JP2004085274A - X線画像撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遮蔽体22を、それぞれ独立して移動可能に設けられた複数の遮蔽板要素222,222…から構成し、各遮蔽体222を、X線発生器からX線が被撮像物Mを介さずにX線画像撮像器に直接到達すること、及びX線画像撮像器により得られた透過画像にハレーションが発生することの少なくとも何れかを防止すべく、X線発生器の照射光軸又はX線画像撮像器の撮像光軸に交叉する面内で移動させる構成とした。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、被撮像物の内部構造を検査すべく、X線を利用して前記被撮像物の透過画像を得るX線画像撮像装置に関し、特に、透過画像におけるハレーションの発生と、X線源からのX線が撮像器に直接照射されることによる当該撮像器の損傷とを効果的に防止することができるX線画像撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、物品の内部構造を非破壊検査する目的から、X線を利用した様々な撮像装置が実用化されている。このような撮像装置は、一般には、X線を被撮像物に対して照射し、この照射軸に対向して設けられたX線用のイメージセンサにより被撮像物を透過したX線を検出し、電気信号への変換及び増幅等の処理を施すことによって、被撮像物の透過画像を得るようになっている。
【0003】
ところで、上記イメージセンサを含む撮像装置は、その撮像範囲内に被撮像物の一部又は全体を収めるように構成されるが、被撮像物の周囲の空間を通過するX線は、イメージセンサに直接照射されるため、撮像画像中の被撮像物の周囲にはハレーションが発生することがある。ハレーションの程度によっては、被撮像物の輪郭を侵食して被撮像物の構造を不明瞭にすることから、これを防止することが望まれる。
【0004】
また、ハレーションの原因となる上記イメージセンサへの直接的なX線の到達は、イメージセンサの素子を損傷する原因にもなる。
【0005】
以上の如き問題は、X線発生器からのX線の照射強度を低減することにより或る程度の解消が望まれるが、被撮像物の照射方向の厚みによっては所定のX線強度を確保する必要があり、効果的な解決策とは言い難い。
【0006】
なお、特開2002−143137号公報には、X線発生器と被撮像物との間にX線を減弱させるフィルタを配し、このフィルタを、X線の照射域に挿入した状態と退避した状態とで2回撮像し、ハレーションの発生の少ない方の撮像結果を採用する構成とした装置が開示されている。しかしながら、この装置では、ハレーションの発生自体を根本的に防止することはできず、ましてやフィルタの退避状態におけるイメージセンサの損傷を回避することはできない。
【0007】
このようなことから、鉛等のX線遮蔽材料からなる遮蔽板又は粘土を用いて被撮像物の周囲のX線を遮蔽することによって、イメージセンサへのX線の直接的な到達及びハレーションを防止することが行なわれている。
【0008】
具体的には、遮蔽板をイメージセンサの直前に配し、被撮像物の周囲の撮像範囲を遮蔽板が遮蔽するように、所定の駆動装置を用いて移動させる。遮蔽板は、被撮像物の形状が予め分かっている場合には、その輪郭形状に合わせて予め形成され、被撮像物の輪郭形状と一致しない部分は、例えば、上記の鉛粘土を用いて手作業により被撮像物を直接覆い、遮蔽している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
被撮像物、並びに遮蔽板及び鉛粘土は、検査員がX線に晒されないように、X線遮蔽材料からなる特別な検査室に配置されるため、検査員は、まず、別室に設けられたモニタの画面上にリアルタイムに表示されている被撮像物の透過画像を確認し、ハレーションの発生があれば、X線の照射を一時停止した後で、検査室に入って該当する形状の遮蔽板及び鉛粘土をセットしに行く。次いで、別室に戻ってモニタ画面を見ながら遮蔽板の位置を遠隔調整する。これでハレーションが解消されればよいが、解消されない場合には、さらに、別室と検査室との間を幾度となく往復しながらモニタ画面でのハレーションの発生状態の確認と鉛粘土の位置調整とを繰り返す必要があり、作業に多大な時間を要していた。
【0010】
本願発明は、上記状況に鑑みて行なわれたものであり、被撮像物の形状に応じた遮蔽体のセット作業を行なうために検査員が検査室に入室することを不要とし、さらには、鉛粘土のセット作業及び位置調整作業を行なうために検査員が検査室に入室すること自体を不要とし、全体の作業時間を大幅に削減して効率良くハレーションの発生のない被撮像物の透過画像を得ることができるX線画像撮像装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係るX線画像撮像装置は、被撮像物に対してX線を照射するX線発生器と、前記被撮像物を透過したX線により該被撮像物の透過画像を得るX線透過画像撮像器とを備えるX線画像撮像装置において、複数種類の被撮像物の形状に合わせて予め製作された複数の遮蔽体と、該複数の遮蔽体の中から被撮像物に応じた形状のものを選択する選択手段と、該選択手段により選択された遮蔽体を、前記X線発生器からX線が前記被撮像物を介さずに前記X線透過画像撮像器に直接到達すること、及び前記X線透過画像撮像器により得られた透過画像にハレーションが発生することの少なくとも何れかを防止すべく、前記X線発生器の照射光軸又は前記X線透過画像撮像器の撮像光軸に交叉する面内で移動させる駆動手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
