JP2004084567A - 多段圧縮式ロータリコンプレッサ - Google Patents
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Abstract
【課題】多段圧縮式ロータリコンプレッサにより、可燃性冷媒を用いた実用可能なロータリコンプレッサを実現する。
【解決手段】密閉容器12内に電動要素14と、この電動要素14の回転軸16にて駆動される第1及び第2の回転圧縮要素32、34を備え、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒を第2の回転圧縮要素34で圧縮する多段圧縮式ロータリコンプレッサ10において、冷媒として可燃性冷媒を用いると共に、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒を密閉容器12内に吐出し、この吐出された中間圧の冷媒を第2の回転圧縮要素34で圧縮するようにした。更に、第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を、60%以上90%以下とする。
【選択図】 図1
【解決手段】密閉容器12内に電動要素14と、この電動要素14の回転軸16にて駆動される第1及び第2の回転圧縮要素32、34を備え、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒を第2の回転圧縮要素34で圧縮する多段圧縮式ロータリコンプレッサ10において、冷媒として可燃性冷媒を用いると共に、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒を密閉容器12内に吐出し、この吐出された中間圧の冷媒を第2の回転圧縮要素34で圧縮するようにした。更に、第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を、60%以上90%以下とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、密閉容器内に電動要素と、この電動要素の回転軸にて駆動される第1及び第2の回転圧縮要素を備え、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を第2の回転圧縮要素で圧縮する多段圧縮式ロータリコンプレッサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のロータリコンプレッサは、回転圧縮要素の吸入ポートから冷媒ガスがシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により圧縮されてシリンダの高圧室側の吐出ポートより一旦密閉容器内に吐出され、この密閉容器から外部に吐出される構成とされている。一方、近年ではフロン冷媒によるオゾン層破壊の問題から、この種ロータリコンプレッサにおいてもフロン以外のHC冷媒、例えばプロパン(R290)などの可燃性の冷媒の使用が検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プロパンなどの可燃性冷媒は、安全性等の問題から封入量を極力少なくする必要がある。通常プロパンを冷媒として使用する場合の安全上の限界量は150g程であり、実際には余裕を見て100g(冷蔵庫用では50g)程に抑える必要がある。
【0004】
一方、ロータリコンプレッサでは密閉容器内に圧縮後の冷媒が吐出されるため、同容量のレシプロタイプのコンプレッサに比較して、封入しなければならない冷媒量は30g〜50g程増加してしまう。そのため、可燃性冷媒を用いたロータリコンプレッサの実用化は非常に厳しいものとなっていた。
【0005】
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、多段圧縮式ロータリコンプレッサにより、可燃性冷媒を用いた実用可能なロータリコンプレッサを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の多段圧縮式ロータリコンプレッサでは、冷媒として可燃性冷媒を用いると共に、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を密閉容器内に吐出し、この吐出された中間圧の冷媒を第2の回転圧縮要素で圧縮するようにしたので、密閉容器内の圧力は中間圧となり、それによって密閉容器内に吐出される冷媒のガス密度が低くなる。
【0007】
請求項2の発明では上記発明に加えて、第1の回転圧縮要素の排除容積に対する第2の回転圧縮要素の排除容積の比を大きく設定したことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明では上記各発明に加えて、第1の回転圧縮要素の排除容積に対する第2の回転圧縮要素の排除容積の比を、60%以上としたので、第1の回転圧縮要素で圧縮される中間圧を抑えて、密閉容器内の冷媒ガス密度を低く抑えることができるようになる。
【0009】
請求項4の発明では上記各発明に加えて、第1の回転圧縮要素の排除容積に対する第2の回転圧縮要素の排除容積の比を、60%以上90%以下としたので、第1の回転圧縮要素の不安定な運転を回避しながら、密閉容器内に吐出される冷媒ガスの密度を低く抑えることができるようになる。
【0010】
請求項5の発明では請求項1の発明に加えて、密閉容器の内容積に対する当該密閉容器内で冷媒が存在し得る空間の容積の比を、60%以下としたので、密閉容器内の冷媒ガスが存在し得る空間が狭くなり、冷媒の封入量を削減できるようになる。
【0011】
請求項6の発明では請求項5の発明に加えて、第1及び第2の回転圧縮要素を構成する第1及び第2のシリンダと、各シリンダの開口面を閉塞して回転軸の軸受けを兼用する第1及び第2の支持部材と、各シリンダ間に位置する中間仕切板の外形を密閉容器の内面に近接する形状としたので、密閉容器内における冷媒ガスが存在し得る空間を効果的に縮小し、冷媒とオイルの封入量を著しく減らすことができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の多段圧縮式ロータリコンプレッサの実施例として、第1及び第2の回転圧縮要素32、34を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式ロータリコンプレッサ10の縦断面図を示している。
【0013】
図1において、実施例のロータリコンプレッサ10はプロパン(R290)を冷媒として使用する内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサで、この多段圧縮式ロータリコンプレッサ10は、鋼板からなる円筒状の密閉容器12A、及びこの密閉容器12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで形成されるケースとしての密閉容器12と、この密閉容器12の容器本体12Aの内部空間の上側に配置収納された電動要素14と、この電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1の回転圧縮要素32及び第2の回転圧縮要素34からなる回転圧縮機構部18とにより構成されている。
