JP2004085601A - 定着装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】定着装置50は、用紙上の未定着トナーを定着する定着ローラ51と、定着ローラ51に接触し、定着ローラ51との間に用紙を通過させるニップを形成する加圧ローラ52とを備える。熱源のハロゲンランプ55、56を内蔵した加熱ローラ53、54が定着ローラ51及び加圧ローラ52に接触し、定着ローラ51及び加圧ローラ52の表面に熱を伝える。加熱ローラ53、54に対し接触型温度センサ61、62が設けられ、加熱ローラ53、54の表面温度を計測する。接触型温度センサ61、62から制御装置70に温度計測結果の信号が伝えられ、これに基づき制御装置70はハロゲンランプ55、56の発熱量を制御する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱したローラ対のニップに未定着トナー画像を担持した用紙を挿通して用紙上の未定着トナーを加熱、溶融し、用紙に定着する定着装置、及びこれを搭載した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
PPC(Plain Paper Copier)、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置においては、ニップを形成するローラ対の少なくとも一方のローラに熱源を内蔵させ、この熱源によって加熱されたローラ対のニップに未定着トナー画像を担持した用紙を挿通することによって用紙にトナーを定着する熱ローラ定着方式が広く用いられている。
【0003】
近年、事務用機器の省エネルギー化が広く推進されるようになったが、上記のような画像形成装置では、最もエネルギーを消費する定着装置のエネルギー消費量低減が最大の課題である。定着装置の省エネルギー化を進める上で有効な手法の一つに、ウォームアップ時間(定着ローラ等が所定温度に達するのに要する時間)の短縮がある。
【0004】
熱ローラ定着方式におけるウォームアップ時間の短縮、及び消費電力の低減を図るため、外部加熱方式が提案されている。これは定着ローラや加圧ローラに熱源を内蔵させるのでなく、外部の加熱ローラに熱源を内蔵させ、この外部加熱ローラを定着ローラや加圧ローラの表面に圧接して、定着ローラや加圧ローラを表面から加熱するものである。
【0005】
例えば特開平4−116677号公報に記載された定着装置では、図5に示すように、同一構成とした1対のローラ207の間にトナーを転写した用紙を通して定着を行う。ローラ207は内部に熱源を持たず、その代わり、ローラ207の外周面に接して従動回転する加熱ローラ201が設けられている。ローラ207は、芯金211の周囲にシリコンスポンジなどの耐熱性及び断熱性を有する発泡弾性体層210が設けられ、その上に良熱伝導性弾性体、例えばゴムの中にアルミナやシリカなどの高熱伝導フィラーを充填した材料の薄層209を設け、表層にPFA(テトラフルオロエチレン−パー−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブなどの離型性樹脂層208を設けて構成されている。
【0006】
ローラ207に圧接する加熱ローラ201は中心にヒータ206が設けられた金属ローラ205からなる。ヒータ206に通電して発熱させれば、金属ローラ205の温度は上昇し、金属ローラ205が当接するローラ207の表面の良熱伝導性弾性体層209に熱が伝達され、ローラ207は昇温する。しかしその内側の発泡弾性体層210は断熱性を有するから奥の方、すなわち芯金211までは熱が伝わらない。これにより熱効率が向上し、定着可能となるまでの立ち上がり時間が短くなるのみならず、芯金211及び発泡弾性体層210の境界部分の温度差が小さくなり、両者の接着が剥離してローラ207が破損するおそれもなくなる。またローラ207は芯金211の上に発泡弾性体層210、良熱伝導性弾性体層209、離型性樹脂層208を積層した構成、すなわち外層部が弾性体で形成されているので小さな圧接力でも弾性変形して大きなニップを得ることができる。
【0007】
