JP2004084198A - 浴水可能な高耐水畳 - Google Patents
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Abstract
【課題】浴場に敷くことによって畳敷きの安全な浴場を構築することが可能であると共に、通常の座敷畳、廊下用の畳としても使用可能で衛生的な高耐水性の多用途畳を提供する。
【解決手段】発泡合成樹脂から成る中芯層を挟んで、一番下の接床面には下面に浮し部を有する通水プレートを配置する一方、前記中芯層の上には表側通水プレートと防黴シートとを敷設し、かつ、その表面を合成繊維ラッシュから成る畳表にて被覆することにより畳本体と成し、さらに畳本体の前記ラッシュに直交する側縁部には、畳縁チャンネル部材を着脱自在に嵌着した。
【選択図】 図1
【解決手段】発泡合成樹脂から成る中芯層を挟んで、一番下の接床面には下面に浮し部を有する通水プレートを配置する一方、前記中芯層の上には表側通水プレートと防黴シートとを敷設し、かつ、その表面を合成繊維ラッシュから成る畳表にて被覆することにより畳本体と成し、さらに畳本体の前記ラッシュに直交する側縁部には、畳縁チャンネル部材を着脱自在に嵌着した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴水可能な高耐水畳に関し、更に詳しくは、非常に優れた耐水性を有して通常の座敷畳や廊下用の歩行畳としてはもちろんのこと、浴場の洗い場や移動スペースとなるスラブ等の接床面上に敷くことによって畳敷きの安全な浴場を構築することもできる耐水性に富んだ衛生的な多用途畳に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
浴場、特に温泉ホテルや公衆浴場など入口から湯船に至るまでの移動スペースや洗い場のスペースが広い大浴場の土間は、タイルや敷石を敷詰めて構築されているので、硬くて転倒したりすると非常に危険である。しかも、かゝる大浴場のタイル敷や石敷の土間には、洗流しの皮脂や垢滓等の腐敗物が付着してヌルヌルしていることが多いことから、幼児・老人や足元の覚束ない障害者や酔客などは滑って転び易い。また、冬季になると、タイル敷や石敷の大浴場の土間は、湯船から離れた場所では冷たいため、爪先立って歩くことが余儀なくされ、解放感が損なわれる。
【0003】
また、通常の座敷畳や廊下用の歩行畳においても、スープや醤油・ケチャップなどの飲食物を零して汚すことも多く、そのような零れ物による畳の汚れは容易に清浄にすることができず、特別のクリーニング業者に依頼して洗浄しなければならなかったゝめ、交換用の畳も必要であったし、クリーニング費用などの負担も小さくはなく、固定費を増大させる原因の一つになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の畳が水に弱くて湯水の流れる浴場のスラブに敷くことができず、また水洗いもすることができないことに鑑みて為されたものであって、浴場の洗い場や移動スペースとなる床部に敷くことができる耐水性に優れて衛生上の要請にも対応することができる用途の広い浴水可能な高耐水畳を提供することを技術的課題とするものである。
【0005】
また、本発明の他の技術的課題は、畳を洗い場や移動スペースの広い大浴場に敷くことができるようにすることによって、仮にもし歩行中に転倒しても大怪我にならなくて済み、しかも温かい感触の浴場土間を構築することができる安全で快適な浴場好適の高耐水畳を提供するにある。
【0006】
さらに、本発明の他の技術的課題は、座敷用あるいは廊下用の畳として使用して飲食物で汚損した場合であっても、そのまゝ水洗して清浄にすることができる実用的な高耐水畳を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するために採用した手段】
本発明者が上記の課題を解決するために採用した採用した手段を、添附図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
【0008】
まず、本発明の上記各課題は、比較的硬質の発泡合成樹脂から成る中芯層1を挟んで、一番下の接床面には下面に浮し部21を有する通水プレート2を配置する一方、前記中芯層1の上には表側通水プレート3と防黴シート4とを敷設し、かつ、その表面を合成繊維ラッシュ51から成る畳表5にて被覆縫着して畳本体Tと成し、さらに畳本体Tの前記ラッシュ51に直交する側縁部には畳縁チャンネル部材6を着脱自在に嵌着して浴水可能な高耐水畳を構成するという手段を採用することによって解決される(以下、第1発明と称する)。
【0009】