上記発明によれば、複数種類の被撮像物の形状に合わせて予め製作しておいた遮蔽体の中から被撮像物に合った形状のものをX線画像撮像装置がセットし、しかもセットした遮蔽体をX線画像撮像装置が位置調整するように構成したので、被撮像物の形状に応じた遮蔽体のセット作業を行なうために検査員が検査室に入室する必要がなく、作業効率の向上が図れる。
【0013】
上記発明においては、例えば、X線撮像に先立って、通常の可視光線を利用して被撮像物を撮像し(つまり、被撮像物の反射画像を得て)、撮像結果から判別した被撮像物の輪郭形状に基づいて遮蔽体を選択するように構成することも可能である。
【0014】
輪郭形状を得るための撮像は、上記のような可視光線による撮像に限らず、反射画像から被撮像物の輪郭形状さえ得られれば例えばX線等を利用しても構わない。また、この撮像は、X線透過画像撮像器による撮像画像中における被撮像物の輪郭形状に合った遮蔽体を選択する目的から、当該撮像画像中における被撮像物の輪郭形状に可及的に近い画像が得られるようにX線透過画像撮像器の撮像光軸に近い光軸をもって行なわれることが望ましい。しかしながら、例えば、適当な撮像光軸をもって異なる2箇所からステレオ撮像して被撮像物の3次元形状を割り出し、これによってX線透過画像撮像器の撮像光軸に沿った被撮像物の輪郭形状を特定することも可能である。
【0015】
また、本願発明に係るX線画像撮像装置は、被撮像物に対してX線を照射するX線発生器と、前記被撮像物を透過したX線により該被撮像物の透過画像を得るX線透過画像撮像器とを備えるX線画像撮像装置において、それぞれ独立して移動可能に設けられた複数の遮蔽体と、各遮蔽体を、前記X線発生器からX線が前記被撮像物を介さずに前記X線透過画像撮像器に直接到達すること、及び前記X線透過画像撮像器により得られた透過画像にハレーションが発生することの少なくとも何れかを防止すべく、前記X線発生器の照射光軸又は前記X線透過画像撮像器の撮像光軸に交叉する面内で移動させる駆動手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
上記発明によれば、複数の遮蔽体を独立して移動可能なように構成してあるので、被撮像物の形状が予め分かっていなくても様々で複雑な形状の被撮像物に合った形状をこれらの遮蔽体全体として形成することができる。しかもこれをX線画像撮像装置が行なうように構成してあるので、被撮像物の形状に応じた遮蔽体のセット作業を行なうために検査員が検査室に入室する必要がなく、さらには、鉛粘土のセット作業及び位置調整作業を行なうために検査員が検査室に入室すること自体が不要であり、作業効率の向上が図れる。
【0017】
上記発明においては、前述と同様にして、例えば、X線撮像に先立って、通常の可視光線を利用して被撮像物を撮像し(つまり、被撮像物の反射画像を得て)、撮像結果から判別した被撮像物の輪郭形状に基づいて各遮蔽体の位置調整を行なうように構成することも可能である。
【0018】
上記の各遮蔽体をその移動方向に長い棒状又は帯状に形成し、例えば、これらを簾状に配することにより、より複雑な形状の被撮像物に合った形状を複数の遮蔽体から形成することが可能である。
【0019】
上記発明の如く移動方向に長い棒状又は帯状の遮蔽体を有する構成の場合には、これらの遮蔽体を、幅方向に互いに平行に且つ2列に設け、これら2列の遮蔽体群を、X線発生器の照射光軸又はX線透過画像撮像器の撮像光軸を挟むように、つまり上記光軸方向視で被撮像物を挟むように対向配置することにより、より簡易な構成でより複雑な形状の被撮像物に合った形状を複数の遮蔽体から形成することが可能である。
【0020】
また、本願発明に係るX線画像撮像装置は、被撮像物に対してX線を照射するX線発生器と、前記被撮像物を透過したX線により該被撮像物の透過画像を得るX線透過画像撮像器とを備えるX線画像撮像装置において、前記X線発生器及び前記X線透過画像撮像器の間に設置され、前記被撮像物を収容する容器と、前記被撮像物の周囲を覆うべく前記容器内に充填されたX線遮蔽物質とを備えることを特徴とする。
【0021】
上記発明においては、被撮像物が遮蔽体で直接覆うことができるものであれば、上記のように、被撮像物を収容した容器内をX線遮蔽物質で充填することにより、被撮像物の周囲を確実に覆うので、被撮像物の形状に応じた遮蔽体のセット作業を行なうために検査員が検査室に入室する必要がなく、さらには、鉛粘土のセット作業及び位置調整作業を行なうために検査員が検査室に入室すること自体が不要であり、作業効率の向上が図れる。
【0022】
上記X線遮蔽物質は、X線を減弱させる又は透過しない鉄粉又は液体金属であることが望ましい。
【0023】
さらに、本願発明に係るX線画像撮像装置は、被撮像物に対してX線を照射するX線発生器と、前記被撮像物からの後方散乱X線により該被撮像物の透過画像を得るX線透過画像撮像器とを備えることを特徴とする。
【0024】
上記発明によれば、被撮像物からの後方散乱X線により被撮像物の透過画像を得るので、遮蔽体自体が不要となり、作業効率の向上が図れる。
【0025】
