JP2004084539A - タービン - Google Patents
タービン Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004084539A JP2004084539A JP2002245832A JP2002245832A JP2004084539A JP 2004084539 A JP2004084539 A JP 2004084539A JP 2002245832 A JP2002245832 A JP 2002245832A JP 2002245832 A JP2002245832 A JP 2002245832A JP 2004084539 A JP2004084539 A JP 2004084539A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peripheral surface
- main shaft
- turbine
- disk
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D11/00—Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
- F01D11/08—Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages for sealing space between rotor blade tips and stator
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D11/00—Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages
- F01D11/001—Preventing or minimising internal leakage of working-fluid, e.g. between stages for sealing space between stator blade and rotor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D5/00—Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
- F01D5/12—Blades
- F01D5/14—Form or construction
- F01D5/141—Shape, i.e. outer, aerodynamic form
- F01D5/142—Shape, i.e. outer, aerodynamic form of the blades of successive rotor or stator blade-rows
- F01D5/143—Contour of the outer or inner working fluid flow path wall, i.e. shroud or hub contour
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01D—NON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
- F01D5/00—Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
- F01D5/12—Blades
- F01D5/22—Blade-to-blade connections, e.g. for damping vibrations
- F01D5/225—Blade-to-blade connections, e.g. for damping vibrations by shrouding
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2220/00—Application
- F05D2220/30—Application in turbines
- F05D2220/31—Application in turbines in steam turbines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2240/00—Components
- F05D2240/80—Platforms for stationary or moving blades
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2250/00—Geometry
- F05D2250/10—Two-dimensional
- F05D2250/18—Two-dimensional patterned
- F05D2250/183—Two-dimensional patterned zigzag
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2250/00—Geometry
- F05D2250/10—Two-dimensional
- F05D2250/18—Two-dimensional patterned
- F05D2250/184—Two-dimensional patterned sinusoidal
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2250/00—Geometry
- F05D2250/30—Arrangement of components
- F05D2250/31—Arrangement of components according to the direction of their main axis or their axis of rotation
- F05D2250/314—Arrangement of components according to the direction of their main axis or their axis of rotation the axes being inclined in relation to each other
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
【課題】動翼の付け根部分に二次流れを生じさせる流れをなくすとともに、シュラウドの内周面において境界層を発達させないようにすることにより、タービン性能のさらなる向上を図る。
【解決手段】主軸3と、主軸3に一体に設けられたディスク4と、ディスク4の外周面4bに周方向に離間して設けられた複数の動翼5とからなる羽根車1を有する蒸気タービンにおいて、主軸3の中心からディスク4の外周面4bまでの距離を、動翼5の前縁5a付近の静圧分布に応じて変化させる。
【選択図】 図1
【解決手段】主軸3と、主軸3に一体に設けられたディスク4と、ディスク4の外周面4bに周方向に離間して設けられた複数の動翼5とからなる羽根車1を有する蒸気タービンにおいて、主軸3の中心からディスク4の外周面4bまでの距離を、動翼5の前縁5a付近の静圧分布に応じて変化させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体の運動エネルギーを回転運動に変えて動力を得る動力発生装置としてのタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】
動力発生装置としてのタービンのひとつに蒸気タービンがある。蒸気タービンの一般的な構造を図11に示す。同図に示すように、蒸気タービンは、羽根車101と羽根車101を収める車室102とからなる。羽根車101は、主軸103と、主軸103に一体に設けられたディスク104と、ディスク104の外周面104bに周方向に離間して設けられた複数の動翼105とから構成されている。動翼105の付け根部分には、動翼105の基礎となってディスク104に固定されるプラットフォーム106が設けられ、動翼105の翼端には、周方向に環状をなすシュラウド107が設けられている。
【0003】