【0014】
尚、密閉容器12は底部をオイル溜めとする(図1のハッチング部分)。また、前記容器本体12Aの側面には電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
【0015】
電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の隙間を設けて挿入設置されたロータ24とからなる。そして、このロータ24には鉛直方向に延びる回転軸16が固定されている。
【0016】
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、ステータコイル28を有している。また、ロータ24もステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成されている。
【0017】
前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が狭持されている。即ち、第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置された上シリンダ(第2のシリンダ)38、下シリンダ(第1のシリンダ)40と、上下シリンダ38、40内を180度の位相差を有して回転するように回転軸16に設けられた偏心部42、44に嵌合されて偏心回転する上下ローラ46、48と、この上下ローラ46、48に当接して上下シリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側と高圧室側に区画する図示しないベーンと、上シリンダ38の上側の開口面及び下シリンダ40の下側の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材(第2の支持部材)54及び下部支持部材(第1の支持部材)56にて構成される。
【0018】
上下シリンダ38、40には、図示しない吸込ポートにて上下シリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路58、60が設けられている。また、上部支持部材54には、上シリンダ38内で圧縮された冷媒を図示しない吐出ポートから上部支持部材54の凹陥部を壁としてのカバーによって閉塞することにより形成された吐出消音室62が設けられている。即ち、吐出消音室62は当該吐出消音室62を画成する壁としての上部カバー66にて閉塞される。
【0019】
一方、下シリンダ40内で圧縮された冷媒ガスは図示しない吐出ポートから下部支持部材56の電動要素14とは反対側(密閉容器12の底部側)に形成された吐出消音室64に吐出される。この吐出消音室64は、中心に回転軸16及び前述した回転軸16の軸受けを兼用する下部支持部材56が貫通するための孔を有すると共に、下部支持部材56の電動要素14とは反対側を覆うカップ65にて構成されている。
【0020】
この場合、上部支持部材54の中央には軸受け54Aが起立形成されている。又、下部支持部材56の中央には軸受け56Aが貫通形成されており、回転軸16は上部支持部材54の軸受け54Aと下部支持部材56の軸受け56Aにて保持されいる。
【0021】
そして、第1の回転圧縮要素32の吐出消音室64と密閉容器12内とは連通路にて連通されており、この連通路は下部支持部材56、上部支持部材54、上部カバー66、上下シリンダ38、40、中間仕切板36を貫通する図示しない孔である。この場合、連通路の上端には中間吐出管121が立設されており、この中間吐出管121から密閉容器12内に中間圧の冷媒が吐出される。
【0022】
このように、第1の回転圧縮要素32で圧縮された中間圧の冷媒ガスを密閉容器12内に吐出するので、密閉容器12に高圧の冷媒を吐出する場合と比べて、密閉容器12内に吐出される冷媒量が少なくなる。即ち、圧力が低いほど冷媒の密度が低くなるため、中間圧の冷媒を密閉容器12内に吐出した方が、高圧の冷媒を密閉容器12内に吐出するより、冷媒のガス密度が低くなり、密閉容器12内に存在する冷媒量が少なくなる。
【0023】
この様子を図5及び図6を参照して説明する。図5は冷媒の蒸発温度に対する本発明の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサ10の第1の回転圧縮要素32の吸入圧(低圧)と、密閉容器12内の中間圧(ケース内圧)と、第2の回転圧縮要素34が吐出する高圧(吐出圧)を示し、図6は単気筒のロータリコンプレッサの場合に同様の高圧を密閉容器内に吐出した場合の蒸発温度に対する吸入圧と高圧(ケース内圧)を示している。両図からも明らかな如く、本発明の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサ10では、密閉容器内の圧力は単気筒のロータリコンプレッサの場合に比較して著しく低くなる。このため、密閉容器12内に封入する冷媒量を減らすことができるようになるものである。
【0024】
更に、本発明では、第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を大きく、例えば、第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を60%以上90%以下に設定している。図5のBは60%の場合の中間圧を、Aは90%の場合の中間圧を示している。
【0025】
従来多段圧縮式ロータリコンプレッサにおいて、第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比は57%程度であったが、このような値とした場合、中間圧が高くなり、これによって密閉容器12内に吐出される冷媒のガス密度も高くなるため、コンプレッサに封入する冷媒量も多くしなければならないが、実施例のように第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を60%以上とすれば、密閉容器12内の冷媒量が少なくなる。
【0026】
また、第1の回転圧縮要素32に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を90%より大きくした場合には、図5からも明らかな如く第1の回転圧縮要素に吸入される冷媒の圧力(吸入圧)と密閉容器12内の中間圧が殆ど同じ圧力になるため、第1の回転圧縮要素32で充分に圧縮されなくなり、または、第1の回転圧縮要素32のベーンの付勢力が不足してベーン飛びが生じる。また、密閉容器12内底部に設けられたオイル溜めからのオイルの差圧給油が充分に行えなくなるなど、ロータリコンプレッサの挙動が不安定になるという問題が生じる。
【0027】
