JP2004084166A - 便器設備 - Google Patents

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JP2002242253A
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Takashi Yomoda
四方田 毅史
Sunao Ikegawa
池川 直
Toshiaki Takahane
高羽 利明
Masaki Tomita
冨田 勝紀
Nobuo Sogabe
曽我部 伸雄
Takanori Idota
井戸田 貴則
Ikuya Idota
井戸田 育哉
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Inax Corp
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Inax Corp
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Abstract

【課題】便座支持部材を浮上させたときに清掃が一層容易となる便器設備を提供する。
【解決手段】便座3e及び便蓋3fが起倒方向回動自在に取り付けられている便座支持部材2は、座部の前部に配置された昇降可能なフロントベースプレート3aと、無底箱状の合成樹脂製のカバー3dとによって外殻が形成されている。このフロントベースプレート3aに人体臀部を温水で洗浄するための温水洗浄ノズルが設置されている。このフロントベースプレート3aの底面には、便座支持部材2が浮上したときにその下側領域Sを照らすための照明3gが設けられている。浮上スイッチを操作すると、浮上ユニットが便座支持部材2を所定高さまで押し上げ、その状態に停止させる。便座支持部材2が上昇すると、照明3gが点灯する。また、電動開閉ユニット、温水切替弁、バルブユニット、温風ファン、脱臭ファン、部屋暖房ファン、温水タンクのヒータ及び浮上ユニットへの通電が停止される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便座支持部材を昇降させる機構を備えた便器設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
洋風便器の上面に設置された便座は、便座支持部材を介して洋風便器に対し俯仰方向に回動自在に取り付けられている。
【0003】
この便座支持部材と洋風便器上面との間に尿などの汚れが染み込んで臭気の原因となり易い。そこで、便座支持部材を洋風便器に対し上下動可能とし、洋風便器の清掃時に便座支持部材を便座と共に上方に移動(浮上)させるようにしたものが提案されている(特開2000−33051号公報)。
【0004】
また、特開2002−4384号公報には、便座支持部材を浮上させたときに露出する部分を照明器具により照明することが記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−33051号公報
【特許文献2】
特開2002−4384号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、便座支持部材を浮上させたときに清掃が一層容易となる便器設備を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)の便器設備は、便器本体と、該便器本体に設けられた便座支持部材と、該便座支持部材に支持された便座と、該便座支持部材を昇降させる昇降装置と、該便座支持部材の上昇時に該便座支持部材の下側領域を証明する照明手段とを備えた便器設備において、該便座支持部材の上昇時に該便座支持部材に設けられた該照明手段以外の電装品を非通電状態とする手段を備えたことを特徴とするものである。この電装品としては、モータ、ヒータ又はソレノイドを有し、比較的大きな電流が通電され得るものが好適である。
【0008】
かかる便器設備にあっては、便座支持部材を浮上させて清掃を行うときに安心して水拭きすることができ、清掃作業効率が向上する。
【0009】
本発明(請求項3)の便器設備は、便器本体と、該便器本体に設けられた便座支持部材と、該便座支持部材に支持された便座と、該便座支持部材を昇降させる昇降装置と、該便座支持部材の上昇時に該便座支持部材の下側領域を証明する照明手段とを備えた便器設備において、該便座支持部材の上昇時に該便座支持部材の下側領域を見るためのミラーを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
かかる便器設備にあっては、便座支持部材の下側領域の汚れ具合や清掃仕上り状態を目視確認する際に頭を鉢部に突っ込む如く近づけることが不要となり、清掃効率が著しく向上する。
【0011】
このミラーに照明を設けて便座支持部材の下側領域を照明するように構成することにより、該下側領域の汚れ具合や清掃の仕上り状態を目視確認し易い。また、ミラーと照明とを一体化させておくと、ミラーを動かしたときに照明光がそれにつれて動くため、見たい部分に確実に光が当るようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図1は実施の形態に係る便器設備の側面図であり、(a)図は便座支持部材の浮上前、(b)図は便座支持部材の浮上後の状態を示している。
【0013】
陶器製の洋風便器本体1の後部上面に便座支持部材2が昇降可能に設置されており、この便座支持部材2に便座3e及び便蓋3fが起倒方向回動自在に取り付けられている。
【0014】
この実施の形態では、便座支持部材2は、前部に配置された昇降可能なフロントベースプレート3aと、無底箱状の合成樹脂製のカバー3dとによって外殻が形成されている。このフロントベースプレート3aに、人体臀部を温水で洗浄するための温水洗浄ノズル(図示略)が設置されている。また、このフロントベースプレート3aの底面には、便座支持部材2が浮上したときにその下側領域Sを照らすための照明3gが設けられている。この照明3gとしてはLEDが好適であるが、これに限定されない。
【0015】
図示はしないが、このフロントベースプレート3a上には、便座3e及び便蓋3fを開閉させるモータ駆動式電動開閉ユニット、人体臀部に向けて温風を吹き出してその乾燥を行うモータ駆動式温風ファン、便鉢内から臭気を含んだ空気を吸引して脱臭するモータ駆動式脱臭ファン及び脱臭カートリッジが設けられている。カバー3dには、便器本体1に近づいた人体を検知するための人体検知センサが設けられている。
【0016】