車室102には、動翼105と主軸103の長さ方向に隣り合って配置される静翼108が、動翼105と同様に主軸103の周方向に離間して複数設けられている。静翼108の主軸103側には、周方向に環状をなす仕切板109が設けられている。車室102の内面とシュラウド107、仕切板109とプラットフォーム106はいずれも主軸103の長さ方向に連続しており、動翼105および静翼108を間にはさんで蒸気の主流が流れる流路110を構成している。
【0004】
図のような動翼105および静翼108のペアはひとつの「段落」と呼ばれ、ひとつの段落だけで構成されたものは単段タービン、主軸103の長さ方向に並ぶ複数の段落で構成されたものは多段タービンと呼ばれる。
【0005】
ディスク104には、羽根車101に作用するスラスト力の調整や性能の向上を目的として、ディスク104を主軸の3の長さ方向に貫くバランスホール104aが形成されている。動翼105には、流路110を流れる蒸気の圧力が作用する。加えて、蒸気の主流に対向するディスク104の側面には、流路110から仕切板109とディスク104との隙間に流れ込む蒸気(この流れを「ルートリーク」と呼ぶ)の圧力や、前段落(図示略)から仕切板109と主軸103との隙間を通じて仕切板109とディスク104との隙間に流れ込み、ディスク104の回転によって遠心力を与えられてルートリークとは逆方向に流れる蒸気(この流れを「仕切板リーク」と呼ぶ)の圧力が作用する。仕切板リークは、動翼105やディスク104に作用するこれらの圧力により、羽根車101には主軸103の長さ方向にスラスト力が生じる。バランスホール104aには、仕切板109とディスク104との隙間に流れ込んだ蒸気が流入し、後段へと逃れていくので、ディスク104の側面に作用する圧力が小さくなってスラスト力が低減されるのである。
【0006】
一方、スラスト力の低減を図ろうとすれば、バランスホール104aの流路断面積を拡大することが望ましいが、ある大きさを超えると、羽根車101に対して本来の仕事をしないルートリークや仕切板リークの量が増加して主流の蒸気量を減らす作用が生まれ、蒸気タービンの動力発生装置としての効率が低減することになる。したがって、バランスホール104aを通じて後段に流れる蒸気(この流れを「バランスホールリーク」と呼ぶ)の量にはある折衝点が存在することがわかる。
【0007】
図12には、バランスホール104aの流路断面積によって規定されるバランスホールリークの量と上記のような段落ひとつあたりの性能(運動エネルギーの変換効率)との関係を示す。バランスホール104aの流路断面積を拡大してバランスホールリークの量を増加させると、ルートリークや仕切板リークの量が増加し、羽根車101に対して仕事をする主流の蒸気量が減少して蒸気タービンの性能が低下する。バランスホール104aの流路断面積を縮小してバランスホールリークの量を減少させると、ルートリークや仕切板リークの量が減少して主流の損失が少なくなり、ある大きさで性能は極大となる。さらにバランスホール104aの流路断面積を縮小してバランスホールリークの量を減少させると、ある大きさでルートリークが起こらなくなる。
【0008】
さらに引き続いてバランスホール104aの流路断面積を縮小してバランスホールリークの量を減少させると、ルートリークが消滅する一方で、仕切板リークが仕切板109とディスク104との隙間を通じて流路110に漏れ込むようになり、動翼105の付け根部分に二次流れを生じさせて主流を乱すので、これによっても蒸気タービンの性能が低下する。
【0009】
このように、段落ひとつあたりの性能が最も高くなるのは、バランスホールリークの量を適切に設定してルートリークを僅かに生じさせたときである。ルートリークの量は、現在までの知見から主流の流量の0.5%ほどが最も効果的とされており、バランスホール104aの流路断面積を調整することで実現される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明者らは、上記のような構造の蒸気タービンにおいて、「バランスホールリークを適量に設定しても、周方向のすべての箇所においてルートリークの量が均等になるわけではなく、あるところではより大きなルートリークが生じ、別のところではルートリークとは逆の流れ(流路110に漏れ込んで動翼105の付け根部分に二次流れを生じさせる流れ)が生じる」ということを検証により明らかにした。
【0011】
図13に示すように、動翼105の前縁105aのさらに前方(主流の上流側)であって特に動翼105の背面(負圧面)に近い部分では、主流は、静圧が低いために仕切板リークが流路110側に吸い込まれる作用が生まれ、結果的にルートリークが生じなくなる。一方、図14に示すように、動翼105の前縁105aのさらに前方であって特に動翼105の腹面(圧力面)に近い部分では、主流は、静圧が高いために主流の一部が仕切板109とディスク104との隙間に押し出される作用が生まれ、結果的により大きなルートリークが生じる。流路110に漏れ込もうとする仕切板リークは、増加したルートリークに押されて流れの向きを反転させてしまう。
【0012】
図15は、ディスク104の周方向の各位置におけるルートリークの量(主流側への漏れ込み量)の変化を示すグラフである。ルートリークの量(主流側への漏れ込み量)の変化は、隣り合う動翼105の間隔を1周期とする正弦曲線のように現れる。
【0013】
ルートリークが生じなくなった部分では、仕切板リークはルートリークに邪魔されないためになんなく流路110に漏れ込んでしまい、動翼105の付け根部分に二次流れを生じさせてしまう。つまり、バランスホールリークを適量に設定しても、動翼105の付け根部分には二次流れが生じており、これによって蒸気タービンの性能が貶められているのである。
【0014】
さらに本発明者らは、同様の事象がシュラウド107の周辺でも発生することをも検証により明らかにした。
車室102とシュラウド107との隙間には、ルートリークと同様に流路110から蒸気が流れ込むようになっている(この流れを「チップリーク」という)。このチップリークにも適量が存在し、車室102とシュラウド107との隙間の大きさを調整することで実現されてはいるが、動翼105の前縁のさらに前方であって特に動翼105の背面に近い部分では、主流の速度が速いためにチップリークの量が増加する。一方、動翼105の前縁のさらに前方であって特に動翼105の腹面に近い部分では、主流の速度が速いためにチップリークが生じなくなる。
【0015】
チップリークが生じなくなった部分では、主流がシュラウド107の内周面107aから剥離して境界層を発達させてしまう。つまり、チップリークを適量に設定しても、シュラウド107の内周面107aには境界層が発達してしまい、これによって蒸気タービンの性能が貶められているのである。
【0016】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、動翼の付け根部分に二次流れを生じさせる流れをなくすとともに、シュラウドの内周面において境界層を発達させないようにすることにより、タービン性能のさらなる向上を図ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段として、次のような構成のタービンを採用する。
すなわち本発明に係る請求項1記載のタービンは、主軸と、該主軸に一体に設けられたディスクと、該ディスクの外周面に周方向に離間して設けられた複数の動翼とからなる羽根車を有するタービンにおいて、
前記主軸の中心から前記外周面までの距離を、前記動翼の前縁付近の静圧分布に応じて変化させたことを特徴とする。
【0018】
請求項2記載のタービンは、請求項1記載のタービンにおいて、前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の負圧面に近い前記外周面までの距離が;前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の圧力面に近い前記外周面までの距離よりも長いことを特徴とする。
【0019】
請求項3記載のタービンは、請求項2記載のタービンにおいて、前記外周面が、前記主軸の長さ方向から見ると滑らかな波形に形成されていることを特徴とする。
【0020】
