JP2004084942A - シール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性が高く、構造簡単で、低摩擦なシール装置を提供する。
【解決手段】軸受輪のような相対移動な第一体14と第二体16の間のスロット12をシールするためのシール装置10であって、シールが第一部材26及び第二部材28を有し、第一部材26が第一体14上に配置され、第二部材28が第二体16上に配置され、これにより、ラビリンス状隙間38が第一部材26と第二部材28の間に形成され、該隙間28に潤滑特性を有する半固体材59が充填されて、上記二つの部材の一方が移動したときに、半固体材59が上記部材の一方に沿って滑り、上記部材と半固体剤の間に非常に薄いラビリンスが形成され、該ラビリンスが空気、湿気そして塵埃の通過を阻止するようになっている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸受輪のような相対移動な第一体と第二体の間のスロットをシールするためのシール装置であって、シールが第一及び第二部材を有し、第一部材が第一体上に配置され、第二部材が第二体上に配置されているシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
固体汚染物や水分が、相対的に可動な第一及び第二可動体の間、例えば軸受の軌道輪同士間のスロットに進入することを防止するために、各種のシールを用いることが知られている。本発明は、軸受のシールの用途に限定されず、各種の機械における部分でのスロットのシールのために用いられる。その理由は、シールによって解決されるべき問題はシールされるべき部分の形式に係らず通常同じだからである。
【0003】
このような状況で、以下、通常の軸受を例として、公知のシールを簡単に説明する。
【0004】
例えば、軸受をシールするために用いられるシール装置は、内装一体型と外装型とがある。内装一体型は、軸受の軸方向一端側で、あるいは両端側でシールドするように、軸受に直接配設されている。この形式のシールは、しばしば、外装型のシールが十分に行うことができないとき、例えば、軸受の周辺に十分な空間がないときに用いられる。
【0005】
外装型のシールは、軸受の周辺の適宜位置、すなわち、一つもしくは複数の軸受が支持されているこれらの軸受の周辺に配置されるが、通常は軸受には直接装着されない。
【0006】
さらに、軸受、特にころがり軸受と共に用いられる内装一体型そして外装型のシールは両方共、二つの形式がある。すなわち、非接触シールと接触シールである。接触シールは軸受あるいは軸受装置の回転部材と非回転部材の両方と接触しており、通常、シールリップあるいは類似のものが設けられている。一方、非接触シールは回転部材と非回転部材のいずれかと非接触状態にあり狭い隙間を形成している。
【0007】
これらの定義にしたがうと、本発明のシールは組込時そして運転初期では接触シールで、その後は非接触シールとなる。しかし、本発明のシールは非接触シールと称することとし、以下、かかる形式のシールの詳細な説明を行う。
【0008】
理解されるように、非接触シールの効果は、狭い隙間を形成することに依存し、もし、適正に形成されていないと、外部の空気、水分そして塵埃が軸受内へ進入する。
【0009】
このように、効果的なシールを得るには隙間を大いに屈曲形成し、すなわち、隙間をラビリンス状にすることである。
【0010】
ラビリンスシールと称されるシールは公知であり、効果的であって、内装一体型そして外装型の両者で非接触シールを形成する。通常、ラビリンスシールは対応櫛状形態あるいは舌状形態をなす二つの部材を有していて、両者間に狭い屈曲した隙間を形成するようにして噛み合っている。有利なことには、このような狭い屈曲した隙間をもったシールは、例えばグリースのような潤滑剤が充填された軸受や軸受装置に用いることができる。軸受や軸受装置の内部から漏出しようとする潤滑剤は、シールの一方の部材の回転により隙間内に複雑な方向の流れが生ずるので、上記屈曲隙間を通過することが困難となる。
【0011】
グリースが充填された公知のラビリンスシールの例としては、文献DE19627048に開示されているものが挙げられる。しかしながら、この文献のシール装置は極めて複雑で、櫛状に噛み合う四つの異なる部材を有している。かかるシールは製造時に非常に高いコストがかかり、又、組立に長時間を要する。さらには、かかるシールでは、四つの部材を用いることで、互いに密に協働しなくてはならない隣接面の数が多いので、漏れ等のシール性に問題がある。
【0012】
このような状況で、本発明の目的は、例えば、軸受の軌道輪のような第一そして第二可動体の間のスロットをシールするシール装置に次のような利点をもたらすことにある。
・信頼性を高めること
・部品点数を少なくすること
・シール内の摩擦を低くすること
・空気、塵埃そして水分がシールを通って進入することを阻止すること
・潤滑剤がシールを通って漏出することを阻止すること
・組立そして取外し作業を容易にすること
・製造を容易にすること
・安価なものとすること
・内装一体型でも外装型にでも通用できるようにすること
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
本発明によれば、上記目的は、シールが第一及び第二部材を有し、第一部材が第一体上に配置され、第二部材が第二体上に配置され、これにより、ラビリンス状隙間が第一部材と第二部材の間に形成され、該隙間に潤滑特性を有する半固体材が充填されて、上記二つの部材の一方が移動したときに、半固体材が上記部材の一方に沿って滑り、上記部材と半固体材の間に非常に薄いラビリンスが形成され、該ラビリンスが空気、湿気そして塵埃の通過を阻止するようになっていることにより達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のシール装置は、互いに相対移動可能な第一及び第二体の間をシールするのに好適である。
【0015】
