JP4301143B2 - 電気湯沸かし器 - Google Patents

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本発明は、給湯位置を光の照射により明るくする電気湯沸かし器に関するものである。
従来、この種の電気湯沸かし器には、使用者に給湯する湯の到達位置を知らせるために湯の到達位置またはその近傍を照射する照射装置を備えているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
これは、図6に示すように、本体1内には、加熱用のヒータを有した容器2が備えられ、容器2の底には容器2内の湯を本体外へ導く電動ポンプ3が取り付けられている。電動ポンプ3は水管4と連結され、水管4は調理容器Aに湯を供給するための給湯口5を備えたケース6に接続されている。給湯口5と本体1との間には湯の到達位置Bが確認できるようにランプ7と集光部8を備えた照射装置9が設けられている。ランプ7から発した光は集光部8により集光されて調理容器Aの載置面Cを照射するようになっている。また、照射光Dの載置面Cでの照射位置は、出湯した湯の載置面Cへの到達位置Bと略同一またはその近傍に設定してある。そして、照射装置9のオンオフは操作スイッチ10により、電動ポンプ3のオンオフはポンプスイッチ11を操作することによって行われる。
特開平5−91948号公報
しかしながら、前記従来の構成では、給湯開始後もランプ7から発した光は集光部8により集光されて載置面Cを照射するため、調理容器A内の液体が透明な場合には照射光が水位面を透過して調理容器Aの底や内容物を照らしてしまい暗い所では照射して明るくしているにもかかわらず給湯した量がわかりにくいという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、給湯前には給湯位置を、そして給湯開始後には水位面を照らし、給湯位置と給湯量の両方がわかりやすい使い勝手の良い電気湯沸かし器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気湯沸かし器は、給湯前には第1の照射光で湯の到達位置である調理容器の載置面を照らし、給湯中には第1の照射光よりも照射範囲が広く少なくとも給湯口の下方と給湯口を設けた本体の側面間を照射する第2の照射光で水位面を照らすようにしたものである。
これによって、給湯前には第1の照射光で給湯位置が、そして給湯開始後には第1の照射光よりも照射範囲が広く少なくとも前記給湯口の下方と給湯口を設けた本体側面間を照射する第2の照射光で給湯量がわかりやすくしており、使い勝手の良いものとすることができる。
本発明の電気湯沸かし器は、給湯位置と給湯量の両方がわかりやすい使い勝手の良いものとすることができる。
第1の発明は、本体内に設けられた液体を収容する容器と、前記容器内の液体を導出する電動ポンプと、前記電動ポンプで導出された液体を本体外の調理容器に給湯する給湯口と、照射範囲の異なる少なくとも2種類の照射光を調理容器側に向けて照射する照射装置と、前記電動ポンプへの通電を操作するポンプスイッチと、前記照射装置への通電を操作するとともに前記ポンプスイッチの操作を可能にする操作スイッチを備え、前記照射装置から発する照射光の一つは光源の光を調理容器の載置面でかつ前記給湯口より出湯される液体の到達位置に集光した第1の照射光とし、もう一つは前記第1の照射光よりも照射範囲が広く少なくとも前記給湯口の下方と給湯口を設けた本体側面間を照射する第2の照射光とし、前記ポンプスイッチの操作により前記電動ポンプへの通電を開始するとともに前記第2の照射光を照射する電気湯沸かし器とすることにより、給湯前には第1の照射光で給湯位置が、そして給湯開始後には第1の照射光よりも照射範囲が広く少なくとも前記給湯口の下方と給湯口を設けた本体側面間を照射する第2の照射光で給湯量がわかりやすくしており、使い勝手の良いものとすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、第2の照射光はその照度を第1の照射光よりも落したことにより、照射光の透過度合いが落ち水位面の光っているのが見やすい。
第3の発明は、特に、第2の発明において、照射装置は光源と、光源から発した光を集光する集光部とを備え、ポンプスイッチの操作に連動して前記集光部を切り替えまたは移動し、第1の照射光から第2の照射光に照射を切り替えるようにしたことにより、一つの照射装置で2種類の照射光を照射でき安価に作ることができる。