従って、第1の回転圧縮要素32に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を実施例の如く60%以上90%以下とすることで、第2の回転圧縮要素34のベーン飛び等の不安定な運転挙動を回避しながら、1段目の差圧(第1の回転圧縮要素32の吸込圧力(吸入圧)と第1の回転圧縮要素32の吐出圧力(中間圧))を小さくして、密閉容器12内に吐出される冷媒ガスの密度を低くすることができるようになる。
【0028】
即ち、密閉容器12内に吐出されるガス密度が低くなることにより、密閉容器12内にある冷媒ガスの量をより一層減らすことができるようになるので、密閉容器12内に封入する冷媒ガスの量を削減することができるようになる。
【0029】
また、上部カバー66は第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38内部と図示しない吐出ポートにて連通する吐出消音室62を画成し、この上部カバー66の上側には、上部カバー66と所定間隔を存して、電動要素14が設けられている。この上部カバー66は前記上部支持部材54の軸受け54Aが貫通する孔が形成された略ドーナッツ状の円形鋼板から構成されている。
【0030】
そして、この場合冷媒として、本実施例では可燃性冷媒であるプロパン(R290)を使用している。尚、本発明に適応可能な他の可燃性冷媒としてはイソブタン(R600a)やASHRAE Std 34 Safety groupに基づき、高燃焼性(Level3)と区分されている冷媒であるメタン(R50)、エタン(R170)、プロパン(R290)、ブタン(R600)、プロピレン(R1270)等があげられる。
【0031】
また、密閉容器12の容器本体12Aの側面には、シリンダ38、40の吸込通路58、60、シリンダ38の吸込通路58とは反対側、ロータ24の下側(電動要素14の直下)に対応する位置に、スリーブ141、142、143及び144がそれぞれ溶接固定されている。スリーブ141と142は上下に隣接すると共に、スリーブ143はスリーブ141の略対角線上にある。また、スリーブ144はスリーブ141の上方に位置する。
【0032】
そして、スリーブ141内には上シリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の吸込通路58と連通する。この冷媒導入管92は密閉容器12の外側を通過してスリーブ144に至り、他端はスリーブ144内に挿入接続されて密閉容器12内に連通する。
【0033】
また、スリーブ142内には下シリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端は下シリンダ40の吸込通路60と連通する。また、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒導入管96の一端は吐出消音室62と連通する。
【0034】
以上の構成で次に動作を説明する。ターミナル20及び図示されない配線を介して電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けられた上下偏心部42、44に嵌合されて上下ローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
【0035】
これにより、冷媒導入管94及び下シリンダ40に形成された吸込通路60を経由して図示しない吸込ポートから下シリンダ40の低圧室側に吸入された低圧(第1の回転回転圧縮要素32の吸入圧:380KPa)の冷媒は、ローラ48と図示しないベーンの動作により圧縮されて中間圧となり下シリンダ40の高圧室側より図示しない吐出ポート、吐出消音室64から図示しない連通路を経て中間吐出管121から密閉容器12内に吐出される。これによって、密閉容器12内は中間圧(第1の回転圧縮要素32の吐出圧力:第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積比を60%とした場合は710KPa、第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積比を90%とした場合は450KPa)となる。
【0036】
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、スリーブ144から出て冷媒導入管92及び上シリンダ38に形成された吸込通路58を経由して図示しない吸込ポートから上シリンダ38の低圧室側に吸入される。吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46と図示しないベーンの動作により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり(第2の回転圧縮要素34の吐出圧力(高圧):1890KPa)、高圧室側から図示しない吐出ポートを通り上部支持部材54に形成された吐出消音室62、冷媒吐出管96を経て外部に吐出される。
【0037】
このように、可燃性冷媒のプロパンを用いて、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒を密閉容器12内に吐出し、この吐出された中間圧の冷媒を第2の回転圧縮要素34で圧縮するようにしたので、密閉容器12内の冷媒のガス密度を低くすることができるようになる。
【0038】
これにより、密閉容器12内に吐出できる冷媒量が少なくなるため、密閉容器12内に封入する冷媒量を削減することができるようになる。
【0039】
ここで、図2に示す例では、冷媒吐出管96を上部支持部材54内に形成して、第1の回転圧縮要素32で圧縮され、吐出消音室64内に吐出された冷媒を上シリンダ38に形成した通路220Bから密閉容器12内に吐出する構成となっている。尚、図2において図1と同一の符号が付されているものは同一若しくは同様の作用を奏するものとする。
【0040】
この場合、吐出消音室64と密閉容器12内とは下部支持部材56、上下シリンダ38、40、中間仕切板36を貫通する孔である連通路220にて連通されている。この連通路220は、吐出消音室64上面の下部支持部材56から軸心方向に起立形成された通路220Aと、シリンダ38の側面から回転軸16の形成されている中心部に向かって回転軸16とは垂直に形成された通路220Bとにより構成されており、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒ガスは連通路220の通路220Aを経て通路220Bから密閉容器12内に吐出される。
【0041】
このように、シリンダ38の側面から密閉容器12内に中間圧の冷媒ガスを吐出する構成とした場合にも同様に密閉容器12内に吐出する冷媒量が少なくなるため、ロータリコンプレッサ10の密閉容器12内に封入する冷媒量を削減することができるようになる。
【0042】
次に、図3を参照して本発明の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサ10の他の実施形態について詳述する。図3はこの場合の内部中間圧型多段(2段)圧縮式ロータリコンプレッサ10の縦断側面図を示している。尚、図3において、図1及び図2と同一の符号が付されているものは同一若しくは同様の作用を奏するものとする。
