JP2004084940A - 電磁クラッチプーリー - Google Patents
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- F16D2027/008—Details relating to the magnetic circuit, or to the shape of the clutch parts to achieve a certain magnetic path
Abstract
【課題】入力軸回転に対する被駆動プーリーの相対回転を可能にする。
【解決手段】被駆動プーリーは、滑車部材20は第1の装置のベルトに係合するベルト係合面28と、クラッチ面30を有する。電磁コイル22は、通電すると磁束を発生させる。撓み板24は、第2部材のシャフトの外周にシャフト14と同心となるように取り付けられた内側部分34と、電磁コイル22が磁束32を発生しているか否かによって2つの軸方向に離れた位置の間を移動するようになっている外側部分36と、前記内側部分34と外側部分36を接続するスポーク部38から成る。リング部材26は、前記撓み板24の外側部分36に取り付けられ、前記2つの軸方向に離れた位置の一方に撓み板の外側部分が移動すると、前記滑車部材のクラッチ面30に係合するクラッチ面40を有する。
【選択図】 図2A
【解決手段】被駆動プーリーは、滑車部材20は第1の装置のベルトに係合するベルト係合面28と、クラッチ面30を有する。電磁コイル22は、通電すると磁束を発生させる。撓み板24は、第2部材のシャフトの外周にシャフト14と同心となるように取り付けられた内側部分34と、電磁コイル22が磁束32を発生しているか否かによって2つの軸方向に離れた位置の間を移動するようになっている外側部分36と、前記内側部分34と外側部分36を接続するスポーク部38から成る。リング部材26は、前記撓み板24の外側部分36に取り付けられ、前記2つの軸方向に離れた位置の一方に撓み板の外側部分が移動すると、前記滑車部材のクラッチ面30に係合するクラッチ面40を有する。
【選択図】 図2A
Description
【0001】
【背景技術】
自動車のエンジンが回転中に、その回転力は駆動ベルトを介して、様々な自動車の補機の駆動にも使われる。そのような補機の例としては、自動車の電気系統に電気を供給するオルタネーターが挙げられる。このような駆動ベルトは通常、エンジン(「出力装置」)のクランクシャフトに連結した駆動プーリーと、様々な補機(「入力装置」)の入力軸に連結した従来型の被駆動プーリーにかけ渡され、エンジンで補機を駆動できるようにしている。従来の被駆動プーリーの殆どは一体設計であり、クラッチ機能はない。すなわち従来の被駆動プーリーは、補機の入力軸に相対回転しないように固定されている。したがって出力装置のベルトと入力装置のシャフトは相対回転することができないため、色々な不都合があった。
【0002】
【好ましい実施例の詳細な説明】
本発明の実施例の下記の説明は、本発明をこれらの実施例に限定することを意図したものではなく、当業者が本発明を実施できるようにすることのみを意図している。
【0003】
図1に示すように本発明のクラッチプーリー10を介して、第1の装置(図示略)のベルト12と、第2の装置16のシャフト14は選択的に係合させることができる。実施例では、このクラッチプーリーを介して、第1装置としての自動車エンジンと第2装置16としてのセルモーターまたはオルタネーター18とを連結しているが、第1装置、第2装置はその他のものでもよい。またベルト12、シャフト14の代わりに、チェーン、歯車、その他の装置を用いてもよい。
【0004】