第4の発明は、特に、第2の発明において、照射装置は移動可能な光源と、光源から発した光を集光する集光部とを備え、ポンプスイッチの操作に連動して前記光源の位置を移動し第1の照射光から第2の照射光に照射を切り替えるようにしたことにより、一つの照射装置で2種類の照射光を照射でき安価に作ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における電気湯沸かし器を示している。
図に示すように、本体21内には、加熱用のヒータを有し上部を開口した液体を収容する容器22が備えられ、容器22の底には容器22内の液体を本体21外へ導出する電動ポンプ23が取り付けられている。電動ポンプ23は水管24と連結され、電動ポンプ23で導出された液体を本体21外の調理容器Aに給湯する給湯口25へと繋がっている。この給湯口25は本体側面21a上部から水平方向に張り出した位置に設けられている。また、水管24は給湯口25を備えたケース26に接続されている。
給湯口25と本体21との間には、湯の到達位置Bを知らせる第1の照射光Dを発する第1の照射装置29が光源であるランプ27と集光部28を備えて設けられている。ランプ27から発した光は集光部28により集光され調理容器Aの載置面Cを照射するようになっている。第1の照射光Dの載置面Cでの照射位置は、出湯した湯の載置面Cへの到達位置Bと略同一またはその近傍に設定してある。また、第1の照射装置29の横には第1の照射装置29よりも照射範囲が広く少なくとも給湯口25の下方と本体側面21a間を照らす第2の照射光Eを発する第2の照射装置30が設けられている。
そして、第1の照射装置29のオンオフは操作スイッチ31により、電動ポンプ23と第2の照射装置30のオンオフはポンプスイッチ32を操作することによって行われる。操作スイッチ31の操作により第1の照射装置29を点灯するとともにポンプスイッチ32の操作を可能にする。第1の照射装置29と第2の照射装置30の照射は制御装置33により制御され、ポンプスイッチ32の操作により第1の照射装置29から第2の照射装置30の照射に切り替えられる。
以上のように形成された電気湯沸かし器について、以下その動作、作用を説明する。調理容器Aに湯を注ぐ場合、まず操作スイッチ31を操作してポンプスイッチ32の操作を可能にする。操作スイッチ31の操作によりポンプスイッチ32の操作が可能になるとともに第1の照射装置29が点灯するため、給湯する前に必ず第1の照射光Dで調理容器Aの位置と湯の到達位置Bが合っているか確認することができる。位置がずれている場合には第1の照射光Dの位置と調理容器Aの位置を合わせた後、ポンプスイッチ32を操作して電動ポンプ23を作動させる。湯の到達位置Bを調理容器Aの内側に合わせてあることで、調理容器Aの外側に湯を給湯してしまうといった失敗をすることがない。
そして、湯を注いでいくと照射が第1の照射装置29から第2の照射装置30に自動的に切り替わり、第2の照射光Eで広範囲、すなわち少なくとも給湯口25の下方と本体側面21a間を照らすようになる。水位の上昇とともに水位面が第2の照射光Eで照らされ水位を見ながら給湯を止めるタイミングを計ることができ、給湯量が多すぎたり少なすぎたりといったことを防ぐことができる。特に、周りが暗く調理容器Aの内側が見にくいような場合に有効で、第2の照射光Eが給湯口25の下方と本体側面21a間を照らすため、調理容器Aを本体側面21aに当てるようにおいても第2の照射光Eが調理容器Aの内側面にできる水位面を必ず照らして光らせ水位が確認しやすい。また、自動的に切り替わるようにしたことにより切り替え操作の必要がなく、調理容器Aを片手に持ち一方の手でポンプスイッチ32を操作するといった動作も行うことができる。
なお、上記説明では第1の照射光Dと第2の照射光Eを発するために第1の照射装置29と第2の照射装置30を設けているが、少なくとも2種類の照射光を発することができるものであれば照射装置は一つでよい。また、第1の照射光Dから第2の照射光Eに切り替わる時に照射光が消えたように感じるのを防ぐため、切り替わり時に第1の照射光Dと第2の照射光Eの両方を照射してもよい。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における電気湯沸かし器の照射装置の動作を示すものである。
図に示すように、本実施の形態では、第2の照射光Eはその照度を第1の照射光Dよりも落したものである。これにより、ポンプスイッチ32の操作により電動ポンプ23への通電を開始するとともに第1の照射光Dよりも照度を落した第2の照射光Eに切り替わり、第2の照射光Eで水位面が照らされる。