また、本発明の上記の各課題は、硬質の発泡樹脂ボードBの下面に、接床面との間に通水空間を作出可能な浮し部Bf を形成する一方、前記発泡ポリオレフィン系樹脂ボードBの上面には防黴シート4を敷設し、かつ、その表面を合成繊維ラッシュ51から成る畳表5にて被覆することにより畳本体Tを構成し、この畳本体1の前記ラッシュ51に直交する側縁部には畳縁チャンネル部材6を着脱自在に嵌着して浴水可能な高耐水畳とする手段によっても解決できる(以下、第2発明と称する)。
【0010】
そこで、上記した第1発明および第2発明について注釈をしておくと、第1発明にあっては、中芯層1として比較的硬質の発泡合成樹脂が使用され、その素材として従来周知である独立気泡(closed cell) 型の発泡スチレン樹脂(EPS)、発泡ウレタン樹脂、発泡ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂などを成形したボードが採用可能である。しかし、軽量性と適度のクッション性、ならびに形態安定性を考慮するならば、例えば発泡スチレン樹脂のボードと発泡ポリエチレン樹脂のボードとを複合的に組み合わせることにより素材の持つ特性が相互に補完し合って、より理想的な畳芯材としての性能を発揮させることができる。第2発明にあっては、発泡樹脂ボードBとして高密度で低発泡のポリオレフィン系樹脂ボードを採択するとよい。
【0011】
次に、第1発明において一番最下層の接床面側に配設される通水プレート2としては、当該プレート自体が耐水性を持ち、かつ、通水自在な空隙を有していることが必要であって、多数の合成樹脂の細棒を一定間隔に配列して合成樹脂シートでサンドウィッチさせた簀の子形式の通水プレート材料も採択可能であるが、縦横方向への通水性を得るには、比較的硬質の薄板に中空イボ状のシェルを多数形成して通水空間を形成したセルラー・プレート(cellular plate)を採択するのが理想的である。また、通水プレート2の下面の浮し部21は、当該通水プレートと同じセルラー・プレートを円形ないし方形など任意の形状に切り抜いたセルラー・プレート片(cellular plate piece)を当該通水プレート2の裏面に貼付して付設するとよい。なお、中芯層2の上面に敷設される表側通水プレート3も、前記通水プレート2と同じ構成の通水プレート材料を採用するものとする。
【0012】
また、第1発明において、中芯層1の上面側に敷設する防黴シート4としては発泡合成樹脂シートに防黴剤を含有させたものでも採択することができるのであるが、均一で持続的な防黴性能を得るには防黴剤を含む合成繊維の不織布を採択するのがよい。そのような合成繊維不織布の防黴シートはポリオレフィン系合成繊維(例えば、ポリプロピレン)を堆積させて不織布を製する際に周知の防黴剤を含有させたバインダーを用いるか、あるいはポリプロピレン繊維不織布を防黴剤溶液中に浸漬させることによって得ることができる。防黴剤としては、例えばベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルエステルが採用可能である。
【0013】
つぎに、第1発明および第2発明における畳表5としては、太番手の合成繊維(1.5mm〜0.2mm 前後)のマルチフィラメントを緯に配して人工ラッシュ (rush=藺草) とし、ナイロン糸を経に配して畳糸として引目状・目積状など周知の畳目に織った筵地を使用するものとする。
【0014】
他方、第2発明においては、畳の芯層としては硬質の高密度発泡ポリオレフィン系樹脂ボードBを用い、その下面にはエンボス加工により浮し部Bf を突設して接床面との間に適当な通水空間を作出することが可能である。
【0015】しかして、第1発明の畳本体Tは、上記中芯層1の下面に浮し部21を有する通水プレート2を配置すると共に、中芯層1の上には表側通水プレート3と防黴シート4を敷設して、その表側全面に上記畳表5を被覆一体化させることによって構成することができる。他方、第2発明の畳本体Tは、上記高密度発泡ポリオレフィン系樹脂ボードBの浮し部Bf を下側にして、その上面側に防黴シート4を敷設し、その表側全面に上記畳表5を被覆一体化させれば構成できる。
【0016】
上記第1発明の畳本体Tと第2発明の畳本体Tとにおけるラッシュに直交する側縁部に、畳縁チャンネル部材6を着脱自在に嵌着させることによって本発明の浴水可能な耐水畳は完成するのであるが、こゝに用いられる畳縁チャンネル部材6は、次のような構造のものが採択可能である。
(1) ステンレス薄板を畳本体Tの側面を弾着的に囲える形状に折曲加工し、その外側面を耐水性の合成繊維織物の畳縁布で被覆して畳縁チャンネル部材6としたもの。
