JP2015036770A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録材上に形成される画像の位置に応じた選択的な加熱により定着の省エネルギー化を実現するとともに、汚染や異常画像の発生を抑制し、高品質な画像を出力可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着部材62と、加圧部材61と、複数の加熱領域163を有し定着部材を加熱する加熱手段63と、未定着画像が存在する画像部を定着温度に加熱し、未定着画像が存在しない非画像部を前記定着温度よりも低い温度に加熱するように複数の加熱領域163を独立に制御する加熱制御手段とを備え、未定着画像を記録材Pに加熱定着する定着装置60、及び、記録材P上の粉体を静電的に表面に移動させて担持し表面移動する金属ローラ部材71と、表面の粉体を除去する除去部材72と、対向部材74とを備え、定着装置の記録材の搬送方向下流側に配置され、定着後の記録材表面の粉体を除去するクリーニング装置70を有する画像形成装置。
【選択図】図1
【解決手段】定着部材62と、加圧部材61と、複数の加熱領域163を有し定着部材を加熱する加熱手段63と、未定着画像が存在する画像部を定着温度に加熱し、未定着画像が存在しない非画像部を前記定着温度よりも低い温度に加熱するように複数の加熱領域163を独立に制御する加熱制御手段とを備え、未定着画像を記録材Pに加熱定着する定着装置60、及び、記録材P上の粉体を静電的に表面に移動させて担持し表面移動する金属ローラ部材71と、表面の粉体を除去する除去部材72と、対向部材74とを備え、定着装置の記録材の搬送方向下流側に配置され、定着後の記録材表面の粉体を除去するクリーニング装置70を有する画像形成装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、像担持体上に画像情報に基づいてトナー像を形成し、該トナー像を紙やOHPシート等の被記録媒体上に転写し、トナー像を担持した被記録媒体を定着装置に送り込んで、熱と圧力により未定着トナー像を記録材上に定着させている。
定着ローラ方式の定着装置では、ハロゲンヒータや誘導加熱のコイルなどの加熱源により加熱された定着ローラと加圧ローラでニップ部を形成し、画像を担持した記録材を該ニップ部に通すことで、熱と圧力によりトナーを溶融させて定着させる。
定着ローラ方式は安全性や高速機への対応性等の観点から広く用いられている。しかしながら、定着ローラの芯金が金属製で熱容量が大きいため、所定の定着温度に達するまでに時間がかってしまう。このため非使用時でも定着ローラをある程度の温度に維持するための待機時余熱を行うことで、消費エネルギーが多くなるという問題があった。
定着ローラ方式は安全性や高速機への対応性等の観点から広く用いられている。しかしながら、定着ローラの芯金が金属製で熱容量が大きいため、所定の定着温度に達するまでに時間がかってしまう。このため非使用時でも定着ローラをある程度の温度に維持するための待機時余熱を行うことで、消費エネルギーが多くなるという問題があった。
一方、省エネルギー化を実現する定着装置としては、ベルト方式やフィルム方式の定着装置が知られており、断熱ローラを外部から加熱する方式や、画像情報に基づき画像領域のみを選択的に加熱する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1には、薄肉円筒状の耐熱性フィルムに接触する板状加熱体と加圧ローラとでフィルムと記録材を密着させるように挟み込み、熱エネルギーを記録材に与える構成が開示されている。フィルムが約100μm程度と薄いため、実質的に立ち上げ時間は熱容量の小さい板状加熱体の温度を上昇させるだけで済むため、立ち上がり時間を短縮でき,予熱電力を削減できる。さらに、記録材上に形成された画像にあわせ、加熱体の制御温度や加熱域を変化させ、非画像領域(画像形成領域における画像が存在しない部分)のへのエネルギー供給を削減することで、省エネルギーを可能とする構成が開示されている。
特許文献2には、サーマルヘッドの発熱体の素子ごとの発熱温度が発熱体自体で測定できる材料でヘッドを作り、発熱温度と発熱エネルギーを知ることで定着に必要な適正な加熱をトナーに対して供給制御できることで、事前加熱が不要でかつ周囲温度の影響も考慮し、かつ紙面上のトナー定着部分にのみ熱を加えることが可能な構成が開示されている。
特許文献3には、定着ローラの外面に内部にハロゲンヒータを有する加熱ローラが接触しており、この加熱ローラと電源により外部加熱手段が構成され、外部加熱制御手段は、画像情報に基づいて加熱ローラの加熱割合を変化させる構成が開示されている。外部から加熱することにより定着ローラ表層近傍に蓄熱した熱でトナー溶融を行うことで、定着ローラ全体を加熱する内部加熱方式に比べ、立ち上がり時間が短く、エネルギーのロスが少ないという利点がある。特許文献1及び2と同様に画像領域だけを選択的に加熱すると共に、定着設定温度よりも低い第二の設定温度を有する構成が開示されている。
しかしながら、記録材上に形成された画像にあわせて加熱体の制御温度や加熱域を変化させ、非画像領域(画像形成領域における画像が存在しない部分)へのエネルギー供給を削減する構成では、万が一非画像領域にトナーが付着した場合、定着装置で定着されず、記録材上に未定着トナーが残存した状態で出力されてしまうため、画像形成装置内部の記録材搬送経路等を汚損したり、ユーザの手や衣服等を汚したりするおそれがある。
特許文献1では、中間転写体上のトナー付着を検知するトナー付着検知手段を備え、中間転写体上の非画像領域へのトナー付着を検出した場合、定着装置の非画像領域の定着温度を画像領域の定着温度まで上昇させる構成が記載されている。
しかしながら、非画像領域に発生した異常画像(クリーニング不良によるスジ、トナー落ち、地汚れ、ベタチリ等)が紙上に定着されてしまうため、画像品質に劣るという問題がある。また、省エネルギー性にも劣る。
しかしながら、非画像領域に発生した異常画像(クリーニング不良によるスジ、トナー落ち、地汚れ、ベタチリ等)が紙上に定着されてしまうため、画像品質に劣るという問題がある。また、省エネルギー性にも劣る。
特許文献2では、記録材が定着装置通過した後、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧を印加したブラシ(クリーニング部材として実施例に記載)を接触させることにより、記録紙上に付着した未定着トナーを除去できることが記載されている。
しかしながら、ブラシを常に記録紙と接触させる構成であるため、経時的にブラシが圧により変形することがある。また、定着装置の付近に設置した場合、クリーニング装置が高温になるため、クリーニング後にトナーが熱で溶融してブラシに付着し、クリーニング性が低下する問題がある。さらに、クリーニング性を高めるために、記録材へのブラシの食い込み量を増やしたり、記録材との線速比をつける(例えば、線速比を1より大きくする)場合には、ブラシと記録材との摩擦により、記録材に光沢スジや光沢ムラ等の異常画像が発生するという問題がある。
しかしながら、ブラシを常に記録紙と接触させる構成であるため、経時的にブラシが圧により変形することがある。また、定着装置の付近に設置した場合、クリーニング装置が高温になるため、クリーニング後にトナーが熱で溶融してブラシに付着し、クリーニング性が低下する問題がある。さらに、クリーニング性を高めるために、記録材へのブラシの食い込み量を増やしたり、記録材との線速比をつける(例えば、線速比を1より大きくする)場合には、ブラシと記録材との摩擦により、記録材に光沢スジや光沢ムラ等の異常画像が発生するという問題がある。