図2Aに示すように、好ましい実施例のクラッチプーリー10は、滑車部材20と、電磁コイル22と、撓み板24と、リング部材26を備えている。滑車部材20には、第1の装置のベルトに係合するベルト係合面28が形成されている。電磁コイル22に通電すると、磁束32が発生する(図2Bの矢印参照)。撓み板24の半径方向内側部分34は第2装置のシャフト14の外周に同心状に連結されている。撓み板の半径方向外側部分36は、スポーク38を介して半径方向内側部分34に接続され、磁束の有無によって、軸方向に離反した2つの位置の間を動くようになっている。この外側部分36にリング部材26が接続されており、そのクラッチ面40は、皿バネの外側部分36が上記2つの位置の一方にある時、滑車部材のクラッチ面30に係合するようになっている。クラッチ面30、40が係合した状態で、トルクは第1装置のベルトから、滑車部材20、リング部材26、撓み板24を介して第2装置のシャフト14に伝達されるため、従来のスプラインやキーは不要になり、その分本発明のクラッチプーリー10は、従来のクラッチプーリーよりも軽量になり、製造コストも低くなる。
【0005】
滑車部材20の、第1装置のベルトに係合するベルト係合面28には、ベルト12の回転方向および軸方向のスリップを防止するために、2つの肩部42と複数の溝44が形成されている。肩部と溝の代わりに、ベルト係合面28には、ベルト12に係合する歯や、リブを設けてもよい。この面は滑車部材の外周に形成された円筒面である。ベルト係合面28はスチールなどの従来の材料を用いて形成するのが好ましいが、他の適当な材料を用いてもよい。
【0006】
電磁コイル22は、第2装置に取り付けたコイルハウジング45と取付板46に保持されている。取付板46はシャフト14を取り囲む円筒部48と、第2装置の外面に固定されたリング部50から成る。電磁コイル22は、(コイルの半径方向外側の)コイルハウジング45と(コイルの半径方向内側の)円筒部48の間に圧入されている。リング部50は第2装置の外面にボルト止め、接着などにより固定されている。図示の取付構造の代わりに、シャフト14を取り囲む円筒部を有するコイルハウジングを、取付板の円筒部の半径方向内側に取付け、両者の間に電磁コイル22を圧入してもよい。また図5に示すように、コイルハウジング45の代わりに、円筒形取付フランジ52を、前記円筒部48より半径方向外側に、取付板46のリング部50と一体に設け、このフランジ52と円筒部48の間に電磁コイル22を圧入してもよい。コイルハウジング45と取付板46は、スチールなどの従来の材料を用いて形成するのが好ましいが、他の材料を用いてもよい。
【0007】
図2A,図2Bに示すように、電磁コイル22に通電すると磁束32が発生し、撓み板24の半径方向外側部分36は、図2Aに示す第1の軸方向位置から、図2Bに示す第2の軸方向位置まで動く。実施例の電磁コイル22は、滑車部材20の内部に滑車部材と同心状に設けられているが、別の所に設けてもよい。電磁コイル22は、たとえば車載バッテリー(図示略)などから電気を供給し、たとえば車載の電子制御ユニット(図示略)で制御するが、別の電源や別の制御装置を用いてもよい。電磁コイル22は従来のものがよいが、十分な磁束を発生することができさえすれば、どんなものでもよい。
【0008】
図2Aに示すように、撓み板24は、リング部材26のクラッチ面40と滑車部材20のクラッチ面30に係合する位置と係合しない位置の間で動ける。連続したリングの形の半径方向内側部分34は、第2装置のシャフト14と同心に取り付けた支持部材54と固定部材56との間に挟まれ、両者との摩擦接触によって、シャフト14に同心状に支持されている。固定部材56は、ネジ等の手段で軸方向に動かないようにシャフト14に取り付けられている。しかし撓み板の内側部分34は他の方法でシャフトに連結してもよい。
【0009】
支持部材54は、固定部材56と協働して、撓み板の内側部分34をシャフト14に固定する機能以外に、磁束32を通す機能も有している。すなわち実施例では磁束32は、コイルハウジング45、シャフト14、支持部材54、リング部材26、滑車部材20を通過しコイルハウジング45に戻ることによって、撓み板の外側部分36を動かすようにしている。磁束32の特性は、クラッチプーリー10の各構成部品の材質、大きさ、位置などによって大きく変わるので、磁束回路22は図2Bの矢印で示すものに限定されるものではない。