【0043】
図3において、156はシリンダ140の下側の開口面を閉塞すると共に、回転軸16の軸受けを兼用する下部支持部材であり、164は下部支持部材156の電動要素14とは反対側(密閉容器12の底面側)に設けられ、カップ165にて覆われることにより形成された吐出消音室である。カップ165は中心に回転軸16及び前述した回転軸16の軸受けを兼用する下部支持部材156が貫通するための孔を有している。
【0044】
そして、密閉容器12の内容積に対するこの密閉容器12内で冷媒が存在し得る空間の容積の比を60%以下となるように、シリンダ138、140、中間仕切板136及び上部支持部材154の外形を密閉容器12の内面に近接するような形状としている。即ち、シリンダ138、140、中間仕切板136、上部支持部材154の外周面は密閉容器12の容器本体12Aの内壁と若干の隙間を確保しながら、容器本体12Aの内面に近接して設けている。更に、下部支持部材156も密閉容器12の内面に近接するように形成している。これに伴い、下部支持部材156を覆うカップ165の形状も大きくして、カップ165と密閉容器12内底部との間に存する隙間(空間A)を狭くしている。
【0045】
この場合、図4に示すように従来における下部支持部材356の外周面と密閉容器12内面との間やカップ365と密閉容器12内底部との間に存する隙間には多くの隙間(空間B)があり、この空間Bの分だけ密閉容器12内に封入される冷媒の量は多くなっていた。
【0046】
しかしながら、本発明における構造とすることで、密閉容器12内の冷媒ガスが存在し得る空間が狭くなり、密閉容器12内に封入する冷媒量も減らすことができるようになる。
【0047】
更に、密閉容器12内底部の空間を縮小して空間Aとすることにより、オイル溜めに貯留するオイルの量が少なくても十分に油面を確保することができるようになるので、オイル不足等の不都合も回避することができるようになる。
【0048】
このように前記発明に加えて、シリンダ138、140、中間仕切板136、上部支持部材154の外周面は密閉容器12の容器本体12Aの内面に近接する形状として、密閉容器12の内容積に対する密閉容器12内で冷媒が存在し得る空間Aの容積の比を60%以下としたので、密閉容器12内に封入する冷媒量を更に削減することができるようになる。
【0049】
また、密閉容器12内底部のオイル溜めが小さくなった分、密閉容器12内に封入するオイル量を少なくしても油面を確保することができるようになる。
【0050】
尚、実施例では回転軸16を縦置型とした多段圧縮式ロータリコンプレッサ10について説明したが、この発明は回転軸を横置型とした多段圧縮式ロータリコンプレッサにも適応できることは云うまでもない。
【0051】
更に、多段圧縮式ロータリコンプレッサを第1及び第2の回転圧縮要素を備えた2段圧縮式ロータリコンプレッサで説明したが、これに限らず回転圧縮要素を3段、4段或いはそれ以上の回転圧縮要素を備えた多段圧縮式ロータリコンプレッサに適応しても差し支えない。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、冷媒として可燃性冷媒を用いると共に、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を密閉容器内に吐出し、この吐出された中間圧の冷媒を第2の回転圧縮要素で圧縮するようにしたので、密閉容器内の圧力は中間圧となり、それによって、密閉容器内に吐出される冷媒のガス密度が低くなる。
【0053】
これにより、密閉容器内に吐出される冷媒ガスの量が少なくなるので、ロータリコンプレッサに封入する冷媒ガスの量を削減することができるようになる。
【0054】
請求項2の発明では上記発明に加えて、第1の回転圧縮要素の排除容積に対する第2の回転圧縮要素の排除容積の比を大きく設定したので、密閉容器内に吐出される冷媒ガスの圧力が低くなる。
【0055】
これにより、密閉容器内の冷媒のガス密度を低くすることができ、ロータリコンプレッサに封入する冷媒ガスの量をより一層削減することができるようになる。
【0056】
そして、請求項3の発明では上記各発明に加えて、第1の回転圧縮容積に対する第2の回転圧縮容積の比を、60%以上としたので、第1の回転圧縮要素で圧縮される中間圧を抑えて、密閉容器内の冷媒ガスの密度を低く抑えることができるようになる。
【0057】
更に、請求項4の発明では上記各発明に加えて、第1の回転圧縮容積に対する第2の回転圧縮容積の比を、60%以上90%以下としたので、第1の回転圧縮要素の不安定な運転挙動を回避しながら、密閉容器内に吐出される冷媒ガスの圧力を低く抑えることができるようになる。
【0058】
請求項5の発明では請求項1の発明に加えて、密閉容器の内容積に対する当該密閉容器内で冷媒が存在し得る空間の容積の比を、60%以下としたので、密閉容器内の冷媒ガスが存在し得る空間が狭くなる。
【0059】
これにより、請求項1の発明に加えて、ロータリコンプレッサ内に封入する冷媒量を更に削減することができるようになる。
【0060】
請求項6の発明では請求項5の発明に加えて、第1及び第2の回転圧縮要素を構成する第1及び第2のシリンダと、各シリンダの開口面を閉塞して回転軸の軸受けを兼用する第1及び第2の支持部材と、各シリンダ間に位置する中間仕切板の外形を密閉容器の内面に近接する形状としたので、密閉容器内の冷媒ガスが存在し得る空間を効果的に縮小し、冷媒とオイルの封入量を著しく減らすことができるようになる。
【0061】
また、密閉容器内底部の空間を縮小することにより、オイル溜めに貯留するオイルの量が少なくても十分に油面を確保することができるようになるので、オイル不足等の不都合も回避することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図2】本発明の他の実施例の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図4】従来の多段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図5】本発明の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサにおける蒸発温度に対する吸入圧と中間圧と高圧の関係を示す図である。
【図6】単気筒のロータリコンプレッサにおける蒸発温度に対する吸入圧と高圧の関係を示す図である。
【符号の説明】
10 多段圧縮式ロータリコンプレッサ
12 密閉容器
14 電動要素
16 回転軸
18 回転圧縮機構部
22 ステータ
24 ロータ
26 積層体
28 ステータコイル
30 積層体
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
38、40 シリンダ
54 上部支持部材
56 下部支持部材
62、64 吐出消音室