そこで、本発明は上記課題を鑑み、記録材上に形成される画像の位置に応じた選択的な加熱により定着の省エネルギー化を実現するとともに、汚染や異常画像の発生を抑制し、高品質な画像を出力可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、記録材上の未定着画像と接触する定着部材と、前記定着部材との間で定着ニップ部を形成する加圧部材と、前記記録材の搬送方向と直交する方向に複数の加熱領域を有し、前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記記録材上に形成される画像の位置に応じ、未定着画像が存在する画像部を定着温度に加熱し、未定着画像が存在しない非画像部を前記定着温度よりも低い温度に加熱するように複数の前記加熱領域を独立に制御する加熱制御手段と、を備え、未定着画像を前記記録材に加熱定着する定着装置、及び、前記記録材上の粉体を静電的に表面に移動させて担持し、回転することにより表面移動する金属ローラ部材と、前記金属ローラ部材表面に担持された粉体を除去する除去部材と、前記金属ローラ部材との間で搬送ニップを形成する対向部材と、を備え、前記定着装置の前記記録材の搬送方向下流側に配置され、定着後の前記記録材表面の粉体を除去するクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明の画像形成装置によれば、記録材上に形成される画像の位置に応じた選択的な加熱により定着の省エネルギー化を実現するとともに、汚染や異常画像の発生を抑制し、高品質な画像を出力可能な画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施例の実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本発明に係る画像形成装置の一例である電子写真方式のカラープリンタの概略構成を図1に示す。
本実施形態の画像形成装置100は、未定着画像を記録材Pに加熱定着する定着装置60、及び、定着装置60の記録材Pの搬送方向下流側に配置され、定着後の記録材表面の粉体を除去するクリーニング装置70を有する。
本実施形態の画像形成装置100は、未定着画像を記録材Pに加熱定着する定着装置60、及び、定着装置60の記録材Pの搬送方向下流側に配置され、定着後の記録材表面の粉体を除去するクリーニング装置70を有する。
図1に示すように、画像形成装置100の作像部30は、イエロー・シアン・マゼンタ・ブラック(以下、Y・C・M・Kと記す)のトナー像を生成するための4つの画像形成ユニット1Y・1C・1M・1Kを備えている。これらの画像形成ユニット1は互いに異なる色のYトナー・Cトナー・Mトナー・Kトナーを用いるが、それ以外の構成は4色共通である。ここではYトナーの画像形成ユニット1Yを例にとって説明する。
画像形成ユニット1Yの概略図を図2に示す。画像形成ユニット1Yは感光体ユニット2Yと現像ユニット7Yで構成されており、画像形成装置の本体に対して一体的に着脱可能である。
感光体ユニット2Yは、潜像担持体であるドラム状の感光体3Y、ドラムクリーニング装置4Y、帯電装置5Yなどを備えている。帯電装置5Yは非図示の駆動手段により図2で時計回り方向に回転している感光体3Yの表面を一様に帯電する(例えば−690V)。
図2では、感光体3Yに近接させた帯電ローラ6Yに帯電バイアスを印加することで感光体3Yの表面を帯電させる態様を示したが、帯電ローラ方式以外にも、帯電ブラシ方式やスコロトロン方式を用いても良い。
感光体ユニット2Yは、潜像担持体であるドラム状の感光体3Y、ドラムクリーニング装置4Y、帯電装置5Yなどを備えている。帯電装置5Yは非図示の駆動手段により図2で時計回り方向に回転している感光体3Yの表面を一様に帯電する(例えば−690V)。
図2では、感光体3Yに近接させた帯電ローラ6Yに帯電バイアスを印加することで感光体3Yの表面を帯電させる態様を示したが、帯電ローラ方式以外にも、帯電ブラシ方式やスコロトロン方式を用いても良い。
図1に示すように、画像形成ユニット1の下部には光書込ユニット20が設けられている。光書込ユニット20は、画像情報に基づきレーザー光Lを画像形成ユニット1の感光体3に照射する。
光書込ユニット20の構成として、図1では、光源から発したレーザー光Lをモータにより回転駆動されるポリゴンミラー21で偏向させながら複数のレンズ・ミラーを介して感光体3に照射する態様(ポリゴン走査方式)を示しているが、LEDアレイ方式等を用いることもできる。
光書込ユニット20の構成として、図1では、光源から発したレーザー光Lをモータにより回転駆動されるポリゴンミラー21で偏向させながら複数のレンズ・ミラーを介して感光体3に照射する態様(ポリゴン走査方式)を示しているが、LEDアレイ方式等を用いることもできる。
図2に示す感光体3Yは、レーザー光Lで露光された領域のみ表面電位が低下し(例えば、−50V)、静電潜像が形成される。静電潜像は感光体3Yが回転することで、現像ユニット7Yの現像ローラ12Yと対向する現像領域まで搬送される。
現像ユニット7Yは、第一の搬送スクリュ8Y、非図示のトナー補給口、分散マグ101Yなどが設けられた第一の現像剤循環搬送通路9Yと、第二の搬送スクリュ11Y、透磁率センサからなるトナー濃度センサ10Y、現像ローラ12Y、ドクターブレード13Yなどが設けられた第二の現像剤循環搬送通路14Yを有している。現像剤循環搬送通路9Y・14Yは両端(図2の手前と奥の端)の連絡口で繋がっており、マイナス帯電性のYトナーと磁性キャリアからなる非図示のY現像剤が内包されている。
第一の搬送スクリュ8Yは非図示の駆動手段で回転し、第一の搬送通路9YにあるY現像剤を図2の奥側から手前側に搬送する。手前側に搬送されたY現像剤は手前側の連絡口で第二の搬送通路14Yへ移動する。第二の搬送スクリュ11Yも同様に回転し、第二の搬送通路14Yに来たY現像剤を図2の手前側から奥側へ搬送する。搬送途中のY現像剤は第二の搬送通路14Yの底部に固定されたトナー濃度センサ10Yで、そのトナー濃度を検知される。第二の搬送通路14Yの上方には現像ローラ12Yが第二の搬送スクリュ11Yと平行に配置されている。
現像ローラ12Yは、図2で反時計回り方向に回転する非磁性の現像スリーブ15Yと、現像スリーブ15Yに内包された回転しないマグネットローラ16Yで構成される。
第二の搬送通路14Y内を搬送されるY現像剤の一部は、マグネットローラ16Yの磁力により現像スリーブ15Yの表面に汲み上げられる。
現像スリーブ15Yには微小な隙間を保持してドクターブレード13Yが対向して設けられており、汲み上げられたY現像剤はドクターブレード13Yを通過する際にその層厚(汲み上げ量)を規制される。
第二の搬送通路14Y内を搬送されるY現像剤の一部は、マグネットローラ16Yの磁力により現像スリーブ15Yの表面に汲み上げられる。
現像スリーブ15Yには微小な隙間を保持してドクターブレード13Yが対向して設けられており、汲み上げられたY現像剤はドクターブレード13Yを通過する際にその層厚(汲み上げ量)を規制される。
ドクターブレード13Yを通過したY現像剤は感光体3Yと対向する現像領域まで搬送される。現像スリーブ15Yに印加された現像電位(例えば、−550V)と感光体3Yの露光部の表面電位(例えば、−50V)の電位差により、現像領域に搬送されたY現像剤中のYトナーのみが感光体3Yの露光部のみに付着する。これにより感光体3Y上にYトナー像が形成される。現像によりYトナーを消費したY現像剤は第二の搬送通路14Yに戻され、第二の搬送スクリュ11Yで図2の奥側へ搬送され、奥側の連絡口で第一の搬送通路9Yに移動する。
第一の搬送通路9Yに戻ったY現像剤は非図示のトナー補給口にてトナーを新たに補給される。トナー補給口の下流には分散マグ101Yがあり、搬送通路9Yから引き寄せられた現像剤が壁を形成している。補給トナーはこの現像剤の壁に塞き止められ、現像剤中に分散する。補給トナーを十分に分散させたY現像剤は、再び第一の搬送スクリュ8Yで図2の手前側に搬送される。
感光体3Yに形成されたYトナー像は、図1の中間転写ベルト41に中間転写される。中間転写後に感光体3Yの表面に残留した廃トナーは、ドラムクリーニング装置4Yが除去する。廃トナーが除去された感光体3Yは非図示の除電装置により除電され、次の画像形成を行うために帯電装置5Yへと向かう。
図1の光書込ユニット20の下方には、第一給紙カセット31、第二給紙カセット32が設けられている。これらの給紙カセット内には記録材(以下、「記録紙」ともいう)Pが複数枚重ねられた状態で収納されており、一番上の記録紙Pには、それぞれ第一給紙ローラ31a、第二給紙ローラ32aが当接している。
