JP2004083536A - (メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物及びその製造法 - Google Patents

(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物及びその製造法 Download PDF

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JP2004083536A
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Hideo Suzuki
鈴木 秀雄
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Abstract

【課題】本発明は、工業的に経済性上有利な新規フォトレジストやTFT液晶ディスプレイ平坦化膜等の光学材料分野の絶縁性、耐熱性、密着性向上を目指したモノマーの提供を課題とする。
【解決手段】本発明は、式[1]及び式[2]で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物、また式[3]表される脂環式エポキシジカルボン酸化合物およびそれらの製造法に関する。
【化1】
Figure 2004083536

(式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R及びRは水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、又nは1〜4の整数を表し、ラクトン環及びジカルボキシ基はノルボルナン環に対してエンド体である。)
【選択図】  なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、式[1]
【0002】
【化18】
Figure 2004083536
【0003】
(式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R及びRは水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物及び式[2]
【0004】
【化19】
Figure 2004083536
【0005】
(式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R及びRは水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物に関し、また式[3]
【0006】
【化20】
Figure 2004083536
【0007】
(式中、nは前記と同じ意味を表し、ジカルボキシ基は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される脂環式エポキシジカルボン酸化合物及びそれらの製造法に関する。
【0008】
本発明で製造される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物及び脂環式エポキシラクトン化合物は、半導体製造プロセスに用いられるフォトレジストやTFT液晶ディスプレイ平坦化膜等の光学材料分野の絶縁性、耐熱性、密着性向上を目指したベースポリマー用モノマーや架橋剤として有用な新規モノマーに関する。
【0009】
【従来の技術】
フォトレジストの耐熱性を向上しつつ基板密着性向上のために、そのモノマーの脂環構造に極性基を有する官能基の導入が検討されている。下記構造式
【0010】
【化21】
Figure 2004083536
【0011】
で表される脂環構造にラクトン環を有する化合物(スーパーラクトンとも呼ばれている)から誘導されるアクリレート化合物は、ドライエッチング耐性に優れ、又密着性の良好なモノマーとして言われている。しかし、製造法の理由から高価な点が実用上問題視されている。[2000−2光・電子用材料研究会講演要旨集,9−12頁(2000−11−21);化学と工業,53(10)1181−1186(2000);特開2000−26446号公報]
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
工業的に経済性上有利な新規フォトレジストやTFT液晶ディスプレイ平坦化膜等の光学材料分野の絶縁性、耐熱性、密着性向上を目指したモノマーの提供を課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意研究を行い本発明を完成した。
【0014】
即ち、本発明は、式[1]
【0015】
【化22】
Figure 2004083536
【0016】
(式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R及びRは水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物及び式[2]
【0017】
【化23】
Figure 2004083536
【0018】
(式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R及びRは水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物に関し、また、式[3]
【0019】
【化24】
Figure 2004083536
【0020】
(式中、nは1〜4の整数を表し、ラクトン環は、ジカルボキシ基に対してエンド体である。)
で表される脂環式エポキシジカルボン酸化合物に関する。
【0021】
更に本発明は式[4]
【0022】
【化25】
Figure 2004083536
【0023】
(式中、nは1〜4の整数を表し、無水カルボキシル基は、ノルボルネン環に対してエンド体である。)
で表されるノルボルネンジカルボン酸化合物を還元して、式[5]
【0024】
【化26】
Figure 2004083536
【0025】
(式中、nは前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルネン環に対してエンド体である。)
で表されるノルボルネンラクトン化合物を得て、これを過酸化水素を用いて酸化し、式[6]
【0026】
【化27】
Figure 2004083536
【0027】
(式中、nは前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される脂環式エポキシラクトン化合物を得た後、これを100〜200℃間で接触還元して式[7]