本発明においては、主軸の中心からディスクの外周面までの距離を、動翼の前縁付近の静圧分布に応じて変化させることにより、ディスク外周面のすべての箇所においてルートリークがほぼ均等に生じ、動翼の付け根部分に二次流れを生じさせる流れが生じなくなる。これにより、タービン性能のさらなる向上が図れる。
【0021】
請求項4記載のタービンは、主軸と、該主軸に設けられたディスクと、該ディスクの外周面に周方向に離間して設けられた複数の動翼と、該動翼の翼端に設けられた環状のシュラウドとからなる羽根車を備えるタービンにおいて、
前記主軸の中心から前記シュラウドの内周面までの距離を、前記動翼の前縁付近の静圧分布に応じて変化させたことを特徴とする。
【0022】
請求項5記載のタービンは、請求項4記載のタービンにおいて、前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の負圧面に近い前記内周面までの距離が;前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の圧力面に近い前記内周面までの距離よりも短いことを特徴とする。
【0023】
請求項6記載のタービンは、請求項5記載のタービンにおいて、前記内周面が、前記主軸の長さ方向から見ると滑らかな波形に形成されていることを特徴とする。
【0024】
本発明においては、主軸の中心からシュラウドの内周面までの距離を、動翼の前縁付近の静圧分布に応じて変化させることにより、シュラウド内周面のすべての箇所においてチップリークがほぼ均等に生じ、シュラウドの内周面において境界層の発達が抑制される。これにより、タービン性能のさらなる向上が図れる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明に係るタービンの第1の実施形態を図1ないし図5に示して説明する。図1に示すように、車室とともに蒸気タービンを構成する羽根車1は、主軸3の中心Oからディスク4の外周面(以下では、ディスク外周面とはディスクに固定されたプラットフォームの外側面を指す)4bまでの距離を、動翼5の前縁5a付近の静圧分布に応じて変化させた構造となっている。より詳細には、外周面4aにおいて動翼5の前縁5aのさらに前方にあって動翼5の負圧面5bに近い領域をR1、動翼5の前縁5aのさらに前方にあって動翼5の圧力面5cに近い領域をR2とすると、ディスク4の外周面4aは、主軸3の中心Oから領域R1までの距離(例えば図中のL1)が、主軸3の中心Oから領域R2までの距離(例えば図中のL2)よりも長くなるように形成されている。そして、主軸3の長さ方向から見た外周面4bの形状は、滑らかな正弦曲線に似て周期的に変化する波形(なみがた)に形成されている。
【0026】
図2には、ディスク4の周方向のある区間における主軸3の中心Oから外周面4aまでの距離(ディスク半径)の変化を示す。図3に示すように、ある動翼5の前縁5aから幾何学的流入角αの方向に延ばした直線Iとプラットフォーム前縁線IIとの交点をA1、ある動翼5の負圧面5b側に隣接するもうひとつの動翼5の前縁5aから幾何学的流入角αの方向に延ばした直線Iとプラットフォーム前縁線IIとの交点をA2、交点A1,A2間の中点をM、とすると、ディスク4の外周面4bを形成する波形曲線は、線分A1 Mの区間に極大値を、線分M A2の区間に極小値をもつように形成されている。さらに、区間A1 Mは領域R1に、区間M A2は領域R2に含まれるため、主軸3の中心Oから外周面4aまでの距離は、区間A1 Mの大半において区間M A2のそれよりも大きく設定されている。なお、幾何学的流入角αは、動翼5の前縁5aをなす円Cと負圧面5bとの交点における接線IIIと動翼前縁線(プラットフォーム前縁線IIと平行)IVとがなす角をβ1、円Cと圧力面5cとの交点における接線Vと動翼前縁線IVとがなす角をβ2とするとき、(β1+β2)/2で表される(図3参照)。
【0027】
図4は蒸気タービンを構成するある段落について領域R1を主軸3を通る平面で破断した断面図、図5は同じ段落について領域R2を主軸3を通る平面で破断した断面図である。外周面4bの領域R1は、図4に示すように、静翼8を接合される仕切板9の外周面9aよりも主軸3の中心Oから離れており、従来はほぼ連続していた仕切板9の外周面9aとディスク4の外周面4bとの間に段差が設けられている。外周面4bの領域R2は、図5に示すように、仕切板9の外周面9aよりも主軸3の中心Oに近くなっており、この部分にも仕切板9の外周面9aとディスク4の外周面4bとの間に段差が設けられている(図4とは逆の段差)。
【0028】
上記のように構成された羽根車1を備えるタービンにおいて、静翼8を過ぎて動翼5に向かう蒸気の主流は、領域R1では静圧が低いために仕切板リークが流路10側に吸い込まれる作用が生まれ、ルートリークを生じない傾向にある。しかしながら、図4に示すように、ディスク4の外周面4bが仕切板9の外周面9aよりも半径方向外側に高い段差を形成しているので、この段差に堰き止められるようにして、従来には見られなかったルートリークが生じる。ルートリークが生じることで、仕切板リークが流路10に漏れ込まなくなり、動翼5の付け根部分には仕切板リークに起因する二次流れが生じなくなる。
【0029】
一方、静翼8を過ぎて動翼5に向かう蒸気の主流は、領域R2では速度が遅いために一部が仕切板9とディスク4との隙間に押し出される作用が生まれ、ルートリークを増大させる傾向にある。しかしながら、図5に示すように、ディスク4の外周面4bが仕切板9の外周面9aよりも半径方向内側に低い段差を形成しているので、仕切板9とディスク4との隙間に漏れ出るルートリークの量が減少する。
【0030】
このように、ディスク4の外周面4aの形状を上記のごとく形成することにより、周方向のすべての箇所においてルートリークの量がほぼ均等になり、動翼5の付け根部分に二次流れが生じなくなるので、蒸気タービンの性能をより向上させることができる。
【0031】
ところで、本実施形態においては、ディスク4の外周面4aの形状を、動翼5の前縁5a付近の静圧分布にならって変化する滑らかな正弦曲線に似て周期的に変化する波形に形成したが、ディスク4をこのように滑らかな曲面形状とするには非常に高い加工技術を必要とし、加工コストも嵩んでしまう。そこで、ディスク4の外周面4aの形状を、加工が容易な直線を基調とする波形に近似してもよい(図2の二点鎖線を参照)。
【0032】
次に、本発明に係るタービンの第2の実施形態を図6ないし図9に示して説明する。なお、上記実施形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。
本実施形態の羽根車1は、図6に示すように、主軸3の中心Oからシュラウド7の内周面7aまでの距離を、動翼5の前縁5a付近の静圧分布に応じて変化させた構造となっている。より詳細には、内周面7aにおいて動翼5の前縁5aのさらに前方にあって動翼5の負圧面5bに近い領域をR3、動翼5の前縁5aのさらに前方にあって動翼5の圧力面5cに近い領域をR4とすると、シュラウド7の内周面7aは、主軸3の中心Oから領域R3までの距離(例えば図中のL3)が、主軸3の中心Oから領域R4までの距離(例えば図中のL4)よりも短くなるように形成されている。そして、主軸3の長さ方向から見た内周面7aの形状は、ディスク4の外周面4aと同じく、滑らかな正弦曲線に似て周期的に変化する波形に形成されている。
【0033】
図7には、シュラウド7の周方向のある区間における主軸3の中心Oから内周面7aまでの距離(ディスク半径)の変化を示す。シュラウド7の内周面7aを形成する波形曲線は、線分A1 Mの区間に極小値を、線分M A2の区間に極大値をもつように形成されている。さらに、区間A1 Mは領域R3に、区間M A2は領域R4に含まれるため、主軸3の中心Oから内周面7aまでの距離は、区間A1 Mの大半において区間M A2のそれよりも小さく設定されている。
【0034】
図8は蒸気タービンを構成するある段落について領域R3を主軸3を通る平面で破断した断面図、図9は同じ段落について領域R4を主軸3を通る平面で破断した断面図である。内周面7aの領域R3は、図8に示すように、静翼8を接合される車室2の内壁面2aよりも主軸3の中心Oに近くなっており、従来はほぼ連続していた車室2の内壁面2aとシュラウド7の内周面7aとの間に段差が設けられている。内周面7aの領域R3は、図9に示すように、車室2の内壁面2aよりも主軸3の中心Oから離れており、この部分にも車室2の内壁面2aとシュラウド7の内周面7aとの間に段差が設けられている(図8とは逆の段差)。
