JP3139899U - 足拭きマット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タック3は、タオル10bの表面で、折り畳まれた状態で長手方向のステッチ4によって縫着されている。足拭きマット1は、このタック3が下面になるように床に設置され、反対側のタオル10aの表面に緩やかな凹凸が形成される。この緩やかな凹凸形状によって、足拭きマット1はいったん湿潤した場合でも、短い時間で速やかに乾燥するため、通気性や透湿性の向上という効果が得られる。さらに、タック3によって位置ズレを適切に防止でき、一般家庭やホテルの個室、病院の浴室やシャワー室などでの設置に適し、材質がタオルなので、容易に洗濯、および製造可能である。
【選択図】図2
Description
この足拭きマットには、ジュート(麻)性のマットや、吸湿性に富む綿繊維を束ねて形成されたパイル(輪奈)を多数シート状に敷き詰めたものが利用されている。
一般家庭の風呂場や、病院の浴室やシャワー室などに設置された足拭きマットは、前回の使用者の水分が除々に浸透して、次の使用者に不快なベタつき感を与えるようになり、継続使用するうちに全体的に湿気を帯びていく。
そして、これが原因となって第三者からの感染症(水虫など)に係る問題が発生したり、足拭きマットの交換やクリーニングが頻繁に必要となるといった問題があった。
そこで、上記のような課題を解決するため、織り組織や足拭きマットの材料を研究することにより、継続使用に際しても使用者に不快なベタつき感を与えることなく、長期間清潔な状態を保つことのできる足拭きマットが研究・開発されている。
下記特許文献2では、使用者の足を載せる部分が立体メッシュ構造をなすシートに形成してあることを特徴とする足拭きマットが開示されている。
また、単に床にタオルを複数枚重ねて敷いただけでは、足拭き時にめくれてしまったり、固定した位置から使用中に位置ズレしてしまうという問題がある。
さらに、上記特許文献1、および特許文献2に開示された足拭きマットでは、シート内の空隙によって通気性が保たれる反面、材料点数が増加してしまい、製造工程も複雑となるため、最終的な商品コストが高くなるばかりでなく、使用を終えた後のクリーニングや廃棄処分が困難になるといった問題がある。
また、上記特許文献1、および特許文献2に開示された足拭きマットでは、耐久性の観点から比較的丈夫な繊維を使用している場合が多く、踏んだときのクッション性が悪いため、一般家庭やホテルの個室、病院の浴室やシャワー室などにおける設置には不向きであるという問題がある。また、このような丈夫な繊維を用いた足拭きマットは、一般家庭において洗濯やクリーニングが困難となるという問題もある。
図1は、足拭きマット1の表側からの平面図であり、図2は、足拭きマット1の裏側からの斜視図である。
タオル10a、および10bは、それぞれ裏面同士で互いに向き合っており、両縁部2a、2bにおいて、短手方向のステッチ(縫い目)5、および短手方向のステッチ9により互いに縫着されている。
そして、タオル10bには、複数のタック(突出部)3が長手方向に渡って所定間隔で形成されており、該タック3は、長手方向のステッチ4により縫着され固定されている。
なお、本実施形態におけるタオル10には、フェイスタオル(幅35cm程度×長さ85cm程度の形状)を用いるものとして以下説明する。
そして、足拭きマット1は、このタック3が下面になるように床に設置され、反対側のタオル10aの表面に緩やかな凹凸が形成される。この緩やかな凹凸形状によって、足拭きマット1はいったん湿潤した場合でも、短い時間で速やかに乾燥するため、通気性や透湿性の向上という効果が得られる。
また、使用者の皮膚とタオルとの接触面積を小さくすることができ、ベタつき感を抑え、さらっとした使用感とすることができる。
さらに、タック3と設置面とが互いに抵抗となるため、表面にタック3がない場合と比べ、使用者の足ふき時に足拭きマット1がめくれてしまったり、固定した位置から移動してしまうのを適切に防止することができる。
なお、タック3の凸部を高く調整するには、タオル10bが厚いものが望ましいが、厚すぎる場合にはタック3の折り畳み加工が難しくなるため、タオル10bの厚さは0.5mm(ミリメートル)〜5mm程度が好ましい。
図3は、短手方向のステッチ9によってタオル10a、および10bが互いに縫着された状態を示した斜視図である。
まず、タオル10a、および10bは同一の形状のタオルであり、タオル10a、および10bは互いに異なる面で対向して配置され、図示しないミシンを用い短手方向のステッチ9によって、タオル10a、および10bが互いに縫着される。
縫着後、タオル10a、および10bのそれぞれの生地の面が、表の面が外側になるように配置する(つまり、タオル10aと10bとを両端で対向させる際に、タオル10aの生地の表の面を外側に向け、タオル10bの生地の裏の面を内側に向けて重ね合わせる)。
なお、このとき、縁部2aの短手方向の長さは、概ね2〜3cm程度である。
まず、図3に示すような輪のような状態から、タオル10aの端を縁部2a、および2bから概ね5cm程度で折り返す。
そして、反対側であるタオル10bには、このときタオル10aと10bとの長さの差から撓み部11が形成される。
続いて、タオル10a、および10bは、ミシン6によって、短手方向のステッチ5aによって縫着され、これにより、縁部2a、および2bから折り返されてきたタオル10aと縫着される。
タック3は、図4において形成された撓み部11から、手作業により図5に示すように折り畳まれて積層され、タオルの長手方向に対して左右均等に形成される。