このシール装置は、例えば、ころがり軸受の内外輪をシールするシール装置のような内装一体型としても、回転スピンドルとハウジング間あるいは直動部材間をシールするシール装置のような外装型としても用いることができる。
【0016】
以下、五つの実施形態にもとづき、本発明のシール装置を詳述する。第一、第二そして第五実施形態は、軸受内外輪のような一方が他方の中に配され、同心で相対回転する第一そして第二の回転体の間の環状スロットをシールするためにシール装置がどう用いられるのかを例示している。第三そして第四実施形態にあっては、空圧シリンダの二部材あるいはフライス盤の協働テーブルの二部分のような第一そして第二直動体の間をシールするためのシール装置に本発明のシール装置がどのように用いられるかを示している。
【0017】
添付図面においては、シール装置は、全体として、符号10が付与されており、各実施形態では、共通部分には同一符号が付されている。
【0018】
先ず、第一及び第二実施形態では、通常のころがり軸受がシールされており、シール装置が同心で相対回転する二つの輪体すなわち第一体14と第二体16の間の環状スロット12に設けられている。軸受の内輪である第一体14は軸受の外輪たる第二体16の中に配されている。このようにして、軸受の内輪14の外周面と軸受の外輪16の内周面との間で環状スロット12が形成されている。
【0019】
好ましくは、シール装置10は、軸受の転動体24の外側で、軸受の軸方向端部22に近づけて位置される。
【0020】
シール装置10は第一部材26と第二部材28とを有している。ここに示されている好ましい形態では、第一部材26は軸受の内輪14に取りつけられ、第二部材28は軸受の外輪16に取りつけられている。特に、第一部材26は軸受の内輪14の外周面18に位置し半径方向に配されている。さらには、第一部材26と内輪14との間の接触は、空気、水分そして塵埃が流通できないように密なものとなっている。同様に、第二部材28は軸受の外輪16の内周面に位置し半径方向に配されており、第二部材28と外輪16との間の接触は、空気、水分そして塵埃が流通できないように密となっている。さらには、第一部材26は、好ましくは、第二部材28の外側に配され、すなわち、第一部材26は軸受の軸方向端部22に、もしくはその近傍に配され、第二部材28はこの第一部材26と転動体24との間に配されている。本発明は、このような配置には限定されず、これに代えて、第二部材28と第一部材26とはそれらの位置を入れ替えてもよい。
【0021】
さらには、シール装置の第一及び第二部材26,28は互いに軸方向に離れて位置している。適切な距離は、実施形態の形式あるいは所望のシール効果によって決定される。
【0022】
図1に示される、好ましい第一実施形態では、シール装置の第二部材28は、第二体16、すなわち軸受の外輪の内面上に配されたリング29として形成されている。このリング29はスリーブ状に形成され、ラジアルフランジ30を有し、該ラジアルフランジ30は軸受の外輪16の内周面20の位置から半径方向内方に延びており、該ラジアルフランジの半径方向内端と軸受の内輪14の外周面との間に狭い隙間34を残して、実質的に、該軸受の内輪14の外周面18の位置にまで至っている。好ましくは、隙間34の大きさは、シールされるべき軸受の大きさと求められるシールの程度によって定まる。一般に、軸受とそのシールとの間の関係は、簡単に言えば、隙間が大きい程、シール効果は低下するということである。
【0023】
好ましくは、フランジ30は平坦で、軸受の転動体24に近い方のリング29の端部と接続されている。第二部材28は、かくしてL字状をなし、あるいは、もしフランジ30が上記端部から離れているときはT字状になる。
【0024】
さらには、第一部材26は環状のディスク31として形成されている。このディスク31は軸受の内輪14の外周面の位置から半径方向外方に延びており、リング29の内周面とディスク31の外周面との間に狭い隙間32を残して、実質的に、第二部材28のリング29の位置まで至っている。この隙間34の大きさについては、この隙間34の大きさは、シールされるべき軸受の大きさと求められるシールの程度によって定まる。好ましくは、ディスク31は平坦である。
【0025】
互いに対向するアキシャル面に、第一部材26と第二部材28はそれぞれ、環状で実質的に軸方向に延びる少なくとも一つの舌部36が設けられている。効果的なシールを得るのに有利とするには、上記舌部は対向舌部に向けて少なくとも半分位の位置まで及ぶように、すなわち、第一部材の舌部が第二部材の軸方向端面に向けて少なくとも半分位の位置まで及んでいて、第二部材の舌部が第一部材の軸方向端面に向けて少なくとも半分位の位置まで及んでいる。図1に示されている好ましい例では、舌部は対向部材に向けほぼ2/3位の位置まで延びている。さらに舌部は、第一部材26の舌部36が第二部材28の舌部と協働できるように、又、両者でラビリンス型スリット38を形成する。ここで「協働」とは、両舌部が互いに噛み込むようになっているので、この「噛み合い」を意味する。
【0026】
上記スリット38の屈曲を増すためには、ほぼ軸方向に延びる舌部36は、半径方向に屈曲する先端部40を有し、好ましくは、第一部材26の舌部36の先端部40が第二部材28の舌部36の先端部40と対向する。
【0027】
既述したように、舌部36の数は各部材26,28について一つであるが、この数は種々選択できる。好ましくは、複数の舌部36が設けられていて、この複数の舌部36が、さらなる屈曲した、さらに良好なラビリンス形状のスリット38を形成する。図1に示されている実施形態では、四つと五つの舌部36がそれぞれ設けられているが、これは、決して最適な数を意味している訳ではない。換言すれば、実際の種々の適用例では、例えば、環状スロット12の大きさや求められるシールの程度に応じて、異なる数の舌部36が必要となる。
【0028】