このように、外層部を弾性体で形成した1対のローラ207の間に形成されるニップ長は、一方のローラに金属ローラを用いた場合よりも長くなる。そのため通紙時に多くの熱量を与えることができる。また、外層部が弾性体であるため、用紙上のトナーの隆起に追従しやすい。従って、用紙に多量のトナーが付着し、トナー隆起量の大きいカラー画像の定着に好適する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような外部加熱方式の熱ローラを用いる定着装置では、定着ローラあるいは加圧ローラはその表面が熱せられているだけであり、熱の蓄積量が少ないので、定着作業を通じトナー及び用紙に熱が転移するとローラの表面温度がすぐに下がってしまう。外部加熱方式で定着作業を連続して行うためには、内部加熱方式以上にローラの表面温度の管理が重要となる。
【0009】
ローラ表面温度の管理のため、定着ローラと加圧ローラの少なくとも一方の表面にサーミスタ等の温度センサを接触させ、その検出したローラ表面温度を基準にして加熱ローラ内部の熱源の通電制御を行うことが考えられる。この方式は、ニップの実際の温度を管理するのには有利であるが、ローラ外層の弾性体層が温度センサの接触によって傷つきやすいという問題がある。
【0010】
また、温度センサとローラ表面との間にトナーが滞留しやすい。滞留したトナーは温度センサやローラ表面に付着する。ウォームアップ開始時にローラを回転させると、未溶融の付着トナーにより、温度センサの側にあってはサーミスタの摩耗、ローラの側にあっては表面の傷つき、あるいは傷の拡大といった事態が発生する。ローラ表面が傷つくと定着した画像に黒い筋が入るので、ローラの交換が必要になる。これはメンテナンスコストの増大につながり、好ましくない。
【0011】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その第1の目的とするところは、画像形成装置の外部加熱方式熱ローラ定着装置において、定着ニップを形成する定着ローラや加圧ローラの表面温度を的確に計測し、正確な温度制御を行えるようにすることにある。また、温度計測が画像形成に悪影響を与えないようにすることにある。
本発明の第2の目的は、定着ローラや加圧ローラ、さらには温度センサの長寿命化を図ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では定着装置を次のように構成した。すなわち請求項1の発明では、用紙を通過させる定着ニップを形成する定着ローラ及び加圧ローラと、内部に第1の熱源を備え、前記定着ローラに接触してこの定着ローラを加熱する第1の加熱ローラとを有する定着装置において、前記第1の加熱ローラの表面温度を計測する第1の温度センサが設けられ、この第1の温度センサの検出温度に基づいて前記第1の熱源の通電制御が行われることとした。
【0013】
この構成によれば、定着ローラの表面温度を、定着ローラに接触する加熱ローラの表面温度を基に制御しているので、定着ローラに接触型の温度センサを設ける必要がなく、定着ローラの長寿命化を図ることができる。また定着ローラの傷による画像汚れを防止することができる。
【0014】
請求項2の発明では、用紙を通過させる定着ニップを形成する定着ローラ及び加圧ローラと、内部に第2の熱源を備え、前記加圧ローラに接触してこの加圧ローラを加熱する第2の加熱ローラとを有する定着装置において、前記第2の加熱ローラの表面温度を計測する第2の温度センサが設けられ、この第2の温度センサの検出温度に基づいて前記第2の熱源の通電制御が行われることとした。
【0015】
この構成によれば、加圧ローラの表面温度を、加圧ローラに接触する加熱ローラの表面温度を基に制御しているので、加圧ローラに接触型の温度センサを設ける必要がなく、加圧ローラの長寿命化を図ることができる。また加圧ローラの傷による画像汚れを防止することができる。
【0016】
請求項3の発明では、用紙を通過させる定着ニップを形成する定着ローラ及び加圧ローラと、内部に第1の熱源を備え、前記定着ローラに接触してこの定着ローラを加熱する第1の加熱ローラと、内部に第2の熱源を備え、前記加圧ローラに接触してこの加圧ローラを加熱する第2の加熱ローラとを有する定着装置において、前記第1の加熱ローラの表面温度を計測する第1の温度センサと、前記第2の加熱ローラの表面温度を計測する第2の温度センサとが設けられ、前記第1の温度センサの検出温度に基づいて前記第1の熱源の通電制御が行われるとともに、前記第2の温度センサの検出温度に基づいて前記第2の熱源の通電制御が行われることとした。
【0017】