(2) 畳本体Tの側面を弾着的に囲える硬質又は半硬質の合成樹脂チャンネル成形体の外側面を耐水性の合成繊維織物の畳縁布で被覆して畳縁チャンネル部材6としたもの。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成態様を、その好ましい実施形態を図示した添附図面に基いて、更に詳しく説明する。
【0018】
〔第1実施形態〕
図1および図2には、本発明の第1実施形態としての「浴水可能な耐水畳」が図示される。図中、符号1で指示するものは全体として耐荷重性のある硬質軽量の発泡合成樹脂から成る中芯層であり、本実施形態においては、厚さ5mmの低発泡高密度のポリエチレンボード11・11の間に、厚さ10mmの発泡スチレンボード12をサンドウィッチ状態に接合した複合発泡ボードを採用している。
【0019】
つぎに、符号2で指示するものは、中芯層1の下面に配設された通水プレートであり、2枚の高密度ポリエチレン薄板の間に多数の中空イボ状のシェル2aを多数形成したセルラー・プレートが採用されている。この通水プレート2におけるシェル2aは、上下高密度ポリエチレン薄板の間に通水空間を作出している。そして、この通水プレート2の下面には、これと同じ構成のセルラー・プレートを円形に切り抜いたセルラー・プレート片21aが一定間隔を以て千鳥状に溶着されて浮し部21を構成しており、敷設されるべき接床面との間に通水空間を作出可能になっている。もちろん、セルラー・プレート片によって構成された浮し部21も通水自在である。
【0020】
また、符号3で指示するものは、上記中芯層1の上面に配設された表側通水プレートであり、上記通水プレート2と同様のセルラープレートが採択されて通水自在になっている。そして、符号4で指示するものは、前記表側通水プレート3の上面に設けた防黴シートである。本実施形態では、防黴シート4として、ベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルエステルを含有したポリプロピレン繊維の不織布を用いている。本実施形態にあっては、上記中芯層1、通水プレート2、表側通水プレート3、および防黴シート4は、上記順序に積み重ねられた状態でナイロン製の畳糸(図示せず)によって一体に縫着してある。
【0021】
符号5で指示するものは、山葵色(JIS:7.5GY 7.5/4 =色相・明度・彩度) に着色した太番手のポリプロピレン繊維(0.3mm)のマルチフィラメントを緯に配して人工ラッシュ (rush=藺草) と、ナイロンの撚糸を経に配して畳糸として織成して成る目積状の畳表である。この畳表5は、上記のように積み重ねして一体化された畳芯(1・2・3・4)の防黴シート4の上面に、当該畳芯の長手側の側縁部に対し上記畳表5のラッシュ51が直交状態をなすごとく被覆して、長手側の両側縁のやゝ内側に沿ってナイロン畳糸Sで縫い付けられて、全体として畳本体Tを構成している。
【0022】
符号6で指示されるものは、ABS樹脂の押出成形体から成る弾力性に富んだ畳縁チャンネル部材であって、その表面にはポリプロピレン繊維を織成して撥水加工を施した畳縁布を接着してある。この畳縁チャンネル6は、上記畳本体Tにおける長手側の両側縁に対し、上記ナイロン畳糸Sの縫目を隠すように、かつ、畳表5のラッシュ51に直交する状態に着脱自在に嵌着され、こうして、第1実施形態の“浴水可能な耐水畳”は完成する。
【0023】
〔第2実施形態〕
図3および図4には、本発明の第2実施形態としての「浴水可能な耐水畳」が図示される。図中に符号Bで指示されるものは、ポリオレフィン系樹脂の一種である低発泡で高密度の発泡ポリエチレン樹脂ボードであり、その下面にはエンボス加工によって形成された円盤状の浮し部Bf を備えている。
【0024】
本実施形態では、上記発泡ポリエチレン樹脂ボードBの上面に防黴シート4を敷設し、この防黴シート4の上面に合成繊維ラッシュ51を織成して成る引目状の畳表5を被覆することよって畳本体Tが構成されている。ちなみに、この場合において防黴シート4としては、上記第1実施形態に使用したのと同じく、ベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルエステルを含有したポリプロピレン繊維の不織布を採用し、畳表5としては山吹色 (JIS:10YR 7.5/13 =色相・明度・彩度) に着色した太番手ポリプロピレン繊維(0.2mm)のマルチフィラメントを緯に配して人工ラッシュと、ナイロンの撚糸を経に配して畳糸として織成して成る引目状の畳表を採用し、畳芯(B・4)の長手側の側縁部に対しラッシュ51が直交状態をなす如く被覆し、長手側の両側縁のやゝ内側に沿ってナイロン畳糸Sで縫い付けられている。
【0025】