第一給紙ローラ31aが不図示の駆動手段により図中反時計回りに回転駆動されると、第一給紙カセット31内の一番上の記録紙Pが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路33に向けて排出される。また、第二給紙ローラ32aが不図示の駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動されると、第二給紙カセット32内の一番上の記録紙Pが、給紙路33に向けて排出される。
第一給紙ローラ31aが不図示の駆動手段により図中反時計回りに回転駆動されると、第一給紙カセット31内の一番上の記録紙Pが、カセットの図中右側方において鉛直方向に延在するように配設された給紙路33に向けて排出される。また、第二給紙ローラ32aが不図示の駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動されると、第二給紙カセット32内の一番上の記録紙Pが、給紙路33に向けて排出される。
給紙路33には、複数の搬送ローラ対34が配設されている。給紙路33に送り込まれた被記録媒体Pは、搬送ローラ対34のローラ間に挟み込まれながら給紙路33上を図中下側から上側に向けて搬送される。
給紙路33の上方には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、搬送ローラ対34から送られてきた被記録媒体Pをローラ間に挟み込むと、ローラの回転を一旦停止させ、被記録媒体Pを適切なタイミングで後述する二次転写ニップ(二次転写ローラ50と二次転写対向ローラ46との接点)へ向けて送り出す。
給紙路33の上方には、レジストローラ対35が配設されている。レジストローラ対35は、搬送ローラ対34から送られてきた被記録媒体Pをローラ間に挟み込むと、ローラの回転を一旦停止させ、被記録媒体Pを適切なタイミングで後述する二次転写ニップ(二次転写ローラ50と二次転写対向ローラ46との接点)へ向けて送り出す。
作像部30の図中上方には、中間転写ベルト41を反時計回りに回転させる中間転写ユニット40が配設されている。
中間転写ユニット40は、中間転写ベルト41、ベルトクリーニングユニット42、一次転写ローラ45Y・45C・45M・45、二次転写対向ローラ46、駆動ローラ47などで構成される。
中間転写ユニット40は、中間転写ベルト41、ベルトクリーニングユニット42、一次転写ローラ45Y・45C・45M・45、二次転写対向ローラ46、駆動ローラ47などで構成される。
中間転写ベルト41は駆動ローラ47により反時計回りに回転する。4つの一次転写ローラ45は中間転写ベルト41を挟み込んで、各々対応する色の感光体3との間に一次転写ニップを形成している。一次転写ローラ45は中間転写ベルト41の内側に一次転写バイアスを印加する。一次転写ローラ45と感光体3の電位差により、感光体3上のトナー像が一次転写ニップ部で中間転写ベルト41に転写される。各色の一次転写ニップで、Yトナー像・Cトナー像・Mトナー像・Kトナー像が中間転写ベルト41に順次転写され、中間転写ベルト41には4色のトナー像を重ね合わせた4色トナー像が形成される。
二次転写対向ローラ46は二次転写ローラ50と対向する位置に設けられ、両者が中間転写ベルト41を挟み込むことで二次転写ニップを形成している。中間転写ベルト41に形成された4色トナー像のタイミングにあわせて、レジストローラ対35が記録紙Pを二次転写ニップに搬送する。二次転写対向ローラ46と二次転写ローラ50の間には二次転写バイアスが印加されており、その力で中間転写ベルト41上の4色トナー像は転写紙Pへと二次転写される。そして記録紙Pの白色と相まって、フルカラーのトナー像となる。二次転写ニップを通過後に中間転写ベルト41に残留した廃トナーはベルトクリーニングユニットが除去する。
二次転写ニップの上方には定着装置が設けられている。定着ニップで加熱・加圧されることで、フルカラーのトナー像は記録紙P上に定着する。定着装置60の詳細は後述する。
定着装置60の下流側、給紙路33の終端に排紙部90が配置されている。定着装置60でトナー像が定着した記録紙Pは、排紙ローラ対91を通過して、機外の排紙スタック部92に排紙される。
なお、中間転写ユニット40の上方には、Yトナー・Cトナー・Mトナー・Kトナーを各々収容する4つのトナーカートリッジ19Y・19C・19M・19Kが設けられている。トナーカートリッジ19内の各色トナーは非図示の補給経路を経て、非図示のトナー補給口から現像ユニット7に補給される。これらのトナーカートリッジ19は画像形成ユニット1とは独立して画像形成装置本体に対して着脱可能である。
定着装置60の構成の一例を図3及び図4に示す。
図3に示す定着装置60は外部加熱方式であり、未定着画像と接触する定着部材である定着ローラ62と、定着ローラ62との間で定着ニップ部SNを形成する加圧部材である加圧ローラ61と、加熱手段であるサーマルヒータ63を有する。サーマルヒータ63と電源64により外部加熱手段が構成されている。
加圧ローラ61は図示しない付勢手段により定着ローラ62に圧接されている。サーマルヒータ63は図示しない付勢手段により定着ローラ62の表面に押し当てられている。
図3に示す定着装置60は外部加熱方式であり、未定着画像と接触する定着部材である定着ローラ62と、定着ローラ62との間で定着ニップ部SNを形成する加圧部材である加圧ローラ61と、加熱手段であるサーマルヒータ63を有する。サーマルヒータ63と電源64により外部加熱手段が構成されている。
加圧ローラ61は図示しない付勢手段により定着ローラ62に圧接されている。サーマルヒータ63は図示しない付勢手段により定着ローラ62の表面に押し当てられている。
図4に示すように、サーマルヒータ63は、記録紙Pの搬送方向と直交する方向に複数の加熱領域163を有する。本実施形態では加熱手段63は7つのヒータ63a〜63gで構成され、対応する加熱領域163a〜163gを有する例を示している。
各ヒータ63a〜63gは、加熱制御手段67により独立に制御されて定着ローラ62を加熱可能である。
加熱制御手段67は、記録材P上に形成される画像の位置に応じ、未定着画像が存在する画像部を定着温度に加熱し、未定着画像が存在しない非画像部を前記定着温度よりも低い温度に加熱するように複数の加熱領域を独立に制御する。
各ヒータ63a〜63gは、加熱制御手段67により独立に制御されて定着ローラ62を加熱可能である。
加熱制御手段67は、記録材P上に形成される画像の位置に応じ、未定着画像が存在する画像部を定着温度に加熱し、未定着画像が存在しない非画像部を前記定着温度よりも低い温度に加熱するように複数の加熱領域を独立に制御する。
定着ローラ62のニップSN下流かつ加熱手段63の上流の位置に、表面温度を検知する温度検知手段としてのサーミスタ65と、加熱手段63の温度を検知する加熱部材温度検知手段としてのサーミスタ66と、加熱手段63に電力を供給する電源64と、サーミスタ65,66の検知情報に基づいて電源64を制御する加熱制御手段67を有している。
加熱制御手段67は、例えば、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を備える公知のマイクロコンピュータを意味する。
加熱制御手段67は、例えば、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等を備える公知のマイクロコンピュータを意味する。
定着ローラ62は、外径が40mmで厚みが1mmのアルミニウム製の芯金62aと、この芯金62aの表面に被覆された断熱層62bを有している。断熱層62bはシリコンゴムで形成されており厚みは3mmである。断熱層62bは、その断熱機能をより高めるために、熱の逃げが少ない発泡シリコンゴムで形成してもよい。
定着ローラ62の断熱層62bの上にはニッケルからなる良熱伝導層62cが形成されているが、この良熱伝導層62cは、ニッケルに限らず、ステンレスなどの鉄系合金、アルミニウムや銅などの金属系、グラファイトシート等、熱伝導性が少なくとも断熱層62bに高ければよい。