65 カップ
66 上部カバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、密閉容器内に電動要素と、この電動要素の回転軸にて駆動される第1及び第2の回転圧縮要素を備え、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を第2の回転圧縮要素で圧縮する多段圧縮式ロータリコンプレッサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のロータリコンプレッサは、回転圧縮要素の吸入ポートから冷媒ガスがシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により圧縮されてシリンダの高圧室側の吐出ポートより一旦密閉容器内に吐出され、この密閉容器から外部に吐出される構成とされている。一方、近年ではフロン冷媒によるオゾン層破壊の問題から、この種ロータリコンプレッサにおいてもフロン以外のHC冷媒、例えばプロパン(R290)などの可燃性の冷媒の使用が検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、プロパンなどの可燃性冷媒は、安全性等の問題から封入量を極力少なくする必要がある。通常プロパンを冷媒として使用する場合の安全上の限界量は150g程であり、実際には余裕を見て100g(冷蔵庫用では50g)程に抑える必要がある。
【0004】
一方、ロータリコンプレッサでは密閉容器内に圧縮後の冷媒が吐出されるため、同容量のレシプロタイプのコンプレッサに比較して、封入しなければならない冷媒量は30g〜50g程増加してしまう。そのため、可燃性冷媒を用いたロータリコンプレッサの実用化は非常に厳しいものとなっていた。
【0005】
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、多段圧縮式ロータリコンプレッサにより、可燃性冷媒を用いた実用可能なロータリコンプレッサを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の多段圧縮式ロータリコンプレッサでは、冷媒として可燃性冷媒を用いると共に、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を密閉容器内に吐出し、この吐出された中間圧の冷媒を第2の回転圧縮要素で圧縮するようにしたので、密閉容器内の圧力は中間圧となり、それによって密閉容器内に吐出される冷媒のガス密度が低くなる。
【0007】
請求項2の発明では上記発明に加えて、第1の回転圧縮要素の排除容積に対する第2の回転圧縮要素の排除容積の比を大きく設定したことを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明では上記各発明に加えて、第1の回転圧縮要素の排除容積に対する第2の回転圧縮要素の排除容積の比を、60%以上としたので、第1の回転圧縮要素で圧縮される中間圧を抑えて、密閉容器内の冷媒ガス密度を低く抑えることができるようになる。
【0009】
請求項4の発明では上記各発明に加えて、第1の回転圧縮要素の排除容積に対する第2の回転圧縮要素の排除容積の比を、60%以上90%以下としたので、第1の回転圧縮要素の不安定な運転を回避しながら、密閉容器内に吐出される冷媒ガスの密度を低く抑えることができるようになる。
【0010】
請求項5の発明では請求項1の発明に加えて、密閉容器の内容積に対する当該密閉容器内で冷媒が存在し得る空間の容積の比を、60%以下としたので、密閉容器内の冷媒ガスが存在し得る空間が狭くなり、冷媒の封入量を削減できるようになる。
【0011】
請求項6の発明では請求項5の発明に加えて、第1及び第2の回転圧縮要素を構成する第1及び第2のシリンダと、各シリンダの開口面を閉塞して回転軸の軸受けを兼用する第1及び第2の支持部材と、各シリンダ間に位置する中間仕切板の外形を密閉容器の内面に近接する形状としたので、密閉容器内における冷媒ガスが存在し得る空間を効果的に縮小し、冷媒とオイルの封入量を著しく減らすことができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づき本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明の多段圧縮式ロータリコンプレッサの実施例として、第1及び第2の回転圧縮要素32、34を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式ロータリコンプレッサ10の縦断面図を示している。
【0013】
図1において、実施例のロータリコンプレッサ10はプロパン(R290)を冷媒として使用する内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサで、この多段圧縮式ロータリコンプレッサ10は、鋼板からなる円筒状の密閉容器12A、及びこの密閉容器12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで形成されるケースとしての密閉容器12と、この密閉容器12の容器本体12Aの内部空間の上側に配置収納された電動要素14と、この電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動される第1の回転圧縮要素32及び第2の回転圧縮要素34からなる回転圧縮機構部18とにより構成されている。
【0014】
尚、密閉容器12は底部をオイル溜めとする(図1のハッチング部分)。また、前記容器本体12Aの側面には電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
【0015】
電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の隙間を設けて挿入設置されたロータ24とからなる。そして、このロータ24には鉛直方向に延びる回転軸16が固定されている。
【0016】
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、ステータコイル28を有している。また、ロータ24もステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成されている。
【0017】
前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が狭持されている。即ち、第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置された上シリンダ(第2のシリンダ)38、下シリンダ(第1のシリンダ)40と、上下シリンダ38、40内を180度の位相差を有して回転するように回転軸16に設けられた偏心部42、44に嵌合されて偏心回転する上下ローラ46、48と、この上下ローラ46、48に当接して上下シリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側と高圧室側に区画する図示しないベーンと、上シリンダ38の上側の開口面及び下シリンダ40の下側の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材(第2の支持部材)54及び下部支持部材(第1の支持部材)56にて構成される。