こうして作製された畳本体Tの長手側の側縁部に対して、上記第1実施形態と同じように、上記ナイロン畳糸Sの縫目を隠すように、かつ、畳表5のラッシュ51に直交する状態に着脱自在に嵌着させることによって、第2実施形態の“浴水可能な耐水畳”は完成する。なお、第2実施形態に採択している畳縁チャンネル部材6は、ステンレス鋼(SUS 301)の薄板(厚さ 0.1mm)を溝形に折曲加工し、その表面にポリプロピレン繊維を織成して撥水加工を施した畳縁布を接着したものである。
【0026】
本明細書と図面に具体的に例示する本発明の“実施の形態”は上記のとおりであるが、本発明は前述の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の設計変更が可能であることは云うまでもなく、例えば、次に列挙するものは本発明の技術的範囲に属することは明らかである。
(1) 中芯層1の素材としては、発泡スチレン、発泡ポリオレフィン系樹脂の他、人の反復的歩行に耐える耐荷重性と耐水性・化学的安定性さえ満たすならば従来周知の発泡合成樹脂製のボードを採択することが可能である。
(2) 通水プレート2および表側通水プレート3も、耐腐蝕性と強度さえ十分であれば必ずしも合成樹脂製でなくとも、アルミなどの軽金属製、木竹製のものも採択可能である。
(3) また、前述の実施形態の説明においては、防黴シート4として不織布に防黴剤を含有させたものしか例示しなかったけれども、合成樹脂フィルムに周知の防黴剤を含浸させたものを採用することも可能であり、さらにAgイオン系抗菌剤、その他周知の抗菌剤、防臭剤などを含有させることも可能である。
【0027】
【発明の効果】
以上、実施の形態を例示して説明したとおり、本発明を適用すると、仮に水中に浸漬させも腐蝕したり、破損したり、品質劣化したりするような素材を一つも使用せずに畳を作製することができるので、非常に高い耐水性を実現することが可能であり、しかも畳本体の下部には浮し部付の通水プレート、上部にも表側通水プレートが配設してあるので、極めて通水性が良好なので、浴場の床部に敷設して畳敷きにすることも可能となって、浴場内での転倒による怪我や重症事故を防止することも可能になる。
【0028】
また、本発明を適用して作製した畳にあっては、防黴シートを内装させてあるので、浴場に敷き詰めて浴客の利用に供したとしても、洗流しの皮脂や垢滓等の腐敗物によって発黴するような惧れもなく、構造的に通水性が非常に良好なこととも相俟って、適時、水洗いなどを施すことによって常時清浄に保つことが可能である。
【0029】
他方また、本発明の浴水可能な高耐水性畳は、通常の畳と同様、座敷畳や廊下用の歩行用畳としても使用することが可能であって、仮にもし、食事中にスープや醤油、ケチャップ、カレーなどを零して汚れたとしても、前述の如く、水洗いが可能なので簡単に汚れを落とすことができて、従来の畳のようにクリーニング業者に特別の洗浄を頼まなくて済み、極めて経済的である。
【0030】
このように本発明によれば、従来の畳には期待すべくもなかった浴場への敷設も可能になるうえに、水洗いなど簡易な作業によって汚れを落として清浄にすることも可能になるにも拘わらず、その構成は簡素で使用する素材も安価であるから、ローコストで製造することが可能であって、その産業上の利用価値は極めて大きいものと云える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態である“浴水可能な高耐水畳”の部分的な破断分解斜視説明図である。
【図2】図2は、第1実施形態の“浴水可能な高耐水畳”の裏面側を下方より見上げた分解蛙観説明図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態である“浴水可能な高耐水畳”の部分的な破断分解斜視説明図である。
【図4】図4は、第2実施形態の“浴水可能な高耐水畳”の裏面側を下方より見上げた分解蛙観説明図である。
【符号の説明】
1 中芯層
11 発泡ポリエチレンボード
12 発泡スチレンボード
2 通水プレート
2a シェル
21 浮し部
21a セルラー・プレート片
3 表側通水プレート
3a シェル
4 防黴シート
5 畳表
51 合成繊維ラッシュ
6 畳縁チャンネル部材
B 発泡樹脂ボード
Bf 浮し部
S 畳糸
T 畳本体
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴水可能な高耐水畳に関し、更に詳しくは、非常に優れた耐水性を有して通常の座敷畳や廊下用の歩行畳としてはもちろんのこと、浴場の洗い場や移動スペースとなるスラブ等の接床面上に敷くことによって畳敷きの安全な浴場を構築することもできる耐水性に富んだ衛生的な多用途畳に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