なお、上記の各発明において、遮蔽体は、X線を減弱させる又は透過しない材料からなり、従来技術の欄で説明したような鉛に限定するものではない。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明に係るX線画像撮像装置について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。
【0027】
(第1の実施の形態)
図1は、本願発明の第1の実施の形態に係るX線画像撮像装置の構成を示すブロック図である。図1に示す如く、本実施の形態に係るX線画像撮像装置は、X線を連続的に発生するリアルタイム撮影用のX線発生器1であり、該X線発生器1が発生したX線は、これに水平方向に対向配置されたイメージインテンシファイア(I.I.:Image Intensifier),フラットパネル等からなるX線画像撮像器3に入射されるようになっている。
【0028】
X線発生器1とX線画像撮像器3との間のX線発生器1のX線照射域には、透過画像を得る対象となる被撮像物Mが配置され、これにより、X線画像撮像器3には、被撮像物Mを透過したX線、及び被撮像物Mの周囲の空間を通過したX線の両方が入射されるようになっている。
【0029】
X線画像撮像器3は、入射されたX線を画素毎の電気信号に変換し、これに接続されたX線発生器条件設定装置4へ与えるようになっている。X線発生器条件設定装置4は、パーソナルコンピュータ等からなり、X線画像撮像器3から与えられたアナログの電気信号をデジタルの電気信号(例えば、JPEG等の画像データ)に変換し、画像処理装置5へ与えるようになっている。さらに、X線発生器条件設定装置4は、X線発生器1に接続されており、次に説明する画像処理装置5から与えられる撮像条件制御情報に基づいてX線発生器1の駆動電流及び駆動電圧を制御し、X線の照射量(又は照射強度)を適正に調整する機能を備えている。
【0030】
画像処理装置5は、パーソナルコンピュータ等からなり、X線発生器条件設定装置4から与えられた画像データを、これに接続されたモニタ6に表示させる。また、画像処理装置5は、この画像データに基づいて、X線照射量が全体的に多過ぎる(例えば、画面全体が白っぽくなって被撮像物Mの内部構造がわからない)場合には、X線照射量を低減するような撮像条件制御情報をX線発生器条件設定装置4へフィードバックし、また、X線照射量が全体的に少な過ぎる(例えば、画面全体が暗くなって被撮像物Mの内部構造がわからない)場合には、X線照射量を増大するような撮像条件制御情報をX線発生器条件設定装置4へフィードバックするようになっている。
【0031】
また、画像処理装置5は、本願発明の特徴事項であるハレーション防止機構制御機能を備えており、本実施の形態においては被撮像物MとX線画像撮像器3との間に設けられたハレーション防止機構2を制御して、X線発生器1からX線画像撮像器3へX線が直接照射されること、及びX線画像撮像器3が撮像する画像にハレーションが発生することを防止するようになっている。
【0032】
本実施の形態に係るハレーション防止機構2は、図2(a)に示す如く、駆動部21と、複数種類の遮蔽板22a〜22eからなる遮蔽体22と、交換部23とを備えている。遮蔽板22a〜22eは、それぞれ形状が異なり、様々な形状を有する被撮像物Mに合わせた形状に予め形成されている。
【0033】
交換部23は、画像処理装置5から与えられる後述のハレーション防止機構制御情報に基づいて遮蔽板22a〜22eの中から何れかを駆動部21にセットし、駆動部21は、交換部23によりセットされた遮蔽板22a〜22eの何れかをX線画像撮像器3の撮像範囲における適切な位置に移動させるようになっている。
【0034】
図2(b)にX線画像撮像器3の撮像範囲を模式的に示す如く、被撮像物Mの輪郭形状に合わせて形成された遮蔽板(図2(b)においては遮蔽板22a)が撮像範囲内に挿入され、被撮像物Mの周囲の撮像範囲を遮蔽するようになっている。例えば、遮蔽板22aは、図2(b)における上下方向に二分割された態様の遮蔽板半部221,221からなり、これら遮蔽板半部221,221の上下に対向する部分に形成された凹部221aに被撮像物Mを挟むように配置される。駆動部21は、このような遮蔽板22aの撮像範囲内への挿入と、X線画像撮像器3への直接的なX線の入射を防止する位置且つハレーションの発生を防止する位置への遮蔽板22aの移動(図2(b)における上下左右方向への移動)とを担うように構成されている。
【0035】
ハレーション防止機構2の具体的な制御は、図3のフローチャートに示す如き手順で行なわれる。まず、画像処理装置5は、遮蔽板22a〜22eの中から予め標準遮蔽板として設定された1つを駆動部21にセットするように交換部23を制御し、駆動部21に、この標準遮蔽板を所定の初期位置にセットさせる(ステップS11)。
【0036】
画像処理装置5は、X線発生器条件設定装置4から与えられる画像データに輝度異常が発生しているか否かを判定する(ステップS12)。ここでは、画像データ中の各画素の輝度を調べ、所定の輝度を超える画素があった場合には、その画素の部分で、X線画像撮像器3への直接的なX線の入射、及び/又はハレーションの発生があるものとして判定するようになっている。詳細には、公知の様々な判定方法を適用することが可能である。
【0037】