【0010】
撓み板24の、内側部分と同様に連続したリングの形の外側部分36は、磁束32の有無によって、内側部分34に対して上記軸方向の2つの位置の間を動く。具体的には磁束32が発生すると、図2Aの第1の軸方向位置から図2Bの第2の軸方向位置まで動く。実施例のリング部材26は撓み板の外側部分36にボルト止めされているが、カシメ(図5)や接着(図示略)などの他の手段で固定してもよい。
【0011】
撓み板24は、電灯のスイッチ等に用いられているものであり、移動ストロークの両端の位置では安定しているが、その間の位置では不安定であるという性質がある。すなわち本願の撓み板24の外側部分36は、内側部分34に対して図2Aの第1の軸方向位置にある時と、図2Bの第2の軸方向位置にあるとき安定しており、それ以外の位置では停止しにくくなっている。しかしこの部材24は他の構造のものでもよい。
【0012】
図2Bの位置にあるとき、撓み板24の外側部材に伝わるトルクは、図2Cに示すスポーク38を介して内側部分34に伝わる。スポーク38があるために、外側部分36は内側部分34に対してかなり離れた第1と第2位置の間を移動できる。実施例の撓み板は8本のスポーク38を備えているが、特に本数に制限がある訳ではない。実施例の撓み板の内側部分34、スポーク38、外側部分36は一体に形成されているが、上記各部分は別々に形成し、溶接や接着などで互いに接合して、撓み板としてもよい。撓み板24は、アルミ、錫などの従来の構造材料を用いて形成するのが好ましいが、リング部材とシャフト14の間でトルクを確実に伝達することができ、外側部分36が軸方向に十分な距離移動できるものでありさえすれば、特に材質は限定されない。
【0013】
図3Aに示すように、撓み板の外側部分が第2の軸方向位置にあるとき、リング部材26のクラッチ面40は、滑車部材20のクラッチ面30に係合する。滑車部材のクラッチ面30とリング部材のクラッチ面40には、相手の方に向かって軸方向に突出する複数の歯58と60が形成されている。図3Bに示すように歯58は放射状に延びている。図示省略しているが、歯60も同様に放射状に配列されている。図3Cに示すように、歯58、60はそれぞれ、互いに安息角30°の角度を成して対向する側面62を有し、各歯58、60は隣接する歯60、58の間に形成される隙間に嵌まった状態で、鋼製(好ましくはクラッチ面40、30は炭窒化または浸炭鋼製とする)の側面62同士が摩擦接触するようになっている。歯58と60の頂部64には少し丸みがつけられており、滑車部材20とリング部材26の回転速度に差があるとき、歯58と60が噛み合う前に、頂部64同士が摩擦接触することによって、速く回転している部材で遅い方の部材を「押して」、両者の回転速度を揃えるようにしている。
【0014】
滑車部材側の歯58の高さ66は約0.017インチ、リング部材側の歯60の高さ68は約0.015インチとする。両者の高さに差を設けたのは、両者の係合を容易に外せるようにするためである。歯58、60以外の係合手段で、クラッチ面40と30を係合させるようにしてもよい。
【0015】
図2Aに示すように、シャフト14と滑車部材20は、両者の間にシャフトと滑車部材の両方に対して同心になるように設けた玉軸受70によって、相対回転自在に支持されている。この軸受70は、滑車部材20に押しばめした外レース72と、シャフト14に押し嵌めした内レース74と、外レース72と内レース74の間に設けたボール76から成る。ボール76の両側には、外レース72と内レース74の間を延びるシール部材(図示略)が設けられている。軸受はジャーナル軸受やころ軸受等の別の種類の軸受であってもよい。また上で述べた以外の部品を備えていてもよく、部品の取付方法が異なっていてもよい。クラッチプーリー10には、(図5に示すような)2つ目の軸受78を設けてもよい。あるいは、3つ以上軸受を設けてもよい。軸受70は従来の軸受が好ましいが、シャフト14と滑車部材20が相対回転できるものであれば、特に種類は問わない。
【0016】