【0028】
【化28】
Figure 2004083536
【0029】
(式中、nは前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される脂環式ヒドロキシラクトン化合物を得た後、更に式[8]
【0030】
【化29】
Figure 2004083536
【0031】
(式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R及びRは水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)
で表されるアクリル酸ハライド化合物を金属炭酸塩等の存在下で反応させて、式[9]
【0032】
【化30】
Figure 2004083536
【0033】
(式中、R、R、R及びnは、前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物の異性体混合物を得て、これを更に有機溶媒中での晶析法によって分離することを特徴とする式[1]及び[2]
【0034】
【化31】
Figure 2004083536
【0035】
(式中、R、R、R及びnは、前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物の製造法に関する。
【0036】
また、本発明は式[4]
【0037】
【化32】
Figure 2004083536
【0038】
(式中、nは1〜4の整数を表し、無水カルボキシル基は、ノルボルネン環に対してエンド体である。)
で表されるノルボルネン化合物を酸化して、式[3]
【0039】
【化33】
Figure 2004083536
【0040】
(式中、nは前記と同じ意味を表し、ジカルボキシル基は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表されるエポキシノルボルナンジカルボン酸化合物を得て、これ脱水して式[10]
【0041】
【化34】
Figure 2004083536
【0042】
(式中、nは前記と同じ意味を表し、無水カルボキシル基は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表されるエポキシノルボルナンジカルボン酸無水物を得た後、これを還元して式[7]
【0043】
【化35】
Figure 2004083536
【0044】
(式中、nは前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される脂環式ヒドロキシラクトン化合物を得た後、更に式[8]
【0045】
【化36】
Figure 2004083536
【0046】
(式中、R、R、R及びXは、前記と同じ意味を表す。)
で表されるアクリル酸ハライド化合物を金属炭酸塩存在下で反応させて、式[9]
【0047】
【化37】
Figure 2004083536
【0048】
(式中、R、R、R及びnは、前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物の異性体混合物を得て、これを更に有機溶媒中での晶析法によって分離することを特徴とする式[1]及び[2]
【0049】
【化38】
Figure 2004083536
【0050】
(式中、R、R、R及びnは、前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物の製造法に関する。
【0051】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0052】
【発明の実施の形態】
本発明化合物の製造法は、次の7つの反応工程で表される。
【0053】
【化39】
Figure 2004083536
【0054】
(式中、R、R、R及びnは、前記と同じ意味を表し、無水カルボキシル基及びラクトン環は、ノルボルネン環又はノルボルナン環に対してエンド体であり、ジカルボキシル基は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
以下順に第1工程から述べる。
【0055】
原料である式[4]であらわされるノルボルネンジカルボン酸化合物(以下NDCA化合物と略す。)は、具体的には、下記構造式で示される。
【0056】
【化40】
Figure 2004083536
【0057】
5−ノルボルネン−2,3−エンド−ジカルボン酸無水物(NDCA)は、安価な無水マレイン酸無水物とシクロペンタジエンとのディールズ・アルダー反応から定量的に得られる最も経済的に有利な原料である。又市販品をそのまま用いることもできる。このNDCAに更に1〜3分子のシクロペンタジエンをディールズ・アルダー反応させることによりそれぞれのNDCA化合物が得られ、同様に適用できる。
【0058】
次に、第1工程の還元反応は、二重結合を残余しつつカルボニル基を選択的にメチレン基に変換する方法が適用できる。
【0059】
例えば、(1)金属および金属塩による還元(2)金属水素化物による還元(3)金属水素化錯体による還元(4)ジボランおよび置換ボランによる還元(5)ヒドラジンによる還元(6)ジイミド還元(7)リン化合物による還元(8)電解還元(9)接触還元等を挙げることができる。
【0060】
これらの中で、二重結合を残余しつつカルボニル基をメチレン基に変換する選択的還元法には金属、金属水素化物及び金属水素化錯体による還元法が簡便である。
【0061】
金属としては、周期律表第1族のアルカリ金属及び第2族のアルカリ土金属が適応でき、具体的には、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム及びカルシウム等である。更に、金属水素化物及び金属水素化錯体として、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化アルミニウムカリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム等が挙げられる。
【0062】
反応は、基質のNDCA化合物に対して、金属、金属水素化物又は金属水素化錯体を理論当量使用するのが好ましい。
【0063】