輝度異常が発生していない場合(ステップS12で“NO”)には、画像処理装置5は、現在得られている画像データで、X線画像撮像器3への直接的なX線の入射も、ハレーションの発生もない適切な画像を得られているものと判断し、本処理を終了する。
【0038】
一方、輝度異常が発生している場合(ステップS12で“YES”)には、画像処理装置5は、駆動部21にセットされている遮蔽板の位置調整が可能であるか否かを判定する(ステップS13)。この判定では、例えば、遮蔽板の調整済み位置を画像処理装置5が備えるメモリ(図示せず)等に記憶しておき、既に試した位置を除外してその後の位置調整を行なうべく、試していない位置があるか否かを判定する。
【0039】
そして、位置調整が可能である場合(ステップS13で“YES”)には、画像処理装置5は、遮蔽板の位置調整を行なうべく駆動部21を制御し(ステップS14)、位置調整後の輝度異常をチェックする(ステップS15)。遮蔽板の位置調整をしても未だ輝度異常がおさまらない場合(ステップS15で“YES”)には、画像処理装置5は、ステップS13の処理に戻り、再び遮蔽板の位置調整を行なう。一方、輝度異常がおさまった場合(ステップS15で“NO”)には、画像処理装置5は、本処理を終了する。
【0040】
また、ステップS13で位置調整が可能でない場合(“NO”)には、画像処理装置5は、駆動部21にセットされている遮蔽板を他の形状のものと交換すべく交換部23を制御し(ステップS16)、ステップS12の処理に戻る。
【0041】
(第2の実施の形態)
上記ハレーション防止機構2は、次のように構成することも可能である。例えば、本実施の形態に係るハレーション防止機構2は、図4(a)に示す如く、駆動部21と、複数の遮蔽板要素222,222…からなる遮蔽体22とを備えている。
【0042】
本実施の形態に係る遮蔽体22は、より具体的に図4(b)に示されているように、図4(b)における上下方向に長い短冊状の遮蔽板要素222,222…を並列に密着して配置してあり、並列に密着配置された遮蔽板要素222,222…は、上下方向に2列に配されている。
【0043】
また、各遮蔽板要素222は、その長手方向(つまり、図4(b)における上下方向)に移動可能に構成され、それぞれ独立して駆動部21により駆動されるようになっている。
【0044】
このように、図4(b)にX線画像撮像器3の撮像範囲を模式的に示す如く、上側の遮蔽板要素群223と下側の遮蔽板要素群223とは、これらの間に被撮像物Mを挟み込むように撮像範囲内に配置され、各遮蔽板要素222を移動させて、上側の遮蔽板要素群223の下端と下側の遮蔽板要素群223の上端とで、被撮像物Mの輪郭形状に合った遮蔽体22を全体として形成するようになっている。
【0045】
本実施の形態に係るハレーション防止機構2の具体的な制御は、図5のフローチャートに示す如き手順で行なわれる。まず、画像処理装置5は、駆動部21に、遮蔽板要素222,222…を所定の初期位置にセットさせる(ステップS21)。ここでは、例えば、上側の遮蔽板要素群223の下端と下側の遮蔽板要素群223の上端とを密着させた状態を上記初期位置としてもよいし、また、上側の遮蔽板要素群223の下端と下側の遮蔽板要素群223の上端とを所定距離離隔した状態を上記初期位置としてもよい。本実施の形態においては、以後、後者の例に基づいて説明する。
【0046】
次いで、画像処理装置5は、X線発生器条件設定装置4から与えられる画像データに輝度異常が発生しているか否かを判定し(ステップS22)、輝度異常が発生していない場合(ステップS22で“NO”)には、現在得られている画像データで、X線画像撮像器3への直接的なX線の入射も、ハレーションの発生もない適切な画像を得られているものと判断し、本処理を終了する。
【0047】
一方、輝度異常が発生している場合(ステップS22で“YES”)には、画像処理装置5は、各遮蔽板要素222の位置調整を行なうべく駆動部21を制御し(ステップS23)、位置調整後の輝度異常をチェックすべく、ステップS22の処理に戻る。このようにして輝度異常がおさまる迄、各遮蔽板要素222の位置調整が行なわれる。
【0048】
なお、上側の遮蔽板要素群223の下端と下側の遮蔽板要素群223の上端とを密着させた状態を上記初期位置とした場合には、各遮蔽板要素222を、対向する群の遮蔽板要素222から離隔する方向へ移動させ、輝度異常が一旦発生したことを確認した上で、密着させる方向へ戻すように制御することが可能である。
【0049】
本実施の形態のその他の構成及び作用は、上記の第1の実施の形態と同様であり、同様の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0050】
(第3の実施の形態)
上記第1及び第2の実施の形態においては、遮蔽体22又は遮蔽板(本実施の形態においては、以後、単に「遮蔽体22」という)は、図6(a)に示す如く、被撮像物MとX線画像撮像器3との間に配置されるように説明したが、次に説明するように、X線発生器1とX線画像撮像器3との間において様々な位置に配置することが可能である。
【0051】
遮蔽体22は、被撮像物Mの輪郭の外側の撮像範囲のすべての領域を遮蔽するように配置されることが望ましく、例えば、図6(b)に示す如く、被撮像物Mの輪郭に沿って直接配置することが可能である。また、X線は、周知の如く回折現象を伴うため、被撮像物Mの輪郭周囲から漏れるX線によるハレーションを防止するの観点からも、この例のように遮蔽体22を被撮像物Mの輪郭に沿って直接密着して配置することが望ましい。