定着ローラ62に良熱伝導層62cを形成することで、サーマルヒータ63の発熱むらによる定着ローラ62の表面温度の局部的な温度むらが低減される。また、良熱伝導層62cの機能によって、サーマルヒータ63が加熱する領域よりもやや広い領域の温度が上昇するため、若干の画像とのずれを補償することができるという利点もある。
換言すれば、サーマルヒータ63を構成する各ヒータの大きさや間隔等の設定において設計自由度が大きいという利点がある。
定着ローラ62に良熱伝導層62cを形成することで、サーマルヒータ63の発熱むらによる定着ローラ62の表面温度の局部的な温度むらが低減される。また、良熱伝導層62cの機能によって、サーマルヒータ63が加熱する領域よりもやや広い領域の温度が上昇するため、若干の画像とのずれを補償することができるという利点もある。
換言すれば、サーマルヒータ63を構成する各ヒータの大きさや間隔等の設定において設計自由度が大きいという利点がある。
また、定着ローラ62の耐久性を高め、離型性を確保するために、断熱層62bの表面にPFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5〜30μmの離型層を形成してもよい。
加圧ローラ61は、外径が40mmで厚みが2mmの鉄製の芯金61aと、この芯金61aの表面に被覆された弾性層61bを有している。
弾性層61bはシリコンゴムで形成されており厚みは5mmである。弾性層61bの表面には、離型性を高めるために厚みが40μm程度のフッ素樹脂層を形成するのが望ましい。
弾性層61bはシリコンゴムで形成されており厚みは5mmである。弾性層61bの表面には、離型性を高めるために厚みが40μm程度のフッ素樹脂層を形成するのが望ましい。
本実施形態では、加熱手段63を定着ローラ62の表面に接触させて加熱する構成としたが、外部加熱手段をコイルとインバータで構成し、IH方式による非接触加熱方式としてもよい。IH方式では、加熱用のコイルを多数配置する構成であっても、磁束をキャンセルする部材を多数配置することで加熱領域や加熱量を制御する構成であってもよい。
以下に、加熱制御手段67による加熱領域の制御の一例について説明する。
加熱制御手段67は、記録紙P上に形成される画像の情報(トナー像の位置)に応じて、トナー像が転写された画像部を定着温度に加熱し、トナー像が転写されていない非画像部を前記定着温度よりも低い温度に加熱するように加熱領域の加熱割合を変化させる。
図5に、画像部と非画像部からなる画像形成パターンの一例を示す。図5(A)は、記録紙P上に、矢印で示す搬送方向の先端側から順に、画像部a、非画像部b、画像部aが形成される例を示したものである。図5(B)は、記録紙P上に、矢印で示す搬送方向の先端側から順に、画像部a、非画像部bが形成される例を示したものである。
画像部aでは未定着のトナー像の定着が必要であるが、非画像部bでは定着対象のトナー像が存在しないので、少なくとも定着のために加熱する必要はない。
加熱制御手段67は、記録紙P上に形成される画像の情報(トナー像の位置)に応じて、トナー像が転写された画像部を定着温度に加熱し、トナー像が転写されていない非画像部を前記定着温度よりも低い温度に加熱するように加熱領域の加熱割合を変化させる。
図5に、画像部と非画像部からなる画像形成パターンの一例を示す。図5(A)は、記録紙P上に、矢印で示す搬送方向の先端側から順に、画像部a、非画像部b、画像部aが形成される例を示したものである。図5(B)は、記録紙P上に、矢印で示す搬送方向の先端側から順に、画像部a、非画像部bが形成される例を示したものである。
画像部aでは未定着のトナー像の定着が必要であるが、非画像部bでは定着対象のトナー像が存在しないので、少なくとも定着のために加熱する必要はない。
図5(A)及び(B)に示すパターンの画像情報が、画像処理装置(図示せず)から加熱制御手段67へ入力されると、加熱制御手段67は、非画像部bに対応する(当接する)定着ローラ62の部位の温度が、画像部aに対応する(当接する)定着ローラ62の部位の温度よりも低くなるように加熱領域163を制御する。
例えば、図5(A)のパターンの場合、先端側の画像部aに対応する定着ローラ62の部位では、加熱領域163の全域に定着温度となるように加熱を行うための電力を供給し、非画像部bに対応する定着ローラ62の部位では供給する電力を低減し、後端側の画像部aに対応する定着ローラ62の部位では、再び定着温度が得られる電力を供給する。
例えば、図5(A)のパターンの場合、先端側の画像部aに対応する定着ローラ62の部位では、加熱領域163の全域に定着温度となるように加熱を行うための電力を供給し、非画像部bに対応する定着ローラ62の部位では供給する電力を低減し、後端側の画像部aに対応する定着ローラ62の部位では、再び定着温度が得られる電力を供給する。
実際に供給される電力は、画像部aがニップ部に搬送されるよりも前の部分(図中、斜線部Wで示す領域)を予備的に加熱するように投入されている。この予備加熱領域Wは、主に加熱手段63の周方向の発熱長さや、発熱体が必要とする昇温時間のために設けられる領域である。予備加熱領域Wは省エネルギー化の観点から、可能な限り小さいことが好ましい。
図6は、画像部と非画像部からなる画像形成パターンの他の例である。図6(A)は、記録紙P上に、矢印で示す搬送方向と直交する方向(定着部材62の長手方向)に、画像部cと非画像部dが形成される例を示したものである。図6(B)は、搬送方向の先端側から順に画像部aと、画像部cと非画像部dが混在した領域eが形成される例を示したものである。
図5で説明した制御と同様に、加熱制御手段67は、非画像部dに対応する定着ローラ62の部位の温度が、画像部a及びcに対応する定着ローラ62の部位の温度よりも低くなるように加熱領域163を制御する。
図5で説明した制御と同様に、加熱制御手段67は、非画像部dに対応する定着ローラ62の部位の温度が、画像部a及びcに対応する定着ローラ62の部位の温度よりも低くなるように加熱領域163を制御する。
非画像部に対応する定着ローラ62の部位では、電力の供給を完全に停止(オフ)してもよいが、温度の低下により次回の加熱時の立ち上がりが遅くなることがある。このため非画像部においては、図10に示すグラフのように、画像部に対応する定着ローラ62の部位の温度である第一の目標温度よりも低いが、少なくとも加熱されて昇温した状態である第二の目標温度を維持するように制御されることが好ましい。
図10に示したような制御を行った場合、非画像部に対応する定着ローラ62の部位に電力の供給は行われるが、S1で示す領域の供給電力はS2の領域よりも小さくなるため、省エネルギー化が実現可能である。
図10に示したような制御を行った場合、非画像部に対応する定着ローラ62の部位に電力の供給は行われるが、S1で示す領域の供給電力はS2の領域よりも小さくなるため、省エネルギー化が実現可能である。
定着装置60の構成の他の例を図7〜図9に示す。
図7に示す定着装置60では、ベルト方式の定着部材162を用いている。
加熱手段63は、図7に示すように、板状基体に抵抗発熱体を形成したサーマルヘッドやセラミックヒータなどであり、フィルムの内部に配置してその熱でフィルムやベルトの温度を上昇させ、ニップ部SNに搬送される記録紙P上の未定着トナー像を加熱して定着させる。
板状の加熱手段63は、紙搬送方向と直角方向の長手に複数分割された加熱領域163を有しており、各加熱領域163a〜163jは独立に加熱制御が可能である。
図7に示す定着装置60では、ベルト方式の定着部材162を用いている。
加熱手段63は、図7に示すように、板状基体に抵抗発熱体を形成したサーマルヘッドやセラミックヒータなどであり、フィルムの内部に配置してその熱でフィルムやベルトの温度を上昇させ、ニップ部SNに搬送される記録紙P上の未定着トナー像を加熱して定着させる。
板状の加熱手段63は、紙搬送方向と直角方向の長手に複数分割された加熱領域163を有しており、各加熱領域163a〜163jは独立に加熱制御が可能である。