この構成によれば、定着ローラ及び加圧ローラの表面温度を、定着ローラ及び加圧ローラにそれぞれ接触する加熱ローラの各々の表面温度を基に制御しているので、定着ローラ及び加圧ローラに接触型の温度センサを設ける必要がなく、定着ローラ及び加圧ローラの長寿命化を図ることができる。また定着ローラあるいは加圧ローラの傷による画像汚れを防止することができる。
【0018】
請求項4の発明では、上記のような定着装置において、前記第1の温度センサが前記第1の加熱ローラの表面に接触していることとした。
【0019】
この構成によれば、温度センサが加熱ローラに接触しているので、温度検出の精度及び応答性に優れ、より正確な定着ローラの温度管理が可能となる。
【0020】
請求項5の発明では、上記のような定着装置において、前記第2の温度センサが前記第2の加熱ローラの表面に接触していることとした。
【0021】
この構成によれば、温度センサが加熱ローラに接触しているので、温度検出の精度及び応答性に優れ、より正確な加圧ローラの温度管理が可能となる。
【0022】
請求項6の発明では、上記のような定着ローラにおいて、前記加熱ローラを金属ローラとした。
【0023】
この構成によれば、加熱ローラが熱伝導率の高い金属ローラであるから、加熱ローラの内部の熱源の発生する熱を速やかに定着ローラあるいは加圧ローラに伝えることが可能である。このため加熱ローラと定着ローラあるいは加圧ローラとの温度差をより小さくすることができ、定着ローラ及び加圧ローラの温度制御をより正確に行うことが可能となる。
【0024】
また請求項7の発明では、画像形成装置に上記請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の定着装置を搭載することとした。
【0025】
この構成によれば、外部加熱定着方式を用いた画像形成装置において、定着ローラあるいは加圧ローラの傷つきを防止し、長寿命化を図ることができる。また定着ローラ及び加圧ローラの表面温度制御の精度が向上した画像形成装置を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜図4に基づき説明する。
【0027】
図1に示すのはゼログラフィー方式画像形成装置の一例であるタンデム方式カラープリンタ1の概略構造を示す模型的断面である。図2はその画像形成部の概略構造を示す模型的断面図である。
【0028】
プリンタ1においては、外部コンピュータからの原稿画像データの色情報に応じてフルカラー画像出力とモノクロ画像出力の何れかが選択される。画像出力速度はフルカラーの場合でもモノクロの場合でもA4サイズで20枚/分とされている。なお本明細書には画像出力速度以外にも寸法、比率、速度、電圧、温度等の具体的な数値が登場するが、これらの数値は一つの好適例の例示であり、発明の範囲を限定するものではない。
【0029】
プリンタ1のハウジング2の内部には用紙搬送ベルト8が配置されている。用紙搬送ベルト8はプーリ10、11に巻き掛けられ、用紙を図1において右方から左方へ、水平方向に搬送する。用紙搬送ベルト8の用紙受入側には給紙装置12と用紙搬送路13が配置される。用紙搬送ベルト8の用紙排出側には定着装置50、用紙搬送路15、及び排出部16が配置される。排出部16はハウジング2の上面に設けられる。
【0030】
用紙搬送ベルト8の上には計4台の画像形成部が用紙搬送方向の上流側から下流側に向けて直列に配置される。4台の画像形成部とは、上流側から順に、ブラック用の画像形成部30B、イエロー用の画像形成部30Y、シアン用の画像形成部30C、及びマゼンタ用の画像形成部30Mである。
【0031】
画像形成部30B、30Y、30C、30Mの構造を図2に示す。各画像形成部とも構造は共通なので、「B」「Y」「C」「M」の識別記号を省き、「30」の符号のみ置いている。
【0032】
画像形成部30の中核をなすのはアモルファスシリコンを感光体とする感光体ドラム4であり、その周囲に主帯電器5、LEDプリントヘッドユニット6、現像装置3、及びクリーニング装置20が配置されている。また図1に見られるように、転写ローラ9が用紙搬送ベルト8を隔てて感光体ドラム4に対峙する。転写ローラ9は用紙搬送ベルト8を支持し、感光体ドラム4に当接させる役割も担う。転写ローラ9には−1.5kVの電圧が印加されている。
【0033】