【0052】
但し、被撮像物Mが非常に脆い構造又は軟弱な構造のものであったり、衝撃の影響を受け易いものである場合には、例えば、遮蔽体22を、図6(a)に示したような位置に配置するか、又は、図7(a)に示す如く、X線発生器1と被撮像物Mとの間に配置して、被撮像物Mから実質的に離隔する必要がある場合もある。
【0053】
このような場合であって、例えば、図7(a)に示す如く、遮蔽体22をX線発生器1と被撮像物Mとの間に配置する場合には、遮蔽体22をX線照射口1aに密着させ、スリットのような作用を持たせることが可能である。このような構成とした場合には、X線照射口1aからX線が遮蔽体22のスリット状の部分を回折して漏れることがなく、より効果的にハレーションを防止することが可能である。
【0054】
このように、遮蔽体22の被撮像物Mの輪郭形状に合わせる凹部(図2(b)に参照符号“221a”で例示したような部分)は、被撮像物Mに密着させる場合には、被撮像物Mの輪郭形状に沿った形状となるが、遮蔽体22がX線発生器1とX線画像撮像器3との間のそれ以外の位置に配置される場合には、上記凹部は、実質的に被撮像物Mの輪郭形状に相似した形状となる。但し、当該凹部は、上述したようなX線の回折現象を勘案して、撮像範囲において被撮像物Mに多少重複させるように形成することが、ハレーション防止の観点からは望ましい。
【0055】
また、上記した各例のように、遮蔽体22は、X線発生器1及びX線画像撮像器3間方向の厚みも様々とすることが可能であり、例えば、図7(b)に示す如く、この方向に複数の遮蔽体22を配置し、実質的な厚みを持たせることも可能である。
【0056】
本実施の形態のその他の構成及び作用は、上記の第1及び第2の実施の形態と同様であり、同様の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0057】
(第4の実施の形態)
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、付加的に、図8に示す如く、被撮像物Mの反射画像を撮像するCCDカメラ7をX線発生器条件設定装置4に接続し、このCCDカメラ7で撮像した被撮像物Mの反射画像から被撮像物Mの輪郭形状を画像処理装置5で判別し、該輪郭形状に応じて遮蔽体22を構成することも可能である。この場合には、前述した輝度異常判定が不要である。
【0058】
CCDカメラ7は、X線発生器条件設定装置4を介した画像処理装置5からの指示に応じて被撮像物Mを撮像し、撮像結果をX線発生器条件設定装置4へ与える。X線発生器条件設定装置4は、X線画像撮像器3に対する処理と同様に、CCDカメラ7から与えられたアナログの電気信号をデジタルの電気信号(例えば、JPEG等の画像データ)に変換し、画像処理装置5へ与えるようになっている。
【0059】
なお、図8においては、図示の都合上、CCDカメラ7を側方に配置したが、X線画像撮像器3で捉えられる被撮像物Mの輪郭画像に応じた形状を取得する必要があるため、可及的にX線画像撮像器3の撮像光軸に一致させるのがよい。但し、画像処理装置5の処理能力によっては、例えば、2つのCCDカメラ7により被撮像物Mをステレオ撮像し、この撮像結果から得られる被撮像物Mの立体形状から、X線画像撮像器3で捉えられる被撮像物Mの輪郭形状を割り出すことも可能である。
【0060】
本実施の形態に係るハレーション防止機構2の具体的な制御は、まず、第1の実施の形態の如きハレーション防止機構2の構成を有している場合には、図9に示す如く、画像処理装置5が、CCDカメラ7に被撮像物Mの撮像を指示し(ステップS31)、この結果として得られた画像データから被撮像物Mの輪郭形状及び撮像範囲における位置を判別する(ステップS32)。
【0061】
次いで、画像処理装置5は、判別した被撮像物Mの輪郭形状に応じて、それに合った形状の遮蔽板(遮蔽板22a〜22eの何れか)を選択し、選択した遮蔽板を、駆動部21にセットするように交換部23を制御し(ステップS33)、駆動部21に、この遮蔽体22を、判別した被撮像物Mの撮像範囲における該当位置にセットさせる(ステップS34)。
【0062】
また、第2の実施の形態の如きハレーション防止機構2の構成を有している場合には、図10に示す如く、画像処理装置5は、CCDカメラ7に被撮像物Mの撮像を指示し(ステップS41)、この結果として得られた画像データから被撮像物Mの輪郭形状及び撮像範囲における位置を判別する(ステップS42)。
【0063】
次いで、画像処理装置5は、判別した被撮像物Mの輪郭形状及び位置に応じて、それに合った形状に各遮蔽板要素222を位置決めすべく、駆動部21を制御する(ステップS43)。
【0064】
本実施の形態のその他の構成及び作用は、上記の第1及び第2の実施の形態と同様であり、同様の部分には同一の参照符号を付してその詳細は説明は省略する。
【0065】
(第5の実施の形態)
上記各実施の形態においては様々な形態の遮蔽体22を記述したが、図6(b)に示した如く遮蔽体22を被撮像物Mに密着させることが許されるのであれば、遮蔽体22は、さらに次のように構成することも可能であり、このように構成することにより、前述したような画像処理装置5による制御自体を不要とすることができる。
【0066】