本反応は、溶媒を使用するのが好ましく、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンやジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類等が挙げられる。溶媒の使用量は、基質に対し1〜20質量倍、より好ましくは1〜6質量倍である。反応温度は、−20〜100℃、より好ましくは0〜50℃である。
【0064】
生成物のOODE誘導体は、蒸留又は、カラムクロマトグラフィー等で精製することができる。
【0065】
次に第2工程の式[6]で表される脂環式エポキシラクトン化合物(以下、OODE化合物と略す。)のエポキシ化反応について述べる。
【0066】
酸化剤としては、分子態酸素、過酸化水素、過酢酸、過安息香酸及び過酸化ヘテロポリ酸等を挙げることが出来る。触媒として、モリブデン化合物やタングステン化合物を共存させることもできる。特には、タングステン酸、リンタングステン酸等のヘテロポリ酸類と過酸化水素との組み合わせが経済的で実用上重要である。触媒の使用量は、基質に対し0.1〜10モル%、より好ましくは0.5〜5モル%である。過酸化水素量は、基質に対し1〜3モル倍、より好ましくは1.0〜1.5モル倍である
本反応は溶媒を使用するのが好ましい。第1の方法は、過酸化水素水と不均一になる溶媒系の方法である。この方法には、例えば、クロロホルムや1,2−ジクロロエタン(EDC)等のハロゲン化炭化水素類、トルエンやキシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサンやヘプタン等の脂肪族炭化水素類等が挙げられ、特にはトルエンやキシレン等の芳香族炭化水素類が好ましい溶媒である。第2の方法は、過酸化水素水と均一になる溶媒系の方法である。この方法には、例えば、アセトニトリルやプロピオニトリル等の低級ニトリル類、アセトンやメチルエチルケトン等の低級ケトン類、メタノールやエタノール等の低級アルコール類及び1,4−ジオキサン等が挙げられ、特にはアセトニトリルなどの低級ニトリル類が好ましい溶媒である。
【0067】
又、過酢酸が酸化剤の場合はそれらのいずれも用いることができる。これらの使用量は、反応基質に対し好ましくは1〜50質量倍であり、より好ましくは2〜10質量倍である。
【0068】
不均一になる溶媒系の方法では、反応促進させるために、相間移動触媒の添加が有効である。中でも、四級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、ホスホニウム塩等が好ましく、具体的には、テトラメチルアンモニウム塩、テトラプロピルアンモニウム塩、テトラブチルアンモニウム塩、トリメチルベンジルアンモニウム塩、トリオクチルメチルアンモニウム、セチルピリジニウム塩、テトラブチルホスホニウム塩、硫酸水素テトラブチルアンモニウム塩等を挙げることができる。中でもトリオクチルメチルアンモニウムクロライドが好ましい。
【0069】
これらの使用量は、反応基質に対し好ましくは0.01〜10モル%であり、より好ましくは0.05〜5モル%である。
【0070】
反応温度は、0〜150℃で行うことができ、好ましくは20〜100℃が高収率を与える。反応時間は、1〜50時間で行うことができ、通常2〜24時間で行うのが実用的ある。この様にして目的の脂環式エポキシラクトン化合物(EOOD誘導体)が得られる。この目的物は、蒸留又は、カラムクロマトグラフィー等で精製することができる。
【0071】
次に第3工程のエポキシ化合物から式[7]で表される脂環式ヒドロキシラクトン化合物(以下、HOOD化合物と略す。)への還元反応について述べる。還元方法は、カルボニル基を残余しつつエポキシ基を選択的にヒドロキシ基に変換する方法が適用できる。種々の方法の中で接触還元法が経済的で実用上重要である。
【0072】
本発明で採用できる接触還元法は以下の通りである。触媒金属としては、周期律表第8族のパラジウム、ルテニウム、ロジウム、白金、ニッケル、コバルト及び鉄、又は第1族の銅等が使用できる。これらの金属は単独で、又は、他の元素と複合させた多元系で使用される。それらの使用形態は、各金属単身、ラネー型触媒、ケイソウ土、アルミナ、ゼオライト、炭素及びその他の担体に担持させた触媒及び錯体触媒等が挙げられる。
【0073】
具体的には、パラジウム−炭素、ルテニウム−炭素、ロジウム−炭素、白金−炭素、パラジウム−アルミナ、ルテニウム−アルミナ、ロジウム−アルミナ、白金−アルミナ、還元ニッケル、還元コバルト、ラネーニッケル、ラネーコバルト、ラネー銅、酸化銅、銅クロマト、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム、クロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム、ジクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム及びヒドリドカルボニルトリス(トリフェニルホスフィン)イリジウム等が挙げられる。これらの中で特に好ましいものはパラジウム−炭素及び白金−炭素等である。
【0074】
触媒の使用量は、5%金属担持触媒として基質に対し0.1〜50質量%が、特には、0.5〜20質量%が好ましい。溶媒は、酢酸エチル及び酢酸プロピル等に代表されるエステル類等、ジオキサン、テトラヒドロフラン及びジメトキシエタン等に代表されるエーテル類及びメタノール、エタノール及びプロパノール等に代表されるアルコール類等が使用できる。特には酢酸エチルが好ましく、メタノールは原料のエポキシ化合物が難溶性で好ましくない。その使用量は、原料に対し1〜50質量倍の範囲が、特には、3〜10質量倍の範囲が好ましい。
【0075】
水素圧は常圧から10MPa(100kg/cm)の範囲が、特には、常圧から5MPa(50kg/cm)の範囲が好ましい。反応温度は、50℃以下では反応が進行せず、高温の範囲が必要で、60〜200℃間が好ましく、特には、100〜180℃の範囲が好ましい。
【0076】
反応は、水素吸収量によって追跡することができ、理論水素量の吸収後サンプリングしガスクロマトグラフィーで分析し確認することができる。本反応は、回分式でも連続反応でも可能である。反応後は、濾過により触媒を除いてから濃縮後、蒸留又は、カラムクロマトグラフィー法で精製することができる。この様にして目的のHOOD化合物が得られる。
【0077】
次に、第4工程の塩基存在下でのHOOD化合物とアクリル酸ハライド化合物の反応による式[9]で表される(メタ)アクリロイルオキシラクト化合物(以下、MOOD合物と略す。)の製造法について述べる。
【0078】