現像装置3はブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色のトナーとフェライトキャリアを5:95の重量比で混合した現像剤を収容する。トナーはコールターカウンタによるメジアン径(体積基準)が9μm、フェライトキャリアは平均粒径が70μmとなっている。現像装置3には固定磁石(図示せず)を内蔵した現像スリーブ3aが設けられている。
【0034】
感光体ドラム4と現像スリーブ3aとは0.5mmの隙間を隔てて対峙し、対向する表面同士が同方向に移動する向きに回転する。感光体ドラム4の周速度は100mm/sec、現像スリーブ3aの周速度は200mm/secである。現像スリーブ3aの表面には現像剤により磁気ブラシが形成される。またトナーはキャリアとの摩擦により正に帯電する。現像スリーブ3aに対しては図示しない穂切板が設けられる。穂切板と現像スリーブ3aとの隙間は0.5mmである。現像スリーブ3aには+300Vの現像バイアス電圧が印加される。
【0035】
現像により、現像装置3の中の現像剤が消費される。消費した現像剤を補うため、画像形成部30B、30Y、30C、30Mに対応してトナー供給容器7B、7Y、7C、7Mを設け、図示しない搬送手段により現像剤を補給する。これにより、現像装置3は常に適量の現像剤を内部に保有することになる。
【0036】
クリーニング装置20は感光体ドラム4に接触するゴム製のクリーニングローラ21、用紙に転写されなかったトナーを感光体ドラム4からかき落とすクリーニングブレード22、及びトナーを図示しない回収容器に排出する排出スパイラル23を有する。なおクリーニング装置20のカバーは図1においては図示を省略してある。
【0037】
プリンタ1は次のように画像出力動作を行う。
【0038】
感光体ドラム4の表面は主帯電器5により一様に+400Vに帯電せしめられている。外部コンピュータ等から原稿画像データが入力されると、LEDプリントヘッド6が原稿画像データに対応するLED光を感光体ドラム4の表面に照射する。感光体ドラム4の表面は、LED光の照射された露光部の電圧が+25Vにまで減衰し、非露光部の+400Vの部分と合わせて静電潜像が形成される。現像スリーブ3aに印加された+300Vの現像バイアス電圧により、現像剤中の正帯電トナーが前記露光部に付着し、静電潜像がトナーで可視化される。
【0039】
用紙搬送ベルト8は、給紙装置12から供給された用紙を載せ、感光体ドラム4の表面の移動方向と同じ方向に、感光体ドラム4の周速度と同じ100mm/secで走行している。用紙上の所定位置からトナーの転写が開始されるよう、LEDプリントヘッド6による感光体ドラム4の露光タイミングが設定される。
【0040】
用紙搬送ベルト8上の用紙が感光体ドラム4の下を通過する際、転写ローラ9に印加された−1.5KVの電圧により、感光体ドラム4に付着したトナーが用紙に引きつけられる。これにより、トナーが用紙に転写される。
【0041】
用紙に転写されなかったトナーはクリーニングブレード22によりかき落とされ、排出スパイラル23により図示しない回収容器に排出される。クリーニングローラ21はトナー転写後の感光体ドラム4の表面を整える。
【0042】
画像形成部30B、30Y、30C、30Mでブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色のトナーを順次転写され、未定着ではあるもののトナーによりカラー画像を形成された用紙は用紙搬送ベルト8を出て定着装置50に引き込まれる。そして定着装置50の内部で熱ローラによりトナーを定着された後、用紙搬送路15を経て排出部16に排出される。
【0043】
図3に定着装置50のローラ構成を模型的断面の形で示す。定着ローラ51、加圧ローラ52、定着ローラ51に接触する加熱ローラ53、及び加圧ローラ52に接触する加熱ローラ54の計4本のローラが配置されている。
【0044】
定着ローラ51は直径12mmの鋼鉄製芯金の外側に厚さ6.5mmの発泡体層を設け、この発泡体層に厚さ70μmのRFAチューブを被せてトナーの離型性を高めたものである。発泡体層はアスカーC硬度が25度のシリコンゴム発泡体からなる。RFAチューブは発泡体層と共に定着ローラ51の外殻部である弾性体層を構成する。加圧ローラ52も定着ローラ51と同様の構成になっている。
【0045】