本実施の形態に係る遮蔽体22は、例えば、図11(a)に示す如く、適当な大きさ及び材質の箱形容器Cと、該容器C内に充填された鉄粉22Pとから構成することが可能である。鉄粉22Pは、X線を減弱させる作用をなし、その厚み(X線発生器1及びX線画像撮像器3間方向の容器Cの大きさ)を変えることにより、遮蔽効果を適切に調整することが可能である。
【0067】
従って、鉄粉22Pは、容器C内に配置される被撮像物Mの周囲を覆うように充填されるが、本実施の形態の構成の場合には、上記の厚み方向では、被撮像物Mは、鉄粉22Pから露出しても構わない。
【0068】
また、このようなX線遮蔽物質としては、鉄粉22Pのような粒状物質の他にも、例えば、図11(b)に示す如く、液体金属22Wを使用することも可能である。
【0069】
本実施の形態のその他の構成及び作用は、上記の第1及び第2の実施の形態と同様であり、同様の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0070】
(第6の実施の形態)
本実施の形態に係るX線画像撮像装置は、X線画像撮像器3をX線発生器1に対向配置するのではなく、例えば、図12に示す如く、被撮像物MよりもX線発生器1側に配置し、被撮像物Mからの後方散乱X線がX線画像撮像器3に入射されるように構成してある。従って、この構成の場合には、X線画像撮像器3への直接的なX線の入射も、ハレーションの発生もないため、ハレーション防止機構2が不要であり、加えて、画像処理装置5による特別な処理も不要である。
【0071】
本実施の形態のその他の構成及び作用は、上記の第1及び第2の実施の形態と同様であり、同様の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0072】
(第7の実施の形態)
本実施の形態に係るX線画像撮像装置は、上記第4の実施の形態に示した如きCCDカメラ7を使用することなしに、被撮像物Mの輪郭形状の判別を上記第1及び第2の実施の形態に示した如きX線画像撮像器3で行なうことができるように構成してある。
【0073】
具体的には、まず、第1の実施の形態の如きハレーション防止機構2の構成を有している場合には、図13に示す如く、画像処理装置5は、まず、X線発生器条件設定装置4を介してX線発生器1からのX線照射量を、通常の透過画像を得るための照射量よりも低いレベル(LOW)に設定する(ステップS51)。
【0074】
次いで、画像処理装置5は、この結果としてX線画像撮像器3により得られた被撮像物Mの透過画像データから被撮像物Mの輪郭形状及び撮像範囲における位置を判別する(ステップS52)。
【0075】
さらに、画像処理装置5は、判別した被撮像物Mの輪郭形状に応じて、それに合った形状の遮蔽板(遮蔽板22a〜22eの何れか)を選択し、選択した遮蔽板を、駆動部21にセットするように交換部23を制御し(ステップS53)、駆動部21に、この遮蔽体22を、判別した被撮像物Mの撮像範囲における該当位置にセットさせる(ステップS54)。
【0076】
そして、画像処理装置5は、X線照射量を、通常の透過画像を得るための照射量のレベル(HI)に戻すように設定する(ステップS55)。
【0077】
一方、第2の実施の形態の如きハレーション防止機構2の構成を有している場合には、図14に示す如く、画像処理装置5は、まず、X線発生器条件設定装置4を介してX線発生器1からのX線照射量を、通常の透過画像を得るための照射量よりも低いレベル(LOW)に設定する(ステップS61)。
【0078】
次いで、画像処理装置5は、この結果としてX線画像撮像器3により得られた被撮像物Mの透過画像データから被撮像物Mの輪郭形状及び撮像範囲における位置を判別する(ステップS62)。
【0079】
さらに、画像処理装置5は、判別した被撮像物Mの輪郭形状及び位置に応じて、それに合った形状に各遮蔽板要素222を位置決めすべく、駆動部21を制御する(ステップS63)。
【0080】
そして、画像処理装置5は、X線照射量を、通常の透過画像を得るための照射量のレベル(HI)に戻すように設定する(ステップS64)。
【0081】
このように、被撮像物Mの輪郭形状を得るときには、X線発生器1からのX線照射量を抑えるので、X線画像撮像器3にX線が直接入射されても、これによるX線画像撮像器3の損傷は抑制される。
【0082】
本実施の形態のその他の構成及び作用は、上記の第1及び第2の実施の形態と同様であり、同様の部分には同一の参照符号を付してその詳細は説明は省略する。
【0083】
(第8の実施の形態)
本実施の形態に係るX線画像撮像装置は、被撮像物Mの輪郭形状の判別と、被撮像物Mの透過画像の撮像とを、図15に示す如く、それぞれの処理に対して設置した2つのラインセンサ(第1X線画像撮像器31及び第2X線画像撮像器32)で行なう構成としてある。なお、X線発生器1,被撮像物M,及びX線画像撮像器(ここでは、第1X線画像撮像器31及び第2X線画像撮像器32)の位置関係は、上記の第1及び第2の実施の形態と同様である。
【0084】
本実施の形態においては、被撮像物Mは、例えば、ベルトコンベアの如き搬送装置8により、図15における左側から右側へと移動されるようになっており、第1X線画像撮像器31及び第2X線画像撮像器32は、この順にて搬送装置8の搬送方向に並べて配置されている。
【0085】