【0035】
上記のように構成された羽根車1を備えるタービンにおいて、静翼8を過ぎて動翼5に向かう主流の蒸気は、領域R3では静圧が低いために一部がシュラウド7側へと引き寄せられる。しかしながら、図8に示すように、シュラウド7の内周面7aが車室2の内壁面2aよりも半径方向内側に高い段差を形成しているので、車室2とシュラウド7との隙間に、従来には見られなかったチップリークが生じる。
【0036】
一方、静翼8を過ぎて動翼5に向かう主流の蒸気は、領域R4では静圧が高いためにシュラウド7の内周面7aから押し離される。しかしながら、図9に示すように、シュラウド7の内周面7aが仕切板9の外周面9aよりも半径方向外側に低い段差を形成しているので、従来に比べてチップリークの量が減少する。
【0037】
このように、シュラウド7の内周面7aの形状を上記のごとく形成することにより、周方向のすべての箇所においてチップリークの量がほぼ均等になり、シュラウド7の内周面7aにおいて境界層が発達しなくなるので、蒸気タービンの性能をより向上させることができる。
【0038】
ところで、本実施形態においては、シュラウド7の内周面7aの形状を、動翼5の前縁5a付近の静圧分布にならって変化する滑らかな正弦曲線に似て周期的に変化する波形に形成したが、シュラウド7をこのように滑らかな曲面形状とするには非常に高い加工技術を必要とし、加工コストも嵩んでしまう。そこで、シュラウド7の内周面7aの形状を、直線を基調とする波形に近似してもよい(図7の二点鎖線を参照)。
【0039】
次に、本発明に係るタービンの第3の実施形態を図10に示して説明する。なお、上記実施形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。
羽根車は、図10に示すように、1枚の動翼5とその付け根部分にあたるプラットフォーム6の一部(この部分を「プラットフォーム分割体16」とする)、および翼端部分にあたるシュラウド7の一部(この部分を「シュラウド分割体17」とする)とを一体成形したブロック体20を、ディスク4の外周に周方向に連続して固定されるのが一般的である。そこでこのブロック体20について、流路10に面するプラットフォーム分割体16の側面を、ディスク4の半径方向に対して斜めになるように傾斜させた形状とするとともに、流路10に面するシュラウド分割体17の側面を、シュラウド7の半径方向に対して斜めになるように傾斜させた形状とする。
【0040】
このブロック体20をディスク4の外周に周方向に連続して固定すると、プラットフォーム分割体16の側面が周方向に階段状に連続し、ディスク4の外周面4aの形状が直線を基調とする波形となる。さらに、シュラウド分割体17の側面が方向に階段状に連続し、シュラウド7の内周面7aの形状が直線を基調とする波形となる。
【0041】
このように、ディスク4の外周面4aおよびシュラウド7の内周面7aの形状を、直線を基調とする波形とすることにより、加工が容易で低コストを実現しながらも、従来に比べてタービン性能を向上させることができる。
【0042】
ところで、本実施形態においては波形をなすプラットフォーム6の分割位置を波の谷間の部分としたが、近似の仕方によってはこの分割位置をずらしても構わない。
【0043】
また、上記の各実施形態では衝動タービンの一形態である蒸気タービンについて説明したが、本発明のタービンは衝動タービンだけでなく反動タービンについても適用可能である。また、いうまでもなく、本発明のタービンは動力発生装置としてあらゆる形態のタービンに適用可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ディスク外周面のすべての箇所においてルートリークがほぼ均等に生じ、動翼の付け根部分に二次流れを生じさせる流れが生じなくなるので、タービン性能のさらなる向上が図れる。
【0045】
本発明によれば、シュラウド内周面のすべての箇所においてチップリークがほぼ均等に生じ、シュラウドの内周面において境界層の発達が抑制されるので、タービン性能のさらなる向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であって、蒸気タービンの羽根車を構成するディスクおよび動翼を示す模式図である。
【図2】ディスクの周方向のある区間における主軸の中心からディスク外周面までの距離の変化を示す図である。
【図3】ディスクの外周面を形成する波形曲線が、極大値および極小値を示す位置を規定するための説明図である。
【図4】蒸気タービンを構成するある段落について領域R1を主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図5】図4と同じ段落について領域R2を主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態であって、蒸気タービンの羽根車を構成するディスクおよび動翼を示す模式図である。
【図7】ディスクの周方向のある区間における主軸の中心からシュラウド内周面までの距離の変化を示す図である。
【図8】蒸気タービンを構成するある段落について領域R3を主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図9】図8と同じ段落について領域R4を主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態であって、蒸気タービンの羽根車を構成するディスクおよび動翼を示す平面図である。
【図11】従来の蒸気タービンの一般的な構造を示す断面図である。
【図12】バランスホールリークの量と蒸気タービンを構成する段落ひとつあたりの性能との関係を示す図である。
【図13】蒸気タービンを構成するある段落について、動翼の負圧面に近い領域を、主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図14】図13と同じ段落について、動翼の圧力面に近い領域を、主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図15】ディスクの周方向の各位置におけるルートリークの量の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 羽根車
2 車室
3 主軸
4 ディスク
4b 外周面
5 動翼
6 プラットフォーム
7 シュラウド
7a 内周面
8 静翼
9 仕切板
10 流路
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体の運動エネルギーを回転運動に変えて動力を得る動力発生装置としてのタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】
動力発生装置としてのタービンのひとつに蒸気タービンがある。蒸気タービンの一般的な構造を図11に示す。同図に示すように、蒸気タービンは、羽根車101と羽根車101を収める車室102とからなる。羽根車101は、主軸103と、主軸103に一体に設けられたディスク104と、ディスク104の外周面104bに周方向に離間して設けられた複数の動翼105とから構成されている。動翼105の付け根部分には、動翼105の基礎となってディスク104に固定されるプラットフォーム106が設けられ、動翼105の翼端には、周方向に環状をなすシュラウド107が設けられている。
【0003】
車室102には、動翼105と主軸103の長さ方向に隣り合って配置される静翼108が、動翼105と同様に主軸103の周方向に離間して複数設けられている。静翼108の主軸103側には、周方向に環状をなす仕切板109が設けられている。車室102の内面とシュラウド107、仕切板109とプラットフォーム106はいずれも主軸103の長さ方向に連続しており、動翼105および静翼108を間にはさんで蒸気の主流が流れる流路110を構成している。
【0004】