定着ベルト162は、外径が40mmで厚みが40μmのSUS製の基体162aと、基体162aの表面に被覆された弾性層162bを有している。弾性層162bは、シリコンゴムで形成されており厚みは100μmである。
定着ベルト162の表面には、耐久性を高めて離型性を確保するために、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5〜50μmの離型層162cが形成されている。
また、定着ベルトの基体162aはポリイミドとしてもよい。
定着ベルト162の表面には、耐久性を高めて離型性を確保するために、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5〜50μmの離型層162cが形成されている。
また、定着ベルトの基体162aはポリイミドとしてもよい。
定着ベルト162の内部には、支持部材69があり、ニップ部SNの箇所には押圧部材68と加熱手段63が設置され、図示しない外部部材と接続されて定着ベルト162を支持している。
図9に示す定着装置60は、加熱手段63を押圧部材として機能させ、ニップ部SNの箇所に配置した構成例である。
また、図7に示すベルトやフィルム構成を、図3に示すような外部加熱部材で加熱する構成としてもよい。
加熱手段63の各加熱領域163は独立に加熱され、画像情報に応じて加熱制御手段67により制御されることは上述の通りである。
加熱手段63の各加熱領域163は独立に加熱され、画像情報に応じて加熱制御手段67により制御されることは上述の通りである。
クリーニング装置70の構成の一例を図11に示す。
図11に示すように、クリーニング装置70は、記録材P上の粉体を静電的に表面に移動させて担持し、回転することにより表面移動する金属ローラ部材71と、金属ローラ部材71表面に担持された粉体を回収する除去部材72と、金属ローラ部材71との間で搬送ニップを形成する対向部材(対向ローラ)74とを備える。
図11に示すように、クリーニング装置70は、記録材P上の粉体を静電的に表面に移動させて担持し、回転することにより表面移動する金属ローラ部材71と、金属ローラ部材71表面に担持された粉体を回収する除去部材72と、金属ローラ部材71との間で搬送ニップを形成する対向部材(対向ローラ)74とを備える。
クリーニング装置70は、定着装置60の記録材Pの搬送方向下流側に配置され、画像が定着された後の記録材P表面の粉体を除去する。図11中、定着された画像(トナー像)をTa、除去される対象の粉体をTbで示す。
記録材P表面の粉体Tbは、出力された画像の品質を劣化させるものや、装置内部やユーザの手や衣服などを汚染するものであって、例えば、未定着トナーやトナー凝集体などが挙げられるが、これらに限定されない。
以下、除去される対象の粉体Tbが主に未定着トナーである態様について説明する。
記録材P表面の粉体Tbは、出力された画像の品質を劣化させるものや、装置内部やユーザの手や衣服などを汚染するものであって、例えば、未定着トナーやトナー凝集体などが挙げられるが、これらに限定されない。
以下、除去される対象の粉体Tbが主に未定着トナーである態様について説明する。
金属ローラ部材71は、回転軸を中心に回転駆動する部材であり、金属ローラ用電源73より回転軸(芯金)を介して電圧が印加される。
なお、対向部材(以下、「対向ローラ」ともいう)74は、金属ローラ部材71とニップを形成できる柔らかい材料(ゴム、スポンジ等)であることが望ましい。
なお、対向部材(以下、「対向ローラ」ともいう)74は、金属ローラ部材71とニップを形成できる柔らかい材料(ゴム、スポンジ等)であることが望ましい。
さらに、記録材Pの搬送速度に対する金属ローラ部材71の線速度の速度比(線速比)は1であることが好ましい。線速比を1とすることにより、金属ローラ部材71と記録材Pとの擦れを防止し、記録材Pに光沢スジや光沢ムラ等の異常画像が生じることを抑制することができる。
除去部材72は、金属ローラ部材71の表面を摺擦し、金属ローラ部材71の表面に担持された粉体Tbを掻き取って除去する。
除去部材72としては、金属ローラ部材71の表面に担持された粉体を物理的な力で掻き落とすことができるものであれば特に限定されず、例えば、ゴムブレード、樹脂部材、巻き取り式の不織布等を用いることができる。
本実施形態の構成は、クリーニング部材として従来公知のブラシ部材を用いた構成と比較して、クリーニング部材から静電的に粉体を回収するための手段が不要となるため、省スペース性を維持しつつ、かつ低コストで、未定着トナーを除去することができる。
除去部材72により物理的に掻き落とされた未定着トナーは、クリーニング装置70の内部にたまるようになっている。
除去部材72としては、金属ローラ部材71の表面に担持された粉体を物理的な力で掻き落とすことができるものであれば特に限定されず、例えば、ゴムブレード、樹脂部材、巻き取り式の不織布等を用いることができる。
本実施形態の構成は、クリーニング部材として従来公知のブラシ部材を用いた構成と比較して、クリーニング部材から静電的に粉体を回収するための手段が不要となるため、省スペース性を維持しつつ、かつ低コストで、未定着トナーを除去することができる。
除去部材72により物理的に掻き落とされた未定着トナーは、クリーニング装置70の内部にたまるようになっている。
図12に、金属ローラ部材71及び除去部材72によってクリーニングされる縦スジ状の未定着トナーの位置関係を示す。
トナー落ちや地汚れ等の主走査方向にランダムに発生する未定着トナーの場合は、除去部材72のある一部分に継続して未定着トナーが送り込まれることは無い。しかしながら、図12に示すように縦スジ状の未定着トナーが発生した場合、除去部材72の一部に未定着トナーが送り込まれる状態が継続する。このような場合、金属ローラ部材71と除去部材72との間にトナーが堰き止められ、一部のトナーが除去部材72をすり抜けたり、トナー凝集体が固着したりする場合がある。
トナー落ちや地汚れ等の主走査方向にランダムに発生する未定着トナーの場合は、除去部材72のある一部分に継続して未定着トナーが送り込まれることは無い。しかしながら、図12に示すように縦スジ状の未定着トナーが発生した場合、除去部材72の一部に未定着トナーが送り込まれる状態が継続する。このような場合、金属ローラ部材71と除去部材72との間にトナーが堰き止められ、一部のトナーが除去部材72をすり抜けたり、トナー凝集体が固着したりする場合がある。
図12に示す状態からクリーニング不良の発生を防ぐために、クリーニング装置70の搬送ニップを記録材Pが通過していないときに、金属ローラ部材71と対向ローラ74を、記録材Pを搬送する方向と逆方向に回転させることが好ましい。
搬送ニップを記録材Pが通過していないとき、例えば、ジョブ終了後やジョブ前、さらには紙間において、金属ローラ部材71と対向ローラを74一定量逆転動作させることで、上述の金属ローラ部材71と除去部材72との間に堰き止められたトナーを、除去部材72から離すことができ、その後の正転動作時のクリーニング性を向上させることができる。
このように、縦スジ状の未定着トナーが連続的に送られて金属ローラ部材71と除去部材72との間に蓄積した場合であっても、蓄積したトナーを処理し、クリーニング不良の発生を防止することができる。
搬送ニップを記録材Pが通過していないとき、例えば、ジョブ終了後やジョブ前、さらには紙間において、金属ローラ部材71と対向ローラを74一定量逆転動作させることで、上述の金属ローラ部材71と除去部材72との間に堰き止められたトナーを、除去部材72から離すことができ、その後の正転動作時のクリーニング性を向上させることができる。
このように、縦スジ状の未定着トナーが連続的に送られて金属ローラ部材71と除去部材72との間に蓄積した場合であっても、蓄積したトナーを処理し、クリーニング不良の発生を防止することができる。
図13に金属ローラ部材71の概略構成の例を示す。
金属ローラ部材71は、芯金71aと、中抵抗材料で形成された中抵抗層71bを表面に有する構成とすることができる。
芯金71aのみからなる構成の場合、金属ローラ用電源73から芯金71aを介して金属ローラ部材71の表面に供給される電荷にムラが生じてしまい、クリーニング性が不安定になる場合がある。そこで、中抵抗層71bを設けることにより、金属ローラ用電源73から芯金71aを介して金属ローラ部材71表面に均一な電荷を供給することができる。