このように、本実施の形態では、第1の照射光Dよりも第2の照射光Eの照度を落しているため、照射光の透過度合いが落ち、水位面の光っているのが見やすい。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における電気湯沸かし器を示すものである。
図に示すように、本実施の形態では、照射装置29は光源(ランプ)27と、光源27から発した光を集光する集光部28とを備え、ポンプスイッチ32の操作に連動して前記集光部28を矢印方向に切り替え自在または移動自在とし、第1の照射光Dから第2の照射光Eに照射を切り替えるようにした。これにより、ポンプスイッチ32を操作していない時には光源27の光が集光部28によって集光され湯の到達位置Bを照射し、ポンプスイッチ32を操作した時にはこれと連動して集光部28が切り替えまたは移動して光源27の光は集光されずに給湯口25の下方を照らす。
このように、本実施の形態では、一つの照射装置29で2種類の照射光を照射でき安価に作ることができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における電気湯沸かし器を示すものである。
図に示すように、本実施の形態では、照射装置29は矢印方向へ移動可能な光源(ランプ)27と、光源27から発した光を集光する集光部28とを備え、ポンプスイッチ32の操作に連動して前記光源27の位置を透過窓28a側に移動し第1の照射光Dから第2の照射光Eに照射を切り替えるようにした。これにより、ポンプスイッチ32を操作していない時には光源27の光が集光部28によって集光され湯の到達位置Bを照射する。そして、ポンプスイッチ32を操作した時には光源27の光は集光部28を通らず透過窓28bを透過し直接給湯口25の下方を照らす。
このように、光源27を移動可能とすることにより、一つの照射装置で2種類の照射光を照射でき安価に作ることができる。
以上のように、本発明にかかる電気湯沸かし器は、給湯位置と給湯量の両方がわかりやすい使い勝手の良いものとすることができるので、給水器などの用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における電気湯沸かし器の断面図 同電気湯沸かし器の照射装置の動作説明図 本発明の実施の形態2における電気湯沸かし器の照射装置の動作説明図 本発明の実施の形態3における電気湯沸かし器の断面図 本発明の実施の形態4における電気湯沸かし器の断面図 従来の電気湯沸かし器の断面図
符号の説明
21 本体
21a 本体側面
22 容器
23 電動ポンプ
25 給湯口
31 操作スイッチ
32 ポンプスイッチ
A 調理容器
B 到達位置
C 載置面
D 第1の照射光
E 第2の照射光

Claims (4)

  1. 本体内に設けられた液体を収容する容器と、前記容器内の液体を導出する電動ポンプと、と、前記電動ポンプで導出された液体を本体外の調理容器に給湯する給湯口と、照射範囲の異なる少なくとも2種類の照射光を調理容器側に向けて照射する照射装置と、前記電動ポンプへの通電を操作するポンプスイッチと、前記照射装置への通電を操作するとともに前記ポンプスイッチの操作を可能にする操作スイッチを備え、前記照射装置から発する照射光の一つは光源の光を調理容器の載置面でかつ前記給湯口より出湯される液体の到達位置に集光した第1の照射光とし、もう一つは前記第1の照射光よりも照射範囲が広く少なくとも前記給湯口の下方と給湯口を設けた本体側面間を照射する第2の照射光とし、前記ポンプスイッチの操作により前記電動ポンプへの通電を開始するとともに前記第2の照射光を照射する電気湯沸かし器。
  2. 第2の照射光はその照度を第1の照射光よりも落した請求項1に記載の電気湯沸かし器。
  3. 照射装置は光源と、光源から発した光を集光する集光部とを備え、ポンプスイッチの操作に連動して前記集光部を切り替えまたは移動し、第1の照射光から第2の照射光に照射を切り替える請求項2に記載の電気湯沸かし器。
  4. 照射装置は移動可能な光源と、光源から発した光を集光する集光部とを備え、ポンプスイッチの操作に連動して前記光源の位置を移動し第1の照射光から第2の照射光に照射を切り替える請求項2に記載の電気湯沸かし器。
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