレーションを発生するバイブレーション発生部と、
    このバイブレーション発生部での前記バイブレーションの発生を制御するバイブレーション動作制御部とを有し、
    このバイブレーション動作制御部が、前記マナーモードが設定されていない場合における前記バイブレーションの振動強度と、前記マナーモードの設定が解除された場合における前記バイブレーションの振動強度とをそれぞれ異ならせて前記バイブレーション発生部に前記バイブレーションを発生させる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の無線携帯端末。
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