アクリル酸ハライド化合物は、アクリル酸化合物をハロゲン化チオニルなどで酸ハライドにして得られる。ハロゲンとしては、F、Cl、Br及びIが挙げられるが、最も安価なClが使用される。具体的には、アクリロイルクロライド、メタアクリロイルクロライド、チグリロイルクロライド、3,3−ジメチルアクリロイルクロライド、2−メチル−2−ペンテノイルクロライド、2−エチル−2−ヘキセノイルクロライド及び2−オクテロイルクロライド等が挙げられる。その使用量は、基質に対し1.0〜2.0当量が好ましく、特には1.0〜1.5当量が好ましい。
【0079】
本反応は、塩基が必須でありその種類としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン及びトリプロピルアミン等に代表される鎖状アルキルアミン化合物、ピリジン、アニリン及びN−メチルアニリン等に代表される芳香族アミン化合物、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノ−5−ネン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DBO)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(DBU)等に代表される環状アルキルアミン化合物、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウム等の金属炭酸塩等が挙げられる。これらの塩基の中で好ましいものは、経済的に有利な金属炭酸塩等である。その使用量は、基質に対し1.0〜2.0当量(酸クロライドと当量)が好ましい。
【0080】
本法は溶媒を使用するのが好ましい。溶媒としては、テトラヒドロフラン(THF)、1,2−ジメトキシエタン及び1,4−ジオキサン等のエーテル化合物、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc),N−メチルピロリドン及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)等が好ましい。その使用量は、基質に対して1〜20重量倍が好ましく、特には2〜10重量倍が好ましい。反応温度は、−20〜100℃、特には0〜50℃が好ましい。
【0081】
反応後は、水を添加し、残余酸クロライドを加水分解してから、溶媒を留去し、難水溶性溶媒(エーテル系、ハロゲン化炭化水素系やエステル系)で抽出した後、蒸留又はカラムクロマトグラフィーで精製し、目的のアクリレート化合物を得ることができる。
【0082】
更に、昌析法によっても異性体混合物を分離精製することができることを見出した。溶媒としては酢酸エチル、又は酢酸エチルとヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類の混合溶媒が好ましく、前記溶媒に異性体混合物を溶解した後、結晶が出始めるまで濃縮した後、冷却し、濾過、ヘプタン洗浄、乾燥することにより異性体の1成分が分離できる。他の異性体成分は、濾液をカラムクロマトグラフィーによって精製することにより分離できる。
【0083】
次に、第4工程の酸触媒存在下でのHOOD化合物とアクリル酸化合物の反応によるアクリレート化合物の製造法について述べる。
【0084】
アクリル酸化合物としては、具体的には、アクリル酸、メタアクリル酸、チグリル酸、3,3−ジメチルアクリル酸、2−メチル−2−ペンテン酸、2−エチル−2−ヘキセン酸及び2−オクテン酸等、及びそれらの炭素数1〜10のアクリル酸エステル化合物、具体的には、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、チグリル酸メチル、チグリル酸エチル、3,3−ジメチルアクリル酸メチル、3,3−ジメチルアクリル酸エチル、2−メチル−2−ペンテン酸メチル、2−メチル−2−ペンテン酸エチル、2−エチル−2−ヘキセン酸メチル、2−エチル−2−ヘキセン酸エチル、2−オクテン酸メチル及び2−オクテン酸エチル等が挙げられる。その使用量は、基質に対して1〜10モル倍が好ましく、特には2〜5モル倍が好ましい。
【0085】
本反応は、酸触媒が必要であり、その種類としては、硫酸、塩酸及び硝酸等の鉱酸が使用でき、特には、硫酸が好ましい。また、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸及びトリフルオロ酢酸等の有機酸も使用でき、特にはp−トルエンスルホン酸及びベンゼンスルホン酸が好ましい。
【0086】
更に、触媒としてタングステン酸、モリブデン酸或いはこれらのヘテロポリ酸が挙げられる。ヘテロポリ酸の具体例としては、HPW1240、HSiW1240、HTiW1240、HCoW1240、HFeW1240、H1862、HPW1133、HTiMo1240、HPMo1240、HPMo1139、HMo1862、HPMoW1140、HPVMo1140、HSiMo1240、HPVMo1040、HPMo40、H0.5Cs2.5PW1240及びそれらの水和物等が代表的なものとして挙げられる。また、これらを炭素やシリカに担持させた触媒等が挙げられる。これらのヘテロポリ酸の中では、HPW1240、HPMo1240及びそれらの水和物等が特に好ましい。
【0087】
また更に、アンバーリストIR120等の陽イオン交換樹脂、H−ZSM−5等のH型ゼオライト等も使用することができる。
【0088】
特に、エステル交換法の場合の触媒としては、前述の鉱酸類、ヘテロポリ酸類、有機酸、陽イオン交換樹脂及びH型ゼオライトの他に、3ZnO−2B、酢酸カドミウム、酢酸亜鉛及び酢酸カルシウムに代表される周期律表第II族化合物の脂肪酸塩等が使用できる。
【0089】
これらの触媒の使用量は、基質に対し0.01〜10モル%、又は、0.05〜5質量%が好ましい。
【0090】
本反応は、アクリル酸化合物を大過剰用いることもできるが、通常は、これを理論量近傍に減少させて、溶媒を使用することが好ましい。溶媒の種類としては、1,2−ジクロロエタン(EDC)や1,1,1−トリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエンやキシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジメトキシエタンやジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類等が挙げられる。
【0091】