第1X線画像撮像器31及び第2X線画像撮像器32は、前述した如く、それぞれラインセンサからなり、そのアレイ方向を上記搬送方向に直交して、互いに並列に配置されている。
【0086】
第1X線画像撮像器31は、X線発生器条件設定装置4に接続されており、その撮像面側には、第1X線画像撮像器31への入射X線を減弱するフィルタ30fを備えている。このフィルタ30fは、X線発生器1から第1X線画像撮像器31へのX線の直接的な入射を防ぐとともに、第1X線画像撮像器31により得られる透過画像データに発生し得るハレーションを或る程度防止して、被撮像物Mの輪郭形状を透過画像データから得られるようにするものであって、ここでは、第1X線画像撮像器31は、被撮像物Mの内部構造まで捉えられるように構成する必要はない。
【0087】
また、第2X線画像撮像器32は、X線発生器条件設定装置4に接続されており、その撮像面側にハレーション防止機構2を備えている。本実施の形態に係るハレーション防止機構2の構造は、上記の第2の実施の形態のものと基本的に同様であるが、本実施の形態に係る第2X線画像撮像器32がアレイセンサ状に構成されていることに対応して次のように構成されている。
【0088】
図16は、本実施の形態に係る第2X線画像撮像器32のハレーション防止機構2の構成を示す、搬送装置8の搬送方向からの模式図である。前述のように、第2X線画像撮像器32は、搬送装置8の搬送方向に直交する方向、即ち図16における左右方向に沿ってアレイ状に構成されている。
【0089】
ハレーション防止機構2は、例えば、短冊状をなした一対の遮蔽板要素222,222を備え、第2X線画像撮像器32の撮像面を覆うように、突き合わせた態様に配置されている。本実施の形態に係る遮蔽板要素222,222も、上記の第2の実施の形態に示したような駆動部21によりその長手方向に移動されるように構成されている。
【0090】
本実施の形態に係るX線画像撮像装置は以上の如き構成とされ、次のようにして上記の各実施の形態と同様の機能を提供することができるようになっている。
【0091】
図17のフローチャートに示す如く、画像処理装置5は、まず、第1X線画像撮像器31によって、被撮像物Mの搬送方向の一位置をアレイ方向に走査し、この部分の透過画像データを得る(ステップS71)。
【0092】
次いで、画像処理装置5は、第1X線画像撮像器31により得られた透過画像データから被撮像物Mの撮像範囲における走査方向の端点位置(輪郭位置)を判別する(ステップS72)。
【0093】
さらに、画像処理装置5は、判別した被撮像物Mの端点位置に応じて、それに合った位置に各遮蔽板要素222を位置決めすべく、駆動部21を制御する(ステップS73)。
【0094】
そして、第2X線画像撮像器32によって、第1X線画像撮像器31と同一の走査位置を走査し、この部分の透過画像データを得る(ステップS74)。
【0095】
以上の処理は、搬送装置8による被撮像物Mの搬送速度に応じて、被撮像物Mの全体部分を走査するように繰り返される。
【0096】
なお、第1X線画像撮像器31及び第2X線画像撮像器32は、搬送方向における被撮像物Mの同一位置を走査する必要があるが、このような同期走査は、X線画像撮像器の各部の処理速度等を勘案して搬送装置8の搬送速度を決定することによって達成することが可能である。
【0097】
本実施の形態のその他の構成及び作用は、上記の第1及び第2の実施の形態と同様であり、同様の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0098】
【発明の効果】
本願発明に係るX線画像撮像装置によれば、被撮像物の形状に応じた遮蔽体のセット作業を行なうために検査員が検査室に入室することを不要とし、さらには、鉛粘土のセット作業及び位置調整作業を行なうために検査員が検査室に入室すること自体を不要とし、全体の作業時間を大幅に削減して効率良くハレーションの発生のない被撮像物の透過画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態に係るX線画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、図1に示したハレーション防止機構の構成の一例を示すブロック図であり、(b)は、図2(a)に示したハレーション防止機構が備える遮蔽体の構成を示す模式図である。
【図3】第1の実施の形態に係る画像処理装置による、図2(a)及び(b)に示したハレーション防止機構の制御内容を示すフローチャートである。
【図4】(a)は、本願発明の第2の実施の形態に係るハレーション防止機構の構成の別の例を示すブロック図であり、(b)は、図4(a)に示したハレーション防止機構が備える遮蔽体の構成を示す模式図である。
【図5】第2の実施の形態に係る画像処理装置による、図4(a)及び(b)に示したハレーション防止機構の制御内容を示すフローチャートである。
【図6】(a)は、第1及び第2の実施の形態に係る遮蔽体の設置位置を示す模式図であり、(b)は、本願発明の第3の実施の形態に係る遮蔽体の設置位置を示す模式図である。
【図7】(a)は、第3の実地の形態に係る遮蔽体の別の設置位置を示す模式図であり、(b)は、第3の実施の形態に係る遮蔽体の実質的な厚みを変更した構成を示す模式図である。
【図8】本願発明の第4の実施の形態に係るX線画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図9】第4の実施の形態に係るX線画像撮像装置の画像処理装置よる、図2(a)及び(b)に示したハレーション防止機構の制御内容を示すフローチャートである。