定着ローラ51と加圧ローラ52とは所定の圧力で互いに圧接せしめられ、所定幅の定着ニップを形成する。この状態で定着ローラ51は図示しない駆動装置により回転駆動せしめられる。加圧ローラ52は定着ローラ51に従って回転する。定着ローラ51及び加圧ローラ52の周速度が用紙搬送ベルト8の走行速度と同じ100mm/secとなるように定着ローラ51の回転数が制御される。
【0046】
加熱ローラ53、54は外径25mm、肉厚0.5mmの中空アルミニウムシャフトにより外殻部を構成する。加熱ローラ53は熱源として消費電力450Wのハロゲンランプ55を内蔵する。加熱ローラ54は熱源として消費電力450Wのハロゲンランプ56を内蔵する。図示しない支持手段により、加熱ローラ53は定着ローラ51に、加熱ローラ54は加圧ローラ52に、それぞれ所定の圧力で圧接せしめられている。加熱ローラ53は第1の加熱ローラ、ハロゲンランプ55は第1の熱源である。加熱ローラ54は第2の加熱ローラ、ハロゲンランプ56は第2の熱源である。
【0047】
定着ローラ51及び加圧ローラ52は各々の回転軸と同軸に歯車を有しており、両方の歯車は互いにかみ合う。定着ローラ51側に設けた歯車を図示しない駆動手段で駆動すると定着ローラ51及び加圧ローラ52は互いに反対方向に回転する。加熱ローラ53は定着ローラ51の回転に従って、加熱ローラ54は加圧ローラ52の回転に従って、それぞれ従動回転する。
【0048】
加熱ローラ53には接触型温度センサ61が接触し、加熱ローラ54には接触型温度センサ62が接触する。接触型温度センサ61、62はサーミスタをケースに封じ込め、このケースを加熱ローラ53、54の表面に接触させたものである。接触型温度センサ61、62は、定着ローラ51及び加圧ローラ52の通紙域(ローラの全幅のうち、用紙が接触しつつ通り抜ける箇所)に対応する位置に配置される。
【0049】
図3に示す制御装置70が定着ローラ51の回転制御及びハロゲンランプ55、56の熱発生量の制御を司る。接触型温度センサ61、62も制御装置70に接続され、温度計測結果の信号を制御装置70に伝える。制御装置70には操作部71が付属する。プリンタ1の使用者は操作部71で各種操作を行い、画像形成モードを選択する。操作部71にはプリンタ1全体の電源スイッチが設けられており、この電源スイッチをONにするとウォームアップが開始される。
【0050】
次に、図4のフローチャートに従ってウォームアップ開始から終了までの制御フローを説明する。
【0051】
ステップS101でプリンタ1の電源スイッチをONにすると、ステップS102で定着ローラ51に駆動手段から駆動力が与えられ、各ローラが回転を開始する。また加熱ローラ53、54のハロゲンランプ55、56に通電が開始される。
【0052】
ステップS103では、第1の加熱ローラである加熱ローラ53の表面温度T1と、第2の加熱ローラである加熱ローラ54の表面温度T2のそれぞれの検出結果が1゜C刻みでカウントアップされて行く。
【0053】
ステップS104ではT1を確認する。T1が190゜C以上であればステップS106に進む。ステップS106では定着ローラ51が減速され、その他のローラも減速する。また加熱ローラ53、54への通電がOFFとなり、ウォームアップは終了する。
【0054】
ステップS104でT1が190゜C未満のときはステップS105に進む。ステップS105ではT2を確認する。T2が190゜C以上であればステップS106に進む。T2が190゜C未満のときはステップS103に戻り、T1、T2の検出結果のカウントアップを続行する。
【0055】
図4のフローチャートはウォームアップ時の制御フローを示したものであるが、節電モード時や画像出力時もウォームアップ時と同様に加熱ローラ53、54の表面温度を基にした制御が実施される。
【0056】
上記説明では加熱ローラ53、54の表面温度の基準温度を190゜Cとしたが、これは例示であり、定着ローラ51及び加圧ローラ52の表面温度をトナー定着温度にまで高めることのできる任意の温度をあてはめることができる。
【0057】
また本実施形態では加熱ローラ53に内蔵したハロゲンランプ55の消費電力と加熱ローラ54に内蔵したハロゲンランプ56の消費電力をいずれも450Wとしたが、これに限定されるものではなく、トナーの溶融特性やプリンタ1のプロセス条件に合わせて最良のトナー定着性を得られるように適宜変更が可能である。
【0058】
【発明の効果】