溶媒の使用量は、基質化合物に対し1〜20質量倍、より好ましくは1〜10質量倍である。反応温度は、50〜200℃、より好ましくは70〜150℃である。反応時間は、1〜50時間で行うことができ、通常2〜12時間で行うのが実用的である。
【0092】
反応後は、溶媒を留去し、水を加えて酸性触媒を除去後、難水溶性溶媒(エーテル系、ハロゲン化炭化水素系やエステル系)で抽出した後、蒸留又はカラムクロマトグラフィーで精製し、目的のアクリレート化合物を得ることができる。
【0093】
次に、第5工程のNDCA化合物のエポキシ化反応による式[3]で表される脂環式エポキシジカルボン酸化合物(以下、EHDC化合物と略す。)の製造法は、第2工程と同様な方法が適用できる。EHDC化合物は再結晶法又はカラムクロマトグラフィー法で精製することができる。
【0094】
次に、第6工程のEHDC化合物の脱水反応による式[10]で表されるエポキシノルボルナンジカルボン酸無水物(以下、EHDA化合物と略す。)の製造法について述べる。脱水剤としては、種々の化合物が使用できるが、無水蟻酸、無水酢酸および無水プロピオン酸等の脂肪族カルボン酸無水物が簡便である。
【0095】
脱水剤の使用量は、基質化合物に対し1〜3モル倍、より好ましくは1〜2モル倍である。反応温度は、50〜180℃、より好ましくは70〜150℃である。反応時間は、1〜5時間で行うことができ、通常1〜3時間で行うのが実用的である。反応後は濃縮した後、再結晶法又はカラムクロマトグラフィー法でEHDA化合物を精製することができる。
【0096】
次に、第7工程の還元方法は、エポキシ基とカルボニル基を同時に還元する方法が適用できる。
【0097】
例えば、前述した(1)金属および金属塩による還元(2)金属水素化物による還元(3)金属水素化錯体による還元(4)ジボランおよび置換ボランによる還元(5)ヒドラジンによる還元(6)ジイミド還元(7)リン化合物による還元(8)電解還元(9)接触還元等を挙げることができる。
【0098】
これらの中で、金属、金属水素化物及び金属水素化錯体による還元法や接触還元法等が簡便である。それぞれの反応条件は、第1工程及び第3工程で述べた方法が適用できる。
【0099】
【実施例】
以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、実施例で用いた分析法は以下の通りである。
[1][ガスクロマトグラフィー(GC)]
機種:島津製作所 GC−17A,Column:キャピラリカラムCBP1−W25−100(25m×0.53mmφ×1μm),カラム温度:100℃(保持2分.)−8℃/.(昇温速度)−290℃(保持10分.),注入口温度:290℃,検出器温度:290℃,キャリアガス:ヘリウム,検出法:FID法.
[2][質量分析(MASS)]
機種:日本電子社製 LX−1000 ,検出法:FAB法.
[3][H−NMR]
機種:バリアン社製 INOVA500 ,測定溶媒:CDCl
標準物質:テトラメチルシラン(TMS).
[4][13C−NMR]
機種:バリアン社製 INOVA500 ,測定溶媒:CDCl
標準物質:CDCl(δ:77.1ppm).
[5][融点(Mp)]
ヤナコ機器開発研究所製:MP−J3
実施例1
【0100】
【化41】
Figure 2004083536
【0101】
200ml四つ口反応フラスコに5−ノルボルネン−2,3−エンド−ジカルボン酸無水物(NDCA)8.20g(50mmol)とテトラヒドロフラン(THF)41.0gを仕込み、攪拌羽による機械攪拌(200rpm)しながら、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)2.08g(55mmol)を5℃で5分かけて添加した。しだいに室温に(25℃)戻してから更に70℃湯浴で7時間還流攪拌した。続いて氷冷攪拌下に35%塩酸5.5gと水5.5gの混合液を注意深く滴下し酸性にした。濃縮によりTHFを留去後、1,2−ジクロロエタンを加えて水層と分液した後、有機層を2回水洗後濃縮・乾燥するとゼリー状物5.9g(収率78.6%)が得られた。この物質の構造は、下記の分析結果から4−オキサ−3−オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]デセ−8−エン(OODE)(ラクトン環は、ノルボルネン環に対してエンド体である。)であることを確認した。
【0102】
MASS(FAB,m/e(%)):151([M+H],100),136(35),105(36).
HNMR(500MHz,CDCl,δppm):1.48(dd,J=8.41Hz,J=75.01Hz,2H),3.03−3.23(m,4H),3.68−3.73(m,1H),4.21(t,J=9.17Hz,1H),6.21(t,J=2.60Hz,2H).
13CNMR(125MHz,CDCl,δppm):39.79,45.34,45.69,47.19,51.36,70.00,134.20,136.23,177.92.
実施例2
【0103】
【化42】
Figure 2004083536
【0104】
100ml四つ口反応フラスコにOODE7.5g(50mmol)、HWO0.50g(2mmol)、85%リン酸0.058g(0.1mmol)、90%トリオクチルメチルアンモニウムクロライド(TOMAC)0.674g(1.5mmol)及びトルエン23gを仕込み、50℃攪拌下に34%過酸化水素9.71g(100mmol)を30分かけて滴下した。更に50℃で3時間攪拌した。ガスクロマトグラフィーで分析の結果、未反応OODEが25.4%残余しEOODが74.6%出現したので、34%過酸化水素4.81g(50mmol)を滴下し、50℃で4時間攪拌を続けた。ガスクロマトグラフィーで分析の結果、未反応OODEが1.4%残余し、EOODが97.6%出現した。反応終了後トルエンと水を加えて抽出した。水層を1,2−ジクロロエタンで抽出した後、濃縮すると白色結晶5.0g(EOOD純度99.1%)(収率60.2%)が得られた。一方、トルエン層を水洗後濃縮・乾燥すると淡褐色結晶2.0g(EOOD純度61.8%)(収率15.0%)が得られた。
【0105】
この物質の構造は、下記の分析結果から8,9−エポキシ−4−オキサ−3−オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(EOOD)(ラクトン環は、ノルボルネン環に対してエンド体である。)であることを確認した。
【0106】
MASS(FAB,m/e(%)):167([M+H],100),137(36),92(25).