図4A,4Cは第2の実施例のクラッチプーリー10’を示す。このクラッチプーリーは、第1実施例とは異なる撓み板24’を備えている。この実施例の撓み板24’は三角形の部材であり、この撓み板の外側部分36は、3つの頂点部分80で構成される。撓み板はこの頂点部分80でリング部材26に接続されている。トルク伝達部材82が、シャフトの外周にシャフトと同心状に取り付けられている。トルク伝達部材82を介して、撓み板24’とシャフト14の間でトルクが伝達される。またトルク伝達部材82は、(第1実施例の支持部材と同様に)磁束32を通す機能も有する。トルク伝達部材82は図4C、4Dに示すような非円形の(好ましくはほぼ三角形の)外面84を有し、撓み板24’は非円形(好ましくはほぼ三角形)で、外面84と同心の内面86を有し、この内面86がトルク伝達部材の外面84に係合することにより、撓み板とトルク伝達部材82が相対回転しないように保持している。撓み板24’が三角形以外の非円形の形状を有する場合は、この撓み板は4つ以上の頂点部分80を有することになる。撓み板が三角形の場合は、この撓み板の内側部分34は、3つの辺の中央部88で構成される。この中央部88で撓み板はトルク伝達部材82に、ボルト止めなどにより固定されている。トルク伝達部材82の、撓み板の外側部分36に対向する面100は、図4D,4Eに示すように、半径方向に対して2°の角度で傾斜しており、この傾斜分だけ外側部分36が軸方向に動くとができる。他の構成は、第1実施例と同一である。
【0017】
特に断りがないクラッチプーリー10の構成部品については、すべて従来の方法で形成するのが好ましいが、そうでなくてもよい。
【0018】
当業者なら上記の説明、図面、クレームから理解するであろうが、実施例には、クレームの範囲から外れないで様々な変更を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電磁クラッチプーリーを、駆動ベルトを第1の装置、円筒形シャフトを第2の装置として用いた場合の、同プーリーの斜視図。
【図2A】第1実施例の電磁クラッチプーリーの非係合位置を示す、図1の2−2線に沿った同プーリーの横断面図。
【図2B】第1実施例の電磁クラッチプーリーの係合位置を示す、図1の2−2線に沿った同プーリーの横断面図。
【図2C】第1実施例の撓み板の側面図。
【図3A】第1実施例の滑車部材とリング部材の一部を示す図。
【図3B】第1実施例の滑車部材の側面図。
【図3C】第1実施例の滑車部材とリング部材のクラッチ面に形成された歯の詳細図。
【図4A】本発明の第2実施例の電磁クラッチプーリーの非係合位置を示す、図1の2−2線に沿った同プーリーの横断面図。
【図4B】本発明の第2実施例の電磁クラッチプーリーの係合位置を示す、図1の2−2線に沿った同プーリーの横断面図。
【図4C】第2実施例の撓み板の側面図。
【図4D】第2実施例のトルク伝達部材を示す図。
【図4E】第2実施例のトルク伝達部材を示す図。
【図5】本発明の電磁クラッチプーリーの別の例の一部切り欠き側面図。
【符号の説明】
10、10’ クラッチプーリー
14 シャフト
12 ベルト
22 電磁コイル
24、24’ 撓み板
26 リング部材
28 ベルト係合面
30、40 クラッチ面
【背景技術】
自動車のエンジンが回転中に、その回転力は駆動ベルトを介して、様々な自動車の補機の駆動にも使われる。そのような補機の例としては、自動車の電気系統に電気を供給するオルタネーターが挙げられる。このような駆動ベルトは通常、エンジン(「出力装置」)のクランクシャフトに連結した駆動プーリーと、様々な補機(「入力装置」)の入力軸に連結した従来型の被駆動プーリーにかけ渡され、エンジンで補機を駆動できるようにしている。従来の被駆動プーリーの殆どは一体設計であり、クラッチ機能はない。すなわち従来の被駆動プーリーは、補機の入力軸に相対回転しないように固定されている。したがって出力装置のベルトと入力装置のシャフトは相対回転することができないため、色々な不都合があった。
【0002】
【好ましい実施例の詳細な説明】