有利なことには、図1に見られるように、第一部材26の半径方向端部もしくはその近傍には、好ましい形態として、舌部が屈曲先端部を伴っていないので、隙間32は元々の隙間32の長さの約2倍あるいは2倍以上の狭路として形成される。さらには、軸受の内輪14の外周面に接触している第一部材の他端にも舌部が設けられている。好ましくは、この舌部は軸受の内輪14の外周面の周囲でスリーブ状のリングを形成し、隙間34の前の位置で軸受の内輪から離れる方向に延びる障害部をなしている。
【0029】
好ましくは、第一実施形態によるシール装置の第一そして第二部材26,28は、例えば、ポリマー材、金属シート、黄銅あるいはゴムから作られる。製造方法は、材料の種類によって定まる。好ましくは、ポリマー材とゴムの場合はモールド成形により、又、黄銅の場合には切削により作られる。金属シートのときはプレス成形で作られる。
【0030】
第一そして第二部材26,28の両者は、これらが配置される周面18,20へそれぞれ取りつけられる。これは、例えば、干渉嵌め、溶着あるいは、例えば溝へのスナップ結合により可能である。
【0031】
図1のシール装置10の軸受への組込みが終了すると、ラビリンス状のスリット38に潤滑特性を有する半固体材(図示せず)が充填される。ここで、半固体とは、材料が形状付け可能で、ラビリンス状のスリット38のほぼどの部分にも行きわたるような特性を有していることを意味する。有利なことには、このような材料は、例えばグリースガンを用いてラビリンス状のスリットへ注入できる。
【0032】
今日では、本発明のシール装置に適用できる潤滑特性を有する半固体材が市場で何種類か入手可能である。かかる材料は、例えば、ポリマー母材に減摩物質、例えば潤滑油を混入させたもので、「ソリッドオイル」なる商標のもとで市場に出まわっている。「ソリッドオイル」に用いられているポリマー材は、毛細血管現象によってオイルを吸収する微細孔が多数形成された多孔構造となっている。例えば、二つの部材の相対回転により生ずる熱、圧力あるいは粘着性の影響のもとで、ソリッドオイルは減摩物質を放出し、これによって両部材を潤滑する。
【0033】
本発明では、ソリッドオイルを用いることを必須とはしない。これに代えて、潤滑特性をするいかなる半固体材、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等を、適宜用いることができる。
【0034】
ラビリンス状スリット38に上述の半固体材を充填することによって、シール装置の二つの部材26,28の一方の回転時に、材料が二つの該部材の少なくとも一方に沿って滑るので、これによって上記部材と材料との間に非常に薄いラビリンスが形成され、該ラビリンスが、例えば空気、水分そして塵埃が軸受内に浸入することを良好に阻止する。ラビリンスは、また、軸受内に注入された、例えば潤滑剤が軸受外へ漏出することをも防止する。
【0035】
既述のように、半固体材はシール装置の両部材の一方に沿って滑動する。すなわち、第一部材26の舌部36に沿って、あるいは第二部材28の舌部36に沿って、あるいは両部材26,28のそれぞれに部分的に沿って、上記材料が滑動する。
【0036】
本発明のさらなる利点は、シール装置における摩擦を低レベルに維持できることである。これは、半固体材が第一そして第二部材の相対回転による熱、圧力あるいは粘着の影響のもとで、例えばオイルのような減摩物質の放出特性を有しているので、ラビリンス状のスリット38に満たされている半固体材がシールにおける減摩を低下させるからである。
【0037】
どんな減摩物質が放出されいかなる温度で放出が開始されるかは、勿論、用いられる半固体材の種類に大きく依存し、これ以上は詳述しない。
【0038】
以下には、図2と図3を参照して、第二の好ましい実施形態について詳しく説明する。
【0039】
第二実施形態におけるシール装置は、主としてシール部材26,28の形態で第一実施形態と相違する。
【0040】
第二実施形態において、第一部材26は軸受の内輪14の外周面に配されたリング42である。このリング42はスリーブ状をなし、かつラジアルフランジ44が設けられており、このフランジ44はリング42から延び、軸受の内輪14の外周面位置から第二部材28のリング部55の位置までの範囲のほぼ全域をわたっており、以下さらに詳述するように、該リング部55が、リング部55とフランジ44の自由端との間に狭い隙間46を残して、軸受の外輪22の内周面に配置されている。第一実施形態における隙間32,34の場合のように、隙間46は、軸受の大きさ、軸受が求められるシールの程度に適合するように設定される。
【0041】
第二部材28は軸受の外輪16の内周面で半径方向に配されたカップ状リング48である。このカップ状リング48は、側方に開放され、軸方向に指向し第一部材26のラジアルフランジ44の方に向くカップ状部50を有している。さらに、カップ状リング48は、第一部材26のフランジ44の近傍にて、軸方向隙間52を残して位置しており、このカップ状リング48は、軸受の外輪16の円周面位置から、狭い隙間54を残して、第一部材26のリング42の位置までの範囲のほぼ全域にわたり延びている。かくして、軸方向に延びる隙間54が、カップ状リング48の内周面と第一部材26のリング42の外周面との間に形成される。さらに、ラジアル隙間52がフランジ44の側面とカップ状部50に充填されるであろう半固体材による仮想「蓋」の軸方向端面との間に形成される。
【0042】
カップリング48は、第二輪体16の内周面20と接触するリング部55を有している。このリング部55は、軸方向で第一部材26のフランジ44を越えて延びる自由端を有している。好ましくは、リング部55の自由端はスロットの内方に向く半径方向に延びるリップ57が設けられており、このリップ57はシールの組立時に屈曲されあるいはフランジ44にかかるように曲げられる。好ましくは、リップ57は、リング部の周方向で均等に分布して設けられ、図示の例では、リップ57の数は20であるが、必ずしも最適な数が決まっている訳ではない。応用例が変わってくれば、例えばシール装置の大きさによってリップ57の数も変わってくる。これは、リップ57の機能、換言すれば、シール装置、すなわち第一そして第二部材26,28が取扱中あるいは輸送中に互いに脱落しないようにシール装置を形成するように上記リップ57が第二部材28に形成されている、ということを説明することにより、容易に理解される。シールの脱落を防止するためには、リップは周方向に連続してつながったリップとして形成されることとしてもよい。しかしながら、このような形態における不利な点は、例えば、取扱中あるいは搬送中にシール装置が水分や他の汚染物質の環境に置かれたとき、これらの水分や汚染物質がシール装置外へ排出されることが困難で、リップのもとに留まってしまうようになることである。このようにせずに、いくつかの小さなリップ57を設けてそれらの間に開口を形成すれば、水分あるいは汚染物質はリップに沿って開口から自動的に排出される。又、連続的なリップを用いるときには、例えば排出孔を形成することができる。