なお、除去部材72によるクリーニング性を向上させるために、中抵抗層71bにはトナーとの離形性の良い材質を用いることが好ましい。
金属ローラ部材71は、芯金71aと、中抵抗材料で形成された中抵抗層71bを表面に有する構成とすることができる。
芯金71aのみからなる構成の場合、金属ローラ用電源73から芯金71aを介して金属ローラ部材71の表面に供給される電荷にムラが生じてしまい、クリーニング性が不安定になる場合がある。そこで、中抵抗層71bを設けることにより、金属ローラ用電源73から芯金71aを介して金属ローラ部材71表面に均一な電荷を供給することができる。
なお、除去部材72によるクリーニング性を向上させるために、中抵抗層71bにはトナーとの離形性の良い材質を用いることが好ましい。
芯金の材質としては、例えばSUSが挙げられる。中抵抗材料としては、例えば、カーボン分散PVDFが挙げられる。カーボン分散PVDFにより形成された厚み100μmの中抵抗層の抵抗は、103〜107(Ω・cm)である。
一方、本実施形態の除去部材72としては、例えば、ポリウレタンゴムからなるブレード部材とすることができ、例えば、金属ローラ部材71に対する当接角度を20°、食い込み量を1mmとして配設することができる。
本実施形態の画像形成装置において、記録紙P上の非画像部に付着したトナーは定着装置60において定着されないため、定着後に未定着トナーとして残存したものが図11に示した粉体Tbである。
記録紙P上の未定着トナーとして、定着装置通過前の未定着トナーと、定着装置通過後の未定着トナーの帯電量の違いについて図14により説明する。
記録紙P上の未定着トナーとして、定着装置通過前の未定着トナーと、定着装置通過後の未定着トナーの帯電量の違いについて図14により説明する。
図14では、2次転写後定着装置通過前の記録材P上の未定着トナーの帯電量分布を実線で、定着装置通過後に記録材P上に残留した未定着トナーの帯電量分布を破線でそれぞれ示している。
帯電量分布は、ホソカワミクロン製E―スパートアナライザで計測したもので、縦軸に収集したトナー個数に対する比率(頻度(%))、横軸にトナー1個の帯電量(Q/M)を示す。転写残トナーが少ないため、収集したトナー個数を500個としたデータである。
帯電量分布は、ホソカワミクロン製E―スパートアナライザで計測したもので、縦軸に収集したトナー個数に対する比率(頻度(%))、横軸にトナー1個の帯電量(Q/M)を示す。転写残トナーが少ないため、収集したトナー個数を500個としたデータである。
図14に示すように、定着装置60通過前の記録材P上のトナーは、そのほとんどが負極性に正規帯電している。クリーニング不良によるスジ、トナー落ち、地汚れ等のトナーは、1次転写前の感光体3上、中間転写ベルト41上では帯電量の絶対値が低いが、1次転写、2次転写で転写される度に、転写されたトナーは正規帯電することが分かっている。これは転写後ニップでの放電が原因であると考えられている。
一方、定着装置60通過後のトナーは、負極性に帯電していたトナーでも定着ニップSNで摩擦帯電をすることで正極性の電荷注入を受けるなどして、帯電極性が正極性側にシフトし、その一部は正極性に反転することがある。
よって、定着装置60通過後の記録材P上の未定着トナーは、図14に示すように、正極性のトナーと負極性のトナーとが混在したブロードな分布となる。
一方、定着装置60通過後のトナーは、負極性に帯電していたトナーでも定着ニップSNで摩擦帯電をすることで正極性の電荷注入を受けるなどして、帯電極性が正極性側にシフトし、その一部は正極性に反転することがある。
よって、定着装置60通過後の記録材P上の未定着トナーは、図14に示すように、正極性のトナーと負極性のトナーとが混在したブロードな分布となる。
さらに、環境条件が変化した時の定着装置60通過後のトナーの帯電量について説明する。
図15では、使用環境が高温高湿(30[℃]、90[%])、常温常湿(20[℃]、50[%])、低温低湿(10[℃]、15[%])での定着機通過後のトナーの帯電量分布をそれぞれ示している。
図15に示すように、一点鎖線で示す低温低湿時にはトナーは帯電しやすいため帯電量が上がっており、トナー帯電量が負極性の電荷量の高い位置に分布しているのに対し、破線で示す高温高湿時には帯電し難いため帯電量が下がっており、トナー帯電量が低温低湿時よりも帯電量の低い位置で分布している。
図15では、使用環境が高温高湿(30[℃]、90[%])、常温常湿(20[℃]、50[%])、低温低湿(10[℃]、15[%])での定着機通過後のトナーの帯電量分布をそれぞれ示している。
図15に示すように、一点鎖線で示す低温低湿時にはトナーは帯電しやすいため帯電量が上がっており、トナー帯電量が負極性の電荷量の高い位置に分布しているのに対し、破線で示す高温高湿時には帯電し難いため帯電量が下がっており、トナー帯電量が低温低湿時よりも帯電量の低い位置で分布している。
図15のグラフからわかるように、高温高湿時では常温常湿時に比べ、定着装置通過後のトナーは正極性側が増加した分布になり、低温低湿時では負極性側が増加した分布になる。すなわち、高温高湿時では記録材P上の定着装置通過後のトナー帯電量分布は正極性側にシフトしている。
また、定着装置通過後のトナーの帯電量は記録材Pの厚み等の転写条件によっても変化する。
また、定着装置通過後のトナーの帯電量は記録材Pの厚み等の転写条件によっても変化する。
このような帯電量分布をもつ記録材P上の未定着トナーが、金属ローラ部材71と対向ローラ74のニップ位置まで搬送される。
金属ローラ部材71へは金属ローラ用電源73よりトナーの帯電極性とは逆極性(正極性)の電圧が給電されており、これにより金属ローラ部材71が記録材P上の未定着トナーが静電的に吸着される。
金属ローラ部材71へは金属ローラ用電源73よりトナーの帯電極性とは逆極性(正極性)の電圧が給電されており、これにより金属ローラ部材71が記録材P上の未定着トナーが静電的に吸着される。
図16に、図11に示す構成のクリーニング装置70を用いたクリーニングにおける、金属ローラ部材71に印加する電圧と、クリーニング残ID(Image Density)との関係を示す。
縦軸のクリーニング残IDは、次のようにして求める。
先ず、クリーニング装置70によってクリーニングした後の記録材上のトナーを、スミア試験機(摩擦試験機I型,JISL 0823)の摩擦子に白綿布(JISL 0803 綿3号)を貼付し、クリーニング箇所を連続動作にて複数回擦る。
次に、この白綿布上でトナーが付着している部分のIDを分光測色計(アムテック社製Xライト)で測定する。このIDがクリーニング残IDである。
IDとトナー個数は相関関係が有り、トナー個数が多いとIDの値は増加する。従ってクリーニング残IDによりクリーニング性の判断ができる。
先ず、クリーニング装置70によってクリーニングした後の記録材上のトナーを、スミア試験機(摩擦試験機I型,JISL 0823)の摩擦子に白綿布(JISL 0803 綿3号)を貼付し、クリーニング箇所を連続動作にて複数回擦る。
次に、この白綿布上でトナーが付着している部分のIDを分光測色計(アムテック社製Xライト)で測定する。このIDがクリーニング残IDである。
IDとトナー個数は相関関係が有り、トナー個数が多いとIDの値は増加する。従ってクリーニング残IDによりクリーニング性の判断ができる。
図16の印加電圧0Vの白抜き丸印(「○」)は、クリーニング前の記録材P上のトナーを上記の方法で測定したIDである。また、クリーニング残IDの目標値(ID=0.2)を点線で示している。
クリーニング残IDの目標値の決め方の一例を図17により説明する。
クリーニング残IDの目標値の決め方の一例を図17により説明する。
図17は印刷枚数とジャム発生率の関係を示している。
図17に示したように、クリーニング残ID=0.3で両面印刷を続けた場合、マシン寿命枚数に到達する前に、ジャム発生率が規格値を超えてしまうのに対し、クリーニング残ID=0.2で両面印刷を続けた場合は、マシン寿命枚数でもジャム規格値を超えることが無いことが分かった。