本発明の実施例の下記の説明は、本発明をこれらの実施例に限定することを意図したものではなく、当業者が本発明を実施できるようにすることのみを意図している。
【0003】
図1に示すように本発明のクラッチプーリー10を介して、第1の装置(図示略)のベルト12と、第2の装置16のシャフト14は選択的に係合させることができる。実施例では、このクラッチプーリーを介して、第1装置としての自動車エンジンと第2装置16としてのセルモーターまたはオルタネーター18とを連結しているが、第1装置、第2装置はその他のものでもよい。またベルト12、シャフト14の代わりに、チェーン、歯車、その他の装置を用いてもよい。
【0004】
図2Aに示すように、好ましい実施例のクラッチプーリー10は、滑車部材20と、電磁コイル22と、撓み板24と、リング部材26を備えている。滑車部材20には、第1の装置のベルトに係合するベルト係合面28が形成されている。電磁コイル22に通電すると、磁束32が発生する(図2Bの矢印参照)。撓み板24の半径方向内側部分34は第2装置のシャフト14の外周に同心状に連結されている。撓み板の半径方向外側部分36は、スポーク38を介して半径方向内側部分34に接続され、磁束の有無によって、軸方向に離反した2つの位置の間を動くようになっている。この外側部分36にリング部材26が接続されており、そのクラッチ面40は、皿バネの外側部分36が上記2つの位置の一方にある時、滑車部材のクラッチ面30に係合するようになっている。クラッチ面30、40が係合した状態で、トルクは第1装置のベルトから、滑車部材20、リング部材26、撓み板24を介して第2装置のシャフト14に伝達されるため、従来のスプラインやキーは不要になり、その分本発明のクラッチプーリー10は、従来のクラッチプーリーよりも軽量になり、製造コストも低くなる。
【0005】
滑車部材20の、第1装置のベルトに係合するベルト係合面28には、ベルト12の回転方向および軸方向のスリップを防止するために、2つの肩部42と複数の溝44が形成されている。肩部と溝の代わりに、ベルト係合面28には、ベルト12に係合する歯や、リブを設けてもよい。この面は滑車部材の外周に形成された円筒面である。ベルト係合面28はスチールなどの従来の材料を用いて形成するのが好ましいが、他の適当な材料を用いてもよい。
【0006】
電磁コイル22は、第2装置に取り付けたコイルハウジング45と取付板46に保持されている。取付板46はシャフト14を取り囲む円筒部48と、第2装置の外面に固定されたリング部50から成る。電磁コイル22は、(コイルの半径方向外側の)コイルハウジング45と(コイルの半径方向内側の)円筒部48の間に圧入されている。リング部50は第2装置の外面にボルト止め、接着などにより固定されている。図示の取付構造の代わりに、シャフト14を取り囲む円筒部を有するコイルハウジングを、取付板の円筒部の半径方向内側に取付け、両者の間に電磁コイル22を圧入してもよい。また図5に示すように、コイルハウジング45の代わりに、円筒形取付フランジ52を、前記円筒部48より半径方向外側に、取付板46のリング部50と一体に設け、このフランジ52と円筒部48の間に電磁コイル22を圧入してもよい。コイルハウジング45と取付板46は、スチールなどの従来の材料を用いて形成するのが好ましいが、他の材料を用いてもよい。
【0007】
図2A,図2Bに示すように、電磁コイル22に通電すると磁束32が発生し、撓み板24の半径方向外側部分36は、図2Aに示す第1の軸方向位置から、図2Bに示す第2の軸方向位置まで動く。実施例の電磁コイル22は、滑車部材20の内部に滑車部材と同心状に設けられているが、別の所に設けてもよい。電磁コイル22は、たとえば車載バッテリー(図示略)などから電気を供給し、たとえば車載の電子制御ユニット(図示略)で制御するが、別の電源や別の制御装置を用いてもよい。電磁コイル22は従来のものがよいが、十分な磁束を発生することができさえすれば、どんなものでもよい。
【0008】