浴場、特に温泉ホテルや公衆浴場など入口から湯船に至るまでの移動スペースや洗い場のスペースが広い大浴場の土間は、タイルや敷石を敷詰めて構築されているので、硬くて転倒したりすると非常に危険である。しかも、かゝる大浴場のタイル敷や石敷の土間には、洗流しの皮脂や垢滓等の腐敗物が付着してヌルヌルしていることが多いことから、幼児・老人や足元の覚束ない障害者や酔客などは滑って転び易い。また、冬季になると、タイル敷や石敷の大浴場の土間は、湯船から離れた場所では冷たいため、爪先立って歩くことが余儀なくされ、解放感が損なわれる。
【0003】
また、通常の座敷畳や廊下用の歩行畳においても、スープや醤油・ケチャップなどの飲食物を零して汚すことも多く、そのような零れ物による畳の汚れは容易に清浄にすることができず、特別のクリーニング業者に依頼して洗浄しなければならなかったゝめ、交換用の畳も必要であったし、クリーニング費用などの負担も小さくはなく、固定費を増大させる原因の一つになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の畳が水に弱くて湯水の流れる浴場のスラブに敷くことができず、また水洗いもすることができないことに鑑みて為されたものであって、浴場の洗い場や移動スペースとなる床部に敷くことができる耐水性に優れて衛生上の要請にも対応することができる用途の広い浴水可能な高耐水畳を提供することを技術的課題とするものである。
【0005】
また、本発明の他の技術的課題は、畳を洗い場や移動スペースの広い大浴場に敷くことができるようにすることによって、仮にもし歩行中に転倒しても大怪我にならなくて済み、しかも温かい感触の浴場土間を構築することができる安全で快適な浴場好適の高耐水畳を提供するにある。
【0006】
さらに、本発明の他の技術的課題は、座敷用あるいは廊下用の畳として使用して飲食物で汚損した場合であっても、そのまゝ水洗して清浄にすることができる実用的な高耐水畳を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するために採用した手段】
本発明者が上記の課題を解決するために採用した採用した手段を、添附図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
【0008】
まず、本発明の上記各課題は、比較的硬質の発泡合成樹脂から成る中芯層1を挟んで、一番下の接床面には下面に浮し部21を有する通水プレート2を配置する一方、前記中芯層1の上には表側通水プレート3と防黴シート4とを敷設し、かつ、その表面を合成繊維ラッシュ51から成る畳表5にて被覆縫着して畳本体Tと成し、さらに畳本体Tの前記ラッシュ51に直交する側縁部には畳縁チャンネル部材6を着脱自在に嵌着して浴水可能な高耐水畳を構成するという手段を採用することによって解決される(以下、第1発明と称する)。
【0009】
また、本発明の上記の各課題は、硬質の発泡樹脂ボードBの下面に、接床面との間に通水空間を作出可能な浮し部Bf を形成する一方、前記発泡ポリオレフィン系樹脂ボードBの上面には防黴シート4を敷設し、かつ、その表面を合成繊維ラッシュ51から成る畳表5にて被覆することにより畳本体Tを構成し、この畳本体1の前記ラッシュ51に直交する側縁部には畳縁チャンネル部材6を着脱自在に嵌着して浴水可能な高耐水畳とする手段によっても解決できる(以下、第2発明と称する)。
【0010】
そこで、上記した第1発明および第2発明について注釈をしておくと、第1発明にあっては、中芯層1として比較的硬質の発泡合成樹脂が使用され、その素材として従来周知である独立気泡(closed cell) 型の発泡スチレン樹脂(EPS)、発泡ウレタン樹脂、発泡ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂などを成形したボードが採用可能である。しかし、軽量性と適度のクッション性、ならびに形態安定性を考慮するならば、例えば発泡スチレン樹脂のボードと発泡ポリエチレン樹脂のボードとを複合的に組み合わせることにより素材の持つ特性が相互に補完し合って、より理想的な畳芯材としての性能を発揮させることができる。第2発明にあっては、発泡樹脂ボードBとして高密度で低発泡のポリオレフィン系樹脂ボードを採択するとよい。
【0011】