便器本体1の最後部上面には、カバー3dの後部側が上方から被さるようにリアベースプレート4aが設けられている。このリアベースプレート4aには、前記温水洗浄ノズルへ温水を供給するためのヒータ付き温水タンク4b、モータ駆動式温水切替弁(図示略)が設けられている。また、図示は省略するが、このリアベースプレート4aには、便座支持部材2を押し上げたり、降下させたりするためのモータ駆動式浮上ユニット、ヒータ及び電動ファンよりなる部屋暖房ファン、電源基板、制御回路基板、便鉢やトラップ部へ水を供給するためのソレノイド駆動式バルブユニット等が設けられている。
【0017】
この温水洗浄機構等は、トイレルームの壁面に取り付けられたリモコンによって操作される。便座支持部材2又はこのリモコンには、浮上ユニットを操作するための浮上スイッチが設けられている。
【0018】
この便器設備の作動について次に説明する。
【0019】
浮上スイッチを操作すると、浮上ユニットが便座支持部材2を所定高さまで押し上げ、その状態に停止させる。また、便座支持部材2が上昇すると、照明3gが点灯する。これにより、浮上した便座支持部材2の前部の下側スペース(下側領域)Sが照明される。このように下側領域Sが明るく照らされるので、該下側領域Sに臨む便器本体の上面や、フロントベースプレート3aの下面等を容易に清掃することができる。
【0020】
なお、この実施の形態では、便座支持部材2が上昇し終ると、電動開閉ユニット、温水切替弁、バルブユニット、温風ファン、脱臭ファン、部屋暖房ファン、温水タンクのヒータ及び浮上ユニットへの通電が停止される。これにより、安心して水拭き清掃することができる。便座支持部材2を降下させるスイッチを操作すると、これらへの通電が再開される。なお、便座支持部材2が上昇開始すると、浮上ユニット以外の上記電装品への通電を停止するようにしてもよい。通電再開は、便座支持部材2の下降終了後としてもよい。
【0021】
図2(a)は別の実施の形態に係る便器設備の側面図、図2(b)はミラーの側面図、図3は便器設備の斜視図、図4はミラーの斜視図である。
【0022】
この実施の形態では、フロントベースプレート3aの照明3gは設けられていない。この実施の形態では、便座支持部材2が浮上して形成される下側領域を目視観察するためのミラー5が設けられており、このミラー5に該下側領域Sを照らすための光の出射部11が設けられている。
【0023】
ミラー5は、複数のアーム6と、屈曲可能な継手7,8,9を介して便座支持部材2に取り付けられている。継手7,8,9は適度な摩擦を有しており、図3のようにミラー5を便座支持部材2の側面に沿う退避姿勢に保持可能であると共に、図2(a)のようにミラー5を前記下側領域Sの前方に配置し該下側領域Sに対峙した姿勢に保持可能である。
【0024】
便座支持部材2内には、LEDよりなる光源(図示略)が配置され、この光源からの光が光ファイバ10を介して出射部11に導光可能とされている。この出射部11の光軸方向は、図2(b)の通り、ミラー5を水平面に対し上向き斜め45゜に配置した状態において略水平方向となっている。光ファイバ10はアーム6に沿って、又はアーム6内に通されて引き回されている。
【0025】
このように構成された便器設備においては、便座支持部材2を浮上させた後、ミラー5を下側領域Sの前方に配置し、そのミラー面を後方且つ斜め上方45゜に向ける。そして、上方からミラー5を見ることにより、該下側領域S内を見ることができる。なお、便座支持部材2を浮上させると、光源(LED)が点灯し、出射部11から下側領域Sに向けて光が出射される。これにより、下側領域Sが明るく照らされるので、下側領域S内の汚れ状況を十分に観察することができる。
【0026】
なお、このミラー5を介して下側領域Sを観察しながら清掃してもよい。清掃後の仕上り状況もミラー5を介して見ることができる。なお、必要に応じ、ミラー5を手で動かして下側領域Sを隅々まで観察することもできる。
【0027】
このように、ミラー5を設けることにより、便鉢1aに顔を突込む如く近付けることなく、下側領域S内の観察等が可能であり、きわめて便利である。
【0028】
図2〜4では照明をミラー5に設けているが、図1のようにフロントベースプレート3aに設けてもよく、双方に設けてもよい。
【0029】
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記以外の構成とされてもよい。例えば、ミラー5は便座支持部材2内に格納されてもよい。ミラーは便座や便蓋に支持されてもよい。上記実施の形態では、便座支持部材を電動浮上方式としているが、手動にて昇降させるよう構成してもよい。本発明では、照明は図示以外の箇所に設けられてもよい。照明の設置数は図示のものに限定されない。
【0030】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、便座支持部材を浮上させたときに便座支持部材の下側領域の清掃をきわめて容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る便器設備の側面図である。
【図2】別の実施の形態に係る便器設備の側面図である。
【図3】図2の便器設備の斜視図である。
【図4】図2の便器設備のミラーの斜視図である。
【符号の説明】
1 便器本体
2 便座支持部材
3a フロントベースプレート
3e 便座
3f 便蓋
3g 照明
5 ミラー

Claims (4)

  1. 便器本体と、
    該便器本体に設けられた便座支持部材と、
    該便座支持部材に支持された便座と、
    該便座支持部材を昇降させる昇降装置と、
    該便座支持部材の上昇時に該便座支持部材の下側領域を証明する照明手段とを備えた便器設備において、
    該便座支持部材の上昇時に該便座支持部材に設けられた該照明手段以外の電装品を非通電状態とする手段を備えたことを特徴とする便器設備。
  2. 請求項1において、該電装品はモータ、ヒータ又はソレノイドを有した電装品であることを特徴とする便器設備。
  3. 便器本体と、
    該便器本体に設けられた便座支持部材と、
    該便座支持部材に支持された便座と、
    該便座支持部材を昇降させる昇降装置と、
    該便座支持部材の上昇時に該便座支持部材の下側領域を証明する照明手段とを備えた便器設備において、
    該便座支持部材の上昇時に該便座支持部材の下側領域を見るためのミラーを備えたことを特徴とする便器設備。
  4. 請求項3において、該ミラーに該便座支持部材の下側領域を照明する照明手段が設けられていることを特徴とする便器設備。
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