H−NMR(500MHz,CDCl,δppm):0.902(d,J=10.39Hz,1H),1.50(d,J=10.08Hz,1H),2.65(d,J=2.75Hz,1H),2.88(d,J=3.36Hz,1H),2.93−2.98(m,1H),3.05(dd,J=4.89Hz,J=10.39Hz,1H),3.26(dd,J=2.75Hz,J=18.91Hz,2H),4.23−4.31(m,2H).
13C−NMR(125MHz,CDCl,δppm):39.787,45.342,45.685,47.188,51.362,70.002,134.202,136.232,177.923.
Mp.(℃):128〜129.
【0107】
実施例3
100ml四つ口反応フラスコにOODE18.2g(121mmol)、HWO1.21g(4.8mmol)、85%リン酸0.140g(1.2mmol)、90%トリオクチルメチルアンモニウムクロライド(TOMAC)1.63g(3.6mmol)及びトルエン57gを仕込み、50℃攪拌下に34%過酸化水素11.8g(121mmol)を15分かけて滴下した。更に50℃で1時間攪拌した後再び34%過酸化水素9.44g(97mmol)を15分かけて滴下した。更に50℃で3時間攪拌した。一夜室温(28℃)で静置すると、結晶が析出していた。濾過により結晶を濾取・水洗浄・トルエン洗浄・乾燥することにより白色結晶12.9g(EOOD純度100%)(収率64%)が得られた。濾液を濃縮してトルエンを留去後、水層に1,2−ジクロロエタン(EDC)を加えて抽出し、濃縮・乾燥すると淡黄色結晶6.52g(EOOD純度78.1%)(収率25.3%)が得られた。
実施例4
【0108】
【化43】
Figure 2004083536
【0109】
200ml四つ口反応フラスコにNDCA16.4g(100mmol)と1,4−ジオキサン82gを仕込み、氷冷(10〜15℃)攪拌下に37%過酢酸41.0g(200mmol)を30分かけて滴下した。しだいに室温に(25℃)戻して24時間攪拌した。ガスクロマトグラフィーで分析の結果、未反応NDCAが残余したので、37%過酢酸20.5g(100mmol)を15分かけて滴下し、更に40℃で5時間攪拌を続けた。反応終了後40℃以下で濃縮し、得られた結晶にアセトニトリルを加えて50℃に加温後氷冷した。析出した結晶をアセトニトリル洗浄し、乾燥すると白色結晶12.4g(収率62.6%)が得られた。この物質の構造は、下記の分析結果から5,6−エポキシビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−エンド−ジカルボン酸(EHDC)であることを確認した。
【0110】
MASS(FAB,m/e(%)):197([M−H],100),69(30).
H−NMR(500MHz,CDCl,δppm):1.51(dd,J=0.916Hz,J=10.69Hz,1H),1.943(d,J=10.99Hz,1H),2.41(s,1H),2.66(dd,J=4.58Hz,J=10.69Hz,1H),3.034(dd,J=3.36Hz,J=10.69Hz,1H),3.18−3.20(m,1H),4.00(s,1H),4.31(d,J=5.19Hz,1H),12.54(brs,2H).
13C−NMR(125MHz,CDCl,δppm):32.793,40.378,45.986,46.489,47.031,72.050,86.555,172.234,177.148.
実施例5
【0111】
【化44】
Figure 2004083536
【0112】
100mlハステロイ製オートクレーブにEOOD1.17g(純度90.0%)(6.34mmol)、10%Pd/C0.234g(20質量%)、酢酸エチル23g及び水素圧4MPaを仕込み、130℃で6時間攪拌した。
【0113】
室温に戻してから脱圧し、内容物を取り出し濾過により触媒を除去し、得られた濾液を濃縮するとゼリー状物1.20gを得た。ガスクロマトグラフィーで分析の結果、原料がEOOD4.0%が残余し、新たな三成分のピーク(ガスクロマトグラフィー面積%=47.7:13.8:20.7)が出現した。この混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:酢酸エチル/n−ヘプタン)で分離し、各ピークはそれぞれ下記分析結果から8−ヒドロキシ−4−オキサ−3−オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(8HOOD)及び9−ヒドロキシ−4−オキサ−3−オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(9HOOD)(ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)の立体異性体であることを確認した。ゼリー状物1.20gのHOOD純度は82.2%で、収率は92.6%であった。
【0114】
第1主成分:
MASS(FAB,m/e(%)):169([M+H],100),151(43),137(31),71(48).
H−NMR(CDCl,δppm):1.36−1.42(m,2H),1.84−1.92(m,2H),2.29−2.31(m,1H),2.52(d,J=6.11Hz,1H),2.72−2.77(m,1H),2.96(dd,J=6.00Hz,J=11.2Hz,1H),3.02(brs,1H),3.84(brd,J=6.72Hz,1H),4.10(dd,J=2.44Hz,J=10.0Hz,1H),4.22−4.25(m,1H).13C−NMR(CDCl,δppm:33.71,37.69,38.96,40.19,44.05,47.04,68.76,69.55,178.35.
第2主成分:
MASS(FAB,m/e(%)):169([M+H],100),151(43),137(31),71(48).
H−NMR(CDCl,δppm):1.30−1.36(m,2H),1.83−1.87(m,2H),2.29−2.31(m,1H),2.62(t,J=3.95Hz,1H),2.82−2.87(m,1H),2.96(dd,J=6.00Hz,J=11.2Hz,1H),3.02(brs,1H),4.00(brs,J=5.80Hz,1H),4.05(d,J=7.02Hz,1H),4.19−4.27(m,1H).