【0018】
上下シリンダ38、40には、図示しない吸込ポートにて上下シリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路58、60が設けられている。また、上部支持部材54には、上シリンダ38内で圧縮された冷媒を図示しない吐出ポートから上部支持部材54の凹陥部を壁としてのカバーによって閉塞することにより形成された吐出消音室62が設けられている。即ち、吐出消音室62は当該吐出消音室62を画成する壁としての上部カバー66にて閉塞される。
【0019】
一方、下シリンダ40内で圧縮された冷媒ガスは図示しない吐出ポートから下部支持部材56の電動要素14とは反対側(密閉容器12の底部側)に形成された吐出消音室64に吐出される。この吐出消音室64は、中心に回転軸16及び前述した回転軸16の軸受けを兼用する下部支持部材56が貫通するための孔を有すると共に、下部支持部材56の電動要素14とは反対側を覆うカップ65にて構成されている。
【0020】
この場合、上部支持部材54の中央には軸受け54Aが起立形成されている。又、下部支持部材56の中央には軸受け56Aが貫通形成されており、回転軸16は上部支持部材54の軸受け54Aと下部支持部材56の軸受け56Aにて保持されいる。
【0021】
そして、第1の回転圧縮要素32の吐出消音室64と密閉容器12内とは連通路にて連通されており、この連通路は下部支持部材56、上部支持部材54、上部カバー66、上下シリンダ38、40、中間仕切板36を貫通する図示しない孔である。この場合、連通路の上端には中間吐出管121が立設されており、この中間吐出管121から密閉容器12内に中間圧の冷媒が吐出される。
【0022】
このように、第1の回転圧縮要素32で圧縮された中間圧の冷媒ガスを密閉容器12内に吐出するので、密閉容器12に高圧の冷媒を吐出する場合と比べて、密閉容器12内に吐出される冷媒量が少なくなる。即ち、圧力が低いほど冷媒の密度が低くなるため、中間圧の冷媒を密閉容器12内に吐出した方が、高圧の冷媒を密閉容器12内に吐出するより、冷媒のガス密度が低くなり、密閉容器12内に存在する冷媒量が少なくなる。
【0023】
この様子を図5及び図6を参照して説明する。図5は冷媒の蒸発温度に対する本発明の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサ10の第1の回転圧縮要素32の吸入圧(低圧)と、密閉容器12内の中間圧(ケース内圧)と、第2の回転圧縮要素34が吐出する高圧(吐出圧)を示し、図6は単気筒のロータリコンプレッサの場合に同様の高圧を密閉容器内に吐出した場合の蒸発温度に対する吸入圧と高圧(ケース内圧)を示している。両図からも明らかな如く、本発明の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサ10では、密閉容器内の圧力は単気筒のロータリコンプレッサの場合に比較して著しく低くなる。このため、密閉容器12内に封入する冷媒量を減らすことができるようになるものである。
【0024】
更に、本発明では、第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を大きく、例えば、第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を60%以上90%以下に設定している。図5のBは60%の場合の中間圧を、Aは90%の場合の中間圧を示している。
【0025】
従来多段圧縮式ロータリコンプレッサにおいて、第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比は57%程度であったが、このような値とした場合、中間圧が高くなり、これによって密閉容器12内に吐出される冷媒のガス密度も高くなるため、コンプレッサに封入する冷媒量も多くしなければならないが、実施例のように第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を60%以上とすれば、密閉容器12内の冷媒量が少なくなる。
【0026】
また、第1の回転圧縮要素32に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を90%より大きくした場合には、図5からも明らかな如く第1の回転圧縮要素に吸入される冷媒の圧力(吸入圧)と密閉容器12内の中間圧が殆ど同じ圧力になるため、第1の回転圧縮要素32で充分に圧縮されなくなり、または、第1の回転圧縮要素32のベーンの付勢力が不足してベーン飛びが生じる。また、密閉容器12内底部に設けられたオイル溜めからのオイルの差圧給油が充分に行えなくなるなど、ロータリコンプレッサの挙動が不安定になるという問題が生じる。
【0027】
従って、第1の回転圧縮要素32に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積の比を実施例の如く60%以上90%以下とすることで、第2の回転圧縮要素34のベーン飛び等の不安定な運転挙動を回避しながら、1段目の差圧(第1の回転圧縮要素32の吸込圧力(吸入圧)と第1の回転圧縮要素32の吐出圧力(中間圧))を小さくして、密閉容器12内に吐出される冷媒ガスの密度を低くすることができるようになる。
【0028】
即ち、密閉容器12内に吐出されるガス密度が低くなることにより、密閉容器12内にある冷媒ガスの量をより一層減らすことができるようになるので、密閉容器12内に封入する冷媒ガスの量を削減することができるようになる。
【0029】
また、上部カバー66は第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38内部と図示しない吐出ポートにて連通する吐出消音室62を画成し、この上部カバー66の上側には、上部カバー66と所定間隔を存して、電動要素14が設けられている。この上部カバー66は前記上部支持部材54の軸受け54Aが貫通する孔が形成された略ドーナッツ状の円形鋼板から構成されている。
【0030】
そして、この場合冷媒として、本実施例では可燃性冷媒であるプロパン(R290)を使用している。尚、本発明に適応可能な他の可燃性冷媒としてはイソブタン(R600a)やASHRAE Std 34 Safety groupに基づき、高燃焼性(Level3)と区分されている冷媒であるメタン(R50)、エタン(R170)、プロパン(R290)、ブタン(R600)、プロピレン(R1270)等があげられる。
【0031】