次に、第1発明において一番最下層の接床面側に配設される通水プレート2としては、当該プレート自体が耐水性を持ち、かつ、通水自在な空隙を有していることが必要であって、多数の合成樹脂の細棒を一定間隔に配列して合成樹脂シートでサンドウィッチさせた簀の子形式の通水プレート材料も採択可能であるが、縦横方向への通水性を得るには、比較的硬質の薄板に中空イボ状のシェルを多数形成して通水空間を形成したセルラー・プレート(cellular plate)を採択するのが理想的である。また、通水プレート2の下面の浮し部21は、当該通水プレートと同じセルラー・プレートを円形ないし方形など任意の形状に切り抜いたセルラー・プレート片(cellular plate piece)を当該通水プレート2の裏面に貼付して付設するとよい。なお、中芯層2の上面に敷設される表側通水プレート3も、前記通水プレート2と同じ構成の通水プレート材料を採用するものとする。
【0012】
また、第1発明において、中芯層1の上面側に敷設する防黴シート4としては発泡合成樹脂シートに防黴剤を含有させたものでも採択することができるのであるが、均一で持続的な防黴性能を得るには防黴剤を含む合成繊維の不織布を採択するのがよい。そのような合成繊維不織布の防黴シートはポリオレフィン系合成繊維(例えば、ポリプロピレン)を堆積させて不織布を製する際に周知の防黴剤を含有させたバインダーを用いるか、あるいはポリプロピレン繊維不織布を防黴剤溶液中に浸漬させることによって得ることができる。防黴剤としては、例えばベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルエステルが採用可能である。
【0013】
つぎに、第1発明および第2発明における畳表5としては、太番手の合成繊維(1.5mm〜0.2mm 前後)のマルチフィラメントを緯に配して人工ラッシュ (rush=藺草) とし、ナイロン糸を経に配して畳糸として引目状・目積状など周知の畳目に織った筵地を使用するものとする。
【0014】
他方、第2発明においては、畳の芯層としては硬質の高密度発泡ポリオレフィン系樹脂ボードBを用い、その下面にはエンボス加工により浮し部Bf を突設して接床面との間に適当な通水空間を作出することが可能である。
【0015】しかして、第1発明の畳本体Tは、上記中芯層1の下面に浮し部21を有する通水プレート2を配置すると共に、中芯層1の上には表側通水プレート3と防黴シート4を敷設して、その表側全面に上記畳表5を被覆一体化させることによって構成することができる。他方、第2発明の畳本体Tは、上記高密度発泡ポリオレフィン系樹脂ボードBの浮し部Bf を下側にして、その上面側に防黴シート4を敷設し、その表側全面に上記畳表5を被覆一体化させれば構成できる。
【0016】
上記第1発明の畳本体Tと第2発明の畳本体Tとにおけるラッシュに直交する側縁部に、畳縁チャンネル部材6を着脱自在に嵌着させることによって本発明の浴水可能な耐水畳は完成するのであるが、こゝに用いられる畳縁チャンネル部材6は、次のような構造のものが採択可能である。
(1) ステンレス薄板を畳本体Tの側面を弾着的に囲える形状に折曲加工し、その外側面を耐水性の合成繊維織物の畳縁布で被覆して畳縁チャンネル部材6としたもの。
(2) 畳本体Tの側面を弾着的に囲える硬質又は半硬質の合成樹脂チャンネル成形体の外側面を耐水性の合成繊維織物の畳縁布で被覆して畳縁チャンネル部材6としたもの。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成態様を、その好ましい実施形態を図示した添附図面に基いて、更に詳しく説明する。
【0018】
〔第1実施形態〕
図1および図2には、本発明の第1実施形態としての「浴水可能な耐水畳」が図示される。図中、符号1で指示するものは全体として耐荷重性のある硬質軽量の発泡合成樹脂から成る中芯層であり、本実施形態においては、厚さ5mmの低発泡高密度のポリエチレンボード11・11の間に、厚さ10mmの発泡スチレンボード12をサンドウィッチ状態に接合した複合発泡ボードを採用している。
【0019】
つぎに、符号2で指示するものは、中芯層1の下面に配設された通水プレートであり、2枚の高密度ポリエチレン薄板の間に多数の中空イボ状のシェル2aを多数形成したセルラー・プレートが採用されている。この通水プレート2におけるシェル2aは、上下高密度ポリエチレン薄板の間に通水空間を作出している。そして、この通水プレート2の下面には、これと同じ構成のセルラー・プレートを円形に切り抜いたセルラー・プレート片21aが一定間隔を以て千鳥状に溶着されて浮し部21を構成しており、敷設されるべき接床面との間に通水空間を作出可能になっている。もちろん、セルラー・プレート片によって構成された浮し部21も通水自在である。
【0020】