図2Aに示すように、撓み板24は、リング部材26のクラッチ面40と滑車部材20のクラッチ面30に係合する位置と係合しない位置の間で動ける。連続したリングの形の半径方向内側部分34は、第2装置のシャフト14と同心に取り付けた支持部材54と固定部材56との間に挟まれ、両者との摩擦接触によって、シャフト14に同心状に支持されている。固定部材56は、ネジ等の手段で軸方向に動かないようにシャフト14に取り付けられている。しかし撓み板の内側部分34は他の方法でシャフトに連結してもよい。
【0009】
支持部材54は、固定部材56と協働して、撓み板の内側部分34をシャフト14に固定する機能以外に、磁束32を通す機能も有している。すなわち実施例では磁束32は、コイルハウジング45、シャフト14、支持部材54、リング部材26、滑車部材20を通過しコイルハウジング45に戻ることによって、撓み板の外側部分36を動かすようにしている。磁束32の特性は、クラッチプーリー10の各構成部品の材質、大きさ、位置などによって大きく変わるので、磁束回路22は図2Bの矢印で示すものに限定されるものではない。
【0010】
撓み板24の、内側部分と同様に連続したリングの形の外側部分36は、磁束32の有無によって、内側部分34に対して上記軸方向の2つの位置の間を動く。具体的には磁束32が発生すると、図2Aの第1の軸方向位置から図2Bの第2の軸方向位置まで動く。実施例のリング部材26は撓み板の外側部分36にボルト止めされているが、カシメ(図5)や接着(図示略)などの他の手段で固定してもよい。
【0011】
撓み板24は、電灯のスイッチ等に用いられているものであり、移動ストロークの両端の位置では安定しているが、その間の位置では不安定であるという性質がある。すなわち本願の撓み板24の外側部分36は、内側部分34に対して図2Aの第1の軸方向位置にある時と、図2Bの第2の軸方向位置にあるとき安定しており、それ以外の位置では停止しにくくなっている。しかしこの部材24は他の構造のものでもよい。
【0012】
図2Bの位置にあるとき、撓み板24の外側部材に伝わるトルクは、図2Cに示すスポーク38を介して内側部分34に伝わる。スポーク38があるために、外側部分36は内側部分34に対してかなり離れた第1と第2位置の間を移動できる。実施例の撓み板は8本のスポーク38を備えているが、特に本数に制限がある訳ではない。実施例の撓み板の内側部分34、スポーク38、外側部分36は一体に形成されているが、上記各部分は別々に形成し、溶接や接着などで互いに接合して、撓み板としてもよい。撓み板24は、アルミ、錫などの従来の構造材料を用いて形成するのが好ましいが、リング部材とシャフト14の間でトルクを確実に伝達することができ、外側部分36が軸方向に十分な距離移動できるものでありさえすれば、特に材質は限定されない。
【0013】
図3Aに示すように、撓み板の外側部分が第2の軸方向位置にあるとき、リング部材26のクラッチ面40は、滑車部材20のクラッチ面30に係合する。滑車部材のクラッチ面30とリング部材のクラッチ面40には、相手の方に向かって軸方向に突出する複数の歯58と60が形成されている。図3Bに示すように歯58は放射状に延びている。図示省略しているが、歯60も同様に放射状に配列されている。図3Cに示すように、歯58、60はそれぞれ、互いに安息角30°の角度を成して対向する側面62を有し、各歯58、60は隣接する歯60、58の間に形成される隙間に嵌まった状態で、鋼製(好ましくはクラッチ面40、30は炭窒化または浸炭鋼製とする)の側面62同士が摩擦接触するようになっている。歯58と60の頂部64には少し丸みがつけられており、滑車部材20とリング部材26の回転速度に差があるとき、歯58と60が噛み合う前に、頂部64同士が摩擦接触することによって、速く回転している部材で遅い方の部材を「押して」、両者の回転速度を揃えるようにしている。
【0014】
滑車部材側の歯58の高さ66は約0.017インチ、リング部材側の歯60の高さ68は約0.015インチとする。両者の高さに差を設けたのは、両者の係合を容易に外せるようにするためである。歯58、60以外の係合手段で、クラッチ面40と30を係合させるようにしてもよい。