また、密閉容器12の容器本体12Aの側面には、シリンダ38、40の吸込通路58、60、シリンダ38の吸込通路58とは反対側、ロータ24の下側(電動要素14の直下)に対応する位置に、スリーブ141、142、143及び144がそれぞれ溶接固定されている。スリーブ141と142は上下に隣接すると共に、スリーブ143はスリーブ141の略対角線上にある。また、スリーブ144はスリーブ141の上方に位置する。
【0032】
そして、スリーブ141内には上シリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の吸込通路58と連通する。この冷媒導入管92は密閉容器12の外側を通過してスリーブ144に至り、他端はスリーブ144内に挿入接続されて密閉容器12内に連通する。
【0033】
また、スリーブ142内には下シリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端は下シリンダ40の吸込通路60と連通する。また、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒導入管96の一端は吐出消音室62と連通する。
【0034】
以上の構成で次に動作を説明する。ターミナル20及び図示されない配線を介して電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けられた上下偏心部42、44に嵌合されて上下ローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。
【0035】
これにより、冷媒導入管94及び下シリンダ40に形成された吸込通路60を経由して図示しない吸込ポートから下シリンダ40の低圧室側に吸入された低圧(第1の回転回転圧縮要素32の吸入圧:380KPa)の冷媒は、ローラ48と図示しないベーンの動作により圧縮されて中間圧となり下シリンダ40の高圧室側より図示しない吐出ポート、吐出消音室64から図示しない連通路を経て中間吐出管121から密閉容器12内に吐出される。これによって、密閉容器12内は中間圧(第1の回転圧縮要素32の吐出圧力:第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積比を60%とした場合は710KPa、第1の回転圧縮要素32の排除容積に対する第2の回転圧縮要素34の排除容積比を90%とした場合は450KPa)となる。
【0036】
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、スリーブ144から出て冷媒導入管92及び上シリンダ38に形成された吸込通路58を経由して図示しない吸込ポートから上シリンダ38の低圧室側に吸入される。吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46と図示しないベーンの動作により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり(第2の回転圧縮要素34の吐出圧力(高圧):1890KPa)、高圧室側から図示しない吐出ポートを通り上部支持部材54に形成された吐出消音室62、冷媒吐出管96を経て外部に吐出される。
【0037】
このように、可燃性冷媒のプロパンを用いて、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒を密閉容器12内に吐出し、この吐出された中間圧の冷媒を第2の回転圧縮要素34で圧縮するようにしたので、密閉容器12内の冷媒のガス密度を低くすることができるようになる。
【0038】
これにより、密閉容器12内に吐出できる冷媒量が少なくなるため、密閉容器12内に封入する冷媒量を削減することができるようになる。
【0039】
ここで、図2に示す例では、冷媒吐出管96を上部支持部材54内に形成して、第1の回転圧縮要素32で圧縮され、吐出消音室64内に吐出された冷媒を上シリンダ38に形成した通路220Bから密閉容器12内に吐出する構成となっている。尚、図2において図1と同一の符号が付されているものは同一若しくは同様の作用を奏するものとする。
【0040】
この場合、吐出消音室64と密閉容器12内とは下部支持部材56、上下シリンダ38、40、中間仕切板36を貫通する孔である連通路220にて連通されている。この連通路220は、吐出消音室64上面の下部支持部材56から軸心方向に起立形成された通路220Aと、シリンダ38の側面から回転軸16の形成されている中心部に向かって回転軸16とは垂直に形成された通路220Bとにより構成されており、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒ガスは連通路220の通路220Aを経て通路220Bから密閉容器12内に吐出される。
【0041】
このように、シリンダ38の側面から密閉容器12内に中間圧の冷媒ガスを吐出する構成とした場合にも同様に密閉容器12内に吐出する冷媒量が少なくなるため、ロータリコンプレッサ10の密閉容器12内に封入する冷媒量を削減することができるようになる。
【0042】
次に、図3を参照して本発明の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサ10の他の実施形態について詳述する。図3はこの場合の内部中間圧型多段(2段)圧縮式ロータリコンプレッサ10の縦断側面図を示している。尚、図3において、図1及び図2と同一の符号が付されているものは同一若しくは同様の作用を奏するものとする。
【0043】
図3において、156はシリンダ140の下側の開口面を閉塞すると共に、回転軸16の軸受けを兼用する下部支持部材であり、164は下部支持部材156の電動要素14とは反対側(密閉容器12の底面側)に設けられ、カップ165にて覆われることにより形成された吐出消音室である。カップ165は中心に回転軸16及び前述した回転軸16の軸受けを兼用する下部支持部材156が貫通するための孔を有している。
【0044】
そして、密閉容器12の内容積に対するこの密閉容器12内で冷媒が存在し得る空間の容積の比を60%以下となるように、シリンダ138、140、中間仕切板136及び上部支持部材154の外形を密閉容器12の内面に近接するような形状としている。即ち、シリンダ138、140、中間仕切板136、上部支持部材154の外周面は密閉容器12の容器本体12Aの内壁と若干の隙間を確保しながら、容器本体12Aの内面に近接して設けている。更に、下部支持部材156も密閉容器12の内面に近接するように形成している。これに伴い、下部支持部材156を覆うカップ165の形状も大きくして、カップ165と密閉容器12内底部との間に存する隙間(空間A)を狭くしている。
【0045】
この場合、図4に示すように従来における下部支持部材356の外周面と密閉容器12内面との間やカップ365と密閉容器12内底部との間に存する隙間には多くの隙間(空間B)があり、この空間Bの分だけ密閉容器12内に封入される冷媒の量は多くなっていた。
【0046】
しかしながら、本発明における構造とすることで、密閉容器12内の冷媒ガスが存在し得る空間が狭くなり、密閉容器12内に封入する冷媒量も減らすことができるようになる。