【0043】
第一部材26のフランジ44は、カップ状部50に向けた、少なくとも一つの、波状の環状波部56が設けられていて、波部56の頂部58がカップ状部50の内方へ入り込んでいる。環状波部56の頂部58の数は種々変えてよい。有利なことには、頂部58の数が多く、該頂部58が屈曲形状なので、より著しくラビリンス状のスリットを形成する。図2の実施形態では、7つの頂部58が設けられているが、すべての応用例に対して頂部58の最適数が7つということではない。例えば、環状スロット12の大きさや、求められるシール効果によって、応用例ごとに頂部58の数は異なってくる。
【0044】
本発明は、波状のフランジ44には限定されず、フランジに一つもしくは数個の頂部58のみをカップ状リング48に対向する側面にて形成するようにもできる。カップ状リング48から遠い方でのフランジの側面は滑らかな面としてよい。波部56と同様に、そこには、好ましくは複数の頂部58が形成されており、この頂部58が屈曲形状を呈して、さらにラビリンス形状のスリット52を著しいものとしている。
【0045】
頂部58は丸味をもっていることが好ましいが、該頂部58はそれ以外の形でもよいことは、容易に理解できる。
【0046】
有利なことには、第二実施形態によるシール装置の第一及び第二部材26,28は、ポリマー材、金属シート、黄銅あるいはゴムなどから作られる。製造方法は材料の種類によって異なる。好ましくは、ポリマー材あるいはゴムによる部材はモールド成形により、黄銅による部材は旋削加工により作られる。金属シートによる部材は、例えば、プレス加工により作られる。
【0047】
第一形態におけるごとく、第一及び第二部材26,28の両者はそれぞれが配置されている対応周面18,20にしっかりと取りつけられている。この取付けは、例えば、圧入、接着、あるいは例えば溝へのスナップ結合によってなされる。
【0048】
軸受でのシール装置10の組み込みの前に、第二部材28のカップ状部50は潤滑特性を有する半固体材59が充填される。半固体材については第一実施形態で詳しく説明したので、同様に、第二実施形態でも半固体材が使用できることは理解できるであろう。
【0049】
カップ状部50全体には半固体材が十分に充填されており、すなわち、半固体材は軸方向仮想端面まで充填されていて、図2のごとく、カップ状部50の仮想「蓋部」を形成している。
【0050】
第二には、第一及び第二部材26,28は、第二部材28のリップ57を第一部材26のフランジ44を越えて屈曲することにより、互いに脱落しないようになっている。シール装置10は次に軸受の環状スロット12へ圧入される。圧入時には、押圧力は、好ましくはリップ57と第一部材26のリング42へ印加される。
【0051】
組込時には、第一部材26のフランジ44が半固体材59に対して適宜予圧されていて、軸受の運転時に、頂部58が該半固体材59に所定の喰い込みを生じることができる状態となっているかを確認することが重要である。
【0052】
フランジ44の予圧を制御する第一に好ましい方法は、カップ状部50の方へフランジ44を若干予圧することである。予圧は、二つの部材26,28の組込みのときにフランジ44を背面方向に湾曲することにより生じさせることができ、これによって、リングとフランジの間の角度は、90°よりも若干小さく、好ましくは3〜7°小さくなる。そして、フランジ44の自由端に近い頂部は、当初、半固体材59に喰い込んで位置し、一方、他端側の頂部58は、当初、半固体材59に喰い込んではいない。軸受が運転されると、フランジ44の頂部58は一つづつ半固体材59へ喰い込むようになり、フランジ44の予圧力は低下する。フランジに予圧がないと、頂部58が半固体材に喰い込まないという虞れがある。
【0053】
フランジ44に予圧を与える第二に好ましい方法は、例えば、空気、ガスあるいは加圧できる他の媒体を用いて、フランジに圧力を印加することである。
【0054】
フランジ44の環状波部56が、二つの部材26,28の一方の回転に伴い、対応する波部を半固体材59に形成するようになったとき、隙間52のラビリンス効果が得られる。そして、半固体材59は一方の部材上を滑り、これにより該部材と半固体材59との間に非常に狭いラビリンスを形成し、このラビリンスが空気、湿気そして塵埃の軸受内への浸入を殆んど阻止してしまう。又、ラビリンスは、例えば、軸受内に注入された潤滑剤が軸受外に漏出することをも阻止する。
【0055】
多くの場合、半固体材59はこの実施形態のように波部56上を滑る形態をとるであろう。
【0056】
同様に、もし、フランジ44が一方の面にだけ一つもしくは数箇の頂部58が形成されているのであれば、少なくとも一つの頂部58が第一部材26のフランジ44上で、上記二つの部材の一方の回転に伴い、頂部58に対応した溝を半固体材59に形成する。そして、半固体材は上記部材の一方にて滑り該部材と半固体材との間に非常に狭いラビリンスを形成するようになり、該ラビリンスが空気、湿気そして塵埃の軸受内への浸入を殆んど阻止してしまう。
【0057】
第一実施形態でも説明したように、本発明のさらなる利点はシール装置10における摩擦が低レベルに抑えられるということである。これは、カップ状部50へ充填された半固体材59が、第一及び第二部材26,28の相対回転のもとに発生する熱によって、例えば、オイル等の減摩物質を放出する特性を有しているということに基づくものである。