そして、このタック3が複数箇所に形成された状態で、ミシン6を用い、長手方向のステッチ4によってタック3が長手方向の両端2箇所、他にも長手方向に沿って所定間隔で4箇所縫着され、固定されている。
なお、タック3の短手方向の幅は、概ね2〜3cm程度であり、各タック3の間隔は2〜3cm程度である。
このように、フェイスタオル(幅35cm程度×長さ85cm程度の形状)2枚からなる足拭きマットは、短手方向に35cm程度、長手方向に50cm程度の大きさの足拭きマットとなり、上述した寸法によりタック3を2〜3cmの幅で、2〜3cm間隔で形成した場合、概ね長手方向に6箇所程度のタック3を形成させることができる。
そして、製造工程が簡易なものであるため、最終的な商品コストを抑えることができ、使用を終えた後の洗濯やクリーニングを容易なものとすることができる。
特に、一般家庭において、足拭きマット1が簡易に、かつ、低コストで製造されるため、該足拭きマット1を各個人で所有することができ、家庭内での感染症(水虫など)に係る問題には特に大きな効果を有する。また、低コストで製造可能なため、頻繁に交換することができ、材質がタオルなので容易にクリーニングや洗濯を行うことができる。
本実施形態における足拭きマット1は、通気性や透湿性に優れ、水分の吸収が良好でベタつきなどの不快感を抑え、容易に洗濯可能である点から、特に一般家庭やホテルの個室、病院の浴室やシャワー室などでの使用が好適である。
例えば、一般家庭やホテルの個室に足拭きマット1を設置する場合、足拭きマット1のタオル10を他の種類のタオル(例えば、フェイスタオル7、バスタオル8など)と同一とすることで、他のタオルと色目の統一を容易に図ることができ、高級感や色彩調節などの意匠的な効果を生じさせることができる。
また、病院の浴室やシャワー室などに足拭きマット1を設置する場合、該足拭きマット1を使用する病院の入院患者は、特定の時間帯で次々と順に浴室を利用するため、該足拭きマット1を頻繁に交換することで、入院患者への心理的な負担に配慮することができる。
また、タック3を折り畳み、長手方向のステッチ4により縫着する前に、タック3が折り畳まれた状態で図示しないアイロンなどにより癖付けを行い、タック3の折り畳み状態を良好に維持させるなどの処理を加えても良い。
また、本実施形態では、タック3の形成の際に、図5に示すように折り畳み回数を2回としているが、この回数に限定されず、2回以上交互に折り畳むことで、凸部の高さをより高く調整することができる。
また、本実施形態では、足拭きマット1の裏側となるタオル10bの表面にタック3を形成したが、足拭きマット1の表側となるタオル10aの表面にタック3を形成させ、タック3と使用者の地肌とが直接接するように設置することも可能である。
2 縁部
3 タック
4 長手方向のステッチ
5 短手方向のステッチ
6 ミシン
7 フェイスタオル
8 バスタオル
9 短手方向のステッチ
10 タオル
11 撓み部
Claims (1)
- 一対のタオルの裏面同士を互いに対向させて、この一対のタオルの長手方向の両端を互いに縫い合わせ、一方のタオルの両端から所定の距離を折り返して、この折り返された両端を短手方向に沿って前記一方のタオルに縫い合わせ、他方のタオルの撓んだ部分から折り畳んだタックを真ん中を中心に左右対称に複数個ずつ形成し、前記他方のタオルの長手方向に沿って前記他方のタオルの短手方向の両端を含む複数箇所に縫い合わせたことを特徴とする足拭きマット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007009771U JP3139899U (ja) | 2007-12-20 | 2007-12-20 | 足拭きマット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007009771U JP3139899U (ja) | 2007-12-20 | 2007-12-20 | 足拭きマット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3139899U true JP3139899U (ja) | 2008-03-06 |
Family
ID=43290075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007009771U Expired - Fee Related JP3139899U (ja) | 2007-12-20 | 2007-12-20 | 足拭きマット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3139899U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107397408A (zh) * | 2017-08-31 | 2017-11-28 | 德清县鲁宾斯坦乐器制造有限公司 | 一种用于浴室内的隔水垫板 |
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2007
- 2007-12-20 JP JP2007009771U patent/JP3139899U/ja not_active Expired - Fee Related
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CN107397408A (zh) * | 2017-08-31 | 2017-11-28 | 德清县鲁宾斯坦乐器制造有限公司 | 一种用于浴室内的隔水垫板 |
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