図のような動翼105および静翼108のペアはひとつの「段落」と呼ばれ、ひとつの段落だけで構成されたものは単段タービン、主軸103の長さ方向に並ぶ複数の段落で構成されたものは多段タービンと呼ばれる。
【0005】
ディスク104には、羽根車101に作用するスラスト力の調整や性能の向上を目的として、ディスク104を主軸の3の長さ方向に貫くバランスホール104aが形成されている。動翼105には、流路110を流れる蒸気の圧力が作用する。加えて、蒸気の主流に対向するディスク104の側面には、流路110から仕切板109とディスク104との隙間に流れ込む蒸気(この流れを「ルートリーク」と呼ぶ)の圧力や、前段落(図示略)から仕切板109と主軸103との隙間を通じて仕切板109とディスク104との隙間に流れ込み、ディスク104の回転によって遠心力を与えられてルートリークとは逆方向に流れる蒸気(この流れを「仕切板リーク」と呼ぶ)の圧力が作用する。仕切板リークは、動翼105やディスク104に作用するこれらの圧力により、羽根車101には主軸103の長さ方向にスラスト力が生じる。バランスホール104aには、仕切板109とディスク104との隙間に流れ込んだ蒸気が流入し、後段へと逃れていくので、ディスク104の側面に作用する圧力が小さくなってスラスト力が低減されるのである。
【0006】
一方、スラスト力の低減を図ろうとすれば、バランスホール104aの流路断面積を拡大することが望ましいが、ある大きさを超えると、羽根車101に対して本来の仕事をしないルートリークや仕切板リークの量が増加して主流の蒸気量を減らす作用が生まれ、蒸気タービンの動力発生装置としての効率が低減することになる。したがって、バランスホール104aを通じて後段に流れる蒸気(この流れを「バランスホールリーク」と呼ぶ)の量にはある折衝点が存在することがわかる。
【0007】
図12には、バランスホール104aの流路断面積によって規定されるバランスホールリークの量と上記のような段落ひとつあたりの性能(運動エネルギーの変換効率)との関係を示す。バランスホール104aの流路断面積を拡大してバランスホールリークの量を増加させると、ルートリークや仕切板リークの量が増加し、羽根車101に対して仕事をする主流の蒸気量が減少して蒸気タービンの性能が低下する。バランスホール104aの流路断面積を縮小してバランスホールリークの量を減少させると、ルートリークや仕切板リークの量が減少して主流の損失が少なくなり、ある大きさで性能は極大となる。さらにバランスホール104aの流路断面積を縮小してバランスホールリークの量を減少させると、ある大きさでルートリークが起こらなくなる。
【0008】
さらに引き続いてバランスホール104aの流路断面積を縮小してバランスホールリークの量を減少させると、ルートリークが消滅する一方で、仕切板リークが仕切板109とディスク104との隙間を通じて流路110に漏れ込むようになり、動翼105の付け根部分に二次流れを生じさせて主流を乱すので、これによっても蒸気タービンの性能が低下する。
【0009】
このように、段落ひとつあたりの性能が最も高くなるのは、バランスホールリークの量を適切に設定してルートリークを僅かに生じさせたときである。ルートリークの量は、現在までの知見から主流の流量の0.5%ほどが最も効果的とされており、バランスホール104aの流路断面積を調整することで実現される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明者らは、上記のような構造の蒸気タービンにおいて、「バランスホールリークを適量に設定しても、周方向のすべての箇所においてルートリークの量が均等になるわけではなく、あるところではより大きなルートリークが生じ、別のところではルートリークとは逆の流れ(流路110に漏れ込んで動翼105の付け根部分に二次流れを生じさせる流れ)が生じる」ということを検証により明らかにした。
【0011】
図13に示すように、動翼105の前縁105aのさらに前方(主流の上流側)であって特に動翼105の背面(負圧面)に近い部分では、主流は、静圧が低いために仕切板リークが流路110側に吸い込まれる作用が生まれ、結果的にルートリークが生じなくなる。一方、図14に示すように、動翼105の前縁105aのさらに前方であって特に動翼105の腹面(圧力面)に近い部分では、主流は、静圧が高いために主流の一部が仕切板109とディスク104との隙間に押し出される作用が生まれ、結果的により大きなルートリークが生じる。流路110に漏れ込もうとする仕切板リークは、増加したルートリークに押されて流れの向きを反転させてしまう。
【0012】
図15は、ディスク104の周方向の各位置におけるルートリークの量(主流側への漏れ込み量)の変化を示すグラフである。ルートリークの量(主流側への漏れ込み量)の変化は、隣り合う動翼105の間隔を1周期とする正弦曲線のように現れる。
【0013】
ルートリークが生じなくなった部分では、仕切板リークはルートリークに邪魔されないためになんなく流路110に漏れ込んでしまい、動翼105の付け根部分に二次流れを生じさせてしまう。つまり、バランスホールリークを適量に設定しても、動翼105の付け根部分には二次流れが生じており、これによって蒸気タービンの性能が貶められているのである。
【0014】
さらに本発明者らは、同様の事象がシュラウド107の周辺でも発生することをも検証により明らかにした。
車室102とシュラウド107との隙間には、ルートリークと同様に流路110から蒸気が流れ込むようになっている(この流れを「チップリーク」という)。このチップリークにも適量が存在し、車室102とシュラウド107との隙間の大きさを調整することで実現されてはいるが、動翼105の前縁のさらに前方であって特に動翼105の背面に近い部分では、主流の速度が速いためにチップリークの量が増加する。一方、動翼105の前縁のさらに前方であって特に動翼105の腹面に近い部分では、主流の速度が速いためにチップリークが生じなくなる。
【0015】
チップリークが生じなくなった部分では、主流がシュラウド107の内周面107aから剥離して境界層を発達させてしまう。つまり、チップリークを適量に設定しても、シュラウド107の内周面107aには境界層が発達してしまい、これによって蒸気タービンの性能が貶められているのである。
【0016】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、動翼の付け根部分に二次流れを生じさせる流れをなくすとともに、シュラウドの内周面において境界層を発達させないようにすることにより、タービン性能のさらなる向上を図ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための手段として、次のような構成のタービンを採用する。
すなわち本発明に係る請求項1記載のタービンは、主軸と、該主軸に一体に設けられたディスクと、該ディスクの外周面に周方向に離間して設けられた複数の動翼とからなる羽根車を有するタービンにおいて、
前記主軸の中心から前記外周面までの距離を、前記動翼の前縁付近の静圧分布に応じて変化させたことを特徴とする。
【0018】
請求項2記載のタービンは、請求項1記載のタービンにおいて、前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の負圧面に近い前記外周面までの距離が;前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の圧力面に近い前記外周面までの距離よりも長いことを特徴とする。
【0019】
請求項3記載のタービンは、請求項2記載のタービンにおいて、前記外周面が、前記主軸の長さ方向から見ると滑らかな波形に形成されていることを特徴とする。
【0020】
本発明においては、主軸の中心からディスクの外周面までの距離を、動翼の前縁付近の静圧分布に応じて変化させることにより、ディスク外周面のすべての箇所においてルートリークがほぼ均等に生じ、動翼の付け根部分に二次流れを生じさせる流れが生じなくなる。これにより、タービン性能のさらなる向上が図れる。
【0021】
請求項4記載のタービンは、主軸と、該主軸に設けられたディスクと、該ディスクの外周面に周方向に離間して設けられた複数の動翼と、該動翼の翼端に設けられた環状のシュラウドとからなる羽根車を備えるタービンにおいて、