【図10】第4の実施の形態に係るX線画像撮像装置の画像処理装置よる、図4(a)及び(b)に示したハレーション防止機構の制御内容を示すフローチャートである。
【図11】本願発明の第5の実施の形態に係る遮蔽体の構成を示す模式図である。
【図12】本願発明の第6の実施の形態に係るX線画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図13】第7の実施の形態に係るX線画像撮像装置の画像処理装置よる、図2(a)及び(b)に示したハレーション防止機構の制御内容を示すフローチャートである。
【図14】第7の実施の形態に係るX線画像撮像装置の画像処理装置よる、図4(a)及び(b)に示したハレーション防止機構の制御内容を示すフローチャートである。
【図15】本願発明の第8の実施の形態に係るX線画像撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図16】第8の実施の形態に係る第2X線画像撮像器のハレーション防止機構の構成を示す、搬送装置の搬送方向からの模式図である。
【図17】第8の実施の形態に係るX線画像撮像装置の画像処理装置よる制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 X線発生器
2 ハレーション防止機構
3 X線画像撮像器
4 X線発生器条件設定装置
5 画像処理装置
6 モニタ
7 CCDカメラ
8 搬送装置
22 遮蔽体
22a〜22e 遮蔽板
22P 鉄粉
22W 液体金属
30f フィルタ
31 第1X線画像撮像器
32 第2X線画像撮像器
221 遮蔽板半部
222 遮蔽体要素
223 遮蔽体要素群
C 容器
M 被撮像物
Claims (9)
- 被撮像物に対してX線を照射するX線発生器と、前記被撮像物を透過したX線により該被撮像物の透過画像を得るX線透過画像撮像器とを備えるX線画像撮像装置において、
複数種類の被撮像物の形状に合わせて予め製作された複数の遮蔽体と、
該複数の遮蔽体の中から被撮像物に応じた形状のものを選択する選択手段と、
該選択手段により選択された遮蔽体を、前記X線発生器からX線が前記被撮像物を介さずに前記X線透過画像撮像器に直接到達すること、及び前記X線透過画像撮像器により得られた透過画像にハレーションが発生することの少なくとも何れかを防止すべく、前記X線発生器の照射光軸又は前記X線透過画像撮像器の撮像光軸に交叉する面内で移動させる駆動手段と
を備えることを特徴とするX線画像撮像装置。 - 前記被撮像物の反射画像を得る反射画像撮像器と、
該反射画像撮像器が得た反射画像に基づいて前記被撮像物の形状を判別する判別手段と
を更に備え、
前記選択手段は、前記判別手段が判別した前記被撮像物の形状に応じた遮蔽体を選択すべくなしてある
ことを特徴とする請求項1記載のX線画像撮像装置。 - 被撮像物に対してX線を照射するX線発生器と、前記被撮像物を透過したX線により該被撮像物の透過画像を得るX線透過画像撮像器とを備えるX線画像撮像装置において、
それぞれ独立して移動可能に設けられた複数の遮蔽体と、
各遮蔽体を、前記X線発生器からX線が前記被撮像物を介さずに前記X線透過画像撮像器に直接到達すること、及び前記X線透過画像撮像器により得られた透過画像にハレーションが発生することの少なくとも何れかを防止すべく、前記X線発生器の照射光軸又は前記X線透過画像撮像器の撮像光軸に交叉する面内で移動させる駆動手段と
を備えることを特徴とするX線画像撮像装置。 - 前記被撮像物の反射画像を得る反射画像撮像器と、
該反射画像撮像器が得た反射画像に基づいて前記被撮像物の形状を判別する判別手段と
を更に備え、
前記駆動手段は、前記判別手段が判別した前記被撮像物の形状に応じて各遮蔽体を移動させるべくなしてある
ことを特徴とする請求項3記載のX線画像撮像装置。 - 前記複数の遮蔽体のそれぞれは、その移動方向に長い棒状又は帯状をなしていることを特徴とする請求項3又は4記載のX線画像撮像装置。
- 前記複数の遮蔽体は、その幅方向に互いに平行に且つ2列に設けられ、これら2列の遮蔽体群を、前記X線発生器の照射光軸又は前記X線透過画像撮像器の撮像光軸を挟むように対向配置してあることを特徴とする請求項5記載のX線画像撮像装置。
- 被撮像物に対してX線を照射するX線発生器と、前記被撮像物を透過したX線により該被撮像物の透過画像を得るX線透過画像撮像器とを備えるX線画像撮像装置において、
前記X線発生器及び前記X線透過画像撮像器の間に設置され、前記被撮像物を収容する容器と、
前記被撮像物の周囲を覆うべく前記容器内に充填されたX線遮蔽物質と
を備えることを特徴とするX線画像撮像装置。 - 前記X線遮蔽物質は、鉄粉又は液体金属であることを特徴とする請求項7記載のX線画像撮像装置。
- 被撮像物に対してX線を照射するX線発生器と、前記被撮像物からの後方散乱X線により該被撮像物の透過画像を得るX線透過画像撮像器とを備えることを特徴とするX線画像撮像装置。
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-
2002
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