【0015】
図2Aに示すように、シャフト14と滑車部材20は、両者の間にシャフトと滑車部材の両方に対して同心になるように設けた玉軸受70によって、相対回転自在に支持されている。この軸受70は、滑車部材20に押しばめした外レース72と、シャフト14に押し嵌めした内レース74と、外レース72と内レース74の間に設けたボール76から成る。ボール76の両側には、外レース72と内レース74の間を延びるシール部材(図示略)が設けられている。軸受はジャーナル軸受やころ軸受等の別の種類の軸受であってもよい。また上で述べた以外の部品を備えていてもよく、部品の取付方法が異なっていてもよい。クラッチプーリー10には、(図5に示すような)2つ目の軸受78を設けてもよい。あるいは、3つ以上軸受を設けてもよい。軸受70は従来の軸受が好ましいが、シャフト14と滑車部材20が相対回転できるものであれば、特に種類は問わない。
【0016】
図4A,4Cは第2の実施例のクラッチプーリー10’を示す。このクラッチプーリーは、第1実施例とは異なる撓み板24’を備えている。この実施例の撓み板24’は三角形の部材であり、この撓み板の外側部分36は、3つの頂点部分80で構成される。撓み板はこの頂点部分80でリング部材26に接続されている。トルク伝達部材82が、シャフトの外周にシャフトと同心状に取り付けられている。トルク伝達部材82を介して、撓み板24’とシャフト14の間でトルクが伝達される。またトルク伝達部材82は、(第1実施例の支持部材と同様に)磁束32を通す機能も有する。トルク伝達部材82は図4C、4Dに示すような非円形の(好ましくはほぼ三角形の)外面84を有し、撓み板24’は非円形(好ましくはほぼ三角形)で、外面84と同心の内面86を有し、この内面86がトルク伝達部材の外面84に係合することにより、撓み板とトルク伝達部材82が相対回転しないように保持している。撓み板24’が三角形以外の非円形の形状を有する場合は、この撓み板は4つ以上の頂点部分80を有することになる。撓み板が三角形の場合は、この撓み板の内側部分34は、3つの辺の中央部88で構成される。この中央部88で撓み板はトルク伝達部材82に、ボルト止めなどにより固定されている。トルク伝達部材82の、撓み板の外側部分36に対向する面100は、図4D,4Eに示すように、半径方向に対して2°の角度で傾斜しており、この傾斜分だけ外側部分36が軸方向に動くとができる。他の構成は、第1実施例と同一である。
【0017】
特に断りがないクラッチプーリー10の構成部品については、すべて従来の方法で形成するのが好ましいが、そうでなくてもよい。
【0018】
当業者なら上記の説明、図面、クレームから理解するであろうが、実施例には、クレームの範囲から外れないで様々な変更を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電磁クラッチプーリーを、駆動ベルトを第1の装置、円筒形シャフトを第2の装置として用いた場合の、同プーリーの斜視図。
【図2A】第1実施例の電磁クラッチプーリーの非係合位置を示す、図1の2−2線に沿った同プーリーの横断面図。
【図2B】第1実施例の電磁クラッチプーリーの係合位置を示す、図1の2−2線に沿った同プーリーの横断面図。
【図2C】第1実施例の撓み板の側面図。
【図3A】第1実施例の滑車部材とリング部材の一部を示す図。
【図3B】第1実施例の滑車部材の側面図。
【図3C】第1実施例の滑車部材とリング部材のクラッチ面に形成された歯の詳細図。
【図4A】本発明の第2実施例の電磁クラッチプーリーの非係合位置を示す、図1の2−2線に沿った同プーリーの横断面図。
【図4B】本発明の第2実施例の電磁クラッチプーリーの係合位置を示す、図1の2−2線に沿った同プーリーの横断面図。
【図4C】第2実施例の撓み板の側面図。
【図4D】第2実施例のトルク伝達部材を示す図。
【図4E】第2実施例のトルク伝達部材を示す図。