【0058】
既述したように、シール装置は、同心で、例えば軸受輪のように一方が他方内にあって相対回転する二つの回転体の間の環状スロットのシールのためだけに限定されるものではない。このシール装置は、例えば相対直動する第一そして第二の可動体の間のスロットのシールにも好適である。かかる適用例は、本発明の第三実施形態を示す図4そして第四実施形態を示す図5に見ることができる。図に見られるごとく、第三そして第四実施形態は第二実施形態と幾分似ているところがある。しかし、類似部分に対して、第三実施形態では、同一符号を付すことはしていない。第三実施形態でのシール装置は第二実施形態のものを直動型としたものということができ、第一体と第二体の少なくとも一方が互いに直動する際の両者間のスロットをシールするときに好適に用いられる。図4では、符号60の第一体と符号62の第二体が両者間にスロット64を形成するように位置している。第一体60と第二体62は、例えば、空圧シリンダの部材あるいはフライス盤の協働テーブルであって、図4の例では、紙面にほぼ直角な方向、すなわち、紙の裏面側へ入っていったり表面側へ出てきたりする方向に相対的な直動がなされる。多くの場合、この実施形態では、第一体60と第二体62は、該第一体60と第二体62の長手方向延長部(図示せず)に沿って直状のスロット64を形成するように、互いに平行に位置している。同様にシール装置10は、第一体60そして第二体62の長手方向延長部に沿って配設されており、両者間の直動に追従できるようになっている。かくして、シール装置10は、第一体60に取りつけられた第一部材66と第二体62に取りつけられた第二部材68とを有している。
【0059】
好ましくは、部材66,68は、それらが直状スロット64に沿った溝に位置するように第一体そして第二体60,62にそれぞれ取りつけられている。この目的のために、第一体60には第二体62に対向する面に溝70が形成されていて、該溝70にシール装置10の第一部材66が位置しており、同様に、第二体62には第一体60に対向する面に溝72が形成されていて、該溝72にシール装置10の第二部材62が位置している。好ましくは、溝70,72と部材66,68は、該部材66,68がそれぞれ溝70,72に留まるように圧入できる寸法関係に作られる。
【0060】
有利なことには、シール装置10の第一部材66は略U字状断面形状を有する型要素74であり、二つの脚部の間に直状の中間部76を有している。U字状断面の型要素74はその脚部にて、最初、溝70に圧入され、そして、部材66が好ましくは、若干の可撓性を有する材料から作られていて、組立の際に、上記脚部が溝70に圧入されて、組立後は溝70の側面に圧力をもたらし、これにより第一部材66と第一体60との間に圧力嵌めをもたらす。
【0061】
この実施形態では、U字状断面の型要素74の脚部は溝70の深さ寸法よりも長く、第一体60よりも突出して、第二シール部材68を有する第二体60の方へ向いている。U字状断面の型要素74の中間部76、すなわち、シールの第二部材68に対向する面は、第二実施形態における波部78のような波状をなしている(第二実施形態参照)。
【0062】
好ましくは、溝70から突出している脚部の部分は、溝70の実際の幅よりも短い中間部76を形成するように内方に傾斜している。
【0063】
第一部材66は、種々の形態をとることができる。例えば、第二実施形態に類似して、波部78は少なくとも一つ、好ましくは7つの頂部が外方に向くようにすることができる。さらには、U字状の型要素74は、傾斜側面をもつ固体ブロックとし、シール装置の第二部材に向く面に少なくとも一つの頂部を形成するようにできる。
【0064】
シール装置10の第二部材68は、U字状断面の型要素80とすることもでき、第二体62の溝72に圧入される。しかし、その場合、U字状断面の型要素80の開口部は第一部材66のU字状の型要素74の方に向くようにし、第一部材66の型要素74が第二要素68の型要素80内に進入して、隙間82が第一及び第二部材66,68の間に形成される。
【0065】
第二実施形態で説明した場合と同様、第二部材68はU字状の型要素80内に半固体材83で満たされている。開口は、波部78あるいは頂部が半固体材と接触して、二つの部材66,68の一方が移動したときに、同様の形の波部や溝を半固体材83に形成する程度に半固体材で満たされている。半固体材83が上記部材の一方で滑ると、該部材と半固体材83との間に狭いラビリンスを形成し、該ラビリンスが空気、湿気そして塵埃の直状スロット64での通過を実質的に阻止する。そして、上述のごとく、ラビリンス状隙間82における半固体材83が、第一そして第二部材66,68の相対動において生ずる熱、圧力あるいは粘着の影響下で、減摩物質を放出する特性を有している。
【0066】
有利なことには、第三実施形態におけるシール装置の第一及び第二部材66,68は、ポリマー材、金属シート、黄銅あるいはゴムで作られる。製作方法は、材料の種類により異なる。好ましくは、ポリマー材そしてゴムによる部材のときにはモールド成形により、そして、黄銅部材のときには旋削により作られる。金属シートの部材のときには、例えば、プレス加工で作られる。
【0067】
製造工程において、第二部材68のU字状の型要素80の開口から半固体材83が充填される。
【0068】
組立時に、シール装置10の第一部材66が第一体60に取りつけられ、シール装置10の第二部材68が第二体62に取りつけられる。既述したように、第一部材66そして第二部材68は共に対応第一体60、第二体62に形成された溝70,72に固定接続される。すでに説明したように、これは、好ましくは圧力嵌めで行われる。部材の所定位置への取付けの他の方法としては、適宜部位で接着剤を用いて接着することもできる。さらに他の方法としては、適当なねじ部材を用いてねじ結合することである。しかしながら、第一部材66の波部78の頂部が半固体材83に対して適宜予圧を受けて、第一体60と第二体62の一方あるいは両方が動いたときに、頂部が半固体材83に所定の掘り込みを行うことができるようになっているかを確認することが重要である。適切な予圧は、例えば、スロット64の大きさを変えることにより得られる。もし、シール装置10に予圧が与えられていないと、頂部が半固体材83に連続した堀り込みができずに、ラビリンス状隙間82が正規に形成されず、シール装置10の効果の低下を招く結果となる。