ジャム発生率の増加は、クリーニングが不十分な記録材Pが記録材の給紙路33上の搬送コロに接触することにより、搬送コロが汚れることに起因する。以上の結果に基づき、クリーニング残IDの目標値を決定した。
図17に示したように、クリーニング残ID=0.3で両面印刷を続けた場合、マシン寿命枚数に到達する前に、ジャム発生率が規格値を超えてしまうのに対し、クリーニング残ID=0.2で両面印刷を続けた場合は、マシン寿命枚数でもジャム規格値を超えることが無いことが分かった。
ジャム発生率の増加は、クリーニングが不十分な記録材Pが記録材の給紙路33上の搬送コロに接触することにより、搬送コロが汚れることに起因する。以上の結果に基づき、クリーニング残IDの目標値を決定した。
金属ローラ部材71への印加電圧を高くした時のクリーニング残トナーには、印加電圧極性側、つまり電荷注入されたトナーが含まれている。一方、印加電圧が低い時のクリーニング残トナーはクリーニングできないトナーである。
ここで、金属ローラ部材71が中抵抗層を有さない構成の場合、300[V]以上のクリーニング残IDには正極性トナーが含まれている。一方、図16中、200[V]以下のトナーはほぼ全て負極性トナーである。
ここで、金属ローラ部材71が中抵抗層を有さない構成の場合、300[V]以上のクリーニング残IDには正極性トナーが含まれている。一方、図16中、200[V]以下のトナーはほぼ全て負極性トナーである。
また、図15に示したように、画像形成装置の使用環境に応じてトナーの帯電量分布が異なるため、環境に応じて印加電圧を変更することでクリーニング性を維持できる。
例えば、低温低湿環境ではトナーの帯電量分布が負極性側にシフトするため、印加電圧を高めに設定し、高温高湿環境ではトナーの帯電量分布が正極性側にシフトするため、印加電圧を低めに設定してクリーニング性を維持することができる。
例えば、低温低湿環境ではトナーの帯電量分布が負極性側にシフトするため、印加電圧を高めに設定し、高温高湿環境ではトナーの帯電量分布が正極性側にシフトするため、印加電圧を低めに設定してクリーニング性を維持することができる。
図18に示すように、クリーニング装置70の搬送ニップに対して、記録材Pの搬送方向の上流側に、帯電チャージャ75を備える態様としてもよい。帯電チャージャ75としては、スコロトロン方式のコロナ帯電器等を用いることができる。
図19に示すように、帯電チャージャ75を通過させることにより、定着装置の通過後に存在していた逆帯電トナーを無くすことができ、さらにトナーの帯電量分布を正規帯電側でシャープにそろえることができる。
図19に示すように、帯電チャージャ75を通過させることにより、定着装置の通過後に存在していた逆帯電トナーを無くすことができ、さらにトナーの帯電量分布を正規帯電側でシャープにそろえることができる。
また、図20に示すように、帯電チャージャ75を通過させることにより、常温常湿環境のほかに、低温低湿環境や高温高湿環境でも逆帯電トナーを無くし、トナーの帯電量分布を正規帯電側でシャープにそろえることができる。
図21に、図18に示す構成のクリーニング装置70を用いたクリーニングにおける、金属ローラ部材71に印加する電圧と、クリーニング残ID(Image Density)との関係を示す。
図21に示すように、帯電チャージャ通過後のクリーニング残IDは帯電チャージャなしの場合よりも低く、高いクリーニング性を示すことがわかる。
図21に示すように、帯電チャージャ通過後のクリーニング残IDは帯電チャージャなしの場合よりも低く、高いクリーニング性を示すことがわかる。
図22に、線速比とクリーニング残IDの関係について、本実施形態の画像形成装置におけるクリーニング部材である金属ローラ部材71と、従来のクリーニング部材であるブラシローラを比較したものを示す。
本実施形態の金属ローラ部材71では、線速比が1で最もクリーニング残IDが小さく(クリーニング性が高く)、かつ光沢スジやムラの発生はみられなかった。これに対し、ブラシローラの場合、線速比を高めればクリーニング残IDは低下する傾向であるが、目標値をクリアする線速比条件では、記録材にブラシによる光沢スジやムラが発生することがわかった。
本実施形態の金属ローラ部材71では、線速比が1で最もクリーニング残IDが小さく(クリーニング性が高く)、かつ光沢スジやムラの発生はみられなかった。これに対し、ブラシローラの場合、線速比を高めればクリーニング残IDは低下する傾向であるが、目標値をクリアする線速比条件では、記録材にブラシによる光沢スジやムラが発生することがわかった。
図11に、対向部材(対向ローラ)74の概略構成の例を示す。
対向部材74は、芯金74aと、中抵抗材料で形成された中抵抗層74bを表面に有する構成とすることができる。
芯金の材質としては、例えばSUSが挙げられる。中抵抗材料としては、例えば、スポンジやゴムが挙げられる。中抵抗材料により形成された厚み100μmの中抵抗層の抵抗は、1011〜1012(Ω・cm)である。
対向部材74は、芯金74aと、中抵抗材料で形成された中抵抗層74bを表面に有する構成とすることができる。
芯金の材質としては、例えばSUSが挙げられる。中抵抗材料としては、例えば、スポンジやゴムが挙げられる。中抵抗材料により形成された厚み100μmの中抵抗層の抵抗は、1011〜1012(Ω・cm)である。
金属ローラ部材71及び対向部材74が中抵抗層を表面に有する態様において、クリーニング装置70の搬送ニップを記録材Pが通過していないときに、金属ローラ部材71に対して記録材Pが通過しているときと同じバイアス印加を行い、かつ金属ローラ部材71と対向部材74を記録材Pの搬送方向に回転させることにより、対向部材74に付着したトナーを金属ローラ部材71によりクリーニングできる。
これにより、記録材Pの裏面を汚さずに両面印刷動作を実施できる。なお、このときの印加されるバイアスは、記録材Pをクリーニングするときと同じでも良いが、別途クリーニングに適したバイアス(例えば、ACバイアス等を含む)に設定してもよい。以下、詳しく説明する。
これにより、記録材Pの裏面を汚さずに両面印刷動作を実施できる。なお、このときの印加されるバイアスは、記録材Pをクリーニングするときと同じでも良いが、別途クリーニングに適したバイアス(例えば、ACバイアス等を含む)に設定してもよい。以下、詳しく説明する。
記録材Pがクリーニング装置70を通過しない紙間(記録材と記録材の搬送間隔)や、マシン調整動作時には金属ローラ用電源73をオフとして、金属ローラ部材71にはバイアス印加されない。
しかしながら、芯金74aのみだと、(主走査方向の)記録材のサイズが小さくなった場合、金属ローラ部材71が記録材を介さずに芯金74aと接触するため、電流がリークしてしまい、金属ローラ部材71と記録材Pの間にバイアスがかからずにクリーニングできないという問題が生じる。
しかしながら、芯金74aのみだと、(主走査方向の)記録材のサイズが小さくなった場合、金属ローラ部材71が記録材を介さずに芯金74aと接触するため、電流がリークしてしまい、金属ローラ部材71と記録材Pの間にバイアスがかからずにクリーニングできないという問題が生じる。
そこで、対向部材74の表層に中抵抗層74bを設けることにより、記録材Pのサイズが小さくなり、金属ローラ部材71が記録材Pを介さずに対向部材74と接触した場合でも電流がリークせず、記録材P上のトナーに対して安定したバイアスの供給が可能になり、クリーニング性が維持される。このとき、中抵抗層74bの抵抗は記録材P抵抗に近い値が好ましい。
さらに、金属ローラ部材71に供給する印加バイアスは、記録材Pのサイズや種類に応じて変化させても良い。
例えば、記録材Pのサイズが小さい場合は、対向部材74に中抵抗層74bを設けても、記録材P以外の部分に流れる電流量が多いため、記録材Pの実行的な印加バイアスはクリーニング性に適した最適な印加バイアスよりも小さくなり、クリーニング性が劣ってしまう。よって、記録材Pのサイズが小さいほど、印加バイアスは大きく補正すると良い。