【図5】本発明の電磁クラッチプーリーの別の例の一部切り欠き側面図。
【符号の説明】
10、10’ クラッチプーリー
14 シャフト
12 ベルト
22 電磁コイル
24、24’ 撓み板
26 リング部材
28 ベルト係合面
30、40 クラッチ面
Claims (17)
- 第1の装置のベルトに係合するベルト係合面と、クラッチ面を有する滑車部材と、
滑車部材に隣接して設けられ、通電すると磁束を発生させる電磁コイルと、
第2部材のシャフトの外周にシャフトと同心となるように取り付けられた内側部分と、電磁コイルが磁束を発生しているか否かによって2つの軸方向に離れた位置の間を移動するようになっている外側部分と、前記内側部分と外側部分を接続するスポーク部から成る撓み板と、
前記撓み板の外側部分に取り付けられ、前記2つの軸方向に離れた位置の一方に撓み板の外側部分が移動すると、前記滑車部材のクラッチ面に係合するクラッチ面を備えたリング部材とで構成された、第1装置のベルトと第2装置のシャフトとを選択的に係合させるクラッチプーリー。 - 前記滑車部材のクラッチ面には、リング部材のクラッチ面に向かって軸方向に突出する歯が放射状に形成され、前記リング部材のクラッチ面には、滑車部材のクラッチ面に向かって軸方向に突出する歯が放射状に形成されている請求項1のクラッチプーリー。
- 前記滑車部材のクラッチ面に形成された歯と、前記リング部材のクラッチ面に形成された歯のそれぞれが、互いに約30°の角度を成す対向する側面を有する請求項2のクラッチプーリー。
- 前記滑車部材のクラッチ面に形成された歯の高さと、前記リング部材のクラッチ面に形成された歯の高さに差があり、その差が、滑車部材のクラッチ面とリング部材のクラッチ面の係合を容易に解除できるのに十分な大きさに設定されている請求項3のクラッチプーリー。
- 前記滑車部材のクラッチ面に形成された歯と、前記リング部材のクラッチ面に形成された歯の上面に丸みをつけた請求項4のクラッチプーリー。
- 前記撓み板、リング部材、滑車部材が金属材料で形成されている請求項1のクラッチプーリー。
- 前記電磁コイルが、第2装置に固定された取付板に保持されている請求項1のクラッチプーリー。
- 軸受部材を前記滑車部材と前記シャフトの間に、滑車部材とシャフトの両方に対して同心となるように設けて、シャフトと滑車部材が相対回転できるようにした請求項1のクラッチプーリー。
- 前記撓み板の外側部分と内側部分が、連続したリングの形を有する請求項1のクラッチプーリー。
- 支持部材をシャフトの周囲に、シャフトと同心となるように設け、この支持部材を電磁コイルの磁束が通過するようにした請求項9のクラッチプーリー。
- 固定部材をシャフトの周囲に、シャフトと同心となるように設けると共に、この固定部材をシャフトに軸方向移動できないように固定し、前記撓み板の内側部分を、前記支持部材と固定部材の間に挟み、両者に摩擦接触させた請求項10のクラッチプーリー。
- 前記撓み板の外側部分が、互いに離れた3つの部分から成り、前記リング部材は前記3つの部分すべてに連結されている請求項1のクラッチプーリー。
- トルク伝達部材がシャフトの周囲に、シャフトと同心となるように設けられ、このトルク伝達部材は非円形の外面を有し、撓み板はこの非円形の外面に嵌まる形の非円形の内面を有し、非円形の外面を非円形の内面に嵌めることにより、トルク伝達部材と撓み板が相対回転しないようにした請求項12のクラッチプーリー。
- 前記トルク伝達部材に形成した非円形の外面が、ほぼ三角形の断面形状を有する請求項13のクラッチプーリー。
- 前記撓み板の内側部分が、互いに離れた3つの部分から成り、前記トルク伝達部材は前記3つの部分すべてに連結されている請求項14のクラッチプーリー。
- トルク伝達部材に、撓み板の外側部分が軸方向に動けるように、傾斜面を設けた請求項15のクラッチプーリー。
- トルク伝達部材中を、電磁クラッチで発生した磁束が通過できるようにした請求項13のクラッチプーリー。
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