【0069】
第三実施形態は、簡単に説明されたが、例えば、半固体材あるいはシール装置の機能についての説明等の追加的情況が第二実施形態の説明から容易に想起できるべきであろう。
【0070】
次に、図5にもとづいて、本発明の第四実施形態を説明する。第四実施形態は、第二実施形態を直動型とした変形例であり、図からも判るように、第四実施形態のシール装置が第二実施形態と同じ断面構造を有しているが、勿論、この第四実施形態のシールは環状でなく直状である。したがって、この第四実施形態の説明に際しては、第二実施形態で用いられたいくつかの符号を用いてはいるが、これには区別のために「a」を付してある。したがって、第一そして第二体は、この実施形態では、14a,16aの符号が用いられている。
【0071】
この二つの実施形態の差は、動きが直動であるということに加え、応用例そして組立法にあり、したがって、シールの構造については簡単に述べられたが、詳しくは第二実施形態の説明から想起できるであろう。
【0072】
第三実施形態におけるごとく、第一体14aと第二体16aの間の動きの方向は紙面に対して直角であり、すなわち、紙面の裏面側へそして表面側への方向であり、シールされるべきスロット12aの延長部はこの動きの方向と一致している。
【0073】
シールされるべきスロット12aは、シール装置10に対して小さく、シール装置10は第一体、第二体14a,16aにわたり延びる溝84に位置しており、スロット12aの延長方向に延びている。
【0074】
シール装置の第一部材26aはプレート状の基部42aを有し、該基部42aは第一端に、該基部42aにほぼ直角な方向のフランジ44aが設けられている。第二実施形態におけるフランジ44の場合と同様に、この第四実施形態におけるフランジ44aは少なくとも一つの頂部あるいは複数の頂部58aをもつ波部56aとなっている。
【0075】
さらには、シール装置の第一部材26aは第一体14aに取りつけられている。この取付けは、スロット12aに近い位置における第一体14aの肩部86を用いて行われる。肩部86は第一体14aと第二体16aにわたり溝84を形成したために得られるものであり、第一部材26aの基部42aの第二端面が肩部86に当接するようになっている。好ましくは、肩部86は基部42aの厚さとほぼ同じ高さを有し、基部42aの上面がスロット12と水平方向に一致しており、該基部42aの下面が第一体14aの溝面88によって支持される。さらには、基部42aに設けられたフランジ44aは、第二体16aの溝面90の範囲の殆んどにわたり延びており、該溝面90は、狭い隙間46aを残すだけで、第一体14aの溝面88と実質的に平行である。
【0076】
シール装置の第二部材28aは、第二体16aの溝84の二つの面で支持される延長されたカップ状要素48aを有している。このカップ状要素48aの基部92は、上述のごとく、第二体16aの溝面90と接触しており、該カップ状要素48aのカップ状部50aは、上述の溝面88,90にほぼ直角な第二体16aの溝面94に接触している。
【0077】
かくして、延長されたカップ状要素48aは、第一部材26aのフランジ44aと第二体16aの溝面94との間に位置する。さらに、第二部材28aのカップ状部50aは、スロット12aと同位置にある狭い隙間54aを残して、第一部材26aの基部42aの範囲で延びている。さらには、カップ状要素48aが第一部材26aのフランジ44aと第二体16aの溝面90との間に位置しているので、隙間46aは狭いものとなっている。
【0078】
第二実施形態のように、第一部材26aのフランジ44aと第二部材28aのカップ状部50aとの間にスリット52aが形成されており、このカップ状部50aは半固体材59aが充填されている。
【0079】
理解できるように、この第四実施形態の第一及び第二部材26a,28aの組込みは、これらが、例えば、圧入嵌めによってそれぞれ第一体14aそして第二体16aに固定できないので、第二実施形態とは幾分違っている。これに代えて、第一部材26aそして第二部材28aは、好ましくは、接着あるいはねじ止めされる。
【0080】
図6には、部品がスナップイン接続されるシール装置を示す本発明の第五実施形態が示されている。シール装置は、基本的には、二つの点での変更、すなわち、補強そしてスナップイン接続がなされている第二実施形態と同じであり、これらについては以下説明する。したがって、第五実施形態では、第二実施形態に用いられた参照符号のいくつかが採用されているが、それには区別のために「b」を添えてある。
【0081】
例えばポリマー材は通常鋼材よりも剛性が低いので、シールの第一部材26bそして第二部材28bが、このポリマー材で作られるときには、部材26b,28bは十分に機能するように補強される必要がある。この補強を行う一つの方法は、第一部材26b及び第二部材28bに、例えば、鋼材あるいは他の材料のスリーブを設けることである。
【0082】
シールの第一部材26bにはリング42bの内周面に位置するスリーブ96が設けられ、該スリーブ96が軸受への取付後に第一体14bの外周面と接触するようになる。同様に、シールの第二部材28bはカップ状リング48bの外周面に位置するスリーブ98が設けられ、該スリーブ98は組込後、第二体16bの内周面20bと接触するようになる。
【0083】
好ましくは、スリーブ96,98は、例えば接着、圧入嵌合によって対応部材26b,28bへ取付けられる。例えば、シール部材へ接続されるスリーブの周面は、バフ研摩されその後に射出成形装置内へ配されて、シール部材がポリマー材で成形され、スリーブとシール部材が十分な結合力をもってスリーブ上に形成される。図示されているシール装置の部品はスナップイン接続される。