例えば、記録材Pのサイズが小さい場合は、対向部材74に中抵抗層74bを設けても、記録材P以外の部分に流れる電流量が多いため、記録材Pの実行的な印加バイアスはクリーニング性に適した最適な印加バイアスよりも小さくなり、クリーニング性が劣ってしまう。よって、記録材Pのサイズが小さいほど、印加バイアスは大きく補正すると良い。
クリーニング装置70を通過した後でも、記録材Pには多少の未定着トナーが付着していることがある(図16参照)。
そのため、両面印刷時の第二面では、第一面でクリーニングしきれなかった未定着トナーが対向部材74と接触して、対向部材74がトナー等で汚れることがある。よって、未定着トナーが発生している状態で両面印刷が続くと、経時的に対向部材74の汚れが蓄積していき、記録材Pの裏面に未定着トナーを付着させてしまうという問題が発生することがある。
これに対し、上述のように金属ローラ部材71に対して記録材Pが通過しているときと同じバイアス印加を行い、かつ金属ローラ部材71と対向部材74を記録材Pの搬送方向に回転させることにより、対向部材74に付着したトナーをクリーニングすることができる。
そのため、両面印刷時の第二面では、第一面でクリーニングしきれなかった未定着トナーが対向部材74と接触して、対向部材74がトナー等で汚れることがある。よって、未定着トナーが発生している状態で両面印刷が続くと、経時的に対向部材74の汚れが蓄積していき、記録材Pの裏面に未定着トナーを付着させてしまうという問題が発生することがある。
これに対し、上述のように金属ローラ部材71に対して記録材Pが通過しているときと同じバイアス印加を行い、かつ金属ローラ部材71と対向部材74を記録材Pの搬送方向に回転させることにより、対向部材74に付着したトナーをクリーニングすることができる。
本実施形態の画像形成装置において、クリーニング装置70は、定着装置60から排紙出口までの間に設置されるが、図1に示したように定着装置60から排紙ローラ対91の間に配置されることが好ましく、記録材Pの搬送方向において、定着装置60の直後に配置されることが好ましい。
クリーニング装置70を定着装置60の直後に配置することにより、記録材Pの給紙路33に設置してあるコロやガイド板等が未定着トナーで汚れることがなく、経時的に搬送不良が発生するのを防ぐことができ、コロ汚れが記録材に付着してスジ等の異常画像を発生させることも防ぐことができる。また、省スペース化を実現することができる。
クリーニング装置70と定着装置60は、図24に示すように一体の装置として構成することができる。また、一体の装置を画像形成装置に対して着脱可能にすることで、省スペース化とメンテナンス性を向上させることができる。
なお、クリーニング装置70と定着装置60は、交換周期(部品寿命)が異なるため、ねじ止め等によりそれぞれの装置を容易に分離可能な構成にしておくことが好ましい。
なお、クリーニング装置70と定着装置60は、交換周期(部品寿命)が異なるため、ねじ止め等によりそれぞれの装置を容易に分離可能な構成にしておくことが好ましい。
3 像担持体(感光体)
20 光書込ユニット
30 作像部
31 第一給紙カセット
32 第二給紙カセット
33 給紙路
40 中間転写ユニット
60 定着装置
61 加圧部材(加圧ローラ)
62 定着部材(定着ローラ)
63 加熱手段(サーマルヒータ)
64 電源
65,66 サーミスタ
67 加熱制御手段
68 押圧部材
69 支持部材
70 クリーニング装置
71 金属ローラ部材
72 除去部材
73 金属ローラ用電源
74 対向部材(対向ローラ)
75 帯電チャージャ
80 両面搬送部
100 画像形成装置
162 定着部材(定着ベルト)
163 加熱領域
20 光書込ユニット
30 作像部
31 第一給紙カセット
32 第二給紙カセット
33 給紙路
40 中間転写ユニット
60 定着装置
61 加圧部材(加圧ローラ)
62 定着部材(定着ローラ)
63 加熱手段(サーマルヒータ)
64 電源
65,66 サーミスタ
67 加熱制御手段
68 押圧部材
69 支持部材
70 クリーニング装置
71 金属ローラ部材
72 除去部材
73 金属ローラ用電源
74 対向部材(対向ローラ)
75 帯電チャージャ
80 両面搬送部
100 画像形成装置
162 定着部材(定着ベルト)
163 加熱領域
Claims (10)
- 記録材上の未定着画像と接触する定着部材と、前記定着部材との間で定着ニップ部を形成する加圧部材と、前記記録材の搬送方向と直交する方向に複数の加熱領域を有し、前記定着部材を加熱する加熱手段と、前記記録材上に形成される画像の位置に応じ、未定着画像が存在する画像部を定着温度に加熱し、未定着画像が存在しない非画像部を前記定着温度よりも低い温度に加熱するように複数の前記加熱領域を独立に制御する加熱制御手段と、を備え、未定着画像を前記記録材に加熱定着する定着装置、及び、
前記記録材上の粉体を静電的に表面に移動させて担持し、回転することにより表面移動する金属ローラ部材と、前記金属ローラ部材表面に担持された粉体を除去する除去部材と、前記金属ローラ部材との間で搬送ニップを形成する対向部材と、を備え、前記定着装置の前記記録材の搬送方向下流側に配置され、定着後の前記記録材表面の粉体を除去するクリーニング装置を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記除去部材は、前記金属ローラ部材の表面を摺擦し、前記金属ローラ部材の表面に担持された前記粉体を掻き取って除去することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記クリーニング装置の前記搬送ニップを前記記録材が通過していないときに、前記金属ローラ部材と前記対向部材を、前記記録材を搬送する方向と逆方向に回転させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記金属ローラ部材が、中抵抗材料で形成された中抵抗層を表面に有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記クリーニング装置の前記搬送ニップに対して前記記録材の搬送方向の上流側に、帯電チャージャを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記対向部材が、中抵抗材料で形成された中抵抗層を表面に有することを特徴とする1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記クリーニング装置の前記搬送ニップを前記記録材が通過していないときに、前記金属ローラ部材に対して前記記録材が通過しているときと同じバイアス印加を行い、かつ前記金属ローラ部材と前記対向部材を前記記録材の搬送方向に回転させることを特徴とする請求項4または6に記載の画像形成装置。
- 前記記録材の搬送方向において、前記クリーニング装置が前記定着装置の直後に配置されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記クリーニング装置と前記定着装置とが一体の装置として構成され、該一体の装置が前記画像形成装置に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記記録材上の粉体が、未定着トナーであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像形成装置。
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JP2013168449A JP2015036770A (ja) | 2013-08-14 | 2013-08-14 | 画像形成装置 |
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-
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- 2013-08-14 JP JP2013168449A patent/JP2015036770A/ja active Pending
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