また、符号3で指示するものは、上記中芯層1の上面に配設された表側通水プレートであり、上記通水プレート2と同様のセルラープレートが採択されて通水自在になっている。そして、符号4で指示するものは、前記表側通水プレート3の上面に設けた防黴シートである。本実施形態では、防黴シート4として、ベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルエステルを含有したポリプロピレン繊維の不織布を用いている。本実施形態にあっては、上記中芯層1、通水プレート2、表側通水プレート3、および防黴シート4は、上記順序に積み重ねられた状態でナイロン製の畳糸(図示せず)によって一体に縫着してある。
【0021】
符号5で指示するものは、山葵色(JIS:7.5GY 7.5/4 =色相・明度・彩度) に着色した太番手のポリプロピレン繊維(0.3mm)のマルチフィラメントを緯に配して人工ラッシュ (rush=藺草) と、ナイロンの撚糸を経に配して畳糸として織成して成る目積状の畳表である。この畳表5は、上記のように積み重ねして一体化された畳芯(1・2・3・4)の防黴シート4の上面に、当該畳芯の長手側の側縁部に対し上記畳表5のラッシュ51が直交状態をなすごとく被覆して、長手側の両側縁のやゝ内側に沿ってナイロン畳糸Sで縫い付けられて、全体として畳本体Tを構成している。
【0022】
符号6で指示されるものは、ABS樹脂の押出成形体から成る弾力性に富んだ畳縁チャンネル部材であって、その表面にはポリプロピレン繊維を織成して撥水加工を施した畳縁布を接着してある。この畳縁チャンネル6は、上記畳本体Tにおける長手側の両側縁に対し、上記ナイロン畳糸Sの縫目を隠すように、かつ、畳表5のラッシュ51に直交する状態に着脱自在に嵌着され、こうして、第1実施形態の“浴水可能な耐水畳”は完成する。
【0023】
〔第2実施形態〕
図3および図4には、本発明の第2実施形態としての「浴水可能な耐水畳」が図示される。図中に符号Bで指示されるものは、ポリオレフィン系樹脂の一種である低発泡で高密度の発泡ポリエチレン樹脂ボードであり、その下面にはエンボス加工によって形成された円盤状の浮し部Bf を備えている。
【0024】
本実施形態では、上記発泡ポリエチレン樹脂ボードBの上面に防黴シート4を敷設し、この防黴シート4の上面に合成繊維ラッシュ51を織成して成る引目状の畳表5を被覆することよって畳本体Tが構成されている。ちなみに、この場合において防黴シート4としては、上記第1実施形態に使用したのと同じく、ベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルエステルを含有したポリプロピレン繊維の不織布を採用し、畳表5としては山吹色 (JIS:10YR 7.5/13 =色相・明度・彩度) に着色した太番手ポリプロピレン繊維(0.2mm)のマルチフィラメントを緯に配して人工ラッシュと、ナイロンの撚糸を経に配して畳糸として織成して成る引目状の畳表を採用し、畳芯(B・4)の長手側の側縁部に対しラッシュ51が直交状態をなす如く被覆し、長手側の両側縁のやゝ内側に沿ってナイロン畳糸Sで縫い付けられている。
【0025】
こうして作製された畳本体Tの長手側の側縁部に対して、上記第1実施形態と同じように、上記ナイロン畳糸Sの縫目を隠すように、かつ、畳表5のラッシュ51に直交する状態に着脱自在に嵌着させることによって、第2実施形態の“浴水可能な耐水畳”は完成する。なお、第2実施形態に採択している畳縁チャンネル部材6は、ステンレス鋼(SUS 301)の薄板(厚さ 0.1mm)を溝形に折曲加工し、その表面にポリプロピレン繊維を織成して撥水加工を施した畳縁布を接着したものである。
【0026】
本明細書と図面に具体的に例示する本発明の“実施の形態”は上記のとおりであるが、本発明は前述の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の設計変更が可能であることは云うまでもなく、例えば、次に列挙するものは本発明の技術的範囲に属することは明らかである。
(1) 中芯層1の素材としては、発泡スチレン、発泡ポリオレフィン系樹脂の他、人の反復的歩行に耐える耐荷重性と耐水性・化学的安定性さえ満たすならば従来周知の発泡合成樹脂製のボードを採択することが可能である。
(2) 通水プレート2および表側通水プレート3も、耐腐蝕性と強度さえ十分であれば必ずしも合成樹脂製でなくとも、アルミなどの軽金属製、木竹製のものも採択可能である。
(3) また、前述の実施形態の説明においては、防黴シート4として不織布に防黴剤を含有させたものしか例示しなかったけれども、合成樹脂フィルムに周知の防黴剤を含浸させたものを採用することも可能であり、さらにAgイオン系抗菌剤、その他周知の抗菌剤、防臭剤などを含有させることも可能である。
【0027】
【発明の効果】