【0084】
他の変形は、例えばポリマー材により作られ、シール装置の部品がスナップイン接続されている該シール装置の組立、そして取扱いに関する。シールの第一部材26b及び第二部材28bを互いにスナップ結合することにより、シールの輸送時に、これらの部材26b,28bが互いに脱落するという危険性が少なくなる。
【0085】
有利なことに、第一部材26bが第二部材28bのカップ状リング48bに対する面でリング42bで溝100をもつようにすること、そして、第二部材28bのカップ状リング48bの内面の溝100に対応する突起102を設けることにより、スナップイン接続が可能となる。突起102は溝100よりも若干小さく、隙間54bが形成される。この隙間は、突起102が溝100内へスナップイン接続されたとき、既出の場合よりも狭くなっている。
【0086】
同様に、第一部材26bのフランジ44bの方に向く面上に位置する第二部材28bのリング部55bに溝104が形成され、該溝104内にまで入り込むようにフランジ44bが延出している。
【0087】
本発明は、既出の実施形態で説明されたが、特許請求の範囲の記載から逸脱することなく種々の変形ができることは容易に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態としてのシール装置をもった軸受の断面図である。
【図2】本発明の第二実施形態としてのシール装置をもった軸受の断面図である。
【図3】第二実施形態のシール装置の斜視図である。
【図4】本発明の第三実施形態としてのシール装置の主要部を示す断面図であり、互いに直動する二つの可動体の間をシールするために用いられるものを示している。
【図5】本発明の第四実施形態としてのシール装置の主要部を示す断面図であり、互いに直動する第三実施形態のような、二つの可動体の間をシールするために用いられるものを示している。
【図6】本発明の第五実施形態としてのシール装置の主要部を示す断面図であり、互いにスナップイン結合される部材をもつシール装置を示す。
【符号の説明】
スロット 12
スロット 12a
第一体 14
第一体 14a
第一体 14b
第二体 16
第二体 16a
第二体 16b
外面 18
外面 18b
内面 20
内面 20b
第一部材 26
第一部材 26a
第一部材 26b
第二部材 28
第二部材 28a
第二部材 28b
リング 29
ラジアルフランジ 30
ディスク 31
隙間 32
隙間 34
舌部 36
隙間 38
先端部 40
リング 42
リング 42b
ラジアルフランジ 44
ラジアルフランジ 44b
隙間 46
隙間 46b
リング 48
リング 48b
カップ状部 50
隙間 52
隙間 52a
隙間 54
リング部 55
リング部 55b
波部 56
リップ 57
頂部 58
半固体材 59
半固体材 59a
第一体 60
第二体 62
スロット 64
第一部材 66
第二部材 68
溝 70
溝 72
U字状部 74
波部 78
U字状部 80
隙間 82
半固体材 83

Claims (26)

  1. 軸受輪のような相対移動可能な第一体(14;14a;14b;60)と第二体(16;16a;16b;62)の間のスロット(12;12a;64)をシールするためのシール装置であって、シールが第一部材(26;26a;26b;66)及び第二部材(28;28a;28b;68)を有し、第一部材(26;26a;26b;66)が第一体(14;14a;14b;60)上に配置され、第二部材(28;28a;28b;68)が第二体(16;16a;16b;62)上に配置され、これにより、ラビリンス状隙間(38;52;52a;82)が第一部材(26;26a;26b)と第二部材(28;28a;28b)の間に形成され、該隙間(38;52;52a;82)に潤滑特性を有する半固体材(59;59a;83)が充填されて、上記二つの部材の一方が移動したときに、半固体材(59;59a;83)が上記部材の一方に沿って滑り、上記部材と半固体材の間に非常に薄いラビリンスが形成され、該ラビリンスが空気、湿気そして塵埃の通過を阻止するようになっていることを特徴とするシール装置。
  2. 第一体(14;14b)と第二体(16;16b)は一方が他方の内部で同心で相対回転可能に配置されて、両者間に環状のスロット(12b)を形成していることとする請求項1に記載のシール装置。
  3. 第一体(14;14a)が第二体(16;16b)内に配置されていて、環状のスロット(12;12b)が第一体(14;14b)の環状の外面(18;18b)と第二体(16;16b)の環状の内面(20;28b)との間に形成され、第一部材(26;26b)が半径方向で第一体(14;14b)の外面(18;18b)上に配置され、第二部材(28;28b)が半径方向で第二体(16;16b)の内面(20;20b)上に配置されていることとする請求項2に記載のシール装置。
  4. シールの第一部材(26;26b)と第二部材(28;28b)が互いに軸方向に離れて位置していることとする請求項3に記載のシール装置。
  5. 第二部材(28)は第二体(16)の内面(20)上に配されたリング(29)であり、該リング(29)にはラジアルフランジ(30)が設けられ、該フランジ(30)は第二体(16)の内面位置から延びて、狭い隙間(34)のみを残して、第一体(14)の外面(18)の位置まで及んでいることとする請求項3に記載のシール装置。
  6. 第一部材(26)は環状のディスク(31)として形成され、第一体(14)の外面(18)の位置から半径外方に延出し、狭い隙間(32)のみを残して、第二部材(28)のリング(29)の位置まで及んでいることとする請求項3に記載のシール装置。
  7. 環状のディスク(31)は軸方向で第二部材(28)のラジアルフランジ(30)の近傍に位置して両者間に隙間(38)を形成していることとする請求項6に記載のシール装置。
  8. 第一部材(26)と第二部材(28)は、互いの軸方向対向面で、ほぼ軸方向に延びる少なくとも一つの舌部(36)が設けられ、これにより、第一部材(26)の該舌部(36)が第二部材(28)と協働して両者間にラビリンス状隙間(38)を形成していることとする請求項7に記載のシール装置。