13C−NMR(CDCl,δppm:33.71,38.32,38.46,39.45,45.46,47.77,67.42,67.94,178.35.
第3主成分:
MASS(FAB,m/e(%)):169([M+H],100),151(43),137(31),71(48).
【0115】
実施例6
100mlハステロイ製オートクレーブにEOOD3.32g(20.0mmol)、10%Pd/C0.332g(10質量%)、酢酸エチル33g及び水素圧4MPaを仕込み、130℃で4時間攪拌した。
【0116】
室温に戻してから脱圧し、内容物を取り出し濾過により触媒を除去し、得られた濾液を濃縮するとゼリー状物3.27gを得た。ガスクロマトグラフィーで分析の結果、原料EOODが4.0%残余し8HOOD及び9HOODの立体異性体からなる三成分のピーク(ガスクロマトグラフィー面積%=52.1:15.3:28.6)が出現した。従ってゼリー状物3.27gのHOODの純度は96.2%で、収率は93.4%であった。
【0117】
実施例7
200mlハステロイ製オートクレーブにEOOD4.98g(30.0mmol)、10%Pd/C0.498g(10質量%)、酢酸エチル50g及び水素圧3MPaを仕込み、150℃で6時間攪拌した。室温に戻してから脱圧し、内容物を取り出し濾過により触媒を除去し、得られた濾液を濃縮するとゼリー状物5.11gを得た。ガスクロマトグラフィーで分析の結果、原料が消失し8HOOD及び9HOODの立体異性体からなる三成分(ガスクロマトグラフィー面積%=59.7:16.9:12.6)のピークが出現した。従ってゼリー状物5.11gのHOODの純度は89.2%で、収率は90.2%であった。
実施例8
【0118】
【化45】
Figure 2004083536
【0119】
100ml四つ口反応フラスコに実施例6で得られた8HOODと9HOODの三成分からなる立体異性体混合物(ガスクロマトクロマトグラフィー面積%=52.1:15.3:28.6)3.13g(17.8mmol)、テトラヒドロフラン(THF)25g及びトリエチルアミン2.82g(28mmol)を仕込み、攪拌しながら氷冷(5℃)下でメタアクリル酸クロライド2.91g(28mmol)を10分で滴下した。しだいに室温(28℃)に戻し攪拌すると、ガム状物質が析出したのでN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)25gを加えて溶解し、更に28℃で18時間攪拌した。続いて濃縮すると油状物が得られた。残渣に水と1,2−ジクロロエタン(EDC)を加えて抽出した。有機層を分液した後水洗し、濃縮すると油状物4.9gが得られた。油状物をガスクロマトグラフィーで分析すると、A:B:C=33:20:47の3成分からなることが解った。そこで更にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル/n−ヘプタン=1/5〜1/1)で精製すると、第1留分(A:B=67:33)1.37g(収率32.6%)の油状分と、第2留分(B:C=2.6:97.4)1.05g(収率24.8%)の固形分が得られた。これらの三物質の構造は、下記の分析結果から9−メタアクリロイルオキシ−4−オキサ−3−オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(9MOOD)及び8−メタアクリロイルオキシ−4−オキサ−3−オキソトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン(8MOOD)(ラクトン環はノルボルナン環に対してエンド体である。)の立体異性体であることを確認した。
【0120】
異性体Aの分析値を示す。
MASS(FAB,m/e(%)):237([M+1],100),151(56),80(41).
13C−NMR(CDCl,δppm):17.775,24.581,25.192,39.567,41.818,44.076,44.694,71.896,76.809,125.505,135.706,166.296,177.718.
異性体Bの分析値を示す。
MASS(FAB,m/e(%)):237([M+1],100),151(56),80(41).
13C−NMR(CDCl,δppm):17.821,35.256,38.758,39.109,39.437,45.305,45.327,67.073,71.552,125.207,135.958,166.524,177.489.
異性体Cの分析値を示す。
MASS(FAB,m/e(%)):237([M+1],100),123(8),105(16),80(31).
H−NMR(CDCl,δppm):1.45−1.52(m,3H),1.83(d,J=0.917Hz,3H),2.06−2.11(m,1H),2.37(d,J=4.28Hz,1H),2.73(d,J=6.11Hz,1H),2.80−2.84(m,1H),3.04(dd,J=6.11Hz,J=11.30Hz,1H),4.11(dd,J=2.44Hz,J=7.81Hz,1H),4.26(dd,J=8.55Hz,J=10.08Hz,1H),4.71(d,J=6.72Hz,1H),5.46(d,J=1.53Hz,1H),5.97(d,J=0.917Hz,1H).
13C−NMR(CDCl,δppm):17.897,32.318,38.582,39.017,40.207,43.809,44.327,68.263,73.200,125.047,136.095,165.990,176.832.