前記主軸の中心から前記シュラウドの内周面までの距離を、前記動翼の前縁付近の静圧分布に応じて変化させたことを特徴とする。
【0022】
請求項5記載のタービンは、請求項4記載のタービンにおいて、前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の負圧面に近い前記内周面までの距離が;前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の圧力面に近い前記内周面までの距離よりも短いことを特徴とする。
【0023】
請求項6記載のタービンは、請求項5記載のタービンにおいて、前記内周面が、前記主軸の長さ方向から見ると滑らかな波形に形成されていることを特徴とする。
【0024】
本発明においては、主軸の中心からシュラウドの内周面までの距離を、動翼の前縁付近の静圧分布に応じて変化させることにより、シュラウド内周面のすべての箇所においてチップリークがほぼ均等に生じ、シュラウドの内周面において境界層の発達が抑制される。これにより、タービン性能のさらなる向上が図れる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明に係るタービンの第1の実施形態を図1ないし図5に示して説明する。図1に示すように、車室とともに蒸気タービンを構成する羽根車1は、主軸3の中心Oからディスク4の外周面(以下では、ディスク外周面とはディスクに固定されたプラットフォームの外側面を指す)4bまでの距離を、動翼5の前縁5a付近の静圧分布に応じて変化させた構造となっている。より詳細には、外周面4aにおいて動翼5の前縁5aのさらに前方にあって動翼5の負圧面5bに近い領域をR1、動翼5の前縁5aのさらに前方にあって動翼5の圧力面5cに近い領域をR2とすると、ディスク4の外周面4aは、主軸3の中心Oから領域R1までの距離(例えば図中のL1)が、主軸3の中心Oから領域R2までの距離(例えば図中のL2)よりも長くなるように形成されている。そして、主軸3の長さ方向から見た外周面4bの形状は、滑らかな正弦曲線に似て周期的に変化する波形(なみがた)に形成されている。
【0026】
図2には、ディスク4の周方向のある区間における主軸3の中心Oから外周面4aまでの距離(ディスク半径)の変化を示す。図3に示すように、ある動翼5の前縁5aから幾何学的流入角αの方向に延ばした直線Iとプラットフォーム前縁線IIとの交点をA1、ある動翼5の負圧面5b側に隣接するもうひとつの動翼5の前縁5aから幾何学的流入角αの方向に延ばした直線Iとプラットフォーム前縁線IIとの交点をA2、交点A1,A2間の中点をM、とすると、ディスク4の外周面4bを形成する波形曲線は、線分A1 Mの区間に極大値を、線分M A2の区間に極小値をもつように形成されている。さらに、区間A1 Mは領域R1に、区間M A2は領域R2に含まれるため、主軸3の中心Oから外周面4aまでの距離は、区間A1 Mの大半において区間M A2のそれよりも大きく設定されている。なお、幾何学的流入角αは、動翼5の前縁5aをなす円Cと負圧面5bとの交点における接線IIIと動翼前縁線(プラットフォーム前縁線IIと平行)IVとがなす角をβ1、円Cと圧力面5cとの交点における接線Vと動翼前縁線IVとがなす角をβ2とするとき、(β1+β2)/2で表される(図3参照)。
【0027】
図4は蒸気タービンを構成するある段落について領域R1を主軸3を通る平面で破断した断面図、図5は同じ段落について領域R2を主軸3を通る平面で破断した断面図である。外周面4bの領域R1は、図4に示すように、静翼8を接合される仕切板9の外周面9aよりも主軸3の中心Oから離れており、従来はほぼ連続していた仕切板9の外周面9aとディスク4の外周面4bとの間に段差が設けられている。外周面4bの領域R2は、図5に示すように、仕切板9の外周面9aよりも主軸3の中心Oに近くなっており、この部分にも仕切板9の外周面9aとディスク4の外周面4bとの間に段差が設けられている(図4とは逆の段差)。
【0028】
上記のように構成された羽根車1を備えるタービンにおいて、静翼8を過ぎて動翼5に向かう蒸気の主流は、領域R1では静圧が低いために仕切板リークが流路10側に吸い込まれる作用が生まれ、ルートリークを生じない傾向にある。しかしながら、図4に示すように、ディスク4の外周面4bが仕切板9の外周面9aよりも半径方向外側に高い段差を形成しているので、この段差に堰き止められるようにして、従来には見られなかったルートリークが生じる。ルートリークが生じることで、仕切板リークが流路10に漏れ込まなくなり、動翼5の付け根部分には仕切板リークに起因する二次流れが生じなくなる。
【0029】
一方、静翼8を過ぎて動翼5に向かう蒸気の主流は、領域R2では速度が遅いために一部が仕切板9とディスク4との隙間に押し出される作用が生まれ、ルートリークを増大させる傾向にある。しかしながら、図5に示すように、ディスク4の外周面4bが仕切板9の外周面9aよりも半径方向内側に低い段差を形成しているので、仕切板9とディスク4との隙間に漏れ出るルートリークの量が減少する。
【0030】
このように、ディスク4の外周面4aの形状を上記のごとく形成することにより、周方向のすべての箇所においてルートリークの量がほぼ均等になり、動翼5の付け根部分に二次流れが生じなくなるので、蒸気タービンの性能をより向上させることができる。
【0031】
ところで、本実施形態においては、ディスク4の外周面4aの形状を、動翼5の前縁5a付近の静圧分布にならって変化する滑らかな正弦曲線に似て周期的に変化する波形に形成したが、ディスク4をこのように滑らかな曲面形状とするには非常に高い加工技術を必要とし、加工コストも嵩んでしまう。そこで、ディスク4の外周面4aの形状を、加工が容易な直線を基調とする波形に近似してもよい(図2の二点鎖線を参照)。
【0032】
次に、本発明に係るタービンの第2の実施形態を図6ないし図9に示して説明する。なお、上記実施形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。
本実施形態の羽根車1は、図6に示すように、主軸3の中心Oからシュラウド7の内周面7aまでの距離を、動翼5の前縁5a付近の静圧分布に応じて変化させた構造となっている。より詳細には、内周面7aにおいて動翼5の前縁5aのさらに前方にあって動翼5の負圧面5bに近い領域をR3、動翼5の前縁5aのさらに前方にあって動翼5の圧力面5cに近い領域をR4とすると、シュラウド7の内周面7aは、主軸3の中心Oから領域R3までの距離(例えば図中のL3)が、主軸3の中心Oから領域R4までの距離(例えば図中のL4)よりも短くなるように形成されている。そして、主軸3の長さ方向から見た内周面7aの形状は、ディスク4の外周面4aと同じく、滑らかな正弦曲線に似て周期的に変化する波形に形成されている。
【0033】
図7には、シュラウド7の周方向のある区間における主軸3の中心Oから内周面7aまでの距離(ディスク半径)の変化を示す。シュラウド7の内周面7aを形成する波形曲線は、線分A1 Mの区間に極小値を、線分M A2の区間に極大値をもつように形成されている。さらに、区間A1 Mは領域R3に、区間M A2は領域R4に含まれるため、主軸3の中心Oから内周面7aまでの距離は、区間A1 Mの大半において区間M A2のそれよりも小さく設定されている。
【0034】
図8は蒸気タービンを構成するある段落について領域R3を主軸3を通る平面で破断した断面図、図9は同じ段落について領域R4を主軸3を通る平面で破断した断面図である。内周面7aの領域R3は、図8に示すように、静翼8を接合される車室2の内壁面2aよりも主軸3の中心Oに近くなっており、従来はほぼ連続していた車室2の内壁面2aとシュラウド7の内周面7aとの間に段差が設けられている。内周面7aの領域R3は、図9に示すように、車室2の内壁面2aよりも主軸3の中心Oから離れており、この部分にも車室2の内壁面2aとシュラウド7の内周面7aとの間に段差が設けられている(図8とは逆の段差)。
【0035】