  9. 軸方向の舌部(36)が半径方向に延びる先端部(40)を有し、これにより、第一部材(26)の舌部(36)の該先端部(40)が第二部材(28)の舌部(36)の先端部(40)と対面していることとする請求項8に記載のシール装置。
  10. 第一部材(26;26b)は第一体(14;14b)の外面(18;18b)上に配されたリング(42;42b)であり、該リング(42;42b)にはラジアルフランジ(44;44b)が設けられており、該フランジ(44;44b)は第一体(14;14b)の外面(18;18b)の位置から延びて、狭い隙間(46;46b)のみを残して、第二体(16;16b)の内面(20;20b)の位置まで及んでいることとする請求項3に記載のシール装置。
  11. 第二部材(28;28b)は半径方向で第二体(16;16b)の内面(20;20b)上に配されたカップ状のリング(48;48b)であり、該カップ状のリング(48)は開口側に、第一部材(26;26b)のフランジ(44;44b)の方に向くカップ状部(50)を有していることとする請求項10に記載のシール装置。
  12. カップ状のリング(48)は第一部材(26)のラジアルフランジ(44)の近傍に位置して軸方向で両者間に隙間(52)を形成し、カップ状のリング(48)が半径方向で第二体(16)の内面(20)の位置から延びて、狭い隙間(54)のみを残して、第一部材(26)のリング(42)の位置まで及んでいることとする請求項11に記載のシール装置。
  13. カップ状のリング(48;48b)は第二体(16;16b)の内面(20;20b)と接触するリング部(55;55b)が設けられ、該リング部(55;55b)は軸方向で第一部材(26;26b)のフランジ(44;44b)を越える自由端を有していることとする請求項11又は請求項12に記載のシール装置。
  14. リング部(55;55b)の自由端は半径方向に延びるリップ(57)が設けられていることとする請求項13に記載のシール装置。
  15. 第一部材(26;26b)のフランジ(44;44b)はカップ状部(50)に向く少なくとも一つの環状の波部(56)を有し、該波部(56)の頂部(58)がカップ状部(50)の内部に入り込んでいることとする請求項10に記載のシール装置。
  16. 第一部材(26;26b)のフランジ(44;44b)はカップ状部(50)に向く一つの頂部を有し、該頂部(58)がカップ状部(50)の内部に入り込んでいることとする請求項10に記載のシール装置。
  17. カップ状部(50)は半固体材(59)が充填されていて、第一部材(26;26b)のフランジ(44;44b)の環状の波部が、二つの部材の一方の回転時に、半固体材に対応環状波部を形成するようになっていることとする請求項15に記載のシール装置。
  18. カップ状部(50)は半固体材(59)が充填されていて、第一部材(26;26b)のフランジ(44;44b)上で少なくとも一つの頂部が、二つの部材の一方の回転時に、頂部に対応する溝を半固体材に形成するようになっていることとする請求項16に記載のシール装置。
  19. 第一体(14a;60)と第二体(16a;62)が両者間にスロット(12a;64)を形成するように配置され、該第一体(14a;60)と第二体(16a;62)は、相対的に直動可能であり、シールの第一部材(26a;66)が第一体(14a;60)に取りつけられ、シールの第二部材(28a;68)が第二体(16a;62)に取りつけられていることとする請求項1に記載のシール装置。
  20. 第一体(60)は第二体(62)に向く面に溝(70)が形成され、該溝(70)にシールの第一部材(66)が位置し、一方、第二体(62)は第一体(60)に向く面に溝(72)が形成され、該溝(72)にシールの第二部材が位置していることとする請求項19に記載のシール装置。
  21. 第一部材(66)は第一体(60)の溝(70)に圧入される脚部をもつU字状部を有し、該U字状部(74)はシールの第二部材の方に向く波部(78)が設けられ、第一部材(66)の波部(78)が設けられている部分が第二体(62)の方へ第一体(60)から延出していることとする請求項20に記載のシール装置。
  22. 第一部材(66)は第一体(60)の溝(70)に圧入される脚部をもつU字状部(74)を有し、該U字状部(74)は、シールの第二部材(68)に向く面に、外方へ向く少なくとも一つの頂部が設けられており、少なくとも一つの頂部が設けられている第一部材(66)の部分が第二体(62)の方へ第一体(60)から延出していることとする請求項20に記載のシール装置。
  23. シールの第二部材(68)は第二体(62)の溝(72)に圧入されるU字状部(80)を有し、該U字状部(80)の開口側が第一部材(66)のU字状部(74)に向いており、第一部材(66)のU字状部が第二部材(68)のU字状部(80)に入って第一そして第二部材(66,68)の間に隙間(82)を形成していることとする請求項20に記載のシール装置。
  24. 第二部材(68)は、二つの部材(66,68)の一方が移動したとき、波部(78)が半固体材(83)に対応波部を形成する程度に、半固体材が充填されていることとする請求項23に記載のシール装置。
  25. 第二部材(68)は、二つの部材(66,68)の一方が移動したとき、少なくとも一つの頂部が半固体材(83)に対応溝を形成する程度に、半固体材が充填されていることとする請求項23に記載のシール装置。
  26. ラビリンス状隙間(38;52;52a;82)に充填された半固体材(59;59a;83)は、第一部材(26;26a;26b;66)と第二部材(28;28a;28b;68)の相対移動時に生ずる熱、圧力、粘着の影響下で減摩物質を放出する特性を有していることとする請求項1に記載のシール装置。
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