【0121】
実施例9
100ml四つ口反応フラスコに実施例7で得られた8HOODと9HOODの三成分からなる立体異性体混合物(ガスクロマトグラフィー面積%=59.7:16.9:12.6)5.11g(純度89.2%,27mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)30g及びトリエチルアミン4.91g(49mmol)を仕込み、攪拌しながら氷冷(5℃)下でメタアクリル酸クロライド5.08g(49mmol)を20分で滴下した。しだいに室温(28℃)に戻し、更に28℃で2時間攪拌した。ガスクロマトグラフィーで分析すると原料が消失した。続いて濃縮すると油状物が得られた。残渣に水と1,2−ジクロロエタン(EDC)を加えて抽出した。有機層を分液した後水洗し、濃縮すると油状物7.2gが得られた。この油状物をガスクロマトグラフィーで分析すると、A:B:C=14.1:20.1:65.8の3成分からなることが解った(目的物純度77.3%;収率86.9%)。
【0122】
そこで更にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル/n−ヘプタン=1/5〜1/1〜1/0)で精製すると、主留分(A:B:C=11.3:19.9:62.2;純度93.4%)3.14g(収率49%)の固形分が得られた。この固形分を酢酸エチルに溶解後、n−ヘプタンを加えて再結晶させた後、濾過・n−ヘプタン洗浄・乾燥すると白色結晶1.32g(C純度100%)(融点95〜96℃)が得られた。
【0123】
実施例10
100ml四つ口反応フラスコに8HOODと9HOODの三成分からなる立体異性体混合物(ガスクロマトグラフィー面積%=70.6:16.4:7.6)5.30g(純度94.6%,29.8mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)31.8g及び炭酸ナトリウム4.77g(45mmol)を仕込み、攪拌しながら氷冷(5℃)下でメタアクリル酸クロライド4.67g(45mmol)を20分で滴下した。しだいに室温(28℃)に戻し、更に27℃で16時間攪拌した。ガスクロマトグラフィーで分析すると原料が3%まで減少した。続いて濃縮しその残渣に水と1,2−ジクロロエタン(EDC)を加えて抽出した。有機層を分液した後水洗し、濃縮すると油状物9.2gが得られた。
そこで、この油状物に酢酸エチルを加えて加温溶解後、n−ヘプタンを加えてやや濃縮すると結晶が析出し始めた。そのまま冷却後、濾過・n−ヘプタン洗浄・乾燥すると白色結晶3.17g(C純度100%、収率44.9%)(融点95〜96℃)が得られた。

Claims (6)

  1. 式[1]
    Figure 2004083536
    (式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R及びRは水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物。
  2. 式[2]
    Figure 2004083536
    (式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R及びRは水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、nは1〜4の整数を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物。
  3. 式[3]
    Figure 2004083536
    (式中、nは1〜4の整数を表し、ジカルボキシ基は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表される脂環式エポキシジカルボン酸化合物。
  4. 式[4]
    Figure 2004083536
    (式中、nは1〜4の整数を表し、無水カルボキシル基は、ノルボルネン環に対してエンド体である。)
    で表されるノルボルネンジカルボン酸化合物を還元して、式[5]
    Figure 2004083536
    (式中、nは前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルネン環に対してエンド体である。)
    で表されるノルボルネンラクトン化合物を得て、これを過酸化水素を用いて酸化し、式[6]
    Figure 2004083536
    (式中、nは前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表される脂環式エポキシラクトン化合物を得た後、これを100〜200℃間で接触還元して式[7]
    Figure 2004083536
    (式中、nは前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表される脂環式ヒドロキシラクトン化合物を得た後、更に式[8]
    Figure 2004083536
    (式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R及びRは水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)
    で表されるアクリル酸ハライド化合物を金属炭酸塩の存在下で反応させて、式[9]
    Figure 2004083536
    (式中、R、R、R及びnは、前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物の異性体混合物を得て、これを更に有機溶媒中での晶析法によって分離することを特徴とする式[1]及び[2]
    Figure 2004083536
    (式中、R、R、R及びnは、前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物の製造法。
  5. 式[4]
    Figure 2004083536
    (式中、nは1〜4の整数を表し、無水カルボキシル基は、ノルボルネン環に対してエンド体である。)
    で表されるノルボルネン化合物を酸化して、式[3]
    Figure 2004083536
    (式中、nは前記と同じ意味を表し、ジカルボキシル基は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表されるエポキシノルボルナンジカルボン酸化合物を得て、これ脱水して式[10]
    Figure 2004083536
    (式中、nは前記と同じ意味を表し、無水カルボキシル基は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表されるエポキシノルボルナンジカルボン酸無水物を得た後、これを還元して式[7]
    Figure 2004083536
    (式中、nは前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表される脂環式ヒドロキシラクトン化合物を得た後、更に式[8]
    Figure 2004083536
    (式中、Rは水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、R及びRは水素原子又は炭素数1〜10のアルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)
    で表されるアクリル酸ハライド化合物を金属炭酸塩存在下で反応させて、式[9]
    Figure 2004083536
    (式中、R、R、R及びnは、前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物の異性体混合物を得て、これを更に有機溶媒中での晶析法によって分離することを特徴とする式[1]及び[2]
    Figure 2004083536
    (式中、R、R、R及びnは、前記と同じ意味を表し、ラクトン環は、ノルボルナン環に対してエンド体である。)
    で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物の製造法。
  6. 晶析溶媒が酢酸エチル又は、酢酸エチルと脂肪族炭化水素の混合溶媒である請求項4または請求項5記載の前記式[1]及び[2]で表される(メタ)アクリロイルオキシラクトン化合物の製造法。
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