上記のように構成された羽根車1を備えるタービンにおいて、静翼8を過ぎて動翼5に向かう主流の蒸気は、領域R3では静圧が低いために一部がシュラウド7側へと引き寄せられる。しかしながら、図8に示すように、シュラウド7の内周面7aが車室2の内壁面2aよりも半径方向内側に高い段差を形成しているので、車室2とシュラウド7との隙間に、従来には見られなかったチップリークが生じる。
【0036】
一方、静翼8を過ぎて動翼5に向かう主流の蒸気は、領域R4では静圧が高いためにシュラウド7の内周面7aから押し離される。しかしながら、図9に示すように、シュラウド7の内周面7aが仕切板9の外周面9aよりも半径方向外側に低い段差を形成しているので、従来に比べてチップリークの量が減少する。
【0037】
このように、シュラウド7の内周面7aの形状を上記のごとく形成することにより、周方向のすべての箇所においてチップリークの量がほぼ均等になり、シュラウド7の内周面7aにおいて境界層が発達しなくなるので、蒸気タービンの性能をより向上させることができる。
【0038】
ところで、本実施形態においては、シュラウド7の内周面7aの形状を、動翼5の前縁5a付近の静圧分布にならって変化する滑らかな正弦曲線に似て周期的に変化する波形に形成したが、シュラウド7をこのように滑らかな曲面形状とするには非常に高い加工技術を必要とし、加工コストも嵩んでしまう。そこで、シュラウド7の内周面7aの形状を、直線を基調とする波形に近似してもよい(図7の二点鎖線を参照)。
【0039】
次に、本発明に係るタービンの第3の実施形態を図10に示して説明する。なお、上記実施形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。
羽根車は、図10に示すように、1枚の動翼5とその付け根部分にあたるプラットフォーム6の一部(この部分を「プラットフォーム分割体16」とする)、および翼端部分にあたるシュラウド7の一部(この部分を「シュラウド分割体17」とする)とを一体成形したブロック体20を、ディスク4の外周に周方向に連続して固定されるのが一般的である。そこでこのブロック体20について、流路10に面するプラットフォーム分割体16の側面を、ディスク4の半径方向に対して斜めになるように傾斜させた形状とするとともに、流路10に面するシュラウド分割体17の側面を、シュラウド7の半径方向に対して斜めになるように傾斜させた形状とする。
【0040】
このブロック体20をディスク4の外周に周方向に連続して固定すると、プラットフォーム分割体16の側面が周方向に階段状に連続し、ディスク4の外周面4aの形状が直線を基調とする波形となる。さらに、シュラウド分割体17の側面が方向に階段状に連続し、シュラウド7の内周面7aの形状が直線を基調とする波形となる。
【0041】
このように、ディスク4の外周面4aおよびシュラウド7の内周面7aの形状を、直線を基調とする波形とすることにより、加工が容易で低コストを実現しながらも、従来に比べてタービン性能を向上させることができる。
【0042】
ところで、本実施形態においては波形をなすプラットフォーム6の分割位置を波の谷間の部分としたが、近似の仕方によってはこの分割位置をずらしても構わない。
【0043】
また、上記の各実施形態では衝動タービンの一形態である蒸気タービンについて説明したが、本発明のタービンは衝動タービンだけでなく反動タービンについても適用可能である。また、いうまでもなく、本発明のタービンは動力発生装置としてあらゆる形態のタービンに適用可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ディスク外周面のすべての箇所においてルートリークがほぼ均等に生じ、動翼の付け根部分に二次流れを生じさせる流れが生じなくなるので、タービン性能のさらなる向上が図れる。
【0045】
本発明によれば、シュラウド内周面のすべての箇所においてチップリークがほぼ均等に生じ、シュラウドの内周面において境界層の発達が抑制されるので、タービン性能のさらなる向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であって、蒸気タービンの羽根車を構成するディスクおよび動翼を示す模式図である。
【図2】ディスクの周方向のある区間における主軸の中心からディスク外周面までの距離の変化を示す図である。
【図3】ディスクの外周面を形成する波形曲線が、極大値および極小値を示す位置を規定するための説明図である。
【図4】蒸気タービンを構成するある段落について領域R1を主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図5】図4と同じ段落について領域R2を主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態であって、蒸気タービンの羽根車を構成するディスクおよび動翼を示す模式図である。
【図7】ディスクの周方向のある区間における主軸の中心からシュラウド内周面までの距離の変化を示す図である。
【図8】蒸気タービンを構成するある段落について領域R3を主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図9】図8と同じ段落について領域R4を主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態であって、蒸気タービンの羽根車を構成するディスクおよび動翼を示す平面図である。
【図11】従来の蒸気タービンの一般的な構造を示す断面図である。
【図12】バランスホールリークの量と蒸気タービンを構成する段落ひとつあたりの性能との関係を示す図である。
【図13】蒸気タービンを構成するある段落について、動翼の負圧面に近い領域を、主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図14】図13と同じ段落について、動翼の圧力面に近い領域を、主軸を通る平面で破断した断面図である。
【図15】ディスクの周方向の各位置におけるルートリークの量の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 羽根車
2 車室
3 主軸
4 ディスク
4b 外周面
5 動翼
6 プラットフォーム
7 シュラウド
7a 内周面
8 静翼
9 仕切板
10 流路
Claims (6)
- 主軸と、該主軸に一体に設けられたディスクと、該ディスクの外周面に周方向に離間して設けられた複数の動翼とからなる羽根車を有するタービンにおいて、
前記主軸の中心から前記外周面までの距離を、前記動翼の前縁付近の静圧分布に応じて変化させたことを特徴とするタービン。 - 前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の負圧面に近い前記外周面までの距離が;
前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の圧力面に近い前記外周面までの距離よりも長いことを特徴とする請求項1記載のタービン。 - 前記外周面が、前記主軸の長さ方向から見ると滑らかな波形に形成されていることを特徴とする請求項2記載のタービン。
- 主軸と、該主軸に設けられたディスクと、該ディスクの外周面に周方向に離間して設けられた複数の動翼と、該動翼の翼端に設けられた環状のシュラウドとからなる羽根車を備えるタービンにおいて、
前記主軸の中心から前記シュラウドの内周面までの距離を、前記動翼の前縁付近の静圧分布に応じて変化させたことを特徴とするタービン。 - 前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の負圧面に近い前記内周面までの距離が;