【0047】
更に、密閉容器12内底部の空間を縮小して空間Aとすることにより、オイル溜めに貯留するオイルの量が少なくても十分に油面を確保することができるようになるので、オイル不足等の不都合も回避することができるようになる。
【0048】
このように前記発明に加えて、シリンダ138、140、中間仕切板136、上部支持部材154の外周面は密閉容器12の容器本体12Aの内面に近接する形状として、密閉容器12の内容積に対する密閉容器12内で冷媒が存在し得る空間Aの容積の比を60%以下としたので、密閉容器12内に封入する冷媒量を更に削減することができるようになる。
【0049】
また、密閉容器12内底部のオイル溜めが小さくなった分、密閉容器12内に封入するオイル量を少なくしても油面を確保することができるようになる。
【0050】
尚、実施例では回転軸16を縦置型とした多段圧縮式ロータリコンプレッサ10について説明したが、この発明は回転軸を横置型とした多段圧縮式ロータリコンプレッサにも適応できることは云うまでもない。
【0051】
更に、多段圧縮式ロータリコンプレッサを第1及び第2の回転圧縮要素を備えた2段圧縮式ロータリコンプレッサで説明したが、これに限らず回転圧縮要素を3段、4段或いはそれ以上の回転圧縮要素を備えた多段圧縮式ロータリコンプレッサに適応しても差し支えない。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、冷媒として可燃性冷媒を用いると共に、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を密閉容器内に吐出し、この吐出された中間圧の冷媒を第2の回転圧縮要素で圧縮するようにしたので、密閉容器内の圧力は中間圧となり、それによって、密閉容器内に吐出される冷媒のガス密度が低くなる。
【0053】
これにより、密閉容器内に吐出される冷媒ガスの量が少なくなるので、ロータリコンプレッサに封入する冷媒ガスの量を削減することができるようになる。
【0054】
請求項2の発明では上記発明に加えて、第1の回転圧縮要素の排除容積に対する第2の回転圧縮要素の排除容積の比を大きく設定したので、密閉容器内に吐出される冷媒ガスの圧力が低くなる。
【0055】
これにより、密閉容器内の冷媒のガス密度を低くすることができ、ロータリコンプレッサに封入する冷媒ガスの量をより一層削減することができるようになる。
【0056】
そして、請求項3の発明では上記各発明に加えて、第1の回転圧縮容積に対する第2の回転圧縮容積の比を、60%以上としたので、第1の回転圧縮要素で圧縮される中間圧を抑えて、密閉容器内の冷媒ガスの密度を低く抑えることができるようになる。
【0057】
更に、請求項4の発明では上記各発明に加えて、第1の回転圧縮容積に対する第2の回転圧縮容積の比を、60%以上90%以下としたので、第1の回転圧縮要素の不安定な運転挙動を回避しながら、密閉容器内に吐出される冷媒ガスの圧力を低く抑えることができるようになる。
【0058】
請求項5の発明では請求項1の発明に加えて、密閉容器の内容積に対する当該密閉容器内で冷媒が存在し得る空間の容積の比を、60%以下としたので、密閉容器内の冷媒ガスが存在し得る空間が狭くなる。
【0059】
これにより、請求項1の発明に加えて、ロータリコンプレッサ内に封入する冷媒量を更に削減することができるようになる。
【0060】
請求項6の発明では請求項5の発明に加えて、第1及び第2の回転圧縮要素を構成する第1及び第2のシリンダと、各シリンダの開口面を閉塞して回転軸の軸受けを兼用する第1及び第2の支持部材と、各シリンダ間に位置する中間仕切板の外形を密閉容器の内面に近接する形状としたので、密閉容器内の冷媒ガスが存在し得る空間を効果的に縮小し、冷媒とオイルの封入量を著しく減らすことができるようになる。
【0061】
また、密閉容器内底部の空間を縮小することにより、オイル溜めに貯留するオイルの量が少なくても十分に油面を確保することができるようになるので、オイル不足等の不都合も回避することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図2】本発明の他の実施例の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図4】従来の多段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。
【図5】本発明の内部中間圧型多段圧縮式ロータリコンプレッサにおける蒸発温度に対する吸入圧と中間圧と高圧の関係を示す図である。
【図6】単気筒のロータリコンプレッサにおける蒸発温度に対する吸入圧と高圧の関係を示す図である。
【符号の説明】
10 多段圧縮式ロータリコンプレッサ
12 密閉容器
14 電動要素
16 回転軸
18 回転圧縮機構部
22 ステータ
24 ロータ
26 積層体
28 ステータコイル
30 積層体
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
38、40 シリンダ
54 上部支持部材
56 下部支持部材
62、64 吐出消音室
65 カップ
66 上部カバー
Claims (6)
- 密閉容器内に電動要素と、該電動要素の回転軸にて駆動される第1及び第2の回転圧縮要素を備え、前記第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を前記第2の回転圧縮要素で圧縮する多段圧縮式ロータリコンプレッサにおいて、
前記冷媒として可燃性冷媒を用いると共に、前記第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒を前記密閉容器内に吐出し、この吐出された中間圧の冷媒を前記第2の回転圧縮要素で圧縮することを特徴とする多段圧縮式ロータリコンプレッサ。 - 前記第1の回転圧縮要素の排除容積に対する前記第2の回転圧縮要素の排除容積の比を大きく設定したことを特徴とする請求項1の多段圧縮式ロータリコンプレッサ。
- 前記第1の回転圧縮要素の排除容積に対する前記第2の回転圧縮要素の排除容積の比を、60%以上としたことを特徴とする請求項1又は請求項2の多段圧縮式ロータリコンプレッサ。
- 前記第1の回転圧縮要素の排除容積に対する前記第2の回転圧縮要素の排除容積の比を、60%以上90%以下としたことを特徴とする請求項1又は請求項2の多段圧縮式ロータリコンプレッサ。
- 前記密閉容器の内容積に対する当該密閉容器内で前記冷媒が存在し得る空間の容積の比を、60%以下としたことを特徴とする請求項1の多段圧縮式ロータリコンプレッサ。
- 前記第1及び第2の回転圧縮要素を構成する第1及び第2のシリンダと、各シリンダの開口面を閉塞して前記回転軸の軸受けを兼用する第1及び第2の支持部材と、各シリンダ間に位置する中間仕切板の外形を前記密閉容器の内面に近接する形状としたことを特徴とする請求項5の多段圧縮式ロータリコンプレッサ。
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