定着ローラ及び加圧ローラの表面温度を、定着ローラ及び加圧ローラにそれぞれ接触する加熱ローラの各々の表面温度を基に制御しているので、定着ローラ及び加圧ローラに接触型の温度センサを設ける必要がなく、定着ローラ及び加圧ローラの長寿命化を図ることができる。また定着ローラあるいは加圧ローラの傷による画像汚れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタの概略構造を示す模型的断面図
【図2】上記プリンタの画像形成部の概略構造を示す模型的断面図
【図3】上記プリンタの定着部のローラ構成を示す模型的断面図
【図4】ウォームアップ時の制御フローを示すフローチャート
【図5】従来の定着装置のローラ構成を示す模型的断面図
【符号の説明】
1 プリンタ
2 ハウジング
8 用紙搬送ベルト
9 転写ローラ
12 給紙装置
13、15 用紙搬送路
16 排出部
30B、30Y、30C、30M 画像形成部
3 現像部
3a 現像スリーブ
4 感光体ドラム
5 主帯電器
6 LEDプリントヘッドユニット
7B、7Y、7C、7M トナー供給容器
20 クリーニング装置
21 クリーニングローラ
22 クリーニングブレード
23 排出スパイラル
50 定着部
51 定着ローラ
52 加圧ローラ
53、54 加熱ローラ
55、56 ハロゲンランプ
61、62 接触型温度センサ
70 制御装置
71 操作部
Claims (7)
- 用紙を通過させる定着ニップを形成する定着ローラ及び加圧ローラと、内部に第1の熱源を備え、前記定着ローラに接触してこの定着ローラを加熱する第1の加熱ローラとを有する定着装置において、
前記第1の加熱ローラの表面温度を計測する第1の温度センサが設けられ、この第1の温度センサの検出温度に基づいて前記第1の熱源の通電制御が行われることを特徴とする定着装置。 - 用紙を通過させる定着ニップを形成する定着ローラ及び加圧ローラと、内部に第2の熱源を備え、前記加圧ローラに接触してこの加圧ローラを加熱する第2の加熱ローラとを有する定着装置において、
前記第2の加熱ローラの表面温度を計測する第2の温度センサが設けられ、この第2の温度センサの検出温度に基づいて前記第2の熱源の通電制御が行われることを特徴とする定着装置。 - 用紙を通過させる定着ニップを形成する定着ローラ及び加圧ローラと、内部に第1の熱源を備え、前記定着ローラに接触してこの定着ローラを加熱する第1の加熱ローラと、内部に第2の熱源を備え、前記加圧ローラに接触してこの加圧ローラを加熱する第2の加熱ローラとを有する定着装置において、前記第1の加熱ローラの表面温度を計測する第1の温度センサと、前記第2の加熱ローラの表面温度を計測する第2の温度センサとが設けられ、
前記第1の温度センサの検出温度に基づいて前記第1の熱源の通電制御が行われるとともに、
前記第2の温度センサの検出温度に基づいて前記第2の熱源の通電制御が行われることを特徴とする定着装置。 - 前記第1の温度センサが、前記第1の加熱ローラの表面に接触していることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の定着装置。
- 前記第2の温度センサが、前記第2の加熱ローラの表面に接触していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の定着装置。
- 前記加熱ローラを金属ローラとしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の定着装置。
- 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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US7706707B2 (en) | 2006-06-29 | 2010-04-27 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fixing apparatus |
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-
2002
- 2002-08-22 JP JP2002242350A patent/JP2004085601A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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