前記主軸の中心から、前記動翼の前縁のさらに前方にあって該動翼の圧力面に近い前記内周面までの距離よりも短いことを特徴とする請求項4記載のタービン。 - 前記内周面が、前記主軸の長さ方向から見ると滑らかな波形に形成されていることを特徴とする請求項5記載のタービン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002245832A JP2004084539A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | タービン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002245832A JP2004084539A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | タービン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004084539A true JP2004084539A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32053907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002245832A Withdrawn JP2004084539A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | タービン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004084539A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008248701A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Ihi Corp | ターボ機械の壁、及びターボ機械 |
JP2011021525A (ja) * | 2009-07-15 | 2011-02-03 | Toshiba Corp | タービン翼列、およびこれを用いたタービン段落、軸流タービン |
JP2011052687A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | General Electric Co <Ge> | 非軸対称翼形部プラットフォーム成形 |
WO2012157498A1 (ja) * | 2011-05-13 | 2012-11-22 | 株式会社Ihi | ガスタービンエンジン |
JP2013234672A (ja) * | 2013-07-22 | 2013-11-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 端壁部材及びガスタービン |
EP2518269A3 (en) * | 2011-04-28 | 2013-11-27 | Hitachi Ltd. | Gas turbine stator vane |
-
2002
- 2002-08-26 JP JP2002245832A patent/JP2004084539A/ja not_active Withdrawn
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2136033A4 (en) * | 2007-03-29 | 2013-10-23 | Ihi Corp | WALL OF TURBOMACHINE AND TURBOMACHINE |
EP2136033A1 (en) * | 2007-03-29 | 2009-12-23 | IHI Corporation | Wall of turbo machine and turbo machine |
JP2008248701A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Ihi Corp | ターボ機械の壁、及びターボ機械 |
US9051840B2 (en) | 2007-03-29 | 2015-06-09 | Ihi Corporation | Wall of turbo machine and turbo machine |
JP2011021525A (ja) * | 2009-07-15 | 2011-02-03 | Toshiba Corp | タービン翼列、およびこれを用いたタービン段落、軸流タービン |
JP2011052687A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | General Electric Co <Ge> | 非軸対称翼形部プラットフォーム成形 |
US9039375B2 (en) | 2009-09-01 | 2015-05-26 | General Electric Company | Non-axisymmetric airfoil platform shaping |
EP2518269A3 (en) * | 2011-04-28 | 2013-11-27 | Hitachi Ltd. | Gas turbine stator vane |
US9334745B2 (en) | 2011-04-28 | 2016-05-10 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Gas turbine stator vane |
JP2012241520A (ja) * | 2011-05-13 | 2012-12-10 | Ihi Corp | ガスタービンエンジン |
WO2012157498A1 (ja) * | 2011-05-13 | 2012-11-22 | 株式会社Ihi | ガスタービンエンジン |
US9657575B2 (en) | 2011-05-13 | 2017-05-23 | Ihi Corporation | Gas turbine engine |
JP2013234672A (ja) * | 2013-07-22 | 2013-11-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 端壁部材及びガスタービン |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3462870B2 (ja) | ラジアルタービン用羽根車 | |
KR101491971B1 (ko) | 터빈 | |
WO2017098960A1 (ja) | ステップシール,シール構造,ターボ機械及びステップシールの製造方法 | |
JP3927886B2 (ja) | 軸流圧縮機 | |
JP2008057416A (ja) | 軸流タービン | |
JP5351941B2 (ja) | 遠心圧縮機とその羽根車およびその運転方法、羽根車の設計方法 | |
JP2007321721A (ja) | 軸流タービン段落および軸流タービン | |
WO2014203372A1 (ja) | 半径流入式軸流タービン及びターボチャージャ | |
JP2012092825A (ja) | 蒸気タービンの静翼、及びそれを用いた蒸気タービン | |
JP2011137458A (ja) | タービンエンジンにおける圧縮機の動作に関するシステム及び装置 | |
JP6018368B2 (ja) | 先端流路輪郭 | |
JP2012041924A (ja) | ハブ流路輪郭 | |
JP2011106474A (ja) | 軸流タービン段落および軸流タービン | |
JP6518526B2 (ja) | 軸流タービン | |
JP2004084539A (ja) | タービン | |
US11136897B2 (en) | Seal device and turbomachine | |
JP2006307843A (ja) | 軸流タービン | |
JP2000073702A (ja) | 軸流タービン | |
JP2004520517A (ja) | 軸流圧縮機 | |
JP3927887B2 (ja) | 軸流圧縮機の静翼 | |
US11066946B2 (en) | Axial turbomachinery | |
JP3402176B2 (ja) | ターボ機械用動翼 | |
RU117536U1 (ru) | Рабочее колесо центробежного компрессора | |
JPH11173104A (ja) | タービン動翼 | |
RU2684067C1 (ru) | Центростремительная турбина |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051101 |