以上、実施の形態を例示して説明したとおり、本発明を適用すると、仮に水中に浸漬させも腐蝕したり、破損したり、品質劣化したりするような素材を一つも使用せずに畳を作製することができるので、非常に高い耐水性を実現することが可能であり、しかも畳本体の下部には浮し部付の通水プレート、上部にも表側通水プレートが配設してあるので、極めて通水性が良好なので、浴場の床部に敷設して畳敷きにすることも可能となって、浴場内での転倒による怪我や重症事故を防止することも可能になる。
【0028】
また、本発明を適用して作製した畳にあっては、防黴シートを内装させてあるので、浴場に敷き詰めて浴客の利用に供したとしても、洗流しの皮脂や垢滓等の腐敗物によって発黴するような惧れもなく、構造的に通水性が非常に良好なこととも相俟って、適時、水洗いなどを施すことによって常時清浄に保つことが可能である。
【0029】
他方また、本発明の浴水可能な高耐水性畳は、通常の畳と同様、座敷畳や廊下用の歩行用畳としても使用することが可能であって、仮にもし、食事中にスープや醤油、ケチャップ、カレーなどを零して汚れたとしても、前述の如く、水洗いが可能なので簡単に汚れを落とすことができて、従来の畳のようにクリーニング業者に特別の洗浄を頼まなくて済み、極めて経済的である。
【0030】
このように本発明によれば、従来の畳には期待すべくもなかった浴場への敷設も可能になるうえに、水洗いなど簡易な作業によって汚れを落として清浄にすることも可能になるにも拘わらず、その構成は簡素で使用する素材も安価であるから、ローコストで製造することが可能であって、その産業上の利用価値は極めて大きいものと云える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態である“浴水可能な高耐水畳”の部分的な破断分解斜視説明図である。
【図2】図2は、第1実施形態の“浴水可能な高耐水畳”の裏面側を下方より見上げた分解蛙観説明図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態である“浴水可能な高耐水畳”の部分的な破断分解斜視説明図である。
【図4】図4は、第2実施形態の“浴水可能な高耐水畳”の裏面側を下方より見上げた分解蛙観説明図である。
【符号の説明】
1 中芯層
11 発泡ポリエチレンボード
12 発泡スチレンボード
2 通水プレート
2a シェル
21 浮し部
21a セルラー・プレート片
3 表側通水プレート
3a シェル
4 防黴シート
5 畳表
51 合成繊維ラッシュ
6 畳縁チャンネル部材
B 発泡樹脂ボード
Bf 浮し部
S 畳糸
T 畳本体
Claims (7)
- 比較的硬質の発泡合成樹脂から成る中芯層1を挟んで、一番下の接床面には下面に浮し部21を有する通水プレート2を配置する一方、前記中芯層1の上には表側通水プレート3と防黴シート4とを敷設し、かつ、その表面を合成繊維ラッシュ51から成る畳表5にて被覆することにより畳本体Tと成し、さらに畳本体Tの前記ラッシュ51に直交する側縁部には、畳縁チャンネル部材6を着脱自在に嵌着させたことを特徴とする浴水可能な高耐水畳。
- 通水プレート2の浮し部21が、当該通水プレート2の下面に付設したセルラー・プレート片21aであって、畳本体Tの下面と接床面との間に通水空間を作出することを特徴とする請求項1記載の浴水可能な高耐水畳。
- 防黴シート4として、防黴剤を含有した合成繊維の不織布を用いている請求項1又は2記載の浴水可能な高耐水畳。
- 防黴シート4として、ベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルエステルを含有したポリプロピレン繊維の不織布を用いている請求項1〜3の何れか一つに記載の浴水可能な高耐水畳。
- 中芯層1として、発泡ポリエチレンボード11・11の間に発泡スチレンボード12を挟んで接着せしめた複合発泡ボードを用いている請求項1〜4の何れか一つに記載の浴水可能な高耐水畳。
- 硬質の発泡樹脂ボードBの下面に、接床面との間に通水空間を作出可能な浮し部Bf を形成する一方、前記発泡ポリオレフィン系樹脂ボードBの上面には防黴シート4を敷設し、かつ、その表面を合成繊維ラッシュ51から成る畳表5にて被覆縫着して畳本体Tを構成し、この畳本体1の前記ラッシュ51に直交する側縁部には畳縁チャンネル部材6を着脱自在に嵌着させたことを特徴とする浴水可能な高耐水畳。
- 畳縁チャンネル部材6として、弾性を有する溝形成形体の表面を合成繊維織物で被覆して構成したものを用いる請求項1〜6の何れか一つに記載の浴水可能な高耐水畳。
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